エレン「カメラ買ってもらった」 (53)

現パロ
ネタバレってほどでもないけどほのめかす程度にはあるので注意




デジカメを両親に買ってもらった。


ミカサ「エレン、おはよう」

アルミン「おはよー。今日は時間通りだね」

エレン「俺だって寝坊ばっかするわけじゃないぞ!それよりさ、見てくれこれ」

ミカサ「カメラ……」

アルミン「わー、デジカメじゃないか。どうしたの?」

エレン「誕生日プレゼントに買ってもらったんだ。試しに二人撮らせてくれよ」

アルミン「もちろんいいよ」

ミカサ「…ここでいい?」

エレン「おう!そこの木の下でいいや。じゃあ撮るぞー」


カシャッ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373389620



アルミン「けっこうよく撮れてるね」

ミカサ「エレンは写真を撮る才能がある。たぶん」

エレン「いや、普通に撮っただけだろ。お前適当か」

ミカサ「そんなことない」

エレン「ほんとかよ…まあいいや。よっし。まだまだ撮るぞ!」



休み時間

ジャン「ぐー…ぐー」

ライナー「こいつ結局授業の最初から最後まで寝てたな」

ベルトルト「チャイムが鳴っても起きないのは感心するよ…」

コニー「ジャンの奴よだれ垂らしてるぜ!うはははは!」

エレン「おっ じゃあせっかくだから写真撮ってやろっと」

アルミン「え、エレン?それはさすがにジャンがかわいそうなんじゃ」

エレン「前に俺が居眠りしたとき顔に落書きしてきたのって、だれだっけ」

コニー「こいつだな」

エレン「はい、ジャン、ポーズとれよー」

ライナー「聞こえてねえだろ」


カシャッ



エレン「……おいっ ちゃっかりジャンの後ろでキメ顔するなよコニー、ライナー!これすげえ笑える」

アルミン「……っく……ふふっ…」

コニー「俺イケメン!」

ジャン「……ん。あれ。授業終わったのか……おいなんだよお前ら?にやにやしてキメーな」

エレン「いやなんでも」ソソクサ

ライナー「ベルトルト、次の授業ってなんだっけか」ソソクサ

ジャン「おい!なんなんだよ!!」



エレン「次はだれ撮ろうか……あ、クリスタとユミル。なに見てんだ?」

クリスタ「雑誌だよ。エレンも見る?」

エレン「うーん、服ばっかだな」

ユミル「女子向けだしな。つーか正直私も見てて飽きてる」

クリスタ「えーっ 楽しいじゃんっ」

エレン「そんなことより写真撮らせてくれよ」

クリスタ「写真…?いいよ、別に」


エレン「よし、じゃあ笑ってくれ」

クリスタ「にーっ」

ユミル「かわいく撮れよー」


カシャッ


ユミル「お、結構いいじゃん。あとで私にもくれよ」

エレン「いいぜ」

クリスタ「あっ…私目ぇつぶっちゃってる」

エレン「いや、これはこれでいいだろ。じゃあ、邪魔したな」

クリスタ「ええっ……あ、ちょっと…」

クリスタ「エレンー!」

ユミル「ぶっはwww」



昼休み

エレン「お昼早く食べ終わりすぎた」

アルミン「また写真撮りにいけば?」

エレン「そうだな。じゃあ屋上にでも行ってみるか」

アルミン「いってらー」

エレン「いってき!」


ミカサ「……あれ、エレンは?」

アルミン「写真撮りにいったよ、また」

ミカサ「一緒にトランプやろうと思ったのに…!……二人でババ抜きやろうか、アルミン」

アルミン「ふ、二人でかい?せめてババ抜き以外でやろうよ」


ビュンッ!!


