亜矢「あ、愛? こ、小夏?」愛・小夏「亜矢ちゃん分かってないんだもん……」 (24)

ゴクジョッ。ss 百合 原作と少し違うところもあります


亜矢「っかー! ァづいァづい! 小夏お前のせいだぞ……」

小夏「酷いよ亜矢ちゃんー」

亜矢「ほら、お前あれやれよあれ」

小夏「あれ?」

亜矢「あれと言ったらあれじゃん」

小夏「パイナップルのマネ?」

亜矢「ばっか、誰がパイナップルがパイナップルのマネしろって言ったよ」

小夏「もー、わかんないよー。何?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373506892

亜矢「長い付き合いでアイコンタクトも出来ないとな……」

小夏「ご、ごめんね亜矢ちゃん」

亜矢「人力扇風機」

小夏「えー、扇風機なかったっけ?」

亜矢「誰が文明の力に頼れって言った! なまぐさパイナポめ……」

小夏「あ、うちわで扇ぐんだね!」パタパタ

亜矢「違うわい! 人力! つまりだな、お前が羽になるんだよ」

小夏「ん?(汗)」

亜矢「あたしの周り回れ小夏」

小夏「ふ? (汗)」

亜矢「お前ならできる。 あ、蝶のようにな」

小夏「う……?」 

ダダダダ——!

小夏「えーん!」

亜矢「うひいー、中々に……涼しくねえ!?」

小夏「じゃあ、もう止めようよー……疲れたよー」フラフラ

亜矢「ちッ……しゃーねーなー。ほら、水分補給モゴゴ」

小夏「それ、今、亜矢ちゃんが飲もうとした奴だよね? 口入ってるよね……?」ドキドキ

亜矢「モゴモゴゴゴ」

(なんだパイパンのくせに、私の口の中の水が飲めないってのかよ)

小夏「亜矢ちゃん飲めばいいんじゃ……」

亜矢「モゴゴゴゴ! モゴッゴ……モゴゴ」

(シャラップ! 飲むのか飲まないのかハッキリしろ……こちとら顎が痛いんだよ)

小夏(亜矢ちゃんと口移しするってことだよね……うわあドキドキする……)

小夏「い、行きます」

亜矢「モゴ……」ゴクン

小夏「あ」

亜矢「いる……?」クイクイ

小夏「なんで喉とお腹を交互に指さしながら聞くの?」

亜矢「上から出すか、下から出すかの違いだろ」

小夏「やめてよおおお……右手に持ってるペットボトルので十分だから!」

亜矢「小夏の分際で、あたしに指図しようってのか……へッ!」ゴキュゴキュ!

小夏「私も飲みたいよおお……」

亜矢「あ、やべ漏れ……鼻にグフぐふゴッッフ?! 溺れる!?」

小夏「焦って飲むからだよ」トントン

亜矢「……っぺっぺ、あちゃー……髪も濡れちまった……小夏パンツ貸せ」

小夏「亜矢ちゃん自分のあるじゃん」

亜矢「私のパンツはお腹を暖めたり女性器を暖めたりするためにあるんだよ!」

小夏「私のだってそうだよおお……」

亜矢「違うな、おまえのは機能性に優れてる。パンツから絨毯までカバーしてる優れものだ。あたしが保証してやるよ」クイクイ

小夏「知らなかった……」

亜矢「そうだ、おまえのパイパン隠すためだけじゃない。みんなのものなんだよ」

小夏「なるほど! 亜矢ちゃんバカだと思ってたけど、やっぱりおバカさんだね!」

亜矢「なんだとこのやろお!? 小夏のくせに生意気だ!」ぐりぐり、こちょちょ!

小夏「いひゃい!? ウキャキャキャッ……!」

亜矢「猿みたいな笑い方しおってからに……」こちょちょ!

