男「我は地の王ーー故に魔族の王なりっ!」 (78)

男「発言したことを実行する能力を手に入れた」の続きです

ーー天界

『やれ、なにやらオリンポス凱旋門のほうで騒ぎがあったようだが・・・』

アテナ「地上の者の仕業のようですね、被害はーー下級天使が軽傷で済みました」

『ふむ・・・それはなによりだ、だが天界に出入り出来る存在は早めに摘んでおかなくてはな』

アテナ「えぇ、妙案がございます故、私めに一任していただけますか?」

『では、この件は任せよう久方ぶりの君の戦いが見られる』

アテナ「では、少々お時間いただきます、それではご覧あれ」

『うむ、良きに計らえよ』

『季節は春…地上の者は幻想に騙され踊り狂う…」

ーーー

ーードルド帝国

男「えぇ~っと、オークとガーゴイルを混合部隊にして・・・デーモンは奇襲用に配備・・・っと」カキカキ

アン「本日も魔王様はお忙しいようです」

アン「このような小春日和、花も色気づき、舞うように喜んでいるのがわかるようです」

アン「まるで水のようですね!魔王様っ!」

男「ーーん?あぁ、天使の件で何か来たときのためだよ、ドラゴンがいるからって念には念を入れるべきだ」

イフ「ところで主よ神々との戦争は避けられないようになったが、勝算の程は・・・?」

男「向こうは一騎当千の猛者どもばかりだ、長期戦になるだろうから長い目で見た戦略を考えないと」

アン「前魔王様なら少しは考えがあるのでは?」

よう大成!あれから魔界暮らしはどうだ?

男「どうなんだ?」

『私のときは仲間一人の力が強大、故に力押しだ』

男「神レベルのやつを仲間にしろってことかよ、勇者御一行に神、人間には荷が重い・・・下級天使に互角なんだぞ?最低ラインとして大天使とは闘えないと」

アン「魔王様がすべてやる必要はないのです、物にはそれぞれ役割があるものです、戦闘が苦手なら得意なものと協力すればよいのです」

イフ「うむ、アンダインの言うとおりだドルド革命など立派だったぞ主よ」

男「それも前魔王のおかげだよ」

側近「・・・・・・私の国を豚の小屋に仕立てて何をしようというのです!?」

王の力がああああああ

側近「私は民衆を操りたかったのだ・・・家畜など操りたくもない!」

男「ならドラゴンの世話を頼む」

側近「断っ!じておことわrーードラゴン・・・だと?」

男「あぁ、無理やり引き入れたわりには相手出来ていないから出来るならば頼みたい、国のマスコットに・・・どうだろうか?」

側近「生ける伝説ですねぇ・・・えぇ、引き受けましょう」

男「頼まれてくれるか!前線でガーゴイルを率いてオークの援護をしてほしい」

側近「伝説を扱えるならその程度お安い御用ですよ」

アン「ところで魔王様、耳よりなお便りがございます」

男「いい情報なら聞きたい」

アン「まだギルド内ではございますが魔王討伐の懸賞金が出ています!これは世間に認められたも同然でございます!」

男「ーーっ!遂に来たかっ!くそっ!くそっ!!」

男「魔物の動きも自重していかないと居場所がばれる!側近!外交も慎重に行え、出来るだけボロを出すな!!」

バタンっ!!

ガーゴイル『魔王様!マテリアル王国郊外付近を索敵中のガーゴイルがドラゴンによる攻撃を受け重傷を負いました!!』

ドラゴン「ガァ・・・ヤツカ!!」

男「ちっ・・・勇者ご一行の仕業か、なるべく地上の者とは争いたくはないが」

イフ「主よ、このまま放っておくわけにはいかない、ドラゴンをどう倒す?」

男「……この近くに湖はあるか?」

アン「エーテル湖がございますが」

男「ドラゴンを湖の上空にて打ち落とす、あちらのドラゴンは水に弱い」

側近「ならば早速私の出番のようだな」

男「あぁ引きつけてくれ、攻撃は地上からゴブリンによる投石器を使う」

『ドラゴンを二体保有する選択肢はないのか?小僧』

男(こちらのドラゴンの様子を見てもわかるように仲は険悪、一々争われては作戦に支障を来す、少し残酷だが片方には犠牲になってもらう)

『お前も魔王として板についてきたじゃないか、ケケ」

男(お前を常に宿しているとこうもなるさ・・・通常の思考では神には敵わん)