サシャ「うああああああああああっ!」

コニー「うおおおおおおおおおおっ!」

エレン「うわ。風かと思ったらサシャとコニーだった。二人ともあんなに急いでなにを…」

サシャ「一日3個限定☆巨人パンデラックスは私のだぁぁぁぁっ!」

コニー「期間限定☆超大型やきそばパンは俺のだぁぁぁぁぁぁあぁあ!」

エレン「ああ。学食のパン争いに参加してるのか。記念に1枚とっておこう」

エレン「二人ともまるで戦場に赴く兵士の顔つきだ。鬼気迫るあの表情は被写体としては十分すぎるな」



カシャッ

ウオオオオオオオオオオオ
ガアアアアアアアアアア

エレン「……ちょっとぶれたな」


屋上


アニ「……」ヒョイ

ライナー「あっ!おいアニ!勝手に俺の弁当箱から卵焼きを盗むな!」

ベルトルト「ライナーの卵焼きおいしいよね」

アニ「……まあまあ」モグモグ

ライナー「おいい!くそ、お前の唐揚げもらいうけるぞ!」シュッ

アニ「唐揚げはだめ。このきゅうりならいい」

ライナー「等価交換がそれじゃ成り立たねえ!俺の卵焼きはそんなに安くないぞ」

エレン「やっぱいた。なあ、3人まとめて写真撮らせてくれ」

ベルトルト「ああエレン。いま写真撮るのはまってるんだっけ」

エレン「そうそう」


エレン「じゃあそこにいてくれよな」

ライナー「なんかポーズするか?」

ベルトルト「どんなのにする?」

アニ「……」スッ

エレン「…アニ、ベルトルトの背中に隠れられると映らないんだが」

アニ「私はいい」

ベルトルト「なんでさ、アニ」

アニ「なんか写真撮られるの苦手だし」

エレン「頼むよ、アニ。全員の写真撮りたいんだよ」

アニ「……」

ライナー「アニ。なっ」

アニ「……わかった」

エレン「ありがとな!」


カシャッ


エレン「うん、3人とも仲よさそうでいい写真だ」

ライナー「アニお前、顔ひきつってんぞ」

アニ「うるさいな……」

ベルトルト「あはは」

エレン「協力ありがとな!じゃあ俺戻るわ」

ベルトルト「また教室でね」

っていう、ただエレンが写真とってくだけの話です
続きはまた明日に

きょ…今日って7月11日ですよね?(震え声)
正直すいませんでした
書き溜めなし、オールキャラで書いていきたいと思うので
途中でキャラの名前とかレスしてくれるとありがたいです

