荒木比奈「愛ってなんスかね?」 (53)

クラリス「愛こそはすべて、です」
クラリス「愛こそはすべて、です」 - SSまとめ速報
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龍崎薫「だいすきって言いたーい!」
龍崎薫「だいすきって言いたーい!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373026700/)

のんびりと書いていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373541614

P「うーん、やっぱりためらわないことじゃないか?」

比奈「....まぁ、そう来ると思ってたっスけどね」

P「なんだよ、いきなりそんなこと聞いてくるなんて」

比奈「いや、実はさっき薫ちゃんから『だいすき!』って告られちゃったんスよ」

P「ほほう、そりゃめでたい」

比奈「マジで言ってるんスか?」

P「冗談だよ」

比奈「んで、話聞いたらプロデューサーも最近他の人に『大好き』って言ってるらしいじゃないッスか」

P「まあな」

比奈「すごいっスね、アメリカ人みたいっスね」

P「うーん、最初は抵抗あったけどだんだん慣れたな....」

比奈「マジッすか....」

P「比奈だって嫌いって言われるよりは大好きって言ってもらった方が嬉しいだろ」

比奈「うーん、理屈はわかるんスけどね....」

P「けど?」

比奈「正直...その....恥ずかしいっていうか.....」

P「だろうなぁ....」

比奈「アタシみたいなのは特に.....」

P「意外といいもんだぞ?」

比奈「そうは言っても....」

P「じゃあ、実際に見てみるか?」

比奈「えっ、今からっスか?」

P「ああ、これから事務所に来るアイドルに正直な気持ちを言ってみるんだよ」

比奈「プロデューサーがするんスよね、それ?」

P「別に比奈がやってもいいぞ?」

比奈「いや、今回は遠慮するッス」

http://i.imgur.com/VWXU2CL.jpg
http://i.imgur.com/p0AM7I9.jpg
荒木比奈(20)

ガチャッ



周子「おはよーございまーす」

比奈「おはよーっス、周子ちゃん」

周子「おっ、比奈さんおはよー」

比奈「早速一人来ちゃいましたけどマジでやるんスかプロデューサー?」

P「当たり前だ、男に二言はない」

周子「んっ、なにをやるって?」

比奈「プロデューサーが周子ちゃんに言いたいことがあるそうっスよ」

周子「あたしに?なに?愛の告白?」

P「周子」

周子「はーい?」

P「周子の事、大好きだ」

http://i.imgur.com/zRq2aVV.jpg
http://i.imgur.com/h75pOUX.jpg
塩見周子(18)

比奈(ま、マジで言ったー!)

