モバP「目指せ、トップアイドル!」 【安価】 (927)


このスレは、「あなた」がプロデューサーとなり、アイドルをトップ目指して導いていく安価スレです

最初にプロデュースに必要な情報を決めていきます。


プロデューサーの経歴は?
多数決。同数などがあったら再安価

>>2-8
1:新人プロデューサー
2:中堅プロデューサー
3:ベテランプロデューサー

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362566368

1

3

>>2-8
結果:ベテランプロデューサー


所属する事務所は?
多数決。同数の場合再安価

>>11-15
1:長年の付き合い
2:フリーとして雇われた
3:できたて振興事務所

2

>>11-15
結果:できたて振興事務所


振興事務所の事務員は?
多数決。

>>17-21
1:モバマスアイドル候補生の誰か
2:千川ちひろ



申し訳ないが銭ゲバはNG

1

>>17-21
結果:モバマスアイドル候補生の誰か


それでは、事務員は?
まず範囲安価で候補→多数決で決定します

候補
>>25-32

和久井さん

……これはもう、和久井さんでいいよね?

ラスト。特別な関係のアイドル(幼馴染、いとこ、昔馴染み)
1人だけ作成します。お話を回すのにからむ予定


>>33-40
範囲安価で候補→多数決で決定

しぶりん

ありす

>>33-40
候補決定

Pにとって特別な関係の相手は?
多数決。関係に案があればどうぞ(従妹、友人の子、幼馴染など)

>>42-48
1:渋谷凛
2:十時愛梨
3:安倍菜々
4:姫川友紀
5:橘ありす

>>42-48
結果:姫川友紀


まとめ

プロデューサー :ベテランP

事務所       :振興事務所
事務員       :和久井留美
昔馴染み     :姫川友紀


投下開始します。ついでに鳥

P「……ここか」

 見上げるとそこには小さなビル。
 その中の1室にぷらんとプレートがぶら下がっている。

 ノックをして扉をあけると、そこには美人な女性がいた。

留美「……お待ちしていました。Pさん、ですね?」

P「あぁ、どうも。あなたは……」

留美「和久井留美。社長秘書兼事務員です」

P「なるほど。あー、プロデューサーのPです」

留美「社長がお待ちです。こちらへ」

P「はい……」

http://i.imgur.com/bYAgLMr.jpg
http://i.imgur.com/vKgzQj6.jpg
和久井留美(26)

留美「社長、お見えになりました」

社長「あぁ、ありがとう和久井くん。そしてよく来てくれたね」

P「どうも、お久しぶりです」

社長「はっはっは、久しぶりだね。そんなにかしこまらなくてもいいさ」

P「今は後ろ盾もないので。ただの人ですよ」

社長「また謙遜を……和久井くん」

留美「……かしこまりました」

 社長が目配せを1つすると、彼女はそのままドアの外へと出る。
 空気が変わったような気がした。 

P「……それで、お話とは?」

社長「……なんでこんなご時世にアイドル事務所なんてものを新しく立ち上げたんだと思う?」

P「さぁ……わかりませんが、何か深い理由があるんですね?」

社長「いや、特にはない」

 思わず転びそうになる。
 この人は昔からこんな調子だ。

P「……じゃあ、なんで聞いたんですか」

社長「だけど、まったくないというわけでもないのさ」

 ぴらりと社長が差し出した紙を見て思わず息をのんだ。

P「シンデレラガールプロジェクト……?」

社長「新人アイドルを業界全体で育成するための大規模な企画だよ。そして、私も1枚噛ませてもらっている」

P「……なるほど。育てる側にまわりたいとは昔から言ってましたね」

社長「そうさ。だから、私はアイドルを応援したい! 夢を追う子の助けになりたいんだ」

P「つまり、私を呼んだ理由は……」

社長「うむ。君をわが社のプロデューサーとして雇い入れたい!」

 だいたい察しはついていたが、少しばかり驚いた。
 業界全体を巻き込むような大きなプロジェクトに噛むようなことになるとは思っていなかったのだ。

P「……わかりました。あなたと私の仲ですしね」

社長「ははは、別に脅しているわけではないだろう?」

P「そうですけれど……ね」

社長「ふむ。まぁ、とりあえず……和久井くんを呼ぼう。雇用内容については彼女を交えたほうがいいだろうしね」

P「それは自分でやりましょうよ……」

留美「——この形でよろしいですか?」

P「はい。そうですね……結果が出なければ切ってくださってかまいませんから」

社長「自分で自分にプレッシャーをかけるか……いいだろう。それでは、頼むよ!」

P「はい」

 ドアを開け、社長室を後にする。
 ……うまくやれるだろうか。新人アイドルを1からというのはかなり久しぶりのような気がする。

 あのプロジェクトの話が進めば、まったくの素人の女の子をスカウトしてアイドルとして目覚めさせるなんてこともあるかもしれない。
 思わず小さなため息がでた。

留美「……どうしました?」

P「いえ、少し……そういえば、アイドル候補生の子は?」

留美「何人かいます。プロフィールをご覧になりますか?」

P「それじゃあ、遠慮なく」

 ぺらりぺらりとページをめくっていく。
 それぞれ意気込みが書かれていて、この機会にかけようという子の多さもうかがい知れた。

P「どの子もいい意気込みですね。社長の思いもよくわかる気がします」

留美「あなた1人にすべてを押し付けることはないと思います。社長も、昔馴染み何人かへ声をかけていたりするそうですから」

P「なるほど……」

 確かに、全員を1度にというのは無茶だ。
 自分に担当できるとすれば多く見積もっても3人といったところだろうか。

 そう思いながらまたページをめくると、そこには見知った顔があった。

P「……ゆっ……」

留美「……?」

 思わず少し声が出る。軽い咳払いでごまかした。
 少し目を抑え、自分が老眼でも始まったかと考えてみる。

 目を開けると、やはりそこには知った顔。
 姫川友紀の名前がそこにあった。

http://i.imgur.com/0oGbUmz.jpg
http://i.imgur.com/xAgySYX.jpg
姫川友紀(20)

>>57
画像先輩ありがとう
毎回手を煩わせるのも悪いから、ここからはアイドルが出るタイミングで自分で画像を貼るよ!
いつもお疲れ様

P「あいつ……どういうことだ……?」

留美「何か、問題でも?」

P「あぁ、いえ。知り合いが少し……」

留美「……姫川さんですか。失礼ですが、いったいどんな関係なのか伺っても?」

P「……なんというか、娘というか、妹というか。近所に住んでた子なんですがね。どうも……」

 年齢が一回り以上も離れている幼馴染。
 隣の家に住んでいて、おばさんがパートなどで留守にすることも多く相手をしてやることも多かった。

 一緒に甲子園の中継を見たり、一緒に野球中継を見たり。
 若いころは愚痴を聞かせてしまったりもしてしまったものだ。
 思い返すだけで顔が熱くなる。

P「……どうも、知りすぎている相手というか。こいつはレポーターなり応援団なりを目指してたような気がするんですが」

留美「社長がスカウトしてきました。なんでも『アイドルとして人気になればレポーターとかの勉強をしなくてもキャッツにお近づきになれる!』とか」

P「それがどれだけ大変かは考えてないのかあいつは……」

留美「ふふっ……」

P「なんです?」

留美「あぁ、いえ。すみません……もっとクールなタイプの人だと思っていました」

P「そうですか? ……まぁ、仕事では我を出さないよう努めていますから」

留美「でも、思っていたよりも親しみやすそうな人で助かりました。姫川さんをお呼びしましょうか?」

P「いえ、結構で——」

??「あーっ!?」

 断ろうとしたその時、聞き覚えのある声が響いた。
 嫌な予感がして、体が振り返るのを拒否する。

 ずんずんと足音が近づいてくる。

P「……あー」

??「やっぱり! 久しぶりだよねPさん!」

 あぁ、やっぱり。回り込んできたのはついさっきまで紙面で見ていた、見知った顔。

友紀「あたし! 友紀! 覚えてる!?」

P「……どちら様ですか?」

 とりあえず、とぼけてみせる。

友紀「あははっ、いやー懐かしいよね! どうしたの? まさかアイドルになりに来たとか!」

 全く聞いていないらしい。こいつは昔からこうだった。
 テレビをつければ野球を見たがり、暗い雰囲気は白球と共にどこかへホームラン。
 おかげで昔は助かってはいたが、今こうしてみると……

留美「そんなわけないでしょう? 姫川さん」

友紀「あっ、留美さん! どういうこと?」

P「友紀。俺がプロデューサーをしているっていうのは昔聞かせたことがあったよな?」

友紀「そうだっけ?」

P「……」

P「この事務所に雇ってもらうことになったんだ」

友紀「なるほどー! 新人プロデューサーくんか! リスタートがんばれっ!」

留美「姫川さん、あのね……」

P「あぁ、いいですよ」

 友紀をたしなめようとする和久井さんを止める。
 こいつは楽しいときは基本的に人の話を聞いていない。
 まぁ、否定するのは簡単だがまた何か勘違いをし始めるのも考えられる。

 ……昔馴染みで、知った顔だ。
 普通の新人に任せるには荷が重い。

 それならいっそ——

P「じゃあ、新人同士でやっていくか? お前の担当プロデューサーを俺がしよう」

友紀「えっ、いいの? やっりぃ!」

留美「あの……いいんですか?」

P「あぁ、大丈夫です」

 いっそ、自分の目の届くところに置いておいたほうが安心だ。
 何をしたがるのかもだいたいわかるし、売り込みもしやすい。

 まぁ、こちらも少し地が出てしまいそうで気を引き締めないといけないが。

P「それじゃあ、担当するのは友紀と……そうですね、あと2人ほどでユニットを組む形にしたいです」

留美「わかりました。社長に伝えておきます」

P「ありがとうございます」

友紀「ん? ユニットなの?」

P「まぁ、な。考えが一応あるんだ……メンバーはまた考えるが」

友紀「ふーん、そっか! おっけーおっけー! 了解!」

P「それじゃあ、今日は……」

 さて、どうしよう。レッスン場はあいてるだろうか?
 友紀がどの程度できるのかを確認して、ユニットメンバーを考えて——

友紀「わかった!」

P「お、やる気は十分か?」

友紀「うん!」

 ずい、と一歩近づいてくる。
 どうやら察したらしい。それじゃあレッスン場にいくとするか!

友紀「今日は、コンビ達成記念で飲み会だねっ!」

P「は?」

 あぁ、わかってなかった。
 そういえばもう、酒が飲める年なのか。

 そんなことを考えながら、半分引きずられるように事務所を後にしたのだった。

更新するよーーーーー!

P「……」

友紀「さーって、飲むぞー! やっほーいっ!」

P「なぁ、友紀」

友紀「どうしたの?」

P「ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」

友紀「別にいいけど、何の話?」

P「……」


>>7
1:なんでアイドルになんてなろうと思ったんだ?
2:今まで何やってたんだ?
3:これからの心構えはどうだ?
4:その他(自由安価)

安価ミス
>>77

P「なんでアイドルになってなろうと思ったんだ?」

友紀「へ?」

P「中学のころは……野球少女だっただろ?」

友紀「あー……」

 友紀がバツが悪そうに頭をかく。
 小学生のころは甲子園にいってキャッツに入団すると言っていた。
 中学生になると少しは落ち着いていたが、それでも球団の関係者になると意気込んでいた。
 だから、目指しているのはレポーターなり、応援団なりだと思っていた。

 なのに振興事務所のアイドル候補生。
 どういう経緯でスカウトされたのかが気になったのだ。

友紀「Pさんが引っ越しちゃって、高校にあがってさ。まぁ……野球部のマネージャーやってたんだよ?」

P「それで?」

友紀「……エースが暴力事件起こして出場停止食らったの」

P「おいおい……」

友紀「もうね、やってらんなかったよ! こっちが必死に応援してるのにさ!」

P「それで、どうしたんだ?」

友紀「仕方ないから勉強漬けだよ! レポーターとか、応援団とかになれば大丈夫って思ったんだ」

P「友紀が勉強か……えらいなぁ」

友紀「あっ、おじんくさい!」

P「ほっとけ。……それで?」

友紀「あぁ、それで大学に入って……応援団ってどうやったらはいれるのかってよく考えたら知らなくてさ」

今更ながら物凄くどうでもいいことだけど

新しくできた事務所なら
新興じゃね?

>>80
何かがおかしいと思った
ごめんなさい、新興だよ!

P「……呆然としてたら社長に『簡単にキャッツにお近づきになれる方法がある』って言われたのか?」

友紀「そういうこと! いやぁ、捨てる神あれば拾う神ありってね! 野球も人生も9回裏2アウトでも何が起こるかわかんないよ!」

P「らしい、っていえばらしいが……よく拾われる気になったな」

友紀「社長はなんかいい人っぽかったからね。あたしの目に間違いはないってこと!」

P「知らない人にほいほいついていって何かあったらどうするんだお前は……」

友紀「大丈夫だよ、あの社長なんとなくPさんに似てたし」

P「……俺があの人に?」

 粘っこい狸みたいな人、というのが社長への自分からの印象だ。
 ……あの人に似ているといわれるとなんだか少し違和感がある。

友紀「あ、顔とかじゃなくて雰囲気がね?」

P「いや、わかってる。そんなに粘っこいかな……」

友紀「え?」

P「いや、なんでもない」

友紀「まぁまぁ、積もる話は飲みながらしよう!」

P「まったく……飲める年か」

友紀「うん! やっとだよやっと!」

 自分も年を取るはずだ、と少し笑う。
 背は伸びたが、目の前の友紀は子供のころの雰囲気をそのまま纏っていてなおさら自分が老けて思えた。

P「カクテルとかがある店がいいかな」

友紀「何言ってるの?」

P「うん?」

 何かおかしいことを言っただろうか。
 こじゃれたバーとまではいかないが、飲みやすい酒がある店のほうがいいと思ったんだが……

友紀「あたしが飲むのはビールだよ!」

P「……は?」

P「ビール?」

友紀「野球といえばビール! でしょ?」

P「……球場ではビール売りがいるがな」

友紀「ね! いやぁ、いいもんだよ!」

P「……はぁ」

 思わずため息がでる。

 昔面倒を見ていた子供に久々に再開したと思ったら、
 雰囲気は子供のままなのに中身はおっさんになっているとは思わなかった。

友紀「おっ、暗いぞ? しっかりしてよ。あたしのプロデュースそんなんで大丈夫なの?」

P「おかげさまで、前途多難かもしれないな……」

友紀「えー、あたし悪くないよ! ほら、悩みがあるならパーっと飲もう! パーっと!」

P「はいはい……」


 そうして、友紀に連れられていった先は……

>>88
1:居酒屋だった。
2:小さな定食屋だった。
3:アパートだった。
4:その他(自由安価)

 アパートだった。

P「……アパート?」

友紀「あ、今ここに住んでるんだぁ」

P「ははぁ、なるほどなぁ……っておい」

友紀「うん?」

 きょとんとした顔で自分を見ている。
 何かおかしいことでもしたか、と言いたげだ。

P「アイドル候補生がなんで男を連れ込んでるんだ?」

友紀「Pさんは男じゃなくてお兄ちゃんみたいなものだからセーフセーフ! だっていろいろ話したいんでしょ?」

P「それはそうだが、世間はだな……」

友紀「だいたい、まだデビュー前だよ! いいのいいの! 思いっきり酔っぱらうには家がいっちばーん!」

 だめだ、こいつまったく話を聞いていない。

 結局押し切られてあがることになってしまった。
 この明るさに昔は助けられたが、担当するものとして見ると頭が重い。

友紀「お、どうしたの? 疲れてる? はい、疲れを飛ばすにはこれ!」

 差し出された缶ビールがよく冷えているのがわかる。
 上がってしまった以上、仕方ないか。

 受け取ったビールのタブを開ける。
 友紀も同じようにあけて、こちらへ手を伸ばす。

友紀「それじゃあ、パートナー結成記念で! カンパーイ!」

P「おう、乾杯」

 カン、と軽くぶつけると、友紀はごくごくとのどを鳴らしてビールを流し込む。
 20ちょうどの小娘とは思えないほど様になっていた。

P「……おっさんが言うのもなんだが、おっさんみたいだな」

友紀「っかー! え? 何か言った?」

P「いや、なんでもない」

 アイドルとして、この姿はどうなんだろうか。
 これから売り込むにあたって、思った以上におっさんのようになってしまっていた幼馴染の扱いに頭を抱えたのだった。

P「……そういえば、友紀」

友紀「どうしたの? おかわり?」

P「いや、いい。高校時代のこととか詳しく聞いてもいいか?」

友紀「あんまりおもしろくないかもしれないけどいい?」

P「いいよ。酒の肴だ」

友紀「あっ、野球中継の録画あるけど」

P「……やめとくよ」

友紀「そう?」

————

——


友紀「んへへ……ぐー……」

P「まったく……」

 結局、かなり遅くまで飲み通しだった。
 友紀は途中から言葉遣いがおかしくなり、そのまま自然に眠ってしまった。

 小学校のころは、遊び疲れた友紀を隣の家まで運んでやったものだけど……

P「もう、そんなに若くないか」

 腰をさすりながら自嘲する。

P「それにしても。男の前で寝るかね、普通……」 

 信頼されていると言えば聞こえはいいが。
 友紀のだらしなさはどうにかしないといけない、と思いつつ家を後にするのだった。

 翌朝、事務所のドアを開けて挨拶をする。

P「おはようございます」

留美「おはようございます。……友紀さんは?」

P「来てないんですか?」

留美「えぇ……昨日、あれからひっぱりまわされたんでしょう? 大丈夫ですか?」

P「えぇ、まぁ。なれていますから……」

 どうやらあいつは他の人にもあの調子のままらしい。
 まぁ、らしいといえばらしいのだけれど。

P「というか、あのままか……まったく……」

留美「あのまま、とは?」

P「あぁ、いえ……だいぶ飲んでましたから。大丈夫かなと」

留美「なるほど……」

 その時、後ろでがちゃりとドアが開いた音がした。
 振り返ると、そこに立っていたのは——


>>95
1:友紀
2:ユニット候補アイドル(名前記入)
3:その他(自由安価)

高垣楓(25)
http://i.imgur.com/fxOWaTe.jpg


P「……?」

 そこに立っていたのは、どこか神秘的な雰囲気のある女性。
 身長も高く、軽いウェーブのかかったボブカットがよく似合っている。

 最初に見た資料を思い出す。確か名前は……

楓「……おはよう、ございます」

留美「おはようございます。あぁ、プロデューサーさん? こちらがうちの所属アイドル候補の1人、高垣です」

P「あぁ、えっと……Pです。どうぞお見知りおきを」

楓「プロデューサー、ですか……どうも。高垣楓です」

 ふわりとした雰囲気で、自己紹介をされた。
 無口なタイプのようだ。確か資料によれば25歳のはずだが、年齢を感じさせない空気がある。

楓「プロデューサー、ということは……担当アイドルをお探しなんですか?」

P「まぁ、一応。ユニットとして活動してもらうつもりで1人は決めているんですが……」

楓「……どなたでしょう?」

P「姫川です。相性のいい相手を探すためにもレッスンを見学したかったんですが……」

 まだ来てない。昨日酔いつぶれて、今日はおそらく二日酔いだろう。
 まともにレッスンを見れるのはどれぐらい先になることやら……なんだか自分も頭が痛くなってきたような気がした。

楓「姫川さん……担当……」

P「はい……どうしました?」

 くすり、と小さく笑ったような気がしたので、聞いてみる。
 なんでもない、と返されたがどうも気になってしまう。

 すると、和久井さんが小さな声で注釈を入れてくれた。

留美「……高垣は、少し子供っぽいところがありますから。あれは含むところがある笑いではなく思い出し笑いみたいなものです」

P「……思い出し笑い、ですか」

 見た目だけではなく、中身も少し変わった人のようだ。

楓「……あぁ、すみません。失礼しました」

P「いえ。何か面白いエピソードでもありましたか?」

楓「面白いかはわかりませんが、少し……」

留美「……大丈夫ですか?」

P「あぁ、友紀はまだ来そうにありませんし。大丈夫ですよ」

留美「それなら……私は別件の子たちとの話があるので、失礼します」

 そのまま、和久井さんが部屋を後にする。
 大丈夫か、とはどういう意味だろう?

 さて、2人きりになったがどういう話をしようか。


>>101
1:友紀のことについて
2:楓のことについて
3:事務所のことについて
4:留美のことについて
5:その他(自由安価)

1

P「じゃあ、友紀のことについて聞かせてもらってもいいですか?」

楓「えぇ。この前の話なんですけれど……」

 おとなしそうな人だし、友紀があれこれやっているのに苦労しているかもしれない。
 そういう視点からみれば、問題点やどういう風に売ればいいかのヒントも見つかるだろう。

楓「居酒屋へいったんです」

P「……居酒屋、ですか?」

楓「えぇ、焼き鳥を食べに……」

P「友紀が誘ったんですか?」

楓「いえ、私が食べたかったので……友紀ちゃんとはよく行きますよ」

P「そうなんですか……」

 なんというか、意外だ。
 確かに友紀にはビールと焼き鳥がやけにしっくりときそうではあるが、目の前の高垣さんはもう少し高級そうな雰囲気が似合うと思う。

 プロデュースするとしたら……レポーターはトークが苦手そうだし、やはりビジュアルを生かした方向で……

楓「あの……どうしたんですか?」

P「あ、いえ。すみません少し考え事を」

 いけない。今は友紀のことについて聞くのが先決だ。

P「友紀は、普段どんな感じなんですか?」

楓「飲み友達、でしょうか。やるときはやるってタイプですね」

P「飲み……? あいつはビールばかりですけど大丈夫なんですか?」

楓「えぇ。私は日本酒のほうが好きなんですけどね」

 意外だ。女性はカクテルなんて考えは古いのだろうか?

楓「今度一緒に飲みに行きますか? 仲良くなるのに、お酒を飲むのは避けられませんよ……」

 言い終わった直後にくすりと笑う。
 それが少し妖しくて、きれいだと素直に思った。

P「機会があればぜひ。いろいろ聞いたり話したりすることもあるかもしれませんしね」

楓「……ええ」

P「これは私の連絡先です。何かあったらどうぞ」

楓「ありがとうございます。それじゃあ私も……はい」

P「どうも……ちなみに、アイドルとしてのレッスンではどう見えているか教えていただいてもよろしいですか?」

楓「えぇ、姫川さんは普段はダンスがメインですね……元気いっぱいですよ」

P「ダンス……チアリーディングとか、応援するためのスキルかな……」

楓「たぶん、そうでしょう。野球が好きなんですけれど私はあまり詳しくなくて……」

P「詳しくない、ですか。それはむしろよかったかもしれませんね」

楓「そうなんでしょうか……いろいろ教えてはくれるんですが、どうも疎くて……」

P「詳しかったら、敵として見られてたかもしれないんですよ……あいつは熱心なキャッツファンですしね」

楓「……猫なら好きなんですけれど」

P「猫ですか。動物には嫌われるタチでしてね……どうも……」

楓「まぁまぁ、近所に猫カフェもありますからそこにいってみてはどうでしょう?」

P「猫カフェ?」

楓「人に適度になついてくれるんです。お友達から教えてもらったんですよ」

P「へぇ……」

 猫カフェ、か。キャッツとは関係ないがそういう息抜きがあってもいいかもしれないな。

 そんなことを考えていると、ドアが開く音がまたした。
 振り返るとそこには友紀が心底調子の悪そうな顔で立っている。

友紀「お、おはようございますー……」

P「……おはよう」

P「大丈夫か?」

友紀「う、うん……きもちわるい……」

P「まったく、飲みすぎだ。飲めるようになってそう立ってないんだからもう少し考えて飲むんだぞ?」

友紀「普段はもうちょっと考えるよ……祝い酒は別腹!」

 ぐっと親指を立てて見せたので、軽く頭をはたく。
 友紀はそのままフラフラと歩いていき、高垣さんに抱き着いた。

友紀「あー、楓さーん。Pさんがひどいんだよー、酒におぼれさせられるよー」

楓「まぁ、いけない人……」

P「高垣さんも乗らなくていいですよ。友紀も迷惑をかけるんじゃない……今日はレッスンできなさそうだな。とりあえずもう少し休んでおくんだぞ」

友紀「あーい……」

 思ったよりも高垣さんはお茶目な人なのかもしれない。
 ボケなのか、本気なのかわからないが、友紀の冗談に付き合ってもくれているようだ。 

楓「……仲がいいんですね。まるできょうだいみたい……」

P「まぁ、似たようなものですね。昔から……本当に昔から知っていますから」

楓「そういう相手がいるって、幸せですよね。素敵だと思いますよ」

P「まぁ、妹にしては年が離れてますがね」

 そういうと、高垣さんは少し考えるようなそぶりをする。
 何かおかしなことを言ってしまっただろうか?

 考えてもアテはないし、どうしたものかと思っているとひらめいたように口を開いた。

楓「……お兄ちゃん?」

P「はい?」

楓「いえ、じゃあ私ならちょうどいいのかと思ったんですけれど」

P「……いやぁ、どうなんでしょうね……はは……」

楓「ふふっ……」

 あぁ、この人は。
 少し変わった人なんだなぁ、なんてレベルではなかったかもしれない。

 友紀のことも含めて、所属アイドルについての資料を読み返そうと決意したのだった。

本日分いったん〆

質問なんかがあったらどうぞ
細かなミス、ごめんなさい!

安価はもう少し増やした方がいいかな

南条光「アタシはヒーローになれない……!」

モバP「あ、ヤベ、凛移籍しちゃった」

モバP「ちひろさんが鬼とか悪魔だという風潮」

『冷静戦隊Coレンジャイ!!』 どばーん

モバP「あの3人に盛られて襲われました」

貼れてるかな?

誤爆……

更新するよーーーーーーーー!!