エレン「放課後だ」

アルミン「写真撮りにいく?」

エレン「行くぜ」

ミカサ「行こう」


グラウンド


エレン「おーい野球部ー!毎年大会予選落ちの野球部ー!」

ミーナ「失礼ね」

トーマス「ミーナがノーコンなのが全面的に悪いと思う」

ミーナ「ノーコンじゃないし!ちゃんと前方には投げられてるし!」

サムエル「そうだな、次はストライクゾーンに投げるだけだな」


ミカサ「野球部なんてあったんだ」

アルミン「ミ…ミカサ、しーっ」

ミカサ「モゴモゴ」

トーマス「今何かカチンとくる一言が聞こえたような」

エレン「幻聴だ!そんなことはいいから写真撮らせてくれ!」

ミーナ「写真?いいけど」

エレン「せっかくだからホームラン打ってるところ撮りてぇな」

サムエル「無茶ぶりやめてくれ」

サムエル「ミーナがピッチャーなんだが、全然キャッチャーの俺のところに投げてくれないんだよ」

トーマス「一言で言えばノーコンなんだよ」

ミーナ「だからちっがーう!」

エレン「ノーコンか。しかしこっちにも秘密兵器があるんだぜ。ミカサ!」

ミカサ「分かってる、エレン。私ならミーナの暴走特急並みの球もホームランにできる」

アルミン「さすがミカサだ」

エレン「よし!俺はここでカメラを構えてるから、頼むぜお前ら」


ミーナ「ふふ……ミカサといえど、私のこの、ストライクゾーンから3mは外れるボールを打つことができるかしら?」

アルミン「それ誇っちゃうんだ」

ミカサ「あなどらないでミーナ。私はエレンのためならなんでもできる」

ミーナ「言ってなさい!っしゃあああああああああ!」ブン

ミカサ「くっ!?本当にどこに飛ばして……」

ミカサ「でも!打ってみせるっ!」バッ


カキーン

エレン「うお」

パシャ



アルミン「すごいや!」

サムエル「ミ……ミカサ!ぜひ野球部に!」

ミカサ「私エレン部部員だから無理。ごめんなさい」

トーマス「エレン部!?」


エレン「撮れた。すげぇいい写真だ。コンテストだそっかな」

ミーナ「どれどれ見せて。わーー!すごい!ちゃんと野球部っぽい」

アルミン「青空に白球が映えるね」

エレン「ありがとな、お前ら。じゃ、部活がんばれよ。甲子園行けるといいな」

ミーナ「絶対今年こそ行ってみせるわ」

アルミン「ミーナのそういうポジティブなところ僕好きだよ。じゃあ」


ジャアネー マタネー


エレン「さて、次はっと……」


フランツ「ほーら、ハンナ」

ハンナ「え?どれどれ、フランツ」

フランツ「ここだよ、いちゃいちゃ」

ハンナ「やだもう、いちゃいちゃ」



エレン「……………………」

エレン「あいつらはいっか」

アルミン「えぇぇ?いや、撮ろうよ」

エレン「なんかキスしてるところ撮らされそうな気がするし」

ミカサ「学校の人オールコンプリートするんじゃないの、エレン」

エレン「そっか……そうだよな。負けるな俺、頑張るぞ俺」

エレン「おーい」


フランツ「え?僕たちのツーショットを撮りたい?やだなエレン……照れるじゃないか……」

ハンナ「ポーズとかあんまり恥ずかしいのはできないよ?///」

エレン「いや普通でいいよ普通で」

ミカサ「二人とも相変わらずで今日も平和」

エレン「じゃ、そこで。うん、ピースとか適当にして笑ってくれよ」

フランツ「も、もっとハンナと近づけって?そんなことできないよエレン……!」

ハンナ「これ以上ないってくらいフランツと既に密着してるって言うのに!///」

エレン「もういいやそれで」


カシャッ



アルミン「わあ、画面からピンクのハートが飛んできそうだ」

フランツ「エレン……もしよかったら」

エレン「ああ、現像してお前とハンナにやるよ。楽しみにしててくれ」

ハンナ「ありがとうエレン!フランツ、今日写真立て買いにいかない?」

フランツ「グッアイディーア!ハンナ!///」


エレン「あらかた生徒は撮り終わったか?じゃあ次は職員室に行ってみるか」

ミカサ「職員室……」

アルミン「この時間ならほとんどの先生がいそうだね」


職員室


エレン「失礼しまーす」

ハンジ「おやエレンたち。どうしたんだい?今は放課後のはずだけど」

アルミン「こんにちはハンジ先生。今日も机の上がサイケデリックですね」

ミカサ(デスクトップがすごい画像に……)

ハンジ「そ?普通だけど?」

エレン「一周回って普通ですね、はい。ところで写真撮らせてくれませんか?カメラ買ってもらったんです」

ハンジ「写真~?全然いいよ!ねーリヴァイ、あなたも一緒に写ろうよ。一人じゃ寂しいし」

リヴァイ「あぁ?」ギロ

ミカサ「……」ギロ

リヴァイ「……」

ミカサ「……」

アルミン「えっ、なんで火花が散ってるんだ」

エレン「ミカサ、やめろよ」

ミカサ「グルルルル」

エレン「どうどう」


リヴァイ「写真?エレン、てめぇなに普通に持ち込み禁止のカメラなんぞ持ってやがる」

エレン「ぎく」

アルミン「ぎく」

ミカサ「なんか文句でもあるんですか」

リヴァイ「文句しかねーよ。没収だ」

エレン「えぇー!?待ってくださいよ兵長!じゃねーや先生!」

ハンジ「かたいこと言うなよリヴァイ~ 別にいいじゃんカメラくらい」

リヴァイ「お前はもっと教師然としやがれ、ハンジ」

エレン「とにかくせめて、一枚撮らせてくださいよ。お願いします」

ミカサ「エレンがこんなに頭下げてますけど?リヴァイ先生」

リヴァイ「次のテスト、ミカサてめーだけ難易度上げんぞコラ」


ハンジ「あーもー、全然話進まないなあ。はいエレン、撮っちゃっていいよ」ガシッ

リヴァイ「離せクソメガネ」

エレン「じゃ撮りますね」


アルミン「……あのー、リヴァイさん。もうちょっと笑って頂いた方がいいんじゃないんですかね…」

エレン「すっげえレンズ越しに睨まれてる気がして、足が震えてくるんですけど」

リヴァイ「これが地の顔だ」

ハンジ「ほら、にーって笑わなくっちゃ」グイ

リヴァイ「いふぇえ ひゃひぇろ」

エレン「ひぃぃっ リヴァイ先生の貴重な笑顔だ くそ怖い!」

アルミン「夢に出そう!」

ミカサ「エレン一刻も早くシャッターを押して!正視に堪えない!」

リヴァイ「おい、ミカサてめーさっきから」


カシャッ


ハンジ「見せて見せて。…………ひゃっはっはっはっは!なにこれ最高!!」

エレン(こええ……)