周子「....熱でもあんの?」

P「いや、いたって健康体だ」

周子「そ、そう?」

P「そう、ちょうどお前を拾った時と同じだ」

周子「ああ、あの時ね」

P「そう、ちょうど駅でお前を見かけたときだよ、夜中に一人でいたから何事かと思ったな」

周子「実家追い出されて思いつくままに京都を離れちゃったんだもん、ちょうどあそこでお金もなくなったしね」

P「まったく...お前みたいな可愛い子が夜中にいたんじゃ襲われるかもしれなかったんだぞ」

周子「おっ、てことはPさんもあたしのことカワイイって思ったんだ?」

P「カワイイって言うか....そうだな、妖精みたいな子だなっていうのが第一印象かな?」

周子「妖精?」

P「肌の色も白いし、なんだか独特な空気を纏ってたから....」

周子「妖精...ふふっ、そっか♪」

P「そこで衝動的にお前をスカウトしたんだったな、今思えばよくついてきてくれたよ」

周子「まあね、なんでかついていっちゃったんだよね♪実家に帰りたくなかったってのもあったし」

P「そうだとしても俺はすごく幸運だったと思うぞ?なんせお前みたいな子をスカウトできたんだからな」

周子「ホント?こんなテキトーなあたしでいいの?」

P「....周子、テキトーなやつはあんなに一生懸命にレッスンしたりライブやったりしないさ」

P「お前はいつも飄々としててつかみどころがないけど、仕事をやっているときはすごく楽しそうだぞ」

P「今のお前は最初に駅で会った時よりずっとイキイキして見える、本当だ」

P「そうやって楽しそうに笑ってる周子が、俺は大好きだ」

周子「ふーん、Pさんは最初に会った時とずいぶん印象変わったな」

P「むっ、そうか?」

周子「あの時はこんな風に女の子を口説く人だとは思わなかったし♪」

P「く、口説くっておい....」

周子「冗談だってば♪」

周子「でもわかんないモンだよねー」

周子「駅で座って休んでたら変なお兄さんが近づいてきて....」

周子「『キミ、一人なのかい?』とか話しかけてくるしさ」

周子「あの時は変態さんかと思っちゃった、駅員さん呼ぼうかなって」

周子「そしたらさ、いきなり名刺渡してきて『ゴメン、怪しいものじゃないんだ』だもん、どう考えたって怪しいし」

周子「そのあと缶コーヒー買ってくれて『気が向いたらいつでも来てくれ、待ってるよ』って言っていなくなった」

周子「んで、その人について行ったらあたしも今やアイドルだもん、人生ってホント不思議だよね♪」

P「....よく覚えてるな」

周子「そりゃそうでしょ、大事な思い出だもん」


ギュッ


周子「ありがとPさん、あたしなんかをアイドルにしてくれて....」

周子「あたしも好きだよ、大好き」

−−−−−−


比奈「ちょっと意外っスね....」

P「そうか?」

比奈「いやー、だって周子ちゃんがあんなこと言うなんて.....」

P「周子はな、ああ見えて意外とマジメなんだぞ?」

比奈「そりゃまあ、知ってますけど....」

P「けど?」

比奈「あんな乙女な反応するなんて.....」

P「そりゃまだ18だからな」

比奈「むうぅぅ....アタシ意外と見えてなかったかもしんないッス、みんなのこと」

P「まっ、これから知ればいいさ、事務所のみんなのいろんなとこをな」

ガチャッ


杏「....あぁ、来てしまった....」

P「おっ、早いな杏」

杏「だってプロデューサーが昨日しつこいくらい電話かけてきたじゃん.....」

P「これもお前を思えばこそだ」

杏「んで、約束のモノは?」

P「ほらよ」ヒョイッ

杏「んっ、ありがと」

比奈「なんスか今の?」

P「飴だよ、こいつこれがないと働かないんだ」

比奈「なるほど....」

P「比奈も飴ちゃんどうだ?」

比奈「いただくっス、ところで杏ちゃんにも言うんスか?」

P「まあ、一応な....」

杏「なになに?杏に休みくれるって?」

P「いや、ちょっと違うな」

杏「じゃあなんの話?」

P「俺が杏の事を大好きって話だよ」

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http://i.imgur.com/FwTbIfn.jpg
双葉杏(17)