 高垣さんとの話が終わって、しばらく。
 ソファで横になっていた友紀が起きだしてきた。

友紀「おはよう……」

P「はい、おはよう。少しはマシになったか?」

友紀「まぁね。一応元気だよ……たぶん元気、うん。平気」

 なるほど、まだ調子は悪そうだ。
 となると、やっぱり無理にレッスンに連れ出すのはいまいちかもしれない。

 どうしたものか……


>>118
1:それでもレッスンに連れていく
2:何か話でもするかな
3:おや、誰か来たぞ?(相手を記入)
4:その他(自由安価)

2
アイドルの心構えについて話す

 そうだな……昨日は酔っていて真面目な話ができなかったしアイドルの心構えについて話すか。

P「友紀も調子が悪そうだし、少し話でもするか?」

友紀「うん? 話……昨日やったよ?」

P「内容覚えてるのか?」

友紀「もちろん……」

 しばらくの沈黙の後、元気に答える。

友紀「忘れた!」

P「だろうな」

友紀「いたっ! ぶったぁ!」

 まぁ、案の定だ。
 あれだけ酔っていたのだから仕方もない。

P「ゆっくり、これからについて話をしよう」

友紀「……真面目な話だね。わかった!」

 そういうと、友紀がソファに座りなおす。
 促されたので、こちらも向かいのソファへと腰かけた。

友紀「さぁ、話してくれたまえ!」

P「……まず、アイドルとしての心構えから話そうか」

友紀「あれっ、無視!?」

P「いちいち全部の相手をしてたら俺の体力がもたん。おっさん舐めるな」

友紀「イチローをみならいなよ!」

P「人間とイチローを同じ種族だと思うなよ」

P「それで、アイドルってのはなんだと思う?」

友紀「アイドル? うーん、こう、歌って踊ってー、テレビに出る人!」

P「そうだな。テレビ出演は大きな仕事だが細かな仕事もたくさんある」

友紀「細かい仕事かー。大変そうだよね」

P「まぁ、楽ではないな。だけど今聞いてるのはそういうことじゃないんだ」

友紀「うーん、じゃあどういうこと?」

P「アイドルって職業自体についてだよ。どう思ってる?」

友紀「そう聞かれると困っちゃうけど……どういうお仕事なの?」

P「まぁ、これは、あくまで持論だが。アイドルっていうものは——」



>>123
1:人を楽しませる仕事なんだ
2:夢を与える仕事なんだ
3:自分を犠牲にする仕事なんだ
4:その他(自由安価)

2

P「アイドルっていうものは、夢を与える仕事なんだ」

友紀「夢を与える?」

P「あぁ、直訳すると『偶像』だからな。誰かの夢なり、希望なりにならなきゃいけない」

友紀「偶像かぁ。なんだか大変そうだね」

P「そうだな。夢を与える側だから、現実感があっちゃいけないなんて時期もあった」

友紀「どういうこと?」

P「たとえば、一切笑わないでクールで居続けるアイドルもいた」

友紀「うっへー、それ辛そう……」

P「それは少し極端だけど、つまりそんな飲んだくれてるようじゃまだまだってことだぞ」

友紀「反省はしてるよ……はんせいは、うん」

P「酒は飲んでも飲まれるな、だ。高垣さんにも聞いたが時々飲みにいくんだって?」

友紀「うん。楓さんとの飲みは楽しいんだよ?」

P「その時もちゃんと加減は考えること。いいな?」

友紀「はーい……」

P「友紀だって、好きな選手が飲んだくれてたらショックだろ?」

友紀「え? サインもらって一緒に飲むよ?」

P「……」

友紀「あれ? あたしおかしいこといった?」

P「まぁ、男と女は違うからさ……仕事の時まで酒はいれないように、ってことだ」

友紀「それは当然! うん、バッターボックスで酔っぱらいはダメだもんね!」

P「それから、アイドルとしてやってんだからいろいろと悩みも増えると思う」

友紀「さっきの話聞いただけでちょっとめんどくさいかもって思ってるよ!」

P「……正直でよろしい」

友紀「まぁね!」

P「なんで誇らしそうなんだお前は……だから、悩みがあったら相談するように」

友紀「相談?」

P「夢を与えるっていうのは、身を削るような思いをすることもある。言われなきゃ、俺もわからないからな」

友紀「ふーん……まぁ、悩みがあったらいうね!」

P「おう。できることなら、力になるからな」

友紀「あっ、それからさ」

P「どうした?」

友紀「身を削って与えるってなんかアンパンマンっぽいよね」

P「……」

 そのあともしばらく話を続けた。
 レッスンについては、ダンスなら多少自信があるとのことだ。

 今日は頭痛がひどいらしいし、無理はさせないほうがいいかもしれない。

P「……話はこれぐらいでいいかな」

友紀「もういいの?」

P「あぁ。仕事はこれからとっていかなくちゃいけないけどな」

友紀「お仕事かー。あたしもアイドルになるんだねぇ」

P「やるからには、トップを目指すぞ?」

友紀「わかってるよ! 大丈夫、あたしが支えてあげるから!」

P「逆だ逆」

友紀「えー、だってPさんに支えてもらうと腰痛めそうだもん」

P「ほっとけ……」

P「……しかし、中途半端な時間だな」

友紀「うーん、どうしよう? もう解散にするの?」

P「そうだな……」



>>132
1:そういえば、ユニットを組みたい相手はいるのか?(範囲安価作成)
2:どうせだから、軽いレッスンでもするか?
3:せっかくだから、今日はもう帰って休め
4:その他(自由安価)

P「そうだ。アイドル活動の内容について、で思い出したが」

友紀「何かな?」

P「友紀は3人ぐらいのユニットでいこうと思うんだ。組みたい相手とかいるか?」

友紀「うーん、組みたい相手かぁ……仲がいい人のほうがいいよね?」

P「そうだな。一蓮托生になるわけだし、お互い気心が知れていたほうがいいだろう」

 友紀が顎へ手をやり、ぶつぶつと何かを呟いている。
 真面目に考えているようだ。

 しばらくしてから、候補のアイドルの名前を何人か口にした。


>>134-142
かぶりあり、これから先の話を回すのにちょくちょく絡むアイドルたち

輿水幸子

友紀「えーっと……まず楓さん……さっちゃん……」

P「さっちゃん?」

友紀「あ、そっか。Pさん会ったことないんだっけ? 資料持ってる?」

P「えーっと……ちょっと待てよ……」

 カバンの中から、渡されていた資料のコピーを取り出す。
 友紀に渡すとパラパラとめくりだした。

友紀「はい、まず楓さんでしょ。それでさっちゃんがこの子!」

P「輿水幸子、か……なるほどこの2人で……」

友紀「でー、奈緒ちゃんと晶葉ちゃんと仁奈ちゃんと……」

P「お、おい?」

 次々とこちらに資料を渡してくる。
 結局、全員分の紙をこちらに渡してきた。

友紀「ありゃ?」

P「ありゃ、じゃないだろありゃ、じゃ……」

友紀「いやぁ、みんないい人なんだよね! あはははっ!」

 楽しそうに友紀が笑う。
 まぁ、いい。誰と組むかはこれから考えていくとするか……

P「せっかくだから、それぞれのことを教えてもらおうかな。挨拶は明日の予定らしいから先にそれぞれのことを教えてくれ」

友紀「いいよ。まず楓さんはお酒をよく一緒に飲みに相手だよ」

P「お前も20歳らしからないが……25歳か。かなりアイドルとしては高いよな」

友紀「『求めるものには答えるのだよ、ふっふっふ』って社長が言ってた」

P「あぁ、うん……まぁあの人らしいかな……」

友紀「それに25歳が何さ! うちの事務所最高齢が誰か知らないの?」

P「パラパラとは見たつもりだったが……ん? いたっけか……」

友紀「31歳の人だっているんだよ!」

P「さんっ……!?」

柊志乃(31)
ttp://i.imgur.com/5iwoeQf.jpg

P「……21歳にしては落ち着いた雰囲気の宣材だと思ってたよ。30か。さんじゅう……」

友紀「もー、もっと注意深くなきゃだめなんじゃない?」

P「社長もたいがいだな……そうか、31歳……」

友紀「ちなみに、よく一緒に飲みに行くんだけどね。ワインの味はよくわかんないや!」

P「あぁ、そうか……」

友紀「ちょっと、聞いといてリアクション薄いんじゃないかな!」

P「自分の中で軽くショックを受けてるんだ。俺は古い人間だったのかな……」

友紀「でもいろいろ知ってるしいい人なんだよ」

P「それで、他は……?」

友紀「うーんと、あとはあたしと同い年の若葉ちゃんとか」

P「若葉ちゃん……この子か?」

日下部若葉(20)
ttp://i.imgur.com/4AfPJjC.jpg


P「……同い年か。かなり幼く見えるな」

友紀「一緒に飲みにいった時はカクテル1杯でふらんふらんになっちゃって困ったよー」

P「お前は酒の席以外の場の話はないのか?」

友紀「……お酒が飲める年なんだから飲まなきゃ損だよね?」

 どこか誇らしげにいうので、軽くチョップをする。
 大げさに痛がる友紀をおいて、他のアイドルの資料も見返す。

 ……とりあえず、酒が飲める年のアイドルはいなさそうだ。

友紀「もう、ひどいよ!」

P「あぁ、すまん。とりあえず他の子たちについても聞かせてもらっていいか?」

友紀「いいよ! どの子もいい子たちなんだよね」

P「へぇ……」

安倍菜々(永遠の17)
ttp://i.imgur.com/mK38hH2.jpg


友紀「まずこの子。菜々ちゃんっていうんだけどね」

P「17歳か。アイドルに対してすごく熱意を持ってるようだな……」

友紀「ウサミン星出身なんだってさー。野球はウサミン星にもあるって言ってた」

P「……どこファンなんだって?」

友紀「ヒトデーズ」

P「……」

友紀「渋いよね、うん」

 要するに、警戒する相手じゃないと思っている、と。
 確かに強いチームではないが……あからさまだなぁ。

友紀「でもプライベートは結構いい人なんだよ? それをいうとすぐに電波がーって言いながらどこかいっちゃうけど」

P「なるほど、天然ではない、かな……メモしとくよ」

輿水幸子(14)
ttp://i.imgur.com/h2qNV5K.jpg


友紀「それからさっちゃん!」

P「この子も背が小さいな……字がきれいだ。でも書いてる内容は自信たっぷり、か」

友紀「そうそう。自信たっぷりでよく自分のかわいさについて語ってくれるよ」

P「そうか……」

 自信家、ということか。
 うまくテンションを管理してやると、一番やりやすいタイプだろう。

 しかし、その分ウマが合わない相手や仕事はやりづらいしやらせづらいので気を付けたほうがよさそうだ。

友紀「でもいい子なんだよね。二日酔いの時とかすっごく気を利かせてくれてさ」

P「そうか……うん。また酒か……」

友紀「いやぁ、あはは……」

池袋晶葉(14)
ttp://i.imgur.com/Pujz5ob.jpg


友紀「それから同い年の晶葉ちゃん!」

P「……白衣?」

友紀「あのね。すごいんだよ? ロボ作れるんだよロボ!」

P「ロボ、ね。こう見えて少年趣味なのかな……」

 夏休みの宿題に小さなゼンマイ式のロボットを作ったのを思い出す。
 あのころは若かったっけ。手先は器用だったし、楽しかったな……

 いわゆる多感なお年頃なんだろう。
 方向性を間違えるともめたりもしそうだ。

友紀「たとえばお茶汲んできてくれたりとかさ」

P「……え?」

友紀「だから、お茶を最適な温度で入れてくれるロボとか作ったんだよ。すごいよね」

P「……最近の若者はすごいんだな。中学生なのか?」

友紀「うん。社長がスカウトしたんだってさ」

神谷奈緒(17)
ttp://i.imgur.com/C978spg.jpg


P「こっちは高校生……この子も17歳か。神谷奈緒、ね」

友紀「結構押しに弱いタイプだね! 頼みごとはゴリ押しされると断れないみたいな?」

P「お前、高校生に何やらせたんだ?」

友紀「いやぁ、アイドルなんだから可愛い服着たら? って言ったときに最初は嫌がってたんだけどね」

P「うん?」

友紀「菜々ちゃんと二人でしばらく説得したらメイド服着てポーズまでしてくれてさー、いやー楽しかったなー」

P「……なるほどな。乗せればやってくれるタイプか」

友紀「なんのはなし?」

P「いや。ちょっとな」

市原仁奈(9)
ttp://i.imgur.com/aZ3DbDn.jpg


友紀「最後にみんなのアイドル、仁奈ちゃん!」

P「……しかし9歳か。社長は見境ないよな」

友紀「いやー、癒されるよ。いつもきぐるみ着てるんだけどもっふもふでさ」

P「そりゃあ、可愛いだろうな」

友紀「うん! いやー、子供っていいよねー」

P「俺から見れば友紀もまだまだ子供だけど、な」

友紀「あ、ひどい! あたしはもう酒が飲める年なんだぞ!」

P「はいはい……」


 とりあえず、所属アイドルの説明を1通り受けた。
 友紀自体はどのアイドルとも友好的にやっていけそうだ。

 もしユニットを組ませるとしたらどういう組み合わせがいいのだろう?
 そんなことを考えつつ、文句をいう友紀をたしなめる。

P「まぁ、今日のところはそろそろ帰るか」

友紀「え? あ。本当だもう結構たってるね」

P「話が結構横道にそれてたしな……」

友紀「それじゃあ、帰ろっかPさん!」

P「……今日は飲むなよ?」

友紀「わかってるってー、だいじょぶだいじょぶ」


 ひらひらと手を振る友紀と別れる。
 ……まぁ、多少飲んでくるのは覚悟して、その背中を見送ったのだった。

本日分ここまで。紹介パートが結構長かった

質問等あったらどうぞ

所属アイドルはこれで確定なの?

誤爆ったの

とりあえず初期はこれでお話をして、しばらくしたらユニット3人確定させます
今日分は無し、ごめんなさい

更新するよーーーーーーーー!!

 翌日。事務所につくと奥に通される。
 そこには所属アイドルたちがそろっていた。


留美「新しく事務所のプロデューサーになったPさんよ」

P「初めまして。よろしくお願いします」

楓「……」


 高垣さんがひらひらと手を振っている。


志乃「あら、あなたが楓ちゃんが言ってた人ね?」

P「あなたは柊さん、ですね」

志乃「知ってるの?」

P「友紀から一通り話を聞きましたから」


 自己紹介を済ませたあと、軽い雑談をする。
 どの人も一癖ありそうだが、アイドル自体には前向きな人が多いようだ。

 また、和久井さんが他にもプロデューサーが来るめどが立ったらしいことを教えてくれた。


さて、今日はどうしようか?
>>161
1:所属アイドルの誰かと交流しよう(アイドル名指定)
2:友紀のレッスンにいこうかな
3:営業に回るとするか!
4:その他(自由安価)

死んだ親父の墓参り

仁奈「それで仁奈のパパはかっけーんでごぜーますよ! でもプロデューサーのほうがおじさんでごぜーますね」

P「ははは、まぁおじちゃんだなぁ。……パパ、か……」

仁奈「プロデューサー? どうしたんでごぜーますか?」


 あれこれと聞いてくる仁奈を撫でているうちにふと思い出す。
 パパ、か。親父の墓参りにもずいぶんいってない気がする。


友紀「仁奈ちゃん、こっちおいでー」

仁奈「友紀おねーさん、どうしたんでございますか?」

友紀「うーん、プロデューサーはね……ちょっと用事があるからさ」

仁奈「よーじでごぜーますか?」

友紀「ねっ?」


 友紀がウインクをする。
 妙な時に察しがいいというか、なんというか……

 そうだな、思い立ったが吉日というしいくか。

P「そう、だな……だけど業務は?」

友紀「まかせとけ!」

P「任せとけじゃない。和久井さん、事務を……」

留美「一応、それぞれのレッスンや予定は決まってますから問題ありませんよ? ……何かあるんですね?」

P「いえ、深い理由があるわけでもありませんし……」

留美「事務は私の仕事ですから。あなたが何かするならそちらに集中してくださってかまいませんよ」

P「……いいんですか?」

留美「もう1人のプロデューサーが来るまでに本格的な業務を始めてくだされば構わない、今は親しくなる時期だ……」

P「……」

留美「社長からの言伝です」

P「……ありがとうございます」

P「……」

友紀「ところで、どこいくの? あたしもついていこうか?」


 わかっているようでわかってない。本当にこいつは変わってない。

 さて、どう答えようか。


>>167
1:正直に答えてついてくるように言う
2:ごまかしてついてこなくていいという
3:正直に答えてついてこなくていいという
4:その他(自由安価)

P「なに、ちょっとした私用だよ」

友紀「ふーん? いいの?」

P「あぁ、レッスンはちゃんとしといてくれよ?」

友紀「わかってるってば! よーし仁奈ちゃん! いっしょに出発だ!」

仁奈「おー!」


 友紀が仁奈ちゃんを連れてレッスン場へ向かう。
 他のメンバーもそれぞれどこかへ行った。

 親父の墓参り、か。
 そういえば長くいっていない。
 いつぶりだろう?

 親父が死んだ時期は確か……


>>170
1:友紀がまだ小さなころだったか
2:友紀と別れてすぐだったな
3:生まれてすぐに死んじまったんだったな
4:その他(自由安価)

4小さなころに行方不明になった

 ……俺が中学生にあがるぐらいのころに死亡認定、だったか。


 7年間行方不明だと、戸籍上は死人になる。

 親父は、俺が小学校にあがる前後に行方不明になった。
 普通に仕事にいくといって出て行ってそれきりだったような気がする。

 とても小さなころの思い出は、今思い出すにはあまりにも不確かだけれど。


 男は父親の背中をみて育つなんていうが、自分がいい人を見つけられない理由はそこにもある気がする。
 人並みの恋愛もしたが、どうしても結婚まで踏み切れない。


P「なぁ、親父? 父親ってなんだろうな……俺はわからないよ」


 空っぽの墓を掃除して、来る途中の店で買った花をさす。
 返事は聞こえなかったが、なんとなくすっきりしたような気がした。

 プロデュースは、ある種の父性だ。
 自分の子供のようにアイドルのことを思い、一喜一憂する。

 この仕事をしていくうちに、自分の知らない感覚だと思うようになった。
 それはとても心地よくて、楽しくて。


 がむしゃらにやってきたらいつの間にかこの年だ。
 前回墓参りに来た時はもう少しいい服で、若々しさもあったかな?

 ……いろいろ、あったのだけれど。
 それはまあ、報告しなくてもいいだろう。


P「親父、友紀に再開したよ。ほら、子供のころのさ……幼馴染の」


 ぽつぽつと今の事務所に拾われたこと、新しくプロデュースを始めることを墓に向かって話し始める。
 なぜか穏やかな時間がすぎていくような感覚があった。

P「さてと……」

 ひとしきり話をして墓地を後にする。

 まったく、スーツを着てくる場所じゃなかったかな。
 そんなことを思っていると、ふと目を引かれたものがあった。

 あれは……


>>175
1:どうしてこんなところにあいつがいるんだ?(所属アイドル安価)
2:思わず目を引かれるような相手がいた。(所属アイドル以外安価)
3:妙なものがこんなところに落ちてるんだな(内容安価)
4:その他(自由安価)

1 友妃

P「友紀……?」


 あいつ、レッスンにいったんじゃなかったのか?
 というか、こんなところにいるってことは……


友紀「や、やっほー、Pさん。ぐうぜんだね」


 ……どうやら見られていたらしい。
 とりあえずどこまで見ていたか問い詰めてみるか……?


>>180
1:まぁ、いいか。偶然ということにしとこう
2:それとなくどこまで見ていたか聞いてみる。
3:見てたのか? とストレートに聞く。
4:その他(自由安価)

4.お前…墓場でレッスンするのかとからかう

P「……偶然だなぁ、友紀」

友紀「そう、偶然!」

P「ところで友紀はレッスンだったはずだよな」

友紀「ぎくっ」

P「仁奈ちゃんはどうしたんだ?」

友紀「れ、れっすんないようがちがうからー」

P「そうか。別レッスンでちゃんと送ってきたんだな?」

友紀「そりゃあ当然よ! ふふん!」

P「じゃあお前……墓場でレッスンするのか?」

友紀「あっ」

P「ぜひ聞かせてほしいもんだ。どんな内容なんだ?」

友紀「……えへへ、ほら……こう、ね?」

P「……」

友紀「こう……こう、ほら、こう! いえい!」

P「くっ……ふ、はは……」


 思わず吹き出す。何を言い出してるんだこいつは。
 わたわたとごまかそうとして、最終的にしたことがピースとは……まったく。


友紀「いや、あのね……その……」

P「いや、いいよ。きちんと話したことはなかったっけか?」

友紀「え?」

P「あの墓はさ、俺の親父のなんだ」

友紀「そう、なんだ。そういえば会ったことなかったなぁ……」

P「そこらへんの事情は別に話す必要もなかったしな。がきんちょには早かったんだ」

友紀「むむっ、今のあたしはお酒だって飲める年だよ!」

P「だから話してるだろ?」

 ポンポンと頭を軽くたたきながら笑う。
 友紀は不満そうに頬を膨らませていた。

 あぁ、やっぱりこいつは変わってない。
 アイドルとプロデューサーとしての関係を新しく作り直すことも考えていたが、これまでの関係のままでいいかもな。

 甘い考えだとは思うけれど、気の置けない相手がいる心地よさが、なんとなく懐かしく思えたのだった。


☆友紀との絆が深まった

友紀「そっか……ねぇPさん!」

P「どうした?」


 一通り話をしてやると友紀は満足気にうなずき、自分の胸をドン、と叩いた。
 何をしているんだ? と首をかしげると自信満々に答える。


友紀「さぁ、甘えてもいいんだぜ! ばっちこーい!」

P「……何を言ってるんだお前は」

友紀「ほら、あたしのことをパパだと思ってさ!」

P「アホか。まだ娘って思った方が近いわ」

友紀「ひっど! ぶーぶー!」


 冗談を言いながら笑う。
 だんだんと暗くなってくる時間だ。


 さて、どうしよう?

>>187
1:友紀とどこかへいこう(内容指定)
2:友紀を家に送るとするか
3:友紀と別れてどこかへいこう(内容指定)
4:その他(自由安価)

1バッティングセンターに行く

 時計をちらりと見る。暗くなり始めたばかりで中途半端な時間だ。
 どうしたもんかな、と顎に手をやって考える。

 すると友紀が思いついたように声を上げた。


友紀「あ、そうだ! 晩御飯一緒に食べようよ」

P「いや、少し早いんじゃないか?」

友紀「いや、それがいいんだよ! ついてきて!」


 ぐいっと手を引っ張られる。
 元気よく走り出す友紀についていくだけでも精一杯だ。


友紀「どうしたー! 気合いが足りんぞ!」

P「おっさんを、はしら、せるな、よ……はぁ……」

 どうにかたしなめてゆっくり歩かせる。
 そしてしばらく歩いて行った先にあったものは……


P「……バッティングセンター?」

友紀「そう! 時々来るんだよね!」

P「へぇ……やっぱり野球好きか?」

友紀「言ったでしょ? キャッツは永久に不滅なの! そしてあたしの熱意も!」


 目がきらきらと輝いていて、背は大きいはずなのにまるで小学生のように見えた。
 まったく、連れてきたいっていうのはここのことか……


友紀「さぁ、Pさん勝負だ!」

P「……ん? 勝負?」

友紀「ごはん前に軽く腹ごなし。そして負けたほうのおごりでどうだ!」

P「……ほう。これでも俺は若いころ……」

友紀「え、何か異名とかあったの!? 初耳だよ?」

P「鉄棒が得意だった」

友紀「……そういえば逆上がり教えてくれたよね」

P「おう」

友紀「……」

P「……」

友紀「というわけで、勝負だ!」


 まぁ、いいだろう。相手をしてやるとするか!


友紀「先にあたしからいっくよー!」


【直下にコンマ判定】
コンマ以下の数字が大きいほど好調

若さ補正:+15

>>191
80 + 15
=95



友紀「うおっりゃー!」


 景気のいい音が鳴り響く。
 今でも野球が好きだというが、こいつは野球自体のセンスも相当あると思う。

 女子として生まれた以上、どこかでリタイアしないといけなかったというのはやはり影を落としたようで。
 一時期荒れたこともあったっけか……なんて、昔のことを思い出す。

 結果、楽しそうにバットから快音を響かせてすべての球を見事に打ち返した。


友紀「ふっふーん! 今日のあたしぜっこーちょー! さ、おごってもらっちゃうよー!」


 別に奢ること自体はかまわない。
 だが、男としてのプライドが負けたくないという思いをどこかにくすぶらせていた。


P「よし……こい!」


【直下にコンマ判定】
コンマ以下の数字が大きいほど好調

むっむっ

>>193
66 (補正なし)



 そう意気込んではみたものの、なかなか難しい。
 よく考えなくてもバットを握ったことなどここ何年……十年、下手をすれば二十年近くない。

 意地でどうにかしようと振るが、ボールに当たった手がしびれる。

 友紀は軽く飛ばしてみせたのに。どうしたものか——


友紀「もっとボール見て! あててけー!」

P「……!?」


 友紀が後ろからアドバイスをしてくる。

 勝負じゃなかったのか、と思ったが……まぁいい。
 ボールをよく見て、当たるようにスイングする。さっきよりうまくとらえられたようで、軽くボールが飛ぶ。

 少しずつ感覚がわかってきた。
 ボールとバットの当たる時の衝撃が不思議と小さくなっていく。

 後ろで球数を数えていた友紀が言う。


友紀「ラス1! がんばれっ!」

P「おう!」


 ぎり、とグリップを握り直して最後のボールに目を凝らす。

 最後の球は、確かにバットに食い込んだのにまるで空振りのように抵抗なく振りぬけてしまった。
 
 そして、そのまま飛んでいき——


 ホームランと書かれた板へと吸い込まれた。

 景品の粗品をもらってバッティングセンターを後にする。


友紀「いやー、やるねPさん! なかなかのセンスだよ!」

P「おっさんに無理をさせないでくれ。明日筋肉痛だよ、きっと」

友紀「いいじゃん! 筋肉痛になるたびホームラン打てたことを思い出せば!」

P「そうだな……まぁ、すっきりしたよ」

友紀「そうそう、なかなかできないよ! ホームランなんてさ!」

P「……そうか、すごいな」


 そういう友紀の手の中には、ホームランでもらえる粗品が3つ。
 まったく、たぶん悪気はないんだろうがこいつは……

 仕方ないな、と小さく笑う。
 約束通り飯をおごってやるとするか。


 何を食べようか?

>>199
1:なじみのおばちゃんがいる定食屋
2:しっかり食えよ、とそれなりに高い店
3:やっぱりここかな、と居酒屋
4:その他(自由安価)

1

P「よし、ここだ」

友紀「ここ? おー、おぉ……おもむきあるね」

P「結構うまいんだよ。おばちゃんやってる?」


 あれこれ悩みはしたが、なじみの定食屋に行くことに決めた。
 いまどき自動じゃないドアを手で開けて入るとおいしそうな香り。

 なんだか落ち着く雰囲気の、昔ながらの定食屋って感じのお店だ。


おばちゃん「あらぁ、いらっしゃい! ひさしぶりだね!」

P「うん、久しぶり。ちょっといろいろあったからね……」

おばちゃん「そうかい、それは……あら? そっちの子は?」

P「幼馴染なんだけどさ、今度プロデュースする子なんだ」

おばちゃん「へぇ、そうかい……しっかりやんなよ!」

友紀「へ? ……よし、まかせとけ!」


 友紀はよくわかってないようだが力強く答えた。
 ……おばちゃんはまた何か勘違いをしている気がする。

おばちゃん「それで大変そうだったからサービスしてあげてさ……」

友紀「へー、あれだけ偉そうなこと言っておいて酔っぱらいしてた時期もあるんだー、へー」

P「……かなり前のことだよ。4,5年ぐらいな」

おばちゃん「そのころからお世話になってます」

友紀「長い付き合いだね……でもあたしのほうが長い!」

おばちゃん「いいねぇ、大事にしてもらってるんだね」

P「だからおばちゃん、違うって……」

おばちゃん「はいはいわかってるから。注文はどうするの?」

友紀「あ、おばちゃん! オススメで!」

おばちゃん「はいよ。そっちはいつものでいいかい?」

P「うーん……まぁ、それでいいよ」

おばちゃん「はいはい! じゃああとはお若いものでゆっくり……」

P「おばちゃん?」

 やれやれ、まったく。
 あのおばちゃんはいつもあの調子だ。

 おかげさまで助けられたこともあったけど、ここに連れてきたのは失敗だったかな?

 チラ、と友紀の顔を見るとなぜかにこやかに笑っていた。


P「どうした?」

友紀「んーとね……なんかこう、いい感じだなーってさ! あたしの好きなことを一緒にして、Pさんのよくいくお店にきて……」

P「いい感じ、か」

友紀「そうそう! ちょっと子供に戻ったみたいじゃない?」

P「はいはい、えらいえらい」

友紀「あーもう、そうやってはぐらかす! 大人なめるなー!」

P「今日は飲ませないからな?」

友紀「えー、おごりなのにー?」

P「そういう問題じゃないだろう……」

おばちゃん「はい、お待ちどうさま。から揚げ定食と焼きサバ定食ね」

友紀「わー、美味しそう! いただきまーす!」

P「いただきます。……カロリーとか考えるべきだったかな」

友紀「だいじょうぶだいじょうぶ! なんとかなるって!」


 から揚げをパクパクと口に放り込む友紀を見ながら、明日からのレッスンメニューを考える。
 ほうっておいても酒は飲むし、ちゃんとケアをしてやらないといけないな。

 そう思いながら、久しぶりの焼きサバを口に運んだのだった。

本日分終わり!

本格的にアイドル活動始まったらコンマ判定もそこそこ出しますね

更新するよーーーーーーーー!!

翌日。
 昨日はおばちゃんにからかわれたりもしたが楽しくうまい飯が食べられた。

 他のプロデューサーが来るめども立ったというし、アイドルたちの実力を調べたりする必要はあるだろう。


 さて。今日の活動はどうしよう?


>>211
1:友紀のレッスンにいこう!(他アイドルをつかせるのも可)
2:ユニット候補のアイドルを見つくろうかな?(アイドル名指定)
3:その他(自由安価)

晶葉

 ……今日は友紀はオフらしい。
 まぁほとんどレッスン漬けのようなものなのだけど、要するに今日は友紀は来ない。

 なら、あいつとユニットを組む相手を考えてみるとするか?


P「今日は誰がレッスンしてるのかな……と」

 予定表を確認する。どうやら早い時間から来ている子は少ないが……

P「ん? この子は……」

 その中に池袋晶葉の名前を見つけて驚く。
 資料や友紀の話でもあの子は中学二年生ということになっていたと思ったんだが……

 今日は平日だ。昼間からレッスンだなんて……開校記念日か何かか?

P「ここかな……」

 レッスン室かと思ったが違ったようで、さらに奥の方にある部屋にいるようだ。
 何やら怪しげな機械音が聞こえてきて、思わず足を鈍らせる。

 そういえば友紀も言ってたっけか。ロボを作れる……とか。
 ということはこの先ではロボを作ってるのか?


