京子「夏休みinごらく部」 (88)

結衣の家

京子「夏休みだけど部活をしよう!」

結衣「なんで私の家で…」

京子「細かい事は気にしない気にしない!」

ちなつ「夏休みに結衣先輩の家で遊べるなんて…感激ですっ!」

あかり「あか」

京子「さてっ! 今日の部活だが…まずは>>4をしよう!」

大富豪

京子「大富豪だ!」

結衣「大富豪か…いいけど」

ちなつ「トランプあるんですか?」

京子「もち!」サッ

京子「じゃ、配るねー」



京子「みんな行き渡ったよね?」

結衣「うん」

ちなつ「はいっ!」

あかり「大丈夫だよぉ」

京子「それじゃー始めよっか!」


一巡目

京子「ほい、4ダブルー」

結衣「パスで」

ちなつ「5ダブです」

あかり「13ダブルだよぉー」

京子「えっ…」

あかり「え?」

京子「あ、いや…なんでもない」

京子「みんなパスでいい?」

結衣「いいよ」

ちなつ「はい」

あかり「わぁい!」


三順目

結衣「はい、4」

ちなつ「7です」

あかり「2だよぉ」

結衣(なんだろう…革命でもするつもりか?)

京子「ジョーカー出す人…いないか…」

京子「いいよ、あかりの番」

あかり「やったぁ!」


四巡目

あかり「3だよぉ」

京子「6!」

結衣「9、縛り」

ちなつ「うっ…パスで…」

あかり「1だよぉ!」

結衣「2はあかりがさっき使ったからないな…」

ちなつ「じゃあ流れますね」

あかり「わぁい! またあかりの番だねっ」

京子(もしかして、あかり…何も考えてないんじゃ…)

京子(って事は…あかりの手札にはもう強いカードはないかも…)

京子(…!)

京子「そうだ、罰ゲームありにしよう!」

結衣「罰ゲーム?」

京子「うん」

ちなつ「どんなのですか?」

京子「そうだなー…」

京子「ビリの人は、一位の人に…」

京子「>>15!」

胸をもまれる

京子「胸を揉まれる!」

結衣「むっ、胸!?」

ちなつ「いいですね! 是非っ! やりましょう!!」

あかり(えっと…あかりが今一番手札が少ないから…)

あかり(…負ける事はないかもっ!)

あかり「うん、あかりもいいよぉ」

結衣「あかりまで…」

結衣「…わかった、それで行こう」

京子「おっけい!」

京子「じゃ、再開ー!」


五巡目

あかり「8のダブルだよぉ」

あかり「えっと…たしか、八切りだよね?」

京子(親で8ダブ!?)

京子「そ、そうだよ」


六巡目

あかり「5だよぉ」

京子(…やっぱり何も考えてなかったか)

京子「7」

結衣「13、縛り」

ちなつ「パスです」

あかり「パスだよぉ」

京子「んー…パス!」


八巡目

結衣「10」

ちなつ「パスです」

あかり「うぅ…あかりも…」

京子「ふふん、くらえ結衣! 2だ!」

結衣「くっ…」

ちなつ「じゃあ流れますねっ」

京子「ここから京子ちゃん無双が始まるぞー!」


九巡目

京子「3トリプル!」

結衣「…ふっ…甘いな、京子」

京子「な、なんだよ…」

結衣「私の残り手札は4枚…」

結衣「…そして、これが私の出すカードだ!」バンッ

京子「なっ…」

あかり「い、1のトリプル…」

京子「く、くそう…」

結衣「これで私の…」

ちなつ「ちょっと待ってください!」

結衣「ち、ちなつちゃん!?」

ちなつ「まだ、パスとは言ってないですよ…!」

結衣「でも…もう2は…」

ちなつ「ふふふ…油断しましたね、先輩!」

ちなつ「これなら、出せますっ!」バンッ

あかり「わっ!」

京子「2と…ジョーカー2枚!?」

結衣「うそっ…」

ちなつ「ずっとこの機会を待ってたんです!」

結衣(やられた! 私の手札は4だけ…もう勝ち目はない…)