杏「....プロデューサーってロリコンだったの?」

P「違うよそういうわけじゃない、だけどお前には素晴らしい素質があるのになとは常々思う」

杏「本当?じゃあそう思うんだったら無理させちゃダメだよ、少しお休みをあげよう!」

P「却下だ」

杏「ちぇー」

P「だけど杏はこの事務所に来てだいぶ変わったなとは思うぞ」

杏「そっかなー?」

P「なんだかんだ言って仕事に出てくれてるからな」

杏「だってプロデューサーがうるさいからさー」

P「それもあるけど、杏はこの事務所に来て一番変わったことは大勢の人と出会えたことだと思うな」

杏「出会えた?」

P「そうだ、家に引きこもってたころにはこんなに人と触れ合ったりしなかったろ?」

杏「まあね、ずっと部屋で寝てたからそうなるでしょ」

P「だろうな、でもいやいやでも事務所に来て、いろんなアイドルに出会ってお前は変わったんだよ」

杏「そんなことないよ、杏は杏だよ?」

P「劇的には変わってないかもしれない、でも仕事をするようになってからお前という人間が見えてきたと思うんだ」

P「杏は口ではめんどくさいって言っても頼みこまれると断らないからな」

P「本当に困ってる人を見捨てられない奴なんだよ、お前は」

P「だからきらりもお前にひっついてるんだと思うぞ」

杏「あれは違うでしょ....」

P「そんなことないさ、きらりはああ見えて繊細だからな、苦手と思った人には近づこうとしないんだよ、まあ滅多にいないけどな」

P「だからなんだかんだで優しいお前にひっつこうとするんだよ、で、お前もあいつを本気で嫌ったりしない」

P「そんな優しい杏が俺は大好きなんだ」

杏「....嬉しい、プロデューサーは杏のことそんな風に思ってくれてたんだ」

P「当たり前だろ、俺はお前のプロデューサーなんだからな」

杏「...なーんて言うと思った?」

P「えっ?」

杏「甘いよプロデューサー、ギャルゲーじゃあるまいし杏はそんな簡単に攻略できたりしないんだよ?」

P「攻略って....」

杏「杏ルートに入りたいんなら、休みを多く取らせて飴を持ってくるといいよ」

P「こ、こいつは....」

杏「....だけどさ」

P「?」

杏「杏もプロデューサーのこと、まあまあ好きだからさ」

杏「これからも杏のプロデューサーでいてよ」

P「杏.....」

杏「だってプロデューサーが変わっちゃったら次の人が飴持ってきてくれるかわかんないじゃん?じゃ、そういうことで....」

P「待て、なにどさくさにまぎれて帰ろうとしてるんだ?」ガシッ

杏「はーなーせー!私には休養を取得する権利があるー!」

P「レッスンが終わってからだ!」

杏「ひどい!人権蹂躙で訴えてやる!」

−−−−−−


比奈「杏ちゃんはぶれないッスねぇ」

P「まったく困ったんだ.....」

比奈「あれでトップクラスの人気者なんだからわかんないもんっスよね...」

P「あれでもう少しやる気出してくれたらなぁ....」

比奈「でもなんだかんだで比奈ちゃんもプロデューサーのこと気に入ってるみたいっスね」

P「だといいんだけどな」

比奈「プロデューサー、気付いてないかもしんないッスけど.....」

比奈「杏ちゃんも嫌いな人には近づこうともしないッスよ?」

比奈「その杏ちゃんが一応言うことを聞いて素直に仕事に行くって事は信用してる以外の何物でもないッス」

P「うーん、そういう考えもあるか....」

比奈「自信持っていいと思うっスよ、いやホント」

今日はここまで 明日また再開します

忘れてましたが画像支援感謝です 本当にありがとうございます

>>15
>比奈「でもなんだかんだで比奈ちゃんもプロデューサーのこと気に入ってるみたいっスね」
>P「だといいんだけどな」
わろろ

>>15

間違えた...

