エレン「図書室にて」(97)

ほん怖見れなかった恨み
あんまり怖くないかも知れませんが一応ホラー注意

よろしくお願いします

その日の天気は雨

それも土砂降りの大雨だった

訓練兵達はいつもより早く出された食事を食べ終わり雑談を楽しんでいた



コニー「芋の話はもう飽きた…」

サシャ「うーん、じゃあ次はパンの話で」

コニー「そんなに変わんねーよ」

ミーナ「じゃあちょっと涼しくなるお話を!」

サシャ「?」

コニー「暑いし聞くぜその話」

〇ou〇ubeでアップとかされてるんじゃないかな

コニーがそう言うとミーナはニヤリと笑った

その途端ミーナの隣に座っていたアニは席を立った

サシャが不思議そうにアニを目で追うが、ミーナが話始めたので視線を戻した


ミーナ「噂なんだけど…ここの図書室はね…」

ミーナ「死んだ女の子の幽霊が出るらしいの…」



近くにあったロウソクを近くに置きミーナは雰囲気作りをしながら言う

サシャは既に怯えてコニーの頭を抱き締めていた

>>3探してみます

ミーナ「女の子は本がとても好きでね、毎日のように図書室に通ってたの」

ミーナ「ある日女の子は一人の男の子に話しかけられたの…」

ミーナ「綺麗な髪だねって…」

ミーナ「それからしばらくして二人は付き合い出したんだけどね…」

ミーナ「女の子の方は死んじゃったの…」

ミーナ「でも女の子は死んだ事に気付いて無くて今も図書室にいるらしいの……」

ミーナ「それで…出会った人にこう言うの」

ミーナ「私の髪キレイでしょ…って」

サシャ「んぎゃああああああ!!」メリメリ

コニーはサシャの腕を叩いてギブギブと呻いていた

クリスタはサシャの叫び声にかき消されたが少し悲鳴をあげ、ユミルはそんなクリスタを見てニヤニヤしていた



エレン「見た奴とかいるのか?」

ミーナ「えー…さあ?聞いたことはないかな…」

ユミル「どうせミーナの作り話なんだろ」


ユミルはもっと怖い話作れよなと言ってクリスタを連れて去っていった

アルミン「図書室の幽霊?」

エレン「聞いたこと無いよな」

アルミン「うん、結構図書室には行くけどそんな噂聞いたこと無いし幽霊なんて見た事無いよ」

エレン「なーんだ…やっぱりミーナの作り話か 」

アルミン「そんなことより明日の筆記試験の勉強はしたの?」

エレン「おうよ!ちゃんとノートにまとめたから今から復習すればバッチ……」

アルミン「エレン?」

エレン「そのノート図書室に忘れてた!急いで取りに行ってくる!」

<エレン>

「まずいな…」

廊下を見たが誰も出歩いている様子は無かった

もう少しで廊下の灯りも消え、教官の見回りが始まる
教官に見つかればどうなるかは何となく察しがつく

「急がないと…」

「……」

『 噂なんだけど…ここの図書室はね… 』

「まさかな」

ーーー

運良く図書室は開いてた
だが灯りは消えていて廊下の光だけが頼りだった

「確か奥の方だったよな」

図書室の扉を全開にして廊下の光で奥の机も見えるようにした

ノートはすぐに見付かった
