海賊王になる!俺は! (832)

俺の名前は>>2
海賊に憧れる>>4歳の>>6(性別)だ
今日もこの世の全てを手に入れるため修行中だ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373079041

ジャックスパロウ

18才

そろそろ俺も強くなった
海賊団を立ち上げてもいい頃合いだと思う

仲間を集めるとしよう
船長は俺がなるとして副船長は…
幼なじみのアイツでいいや
同い年で>>8(性別)の>>10(名前)だ

>>11(性別)>>13(名前)

シーザー・ユリウス

シーザー「なんで俺が」

ジャックス「お前暇だろう?」

シーザー「確かに学校卒業して働きもしていないが」

ジャックス「戦闘員として雇ってやるんだ。ありがたいよね」

シーザー「……」

ジャックス「問題あるか?」

シーザー「二人で海賊団なんて」

ジャックス「最初は誰でもこんなもんだよ」

でもシーザーの言う通り二人では船も動かせない
船員を集めようかな
どういう役割が必要なんだろう?
>>16>>17>>18は探す必要がありそうだ

>>16
安価、安価ーっ!

安価なら航海士

奴隷

ジャックだと男っぽいからジャックス・パロウってことで
安価はやり直すの面倒だから二つ
安価なら↓

シーザー「航海士はわかるが奴隷ってどうなんだ?」

ジャックス「海賊らしくていいじゃないか。雑用を任せればいいよ」

シーザー「まあ、船長に従うけどよ」

ジャックス「航海士の友達いない?」

シーザー「お前…無計画すぎるだろ」

ジャックス「仕方ない。酒場にでも行って探すか」

シーザー「海賊というより冒険者だな」

酒場

ジャックス「この中に航海士はいませんかー?」

シーザー「バ、バカか!」

「おいおい、なんだありゃ?」

「海賊ごっこならよそでやりな。お嬢ちゃん」

ジャックス「なに…?俺をバカにしたのか?」

シーザー「バカだよ!ありゃ本物の海賊だ!ここは退こう」

海賊「航海士ならいるぜ。譲ってやってもいぞ。はっはっは」

ジャックス「本当か?いい人じゃないか」

シーザー「真に受けるな。海賊の言うことだぞ!」

海賊「俺は本気だぜ。ただし>>27が条件だ」

今ここで裸になる

ジャックス「そんなことでいいのか?」

海賊「おっ?」

シーザー「どこまでバカなんだ!そんなことする必要ない!」

ジャックス「だってそれだけでいいって」

シーザー「お前はもっと女だってこと自覚しろ!」

ジャックス「海賊に女も関係ない」

海賊「そうだぜ。へっへっへ、お嬢ちゃんはわかっているじゃねえか」

ジャックス「お嬢ちゃんって呼ぶな」

シーザー「だからって約束を守るかわからない相手だぞ。お前にそんなことはさせない」

ジャックス「ええ…じゃあどうする?」

シーザー「ここは諦めよう」

海賊「待てよ。そこまで言っておいて逃げるのか?」

ジャックス「俺はせっかく航海士がいるのに諦めたくない」

海賊「へっへっへ、お嬢ちゃんは素直ないい子だな」

シーザー「……はあ、これだけ言っても」

ジャックス「海賊らしく力ずくで奪えばいいんじゃん」

海賊「え?」

シーザー「仕方ない。付き合うよ」

俺は>>33の実を食べた>>35人間だ
どんな能力かというと>>37
つまり、こんな小物海賊なんて軽く捻り潰せるんだ

ミサミサ

呪い

悪魔を召喚する事が出来る

ジャックス「さあ、悪魔ちゃん。よろしくお願いします」

悪魔「 こんな小物相手なのか…」

海賊「「「ひいぃ…」」」

シーザー「ひいぃ…」

ジャックス「久しぶりに思いっきり暴れていいからさ」

悪魔「フハハ!だったら手加減なしだ!」

結果>>41

全員が仲間に

海賊「あんたは海賊王になれ!俺たちはあんたの手足だ!」

ジャックス「ええ…」

悪魔「どうする?」

ジャックス「ゴメン。帰っていいや」

悪魔「(´・ω・`)」シュゥ

ジャックス「こんなに仲間ができちゃった。数えるの面倒だから用があるとき以外は待機な」

海賊元船長「はい!お前ら待機だ!」

海賊「「「おおー!」」」

シーザー「……」

ジャックス「どうした?」

シーザー「悪魔の実の能力者だったのか」

ジャックス「ゴメン。へへ、呪い人間なんてあまり知られたくないしさ」

シーザー「お前は本当にバカだ。そんなことで俺が見放すとでも思ったか?」

ジャックス「シーザー…」

海賊元船長「兄貴…」

こうして俺たちにまた仲間ができた
念願の航海士+α

航海士の名前は>>50
>>52歳の>>54(性別)だ

アルトリア

QP―605(ロボ)

アルトリア「ヨロシクオネガイシマス」

シーザー「……確かに正確な航海ができそうだ」

アルトリア「オマカセクダサイ」

ジャックス「ロボットか。いいのもってんじゃん」

海賊元船長「へっへっへ、こう見えてもちったあ名の知れた海賊だったんですよ」

ジャックス「賞金首か?」

海賊元船長「俺は>>60ベリーです」

1000万

扱いにくいうえに役に立ちそうもない海賊元船長を海軍に売り渡し、航海の資金を調達した

船の問題も解決したし、あとは出発するだけ

シーザー「あの人、億越えだったらもっとゆとりがあったな」

ジャックス「もしそうだったら仲間にしといたよ」

シーザー「だよなー」

アルトリア「デスネー」

ジャックス「なんにせよ、俺たちの冒険はこれからだ!」

2週間後、ここはイーストブルーの海のど真ん中

伝説の麦わら海賊団の出身地でもある

ちっとも陸が見えない

アルトリアは燃料が切れた

ちっとも陸が見えない

かゆ…うま…

ジャックス「俺たちも麦わら海賊団みたいに海賊団の名前を決めようと思うんだが」

シーザー「なんで?」

ジャックス「必要じゃない?」

シーザー「そうじゃなくて、遭難しているのになんでそんなに余裕があるんだ?」

ジャックス「どうあがいたって出来ないこともある。だったら楽しいこと考えたほうが」

シーザー「食料もつきかけているんだぞ!」

ジャックス「うるせえ!」

シーザー「!?」

ジャックス「……」

シーザー「水は」

ジャックス「うるせえ!決めよう!」

シーザー「……」

こうして俺たちの海賊団の名前は>>70に決まった

>>72にちなんだものだ

船員との確執もこの頃からチラホラ見えはじめた

あ、アルトリアの燃料は>>74でした

魔王

ジャックスの昔読んだ本

海水

アルトリアを正常に動かし、俺たちは陸を目指した

魚ばかりでもう飽きた。次はコックでも仲間にしようかな

アルトリア「ハッケンシマシタ」

シーザー「やっと陸か。こんなに長い間船に乗った経験ないから助かったよ」

アルトリア「ゼンポウニカイゾクダン、ハッケンシマシタ」

シーザー「そっち?」

ジャックス「ちょっと食料分けてもらおうか」

シーザー「海賊はそんなに優しくないぞ」

ジャックス「交渉する気?」

アルトリア「ウバイマショウ」

シーザー「ですよね」

ジャックス「ビームだ!アルトリア!」

アルトリア「ハイ」ギュィン

ボカーン

「な、なんだありゃ?」

「前から海賊団が攻めて来やがった!」

「やっちまえ大砲だ!」

シーザー「大砲撃ってくるぞ!」

ジャックス「破壊しろ!」

アルトリア「ハイ」ギュィン

ボカーン

「砲台が…くそ!こうなったら乗り込むんだ!」

シーザー「来るぞ!」

シーザー「あの海賊旗はこの辺では有名な>>82海賊団だ!船長は能力者だぞ!」

ジャックス「首はいくら?」

シーザー「>>84ベリーだ!」

エネル

53万

ジャックス「悪魔ちゃん。よろしくお願いします」

悪魔「うがあああ!」

ボカーンドゴーン

「ぎゃああああ!」

「あ、悪魔だ…」

ジャックス「クックックッ」ニヤァ

「ありゃ魔王だ…」

「船長…あいつら強すぎます…」

エネル「悪魔?」

「本物の悪魔ですぜ!」

ゴロゴロピカァ

「ぎゃああああ!」

プスプス

「船長!?何を?」

エネル「ヤハハハ!何が悪魔だ。恐るるに足りん」

エネル「今お前たちの目の前にいるのは」

ゴロゴロピカァ

エネル「神だ」

ジャックス「あれが53万ベリーか…やっぱり大したことなさそう」

シーザー「雷落としたように見えたのは気のせい?」

アルトリア「カミナリニガテデス」

ジャックス「アルトリアは近づいたらショートしちゃうから下がってな」

シーザー「俺たちも十分危ないぞ」

ジャックス「大丈夫。悪魔ちゃんが守ってくれるから」

悪魔「任せておけ」

ジャックス「じゃあ、よろしくお願いします」

悪魔「くらえい!」ボゥ

ズガドーン

ジャックス「あーあ、跡形も残らなかったよ。せっかくの食料が。53万が」

悪魔「すまん」

ジャックス「仕方ないよ。また今度」

悪魔「いや、違う」

エネル「ヤハハハ。何かしたか?」

ジャックス「え?」

シーザー「悪魔の攻撃が効いていない…」

ゴロゴロピカァ

悪魔「グアアアア!」

ジャックス「嘘…」

ジャックス「これやばいんじゃない?」

シーザー「逃げよう」

ジャックス「アルトリア!ビーム!」

シーザー「おい!」

アルトリア「ハイ」ギュィン

エネル「ヤハハハ!」

アルトリア「キイテイマセン」

ジャックス「こりゃお手上げだわ」

シーザー「逃げるぞ!」

エネル「逃がすか」

ゴロゴロピカァ

海賊「「「ぎゃあああ!」」」

ジャックス「奴隷の皆ぁー!」

ゴロゴロピカァ

ジャックス「きゃあ!」

シーザー「ジャックス!」

アルトリア「プスプス…」

シーザー「アルトリア!」

エネル「ヤハハハ!あ後は貴様だけだ」

シーザー「……ふっ」

エネル「……気でも触れたか?」

シーザー「これで俺も本気がだせる」

エネル「なに?」

シーザー「秘密にしていたが俺も能力者だったんだ。>>93の実を食べた>>95人間。>>97の能力をもつ」

マグマグ

火も焼き尽くすマグマを操る

シーザー「海軍の総帥が死に、世界中でその実の捜索が行われた」

シーザー「俺はそれをたまたま食べてしまい、海軍のトップに立てる力を手に入れた」

シーザー「本当は平穏に生きたかったんだ。争いも好まない」

シーザー「だが、仲間を傷つけるやつは許さねえ!てめえは俺が燃やし尽くす!」

エネル「ヤハハハ!関係ないわ!」

ゴロゴロピカァ

シーザー「火に雷が効くと思うか?」

結果>>102

↑+ジャックスの犬になる

俺は情けないことに3日間気を失っていた

なんとか復旧したアルトリアの生命維持装置で生き延びた

シーザーとエネルはその間ずっと戦っていた

その戦いは地獄の如く灼熱の中行われ

周りにいた船も巻き込み

後に魔王の決戦と呼ばれた

海軍に目をつけられる前に終戦して良かったよ

力を使い果たした俺たちはアルトリアのジェット機能で近くの海岸にたどり着いた

エネルは俺の犬になった。それにしても

シーザーがあんなに強かったなんて

俺は……弱い…!



ジャックス「おい、犬」

エネル「ん?」

ジャックス「医者呼んでこい。俺たちこのままじゃ死ぬ」

エネル「わんわん」ゴロゴロ

ジャックス「お前はこの先能力禁止!」

エネル「なんだと?」

ジャックス「アルトリアが壊れるだろ」

アルトリア「プスプス…」

エネル「走って行けと?」

ジャックス「四つん這いだ」

エネル「ちっ」バタバタ

ジャックス「不細工な走り方だ……あ、シーザー」

シーザー「なに?」

ジャックス「お前も能力禁止な」

シーザー「え?」

ジャックス「アルトリアがオーバーヒートするだろ」

シーザー「それじゃあ俺たちただのカナヅチ人間じゃないか」

ジャックス「思ったんだけどさあ…」

シーザー「おう」

ジャックス「仲間が少ないと思うんだ」

シーザー「だな。身に染みてわかったな」

ジャックス「奴隷も生き残ったのは一人だけ…」

奴隷「へへへ…」

シーザー「いたのか。むしろよく生き延びたよ一般人が生命維持装置もなくて」

ジャックス「だから次はコックを仲間にしようと思うんだ」

シーザー「そこは船医だろ!今までの話関係ないじゃないか!」

ジャックス「俺は船長だドン!コックがいい!」

シーザー「お前がフラフラしていたら誰もついていかねエ!船医だ!」

ジャックス「らちがあかない。アルトリアはどっちだ?」

アルトリア「プスプス…」

ジャックス「……」

シーザー「……」

奴隷「へへへ」

ジャックス「こんなぽっと出の奴に委ねるのか…」

シーザー「常識で考えてくれ。君は何を仲間にすべきだと思う?」

奴隷「>>110

船医でしょうなあ、新しいコックまでの繋ぎなら私が出来ますし

シーザー「だよな」ニヤ

ジャックス「……」イラ

奴隷「へへへ」

ジャックス「1日1ベリーだ」

奴隷「はい?」

ジャックス「朝、昼、晩、おやつ。食材費はそれ以上ださねえ!」

奴隷「!?」

ジャックス「コックなら遣り繰りもできなきゃいけねえ!」

奴隷「だからって1ベリーは……」

ジャックス「うるせえドン!」

奴隷「!?」

ジャックス「足りなかった分はお前の給料から差し引きだドン!」

奴隷「ふ、副船長…」

シーザー「これが魔王海賊団なんだよ……」

この頃から船員との確執がチラホラ見えはじめた

診療所

エネル「すみません。こちらにお医者様がおられると伺ったのですが」

看護師「先生なら急患でいないよ」

エネル「どれくらいかかりますかね?」

看護師「知らないよ。今日は帰ってこないかもね」

エネル「こちらも急患なんですが…」

看護師「あんたの走り方を治してくれる医者なんてどこにもいないと思うがね」ケラケラ

エネル「……」バタバタ

エネル「くそ!あの雌ブタめ……こちらが能力使えないのをいいことに図にのりおって」

エネル「能力さえ使えたら無理矢理にでも連れて帰れるのに……ん?」

執事「カヤお嬢様!走ってはなりませんぞ!」

カヤ「大丈夫よ。今日はとっても調子がいいの」

執事「お嬢様!前!」

カヤ「え?きゃっ!」ドン!