×比奈「でもなんだかんだで比奈ちゃんもプロデューサーのこと気に入ってるみたいっスね」

○比奈「でもなんだかんだで杏ちゃんもプロデューサーのこと気に入ってるみたいっスね」

です

ガチャッ



麗奈「アーッハッハッハッハ!レイナサマが出勤してあげたわよ!感謝しなさい!」

P「おはよう麗奈、今日も元気だな」

麗奈「フッ、当然でしょ!アタシを誰だと思ってるの!?」

比奈「相変わらずテンション高いっスね....」

P「まあ、それが麗奈の長所の一つだしな」

比奈「麗奈ちゃんにはあんまり効果なさそうな感じがするんスけど....」

P「まっ、やってみなきゃわかんないさ」

麗奈「ちょっと!アタシに隠れてなにをコソコソしゃべってるの?」

P「いや、ちょっとお前に言う事があってな」

麗奈「なによ?あっ、わかった!アタシを称える言葉ね!?いいわよ、聞いてあげなくもないわッ!」

P「ちょっと違うけど、まあいいや.....麗奈?」

麗奈「なに?」

P「お前の事大好きだぞ」

麗奈「ふぇっ!?い、いきなり何言ってんのよ!?」

P「いや、別に嘘は言ってないぞ」

麗奈「そ、そうなの?ま、まあアタシの下僕ならアタシの事大好きなのは当然よねッ!」

P「まあな、でもこの前のバスーカの時みたいにダメな事した時にはダメって叱るぞ」

麗奈「な、なによ!あのあと謝ったじゃない!」

P「当たり前だ、事務所の中であんなの暴発させたんだからな」

麗奈「ちょ、ちょっと驚かそうとしただけなのに....」

P「だけどそのせいで大事故になるところだったんだぞ?」

麗奈「わ、わかってるわよ!それで本棚倒しちゃったり....」

麗奈「事務所のパソコン一台壊したり、それで大事なデータなくなっちゃったんでしょ....」

麗奈「で、でもちゃんと謝ったんだから許してくれたっていいじゃない!」

P「.....あのな麗奈、俺はなにもパソコン壊したことを怒ってるわけじゃないぞ」

麗奈「えっ?」

P「あの時、本棚が倒れてお前が大ケガしてたらどうするつもりだったんだ?」

麗奈「そ、それは...」

P「パソコンはまた買えばいい、データだって作り直せばいいさ」

P「でもお前は?麗奈に何かあってアイドルが出来なくなったらどうする?」

麗奈「.....」

P「世界一のアイドルになるんだろ?だったらもうあんな真似はするな」ナデナデ

P「俺はお前が大好きだ、お前に何かあったらきっと大泣きするぞ?」

P「だからもうあんな事はしないでくれ、な?」

麗奈「フ、フン!そうね!アタシに何かあったら世界中のアタシのファンが悲しむものね!」

P「わかってくれたか」

麗奈「か、勘違いしない事ね!ちょっと冷静になっただけよッ!たまには下僕の意見を取り入れただけ!」

P「うんうん、それでもいいぞ」

麗奈「それに!アタシはあんな事でへこたれやしないわ!レイナサマの快進撃はここから始まるのよッ!」

P「その意気だ!さすがは麗奈だな」

麗奈「P!しっかりとついてきなさいよ!アーッハッハッハガッ…ゲホゲホ……ッ!」

P「やれやれ....」

麗奈「そ、それと.....」

P「?」

麗奈「まあ...その、アタシだって人間だし、今回みたいな失敗をまたしちゃうかもしれないわ....」

麗奈「だから....同じようなミスをしないように.....えっと.....」

麗奈「あ、アンタはアタシのことちゃんと見てなさい!」

P「ああ、もちろんだ」

麗奈「ちゃんとよ!?アンタはアタシの下僕なんだからアタシだけを見てればいいのよッ!」

P「わかったわかった、麗奈はカワイイなぁ」ナデナデ

麗奈「な、なでるなー!!」

−−−−−−



比奈「いやー、結構おもしろかったっス」

P「だな、俺もおもしろかったよ」

比奈「麗奈ちゃんもまだまだ子供っスね」

P「そりゃそうだろ、まだ13歳だぞあいつ」

比奈「やっぱお年頃って感じっスかね」

P「まあな、でもそういう子をなだめて仕事させるのが俺の仕事だからな」

比奈「大変っスねぇ....」

P「でも根はいい子だからなあいつも、最終的にはわかってくれたし」

比奈「やっぱああいうひねくれた子ほど、ストレートな言葉に弱いんスよ」

P「そんなもんか?」

比奈「そんなもんっス」

http://i.imgur.com/H9K08fH.jpg
http://i.imgur.com/WvFOYUQ.jpg
小関麗奈(13)