左端の机の上だ。安心してエレンはノートの方へと駆け寄り手に取れる距離まで近付いた


しかしエレンは何故かノートを手に取ろうとしなかった

ノートが他人のノートだった訳では無い

確かにエレンのノートだ

エレンは何故か取る気になれなかった

それ以上に気になる事が出来たからだ


エレンが机まで駆け寄る途中
しっかりと視界に入れていた訳では無いが何かが見えたのだ





真っ黒の大きな何かが

ヒエッ

エレン「……」


すぐ振り返る事なんて出来なかった



何かがいる

何かがすぐ近くに


『今も図書室に』


何か違うものと否定したかった


『女の子の幽霊が』


ミーナの声が頭の中で響く

立っているだけで精一杯だった

だがどんなに待っても自分のいる場所が変わることは無い。エレンもそれは知っていた
このままじゃ何も変わらない


エレン「う…ぅ…」

エレン「ううっ!!!」



声を上げ自分を奮い立たせる
そして勢いよく振り返り何かがいた場所を見た



だが、そこには何も無かった

エレン「あ…」

見間違えだった…
強ばった顔は安堵の顔に変わり一気に汗が吹き出てきた

多分図書室の棚の影が何かに見えたのだろう


エレン「何だよもう……はぁー…」

気の抜けた声を出しエレンは床にしゃがんだ
緊張していて聞こえてこなかった雨音が小さく聞こえた


エレン「ミーナの話に影響受けすぎだな俺…」

額の汗を拭いながらふと先程の通路を見た

エレンの目が大きく見開く

先程のそれは棚の影だと思っていたがそうでは無かった

大量の髪の毛だった

今日はここまで

おつおつ

黒い髪、女の子、ハッ…まさかミカ…いや、何でもない


ーーー


アルミン「雨、止まないね」

コニー「こんなんじゃ明日の立体機動訓練も座学になるのかぁ」


コニーは頬杖をついて窓を見る
雨は止む気配が無い


コニー「あーあ…」

アルミン「…」

アルミン「エレン遅いな」


アルミンは立ち上がり扉の方へ向かう


ライナー「どこ行くんだ?」

アルミン「ちょっとエレンを探しに」

すぐに戻るからとライナー達の方を振り返りドアノブに手をかけた
と同時に勢いよくドアが開いた


アルミン「うわ!?」

エレン「っ!?」

アルミン「何だびっくりした…エレンか」

エレン「ア、アルミン…!!」

エレン「大変だ……図書室が…髪の毛が…!!」

アルミン「…エレン?」

ほん怖友人宅で見てきました
再開します

<ジャン>

ジャンはダズとライナーとトランプで暇を潰していた
といっても只の暇潰しではない
各自の右側には金貨が二枚ずつ置かれていた
いわゆる賭け事だ

ジャンは手持ちのカードをちらりと見る
今までで一番の手持ちだ
金貨を一枚中央に置き二人の出方を見ていた


「うわ!?」


声と共に大きな音がした。ジャンは音の方を振り返る
そこには息を切らしたエレンが立っていた

何だ、コイツかと舌打ちをしてカードの方に視線を戻す
何故かダズとライナーがカードを持っていない
二人は突然開いたドア風の勢いでカードが飛んでしまったようだ
パラパラとカードが舞う音がした