男『ゴブリンとデーモンを集めよっ!!私が今回の作戦の指揮を取る!!』

おー待ってた待ってた

ーーマテリアル王国

ドラゴン「ガーゴイルがあのように陣形を意識して飛ぶことはない、やはり魔王の手によるものだ」

魔法使い「ったく!なんなのよあの男!!」

僧侶「ですが!悪い方ではないような気がするのです……」

戦士「途中から雰囲気が変わりやがった、ドラゴンが簡単に人の手に落ちると思うか?」

友「……あいつは二体の魔族と契約していた、何があってもおかしくはない」

魔法使い「討伐中にオークを村に送り込むなんて下衆がやることよっ!」

「少し尋ねたいことがある」

僧侶「はい?なんでしょうか?」

「魔王…と呼ばれる者の居場所がわかるか?」

友「ーーっ!」ピクッ

僧侶「いえ…こちらも探しているのですがーーあ、そういえば魔王の手先と思われるものは東の方から飛んできました」

「そうか、感謝する」

キィー!キィー!

友「…敵だ、向かうぞ」

待ってたぜ

前スレ
男「発言したことを実行する能力を手に入れた」
男「発言したことを実行する能力を手に入れた」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1376474164/)

欲しい人いたらdatあげるわ

ーーエーテル湖~上空~

バサァッ!バサァッ!

側近「クク……簡単に引っかかってくれますね」

側近「ドラゴンのくせに勇者につくとは…と、ドラゴンでは区別がつきませんね、ジークとお呼びしても構わないですか?」

ジーク「……イイダロウ」

側近「えぇ、それではジーク参りますよっ!!」


ーーー

ーーエーテル湖周辺

戦士「ちっ!草木ばっかで歩きずらい」

魔王使い「無理やり進もうとするから余計に絡まるのよーーこの単細胞っ!」

僧侶「このような場所で争うのおやめください」

カッ!!ドゴォォオオン!!

魔法使い「な、ななななに事よっ?!」

戦士「……初戦から主力同士の対決ってか、とにかくエーテル湖まで急ぐぞーーっぐぁ?!」

魔法使い「だから余計絡まるって言ったじゃない馬鹿っ!!」

僧侶「さ、急ぎますよ」

ーーー

側近「ドラゴンが二体も集まるだなんて…!魔族の管理も案外良い物かもしれませんね」

ジーク「ヒキツケル」

カッ!!ドゴォォオオン!!

側近「うぉぉおお!!ジーク!素晴らしい回避でした!!このまま逃げますよ!!」

ーーエーテル湖

男(早速やってるな、こちらのドラゴンがやられないといいが……)

男『ゴブリン一番隊から三番隊まで、第一次対空攻撃に備えよ』

アン「様になってきましたね、魔王様っ!」

男「魔力を通さないと魔族との意思の疎通が難しい、ただでさえ少ない魔力なのに」

『戦闘か?ならば早く私を出せ、ドラゴン如きすぐに手懐けてやろう』

男(毎晩俺が寝てる間にドラゴンに何か入れ知恵してるだろ?変なこと教えるなよ)

『私に苦言を申すか、貴様の脳は私の主導権にあるもの、言葉を慎め!』

男(へいへい…ではもし直接戦うことになったら頼みますよ)

バサァッ!バサァッ!

男「来たか……『第一次対空攻撃ーー始めっ!!』

ーーエーテル湖上空

ドラゴン「ちっ!小賢しいやつめ!!」

友「…おい、ドラーー緊急回避っ!!下からの攻撃だ!!」

ゴォォオオオオオオ!!!!

ドラゴン「虫けらめぇ!!…溶岩?地上のやつらは何をしている!!」

友『・・・落ち着け、エーテル湖付近の木を焼け』

ドラゴン「ち、少々良心が痛むが命令とあらばーーっ!!」カッ

ヒュドドドド!!ババババ!!

男『イフリート、被害を抑えろ、アンダイン消火にむかえ』

アン「承知いたしました前魔王様っ!」

イフ「御意」

シュウウウウウ……

ドラゴン「ググ、精霊が何故魔族の肩を持ーーッガァ?!」

友「しまった!なるべく湖から離れろ!!」

男『ガーゴイル、追撃だ、上から叩け』

待ちわびてたぞ

細かいことだけどーーより──の方が自然に見えると思う

友「なっ…!ガーゴイルの群れが何故!?」

ドラゴン「湖に落とす気か小癪な虫めがぁ!!!」

友「オラァ!!」ブンッブンッ

友「飛行が不安定で…」

ザシュ!ドゴッ!

