ディエゴ「ジョジョ第七部のラスボスってオレだよな?」 (103)

ヴァレンタイン「………」

ディエゴ「………」

ヴァレンタイン「………」

ディエゴ「………」

ヴァレンタイン「吉影、醤油取って」

吉影「醤油?…醤油…」

ヴァレンタイン「ソースの隣の、そこの右の」

吉影「ん?あぁ…これか、ドレッシングに隠れてわたしの位置から見えなかったぞ」

ヴァレンタイン「ありがとう」

吉影「構わないよ」

カーズ「よーしよしよし、カワイイぞお前はとてもカワイイ、ウィンウィンウィン」ナデナデ

ダニー「ハッハッ」

DIO「おいカーズッ!その涎でベトベトのアホ犬を座敷に上げるんじゃあないぞマヌケッ!!」

ディエゴ「聞けお前らッ!!」

一同「………」

ヴァレンタイン「…………」

ヴァレンタイン「いや聞いている、聞いているぞ」

ヴァレンタイン「…で、何の話だった?君が最終的にレースで失格になってしまった事に対しての愚痴だったか?」

ディエゴ「違うッ!…STEEL BALL RUNのラスボスはお前ではなく、このDioだと言ってるんだ」

DIO「え?わたし?」

カーズ「貴様じゃあない、座っていろ餌」

ヴァレンタイン「………いやいや」

ヴァレンタイン「君はオマケみたいなものだろう、裏ボスと言うかExtra bossというか」

ヴァレンタイン「このわたしの…最後のいたちっ屁というか」

ディエゴ「おい大統領ッ!!…このオレをあろう事か『屁』扱いしてるんじゃあないぜ…このDioをッ!」

DIO「ヌゥッ!」

吉影「もう君反応しないでくれないかな、DIO」

ディエゴ「ん?」

吉影(はぁ…ややこしい…というか食事くらい静かにさせてくれ)

ディエゴ「黒幕はお前さ大統領、それはオレも認めてやる」

ディエゴ「だがジョニィと最後に戦ったのは誰だ?オレだッ!」

ディエゴ「最後に『聖なる遺体』をシェルターに収めたのは誰だ?オレだッ!」

ディエゴ「そもそもジョニィと因縁があったのは誰だッ!?オレだッ!!」

ディエゴ「オレは『ラスト』の『ボス』だ!そうだろう!?」

ヴァレンタイン「だがそれを言ったら第一部のラスボスはワンチェンだぞ」

DIO「おいッ!!ジョジョへの侮辱は許さんぞッ!」

カーズ「気付け餌、今侮辱されているのはどう考えてもジョナサンではなく貴様だ」

カーズ「それと『ジョジョ』という呼び方をいい加減やめろ、このカーズ…連想する人物が違うのだ」

プッチ「わたしはDioがラスボスでいいと思うが」

吉影「それ君の個人的な趣味だよな?」

  ゴシャッ!


