モバP「喜多見柚はうそをつく」 (35)


喜多見柚「……むー…」トコトコ

http://i.imgur.com/HH1ukCX.jpg
http://i.imgur.com/j7UAY9P.jpg


P「柚ー」

柚「…」

P「…おーい」

柚「…」

P「危ないぞー」

柚「…? ふわっ——んにゃっ!?」


ゴンッ


高垣楓「え?」

http://i.imgur.com/PglGTZp.jpg


荒木比奈「うわ」

http://i.imgur.com/fvDlI4H.jpg


市原仁奈「??」

http://i.imgur.com/g0JNWeF.jpg


柚「…っ…!!? …!??」

P「だ、大丈夫か?」

柚「……っ……っ…」ブンブン

柚「…いた……いたい…なにこれ…なにこれ…」プルプル

P「落ち着け」



*のんびりするだけの話です。
*メインは柚チャン。ですが基本四人で話が進みます。


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今回も楽しみです


P「…」ハア

P「ちゃんと前を向いて歩こうな」

柚「……はい…」ウエーン

P「よしよし」ナデナデ

柚「…」ワシャワシャ

柚「あ、ありがとー」

P「? うん」



楓「…!」

楓(私も電柱にぶつかると頭を撫でてもらえるのかしら…)ムム

比奈(……楓さんはまた、なにかよからぬことを考えている顔でスねぇ…)クス

仁奈「仁奈もなでなでするですよー」イタイノトンデケー

柚「へへ、ありがとー…」ニパー…

P(ニパーにも元気がないな)


