クリスタ「……ようこそ。私の隠れ家へ」(327)

エレンとミーナが ミカサとコニーが アルミンとマルコが

ただ喋ってるだけのssです。原作であまり喋ってない人たちを喋らせたかった

クリスタの隠れ家(調理場)




ミカサ「どうも」バタン


コニー「よう!……つーか何だこれ!?調理場が改装されてんじゃん!」


ジャン「よい子の皆はクリスタがせっせと改装してる姿とか想像しちゃダメだぞ!」ガチャッ


ジャン「ってミカサ!?とコニー!?珍しいなおい!!」


ミカサ「……ジャンは何なの?」



クリスタ「改装のお手伝い兼ウェイター」


コニー「え!?ここ料理出すのか!?」


ジャン「飲み物だけだぞ。金は取るが」


コニー「ええ……」


ミカサ「コニー、贅沢言わない」


ジャン「チィ……羨ましいぞコニー!」バタン



コニー「何がだよ……」


クリスタ「でも本当に珍しいね?ミカサとコニーなんて」フキフキ


ミカサ「……」


コニー「なあ、今気付いたけどクリスタの奴何でずっと同じグラス拭いてんだ?」ヒソッ


ミカサ「……恐らくこういうのがやりたかっただけ」


コニー「?」

クリスタとジャンの経営する隠れ家的飲み屋か



クリスタ「ここはお客様の会話を弾ませる、お客様だけの空間」


クリスタ「ですので、席は二つだけで御座います」


ミカサ「知ってる」


コニー「さすがに見りゃ解るもんな」


クリスタ「では、私は引っ込んでいますので、用があればお申し付けください」バタン

>>5そういう解釈でお願いします


ミカサ「……そもそもどうしてここに来たのか思い出せないのだけれど」


コニー「え?クリスタが面白い事始めたから行ってみようってなったからじゃねぇのか?」


ミカサ「……そうだった。確かチケットが送られてきたんだった」


コニー「酷でぇよな?二人でしか来れないなんてよ」


コニー「……そういえばさ、何でミカサはエレンとかアルミンじゃなくて俺と来たんだ?」


ミカサ「二人とも先約があった。コニーこそ何でサシャと来なかったの?」


コニー「こんな所でサシャと話す事なんてねぇだろ?それに俺はミカサと来たかったし」


ミカサ「そう……飲み物が出るらしいけれど、何にする?」



コニー「俺は何でもいいぜ」


ミカサ「クリスタ、ココアとオレンジジュースを持ってきて」


クリスタ「ココアの練り具合は?」ヒョコッ


ミカサ「良く練ってミルク砂糖ありありで」


コニー「……お前甘党なのか?」



ミカサ「当然」


コニー「そ、そうか……」


ジャン「チッ……羨ましい……」ガチャッ


コニー「おいクリスタ!ウェイターの態度がわりーぞ!」


クリスタ「マスターと呼びなさい!もしくは女主人!」ヒョコッ


コニー「ええ~-……」


ミカサ「ジャンは誰と行くつもり?」


ジャン「は?俺は経営者だからそんなもんねぇよ」コトッ



ミカサ「ありがとうジャン」スッ


ミカサ「あちち……」ビクッ


ジャン(あ……)


コニー(これは普通に……)


ジャン&コニー((かわいいな))



コニー「意外だな。ミカサって案外おっちょこちょいなんだな」


ミカサ「コニー、それはちょっと失礼だと思う」


コニー「だっていつもエレンの世話ばっか焼いてるだろ?」ジュズルルル


コニー「その自分がおっちょこちょいなんだもんな!」


ミカサ「ちゃんと注意していなかったジャンが悪い」


ジャン「えええ!!?」


コニー「そうだ!注意しなかったお前が悪い」ビシッ


ジャン「えええ……」


ミカサ「ところでジャン、客は私たちで何人目なの?」ズッ


ジャン「……記念すべき最初の客だ」


コニー「だったらさ……何かサービスしてくれてもいいだろ?」ジュズルル


ジャン「そんなもんはねぇよ。まあ……一億人目の客だったら何かしたかもな」ツカツカ


ミカサ「感じ悪い。あちち……」ズズズ


コニー「だな」ジュズルルル



ミカサ「コニー?」


コニー「何だ?」


ミカサ「サシャのことは好き?」


コニー「……俺とサシャが恋愛してるように見えるか?」ジュズルルル


ミカサ「……」ズズズ


コニー「おい!黙るなよ!」


ミカサ「これは私が悪かった。申し訳ない」ペコッ


コニー「イヤ別に謝らなくてもいいけどよ……」ジュズルルル



ミカサ「となると、サシャが誰と行くのか気になる」


コニー「そういえばそうだよな……なあ?お前ら知ってるか?」


ジャン「クリスタ、お前サシャにあれ渡したか?」


クリスタ「渡したよ。誰と来るかまでは知らないけど」


コニー「ふ~ん……」


ミカサ「やはり男女ペアで来るということはエレン……まさか!!」クワッ


クリスタ「エレンはミーナと来るみたいだよ?」


ミカサ「」ヘチャァー



コニー「ミカサ?もしかしてそれ酒入ってたのか?」ツンツン


ジャン「そんな訳あるかバカ!」


クリスタ「何か大事な物が抜けちゃったね」フキフキ


ミカサ「コニー、少し用事が出来た」ゴクゴクゴクッ


コニー「ココア一気飲み!!?」


ミカサ「止めなければ……!」ダッ


コニー「……帰るか」ガタッ



コニー「いくらだ?」


ジャン「……鋼貨二枚」スッ


コニー「ほら」チャリン


ジャン「じゃあな」


クリスタ「今度来たらマスターいつもの!って言ってね!」フキフキ


コニー「もう来ねぇと思うぞ」ガチャッ


ジャン「……」


クリスタ「別に男女ペアって訳でも無いけど……」フキフキ



ジャン「さて、そろそろ帰るか……」


クリスタ「まだ洗い物が終わってないよ?」


ジャン「……解りました。マスター」ガタッ


クリスタ「それでよし!」


ジャン「何で俺がこんなこと……」カチャカチャ



クリスタ「意外だったね~、ミカサとコニー」フキフキ


ジャン「お前そろそろそれ拭くの止めろよ!いつまで一個のコップだけ拭いてんだよ!?」


クリスタ「コップじゃなくてグラスなの!」


ジャン「どっちでもいい!」


クリスタ「そんな事ない!」


ジャン「そんな事ない事ない!」


クリスタ「そんな事ない事ない事……えっと……」


ジャン「……」

今日はここまで

注意事項


このクリスタはアホの子


サシャ不参加


調査兵団編もやるかも





二日目



クリスタ「誰が来るかな!?」ワクワク


ジャン「誰でもいいだろ……」


エレン「おお!すげぇな!」ガチャッ


ミーナ「そうだね~」バタン



クリスタ「……ようこそ。私の隠れ家へ」


クリスタ「ここはお客様の会話を弾まs」


ミーナ「知ってるからいいよ別に」


クリスタ「……」シュン


ジャン「……今日はもう留守番しよ、な?大丈夫だって。ミーナはお前の事嫌っちゃいねぇよ……」


クリスタ「うん……」バタン




エレン「クリスタは何してんだ?」


ジャン「さあな……儲かると思って乗っかったのによ」


ジャン「全然儲からねぇし仕事は俺に任せっきりで……ったく」


ミーナ「ジャンは相変わらずだねー。やること全部裏目にでるタイプ」


ジャン「チッ……ご注文はお決まりですか!?」


エレン「紅茶で」


ミーナ「私もそれで」



ジャン「……砂糖はどうされますか?」


エレン「俺はどっちでもいいぞ」


ミーナ「じゃあ貰おうかな」


ジャン「何本になさいますか?」


ミーナ「2本ずつで!」


ジャン「……かしこまりました」ツカツカ


クリスタ「正直言ってミカサとコニーより意外かも……あの二人」フキフキ



ジャン「……なあ」ゴソゴソ


クリスタ「何?」


ジャン「お前……仕事しろよ」ジョボボボボ


クリスタ「私はいいの。裏方の仕事があるから」


ジャン「ハイハイそうですか。ご苦労様ですマスター」カチャカチャ


クリスタ「心がこもっとらーーん!」バンッ!


ジャン「客の会話を邪魔しねぇんじゃなかったのかよ……」ガチャッ


クリスタ「……ごめん」



ジャン「お待たせいたしました.紅茶でございます」コトッコトッ


ミーナ「ありがとう……」


エレン「なあミーナ」


ミーナ「何?」


エレン「何で俺なんだ?」ビリッ


ミーナ「ん……一番誘いやすかったからかな」ビリッ


ジャン「一番誘った後が怖い奴だけどな」ボソッ


ミーナ「ちょっとジャン!さっさと向こうへ行きなさい!」サラサラサラ



ジャン「……ご用があればお申し付けください」ツカツカ


エレン「そうか」


ミーナ「エレンこそ、ミカサとかアルミンと来なかったじゃない?何で私なの?」


エレン「そいつら先約があったみたいだし……それにあいつらと来たところで今更話すことなんかねぇよ」ズッ


ミーナ「そういうものなのかな……私幼馴染なんて居ないから解んない」ズズッ


エレン「いつも一緒にいるんだぜ?わざわざこんな所来なくてもいいだろ」


ミーナ「そ、そっか…」ズズズ


エレン「ミーナとは一回こういう風に話してみたかったし」


ミーナ「……ありがと」



エレン「……さっきから気になってたんだけどさ」ズズズ


ミーナ「な、何?」ドキドキ


エレン「その髪留める……ゴム?変わってねぇか?」


ミーナ「うん!クリスタに貰ったの」



ジャン「……お前何してんだよ」


クリスタ「ジャンの恋路を応援してるの!感謝してよね?」フキフキ


ジャン「遠まわしだなオイ」



クリスタ「これで二人がくっ付けば……もしかしたらチャンスあるかもよ?」フキフキ


ジャン「……期待はしてねぇからな」


クリスタ「健気でよろしい!」


ジャン「うるせえ……」


クリスタ「ジャン!面白いから黙ってて」


ジャン「解った解った……」


エレン「へぇ~、かわいいな」


ミーナ「やっぱりいつものじゃダメかな?安物だから……」


エレン「ミーナが」


ミーナ「」


ミーナ「え?」


エレン「ミーナかわいいな」


ミーナ「……」


ジャン「……」プツン


ジャン「てめぇこの野郎!!この野郎てめぇ!!そうやってミカサも落としたんだな!?そうなんだな!?」ガチャッ






エレン「おい!訳わかんねぇよ!……あ、そうだ!紅茶のおかわりください」


ミーナ「……///」プスプス


ジャン「顔から湯気が!?」


エレン「おい!……さっさと持ってきてくれよ」


ジャン「チッ……かしこまりました」ツカツカ




エレン「あ、あの……ミーナ?いきなりかわいいとか言ったら馴れ馴れしいよな……ごめん」


ミーナ「……」フルフル


エレン「お、怒ってないのか…?」


ミーナ「……」コクッ


エレン「よかった……」ホッ


ジャン「お待たせしました.紅茶で御座います」ジョボボボボ



エレン「ミ、ミーナ……こっち向いてくれよ」


ミーナ「ご、ごめんね!いきなり黙っちゃって……あちち……」ビクッ


エレン「お、おい!大丈夫か!?火傷とかしてねぇか!?」ギュッ


ミーナ「……」


エレン「ミーナ…?」


ミーナ「」ブシューッ


エレン(超大型巨人!?)


ジャン「てめぇこのクソ野郎が!そんな幼稚な手で何人落としたんだ!?あぁ!?」ガチャッ



エレン「ジャン!訳わかんねぇ事言ってねぇでおしぼりとか氷とかもってこいよ!」ガタッ


ジャン「……まあ正論だな」ツカツカ


ジャン「どうぞ。アイスコーヒー用だったんが……まあいいだろ」ゴトッ


ミーナ「どうも……」


ジャン「この野郎……誰もがお前みたいにモテるわけじゃねぇんだぞぉ!?」


エレン「訳わかんねぇよ!……ミーナ、帰ろうぜ」ガタッ


ミーナ「うん……」トボトボ


ジャン「……まいどあり」チャリーン



クリスタ「もう!いくらエレンでもお客様でしょ?ケンカしちゃダメじゃない……」フキフキ


ジャン「お前の徹底したお客様第一主義に付き合う気はねぇ」


クリスタ「今日は不機嫌だね?ジャン」フキフキ


ジャン「いつも通りだ。気にすんな」


クリスタ「……明日は誰が来るかな?」


ジャン「えっと確か……」


クリスタ「口じゃなくて手を動かしなさい!」


ジャン「はいはい、認識した。マイマスター」バシャバシャ



クリスタ「真心がたりーーん!」バンッ


ジャン「はぁ……お前のテンションにはついていけねぇよ」


クリスタ「連れないなぁ……もっと付き合ってよ」シュン


ジャン「……お先失礼します」ツカツカ


クリスタ「明日も来てね?」


ジャン「解ってるって……」ガチャッ

今日はここまでにします


明日も大体同じ時間です

第二回注意事項


次回!アニのキャラ完全崩壊ッ!!