ガチャッ



菲菲「お疲れさまダヨー!ふぇいふぇいダヨー!」

P「おっ、お疲れ様フェイフェイ、レッスンどうだった?」

菲菲「モチロンバッチリダヨー!今日もふぇいふぇいは絶好調ネー!」

比奈「元気っスねー、フェイフェイちゃんは....」

菲菲「そうダヨー!ふぇいふぇいは毎日楽しいヨー!」

比奈「おぉぉ....まぶしいっス....」

P「うんうん、感心だな」

比奈「プロデューサー、フェイフェイちゃんにはぜひとも言ってあげてほしいっス」

P「だな、俺もそんな気分になってきたところだ」

菲菲「ナニ?ナニを言うんですか?」

P「フェイフェイの事が大好きってことさ」

http://i.imgur.com/Y9xE1Jt.jpg
http://i.imgur.com/Al41S3v.jpg
楊菲菲(15)

菲菲「ダイスキ?ふぇいふぇいのコト?」

P「ああそうだ、お前のこと大好きだぞ」

菲菲「エヘヘ、ありがとPさん♪嬉しいヨ!」

P「フェイフェイは本当に頑張り屋だな」

P「香港から日本まで来てアイドルをやりたいなんて普通はしないぞ」

菲菲「エヘヘ、ちっちゃいコロからの憧れだったからネ!」

P「そうだな、お前が初めて事務所に来た時は本当に驚いたよ」

P「いきなり小さな女の子が来たと思ったらカタコトの日本語で『アイドルになりたいんダヨー!』だもんな」

菲菲「アー....あの時はあんまり日本語が上手くなかったからネ、ゴメンなさいだヨ」

P「でも今じゃすっかり日本語もうまくなったなぁ....」

菲菲「そんなコトないヨ、まだまだダヨ」

P「いやいやそんなことないさ、大したもんだ」

P「お前くらいの歳で、それも他の国で生活なんてしてたらいろいろと不安な事もあるはずなのに....」

P「フェイフェイは事務所の人たちともすぐに打ち解けて、あっという間に仲良くなった」

菲菲「ウン!事務所のみんないい人ばかりヨー!」

P「そして何よりフェイフェイはすごくアイドルを楽しんでるな」

P「毎日アイドル活動やってるフェイフェイはすごく楽しそうで、いつもニコニコ笑ってる」

P「たとえライブで負けても『負けたけど、お客さんが喜んでくれたから満足だヨ!』って嬉しそうだ」

菲菲「そうダヨ!ワタシが負けても、ふぇいふぇいのライブを見てお客さんが笑顔になってくれたらふぇいふぇいはそれで嬉しいヨ!」

P「ああ、それがフェイフェイのいいところだ、自分のことよりお客さん、だろ?」

P「フェイフェイのそういう所が俺はすごく大好きだぞ」

菲菲「エヘヘ....嬉しいナ....」

菲菲「Pさんにそう言ってもらえると、とっても嬉しいヨ....」

P「....そっか、フェイフェイが嬉しいなら俺も嬉しいヨ」

菲菲「あっ、それワタシのマネ?」

P「バレたか」

菲菲「ふふっ、Pさんならいいヨ♪」

P「そうか?」

菲菲「ウン!....Pさん?」

P「?」

菲菲「えっとネ、ワタシをアイドルにしてくれてありがとうございマス!ワタシ毎日毎日楽しくてとっても嬉しいヨ!」

菲菲「これからもワタシのプロデュース、よろしくおねがいしマス!」ペコリ

P「ああ、もちろんだ!これからも頑張ろうな!」

菲菲「ウン!Pさん大好きだヨ!ウォーアイニー!」

なんで香港人なのに北京語?

−−−−−−



比奈「フェイフェイちゃんは本当にすごいっスね.....」

P「まあな、並大抵の気持ちじゃあそこまではできないよ」

比奈「なんか、ドラマみたいっス....夢を求めて他の国にまで来るなんて....」

P「俺も自分がフェイフェイの立場だったらあそこまでできるか自信ないな...」

比奈「アタシも急に香港に行ってアイドルやれって言われたらさすがに断るっス」

P「だろうなぁ、俺もアメリカ行ってプロデューサーやれって言われたらちょっと躊躇するな」

比奈「ってことはちょっとは行ってみたいんスか?」

P「まぁ少しな、ちょっとだけな」

比奈「ガッツあるっスねぇ....」

>>33 すいません..... それは自分の知識不足です
   というか知ってる単語がそれしかなかった....