小夏「ウププオウッ?!」

亜矢「……」ガシッ(小夏のポニテを掴んだ音)

ブラブラ

小夏「はあッ……はあッ……おふ? どうしたの亜矢ちゃん」

亜矢「おい、なんか足りなくねえか。静かすぎねえか?」

小夏「?」

亜矢「突っ込みが足りねえんだよ」

小夏(甘えんぼだなあ……ウフフ)

小夏「だって、みんな実家に帰ってるよ。たまの休みだし」

亜矢「じゃあ、なんでおめえはいんの」

小夏「えー亜矢ちゃんと一緒にいたかったんだもん」

亜矢「ほうう? いい心がけだ。嬉しいぞ」ニカッ

小夏(それに、亜矢ちゃんの介護放っといたら、たぶんこの寮の中めちゃくちゃなことになっちゃうよね……それに)

小夏「えへへ、二人っきりだね……」ドキドキ

亜矢「んーん」フルフル

チョイチョイ

小夏「ふえ?」

クル——

愛「……」ニ、ニコ

小夏「あれ!? 愛ちゃんなんでいるの!? 今日は……」

亜矢「ついに、振られたか?!」ニヤニヤ

愛「ち、チガウヨ! そ、その今日は二人しか寮にいないし……もしかしたらまた大変なことをするんじゃないかと思って……というか、二人きりって危ないし」

亜矢「はあ? 愛だって二人っきりでデートいってたんだろ……早くあのチンカスの所に戻れよ」グスン

愛「な、なんで涙ぐんでるの?」

亜矢「うっせー!」ゴシゴシ

愛(最近、なんか亜矢ちゃん素直だなあ……可愛い)

小夏(やっぱり、愛ちゃんがいないと寂しいんだね……ちょっと複雑だよ)

亜矢「あ、お前の自慰道具なら全部番号札つけといてやったぜ」ニコッ

愛「いきなり何を!? そ、そんなの持ってないよ!?」

小夏「……ご、ゴホ」

愛「こ、小夏ちゃん?」

亜矢「ほれほれ、小夏隊員言っておやり!」

小夏「……1番から13番までありました」

愛「……!?」ビクウッ

亜矢「どおいうことかなあ? 彼氏がいるのにいい? 欲求不満なんですかああ?」

愛「……そ、それは……その」

小夏「愛ちゃん、気持ちいいんだよね?」

愛(小夏ちゃんこれ以上何も言わないで……)

亜矢「ううーん? どこがどういいってんだ?」

愛「二人だってしたことあるんじゃないの……?」プルプルッ

亜矢「あたしはねえよ。清廉潔白、何者にも穢されていない! 自分自身にも! でも、処女じゃねえから! そこんとこ勘違いすんなよ!?」

愛「亜矢ちゃん……」

小夏「……」

亜矢「小夏も残念だが……ん? 小夏こっち向けや」

愛「小夏ちゃんは、あるよね……?」

小夏「へへ……ッ?」ビクッ

亜矢「おい、何子猫ちゃんモードで媚びってんだ……したのか? したんだな? したって言え」

小夏「……えへ」コ、クリ

愛「ほら! やっぱり、この年頃なら誰だってするんだよ。してない亜矢ちゃんが変なんだよ!」

亜矢「……お、おまえら私に何も報告せずに……大人の階段上りやがって……」

小夏「で、でも指で数えるほどだよ?」

愛「わ、私だって」

亜矢「おめえは嘘だろ」

愛「……えへ」ブルブルッ

亜矢「目逸らすな」ニコッ

亜矢「はあ、ゴクジョとあろうものが……一人はみんなのためにみんなは一人のためにだろお? 違うか? ん? どうして私一人置いていった?」

愛「置いていったわけじゃなくてね……?」

小夏「そうそう、最初から同じラインに立ってなかったんだよ」ニコッ

亜矢「なんだ、そうだったのか……」

愛(小夏ちゃん、たまに亜矢ちゃんバカにして楽しんでるよね……?)ビクビク

亜矢「むー……つーかさどうやってやってんの?」キョトン

小夏「そ、それはね。愛ちゃんの方が詳しいよね」

愛「き、聞かないで」

亜矢「なんだよお……教えろよお……」イジイジ

愛「教えるものでもないよ……」

亜矢「ふーん……じゃあさ、小夏10番持ってきてくんろ」

小夏「あ、うん」

タタタタ——

愛「10番?」

亜矢「謎の10番。これは一体何に使うのか二人で考えたんだが……」

愛「……な、に、かな?」ダラダラ

亜矢「あたしの写真」

愛「!?」ブルブルッ

亜矢「あんな下品なお道具箱に一緒に入れやがってよお……なんだ、ティッシュかティッシュ替わりなのか? ふざけんなよ友達だろお……あたしの満面スマイル写真何に使ってんだよお」