   こんなになる↓

http://i.imgur.com/d1sUwwm.jpg

しばらくしたら始めます



ジャン「……忘れ物した」ツカツカ


ジャン「全く……なんで忘れるかな」ツカツカ


ジャン「ん?鍵かかってねぇぞ?」ガチャッ


アニ「あっ」


ジャン「……オイ……お前……アニ……か…?」


アニ「何?」ズズズ



ジャン「な、何勝手に上がりこんでんだ!?」


アニ「一人で思い出に耽ったりするのには最適の場所でしょ?ここ」


ジャン「……まあな」


アニ「それより早く閉めてよ。寒いじゃないか」ズズズ


ジャン「このっ……!チィ……」バタム


アニ「まあ、あんたのせいで一人じゃなくなっちまったけどね」ズズズ


ジャン「……一人の時間を邪魔したのは悪かった」


アニ「別にいいよ.私も悪い」ズズズ



ジャン「でも金は払えよな」


アニ「解っ……今度でいい?」


ジャン「鋼貨2枚だ」


アニ「……」


ジャン「鋼貨」


アニ「解ったから」ズズズ


ジャン「……」


アニ「ねぇ、座りなよ」



ジャン「……席は隣にしかないんだが」


アニ「私の隣に座れるんだよ?」ズズズ


ジャン「……できれば遠慮したいんだけどな……」ポスッ


アニ「……あんたさぁ、何してるの?」


ジャン「それはこっちの……なんでもない」


アニ「サシャが探してたよ?ジャンと一緒にここに来たいって」ズズズ


ジャン「芋女なんか知るかよ」


アニ「ハッ……酷いね」


ジャン「うるせえ」



アニ「サシャもまさか……あんたがここでウェイターをやってたとは思わないだろうね」ズズズ


ジャン「俺もまさかお前がメイドコスをしてるとは思ってなかった」


アニ「関係ないでしょ?」


ジャン「でも良くわかったな。俺がウェイターやってるって」


アニ「その服、ウェイターの制服じゃないの?」スッ


ジャン「……これは私服だ」


アニ「フッ……」ズズズ


ジャン「オイ!何笑ってんだ」



アニ「笑ってない」


ジャン「じゃあカップで隠すなよ」グイッ


アニ「……」ヒクヒク


ジャン「笑ったんだな」


アニ「笑った」


ジャン「……」


アニ「……」


ジャン「アニ、お前疲れてんだよ」



アニ「疲れてないよ」ズズズ


ジャン「だからさっさと帰って寝ろ」


アニ「嫌」


ジャン「帰れよ」


アニ「嫌だよ」


ジャン「なんでだよ!?」



アニ「コーヒー飲んじまったから寝れないよ。それに明日は休日だしゆっくりしたい」


ジャン「……昼夜逆転しちまうぞ?」


アニ「何?心配してるの?似合わないね」ズズズ


ジャン「ま、まぁ……頭の方がちょっと心配だが」


アニ「……やっぱりあんたは女の子との話し方を覚えておいた方がいいよ」


ジャン「は?」


アニ「解ったら私の話に付き合って」ズズズ


ジャン「……」





アニ「ここで私を雇ってよ」


ジャン「……は?」


アニ「私は……!!堂々とメイドコスがしたいんだ!」


ジャン「……」


アニ「だから雇って」ズズズ


ジャン「……ボランティアならいいぞ」


アニ「えっ」



ジャン「実際俺の給料も雀の涙だ。何せ労働時間が最大でも二時間程度だからな」


ジャン「お前に給料なんか払ってる余裕ねぇよ」


アニ「じ、じゃあ……」


ジャン「コーヒーと紅茶ならここで飲んでていいから」


アニ「無料?」


ジャン「ある程度までは無料で」


アニ「解った」



ジャン「じゃあ労働の際の注意事項だ」


アニ「……」ゴクリ


ジャン「マスターの言うことには絶対服従。無茶ぶりとか寒い小芝居にも付き合ってやれ」


アニ「了解」


ジャン「マスターは紳士と淑女の社交場を望む。無駄口はなしだ」


アニ「わかった」コクッ


ジャン「……まあその位だな」


アニ「……」



ジャン「……いらっしゃいませご主人様」


アニ「どうしたの?」


ジャン「とか言いたいんなら止めとけ。マスターにトレーで殴られて死ぬぞ」


アニ「そ、そんなにこだわってるんだ……」ゾクッ


ジャン「滑って転んでパンチラでもしようものなら……マスターがいつも拭いてるグラスを投げられて死ぬ」


アニ「……」



ジャン「……冗談だ。俺も意地悪しすぎたか」


ジャン「コーヒー持ってくる」ガタッ


アニ「……」ズズズ


ジャン「ほら」コトッ


アニ「追加料金は?」ズズズ


ジャン「俺の奢りだ」ニヤッ


アニ「ご馳走様です」


ジャン「そんなかしこまるなって……」ビリッ


アニ「ねえ」


ジャン「何だ?」サラサラサラ


アニ「マスターって誰なの?」


ジャン「教えて欲しいか?」


アニ「まあ一応……挨拶とかしておきたいし」


ジャン「聞いて驚くなよ?あの泣く子も黙る……!!」


アニ「……」ズズズ


ジャン「クリスタだ!」


アニ「……」




アニ「エ、エスプレッソなんだ?大人だね」


ジャン「無視すんなよ」


アニ「確かにクリスタが居れば泣く子も黙るね……」ズズズ


ジャン「まあいい……それはそうとこれはな」


ジャン「壁外のとある長靴型の国に伝わるの飲み方だ」サラサラサラ


ジャン「砂糖は一本半入れる」カチャカチャ


アニ「何その雑学」



ジャン「混ぜたスプーンでカップのふちを丸く濡らす」ツー


アニ「ふ~ん、それかっこいいね」ズズズ


ジャン「だろ?そして2~3口で飲み干す」ゴクゴク


アニ「私みたいにチビチビ飲む奴はダメなんだね」ズズズ


ジャン「うろ覚えだけどな」


アニ「うろ覚え?そんなんでよく人に教えられたね」


ジャン「かっこいいから人に見せたくなるんだろうが!」


アニ「……その気持ちは解る」ズズズ



ジャン「ああ……あの足技もか?」


アニ「別に見せびらかしてる訳じゃないよ」ズズズ


ジャン「でもアレかっこいいよな!やられると腹立つが」


アニ「フン……そんなに好きなら」ズズズ


アニ「教えてやってもいいけど?」


ジャン「は?これ以上ボコボコにされんのはごめんだ」


アニ「ハッ……言うと思った……私もあんたとは流すに限るよ」ズズズ


ジャン「だったら始めから言うなよ……」


アニ「言うのはロハじゃないか」ズズズ



ジャン「そんなこと言ったら年齢ばれるぞ」


アニ「私は15歳だよ」


ジャン「絶対嘘だ……」


アニ「しょうがないでしょ……ネタバレになるじゃないか」


ジャン「そ、そっか!そうだったな!」


アニ「まあ15歳だけど」ズズズ


ジャン「……?」


アニ「……ん」スッ


ジャン「……」


アニ「ん……」


ジャン「解りました。入れて欲しいなら普通に言えっつうの……」ガタッ



アニ「へぇ、ウェイターっぽいね」


ジャン「俺はウェイターだ」ジョボボボ


アニ「今も?」コトッ


ジャン「今はただのジャンだ」スッ


アニ「ふ~ん」パシッ


アニ「あんたさ」ビリッ


ジャン「何だ?」


アニ「根は真面目なんだね」サラサラサラ



ジャン「……根はな」


アニ「仕事やってるのって全部あんたなんでしょ?」ズズズ


ジャン「ああ」


アニ「普通ならやめてるんじゃない?」ズズズ


ジャン「多少の給料とまかないがあるからだ。そんなんじゃねぇよ」


アニ「もしかして……クリスタが居るから?」ニヤッ


ジャン「やっぱお前……疲れてんだよ」


アニ「質問に答えなよ」



ジャン「だから言っただろうが!雀の涙程度の給料とまかないが出るからだって」


アニ「……ここ採算合ってるの?」ズズズ


ジャン「知らねぇ。でもまあ……結構ぼってるらしいから大丈夫だと思うぞ」


アニ「二人で鋼貨2枚……だったよね?本当にぼってるの?」


ジャン「さあな」


アニ「私の給料は……」


ジャン「期待すんな」


アニ「……」ズズズ




クリスタ「ジャン!楽しみだね!」ワクワク


ジャン「ほ、本当に……メイドコスで来るのか…?」


クリスタ「でもよくアニを説得できたね?」フキフキ


ジャン「違う。あいつから言って来たんだ」


クリスタ「ええ……そうなんだ……すごい意外」フキフキ


ジャン「ん?誰か来たみたいだ」


アニ「ど、どうかな?」ガチャッ


ジャン「」


クリスタ「」



ジャン「」


クリスタ「」


ジャン「まさかそれ……ここまで着てきたのか!?」


アニ「そうだけど?」


ジャン「」


クリスタ「えっと……アニ……ジャンの隣で立っててくれるかな?」


アニ「仕事はないの?」


クリスタ「あ、あの……ジャンの仕事を手伝ってくれるかな?」



ジャン「元々仕事なんて無いに等し……いらっしゃいませ」ペコッ


アニ「いらっしゃ……」


アニ「!!??」


ライナー「クリスタ!!」ガチャッ


ユミル「クリスタァ!!その格好もかわいいぞおおお!!」バタン


クリスタ「」



ライナー「ほお!ジャンのウェイター姿似合ってるじゃねぇか!」


ジャン「あ?」


ライナー「アニもそのメイド服似合って……」


アニ「あ、ありがと……」


ライナー「」


ユミル「ア、アニ……お前その格好……こいつらにやらされてんだよな?そうだよな?」アセアセ


ライナー「……アニ……なの……か…?」


アニ「どいつもコイツも馬鹿にして……これは私服だよ」



ユミル「!?」


ライナー「それが私服……だと…!?」


ジャン「お客様、注文は?」


ライナー「クリスタで」


ユミル「私もそれで」


ジャン「……それ絶対言うと思ったぜ」


アニ「私も……」クスッ



クリスタ「えっと……た、たまにはワタクシが淹れて差し上げなくては」キュッキュッ


クリスタ「少々お待ちを。マスターの気まぐれブレンドでよろしいですか?」コトッ


ジャン「なっ!?マスターがグラスを置いたぞぉっ!!」


アニ「コーヒーのブレンドが気まぐれじゃダメでしょ…?そ、そこはこだわらないんだ……」


ライナー「まあ違うけどそれでいいか」


ユミル「同感だな」



クリスタ「どうぞ。ジャンがさっき拾ってきた豆です」ジョボボボボ


ユミル「は!?」


ライナー「冗談だろ!?」


クリスタ「ほんの冗句で御座います」ニコッ


ライナー「疲れる……でも」


ユミル「かわいいからいいや……」ズズズ


ジャン「ああ言うのにもちゃんと乗ってやれよ」ヒソッ



アニ「あんた……大変だったんだね」ホロリ


ジャン「そんなことより……いったん向こうの部屋に戻るぞ」


アニ「そうしようか。あいつら何か疲れる」ツカツカ





ライナー「クリスタ、何でジャンなんだ!?俺だったら何でもしたのに!!!」


ユミル「私だって……アニと違ってウェイトレスとメイドを間違えたりしねぇぞ!?」


ライナー「クリスタ、何でジャンなんだ!?俺だったら何でもしたのに!!!」


ユミル「私だって……アニと違ってウェイトレスとメイドを間違えたりしねぇぞ!?」


クリスタ「マスター」


ライナー「え?」


クリスタ「マスター」


ユミル「お……おいクリスタ?」


クリスタ「マ ス タ ー」


ライナー「マ、マスター……何でジャンなんだ?」


クリスタ「ああ、あれは一週間前のことでございます……」






~~改装~~


クリスタ「え?」


ジャン「だから……その……改装を手伝ってやるって言ったんだよ」


ジャン(クリスタ人気でぼろ儲け間違い無しだ!!)ドキドキ


クリスタ「ほ、本当に!?やったー!」ピョンピョン



ジャン「それと……一個いいか?」


クリスタ「何なに!?何でも言って!」


ジャン「俺……改装が終わったら雇ってもらっていいか?掃除でも何でもするからさ」


クリスタ「もちろんだよ!!丁度ジャンの私服もウェイターっぽいし」


ジャン「バーなのに…?」


クリスタ「隠れ家だからいいの!!」


ジャン「あ、ああ……」




調理場



ジャン「調理場の人たちの休憩室を席にして、逆に俺たちは給湯室で休憩か……考えたな」


ジャン「……でもこれどこを改装すんだ?」


クリスタ「ほら……あれ!あの……グラスを逆さにつるすアレ!アレをつけるの」


ジャン「……それだけ?」


クリスタ「あと、店先に置く看板も要るよね?」


ジャン「何だ……一日で終わるじゃねぇか」



クリスタ「雰囲気を出すものは揃ってるからね!ビンもほら、こうやって並べると……」カチャカチャ


ジャン「確かに雰囲気は出てるな。間接照明とかあれば完璧だが」


クリスタ「いいねそれ!じゃあ今日のジャンの仕事は……」


ジャン「グラスを吊るすアレの取り付け。看板の設置、間接照明のセッティング」


クリスタ「完璧!」


ジャン「じゃあな」ガチャッ


クリスタ「お願いしまーす!」フリフリ



一時間後


ジャン「グラスを(以下略)を買って来た」


クリスタ「あとの二つは?」


ジャン「看板はサシャからキャンバスを貰ってきた。これ立てときゃいいだろ」ゴトッ


クリスタ「何でそんなものを持ってるんだろ……それはそうと間接照明は?」


ジャン「教官からアロマキャンドル的なものを貰ってきた」


クリスタ「教官が何でそんなものを……まあいっか」



ジャン「これはカウンターにでも置いとくとして……」ゴトッ


ジャン「このグラスを(以下略)を取り付けるか……」ゴソゴソ


クリスタ「手伝うよ!」


ジャン「マスターはグラスでも拭いてろ」コンコンコン



~~改装終了~~




ユミル「本当に改装が終了してるじゃねぇか!!」


ライナー「は、話してくれてありがとう……マスター」ズズズ


クリスタ「クリスタでいいよ?」


ライナー「えっ?」


クリスタ「ではワタクシはこれにて……あっ」


ユミル「どうした?」



クリスタ「……よ、ようこそ。私の隠れ家へ」


クリスタ「ここはお客様の会話を弾まs」


ユミル「今言うか?……絶対これ忘れてただろ」ズズズ


ライナー「正直言って……遅いな。タイミングが」ズズズ


クリスタ「……」フルフル


クリスタ「……ふ、二人のバカー!!アホ!!」ダッ


ジャン「またか……次は忘れずにちゃんと最初に言うんだぞ?」ポンポン


アニ「大丈夫だよ……二人ともマスターのこともクリスタのことも大好きだから……」ナデナデ


クリスタ「うん……次はちゃんと言うから……」ゴシゴシ

今日はここまでにします


明日も同じくらいの時間です

※このssのクリスタは偽者です


ライナー「怒らせちまったな……」ズズズ


ユミル「やることねぇなぁ……お前と話すことなんかあるか?」


ライナー「まあせっかく来たんだ。時間いっぱいまで……そうだな、クリスタの話でもするか」


ユミル「賛成だ。まずはクリスタのかわいい所を挙げるぞ」ズズズズ


ライナー「俺が思うに……まずはあそこだな」


ユミル「どこだよ」


ライナー「くるぶし」


ユミル「お前もなかなか解ってんじゃねぇか!!」


ジャン「レベル高けぇ……」ポンポン


アニ「あんなのついていけないよ……」ナデナデ


クリスタ「……」ウトウト


ジャン「クリスタのくるぶしを見る機会なんてあるのか?特にライナー」ポンポン


アニ「いつもブーツ履いてるでしょ?ということはまさか覗き!?」ナデナデ


クリスタ「……」ウツラウツラ


ジャン「ありえるな。そういえば風呂上りにフラっと消えることが……」ポンポン


アニ「絶対それ覗k……やめとこうか」ナデナデ



クリスタ「zzzz」


ジャン「寝たな」


アニ「職務中に寝る?普通」


ジャン「まあそう言うなって……ここに寝かせておこうぜ」ポンポン


アニ「そうだね……毛布取ってこようか」


ジャン「助かる」


アニ「どうも」ツカツカ


ジャン「意外に優しいなお前……」



アニ「どう?クリスタ」バサッ


クリスタ「んぅ……」モゾモゾ」