ドラゴン「グ…」

ヒュウウ……

……

ーーエーテル湖

戦士「くそ!!モタモタしてるうちにドラゴンが──!!」

魔法使い「水は危険だわっ!──く、【シールド】【ダメージ軽減付加】」パアァ

僧侶「治療に急ぎます!!」

「……あら?、情報提供してくれた子たちね、こんな戦闘地域で何してるのかしら?」

戦士「今はそれどころじゃねえ!俺らのドラゴンが危ない!!」

「ドラゴン…?あぁ、天界を荒らした人間ってあなた達の事だったのね」

魔法使い「何の話してんのよ!早くここから立ち去った方がいいわ!」

「あらそう、申し訳ないけどここで──沈め」ブンッ

ザシュ……

──エーテル湖

ドラゴン「・・・」

ザッパァーン!!ドドドドド!!

男「よ、よしっ!こんな簡単に作戦が行っていいのか……?」

『上出来だ小僧』

男「アン!水でドラゴンを囲め!…それとスライムでドラゴンの口周りを覆え」

男「よし、これで俺達の勝t──っ!?」

ズドォォオオオン!!!

アン「ま、魔王様っ!?」

男「──っがぁっ?!護衛のデーモンは…なにしてやがる……」バタン

『ちっ!代われ小僧!!』

「あれー?、結構本気で蹴ったんだけどなー甘かったかな…」

男『……ふぅ、刺激的な挨拶だ、ところで魔力がもう少ない、早めに質問に答えろ、貴様は誰だ?』

カーリー「くぅ~惜しいな~、カーリーって言ったら分かるかなぁ?」

イフ「カーリー……っ破壊神!?すでに神の手先がここまで…。」

カーリー「それじゃー、早めに終わらすからね…」

男『……こちらもその方が好都合だ、私を誰だと心得るっ!!魔族の王──故に敗北など有り得ぬ!!』シャキィン

──エーテル湖付近

友「…くっ!」

友「ドラゴンはどこにいった?」

友「ともかくパーティーと合流して戦闘に戻らなければ…」ザッザ

友「もう魔王のドラゴンは囮だったのか…やられた」ザッザッザ

友「──っ!?あ、あいつら!!何があった!『説明しろ』」

友(クッ…!何故こんなところで能力が……)

戦士「あぁ…ドラゴンが天界でどうとか…俺には…訳がわからない……」コヒューコヒュー

待ってた!

友「…天界にドラゴン?そ、それより誰にやられた!?」

魔法使い「黒い女…腕が4本あった…」

僧侶「ハァ……ハァ…治療が追いつきません、それで、額に眼がありました」

友「──まさか!…そいつも魔王の手先なのか!?」

戦士「そいつは魔王軍にむかっていったぜ…」

友「…そうか──僧侶、治療は任せた」

僧侶「はい、勇者様、お気を付けて」

友『俺は、安全を確保するまで戦闘を続ける』シュキン

ーーエーテル湖付近

男『【フラッシュ】横に──【一閃】』ズザッ

ザシュッ!ドカッ!

カーリー「ぐ…こっちは眼が多いんだよぉ!!やめろオラッ」ブンッ

ガガガガガガガガガッ!!!!

男『グァ……!圧倒的火力ですね、ハァ…ハァ…』

「俺の身体と言えど前魔王ならあのくらい余裕なんじゃないのか!?」

男『馬鹿を言え、お前の身体は…ハァ…魔力が少なすぎる…』

カーリー「何呑気に会話してんだぁ!ホラホラァ!!」ピカッ

ドドドドドドドッ!!

イフ「──ふんっ!主だけを見ていては足元をすくわれるぞ!!」

アン「前魔王様、水を飲んでいただけますか?魔力の供給です」

男『…有能な精霊だ』

アン「では…」パアァ

カーリー「どけどけどけぇ!!」ガスッ

イフ「ふんっ!」

男『……さぁ!第二ラウンドだ!』

男『イフリート力を借りる──焼き尽くせ【業火】』カッ

ゴォォオオオッ!!!

カーリー「ふんっ!小癪な──っガハッ!」ザシュ

カーリー「くっ…こんなところに伏兵か…!」

友「…仕留めそこねたか」

男『勇者…だと言ったか、よくやった褒めて遣わそう…追撃だ!』ザッ

男『存分に身体強化して行くぞっ破壊神!!!』

キィンッ!ジャキ!

友「本当に敵同士なのか…?」

友「とにかくここは様子を見て漁夫の利を得r──っ!」

友「…マークされていないドラゴンを連れて戻ろう、武が悪い」タタタッ

ドゴッ!キィィン!

男『その程度か!!神という称号も温いものだな!!【フラッシュ】』

カーリー「く…!だがこの男の魔力最大値は低い…耐久戦に持ち込めば!!」

バサァッバサァッ!カッ!!!ッドォォオオオン!!