愛「あ、あのね……それね……うん、ごめんね……」アセアセッ

亜矢「なんか、カピカピしてたしよお……手はちゃんと洗えよ」

愛「あ、洗ってるよ!」

亜矢「まあ、いいや」ヌギヌギ

愛「なんで脱ぐの!?」

亜矢「暑いからに決まってんだろ。やっぱ夏はTシャツパンツがしっくりくるわ……スカートあちい」パサッ

愛「あ、そっ……うか、うん」ドキドキ

愛(今日のTシャツちょっと大きいせいか、亜矢ちゃんが小柄に見える……)

亜矢「何焦ってんだよ? つーか、小夏おせえ」

愛(というか、写真って……私の部屋だよ?!)

愛「ちょっと、様子見てくるね……」アワワッ

亜矢「へいへーい」ゴロン

とりあえずここまででいったん抜けます

テトテトテト

愛「こ、小夏ちゃん……いる?」

小夏「うひょお!?」

ガタガタタ

愛「な、何してたの?」

小夏「えっと、小夏隊員は写真を失敬しようと思いまして……」

愛「……あの……」

小夏「なあに、愛ちゃん」ニ、ニコ

愛「その写真が何なのか小夏ちゃんには分かるよね……?」

小夏「亜矢ちゃん……?」

愛「う、うん。そうなんだけど」

小夏「ラブリースマイルマイエンジェル亜矢たん……?」

愛「……そこまではちょっと」

小夏「ちょっとカピカピしてる」

カサカサ

愛「うッ……」ビクッ

小夏「……愛ちゃんには、彼氏さんがいるよね」

愛「いるけど……」

小夏「だったら、亜矢ちゃんは私にちょうだい?」

愛「それは……」

小夏「愛ちゃんと一緒にダブルデートとかしてみたいかも!」

愛「……だ、ダメだよ」

小夏「えー、どうして」

愛「私が……嫌だもん」

小夏「むー……やっぱり、愛ちゃん素直じゃないね」

愛「小夏ちゃんは、亜矢ちゃんに従順すぎるよ……」

小夏「愛ちゃんだって」

愛「私は……言い寄られたら簡単に舞い上がっちゃうから……自分でも軽いなあって思ってるんだけど……」

小夏「だったら、亜矢ちゃん一筋の私の方が傷つけることもないよ?」

愛「亜矢ちゃんのこと……私だって傷つけたいわけじゃ」

小夏「現に、今も亜矢ちゃんは愛ちゃんいなくて夜も枕濡らしてるよ?」

愛「そ、そうなの?」

小夏「悔しいですが……そこは認めざる負えない事実なのです……」

愛「そ、そっか……嬉しいかも……」

小夏「こっちは嬉しくないやい……愛ちゃんの名前呼びながら抱き付かれるし……」

愛「う……」フニャ

小夏「あ、フニャってなった」

愛「な、なってないよ」

小夏「愛ちゃんはさ、亜矢ちゃんのどこが好きなの? 亜矢ちゃんは絶対彼氏できなさそうなタイプだし……」

愛「小夏ちゃんさりげなく酷いことを……」

小夏「でも、私は好きだよ」ニコ

愛「……私は、亜矢ちゃんだから好きになったの……どこがどうとかじゃないよ」

小夏「全部まるっと愛してるってこと?」

愛「……う」カアア

小夏「ダメダメ! こんなことで恥ずかしがるような人に、亜矢ちゃんを渡せません!」

愛「亜矢ちゃんは、小夏ちゃんの所有物じゃないよ!」

ガタタン!

亜矢「くおら! 誰が小夏の所有物だ! 常識的に考えて逆だろうが!」

小夏・愛「亜矢ちゃん!」

亜矢「おっそおおい! 待ちくたびれ、うっかり船漕ぎかけたぞ!」

小夏「ごめんねー、今戻るよ」

愛「その写真は持ってっちゃダメ!」

亜矢「愛さんよお……友達にむきになるようなヤバい山抱えてんのか?」

愛「ち、違うけど……それは大事なものだから」

亜矢「大事って、あたしのカピカピ写真のどこにそんな付加価値が……?」

愛「それは……ここに入って初めて撮った写真なの……覚えてる? 春の入学式で……」

亜矢(記憶にねえです……やべ)

亜矢「も、もちろん」

愛「あの時、地味で目立たない私に、勇気をくれた亜矢ちゃんが、無理やり撮らせた写真なんだよ……」

亜矢「おお、良い話だな」

小夏(良い話かなー?)