エネル「おっと、大丈夫ですかなお嬢さん」 ガシ

カヤ「あ、すみません。私よそ見して」

エネル「元気であることが人間一番ですよ」ニコ

カヤ「ええ…ありがとうございます。私もそう思います」ニコ

エネル「あぁ、荷物を落としてしまいましたね。私が拾いましょう」

カヤ「何から何まですみません」

エネル「いいのですよ……ん?これは医療道具!?」

エネル(まさかこの女……医者か?)

エネル(しめた、こいつを連れて帰れば)

エネル「お嬢さん、この後はお暇ですか?」

カヤ「え?」

エネル「よろしければドライブなどいかがでしょう?」

カヤ「えと…車が見当たりませんが」

エネル「私の上にお乗りください」バタバタ

海岸

ジャックス「助かったぞ。ありがとうな」

カヤ「いえ…まだ安静にしていてください」

ジャックス「肉食えば治るさ!うちのコック料理うめえから!」

奴隷「!?」

カヤ「そうなんですか。是非食べてみたいな」

奴隷「へへへ…///」

カヤ「そうだ。あなた方を家へご招待します。暫く静養なさってください」

ジャックス「いいのか?やったー!」

カヤ「その間のお食事楽しみにしてますね」

奴隷「!?」

カヤ宅

奴隷「い、いかがでしょう?」バーン

シーザー「これは…!」

ジャックス「うまくもねえがまずくもねえ!」ドン!

カヤ「……」カチャ

奴隷(箸を置いた!)ガボーン

ジャックス「なあ、お前仲間になれよ!」

カヤ「え?でも私…」

ジャックス「うるせえ!行こう!」ドン!

カヤ「>>121

いいですよ

カヤが仲間になった

念願の船医兼コックだ

俺たちは傷を癒すため二?三ヶ月カヤの屋敷で寝て食ってくだらないこと駄弁って執事の言葉の暴力に耐えつつ過ごした

カヤとアルトリアと風呂にも入った

カヤの[ピーーー]はとっても[ピーーー]で[ピーーー]だった

アルトリアは故障した

そのうち悪魔ちゃんのことも思い出し、カヤに治療してもらった

思ったとおりカヤは最高の船医だ

そして、出発の日

ジャックス「え?船が完成してねえ!?」

執事「いや、誰が作ると言いました?」

ジャックス「まいったな。俺てっきり…」

執事「どういう勘違いですか」

シーザー「お前が船のことは心配いらねえっていうから全然」

ジャックス「うるせえ!」

シーザー「!?」

執事「カヤお嬢様、どうか考え直して」

カヤ「うるせえ!」

執事「!?」

カヤ「船を用意しなさい」カチャ

執事「うっ、空気の入った注射器…」ブルブル

執事「>>124

では一晩時間をください。


ジェバンニなら一晩でやってくれるでしょう

次の日

ジャックス「すげえ!本当に完成している!」

シーザー「なんだこいつ…」

アルトリア「ワタシモナオシテモライマシタ」

エネル「貴様一体何者だ?」

奴隷「私が思うにおそらくそいつは」

ジャックス「お前仲間になれよ!」ドン!

ジェバンニ「すまないが私は」

ジャックス「船大工欲しかったんだ!」

ジェバンニ「申し訳ないが」

ジャックス「うるせえ!行こう!」ドン!

ジェバンニ「……」

カヤ宅

執事「はあ…お嬢様がまさか海賊に…」

執事「あの連中に悪影響をうけてしまっておいたわしや」

執事「もう仕方ない。それは諦めて私はいつでもお嬢様が帰ってこられるようにこの屋敷を守るのみ」

執事「早速だがジェバンニ、また作ってほしいものがあるんだが」

執事「……」

執事「おーい、ジェバンニ」ユサユサ

執事「……」

執事「……」

執事「……ジェバンニ?」

海軍

「また今年もイキのいいルーキーが続々と出てきているようだな」

「果たしてどれほどの海賊がグランドラインに耐えきることができるか」

「一つ気になる件があります」

「どこの縄張りだ?」

「いえ、グランドラインではなく、イーストブルーなのですが」

「我々は忙しいのだ。手短にしてくれ」

「一人の少女が1000万ベリーの賞金首を引き渡しにきた件で」

「特に珍しいことでもあるまい」

「その賞金首の乗っていた船があの魔王の決戦の中心で見られたらしいのです」

「なに…あのマグマグのか」

「船はその場で沈み、足取りが全く掴めませんでしたが手掛かりになるかと」

「少女かァ?そりゃァ?楽しみだねェ?」

ジャックス「俺たちは…弱い!」

シーザー「俺は…じゃなかったのか?」

ジャックス「俺たちの仲間で最強クラスの犬でさえ」

エネル「53万です」

ジャックス「アルトリア、それを基に俺たちの賞金がどれくらいになるか計算してくれ」

アルトリア「ハイ、ピー、ピー、ピー、デマシタ」

アルトリア「ジャックス、25マンベリー」

ジャックス「え?低い」

アルトリア「シーザー、48マンベリー」

シーザー「犬に負けたか。ふん、修行なんてしたことないからな」

アルトリア「アルトリア、18マンベリー」

奴隷「航海士のくせにやるな」

アルトリア「ドレイ、800ベリー」

奴隷「!?」

アルトリア「カヤ、2マンベリー」

奴隷「!?」

ジャックス「イーストブルーの平均額にも遥かに及ばないんだ」

シーザー「本当だな。少し調子に乗っていた」

エネル「53万なのは実力ってわけじゃ…あまり人様に迷惑かけていないから…」

ジャックス「うるせえ!」

エネル「!?」

ジャックス「だったら俺たちは人様じゃねえってのかよ!」

エネル「いや、あれはお前らから攻撃…」

ジャックス「うるせえ!」

エネル「!?」

ジャックス「俺のことはご主人様って呼べ!」

シーザー「どうする?このままグランドラインに入ってもすぐ全滅だ」

ジャックス「……」

奴隷「我々がより強くなるか」

アルトリア「アラタナナカマヲミツケルカ」

カヤ「すごい悪魔の実を探すこともありね」

エネル「いや、今の戦力でも十分だと……」

シーザー「他にも色々できることはありそうだが、どうするんだ船長」

ジャックス「>>134

上しながら懸賞金も上げる

シーザー 「バカか!なんでわざわざ海軍に目をつけられるような真似しようとする!」

ジャックス「うるせえ!」

シーザー「!?」

ジャックス「……」

シーザー「……」

奴隷「あんたの負けだ、副船長」

カヤ「こうなったらとことんついていきましょう」

ジャックス「手頃な海賊から潰していくぞ。シーザー」

シーザー「ちっ、後になって後悔するな。懸賞金>>137ベリー。>>139海賊団の>>140。通称>>141>>140だ。ここを攻めよう」

1300万

クロネコ

クロ

百計

ジャックス「1300万……」

奴隷「いきなり大物すぎやしませんか。俺たち全員の仮想賞金を合わせても届かねえ」

シーザー「これでも一番手頃なんだよ」

カヤ「私はその男知っている。随分酷いことされました」

シーザー「そうなんだ。じゃあ、仲間入りはなしかな」

エネル「どういう海賊団だ?」

シーザー「能力者というわけではない。特にすごい武器を持っているわけでもない。肉弾戦ばかりの脳筋集団だ」

奴隷「こりゃ頭潰して終わりですかね」

カヤ「でも、クロは要注意。すごく強かったようなそうでもなかったような気がします」

シーザー「作戦はどうする?」

ジャックス「うるせえ!行こう!」

クロネコ海賊団

「頭!少人数で何も考えず、突進してくるだけの海賊団が攻めてきました!」

クロ「ただのバカか…」クイッ

「めちゃくちゃ強いです」

ドカーン

ジャックス「あーあ、またやり過ぎちゃった」

シーザー「クロの顔を拝む前に船長室ごと破壊しやがった…」

悪魔「すまん」

ジャックス「いいよ、今度は気をつけよう」

悪魔「いや、違う」

クロ「てめえら、何者だ?」スタ

シーザー「あ、悪魔の攻撃が効いていない…」

カヤ「違うわ、すごい速さで避けたのよ」

クロ「これはこれはカヤお嬢様ではございませんか」クイッ

カヤ「……」ゾク

クロ「私に復讐するおつもりで?」

カヤ「違う。私はもう前しか見ていないわ!」

シーザー「因縁があるみたいだな。どうする?」

ジャックス「>>147

そんな堅苦しい因縁、ぶち壊す!
その後またどうにかすりゃいい!

エネル「ならば一瞬で仕留める」ゴロゴロ

クロ「!?」

ジャックス「やめろ!」

エネル「!?」

アルトリア「プスプス…」

ジャックス「能力禁止だ!」

エネル「しかし」

クロ「驚かせやがって」シャッ

エネル「ぎゃん!」

ジャックス「強い…さすが1200万」

シーザー「どうするんだよ!?」

ジャックス「>>150

ダブル悪魔召喚だ!