P「……アイドル事務所だよな?」


 アイドルとは、なんだったんだろう。
 少しばかり、これまでの自分の知っていたものと違う気がする。

 気を取り直してドアの前に立ち、軽くノックをしてみる。返事はない。
 覗き窓もないため、中の様子はわからない。
 どうしたものかと考え始めた。


>>215
1:何度もドアをたたいてみよう
2:声をかけてみよう
3:反応がなさすぎる。少し開けて覗いてみよう
4:その他(自由安価)

 少し強めにドアをたたく。
 ドンドンと何度も鳴らすうちに、部屋の中から聞こえる音が消えた。

 人の気配が近づいてくるのがわかる。
 ようやく気付いてもらえたようだ。


晶葉「あぁもううるさいな! 薬は私は作れないぞ! ……おや?」

P「どうも、ドクター晶葉」

晶葉「……キミは……そうか、新しいプロデューサーだったか?」

P「そうです。以後お見知りおきを」

晶葉「……その話し方は嫌味か?」

P「……アイドルにはきちんと距離を置いて接するつもりなので。嫌味に聞こえますか?」

晶葉「友紀があれこれ言いふらしているからなぁ、違和感がぬぐえないよ」

P「……あいつめ」

晶葉「なかなかいい仲らしいじゃないか……それで、私に何か用だったのか?」

P「え? あぁ、そうそう……」


>>219
1:どうして事務所にいるのか気になって
2:ロボットを作れるって聞いて興味がわいたから
3:アイドルとしての実力を知りたかった
4:その他(自由安価)

2

P「いや、ロボットが作れるって聞いてね」

晶葉「ほう……」


 そもそも、この名前を強く覚えていた理由は友紀から「ロボットが作れる」と聞いたからだ。
 ……年甲斐もないと言われるかもしれないが、やっぱりロボットという響きはいい。

 なんでいるのか、なんて細かいことはとにかく。ロボットを作っている現場というものが気になった。


晶葉「いいだろう、上がってくれ。私のラボだ!」

P「これは……」


 気分を良くしたのか、快く部屋へとあげてくれた。
 レッスンルームとは違い、雑多にものが置かれた部屋には何に使うのかわからないブラウン管のモニターも転がっていて、まさに秘密基地の様相を呈している。

P「……すごいな」

晶葉「そうだろう! 今開発中なのは拡声器と蓄音機を兼ねたロボアイドルベーシック1号だ!」

P「ロボアイドル?」

晶葉「人工筋肉はできたんだ。うまく歩くようにもなったし、あとはタイミングとか、音感をデータ化できればいけなくはないと思うんだが……」

P「すごいなぁ……この部屋は専用のなのかな?」

晶葉「あぁ。私はもともとアイドルというか……実力を披露する場を与えてもらえると聞いてここに来たからな」

P「披露する場……確かに、これはアイドルとして大きなアピールポイントにはなる、かな」

晶葉「そうだろう! ふふん、なんといっても私は天才だからな」

P「……」

晶葉「何か困ったことがあったらいってくれ。私にできる範囲でなら作ってあげるからな!」


 まったく、本当に14歳なんだろうか?
 目の前の小さな子供が、ここに転がっているいろいろな機械やロボットを作ったとはにわかに信じがたい。

 アイドルはステップアップの過程か。歌手や女優のためという子は見たことがあるが……まさか、発明家としてのネームバリューを求めるとは。
 自分は——


>>223
1:幼いな、と思った
2:立派だな、と思った
3:恐ろしいと思った。
4:少し腹が立った。
5:その他(自由安価)

1

 幼いな、と思った。
 確かにすごい。中学生の女の子とは思えない。

 ロボを作れるアイドルなんて聞いたことがない。
 きっと簡単に人気が出るだろう。だけど、それは物珍しさからだ。


 Dランクを超え、Cランクになるには大きな壁がある。
 いわゆる一発屋として消えるアイドルたちは大勢いる。

 本当にその先を見ていないのなら。なりたいと思っていないのならばそれで十分かもしれない。
 この子はきっと、それでいいと思っているんだろう。

 目の前のしたいことを優先して、失敗して。
 それは若さだ。幼さと言い換えてもいい。


 だから、幼いな、と。

 もったいないな、と思った。

晶葉「もったいない? どういう意味だ?」

P「……口に出てたかな」

晶葉「ああ。もったいないとはどういう意味だ? 私は材料を無駄にしたりはしないぞ」

P「そういう意味じゃなくて……アイドル自体には、興味はない?」

晶葉「アイドルか……このプロジェクト自体がかなり異質だとは思うよ。社長もどこで私のことを知ったのかしらないしな」

P「それはまぁ、社長だから」

晶葉「社長だから、か……まぁ、その。アイドルというもの自体がどういうものなのかは具体的にわかっていないんだ」

P「わかってない?」

晶葉「ああ。どうもうとくてな……チャンスは生かすべきだとは思ったが、具体的にはどうも……」

P「レッスンはしてるのかな?」

晶葉「それは一応。基礎トレーニングをしっかりすることがこのラボを作ってもらう条件だったからな!」

P「なるほど。それじゃあ……レッスンを見せてもらってもいいかな」

晶葉「ふむ……まぁ、作業もひと段落ついたことだしいいだろう! レッスン室にいくぞ!」

晶葉「それじゃあ、どのレッスンを見せればいい?」

P「そうだな……得意なのは?」

晶葉「そう聞かれると困るんだが……ダンスはあまり得意じゃない。歌ももっとうまい相手がいる」

P「それじゃあ、ビジュアルかな。表現力のレッスンだ」

晶葉「表現か。抽象的なのはちょっとな……いや、できないわけではないぞ?」


 ……思ったより自信がないようだ。
 時間はあるのだし、レベルを確認する意味でも一通りのレッスンメニューを通しで見させてもらおうか。


P「となると……見させてもらったほうが早いかな。大丈夫?」

晶葉「まぁ、問題ないさ。それじゃあ見ててくれ!」




【能力値をコンマで作成します】
コンマ以下の数字を足した数が現在のイメージ値(10以上は切り捨て)
>>227 :Vo
>>228 :Da
>>229 :Vi

【補正】
インドア派  Da -2
クリエイター Vi +1

むん

ほい

はい

Vo:3+2     =5

Da:2+5 -2   =5
Vi:5+3  +1   =9


晶葉「と、こんな感じかな……ふぅ……」

P「……」

晶葉「お、おい。なんとか言ってくれないか? 結構、しんどいんだぞ……」


 驚いた。本人は謙遜したが、ダンスもボーカルも十分にできている。
 ダンスはところどころ怪しかったが、基礎メニューをちゃんとこなして体で覚えさせているのがわかる。

 また、表現力には光るものがあった。抽象的なものというよりも、具体性のあるものを表すのが得意なようだ。
 素人レベルではなく、半人前でもアイドルだと感じられた。


P「いや、すごいよ……うん、やっぱりもったいない」

晶葉「もったいない?」

P「うん。アイドルは踏み台だと思ってるんだよな?」

晶葉「それは……私はあくまで発明家でロボ製作者だからな。矢面に立つ柄じゃない」

P「もったいないよ」

晶葉「また、それか」

P「本気で、アイドルとして。やってみる気はないかな?」

晶葉「なれると思うのか? 私は偏屈だし、理屈っぽいってよく言われるぞ?」

P「できると思う。少なくとも、さっきのステップは努力してたからできたんだろう?」

晶葉「……詰まったときは体を動かすとすっきりしてね」

P「踏み台として、アイドルを使うのでもいい。でも、やるからにはアイドルとしての限界まで行ってみてほしいんだ」

晶葉「……ふぅ、考えておくよ。ちょっと疲れたし今日のところは帰らせてもらう」

P「わかった。送らなくても大丈夫?」

晶葉「安心してくれ、天才池袋晶葉は防犯グッズだって開発しているのさ」

P「すごいな……」

晶葉「それじゃあ、さよなら……プロデューサー」

P「うん、また明日」

 池袋晶葉、か。
 天才ロボ少女、確かにあんなものが作れるだなんて大した子だ。

 でも、中身はやっぱり女の子なんだななんて少し笑う。


 アイドルユニットの候補は絞り込んでおく必要があるだろう。
 友紀とのバランスを考えると、なかなか難しいが……何人かレッスンの様子を見せてもらおう。


P「……そもそも友紀のレッスンをしてないな」


 昔の友紀のイメージだけで組んでしまったらひどいことになるかもしれない。
 そちらもしっかりしないとな、と思ったのだった。

本日分終わり!

レッスンとかオーディションに使うためにイメージレベル(仮)を作りました
これを基準でコンマ判定とかするよ!

質問とかあったらどうぞ


最大値が知りたいかな

>>234
たぶん手探りでやっていくけど、上限10は初期値
Vo+Da+Vi/10 がイメージレベル(流行補正適用後)
上限値に今のところは設定がないけど、レッスンコンマが厳しくなっていく……つもり

TRPG感覚かなーって!


たとえばオーディションでは合格基準値を最初に決める
→アピールポイントコンマ判定
→×イメージレベル
→上回ってたら合格
のシステムでいこうと思ってる

合格基準値70だったとして
晶葉ソロで出る場合(流行補正なし)
コンマが40だったら

5+5+9/10=1.9

40×1.9=76

76>70

合格!

って具合で。不都合がでたら修正します

昨日はごめんなさい

更新するよーーーーーーーー!!

 昨日はレッスンをする晶葉を見て、改めてユニットメンバーを考える必要性を感じた。

 友紀自体の実力の確認もしておきたいし、他のアイドルとの親睦も深めておきたいな……


 さて、今日はどうしようか?


>>242
1:友紀の実力を確認するか(他アイドルを同時に確認することも可、2名まで)
2:ユニット候補のアイドルを見つくろうかな?(アイドル名指定、コミュ発生)
3:その他(自由安価)

1
一緒に楓さんとさっちゃん辺りでも確認しときたい

P「ちょうどよかった、かな」

 今日の予定はレッスンになっている。
 メンバーは友紀と、高垣さん。そして……幸子ちゃんか。

 同じ14歳の晶葉はなかなか個性的だった。
 友紀から聞いた内容によると自信家だがいい子……らしい。

 高垣さんもつかみどころのない人だが、社長の人を見る目は確かだ。
 あの不思議な雰囲気といい人を惹きつける魅力がある。

P「とりあえずそろうまで待つかな……」

 少し早目に来たのもあって、まだ誰も来ていない。
 コーヒーを入れて一息いれてそろうのを待つことにする。


 その時、ドアが開く音がした。


>>245
来た相手。全員もしくは誰かを指定
全員の場合レッスンへ
誰か1人の場合コミュを1回挟みます

全員

友紀「おっはよー!」

楓「……おはようございます」

幸子「おはようございます」

 3人がドアを開けて入ってくる。
 どうやらそろそろレッスンの時間だ。

P「あぁ、おはようございます」

友紀「おー、はやいねぇPさん! 感心感心!」

P「うん。今日はレッスン……それぞれの実力を確認させてほしい」

友紀「おー。なんかプロデューサーっぽいねぇ」

P「……プロデューサーだからな」

幸子「……姫川さん、酔ってませんよね?」

友紀「やだなぁさっちゃん! いくらあたしでも朝からは飲まないよー」

P「……それじゃあ移動するか。友紀は本当に飲んでないな?」

友紀「え? だーいじょうぶだって! もー、心配性だなぁ」

P「これからのことを考えるためなんだから、今出せるベストを出してほしいんだ。2人も体調が悪かったりとかしないかな?」

楓「はい、体調はだいじょうぶです……」

幸子「ボクはきちんと自己管理もできますのでご心配なく! プロデューサーさんこそ大丈夫なんですか?」

P「うん、それならいいかな。こっちも大丈夫……それじゃあいこうか」


 とりあえず、体調は問題ないみたいだ。
 レッスン室へと移動して、それぞれの調子を確認するためにメニューを出す。


P「今回は、それぞれの実力を見せてほしい。現時点でできることを確認するためだから無理はしないように」

友紀「ふむふむ……よーっし、やるぞ!」

楓「わかりました……精一杯がんばります」

幸子「ふふん、いいでしょう。ボクのあまりのカワイさに驚いても知りませんよ?」

【能力値をコンマで作成します】
コンマ以下の数字を足した数が現在のイメージ値(10以上は切り捨て)

友紀
>>249 :Vo
>>250 :Da
>>251 :Vi

【補正】
運動神経+  Da +1
幼馴染    全補正 +1
飲酒癖    Vo -1



>>252 :Vo
>>253 :Da
>>254 :Vi

【補正】

オーラ     Vo +1
口下手     Vi -1
運動神経-  Da -1



幸子
>>255 :Vo
>>256 :Da
>>257 :Vi

【補正】
自称・カワイイ  Vi +2
自信過剰     コンマ以下がぞろ目の時数値を半分に

カワイイ

それっ

ステは捨てられないですね…ふふっ

ほい

オウフ

ボクはカワイイのでコンマも完璧ですね!

そーれ!

ダーイビング!

ID変わってるから再鳥
更新するよーーーーーーーー!!

P「……すごいな」

 思わずつぶやいてしまう。
 なるほど、晶葉がダンスが得意じゃないといった理由がわかった気がした。

 今回レッスンを見せてもらった3人ともかなりハイレベルなダンスをこなしてみせた。
 友紀のダンスは大きな動き、なおかつ笑顔という基本を押さえていて明るくなれる。がむしゃらさもうかがえて『らしい』と思った。
 高垣さんのダンスはダンスというよりも『舞い』と表現するのがしっくりするような、ゆったりとしてなのに美しいものだった。
 幸子ちゃんのダンスは、若さのあふれるみずみずしいものだ。動き自体は基礎を抑えているだけなのだが、そこにともなう表現力が素晴らしい。

 ボーカルも見させてもらったが、そちらも十分なレベルには達していた。
 友紀は荒削りだが声量があり、うまくコントロールできればかなり上達するはずだ。
 幸子ちゃんは不安定な部分もあるが、情感が込められていて聞きやすい。
 ……高垣さんの歌声は圧巻だった。静かな人だと思っていたが、深く透き通った声は引き込まれるようですでに十分武器として通用するレベルだ。

 表現力に関しても十分。
 友紀は素直な表現をしていて、よくも悪くもストレートな印象を受けた。
 高垣さんは、素直に表面に出すのが多少苦手なようだがそれを差し引いても十分なアピールができる地力がある。
 幸子ちゃんは自分のことを可愛いと評するだけあって、すでにアピール力や自己表現ではアイドルとしての実力があると言える。

 まったく、素敵な事務所だ。

楓「……どうでしたか?」

P「え? あぁ、うん。とても……素晴らしかったです。高垣さんは全体的にハイレベルで、すでに舞台に立てるレベルですね」

楓「大舞台へも、だいぶ近づいたということでしょうか」

P「そうですね。驚きました」

楓「そうですか……」


 高垣さんがほっとしたのか、ふぅ、と息を吐いた。
 少し憂鬱そうにも見えたので心配して声をかけようと思うと幸子ちゃんに呼び止められる。 
 どうやら、自分への感想も聞きたいらしい。


幸子「それじゃあ、ボクはどうでしたか?」

P「幸子ちゃんは……そうだなぁ、ダンスも歌も十分上手って言えるレベルだった」

幸子「む、なんだかひっかかりますね……まだまだって言いたいんですか?」

P「いや、そこはこれから実力をつけていけばいい。それよりも表現力の高さが素晴らしかったよ……ちゃんと自分の魅力をわかってる感じだった」

幸子「そうでしょう、ボクはカワイイですからね!」


 得意げにふふんと鼻で笑う。
 ……いうだけのことはあるし、素晴らしいと思う。
 ただの天性の魅力だけであそこまでのアピール力はつかない。努力も欠かさない真面目な子なんだろう。
 だからこそ、もし何か大きな壁にぶつかったりするともろいんじゃないかと不安にもなった。

友紀「どうだいPくん。うちの事務所は素晴らしいだろう」

P「……社長の真似か?」

友紀「どうどう? 似てた?」

P「いや、ぜんぜん」

友紀「えぇー? おっかしいなぁ、普段はウケるのに」

P「普段は誰に見せてるんだ……?」

友紀「社長とか」

P「本人だと……!?」

友紀「あははは、いやぁいい人だよ?」

P「まったく、お前は怖いもの知らずというか……」

友紀「そういわずに、ねっ?」

P「ふぅ……まぁ、らしいといえばらしいか」

友紀「でしょー? あははっ!」

 友紀が明るく笑う。
 まったく、子供っぽい……

 ……そういえば友紀のことは触れていなかったな。


友紀「どうしたのPさん?」

P「いや……」

 友紀が顔を覗き込んでくる。
 素直に認めてやるべきだろうか?
 調子に乗りやすいタイプだし、言葉を選んでやる必要があるが……



>>271
1:今の実力を認め、褒めてやった。
2:今の実力はまだまだだ、と少し厳しめにいった。
3:本人が気にしていないならいいか、別のことをしよう
4:その他(自由安価)

P「……友紀も、なかなかよかったぞ」

友紀「え?」

P「ダンスのダイナミックさ、というか体を動かすこと自体がかなりうまいんだな。素直にすごいと思った」

友紀「……ホント?」

P「嘘いってどうするんだ。正直な感想だ」

友紀「おぉぉ……やったー! どんなもんだ! へへん!」

P「表現もまっすぐで、友紀らしかったな。もう少し機微を感じられるような細かなところにも手が回ると……」

友紀「まっすぐ! うんうん、やっぱりストレートでビシッと決めるのはかっこいいよねぇ」

P「……」

 素直に褒めて、課題を後で出してやろうと思ってたんだが……
 どうやら有頂天であまり聞いていない。今は何を言ってもあまり意味がなさそうだ。

 まぁ、素直に喜ばれると悪い気はしないし、よしとするか……


友紀「よっしゃー! 今日は祝杯だー!」

P「待て」

友紀「え?」

P「あんまり飲んでばかりはよくないぞ? のどだってダメージがな……」

友紀「でも楓さんも飲んでるもん、ねー?」

楓「はい、よく一緒に……」


 ああいえばこういう。まったくこいつは……
 褒めたのは失敗だったか?


友紀「でも楓さんは歌がうまい! お酒もうまい! 問題なしだよ!」

楓「……ビールを浴びるように飲むのは、あまりよくないと思います」

P「浴びるようにって、友紀お前……」

友紀「えぇっ!? そこまで飲んでないよ、ねぇさっちゃん?」

幸子「ボクに聞いてどうするんですか、知りませんよ!」

楓「あの、すみません今のは……」

P「ちょっとしばらく禁酒したほうがいいかもしれないな……」

友紀「えぇっ!? これからシーズンなのに何言ってるの!?」


 結局、そのあとは友紀が今年のプロ野球でどこが注目なのかなどを演説し始め、まともなレッスンにはならなかった。
 最強はキャッツ、だそうだ。


☆楓・幸子と親しくなった

P「やれやれ……」

 昨日はなかなかつかれる1日だった。
 友紀は褒めすぎるのも考え物だな……


 翌朝、事務所に向かいながら考える。
 結局禁酒は無しになったが、まぁいい。

 今の友紀はパフォーマンスとしてはきちんとアイドルとしてやっていけるレベルのものではあった。
 既に実力を見た3人も、これから売り出していく候補としては十分すぎるほどだった。
 特に高垣さんは全体的にハイレベルで、既にEランクアイドルには食い込めるほどだ。


 面白い。これからどうやって売り出していくべきか、他の子たちをどうするのか。
 考えているだけで胸が熱くなる。成功させてやりたいと思う。

 さて、今日はどうしよう?


>>276
1:誰かとレッスンをする(能力未確定アイドルの場合判定、確定済みの場合コンマでアップ判定)
2:誰かと営業に回る(所属する誰かとコミュ発生。能力確定済みアイドル名指定)
3:オーディションをうける(難易度指定、易・軽・普・重・難)
4:その他(自由安価)

1 志乃さん

P「……おや?」

 あれこれと考えながら事務所のドアを開ける。
 そこには仁奈ちゃんと、柊さんが座っていた。


志乃「あら、おはようございます」

仁奈「おはよーごぜーます!」

P「おはようございます……仁奈ちゃんがどうしてここに?」

仁奈「今日はおやすみなんでごぜーますよ。だから暇なのできてやることにしやがったんです!」

P「なるほど。それで、柊さんは……」

志乃「私はほら、ここには仮眠室もあるから……」

P「ちゃんと家に帰ってくださいね?」

志乃「少し飲みすぎちゃったのよ。酔ってたわけじゃないんだけれど終電を逃しちゃって」

P「……なるほど」

 少し早目の時間だし、ちょうどいい機会かもしれない。
 ……午後からのレッスンの予定も確認して、部屋が空いていることを確かめる。


P「体調は大丈夫ですか?」

志乃「問題ないわ。宵越しのアルコールは持たない主義なの……体内にもね」

仁奈「よいごしってなんでごぜーますか? なんだかかっけーので仁奈もよいごしはもたねーっていいてーです!」

志乃「そうね……夜遊びができる年になったら教えてあげるわ」

仁奈「よふかしはいけねーんでごぜーますよ。仁奈は夜ははやめに寝やがります」

志乃「そう。じゃあまだまだね……」


 くすくすと柊さんが笑う。本当に31歳なのだろうかと思ってしまうほどきれいだ。
 社長の人を見る目は確かだな、と改めて思った。

仁奈「そういえば、どうしたんでごぜーますか? 仁奈も元気いっぱいでごぜーますよ」

P「うん。今日は2人に実力を見させてもらおうかなと思ってね」

志乃「実力? ……いいわよ。見せてあげるわ」

仁奈「おー、どうすればいいんでごぜーますか? 仁奈のとっておきのきぐるみをみてーんですか?」

P「いや。レッスンルームが空いてるからいくらかのメニューをこなしてみせてほしいんだ」

志乃「……うん、いいわ。いきましょうか?」

仁奈「はーい!」

 仁奈ちゃんの小さな手を柊さんの細くて綺麗な手が取る。
 親子ほどの年齢が離れているからか、とても自然な動きに見えて少しみいってしまう。


志乃「どうしたの?」

P「え? ……あぁ、すみません。いきましょう」

仁奈「プロデューサーも手をつなぎてーですか? はい!」

P「いや……うん。そうだね、つなごうか」

 ニコニコと仁奈ちゃんがつないでないほうの手を伸ばす。
 一瞬ためらったが、純粋に求めてくる瞳にまぁいいか、とこちらも手を取りかえした。

【能力値をコンマで作成します】
コンマ以下の数字を足した数が現在のイメージ値(10以上の時は10の桁×5 +1の桁)

志乃
Vo:>>282
Da:>>283
Vi :>>284

【補正】
妖艶     Vi +1
年齢+    Vo +1 Da -2


仁奈
Vo:>>285
Da:>>286
Vi :>>287

【補正】
きぐるみ   Vi +1
年齢-    Da +1 Vo -2


本日分はここまで。ごめんなさい
次は明後日更新予定

乙ー

おつ

おつ

ホモの気持ちになるですよ

おつおつー

ステ平均は合計20のはずなのに……
有能なアイドルいっぱいだね! やったぜ!

更新するよーーーーーーーー!!

【結果】


志乃
Vo:(7+8)=5+1  +1 =7
Da:(7+2)=9    -1 =8
Vi :(7+5)=5+2  +1 =8


仁奈
Vo:(8+9)=5+7  -2 =10
Da:(3+9)=5+2  +1 =8
Vi :(2+7)=9    +1 =10

 思わず唖然としてしまう。
 柊さんは、なるほど年長ゆえの力かすべてをハイレベルにこなしていて年齢のハンデを感じさせなかった。


 だが、驚いたのはそこではない。
 メニューをこなしていくのを見ていく中で、仁奈ちゃんから視線を外せなくなっていた。

 ボーカル力。
 子供らしく、伸びのある声。媚びた感じのしない、自然としみこんでくるような可愛い声。
 わざとらしさを感じない懸命さがあり、ただのレッスンなのに応援したいと素直に思う。

 ダンス力。
 子供ゆえか足元がおぼつかないところもあったが、それでもきちんとメニューをこなす。
 体力がないということもなく、つらいはずのレッスンも笑顔で心底楽しそうにしている。

 表現力。
 これは、演技を見せてもらって驚いた。
 子供らしからぬ演技派というわけじゃない。ただ、感動した。
 幸子ちゃんのソレは自分の魅力を熟知して、アピールするものだったがこれは逆だ。
 まさに天性の才としかいいようのない、心を打つもの。


P「……いや、すごいな」

 素直に感心して、また同じ言葉を言ってしまう。
 この事務所に来てから、毎日驚き詰めで参ってしまいそうだ。

仁奈「どうでごぜーますか?」

P「うん……仁奈ちゃんはすごいなぁ」

仁奈「ふふん、そうでごぜーましょう! 仁奈はきぐるみパワーがすげーんですよ!」

P「きぐるみパワー、か……」

 きぐるみパワー。確かに仁奈ちゃんはいつもきぐるみを着ている。
 レッスンの時ですら少し軽めで特注らしいもこもことした服だ。

 ……きぐるみを着ると本当にパワーアップしたりするんだろうか?

志乃「あら、プロデューサーさん顔が怖いわよ?」

P「え? あぁ、すみません……柊さんも素敵でした。全体的にハイレベルで文句の付けどころがありません」

志乃「ふふっ、年の功ってやつよね……プロデューサーさんもわかるでしょう?」

P「……なおさら、すごいと思いましたよ。スカウトされたのはつい最近でしょう?」

志乃「えぇ。若い子のパワーってすごいわよね……」

P「そうですね……」

仁奈「どうしたんでごぜーますか?」

P「いや、仁奈ちゃんがすごいなぁって話だよ」

仁奈「へへん! どんなもんです!」

志乃「ふふっ、仁奈ちゃんといると穏やかな気分になれるのよね……」

P「まったくですね。すごいなぁ」

 ぽふぽふと仁奈ちゃんの頭を撫でてやると、ニコニコと喜びを表現してくれる。
 ……子供っていいな、なんて思ってしまった。

仁奈「プロデューサーの手はあったけーですね。パパみてーです!」

P「パパか……うん、ありがとうな」

志乃「それじゃあ私がママかしら?」

仁奈「志乃おねーさんはママっぽくねーですよ。おねーさんはおねーさんです!」

志乃「あら、嬉しい」

 クスクスと柊さんが笑う。さりげなくとんでもないことを言っていた気がするが……
 まぁ、軽いジョークだろう。確かにこの状態ははたから見たら小さな家族みたいかもしれないな。


 午前中の空き時間はそろそろ終わる、さて次の予定は……


>>298
1:その時、ドアが開いて誰かが入ってきた(相手指定)
2:柊さん、仁奈ちゃんとは別の相手とのレッスンをすることにした。
3:誰かと営業にまわることにした。
4:その他(自由安価)


菜々さん

菜々「よし、ウサミンがんば……ってあれ、プロデューサーに、仁奈ちゃん、志乃さん?」

志乃「あら……菜々ちゃんじゃない、おはよう」

菜々「おはようございます♪ どうしたんですか?」

P「すこし、レッスンさせてもらってたんだ。今の実力を見せてもらいたかったというのもあるんだけど……」

菜々「なるほど、実力のチェックですか……プロデューサーもナナに夢中にしちゃいましょうか♪」

P「夢中に?」

菜々「はいっ! ナナのメルヘンチェンジを見ちゃうともう、他の人に目がいかなくなっちゃうんですよ♪」


 そうか、もう別のアイドルが来る時間なのか。
 菜々は確かキャラ付けを自らしていて、天然ではない……はず。

 なるほど言っていることは軽そうだが、自分をアピールしようという気概が伝わってくる。
 ……どうしたものかな?


>>301
1:菜々とのレッスンに付き合うことにしようか(菜々に補正、他のアイドル2人まで指定可(仁奈、志乃含む確定済みアイドルあり))
2:他のアイドルの営業を優先することにした(確定済みのアイドルを指定、2名まで)
3:その他(自由安価)

1 若葉

 ここまではりきっているのだし、レッスンをみることにしよう。
 確か午後からの予定だと、もう1人レッスンをするはずだ。

P「……うん、いいよ。それじゃあ見させてもらうけどあと1人が」

若葉「ち、ちこくしちゃました〜! ごめんなさい、菜々ちゃ……あれぇ?」

菜々「……そ、そろいましたね♪ ナナのきてくださーいってお願いが届いたんですね、きっと♪」

若葉「あ、あれ? 菜々ちゃんはともかく……志乃さんと仁奈ちゃんはどうして……」

志乃「ふふっ、少しね。プロデューサーさん、私は少し仁奈ちゃんと出てくるわね?」

P「あぁ、はい。いってらっしゃい」

 柊さんが若葉さんの頭をぽんぽんと撫でる。
 ……友紀と同い年のはずなのだが、ちゃんづけをしたくなるほど幼く見えるのはなぜだろう。

 いまいち状況がつかめていないようで、若葉ちゃん……若葉さんは頭にクエスチョンマークを浮かべていた。

若葉「あの、どういうことなんでしょうか……」

P「あぁ、その……菜々ちゃんのレッスンを見させてもらおうと思ってたんです」

若葉「あぁ、なるほど〜! ……わ、私もですか?」

菜々「合同レッスンですよ、若葉さん♪ あとプロデューサーにひとつお願いです!」

P「なにかな?」

菜々「ナナのことは、ナナって呼び捨てで大丈夫ですよ? そっちのほうが仲良くなれそうだし、そう呼んでください」

 手をとって、握りながら菜々が言う。
 アピールするためなのか、純粋にお願いしているかの判断はできないが非常にかわいらしい笑顔だ。

P「……わかったよ、菜々。若葉さんも大丈夫かな?」

若葉「え、えーっと……大丈夫ですっ!」

 あまり大丈夫そうには見えないけれど。
 とりあえずの現時点の実力を確認するためにメニューを指示した。

【能力値をコンマで作成します】
コンマ以下の数字を足した数が現在のイメージ値(10以上の時は10の桁×5 +1の桁)

菜々
Vo:>>306
Da:>>307
Vi :>>308

【補正】
かける熱意     全能力 +1 ただしぞろ目で -3
ウサミン星人    Vo +1 Vi +1 Da -2
特殊補正      Da +1


若葉
Vo:>>309
Da:>>310
Vi :>>311

【補正】
幼さ          Vi -1
エンジェルボイス  Vo +1

ウッサミーン

うお

むん

はい

てあ

ほよ!

