続・母「お母さん、再婚することに決めたわ」 (12)


前スレ 母「お母さん、再婚することに決めたわ」 の続編です
懲りずに立ててしまいました

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新学期——

男「ただいまー」

妹「お帰りなさい。あんたって、生徒会の役員なんかやってたんだ」

男「知らなかっただろ」

妹「全然。ていうか、そんなこと一言も言わなかったじゃん」

男「俺自身忘れてたくらいだからな」

妹「でもさ、生徒会の役員だったなんて、なんか凄いじゃん」

男「俺なんか下っ端の下っ端。なんだそれっていうような役なんだよ」

妹「どんな役なの? あたしのお世話役?」

男「そんな役ねえよ。庶務代理補佐っていう役だよ」

妹「随分と長ったらしい名前だけど、そんな役が生徒会にあったんだ」

男「生徒会で庶務なんて日陰者だし、その中で更に俺なんか一番末端の役だよ」

妹「あたし、そもそも庶務っていうのがよくわかんないんですけど」

男「具体的になにをする役なんだか、俺にだってよくわかんねえんだよ」

妹「今までどんなことしたの?」


男「文化祭の垂れ幕を作ったり、部活の連中が書類持って来たら受け取ったりとか」

妹「あんまり重要な役ではないってことね」

男「上には庶務代理がいるし、そのまた上に正式な庶務がいるんだよ」

妹「庶務のナンバー3って言えなくもないか……」

男「はっきり言って、生徒会の中じゃ雑用係みたいなもんだよ。いや、もっと下かもな」

妹「生徒会ってさ、なんだかんだで結構な人数がいるもんね」

男「うちの学校じゃ毎年十月になると、生徒会の選挙があるじゃねえか」

妹「会長と副会長、それに書記と会計も選ぶんだっけ」

男「それ以外の役員って、どうやって選ぶのか知ってるか?」

妹「そういえばあたし、考えたこともなかった。でも、他の役員もちゃんといるもんね」

男「庶務もそうだけど、他にも広報とかいろいろな役があるんだよ」

妹「その人たちって、どうやって選ばれるの?」

男「適当さ。会長とか副会長の友達とかなら、まだマシな方じゃねえかな」

妹「あんたはどうやって選ばれたの?」

男「たまたま生徒会室の前を歩いてたんだよ」


妹「それで?」

男「そしたらいきなり生徒会室に引きずり込まれて、気が付いたら庶務代理補佐」

妹「なんかいい加減。……ところでさ、なんで今日にかぎって生徒会なの?」

男「今日はおまえが晩飯作るって言ったから、たまには顔でも出そうかと思ったんだよ」

妹「あたしが? 晩ごはん作るって? いつ言ったの?」

男「……おまえ、なんか失敗したな」

妹「あんたがあたしの手料理食べるなんてさ、十年早いとか思わない?」

男「なにを失敗したんだ? 味付けミスったくらいなら構わねえぞ」

妹「……」

男「怒ったりしねえから、正直に言ってみろよ」

妹「ご飯を炊くの失敗しました……残念」

男「おまえ、料理の腕が上がるどころか、急速に後退してんじゃねえか」

妹「大丈夫。お母さんは今日も準夜勤だし、お父さんも残業だから外で済ませるって連絡があった」

男「じゃあ、俺とおまえの晩飯はどうすんだよ」

妹「ファミレスでいいじゃん。もちろん、あんたの奢りだけど」


男「なんで俺の奢りなんだよ。誰のせいでファミレスへ行くと思ってんだよ」

妹「お正月にもらったお年玉、今のあたしの全財産なの。久しぶりに手にしたお金なのよ」

男「わかったよ、泣きそうな顔すんなよ。晩飯くらい俺が奢ってやるから」

妹「ほんと!? じゃあ、フルーツパフェも食べていい?」

男「おまえ、本当に飯炊くの失敗したんだろうな」

妹「あたしを疑ってるの? 本当に本当なんだって。……炊飯器の中、見てみる?」

男「いや、いいよ」

妹「そうだよね。これから美味しいもの食べに行くんだもん」

男「だから?」

妹「見なくて済むものは見ない方がいいって」

男「炊き損なった飯は、帰って来てから俺がなんとかするよ」

妹「モッタイナイ精神だね」

男「くだらねえこと言ってないで、出掛ける仕度……。もしかして、もう着替えてあるのか?」

妹「あたしは既に準備完了です。あとは、あんたがとっとと着替えるだけ」

男「やっぱ、計画的だったんじゃ……。ま、いっか。俺もすぐ着替えるからちょっと待ってろ」


本日の更新はここまでです(今回はかなり短い…)
ありがちな設定で、つまらなかったらごめんね

続きキタ!
前の読み返してくるわ

前スレURLください

>>8

お、続きはっけーん!

続編きたああああああああああああああああああ

前回があっさりと終わりすぎてたから続きがあると信じてた


ファミレスにて——

男「……」

妹「なに? あたしの顔になんかついてる?」

男「いや、そういうわけじゃねえけど……」

妹「もしかして、あたしに見惚れてたとか」

男「それは断じてねえよ」

妹「じゃあなに? はっきり言いなさいよ。あたしがこんなに食べるんで呆れてんでしょ」

男「別に呆れてるわけじゃねえけどさ、でも……よくそんなに腹に入るもんだなって」

妹「仕方ないでしょ。今食べなかったら、今度いつ食べれるかわかんないじゃん」

男「おまえ、どこの国の人だよ。毎日しっかり食ってるじゃねえか。それも三食きっちりと」

妹「そういうことじゃなくて、外食なんて滅多にないことだって言いたいの」

男「俺が作る飯より、外食の方がいいとでも言いたいのかよ」

妹「誰もそんなこと言ってないっての。あんたが作るご飯は、あたしが生きて行くうえで重要なアイテムなのよ」

男「じゃあ、おまえにとって外食って?」

妹「普段食べれないようなものが食べれる……かな」

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