ジャックス「これしかねえ」

シーザー「そんなに出せるのか?」

ジャックス「やってみなきゃわからねえ!」

シーザー「危険だ!」

ジャックス「うるせえ!ダブル悪魔召還!」

悪魔1「ウガア」

悪魔2「ギャオオ」

クロ「なんだこれは…」シャッ

ガシ

クロ「!?」

悪魔1「人間ごときのスピードで逃げられると思ったか?」

クロ「は、放せ!」

悪魔2「ちょこまかするな」

クロ「お、俺をどうする気だ!?殺す気か!?」

カヤ「言ったでしょう。私は過去を振り返らない。このまま海軍に引き渡すだけです」

奴隷「お前とお嬢様の器を一緒にするな」

クロ「くそ!」

シーザー「つーか悪魔2匹必要だったか?」

ジャックス「くっ」

シーザー「大丈夫か?」

ジャックス「やっぱり無理があった…ダブル悪魔召還は>>156ってリスクがある」

死ぬ

ジャックス「が……ま……」ガク

シーザー「ジャックスー!」

エネル「バカな…ご主人様は命をかけて…!」

奴隷「船長…!」

アルトリア「……」

カヤ「……ありがとう」グス

普通にエネルに殺らせれば良かったんじゃないんですかねえ

アルトリア「アナタノコトハワスレマセン」

エネル「色々あったが、いなくなると寂しいものだな」

シーザー「ジャックス…!」

カヤ「私は振り返らないわ」

奴隷「いや、船長不在でいいのか?」

エネル「船長はシーザーでいいだろう」

シーザー「うるせえ!」

エネル「!?」

シーザー「俺なんて…魔王海賊団の船長はあいつしかいねえ!」

奴隷「もう死んじまったんですよ」

シーザー「認めねえ!」

エネル「だったら新しく海賊団を立ち上げたらどうだ?」

シーザー「!?」

シーザー「……」

シーザー「>>158

シーザー「>>162

いや、俺は人間を生き返らせる事が出来る場所を知っているかもしれない

カヤ「あり得ません医学的に」

奴隷「あまりのショックにおかしくなっちまった」

エネル「神じゃあるまいし」

アルトリア「バーカ」

シーザー「うるせえ!本当だ!>>165に行こう!」

ワンピースを取りに行く

シーザー「この世の全てがあるんだ。人間くらい生き返るさ」

エネル「その言葉を待っていた」

カヤ「行きましょうグランドラインへ」

奴隷「結局目的は変わらないってことか」

アルトリア「……」

シーザー「俺が暫定船長だ!」

シーザー「すみません。賞金首を引き渡しにきました」

「……」ジロジロ

シーザー「?」

「どうだ?」

「少女はいますがあんなに上品そうな人ではありませんでした」

カヤ「?」

「ちっ、またハズレか」

シーザー「あの…」

「ああ、すまない。百計のクロね。はい、1200万ベリーだ」

シーザー「……ありがとうございます」

シーザー「思った通りだ。俺たち……というよりジャックスは海軍に目をつけられている」

奴隷「なぜかわからんがどうしやしょうか」

エネル「ご主人様の遺志はこのイーストブルーで一番の海賊になること」

カヤ「やるしかありませんね」

アルトリア「……」

シーザー「様子見は終わりだ。俺たちだけで名を上げようじゃないか。あいつが生き返ったら悔しがらせてやろう」

奴隷「じゃあ懸賞金つくように次からは名乗りやしょう」

カヤ「海賊でも賞金もらえるのかしら」

エネル「もう特に金を必要としていないし気にしなくていいのでは?」

シーザー「そうだな。次に手頃なのは>>171海賊団。通称>>173が率いる海賊団だ。潰しに行くぞ」

バギー

海賊派遣会社

奴隷「七武海じゃん。手頃なんですかい?」

シーザー「あいつを倒せば間違いなく名を上げることができる」

カヤ「聞いたことがあります。グランドラインにいたけど今は嘗ての縄張りであるイーストブルーに拠点を移しているんですよね」

エネル「億超えの部下が何人もいるとか」

奴隷「正面からやりあったんじゃあ勝ち目はありやせんね」

シーザー「そこで俺たちも派遣会社に登録する。うまく潜入してバギーだけを目指して潰すんだ」

海賊派遣会社

上司「君たちが新しく入った海賊だね。懸賞金はいくらだね?」

エネル「私の懸賞金は53万です。あとは海賊なりたてで懸かっていません!」

上司「雑用レベルか。大した仕事は任せられないな」

カヤ「宜しくお願いします!バギー船長の部屋の掃除させてください!どこにありますか?」

エネル「まだ 早いわ!それはアルトリアが調査しているから慌てるな!」

奴隷「せっかくうまく潜入できたのにバレたらどうするんですか!」

上司「調査?潜入?」

カヤ「いけない!私たちが敵だってバレたわ!」

上司「そういうことか」

エネル「たった5人で潜入したなんて知られたらまずい!」

シーザー「あんたら潜入調査向いてないわ」

上司「5人か。ならば誰かをよぶまでもない。この懸賞金>>177の通称>>179>>181が相手だ!」

8

天使の塵

エンジェネラル

シーザー「天使の塵のエンジェネラル…」

エンジェネラル「ビビってしまったか」

シーザー「聞いたことねえ!」

エンジェネラル「!?」

エネル「そもそも8ベリーで偉そうに。私の懸賞金は53万ですよ」

エンジェネラル「金で人を判断すると痛い目を見る」

シーザー「……ハッタリだ」

エンジェネラル「ならばくらえ!天使の」

奴隷「うるせえ!」バキ

エンジェネラル「ぐふっ…」

シーザー「本当にハッタリだったな」

?「見させてもらいましたよ」

シーザー「!?」

カヤ「いつの間に!?」

?「天使の塵を倒した程度でいい気にならないことだ」

シーザー「何者だ?」

?「私は懸賞金>>186ベリー。通称>>188>>190だ。お前たちを>>192する」

8億

深海を支配する者

深海の戦士

仲間

シーザー「8億…」ゴクリ

奴隷「深海を支配する者の深海の戦士…あの言いにくくて有名な!?」

深海の戦士「私もお前たちと目的は同じ。七武海の首を取るために潜入した」

カヤ「それは頼もしいです!」

シーザー「待て、なんで俺たちを仲間にする必要がある?あんたの実力ならバギーくらい簡単に始末できるだろ」

深海の戦士「それはお前にも言えるな。マグマグの実の能力者」

シーザー「なぜそれを!?お前海軍か!?」

エネル「ヤハハハ!そんなことはどうでもいい。問題はこいつが8億の実力が本当にあるのかどうかだ」

シーザー「いやよくないよ?」

エネル「勝負しろ。深海を支配する者よ」

深海の戦士「好戦的だなゴロゴロの実の能力者」

エネル「なぜそれを!?さては貴様、海軍の回し者か!?」

シーザー「懸賞金があるんだ。それはないだろ」

エネル「!?」

深海の戦士「いいだろう。私に勝ったら教えてやる。私は>>197の実を食べた。>>199の能力をもつ」

オペオペ

色々なものを生きたまま改造できる

シーザー「深海関係ねえ!」カボーン

奴隷「こいつもハッタリ野郎か」

エネル「ヤハハハ!戦えばわかること!」

深海の戦士「もう勝負はついた」

シーザー「!?」

エネル「バカなことを言う」

深海の戦士「ここにあるのはお前たちの心臓だ」

シーザー「参った…やっぱりあんたにゃ敵わねえ」

エネル「さすが8億と言ったところだな」

深海の戦士「聞き分けがいいな」

エネル「と見せかけて雷ドーン!」ゴロゴロピカァ


シーザー「ちょ、俺たちの心臓ごと!」

エネル「しまった!」

深海の戦士「安心しろ」

エネル「!?」

深海の戦士「私の鎧は雷を通さない」

シーザー「あんたに協力する。だから心臓返してくれ」

カヤ「私は認めない」

シーザー「!?」

奴隷「オペオペの実……つまり医者。同じ仲間に医者は二人いらない。そう言いたいのか?」

カヤ「……」コクリ

深海の戦士「まいったな。どうすれば認めてくれるんだ?」

カヤ「>>204

私の助手になりなさい

深海の戦士「わかりました。先生」

カヤ「!」パアァ

シーザー「もういいか?なぜ俺たちが協力しなくてはならないのか話してくれ」

深海の戦士「ここではある研究が行われている」

シーザー「研究?」

深海の戦士「私はそれを調査するようある組織から依頼された」

シーザー「なんなんだ、その研究ってのは?」

深海の戦士「>>208

なんかめがっさ強い悪魔の実を造る

シーザー「めがっさ……」

深海の戦士「それを四皇の一人に流しているとかいないとか」

シーザー「その調査をしている間にやつらの気を引けと?あわよくばバギーを人質にして四皇を潰すと?」

深海の戦士「いや、それは漫画の読みすぎだ。バギーを倒してくれればいい。私の攻撃はあいつに効くとか効かないとか」

シーザー「わかったよ。あんたここに潜入して長いのか?」

深海の戦士「ああ、わかることは教えておこう」

深海の戦士「バギーにたどり着くまでに気をつけなければならない相手は3人」

深海の戦士「まず懸賞金>>211ベリー。通称>>213>>215。能力者ではないが武器として>>213を使う」

深海の戦士「次に懸賞金>>217ベリー。通称>>219>>221>>223の実を食べ、>>225の能力をもつ」

深海の戦士「最後は一番やっかいな通称>>227>>229>>231の実を食べ、>>233の能力をもつ。懸賞金はなんと>>235ベリーだ」

深海の戦士「そいつらさえ食い止めていてくれれば他の雑魚は私が調査をしつつでも片付けられる」

シーザー「わかった。3人か……手分けかな」

4000万

螺旋

たしぎ

加速下

自称3億ベリー

ボンクレー

ゲレゲレ

ゾオン系、強靭な人喰い豹になる

海の独裁者

グラコス

グラグラ

自分の15m範囲にいる海生生物を自由自在に操る事が出来る

2億9650万

カヤ「あの…私は戦闘員ではないので…」

深海の戦士「そうだな。だったら私の調査の補助を」

カヤ「黙りなさい」

深海の戦士「!?」

カヤ「私が調査をします。あなたは私のお手伝いをお願いします」

深海の戦士「……はい」

シーザー「こっちも3人だ。一人ずつバラバラに攻めてバギーの部屋で落ち合おう」

エネル「ヤハハハ!遅れるなよ」

奴隷「いや、なんで私戦力に数えられてんですか?」

シーザー「つってもバギーの部屋はアルトリアがどこにあるか調べてくれてんだよな」

エネル「もうそろそろ戻ってきてもいい時頃だが」

奴隷「待ってくださいよ。それより私滅茶苦茶弱いんですが。お嬢様の方が私より25倍強いんですが」

シーザー「うるせえ!」

奴隷「!?」

シーザー「やってみなきゃわからねえ。船長の言葉だ」

奴隷「それであの人死んだんですが」

エネル「ん?あれは…」

アルトリア「プスプス…」

エネル「アルトリア!」

シーザー「なんてこった…スパイがバレて…」

エネル「おのれ許さん…アルトリア、誰にやられた?」

アルトリア「カミナリガチカクニオチテシヨートシマシタ…」

エネル「!?」

シーザー「能力禁止…船長の言葉だ」

奴隷「あんたがバカみたいに撃つから…しかも意味なかったよな。ぷっ」

エネル「うるせえ!」

奴隷「!?」

エネル「すまん…アルトリア」

シーザー「どうしよう。これじゃあ能力使ったらアルトリアを壊しちまう」

奴隷「私はそれで挑もうとしてんですが」

アルトリア「ワタシノセナカノボタンヲ…オシテクダサイ…」

シーザー「なんだこれは?」

アルトリア「>>240

(奴隷が)バクハツスルスイッチデス

奴隷「ふざけるなぁぁ!バカ野郎アルトリア!どこ狙っている!?」

アルトリア「モシモノトキノタメニ…ツケテモラッテイマシタ…」

奴隷「お前の言うもしもっていつだよ!」

シーザー「気持ちはわかるがアルトリア…堪えてくれ。今こいつは作戦に必要なんだ」

奴隷「軋轢が…」

アルトリア「……ワカリマシタ」

奴隷「納得してねえな」

アルトリア「ソノトナリノボタンヲオシテクダサイ」

シーザー「まだあるのか」

奴隷「爆発ボタン押すなよ!絶対押すなよ!」

エネル「今はな…」ボソ

奴隷「!?」

アルトリア「ヒライシンガデテカミナリシヨウニナリマス」

エネル「!?」

アルトリア「ツイデニボウスイボウネツボウオンボウシュウボウハンシヨウニモナリマス」

シーザー「本当か。だったら俺も本気で暴れられるな」

奴隷「ちっ」

エネル「そんな便利ボタンあるなら最初から押しておけば良かったな」

アルトリア「ガードポイントハツウジョウノ3ツノヘンケイトハコトナリ」

シーザー「通常とか言われても3つの変形がわからないが」

アルトリア「ホンライフカノウナヘンケイヲ、ランブルボタンヲオスコトニヨリ、カノウニシタ4ツノポイントノ1ツデス」

シーザー「よくわからないが変形できるんだな」

アルトリア「タダシランブルボタンノコウカハ30プンデキレマス。ソノゴ1ニチツカエマセン」

シーザー「わかった。とりあえず今は必要だ。押すぞ」ポチ

アルトリア「ガードポイントハツドウ!」シャキン

エネル「30分か。まあ余裕だろう」

奴隷「あの、本当にやるんですか?なにも3人倒すことないんじゃ?」

アルトリア「センチョウシツノカギハ3ニンノカンブガモッテイルヨウデス」

エネル「ご都合主義というやつだ」

奴隷「だったらアルトリア、私についてきてくださいよ。私一人じゃ無理ですよ」

アルトリア「>>251

ワタシガアナタヲササエルノデスカ…?
ムシロアナタモワタシヲササエテクダサイよ

奴隷「アルトリア……」

アルトリア「エヘ」

奴隷(アルトリアが……笑ったように見えた)

アルトリア「ムカシノヒトガイッテマシタ」

奴隷「え…?」

アルトリア「アナタハクズデス」

奴隷「!?」

アルトリア「ダケド、ナカマヲタイセツニシナイヤツハモットクズダ」

奴隷「仲間に脈略もなくクズとか言うの?」

アルトリア「エヘ」

奴隷(とても冷たい……笑顔だった)