アニ「でもよくこの寒い中寝たね……感心するよ」ナデナデ


ジャン「そうだな……今日は雪が降ってるし」


アニ「壁内最南端のここでも雪が降るんだね……」


ジャン「お前今朝かなりはしゃいでただろ?面白かったなあれ」


アニ「わ、私の故郷では……雪は降らないから」


ジャン「ウォール・マリア出身だったよな?」


アニ「そうだよ」


ジャン「あそこってそんな暖かいのか?」


アニ「毎日暑くて嫌になるよ」ナデナデ


ジャン「ここは寒くて嫌だけどな……この服薄いし」


アニ「あんまり変わらないと思うけどね……」


ジャン「しかし面白かったなぁ……」


アニ「蒸し返すんじゃないよ!」


~~回想~~




ジャン「昨日は面白いもん見ちまったな……あのアニのメイド姿、いまだに笑える」ザックザック


ジャン「……にしても今日は良く降るな……かまくらでも作ってミカサと……ん?」ピタッ


アニ「よいしょ……よいしょ……」セッセッセッセ


アニ「これでいいかな?」ペチペチ


ジャン「アニが……雪だるまを作っている……だと……!?」



ジャン「……イタズラしてやろう」ニヤッ


ジャン「まず生え際を書いて、あの特徴的な眉毛を書けば……」ズズズ


アニ「何してんの?」ゴゴゴゴ


ジャン「雪だるまをコニーにした」


アニ「なんでコニーなの?」


ジャン「この上なく特徴的で解りやすいだろうが」


アニ「坊主の癖に眉毛ばっかり弄ってるから?」


ジャン「……まあそうだな」



ジャン「邪魔したな。じゃあな」


アニ「……待ちなよ」


ジャン「怖いなオイ……」


アニ「言わないでよ?誰にも」


ジャン「そりゃあ言わねぇよ……つーか言えねぇよ」


アニ「そうかい」


ジャン「でもよ……雪ぐらいではしゃぐか?普通」


アニ「……別にいいでしょ?はしゃいでも」


ジャン「解った。当ててやろう!お前ウォール・マリア南部出身だろ?」


アニ「まあ……そんな所だよ」



ジャン「あの辺りは暖かくて雪が殆ど降らないと聞く」


アニ「どうでもいい……それよりあんたも作る?雪だるま」


ジャン「そんなのやるわけねぇだろ?寒いし」


アニ「そう」


ジャン「あ、今残念そうな顔したな?」


アニ「何でそうなるの?」



ジャン「なるほどな……さては俺の雪捌きをもっと見たかったんだな?」


アニ「は?」


ジャン「よし!じゃあ見てろよ!!」ガサガサ


アニ「なにこいつこわい」



30分後



ジャン「見ろ!!エレンとアルミンの証言から再現した超大型巨人だ!!」フンス


アニ「人体模型じゃないか」

~~回想終了~~






アニ「結局はしゃいでたのはあんただったじゃないか」


ジャン「そうだったか?」


アニ「……」


ジャン「オイ……俯いて黙るなよ」


アニ「クリスタ……幸せそうな顔で寝てるなと思って。こんなに寒いのにね」




ジャン「安心したからじゃねぇか?」


アニ「は?」


ジャン「メイドさんに頭を撫でられながら寝た記憶があったとか……小さい頃にな」


アニ「実はいい所の子だったりするのかもね……結構ありそうだけど」ナデナデ


ジャン「まあバーのマスターに対する憧れだけは謎だが」


アニ「もしかしたら、バーのマスターの父とメイドのお母さんが居たとか……」


ジャン「……メイドって住み込みじゃねぇのか?家に帰ってくるのか?」


アニ「えっ?」


ジャン「あ、通いなのか…?」


アニ「知らないよ」


ジャン「じゃあ何でお前メイドコスを……」


アニ「……ふわっとしか知らないからこそ憧れるんだよ」


クリスタ「フフッ……」モゾモゾ


ジャン「ん?起きたか?」


クリスタ「ぐもーむぐもーむ」



アニ「寝てるでしょ」


ジャン「でも今笑ったよな?」


アニ「まあ……そう聞こえなかったこともない」


ジャン「夢見てんのかもな」


アニ「いい夢だといいね」ナデナデ


ジャン「……本当にな」

今日はここまでです

明日もこの時間です

実は書いてるうちに楽しくなってきまして、どんどん長くなってます
最後まで付き合ってもらえれば幸いです

ちょっと時間が出来たので0時まで投下することにします



ユミル「お前ホモだと思ってたけどバイか!剣と同じで両刀か!!」


ライナー「だから言ってる!男に興味はない!!」


ユミル「冗談だ」


ライナー「冗談に聞こえねぇんだよ!!」


ユミル「はいはい。悪かったよ」


ライナー「ん?……珍しく素直だな」


ユミル「うるせえよ」ズズズ



ライナー「めんどくさくなって来たか。眠いか?」


ユミル「ああ眠い……」ズズズ


ライナー「……俺はホモじゃないが」


ユミル「ああ」


ライナー「お前はレズ……だよな?割と真剣に」


ユミル「違う!!」


ライナー「えっ」カランッ


ユミル「えっ」



ライナー「レズじゃ……ないのか?」


ユミル「クリスタが好き過ぎるだけで女に興味があるわけじゃない!!」


ライナー「性別:ユミルだよな?」


ユミル「ああ」ズズズ


ライナー「その……生えてんのか?」


ユミル「そんなもんはねぇよ」ズズズ


ライナー「えっ」


ユミル「何驚いてんだよ!?」


ライナー「生えてないのか……」



ユミル「生えてるわけねぇだろ!」


ライナー「じゃあお前女なのか?」


ユミル「……それは言えねぇ」


ライナー「えっ」


ユミル「……」


ライナー「どっちなんだよ!?」


ユミル「どっちでもない」


ライナー「ん~……女子寮に居るって事はやっぱり女……か」


ユミル「どっちでもいい」



ジャン「……お客様、閉店の時間で御座います」


アニ「さっさと……お帰りください」


ユミル「んじゃあ最後にクリスタを見せろ!!」


ライナー「それまでは帰らん!帰らんぞぉ!!」


ジャン「……静かに出来るって約束できるか?」


アニ「ちょっと!?」


ジャン「いいから……約束できるか!?」


ユミル「ああ。任せてくれ」


ライナー「約束してやる!」



アニ「……」


ジャン「解った。この中にいらっしゃる」ガチャッ


クリスタ「ぐもーむぐもむ」モゾモゾ


ユミル「ハッ……!」


ライナー「……!!!!」


ユミル「まさしくこれは……」ゴクリ


ライナー「て、天使の寝顔だ……!」ヒソッ


ジャン「満足したんならさっさと帰れ」



ライナー「チッ……じゃあな」ヒソッ


ユミル「いい物を見せてもらった。ベッドが離れててな……寝顔を見れねぇんだよ」


アニ「あんた、いつもクリスタの隣に寝てるじゃないか」


ユミル「言うな!」


ジャン「……」


ライナー「……ジャン、羨ましいぞ」


ユミル「全くだ」


ジャン「何がだよ!?」



ライナー「いつも以上にかわいいクリスタと、メイド姿のアニと一緒に仕事できるんだぞ!?」


ユミル「アニはどうでもいいが……私だったらただ働きでもいいね」


ジャン「別に俺は気にならねぇからいいんだよ」


ライナー「クッソ……帰るぞ」ガチャッ


ユミル「てめぇ今度会ったら……ギタギタにしてやるからな」バタン


ジャン「気をつけてお帰り下さいませ」ペコッ


アニ「気をつけておきゃえり下さいませ」ペコッ


ジャン「噛むんじゃねぇよ」


アニ「噛んでないよ」



アニ「……それより早く片付けるよ」カチャカチャ


ジャン「アニ」


アニ「何だい?」カチャカチャ


ジャン「初日にしては上出来だったぜ」バシャバシャ


アニ「どうも」カチャカチャ


ジャン「……まあ俺も三日目だが」バシャバシャ


アニ「そう」カチャカチャ


ジャン「そうだ、明日は確かアルミンとマルコが来るんだったな……」カチャカチャ



アニ「そう」


ジャン「……手止まってんぞ」バシャバシャ


アニ「う、うん……」フキフキ


ジャン「ん?もう帰るのか?」


アニ「じゃあね」ガチャッ


ジャン「気をつけておきゃえり下さいませ!」フリフリ


アニ「人前でそのネタ使ってきたら蹴り飛ばすから」 ザッザッザ


ジャン「……」フキフキ



ジャン「……さてと、俺も帰るか……あっ」ガチャッ


ジャン「しまった……」ダラダラ


ジャン「まだクリスタ寝てるじゃねぇかよ……」ザッザッザ


ジャン「どうすっかな……とりあえず教官か女子を探すか。でねぇと女子寮に入れねぇ」キョロキョロ


ジャン「……お、居た居た!サシャ!探したぞお前!!」


サシャ「え?何ですか?」


ジャン「来い!今すぐ来い!頼みたいことがある!!」


サシャ「なんか必死ですね……まあ良いですけど」タッタッタッタ



ジャン「とにかく入ってくれ。寒いだろ?」


サシャ「え、えっと……何ですか?こんな時間に」ガチャッ


ジャン「絶対大声出さないって約束できるか?」


サシャ「はい……良くわかりませんけど」


ジャン「じゃあついて来てくれ……この部屋だ」


サシャ「この部屋が何か?」


ジャン「その……だな……俺にはどうすることも出来ない問題が発生しちまったんだよ」


サシャ「この部屋の中で……ですか」ゴクリ



ジャン「そうだ。お前なら解決できるはずなんだ」


サシャ「任せて下さい。報酬次第ですが」


ジャン「……」


サシャ「……」


ジャン「お前ミカサにここに来る時に必要なチケット売っちまったらしいな?」


サシャ「パン二個で、です」フンス


ジャン「……解った。報酬は楽しみにしとけ」


サシャ「えっ?今くれないんですか?」


ジャン「ちょっと準備が必要なんだよ……解ってくれ」



サシャ「りょ、了解です!……でも何したらいいんですか?」


ジャン「……この部屋でクリスタが眠っている」


ジャン「起こすのは悪いが、かと言って起こさないとここで寝かせることになる。それは問題だ」


サシャ「確かにジャンではどうすることも出来ませんね……解りました。女子寮まで運べばいいんですね?」


ジャン「頼んだぞ?」


サシャ「報酬楽しみにしてますからねー」ガチャッ


クリスタ「ぐもーむぐもむ」



サシャ「ほうほう……かわいい寝顔ですね」


ジャン「どうでもいいから早くしてくれ……鍵を閉めて俺も寝たい」


サシャ「すいません……よいしょっと」ヒョイッ


サシャ「重い~!キツイですよぉ~!」


ジャン「お前かなり痩せてるもんな……無理もないか。じゃあ女子寮まで俺がもってく」ヒョイッ


サシャ「す、すいません……」シュン


ジャン「その代わり報酬には期待すんなよ」ガチャッ


サシャ「そんなぁっ!?」

サシャ、しーっ

私もキュンとしちゃったので三日目全部書いちゃいます



ジャン「お前……起きるだろうが!」ヒソッ


サシャ「すいません……」チラッ


クリスタ「ぐんもーっむぐんもーむ」


ジャン「……熟睡してるな」ザッザッザ


サシャ「ですね」


サシャ「あの……ジャン」


ジャン「何だ?」ザッザッザ

サシャ「私思うんですけど……」ザッザッザ


ジャン「ああ」



サシャ「なんでお姫様抱っこなんですか?」


ジャン「この方が健全だからだ」


サシャ「健……全…?」ザッザッザ


ジャン「いいか?俺とクリスタを良く見ろ」


サシャ「ハイ……」ジィー


ジャン「解っただろ?健全だって」


サシャ「私としましててはその……健全ではないと思います」



ジャン「はぁ……なんだ?解らないのか?まぁお前程度じゃわからないだろうな」ザッザッザ


ジャン「なぜお前にはわからないと思う?それはお前が俺の域に達していないからだ」


サシャ「勿体つけないで理由を教えてください」


サシャ「でないと私……ジャンのこと嫌いになりそうです」


ジャン「ほら、俺の手はどこを掴んでる?」


サシャ「首を通って、肩を掴んでいます」


ジャン「そしてもう片方の手は?」ザッザッザ


サシャ「膝です」


ジャン「正解だ。つまり俺の手は変な所は触っていないわけだ」



サシャ「はい」


ジャン「そして体の密着も少ない。どう見ても健全だ」


サシャ「えっと……確かにそうですけど……」ザッザッザ


ジャン「何だ?」


サシャ「お姫様抱っこって、されてる方の気分は健全じゃないですよ?」


ジャン「まあ……相手が起きてたらさすがに俺もおんぶだけどな」


サシャ「なるほど……そこはわきまえてるんですね」



ジャン「これ以外の運び方といえば……道具を使うか、おんぶだろ?」


サシャ「おんぶ以外思いつきません」ザッザッザ


ジャン「今は道具はねぇし、お姫様抱っこかおんぶの二択になったわけだ」


サシャ「はい」


ジャン「で、俺はこれを選んだわけだが……おんぶがいかに健全でないかを説明してやる」


サシャ「え……」



ジャン「いいか?おんぶは体の密着度が明らかに高い」


サシャ「まあ……ほぼ全身がくっ付きますね」


ジャン「で、両手が持つ所は?太ももだ。けしからん」ザッザッザ


ジャン「背中に胸が当たるし……耳には息がかかる」


サシャ「もうこれからおんぶをまともに見れないですよ……」


ジャン「長々と説明しちまったな。着いちまった」


ジャン「んじゃああとは頼んだ」スッ


サシャ「わ、解りました……」ズシッ

ジャン「じゃあな」


サシャ「ジ、ジャン……」プルプル


ジャン「何だ?」クルッ


サシャ「ほ、報酬って……何ですか?」プルプル


ジャン「何でもいいだろ」


サシャ「そんなに言いたくないんですか?」プルプル


ジャン「……朝食を楽しみにしとけ」


サシャ「わ、解りました……おやすみなさい」ガチャッ


ジャン「ああ……」ザッザッザ

三日目終わり

クリスタとショルターのコラ画像作ってたら夜が明けてた。ということではじめます



開店四日目、朝



サシャ「……朝食を楽しみにしてろってジャンが言ってましたっけ」ムク


サシャ「まさか肉なはずはないですよね……結局運んだの4mくらいですし」


サシャ「まあ考えても解るはずないですかね……」モソモソ


サシャ「ここはまず食堂に行きましょう!」ドタッ


  ~食堂~




マルコ「今日はよろしくね?ジャン」モグモグ


ジャン「よろしくって……特に優遇はできねぇぞ?」


アルミン「いいじゃないか……」


アルミン「僕もメイド姿のアニとか、ウォルターさんみたいな服来たクリスタとか見たいよ」


ジャン「やっぱりお前それ目当てだろ?」


アルミン「それもあるよ。でも……ん?」



サシャ「ジャン!!ご褒美下さい!」タッタッタ


ジャン「……報酬と言え。変な誤解を招くだろ」モグモグ


マルコ「えっ!?」


サシャ「じゃあ……昨日の報酬を下さい!」


ジャン「ほら」スッ


サシャ「え~、なになに?」


サシャ「『クリスタの隠れ家へあなたをご招待。風呂上りにすぐ来てくれ』」


サシャ「……何ですかこれ」



ジャン「聞いて驚くな?お前は俺らの店に無料で来れるんだよ!やったー!うらやましー!」


サシャ「……チッ」


ジャン「……よく見ろ、特別招待券って書いてあるだろ?」


サシャ「まあそうですけど……」


ジャン「特別って……どういう意味だろうな?」ニヤッ


サシャ「な、なんですか!?どういう意味なんですか!?」


ジャン「お前だけ……」


サシャ「……」ゴクリ


ジャン「茶菓子を出してやるよ。一時間食べ放題だ」


サシャ「行きます!!絶対行きます!!!」フンスフンス



ジャン「じゃあさっさと帰れ」


サシャ「よっしゃ!よっしゃっしゃ!!!」タッタッタッタ


アルミン「ビ、ビックリしたよ……てっきり主人と奴隷みたいな関係かと」


ジャン「人聞きの悪りい事言うなよ」モグモグ


マルコ「心臓に悪いよジャン……」モグモグ


ジャン「お前らは飯の後しばらくしてから来てくれ」


アルミン「うん。絶対行くよ」


マルコ「そうさせて貰うよ」モグモグ




クリスタの隠れ家(調理場)