男『良いタイミングだ、……報酬にスルメをやろう』

スルメww

ーーエーテル湖

アン「ぐぬぬ…大人しくしてくださいっ!」

ドラゴン「グォォオオオ!!!」ドンッドンッ

アン「ドラゴンはいつまで息が続くのでしょうか…?」

ザッザッ

アン「…あら、勇者様ですね(ち、めんどくせえのが来やがった)」

友『…そのドラゴンは俺の仲間だ返してもらおう』

アン「言葉に魔力を混ぜていますね、魔王様の能力ですか?…あなたも天使の手先ですか」

友「…いくぞっ!」ザッ

アン「人間が精霊に勝てると思わないことです、あなたの死因は溺死ですね」パアァ

ドドドドドドッ!!

友「…ち、場が悪いが逃げれないように制限かけてしまった」

ドラゴン「ガァァアア!!」

アン「私の上は魔王様ただ1人なのですーーち、大人しくしてろこのトカゲェ!!!」ガスッ

友「…猫被り野郎め」

アン「あなたは水でも被っていなさい」

ーーエーテル湖付近

バサァッバサァッ!

側近「王が前線に出てどうするのです…ハァ、まだ側近のままですね」

カーリー「ハァ…アァ…ドラゴンなど卑怯な」

男『ドラゴンも含めて私の力だ、ドラゴン餌の時間だ』

側近「王よ、このドラゴンの名はジークです、私が名付けました」

男『略称は好まん、ジークフリート、良いぞ私はアンダインの所へむかう魔力の消費が早い……燃費の悪い身体だ』

ザッザッザ……

ドラゴン「ハカイシンカ」

グチャ、ガシッゴリッゴリッ!

側近「無残な……」

側近「それにしてもあの男は多重人格者なのか?」

ドラゴン「…ソンナトコロダ」

ーーエーテル湖

アン「ホラホラァ!防御が追いついていませんよっ?」

友「く…」

バフッ、シュウウゥゥ…

アン「煙幕ですか、人間は小賢しい」

ガンッ!!

アン「グアッ?!……」バタン

友「よくやったシルフ、だが少し遅かったぞ」

シルフ「まぁまぁ!そんなことは良いじゃありませんか、結果オーライですよっ!」

友「…あぁ、ドラゴンを救出して退却だ、お前は仲間を先に帰しておいてくれ」

シルフ「かしこまりましたっ!ではご武運を!」

タッタッタ……

友「さて、動けるか?」

ドラゴン「あぁ、この女はどうする?」

友「…時間がない、魔王がこちらにむかっている退却だ」

男(ドラゴンが消えている?ちっ、やられたか!小僧代われ)

男「──くそ、アン!!」タタタッ

アン「魔王様…ドラゴンを逃してしまいました」

アン「すみません……すみません」

男「あぁ、よくやった」

『小僧、ドラゴンを逃したということがどれほどの事かわかっているのか?』

男(わかってるよ、だからってどうしようもないだろ)

アン「魔王様、あの男は精霊と契約していました」

男「勇者様って慕われるくらいだ、やはり契約していたか」

側近「おい、軍を撤退させたぞ、騒ぎを見立てたマテリアル王国軍がこちらに進軍している、早急に撤退することを勧める」

男「そうだな、一旦戻ろう」

──同日、マテリアル王国(夜)