奴隷「じゃあ私たちは能力者でない螺旋のたしぎって奴のところに行きます。さすがにもうこれ以上譲れねえ」

シーザー「じゃあ、エネルはどっち行く」

エネル「決まっている。強いほう…懸賞金が高いほうだ」

シーザー「だよな。えーと、高いのは」

エネル「自称3億ベリーのボンクレーだな」

シーザー「ん?そうだっけ?」

エネル「自称3億ベリーと言いつつ、実際は百兆ベリーだからな」

シーザー「は?」

エネル「では先に行く。遅れるなよ。ヤハハハ!」スタスタ

奴隷「行っちゃった」

シーザー「聞き間違えたのか?なんだ百兆って訳のわからない額は……百兆じゃなくて白鳥ベリーだろ」

奴隷「そっちのほうが訳わからないけど…」

たしぎの部屋

奴隷「あんたが螺旋のたしぎか」

たしぎ「あなたは確か今日からうちの会社に勤め始めた……」

奴隷「俺みたいな末端のことを知っていてくれたのか?さすが海軍時代にも仲間を大切にしていたことで有名な女だ。ホレちまいそうだぜ」

アルトリア「……」

たしぎ「……海軍に私の正義はなかった」

奴隷「ここにはそれがあったのか?」

たしぎ「……」

奴隷「迷っているのか?」

たしぎ「黙りなさい。あなたは私の部下でしょう。口を慎みなさい」

奴隷「今日いっぱいで辞めさせて頂きます。俺の正義はここにないみたいなんでな」

たしぎ「あなたは一体…?」

奴隷「もしかしたら俺たち、わかりあえるかもしれない」

たしぎ「あなたに私のことなんてわかるわけない」

奴隷「……だったら教えてくれ。あんたはなんでお尋ね者に?」

たしぎ「>>266

たしぎ「>>256

上司にハメられた

たしぎ「海軍が犯した罪を私は背負わされた。私の知らないところで、信頼していた上司に裏切られて」

奴隷「海軍なんて上っ面の正義を振りかざしているだけだ。近づけば近づくほど己も黒い渦に飲まれちまう」

たしぎ「あなたは一体…?」

奴隷「ただのしがない奴隷さ。続けてくれ」

たしぎ「……私は逃げた。元部下に、元同僚に剣を向けながら」

たしぎ「逃げながら一体何が起きたのか調べた。事件の全貌を掴みかけたとき、そこで私の他にも罪を背負わされた者がいたことを知った」

たしぎ「海軍は私に条件付きでその者を見逃す提示をしてきた」

奴隷「人質か…」

たしぎ「条件とは海軍で起こった一件を決して口外しないこと、そしてここにスパイとして潜り込むこと」

奴隷「!?」

たしぎ「人質がいる以上受け入れるしかなかった」

奴隷「……目的はここで人工的に造られる悪魔の実だな?」

たしぎ「何故それを……あなたには何でも見透かされてしまいますね」

奴隷「俺の本能がうるさいんだ。美女のことなら全てを知り尽くせってね」

たしぎ「ふふ、面白い人……だったらなぜあなたにこんな話ができたかわかりますか?」

奴隷「ああ、俺の仲間に」

たしぎ「あなたはここで死ぬからです」

奴隷「!?」

奴隷「どうしても…やるのかい?」

たしぎ「さようなら」シュバ

ガキィン

たしぎ「!?」

アルトリア「ガードシマス」

奴隷「……あんたの斬撃は俺(たち)に効かないんだ」

たしぎ「なるほど」

奴隷「もう、諦めてくれ」

たしぎ「だったらあなたも黒い渦に飲まれなさい」

奴隷「ん?」

たしぎ「螺旋!」

ギュルルル

奴隷「なっ!?竜巻が!?」

たしぎ「これならばそのロボットのガードも意味がない」

奴隷「アルトリア、ビームだ!」

アルトリア「ショートシテイテムリデス。ランブルボタンハアラタニツケクワエラレタカイセンダカラ、ハツドウシマシタガ」

奴隷「!?」

アルトリア「ワタシハイマ、アナタノツギクライニヤクニタチマセン」

奴隷「!?」

奴隷「ぐはあ!」ドサ

アルトリア「ギギギ…」ガシャン

奴隷「くそ、アルトリアの攻撃力を期待していたのに…」

アルトリア「……ソレデツヨキダッタノカ」

たしぎ「では死んでもらいます」チャキ

奴隷「待て!あんたは正義のために剣を振るっていたんじゃないのか!?」

たしぎ「……」

奴隷「剣が泣いているぜ。俺たちを斬りたくないってな」

たしぎ「……正義が一体何の役に立つというのですか」

奴隷「うるせえ!正義は勝つんだ!」

たしぎ「ならば私が勝ち、これが正義となりましょう」

奴隷「いや、勝つのは俺たちだ!」バッ

ダキ

たしぎ「……なんのつもりですか」

奴隷「……あんたはこんな細い身体で一人で戦っていたんだな」ギュッ

たしぎ「同情ですか?ボロボロの身体のあなたにできることなんて感情に訴えるだけでしょうね」

奴隷「美女を抱くのに理由はない。だが今回に限ってはあっちの美女が嫉妬しちゃうもんでね」

アルトリア「……」

たしぎ「何を…?」

奴隷「さようならだ…アルトリア」

アルトリア「リアジュウバクハツシロ」ポチ

奴隷「アルトリアに躊躇なし!」

ドガァァァン



奴隷「う…うん……」パチリ

アルトリア「オキタカ」

奴隷「俺は…生きているのか?」

たしぎ「殺傷力がある爆弾ではありませんでしたから」

奴隷「!?」ビク

たしぎ「大丈夫です。もうこれ以上争う気はありません」

奴隷「……そうだな。死ななかったとは言え、お互いボロボロだ」

たしぎ「たとえ身体が動いてもあなたのあのような姿を見たら……自らを犠牲にして仲間を守る姿を見たら、私には何もできない」

奴隷「……そうか」

たしぎ「正義とは何なのか思い出したような気がします」

奴隷「これからどうするんだ?」

たしぎ「自分の正義を貫いて生きたい。でも…」

奴隷「人質か…」

たしぎ「……」

奴隷「一体誰が捕らえられているんだ?」

たしぎ「>>263

たしぎ「>>264

たしぎ「>>266

スモーカー

奴隷「スモーカーまで…」

たしぎ「私には何もできなかった…!」

奴隷「安心しろ。スモーカーはそんなに簡単にくたばるような奴じゃない」

たしぎ「あなたは一体…?」

奴隷「ただのしがない奴隷さ」

たしぎ「……不思議な人ですね。あなたの言葉にこんなにも勇気づけられる」

奴隷「もっと頼っていいんだぜ」

たしぎ「……」

奴隷「……」

たしぎ「……お願い」

たしぎ「スモーカーさんを助けて……」

奴隷「当たり前だ!」ドン!

「爆発があったのはたしぎちゃんの部屋か!?」

「たしぎちゃんは無事か!?」

ドタドタドタ

奴隷「まずいな。人が集まってくる」

たしぎ「ここは私が食い止めます」

奴隷「あんた、ボロボロじゃねえか」

たしぎ「あなたは今日いっぱいは私の部下でしょう?部下を守るのが上官の役目」ニコ

奴隷「……」ドキ

たしぎ「逆らうつもりですか?」

奴隷「仕方ねえな……アルトリア!俺を運んでくれ」

アルトリア「ヤレヤレ」ムンズ

たしぎ「ご武運を」

奴隷「生きてまた会おう」

ガシャンガシャンガシャン

たしぎ「……ありがとう」

たしぎ「さて…」

「たしぎちゃん!無事か?」バタン

「うわああ、怪我してんじゃねえか!」

「侵入者か!?」

たしぎ「あ、はい。私は大丈夫です。侵入者なら船長室とは反対方向へ行きましたよ。追ってください」

「「「うおおお!」」」ドタドタドタ

たしぎ「……」

たしぎ「食い止めました」

ボンクレーの部屋

ボンクレー「なんだ?お前は」

エネル「百兆の首か……なるほど、たしかに一筋縄ではいかない顔をしている」

ボンクレー「なんだと聞いている」

エネル「ヤハハハ!かかってこい!」

ボンクレー「殺す…」ゲレゲレ

エネル「!?」

ボンクレー「ガオォォ!」バッ

エネル「……」ヒョイ

ボンクレー「!?」

エネル「百兆は聞き間違いか?」

ボンクレー「やめろ!俺は自称3億ベリーだぞ!俺を殺せば俺の8000人の部下が」

ゴロゴロピカァ

エネル「ん?何か言ったか?」

ボンクレー「俺はマネマネのあいつとは無関係の男…」ガク

エネル「もう終わり?」

グラコスの部屋

シーザー「……魚人か」

グラコス「げばげば。何の用だ?人間」

シーザー「船長室に行きたいんで鍵を渡してもらえませんか?」

グラコス「なるほど、やけに騒がしいと思ったらお前の仕業か……」

シーザー「俺はずっとおとなしかったけどなあ…」

グラコス「敵と見なす。死ね」ビュオォ

シーザー「口から吹雪!?」

グラコス「げばげば。呆気ない」

シーザー「そんな程度の吹雪じゃあ俺は死なないよ」

グラコス「!?」

シーザー「相手が悪かったな」マグマグ

グラコス「貴様…マグマグの…!」

シーザー「俺はそんなに有名人になりたくないんで…見られた以上悪いが死んでもらう」

グラコス「げばげば!」

シーザー「何がおかしい?」

グラコス「>>273

別にお前を殺害しなくていいから体力をすり減らすぜ

シーザー「!?」

グラコス「げばげば!」ビュオォ

シーザー「吹雪は効かない」ジュワァ

グラコス「げばげば!」ブンブン

シーザー「槍!?」ヒョイ

グラコス「そうやって逃げていろ!お前の体力さえ減らせれば」

シーザー「その前にお前を殺すけどね」マグマグ

グラコス「ギョギョ!?」

シーザー「お前に攻撃をさせ続けるほど優しくないんだ」

グラコス「くそ!スイッチオン!」ポチ

シーザー「おいおい何した?」

グラコス「なぁに、この部屋は水槽になっている。海水を流し込むだけさ」

シーザー「!?」

グラコス「海水いっぱいになるまで逃げる体力はあるかな?」

ドボドボドボドボ

シーザー「!?」

グラコス「壁を壊そうとしてもムダだ。 全て海楼石 でできている」

シーザー「おいおい、お前も能力者だって聞いたぜ。いくら魚人でもこれじゃあお前もお陀仏だ」

グラコス「俺の能力は」

ザパァン

海王類「ギャオォ!」

グラコス「海の生物なら何でも操れる。お前がくたばるまで、こいつの身体の中に避難させてもらう」

シーザー「だったら俺も…」ヨロ

グラコス「げばげば!既に足まで海水が浸かっているぞ。体力があればそんなになるまでに逃げられたかもな」

シーザー「しまっ……た…」ガク

ゴボゴボ

奴隷「シィィザァァァ!」

グラコス「げばげば!海の独裁者である俺様に逆らうとこうなる」

シーザー「」ブクブク

奴隷「なんてこった……迷ってたどり着いた先で見た光景はシーザーがやられた場面だった」

アルトリア「セツメイオツ」

奴隷「アルトリア、ランブルタイムなら他の変形もできるんだよな?」

アルトリア「ハイ。アト10プンホドデスガ」

奴隷「シーザーを助けられる変形はないのか!?」

アルトリア「>>278

モチロンアリマスヨ

奴隷「じゃあ助けてやれよ!」

アルトリア「エッ、ナンデ?」

奴隷「むしろこっちが聞きたい。なんでそんな反応なんだ?」

アルトリア「……」

奴隷「……」

アルトリア「……ネンリョウガ」

奴隷「あの水槽の中にたっぷりあるぞ」

アルトリア「……」

奴隷「……」

アルトリア「……チッ」

奴隷「!?」

アルトリア「イッテキマスヨ」

奴隷「あ、ああ…頼む」

アルトリア「>>281ポイントハツドウ!」シャキン

超吸水

奴隷「いかにも水を吸いそうな形に変形した!」

ニュルニュル

奴隷「あれはホースか!?どこから水を吸いだす気だ!?」

ズボ

奴隷「そのまま壁に穴をあけたー!あれで壁壊せばよかったんじゃ!?」

ギュイーン

奴隷「あっという間に吸い上げた!?」

アルトリア「ゲプ、オワリマシタ」

奴隷「水はどこへ行ったんだろう……それよりシーザーは無事か?」

シーザー「」ピクピク

奴隷「生きていた。よかった」

グラコス「おのれ……」

奴隷「ひっ、まだあいつがいた!」

アルトリア「ドウシマショウ」

奴隷「>>284

シーザーもろとも爆撃しろ!アルトリア!

アルトリア「ハイ」チュドーン

グラコス「ぐわああ!」

パラパラ

奴隷「躊躇しろって…冗談だったのに。お前攻撃できないんじゃなかったのかよ」

アルトリア「ネンリョウノンデナオリマシタ」

奴隷「便利な体だな。さて、敵は倒したが…」

シーザー「」

奴隷「こりゃ一旦カヤお嬢様に見てもらったほうがいいかも。私も限界です」

研究室

カヤ「これは…」

深海の戦士「とんでもないものを造っていたようですね」

カヤ「こんなもの量産されたら世界は終わりだわ」

深海の戦士「まさか>>288の能力を得られるとは」

カヤ「その名も>>289の実!」ドン!

全身を鋼にする

時止め

奴隷「お嬢様、怪我人です!」

カヤ「あら、いけない。早くこちらへ」

深海の戦士「バギーは倒したか?」

奴隷「いいえ…」

深海の戦士「チッ」

奴隷「!?」

深海の戦士「こちらはもう情報は全て得られた。やはり四皇の一人に流していたようだ」

奴隷「そ、そうですか…(どうでもいい)」

深海の戦士「これでバギーの七武海から追放は決まりだ。さっさと捕まえてこい」

奴隷「はい…」

カヤ「あの…」

奴隷「ああ、治りました?」

カヤ「シーザーさんは大丈夫です。ただ…」

奴隷「ただ?」

カヤ「あなたのほうが重傷です。もう治りません」

奴隷「!?」

奴隷「なんでだよ!なんで…」

カヤ「相当無理しましたね。今までお疲れ様でした」

奴隷「そんな…なんとかなんねえのか!」

カヤ「なりません」

奴隷「約束が守れないじゃねえかよ…!」

カヤ「知りません」

奴隷「……」

深海の戦士「先生、その患者…私に任せていただけませんか?」

カヤ「あなたに何ができるの?助手のくせに調子に乗らないで」

深海の戦士「……」

奴隷「頼む!可能性があるならあんたにお願いしたい!」

カヤ「!?」

深海の戦士「わかった……失敗しても文句言うなよ」

カヤ「……お手並み拝見ね」

奴隷「おい…」

深海の戦士「なんだ?治療は成功したが」

奴隷「ふざけるなぁ!なんだこの身体は!?」

深海の戦士「手頃な身体がそれしか転がっていなかったんだ。文句言うな」

奴隷「だからといってグラコスの身体に私の頭を乗せるとか不気味すぎるだろ!うまく歩けないし!」

深海の戦士「だったら別の場所に転がっていた足をつけてやろう」

奴隷「これって豹の足じゃねえか!さらに不気味になったわ!もう女が寄ってこないよ!」

深海の戦士「よし、治療も終わったし行くか」

奴隷「治療っていうのかこれ」

カヤ(……今回はあなたの勝ちね。でも次は……絶対負けないんだから!)

バギーの部屋の前

深海の戦士「扉が開いている…」

カヤ「ああ、エネルさんが先に入って行ったんじゃ?」

奴隷「鍵とはなんだったのか」

深海の戦士「覗いてみよう」チラ

カヤ「!?」

奴隷「そ、そんな…」

深海の戦士「>>299

バギーがエネルにゴマすりしてやがる

深海の戦士「海賊派遣会社、壊滅だ」

奴隷「エネル一人で余裕だったのに失ったものはあまりに大きい…」

エネル「ヤハハハ、遅かったな。誰だその気味悪いやつは」

奴隷「……奴隷です」

シーザー「う…ん…」パチリ

深海の戦士「目が覚めたか」

シーザー「ああ、すまん。情けない姿を見せてしまった。誰だその気味悪いやつは」

奴隷「……です」

深海の戦士(さて、組織に報告しに行かなくては)

深海の戦士(私の手柄にしたらまた懸賞金が上がってしまうが)

深海の戦士(彼らの手柄にしたら組織に目をつけられてしまうかもしれん……)

深海の戦士(よし、決めた。私の取るべき行動は>>303

>>302

深海の戦士「私はまた…流れるさ」

カヤ「私の助手はあなただけです。きっと帰ってきてくださいね」

深海の戦士「……はい!」

次の日の新聞

シーザー「なんだこりゃ!俺たちが派遣会社を潰したことになってねえ!」

エネル「誰かわけのわからんやつに手柄を取られたようだ」

奴隷「賞金も深海の戦士に持っていかれて、踏んだり蹴ったりですね」

カヤ「いつになったら私たちに懸賞金がつくのでしょう?」

アルトリア「イツニナッタライーストブルーカラデラレルノデショウ?」

たしぎ「あの…」

奴隷「ああ…どうした?」

たしぎ「私も一緒に行っていいんですか?」

奴隷「俺が守る。安心しろ」ヌメ

たしぎ「!?」ビク

奴隷「……怖いか?これからいく場所」

たしぎ「え?いえ、場所というより…」

奴隷「ん?」

たしぎ「お、お風呂入ってきます!」ダッ

奴隷「照れちゃって。かーわいー」

シーザー「鏡見てこい」

奴隷「!?」

シーザー「能天気もほどほどにな。これから俺たちが行く場所がどこだかわかってんだよな?」

奴隷「もちろん。スモーカーが捕らえられている>>307だ」

公園の公衆女子トイレ

女子トイレ

奴隷「よし、探してくる」

タッタッタ

たしぎ「あんなところにスモーカーさんがいるなんて嘘ですよね?」

シーザー「ああ、あれは海軍の目をそっちに向けさせるための嘘だ」

たしぎ「本当のこと教えてあげないんですか?」

シーザー「今更嘘だって言い出しにくくて。まさか信じるとは思わないじゃん」

たしぎ「はあ…」

シーザー「本当の行き先は>>209島の>>210だ」

シーザー「>>310島の>>311だ」

アスカ

地球のへそ

アスカ島

エネル「奴隷が海軍を引き付けているお陰で警備が手薄だな」

シーザー「女子トイレにあんな怪人が現れたらそっちに目がいくさ」

たしぎ「奴隷さん……ご無事で」

シーザー「ここは呪われた聖剣の伝説で有名だな」

たしぎ「ええ、島のどこかに聖剣>>314が眠っていると」

シーザー「どんな呪いがかかっているんだ?」

たしぎ「>>316

グラットンソード

一度触ったら手から離せない

シーザー「そりゃ恐ろしいな。見つけても絶対触らないでおこう」

たしぎ「地球のへそが見えました。あそこはインペルダウン崩壊後、その役目を継いだ場所。もちろん管理は海軍がしています」

シーザー「忍び込むしかないよな……」

たしぎ「あの…本当に大丈夫でしょうか」

シーザー「たしか下へ行くほど罪人のレベルの数字が大きくなるんだよな?」

たしぎ「はい…」

シーザー「スモーカーは何階に閉じ込められているんだ?」

たしぎ「最下層……レベル6です」

シーザー「!?」

シーザー「一体何をしたらそんな極悪人みたいな扱いされるんだ!?」

たしぎ「……」

シーザー「あんたも本当はあの中にいたってことだよな……レベル6の刑なんて考えたくもねえな」

たしぎ「……」

シーザー「ああ、すまない」

たしぎ「いえ……わかりました。話しておきます。私とスモーカーさんが被った罪。それは>>320です」

天竜人フルボッコにした上に全奴隷解放

シーザー「そりゃいけないわ」

たしぎ「私には全く身に覚えがないこと。おそらく私の上司が犯した罪を被らされたのです」

シーザー「……黒いねえ。海軍っていうのも」

エネル「では憂さ晴らしも兼ねて地球のへそも崩壊させるか」

シーザー「俺たちの目的はあくまでスモーカー奪回だ。スモーカーを助けられて逃げられる目処が立ったら好きにしていいが、それまでは大人しくしていてくれ」

たしぎ「あの…私も行かせて下さい」

シーザー「あんたは顔が知られている。危険だ」

たしぎ「忍び込む時点で危険です。それにあなたたちは私と関係ないのに…」

シーザー「何言ってんだ。俺たちもう仲間だろ」

たしぎ「……し、司令官は私でしょうね!?」

シーザー「バカ言え、司令官は俺だ。作戦を出すぞ。まず俺は>>322する。そしたらエネルは>>323だ。アルトリアは>>324をしろ。カヤとたしぎは一緒に>>325だ」