アルミン(こわ……)

リヴァイ「撮っただろ、ほらカメラよこせ没収」

ミカサ「エレンのカメラをあなたが奪える正当な理由がない。どうしてもと言うなら私を倒してからにして」

リヴァイ「正当な理由だ。いちいち突っかかるなお前は」

ミカサ「グルルルル」

リヴァイ「なんだ猛獣。保健所に連れてくぞ」

ミカサ「グルルルルル」

リヴァイ「グルルルル」

ハンジ「リヴァイもつられちゃったよオイ。笑える」

アルミン「つっこみがいないよぉ!僕やりたくないよぉ!」

エルヴィン「どうしたみんな、職員室でなにをやっているんだい」

エレン「エルヴィン教頭」


ナイル「騒がしいぞ貴様ら」

エレン「……と、ええっとなんか川みたいな名前の……えーと」

アルミン「アマゾン?」

エレン「そうだアマゾン教頭!」

ナイル「惜しい。ナイルだ。100点減点」

ミカサ「どっちでも一緒」

ナイル「全然違う。100点減点」


エレン「よかったら写真撮らせてもらえませんか?」

エルヴィン「写真?いいとも。かっこよく撮ってくれよ。HAHAHA」

ナイル「写真?魂が抜かれるだろうが。ノーだ」

エレン「おじいちゃんですかアンタ」

エルヴィン「気にしないでくれエレン。ガンガン撮っちゃっていいぞ。HAHAHA」

エレン「了解です。じゃ、いきますよ」

ナイル「おいエルヴィン貴様」

エルヴィン「まあまあまあまあ。はい、ピース」キラッ


カシャッ


エルヴィン「おっ いいじゃないか。ありがとうエレン」

ナイル「俺は明日死ぬのか……」

エレン「こちらこそありがとうございました。じゃあ失礼します」

リヴァイ「おい」

エレン「げっ 忘れてた。逃げるぞアルミン、ミカサ!」

アルミン「ええええええ!僕の足の速さじゃ無理…」

ミカサ「アルミンは私が抱っこする!」バッ

アルミン「えええええええええええ!?」

リヴァイ「待てクソガキども」ダッ

ミカサ「チッ追ってくる! アルミン、バナナの皮は!?」

アルミン「ないよそんなもん!都合よく持ってるわけないだろ!」


ナナバ「あれ……なにしてるの?鬼ごっこ?」


エレン「バ、バナナさんだ!違うナナバさんだ!ちょうどよかった!」


美術室


エレン「匿ってください!」

ナナバ「ええ?あ、ちょっと……」

バタン

ゲルガー「なんだぁ?どうしたお前ら」

アルミン「あれ?なんで体育担当のゲルガー先生がいるんですか?」

ナナバ「ちょっと大きめの画材を仕入れてね。私一人じゃ運べないから手伝ってもらってたんだ」

ヘニング「俺らもいるぜ」

リーネ「やっほー なんか楽しそうなことしてんじゃん君ら」

ミカサ「楽しくない。全然楽しくない」

エレン「リヴァイ先生に追いかけられるんですよ?楽しいわけないじゃないですか」

リーネ「見てる分には楽しいけどね」


ナナバ「ちょうどよかったって言ってたけど、何が?」

エレン「そうだった。写真撮らしてください。4人の」


ナナバ「写真かい?なんか照れるな……」

ゲルガー「いいじゃねえか!よし、リーネとナナバが俺の両端な。両手に花だ」

ヘニング「俺の立場がないんだけど」

リーネ「やーだゲルガーの馬鹿。ナナバ、こっちに来てよ」

ナナバ「あ、ああ」

ゲルガー「じゃあどうすんだ?ジョジョ立ちでもすっかぁ?」

ヘニング「なんでネタに走ろうとするんだよ。生徒の前でみっともねーな」


アルミン「仲いいですね」

ナナバ「学生時代からの知り合いだからね」

エレン「へえ。どうりで。じゃあそろそろ撮りますよ。√4は?」


ナナバ「2」

リーネ「2」

ヘニング「2」

ゲルガー「え!?なに!?」


カシャッ


ナナバ「ああ、よく撮れてるね」

ヘニング「なんでゲルガー変な顔してるんだ」

ゲルガー「いや…なんか動揺して」

リーネ「ぷっ」


エレン「美術室だから背景も決まってますね。フラスコ画とか」

アルミン「磔刑図も静止画もあってなかなかカオスだね」

ミカサ「普通美術室にそんなものないと思うけども」

エレン「じゃあありがとうございました、先生。ほかの先生どこにいるか知りませんか?」

ゲルガー「教員はわかんねーけど、エルドたちなら1階の資料室で見たぜ」

ナナバ「君たちエルドたちと知り合いだったっけ」

エレン「先輩です。じゃっ資料室行ってみますね。ありがとうございました」

リーネ「リヴァイさんに見つからないようにね~」



資料室

アルミン「いる?」

エレン「んー」



ペトラ「ちょっとぉ!ちゃんと持ってよ」

オルオ「持ってるだろーが!」

エルド「おいお前ら喧嘩すんな」

ゲンタ「さっさと整理しちまおうぜ?」

ペトラ「はぁー。リヴァイ先生の頼みでもなきゃ絶対断ったのに」


エレン「いた。先輩!なにしてるんですか?」

エルド「なんだエレン。どうした」

グンタ「資料室の整理整頓だよ。お前らもやるか?」

エレン「やりません」

グンタ「即答かよ…」


エレン「写真撮ってもいいですか?」

ペトラ「え!?ちょ、ちょっと待って。髪ボサボサだし…」

オルオ「ふん。俺の写真を撮りたいとは、エレンよ、てめぇもようやく分かってきたな…」

エレン「ア、ハイ」

アルミン「エレン…」

ミカサ(あの先生と似てる。髪と顔と服装と態度がそっくり)