クリスタ「フフフ……サシャを無料で招待してしまうとは……」フキフキ


アニ「中々粋なことをしやがりけつかりくさりますね、マスター」


ジャン「チッ……お前ら喋り方が安定しねぇな」


クリスタ「もしかして……ジャンはサシャの事好きだったりして?」フキフキ


ジャン「そういうのはこのssにはいらねぇ。他ので間に合ってんだろ。あ、ジャンサシャはちょっと足りねぇか」


クリスタ「何?ssって」


アニ「マスター、真面目に取り合っちゃダメですよ」


ジャン「ああすまん……ちょっと寝不足なんだよ。変なことを口走っちまった」



クリスタ「しかし……意外ですなぁ?ジャンが……」ニヤッ


アニ「自腹だよね?」


ジャン「ああ……そうだ」シュン


クリスタ「『奢ってやる」」キリッ


クリスタ「なんて言うからこうなるんだよ?」フキフキ


ジャン「言ってねぇよ!」


アニ「でも言ったも同然でしょ?」


ジャン「……まあな」



クリスタ「ワタクシは責任を負いかねます」フキフキ


ジャン「むしろ責任を取ったことが一度でも……なんでもない」シュン


ジャン「……やっぱこんな旨そうなの一瞬で食われるよな……どうしたもんか」


クリスタ「ぬ、盗み食いはやめてよね?」


ジャン「そんなことする訳ねぇだろ!」


アニ「……」ボリボリ


ジャン「……オイ」


クリスタ「ハァ……」フキフキ



ジャン「貴様に言っているんだ!!……貴様は何故今クッキーを食べた?」


アニ「食べてないよ」


ジャン「聞こえたんだよ!!ボリボリってな!!」


アニ「バレちゃしょうがないね……あんたらも一個ずつ食べればいいじゃないか」


ジャン「そういう問題じゃ……」


クリスタ「……」ボリボリ


ジャン「マスター!!!……解った。俺も食う」ボリボリ


ジャン「……」モグモグ


クリスタ「んまいんまい」ボリボリ



アニ「……来たよ」


クリスタ「!!!???」モグモグゴクン


ジャン「いらっしゃいませ」


アニ「いらっしゃいませ」


クリスタ「……こんばんは(低音)」フキフキ


サシャ「おお!それですか!茶菓子って」


ジャン「左様で御座います」


サシャ「じゃあ……紅茶を貰いましょうか」


ジャン「かしこまりました」ペコッ



サシャ「砂糖は無しで」


ジャン「承りました」ガチャッ


サシャ「……あ、追加できますか?」


ジャン「はい」


サシャ「クリスタを呼んでください」


ジャン「……かしこまりました」バタン


ジャン「マスター、お客様がお呼びです」


クリスタ「サシャがねぇ……解った」コトッ


アニ「残っちまったね……」カチャカチャ



ジャン「盗み聞きしようぜ!」


アニ「そんなに気になる?」


ジャン「気にはなるだろ」


アニ「まあ……多少はね」


ジャン「じゃあ静かにしろ」


アニ「はいはい……」


サシャ「こんばんは」


クリスタ「こんばんはサシャ」


サシャ「クリスタ、似合ってますねそれ」


クリスタ「ふふ……ありがと」


サシャ「あれ?マスターっぽい口調じゃないんですね?」


クリスタ「……私はクリスタだから」


サシャ「じゃあクリスタ、ちょっと私の話に付き合ってください」



クリスタ「どうぞ。でも一時間だけだよ」


サシャ「解ってますよ。まずはコニーの話です」


ジャン「お待たせいたしました。紅茶で御座います」コトッ


サシャ「ありがとうございます!」


クリスタ「どうも!」


ジャン「……ごゆっくり」ツカツカ


サシャ「えっとですね……コニーの話でしたっけ」


クリスタ「うん」ズズズ



サシャ「コニーって、ライナーに憧れてるらしいじゃないですか」ボリボリ


クリスタ「そうだっけ……?」


サシャ「そうらしいです。それで、ですね」ズズズ


クリスタ「うん」ボリボリ


サシャ「あの眉毛もライナーの真似なんですかね?」


クリスタ「確か……二人とも初日からあの眉毛だったから違うんじゃない?」


サシャ「そうでしたっけ?じゃあ昔から知り合いだったとか?」


クリスタ「それはないと思うよ?偶然でしょ」ズズズ



サシャ「眉毛にまで憧れる訳ないですよね……やっぱりそうでしょうか」


クリスタ「私はコニーとライナーの性格のほうが気になるかな」ズズズ


サシャ「性格ですか」モグモグ


クリスタ「ライナーって皆のアニキって言われてるでしょ?」


サシャ「はい。すごく優秀で頼りになる人だと思います」モグモグ



クリスタ「コニーはバカ……って言われてるでしょ?悪いとは思うけど」


サシャ「バカ……ですね」ズズズ


クリスタ「……でも逆じゃない?」


サシャ「そうですか?私はその言葉通りの二人だと思いますけど」


クリスタ「ライナーってバカでしょ?」






ジャン「ライナー……!!お前は生きろ……!生きて必ず……故郷に!」グッ


アニ「ライナー……あんた……」ホロリ



ジャン「マスターひっでぇな……なあアニ」


アニ「さすがに可哀想になってきたね……明日は気持ち優しくしてやろう」


ジャン「すまねぇ!昨日も邪険にしちまったじゃねぇか俺は!!」


ジャン「許してくれライナー……」ホロリ


アニ「聞こえないから静かにしてよ」

ライナー…(´;ω;`)

ライナー…(´;ω;`)

ライナー…(´;ω;`)