愛「第二の人生のきっかけは亜矢ちゃんだったの。一瞬だったけど、私がこうやって女の子らしく彼氏ができたのも……」

小夏(一瞬?)

亜矢「自慢話なら、クソして寝るが?」

愛「そ、そういうことじゃなくって」

小夏「愛ちゃん! それ以上は言わない方が……いいよ」

愛「ううん、ごめんね小夏ちゃん私、動き始めたら止まらないの」

小夏「あー、じゃなくてね?」

愛「亜矢ちゃん!」

亜矢「なんだよ? 大きな声出して。やる気か」ドキドキ

愛「実はね今日別れてきたの。いつもね、なんだかもやもやしてた。今日も二人が一緒なのが気になって、すごく嫌な気持ちになった。嫉妬してた。デート中にだよ? ひどい女だよね……だから、きっぱり別れてきました」

亜矢(早口に言い過ぎて、よくわからん……ん? わかれた?)

亜矢「え?! 別れたのか!?」

愛「うん」

亜矢「ししッ……お前にはまだ早かったわけだな! まあ、お前が許しを請うなら私の専属メイドにしてやろう」

愛「あははッ」

亜矢「そこで修行を積んでから、再度友達を名乗るがよい!」カッカッカ!

愛「亜矢ちゃん嬉しそうだね」

小夏「そうだね……亜矢ちゃんが笑ってくれるなら……いいのかもね」

愛「でもね、亜矢ちゃん……わ、私、その友達じゃいやなの」ドキドキ

亜矢「……?」

亜矢(絶交宣言……か?)ビクビクッ

小夏(あ、分かってない顔)

亜矢「じゃあ……なんなんだよ……」

亜矢(まさか、下剋上か……?)ビクビクッ

愛「恋人に……なって……ほしい」

亜矢「ほげ?」

小夏「言っちゃった……」

愛「私、亜矢ちゃん……が……好き」

亜矢「……」

小夏「……」チラ

愛「亜矢ちゃん?」チラ

亜矢「……」プシュー

小夏「あ、や、やっぱり」

愛「ど、どうしたの?」

小夏「亜矢ちゃんて、自分の中で理解できないことが起こったら思考が停止しちゃうの」ヨシヨシ

亜矢「あばば……」プシュシュー

愛「そ、そんな……普段あれだけ常人離れしたことをやってるのに……?」

小夏「まあ、これでも普通の女子高生だから……」

亜矢「……愛……」

愛「な、なに?」

亜矢「ホテル行くか」

愛「ぶふぉ!?」ゴホゴホ?!

亜矢「いや、罠かこれは……」

小夏「亜矢ちゃん落ち着いて……?」

亜矢「小夏……お前、パイパンだったよな?」

小夏「ち、違うもん!」

亜矢「マジで……」

小夏「しっかりしてよ、もうー」

愛「亜矢ちゃん……」

亜矢「……ど、どうすれば」チラ

小夏「こっち見ないで愛ちゃんにお返事を返すの……」

小夏(世話が焼けるなあ……)ズキ

亜矢「……愛さんよお……」

愛「……う、うん……」

亜矢「あたし……男っぽいってたまに言われるけど、超絶キャワイイギャルって自覚もあるわけじゃん……」

愛「う……ん?」

亜矢「お前がオ○ニー好きなのは知ってたけど……よお」

愛「え、え?」

亜矢「私にはお前の性欲処理奴隷は……無理だかんなあ……まずタマタマねえぞ?」

愛「ん?」ピクッ

小夏「…ん?」

亜矢「ん?」

愛「……亜矢ちゃん……はあ」

小夏「さすが……亜矢ちゃん、直球勝負が通じない……はあッ」アハハッ

愛「こういうことなのね……はあッ」

亜矢「なんだ、あ、愛? 小夏? 二人して溜息ついて……?」

愛・小夏「亜矢ちゃん分かってないんだもん……」


おわり

また、思い浮かんだら書きますが、浮かばなかったら土日で削除要請します

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom