P『水着きらり』 (51)



P「夏を目前にして水着のグラビア撮影の依頼が来た…が……うーむ」



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ちひろ「何を迷ってらっしゃるんです?」


P「いえね、先方からは“可愛い子”としかリクエストされてなかったから…誰を推そうかと」


ちひろ「えー…っと、そのお仕事の日程は……スケジュールの都合がつく子は…」(カタカタ


P「杏、小梅、仁奈、桃華、森久保…と、きらりですかね」


ちひろ「迷うこと無いと思いますけど」


P「と言いますと?」


ちひろ「ウチはクリーンなイメージで売ってますから…あまり小さな子に派手な露出はさせたくありませんしね」


P「どこぞの事務所の子は11歳なのにCDジャケ水着でしたよねー…」


ちひろ「まず仁奈ちゃんと桃華ちゃんは論外…」

ちひろ「それに見た目が幼い小梅ちゃんもキワドイですし、普通のお仕事がやっとの乃々ちゃんには厳しいでしょう」


P「それじゃあ杏と…」


ちひろ「杏ちゃんの水着の需要はニッチ過ぎると思います」



杏「ぬかしおる」


P「うおっ。居たのか杏」


杏「ソファーと同化したかのように寝入ってたよ。別に仕事は嫌だけど、杏のハロウィンの時のアレはかなり反響あったよ」


P「確かに」


ちひろ(そもそも杏ちゃんのファン層自体がかなり異色なんだけど…)



杏「ちひろさん事務員のくせに乳揺らして営業してるみたいだけど、そっちのが需要怪しいんじゃないかなー(ボソッ」


ちひろ「あ、あれは上の指示で仕方なく…!」


P「あれはキツ…」


ちひろ「なんですかっ」


杏「キツかった、掛け値なしに」


ちひろ「うぅぅ……!も、もうドリンクにおまけ付けてあげませんからねっ!」ダッ

−バタンッ



P「まさか杏がちひろさんに毒吐くとは」


杏「飴の代わりにドリンク寄越してくる事務員はちょっと」


P「あ、そんじゃ杏がこの仕事…」


杏「え?やらんけど」


P「えっ」


杏「は?」


P「…まぁ適任がいるからいいか」



−ばたんっ


きらり「にょっわーーっ☆おっすおっす!」


P「おっすおっす。ちょうどイイところに…」


きらり「うきゃー、杏ちゃんもいるぅー♪えーっと…はいっ、飴ちゃんあげゆー」


杏「わぁい」コロコロ…


P「きらり、また新しい仕事だぞ」


きらり「にゃは、お仕事っ?なにかななにかなー♪」


P「新しくオープンするプールのキャンペーンガールだな!水着になってポスターやらCMの撮影だ!」





きらり「………………」


P「…きらり?」


きらり「…え、あっ…ゃ、やばーい☆たのしそー…♪」


杏「…………」コロコロ


P「だろー!サマーシーズンに合わせてだし、元気なきらりにぴったりで…」


きらり「あ、あー。でもでも、きらり水着持ってなかったにぃ…☆だから、」


P「お、そうなの?まぁ確かにサイズとか合わせるの大変そうだしな。そのへんは見繕っておくから任せとけ!」


きらり「にょにょ……ぁー…うーんと…うーんと……」(にょわにょわ



杏「……プロデューサー、水着って向こうが用意してくれんの?」(ガリガリ)


P「ん?ああ、まだ誰を出すか決めてなかったから先方でいくらかはな。ただイメージとかあるし、こっちで好きにして構わないって」


杏「そんじゃ私がきらりと行ってくるよ。これ経費出るよね」


きらり「…うにゅ…」


P「杏が自分から…!?…まぁ付き合い長いし大丈夫か。きらり、いいか?」


きらり「あ、ぉ、おっけーぃ☆…だにぃ」


P「よしよし、それじゃあ連絡いれとこ……」




杏「…週末ね」


きらり「ふぁい…」


——————————



杏「……恥ずかしい?」


きらり「うゅ……だってだって、たくさんの人に見られちゃうんだにぃ…」


杏「そんなのいつものお仕事だって…」


きらり「ぜんぜんちがーう!女の子はカンタンに裸になっちゃいけないんだゆ…」


杏(水着だろうに…というかきらりがそういうの気にするって意外だった…。もしかして育ちイイのかな…)


杏「まぁでもさ、あそこで拒否しきれなかったんだからさ」


きらり「にょ…」


杏「せっかくプロデューサーが用意してくれたお仕事、断りたくなかったんでしょ」


きらり「だにぃ」


杏「仕方ないから杏が選んだげるよ。露出あんま無いやつ」


きらり「ほんとっ?カワイイのあるぅ…?」


杏「きらりならなんだって似合うよ(スタイルよさげだし…)」


きらり「うきゃ……んっふふ、杏ちゃん大すきーっ☆」

−ぎゅぅぅ…


杏「うぬぁぁぁ……」




—————————



−水着店−


杏(…とはいえインドア派の私にゃ水着の流行なんてよくわからん…)