ちなつ「さぁ、では次行きますよっ!」


そして…

京子「勝ってしまった」

ちなつ「うわぁぁぁぁぁん!」

あかり「あ、あはは…」

結衣「結局ビリだったか…」

ちなつ「せっかく…せっかく結衣先輩をビリにしたのにっ…!」

京子「ふっふっふ…結衣よ、罰ゲームの時間だ…」

結衣「お、おい…本当にやるのか…?」

ちなつ「やっぱり無しにしましょう! それがいいですよ!」

京子「だめだめ! 罰ゲームなんだから、ちゃんと受けないと!」

結衣「う…わ、わかったよ…」

結衣「でも、その代わり…少しだけ…」

結衣「…本当に少しだけだからな!」

京子「おうよ!」

京子「ぐへへへ…」

結衣「その手の動き止めろ」

京子「ほい」

京子「じゃ、触っていい?」

結衣「…うん」

京子「……」スッ

ムニュ

結衣「…っ」

ちなつ「いやぁぁぁぁぁぁ!」

あかり「ち、ちなつちゃん!?」

ちなつ「ミラクるんドンキ! ミラクるんドンキ!!」

バキッ ドゴッ

京子「おぶっ! や、止めっ…ぐふっ!」

結衣「ちなつちゃん! 落ち着いて!」

ちなつ「いやあああぁぁぁぁぁ!」



ちなつ「…すいませんでした」

京子「ひどいよ…ちなつちゃん」

結衣「まぁ、許してあげなよ」

ちなつ「元はと言えば京子先輩が変な罰ゲームを考えるからですよ!」

京子「ごめん…」

結衣(あれ…? ちなつちゃん、大賛成してた気が…)

あかり「それより、次は何して遊ぼっか」

京子「>>31とかどう?」

あかねさんで度胸試し

京子「あかねさんで度胸試しをしよう!」

あかり「お姉ちゃんで!?」

ちなつ「えぇー…」

ちなつ(あの人、苦手なんだけど…)

京子「あかねさんって今家にいる?」

あかり「多分いると思うけど…」

京子「じゃあ、いいよね?」

あかり「えっと…」

結衣「それは流石に迷惑じゃ…」

京子「いいよねっ!?」

あかり「う、うん…いいよぉー…」

京子「よし、決まりっ! 早速行こっか!」

結衣「…はぁ」


あかりの部屋

京子「あかねさんは現在一階にいる…」

ちなつ「度胸試しって言っても…誰が行くんですか?」

京子「最初は私が行こう」

結衣「大丈夫か?」

京子「だ、大丈夫…だと思う…」

結衣(全然そうは見えないけど…)

あかり「あんまり、お姉ちゃんに変な事しないでねぇ…」

京子「わかってるって」

結衣「…一応聞いておくけど…何するつもり?」

京子「>>40

ディープキス

京子「…ちょっとディープキスしてくる」

あかり「えぇ!?」

ちなつ「ちょっと!?」

結衣「ま、待て京子! それはマズい…」

京子「行ってくる!」タッ

ガチャ

バタン

結衣「……」

結衣(…死ぬ気か、京子…)


リビング

京子「あかねさん!」

あかね「あら、京子ちゃん…どうかしたの?」

京子「その…お、お話があるのですけれど…」

あかね「私に?」

京子「そうでございます! …ふぅー…」

あかね「…どこか具合でも悪いの?」

京子「あ、いえっ、滅相もございません!」

あかね「…?」

京子(怖ぇー! めっちゃ怖ぇー!)

京子(もう…した事にして戻ろうかな…)

あかね「京子ちゃん…?」

京子(…いや、ここまで来たんだ…)

京子(私がやらなくて誰がやるっ!)

京子「…あかねさん!」

あかね「な、何?」

京子「失礼しますっ!」

チュッ

あかね「…!」

グイッ

京子「うおっ!?」

グググ…

京子「い、痛い痛い! すいません! マジでごめんなさい!!」



あかね「…で、どういう事か説明してもらおうかしら」

京子「はい…」

あかね「わかってるとは思うけど…」

あかね「冗談でした、じゃ済まされないわよ?」ニコッ

京子「!」ビクッ

京子(や、やばい…)

京子(返答を誤れば大変な事になりかねない…!)

京子(嘘でもなんでもいい! とにかくこの場をやり過ごさないと…!)

あかね「さぁ、京子ちゃん?」

京子「……」

京子「>>49

あかねさんが好きなんです

京子「あかねさんが好きなんです!」

あかね「…そう…」

京子「はい」

あかね「…京子ちゃんが、私の事を好きでいてくれてるのは嬉しいわ」

あかね「でも、いきなりキスするのは、やりすぎだと思うの」

京子「ごめんなさい…私、不器用で…」

あかね「私も…驚いたとはいえ、関節を決めちゃってごめんなさいね」

京子「いえっ、全然大丈夫です!」

京子「あ、あはは…ではこれで!」タッ

あかね「ええ」



あかりの部屋

京子「お待たせ…」

結衣「京子…だ、大丈夫?」

京子「平気平気ー…」

あかり(京子ちゃんの目に光がないよぉ…)

結衣「…よし、次は私が行こう!」

ちなつ「ゆ、結衣先輩!?」

結衣「京子が頑張ってくれたんだし、私もやらなくちゃ」

結衣「私は…」

結衣「>>59してくるよ」

パンツを盗む

結衣「あかねさんのパンツを盗んでくるよ」

ちなつ「えっ…」

結衣「じゃ、行ってくる」

あかり「ま、待って結衣ちゃん…」

結衣「何?」

あかり「どこに行くの?」

結衣「ちょっと…ね」

ガチャ

バタン

あかり(心配だよぉ…)


あかねの部屋 前

結衣(あるとしたら、ここか…)

結衣(勝手に入っても…)

結衣(…良いわけないよね)

結衣(…ううん、ばれなきゃ大丈夫!)