施設付近からマグマグで溶かし最下層まで潜る→作戦終盤で最下層の地盤をマグマグ→地盤沈下

とにかく囮になる

施設の破壊

避難

アルトリア「ハイ」チュドーン

シーザー「バカ!まだ早い!」

ワーワーガヤガヤ

シーザー「ああ…俺の完璧な作戦が…」

エネル「ヤハハハ!私は中で暴れていればいいんだな」タッタッタ

シーザー「待てって!」

カヤ「避難しましょう」グイッ

たしぎ「あれ?ちょっと!私作戦に入れてもらえないんですかー?」ズルズル

シーザー「……こりゃ終わったな」

シーザー「俺は俺の指示に従う」マグマグ

アルトリア「イキテカエッテキテクダサイ」チュドーン

シーザー「お前のせいでその可能性がなくなったんだよ…」

エネル「ヤハハハ!」ゴロゴロ

「あいつの仕業か!?」

「追え!逃がすな!」

エネル「ヤハハハ!私を捕まえるつもりか?」ゴロゴロ

「なんだあいつは!?」

「つ、強すぎる」

シーザー「……一応囮にはなってくれたな。その調子で頼むぞ」

エネル「こんな入り口付近ではもの足りんな」

エネル「よし、もっと奥まで進んでみよう」

プーン

エネル「む、この匂いは…」

エネル「私の大好物の>>331ではないか!」

肉まん

エネル「うまい、うまい」ハフハフ

エネル「む、あっちにも肉まんが…」

エネル「うまい、うまい」ハフハフ

ガシャン

「やったぞ!引っ掛かった!」

エネル「!?」ハフハフ

「それは海楼石の錠だ。動けまい」

「よくも施設を破壊してくれたな。お前は最下層に閉じ込めてやる」

エネル「しまった!」ハフハフ

シーザー「とりあえず最下層まで潜ってきたが」

シーザー「どうしよう。誰もスモーカーを助ける人がいないわ。完璧な作戦に穴があったとは」

シーザー「……誰も当てにできないし、俺がやるしかないじゃない」

シーザー「しかし見張りがいないな。案外楽にいけるかも」コソコソ

?「ほう、何者か知らんがここまで忍び込める輩がいるとは」

シーザー「!?」

?「警備が手薄なのではない。ここは俺がいればレベル6の囚人だろうが問題ないのだ!」

シーザー「やっば…すごい面倒そうな奴がいた」

?「俺は>>334>>336の実を食べ、>>338の力を持つ」

マキノ

ガラガラ

ガラガラヘビを操る

シーザー「マキノさんといや…イーストブルーじゃ有名な癒し系お姉さん…」

マキノ「ほう、俺のことを知っていたか」

シーザー「言動はあれだが黙っていれば美人に見えなくもない。おそらく本物」

マキノ「ガラガラ!ガラガラ!」

シーザー「何者かに操られているのか?頭に付いているいかにもあやしい機械を壊せば…」

マキノ「これを無理やり外そうとすれば俺も死ぬぞ。この機械はもはや俺の一部だ」

シーザー「!?」

マキノ「行け!ガラガラヘビ」

ガラガラヘビ「「「ガラガラ!」」」

シーザー「ちっ!」マグマグ

ガラガラヘビ「「「シャアア……」」」バタバタバタ

マキノ「ああ…俺のガラガラヘビたちが…貴様、マグマグの実の」

シーザー「相手がマキノさんじゃなければ余裕だったのに……どうしよう」

マキノ「ふふ、俺も舐められたものだ」ガラガラ

ガラガラヘビ「「「ガラガラ!」」」

シーザー「!?」

マキノ「俺は無限にガラガラヘビを出すことができる。全て倒す体力があるかな?」

マキノ「ふふ、もうここにはすでに10万匹のガラガラヘビが囲んでいる」

シーザー「気持ち悪い…」

マキノ「死ねえ!」

シャアアァ

マキノ「!?」

シーザー「吹雪?」

「いい様だなシーザー。俺を置いていくからこうなるんだ」

シーザー「お、お前は!?」

マキノ「何者だ!?」

奴隷「ただのしがない奴隷さ」スタ

シーザー「奴隷!」

マキノ「吹雪を吐き出すような気味悪い身体でただの奴隷はないぞ」

奴隷「おかげさまでお前の自慢のヘビどもは冬眠中だ」

ガラガラヘビ「「「zzz」」」

奴隷「さて、スモーカーが捕らわれている檻は…」チラ

スモーカー「……」

奴隷「あれか…」

エネル「ヤハハハ!助けにきてくれたのか?」

シーザー「なんでお前も捕まってんだよ…」

マキノ「ふん、その檻は海楼石でできて…」

奴隷「グラコスの槍!」シュバッ

バリーン

奴隷「問題ないな」

マキノ「おのれ…」

スモーカー「お前は…」

奴隷「たしぎちゃんから泣いて頼まれてな。お前を助けにきた」

スモーカー「まさかお前に助けられるとは」

シーザー「知り合いだったのか?」

奴隷「俺とこいつは>>345の関係だ」

幼なじみ

シーザー「結構年いってたんだな…」

奴隷「話は後だ、脱出するぞ。後始末は任せた」

シーザー「ああ…」

マキノ「ま、待ちな」

シーザー「地盤沈下!」マグマグ

ゴゴゴゴ

マキノ「ああ…崩れる…」

ガシ

マキノ「!?」

地上

マキノ「どういうつもりだ。俺を助けるなんて」

シーザー「あんたは操られているだけだ。悪い奴じゃない」

マキノ「バカめ……後悔しろ!」ガラガラ

シーザー「またヘビか…懲りないね」

マキノ「今度のガラガラヘビは一味違うぞ」ガラガラ

シーザー「!?」

奴隷「でかい…」

大ガラガラヘビ「ガラガラ!」

マキノ「ふふ、10万匹分のガラガラヘビだ」

シーザー「でかくなっただけじゃ俺は倒せないよ」マグマグ

大ガラガラヘビ「ガラガラ!」

シーザー「!?」ビク

マキノ「でかくなっただけじゃない。そいつは覇気持ちだ」

シーザー「!?」

通行人「はあ…不幸だ」

通行人「いきなり七武海を倒したことにされ、賞金首になっちまって」

通行人「海軍から逃げて変な島まで来たはいいがここも海軍だらけだし」

通行人「金目のものがあったと思って拾ったら手から離れない剣だし…」

通行人「目の前にはでかいヘビが人を襲っているし」

通行人「あの、大丈夫ですか?」

シーザー「大丈夫なように見えるか!?危ないから避難していろ!」マグマグ

大ガラガラヘビ「ガラガラ!」

通行人「うへえ、おっかねえ。はいはい、そうさせていただきますよ」キラン

シーザー「!?」

通行人「じゃあ頑張ってください」

シーザー「待て!」

通行人「なんですか、避難していろって言ったり…」

シーザー「その手に持っているのは…聖剣か…?」

通行人「聖剣?とんでもねえ。こりゃ呪われた剣ですよ。持っているわけじゃないし、引っ付いているだけだし」

シーザー「聖剣だ…間違いない。それがあればマキノさんを助けることができるかもしれない。協力してくれ」

通行人「!?」

シーザー「俺たちはヘビを引き付ける」

通行人「はあ…その間にあの女の頭の機械をぶった切ればいいんですね?」

シーザー「ああ、任せた」

通行人「やれやれ…」

トボトボ

マキノ「お前はバギーを倒した賞金首か!?」

通行人「世間ではそういうことになっているみたいですね。あれ?お姉さんひょっとして海軍?」

マキノ「お前の名前はたしか…」

通行人「>>353です。>>354歳の>>355(性別)です」

Buront

16

両性具有

マキノ「若いなぁ。嫉妬しちゃう」

ブロント「お姉さんも見ようによっちゃ若いよ」

マキノ「舐めた口を…バギーを倒した実力見せてもらおう!」ガラガラ

ブロント「うわ、身体から蛇が出てきた。気持ち悪い」

ガラガラヘビ「「「ガラガラ!」」」

ブロント「うわ、うわ」 ズバズバ

マキノ「なんだその剣技は…まるで素人ではないか…」

ブロント「そりゃそうだよ。剣なんて持ったの初めてだし」

マキノ「あは…あっはっは。こりゃとんでもないカスに懸賞金が懸かったもんだ!」

ブロント「そりゃ俺はカスだけどさ…ただのカスだったらすぐに海軍に捕まっていることは確定的に明らかだよね」

マキノ「なに…?」

ブロント「見せてやろう、俺の本当の実力を」

マキノ「!?」

ブロント「ブロント輪ごーむ!」グイ

マキノ「ひっ」ビク

ブロント「なんてね」

マキノ「え…しまっ…!」

ブロント「もう勝負ついてるから」ズバ

パリーン

マキノ「あ…」ガク

大ガラガラヘビ「ガラガラ…」シュン

シーザー「消えた…あいつ、やってくれたのか!」

エネル「フン、おいしいところだけもっていかれたな」

シーザー「助かったぜ。ありがとうな」

ブロント「それほどでもない」

シーザー「マキノさん、これで元に戻ってくれたらいいが」

スモーカー「お前…変わったな」

奴隷「色々あってな。お前はちっとも変わらねえな。自分の信じた道をバカみたいに突っ走って…結果マヌケ見る羽目になる」

スモーカー「……」

たしぎ「スモーカーさん!」

スモーカー「たしぎ…」

たしぎ「良かった…生きていてくれて…本当に良かった」ギュッ

奴隷「!?」

スモーカー「……心配かけた」

シーザー「いい感じのところ悪いが、お前らこれからどうするんだ?生きていることが知られたら必ず追手が来るだろう」

スモーカー「……」

シーザー「良かったら俺たちの船に乗るか?ただしクルーになるなら何か役に立つ特技がなきゃダメだが」

たしぎ「それならスモーカーさん、>>362が得意ですよね」

ベリーダンス、梅干しの種を離れたコップに鼻から飛ばして入れる、持ち歌を歌いながらのブレイクダンス、円周率の暗算、調味料や食べ残しからやたらを使って美味いソース作り、皿でお手玉、言われた単語を瞬時に逆さにした言葉を喋り、スプーンを丸飲みしてもう一回取り出す荒業

と楽器演奏、歌

シーザー「そりゃ…なかなかソウルに溢れた芸を沢山お持ちで…」

スモーカー「……」

エネル「正直なところ音楽家より船大工が欲しかったが…」

シーザー(宴会芸とか…役に立たねえなんてもんじゃねえ…)

シーザー(でも、あいつが生きていたらすげえ喜びそうだ…はは…)

シーザー「わかった。仲間に」

スモーカー「……せっかくだが、俺は海賊になる気は更々ねえ。俺にとっちゃ海賊もやっぱり悪なんだよ」

たしぎ「!?」

奴隷「そうか…そういうやつだったなお前は。本当に変わらない不器用なやつだよ。まあ、お前なら一人でも捕まることはないだろう」

たしぎ「……私もスモーカーさんについていきます」

奴隷「!?」

スモーカー「たしぎ…」

奴隷「考え直せスモーカー」

スモーカー「助けてもらっておいて恩を返すことができないのは心苦しいが、俺の考えは変わらない」

奴隷「なんでだよ…行かないでくれよスモーカー」

たしぎ「今まで本当にありがとうございました」

奴隷「え?締め?」

たしぎ「いつかまた会えたら、もう一度仲間と呼んでくれますか!?」

シーザー「……」バッ

エネル「……」バッ

アルトリア「……」バッ

カヤ「……」バッ

奴隷「何お前らその腕のマーク」



奴隷「はあ…」

シーザー「いつまでそうしているつもりだ?そろそろ出航するぞ」

奴隷「あんたらが俺の知らないところで仲間の絆みたいなのつけていたことがショックなんだよ」

マキノ「う…ん…」パチリ

シーザー「目が覚めたか」

マキノ「ここは…?」

シーザー「俺たちの船だよ」

マキノ「あ…私…」

シーザー「良かった。元のマキノさんに戻ったみたいだな」

マキノ「あ、ありがとうございました。それと…ごめんなさい」

シーザー「礼ならそこのやつに言ってくれ」

ブロント「へへ…流れで乗せてもらっちゃいました」

マキノ「あなたはとても強いのね」

ブロント「それほどでもない」

マキノ「あの…私もあなたたちの旅についていってもいいかしら?」

シーザー「え?村に送ろうかと思っていたんだが」

マキノ「私は元々一人で旅に出たの。あるものを探しに。それで妙な連中に捕まってあの機械をつけられたの」

シーザー「なんだ?あるものって。俺たちと一緒にいれば見つかるのか?」

マキノ「ええ、私の探しているものは>>358よ」

シーザー「ルフィ…あの伝説の麦わらか!?生きていたのか?」

エネル「ほう…」

カヤ「ルフィさん…」

マキノ「早く彼に会って伝えなきゃならないことがあるの」

シーザー「わかった。だがいつになるかわからねえぞ」

マキノ「ふふ、とても心強いわ。そうだ。私これでも酒場をやりくりしていたの。ここの専属コックになるわ」

シーザー「そりゃ助かるな」

カヤ「!?」

シーザー「カヤの飯はうまいんだが高級食材ばかり使ってもたれるんだ」

カヤ「……」シュン

シーザー「それでも奴隷の料理よりマシだけど」

奴隷「!?」

?「待ちたまえ!」

奴隷「ん?」

?「先ほどの君たちの戦いを見させていただいた!」

シーザー「は?」

?「是非私たちも君たちの旅に同行させていただきたく参上した!」

奴隷「おかしな仮面被って怪しいやつらだな」

エネル「どこかで聞いたような声だが…」

?「私の名前は宴キング!」

?「そ、その相方、宴クイーン」

宴キング「よろしく頼む」

シーザー「お前…スモ…」

宴キング「チェストー!」

シーザー「!?」

奴隷「はあ…得体の知れないやつらを乗せるなんて」

シーザー「ん?」

カヤ「それがこの船のいいところじゃない」

シーザー「え?」

エネル「……ふっ、そうだな。初めまして、私はエネルだ」

シーザー「……」

カヤ「カヤよ」

奴隷「奴隷だ」

アルトリア「……アルトリア」

ブロント「ブロントだ。よろしく」

マキノ「マキノよ。あなたたち年はいくつかしら?私より下だったら嫌だなあ」

宴クイーン「よ、よろしくお願いします…」

シーザー「お前らマジか…」

海軍

「たしかにそう名乗ったのか?」

「はっ!マキノとの会話を聞きました」

「ブロントか…七武海に続き、地球のへそまでも…」

「とんでもないルーキーが現れたもんですな。仲間も何人かいるようですが」

「ならば船長はブロントで間違いないな。やつの懸賞金は4億に設定しよう」

「仲間の情報も引き続き集めておけ」

「はっ!」

「……」

「しかし、地球の中心部であるあの場所が崩れたということは…」

「我々にとって非常にまずいですな」

「ああ、間もなくあの怪物が……>>375の封印が解ける」

クロコダイル

次の日の新聞

シーザー「なんだこりゃ!?」

奴隷「ルーキー海賊ブロント勢い止まらず!海賊派遣会社に続き、地球のへそを崩壊!懸賞金は4億に!か」

ブロント「あれえ?」

シーザー「お前だったのかよ!バギー倒したことになってたの!」

ブロント「不本意だよ。変な鎧のおっさんに脅されてしたことだし」

エネル「地球のへそ崩壊までお前の仕業と書かれている」

ブロント「知らないって。ずっと一緒にいたじゃん」

シーザー「こんなやつの首が4億…」

カヤ「売り飛ばしてあげましょうか」

ブロント「仲間じゃなかったのかよ」

奴隷「俺たちの悪名を返せ!」

ブロント「泥棒扱いしないでよ。悪名欲しかったのかよ」

宴クイーン「キング…」

宴キング「ああ…」

宴キング(ス◯ーカー脱獄の記事も…生きていることが知られてしまったか…)

シーザー「何日か航海してある村に着いた。この先色々必要になるものを調達するためだ」

アルトリア「セツメイオツ」

奴隷「なんだか寂れた村ですねえ」

エネル「活気がないな」

宴キング「よほほほ!ここは私が一曲」

宴クイーン「空気読みましょうよ。そんなことしたら目立ってしまいますよ」

シーザー「一応4億の首がいるからな…」

ブロント「すみません…」

宴キング「本当に…すみません…」

村人「あんたら旅のもんか?」

シーザー「あ、ああ。少し食糧なんか補給していこうかと思って立ち寄ったんだが…」

村人「見ての通りこの村には何も期待しないほうがいい」

シーザー「一体何があったんだ?」

村人「>>379

道化のバギーとかいう海賊に根こそぎ奪われた…

エネル「バギーだと?そいつならすでに」

シーザー「……なるほどな」

奴隷「何かわかったんですかい?」

シーザー「一旦船に戻ろう」



シーザー「バギーは間違いなく捕まったはずだ」

エネル「私にごますりしていたな」

シーザー「この村は全て奪われた。おそらく外の情報を知る術がないんだ」

奴隷「てことはバギーが捕まったことも知られていない…?」

シーザー「ああ…これはバギーの名を語った小物海賊の仕業に違いねえ!」ドン!

エネル「それにしても何もない…というより人もあまり見当たらないな」

シーザー「そりゃこんなところにいたらいつ殺されるかもわからねえからな。どこかに避難しているんだろうぜ」

奴隷「どうしやす?」

シーザー「知ったこっちゃない。放ってお」

宴クイーン「助けましょう」

シーザー「!?」

宴クイーン「放っておけないですよね?」

シーザー「……」

マキノ「ふふ、海賊なのに正義感の強い子ね。どうする?船長」

シーザー「>>383

仕方ないな

シーザー「……」

宴クイーン「元気ないですね」

カヤ「熱でもあるのかしら?注射しましょうか?」

シーザー「い、いやいいよ……それよりこんな村だ。船が停泊していることに気付かれていると思う」

奴隷「いくら小物相手とはいえ、船を空けて行くわけにはいかんですね」

シーザー「俺たちなら数人でも片付けられるだろう。よし、偽バギーを懲らしめに行くのは>>386人で面子は>>388だ。あとは留守番だ」

宴クイーン、奴隷、ブロント、シーザー

シーザー「はあ…なんで俺が…」

ブロント「自分で決めておいて」

シーザー「う…たまにはいいところ見せたかったんだよ」

奴隷「あんたの戦績痛いですからね」

ブロント「俺もなんで選ばれたかわかんないんだけど」

シーザー「新入りの実力を見ておこうと思ったんだ。文句あんのか」

ブロント「文句はないけど、どちかというと大反対ですわ」

宴クイーン「私は選ばれて嬉しいです」

シーザー「目が訴えていたからな。地球のへそでは参加させてやらなかったし」

宴クイーン「ありがとうございま……は、はあ?意味わかんないんですけど。私宴クイーンなんですけど!」

奴隷「あんたの顔は見ることができないが、声で美人だってわかるぜ。悩みがあったら相談受付中だぜ」ヌメ

宴クイーン「……」ゾク

奴隷「へへ、私はなんで選ばれたんで?」

シーザー「数あわせだ」

奴隷「!?」

シーザー「えと…村人から聞いた話だと…この屋敷か」

ブロント「門番も何もないわりに鍵もかかっていない。無用心だな」

シーザー「入るぞ」ギィ

宴クイーン「暗いですね…仮面のせいで余計…」

ギィ…バタン

シーザー「!?」

奴隷「何?急に閉まった」

ブロント「おいィ?開かないよ。まさか閉じ込められた?」ガチャガチャ

?「ようこそ。こんなに簡単に引っかかってくれるなんてね。いや、計画通りか」

シーザー「お前は>>391

深海の戦士

ブロント「あ、俺を賞金首に祭り上げたおっさん」

深海の戦士「その節は悪かったな。悪気があったわけじゃないんだ。だが一つだけ言わせてくれ」

ブロント「言い訳なら聞きたくないよ」

深海の戦士「私はおっさんではない!」

ブロント「!?」

シーザー「なんであんたがここに?」

深海の戦士「簡単な話だ。ここが私の依頼人の本拠地だからな」

シーザー「なに?例の組織か?」

深海の戦士「そうだ。その名も>>395

夢の墓場

シーザー「夢の…墓場…?」

深海の戦士「なぜそう呼ばれているかはそのうち知ることになる」

宴クイーン「待って!あ、私は宴クイーンです。初めまして。あなた計画通りとおっしゃいましたね?」

深海の戦士「ああ」

宴クイーン「私たちがここに来ることがわかっていたというのですか?」

深海の戦士「ああ」

シーザー「そりゃおかしいな。この海に村なんていくらでもある。俺たちがどこへ向かうかなんてわかるはずない」

深海の戦士「一つ教えてやろう。この地に村など存在しない」

シーザー「!?」

宴クイーン「そんな…私たちはたしかに…」

深海の戦士「そしてもう一つ」

シーザー(一つじゃなかったのか)