ウサミンが……
若葉ちゃんも若葉マーク感あるな

【結果】


菜々

Vo:(6+4)=5    +1  +1     =7
Da:(0+4)=4    +1  -2  +1  =4
Vi :(8+8)=5+6  -3  +1     =9



若葉

Vo:(7+3)=5    +1 =6
Da:(6+0)=6       =8
Vi :(2+2)=4    -1 =3

P「……」

 確か、この2人は特にアイドルに対して前向きなことをプロフィールに書いていた気がする。
 だからこそ今度は悪い意味でなんとも言い表しがたい感覚に襲われた。


 ボーカルについては、及第点……候補生としては十分なレベルだ。
 ダンスから、問題が出てくる。

 若葉さんはダンスも候補生としては十分だ。だが菜々のダンスは……
 基礎はおさえている。なのに、どこか物足りない。
 ステップのキレが足りていないというか、激しい動きには向いていないのか……迫力を感じなかった。

 逆に、若葉さんに足りないのは表現力だ。
 言い方は悪いのだが、まるで小学校の演劇といったありさまで機微の表現ができていない、伝わらない。
 菜々は表現力に関しては目を見張るものがあったものの、どうもバランスが悪いと思った。
 自分を偽ったり、作ったり。そういうことに慣れているということなのかもしれない。

菜々「どうでしたか、プロデューサー?」

P「え? あぁ、うん……」

 どう伝えたものだろう。2人とも、自分の精一杯を表現したんだと目で訴えてきている。
 正直に言えば、少し物足りない。

 でも、自らアイドルという職業に憧れたり、なりたいと思ったりした相手にいきなりかける言葉としては……

若葉「あの、プロデューサーさん……?」

 不安げに若葉さんが覗き込んでくる。

 俺は、意を決して——


>>324
1:足りない部分をきっちりと指摘した
2:現在すぐれている部分について褒めた
3:その他(自由安価)

3 まず褒めちぎってから、少々厳しめに欠点を指摘した

P「うん、そうだなぁ……若葉さんはボーカル、ダンスに関して十分にこれからの伸びしろを感じましたよ」

若葉「そうですか? えへへ、嬉しいですね〜」

菜々「ナナは、ナナはどうでしたか?」

P「菜々は……表現力、演技。そういうものがすごくいいと思ったよ。まるで女優さんだ」

菜々「そ、そうですか……うん。どうですかプロデューサー、ナナのこと気になっちゃいますか?」

P「そうだなぁ、確かにいいと思ったよ。本当に、候補生とは思えないレベルだった」

菜々「……ありがとうございますっ♪」


 菜々が小さなガッツポーズをした。若葉さんも褒められたことを素直に喜んでいるようだ。
 だけど、この話だけでは終わらせる気はしない。

P「……だけど、もう少し話がある」

若葉「えっ?」

P「まず、若葉さんは表現力が物足りないです」

若葉「そ、そうなんですか? 自分ではよくできてたなぁって思うんですけれど〜……」

P「声は通ると思います。それが、ボーカルで音程が多少不安定であっても聞いていられました」

若葉「ふ、ふあんてい……ですか」

P「それが悪い方向にいってしまいましたね。どうも……小学校の演劇大会を見ているような気分になってしまいました」

若葉「そんなぁ……」

菜々「あ、でもほらダンスもよかったんですしここから……」

 がっくりと若葉さんが肩を落とす。
 菜々がフォローをすかさずする。なるほど、確かにこれはきちんと考えられるいい子なんだなと思う。

 だが、菜々にも問題はある。

P「次は菜々だ」

菜々「……えっ、ナナもなにか足りなかったですか? むむむ、なんでしょう?」

P「菜々は歌も悪くない……むしろよかった。技術的なものはあるんだな、と思った」

菜々「ウサミン星人のスペシャル技術ですよ♪ えへへ、ありがとうございます!」

P「ただ、ダンスに問題があるかな」

菜々「ダ、ダンス……ですか……?」

P「うん。ふりつけは完璧なんだけれど……キレが足りない。ダンスに圧倒される感じを受けなかった」

菜々「圧倒される感じって……どういうのでしょう」

P「綺麗に完成されたアイドルとして売るのなら、それでいいのかもしれない。でも、そういうのは望んでない。違うかな?」

菜々「……ナナは、よくわかりません」

 わからない、という割には強く『綺麗に完成された』アイドルを拒否する意思を感じる目をしている。
 きっと、彼女なりにこのウサミン星人は大切なものなんだろう。

P「……望んでいないのだったら、今のダンスは小さくまとまりすぎていてもの足りない。表現力もあるんだから殻が破れれば——」

菜々「……」

 今の菜々に足りないものは。
 それを考えながら話を続けると、菜々の様子がおかしい。

 どうしたのか聞こうと思った時に——

本日分いったん〆
若葉ちゃんのDa、8じゃなくて6だったよごめんね


次回再開時、菜々からPへの反応がどうだったのかを直下の末尾で決めます
1ほど悪く、9ほどよし

オーディションはEランク相当で合格値80〜120ぐらいのつもりだから初期値で突っ込むのも可能
Dで100〜150ぐらいだから楓さん、仁奈ちゃんでもキツめ……のはず。そこら辺は書きながら決めよう

更新するよーーーーーーーー!!

【結果】
末尾:5   ごく普通の対応



菜々「えへへ、アドバイスありがとうございますっ♪」

 一瞬、菜々の表情が暗く陰ったように見えたのだが、すぐに普通の調子に戻り礼を言われてしまう。
 おかしいと思ったのは気のせいだったんだろうか?

P「いや、やっぱり伸びしろも感じるし。まだ若いんだからこれから……」

菜々「もっと、がんばらなきゃいけませんね。むむむ……ウサミンパワーが足りてないかもしれません! 電波の充電です、ピピッ!」

P「え? あ、ちょっと……」


 もう少し、話をしたかったんだが……
 菜々はレッスン室を出ていってしまった。

 残されたのは若葉さんと、自分だけ。

 参ったな、向こうも居心地悪そうだ……
 どうしよう?


>>343
1:どうせなら、と個人レッスンを提案した
2:菜々をおいかけることにした
3:そういえば、他のメンバーが別の部屋を使っていたはずだが……(名前指定、確定済みの場合若葉と一緒にレッスン)
4:その他(自由安価)


奈緒

 そういえば、他のメンバーが別の部屋を使っていたはずだ。
 えぇっと、確かまだレッスンを見させてもらっていない……神谷奈緒、だったか。


P「あの、若葉さん」

若葉「あ、はい。なんでしょうか〜?」


 声をかけると、少しのラグを置いて若葉さんが反応する。
 まだレッスンを見させてもらっていない奈緒の様子も見てみたいというと、紹介する、と言ってくれ案内してくれる。

 別の部屋へといくと、そこには奈緒ともうひとり見たことのない顔がいた。


P「あれは……」

若葉「あぁ、奈緒ちゃんは今日は慶さんにレッスンを見てもらう日なんですよ〜」

P「慶……?」

 そういえば、レッスントレーナーのしるしがあったような気がする。
 なるほど、うちのトレーナーとは初顔合わせになるな。

※ルーキートレーナー(青木慶) (19)
ttp://i.imgur.com/jcPQ7oo.jpg

SS中での呼び名として、漫画版での名称を使います

奈緒「んー、うまくいかないなぁ」

ルキトレ「そうですね、もういっかい最初からやりなおしてみましょうか……あれ?」

若葉「あの〜」

奈緒「あれ? 若葉さん、どうしたんだ?」

P「いや、少しレッスンを見させてもらおうと思って……いいかな?」

ルキトレ「あ、ひょっとしてあなたは……」

P「新しくプロデューサーとしてやってきました、Pです」

ルキトレ「なるほど、えぇっと、新人トレーナーの慶です!」

P「それで……えぇっと、奈緒ちゃんのレッスンを見させてほしいんですが、いいですか?」

ルキトレ「あ、はい。大丈夫ですよ! 奈緒ちゃんも……大丈夫かな?」

奈緒「え、まぁいちおう……」

P「今の実力を軽く確認させてほしいだけだから、これをやってみてくれればいいよ」

奈緒「う、うん。まぁいいけど……いや、あんまり期待しないでくれよ?」

P「大丈夫、緊張しないで今できることをしてくれればそれでいい」

奈緒「……おう。じゃあちょっと、やってみようかな」

 奈緒が軽く息を吐いて、ストレッチをする。
 これで全員分のメニューを見ることになるわけだが……


若葉「あの、プロデューサーさん」

P「あぁ、どうしました?」

若葉「私も少し、レッスンをしたいんですけれど〜……」

P「うぅん……すみません、よければ慶さんにレッスンを見てもらえませんか?」

ルキトレ「え、わたしですか?」

P「はい。レッスンの様子自体も見てみたいので……」

若葉「なるほど〜、わかりました。がんばりますね〜」

ルキトレ「み、見られていると思うと緊張しますけど……わかりました、それじゃあ——」


 奈緒の実力と、事務所所属のトレーナーのコーチ力。
 一緒にチェックできるとは幸いだ。

 現時点でできることを確認するため、見ることに集中した。

【能力値をコンマで作成します】
コンマ以下の数字を足した数が現在のイメージ値(10以上の時は10の桁×5 +1の桁)

奈緒
Vo:>>350
Da:>>351
Vi :>>352

【補正】
クールダンス  Da +1
あがり症     Vi -1


【特殊作成】
コンマ下2ケタが指導力に直結
大きければ大きいほど、レッスン時の能力アップのしやすさが上がる

ルーキートレーナー
指導力:>>353

【補正】
新人トレーナー   20以下の時+10、80以上の時-20


短いけど、いったん〆て明日昼頃から更新再開します。

おつー
はい

おつなの

相変わらずハイスペックな事務所メンバー
日下部さんには頑張ってほしいの

更新するよーーーーーーーー!!

【結果】


奈緒

Vo:(0+7)=7          =7
Da:(6+3)=9    +1     =10
Vi :(4+5)=9   -1      =8


ルーキートレーナー
指導力: 92 -20       =72

P「……あー、奈緒ちゃん?」

奈緒「あ、もう終わりでいいの?」

P「うん。前からダンスをしてた?」

奈緒「いや、体動かすのは好きだったけどダンスなんてここに来るまではやったことなかったな……」

P「そうか……いや、たいしたもんだよ」


 ひとつひとつの動作のキレが素晴らしく、ステップも軽やかだ。
 少し緊張しているのか、表現ではぎこちない部分もあったが感情もこもっている。
 声量も十分だし、またこの事務所のレベルの高さを知ることになった。

 また、慶さんはまだ若そうだと思っていたが、指導力は十分。
 必要な部分を抑えた、きっちりとした指示を出している。

ルキトレ「うーん、笑顔はいいんですけれど……悲しむ演技は少し大げさなぐらいでいいかもしれないですね」

若葉「はい。うーん……えーん、えーん……」

ルキトレ「ごめんなさい、やっぱりさっきまでので……」

若葉「えぇっ……? わ、わかりました〜……」

P「これで全員分、見させてもらったわけか……」


 なるほど、事務所としてのレベルはかなり高いようだ。
 一癖も二癖もあるメンバーばかりではあるが、逆に適材適所で売り出しやすいということでもある。

 この事務所に他のプロデューサーが来るまでは全員の面倒を見ることになるわけだが、なかなかにそれも楽しいかもしれないと思ったのだった


 その日のレッスンはそのあとも続き、若葉さんの演技力についての課題を慶さんと一緒に考えたりもした。
 経験不足というか、どうしても幼い一面があるのを無理に抑えようとする結果わざとらしくなってしまっているらしい。

 ここを意識したレッスンを心がければ、結果が出るかもしれない……なんて考えているうちに解散の時間となってしまう。
 明日からの予定をどうするか話し合いつつ、その場は解散となった。



☆菜々・若葉・奈緒の能力が確定しました

☆全アイドルの能力が確定しました

☆青木慶(ルーキートレーナー)と知り合いになりました

 翌日、事務所への道すがら今日の予定を確認する。

 今日の予定は——


>>362
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:その他(自由安価)

知名度が上がるとどんな補正が入るのだろう
安価なら↓

2 ユッキ、幸子、ウサミン

>>361
知名度はオーディションの時の最低値補正として入れる予定
知名度たかければアピール失敗して低コンマでも合格できる……かなーって

P「営業か……うん。まぁ大丈夫だろう」

 手帳をしまい、ドアを開けるとそこには既に今日一緒に営業へ回る予定のメンバーがいた。


友紀「おっ。おはよう!」

幸子「おはようございます。少し遅いんじゃないですか? プロなんですからしっかりしてください」

菜々「幸子ちゃん、そんなこといったらめっですよ♪ あ、おはようございます。プロデューサー」

P「おはよう。みんな早いな……」


 友紀、幸子、菜々。今回はツテもあることだしそこへいくらかアピールをかけにいくのがメインだ。
 メンバーのチョイスについては今回空きがあるものにしている。

 この場にいないメンバーよりは売り込みを強くできそうだ。

————

——


P「……うん。なかなかの感触だったな」

 古い知り合いだったり、社長のツテだったり。
 とりあえずの顔見せは好感触だった。

 友紀が「Pさんって本当にベテランだったんだね」なんてしみじみというものだから相手も苦笑していたりもしたが。
 菜々がフォローしてくれて助かった。電波キャラといっても本当に良識派だ。

P「それにしても……」

友紀「あー、終わったー! お疲れ様! これから打ち上げだね!」

幸子「何言ってるんですか、たかだか挨拶が終わったぐらいで……このあとはレッスンでもしませんか?」

菜々「あの、ナナとしてはもう少しお話がしていたいです……これからのことについて、とか」

 参ったな、3人ともしたいことがバラバラだ。
 でもこれからだったら——


>>368
1:友紀のいうとおり、軽く打ち上げをしよう
2:幸子のいうとおり、軽いレッスンでもしよう
3:菜々のいうとおり、これからの方針について話し合おう
4:その他(自由安価)

2

【結果】
2:幸子のいうとおり、軽いレッスンでもしよう



 そうだな、少し早目に終わったことだしレッスンでもしようか。
 そういうと友紀があからさまに不満そうな顔をする。

友紀「えー、レッスンかぁ……」

P「嫌なのか?」

友紀「嫌じゃないけどさ、打ち上げしたかったなーって」

P「大きな仕事をとってきて、それが成功したらいくらでもしていいから。まずはそのためのレッスンだ」

友紀「はーい……」

P「菜々も、いいかな? これからについては今度話すとしてまずは地力をつけるところから始めよう」

菜々「……はい。わかりました♪ まずはみんなをメロメロにできちゃうぐらいメルヘンパワーをためなきゃですよね! ピピッ!」


 少し間が空いたのが気になるが、菜々も了承してくれた。
 さて、軽めとはいえレッスン。何をしようか……

>>371
Vo,Da,Viのどれかを選択
レッスン内容によって上昇判定の方法が変わります

Da

【結果】
Da:ダンスレッスン


P「……それじゃあ、ダンスレッスンでもしてみようか」

友紀「おっ、ダンスなら自信あるよ! ね、さっちゃん」

幸子「まぁ、そうですね。動かないでいるとなまっちゃいそうですしちょうどいいです」

菜々「あ、あはは。そうですね……」

友紀「どうした菜々ちゃん、だいじょうぶかー?」

菜々「は、はいっ。平気ですよ! ナナは元気満点です!」


 幸子ちゃんも友紀も、ダンスのレベルは高い。
 友紀はがむしゃらだが明るいもの。幸子ちゃんは考えられたアピールを練りこんだもの。
 菜々は1枚落ちていて、がむしゃらさもアピールも小さくまとまってしまっている。

 この2人とのレッスンの中で何かを見つけられたら……
 そう思い、レッスンを始めた。

【ダンスレッスン】

コンマが小さいほどいい結果がでます
能力アップ判定はそれぞれ別カウント


友紀:>>375
コンマ60以下で成功


幸子:>>376  
コンマ60以下で成功


菜々:>>377  
コンマ80以下で成功
パートナー能力良:-10



【補正】
営業後:+10

ほい

hu

ウサミン

【結果】


友紀:
08 +10 =18
成功

幸子:
63 +10 =73
失敗

菜々:
71 +10 -10 =71
成功

友紀「いち、に、さん……お、あれ? ここのステップ踏めてるよね!?」

P「おぉ、やるじゃないか。いつの間に練習したんだ?」

友紀「いや、なんかできた!」

 ……こいつは、まったく。
 ある種の天才かもしれないなと頭を抱える。

 対抗心を燃やしたのか、幸子ちゃんのほうも熱くなっているようだが……


幸子「なんの、ボクだって……!」

P「いや、ストップ。もうやめておこう」

幸子「え? ま、まだ大丈夫ですよ。もう少しでコツが……」

P「今日は営業後なんだから無理して明日以降に響かせたらダメだ。やる気があるのはいいことだけどな」

幸子「……むぅ、わかりました。納得しておきます」

P「うん、いい子だ。プロだから、ね」

幸子「はい」

P「それから……」

菜々「もう少しだけ。あと1回だけさせてください……友紀さん!」

友紀「へっ? な、なに?」

菜々「さっきのステップ、もう一回見せてもらえませんか? お願いしますっ!」

友紀「い、いいけど……えーっと、こうしてこう……」

菜々「……あの、コツとかを教えてもらえませんか?」

友紀「うーん、ここのステップはこうね……すてーっぷ! みたいな感じかな」

菜々「す、すてーっぷ……」

幸子「……姫川さんも適当なことをいうのはやめましょう。安倍さん、ステップの時にたぶん視線が下がっていて——」


 菜々もかなり熱くなっていたようなので止めようと思ったのだが本人の熱意に負けて了承する。
 ……アドバイスもしようと思っていたんだが、2人のフォローもあってコツをつかめたようだ。

 結果としては満足のいくレッスンになったといえるだろう。


☆友紀のDaが上昇しました  9→10
☆菜々のDaが上昇しました  4→5
☆友紀、幸子、菜々の基礎知名度が上昇しました   0→10

本日分ここまで。次回は明日夜の予定

知名度0→10は初営業では固定、以降はコミュ(安価)かコンマで上昇判定
レッスンはキャラごと判定で、Voは数字が大きいほど、Daは小さいほど、Viはゾロ目に近いほど良し
みたいな方向でいくはず


安価後に【結果】張り出し
安価自体の数の増加

あたりは今回から追加してみたけどどうだろう?
意見、質問あったらどうぞ

おつー

Viはゾロ目ってことは若葉ちゃんは茨の道ってことなんです?

>>383
逆にViはクリティカル判定を強くしようかな、と

Vi→若葉ちゃんならぞろ目の前後3以内で上昇

00〜03、10〜14、20〜25、30〜36、41〜47、52〜58、63〜69、74〜79、85〜89、96〜99

で成功、クリティカル(ぞろ目)の時は1,2,4,5,6,8は2アップ 3,7,9は3アップ 0は4アップ

Vo、Daはそれぞれ最高値近くの01〜09、90〜98は2アップ、クリティカル判定の00、99は3アップ


やっていく中で明らかにこれは上がらないとか上がりすぎると思ったら修正かけます

本来20平均のはず……はず
23で高め、25で高い、28は……


さぁ、更新するよーーーーーーーー!!

 昨日は友紀、菜々、幸子ちゃんの3人の営業とレッスンでまわりだった。
 知名度があがっていけばオーディションでも勝ちやすくなっていくだろうが……

 アイドルランクの高いアイドルが事務所にいればおのずと知名度もあがる。
 そのためにはオーディションで勝たないといけない。

P「さて、それを踏まえて……今日の予定は——」


>>394
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:その他(自由安価)

1 晶葉 幸子 若葉

 レッスンで実力を伸ばそう!

 メンバーは晶葉、幸子ちゃん、若葉さん。レッスン内容は——


>>397
1:Vo
2:Da
3:Vi
特に重点的に見るアイドルがいれば指定(判定甘くなります)

1 幸子

 この3人はそれぞれ伸びしろが大きい。とくに、ボーカルはまだまだ磨けるはずだ。
 やはりアイドル、表現力があっても相手に聞かせられなければ意味がない。


P「というわけで、今回はボーカルレッスンを行う。補助に慶さんも入ってくれるからゆっくりやっていきましょう」

若葉「はいっ、がんばりますよ〜!」

幸子「む……なんですか、プロデューサーさん?」

P「幸子ちゃんは全体的にハイレベルだからね。ボーカルも少し伸ばせると弱点がなくなるだろう?」

幸子「……ふふん、なるほど。期待しちゃっているってわけですか。仕方ありませんね! まぁボクはカワイイので!」

晶葉「……プロデューサー。あまり調子づかせないほうがいいんじゃないか?」

P「ははは……うん。でもやっぱり期待しているっていうのは嘘じゃないから。晶葉や、若葉さんも含めてね」

晶葉「ふん、まぁいいさ……始めようか」

 パン、と晶葉が手を叩く。
 スイッチが切り替わったように、空気が少し凛とする。

【ボーカルレッスン】

コンマが大きいほどいい結果がでます
90以上は2アップ、クリティカルで3アップ


晶葉:>>401
コンマ30以上で成功


幸子:>>402
コンマ30以上で成功
補正:重点チェック +10


若葉:>>403
コンマ40以上で成功

ksk

ksk

【結果】


晶葉
37   =37
成功


幸子
51 +10 =61
成功


若葉
44    =44
成功

晶葉「あ〜〜〜♪ ……やっぱり大きな声を出すのは苦手だな。どうもむずむずする……」

P「いや、すごくいいよ。声質もいいし、音程も外れてない……あとは度胸だ」

晶葉「度胸……どうも苦手な言葉なんだが……」

 晶葉が頭をがしがしとかきむしる。
 しかし、しばらく考えるようなそぶりをしたあと軽い咳払いをしてまた歌いだした。

晶葉「〜〜♪ ……こう、かな」

P「……うん。すごいじゃないか、驚いた」

晶葉「なに、ちょっと考え方を変えてみただけさ。発表をするのにも、はっきりとした発音は必要だしね」

P「相変わらず、すごいなぁ……」

 さっきもそうだったが、晶葉は自然と仕切ったり計画したりというのが得意らしい。
 しっかりものとして、一緒にやりやすそうだ。

 それを考えると……


若葉「あ〜〜〜〜〜っ♪」

ルキトレ「もう一声!」

若葉「あ、ァ〜〜〜〜〜〜っ♪」

ルキトレ「そうです、それです! 流石です!」


 若葉さんは、割と直感的に素直にひっぱる必要がありそうだ。うぅん、ユニットも考えないといけないな……

幸子「どこを見ているんですか?」

P「あぁ、ごめんね。ほかの2人も結構調子がよさそうだから……」

幸子「そうなんですか。まぁ、ボクだってそれぐらいできますけどね!」

P「……」

 昨日も思ったことだが、幸子ちゃんのプライドはかなり高い。
 同年代の晶葉がかなり大きな場に慣れていて大人っぽい一面があるのに比べて、いくらか子供らしいともいえる。

 だから、やる気になってもらうのは簡単だ。だが……

P「いや、もう少し落ち着いて。幸子ちゃんはこの後の予定も少ないはずだし、ゆっくりレッスンしよう

幸子「……なんですか? ボクにできないとでも?」

P「できないとは思わないよ。でも、幸子ちゃんはもう少しゆっくりやっていったほうがいいかもしれない」

幸子「むぅ……なんだか釈然としませんね……」

 幸子ちゃん自身は、天才と呼べるタイプじゃないんだろう。
 ひとうひとつ努力して、それをアピールして実力とする。

 天才を気取ろうとする秀才は、時に凡才よりも壊れやすい。

 レッスンのペースがあがりすぎないよう気を付ける必要がありそうだ。

幸子「むぅ、ビブラートをもう少しきかせたほうが……」

P「幸子ちゃん、いいかな?」

幸子「なんですか? いま少し、忙しいんですけれど」

P「まずはいったん技術を取り入れるのをやめて……今の幸子ちゃんにできることを考えてみて欲しいんだ」

幸子「今のボクができること? そんなの……」

 いいかけて、止まる。
 こちらの真剣な目を見て何かを感じてくれたみたいだ。


幸子「……わかりました。それじゃあ、音域の確認から……」


 幸子ちゃんの歌は決して下手じゃない。
 だが、アイドルとしては物足りない。

 少しずつ基礎からやっていく幸子ちゃんにつきあうため、早めにあがる晶葉と若葉さんには別れを告げた。

幸子「〜〜〜♪ あっ……いまのはよかったんじゃないですか?」

P「うん。すごくよかった……よくなった。のびのびとしていたし、本来の幸子ちゃんって感じだね」

幸子「ふふん、流石はボクですね……」

 のどを痛めないよう休憩を挟みつつ、かなりの時間がたったころ。
 さっきまでよりも聞きやすい、素直な音を歌い上げる。

 幸子ちゃんは少しだけコツをつかめたようだ。


P「お疲れ様。すごいなぁ」

幸子「まぁ、これぐらい当然ですよ。でも……」

P「……幸子ちゃん?」

幸子「つきあってくださって、ありがとうございました。ボクとしたことが少し冷静じゃなかったかもしれませんね」


 幸子ちゃんが深々と頭を下げる。
 そこまで感謝されるほどのことをした覚えはない、というとまたいつもの調子に戻って顔をあげた。

幸子「プロデューサーさんはなかなか優秀みたいですね! 感謝してあげます!」

P「ははは……うん。なんだか、らしいね」

幸子「まぁ、ボクはカワイイですから。でもちゃんと感謝もしているんですよ? 喜んでくださいね!」

P「はいはい。それじゃあ、今日はお疲れ様」

幸子「はい、お疲れ様でした。プロデューサーさんも無理しちゃだめですよ? 若くないんですから!」


 ……最後に痛いところを突かれた気がする。
 だが、幸子ちゃんのモチベーションの上げ方はわかったような気がした。



☆晶葉のVoが上昇しました  5→6
☆若葉のVoが上昇しました  6→7
☆幸子のVoが上昇しました  5→6

☆幸子と少し親しくなりました。

 活動とはいっても、最初のうちは実力をつけていくことが大切だ。
 ……大切、なのだが。この事務所のレベルはかなり高いためすでにオーディションへ挑んでも十分勝てそうだ。

 舞台度胸は舞台でしかつかない、ともいうし……考えてみる価値もあるかもしれない。

 さあ、今日は何をしようか?


>>412
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:その他(自由安価)

【結果】
ニナチャーン 初オーディション


>>417
難易度選択
易・軽・普・重・難

易:事故らなければまず受かる
軽:低めのコンマでも行けるはず
普:若葉だと神コンマ級
重:かなり高めのコンマが必要
難:神コンマ、かもーん!

【結果】
難易度:普


留美「あの、プロデューサーさん」

P「あぁ、和久井さん。どうしたんですか?」

留美「今回、少し大きめのオーディションがあるんですが……どうしましょうか」

P「オーディションですか……条件は、どうなっています?」

留美「ジュニアアイドルオーディションなんです。それも新人限定で……」

P「新人、ジュニアアイドル……となると、幸子ちゃんか晶葉……」

留美「いいえ、小学生限定です。なので必然的に仁奈ちゃんになりますね」

P「……仁奈ちゃんか」

 なるほど。少し大きめの規模でも、仁奈ちゃんならいけるかもしれない。
 問題は、舞台に対して仁奈ちゃんがあがってしまわないかということなのだが……

仁奈「どうしたんでごぜーますか?」

P「あぁ、仁奈ちゃん。オーディションのチャンスがあるんだ」

仁奈「オーディション……オーディションでやがりますか! すげーですね!」

P「うん。初めてのお仕事にしては大きめだけど大丈夫かな?」

仁奈「だいじょーぶでやがりますよ! 仁奈がついててやります!」

P「……うん?」

仁奈「なんでごぜーますか?」


 なんだか微妙に話が噛みあっていない気がする。
 この違和感は、そう——


>>421
1:さては、緊張しているんだな!
2:俺が出場すると思ってるのかな?
3:その他(自由安価)

2

【結果】
2:俺が出場すると思ってるのかな?