P「立てるか?」

柚「う、うん」

柚「…あー…、と」

P「ん?」


パッ


柚「…手、貸して欲しいな」

P「おう。ほら」ギュ

柚「…ん」


グイ


柚「わぷ」トン

P「っと、悪いな。思ったより軽かったから…」

柚「……へへ」

柚「ううん、平気。ありがとね、Pサン」ニヘラ

P「いえいえ」


P「ちゃんとご飯食べてるか?」

柚「た、食べてるよ? というか、さっき一緒にご飯食べて来たところじゃん!」

P「それもそうか」

柚「もー。Pサンってばしっかりしてよー♪」ペチペチ

P「頭を叩くなー」

仁奈「仁奈もぺちぺちするですよー」ペチペチ

P「そこは真似しなくてもいいところだぞー」

楓「…」クスクス


比奈「なにか考えごとッスか?」

柚「ン? あー…えと」

柚「うん。まーそんなところかなー」

P「へえ」

柚「な、なに?」

P「…いや、…柚でも、考えごとをしたりするんだなーって」

柚「なにそれひどい」

P「てっきりお腹いっぱいでぼーっとしてたのかと」

柚「あ、アタシはそんなに子どもっぽくなんてないよぅ!」



楓(……ふあ……お腹いっぱいだなー……幸せー…)エヘヘ…

仁奈「? 楓おねーさん、眠そうでやがりますね。まだ寝ちゃダメでごぜーますよー」ペチペチ

比奈「……あはは」


柚「Pサンはいじわるだ!」ムー

P「すいません」

柚「へらへらしないの!」

P「してません」

柚「し、してるじゃん! もー…」

P「…なあ、柚」

柚「な、なに?」

P「手、もう離していいか?」

柚「…………」

柚「…ど、どぞ」

P「おう」パッ

柚「…」

柚「……」プシュウ

P「…」

柚「…へ、へらへらしないの!」バシ

P「してません」イテ


柚「Pサンのばーか!」ベー

P「子どもか」

比奈「プロデューサー」

P「ん?」

楓「…」スピー

比奈「楓さんがおねむなんで、そろそろ事務所に戻りましょう」

楓「…」ムニャ

P「だから子どもか」

仁奈「よしよしですよー」モフモフ

楓「…♪」エヘヘ…

P(…べつにどこにも寄り道してるわけじゃないんだけど、この四人と歩いていると…いつもこんな感じになるな)ハハ…


柚「…………」


柚「…」ニギニギ

柚「……えへへ…」ギュ



P「柚?」

柚「! は、はい」パッ

P「…ぼーっとしてると、また電柱にぶつかるぞ」

柚「……。わ、分かってるもん!」プイ

P「ならいいけど」

柚「……へへ」ニヘラ

比奈「柚は乙女ッスねー」

P「??」

柚「♪」ニギニギ


P「そういえば」

柚「ン?」

P「さっき言ってた、考えごとって?」

柚「……」

柚「てへ。いじわるなPサンには教えてあげないよーだ」

P「なんだよー」

柚「へへっ、秘密だもーん♪」タタッ

P「なんだよー」

比奈「青春ッスねぇ」

P「他人事だな」

比奈「他人事ッス!」

P「力強いな」


P「まだ二十歳のやつがよく言うよ」ハハ

比奈「……」

比奈「そうでスかね」

P「そうそう」

比奈「そうでスかー」

P「うん」

比奈「じゃあ、えい」パシ

P「…」

比奈「…」ギュ

P「…」

比奈「…」

比奈「な、なんか言って欲しいッス」

P「あ、はい。…えっと…」

比奈「…」ドキ

P「……や、柔らかいでスね」

比奈「セクハラッス!」バシッ

P「いやいや! 理不尽だろ!」イッテェ

比奈「私のどきどきを返すッス!」

P「なんだか素敵な台詞だな」


楓「えいっ」パシ

P「おっと」

楓「ふふ、ふふっ…ぷろでゅーさー……さん…」

P「な、なんですか?」

楓「……えへへ」

楓「私を、仲間外れにしたらー…めっ…ですよー…」フラ

P「……」

P「了解です」

楓「えへへ…そうですかー……なら、いいでしゅ…」ムニャ…

P(というか、いま手を離したら本当に危ないので、離しません)ギュ

仁奈「仁奈も仲間に入れてくだせー!」モフッ

P「おっと」

比奈「ふふ。じゃあ仁奈ちゃんには、こっちの手を貸してあげるッス」ハイ

仁奈「わーいです!」ギュ

P「べつにいいけど、それ俺の手だからな」


カンカン…


P「柚はどこに行った?」

比奈「さっき、先に事務所の方に走って行ってたッスよ」

P「そっか。ならいいけど」

比奈「…なにか考えごとでスか」

P「うん。考えごとの、考えごとだな」

比奈「なるほどッス」フヒ

P「うん。…ああほら、楓さん、階段は危ないですから…」

比奈(保護者ッスね)

仁奈「仁奈が下にいるから大丈夫ですよ!」フンス

P「なにが?」

仁奈「仁奈のキグルミを舐めてもらっては困りやがります!」フフーン

P(あ、いまのドヤ顔は絶対幸子の影響だな)カワイイ


ガチャ



柚「お、戻って来たー」ナデナデ

P「おう。…?」

輿水幸子「…ぐす」

http://i.imgur.com/Ost062j.jpg


柚「よーしよしよし」

P「…」

P「え? さ、幸子はどうしたんだ?」

幸子「……うー…ぷ、プロデューサーさーん…」グス

P「はい」

幸子「…」ハッ

幸子「…」ゴシゴシ

幸子「……い、いえ。なんでもありませんよ! ボクがホラー映画を観て、な、……泣いてしまうなんて、ありえませんからね!」フ、フフーンフー

P(鼻歌みたいになっとる……)