吉影「なんの音だ?」

DIO「風呂場だな…」

カーズ「ディアボロめ…こけたな」

ヴァレンタイン「死んだな」

吉影「あぁ、死んだ」

プッチ「おいッ!冗談じゃあないぞ!!あいつの後に風呂を使うのはわたしなんだッ!!」

プッチ「何が悲しくて奴の流血を洗い流した後に入浴しなくちゃあならないッ!!」

吉影「素数でも数えて落ち着いたらどうだい?アフゥ~~…落ち着くといえば、最近わたしも爪の伸びが早くてね」

  がらがらっ

ディアボロ「…もうやだ、また死んだ」

カーズ「乙」

DIO「超乙。このDIOの息子と対峙した愚かさを後悔しながら死んでいけィッ!!」

ディアボロ「黙れッ!もう何度も死んでいる!!」

吉影「いいから君、前隠せ」

ディアボロ「牛乳あるか」ガパッ

ヴァレンタイン「すまないディアボロ、さっき飲んでしまった」

ディアボロ「」

ディアボロ「貴様には死んだ事を後悔する時間をも与えんッ!!」ドギャン

ヴァレンタイン「Dirty deeds done dirt cheap…」ドギャン

吉影「やめろォーッ!!やるなら外でやれッ!!室内で暴れるんじゃあないこのクソカス共がァ―――ッ!!」

ディエゴ「おい!オレが最初に話した話からどんどん逸れているぞ!」

プッチ「わたしは覚えているぞ、Dio…神を愛するように君のことを愛している」

ディエゴ「やめろ気色悪い」

DIO「全くだな」

プッチ「おいDIO、君にそういう言い方されるとさすがにアレだ、辛い」

DIO「とりあえず呼び方を統一するぞ」

DIO「わたしがDIO、そしてこの青二才が『ディエゴ』だ…よいな?」

ディエゴ「誰が青二才だと?お前は青二才に負けて砕け散ったくせに」

DIO「………」ピキピキ

カーズ「カスが…激昂するんじゃあない…」

ディアボロ「ところで何の話だったのだ?」

プッチ「ディエゴ君とヴァレンタイン、どちらが第七部のラスボスかもめていてな」

ディアボロ「何?」

ディアボロ「…………」

ディアボロ「下らん」

吉影「まぁ、下らないのは確かだな…どっちみちアレなんだぞ?」

吉影「負けているんだぞわたし達は」

一同「…言うなよそれ」

カーズ「そもそもディエゴよ、貴様は何故ラスボスになりたいのだ?」

ディエゴ「………」

DIO「そうだな、それは興味がある。話してくれよ別次元のわたし」

ディエゴ「………オレ…」

一同「………」

ディエゴ「まだASBの収録、呼ばれてないんだけど」

吉影「…まぁ君は…部が比較的新しいから、なんじゃあないのか?なぁ、ヴァレンタイン」

ヴァレンタイン「え、わたしもう呼ばれたし撮り終わったけd」

吉影「空気を読めェーッ!!」

ディアボロ「ならばもう確定じゃあないか」

ディアボロ「お前はラスボスじゃない」

ディエゴ「待て、いいから聞け!」

カーズ「おい吉影…今日も貴様の料理は最高だぞッ!!」

吉影「あぁ、ありがとう」

ディエゴ「聞けよお前らッ!!」

ディエゴ「まだオレがラスボスだって証拠はある!」

DIO「まだ続ける気か?このマヌケ…吉影が作った飯が冷めるじゃあないか…」

ディエゴ「これを見ろ、中年共」

ディアボロ「おいッ!この便器に吐き出されたタンカスがッ!!誰が中年だと!?」

ディアボロ「中年じゃあない帝王だッ!!このディアボロはッ!以前変わりなくッ!!」ガタン

吉影「最近枕にうつ伏せに寝たら『あれ?親父…』となる気持ちが分からない奴が知った口をッ!!」ガタン

プッチ「お前は『磔刑』だァァ――――ッ!!!」ガタン

ヴァレンタイン「貧乏人のカスがァァ~~~ッ…!!」ギリギリ

ディエゴ「え、お前ら気にしすぎだろ」

DIO「中年か…おいカーズ、貴様何歳だ?」

カーズ「10万歳くらい」

DIO「老害か」

カーズ「よし、殺す」ガタン

プッチ「そこまで言うからにはッ!きっちりとした証拠があるんだろうなこのちっぽけな小僧がッ!!」

吉影「もしも下らないモノだった場合ッ!!」

吉影「君を『始末』させてもらう……」

ディエゴ「分かったから、まずこれを見ろ」

DIO「…なんだこれは?」

ディエゴ「お前らラスボス共の代表的な断末魔の一覧だ」

ヴァレンタイン(こいつとんでもない爆弾ぶっこんだな)

『き…軌道を変えられん も…戻れんッ!』

『ば…バカなッ!……こ…このDIOが……… このDIOがァァァァァァ──────ッ』

『このクソカスどもがァ──ッ!!』

『オレのそばに近寄るなああ──────ッ』

『このちっぽけな小僧がああああああああああ』

一同「…………」

ディエゴ「確認したか?」

一同「…………」

ヴァレンタイン「ディエゴ……謝った方がいいぞ」

ディエゴ「そしてこれが大統領の断末魔だ」

『我が心と行動に一点の曇りなし……!全てが『正義』だ』

一同「…………」

ディエゴ「ここまではいいな?」

ヴァレンタイン(居難い)

ディエゴ「そしてこれが…ムカつくがオレの断末魔だ」

『やめろオオオオォォWRRYYYYYYYYYYY』

ヴァレンタイン(プッチ早く風呂入って来ればいいのに…)

ディエゴ「どうだ?」

ディエゴ「もう一度聞くぜ、ラスボスはどっちだ?」

ディアボロ「どう考えてもディエゴだ」

ヴァレンタイン「ちょ」

吉影「もうそれでいいんじゃあないか?わたしはそろそろ食器を洗いたい」

カーズ「下らん時間を過ごした…」

プッチ「大体最後にあんな毅然とした顔をして死ぬ奴にラスボスの座は相応しくないし」

プッチ「あぁ、見苦しいDIOもわたしは好きだよ」

DIO「黙れィッ!!」

ヴァレンタイン「ま、待て!行くなッ!!」

ヴァレンタイン「…わたしの断末魔は……!!」

『かッ…ブハッ』

ヴァレンタイン「こっちだッ!!」

ディエゴ「おい大統領!見苦しいぜ!そんなに自分を卑下させてでもラスボスでいたいのか!?」

ヴァレンタイン(卑下しているのはどっちだ…!?)