>>32 × 菲菲「ウン!Pさん大好きだヨ!ウォーアイニー!」

   ○ 菲菲「ウン!Pさん大好きだヨ!我愛你!」


これで

ガチャッ



沙織「おづかれさまですー」

P「沙織、お疲れ様」

比奈「お疲れ様っス、沙織ちゃん」

沙織「あっ、プロデューサーに比奈さん、おづかれさまですー」

P「おっ、手に持ってるのなんだそれ?」

沙織「これはですね、金萬って言って地元のお菓子なんだすけども....」

比奈「へぇ、秋田のお菓子っスか」

沙織「そうです、黒人の人がコマーシャルさ出てるんです、親が送ってきてくれて....」

P「へぇ、もらっていいのか」

沙織「もちろんです、もらってください!」

比奈「アタシもいただくっス」

比奈「どうぞどうぞ、なんぼでも....」

P「ありがとな沙織、お礼ってわけじゃないんだけど.....」

沙織「な、なんですか?」

P「沙織の事な、大好きだ」

沙織「えっ?ええっ!?わだすのことだすか!?」

P「ああ、もちろんだ」

沙織「プ、プロデューサーがわだすのことを.....」

P「沙織がこの事務所に来る時の事は今でも覚えてるよ」

P「事務所に電話がかかってきて、それを取ったらすごく緊張した声で....」

P「『あ、あの!雑誌で見たんだけんども、CGプロダクションで合ってるべが!?』って言ってきた」

P「すごく緊張してたからとりあえず落ち着かせて、そしたら....」

P「『わ、わだす、アイドルになりてーんです!』って言ってたな」

沙織「あ、あの時はすんごく緊張してたがら.....」

P「そうそう、それでお前の両親を説得してお前をここに連れてきたんだったな」

沙織「御迷惑をお掛けして申し訳....」

P「気にするなって、沙織をこの事務所に入れられたと思えばなんてことはないさ」

沙織「そ、そうですか?わだす、あんまし取り柄ねーのに....」

P「沙織、確かにお前は決して物覚えのいい方じゃない、センスとかそういう面で言えば劣ってるかもしれない」

P「でも沙織はそれを補って余りある才能を持ってるぞ」

沙織「才能?」

P「それはな努力する才能だ」

沙織「努力....」

P「そうさ、沙織は一番早くレッスンに行って一番最後に帰るだろ?」

沙織「わ、わだす不器用だがら人より多くやんねえど...」

P「それだよ、お前は人よりたくさんのレッスンを決して苦にしないんだ、それを当然のごとくやってのける」

P「そしてその事で弱音を吐かない、そういうやつほど強いのさ、根元がしっかりしてるからな」

P「沙織のそういう努力家で一生懸命なところが俺は大好きだ」

http://i.imgur.com/ujgauh3.jpg
http://i.imgur.com/L3mDPgj.jpg
奥山沙織(19)