ジャンはエレンを睨む。エレンはこっちに目を向ける気配が無い


エレン「幽霊が、図書館に幽霊がいたんだ!!」

アルミン「え・・・?」

エレン「図書館の幽霊の話、お前も聞いただろ?コニー」

コニー「ん?どの話だ?」

エレン「だから、ミーナが言ってただろ!!黒髪の幽霊の話だよ!!」

コニー「え・・・っと、ああ・・・?」


エレンの勢いにコニーは困惑しながらうなずく
周りも状況が飲み込めていないが大声に反応し振り返り、集まって来る
そしてこの状況を理解するためエレンを静かに見た


アルミン「エレン、何があったか落ち着いて話すんだ」


アルミンがエレンをなだめ落ち着かせる
エレンは一呼吸するとゆっくりとミーナの言っていた話と自分が先ほど体験した話を始めた


コニー「じゃ、じゃあ、あの噂って本当だったのか?」

ダズ「まじかよ・・・・」

ジャン「・・・・・くだらねえ」


ジャンはわざとエレンが聞こえる大きな声で呟いた


エレン「何だと?」

ジャン「くだらねえって言ったんだよ、」

エレン「お前、信じてないな?」

ジャン「は?当たり前じゃねえか、幽霊なんて非現実的なものなんざ」

ジャン「第一幽霊なんていたら巨人に食われた奴はどうなるんだ?」

ジャン「壁外でうろうろしてるってか?傑作だな」

ジャン「頭打ってからおかしくなってんじゃねーの」


先ほどの恨みからか、いつもの憂さ晴らしかジャンはエレンに対しての嫌味がすらすらと出てくる

怖い期待


マルコはジャンを注意し、アルミンはおろおろしていた
当のエレンは俯いたまま言い返さなかった
それが気に入らないジャンは思いつくかぎりの嫌味を言った

ジャン「お前目立ちたくてそんな事言ったんだろ?」

ジャン「大丈夫、そんな事しなくてもお前は騒いで目立ってるっての」

ジャン「まあ、お前にしては良く出来た作り話だな」

エレン「・・・・なあ」

エレン「お前、さっきの話が作り話だと思ってるんだろ」

ジャン「ああ」

エレン「じゃあ、行ってみろよ」

ジャン「は?」

エレン「図書館に」

――――キィ


ドアを開き廊下を見渡す
明かりは随分前に消されていて真っ暗だ

ジャンは手に持ったランプを見つめる


マルコ「ジャン、止めときなよ」

マルコ「君は憲兵団に入りたいんだろ?もし教官に見つかったら・・」

ジャン「マルコ」

ジャン「お前はエレンの話を信じてるのか?」

マルコ「それは・・・」

ジャン「俺は嘘吐きが嫌いだ」

ジャン「今からその嘘を暴きに行って来る。それだけだ」

マルコ「・・・絶対に教官に見付かるなよ?」


ジャンは返事の変わりにランプを上に挙げた

支援ありがとうございます
訂正→×図書館〇図書室

・・・ゴクリ


『図書室』の札がランプの灯りに映し出される

教官に見付かることなくジャンは図書室の前まで着いた

(何だ、簡単じゃねえか)

ポケットから鍵を取り出す
アルミンが教官から借りているものだ

鍵を回しゆっくりとドアを開ける
ぎいいいいいい・・・と木のきしむ音が鳴り
図書館の中、暗闇が現れる

周りの温度が下がった気がした

ランプの光に金の装飾が施されている本はきらりと光る
それが何かの生き物のようで不気味に感じた

来るべきでは無かったか・・・?そう後悔までしてきた
だがここまで来て帰る事はジャンのプライドが許さなかった
考えるな、そう自分に言い聞かせてずんずんと先へ進んで行く

一番奥の本棚は目の前だ


『幽霊』


いない


『黒髪の幽霊』


いない、居たとしても綺麗な黒髪なら歓迎だ


『床に大量の髪の毛』


「・・・・」



ランプを持つ手が震える
だがゆっくりと確実に光はエレンが言っていた床へと動く

「・・・・」

床の色は濃い緑
これが黒に変わったら俺はどうするんだろうか
いつの間にかジャンはそんな考えを持ち始めた

暗闇の中、光と本
音は靴音と雨音

それ以外何も無い
段々と眩暈がしてきた

「・・・・・」


「・・・あ?」


床はずっと緑だ
黒髪は落ちていない

「あ?何だよ、やっぱ嘘じゃねえか!」

「あいつ、帰ったらとっちめてやる!!」



ようやくジャンは言葉を発する事ができるようになった
安心感と共にエレンに対しての怒りがふつふつと湧いてくる

「くっそ・・・」

くるりと扉の方へ振り向く
長居は必要無い、ここに何か居たわけじゃねえが気味が悪い
入ってきた時より2,3倍早い速度で歩く



ドオオオオン!!



「うおっ!?」

突然雷が鳴った
ジャンの手からランプが離れ、ガシャンと音が鳴る

辺りは一瞬にして暗闇に変わった

今日はここまで

すっかり忘れてた
再開します

(しまった)

慌てて掴もうと思ったが遅く、ランプは落下し図書室は真っ暗になった
ジャンはすぐさま壊れたランプを持ち上げようとした
しかし先ほどまで明るかったランプは手で触れれる熱さではなかった

(まずい、ランプを壊したのが教官に知れたら・・・)

(いや待てよ、今の音・・・教官に聞こえたか・・?)

ジャンは音を出さないよう気を付け、教官がこちらへ向かって来ないか聞き耳を立てた


・・・・・ゴトン

期待

「・・・・・?」

音がした方向を見る。本棚の方からだった

(何だ・・?誰も居ないはず――――)

暗闇に目が慣れていないのでまだ何が起こったのか分からなかった
だが1つだけ思い付くものがある

(幽霊・・・?まさかな・・・?)