深海の戦士「お前たちをここまで連れてきたのは誰だ?」

奴隷「誰って適当に流れ着いただけだしな。アルトリアが近くに村があるって言うから…」

シーザー「!?」

深海の戦士「ふふ…」ニヤ

シーザー「皆が……危ない!」

奴隷「アルトリアがこいつらの仲間だっていうのか!?」

シーザー「すっかり騙されていたよ。そりゃ航海士が言う行き先には従わないわけにはいかない」

奴隷「……全てこいつらの手の上で転がされていたのか」

シーザー「俺たちの情報にやたら詳しかったのもアルトリアが定期的にデータを送っていたんだろう」

奴隷「躊躇なく俺を爆発させたのも…」

シーザー「それは関係ないな」

奴隷「!?」

ブロント「どうする?ここからは出られないよ」

シーザー「>>399

よし、鎧剥いで生まれたての子羊みたいにしてやる

深海の戦士「ほう、私と戦うつもりか?」

シーザー「こんな所に閉じ込めて、スパイまで寄越して、それでも味方だと言い張るつもりか?」

深海の戦士「……それもそうだな」

シーザー「その鎧ひんむいて、
どんな面してんのか拝ませてもらうぜ!」ダッ

奴隷「参る!」ダッ

ブロント「どうしてこうなった」ダッ

宴クイーン「仮面が邪魔で…よく見えない」フラフラ

深海の戦士「私の素顔が知りたいか…ふっ、いいだろう。ならば捕まえてみろ!ハンデとして能力は使わないでおいてやる」

シーザー「上等だ!」ブン

深海の戦士「ほっ」サッ

ブロント「よいしょ」ブン

深海の戦士「ほいさっ」サッ

宴クイーン「えい!」ガシ

深海の戦士「!?」

宴クイーン「やった!捕まえました!」

シーザー「……それは奴隷だ」

宴クイーン「え?」

奴隷「案外積極的なんだな…でもTPOを」

宴クイーン「きゃああ!」ドン

奴隷「!?」ドサ

シーザー「くそ、4人がかりでも捕まえられねえ…」

宴クイーン「頭を使いましょう。闇雲にかかるだけでは」

シーザー「>>404

四方から攻めるぞ

シーザー「うおおお!」

ブロント「わあああ」

宴クイーン「やあああ!」

奴隷「きえええい!」

ゴチーン

シーザー「痛!」ドサ

奴隷「ぎゃふん」ドサ

ブロント「なんで」ドサ

宴クイーン「もう嫌…」ドサ

ブロント「おっさんは?」キョロキョロ

奴隷「消えた…?」

深海の戦士「やはりそんなものか」

シーザー「あんな所に…」

ブロント「強い…」

宴クイーン「私たちが何もできないなんて…」

深海の戦士「これ以上は時間の無駄か。私は行かせてもらう」

シーザー「俺たちを始末するんじゃないのか?」

深海の戦士「ふっ…」スッ

奴隷「消えた…」

シーザー「くそ、何がどうなっていやがる!」

宴クイーン「こうしている間にも船が…」

ブロント「奥に道があるよ。行ってみよう」

シーザー「……そうだな。他に選択肢がない。行ってみよう」



エネル「おい、スモ…」

宴キング「チェストー!」

エネル「うわ、梅干しの種飛ばすのやめろ」

宴キング「はあ…はあ…」

エネル「暇だし相撲でもとらんか?と思ったがそんなに疲れていたかのか?」

宴キング「……」

マキノ「ねえ、スモ…」

宴キング「はあああああ!?」

マキノ「お皿投げるのやめて。おやつのスモモあげないわよ?」

宴キング「……」

カヤ「えーと、スモ…」

宴キング「よっこいしょーい!はい!はい!」

カヤ「やだ、急に踊って邪魔しないでください。村がスモン(亜急性脊髄視神経症)にかかった疑いもあるかもしれないから調べないといけないのに」

宴キング「……」

エネル「暇なのだ。何か芸でもしろ」モグモグ

宴キング「……」

エネル「お…?」

宴キング「zzz」

エネル「ヤハハハ。こいつ立ったまま寝ているぞ。これは面白い芸だ。なあ、姉さん」

マキノ「zzz」

エネル「おや?」

カヤ「こっちも寝てしまったのか?なんだか私も眠く…」バタ

アルトリア「……」

?「うまく気付かれないように催眠ガスを撒いたもんだ」ヒョコ

アルトリア「……ナニシニキマシタ?」

?「あの方の命令でな。お前がちゃんと働いているか見てこいとさ」

アルトリア「シンヨウナイノデスネ」

?「冗談だよ。本当はこいつらを運ぶよう命令されただけだ。お前は十分働いてくれたから特別休暇がもらえるんだとさ」

アルトリア「ソウデスカ」

?「じゃあ、こいつらもらっていくぜ。良い休暇を」バッ

アルトリア「……」

屋敷

シーザー「なんだここは…」

宴クイーン「怪しげな機械がたくさん…」

奴隷「アルトリアはここで作られたとか?」

シーザー「……」

ザッザッザッ

奴隷「む?」

「「「ガルルル…」」」

ブロント「あれは>>411の群れ!」

奴隷「どうする?」

シーザー「>>413

水牛

突進には突進を!野郎ども!!突っ込めぇぇえええ!!!

シーザー「うおおお!」ダッ

バコーン

シーザー「ぎゃん!」ドサ

宴クイーン「大丈夫ですか?」

ブロント「無謀だよ。水牛に突っ込むなんて」

シーザー「お、お前ら…俺の命令を守らなかったのか?」

奴隷「無謀と勇気は別物ですぜ」

シーザー「……」

宴クイーン「さすがにあれは…」

シーザー「もういい。一人でやる」マグマグ

水牛「「「ガルルル…」」」

シーザー「死ね」マグマグ

水牛「「「ギャアア…」」」ドサドサドサ

シーザー「ふ、こんなもんだ」

ブロント「なぜ最初からそれをやらなかったのか」

宴クイーン「すごい。あの数を一瞬で…」

奴隷「……」ピク

シーザー「へへ…」

奴隷「雑魚相手じゃん」

シーザー「!?」

奴隷「あれ?あんたこれ初勝利?いやあ、おめでとう」

シーザー「うるせえ!」

奴隷「!?」

シーザー「>>416

↑+あの鎧野郎とアルトリアをさっさと締めるぞ!

ブロント(嘘くさ…)

奴隷(絶対嘘だ…)

宴クイーン(なんで目が泳いでいるんだろう?)

シーザー「あれは俺が海軍100人に囲まれたときのことだった」

ブロント「続けるのかよ」

宴クイーン「その話はあとで皆一緒にいるときにお願いします」

シーザー「……ああ。きっと皆無事に再会できるさ」

奴隷「いい感じにまとめやがった」

宴クイーン「そのためにも先を急ぎましょう」

シーザー「そうだ。そんなことに頭を使う余裕はない。忘れよう」

?「ここから先へは進ません」

シーザー「誰だお前は」

?「>>419

主人公候補だったジーク・ライトアップだ

ジーク「お前らはいいよな。表舞台で輝けて」

シーザー「な、何言っているんだこいつ…?」

奴隷「恐らくこいつも悲しき運命を背負ったやつに違いない」

ジーク「お前らが来るのを待っていた」

宴クイーン「やっぱり罠だったのですね」

シーザー「いや、そう単純な話ではなさそうだ」

ジーク「いつ俺が活躍できる?」

シーザー「さあな、活躍させる気はないが」

ジーク「今でしょ!」

シーザー「これは>>423の能力!お前、>>425の実の能力者だったのか!?」

シーザー「>>425>>427の実!」

下痢la豪雨

ゴウゴウ

ジーク「ははは、どうだ」ゴウゴウ

シーザー「ひでえ」

奴隷「何から何まで哀れな男だ…」

ブロント「すごい嫌な攻撃だ。だが」

宴クイーン「耐えられないほどじゃない!」ズバ

ジーク「ぐああ…使い捨ては…やだ」ガク

シーザー「ある意味一番厄介な相手だった…」



深海の戦士「……」

アルトリア「……」

深海の戦士「どうしたんだ?休暇を貰ったことは伝わらなかったか?」

アルトリア「イエ…」

深海の戦士「もう、船から降りてもいいんだぞ?」

アルトリア「……」

深海の戦士「ん?その腕のマークはなんだ?」

アルトリア「コレハ…」

深海の戦士「落書きか。消してやろう」

アルトリア「ヤメテクダサイ!」

深海の戦士「お前……怒ったのか?」

アルトリア「……」

深海の戦士「……勝手にしろ」バッ

アルトリア「……」

屋敷

シーザー「くそ、変なやつのせいで身体中が汚れちまった」

ブロント「あんなところに都合よくシャワー室があるよ」

宴クイーン「行きましょう。この臭いはさすがに耐えられない」

奴隷「俺が洗い流してやろう。脱いでくれ」

宴クイーン「結構です。個室シャワーですよ」

宴クイーン(仮面を一番洗いたいのに外したら私の正体がバレてしまう)

シーザー「まったく…」 ガチャ

シーザー「!?」

シーザー「これはシャワー室じゃねえ…>>432だ!」

ワンコインシャワーだ!

シーザー「金なんか持ち歩いてねえ!」ドン!

奴隷「一体どうしたら…!」

ブロント「こんなところで足止めを食らうなんて…」

宴クイーン(よく見えなくて仮面とっちゃった…またこれを被るの?絶対嫌…)

シーザー「一旦出よう。どうするか考えるぞ」

宴クイーン「えっ?ま、待ってください!」

宴クイーン(どうしよう…代わりに顔を隠すもの…あった!これで誤魔化そう)

宴クイーン「……」ガチャ

シーザー「!?」

ブロント「誰だお前」

奴隷「>>435で顔を隠している…」

宴クイーン「私は>>437!宴クイーンが急用で代わりに助太刀にきました。宴クイーンとは>>439の関係で。特技は>>441で」

フルフェイスヘルメット

エリザベート

生き別れの姉

配管工事

シーザー「なにやってんだ?お前…」

エリザベート「シャワーをコインが無くても使えるように工事中です」トントンカンカン

シーザー「そうじゃねえよ。お前宴クイーン…」

エリザベート「の姉です」

シーザー「……」

エリザベート「……」

奴隷「そうだったのか。よろしくエリザベート」

ブロント「この怪しい風貌はいかにも姉妹だって確定的に明らかだね」

エリザベート「よろしくお願いします」

シーザー「……わかったよ。どうやってここまで入ってきたのかとか、生き別れなのに急用の代わりができるとか、諸々置いといてよろしくな」

エリザベート「ふふ、シャワーできました」

シーザー「シャワーも浴びたし進むぞ」

エリザベート(シャワー直ったなら仮面洗えたじゃん…でも今更言い出しにくい…)