きらり「にょにょ…いっぱいあるにぃ…」


杏「とりあえず…元気なイメージとか言ってたし、暖色系の見てこ」


きらり「ういー」



杏「うわ、これスゴい…きらりきらり、ほれ」


きらり「にょっ…」


杏「これで動き回ったら乳飛び出るよ絶対」


きらり「杏ちゃんはれんちだにぃ!」

−ばしぃっ


杏「ウボァー!」



きらり「あー…これ、カワイイにぃ」


杏「おー、露出も少なくて……ってそれ子供用のじゃん。きらり入んないよ…」


きらり「ほい」


杏「ん?」


きらり「にゃはっ、杏ちゃんぴったしー♪」


杏「…………」

−ぺちーんっ


きらり「ひゃんっ!ぁ、杏ちゃんのえっちぃー!」





杏「うーん……普段はプロデューサーが用意したの着てるだけだけど…自分で探すとなると手間だねー」


きらり「んにゃ、お洋服見るのは楽しーよ?」


杏「ジャージでいいよぅ。というか、やっぱり杏だけじゃ心許なかったなー…プロデューサーも一緒に…」


きらり「だ、だめーっ!Pちゃんは来ちゃだーめっ!」


杏「な、なんでそんな必死なのさ」


きらり「…Pちゃんに選んでもらえるのは嬉しんだにぃ……でもでも、Pちゃんきっとえっちなの選んじゃう…」


杏「信用あるんだか無いんだかわからんね…」


きらり「Pちゃん男の子だから……そしたらきらり、断れないもん…」



杏(…きらり顏赤い…。普段はプロデューサーとスキンシップしまくってんのに、こういうトコだけ純情すぎる…)

杏(…んー……しかしどうしよう。やっぱ誰か応援がほしいトコだけど…)




杏「……あ」


ちひろ「……(ハッ」

−ダッ


杏「ちょ、なんで逃げ……きらり、確保!」


きらり「にょっ?…にゃはー、きらりん☆だーっしゅ!」ドギャンッ


ちひろ「へ……」


きらり「かーらーのー…!ふらいんぐ☆きらりん☆ろーっく(物理)!」

−ぶわっ…


ちひろ「きゃーっ!?」


−がしっ


−ドンガラガッシャーン…



\オキャクサマ、テンナイデハハシリマワラナイデ…/




杏「なんで逃げたの?ねぇ?」


ちひろ「…べ、別に……オフに遭遇するなんて思ってなくて…」


きらり「…んにょ?あー、ちひろちゃん水着持ってゆ!」


ちひろ「あああ…」


杏「…ほー。男日照りが続いて自ら狩り場へ赴くちひろ……」

杏(ていうかちひろ“ちゃん”て……)


ちひろ「違いますっ!大学の時の友達と海に行く事になったから…」


−ぴらぴら

きらり「ひゃー……ちひろちゃんダイターン…」


杏「…ちひろさんホントはいくつなの?」


ちひろ「みんなが思ってるほどいってないです!少なくとも菜々さry」


杏「こんなキワどいデザイン…やっぱ男目当てで…」


ちひろ「そんながっついてませんっ!共学だから男友達だって一人や二人いますー!」


杏「おなか大丈夫?前のアレ、けっこう引っ込めてたんじゃない?」


ちひろ「…っふ、腹筋してますもん…っ」(ぷるぷる)


きらり「んゅー…でもでも、この水着かわゆぃ…。ちひろちゃん似合ってゆ☆」


ちひろ「ああ、きらりちゃん優しい…」ホロリ



きらり「これならおなかぽっこりでもダイジョーブだにぃ♪」


ちひろ「」

−がくっ…



杏「……あ、忘れてた。きらりの水着選んでたんだけど、ちひろさん何か意見ちょーだい」


ちひろ「こんな仕打ちしておいて…」


きらり「ちひろちゃんゴショーだにぃ……じゃないときらり、Pちゃんにえっちな水着着せられちゃう…」ウルウル


ちひろ「…ぅー……もう、仕方ないですね…(あとで時間外手当出ないかな…)」


きらり「にゃはーっ、ちひろちゃんやさしー☆」


−ぎゅぅうう……


ちひろ「き、きらりちゃ…くるし…っ…」ミシミシ




———————



ちひろ「こんなのはどう?」
(Aライン:ワンピースタイプの水着)


きらり「うきゃー、花柄かわいー☆」


杏「サイズ無いよ…」



ちひろ「スタイル良いし、やっぱりセクシーなビキニで!」
(モノキニ:胸部だけワンピース、少しだけ露出減)


きらり「ひゃあ……はずかしー…」


杏(恥じらい乙女きらり…ありじゃね)



ちひろ「競泳水着とか!長身が映えますよ!」
(競泳水着:圧迫度・密着度が高い健康美)


杏「身体のラインが引き締まるぅー」


きらり「あんましカワイくない…ちひろちゃん着れゆー?」


ちひろ「えっと、……なんで私のお腹見ながら言うんです?」



ちひろ「やっぱりダイタンに攻めましょう!」
(マイクロビキニ:未成年のジュニアアイドルに着用させる場合が多い)


杏「きらりはロリフェイスだけどそれじゃ乳が溢れるって」


きらり「杏ちゃんえっちぃー!」メキィ



ちひろ「趣向を変えて、こんなのは…」
(ハイレグ:[ハイレグマーメイド]片桐早苗)


杏「…時代を感じる」



??「クレヨンしんちゃんでハイグレ魔王っていうハイレグ姿の敵が出てくる映画があって…」ミミミン
(1993年公開)


きらり「ふぇー。おば…おねーさん詳しいにぃ」



ちひろ「やっぱりスタイルを生かして…」
(スリングショット:2本のストラップで首からボトムまで繋がるデザイン)


杏「プロデューサーは喜ぶね」


きらり「…うゅ……///…」


ちひろ(かわいい)

杏(かわいい)



ちひろ「ええい、Tバックでどうだ!」
(Tバック:臀部の布が細く尻に食い込む面妖なデザイン)


きらり「やー……ちひろちゃんがやらしぃ…」


杏「ちひろさんは履けるの?弛んだお尻で勝負できるの?」


ちひろ「弛んでませんっ!……たるんでません……」



ちひろ「す、スク水とか…」
(スクール水着:紳士の嗜み)


杏「やっぱちひろは変態かー…」


きらり「うわ……」


ちひろ「呼び捨て!?というか冗談で……きらりちゃん本気で引かないで…」


ちひろ「えっと…」

???「お嬢さん、こんなのはいかが??」
(Cストリング:ウエスト部分に紐も布も無く、股関部を覆うようなC型をしている。全体に針金が入っており、クリップが股間を挟むような形で装着される。別名Iバック。卑猥)


きらり「やぁあっ…!/////ちかーんっ!!」

−ブォンッ


???「ピヨッ」シュッ



杏「なんだ今の緑色は…」


ちひろ(…どこかの事務所で見たような…いえきっと見間違い…)



—————————



杏「うーん。参考になったんだかならなかったんだか分かんないね」


ちひろ「…私のメンタルはもうボロボロです…」


杏「きらりー、どれにする?」


きらり「ふぇ……この中から…」


杏「まぁサイズで限られてくるし…。自然と外人向けの露出多いのばっかになるね…」


きらり「……ぅー……」


ちひろ「…今更ですけど、ホントに無理なようなら杏ちゃんに頼んでも…」


杏「んー…まぁ飴次第だけど。きらり、キツいならプロデューサーに言って代わったげるよ?」


きらり「…うゆ……」




きらり「………………」


きらり「……ううん。やっぱりきらりがやるっ」


ちひろ「大丈夫?」


きらり「…すっごいはずかしーけど…でもでも、それでPちゃん喜んでくれたら、きらりはやっぱウレシイんだにぃ…」



杏(…完全に乙女じゃん…ちょっと妬けるわー…)


ちひろ「それじゃ、水着は…」


きらり「えっと……あのね、」



——————————




−撮影所(プール)−



P「うーん、絶好の撮影日和だ。そういや任せっきりだったけど、きらりはどんな水着を…」



きらり「Pちゃーん…」


P「お、どうしたきらり。今メイク中だったんじゃ?」


きらり「そだにぃ。あのね、えっとー……ちょっと来てほしいの」


P「…?」



そうして二人きりの更衣室



P「おわ、ちょっと蒸し暑いな…きらり、なんだ?」


きらり「……Pちゃん。きらりホントはね、水着になるのはずかしーの…」


P「えっ……あー…もしかして、この仕事嫌だった?」


きらり「…んーん。Pちゃんがきらりにぴったしって言ってくれて、すっごい嬉しかったにぃ」


きらり「だからね…杏ちゃんたちに手伝ってもらったけど、やっぱりPちゃんに決めてもらいたくて…」



P「きらり…」


きらり「そしたらきらり、がんばってお仕事できそーだから……いーい?」



そうして、きらりは持っていたバッグからいくつか水着を引っ張り出す。

うっすら頬を染めて、幼げな笑みを向けている…



きらり「…Pちゃん……きらりは…Pちゃんになら……」



そんなきらりに応えるべく、俺が選んだのは……




————————




降り注ぐ日射しはもう、真夏のそれだった。


真新しいプールサイドに、浮き輪を抱えた麦わら帽子の女の子。


見上げるような長身、弾ける豊かなワガママぼでぃ。けれど、幼げな顏を仄かに赤らめて。


水飛沫を浴びてはにかむ少女。水面に映えたきらりの水着は、レンズと俺の目に色濃く焼き付いていた。




よし、今度はスク水を着てもらおう──。





お わ り


月末水着ガチャできらりが来る事を祈って。

以上です、お疲れさまでした。

≻≻45
最初は安価にでもしようと思ったけど、思い思いに着せたいのあるかと思って濁しました。
個人的にビキニでいいかなとは

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