戦士「あー身体が痛むぜ」

魔法使い「ほんと…あいつ容赦なかったからね」

僧侶「けど皆さんが生きてて良かったです」

友「…あぁ、全員無事だ」

魔法使い「それにしてもあの女は一体だれが?」

僧侶「天界がなんとか…って言ってましたね、魔王の敵なんでしょうか?」

友「あぁ、戦ってたから間違いない…追ってこないということはやられたのだろうか…」

戦士「あいつのことだから仲間にでも引き入れてるんじゃねーの?」

友「…その可能性も否めない」

ドラゴン「次にあった時はあの水女の首を噛みちぎってやるわっ!!」

ーー天界

アテナ「な…!カーリーを食わせた?!」

アテナ「あ…あわわ……」

アテナ「すごい…素晴らしいわ!!」

大天使「ちょwwwww独り言すか?wwwwww何があったんです?wwwwww」

アテナ「大天使か、相変わらずムカつくな地上に送んぞ?」

大天使「ちょwwwwそれだけは勘弁wwwwマジ勘弁wwwww」

アテナ「ち、まぁいい私はちょっと地上に用がある」

大天使「まさかのカウンターwwwwwwアテナさんが地上送りッスねwwwww」

アテナ「少し黙れ、魔王なるものに会いにいく」

大天使「あぁ、サンプルの奴ですか、そんなに凄いやつなんですか?」

アテナ「上級の魔法も容易く発動していた、指揮能力もそれなりにある」

大天使「門が開いて腰抜かす男ですよ?下級天使と互角レベルですし」

アテナ「ふん、見てみないとわからん」

大天使「ソッスカ、──あっ!俺も着いていっていいスか?wwwwwwwww」

──ドルド帝国

アン「魔王様、王国軍がドルド帝国領内にて索敵を行っていますがどうしますか」

男「数は?」

アン「300程度ですね、主に槍兵のようです」

男「オークの餌にしてやれ、経験値稼ぎにもちょうどいいだろう」

アン「かしこまりました、オークをむかわせます」

アテナ「私はガーゴイルを送ったほうが良いと思うけどな」

男「──っ?!だ、だれだっ!!」シャキィン

大天使「ちょwwww刃物は向けちゃダメだってwwww」

アン「そのしゃべり方は…」

男「大天使…か?そっちは誰だ?」

アテナ「私はねーあれだよ、ここの参謀役?」

男「…側近知ってるか?」

側近「いいえ、知りませんね」

男「…名前は?」

アテナ「アテナと申します、オリュンポス十二神の1人ですわ」

男「神なのに人なのか、ちっ、神が何しにきた!」

大天使「めっちゃ吠えるじゃんwwwwww」

アン「あなたはちょっと黙ってて!!」

アテナ「戦争のお手伝いですわ、あら?戦略や戦術を考えてくれる秘書を必要としてませんでした?それとカーリーの遺体はどちらに?」

男「確かに求めていたがお前は敵だ、それとカーリーはその……」

『代われ小僧、お前じゃ押しが弱い』

男「──ぐっ」

アテナ「……?」

男『神のお偉いさんが何が目的できた?答えによっては排除する』

アテナ「…お、おぉ!!これだ!!言葉からも魔力を感じるっ!素晴らしい」

イフ「主よ、どうする」

男『・・・』

アテナ「やはりここに来て正解でした、何も言わずに私をここに置きなさい、役に立つわよ?」

──マテリアル王国

王「ドルド帝国に派遣した兵士はどうなった?」

兵士「はっ!敵側から警告がきたのちガーゴイルが100体近く接近し交戦しました」

王「被害の程は?」

兵士「半数以上が死、もう半数は重傷です」

王「な……!選りすぐりの兵士たちが壊滅状態に!?」

兵士「情報によると上空から火の矢を放たれ森の中でありましたからそのまま身動きを取れずに……と」

王「火だけではすぐに対応できるような気がするが……」

兵士「い、いえ。事前に準備してあったのか、土が緩んでいまして……その、いわゆる落とし穴にかかり…」

王「馬鹿者!!何のための索敵陣形だ!!」

兵士「申し訳ありません!!突如オークに追いやられ…」

王「まぁよい、これでドルド帝国が魔王の手におちていることが分かった」

王「魔王討伐の命を出せ、国の選りすぐりの戦士も集めよ!!!千年ぶりの戦争になるであろう‥‥‥」

兵士「ハッ!!仰せのままに!!」

──ドルド帝国

アテナ「どう?魔王くん、こちらの被害は0よ」

男「あ、あぁ・・・・・・」

大天使「ちょwww魔王討伐の命令が全国にwwwwww」

男「いずれこうなることはわかっていた」

アテナ「じゃあ国に近寄らないように罠をはらないとね」

男「あぁ・・・・・・魔族も集まってきている、戦力はそれなりにはあるだろう」

側近「居場所がバレているというのが少し難点だな」

アテナ「それを逆手に取れば奇襲も簡単よ」

側近「あぁ・・・ってなんで俺は戦争してるんだ?」

アテナ「それよりあっちの方の男を出してよ」

男「あいつは表に出るだけでも魔力を消耗するから駄目だって」

アテナ「ケチだなー」

アン「・・・・・・」

アン(ち……新参者が馴れ馴れしく魔王様に近づきやがって、そうやって情報引き出して殺す気か?させるかっ!)