エルド「いきなりだなぁ。俺たちすっげえ埃だらけなんだけど」

エレン「大丈夫ですよ。曇りなき笑顔があれば」

ペトラ「あれ、エレンってそんなこと言うキャラだっけ」

エレン「ほらほら早く、ポーズ撮ってください!」

グンタ「分かった分かった」


ペトラ「ちょっとオルオ、近い」

オルオ「仕方ねぇだろうが。そうしねぇと写らねーよ」

エルド「いえーい」

グンタ「いえー」


カシャッ


オルオ「ほぉ。なかなかいいじゃねえか」

ペトラ「あはは、なにこれー。みんな馬鹿みたい」

エルド「完全に悪のりしてるな。はっはっは」

グンタ「エルドなんでウインクしてんだよ。馬鹿か」


エレン「……あはは…………」

エレン「ははは」

エレン「ははははは……いい写真ですね」

アルミン「みんな笑ってるね。青春って感じ」

ミカサ「楽しそう」

エレン「だよなー。はははは。あははは。ありがとうございました、先輩方」


バタン

お前、俺、ずっと待ってたんだぜ?
やっと、やっと、読めるのか(グスッ


エレン「次はどうする?」

アルミン「あ。あそこにいつのはイアン先生とリコ先生とミタビ先生だ」

ミカサ「あの先生たちで最後?エレン」

エレン「そうだな。最後だ。先生ー!」


イアン「ん?どうしたイェーガー」

エレン「写真撮らせてください……って、先生たち部活の顧問やってますよね。ここにいていいんですか?」

リコ「今後の体育館の利用についてちょっと相談してるのさ」

ミタビ「うむ」

イアン「ところで写真、と言ったか?写真は写ると魂が抜かれるとかなんとか」

エレン「おじいちゃんですか。そのネタさっき使われたんですけど」

リコ「……イアンが写らないなら私も嫌だね」

ミタビ「えーじゃあ俺一人かよ。じゃあ俺もやだ」

エレン「女子高生みたいなノリやめてくださいよー。今時魂なんて抜かれませんから大丈夫ですって」

>>44
まじか ほんとすいません




エレン「じゃああのポーズやってくれますか」

リコ「あのポーズ?」

エレン「『カ×××ンかっこよすぎワロタ』のポーズお願いします」

ミタビ「なんだそれ」


http://upup.bz/j/my39302sgQYtgNLDSZFzXj6.jpg


ミカサ「これです」

イアン「やらないぞ!?」

リコ「しかも2人足りないじゃないか」

エレン「心配いりません。アルミン、ミカ

アルミン「やらないよ!?」

ミカサ「え……エレンがどうしてもと言うのなら……!!」

アルミン「無理しないでミカサ!」



エレン「お願いします!!一生のお願いです!!イアン先生!リコ先生!ミタビ先生!!」

リコ「これだけは人類の尊厳にかけて絶対にやらない」

エレン「そんなぁ。一生のお願いなんですよ。生徒の一生のお願いなんですよ?」

ミカサ「私からも、お願いします……先生」スッ

アルミン「僕からもお願いします!!」ガバッ

エレン「み、ミカサ、アルミン……!!お前ら!!」

ミカサ「エレン、私たち家族でしょう?あなたのためなら、土下座すら厭わない」

アルミン「僕たちはエレンのために土下座くらいしかできないけど、やれるだけやってみるよ!」

エレン「お前ら……ありがとう……なんてナイスでグッドなフレンズだ」グス


イアン「断り辛い空気を作るのをやめろ」


アレー アイツラ ナニヤッテンダ
ドゲザ? センセイニ…… ヒソヒソ