沙織「う、うぅ....」

P「沙織?」

沙織「う、うう、うわーん!!プロデューサー!!!」ギュッ

P「おおっと!よしよし....」ナデナデ

沙織「わ、わだす...本当に嬉しかったんでず....」

沙織「お父さんもお母さんもわだすがアイドルさなりてーって言ったら『馬鹿こくな!』って怒ってたがら....」

沙織「わだすもどうせ無理なんだって思ってだ.....けどもプロデューサーは家さ本当に来てくれだ....」

沙織「お父さんさ頭下げて『この子をアイドルにさせて下さい!』って言ってくれだ....」

沙織「お父さん怒ってプロデューサーに物投げつけでも、プロデューサーは言うのやめねがった....」

P「ああ、そんな事もあったなぁ」

沙織「そのうち、お父さん根負けして認めてくれだ.....そしてプロデューサーはわだすをここさ連れてきてくれだ....」

沙織「わだすが今アイドルやってられるのも、全部全部プロデューサーのおかげです....」

P「そんなことないぞ、沙織が自分を変えたい、アイドルになりたいって気持ちを持ってたからだ」

沙織「グスッ、プロデューサー....わだす、今よりもっともっと頑張るがら....弱音吐かねーがら....」

沙織「だから....わだすのこと見捨てねーでください.....」

沙織「....なんでもすっから....」

P「....心配するな、絶対に見捨てない」

P「だから安心しろ、お前はもっと輝けるんだ」

沙織「ぷろでゅーさぁ......」ギュウウウウ

−−−−−−



比奈「ちょっとウルっと来ちゃったッス.....」

P「沙織のやつ号泣してたな....」

比奈「そりゃそうっスよ、ていうか結構なドラマがあったんでスね」

P「うーん、やっぱり親の立場からしてみれば娘を芸能界なんてヤクザな世界には関わらせたくなかったんじゃないか?」

比奈「そうかもしれないっスねぇ、ましてや地方の人からすればなおさらなのかも....」

P「でもな、沙織は勇気を出して事務所に電話をかけてきてくれたんだよ」

P「多分、親から反対されるのをわかってて電話してきたんだと思う」

P「その勇気を無駄にしたくなかった....って思ったから、俺は沙織の家に説得しに行ったんだ」

比奈「....沙織ちゃん、カッコいいっスね」

P「だろ?沙織は凄いんだ」

比奈「......」

P「どうした比奈?」

比奈「いや、なんていうか.....」

比奈「アタシみたいなのがあの子たちと一緒の場所にいてもいいのかなって.....」

P「何言ってるんだよ、いいに決まってるだろ」

比奈「でも....」

P「アイドルになる動機なんて人それぞれなんだ、それにアイドルになるのに高尚な理由なんて必要ないだろ?」

P「理由なんて何でもいいんだよ、だからさ比奈、自分を卑下するな」

P「お前はここにいていいんだ」

比奈「....ありがとうございます、プロデューサー....」

P「俺は比奈の事も大好きだから、そんな顔されると悲しいぞ?」

比奈「うええっ!?」

画像支援感謝します ありがとうございます

P「なんだよ、さっきまでずっと俺が大好きっていう所見てたろ?」

比奈「い、いやー....確かにそうなんでスけど....」

比奈「アタシはこういうの言われるようなキャラじゃないっていうか....」

P「そんなことないぞ、比奈だって立派なアイドルなんだから」

比奈「でもアタシなんて.....」

P「そりゃ最初の頃の比奈は自分に自信がないっていうか、ダウナー系って言うか....」

P「自分をあきらめてた感じだったけど、今は違うと思うぞ」

比奈「そ、それは...」

P「ここに来てレッスンしたりライブをしたりするようになって気付いたんじゃないのか?」

P「お前は可愛いんだよ、それは胸を張って言っていいと思う」

比奈「アタシが....カワイイ....」

P「ファンの人たちもお前のことをとってもカワイイと思ってる、もちろん俺もな」

P「それにお前だって気付いてないかもしれないけど最近は仕事をしてる時にとっても楽しそうな顔をしてるぞ」

P「その時の比奈の顔もとっても魅力的だ、なんなら映像あるから見せてやろうか?」

比奈「い、いいっス!そこまでしなくても...」

P「まあ、なにが言いたいかっていうとだな....」

P「もっと自分に自信を持てってことさ」

比奈「自信、か.....」

