ベルトルト「痛い、痛い…」(16)

ズキズキ ズキズキズキズキ  ズキズキ
  ズキズキ  ズキズキズキズキ

ベルトルト「いたい痛いイタイ……」


ベルトルト「痛い、イタイ…痛い。」

ズキズキズキズキ ズキズキ


ベルトルト「今日も痛い。」

ズキズキズキズキ  ズキズキ

ベルトルト「今日は足が痛い」

ズキズキズキズキ ズキズキズキズキズキズキ


ベルトルト「今日は足が痛い。」

ライナー「おはようベルトルト…」フアアアァ…

ベルトルト「うんライナーおはよう。」ズキズキ

ライナー「ん?」チラッ

ライナー「どうした?…足痛いのか?」

ベルトルト「!!」ズキズキ

ベルトルト「……大丈夫…だから。」ズキズキ

ベルトルト「平気さ…(痛い)」ズキズキ


ライナー「……そうか、無理するなよ。」フッ

ベルトルト「うん…ありがとう、ライナー。」ズキズキ


いつからだっけ?

昨日の訓練で……?

いや、違うな…

あの時の……あの時の……

壁を… 壊した時の足痛みに似ている…


あぁ…

足が痛い。


思い出したく無いな…

やっぱ訓練で怪我したことにしよう…

ズキズキズキズキズキズキズキズキ
ズキズキ  ズキズキズキズキ  ズキズキ

ズキズキズキズキズキズキ

ベルトルト「痛い痛い痛い痛い…」
ズキズキ  ズキズキズキズキ

ベルトルト「痛い痛い痛い痛い痛い…」

ズキズキズキズキズキズキ ズキズキ ズキズキズキズキ

ベルトルト「今日も痛い…」

ズキズキズキズキズキズキ ズキズキズキズキ

ベルトルト「今日は、手が痛い…」

ベルトルト「今日は、手が痛い…」

ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ

コニー「おいー?ベルトルトー?」フリフリ

ベルトルト「!?」ビクッ

コニー「大丈夫かー?ベルトルトー?」ユッサユッサ

ベルトルト「あ、ああ……平気さ(痛い)」ズキズキ

コニー「…スープ…飲まないのか?」

ベルトルト「…の、飲むよ。」カチャカチャ


ベルトルト「っ!!」ズキッ!! カラーン!! 

カラーン!!カラン!!カラン!!

コニー「スプーン……あ!手が痛いのか!!」

コニー「最初の内は、トリガー堅いもんなーはははー」

ベルトルト「だ、大丈夫だから……」ズキズキズキズキズキズキ

コニー「本当に大丈夫かー?」

ベルトルト「うん…心配してくれてありがとう…(心配してくれなくても…いいのに……)」ズキズキ

コニー「そっか、じゃ今日の訓練も頑張ろうな!!」ニカッ

ベルトルト「そ、そうだね……」ハハハ



どうして…手が…痛いんだろう……

昨日は行軍訓練だった……

巨人になる時…

手が噛みちぎられたみたいに痛い。


痛い痛い痛い痛い痛いんだ…

忘れたい、頭の中から消えて欲しい…


行軍訓練で手を怪我した、
うん、怪我したんだ…怪我怪我、怪我したんだ。

ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ
ズキズキズキズキズキズキズキ

ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ

    ズキズキズキズキズキズキズキ

ベルトルト「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…」

ズキズキズキズキズキズキズキ

ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ ズキズキズキズキズキズキズキ

ベルトルト「痛い痛い痛い痛い痛い!頭が痛い痛い痛い痛い痛い!!」ズキズキズキズキズキズキズキ

ベルトルト「痛いいぃっ!!」ズキズキズキズキズキズキズキ

ベルトルト「頭がっ!!頭ガアァッ!!」ズキズキズキズキズキズキズキ

ベルトルト「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…」

ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ

アルミン「ベルトルト!」ボソボソ

ベルトルト「!!」ハッ!!

アルミン「……当てられてるよ?」ボソボソ

ベルトルト「………ごめんアルミン…」ズキズキイイィッ!!

ベルトルト「っぐぅっ!!」ズキズキイイィッ!!ズキズキイイィッ!!

アルミン「!!??だ、大丈夫!!」ソワソワ

座学教官「どうした?フーバー訓練兵?」

アルミン「べ、ベルトルト・フーバー訓練兵は頭痛がひどいみたいです!!」

ベルトルト「い、いや…だ、大丈…夫です。」ズキズキイイィッ!!ズキズキイイィッ!!

アルミン「!?」

ベルトルト「その…問題っ!は……アンヘル・アールトネンで、すよ…ね?」ズキズキイイィッ!!

座学教官「おお!正解だフーバー訓練兵!!」

ベルトルト「アルミン…僕、平気…だから、ね?」ズキズキイイィッ!!ズキズキイイィッ!!

アルミン「ベルトルトっ!!無理は、しないで医務室に…」オロオロ ボソボソ

ベルトルト「僕は、大丈夫…だから本当に大丈夫だから…」ズキズキイイィッ!!ズキズキイイィッ!! ボソボソ

アルミン「本当に?」ソワソワ ボソボソ

ベルトルト「うん…(どうして…どうして…コニーもアルミンも僕なんかの心配するんだ…)」ズキズキイイィッ!!ズキズキイイィッ!!


どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして僕なんかに優しくするんだ!!


辛いよ……

こんなにいい人達…殺したくないよ…

辛いよ…辛い…

どうして僕は、生きているんだ…?

こんな世界…もう見たくない…


見えなくなりたい…

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