6秒の間に三連投……!?そんなことが可能なのか……!?知りませんでした


サシャ「そうですか?機転も効くし、作戦も難なく頭に入っててすごいと思ってたんですが」モグモグ


クリスタ「具体的には言わないけど、ライナーはバカだと思うよ」


サシャ「それだとただの悪口ですよ……」


クリスタ「この場に居ないからいいの。悪口のつもりはないけどね」


サシャ「……まあそれはそうですけど」


クリスタ「それに比べて、コニーってかっこよくない?」


サシャ「え?」



クリスタ「自分にも他人にも素直だし、結構優しいし」モグモグ


クリスタ「かっこいいとは違うけど、見た目もかわいいし」ズズズ


サシャ「それはジャンもじゃないですか?」


クリスタ「確かに素直だけど、それ以外は全部ダメ」


クリスタ「嫌味だし、優しくもないし、怖いもん」





ジャン「……俺そんなこと思われてたのか」ズーン


アニ「ジャン……あんたまで……」ホロリ



ジャン「死にたい」


アニ「……あんた本気で言ってるの?」


ジャン「……マジになんなよ。少しこの状況にイラついただけだ」


アニ「じゃあどうする訳?」


ジャン「どうするってそりゃぁ……注文に従う。他人を店に入れない」


ジャン「お前もそうするべきだと思うだろ?……アニ」


アニ「……そうだね」



ジャン「それに……参考になったしな」


アニ「え?」


ジャン「マスターの意見は辛辣だが公平だ。自分を見つめなおすいい機会かもな」


アニ「……心配しなくてもいいよ」


ジャン「ん?」


アニ「言ったでしょ?あんたって根は真面目だねって」


ジャン「ああ……聞いたことある……はず」


アニ「そ、それに……結構優しい所もあるよ?」


ジャン「おい……フォローとか止めてくれよ?辛くなる」



アニ「別にフォローってわけじゃ……」アセアセ


ジャン「前から思ってたんだけどな」


アニ「何?」


ジャン「お前、嘘つくの下手だよな」


アニ「は、はぁ!?」アタフタ


ジャン「すげぇ解りやすいよなお前」


アニ「……」



ジャン「俺はバカ正直な分、他人が嘘ついてるかどうかは解りやすいんだよ」


ジャン「……変に優しくすんのは逆に不自然だぞ?」


アニ「ハァ……あんたさ」


ジャン「ん?」


アニ「さっきから何いってんの?」


ジャン「えっ」


アニ「別に嘘なんかついてないし……優しくもしてないよ」


アニ「一応本心のつもりだったんだけど。嘘臭かった?」


ジャン「……」

今日はここで終了します

いつもの終わる終わる詐欺します



ジャン「お前は何で……そんな言葉を俺にかける?」


アニ「私はずっと探してたんだよ。そしてやっと見つかったのさ」


ジャン「……俺のことか?」


アニ「そうだよ。あんたみたいな人間。私みたいな人間。私と同じ人間」


ジャン「俺とお前のどこが同じだってんだ!?」


アニ「……本当ははじめて見た時から思ってたよ」


アニ「もしかしたらこいつは、私と同じどうしようもない人間なのかもしれないって」


ジャン「ひでぇな」



アニ「まあ、仲間意識が芽生えちまったんだよ。残念なことにね」


アニ「私は……一昨日のあんたを見て確信したんだ」


アニ「こいつとなら心の底から分かり合えるってね」


ジャン「……一昨日?そういえば昨日結構話したっけな」


アニ「あの時……あんたがこの店に入ってきた時」


アニ「本当はちょっと期待してたんだよ。あんたが来るんじゃないかって」


ジャン「は?」



アニ「だから期待通りになって、本当は嬉しかった」


ジャン「何の根拠があってそんな期待してんだよ……」


アニ「その時あんたは驚いてたけど、私の格好には触れなかった」


ジャン「あとで触れただろ」


アニ「それは気付いてるって言う意思表示でしょ?私もあんたの格好に触れたから」


ジャン「ん……まあそうだが……流れがつかめねぇ」


アニ「私を雇ってくれるって言った時も、あんたは乗り気だったでしょ?」


ジャン「面白いやつは多い方がいいからな」


アニ「私は嬉しかった。マスターに話を通してくれたのも結局あんただったし」



ジャン「嬉しかったばっかだな……」


アニ「あんたはさ、私のことどう思ってるの?ただのメイドコス好きのバカだと思ってる?」


ジャン「いや……そうじゃねぇけど」


アニ「じゃあ何なの?」


ジャン「同僚であり同期であり……仲間だ」


アニ「……!」


アニ「嬉しい……」



ジャン「何がそんなに嬉しいんだよ」


アニ「だって……私のこと仲間だと思ってるんだよね?」


ジャン「当たり前だ。憲兵団でもよろしくな」


アニ「……」ジワァ


ジャン「おいおい泣くことねぇだろ……」


アニ「バカ……泣いてない」ゴシゴシ


ジャン「……」


アニ「でも……コス仲間が出来たと思うと……嬉しくて……」ゴシゴシ


ジャン「……まあ俺もその気がなかった訳でもねぇけど」


ジャン「俺はお前と違って、ここでコスプレ気分を味わってるわけじゃねぇからな!そこだけ覚えとけ」


アニ「解ってるよ」


ジャン「本当にどうしようもないのはお前一人だけだからな」


アニ「それは心外だね……あんたもその気がちょっとでもある時点で同類だよ」


ジャン「厳しいな……基準が」

今日は本当にここまでです


サシャ「え~~?そんなこと言っていいんですか?」


クリスタ「どういうこと?」モグモグ


サシャ「昨日ジャンに女子寮まで運ばれたんですよ?ここで寝ちゃったらしいです」


クリスタ「あ、そういえば……」


サシャ「しかもお姫様」


ジャン「はいしゅーりょー!俺をこれ以上ここに居づらくするのは止めろ!」ガチャッ


アニ「……」バタン


ジャン「さっさと帰れ!マルコとアルミンが待ってんだよ」



サシャ「チッ……まあいいでしょう」ガタッ


サシャ「でも私の出番少なすぎないですか?」


ジャン「エレンに比べたら十分多いだろ!」


アニ「ベルトルトなんて名前も出てきてないんだよ?」


サシャ「あ、本当ですね。検索しても出てこないです」


ジャン「お前らバカコンビはちょっと手厚い待遇受けてんだよ!解ったらさっさと帰れ」


サシャ「も、もうちょっとだけ……」


ジャン「走らんかい!!」


サシャ「人の台詞取らないで下さいよ……」ガチャッ



マルコ「あれ?サシャも来てたのかい?」


サシャ「私は特別招待されたんです」


アルミン「そんなのあるの!?」


サシャ「ジャンの寛大な計らいのお陰です」フンス


アルミン「女の子には甘いんだね……」


ジャン「聞こえてんぞー!」


マルコ「えっと……入ろうか」


アルミン「そうだね。お邪魔します」ガチャッ



アルミン「そうだね。お邪魔します」ガチャッ


クリスタ「ね、ねえジャン…?」


ジャン「何だ?」


クリスタ「サシャの言ってたお姫さm」


ジャン「黙れ」


アルミン「」


マルコ「」


ジャン「口を閉じろ」



クリスタ(さっきから人の台詞取りすぎ……)フキフキ


クリスタ「もう……だからジャンは怖いんだよ?」フキフキ


ジャン「アニ、昨日はお前が早く帰ったから今日は俺が帰るぞ」


アニ「露骨に不機嫌になったねあいつ……」


マルコ「抜き見すぎる性格が軋轢を生んでるよ」


アルミン「ジャンは我慢を覚えようか」


ジャン「……」



アルミン「……あの、オレンジジュースもらえますか?」


マルコ「僕は野菜ジュースで」


クリスタ「え~?ここ隠れ家的なバーなんだけど」


ジャン「それを言うなら酒出せよ」


クリスタ「それは……ダメ」


アニ「……承りました」


アルミン「ね、ねえアニ」


アニ「何?」トクトク


アルミン「似合ってるね」



アニ「どうも」コトッコトッ


アニ「……ごゆっくりどうぞ」ツカツカ


クリスタ(二人とも、もうちょっと愛想よかったらなぁ……) フキフキ


アルミン「ねえマルk」ズズッ


アルミン「あっつい!!!オレンジジュースなのにすっっっっげぇあっつい!!」


アニ「あっ」


クリスタ(そう言えば茶葉切れかけてたっけ……明日買ってこよ)フキフキ



マルコ「あ、本当だ……野菜ジュースも熱いよ」


ジャン「……お前何してんだよ」


アニ「申し訳ございません」


アルミン「いいよいいよ!ちょっとビックリしたけど」


マルコ「熱い野菜ジュースもたまには悪くないよ」


クリスタ(アニってドジっ娘なのかな?)フキフキ


ジャン「お客様に感謝しろ」


アニ「……失礼します」ガチャッ



アルミン「……ジャン、こんな噂を知ってる?」


ジャン「何だ?」


クリスタ(ドジっ娘なメガネメイドっていいよね……メガネ買ってこよ)フキフキ


アルミン「ここに来た二人は仲がよくなるって」


ジャン「知らねえな」


クリスタ(仲いい二人が来るからじゃない?)フキフキ


マルコ「ミカサとコニーが不思議と仲良くなってるみたいなんだ」


アルミン「エレンとミーナ、ライナーとユミルもそうだね」


ジャン「ふ~ん……」



クリスタ(ライナーとユミルはちょっと特殊じゃないかな…?)フキフキ


マルコ「と言うことで僕らも仲良くなれるかな、と思ってきたんだ」


ジャン「一時間二人だけで話すんだ。嫌でも仲良くなるだろ」


アルミン「じゃあね」


ジャン「……ごゆっくり」バタン


アルミン「……マルコ」ズズ


マルコ「何?」


アルミン「僕らって苦労属性付いてると思うんだ」


マルコ「え?」



アルミン「僕はミカサとエレンのせいで苦労してるけど……マルコもだろ?」


マルコ「ジャンは苦労かけたりはしないよ?勝手に自滅するだけで」


アルミン「自滅って言うか……特攻だね」


マルコ「僕としては……巨人よりミカサの方が怖いと思うんだけど」


アルミン「そのミカサに向かっていける勇気があるなら調査兵団にもいけると思うけどな……」ズズズ


マルコ「お、幼馴染にそれは言いすぎじゃないか?」


アルミン「ここは本音を話せるところだよ?勿論ミカサのことは大好きだけど、当然不満もあるよ」