プッチ「…なぁ、1ついいか?」

ヴァレンタイン「聞こう」

プッチ「もうアレじゃあないか。本人に聞いてみたらどうだ?」

ヴァレンタイン「…本人…だと…?」

プッチ「ジョニィ・ジョースターだよ」

DIO「あぁ、それが一番手っ取り早そうだな…」

DIO「少し待てィ、今スカイプ立ち上げるから」

カーズ「電話でよかろうなのだァ―――ッ!!」ババッ

吉影「いきなり大声を出すんじゃあないぞッ!これだから柱の男は嫌なんだ!突然泣き出したり笑い出したり目を潰したりッ!」

ヴァレンタイン「どれ、わたしが電話してみよう」Pipipi

Rrrrrr Rrrrrr Rrrrrr


ジョニィ「電話?」

ジョニィ「…うわ、大統領からだ」

ジョニィ(やだな…また遺体を持ち出した事をくどくど言われるのかな…)

ジョニィ(いいや、出ないで)ピッ


Rrrrrr Rrrrrr Rrrrrr


ジョニィ「ま、またか!?」

ジョニィ「今度は…あ、Dioか…」

ジョニィ「…はい、もしもし」


『何故君わたしの電話に出なかった?』


ジョニィ(ちょ、大統領)

ヴァレンタイン「なに?電波が遠くて?ディエゴの電話には出ただろう」

ヴァレンタイン「君の自分本意な性格はまるで変わらないな、ジョニィ・ジョースター」

ヴァレンタイン「だからこそわたしは君に遺体を託せなかったんだ、まだそれに気付いていないのか?…おい待て切るな!」

ヴァレンタイン「そもそもにおいて、君は遺体を個人的に使用する危険性を完全に度外視して…――まだだ!切るなジョニィ・ジョースター!」

ディエゴ「おい!さっさと本題に入れ!!」

プッチ「長くなりそうだからわたしは風呂に入ってくるよ」

プッチ「DIO、一緒にはいるか?」

DIO「やめろ、冗談でも言うんじゃあない」

  キング・クリムゾンッ!!


プッチ「あがったよ」

ヴァレンタイン「―――まぁ君の事はそれまでにして、本題に入るんだが」

プッチ「…え、まだ聞いてなかったのか」

ディアボロ「あまりに本題に入らなかったから、八つ当たりでディエゴの恐竜に食われたぞ…」

カーズ「貴様、文字通り完全なる不老不死だな」

カーズ「究極生命体ディアボロの誕生だァ――――ッ!!」

ディアボロ「嫌味を言うのはやめろォ―――ッ!!」

ヴァレンタイン「聞きたいんだが、君にとってのラスボスはわたしか?ディエゴか?」


  ~~~~


『聞きたいんだが、君にとってのラスボスはわたしか?ディエゴか?』

ジョニィ「…………」

ジョニィ(おいおいおいおい、なんだその答えにくい質問はッ!?)

ジョニィ「ふ、二人とも強敵だったよ…」

『ジョニィ、今そういうのいいから』

ジョニィ「えっ…と、そうだな…レースのラスボスはDioで…成長の過程におけるラスボスは大統領かな」

『ジョニィ、ジョニィ。どっちかにしてほしいんだ』

ジョニィ「……」

ジョニィ「あ、電波が遠いッ!!あぁクソ!切れてしまうッ!!」ブツッ

  ~~~~

ヴァレンタイン「切られた」

ディエゴ「何だとッ!!結局お前の説教で終わってしまったじゃあないか!!」

吉影(これはジョニィ君が可哀想だな)