 ……ひょっとして、仁奈ちゃんは俺が出場すると思っているんだろうか。
 なんというか、純粋に心配してくれているようで思わず笑ってしまう。


仁奈「な、なんでやがりますか?」

P「く、ふふ、いや……仁奈ちゃんはいい子だなぁ。でも、違うんだよ」

仁奈「ちげーんですか?」

P「うん。今回のオーディションに出るのは仁奈ちゃんなんだから」

仁奈「はー、なるほど、そういうことでやがりましたか」

P「そうそう」

仁奈「……仁奈がでるんでごぜーますか?」

P「そうだよ。大丈夫?」


【直下のコンマ末尾で冷静さ判定】
数が小さいほど冷静、大きいほどプレッシャー

【結果】
末尾8:お、おちおちついてやががりましやがれですよ



仁奈「になが……なるほど、しかたねーですね。それじゃあ、えっと……どうするんでごぜーますか?」

P「仁奈ちゃん?」


 まずいな、やっぱり飛び入りでやると思うと緊張してしまっているらしい。
 一番素質を感じる子とはいえ、経験値はゼロ。うまくフォローしてあげられないとまずそうだ……

P「仁奈ちゃん、大丈夫だよ」

仁奈「えっと……オーディションはがんばらねーといけねーですよね。うーん……」

P「仁奈ちゃん」

仁奈「え?」

P「ほら、よしよし……大丈夫。今回はいけたらスゴいけど、失敗しても平気だから」

仁奈「そうなんでごぜーますか……?」

P「うん。今回はオーディションってこんなことするんだな、って勉強のつもりでもいい」

仁奈「うーん、おべんきょーでやがりますか……」

P「大丈夫?」

仁奈「もんだいねーですよ! なんとかなりやがれです!」


 少し考えていたようだが、緊張は多少ほぐれたようだ。

 会場へと向かう道すがらでも、軽いジョークも交えて話をしてあげると興味津々といった様子でいろいろ聞いてくる。

 まるで、娘を持った親の気分だな、なんて笑った。


P「じゃあ、仁奈ちゃん。いってらっしゃい」

仁奈「おー、まかせてくだせー!」

 オーディションが始まれば、できることは応援ぐらいだ。
 仁奈ちゃんは飛び入りの枠だし、知名度もない。でも、ひょっとしたら……

 俺は、そう思わずにはいられなかった。


仁奈「3ばん、市原仁奈です! よろしくおねげーします!」

【オーディション】

指定コンマ以上の数値が出た場合、合格となります


難易度:普
合格値:70


市原仁奈
Vo:10
Da:8
Vi :10


今回の流行補正(流行っている部分は1.5倍、流行っていない部分は3分の2へ)
>>431のコンマ以下が
01〜15:Vo↑Da↓
16〜30:Da↑Vi ↓
31〜45:Vi ↑Vo↓
46〜60:Vo↑Vi ↓
61〜75:Da↑Vo↓
76〜90:Vi ↑Da↓
91〜00:全能力補正なし



>>434のコンマ以下×スペック値
=判定値

【補正】
緊張         -5
初オーディション -10

がんばれ

go!

【結果】

>>431
60:Vo↑Vi↓

(10×1.5)+8+(10×2/3)

=29/10

スペック値 2.9


>>434
65  -5  -10
=50


50×2.9
=145

審査員「おおぉぉ……!」

仁奈「てん、てん、てん……♪」


 審査員たちがざわついているのがわかる。
 仁奈の演技に、他のアイドルたちも息をのんだ。

 初めてのオーディションなのに。
 知らない人たちばかりの中なのに。

 あの時見せてくれたものとまったく遜色のない、素晴らしいアピールをする。

 曲が終わり、大きくおじぎをしたあと仁奈がこちらへ走って帰ってきた。

 どんどんと加速がつき、止まる気配もなく——


P「うおっ!?」

仁奈「へへん、どーでやがりますか!」

P「は、ははは……うん。すごかったよ……」

 仁奈ちゃんの突進をもろに受けたせいでしりもちをついてしまった。

 今日のきぐるみは牛だからか、パワフルさが増していたような気がする……


P「……きぐるみパワーか」

仁奈「そうですよ! 今日のパワーは牛さんでやがります!」

P「ははは、すごいなぁ……本当、すごいよ」


 始まる前までの緊張はどこへやら。
 そのあとも、他のアイドルのオーディションが終わるまでは少し話をしたりしつつ待っていた。

 そして——



審査員「今回のオーディション合格者は……3番の方です!」

仁奈「おー、さんばんでやがりますか……あっ! 仁奈でごぜーますか?」

審査員「うん。いやぁ、すごい子だなぁって思ったよ……」

P「ありがとうございます……!」

 結果は、合格。
 仁奈ちゃんは自分の手で、仕事を、未来をつかむことになったのだ。


仁奈「やりやがりましたね!」

P「うん。すごいよ仁奈ちゃん」

仁奈「へへん、でも、たのしかったですよ!」

P「楽しいっていうのは、とっても大事だからね。えらいえらい……」

 ぽふぽふと頭を撫でてあげると、目を細めて仁奈ちゃんが喜ぶ。
 子供らしいしぐさに、可愛いなと思わずこちらの顔もほころんでしまう。


 さぁ、他のみんなも仁奈ちゃんに負けたままじゃいられないな……!



☆仁奈がオーディションに合格しました
☆仁奈のファンが増えました        1→300

☆事務所知名度が5アップしました    0→5

あっ、300じゃなくて3000で


☆仁奈がFランクへ昇格しました


の1文も忘れてました、ごめんなさい。

流行補正、ダウンは半減じゃないと全体値が増えそうだから次回から半減にします。
オーディション周りは緊張度・コミュでマイナス値判定も含めるから安価多め。意見あったらください

今回はここまでで〆

1日分更新するよーーーーーーーー!!

 翌日、事務所にて。
 ドアを開けると友紀が飛び込んできた。

友紀「Pさん! やるじゃん!」

P「お、おぉ? どうしたんだ?」

友紀「仁奈ちゃんに聞いたよ! ご・う・か・く!」

P「あぁ、それか……すごいよな」

友紀「うん! すごいよ、ホントすごい! ……だからさ」

P「……どうした?」


 すごいすごい、と褒めたあと、一瞬間をおいて真剣な顔をする。
 何かあるのかと身構えると、そのままいたって真剣にこういった。


友紀「めでたいし、お祝いしようっ!」


 思わずすっこけた。

P「……お前は何を言ってるんだ」

友紀「いやぁ、だってね? 仁奈ちゃんがオーディションに合格したってことはアイドルとして認められたってことでしょ?」

P「そうだな」

友紀「だから、ここはちゃんとアイドル事務所なんだなっていうのも認められたわけだよ!」

P「小さな事務所の中の1つだけどな」

友紀「というわけでお祝いじゃん!」

P「どういうわけだ」


 本気でわけがわからない。
 顔も、トーンも真剣そのものだからなおタチが悪い。

 ……友紀らしいといえば、らしいのかもしれない。

 そう思っていると、友紀が腕を組んで何かを考え出す。


 まぁ、だいたい予想はつく。

友紀「……じゃあ、逆に考えてみよう」

P「おう、なんだ?」

友紀「もしここでお祝いをしなかったらどうなるかだよっ!」


 ……いったいどうなるというんだろうか。


友紀「まず、モチベーションがあがらなくなるよ!」

P「モチベーション?」

友紀「そう。正当な評価があってこそモチベーションはアップするのだっ!」


 なるほど、一理あるかもしれない。
 得意げに友紀が話を続ける。


友紀「だからお祝い、いいでしょ?」


>>451
1:許可する
2:やっぱりダメ
3:その他(自由安価)

1

【結果】
1:まぁ、いいか


P「……まぁ、いいか。確かに一理あるしな」

友紀「よっし! それじゃあ準備準備っと!」

P「あぁ、アルコールは禁止だ」

友紀「えっ」


 ……やっぱりか。
 まぁ、それを考えているんじゃないかとは思っていたが的中するとは思わなかった。


友紀「……んー、まぁ別にいいけど」


 少しの間をおいて友紀の返事。
 まぁ、9歳の子のお祝いなんだし酔っぱらいがでたらまずいしな。
 どうやら納得してくれたらしい。


友紀「志乃さんと楓さんにはPさんが言ってね!」

P「……ん?」

志乃「……そうなの。わかったわ」

P「すみません、その手に持っているのはなんですか?」

志乃「これ? ノンアルコールよ」

P「ワインですよね?」

志乃「……ヴェルチよ」

P「……」

志乃「……」

P「………」

若葉「あ、じゃあ私も少しいただいてもいいですか〜? グレープジュース、好きなんですよ〜」

志乃「あっ……」

若葉「……あれぇ? なんだかちょっとにがいですね〜、あまくなくてふしぎな……ふしぎぃ……」

P「……柊さん」

志乃「……若葉ちゃんが飲むとは思わなかったのよ」

若葉「えへへへ、なんだか今日はあったかくてきもちいいですね〜」

P「そうですか、落ち着きましょう」

若葉「らぁいじょ〜ぶですよ〜、へいきです〜」

P「……参ったな」

仁奈「むっ、主役の仁奈をさしおいてんじゃねーですよ! とうっ!」


 若葉さんはほとんどひとくちしか飲んでいないワインでベロベロにできあがってしまっている。
 ベタベタとくっついてくる若葉さんをどうにか引きはがそうとするも、仁奈がとびかかってきてまとめてのしかかられてしまう。
 仁奈はとても楽しそうだが、こちらとしてはもう若くないし、腰にダメージが来てとても辛い。


楓「仁奈ちゃんは、慣れた人にはよくくっつくようになるんですよ」

P「は、はぁ……それは嬉しいですけど、高垣さん」

楓「なんでしょうか?」

P「それはなんですか?」

楓「……日本酒を、二本」

P「…………」

 あぁ、ダメだ。
 どうやら自分ひとりではとても面倒が見きられないらしい。

 大人の1人、若葉さんは酔っぱらってしまっているし、どうしたものか……



留美「はい、没収」

楓「あっ」

留美「楓さん。あまり飲みすぎちゃダメよ? ほら、友紀ちゃんも約束でしょう?」

楓「……中身は水ですよ?」

留美「あら、本当……でも、ダメ。はいはい、仁奈ちゃんもどいてあげて?」

仁奈「むぅ、若葉おねーさんもいっしょにどきやがるならかまわねーですよ」

留美「若葉ちゃんは……どうしましょうか。奈緒ちゃん、肩を貸してくれる?」

奈緒「お、おう。いいけど……はい、こっち……」

若葉「あ〜、奈緒ちゃん……ありがと〜……」

留美「プロデューサー、大丈夫ですか?」

P「は、ははは……えぇ。ありがとうございます」

留美「いえ。これもある意味業務の一環ですから」


 和久井さんに助けられ、どうにかその場は収まる。
 どうやら似たようなことが前にもあったらしい。

 ……頼りになる事務員さんを見つけたものだ。
 社長の人を見る目は確かだったな、と改めて思った。


 そのあとは、ハメを外しすぎた大人組へのお説教をバックに若い子たちで小さなお祝いを楽しんだ。



 お菓子や、ジュースをたくさんあけて。
 パーティーグッズなんかもいろいろあって。


 本当に小さな足がかりができただけなのだけど。
 これから先もきっと大丈夫だと、その時は確信をもって言えた。

☆アイドルたちと少し親しくなりました。
☆留美と少し親しくなりました。
☆アイドルたちのモチベーションが上がりました。

短いけれど、今日はこれで〆
すみません。事情で来週の更新は短いか、なしの日が多そうです。
更新できる日は昼に連絡したほうがいいでしょうか?

P「いててて……」

 昨日の仁奈ちゃんのタックルのせいか、痛む腰をさする。

 ……しかし、大人の暴走があったとはいえ楽しい時間を過ごせたと思う。
 本格的な活動の始まりとして、モチベーションもあがったしいいことだ。


 さて今日の予定はどうなっていたか——


>>466
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:その他(自由安価)

3
菜々 楓 友紀

【結果】
菜々 楓 友紀 初オーディション



>>469
難易度選択
易・軽・普・重・難

>>470
オーディション形態選択
ソロ   :(アイドルごとに合格判定、合格基準値を超えたアイドルのみ合格)
ユニット :(アイドルたち全員の能力を合算して計算。全員合格もしくは全員不合格)

ソロで

【結果】
難易度:普
形態  :ソロ


 ——今日はそれなりの規模のオーディションがあるのだ。
 定員も少なくはなく、ステップとしては申し分ない。

 経験を積ませる意味でもこういうオーディションは必要だ。

 連れていくのは友紀、高垣さん、そして菜々。
 全員がうまくいく、とは思っていないが十分通るだけの実力はあるだろう。

 さて、3人の準備はできているだろうか?

 事務所のドアを開けると、いつも通りの笑顔で友紀が迎えてくれる。
 他の2人も既にいて、準備はできているみたいだ。


友紀「おっはよー! Pさん!」

P「あぁ、おはよう。準備は大丈夫そうだな……」

友紀「まぁねっ! あたしにだって計画性ぐらいあるんだよ!」

 なぜか友紀が得意げに胸を張る。
 ……当たり前のことなのだが、まぁ確かに意外といえば意外だ。

菜々「きゃはっ☆ オーディションだなんて楽しみですっ♪ みんなをウサミンパワーでメロメロにしちゃいますよー!」

楓「……菜々ちゃん、はい」

菜々「えっ? ……なんですか、コレ?」

楓「メロンジュースですよ。飲んでメロメロにしちゃいましょう……」

菜々「あ、ありがとうございます……?」

 ……高垣さんと菜々もいいコミュニケーションを築いている、のか?

友紀「それにしてもオーディションかぁ、うーん……」

P「どうした?」

友紀「あたしもアイドルなんだなぁって思ってさ」

 ……今更何を言ってるんだこいつは。
 いや、これは緊張している、ってことか?

P「……友紀」

友紀「うん、なにさ?」


>>475
1:「お前、緊張してるのか?」と聞く
2:無言で軽くはたいてやる
3:「安心しろ」と励ます
4:その他(自由安価)

3
人いないんかなー

P「……安心しろ」

友紀「え?」

P「緊張してるんだろ? 大丈夫さ、みんな実力は十分にあるからな」

友紀「……」

P「友紀のことは昔から知ってるけど、レッスンで実力を見せてもらって驚いた。素直にすごいと思ったぞ」

友紀「……」

P「……友紀?」



 ……おかしい、無言だ。
 いいことをいうなと感動しているようには見えないしどういうことだ?

友紀「……ほうほう、あたしが緊張してるように見えた?」

P「違う、のか?」

友紀「いやー、感動に打ち震えてただけなんだなぁ。えっへへー」

P「……」


 ……つまり、俺は恥ずかしいことを言っただけか。
 いや、それほど格好つけたことを言ったわけじゃないだけマシか。

 なんだか顔が熱くなってきた気がする。

 早とちりして、少しいいことを言おうとして……まったく、そんな年じゃないってことだな……



友紀「あ、でもさ」

P「……どうした?」

友紀「褒めてくれたのも、励まそうとしてくれたのも嬉しいよ? ありがとっ!」

 そういって友紀が背中を叩いてくる。
 ……まぁ、いいか。いい笑顔をしている友紀を見て、少しばかりの恥ぐらい構わないかと思った。

 車に乗り込み、オーディション会場へと向かう。
 途中で軽く話し合い、緊張をほぐした。

 ……緊張をほぐした。



P「オーディションはそれぞれ、別々にアピールだから後悔のないにしよう」

菜々「ピピピッ! 電波がビビっと来てます! 大丈夫ですっ♪」

楓「……ふふっ。そうですね、がんばりましょう」

友紀「よーっし、ばっちこーい!」

P「……友紀のは少し気合いの入れ方が違う気がするんだが」

友紀「あたしにとってはこれが一番気合いが入るの! 気にしない気にしない!」

菜々「じゃあナナも真似しちゃいますっ! ばっちこーい!」

楓「ばっちこーい……」

P「いやいや、2人とも真似しなくても……」

 そう言いかけるも、やめておく。
 わいわいと会話しているうちに2人の緊張もかなりほぐれてきているようだ。

 ……なんだかんだといっても、友紀にはムードメーカーの才能があるのかもしれないな。

 そう考えていると、とうとうオーディションが始まった。

【オーディション】

指定コンマ以上の数値が出た場合、合格となります


難易度:普
合格値:70


姫川友紀
Vo:6
Da:10
Vi :7

安倍菜々
Vo:7
Da:5
Vi :9

高垣楓
Vo:9
Da:9
Vi :8



【今回の流行】

>>481のコンマ以下が
01〜15:Vo↑Da↓
16〜30:Da↑Vi ↓
31〜45:Vi ↑Vo↓
46〜60:Vo↑Vi ↓
61〜75:Da↑Vo↓
76〜90:Vi ↑Da↓
91〜00:全能力補正なし


【アピール値】
友紀:>>483
菜々:>>485
楓  :>>487


【補正】
初オーディション -10

うぅ

ほい

えい

【結果】

>>481
05:Vo↑Da↓


友紀
(6×1.5)+(10/2)+7
=21

>>483

78  - 10  =68
68 × 2.1  =142



菜々
(7×1.5)+(5/2)+9
=22

>>485
96  -  10  =86
86 × 2.2  =189



(9×1.5)+(9/2)+8
=25

>>487

71  -  10  =61
61 ×  2.5  =152

P「……とんでもないな」

 今回のオーディションは採用人数自体は少なくない。
 そのため、全員合格もあるかもしれない——そう思ってはいた。

 だが、まさか。ここまで圧倒的だとは思わなかった。


友紀「一番、姫川友紀! ベンチのサインに不満の元南海バナザードやります!」


 友紀のアピールは、審査員に大いにウケ、大成功となり。



菜々「17番、安倍菜々! ピピピッ! メルヘンチェンジであっという間に着替えちゃいます!」


 菜々はまるで手品のような、本当に宇宙人ではないかと思わせる技術を披露し。



楓「26番、高垣楓……1曲歌わせてもらいます」


 高垣さんは静かな振る舞いと、歌唱力だけで場の空気を支配した。

審査員「今回のオーディションの合格者は1番、8番、17番、26番、34番の方です。ほかの方はお帰りください——」



 結果は全員合格。
 基礎の地力の披露がうまくいったおかげで、それぞれの個性もプラスに見られたようだ。

 ……どういう方向へ伸ばしていくのかという相談もしないといけないな。

 個性を殺してしまってはもったないし、何よりもっと輝く彼女たちを見ていたい。
 そのためにも、きっと——


友紀「よっしゃーっ! やったよ、Pさんっ!」

P「お、おぉっと。おう、すごかったよ」

菜々「うーっ、お仕事もらっちゃいましたねっ! これでウサミン侵略計画も一歩前進です♪」

楓「めでたいですね……お寿司とか、食べにいってもいいかも……」

P「あ、あはは……確かにめでたいですね。お寿司も考えてもいいかもしれないです」

楓「地物とか、美味しいですよ……黒鯛とかもありますし」

P「へぇ……」


 ……感傷に浸る暇なんてないか。
 やっと走り始めたばかりで、慢心するのも悩むのも早すぎるしな。

友紀「なになにっ? お寿司おごってくれるの!?」

P「いや、そんなことは言ってない……」

菜々「ナナはイクラが好きですねー。プチプチしてて綺麗ですしっ♪」

楓「……おめでたい……なんて」

友紀「えっ? 楓さん何か言った?」

楓「ふふっ、なんでもないから気にしなくていいですよ?」

友紀「そっか、じゃあお祝いだ! いくぞーっ!」

P「……仕方ない、100円の回転ずしだぞ? 酒もダメだ」

友紀「えーっ!」

楓「そうですか……」

菜々「お寿司……わぁ、久々に豪華だなぁ……」

P「……?」

友紀「まぁいいや、食べるぞーっ! ほら、Pさんも早くっ」



 ……いや、まったく。
 しっとりとした雰囲気なんて作れそうもないな——

☆友紀がオーディションに合格しました
☆友紀のファンが増えました        1→3000
☆友紀がFランクへ昇格しました

☆楓がオーディションに合格しました
☆楓のファンが増えました        1→3000
☆楓がFランクへ昇格しました

☆菜々がオーディションに合格しました
☆菜々のファンが増えました        1→3000
☆菜々がFランクへ昇格しました

☆事務所知名度が15アップしました    5→20

いったん更新停止

この事務所にP以外のプロデューサーが来る予定(担当しないアイドルの面倒をみる予定)
なんですが、どのパターンがいいでしょう?

1:未登場のモバマスアイドルが新入プロデューサーへ
2:千川ちひろ、プロデューサーになる
3:オリジナルで新入りプロデューサー(男女指定、赤羽根、内藤あたりの名前付き?)

いったんって事は今日は更新まだ続くのかな?
1がいいと思います
ベテトレさんとかがPデビューってのもアリなんですかね

再開するよーーーーーーーー!!


やっぱり1かなぁ……?
意見はまだ募集中だからがんがん欲しいの

>>498
ベテトレさんは名前が出てないから、出すなら
鳴(めい)とか寧(ねい)とか文中では呼ぶことになるかなーって
P以外は名前ありがいいかなぁ、なんて

 これで仁奈ちゃんに続いて3人。合計4人が小さいながらもアイドルとしての仕事が始まった。
 事務所も本格的に動き始めたといってもいいだろう。

 そういえば新しいプロデューサー候補が来る、なんて話もあったっけ……


 今日の予定はなんだったかな?


>>503
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:新しいプロデューサーについて和久井さんに聞いてみようか(新プロデューサー候補作成)
5:その他(自由安価)

2 晶葉 志乃 若葉

【結果】
2:営業


 今回は、あまり一緒の仕事をまだしていないメンバーの売り込みについてだ。
 晶葉、若葉さん、柊さん。若葉さんについては、まず売り込みをしてからそこへ当てはめる形で仕事を持ってくるというのもありかもしれない。

 さて、この3人はどういう売り込み方をしたものかな……


志乃「……ワインが飲めるお仕事ってないのかしら?」

P「ワインですか。なかなか難しいでしょうね」

志乃「そうよねぇ……やっぱりレポーター系っていうのは難しいの?」

P「言い方は悪いですが、誰でもできるからこそなかなか選べませんね。そういった方向の売り込みならいいかもしれませんが」

若葉「あ、あのっ。いいでしょうか?」

P「あぁ、若葉さん。どうしました?」

若葉「今回の営業について、ですよね? だったら私はその、大人の魅力、みたいな……ところも、いいかな〜って思うんですけれど……」

P「大人の魅力……?」

晶葉「ちょっと待ってくれ。それなら私だってサイエンス番組なりの私の技術や発明が生かせる仕事がいい!」

志乃「……あら、たいへん。全部は回れないわよねぇ」


 少しわざとらしいぐらいに、柊さんが間延びした言い方をする。
 しかし、これからの仕事の方針を考えて売り込みをするというのは悪くないかもしれない……

 さて、それなら今回はどうしようか?


>>507
1:志乃の言う通り、レポーター系の仕事への売り込みをメインにしてみよう
2:若葉の言う通り、大人らしい仕事への売り込みをメインにしてみよう
3:晶葉の言う通り、専門的な知識や用語を生かせるような売り込みをメインにしてみよう
4:その他(自由安価)

3

【結果】
3:晶葉の言う通り、専門的な知識や用語を生かせるような売り込みをメインにしてみよう


P「……そうだな、じゃあ今回は晶葉の意見を採用してみよう」

晶葉「ほう、話がわかるじゃないか!」

 晶葉がうんうんとうなずく。柊さんと若葉さんは少しだけ不満そうだ。だが……


P「といっても、サイエンス番組への売り込みじゃない。ニッチなところへの売り込みをメインにするんだ」

若葉「にっち……ですか?」

P「そうです。たとえば晶葉は、ロボット関係の発明品を生かせる場では何より強い」

晶葉「まぁ、それほどでもあるかな……ふむ、そういうことか?」

P「……なんというか、察しがいいな。そう、つまり個性を生かす方向へもっていこうってことなんだ」

若葉「個性を生かすんですか〜……えっと、つまり志乃さんは……」

P「ワイン。お酒全般について造詣が深いですよね? そういったお仕事を扱う場所へ売り込みます」

志乃「……あら、いいわね」

若葉「なるほど〜! じゃあ、私は……」

P「若葉さんは……」

若葉「……」

P「……」

 そこまで言って固まってしまう。
 若葉さんの望むことは、大人らしく見られることだ。

 だが、彼女の武器は子供っぽさ……幼さ、純粋さのほうへあるのだと思う。

 どういえばいいのだろうか……


>>511
1:若葉さんは、かわいらしいものが似合いますから
2:若葉さんは、純真無垢なイメージでいきましょう
3:大人らしい仕事、探してみましょうか……?
4:その他(自由安価)



P「……若葉さんは、純粋無垢なイメージでいきましょう」

若葉「純粋、ですか……?」

P「はい。大人にとって忘れてしまいそうなもの、だけど、だからこそ需要があるんです」

若葉「大人にとって忘れてしまいそうなものですか?」

P「えぇ。それを若葉さんは持っている……武器として、使える。すごいことだと思いますよ」

若葉「そうなんですか……大人なのに持っているっていうのは、すごいんですね〜?」

P「はい、とっても。若葉さんにしかできない仕事があると思います」

若葉「私にしかできない……えへへ……」


 ……ニコニコと若葉さんが喜んでいる。
 今言ったことは本音ではある。本音ではあるのだけれど……

 子供らしさの残る大人の需要の話だ。
 
 あざとさがない子供らしさというのはいまどきの子供すらあまり持っていない。
 本人は『大人らしさ』を武器にしたいのをだますようで、少し心が痛む。

————

——

晶葉「なかなかの食いつきだったな!」

P「そうだね。なかなか……」

志乃「ふふっ、コラムの連載なんてものもいいわね……味についての一言とか書くために味見もしなくちゃね?」

P「柊さん、それはちょっと……翌日以降に残してしまうと問題もありますから」

志乃「大丈夫よ、お酒もジュースもそう変わらないわ」

P「いやいや……」

若葉「モデルの話なんていうのももらっちゃいましたよ〜、私もきちんとお姉さんできますかね〜?」

P「……そう、ですね」


 ……営業としては、かなりの手ごたえを感じた。
 3人ともそれぞれの分野で伸ばしていけば大きなものをつかめそうだ。

 問題は若葉さん本人の望むビジュアルと、実際の仕事とのすり合わせかもしれない。
 その悩みも、少しずつ向き合わないといけない課題だと思ったのだった。


☆晶葉の知名度が上昇しました   0→20

☆若葉の知名度が上昇しました   0→10

☆志乃の知名度が上昇しました   0→15

本日分これにて〆
営業は望む分野と知名度上昇率が噛みあわないこともある、かなーって……

さっきのオーディションで知名度反映させ忘れてましたごめんなさい

 さて、今日の予定はなんだっただろう?

>>524
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:新しいプロデューサーについて和久井さんに聞いてみようか(新プロデューサー候補作成)
5:その他(自由安価)

kskst

【結果】
奈緒 初オーディション



>>528
難易度選択
易・軽・普・重・難

 今回は定員が少なめの仕事だ。
 出すメンバーはアレコレ考えてみたが……若さと、経験を積ませるためにも奈緒を選んだ。

P「……大丈夫かい?」

奈緒「お、おう……大丈夫だって、なんとかなる、うん……なんとか……」


 ……あと、緊張癖があるというのも理由のひとつだ。
 何人かの前だと緊張を出しにくいというのもあるだろうしな……



【出会い判定】
直下のコンマが6以上で……


 会場の他のアイドルを見まわしてみるが、特別に目を引くような相手はいない。
 実力を出し切れるなら、十分に合格は可能そうだ。

 ……出し切れるなら、なんだが。


P「……大丈夫じゃ、なさそうだなぁ」

奈緒「そ、そんなことねーよ! 平気だから!」

P「うーん……緊張してるのは悪いことじゃないぞ?」

奈緒「へっ?」


 意外そうに、頭の上にクエスチョンマークを浮かべる。
 強がりをいうということは悪いと思ってるから、だったんだろう。

P「緊張自体は、悪いことじゃない。ちゃんと重要だと思ってまっすぐ向かおうとしている証拠だからね」

奈緒「………」

P「それをきちんと落とし込めるなら普段以上の実力だって発揮できる。だけど、簡単なことじゃない……」

奈緒「……うん」

P「俺にできるのは、手伝いぐらいだよ。だけど、できる範囲でだったら協力する……緊張してるなら、そうだって素直に言った方がずっといい」

奈緒「…………」

 しばらくの沈黙のあと、ポリポリと頭をかきつつ少しバツが悪そうに奈緒ちゃんが口を開く。


奈緒「……あー、うん……正直、すっげードキドキしてるよ」

P「そうか……」

奈緒「だってよ、あたし……か、かわいいとか……似合わないと思うしさ……」


 ……自信がない、というわけか。
 奈緒ちゃんは十分に可愛いし実力もあるんだが、ここは……


>>534
1:「大丈夫、可愛いよ」
2:「似合わないだなんてとんでもない!」
3:「そうだな、似合わないかもしれない」
4:その他(自由安価)

1

P「大丈夫、可愛いよ」

奈緒「へっ?」

P「自信がないかもしれない。でも、俺は今まで……たくさん、プロデュースをしてきた」

奈緒「……うん」

P「それで、この事務所に新しく雇ってもらったけどすごく驚いたよ」

奈緒「驚いた? なんでさ」

P「事務所のメンバーがみんなすごく可愛いことに。それで、実力も十分あるってことに」

奈緒「確かにみんなは可愛いけど、あたしは……」

P「いや。可愛い……たくさんの人を見てきた俺がいうんだ。信じてくれないか」

奈緒「いや、でもさぁ……あたし場違いな気がするんだよ……」

P「……周りがさ、奈緒ちゃんのことを見てるだろう?」

奈緒「へ? あ、うん……だからヘンじゃねぇかなって……」

P「それはライバルだと思われてるからだよ。相手にする必要がないのなら……注目なんてされない」

奈緒「そういうもんかなぁ……」

P「そういうものなんだ。大丈夫、できるさ」

奈緒「……なんか調子いいこと言ってのせてるだけじゃないよな?」

P「もちろん」

奈緒「……ま、いいか。なんかちょっと楽になったかも」

P「そうか、よかった」

奈緒「ん、ありがとよ……プロデューサー」

【オーディション】

指定コンマ以上の数値が出た場合、合格となります


難易度:普
合格値:70


神谷奈緒
Vo:7
Da:10
Vi :8


【今回の流行】

>>539のコンマ以下が
01〜15:Vo↑Da↓
16〜30:Da↑Vi ↓
31〜45:Vi ↑Vo↓
46〜60:Vo↑Vi ↓
61〜75:Da↑Vo↓
76〜90:Vi ↑Da↓
91〜00:全能力補正なし


【アピール値】
>>541


【補正】
初オーディション -10

よっしゃ

こい

5時すぎから更新するよーーーーーーーー!!