アテナ「ドラゴンもみたいな」

男「あいつは天使の敵だ、食われるぞ」

大天使「神食っちゃったんスけどwwwww」

男「……襲って来たのはそっちじゃないか」


───マテリアル王国

王「ほう…そなたらが魔王討伐にむかってくれる有力者か」

友「……はい、『必ずや魔王を討伐してみせます』」

王「頼むぞ、精霊との契約も許可しよう、望みを出来ることなら叶えてやる」

友「……ありがとうございます」

友「よし、皆準備はいいか?」

戦士「あぁ!いやー魔族の力って便利なもんだな」

魔法使い「そうね、効率よく強い魔法が使えるわ」

僧侶「私も最大限のサポートができそうです」

ドラゴン「お前たちドルド帝国にむかうのか?」

友「・・・・・・いや、今回は相手から来てもらう、そのために僧侶にはウンディーネと契約してもらった」

ウンディーネ「私は悲劇のヒロインになりきればいいわけね、フフッ任せて!」

友「・・・よろしく頼む」

──ドルド帝国

アン「魔王様っ!、勇者ご一行が城にむかっているとの情報が!!」

男「警備は何をしている!?」

アン「それが発見してもすぐに煙幕をはって消えてしまうようで・・・」

男「ち、応戦するしかないか、側近!ジークと戦闘の準備をしておいてくれ!」

側近「あぁ、では行ってくる」タッタッタ

男「イフ、城の周りに火を放っておいてくれ、アテナはどこに?」

イフ「御意、あいつなら王国軍との前線で指揮をとっている、優勢のようだ」

男「そうか、では勇者を待ち受けるか、アン魔力の供給をたのみたい」

アン「承知いたしました魔王様!」

ガンッガンッガンッ!!

男「何の音だ…来たか?」

アン「そのようですね」

男『ならば、相手をしよう』シャキ

ガンッ!!

友「魔王・・・!」

男『井戸の方から上がってきたか・・・盲点だったな』

イフ「主よ、ここでは武が悪い」

男『さて、何の用だ・・・まぁわかっているが目的は私の討伐か?』

友「戦士と魔法使いは精霊を狙ってくれ」

戦士「よっしゃー!任せろ!」

魔法使い「私はあの女ね」

アン「人間が私に勝てると思うな!!」

タッタッタ

魔法使い「こっちよ!」

戦士「お前の相手は俺だ!!男らしく行こうぜ!!」

イフ「ふんっ、主よすぐに戻る」

友「魔王、お前は俺と僧侶で相手してやる」

男『俺だけ二人で来るのか、賢明な判断だ!』

男『5分で終わらせてやろう』

ジャキィン!!ドガッ!

友「おらおらぁ!!」

カンッカンッ!ガキッ!

男『【紅蓮】』カッ

ゴオオォオオ!!

友「ぐ・・・僧侶!こいつのことだ魔物を呼んでいる!警戒してくれ!」

僧侶「わかりました!入口は──魔法使いの所ね!」

タッタッタ

男『お前1人で私に勝てるのか?』カンッ

友「もったいないくらいさ」ガキ

男『戯言をっ!!』

──イフリート

イフ「なぜ逃げてばかりで反撃してこない!!」

戦士「ふん、ある程度経ったら闘ってやるさ」

イフ「ち、主はそう簡単にはやられん!」

ゴゴゴゴゴ!!

戦士「うおっと!あぶねーなー」

──アンダイン

アン「おらおらぁ!!」パアァ

僧侶「魔法使いさん!準備できました!」

魔法使い「よしっ!王様からもらった魔法具で──」

アン「な、何する気!?」

パアァッ!

アン「わわわ!・・・・・・」

魔法使い「相手を30分ほど異世界に送る・・・・・・本物ね」

僧侶「けどそれ一回で10万Gは使うんですよ」

魔法使い「さ、行きましょ」

タッタッタッドン!

魔法使い「ハァ・・・ハァ・・あいつを捕獲してやりましたよ勇者様・・・」

男『なに?』

友「さすがだ!魔法使いは戦士のところに加勢にいってくれ!僧侶、飛ぶぞ!!」

僧侶「はい!!」

ダッダッダ ガッ、ダンッ!!・・・・・・ドサッ

友「最高のタイミングだ」

ドラゴン「さぁ行くぞ」

男『待てっ!!その女は!!』

ウンディーネ「ン”ン"ー!!」

友「魔王の使いをいただいていく!」

バサァッ!!

男『くそ!』

男『ジークフリートォォオオオ!!!』

バサァッ!バサァッ!

側近「乗れ!」

ダッダッダッダンッ!!ズサッ!

男『前のドラゴンを追え!!』

ジーク「ツカマッテロ」

ゴォォオオオ!!!

───

怒涛の展開続きで寝るタイミングがない

──アルテマ高原

友「・・・ふぅ、広大な花畑の景色が見えるな」

僧侶「追ってきますよ」

バサァッバサァッ!

僧侶「ドラゴンは私が応戦します」

ドラゴン「行くぞっ!」

ゴオッ!!

男『側近、空は任せた』

「魔力回復するまで代わったほうがいい」

男「──うぅ」

友「行くぞ」

キンッキンッ!

男「く・・・【フラッシュ】」ブンッ

友「く──ぐぁ!」

男「まだまだいくぞ!」

──ジークフリート

側近「左に旋回!!右斜め上から攻撃を仕掛けろ!!」

ゴォォオオ!カッ!ドドドド!!