カーズ「………」

ディアボロ「おい、興味がなくなったからってまど☆マギを見るな」

カーズ「エシディシはさやか派だ」

ディアボロ「知るかッ!!」

プッチ「もうじゃんけんとかで決めてくれないか?次にお風呂入るの君達のどっちかなんだぞ」

ヴァレンタイン「じゃんけん…」

ディエゴ「そんなくだらない事で…!?」

プッチ「いや、君達周りを見ろよ」

DIO「あ、もしもしジョジョ?来週辺りに貴様の末裔の家行くのだが貴様も来る?」

DIO「そうそう、避暑休暇」

カーズ「最近はこの『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』というのがだな」

ディアボロ「落ち着け究極生命体」

吉影「もしもし早人、お母さんとは仲良くやっているかい?」

プッチ「もう皆飽きたよ」

二人「…………」

ヴァレンタイン「いや待て、わたしが悪いのか?」

ヴァレンタイン「言い出したのはディエゴだぞッ!!」

ディエゴ「オレのせいか!?」

プッチ「大体ラスボスかラスボスじゃないかなんてどうでもいいと思うぞ、本当に」

ディエゴ「だったら…」

プッチ「?」

ディエゴ「ならなんでオレはこんなラスボス共に囲まれて生活をしているッ!?」

一同「…………」

ディアボロ「確かに」

ディエゴ「だろッ!?」

吉影「出ていくのか?」

ディエゴ「出ていきはしない!が、居にくいんだよッ!!」

ヴァレンタイン「え、そうだったの?」

ディエゴ「え?あ…あぁ…」

吉影「そんな事を気にしていたのか、つまらないな」

ディアボロ「あぁ、まだまだガキだ」

プッチ「ちっぽけな小僧だ」

DIO「ゲロ以下の匂いがプンプンするな」

カーズ「それは貴様だろう」

DIO「やかましいぞ腐ったカボチャ」

カーズ「よし、食う」

DIO「ほォ~~?やってみるがよい、ホレホレッ!!」

ディエゴ「だってこれ、考えてみたらラスボスの中に中ボスいるみたいなもんだろ」

ディエゴ「カーズと一緒にワムウがいるみたいな」

ヴァレンタイン「いいじゃないか別に、なあ?」

カーズ「呼ぶか?ワムウ呼・ぶ・カァ?」

ディエゴ「いいッ!!」

ヴァレンタイン「…ディエゴ」

ヴァレンタイン「確かに君の居心地の悪さは理解した」

ヴァレンタイン「だが今まで我々が君をラスボスじゃないからと蔑ろにした事があったか?」

ディエゴ「…………」

プッチ「そうだよ、わたしは寧ろDIOが二人いるようで下品なんだが勃起しちゃいそうだ」

DIO「プッチ、プッチ、貴様ちと黙っていろ、な?」

吉影「わたしなんかはラスボスになんてなりたくなかったくらいなのだよ?」

吉影「はたから見たら親父狩りされて救急車に引かれた可哀想なサラリーマンなのだし」

カーズ「ブフッ」

吉影「おい、なんだ今のは?ん?」

カーズ「………」キリッ

ディアボロ「吉影などまだいい…オレを見ろ…何故オレだけレクイエムが継続中なんだ…」

ディアボロ「大統領ですらジョニィの効力無くなっているのに」

ディアボロ「しかも最近娘にはワキガと馬鹿にされるのだ…帝王だぞ?これでもギャングのボスなんだぞ?」

ヴァレンタイン「ワキガ?別に匂わないが」

ディアボロ「だろうッ!?」ガバッ

DIO「要するにだ、貴様は取るに足らん事で悩んでおったのだ」

ディエゴ「………皆」

カーズ「ウム」

ディエゴ「…でもな、やっぱりラスボスはオレじゃないか?」

ヴァレンタイン「空気読めよ君」

ヴァレンタイン「あのな…君はジャイロとジョニィどっちが主人公か、などと一々考えるか?」

ヴァレンタイン「考えないだろう?どちらも主人公だからだ、わたしと君は2人で1つのラスボスなのだよ」

DIO「待てィ」

DIO「七部の主人公はジョニィであろうが」

ヴァレンタイン「えっ」

ディエゴ「あぁ、そうだよな」

吉影「………いやそれは待て。主人公はジャイロ君じゃあないのか?最初のジョニィ君のモブさったらないぞ」

ディアボロ「待て、ジャイロはジョースターの血統じゃあないだろう」

カーズ「このカーズもジャイロが主人公だと思っていたが」

DIO「は?」

DIO「貴様ら揃いも揃ってマヌケかッ!?ジャイロが主人公ならば第一部の主人公は髭ツェペリで第三部の主人公はポル……えぇとなんだっけ…」

ディアボロ「ポルナレフだ。DIOの言う通りだぞッ!!血統も何もあったもんじゃあないッ!!」

吉影「いや、だが七部は全てが一新されているんだ。ジャイロが主人公でも不思議じゃあない」

ディアボロ「そんな理屈が通るかァ―――ッ!!」


Rrrrr Rrrrr Rrrrr


ジョニィ「…………」

ジョニィ「…はい、もしもし…なんだいDio…」


『なぁジョニィ、第七部の主人公ってお前?ジャイロ?』

ジョニィ「もういい加減にしてくれよォーッ!!」


終わり。

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