【進撃の巨人】古城が震撼した日 (3)

その日古城が震撼した。




巨人の力を持つエレン=イェーガーを保護、監視する為に結成された調査兵団特別班、通称リヴァイ班が滞在する古城。

そこを拠点として6名の男女が1ヶ月後の壁外遠征に備え、生活を共にしていた。

その生活にも慣れた頃の昼時、件の少年、エレン=イェーガーによってその言葉が放たれる。


「兵長ってかわいいですよね」


そして古城は震撼した。

私はその発言に恐れを、怒りを、それとは逆の安らぎを覚えた。

恐れは人類最強の通り名から、怒りは自分の尊敬の念から、そして安らぎは受け入れ難くとも、理解してしまった事から来ていた。


その発言に対し、口を開く。

「そ、それはなんで?どうしてそう思ったの...?」

答えが欲しい、だが聞かない方がいい、相反する感情が頭を支配する。

そして少年は答えた。


「だってちっちゃいのに口が悪くて、近所のヤンチャな子供って感じがしませんか?」


受け入れる事になんの躊躇いもなかった。

すると心に暖かい何かが噴出してくる。

頭を撫でたい。肩車をしたい。お風呂に入れてあげたい。

周囲も同様な様だった。





こんな感情を





私達は知らなかった。






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