寝落ちしたよー………

【結果】

>>539
34:Vi ↑Vo↓

(8/2)+10+(7×1.5)

=25/10

スペック値 2.5


>>541
99  -10  +2
=91


91×2.5
=227.5


合格

 この事務所に入ってから驚き詰めだ。
 奈緒ちゃんの実力は確かなものだった。でも、まさか本番でここまで……


奈緒「……あ、えーっと。以上でアピールは終わりです。よろしくおねがいします……?」


 アピールが終わったのになにも言われないことに不安を覚えたのか小さく礼をする。
 審査員が思い出したかのように次のアイドルにアピールをさせた。


 既に、場の空気は支配したも同然の状態だった。

 結果は当然のことながら合格。
 本人は自覚がないようだが緊張やプレッシャーを受けてもそれをアピールの糧にできてしまうらしい。

奈緒「やったぜ! あー、ドキドキした」

P「……緊張するのはいいこと、なのかもなぁ」

奈緒「ん、なんか言った?」

P「いや。お祝いにケーキでも買って帰ろうか」

奈緒「い、いいのかよ?」

P「寿司をおごれなんて言われたりもしたしね……いいさ」

奈緒「そっか……へへ、ありがと」

 そういって自然な笑顔を見せてくれる。
 アピールの時の凛々しさや、始まる前のガチガチっぷりも含めて……面白い子だな、と思った。

☆奈緒がオーディションに合格しました
☆奈緒のファンが増えました        1→3000
☆奈緒がFランクへ昇格しました

☆奈緒が緊張に強くなりました

 奈緒ちゃんは結構な少女趣味らしく、ケーキも飾りつけの綺麗なかわいらしいものが好みらしい。
 笑うな、なんて言われたがとんでもない。そういう仕事もありだななんて思ってただけだ。

 さて、今日の予定はなんだっただろう?

>>555
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:新しいプロデューサーについて和久井さんに聞いてみようか(新プロデューサー候補作成)
5:その他(自由安価)

4

【結果】
4:新しいプロデューサーについて


新プロデューサーを作成します。

まずは候補作成から。↓8まで
もしくは本日23時までの時点での候補

1:モバマスおよびグリマスのアイドル(名前)
2:千川ちひろ
3:新P

集まったら絞り込み投票します

【結果】
候補8名が確定しました


1:横山千佳
9歳  魔法少女
ttp://i.imgur.com/ZbrJpnw.jpg

2:兵頭レナ
27歳 ディーラー
ttp://i.imgur.com/kmIsPlk.jpg

3:東郷あい
23歳 イケメン
ttp://i.imgur.com/LBM4tXF.jpg

4:木場真奈美
25歳 スタジオボーカリスト
ttp://i.imgur.com/42F0EQ8.jpg

5:千川ちひろ
??歳  ブラックorホワイト判定付

6:高峯のあ
26歳 孤高の瞳
ttp://i.imgur.com/N2PYeei.jpg

7:原田美世
20歳 車いじりが趣味
ttp://i.imgur.com/RfpPhRT.jpg

8:松山久美子
21歳 『キレイ』になりたい
ttp://i.imgur.com/TNdgi5v.jpg

この中から1人を選択してください
↓7まで、もしくは日付変わるまで。最も多かった人が「新しいプロデューサー」として事務所に所属します

ふえぇのあさんの年間違えたよぉ
ごめんなさい

のあ:3票
ちひろ:4票

なので新プロデューサーはちひろです



さて、このちひろは……

直下の末尾で善悪判定
数字が小さいほど聖人、大きいほどゲス

【結果】
4:いわゆる一般的な「いい人」


……年齢判定は、いいかな?
流石にこのPより上はないでしょう

 ……そうか、今日は全員私用があるから空いているんだったな。

 どうしたものか、と考えているうちに「新しいプロデューサーが来る予定がある」と和久井さんに言われたのを思い出す。
 そのことについて詳しく聞いてみることにしよう。

 そう考えて社長室へ向かうと見慣れない女性が1人。
 大きな三つ編みが特徴的で、整った顔立ちをしている……アイドル候補だろうか?

社長「あぁ、P君。いいところに来てくれたね」

P「えぇ、おはようございます……こちらは?」

 社長が自分の膝を叩いて立ち上がる。
 どうやらいいタイミングだったらしい。

「あっ、私は……」

P「……ひょっとしてアイドル候補生の方ですか? そうなら、まずは」

「違います違います! 私がアイドルなんてとんでもない!」


 ……じゃあ、なんだというんだろう?
 社長はニコニコ笑っているだけだし、雰囲気的に重要な取引相手の方にはとても見えない。

 となると、残った候補は——


留美「あぁ、プロデューサーさん。新しいプロデューサー候補の方が決まりましたって連絡をするところだったんですよ」

P「……新しいプロデューサー候補の方、ですか」

「は、はいっ!」

 初々しい雰囲気のある人だ。
 まさか女性でしかも新人を連れてくるとは……いや、スカウトしてくるとは。

 本当にこの社長は無謀というか、なんというか……

社長「ハハハ、そう恨めしそうな目をしないでくれよ。私の目が確かなのは知っているだろう?」

P「えぇ、わかっていますよ。とても素敵な子ばかりです……まったく、あなたは昔からそうですね」

社長「変わりゆく世だからこそ、変わらないでいたいんだよ……なんてね。あぁ、千川くん? こちらは我がプロダクションの誇る敏腕プロデューサーのPくんだ」

「せ、先輩ですか! 敏腕だなんてすごいですね……よろしくおねがいします!」

 深々とおじぎをされて少し戸惑う。
 敏腕プロデューサーは盛りすぎじゃないだろうか……まだ事務所も発展途上だというのに。

P「とりあえず、顔を上げてください。経験だけはつんでるデクノボーですよ」

「いえ、私昔からアイドルを応援する仕事に就くのが夢だったんです! だから先輩はすごい人ですよ!」

 ……思ったよりも、熱い。
 でも純粋で悪い子ではなさそうだ。

P「ははは……ありがとう。とりあえず、名前を聞かせてもらってもいいかな?」

「あ、そうですよね! 私の名前は千川」


ちひろ「千川、ちひろです!」


 さて、形式的にだけでもプロデューサーが2人に増えたおかげで負担は減らせそうだ。



社長「というわけで千川くんの教育係も、頼んだよ?」

 ……前言撤回、減らないかもしれない。
 まぁ、そこはおいおいやっていくことにしよう……

☆事務所に新しいプロデューサーがやってきました
☆千川ちひろがプロデューサーになりました
☆ちひろの教育係に任命されました

☆お仕事のコマンドが一部変更されました

……ごめんなさい、体調が悪いので今回はここまで

ちひろさんとのコミュをある程度積んだら担当アイドルを確定させようかなーって

@おまけ
もしちひろの判定が「9」の吐き気を催す悪だった場合

>>581

 ……なんだろう、とてもいい笑顔をしているのに。
 皮膚の下で虫が這うような寒気が襲ってきた。

「どうしたんですか……? 先輩、ですよね?」

 新人の子が、心底心配そうに声をかけてくれる。

 寒気がする。どうやら体調でも崩してしまったらしい。
 友紀のことを言えないな……


みたいな内容になり、ちひろが会社の金を横領したり枕に回すアイドルは誰にするのか聞いて来たりするゲスモードになってました

@おまけ2
判定が「0」の聖人君子だった場合


>>581

 新人のプロデューサー候補か……
 まったく社長は無謀だな、と思うが少し妙な雰囲気を感じた。

 ——なんだか社長の様子がおかしい気がする。

「私、ずっとずっと昔からアイドルのことを応援するのが夢だったんですよ」

P「そう、なんですか。お綺麗ですし自分で目指すのもよかったのでは?」

「ふふっ、もう……そんなことはできないんです。自分がたっても、仕方ありませんから」

 そう言って彼女は遠い目をした。
 20代の子がするようにはとても見えないような、深く悲しい目で。

 その横顔に少しだけ、見惚れてしまった。


みたいな内容になり、実は「シンデレラガールプロジェクトのおおもとの出資者および企画者は千川ちひろだったんだよ!」っていう方向になってました

更新するよーーーーーーーー!!

 新しいプロデューサーとして千川さんが来た。
 ……同時に教育係にも任命されてしまった。

 まぁ、それでもやること自体は変わらない。さてどうしようか?


>>555
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろにいろいろと話をしよう
5:その他(自由安価)

あっ、安価が

>>598でオナシャス

4
念のためチッヒがサンキューかファッキューか確認しないとww

【結果】
4:ちひろといろいろと話をしよう


 そうだな、とりあえず教育係なんだし何か話をしてみよう。


ちひろ「あっ、先輩! どうしたんですか?」

P「ちょっと話でもしようと思ってね」

ちひろ「お話?」

P「うん。そうだな——」



>>601
1:どうしてプロデューサーになろうと思ったんだ?
2:アイドルになろうとは思わなかったのか?
3:その他(自由安価)

P「……どうしてプロデューサーになろうと思ったんだ?」

ちひろ「プロデューサーになりたかった理由、ですか?」

 正直なところ、顔立ちも整っているし年齢もそこまでいっているわけでもない。
 芸能界に触れるだけならアイドルを目指してもいいと思う。

 そういうと、千川さんは少し考えるようなそぶりをした後——


【判定】
直下判定、数字が小さいほどくだらない理由

【結果】
8:かなり重い



ちひろ「……うーん、まぁいいじゃないですか!」

P「え?」

 
 ごまかされてしまった。
 ……軽い世間話のつもりもあったんだが、なんとなくそれ以上踏み込んではいけない気がしてやめる。

 仕方ないのでプロデューサーとしての基本的な仕事や、和久井さんの事務の手伝い、アイドルたちの紹介なんかをすることにする。

ちひろ「ふむふむ、なるほど……」

 アイドルたちの資料を渡すとうなずきながらペラペラとめくる。
 とりあえず、それぞれの実力や人柄について話をしてみた。

ちひろ「えへへ、仲良くなれるといいなぁ」

 ボソっと独り言のようにつぶやく。
 どの子も素直でとてもいい子だし、すぐにうちとけられるだろう。

 そういえば、そろそろ誰かが来る時間だったっけ……誰だったかな?



>>607
事務所に来たアイドル指定

ユッキ

友紀「おっはよー!」

P「おぉ、おはよう。友紀」

 噂をすればなんとやら。友紀がドアを開けて入ってくる。
 一番わかりやすい相手が来たな、と思った。

友紀「……あれ? そっちの人は?」

P「あぁ、こちらは……」

友紀「ま、まさかそういうカンケイの相手!? やるじゃん!」

P「……」

 とりあえず軽く頭をはたいてやる。
 からかうつもりだというのはわかっていても少しイラっときてしまった。

友紀「ひっどーい、暴力はんたーい! ……で、どちらさま?」

ちひろ「あっ、千川ちひろです。新しくプロデューサーとして雇われました!」

友紀「新しいプロデューサー……ああ、なるほどー」

 新しいプロデューサーが来るというのは知っていたようで、合点がいったようだ。

友紀「つまり、新人プロデューサーと新人アイドルでバッテリーを組むことになるわけだね!」

P「バッテリー……まぁ、そうだな」

友紀「いいねぇ、初々しい感じがしてさ。ね?」

 お前も新人アイドルだろうというツッコミをぐっと飲み込む。
 良くも悪くも人に距離感を感じさせないあたりが友紀のいいところでもあるし、緊張をほぐすのにもいいかもしれない。

 千川さんは少し戸惑っているようだが、友紀が握手を求めるとおずおずと手を握り返した。

友紀「がんばってね、プロデューサーくん」

ちひろ「は、はいっ」

友紀「ところでなんだけど」

P「どうしたんだ?」

友紀「あたし達のこと、Pさんが紹介したんだよね?」

ちひろ「はい、とっても楽しそうな事務所だなって思いました」

友紀「ほうほう……じゃあさ、気になる子とかいるの?」

ちひろ「気になる子、ですか?」

P「急になにを……いや、担当アイドルの話か」

友紀「そうだよ?」

 唐突に話題を振ってきて驚いたが、なるほど確かに千川さんにもアイドルの担当をしてもらうつもりなわけだし。
 気になる相手がいるのなら、うまくやりやすいようにフォローをしてあげたほうがいいかもしれない。

 千川さんはしばらく考えるようなしぐさをした後何人かの名前を挙げた。


>>612-613
1レス2人まで指定、ちひろ担当アイドル候補指定(ちひろ担当でもコミュや営業は普通に行えます)

新田美波
佐城雪美

これ以上人数が増えると間違いなくお話が回らなくなるので所属アイドル内で選んでくれたらなーって……
↓2まで

ちひろ「えっと……この3人、ですかね」

友紀「ふむふむ……」

P「柊さん、奈緒ちゃん、若葉さんか……」

ちひろ「はい。えっと……なんでかっていうとですね……」

 ぽつぽつと話を続ける。
 こういうものは、第一印象やインスピレーションが意外と大事になったりもするし参考にしよう。

 ……だが、まだ直接会ったわけでもないしあくまでも参考程度に……

 そう思っていたら、ドアが開いて次々にアイドルたちが入ってくる。

P「お、おぉ……いったいどうしたんだ?」

晶葉「なに? 君が誘ったんじゃないか」

P「さそ、う……?」

 何を言ってるんだ? というか、オフの子がほとんどのはずなのに……

志乃「でも社長からはあなたが呼んでいるって聞いたわよ?」

P「……社長が?」

社長「ははは、いやぁ。おはようみんな」

P「社長……どういうことですか」

社長「なに、ちひろくんの歓迎パーティーなんてどうかなと思ってね」

ちひろ「わ、私のですか?」

 ……サプライズパーティというやつらしい。
 参加者全員にサプライズをしてどうするんだ、と言いたいところだが……まぁ、いいか。

社長「というわけで、新人プロデューサーの千川ちひろくんだ。みんな仲良くしてあげてくれ」

ちひろ「よろしくお願いしますっ!」

友紀「おー、よろしくー!」

楓「……楽しい席ですし、お酒は避けられないですよね?」

奈緒「だからって未成年の前で飲もうとすんなよ! ダメだってば」

若葉「しょうですよぉ〜、じゅーすもいっぱいありますし〜……」

晶葉「誰だ若葉さんに飲ませたのは!」


 ……いいのか、これ?

志乃「ふふっ、よろしくね?」

ちひろ「はい、志乃さん!」

志乃「あら、知ってるの?」

P「一応、一通りは話をしましたから」

志乃「へぇ、なるほど……じゃあ私とあなたの関係も知ってるのね……」

ちひろ「か、関係!?」

P「柊さん、若い子をからかうものじゃないですよ」

志乃「……あら。まったく、つれないんだから」

仁奈「まったく、若葉おねーさんはだらしねーですね」

若葉「きゅぅ……」

晶葉「チューハイが混ざっていたのか……飲まないよう気を付けないとな……」

仁奈「ちゅーはいってなんでやがりますか?」

晶葉「まぁ、これは実はアルコールが入っているんだ……仁奈や私は飲まないほうがいい」

仁奈「そうなんでごぜーますか……」

幸子「あぁ、池袋さん。ポテトチップスの袋が固いんですけど、開ける道具かなにか持っていませんか?」

晶葉「いちおうあるが、発明品とは別だからな?」

幸子「わかってますってば、んー……よしっ、あきましたよ! ふふん、いい具合ですね」

菜々「……ポテトチップスかぁ」

仁奈「どうしやがったんですか?」

菜々「あっ、仁奈ちゃん! なんでもありませんよぉ、キャハ♪」

仁奈「じゃあ菜々おねーさんもいっしょに食べやがりましょー! おいしーですよ!」

菜々「う、うん。ありがとう、ウサミン感激♪」

友紀「若いっていいねぇ……」

P「……お前は何歳だと思ってるんだ」

友紀「えー、でもほら。なんかこう……ねっ!」

P「………まぁ、いいか」

 ワイワイと騒がしく、歓迎会の名を借りた小さなお祭りのような時間はあっという間に過ぎた。
 千川さんもそれぞれの子と一通り話をしたり、交流を持つことができたらしい。

 社長もいきなり何を言い出すかと思ったら……まぁ、楽しかったことだしいいか。

 頭を抱えていた和久井さんが、友紀や柊さんに騒ぎの真っただ中へと引きずり込まれていったのを見つつそう思う。

 さて、明日も頑張らないとな……

☆千川ちひろが所属アイドルたちと交流を持ちました。

☆ちひろの持つユニットの候補が決まりました。

☆ユニットについて考えることができるようになりました。

P「ユニット、か……」

P「今のまま少しずつ全体を押し上げるのもいいが……やっぱり主力、売り込みを強くしていくメンバーを考える必要がありそうだな」

P「……さて、どうしよう?」


>>626
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう
6:その他(自由安価)

4

P「……千川さん」

ちひろ「はい、なんでしょう?」

P「千川さんは特定の3人のユニットを担当してもらおうと思っています」

ちひろ「私に、担当のアイドル……ですか?」

P「はい。それで売り出していく方向も決めておいた方が……困りにくい、でしょうから」

ちひろ「なるほど、そういうものなんですか……」

P「昨日のを通して、組みたいメンバーの像は浮かんでいますか?」

ちひろ「えーっと、昨日言った3人がやっぱり気になります」

P「なるほど……その3人の中でも特に、という子はいますか?」

ちひろ「そうですね、話をしてみてやっぱり——」


>>629
1:志乃
2:奈緒
3:若葉

ちひろ「志乃さん、でしょうか」

P「柊さん?」

ちひろ「はい。大人って感じで私に至らないところがあってもフォローしてもらえそうかなー、なんて……」

P「……なるほど。3人をまとめることもできそうですしね」

ちひろ「はい。まだまだ未熟で……」

P「いえ、わかりました。それじゃあ今度はいっしょに話し合ってみましょうか」

ちひろ「はい。私も頑張って……みんなに信用されるような人になりたいなぁ」

P「……?」

ちひろ「あ、いえ。じゃあ私事務仕事のお手伝いしてきますね!」

ごめんなさい、中途半端だけど〆
しばらく更新停止します、4月中には帰ってきます

P「千川さんは柊さんをリーダーにしたユニットを担当することになるかな…・…」

P「……さて。今日の予定はどうなってたかな?」


1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう

6:今日は休日だった(休日メニュー)

安価忘れてた、直下

P「……休みだったっけ」

P「どうするかな……」


>>645
1:アイドルの誰かと交流
2:ちひろと交流
3:留美と交流
4:1人で何かするかな
5:その他(自由安価)

P「そうだなぁ、じゃあ……」

  prrr  prrr

P「……ん? 電話が鳴ってる」

P「はい?」

留美『あの、Pさんですか?』

P「あぁ、和久井さん……どうしました?」

留美『今日は、お時間よろしいでしょうか?』

P「……えぇ。とくに予定もありませんが、何か?」

留美『実は……』


>>648
1:買い物に付き合ってほしくて
2:相談がありまして
3:困ったことがありまして
4:その他(自由安価)

留美「『相談が、ありまして』

P「相談ですか?」

留美『はい、実は……』


1:事務所のことについて
2:アイドルのことについて
3:留美自身のことについて
4:その他(自由安価)

あぁ、また安価を忘れた
直下でお願いします

留美『……私自身のことなのですけれど。あぁ、ここから先は電話だと少し』

P「そうですか? じゃあ、えぇと……事務所近くの喫茶店でどうでしょう?」

留美『ありがとうございます。それでは、あとで』


 電話が切れた。
 真剣なトーンだったし、どうやら本当に困っているようだ。

 オフなのに着てしまったスーツを脱ぐ前で助かった……さっそく、事務所前へ向かうことにする。

【到達判定】
直下のコンマ1のケタが小さいほどPが早く到着
10のケタが大きいほど和久井さんがラフな格好をしている

P「しまった……電車逃したし少し遅くなったな」

P「……都合のいい場所を聞いておくべきだったかな」


 思ったよりも時間がかかってしまった。
 さて、和久井さんは……

留美「Pさん、こっちです」

P「あぁ、和久井さ……ん……?」

留美「……あの、どうしました?」

P「あぁ、いえ。お待たせしちゃいましたか?」

留美「いえ、特に問題ありません」


 正直、少し驚いた。
 ……思ったよりも、和久井さんの恰好がラフだったからだ。

 事務所にいるときはスーツだったので新鮮だと思う。

留美「……ひょっとして、この恰好のことですか?」

P「あぁ、その……新鮮だなと」

留美「……」

P「……」

留美「普段はあまり、着ないんですが……スーツをクリーニングに出していまして」

P「そう、ですか……」

留美「Pさんは、休みの日もスーツなんですか?」

P「あぁ、これは……」


>>660
1:普段から気を引き締めるためです
2:間違えて着てしまって
3:スーツのほうが落ち着くのあで
4:その他(自由安価)

2

P「……間違えました」

留美「間違えた……とは」

P「今朝、着替えて支度をしてからお休みだったと気が付きまして」

留美「……」

P「……」

留美「フッ……フフッ。すみません……」

P「いえ、我ながらどうかと思いますから……それで、どうしたんですか?」

留美「あぁ、その……」

安価つけるの忘れてたよ!


>>664
1:恋愛について(対象未定)
2:恋愛について(対象がいる【P、もしくはP以外】)
3:仕事について
4:その他(自由安価)

2 p

留美「……実は、家のほうがうるさくて」

P「家、ですか?」

留美「私としては、この仕事が好きでやっています。社長にも感謝をしていますし、まだまだ支えていきたいと思ってます」

P「……」

留美「だけれど、実家の方がうるさくて……もういい年なんだから身を固めろ、と」

P「ははは……耳が痛いですね……」

留美「あぁ、そういうつもりではないんですが」

P「わかってますよ、えぇ」

留美「いい人がいないのならお見合いでもしろとしつこいんです」

P「……会うだけなら、悪くないのでは?」

留美「ダメです。うちの家族は昔から強引なほうで……血筋かもしれませんけどね」

P「そうですか。じゃあ、相談というのは……」

留美「一度でいいんです。母に会ってくれませんか?」

P「和久井さんの、ご両親ですか……」

留美「身近に頼める相手がいないんです……お恥ずかしながら、知り合いも少なくて」

P「こんなおじさんで大丈夫ですか? 向こうもいぶかしむのでは」

留美「そこはむしろ説得力が出るかと。同僚で、年上なら信頼してくれるでしょうから」

P「そうですか……」

留美「ダメでしょうか」

P「……」


>>669
1:引き受ける
2:お断りする
3:知り合いを紹介する
4:その他(自由安価)

P「……わかりました。力になれるのなら」

留美「ありがとうございます」

P「いえ。だけど……そのお母さんの気持ちもわかりますから、考えてあげてくださいね」

留美「えぇ……まずは、相手を見つけるところからですがね」


 和久井さんが苦笑いをする。
 とても美人だと素直に思うし、望むのならばいくらでも相手ぐらい見つけられそうだと思うのだが……


P「……予定は開けておきますから、日程が決まったら教えてください」

留美「はい」

————

——

留美「……ねぇ、やっぱりこの恰好はまずかったんじゃないかしら」

瑞樹「何言ってるの? そういう隙のある服装こそ……男を魅了するの。わかるかしら?」

留美「……瑞樹、あなたね」

瑞樹「安心なさい……この私に任せてくれればいいの!」

留美(相談する相手、間違えたかしら……)


 川島瑞樹(28)
ttp://i.imgur.com/LOmvE4v.jpg

☆留美との約束ができました。
☆留美から好意を持たれています。

とりあえず今回はここまで


安価率あげ、速度も上げ気味でやっていこうかなーって
もう少しきちんとモノローグも入れたほうがいいです?

本日20:00再開します

P「和久井さんの両親に会う約束ができた

P「さて、今日の予定はなんだったかな」


>>680
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう

6:今日は休日だった(休日メニュー)

3 志乃・奈緒・若葉

【結果】
志乃・奈緒・若葉オーディション

>>682
難易度選択
易・軽・普・重・難

オーディション形態
:特殊判定【ユニット】

リロード忘れてたよ!

すみません↓で、難易度を選んでください

【結果】
志乃・若葉初オーディション
 ユニットオーディション参加


P「……少し、いいですか?」

ちひろ「へ? あ、はいっ」

 事務仕事の手伝いをしていた千川さんを呼び止める。
 今日はそれなりの規模の『アイドル』としての募集がかかっているオーディションがある日だ。

ちひろ「なんでしょう?」

P「自分の担当を持ちたい、って話をしていましたよね」

ちひろ「あ、あはは。まだ覚えるお仕事がいっぱいですから!」

P「よければ、なんですが……その3人をユニットとしてオーディションに出したいんです。付き添いませんか?」

ちひろ「え? 3人をユニットでって……」

P「もちろん、今回面倒を見るのは俺です。でも、あの3人といっしょにすごすことはこれからにとっても必要だと思いますから」

ちひろ「……ありがとうございます。それなら、遠慮なく」


 ユニットとしての立ち回り。全員基本的な部分はできているが……もし、特定の組み合わせを強く推すのならば経験は絶対に必要になる。
 千川さんにとっても、候補になっている3人にとってもそうだ。

 ならばここで経験が積めるのならそれに越したことはない。

P「というわけで、準備はできているかな?」

奈緒「うん、ユニットでの練習って言われた時は驚いたけど……たぶん大丈夫」

若葉「私も、奈緒ちゃんには負けてられませんから!」

志乃「結構、しっかりできた……つもりなのだけど。どうなるかはわからないわ」

P「勝負は水物だからね……うん。千川さんが今回はいっしょに付き添うことになってるよ」

奈緒「え? ちひろさん?」

ちひろ「はいっ。よろしくおねがいします! 私、応援してますから!」

若葉「わぁ、なんだかとっても賑やかなんですねぇ〜」

 オーディション会場へと向かう車へと乗り込む。
 運転はもちろん自分だが……どうやら、和やかな雰囲気だ。

 今のうちに緊張などはほぐしておきたい、さてどうしよう?


>>691
1:小粋なジョークをかます
2:誰かが気になる(名前指定)
3:ユニットのことについて話をしてみる
4:その他(自由安価)


ちひろ

 ……見たところ、柊さんは落ち着いている。
 若葉さんは一見落ち着いて見えるがフォローがいる……と、思ったのだが。


奈緒「若葉さん、大丈夫か?」

若葉「だ、だいじょうぶですよ〜! 私、お姉さんですから!」

奈緒「そっか。あのさ、あたしけっこう緊張してて……」

若葉「そ、そうなんですか……大丈夫ですよ! お姉さんがついてますから」

奈緒「あはは、頼りにしてもいいかな」

若葉「は、はい!」


 ……奈緒ちゃんが若葉さんと話をしている。
 緊張しているとはいうものの、そうは見えない。

奈緒「それで……うん。緊張のほぐし方とか知ってる?」

若葉「知ってますよー、まず人の字を書いて……」

奈緒「うんうん……」


 奈緒ちゃんの緊張のほぐし方の話のはずなのに、いつの間にやら若葉さんが実行している。

 奈緒ちゃんとバックミラー越しに目があう。
 ニッコリと笑って見せてくれた。

 ……なるほど、どうやら助かった。

 ということは……


ちひろ「せ、先輩。着くまでどれぐらいでしたっけ?」

 助手席でガチガチになっている千川さんのほうをどうにかしたほうがよさそうだ。

ちひろ「あの、プロデューサーさん?」

P「……」


 まったく、サポートする側がガチガチになってしまってどうするんだか。
 こういう時は……


>>696
1:ちひろをからかう
2:ちひろをはげます
3:これからのことについての話をする
4:今回の内容について復習をする
5:その他(自由安価)

P「千川さん」

ちひろ「は、はい!」

P「……ふぅ。緊張してますか?」

ちひろ「へ? そ、そんなことありません! 大丈夫です! ほら、ほら!」

P「……」

ちひろ「ほ、ほーら……え、えへへ……」

P「緊張すること自体は、悪くありません。それが重要なことだってわかってるんですからね」

ちひろ「え?」

P「無理に強がらなくても平気です。これでも……経験は、積んでますから」

ちひろ「あ……は、はい」

P「これからするのは、あの子たちのためのこと……できることなんて多くありません。だからこそ、大切です」

ちひろ「……はい」

P「大丈夫ですよ。みんな……十分な実力はありますから」

ちひろ「そう……ですよね。私が緊張しても仕方ないですよね!」

P「まぁ、どうやら3人は……」


ちひろ「3人とも、大丈夫ですか!? 私、実は元気が出るドリンクを超後してみたんですけれど——」


P「……あぁ、参ったな」

【ちひろドリンク】
>>672の末尾が大きいほどドリンクの効果が大きい

うわぁ……超後じゃなくて調合、ですわ……
しかも安価の振り方間違えましたわ

直下判定お願いします

【結果】
9:合法ですよ(ニッコリ


 最初は3人とも断ったのだが、千川さんが若干泣きそうな勢いで勧めるので手を付けることにしたらしい。


若葉「……あれ? 飲みやすいんですねー」

ちひろ「えへへ、特性ですからね! スタミナが出ますよ」

奈緒「てっきり変なドリンクかと思ったけど……なんだこれ?」

ちひろ「滋養強壮にもいいんですよ。えぇ、どうぞどうぞ」

志乃「……ふぅん。すごいのね」

ちひろ「えへへ、おなかが減ったときにごまかすのに作ったこともあるんですよ!」


 ……どうやら、味も結構いいらしく話が弾んでいる。
 まぁ、いいか。

P「さて、オーディション会場です。準備はいいかな?」

奈緒「おう! ……なんかテンションあがってきたなぁ」

若葉「わ、私だって大丈夫ですよー!」

志乃「ふふふ……いいわね、たまには……」

 ……なんだか全員のモチベーションが異様に高い。
 どういうことだろう?