「・・・・・おい」

「・・・誰だ?」

「エレンか?」

返事は無い

「ライナー?・・・コニーか?」

ジャンは思い付くだけの名前を呼んでみた
しかし返事は無くその代わり



ぺた

ぺた

ぺたぺたぺたぺたぺた


ぺたっ、ぺたっ

見えてはいないもののジャンは音の大きさから近付いているのが分かった
ただ、その音の方向を背にして逃げる事ができず、一歩ずつ後退りするしか出来なかった
足音との距離は少しずつ縮んでいく

「う・・・・あ・・・」

「く、来るな・・・来るなあ!!!!」

ぺた






ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた


ジャンの声を聞き足音はジャンの位置を把握したのだろう
早足で近付いてきた

「何なんだよ・・・何なんだよ!!!!」

ジャンは発狂寸前だった
目はせわしなく動き足は異常なほど震えていた
動けない、逃げれない

そんな中、突然足音が止まった

嫌な予感がした

もう嫌な予感しかしなかった


ジャンの目はようやく暗闇に慣れてきた

そして最初に視界に写ったのは

真っ黒の髪の毛だった

今日はここまで

おつ

保守

保守あり
時間ないので更新は土日にでも

真面目にホラーでいいね!
ジャンは見える触れる感じれる人なんだろうか
それとも霊の力が強すぎて誰にでもできるんだろうか


ジャンはあまりの恐怖に思考が働かなくなっていた
ただ目だけは目の前の黒い物体をしっかりと見ていた

髪は風は吹いていないのに少しだけ動いていた
動くたびに少し音がする

ジャンは息をするのも忘れてその様子を見ていた

するする…と音を出し、真っ黒な物体の中から白い何かが二つ出てきた
それは細長く白くジャンの顔へと近付く

二本の腕


―――― 掴まれたら死ぬ


そうジャンは直感した
そして直ぐさま後退りをした

その後はひたすら走った
後ろを絶対に振り向かないように
訓練時の走りこみよりも早く、図書室から廊下、男子寮へと走った

途中で教官の呼び止める声が聞こえたが無視した


とにかく皆の所へ戻りたい
その一心で無我夢中で男子寮へと走った

きょうはここまで
なかなか怖く書けないな

乙乙。十分怖いよ
これは皆が体験する肝試し系なのかな?
それかエレンやジャンのように既に襲われた特定の人たちが呪われちゃって皆が助ける系かな?