マルコ「そ、そっか……」ズズズ


アルミン「僕もマルコの苦労話とか聞きたいな」



マルコ「う~ん……さっきも言ったとおりなんだけど」ズズズ


マルコ「ジャンは勝手に特攻して自滅するタイプだから、苦労をかけられることは殆ど無いんだ」


アルミン「つまり?」


マルコ「うん……たまに苦労をかけられることもあるよ」


アルミン「それが聞きたいんだよ!ささ!話してよ!」ワクワク


マルコ「えっとね……」



   回想

0時ごろ再開します

戻ったあああ!!別スレ立てちゃってすいません




アニ「何の用?」イライラ


ライナー「お前最近ジャンと対人格闘術でよく組んでるじゃねぇか」


ベルトルト「それに……格闘術の時間以外でも結構一緒にいるじゃないか!!」


アニ「だから何なの?」


ライナー「その……まさかとは思うが……ジャンの事を」


アニ「……」



ベルトルト「だ、黙るって言うことはそういうことなんだね!?」


アニ「ああそうさ!あいつは私のことを誰よりもわかってくれるんだ!あんた達よりもね」


ライナー「俺たちよりも……だと?」


ベルトルト「アニ、まさか……!」ダラダラ


アニ「……教えたよ。あいつは驚いたけど……受け入れてくれた」


ライナー「なっ!?」


ベルトルト「何で言っちゃったんだよ!?」


アニ「見られちまったんだ」



アニ「でもあいつは受け入れてくれたんだ!」


アニ「あんた達だって……本当の私の姿を受け入れてるわけじゃないんでしょ?」


ライナー「ご、誤解だアニ!!」


ベルトルト「そうだよ!!どうせ分かれる運命ならどうして君は!!」


アニ「ライナーだってそうじゃないか!あんたがクリスタを見る目は……巨人と同じだよ」


ライナー「お、俺がクリスタをまるで巨人のような目で見ていたのは認める!」


ライナー「でもこの気持ちが……任務に支障をきたす物にはしない!約束する!」


ベルトルト「ライナー……」ダラダラ



アニ「……私もだよ。カッとなって悪かったね」


ライナー「解った。俺たちはお前たちに何も言わないし、何もしない」


ベルトルト「約束するよ」


アニ「……ごめん」


ライナー「謝らなくてもいい。お前にだって休みたい時はあるよな……」


ベルトルト「いつも眉間にしわを寄せて人を睨んでるけど……そう張り詰めて無くてもいいんだよ」


アニ「二人とも……ありがと」ザッザッザ


ライナー「……」


ベルトルト「……」



ライナー「フン、何もしねぇ訳ねぇだろ!!」


ベルトルト「見てろジャン……!」


ライナー「俺たちの天使を奪う奴は!!」


ベルトルト「僕らが許さない!」


  翌日



ライナー「マルコォォォ!!」


ベルトルト「話がある!!」ドドドド


コニー「!?」


サシャ「!?」


マルコ「うぇっ!?二人ともどうしたの!?」



アルミン「すごい……血相を変えてきたね」モグモグ


エレン「何があったんだろうな?」モグモグ


ミカサ「……さあ」モグモグ



ライナー「何でアニとジャンは最近仲がいいんだよ!?」


ベルトルト「答えてくれ!答えられるだろ!?」


マルコ「た、確か……ジャンはアニと一緒に……」



ベルトルト「一緒に!?」


マルコ「ク、クリスタの店で働いてるらしい……よ」モグモグ


ライナー「クソッ……やはりあそこできっかけが出来たのか……!!」


ベルトルト「……」ダラダラ


マルコ「何だったんだ……」モグモグ


サシャ「マルコも大変ですね……」モグモグ


コニー「すげぇ必死だったなあいつら」



  回想終了






アルミン「ああ……あったね。結構最近だけど」ズズズ


マルコ「結局、アレはアニが悪かったんだけどね」


アルミン「そうだっけ?」ズズズ


マルコ「二人はジャンのことが好きだと思っちゃったんだよ」


マルコ「アニが変な言い回しと言葉選びをしたせいでね」


アルミン「具体的に言うと?」ズズズ



マルコ「アニはメイド姿だろ?」ズズズ


アルミン「ま、まあね」ズズズ


マルコ「それでジャンはウェイターみたいな姿じゃないか?」


アルミン「それは前から思ってたよ」ズズズ


マルコ「アニはジャンが……執事かウェイターか何かのコスプレをしていると勘違いしてるらしいんだ」


アルミン「フフ……」


マルコ「笑い事じゃないよ!こっちも迷惑してるんだ!」


アルミン「うん……ごめん」



マルコ「アニはメイドコスにハマってるらしくてね……それで仲間が出来たと思ったらしい」


マルコ「昨日アニから聞いたよ。それでね」


アルミン「アニって意外にアh……」


マルコ「言っちゃダメだ!言っちゃダメだ!」


アルミン「……」ズズズ


マルコ「……それでアニはコスプレ姿をジャンに見られたこと、そして」


マルコ「意外と受け入れられたことを二人に説明したんだ。絶妙に悪い表現でね」ズズズ


アルミン「なるほど……そうして悲劇が起きたんだね」



マルコ「悲劇と言っても、ジャンが一日寝たきりになっただけで済んだんだけどね」


アルミン「よくある事だもんね」


マルコ「ジャンは精神的にも肉体的にも強靭だと思う」


アルミン「ミカサ関連ではすごく打たれ弱いけどね」ズズズ


ジャン「おいおい!随分ないい様じゃねぇか」ガチャッ


マルコ「ジャンがそんな服着てるのが悪いんだよ!」



ジャン「知るか!あいつが変な言葉選びして誤解させんのが悪いんだろうが!!」


アニ「あんたこそ随分な言い様だね……」ガチャッ


ジャン「でも実際お前が悪いだろ!!」


クリスタ(ジャン、怒りすぎ……そのうち頭の血管が破裂するんじゃ……)フキフキ




翌日、この店に来た二人が仲良くなると聞いたミカサが

サシャとベルトルトから貰ったチケットでエレンと隠れ家にやってきたのはまた別の話




     完

ジャンが好き過ぎてジャンの話が多くなってしまった。反省

じゃあもうちょっとだけ……(小声)

関係ないですけど、ナナバさん声からして完全に女性でしたね。関係ないですが


   後日談




クリスタ「昨日のジャンはかなりアレだったね」フキフキ


ジャン「そうか?」


アニ「かなり怒ってましたね、マスター」


ジャン「イヤ……お前のせいだからな」


アニ「今日はどの位怒るんでしょうね?」


クリスタ「今日こそ頭の血管が切れると思うよ!」フキフキ



ジャン「そりゃどういう意味……」チラッ


エレン「よう!また来たぜ!」ガチャッ


ミカサ「アニ、あなたもここで働いてるの」バタン


アニ「そうだけど」


ジャン「ぬぐぐぐぐ……!!!!!」ギュウウウウ


ジャン「2、3、5、7、11、13……!!!!」ギュウウウウ


クリスタ(ああ……茶葉買ってくるの忘れてた……明日朝一で買いに行こ)フキフキ



アニ「あんたは向こうに行ってて。どうせ邪魔するでしょ」


ジャン「あ、ああ……そうさせてもらうぜ……」プルプル


クリスタ(怒りで体が震えてる……修羅パンツになっても良いんだよ?)フキフキ


アニ「ご注文は?」


ミカサ「ココア」


クリスタ「よく練って砂糖とミルクありあり、だったよね?」ヒョコッ


ミカサ「そう」


エレン「アニ、その格好かわいいな!」


アニ「……ご、ご注文は?」


ミカサ「ぬぐぐぐぐ……」グニャッ



クリスタ「お、お客様!?スプーンを曲げないで下さい!小学生じゃないんですから!!」


ミカサ「……申し訳ない」


エレン「えっと……俺も、それで」


アニ「かしこまりました」ツカツカ


アニ「あいつもちょっとは仕事し……」ガチャッ


ジャン「?цεфарξλлζχкмпψιктο!!!!」ジタバタ


アニ「」


クリスタ(本当に修羅パンツになっちゃった……)フキフキ



アニ「何してんの?」ジョボボボボ


ジャン「……なんでもない」ドサッ


アニ「耳栓しといた方がいいよ」


ジャン「そんなもんねぇよ……」ゴロッ


アニ「……」ツカツカ


アニ「どうぞ、ココアです」コトッコトッ


クリスタ(そういえば、パンツとズボンって紛らわしいよね……)フキフキ



エレン「ありがとな!」


ミカサ「エレンは渡さない……」ゴゴゴ


アニ「何そのゴゴゴって……別にいらないから」ツカツカ


エレン「……」


ミカサ「エレン、久しぶりの二人きりの時間が取れた」ピトッ


エレン「そんなくっ付くなよ鬱陶しい……」ズズッ


ミカサ「」ピシッ


クリスタ(下着の方をおパンツと呼んで区別したらどうかな?ズボンは廃止で)フキフキ



エレン「俺と二人じゃアルミンが可哀想だろ!」


ミカサ「それは……そうだけど」シュン


エレン「それにお前一回コニーと来てたし……あっ、もしかしてお前コニーが」


ミカサ「違う!!そんなことは断じてない!!」


エレン「別にコニーが好きだなんて言ってねぇぞ?」


エレン「そんなに否定するってことはやっぱりお前……」


ミカサ「クリスタ助けて!!いつものエレンじゃない!」


クリスタ「ほぇ」フキフキ



ミカサ「まさか……話を聞いてなかった……の?」


クリスタ「そそそそんなことないよ!ミカサがコニーの事好きなんじゃないかって話だよね?」キュッキュ


ジャン「いいか!?マスターは雑念とは無縁の方なんだよ!!ガチャッ


クリスタ「そ、そうだよ!」アセアセ


アニ「……どうだか」


ミカサ「とにかく私はコニーに一切の恋愛感情を持っていない」


エレン「解った解った」ズズズ


ミカサ「……わ、解ってくれれば、いい」



エレン「でもさ、別に俺に気使う必要はねぇぞ?」ズズズ


ミカサ「え?」


エレン「ジャンとかお前のこと好きらしいし……アルミンから聞いただけだけど」


ミカサ「?」


エレン「その……つまり……俺には恋愛は必要ねぇと思う」


ミカサ「同感」ズズ


エレン「少なくとも、巨人を駆逐するまではな」


エレン「でも……お前まで俺に合わせる必要はねぇってことだ」


エレン「お前だってほら……女なんだし」ズズッ



ミカサ(…これは喜んでいいの?)