ちひろ「……今回のドリンク、大成功だったみたいです」

P「ドリンク?」

ちひろ「あぁ、えっと……ドリンク調合が趣味なんですけれど、今回はビタミンとフルーツを使って体温を上げるものを作ってみたんです」

P「……そんなことができるんですか」

ちひろ「えへへ……」


 いや、大したものだ。
 そういう専門家として名乗ってもいいんじゃないだろうか……

 そう思っているうちに、開始の時間が迫ってきた。
 さぁ、ここからどうなるかは彼女たち次第だ。

【オーディション】

指定コンマ以上の数値が出た場合、合格となります


難易度:普
合格値:220


神谷奈緒
Vo:7
Da:10
Vi :8

柊志乃
Vo:7
Da:8
Vi :8

日下部若葉
Vo:7
Da:6
Vi :3


【今回の流行】

>>709のコンマ以下が
01〜15:Vo↑Da↓
16〜30:Da↑Vi ↓
31〜45:Vi ↑Vo↓
46〜60:Vo↑Vi ↓
61〜75:Da↑Vo↓
76〜90:Vi ↑Da↓
91〜00:全能力補正なし


【アピール値】
>>710

【補正】
ドリンク(極大):+60
知名度:+15

ドリンク凄い

うりゃ

【結果】

>>709
41:Vi ↑Vo↓

{(7+7+7)/2} + (10+8+6) + {(8+8+3)×1.5}

=85/10

スペック値 8.5


>>710
48 + 60 + 15
=123


123×8.5
=1045

 ……なんてことだ。
 3人のコンビネーションについては、本当に大丈夫なのか心配していたところもあった。

 それはとんでもない杞憂だったとここで気づく。


 お互いがお互いの長所を高めあっている。
 素晴らしいとしか言いようがない、長年パートナーを続けているかのような振る舞い。


P「これは……やられたな……」

 思わず参ってしまった。
 千川さんは興奮しすぎてつまみ出されかけたが。

 あぁ、文句なしの合格だ。

P「お疲れ様。すごかったね……」

奈緒「なんか……こう、自分が一番驚いてるよ……なんだこれ……」

志乃「今日は調子がすごくよかったの……ふふっ、ねぇ?」

ちひろ「えぇ、すごかったです! 本当、すごくて……あと、すごかったです!」

若葉「ちひろさーん、応援は嬉しいですけど、邪魔になっちゃめっ、ですよ?」

ちひろ「あう……はい……」

若葉「いいんですよ。とーっても嬉しかったのは本当ですから……」


 気のせいか、今日の若葉さんは若干大人びて見える。
 ……ドリンクのおかげもあるかもな、なんて思ったのだった。

☆奈緒がオーディションに合格しました
☆奈緒のファンが増えました        3000→6000

☆志乃がオーディションに合格しました
☆志乃のファンが増えました        1→3000
☆志乃がFランクへ昇格しました

☆若葉がオーディションに合格しました
☆若葉のファンが増えました        1→3000
☆若葉がFランクへ昇格しました

☆ユニットでのコンビネーションが上昇しました

☆ユニットへのファンが増えました    
奈緒:6000→7000
志乃:3000→5000
若葉:3000→5000

P「千川さんのユニット、か……」

P「まだ正式に話をしてはいないが……きちんと通したほうがいいかもしれないな」



>>718
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう

6:今日は休日だった(休日メニュー)

奈々、友紀、晶葉でレッスンだ

 レッスンで実力を伸ばそう!

 メンバーは菜々、友紀、晶葉。レッスン内容は——


>>721
1:Vo
2:Da
3:Vi
特に重点的に見るアイドルがいれば指定(判定甘くなります)

2
ウサミンで

Daウサミン把握

寝落ちしそうなので今回はここまで

20:00再開予定

 今回はダンスレッスンだ。
 晶葉と菜々。……2人はダンスが苦手なので重点的にしていきたいが1人では手が回らない。

 そういうわけもあり……

友紀「あたしを頼りにしてるってわけだ! よーし、任せてよ!」

 ……一抹の不安を覚えつつも、友紀にサポートを任せつついっしょに済ませてくれるよう頼んだのだ。


晶葉「ダンスか……うーん、身体を動かすのはあまり得意じゃないんだがな」

友紀「だいじょうぶだいじょうぶ! こう、いい感じでやればオッケーだからさっ!」

晶葉「いい感じとはどういう感覚なんだ? そういう具体性のないのはな……」

菜々「それでナナのことはプロデューサーが見てくれるんですか?」

P「前回のレッスンの時は半ばムチャになりかけてたからね」

菜々「あ、あははっ! レッスンがんばらなきゃって思ったらついついやっちゃいました♪」

P「張り切るのはいい。でも、これから先まだまだやっていかなきゃいけないんだから無理をするのはだめだ……まだ、若いんだしね」

菜々「あ……は、はいっ♪ もー、ナナったら頑張り屋さんすぎちゃいましたっ☆」


 ……一瞬間が空いたのが気になるが、納得はしてくれたようだ。
 さて、レッスンを始めよう。

【ダンスレッスン】

コンマが小さいほどいい結果がでます
10以下は2アップ、クリティカルで3アップ


友紀:>>729
コンマ60以下で成功


晶葉:>>730
コンマ80以下で成功
パートナー能力良:-10


菜々:>>731
コンマ80以下で成功

おょ

うむ

【結果】


友紀
45     =45
成功

晶葉
47 -10  =37
成功

菜々
45     =34
成功

友紀「で、こうステップしてこう……」

晶葉「こうで……こう……」

友紀「おぉ、上手上手! うまいじゃん!」

晶葉「私を誰だと思っているんだ。天才池袋晶葉に不可能はない!」

P「そっちの2人は……大丈夫そうだな」

友紀「まぁ、優秀なコーチがいますから?」

晶葉「……いや、正直教え方としては理論がむちゃくちゃだしわかりやすいとは言い難かったが」

友紀「えぇーっ!?」

P「まぁ、友紀だしな……」

友紀「ちょっとちょっと! もう、なにさ!」

P「だけど、わかりやすかったんじゃないか?」

晶葉「……それも否定しないよ。私にできるラインを考えてくれているみたいだった」

友紀「おっ……ほら! ほら! ねっ!」

P「それから、菜々は……」

菜々「はい! どうですか? メロメロになっちゃいましたか?」

P「……よかったよ。だいぶ練習してたんだなってわかった」

菜々「えっ、あ、それはほら、ナナはウサミン星の技術でバビューンってパワーアップしちゃったんですよ!」

友紀「ウサミン星かー、すごいなぁ」

菜々「きゃはっ☆ 友紀さんのダンスはホントにすごいって思いますけどね♪」

晶葉「……そもそもどうやって交信してるんだ?」

菜々「へ?」

晶葉「ウサミン星とは電波でやり取りをしていると聞いたが、その通信速度はかなり速いじゃないか」

菜々「あ、あれはその……」

晶葉「ひょっとして未知の技術なら、私も興味があるしよければ詳しい話を聞かせてほしいんだが」


 ……晶葉が菜々に質問攻めを始めた。
 本気で言ってるのかどうか判断が付きづらいが、ここは——


>>736
1:フォローを入れよう
2:しばらく見ていよう
3:いけ友紀!
4:その他(自由安価)

3

 友紀の肩を叩き、フォローを頼む。

 一瞬、キョトンとした表情をするが何か納得したようにうなずき、そして。


直下判定
偶数で好転、奇数でややこしいことに

友紀「まぁまぁ晶葉ちゃん。そこらへんにしといてさ」

晶葉「むっ……いや、これは結構重要だぞ? 本当にそんな通信技術があるならぜひ参考にしたい」

友紀「いやいや、そうじゃなくてさ……」

菜々「友紀さん……」


友紀「ウサミン星には野球があるかの方が大事でしょ!」

菜々「」

菜々「いや、あの」

晶葉「野球? 別の星に全く同じ文化というのは考えづらいと思うが」

友紀「でもこの前トカゲンズの中継に耳を澄ませてたのに気づいたんだよね……あたしはそこで理解したよ。これは故郷を懐かしんでるんだって!」

菜々「いえ、その」

晶葉「なんということだ……謎が多いんだな、ウサミン星」

友紀「そうそう。技術よりも文化交流! そしてキャッツが宇宙一になるんだ!」

菜々「……プ、プロデューサー。その」


 ……ややこしいことになった。
 友紀も晶葉も本気で言ってるような気がする。

 晶葉は14歳だから夢見がちなのはともかく、20にもなってこいつは……

>>743
1:2人をなだめる
2:悪乗りする
3:その他(自由安価)

1

やたら重い……すみません、今回はここまでにしときます

なだめる把握

P「……あー、2人とも?」

友紀「なに? あたしは今、キャッツが日本から世界、世界から宇宙へ進出する計画をたてるのに忙しいんだけど!」

P「いい計画だが……まずキャッツの選手に知り合いがいないだろう」

友紀「あっ」

P「勝手に外野で盛り上がっても仕方ないじゃないか……向こうにも、計画があるだろうしな」

友紀「むぅ……なるほど、まずはアイドルとして知名度を高めて発言権を手に入れる必要があるのか……」


 ……友紀が真剣な表情で顎に手を当てる。
 本気で言っているらしい……いまどきの20歳は、こんなに夢にあふれているものなんだろうか。

 それとも、自分はそこまでスレてしまっているのだろうか。
 若いころの感性がわからなくなってしまっている。

P「それから、晶葉。相手の同意を得ないで話をすすめるのはよくないだろ?」

晶葉「む……それもそうか。すまない、菜々。私としたことが冷静さを失っていたようだ」

菜々「い、いえいえ! ナナはウサミン星のことに興味を持ってくれて嬉しかったですよ!」

晶葉「だが、できることなら……その、情報の一部でもいい。機会があればぜひ教えてくれ!」

菜々「は、はい……まかせてください……」

 ……本当にプロだな。

 ウサミン星がない、とは決して言わない菜々の態度に少し驚く。
 事務所の中でもキャラを決して崩さないし、彼女には何か信念があるのかもしれない。

 少し、菜々のことについて興味がわいてきた。

 レッスンももう上がりの時間だし、ここは——


>>751
1:この後時間があるか聞く
2:送っていくことを提案する
3:やっぱりやめておこう
4:その他(自由安価)

1と2はコンマが5以下の場合断られます

2

P「……もうあがりの時間だな。お疲れ様」

友紀「え? おぉ、そうだ今日は試合だった〜♪ いっそげー!」

晶葉「ずいぶん楽しそうだな……それじゃあ私も帰るとするか」

菜々「あっ、じゃあナナもお迎えの時間ですね! お疲れ様でしたっ☆」

P「3人とも。よければ送っていくぞ?」

友紀「え、いいの? カーナビついてたよね、見ていい?」

晶葉「む。家までか……?」

P「よければ、だけど。どうかな」

晶葉「うーん、私は結構だ。電車のほうがおそらく早いしね」

P「わかった……菜々は?」

菜々「ナナ、は……えへっ、ナナはちょーっと無理ですね! ごめんなさーい!」

 ……すごい速度で走り去ってしまった。
 残ったのは俺と——


友紀「……うーん、ウサギだけあるよね」

P「友紀と2人か」

友紀「うん?」

P「いや、なんでもない」

友紀「ねぇ、Pさん」

P「どうしたんだ?」

友紀「あたしね、菜々ちゃんとは距離を感じるんだよ」


 友紀が急に真剣な表情になったかと思うと、そういった。

 こいつは妙なところで鋭いし、ひょっとしたら菜々のことに興味を持ったのを気づいたのかもしれない。


P「……友紀」

友紀「ウサミンのことだけどさ、事務所でもずっとあんな感じで……明るく振舞ってても、なんかこう壁があるっていうか」

P「お前もまともに考えてたんだな……」

友紀「むっ、それってどういう意味? あたしだってもう20歳だよ、は・た・ち! 大人なんだから」

P「ははは……そうか、流石に本気ではなかったか。ウサミン星とか」

友紀「え? いや、だからあたしたちにももっとウサミン星のことを教えてくれてもいいのになーって話でしょ?」

P「……」

友紀「?」


  ……前言撤回だ。
  まったく、こいつは本当に……


  それにしても、菜々のことか……少し、気になるな。

☆晶葉のDaが上昇しました  5→6
☆友紀のDaが上昇しました  10→11
☆菜々のDaが上昇しました  5→6

P「……菜々との距離、か」

P「友紀もするどいのかするどくないのか、まったく……らしいといえばらしいか」

P「さて、予定は……」


>>760
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう

6:今日は休日だった(休日メニュー)

3 幸子

【結果】
幸子 初オーディション


>>763
難易度選択
易・軽・普・重・難


ちょっと長く席を外します

 今日はかなり大きなオーディションがある。

 定員数の関係もあるので、誰か1人に絞ることになっていた。


 ……俺が選んだのは、幸子ちゃんだった。
 仕事に対しての真摯さもあるし、なにより本人が焦れているというのを感じたのもある。

 失敗してしまうかもしれない。だけど、彼女なら。

 自主トレーニングをしていたのも知っている。応援したいと素直に思った。

幸子「ふふん……遅かったですね!」

P「幸子ちゃん……早かったね」

幸子「時間に余裕をもって行動するのは社会人として当然なんですよ! そんなことも知らないんですか?」

 いつにもまして早口で、若干声が上ずっている。

 あぁ、緊張しているんだな、というのが手に取るようにわかった。

P「……幸子ちゃん」

幸子「なんですか?」


>>767
1:「大丈夫、君ならできる」
2:「可愛いって、証明しないとな」
3:「無理はしなくてもいい」
4:その他(自由安価)

P「……可愛いって証明しないとな」

幸子「え?」

P「幸子ちゃんは真面目だし、前向きだし、とてもかわいい子だと思ってる。それをみんなに見せつけて……証明、してあげなきゃ。だろう?」

幸子「……ふふん。なかなか見る目があるじゃないですか! そうですね、ボクがカワイイって証明してあげますよ!」

P「あぁ。その意気だ」

幸子「まぁ、普通に見る目がある人だったら当然ボクのことは評価するにきまってますけれどね!」


 ……どうやら、少し調子を取り戻したようだ。
 よかった、これで勝負の土俵に立てる。

P「さぁ、ついたよ」

幸子「ここですか……ふぅん、まぁまぁですね!」

P「他の子たちが受けたオーディションより、規模が大きいからね……ワンランク上だと思った方がいいかもしれない」

幸子「それは聞きました。ちょうどいいじゃないですか」

P「あぁ。幸子ちゃんの魅力が出し切れるなら……勝てない勝負じゃない」

幸子「見ててくださいね。ボクがすっごくカワイイってみんなに見せつけて……それで、勝ってくるところ!」

P「うん……いってらっしゃい」

【オーディション】

指定コンマ以上の数値が出た場合、合格となります


難易度:重
合格値:100

輿水幸子
Vo:6
Da:8
Vi :10


【今回の流行】

>>772のコンマ以下が
01〜15:Vo↑Da↓
16〜30:Da↑Vi ↓
31〜45:Vi ↑Vo↓
46〜60:Vo↑Vi ↓
61〜75:Da↑Vo↓
76〜90:Vi ↑Da↓
91〜00:全能力補正なし


【判定値】
>>775のコンマ以下×スペック値


【補正】
初オーディション -10
知名度        +5

寝落ちも怖いので今回はここまでにしときます
判定↓

a

22時再開予定
たとえ惨敗でも幸子はカワイイから大丈夫

……大丈夫?

【結果】

>>772
90:Vi ↑Da↓

6+(8/2)+(10×1.5)

=25

>>775
06  +  5  - 10  =1
1  × 2.5  =2.5

幸子「17番、輿水幸子です! えっと……」

 番号を呼ばれて、幸子ちゃんが答える。

 ……そのまま、沈黙が流れた。


P「………まさか」

幸子「あ……えっと……」


 嫌な予感が的中した。
 アピールやダンスを組み立てていたのが、ぜんぶ吹き飛んでしまったようだ。

 しばらく硬直したあと、やっと思い出したようにアピールを始める。
 ……だめだ、既に空気が死んでしまっている。

審査員「今回のオーディション合格者は1番、6番の方です。ほかの方はお帰りください——」



  結果は不合格。それは参加した幸子ちゃん自身が一番わかっていたことのようで、下を向いて小さく震えて悔しさに耐えている。

  うつむいたままこちらへ戻ってくる幸子ちゃんへ向けて——


>>784
1:声をかける
2:なにも言わない
3:その他(自由安価)

3 カワイさが出し切れていないとはっぱをかける

幸子「……」

P「……」

幸子「わぷっ!?」


  戻ってきた幸子ちゃんの頭にタオルをかける。
  驚いたようで幸子ちゃんが抗議の声をあげた。

幸子「な、なにするんですか!」

P「お疲れ様。今回の結果は満足がいくものじゃあないよな」

幸子「……」

P「……正直な話をすれば、実力が出せるならこのオーディションも合格できると思っていた」

幸子「……」

P「幸子ちゃんも、そう思っているんじゃないか? 本当なら、こんな……って」

幸子「………」

P「……悔しいよな」

幸子「……ボクは」


【感情判定】
直下のコンマ末尾が大きいほどポジティブ、小さいとネガティブな状態

【判定】
3:結構ヘコんでいる


幸子「……ボクは、もっとできるつもりでした」

  小さく、つぶやくように幸子ちゃんが言う。

幸子「なのに、さぁアピールするぞって思ったら……曲が、ダンスが、ぜんぶ消えちゃったんです」

P「……」

幸子「ねぇ……ばかみたいですよね。だって、ボク、やっとチャンスだって、おもった、のに」

P「……」

幸子「あんな、にっ……だい、じょ……つよがり、いったのに……」

  ぽろぽろと幸子ちゃんの瞳から涙がこぼれる。
  悔しくて、悲しくて、どうしようもないんだろう。

  俺は——


>>790
1:次こそ大丈夫だという
2:今回のセッティングについて謝る
3:ダメだしをする
4:何も言わずに頭を撫でる
5:その他(自由安価)

長めに離席

そのまま寝落ちしてたの

再開

P「………」

幸子「……え……?」

 ポン、と幸子ちゃんの頭に手をのせるとゆっくり撫でてやる。

 幸子ちゃんは戸惑った様子で、こちらを見上げた。

 何も言わず、そのまま撫で続けると、いったん戸惑いで止まっていた涙がまたあふれ出した。


幸子「なん、ですか……もう……」

P「……」

幸子「かわ、いいぼくに……さわる、なんて、せくはらですよ……」

P「……」

幸子「ボクだって、本当なら……もっと、できるんですよ。あんなの……」

P「……」

幸子「………」

  しばらくそのまま、幸子ちゃんがポツポツとつぶやく言葉にうなづいているとふと静かになった。
  眠ってしまったのかと思って顔をみると、こちらを見つめているようだ。


幸子「……ちょっと、おちつきました。ありがとうございます」

P「……そうか」

幸子「プロデューサーさん。あの」

P「うん?」

幸子「……ごめんなさい」

P「……なんで謝るんだ?」

幸子「だって、ボクならできるって思ってくれたのに。あんな……失敗しちゃって」

P「いや。失敗は誰にだってあるよ」

幸子「でも……」

P「いいんだ。これも、経験なんだから」

幸子「……はい」

P「……」


 完全に納得がいったわけではないようだ。
 やはり根が真面目だからだろう。

 ……この経験を、生かせるかどうかはこれからだろう。
 でも、失敗からしか学べないこともある。
 
 いい方向に伸びることを祈ろう。

☆幸子がオーディションに失敗しました

P「……幸子ちゃんのモチベーションが下がっていないといいが、あとは本人の気持ち次第だな」

P「さて、予定は……」


>>800
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう
6:その他(自由安価)

7:今日は休日だった(休日メニュー)

気分転換に幸子を誘ってお出かけ

P「予定は……白紙か。ちょうどオフだし……」

P「……幸子ちゃんは、大丈夫だろうか? もし、へこんでいるようだったら心配だが」

P「1人で悩むのはよくないし……連絡してみようか」

P「……さて」


>>803
1:他に誰かを誘う(名前指定)
2:幸子と2人で出かける

 携帯を取り出し、電話をかける。
 しばらくコール音が鳴った後、繋がった。

P「……もしもし、幸子ちゃん?」

幸子『プロデューサーさんですか……なんですか?』

P「あぁ、今日はオフだけど……暇はあるかな、と思ってね」

幸子『ボクですか? まぁ、普段ならないところですけれど奇跡的にあいていると言えなくはないですね』

P「そうか、それなら……」


>>806
1:買い物に付き合ってくれないか
2:おいしいものでも食べにいかないか
3:気晴らしに遊びにいかないか
4:その他(自由安価)

P「よかったら、買い物に付き合ってくれないかな?」

幸子『買い物、ですか?』

P「あぁ。ダメかな」

幸子『ふぅん……ちなみに、何を買いに行くんですか?』

P「それは……」


>>809
1:事務所の備品
2:Pの私物
3:Pの服
4:幸子の服
5:その他(自由安価)

3

Pcの調子がおかしい……
すみませんここまで

再開するよーーーーーーーーーーーー!!!!!

P「服、かな」

幸子『服ですか?』

P「スーツでばかりいると、疲れるけど……俺もおじさんだからね。自分で服を買ったらろくなことにならないのが目に見えてるから」

幸子『あぁ、なるほど……』

P「……幸子ちゃんはセンスもいいしね。どうだろう? お礼はするよ」

幸子『うーん、そうですね……まぁ、いいでしょう』

P「本当か? いや、ありがとう!」

幸子『いえいえ、どういたしまして。それじゃあ場所は事務所の最寄り駅で! ボクを待たせたりしないようにしてくださいね?』

P「あぁ、わかった」


 電話を切って、一息つく。
 悔しさや悲しさは体にしみつくもので、失敗した直後よりもそのあとのふとした瞬間に大きく体調を崩してしまったりするものだ。

 ……少しは気分転換になったらいいんだが。休日に暇だったというのが少し気になる。

P「さて、待たせちゃいけないな……」

 あまりにもだらしない恰好では幸子ちゃんにも悪いし、かといって無理に恰好をつけていくのも……

 ……とりあえず、スーツでいくのはダメだろうか。仕事を再開してからオフの過ごし方が下手になったような気がする。


P「……普通の服でいいか。恥ずかしくない程度にはしゃれてるだろう」

 着替えを終えて、家を出る。
 割と急いだつもりだが……待たせてはいないだろうか?


【到着判定】
直下のコンマ末尾が奇数ですでに幸子が待っている
偶数で先に到着。10の桁が大きいほど待っていた時間が長い

【結果】
末尾:6(偶数) 先に到着した


 ……どうやら、まだ来てはいないようだ。

 急いだかいはあったらしい。そのあと20分ほどで幸子ちゃんが到着した。


幸子「おや、もう来ていたんですか? ふふん、なかなか感心ですね」

P「あぁ、幸子ちゃんこそ早かったね」

幸子「まぁ、そこまで大きくお化粧をする必要もありませんしね?」

P「それは……」


>>820
1:元がいいってことだな
2:飾らなくてもいいと思ってくれてるってことかな
3:急いでくれたってことかな
4:その他(自由安価)

P「……元がいいってことだな」

幸子「そういうことです。よくわかってるじゃないですか!」

P「アイドルのことだし、ね……さて、じゃあ今日は頼むよ」

幸子「えぇ。このボクに服を選んでもらえるなんて最高に幸運なんですから感謝してくださいね!」

P「あぁ、ありがとう」

幸子「……」

P「……? どうしたんだ?」

幸子「いえ、私服のプロデューサーさんは初めて見ましたけど……あんまり似合ってませんね、それ」

P「そう、かな」

幸子「えぇ。ボクが一緒で本当によかったですよ……まったく、隣を歩いてあげるだけでも感謝してほしいぐらいです」

P「は、ははは……そんなにか……」

 結構、へこむ。幸子ちゃんはセンスもいいし……言ってることは正しいんだろうなぁ……

 感性ぐらいは若いつもりだったが、自分のことはてんでダメってことだろうか。

幸子「ほらほら、プロデューサーさん! こっちのジャケットと、こっちのを合わせて——」

P「こ、こんなに買わなくてもいいんじゃないか?」

幸子「何言ってるんですか! その様子じゃあ家にある服もだいたいそんな感じなんでしょう? いいですか、おじさんっぽい服を着てると心もおじさんになるんですよ?」

P「……おじさん、か」

幸子「えぇ。まぁ痛々しいぐらい自分の領分がわかってない人も時々いますが……若くあろうとすることはいいことだとボクは思います。あ、こっちも試着してください」

P「若く、か。肝に命じるよ……その、そろそろ」

幸子「うん? あぁ、試着室に一度持って行ってみましょうか。適当に組み合わせてみてください」

P「お、おう……」


 幸子ちゃんの勢いに終始圧倒されっぱなしだ。

 ……服を選んでいるときは楽しそうなので半ば着せ替え人形のような感覚なのかもしれない。
 気分転換にはなっている……のだろうか? 


P「おっと、それよりも……試着か……」

 幸子ちゃんが選んでくれた服はやはりセンスがいい。
 年甲斐もなく、とは言われない程度に若さを感じる。

 上も下も何本か選んであるので試着での組み合わせのセンスも問われている……気がする。


P「よし、じゃあこれとこれと——」


 おじさん呼びの面目躍如すべく、試着室内で精一杯頭を働かせ、そして——


【センス判定】
直下のコンマが大きいほどいいセンスを感じる

【結果】
8:やるじゃない(ニコッ)


P「……どうかな」

幸子「……へぇ。なかなかですね」

 ……よかった。とりあえず悪くはないようだ。

幸子「ボクのチョイスもよかったけど……選択肢の中からいいものを見つけ出すのは得意みたいですね?」

P「……うん?」

幸子「認めてあげなくもないですよ。褒めてあげます!」

P「そうか……よかった」

 ……悪くないどころか、いいのか。
 幸子ちゃんの機嫌も心なしかよくなったような気がする……

P「結構な量になったな……」

幸子「しかたありませんよ……まぁ、これだけ買っておけばとりあえずは困らないでしょう?」

P「それは、そうだが……」

幸子「ふふん、感謝してくださってもかまいませんよ?」

P「……あぁ、ありがとう」

幸子「いえいえ、ボクは優しいですからね!」


 ……さて、一応呼び出した理由は消化してしまった。
 この後はどうするべきだろうか……


>>829
1:このまま解散
2:このあとご飯
3:失敗した件について話
4:その他(自由安価)

休みの日はいつも何をしているのか聞く

P「今日は付き合ってくれてありがとう、幸子ちゃん」

幸子「ふふん、よかったですね? こんなことめったにありませんよ?」

P「そうだろうな……あぁ。そういえば、なんだけれど」

幸子「なんですか?」

P「今日は偶然だったけれど、普段はなにをしてるんだ?」

幸子「ボクのプライベートのことですか?」

P「あぁ。何か日課とかがあったのなら悪いしね」

幸子「……ふぅん? まぁ、カワイイボクのプライベートが気になるのも仕方ないことですかね」

P「まぁ、そういうところかな」

幸子「そうですね、普段は勉強の復習をしたり……予習をしたり……」

P「うんうん」

幸子「……友達と遊ぶこともあるんですけどね。やっぱり勉強も大事ですから」

P「………」

幸子「なんですかその顔は! 信じてませんね? 本当なんですからね!」

P「いや、信じてるよ。ただ、忙しくなっていくと勉強も大変になるだろうと思ってね」

幸子「……ふーん。まぁ、ボクの学校はエスカレーター式なので特に問題はないんですけれど」

P「へぇ、そうなのか?」

幸子「えぇ。そうです! すごいでしょう?」

P「そうだな……」

幸子「ちゃんとやらなきゃいけないことはこなしたうえでお仕事もしなきゃって思ってますから」

 そこまで言って、少し表情が曇る。

 ……やはり、幸子ちゃんは真面目な子だ。

 自分の強みを分析してアピールすることのできる器用な子だ。


 だからこそ、あの失敗が尾を引きずれば大きなチャンスに対して弱気になってしまいかねない。

 今日一日で、少しは楽になっていたはずなのに蒸し返すような形になってしまったようだ……
 そうだ、こういう時は——


>>835
1:うまいものでも食べて気を晴らそう
2:幸子ちゃんのものを買って気分転換だ!
3:勉強のことについて話をして、話題をそらそう
4:……バッティングセンターがあったような
5:その他(自由安価)

本日分ここまで
細かく更新できるよう努力します……

4で
乙です

更新するよーーーーーーーーーーーー!!!!!