>>50>>54
ありがとうございます
オチは一応考えてはいるのですが…がっかりするかもです

やべぇ
何か聞きたくない声が聞こえ始めたじゃないか…。

ちょっと水飲んでくる


アルミン「それから2日後、僕らは何事も無く生活をしていました」

アルミン「ただ1つ」

アルミン「図書室に行かなくなった事を除いて」

アルミン「…」


雨雲もすっかり消え失せ
ようやく立体起動訓練が行われた

2日ぶりの外での訓練にコニーとサシャは上機嫌だった

教官の『まだ地面が乾いていないので転ぶなよ』と言う言葉を聞く前に
2人は肩を組み走り出し、豪快に頭から転んだ

その光景に周りは呆れ、笑っていた


「…」


アルミン・アルレルト一人を除いて

<アルミン>

アルミン「参ったな…」


訓練兵が次々と立体起動装置を装着する中
アルミンは手を口元にやり、うつむいていた

そこに一人の少女が近付く


ミーナ「考え事?」

アルミン「えっ?」

ミーナ「アルミンって何か考え込んでる時手を口元に置くよね。癖?」

アルミン「そうなのかな…気付かなかった」


見透かされた気がしてアルミンは頭をかく
そして一瞬何か考え、ミーナのを見た


アルミン「ねえミーナ」

ミーナ「ん?」

アルミン「この前作った話さ、覚えてる?」

ミーナ「作った話…あぁ、あれね!」

ミーナ「覚えてるよ、図書室の幽霊の話でしょ」


ミーナ「やっぱアルミンに協力してもらって良かったよ」

ミーナ「アニってば聞いてからしばらくはトイレ一人で行けなくなってたのよ」

ミーナ「アルミンにも見せたかったな、怯えるアニ」

アルミン「あはは…そういえば他の人にも話していたよね」

ミーナ「うん」

ミーナ「まあ、サシャ以外は信じてなさそうだったけどね」


心底つまらなそうにミーナが呟く


アルミン「じゃあ君は、信じさせたかったの?」

ミーナ「え?」

アルミン「幽霊が出たってエレンとジャンが言ってるんだ」

アルミン「君だよね?犯人は」

ミーナ「何それ」

アルミン「えっ?」


ミーナはきょとんとした表情でアルミンを見つめる

当のアルミンは予想外の言葉に面食らっていた
アルミンの予想ではミーナが犯人。そう予想付けていたからだ

眠くて文がおかしいかも
今日はここまで

作り話が一人歩きしちゃってるパターン…

ミーナ「その話、気になるけどさ…後でいい?訓練始まっちゃうよ」

アルミン「あ…そうだね」

ミーナ「じゃ、また夕食にでも」


ミーナは片方の立体起動装置を装着し、もう片方を小脇に抱えて走り出す
半分以上の訓練兵はもう列に並んでいた

それでもアルミンはなかなか動かなかった


アルミン「じゃあ…誰が…?」

アルミン「あの日誰が居たっていうんだ?」


アルミンは誰にも言っていない秘密があった

何度か図書室に行くようになってアルミンは鍵のついた本棚がある事に気付いた
最初は持ち出し禁止の本だと考えていたが見覚えのあるタイトルに目が入った

それは祖父が隠し持っていた本と同じタイトル
外の事について書かれているものだった

(こんな所に…何で?)

驚いたがそれ以上に心にあるのは
好奇心・高揚

(読んでみたい)

本棚の鍵は錆びていて、少し力を入れて引っ張れば外れる代物だった
その事に気付いてからアルミンは表紙だけを入れ替えてはこっそりと本を読んでいた

いけない事だとは気付いていた

だが何の行事も無い訓練の中
外の世界が書いてある本は唯一の癒しだった

『昨日、何者かが消灯後に出歩いていた』

『普段ならこれぐらいの事で皆を呼び出さないのだが』

『同じ日に図書室で壊れたランプを見つけた』

『何か盗まれているかもしれない』

『そこで確認の間図書室への侵入を禁止する』


アルミン(…そんな)


教官の目がこちらに動く


アルミン(疑われている…)

ねむいです

>>68
アルミン、動かないから睨まれただけでは

>>71
わお…確かに

アルミンも含めて全員が集合した所って事にしておいてください
最終話見る前に書き終わらせたい


アルミン(色々考えて訓練に集中できなかった…)

エレン「大丈夫か?」


ため息を吐くアルミンの元にエレンが近付く


アルミン「うん、ちょっと考え事してただけだから…」

エレン「あんまし考え込み過ぎて怪我とかするなよ?」

アルミン「うん、気をつける」


エレンの言葉に少しだけ不安が和らいだ

エレン「ほら、次座学だから早く片付けろよ」

アルミン「うん…あれ?」

エレン「どうした?」

アルミン「ちょっと装置が絡まっちゃった」

エレン「まじかよ…大丈夫か?」

アルミン「うん…ただ時間がかかりそうだ、先にミカサと行っててよ」


立体機動置き場の入り口にいるミカサを見て言う
随分前から待っているようで、暇そうにマフラーをいじっていた


エレン「悪いな、じゃあ先行くぞ」

アルミン「うん」

エレンとミカサが出てから10分後にようやく片付けが終わった

教室から現在地までの距離はそこまで無い
走れば5分で着く

だが訓練兵達は一番近い道を通らなかった

そこには図書室があるからだ


「…急いでるしこの道で行こう」


アルミンは駆け足で教室へ向かった

廊下は昼間なのに薄暗かった
訓練兵の声も無くアルミンの足音だけが響く

暫く続いた足音が止まる


「…あれ」


図書室の前でアルミンは立ち止まる


(ドアが開いている…)

「…」

あたりを何度も見回しドアへと近付く
ドアノブを掴むとギギギ…と音を立てドアは開いた

見間違いでは無い。開いている
教官が鍵をかけ忘れたのであろう

(今なら…いけるんじゃないか…)

(教官はきっと閉まってると思ってる…それに、借りていた鍵は既に返したし)

(ここから男子寮まで走って本を持ってきて、カバーを元に戻すくらいなら…そこまで時間は掛からない)