僧侶「避けて避けてぇー!!」ヒュン

ドラゴン「ち、相性が悪い」カッ

ズドドドドド

側近「そのまま突っ込め!!シールドを張る」ピィン

ジーク「グゥオオオ!!」

ドォン!!

ドラゴン「ググ・・・・・・体当たりなど──僧侶!」

ヒュウウウ!!

僧侶「──え?や、きゃあああああ!!!!、やだっ!いやだ、まだ死にたくな──」

ガンッ!!

僧侶「・・・・・・」

ドラゴン「グ・・・貴様ぁああああああああああ!!!!」カッ

ドドドッ!ドドドッ!

側近「乱発してやがる!回避に専念しろ!」

ドラゴン「逃がさん!!」カッ

ドゥン!ドゥン!

ジーク「──ギッ!」

側近「左翼に被弾・・・!一度降下しろ!!」

ドラゴン「そうやすやすと逃がすか!!」

ズドドド!!ドォン!ドォン!

側近「く・・・!ジークに回復方法はない、シールドが切れないうちに下がれぇ!!」

ジーク「・・・」

──魔王

男「おらぁ!【一閃】」キリ

ガガガッ!!

友「く・・・!魔王の割には近接攻撃ばっかなんだな」

カキィン!

男「魔王、魔王って・・・俺は魔族でもない!人間だ!!」

ジャキィ!!

友「お前のドラゴンは人を毛嫌う!!人間があの一瞬でどうやって契約した!」

キンッ!

男「ちっ、そこは企業秘密だ!【フラッシュ】そして、【一閃】」ズザッ

ギギギンッ!!ザシュッ!

友「ぐっ!【ヒール】」パアァ

友「──っ?!あれは僧侶!ウンディーネ救助にむかえっ!!」

ウンディーネ「わかってるよっ!」ダッ

男「ウンディーネ・・・・・・?アンはどこに!?」

友「アン・・・?あぁお前の精霊か、ドルド帝国の城にいる」

男「は・・・?お前っ騙したのか!」

友「戦術の一つだろうがっ!!」ガキッ

キンッ!キンッ!

男「くそ・・・!」

友「やれシルフ」

男「──っがぁ!!精霊か!」

シルフ「致命傷には至らなかったか・・・次は当てるからね」

男『次は当たることもない、そろそろ終わりにしてやろう【業火】』パアァ

ゴゴゴゴゴゴッ!!

シルフ「煙幕っ!えい」ボワッ

男『私に煙幕など効かん、便利な眼だ』

ザザザッ!!

友(・・・僧侶がいるから退却は出来ない)

──ジーク

側近「火球のタイミング合わせて相殺するように放て!」

カッ!!

側近「いけぇ!!」

カッ!ッドォォオオン!!シュウウゥゥ・・・・・・

ドラゴン「ち!煙が邪魔だ」

側近「今のうちに距離をとれ!!」

ジーク「──っ!?ミズガ!!」

側近「下からっ!?」

ウンディーネ「いけぇ!ドラゴン!!こいつらを逃がすな!!」パアァ

側近「ぁ・・・あ”ぁ・・・負ける、私が負ける?──くそっ!!ジーク緊急回避!!」

キイイィィン!!

ジーク「グゥ・・・・・・」

ウンディーネ「落ちろっ!!」

ヒュウウゥゥ・・・ドゴォン!!

ジーク「・・・・・・」

側近「く・・・ま、まだ戦える」フラリ

ウンディーネ「戦ってくれないと困るわね」

ドラゴン「邪な人間・・・念仏は唱え終えたか?」

側近「ハハ・・・人外の化け物二体と相手ですか・・・・・・」

ウンディーネ「諦めたところで逃がしはしない」

側近「えぇ・・・私の身が滅ぼうとも、一矢報いるっ!それが王に使える者の使命!!女とトカゲなんてなんのその!!」チャキ

ウンディーネ「・・・ち、死ね!!!」パアァ

ドラゴン「弔いくらいはしてやる!」カッ

ズドドドドドドドドォォン!!!

側近「・・・・・・」

側近「ジーク・・・今すぐ・・・私と契約してください・・・・・・」

ジーク「・・・」

側近「このままだと・・・ぐっ!・・・・・・私たちは死ぬ・・・」

ウンディーネ「やったか?」ザッザ

側近「早くっ!!無駄死には私が許さない!!」

ジーク「・・・・・・汝、力を欲するか?」

側近「・・・・・・あぁ、共に朽ちよう」

ウンディーネ「ち、まだ生きてるわね、とどめだ!」

ドオオオオン!!!