ナデナデ


P「よしよし」

幸子「…」

幸子「…っ」ジワ

幸子「……ほ、ホントに…こ、怖かったんですからね! ど、どうして、そういうときに、そばにいてくれないんです! ホントに、プロデューサーさんは、もう!」ポカポカ

P「ごめんごめん」ナデナデ

幸子「もー…もう」ギュウ

P「よしよし」ナデナデ


幸子「……もー…」

幸子「…にゅう…」スピー…

P(……最近、幸子はよく寝るなあ)ナデナデ

P「よっと、…軽いな」

比奈「ほっとしたんでスかね」

P「うん。仮眠室に連れて行って来るよ」

P「柚」

柚「ン…なにー?」

P「戻って来るまで、幸子の面倒、見ていてくれたんだろう? ありがとな」

柚「…」フルフル

柚「ううん。全然。気にしないで」ニコ

P「そっか」

柚「ちゃんと寝付くまで、付いててあげるといいよ♪」

P「うん」

幸子「……ん…」

仁奈「楓おねーさん。もう少しでゆっくり寝られるので、頑張るですよ!」グイグイ

楓「……ん…うん……むにゃ」フラフラ

比奈(仁奈おねーさんも大活躍ッスねー)クスクス








幸子「…くぅ」

楓「……むにゃ」

仁奈「…もふ」モフピー…



P「…結局、仁奈まで一緒に寝ちゃったな…疲れてたのか」ナデナデ

P「さて。俺はもう一仕事しないとな」ヨシ


ガチャ


P「…」

柚「…?」

柚「Pサン。おかえりー」ニコ

P「うん。…比奈は?」

柚「幸子チャンの代わりに、小梅チャンと輝子チャンの映画鑑賞に付き合ってあげてるみたい」

P「そっか」

柚「コーヒー飲む?」

P「淹れてくれるのか?」

柚「へへっ。いまだけ柚サービスだよー」

P「……、柚子風味のコーヒーを想像してしまった…」

柚「…さ、さっぱりしてそうだね」

P「そうだな」


コト


柚「どぞー」

P「ありがとう」

柚「いえいえ♪」

P「……」ズズ…


ポスン


柚「はふー」

P「…」

P「まだ帰らないのか?」

柚「ン?」チビチビ

柚「そーだなー。退屈だし、“あの子”とバドミントンでもしよっかなーって、思うけど…」

P「うん」

柚「……まー、今日はいっかな。ちょっとここでのんびりしてるよ」

P「そっか」

柚「うん」


P「なあ」

柚「うん?」チビチビ

P「えっと…隣で仕事してもいいか?」

柚「…」ゴクン

柚「…へへ…。いいよ。大歓迎だよー」

P「そっか。ありがとう」

柚「うんっ」


柚「お隣どぞー」ポンポン

P「うん」


ポスン


P「ふう」

柚「どしたの? ソファが恋しくなった?」

P「まあな」

柚「そっか。それは仕方ないねー」

P「うん。仕方ないな」

柚「うん」


P「それで、えっと」

柚「うん」

P「…いやでなければ、膝を、お貸ししますが」

柚「……」

柚「ぷっ。あははっなにそれ」

P「わ、笑うことないだろ」

柚「へへっ、ごめんごめん。…あはは…でも、おかしーよ……そんな、楓サンに話すみたいな…」アハハハ…

P「悪かったな。可笑しくて」

柚「ううん。素敵」

P「……、」

P「あ、そう」

柚「うんっ」ニパッ


柚「へへ…」

柚「じゃ、お言葉に甘えようかなー」エヘヘ

P「おう」

柚「失礼します!」

P「はい」


ポテ


柚「……」

P「…」

柚「…」

P「な、なにか言ってくれよ」

柚「かたいカナ」

P「…すいません」

柚「てへへ……。ううん、いいと思う」

P「……、そっか」

P「それはよかった」

柚「うん」ギュ


柚「あ、…ごめんね。邪魔しないから。お仕事してください。どぞどぞ」

P「うん」



柚「…」

柚「ね…Pサン」

P「どうした?」カタカタ

柚「……柚はねー、疲れてなんかないんだよ」

柚「元気がトレードマークだよー。だからね、いまも、ちょー元気」

P「そうだな」

柚「そうそう」コクコク


柚「……だけどね」

柚「ちょっとだけ、寝るね」

P「うん」

柚「うん」

P「お休み」

柚「おやすみー」








柚「……くぅ…」

P「…」ナデナデ

P「お疲れさま…おやすみ」

柚「……」コク…








柚「……」パチ

P「…」カタカタ

柚「……遅くまで精が出ますねっ」

P「うお、びっくりした」

柚「あ、ごめんね」

P「いえいえ」

P「おはよう」

柚「うん」

P「元気そうだな。いつも通り」

柚「うんっ」


P「…そう言えば…聞いてもいいか?」

柚「うん?」スリスリ

P「……すりすりするなよ」

柚「うへへ」スリスリ

P「変態か」

柚「Pサンには言われたくないカモ…」

P「いまのお前に言われたくないよ」

柚「…」

P「…」

柚「てへ」

P「はは」


柚「それで——えっと、なに?」

P「ああ、うん」

P「結局、考えごとってなんだったんだ?」

柚「…………」

柚「じ、事務所の未来を!」

P「絶対うそだ!」

柚「てへ?♪」



・・・・おしまい

おわりです。
>>2 あざした。
少しでも楽しんで頂けたらなら、なによりです。

乙です

このシリーズは安心感凄い


良かった

ほっこりする

このシリーズのほっこり感がはんぱない!

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