霧切「実は私って超高校級のアイドルじゃないかしら?」 (14)

苗木「え?」

霧切「私なりに自分の事を考えてみたのだけど」

霧切「鏡の前に立った時気づいたの、私って意外と美少女じゃないかしらって」

苗木「確かに霧切さんは美少女だと思うけど」

霧切「ありがと苗木君♪」

苗木「…笑顔が凄くぎこちないね」

霧切「まだ練習が必要の様ね」

苗木「でもさ霧切さん、超高校級のアイドルなら舞園さんが居るじゃない?」

霧切「確かに変よね、超高校級のアイドルが二人も居るという事は」

苗木「それは、多分どっちかが勘違いしてるからじゃないかな?」

霧切「そう、つまり舞園さやかは嘘をついている」

苗木「それは違うよ!」

苗木「舞園さんはあの有名アイドルグループのセンターなんだよ」

苗木「そんな彼女が超高校級のアイドルでないわけがないよ」

霧切「本当にそうかしら、私の推理では……」

霧切「そう、彼女の正体は超高校級の詐欺師」

霧切「投票するためにCDを何枚も買わせる詐欺商法を生み出したのは彼女のはずだわ」

苗木「それは違うよ」

苗木「彼女は選ばれた側であって仕掛けた方じゃないと思うけど」

霧切「そう、あくまで否定するのね」

霧切「ねぇ、苗木君」

霧切「私と舞園さんのどっちが好きなの?」

苗木「え、えーと霧切さん」

霧切「苗木君は同日開催されたどちらのライブで得意のオタ芸を披露してくれるのかしら」

苗木「オタ芸なんてやった事ないよ」

苗木「というかそもそもさ、霧切さんがアイドルだったなんて聞いた事も無いよ」

霧切「どういう事かしら?」

苗木「僕は入学前に皆の事を調べたんだ、でも霧切さんがアイドルなんていう情報は…」

霧切「というかそれ以前に霧切さんの情報自体無かったんだよ、どこにも」

霧切「だから私はアイドルでは無い、苗木君はそう言いたいのね?」

霧切「でもね、あなたのその証言だけで私がアイドルではないと結論づけるのは早いわ」

苗木「でも確かにどこにも無かったんだ」

霧切「ええ、そうでしょうね」

苗木「認めるの、霧切さん?」

霧切「そうね、私の情報が出ていなかった可能性はあると思うわ」

苗木「でも普通アイドルなら情報が出ていて当然なんだ」

苗木「ましてや、超高校級のアイドルなら」

霧切「出ていて当然という事よね」

霧切「でもね、苗木君。 デビュー前ならどうかしら?」

苗木「デビュー前

途中投稿するとか…orz

苗木「デビュー前?」

霧切「そう、デビュー前ならその可能性もあるわよね」

霧切「いえ、むしろ隠されていたという可能性すらある」

苗木「誰が何のためにそんな事を?」

霧切「当然、希望ヶ峰学園よ」

霧切「アイドルの持つ力は絶大、そこに目をつけた学園はおそらく」

霧切「手垢が付きまくり、枕しまくりのアイドルより」

苗木「それはさすがに酷いよ」

霧切「本物の清純派アイドルを作り出そうと考えた」

霧切「そしてそれがこの私…」

霧切「きょ~こちゃんで~す♪」

霧切「//////」

苗木「恥ずかしいなら止めた方が良いと思うけど」

霧切「というわけで私は学園プロデュースでデビューするはずだったのだけど」

苗木「こういう状況になってしまったって事なんだね?」

霧切「そして私の記憶も奪われた」

霧切「以上の事を踏まえると、黒幕の正体がわかってきたわね」

苗木「えーと、まさか……」

霧切「そう、黒幕は超高校級のアイドルもとい」

霧切「超高校級の詐欺師、舞園さやかでしょうね」

霧切「超高校級の詐欺師のくせに、超高校級のアイドルを語るなんて」

霧切「むしろ超高校級の詐欺師の本領発揮と言ったところかしら」

苗木「いろいろと違うと思うよ…」

霧切「超高校級のアイドルをj語る相手に超高校級のアイドルである私がぶちのめす」

霧切「これぞ王道展開だわ、さあ行くわよ苗木君!私たちの戦いはこれからね!」

そう私たちはようやくのぼりはじめたばかりだから

この果てしなく長いダンガンロンパ坂を    

―未完―

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