側近「・・・・・・」

ドラゴン「あいつの魔力が途絶えた、あとはそこの人間だけだ」

ウンディーネ「僧侶の仇をとらせてもらうわ

側近「ジーク、お前が先に逝くとは・・・な」

側近「どんな状況でも私は抗う!!さぁこい、竜人の力をみよ!!

ドラゴン「こいつ・・・!ドラゴンと契約を!?」

ウンディーネ「だが所詮は人間!」パアァ

チュドォォオオン!!

側近「ぐ・・・ジーク、凄いぞ・・・・・・よし、攻撃だ」ヒュッ

ガンッガンッ!ヒュッ、ザシュ!!

ウンディーネ「くぅぅ・・・なによ!」

ドラゴン「はやいな・・・そこだ!」カッ

ドドドドド!!!

ドラゴン「やっ・・・・・・たか?」

タッタッタッタッタッタ

ドラゴン「なっ!?身体を伝って――ガガガガッ」

ザシュッ!ッタン、ザシュッ!ッタン、ザシュッ!

ドラゴン「グググ、人間如きガァ!!」ドクドク

側近(そろそろ終わりだろう、腹に最大の魔力を溜めて・・・・・・)

ドラゴン「二度はない!!」カッ

ウンディーネ「散れ!人間!!」パアァ

側近(あぁ・・・私はお伽噺の主人公になれたのか・・・・・・ジーク)

ッドドドドドドドォォオオン!!!!!

ウンディーネ「こいつ!!魔力を凝縮して――」

ドラゴン「死を生贄にやられたようだな――無念」

―――

男『何の音だ!!――ジークフリートの魔力が消えてる・・・・・・?」

友「どこを見ている魔王!!」

ガキィン!!

男『【地爆】』カッ

ドドドドドドドド!!!!

友「グァアアアアアアアア!!!」ガク

男『さぁ、とどめ――』

ウンディーネ「勇者様つかまって!ドラゴンがやられた!転移します!!」

友「なに・・・おい、ドラゴンに僧侶がまだいるだろ!!!まず魔王を倒せば――」

ウンディーネ「私はもう転移の魔力しかないです、早く!!」

男『ち、行かせるか!!!【雷撃】』

ザザザザザッ!!

友「【シールド】」キィン

ザッパァーン!!

ウンディーネ「転移します!!」

友「ちっ、次会うときは必ず討伐するぞ魔王!!!」

ヒュン!

男『・・・・・・』

アン「一件落着です」

アテナ「でー何があったのー?」

アン「あーでは少しドラゴンのお話をさせていただきます」

アン「あのドラゴンは兄妹で産まれました」

アン「片方は人を愛し災害から人を守ることを覚え、人の言葉を巧みに話します」

アン「そしてもう一体のドラゴンは人を憎み災害を起こす力を持っていました」

アン「お互いを理解しえない二体は毎日のように争いました」

アン「これがドラゴンの生い立ちです」

アン「私たちが見た光景とは――」

アン「春が訪れ、本来の姿を見せるかのような広大な花畑」

アン「その風景とは打って変わった災害の象徴と言われた一体のドラゴンが静かに佇んでいました」

アン「その隣りには何千年も争い傷付け合ったもう一体のドラゴンが最後には共にとても安らかに眠っていました」

アテナ「ドラゴンだけだったの?」

アン「はい・・・・・・側近さんの遺体は捜索したのですが残念ながら・・・・・・」

アン「ジークから血が流れていました」

イフ「血?ドラゴンの血は毒と聞いたが」

アン「えぇ、もしかした側近さんのかもしれませんが・・・」

アン「魔王様、この血には特殊な魔力が込められています」

男「あぁ、言いたいことはわかっている」

アン「では、どうぞ」

男「・・・・・・」ゴク

アテナ「神に目をつけられますよ」

大天使「もうついてんじゃないスか?wwww」

男「構わない」

『強気じゃないか、小僧』

男「小僧だと?我を誰と心得る――」










魔王『我は竜の王!!何人たりとも許さぬ万物の王者なり!!!』


~魔族の王篇~

乙乙

支援サンクス
お盆も終わりだな・・・

完結まであと少なくとも2回って感じかね

シリアスな感じだと時間かけてもあんまり伸びないからね
なるべく1回にまとめて終わらせたいけどそのくらいだね
気分転換に短編の何かかいてみようかな

気にはなるけど別にこれの続きばかりに拘らなくてもいいのよ
でも私は午後からバイトなんで今度また書いてくれるとありがたいです

>>75
夜にバイトなのか頑張るな
水曜と休日はよく居るからまたかいとくわ

楽しみに待ってますおやすみなさい

支援サンクス
おやすみ

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