ミカサ「別に合わせている訳では……ない」ズズズ


エレン「そうか?なら良いんだけどよ」ズズッ


クリスタ(ジャンの喉が心配……明日ノド飴買ってこよ)フキフキ



ジャン「ああああああ!!!!クソがああああ!!!」バフバフ


アニ「ソファが壊れるから止めなよ」


ジャン「何であいつばっかりいいい!!!」バフバフ


アニ「はぁ……」


ジャン「エレン……エレン……!!!!エレェェェェェェンッッッ!!」


アニ「うるさい」


ジャン「エレン三段活用だ!!」クワッ


アニ「何それ……」



エレン「そう言えばアルミンはマルコと来たらしいぜ」


ミカサ「え?ここは男女ペアでしか来れない筈じゃ……」ズズズ


クリスタ(今度ここでお菓子出そうかな……やっぱり止めようかな)フキフキ


エレン「俺もそう思ってたんだけどよ……同姓ともこれるらしいぜ」ズズズ


ミカサ「つまりエレンがミーナと来たのは勘違いだったと?」ドキドキ


エレン「まあそうだな。知ってたらアルミンかライナーと来たんだけどな……」ズズズ


ミカサ「そ、そう……」ニマニマ


エレン「何で笑顔なんだ?」

>>227訂正     同姓ともこれるらしいぜ×

        同性とも来れるらしいぜ○



ミカサ「こここれは……」アセアセ


エレン「ああそっか……サシャあたりと来たかったんだな」


ミカサ「違う!」


エレン「じゃあ何なんだよ」


ミカサ「そ、それは……」


エレン「……まあ言いたくないんならいいけどよ」ズズッ


クリスタ(でも私クッキーしか作れないし……アニなら色々できるかな?)フキフキ


ミカサ「クリスタ!やっぱりいつものエレンじゃない!」


クリスタ「ほぇ」ヌボーッ



ミカサ「やっぱり聞いてなかったの…?」ゴゴゴゴ


ジャン「何回も言わせるな!!マスターは雑念とは無縁の方なのだ!!」ガチャッ


アニ「どうだか……」


ミカサ「……」


エレン「いつもと違うってどういう意味なんだ?」ズズズ


ミカサ「いつもよりちょっと優しい」


エレン「そうか?」


ジャン「ちくしょおお!!イチャコラしやがって!!」バタン


アニ「嫉妬は醜いよ。特にあんたのはね」


ジャン「くそおお!!早く帰れ!!」バフバフ


アニ「我慢我慢」


ジャン「……」シュン


アニ「……解ればいいんだよ」


ジャン「認めねぇぞ……」ボソッ


エレン「……そろそろ帰るか」ガタッ


ミカサ「そうしましょう」


アニ「……ありがとうございました」


クリスタ「またのご来店をお待t」


エレン「もうここには来ねぞ」ガチャッ


ミカサ「解った」


クリスタ「」



ジャン「ふぃ~……やっと帰ったか」


アニ「気になってたんだけど……教官はどうしたの?すぐに潰されそうなもんだけど」


ジャン「懐柔しておいた」


アニ「どうやって?」


クリスタ「そういえば気になってた……」フキフキ


ジャン「その間接照明、教官から貰ったのを使ってるって言っただろ?」


アニ「ああ……」


クリスタ「そういえば!」



ジャン「あれ……浮気相手に贈ろうとしてたらしい」


クリスタ「えええ……」


アニ「懐柔って言うか……脅迫?」


ジャン「ま、そう言う訳でだ!ここに教官の手が入らないのも俺のお陰だ」


アニ「へえ」


クリスタ「あっそフーン」フキフキ


ジャン「ここを立ち上げたのはほとんど俺だぞ!?もっと敬え」


アニ「でもね……仕事は結構サボるし」


クリスタ「客が来るのも結局私たちのお陰で……」



ジャン「おい!?今日のはお前が引っ込んでろって言ったんだろうが!?」


アニ「冗談だよ」


クリスタ「感謝してます」


ジャン「お、おう……」


アニ「照れてるでしょ?」ニヤッ


クリスタ「いや~、ジャンはミカサ一筋だと思ってたけど案外……」フキフキ


ジャン「……うるせえよ」



 完

どこで始まっても、どこで終わっても良い、と言うスタンスで書いてます

このスレにオチがないのはこうやってふと続けたくなった時に始められるからっていうのもあるんです







ジャン「マスター……チョコ味ばかり食べないでください」






アニ「プレーンしかなくなる」ズズッ


クリスタ「バレた?」ボリボリ


ジャン「ハァ……会議中だってのについクッキーの話になっちまうな」


アニ「で?どうすんの?」





ジャン「まずは伏線回収だろ」ズズッ





アニ「伏線?」


ジャン「まずはお前のセリフだ。サシャが俺のこと探してたぞーってやつ」


アニ「ああ……」ズズッ



ジャン「もう一個は……何故ここで酒が出せないのか」ボリボリ


クリスタ「あっ……それは……」


アニ「何?何があったの?」


ジャン「それはな……」



改装翌日



クリスタ「じゃーん!お酒買ってきちゃいました!!」ゴトッ


ジャン「なんだ?呼んだか?」クルッ


クリスタ「違うよ!隠れ家と言えばお酒でしょ!お酒買ってきたの!」


ジャン「ああ、うん……でも訓練兵には出すなよ?」


クリスタ「解ってるって!だから試しにジャンに飲んでもr」


ジャン「飲むわけねぇだろ!勿体ないから開けるなよ」



クリスタ「なんだ……改装完了を祝して乾杯しようと思ってたのに……」シュン


ジャン「お、おい……そんなこと言うなって……飲むしかなくなるじゃねぇか」アセアセ


クリスタ「本当!?飲んでくれるの!?」パアァァァ


ジャン(これは同性に嫌われるタイプだな……)


クリスタ「それじゃぁ早速……」トクトク


ジャン「……」ワクワク




クリスタ「どうぞ!」ズッ


ジャン「これなんだ?」ゴクッ


クリスタ「えっと……『うおっか』のオレンジ割りだったかな」


ジャン「マジかよ!!!?」サァァァ


ジャン「それはやばい……!もはや硫酸だ……水!水……」


クリスタ「えへへ?そうかなぁ……?///」



ジャン「クリスタ……お前……」バタッ


クリスタ「私は……」バタッ


ジャン「」


クリスタ「」


サシャ「あれ?なんか音が聞こえます」ザッザッザ


サシャ「ジャンとクリスタでしょうか」ザッザッザ


サシャ「……誰かいるんですか?」ガチャッ


ジャン「」


クリスタ「」



サシャ「どうしたんですか二人とも……こんな所で寝たら風邪ひいちゃいますよ?」ツカツカ


サシャ「ほら、クリスタもお腹出して……ん?」


サシャ「たっ、大変です!二人が死んでます!!」アタフタ


ジャン「ん・・・・・・」


サシャ「ジャン?起きてるんですか?生きてるんですか?」ユサユサ


ジャン「ん……サシャぁ……」ダキッ


サシャ「えっ?」ドキッ


回想中断




アニ「は?」



クリスタ「そんなことあったの?寝てたから覚えてないんだけど……」


ジャン「まぁこれ以上は誰得だって話だよな。やめとく」


アニ「ともあれ、伏線を二つ回収したようだけど」


ジャン「伏線ってほど隠れてはなかったがな」ボリボリ


アニ「ベルユミとイアリコが来るんだってね?」


ジャン「ああ」



アニ「で、あんたはまたサシャを呼ぶんでしょ」ボリボリ


ジャン「呼びはしねぇよ」ズズッ


アニ「えっ……じゃあ実際どうなの?あんたら」ボリボリ


クリスタ「気になる気になる!!」


ジャン「……」




回想開始



サシャ「ちょっと見てくださいよ!ジャンのシャツぶかぶかですよ」ヒラヒラ


ジャン(全裸にシャツ一枚……だと)


ジャン「俺のじゃなくて自分の服を着ろ」


サシャ「あっついんですよ~」ダキッ


ジャン「暑いんなら抱き付いてくるなよ……」


サシャ「暑いけど抱き付きたいんです!」ギュゥゥゥ


ジャン「わ、訳が分からん……」ダラダラ




    回想終了



ジャン(と言う事があったか……あとは)




    回想開始



ジャン(明日は雨か……ベルトル占いは外れた試しがねぇもんな)テクテク


ジャン「……」テクテク


サシャ「ジャァン!!」ダキッ


ジャン「ぐはっ!!」ドサッ


ジャン「…………い、一体……何が……」キョロキョロ



サシャ「ジャン!私ですよ私!!」


ジャン「サシャ!今のは痛かったぞ!」ムクッ


サシャ「ジャンが見えたもので……つい……」シュン


ジャン「……つ、次は手加減しろよ」


サシャ「はい!」ギュッ



    回想終了




ジャン(とか……昨日も)


    回想開始



ジャン「え?夏が好きかって?今冬だぞ」


サシャ「はい。ジャンは夏が好きですか?」


ジャン「好き……だな」


サシャ「……私は嫌いです」


ジャン「何でだ?」


サシャ「くっついても嫌がるじゃないですか!暑いって言って」


ジャン「そりゃ暑いから嫌がるだろ!」



サシャ「でも冬は好きですよ。くっついてもジャンが嫌がらないですから」ダキッ


ジャン「何でくっついてくるんだ?」


サシャ「そりゃぁまぁ……暖かいし……」モジモジ


ジャン「何だ?」


サシャ「……何でもないです」ギュッ



     回想終了


ジャン(こんなこともあったな……)




    回想開始



ジャン「ん?お前髪下ろしてんのか」


サシャ「風呂上りなので・・・・・・結ってた方がいいですか?やっぱり」


ジャン「どっちでもいい。こう言うのはたまに見て驚くのが一番いいんだよ」


サシャ「驚いたんですか」


ジャン「驚いた」



サシャ「……」


ジャン「……」


サシャ「……」パァァァ


ジャン「……なに急に笑顔になってんだよ」ドキドキ


サシャ「わ、私を見てジャンが驚いてくれたんだな……っていうか……」モジモジ


サシャ「その……気にかけてくれてるっていうか……えっと……」ゴニョゴニョ


ジャン「……」



    回想終了




ジャン「・・・・・・別になんにもねぇよ」ボリボリ



ジャン(この間わずか2秒である……)ズズッ


アニ「そうなの?拍子抜けしたよ」ボリボリ


クリスタ「何というか……ことごとくミカサとの絡みがないね」


ジャン「それは言うな……」


クリスタ「逆にミカサ以外なら大体あるのに」


ジャン「やめてくれ……」


アニ「でも伏線伏線言ってるけど唐突すぎるよ」


クリスタ「もうちょっときっかけとかあってもよかったよね」



ジャン「いや……だから言ってる!誰得だと思うから無いって!!」モグモグ


アニ「ハァ……もういい。それより来たみたいだよ」ズズッ


クリスタ「行くよ!」ガタッ



クリスタ「……ようこそ。私の隠れ家へ」


クリスタ「ここはお客様の会話を弾ませる、お客様だけの空間」


クリスタ「ですので、席は二つだけで御座います」


イアン「ここを改装したのか……全く、よく教官に怒鳴り込まれないものだな」


リコ「何でもキースさんの弱みを握ってしまったらしい。全く末恐ろしい奴らだ」



クリスタ(無視ですかーー!?)


ジャン「いやあの……偶然といいますかその……」


イアン「メニューをくれ。……しかし俺たちは幸運だなリコ」ガタッ


リコ「毎日夕飯が終わった直後の一時間だけ空いてるなんて、本当に隠れ家だ」


クリスタ「隠れ家です!」


アニ「……もう隠れてないようなもんけどね」


ジャン「ハァ……ここ有名になりすぎたな。まさか駐屯兵団からくるとは」




イアン「さすがに酒や料理までは出せないか……まあ仕方ない」


リコ「ココア二つで。ミルクなし砂糖ありありで」


クリスタ「かしこまりました」ガチャ




イアン「ミタビの奴も呼んでやればよかったな……」


リコ「呼んだところで誰と来るの?」


イアン「そうか……それもそうだな」



リコ「あいつは酒が出ない店は来ないと思う」


イアン「……今度酒を持って行ってやるとするか」


リコ「任務中には飲ませないでよ?」


イアン「解ってる。あいつもそこまで不真面目じゃないはずだ」


リコ「ハンネス部隊長にも」


イアン「ああ、そういえばあの人の知り合いの子がここに居るらしいな」


イアン「確か……歴代ぶっちぎりトップの子だったか」


リコ「ミカサ・アッカーマン。調査兵団に行くと言っていた」



イアン「あと二人居たと思うが……お前たち知ってるか?」


ジャン「エレンとアルミンだと思います。その三人はいつも一緒ですし」


イアン「そうだっだ!その二人も調査兵団に入るんだったな」


リコ「全く……駐屯兵団にはそうやっていつも腑抜けと落ちこぼればかり入って来る」


イアン「まあそう言うな。皆命は惜しいだろう」


リコ「あなたは甘い!新兵にはもっと厳しくいかないと……」


イアン「いざと言うときに信頼し合えないと死ぬだけだぞ」


リコ「だからわざと厳しくして信頼される上官にだな……!」



イアン「お前らはどちらがいい?」


ジャン「え~と……甘い上官の方がいいです」コトッコトッ


ジャン「その方が上官としてだけではなく人として信頼できる……と思います」


リコ「なっ……」


アニ「私は厳しい上官の方がいいと思います」


アニ「公私混同している人は信頼できないので」


イアン「……なるほどな」


リコ「もうやめにしよう。でもいつか決着をつけてやるから」ズズッ



クリスタ(……私は?)フキフキ


イアン「……あとで少し訓練所を見回ってみるか?たまにはこう言うのもいいだろう」


リコ「ついでに歴代トップの顔も拝んでやろう」


イアン「ミカサの顔はわかるか?」


ジャン「きれいな黒髪で……えっと、あまり見ない顔立ちなのですぐわかると思います」


ジャン「身長はちょうど170くらいで……黒い眼をしていて……」


イアン「ほう……」ニヤッ


ジャン「……」



リコ「また始まったよ……」ズズッ


イアン「まあいい。次はお前の話だ」ズズッ


リコ「な……何?」ズズッ


イアン「……その眉毛はわざとか?調査兵団団長位あるぞ」


リコ「面倒だからだよ……あまり見ないで」プィッ


イアン「すまん……こんな場所だとつい変なことを聞いてしまうな」


リコ「……」ズズッ


イアン「しかし……壁を守る精鋭とは言えお前も女だ。眉毛くらい……」


リコ「行くよイアン!!」チャリン



イアン「はあ……」


イアン「全く……」ガタッ


クリスタ「ありがとうございましたー」フキフキ


ジャン「またのご来店をお待ちしております」


アニ「お待ちしております」


イアン「訓練がんばれよ」ザッザッザ


リコ「それは当たり前だ!」



ジャン「……帰ろ」


クリスタ「お疲れ様でした」


アニ「お疲れさま」


ジャン「……」ガチャッ


ジャン「あ、そうだ」


クリスタ「何?」

今日は終了



ジャン「……やっぱり何でもねぇ」


アニ「それも伏線じゃないだろうね」


クリスタ「油断も隙も無いよ」


ジャン「……さあ」


ジャン「どうだろうな……」ザッザッザ


ジャン(まあ、サシャが特別招待されてきたときの言動は全部伏線だがな)ニヤッ

クリスタ「……ようこそ。わたs」


ベルトルト「メニュー下さい」


クリスタ「……」トボトボ


アニ「大丈夫。次があるから……」ナデナデ


クリスタ「うん……」


ジャン「どうぞ」ファサッ



ユミル「メニューっつってもな……ココア、牛乳、紅茶、コーヒー、玄米茶しかないぞ」


ベルトルト「玄米茶!!」


ユミル「……紅茶で」


ジャン「かしこまりました」ツカツカ


アニ「サシャに聞いたら……本当にあんたらって何もないんだね」ズズズッ


アニ「このssの性質上あんたが報われてるなんて完全なフリだ」


ジャン「……」



アニ「だってサシャがここに来た時、あんたじゃなくてマスターを呼んだし」


ジャン「ちょっと止めて」


アニ「……となるとサシャがここに来た日って」


アニ「女性陣からの恋愛感情が全部否定された日になるのか」


ジャン「……」


アニ「マスターからは酷い言われようだったし。ミカサとユミルは無いとして……」


ジャン「」


アニ「ハァ……代わりに持っていかないと」ガタッ




アニ「……お待たせしました」コトッコトッ


ユミル「どうも」


ベルトルト「どうも……」ダラダラ


ユミル「何でベルトルさん汗かいてんだ?」


アニ「玄米茶が熱すぎるんじゃない」


ベルトルト「いや……別に……」ボタボタ


ユミル「今冬だよな?」ズズッ


アニ「昨日は雪が降ったよ」ツカツカ


ベルトルト「あ、暑いから汗をかいてるわけじゃないよ……」ポタポタ


ジャン「」


ジャン「……」


クリスタ「ジャン」


ジャン「ん?」


クリスタ「生き返った」キョトン


ジャン「死んでねぇよ」


クリスタ「……ジャンってよく気絶するよね」





ジャン「うるせえな」


クリスタ「ノドもそうだけど、心配だよ」


ジャン「ああそう言えば……この前ノド飴買ってきてくれたよな。ありがとな」


クリスタ「まだあるからね。エレンが来た時のために」


ジャン「要らねぇよ。俺よりむしろあいつが要るだろだろ」


クリスタ「……絶叫コンビだね」


ジャン「あ?」


クリスタ「二人とも顔怖いし、短気だしぴったりだと思うよ」


ジャン「勝手にコンビにするな!」



クリスタ「ごめんごめん。私が言いたいのはね、ジャンとエレンは仲良くできるってことなんだけど」


ジャン「…………そうだな」


ジャン「仲良くする気は一切ないが」


クリスタ「が、頑固だね……何か恨みでもあるの?」


ジャン「無けりゃ修羅パンツになんかならねぇだろ」


クリスタ「それもそうだね……ごめん」

投下終了します



ベルトルト「えっと……何で僕なのかな?」ズズッ


ユミル「ベルトルさんはほかに相手でもいたのか?」


ベルトルト「ん~……」チラッ


アニ(……今日は早く帰らないと)


ベルトルト「居ないけど……ユミルにも居ないの?」


ユミル「居ねぇよ」ズズッ



ベルトルト「じゃあなんで僕と……」


ユミル「私も来たかったし……ベルトルさんは来たことなかっただろ?」


ベルトルト「あ、ああ……連れてきてくれたんだ」アセアセ


ユミル「勘違いはするなよ?私はクリスタに会いに来たんだ」


ベルトルト「うん。もちろんだよ」ボタボタ


アニ「柄にもなくツンデレみたいなセリフを吐いたね」


ジャン「あいつは実際そうだろ。クリスタにはデレデレだが」


クリスタ「違うよ?別に私にだけ特別優しいってわけじゃないよ」


ジャン「結婚したい……とか言ってるけどな」


クリスタ「冗談に決まってるでしょ?まさか信じるの?」


ジャン「でもアレは冗談に聞こえねぇよな……」ヒソッ


アニ「指輪買ってそうな位だよね」ヒソッ


クリスタ「?」



ジャン「……そ、そうだな。冗談だろ」


アニ「冗談だと思う」


クリスタ「……そっか」


クリスタ「……」


アニ「フフッ……」ガチャッ


ジャン「……」



クリスタ「……」


クリスタ「……あの……サシャから聞いたんだけどね」


ジャン(パンを餌に演技させてたのがばれたか……?)


クリスタ「ジャンってミカサが好きなの?」


ジャン「えっ……っと……そうだ」


クリスタ「そう」


ジャン「……」



ベルトルト「ぼ、僕はホモじゃないよ……」アセアセ


ユミル「そうなのか?私はてっきり……」ニヤッ


ベルトルト「君に人をホモ扱いする資格はないと思うけど」ズズッ


ユミル「ふ~ん……いつになく強く出てきたなベルトルさん」ズズッ


ユミル「あんたらと違って……私とクリスタは性別を超えて愛し合ってる」


ベルトルト「愛し……合ってるの?」


ユミル「多分。恐らく。そうであろう……と思われる」


ベルトルト「絶対嘘だ!!」



ユミル「細かいことはいいんだよ!」


ベルトルト「……365歩譲って、君たちが愛し合ってるとしよう」


ユミル「ゆ、譲りすぎだ!」


ベルトルト「でも僕とライナーは違うよ」


ユミル「別にライナーだなんて言ってねぇぞ?私はベルトルさんとジャンが……」


ベルトルト「!!??」


ユミル「二人とも馬面だしな」ズズッ












ジャン「」


クリスタ「あ、まただよ」


アニ「……多分放っておいたらその内起きるんじゃない」


クリスタ「そうだね……」


ベルトルト「……ライナーが言ってたんだ」


ユミル「?」


ベルトルト「……僕と話すときだけ顔が赤いって」


ユミル「なっ!?ババカだろ!?そんな訳ねぇだろ!!」ガタッ


ベルトルト「……そういう反応か」


ユミル「わっ、私は……さっさとライナーのところに帰れ!バカ!!」


ベルトルト「……」


ユミル「……」



ベルトルト「別にユミルの事だとは言ってないけど……」


ユミル「……お代わりください」


ベルトルト「僕も」


クリスタ「かしこまりました」ガチャッ


ジャン「玄米茶とココアでよろしいですか?」


ユミル「はい……」


ベルトルト「はい」



ジャン「……」ジョボボボ


クリスタ「ジャンはメンタル強いね」ボリボリ


アニ「そうだn……あっ、またチョコ味ばっかり食べて……没収」スッ


クリスタ「そ、それだけは~~!!」


ジャン「お前ら遊ぶな」ガチャッ


ユミル「相変わらずかわいいなクリスタは」


ジャン「……」コトッコトッ


ベルトルト「どうも」


ユミル「羨ましいんだよ!!お前そこ代われ!」


ジャン「前にも聞いたぞそれ……」


ベルトルト「相変わらずだねユミルは……」ズズッ



ユミル「そうだ!私はベルトルさんなんかよりクリスタが好きなんだ!」


ジャン「その言い方って……な?ベルトルト」チラッ


ベルトルト「ぼ、僕に振らないでよ……」アセアセ


ユミル「やっぱりお前ら……出来てんのか」


ジャン「何で悲しそうに言うんだ?」ニヤァッ


ベルトルト(頼もしい……こう言う時だけだけど)アセアセ



ユミル「う……別に悲しそうになんて言ってねえだろ!!」


ジャン「ん……そういうことにしといてやろうぜ。ベルトルト」


ベルトルト「う、うん……」


ユミル「おい!話を聞け!!!」


ジャン「じゃあな」ツカツカ


ユミル「あの野郎……!!」


ベルトルト「ユミル、落ち着いて」


ユミル「あっ、うん……」ポスッ


ジャン「素直に言う事聞くんだな」ヒョコッ


ユミル「き、消えろ!!」



ジャン「……」バタン


ユミル「……」


ベルトルト「……」


ジャン「……」ガチャッ


ユミル「てめぇ!!まだ何かあんのか!?」


ジャン「そろそろ閉店です」


ユミル「……」


ベルトルト「……」ダラダラ


ユミル「……行くぞベルトルさん」



ベルトルト「う、うん……それじゃあ」ガタッ


ジャン「ありあとやしたー」


アニ「……またのお越しをおまてぃしております」


クリスタ「……」キュッキュ


ユミル「まともに挨拶できる奴はいねぇのか!?」


ベルトルト「……」ザッザッザ


ユミル「二度と来ねぇぞ!!」


ベルトルト「そ、そうだね」


クリスタ「店員一同」


アニ「誠心誠意」


ジャン「またのお越しをお待ちしております」


ユミル「最初からそうしとけ!!」


ベルトルト「……」ボタボタ



ジャン「微妙につながって無かったな、さっきの」


クリスタ「ジャンのせいだけどね」


ジャン「は?」


アニ「店員一同、誠心誠意と来たら解るでしょ?」


ジャン「……全然」フルフル


アニ(これはダメだね)チラッ


クリスタ(言うだけ無駄だよ!)コクッ



ジャン「あ、そうだ! >>229を見てくれ!」


アニ「あんたの言動は唐突すぎるんだよ……びっくりしたじゃないか」


クリスタ「?」


ジャン「アニの料理の腕前やいかに!?……ってな訳でだ、どうなんだ?」


アニ「普通の料理なら出来るけど甘いものはからっきしだよ」


ジャン「……」


クリスタ「だ、だめ……なの?」


アニ「全然ダメ」


ジャン「期待したのによ……」



アニ「私はいいでしょ?どうせクリスタのクッキーが出るって聞けば男どもは寄って来るだろうから」


ジャン「それも……そうだな」


クリスタ「クッキーだけじゃ隠れ家っぽくないもん!!もっとサブレとかおしゃれなものを出したいの!」


ジャン「そ、そうか……頑張れよ」


アニ「……」


ジャン「じゃあな。俺は帰る」


アニ「お疲れ様でした」


クリスタ「お疲れ様」

ジャン「……」ザッザッザ


アニ「……私も帰ろうかな」


クリスタ「うん……お疲れ様」


アニ「じゃあね」ザッザッザ


クリスタ「……」バシャバシャ


クリスタ(ユミルは何かベルトルトと仲良くなってたなぁ……ちょっとうらやましいかも)バシャバシャ


クリスタ(アニはアルミンかな?それともエレン?)バシャバシャ


クリスタ(ミカサはエレンだよね。そういえばジャンはミカサが好きだって言ってたっけ)


クリスタ(サシャはコニーかなぁ……あれ!?私だけ相手が居ないんだけど!?)パリン



クリスタ「あっ……割っちゃった」


ジャン「全く……怪我するといけねぇから離れてろ」


クリスタ(居たじゃない!!私にも白馬の王子様が……!)キラキラ


クリスタ(…………う~ん、正しくは……)


クリスタ(白馬が王子様、かな?)



      完


ジャン「投げたなこれ」


クリスタ「めんどくさくなったんだね」

くぅ~w疲れましたww

という事でこれで完結です

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