(証拠隠滅…やるなら今だ…)

そう思い男子寮の方へと向かう

はずだった

「…?」

左足が動かない

(何で……………)

下を向いたアルミンが見たものは
左足を掴む『手』だった

声を発するより先に伸びてきたもう一本の手がアルミンの右手首を掴んだ

「え」

信じられない力で図書室へと引きずり込まれ

バタン

ドアは閉まった

おやすミン

こわっっっ!!
乙ミン

アルミーーン

最初エレンが行ったときも開いてたね そのあとジャンが行ったらなぜか鍵かかっていた

>>82
エレンさんの時は施錠前だったので開いてました
アルミンの時は…うん…

よっ

支援ありがとう
胃腸炎完治したら続き書きますね

多分あと1、2回で終わります

もう終わるか...お大事に

<サシャ>

サシャ「コニー、ちょっと」

コニー「ん」

サシャ「こ、ここで脱がないで下さいよ。レディの前ですよ?」

コニー「レディどこだよ?」

サシャ「いるでしょ!私ですよ!」

コニー「しゃあねえだろ、早く服洗って戻らないとまた走らされるぞ」


口をパクパクさせて慌てるサシャに背を向けコニーは上着を脱ぎ始める
まだ何か言いたげなサシャは膨れっ面でこそこそと服を脱ぐ


サシャ「こっち見たらパン3個は貰いますからね!」チャプ

コニー「誰が見るかっての!」バシャバシャ

近くの小川で服を洗い、二人は教室へと走る


サシャ「うう…冷たい」

コニー「涼しくて丁度いいんじゃねーの?」

サシャ「そうですか?」

コニー「…あれ?」


廊下に出て暫くして突然コニーが立ち止まる


コニー「なんで皆集まってんだ?」


コニーの視線の先には保健室に集まる訓練兵がいた

しばらく期間置いてすみません
ちょっとグダグダになりそうですが明日終わらせます

サシャ「エレン、何があったんですか?」

エレン「…サシャか」

コニー「誰か怪我でもしたのか?」

エレン「わかんねえ…ただ…」

エレン「…アルミンが……倒れたって」

ミカサ「…」

―――


サシャ「アルミンは見回りに来た教官が図書室で倒れているのを見つけて保健室へと運んだそうです」

サシャ「それからどうなったかですか?」

サシャ「大丈夫です、アルミンは無事でした」

サシャ「ただ、何も覚えていないらしくて倒れていた理由も分かりませんでした」

サシャ「最初何人かはアルミンが訓練をさぼっていたんだろうと噂していました」

サシャ「でも、アルミンの腕を見てその噂はぴたっと止みました」


サシャ「アルミンの腕にはびっしりと」

サシャ「手のあとがついていたからです」

サシャ「それから私達は二度と図書室に入る事はありませんでした」

サシャ「…」

サシャ「…」

<上映終了>


ベルトルト「…」ブルブル

アニ「…」ブルブル

クリスタ「…」ポロポロ

エルヴィン「いやー、どうだった?みんな怖かった?」

ペトラ「」コクコク

エルヴィン「怖かったって人~?」

アニ「」スッ

ベルトルト「」スッ

クリスタ「」スッ

ペトラ「」スッ

エルヴィン「そうか、ではいつものおまじないを言ってみようか」

「「「ハイ、エルヴィンサン!!」」」

エルヴィン「イワコテジマ、イワコテジマ」

エルヴィン「ほん怖五字切り!!」バッツッバッバ

クリスタ「皆!」

ベルトルト「祷!」

アルミン「怖!」

ミーナ「憮!」

エルヴィン「弱気退散!!」

シャンシャン

「「「喝!!」」」

エルヴィン「さて、いつもの言った所で次の恐怖幽便読んでみよう」

エルヴィン「ペトラ」

ペトラ「はい、エルヴィンさん」スッ

ペトラ「あれは、私が調査兵団に入ってすぐの事でした―――


おわり

見てくれた方ありがとうございました
ホラーssもっと増えろ

ハイッえるびん吾郎さん

乙 ほん怖だったww

このSSまとめへのコメント

1 :  名無しさん   2013年10月07日 (月) 18:14:55   ID: 3Xglnfl5

続きが気になるな・・・

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