P「そう、俺は辛気臭い顔をした比奈より照れて笑ってる比奈の顔の方が好きだからな」

P「だからいつも笑っててくれよ、比奈」

比奈「....なんか」

P「んっ?」

比奈「プロデューサーってギャルゲーの主人公みたいっスね」

P「なんだよそれ....」

比奈「だってそんな歯の浮くようなセリフ、真顔で言うじゃないっスか」

P「そ、そうなのか?」

比奈「そうっスよ、アタシはそんなの言われる側の人間じゃないっていうのに....」

P「そんなことないだろ、比奈だって可愛いんだから言われる時もあるさ」

比奈「あ、あんまそういう事言わないでほしいっス!」

P「でも俺の正直な気持ちだからな」

比奈「か、顔見れないじゃないっスか....もう....」

P「そういう所が可愛いんだよ」

比奈「ああもう!みんなにそういうこと言ってますね?」

P「そういうことかはわからないけど、褒めるようにはしてるよ」

比奈「知らないっスよ?そのうち誰かに刺されても.....」

P「大丈夫だって」

比奈「でもよくそんなセリフが言えるっスね...」

P「うーん....なんていうか、別にみんなこの事務所に遊びに来てるわけじゃないだろ?」

比奈「まあ、お仕事しに来てますからね」

P「だからといってお互いを嫌いになりに来てるわけでもないし....」

P「だったら、お互いを好きになる方がいいに決まってる、と俺は思うんだ」

P「そのためには相手の事を好きになって、相手を褒めるのが近道だと思うんだよ」

比奈「ふーん.....」

P「で、どうだった?今日一日俺がみんなに大好きっていうのを見てて」

比奈「.....まあ、プロデューサーの言う事もわからなくはないっスね」

P「そうだろ?今度は比奈がみんなに大好きって言ってくれてもいいぞ?」

比奈「いやー、アタシにはまだ難易度が高いっス....」

比奈「だから当分はプロデューサーにお任せしますから....」

P「そうか...」

比奈「....でも、努力はしてみるっスよ」

P「努力?」

比奈「相手を好きになるってやつです」

比奈「そのためにはプロデューサーの協力が必要っスからね、協力してもらうっスよ?」

P「おお、俺に出来る事なら何でもしてやるよ」

比奈「ではまず、素直になる事から始めて行くっス」

P「なるほどな」

比奈「....それじゃ...」スーッ

比奈「プロデューサー、さっきはありがとうございました!」

比奈「アタシのことあんな風に言ってくれて、とっても嬉しかったっス!」

比奈「アタシもプロデューサーの事大好きです」

比奈「だからこれからも....」





比奈「みんなの優しいプロデューサーでいてほしいっス!」





おわり

ちひろ「プロデューサーさん、最近アイドルに大好きって言ってるらしいですね?」

P「まあそうですね」

ちひろ「これだけは言っておきますけど、スキャンダルとかになったら本気で怒りますからね?」

P「大丈夫ですよ、恋愛とかそういうのじゃなくて純粋に気持ちを伝えてるだけですから」

ちひろ「どうだか....」

P「みんな俺の大切なアイドルですからね、もちろんちひろさんの事も大切に思ってますよ?」

ちひろ「は、はい!?」

P「ちひろさんが仕事の手ほどきをしてくれなかったら今の俺はありませんからね」

P「ある意味、俺をこの世界に引き込んでくれたようなもんですから」

P「ドリンクもちひろさんからじゃないと買う気になりませんし....」

P「だからこれからもよろしくお願いします」ペコリ

ちひろ「ふ、ふん!私がそんな口車に乗ると思ったら大間違いですよ!」

P「そ、そうですか....」

ちひろ「ほ、ほらこれ!」コトッ

P「ドリンクですか?」

ちひろ「それでも飲んでもっとバリバリ働いてもらいますよ!フェスもありますしね!」

P「はいはい」グビグビ

ちひろ「た、足りなくなったら言ってくださいね?ちゃんとあげますから.....」

P「ありがとうございますちひろさん、大好きです」

ちひろ「ふん!」




ほんとうにおわり

駄文失礼しました〜
一応これで全て終了となります
こんなグダグダ書き連ねただけの物にお付き合い頂きありがとうございました
あとフェイフェイSR化おめでとう!
別にSR化決まってから書こうと思ったんじゃなくてたまたまタイミングがあっただけですよ?
ではまた〜

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