結衣(失礼します!)

ガチャ

結衣「……」

結衣「…え?」

結衣(何…これ…)

結衣(私は確かにあかねさんの部屋に入ったはず…)

結衣(なのに…これは…)

結衣(あかりの写真だらけ…)

結衣(…こっちにはあかりの抱き枕…!?)

結衣(こ、怖いな…)

結衣(早いとこパンツを見つけて―)

あかね「あら、結衣ちゃん」

結衣「あ…」

あかね「ここで何してるの?」

あかね「結衣ちゃん?」ニコッ

結衣「…!」ゾクッ

結衣「あ、あ…」

結衣(ころ…される…!)

結衣(でもっ…パ、パンツがまだ…)

結衣(い、一番最善な方法…何か…)

結衣「……」

結衣「>>68

あかりに黙ってて欲しかったら脱ぎたてパンツください

結衣「こ、この部屋の事…」

結衣「あかりに黙ってて欲しかったら、あかねさんの脱ぎたてパンツをください!」

あかね「…!」

あかね「へぇ…なかなか面白い冗談を言うのね、結衣ちゃん」

結衣「じ、冗談に見えますか? 時間が惜しいので、早くして下さい!」

あかね「声が震えてるわよ?」

結衣(押されるな…状況は私の方が有利…!)

あかね「…いいわ、私のパンツくらいだったらあげましょう」

結衣(よしっ…)

あかね「…その代わり、条件があるわ」

結衣「条件…?」

結衣「そっちこそ冗談のつもりですか?」

結衣「今、交渉の鍵は私が握ってるんですよ!」

あかね「…わかってないわね、結衣ちゃん」

結衣「え…」

あかね「あなた、私を掻い潜ってこの部屋から出る事が出来るかしら?」

結衣「…!」

あかね「理解してくれたようね…」

あかね「…でも、あかりの大切なお友達である結衣ちゃんに危害は加えたくないの」

あかね「そこで、交換条件よ」

結衣「…わかりました、条件は何ですか?」

あかね「ふふっ、それはね…」

あかね「>>75よ」

ちなつとあかりを別れさせて

あかね「ちなつちゃんとあかりを別れさせて欲しいの」

結衣「別れさせる?」

あかね「そう、引き離して欲しい…って事ね」

あかね「ちなつちゃん、後にあかりに悪影響を及ぼしそうな予感がするの…」

あかね「だ・か・ら、二人の仲を引き裂いてくれるかしら?」

結衣「…っ」

あかね「もちろん、いいわよね?」

結衣「…わかりました…」

あかね「うん、いい返事ね」スルスル

あかね「…はいっ、私のパンツよ」

結衣「…ありがとう、ございます」

あかね「約束破ったら…だめよ?」

結衣「…!」

結衣「は…はい」


あかりの部屋

結衣「ただいま…」

あかり「結衣ちゃん!」

結衣「…取ってきたよ、あかねさんの脱ぎたてのパンツ」

京子「脱ぎたて!? よくそんなの貰えたな…」

結衣「ま、まぁね…」

ちなつ「結衣先輩…やっぱりすごすぎですっ!」

ちなつ「ここは私も気合いを入れて…」

あかり「も、もう止めようよぉ」

結衣(あかりとちなつちゃんの仲を引き裂く…)

結衣(…するしか、ないんだよな…)

結衣(でも…どうやって…)

結衣(……)

結衣「>>80

やっぱり無理

結衣「やっぱり…無理だ」

ちなつ「結衣先輩?」

結衣「ごめん、ちょっと行ってくる!」タッ


リビング

あかね「あら…随分と早かったのね」

結衣「……」

あかね「ちゃんと私の言った通りにしてくれた?」

結衣「…やっぱり、私には出来ません」

結衣「これが、私の答えです」

あかね「そう…」スタスタ

あかね「…結衣ちゃん」スッ

結衣「…っ!」

ナデナデ

結衣「…え?」

あかね「あかりは、いい友達を持ったわね…」

あかね「ちなつちゃんとの仲を引き裂くって事は、あかりの友達が減ってしまうって事…」

あかね「…ごめんなさい、少しあなたを試してたの」

結衣「あかねさん…」

あかね「これからも、あかりのお友達でいてあげてね?」

あかね「こっちが、本当の交換条件よ」

結衣「…はいっ!」


あかりの部屋

結衣「ただいま」

京子「お、おかえり…」

ちなつ(結衣先輩…出ていった時と全然雰囲気が違う…)

結衣「そうだ、あかり」

あかり「なぁに?」

結衣「手、貸して」

あかり「うん…」スッ

結衣「これからも、よろしくね」ギュッ

あかり「ゆ、結衣ちゃん?」

京子「えっ!?」

ちなつ「そ、それって…どういう事ですかっ!?」

結衣「そういう事だよ」

結衣「ねっ、あかり」

終わり

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