 こういう時はどうするべきか……

 その時、ふと友紀の顔を思い出した。
 ……そういえば近くにバッティングセンターがあったような気がする。

P「……幸子ちゃん、まだ時間はいいかな」

幸子「え? えぇ、まぁ一応問題ありませんけど」

P「じゃあ、ちょっと付き合ってくれないか?」

幸子「……まぁ、いいでしょう。どこへ連れて行ってくれるんですか?」

P「うーん……いいところかな」

幸子「へぇ……? ふふん、お手並み拝見といきましょうか!」

P「さ、ここだ」

幸子「……むぅ」

 幸子ちゃんが少しむくれているのがわかる。

 ……まぁ、確かに女の子をバッティングセンターにというのは不満に思う気持ちもわかる。

 しかし、どうあれ気分転換には向いている場所……だと思う。


P「まぁ、少しやってみるのはどうかな?」

幸子「まぁ……ついてきてしまったわけだし、かまいませんけど……」

 そこまで言ってからボックスを指さす。

幸子「連れてきたからには、お手本ぐらいは見せてくださるんですよね?」

P「ん……お、おう」


 ……まずいな、正直自信は無い。
 だが、大人の意地っていうものもある……やってみせる!

【バッティング判定】
直下のコンマ以下が大きいほど調子がいい

友紀のアドバイス +10
大人の意地     +10

【結果】
33 + 10 + 10
=53


 ……友紀のアドバイスを思い出してボールをよく見る。
 手がビリビリとしびれるが、心地いい音を響かせて球が飛んでいく。


 さすがにホームランは出ないが、それなりに悪くない……はずだ。

 割といっぱいいっぱいだが、幸子ちゃんは少し驚いた表情をしている。


幸子「……おもったよりできるじゃないですか。ふふん、やりますね」

P「まぁ、ね……さ、どうかな? やってみるかい?」

幸子「……ボクは、その」

P「結構、やってみると楽しいもんだよ。ほら」

幸子「う……し、しかたありませんね! ボクの華麗なバッティングを見せてあげましょう!」

【バッティング判定】
直下のコンマ以下が大きいほど調子がいい

自称・スラッガー  +5
初心者        -10

【結果】
03 + 5 - 10
=………



 ……これは、ひどい。


幸子「う、うぅ……もーっ!」


 幸子ちゃんがバットを振るがまったくタイミングも場所も違う。
 ……ダンスはできるので、てっきり運動神経は悪くないと思っていたが、まさか……


幸子「ふ、ふんだ! もう知りません!」


 とうとう投げ出してしまった。
 ……しまった、大失敗だ。

P「その、幸子ちゃん」

幸子「言っておきますけど!」

P「う、うん?」

幸子「今日はちょっと体調が悪いからなんですからね! 本当ならあんなの3打席8安打なんですから!」


 それはすごい。メジャー間違いなしだ。

 ……少し目元が赤い。プライドを傷つけてしまっただろうか。


幸子「だから、覚えておいてくださいよ! 次は絶対に成功させてみせますから!」

P「……うん?」

幸子「そうです、本当のボクはこんなものじゃないんですから!!」

P「……」

幸子「次は、ちゃんとした状態に整えておきますから。ボクをまた誘うのを許可してあげます!」

P「……そうか」

幸子「はい! そうですよ、ボクに失敗はふさわしくないんですから!」


 ……どうやら、理由はどうあれ調子が戻ったようだ。
 よかった、よかった……のか?

☆幸子の調子が戻りました……?
☆幸子とまたバッティングセンターにいく約束をしました。

☆Pのバッティングセンスが上昇しました。

P「……幸子ちゃんの調子は戻った……はずだ」

P「野球もたまには悪くないな……いや、個人的に楽しんだだけのような気もするが」

P「さて、予定は……」


>>855
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう

6:今日は休日だった(休日メニュー)

2 幸子・仁奈・友紀

 今回は調子を見る意味も含めて、アイドルたちの売り込み方を考え直すことにしてみよう。

 メンバーは幸子ちゃんと、仁奈ちゃん、友紀だ。
 さてと、どこを回ろう?


>>858
1:テーマパークのショーゲスト
2:音楽関係
3:TV番組への打診
4:その他(自由安価)

1

テーマパーク把握。寝落ちしそうなのでここまで

……コンマの神様は幸子のことが嫌いなんですかね?

更新するよーーーーーーーーーーーー!!!!!

友紀「へー、テーマパークかぁ」

 営業というか、ドサ回りというか。
 ヒーローショーのお姉さんをしたりといった地味なお仕事だ。

 そう仕事量は多くはないが、仁奈ちゃんと幸子ちゃんは落ち着かない様子でそわそわしている。

仁奈「おしごとはもう終わりでごぜーますか?」

P「うん? ……そうだね、もう終わりかな」

仁奈「そうでごぜーますか! ならここから自由でやがりますね!」

P「そうだね」

仁奈「仁奈は遊園地で遊びてーです! いっしょにあそびやがりましょー!」

 とても楽しそうに手を引っ張る仁奈ちゃんに連れられていく。
 いったいどこへ向かうつもりなんだろうか……

>>867
1:ゴーカート
2:観覧車
3:メリーゴーランド
4:ジェットコースター
5:その他(自由安価)

P「ここは……メリーゴーランド?」

仁奈「はい! 乗ってみたかったんですよ!」

幸子「へぇ……まぁ、子供らしくていいんじゃないですか? ねぇ姫川さん!」

友紀「おー、久々に乗るなぁ。馬車も悪くないかも……」

幸子「姫川さん!?」

友紀「え? あたし達も乗るんだよね?」

仁奈「はいっ! プロデューサーもでやがりますよ?」

 ニコニコと仁奈ちゃんがいう。
 ……この年で、メリーゴーランドはいろいろとキツい。

 友紀は乗り込む気マンマンだ。幸子ちゃんは……乗りたがっているが素直にはなれない、って感じだろうか?
 どうしようか……


>>870
1:恥を忍んで乗る
2:乗らない
3:その他(自由安価)

1

友紀「ほらほらー、のったのった!」

 どうにかうまい言い訳を考えていたところを友紀に背中を押されてしまう。
 あぁ、入ってしまった。

 仁奈ちゃんは満足気だし、幸子ちゃんは「1人でいるわにもいきませんよね」と後ろに続いてきている。

 ……男が馬に乗るのは避けたい。
 そう思って、近場にあった馬車へと乗り込もうとしたとき。仁奈ちゃんがぽつりと言った。


仁奈「馬車の中ってお姫様みてーでごぜーますね」


 ……友紀が吹き出した。

友紀「いやー、お姫様だって! Pさん、おひ、ひめっ……ひめさま! あははは!」

P「そんなにおかしいか」

友紀「いやー、いいんじゃない? 素敵な王子様のとこまでのせてってもらいなよ!」

仁奈「じゃあ仁奈がひっぱってやりやがりますよ! 馬の気持ちになるですよ」

幸子「むぅ……その理屈でいくとボクは護衛ですかね?」

P「……幸子ちゃんまでか」

友紀「よっ、がんばれ姫様!」


 友紀はいたくこの呼称を気に入ったらしい。
 ……なんというか、頭が痛くなってきた。

 ……とりあえず、周りの馬は幸子ちゃんや友紀、仁奈ちゃんが入った状態で動き出す。

友紀「姫様ー、乗り心地どう? こっちは結構快適だよー」

 ……無視だ。

仁奈「はいよー! サラブレッドの気持ちになるですよ!」

 すごい白馬だ。

幸子「2人ともはしゃぎすぎですよ、ねぇプロデューサーさん!」

 いい笑顔をしている。


 ……なんだかんだといいながら、楽しい時間は過ぎていった。

☆友紀の知名度が上昇しました  10→20
☆幸子の知名度が上昇しました  10→20
☆仁奈の知名度が上昇しました   0→10

P「……姫様呼びは勘弁してほしいが、楽しかったかな」

P「正直、外で見ている方が性に合ってるしなぁ」


P「さて、予定は……」

>>877
1:レッスンで実力を伸ばそう(3名まで指定)
2:営業で知名度を伸ばそう(3名まで指定)
3:オーディションを受けてみよう(3人まで指定)
4:ちひろのユニットについて話を進めてみよう
5:自分のもつユニットについて考えてみよう

6:今日は休日だった(休日メニュー)

P「……千川さん、いいですか?」

ちひろ「はい、なんでしょう?」

P「ユニットのことなんですが……」

ちひろ「あ……あのお仕事、順調ですよね! よかったです!」

P「えぇ……それで、受け持つという形で話を進めてみようと思うんですけれど」

ちひろ「はい!」

P「大丈夫ですか?」

ちひろ「はい!」

P「……楽しそうですね?」

ちひろ「えへへ、いやぁ、やっぱりその、ね!」

P「それじゃあ、ユニットとしてやっていくことをメインにするって伝えないと……」

ちひろ「あ、その」

P「なんですか?」

ちひろ「……私の担当ってことになるのが、新人にめんどくさい人を押し付けているみたいに思われたりしませんかね?」

P「………」

 その発想はなかった。

ちひろ「あの、先輩?」

P「……」


>>882
1:特に問題ないだろう
2:大きな問題かもしれない
3:その他(自由安価)

頭が痛いので今日はここまで
話が進んでないですね、ごめんね


おつ

更新するよーーー

……ごめんなさい

  ……いや、特に問題ないだろう。
  千川さん自身も、アイドルのみんなに対して真摯に向き合っている。

P「それは、きっと他のみんなもわかってくれるでしょうから」

ちひろ「……そうでしょうか」

P「たぶん、だけれど……お互い、成長しあえたら素敵だと思いますよ」

ちひろ「……そうですね」

P「じゃあ、呼びますね」

ちひろ「はい!」

奈緒「……おはようございます。って、あれ?」

志乃「あら……」

若葉「お仕事って、この3人……ですか?」

P「あぁ、実は……」


  そこまで言って止まる。
  これは俺が言ってもいいんだろうか……?  

>>888
1:ちひろに言わせる
2:Pが言う
3:その他(自由安価)

P「……千川さん」

ちひろ「あ……はい! 実は、大切なお話があるんです!」

若葉「ちひろさんから、お話ですか〜?」

ちひろ「はい……あの、私はまだまだ未熟もの、なんですけれど……」

P「……」

ちひろ「私に! プロデュースさせてください!」

奈緒「は?」

ちひろ「あ、いえ、その……」

志乃「……ちひろちゃんが、プロデュース……ね」

ちひろ「あ……はい。私、3人を……プロデュースしたいです」

若葉「私たちを……ユニットで……?」

ちひろ「はい!」

奈緒「……はへー。ユニットかあ」

P「うん。この前のオーディションでも……コンビネーションはばっちりだったしな。どうだろう?」

志乃「……特に反対する理由もないわ。2人ともいい子だしね?」

若葉「私も……この前は、すごく楽しくって……」

奈緒「ん、いやあたしは別にどっちでも……」

志乃「……どっちでも?」

奈緒「……いや。楽しい、かな? うん……」

若葉「わぁ〜、じゃあいっしょですね〜?」

ちひろ「あ、じゃ、じゃあ……!」

志乃「ちひろちゃん。いえ……プロデューサーさん? よろしくね」

ちひろ「はいっ!」

若葉「ユニット……なんだかすごいですねー。お姉さん、頑張っちゃいますよ〜!」

奈緒「あぁ、うん……若葉さんにはいろいろ頼ると思うよ。よろしく」

若葉「はいっ!」

志乃「ふふっ……楽しいユニットになりそう」

P「……」

   よかった。どうやら、うまくいきそうだ。
   このユニットは、大切に育てていきたいな——


奈緒「ところで、ユニット名ってどうするんだ?」

ちひろ「へ?」

P「あぁ、そういえばユニット名は大事かな。千川さんも何か考えて——」

ちひろ「……」

  すごい汗をかいている。
  ……うん、考えてなかったんだろう。


P「……3人は、どう思うかな?」

奈緒「え? えー。急に言われても困るんだけどなぁ……」

若葉「大人な感じの名前を……えーっと、えっと……」

志乃「……ふふっ、悩むのも悪くないわね?」

ちひろ「ゆ、ユニット名についてなんですけれど……」

P「はい?」


>>895
1:(アイドル名)に考えてもらいます!(>>1が指定アイドルっぽい名前を考える)
2:————なんてどうでしょう?(ユニット名を記入してください)

ちひろ「とらいりっぷ……なんて、どうでしょう?」

若葉「とらい……」

奈緒「りっぷ……」

ちひろ「……や、やっぱり先輩が考えたほうがセンスがいい……いや、みんなで考えたほうがいいですよね! あはは」

志乃「いえ。いいと思うわ……とても、素敵よ」

ちひろ「ひゃぁっ!?」

志乃「あら、どうしたの?」

ちひろ「い、いえ。いつの間に後ろに……?」

志乃「普通に歩いただけよ。ふふっ、ちひろちゃんたら緊張しすぎじゃないかしら?」

ちひろ「そう、でしょうか……」

P「……うん。いいじゃないかな?」

若葉「なんだか可愛らしい名前ですね〜。でも、素敵だと思いますよ?」

奈緒「……うん。響きもいいし」

ちひろ「え、えっ……?」

志乃「トライリップ。反対はないみたいよ?」

ちひろ「……いいんですか?」

若葉「はい!」

奈緒「おなじく。ユニットも……こう、なんかいいって思うし」

ちひろ「……!」

P「……うん。最初は補佐として手伝うから、千川さんに聞いてわからないことはこっちに聞いて欲しい」

若葉「わかりましたよ〜! ……あっ、でもちひろさんが担当になったらプロデューサーさんのことはなんていえばいいんでしょう?」

P「……それはそのままでもいいのでは?」

若葉「そうなんでしょうか〜……」

☆ユニット 「とらいりっぷ」 が成立しました
☆とらいりっぷ の担当がちひろになりました

今日分終わり
ここから相談


最近は忙しくて更新が不定期な上に速度も落ちていて申し訳ないです
数値管理も甘いところがあってごめんなさい
このままだと、次スレにいっても残念なことになってしまいそうな気がしています

このまま続けていいのか悩んでます
次スレにはいかないで、このスレでどういう形にしろ完結を一度させてしまったほうがいいのかと

意見をください

次スレまでいって、速度が落ちたままだとどうにもならないだろうし一旦このスレ内で区切りをつけて(未)完結します
付き合ってくれていた人たち、ありがとうございました。ごめんなさい

最終更新いくよーーー!

  安価 @ 番外編


>>905
1:所属アイドルの忙しいお仕事事情(ランクが上がっていたら、if。名前を指定、3人まで)
2:所属アイドルと親しくなって(信愛度があがっていたら、if。名前を指定)
3:その他(自由安価、ifもしくは状態の指定)

1
ユッキ
楓さん
幸子

それはそうと>>1

3 ユッキと野球観戦

>>1おつ
また続けてもいいのよ?

安価なら2
ユッキ vs わくわくさん

友紀「Pさん! ほらほら!」

P「……元気だなぁ」

友紀「そりゃそうでしょ! 今日はキャッツの大事な試合!」

 今日は仕事も休み……なのだが、友紀に引っ張られてきた先はドーム。
 仮にもアイドルなのだから、とたしなめたのだが——

友紀「あたしはね、アイドルである前にキャッツファンなんだよ!」

 ……とのことだ。

 まぁ、しかし。一応は変装もしているし問題ない……のか?

友紀「……」

P「なぁ、友紀」

友紀「Pさんは黙ってて! 今祈ってるんだから!」

 試合は後半、7回表。
 2死、2,3塁。ワンコーズが2点リードしており逆転のチャンス。

 友紀のほうを見るといつになく真剣な表情をしていた。

P「……」

友紀「頼むよ、ホント……ここで打たなきゃいつ打つの! 男をみせろーっ!」

 今年のキャッツの調子はあまりよくない。
 ここ一番での1発が足りずに負けてしまうパターンが多いのだ。

友紀「ほら、Pさんも応援! 声出して!」

P「お、おう」

 2ストライク2ボール。
 追い込まれているのはキャッツだ。

友紀「……!」

 友紀が手に持っている紙コップがパコッと変形する。
 ピッチャーの手からボールが離れ、そして——



友紀「———っやったあああああああああ!」

 ボールが飛ぶ。
 その瞬間に友紀が叫んだ。

 俺には友紀の握っていたコップの中身が降り注いだ。

 どうやらボールはホームラン性の当たりだったらしく周りからも歓声が上がる。

友紀「やった! やったよPさん! うわ、びしょびしょっ」

P「……おかげさまでな」

友紀「……ひょっとしてあたしがやっちゃった?」

P「あぁ」

友紀「ごめんね? でもほら、すごかったよね! ねっ?」

P「ひっかぶったせいでよく見えなかったよ」

友紀「えーっ!?」

P「……お前なぁ」

友紀「はぁ……もったいない。もったいないよ! でもまだ大丈夫。ここから怒涛の連打が——」

P「ゴロでチェンジになったぞ」

友紀「……もうっ、うまくいかないなぁ!」

友紀「はぁー。でもここでおさえていけるよね!」

P「あっ」

友紀「あーっ!?」

 言った直後にいい当たり。ランナー2塁。

 友紀が頭を抱えて叫んだ。

P「……友紀が言った直後に逆になることが多いなぁ、この試合」

友紀「じゃあなに!? あたしに応援しないで黙ってろっていうの?」

P「いや、そういうことじゃないんだが……」

友紀「くーっ、もうっ! 気合いいれてけー! 吉田ァ!」

P「……まったく。とりあえず落ち着け」

友紀「落ち着いてなんていられないよ! だって……」

P「キャップは外れかけてるし、仮にもランクが上がってきているアイドルなんだからバレたらどうする」

 そう言って立ち上がっていた友紀の肩をつかみ座らせる。
 帽子をつかんで深くかぶりなおさせた。

友紀「ん……うん。わかった」

P「よし。大丈夫だろ、たぶん」

友紀「帽子、ちゃんとかぶってなきゃダメかな?」

P「そりゃそうだろ」

友紀「うーん、でも思わず立っちゃうのも仕方ないと思うんだよね」

P「……お前なぁ」

友紀「あはは、だからさ。Pさん! あれだよ。立ちそうになったら頭思いっきりおさえちゃっていいから! 帽子も脱げちゃうし、ね?」

P「それでいいのか?」

友紀「うん、いいよ? だってPさんだしね!」

P「……」

 どこまで本気で言ってるのかわからない。
 でも、こいつは本当に……


友紀「よっし、よくおさえた! もう一本いっけー!!」

P「……いつも、楽しそうだな」

友紀「うん? 何か言った?」

P「いや。何も」

友紀「そっか! あっ、Pさん」

P「なんだ?」


友紀「あたしが毎日楽しいって感じられるのは、Pさんのおかげでもあるからね?」


P「……聞こえてたのか?」

友紀「いやー、なんとなく? ほら、Pさんも応援してよ!」

P「あぁ、わかってる……またチャンスか」

友紀「ほらほらいっしょに祈る! Pさん! ごー!」


 ——あぁ、いい幼馴染を、友人を、アイドルを持ったものだ。
 少しばかり、子供っぽいけれど。若さあふれる友紀はとてもとても素敵に見えた。


おまけ1 おわり

@おまけ2
>>904


  事務所の所属アイドルたちのランクも上がり、毎日が忙しくなっている。
  とても嬉しいことなのだが、正直人手が足りていない……

P「ふぅ……千川さんに押し付けるわけにもいかないしな」

  彼女も仕事に慣れてきているが、少し心もとない。
  さてどうしたものだろう、と考えていると後ろから声がかかった。


友紀「やっほー、Pさん? どうしたの?」

P「うん? あぁ、送迎と予定の確認をちょっとな」

友紀「へー、そっか。忙しそうだもんね」

P「忙しくないって言えばうそになるが……それは友紀たちもだろう?」

友紀「まー、それはそうなんだけどさ……」

友紀「最近、試合を生で観戦できてないしさー、不満はいーっぱいあるよ?」

P「……すまんな」

友紀「だけどまぁ、そんなに忙しそうなプロデューサーを見てちゃあ、アイドルとしては答えなきゃって思うわけだよ!」

P「おぉ、友紀らしからないセリフだな」

友紀「うん、幸子ちゃんがいってた」

P「……あぁ、なるほど」

友紀「えらいよね、あんなに若いのにプロ意識満点! って感じで——」



幸子「おはようございます! ……うん? どうしたんですか?」

P「……いや、すごいタイミングだなと思ってね」

友紀「あー、今ね。幸子ちゃんはえらいなぁって話してたんだよ」

幸子「ボクが偉い? 当然です。なんといってもボクはカワイイですからね!」

友紀「うんうん、えらいえらい。かわいいなー」

幸子「ちょ、ちょっとやめてください! 髪がグシャグシャになっちゃうじゃないですか!」

P「でも、幸子ちゃんはすごいと思うよ。若いのに大したもんだ」

友紀「あ、おっさんみたい」

幸子「ダメですよ、プロデューサーさん? 心ぐらいは若くいようとしないとすぐに老けてしまうらしいですから」

P「……おじさんの心を折らないでくれ。結構クるんだ」

友紀「あっはっは、大丈夫だって。まだ割と若いよ、たぶん?」

幸子「他意はないんですけれどね……それに、事務所でお酒を飲んだりしませんし」

P「……それが仕事につながっている分注意しづらいメンバーなんだけどなぁ」

楓「どうしました?」

P「あぁ、いえ。仕事も増えたなって話をですね」

楓「そうですか……あの、この前のレポートなんですけれど」

P「どうでした?」

楓「一応、まとめておきました。私としてはこれが飲みやすくていいと思ったんですけれど、女の人にはこっちのほうが軽くて……」

幸子「……日本酒の飲み比べってお仕事になるんですねぇ」

楓「ふふっ、幸子ちゃんも大人になったら飲めるからね?」

幸子「ボクは別にいらないですよ。お酒なんて興味ないです」

友紀「あー、でも酒の場でしか言えないことっていうのもあるもんねー。幸子ちゃんとそういうのもいいなー」

幸子「ちょっと、人の話聞いてますか!?」

P「ははは……まぁ、でも。大人になって興味があるならいっしょに行くのも悪くないかもな」

幸子「……ふーん。プロデューサーさんはアイドルの飲酒もかまわないって思ってるんですか?」

P「ちゃんと限度を守ってだったら、そう悪いものでもないさ。もちろん未成年の前で酔っぱらうのはどうかと思うけれどな」

P「さて。番組の収録にいこうか……幸子ちゃんは今度はドラマだけど、セリフは?」

幸子「もちろん、完璧ですよ。なんといってもボクはカワイイですからね!」

友紀「おー、えらいなぁ。ちゃんとアイドルしてるって感じだよ、うんうん」

P「友紀、お前もだろう……バラエティ、台本は?」

友紀「えー、流れは覚えてるけど細かいところはアドリブでいけると思うよ?」

P「……まぁ、向こうもそれでいいって言ってくれてるわけだしいいか。それじゃあいってきます」

楓「いってらっしゃい……あっ」

P「なんです?」

楓「あの、温泉レポートって次の収録はいつでしょう?」

P「えーっと……再来週ですね。どうしました?」

楓「お酒は抜いておかなきゃ、って思ったんです。つい飲みすぎてしまいそうなぐらいおいしいんですよ、これ」

P「……ほどほどにしてくださいね?」

楓「いっしょに飲んでくだされば、私が飲む分は減りますよ?」

友紀「あ、じゃああたしも飲むー! たまにはビール以外もいいよね!」

幸子「あぁもう、お仕事はどうするんですかまったく!」


おまけ2 おわり

@おまけ3
>>906


留美「あの、Pさん」

P「……和久井さん、なんですか?」

留美「いえ、少しお疲れみたいですから。休憩でもしませんか?」

P「うん……そうですね。ここまで終わったら一息つかせてもらいます」

留美「はい。無理は禁物ですよ」

P「……もう、若くはありませんしね?」

留美「そんな。十分お若いじゃありませんか」

P「うちのアイドルは年齢の幅が広いですけれど……それでも、柊さんも高垣さんも年齢を感じさせませんし」

留美「あの2人は……すごいですね。私と同年代や年上には……」

P「和久井さんも若いですよ。だから余計に自分の年を自覚してしまうんです」

留美「そんなことは、ないですよ。仁奈ちゃんと比べれば私だって3倍近い年齢なんですから」

P「仁奈ちゃんは……可愛いですね。子供がいるのってこんな感じかな、なんて思ったりします」

留美「ふふっ……そうですね。私も、あんな可愛い子供がいたらいいななんて思いますよ」

P「……和久井さん」

留美「なんでしょう」

P「出会いも、いい人も。和久井さんならよりどりみどりだと思いますよ。お世辞ではなく、綺麗ですし」

留美「いいえ、そうでもありませんよ。だって……」


 ガチャッ


友紀「ただい……あーっ!」

P「おぉ、おかえり。友紀」

友紀「留美さん、なにやってんの?」

留美「なにって、お疲れみたいだから少し雑談しながら休憩してただけよ?」

友紀「ふーん……へー、ほー」

P「……なんだ?」

友紀「いやぁ、べつに? お邪魔したかなーって思っただけだけど?」

P「邪魔ってなぁ……」

友紀「あたしもお仕事がんばってきたのになー、ねぎらってくれないのかなー」

P「……はいはい。お疲れ様」

友紀「うんうん、これでいいのだ。それで……なんでそんなに距離が近いのかなー?」

P「うん? 紙の資料を渡すのにいちいち立ち上がって移動するのは俺にはつらいからなぁ。和久井さんの提案で少し近くしたんだよ」

友紀「……なるほど、おじさんだもんね」

P「そういうことだ」

友紀「じゃあそんなおじさんに、マッサージしてあげようか? 結構詳しいんだよ?」

P「マッサージか……気持ちはありがたいが、遠慮しとく」

友紀「えー、なんでさ?」

P「友紀にされるのは少し心配だしな……間違えちゃった、で腰がやられたりしたらシャレにならん」

友紀「そんなことしないってば、もーっ。まったく、Pさんはわかってないなー」

P「わかってないって、何がだ?」

友紀「べっつにー。ちぇっ、ちゃんと勉強したのに」

P「……昔やられた時はひどいことになったしな」

友紀「あ、あれはなんとなくためしただけなんだってば! 今は大丈夫だから!」

P「信用してないわけじゃないが、なぁ。まぁ大丈夫さ」

友紀「……まぁいいけどー、ふーん」

留美「ねぇ、友紀ちゃん?」

友紀「……なぁに?」

留美「そんなにすねないでもいいんじゃないかしら」

友紀「すねてないよー」

留美「きっとプロデューサーさんも友紀ちゃんのことを妹みたいに思ってるのよ。だからあんなふうに軽い冗談も言える……素敵じゃない」

友紀「妹……妹かー。近いけど遠いなぁ……」

留美「……ふふっ、やっぱりそうなの?」

友紀「へ? え、いやいや、どうだろう。わかんないや! あは、あははは……」

P「友紀、コーヒー淹れてきたけど……って何やってるんだ?」

友紀「いや、なんでもないよ! うん。ほらほら、やっぱりマッサージしてほしくなってたりしない? ない?」

P「しません。はい、甘めにしてあるから飲んでちょっとゆっくりしてろ」

友紀「ぶー、子供じゃないのになー。はぁ……いただきまーす」

P「はいどうぞ……和久井さんもどうですか?」

留美「それじゃあ、いただきます……あ、それから」

P「なんですか?」

留美「両親がまた会いたいっていってるので、よければまた都合を……」

P「あぁ……でも、それなら他に……」

友紀「ちょ、ちょっと待って! 両親ってなにさ!?」

P「うん? それは——」

留美「ふふっ、さぁなにかしら?」


おわり

おわりです。お粗末様でした

このスレはこれで完結ということにします
もう少し簡潔にまとめられるか、設定を広げすぎないようにやれるよう努力します

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom