エレン「ミカサが倒れた!?」 (4)

アルミン「ああ、どうやら対人格闘の訓練中に倒れたらしいんだ」

エレン「訓練中って……もうとっくのとうに訓練なんて終わってんじゃねえか!」

アルミン「ごめん……僕も今さっき聞かされたばかりで……」

エレン「で、ミカサは大丈夫なのかよ!?」

アルミン「それについては安心してくれ。ミカサなら今、医務室で安静に眠ってるよ」

エレン「そ、そうか……ならよかった。倒れた原因は?」

アルミン「原因は熱中症だって。最近は暑いから、要注意が必要みたいだね……」

エレン「熱中症か……すまん、ちょっとミカサの様子見てくるよ」

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アルミン「え?別に、ミカサはそれ以外の症状なんてないし、安静にしてれば治ると思うけど……」

エレン「そうじゃねーよ。俺は自分のこの目で確かめないと気が済まないんだ」

アルミン「……ああなるほど、そういうことか。エレンはミカサの事が大切だもんね」

エレン「は、はあ!?何でそうなるんだよ!俺は一応、家族として一目見てくるだけだ!」

アルミン「はいはい。ほら、早く行かないと晩御飯の時間になっちゃうよ」

エレン「くそっ!後で覚えとけよアルミン!」

アルミン「全く……エレンもいい加減、素直になればいいのに……」


エレン「アルミンの奴……勘違いも甚だしいところだ」

エレン「別に、俺はミカサのこと何て大切じゃねーし……いや、やっぱちょっとぐらいなら大切だけど……」

エレン「兎に角、あいつは形振り構わず俺の世話ばっかしたがるから忌々しいんだ」

エレン「あいつは俺の姉ちゃんかっつーの。俺は息子でも弟でも……」

エレン「……って、なに一人で愚痴吐いてんだよ俺……素直に大切な家族だと言質取る事もできないのか」

エレン「はぁ……そうこうしてる間にもう部屋に着いちまった」

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