ミタビ「お、おい、頭を上げろ!つーか土下座するほどあのポーズやってほしいのか!?」

ミタビ「あれにかけるお前らの変な情熱一体なんなの!?」

リコ「くっ……生徒たちが遠目にこちらを気にしているぞ」

イアン「や、やるしかないだろう。お……俺はセンターをやる。リコは左、ミタビは右をやれ」

リコ「正気かイアン!?私はやらないよ……あんた一人でやってくれ」

イアン「リコ!指揮権をまかされたのは俺だ!黙って判断に従え!」

ミタビ「どうしたイアン」

イアン「これが俺たちにできる戦いだ……俺たちに許されたあがきだ」

リコ「……そんなの、納得できない」

イアン「リコ!」

リコ「作戦には従うよ……あんたの言ってることは正しいと思う」

ミタビ「ちょっと待って、俺置いてけぼり」


ざわざわっ!!

「先生たち、あそこでなにやってんの!?」
「なにあれ!?どういうこと!?」



エレン「はい、撮りまーす」

イアン「……」

リコ「……」

ミタビ「……」


カシャッ


アルミン「完璧だ!すごい、さすが精鋭班!」

ミカサ「角度も寸分狂いの狂いもない。すごいと思います」

リコ「全然嬉しくない」

アルミン「何かを得ることができるのは、大切なものを捨てられる人たちですよ」

ミタビ「なんだ、俺たちがプライドや恥を捨てたとでも言うのか」

エレン「ありがとうございました!!卒業アルバムにいつかのせます!!」

イアン「やめて?」

エレン「じゃあそろそろ帰ります!さようなら」

イアン「やめろよ?」



エレン「ふう。あらかた撮り終わったぜ」

ミカサ「写真の腕も上がったと思う。お疲れ様」

アルミン「なんか、楽しかったね」

エレン「今度現像しなくちゃな。じゃ、お前らまた明日学校でな」

ミカサ「寝坊しないでね、エレン」

アルミン「ばいばい。また明日ー」


エレン「……」


ガチャッ


エレン「ただいまー」


カルラ「おかえりなさい。ご飯できてるよ」

グリシャ「おかえりエレン」

エレン「あれ、父さん。今日は帰るの早いんだな」

グリシャ「仕事が早く終わってね」

カルラ「ご飯の前に、ちゃんと手洗ってきなさい」

エレン「今日の飯なに?」

カルラ「今日は奮発して色々作りすぎちゃった」

グリシャ「エレンも成長期だし、このくらいで丁度いいさ」

エレン「ちょっと多くないか?でも腹へった。今日は走りまわったから」


エレン「……」

エレン「あのさ、父さん母さん。写真撮っていい?」


カルラ「写真……?」

グリシャ「ああ、いいとも」

エレン「じゃ、そこでじっとしてて。いま撮るからさ」


グリシャ「いや、貸してみなさい」

エレン「え?」

グリシャ「こうしてっと。ほら、10秒後にシャッターが自動で切られるから、エレンは私たちの間に来なさい」

エレン「お、俺はいいって」

カルラ「何言ってんの。せっかく撮るなら親子3人で撮らなきゃね。早く、こっちに」

エレン「……分かったよ」


グリシャ「ふむ。大きくなったな、エレン」

カルラ「あらやだ。私よりもう大きいじゃないの」

エレン「当然だろ、俺もう15歳なんだから」

グリシャ「早いもんだな」

カルラ「早いわね。あっ もうすぐ10秒よ。ほら……笑って」

エレン「……」ニッ





おわり

お待たせして本当にすいませんした
読んでくれてどうもありがとうございました!

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