女「へいへい男くん、またまた難事件だぜぃ」
男「ああ、お前まだ探偵ごっこやってたんだな」
女「当然協力してくれるよね? 我が灰色の脳細胞男くんよ」
男「いつから俺はお前の一部になったんだ?」
女「今回の事件はすごいよ! 授業中、休み時間問わずいつも机に突っ伏して脳味噌を腐らせている男くんの本領発揮だよ!」
男「ぶん殴るぞクソアマ。つーかお前、前回もそんなこと言って偽ラブレターの犯人捜しだったじゃねーか」
女「熱い事件だったね! 私と男くん、どっちが死んでもおかしくなかったよ!」
男「一回殺してやろうか」
女「実はね! E組の茶髪ちゃんの縦笛が盗まれたの!」
男「ほら見ろ、またしょうもない事件じゃねーか」
女「協力してくれないの? 茶髪ちゃんが可哀相だと思わないの?」
男「くっそどうでもいい」
女「……七不思議が絡んでいるかもしれない、と言っても?」
男「…………」
女「ふふん、気になるでしょう?」
男「……七不思議の、何番目だ?」
女「一番目だよ。『真夜中に音楽室から響く怪音』」
男「どう関係があるんだ?」
女「この手紙を見て欲しいの」ゴソゴソ
「ああ、あったあった」
【愛しの茶髪ちゃんへ。音楽室でキミの縦笛を使って、毎晩曲を吹くことにするね】
男「なんだ、この気持ち悪い手紙は」
女「怪事件だね!」
男「いや、これ完全にただのストーカーじゃん……」
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