ブロント「この部屋が怪しい」ガチャ

シーザー「おい、むやみにあけるな!」

奴隷「この部屋は!?」

エリザベート「たくさんの子供…?」

子供「うわーん、やめろー」

?「ぐへへへ、子供をいじめるのは楽しいな」

ブロント「子供たちが変な男にいじめられている」

エリザベート「やめなさい!どうしてそんなことをするのですか!?」

?「なんだ、お前ら。子供をいじめちゃいけないのか?」

エリザベート「当たり前です!それ以上は許しません!」

?「俺様が大海賊>>445だってわかっているのか?だったらお前らをいじめてやる」

茶ひげ

シーザー「知らねえよ」バキ

茶ひげ「ぐええ…」バタ

奴隷「シーザーが倒した…ってことは雑魚だったか」

シーザー「うるせえ!」

奴隷「!?」

茶ひげ「お、俺は白ひげの跡を継いだ海賊だぞ…それでもやるのか?」

シーザー「情けねえ…嘘で身を固めるしか自分を守る方法がないなんてな」

奴隷「お前が…!」

茶ひげ「くそ、こうなったら」ガシ

子供「うわなにをする」ジタバタ

茶ひげ「動いたらこいつを殺す」

シーザー「!?」

エリザベート「なんてことを…」

茶ひげ「へへへ、動くんじゃないぞ。まず、生意気なお前からいたぶってやる」

シーザー「!?」

茶ひげ「ぐへへ」

深海の戦士「その辺にしておけ」

茶ひげ「!?」

茶ひげ「てめえ…なんの真似だ」

深海の戦士「お前は自分が好かれる人間だとでも思っていたのか?」

茶ひげ「くそ、そうだよな…てめえは前からそういうやつだった」

深海の戦士「私とやり合うか?」

茶ひげ「覚えてやがれ!」タッタッタ

シーザー「あいつら、味方同士じゃなかったのかよ…」

子供「深海の戦士だ!」

子供2「ありがとう。助けてくれて」

子供3「かっこいいな。憧れちゃう」

ワイワイガヤガヤ

エリザベート「子供に人気があるみたいですね」

シーザー「……」

エリザベート「ふふ、羨ましいんですか?」

シーザー「そ、そんなわけあるか!やい、てめえ!一体どういうつもりだ!敵である俺を助けるなんて!」

深海の戦士「お前を助けたつもりなどない。子供たちを守ろうとした結果だ」

子供「そうだそうだ。自惚れんな!」

シーザー「ちょ、俺だってお前ら助けようとしただろうが!」

子供「うるせえ!」

シーザー「!?」

子供「お前、深海の戦士の敵なんだろ?だったら海賊だろ」

シーザー「たしかにそうだが…」

子供「俺は海賊なんか大嫌いだ!」

シーザー「俺もガキは嫌いだよ」ベー

子供「この野郎!やんのか!?」

シーザー「手加減しねえぞ」マグマグ

エリザベート「手加減しなさい!相手は子供ですよ!」

シーザー「……命拾いしたな」

エリザベート「ごめんなさいね。それより大丈夫だった?」

子供「うるせえ!」

エリザベート「!?」

子供「海賊は嫌いだって聞こえなかったのか。バーカ」

エリザベート「……」

シーザー「お、おい…相手は子供だぞ」

エリザベート「わかっていますよ」

シーザー「……」ゾク

子供「俺の名前は>>452。俺は将来深海の戦士みたいな強い男になるんだ!覚えておけ!」

トビー

ブロント「ねえ、おっさんがいつの間にかいなくなっている」

シーザー「なんだったんだよ、あいつは」

エリザベート「本当に何者なの…?君たちは彼が何者でここがどういう場所か知っているの?」

トビー「お前らなあ、人が名前教えてやったんだからまずお前らも名乗るのが常識だろ」

シーザー「この野郎…」

ブロント「いいじゃん別に。俺はブロントだよ」

シーザー「ちっ、シーザーだ」

エリザベート「宴ク…エリザベートよ」

ブロント「そして、さっきから他の子供たちにいじめられているのが奴隷」

子供2「なんだこいつ気持ち悪ーい」

子供3「怪物だ!やっつけろ!」

奴隷「う…う…もうやめて…」

カヤ「カヤです。よろしくね、トビー」

シーザー「!?」

エリザベート「カヤさん!?」

カヤ「あなたエリザベートっていうのね」

エリザベート「あ、はい。宴クイーンの生き別れの姉です。よろしくお願いします」

カヤ「そうなの?でもやっぱり声が似ているわ。妹さんはどうしたの?」

エリザベート「えっと……」

シーザー「いや、それよりなんでお前がここに!?」

カヤ「そうよ!私たち留守番組、アルトリアを除いて皆捕まってしまったの!」

シーザー「アルトリア…やっぱり」

カヤ「エネルさん、マキノ姉さん、宴キングさんがどこか変な部屋に連れていかれたの!私はスキを見て逃げ出したの!追手から隠れようとして逃げた先がここなの!そしたらあなたたちが自己紹介していたの!」

シーザー「やばいな…」

カヤ「何が起こっているの?ここはあなたが言っていた小物海賊のアジトなの?」

シーザー「そ、そうだ」

カヤ「あれは絶対小物海賊なんかじゃないわ!小物とか自信満々に語ってどんな気持ちなの?ねえ今どんな気持ちなの?」

シーザー「うるせえ!」

カヤ「!?」

カヤさん煽るなよwww

トビー「海賊でもないけどな。お前ら喧嘩を売る相手が悪かったな」

シーザー「おい、事態は急を要する。一体ここはなんなのか話せ」

トビー「嫌だよ」

シーザー「自己紹介してやっただろうが!」

トビー「いつ自己紹介したら教えるって言った?何時何分何十秒?」

シーザー「やっちまっていいか?」

エリザベート「目にゴミが入った!痛い!これじゃあこれから子供たちが何をされても止めることができない!」

ブロント「フルフェイスヘルメット被っているのに?」

カヤ「らちがあかないわ。捕らえられている場所は知っているから助けに生きましょう」

?「深海の戦士…」

深海の戦士「はっ!ここに」

?「早く…早く私の望むものを見つけてくれ…」

深海の戦士「はっ!」

?「早く…早く…」

深海の戦士「わかっております。>>455様」

深海の戦士「>>460様」

スパンダム

ガチャ

テクテク

深海の戦士(もう、なりふり構っている場合ではない…)

シーザー「見つけたぜ」

深海の戦士「!?」

カヤ「皆を返して」

深海の戦士「先生…そうか。あなたがここまで連れて来たのですね」

カヤ「まだ先生なんて呼んでくれるのかしら」

深海の戦士「ふっ、もう過去のことか」

シーザー「皆はどこだ!?」

深海の戦士「カヤが知っているはずだ」

カヤ「ええ、わかるわ。奥の変な部屋よ。でも、彼が通せんぼしていて通れない」

シーザー「はあ!」マグマグ

深海の戦士「!?」ヒョイ

シーザー「こいつは俺が受け持つ!お前らは皆を助けろ!」

カヤ「はい。行きましょう」

エリザベート「え、でも」

奴隷「あいつなら大丈夫だ」

ブロント「俺たちがいてもどうしようもないよ。皆を助けるのが先決だよ」

エリザベート「わかりました。任せました」

シーザー「ああ」

タッタッタ

深海の戦士「己を犠牲にして仲間を守るか…」

シーザー「犠牲になるつもりはない」

深海の戦士「このような状況で強気だな」

シーザー「あんたが俺たちを殺す気はないからな」

深海の戦士「!?」

シーザー「図星か。どうもおかしいと思っていた。カヤが皆の居場所を知っていたことをなんであんたが知っている?カヤの脱走を見て見ぬふり…いや、気づかれないように手助けしていたんだろう?」

深海の戦士「……」

シーザー「それで試したんだ。あんたの力なら全員ここから先へ進ませないなんて余裕だろう。なのにそうしなかった」

深海の戦士「罠かもしれんぞ?」

シーザー「子供に好かれるような人間に悪いやつはいない」

深海の戦士「……」

シーザー「あんたが話しやすい状況を作ってやったんだ。全て話してくれ」

深海の戦士「……そうか。大したやつだ」

シーザー「……」

深海の戦士「だが、ひとつ訂正させてもらう。私は悪い人間だ」

シーザー「!?」

深海の戦士「それを踏まえた上で話す」

シーザー「……ああ」

深海の戦士「私たちを……助けてくれ」

シーザー「助ける?一体何を言って…私たち…?」

深海の戦士「……私の家族だ」

シーザー「あんたに家族がいたのか?いや、いるんだろうが想像できんな」

深海の戦士「少し長くなるが昔の話をする」

深海の戦士「私には妹がいた。私たちは幼い頃両親を失い、子供二人で生きていくしかなかった」

深海の戦士「ただ、環境は厳しくいつ死ぬかわからない日々が続いた」

深海の戦士「そこで手を差し伸べてくれたのがここの組織だった。ここの人たちは優しく、私たちを自立できる年まで育ててくれた」

深海の戦士「だがその理由も後に知ることになる」

深海の戦士「私たちが拾われた理由、それは私たちを実験台として育てるためだった」

シーザー「!?」

深海の戦士「組織の研究の内容は悪魔の実の力を抽出すること」

シーザー「!?」

深海の戦士「簡単に言えば一人で複数の能力を得られるというものだ」

シーザー「バカな…」

深海の戦士「ただ、そのためには実からではなく、実を食べた成年の能力者から抽出することになり、能力を奪われた者は……死ぬ」

シーザー「!?」

深海の戦士「私と妹は実験材料にされた。私はオペオペの実を無理矢理食べさせられ、あとは抽出されるという段階まできた」

深海の戦士「だが、そこで一つの案を思い付いた」

深海の戦士「手に入れたばかりのオペオペを使い、殺される前に体を別の人間と入れ替えてしまおうというものだ」

深海の戦士「妹は私を信頼し、自身が初めに入れ替えることを望んでくれた。だが…」

深海の戦士「優しい妹は自分の代わりに誰かが死ぬことを望まなかった。そこで、生物ではないものと入れ替えようと提案してきた」

深海の戦士「私は反対した。無機物と体を入れ替えて成功する自信もない。だが、それしか生き残る方法がなかった」

深海の戦士「自信がないまま私は妹の体交換を行った。そして……失敗した」

シーザー「!?」

深海の戦士「やはり妹と体を入れ替えた物質が拒否反応を示したんだ」

シーザー「……一体何に入れたんだ?」

深海の戦士「妹の名はアルトリア。君たちもよく知っている名前のはずだ」

シーザー「!?」

シーザー「あのアルトリアが元人間で……あんたの妹だと…?」

深海の戦士「そういうことだ」

シーザー「信じられねえ…」

深海の戦士「無理もない」

シーザー「ロボットになることをアルトリアは望んだのか?」

深海の戦士「私が妹を入れた器は元々ロボットではない。妹が大切にしていた人形だった」

シーザー「え…」

深海の戦士「両親から買ってもらった唯一の思い出の人形だ。それに成ることができれば妹も満足だったのだろう」

深海の戦士「だが、私の力が足りなかったばかりに妹は精神を壊し、感情を失った。動いたり話したりすることはできるが、私のことは誰だかも理解できていない」

深海の戦士「私は狂うほど悔やみ、怒りの矛先を組織に向けた。無意識のうちに暴れ、多くの人間を妹と同じ状況に仕立てあげていた」

深海の戦士「だが、私の力は体力を消耗しやすく、組織を潰すまでには至らなかった」

深海の戦士「そうでなくともここには私たちの他にも子供の頃から育てられ、組織を信用仕切っている能力者が数多くいる」

深海の戦士「彼らは自分の能力を奪われるためだけに存在していることも知らず、組織に転がされていた」

シーザー「まさかトビーたちも?」

深海の戦士「このままいけばそうなる」

シーザー「……」

シーザー「あのアルトリアが元人間で……あんたの妹だと…?」

深海の戦士「ああ」

シーザー「信じられねえ…」

深海の戦士「無理もない」

シーザー「ロボットになることをアルトリアは望んだのか?」

深海の戦士「妹を入れた器は元々ロボットではない。妹が大切にしていた人形だった」

シーザー「え…」

深海の戦士「両親から買ってもらった唯一の思い出の人形だ。それに成ることができれば妹も満足だったのだろう」

深海の戦士「だが、私の力が足りなかったばかりに妹は精神を壊し、感情を失った。動いたり話したりすることはできるが、私のことは誰だか理解できていない」

深海の戦士「私は狂うほど悔やみ、怒りの矛先を組織に向けた。無意識のうちに暴れ、多くの人間を妹と同じ状況に仕立てあげた」

深海の戦士「だが、私の力は体力を消耗しやすく、組織を潰すまでには至らなかった」

深海の戦士「そうでなくともここには私たちの他にも子供の頃から育てられ、組織を信用仕切っている能力者が数多くいる」

深海の戦士「彼らは自分の能力を奪われるためだけに存在していることも知らず、組織に転がされていた」

シーザー「まさかトビーたちも…?」

深海の戦士「このままいけばそうなる」

シーザー「……」

深海の戦士「私は彼らに捕まり、あとは死を待つだけとなった。組織の目的を彼らに教えてやれば良かったのかもしれない」

深海の戦士「だが、ショックから立ち直ることができない私はそのまま死んでも未練はないと思った。他の者もどうなろうが知ったことではなかった」

深海の戦士「しかし、意外なことに組織はある提案をしてきた」

深海の戦士「オペオペの力を組織のために使うならば、妹の精神を元に戻す研究に力を入れるというものだった」

深海の戦士「私が能力を使ったことにより、精神は破壊されたがほとんど人間と変わらない性能の人形を多く生み出した結果が彼らに評価されてしまったんだ」

深海の戦士「まだ、研究段階だった悪魔の実の抽出ではオペオペを奪い、扱うことは難しいと判断したのだろう」

深海の戦士「妹を救えるかもしれないという思いが私を支配した」

深海の戦士「組織が何を考えているかなどどうでもよく、協力は惜しまなかった」

深海の戦士「私は名前を捨て、深海の鎧に身に纏い、組織に雇われる戦士としてあり続けた」

深海の戦士「言われることは全て従ってきた。ときには戦い、ときには潜入調査…」

深海の戦士「そして、ときには感情のない人形兵を作り続けた」

シーザー「!?」

深海の戦士「研究の結果、悪魔の実の能力を複数宿す方法は非生命体になることで可能だとわかった」

シーザー「それが…あんたを生かした理由…?」

深海の戦士「そうだ。私は組織になくてはならない存在となったんだ」

深海の戦士「多くの犠牲はあったが気にしている余裕はなかった」

深海の戦士「悪魔に魂を売り渡した人間兵器。それが私の正体だ」

シーザー「……」

深海の戦士「少し休むか。長話を聞いて疲れただろう」

シーザー「その前に教えてくれ。名前を捨てる前…あんたは一体誰だったんだ?」

深海の戦士「……」

シーザー「顔を見せてくれないか?」

深海の戦士「……わかった」スッ

シーザー「お、お前は>>473

シーザー「>>475

顔がない!

シーザー「あ、あんたは一体?」

深海の戦士「顔だけではない」スッ

シーザー「鎧の下に…身体が存在していないだと…?」

深海の戦士「驚いたであろう。私も自らの能力で体を入れ替えたのだ、深海の鎧に。この鎧こそ私自身なのだ!」

シーザー「!?」

深海の戦士「オペオペの力を使いこなせるようになったため、アルトリアや他の人形兵のように精神が壊れるということはなかった」

シーザー「な、なんであんたもそんなことを…」

深海の戦士「……あれから長かった。本当の名前を忘れてしまうほどに」

深海の戦士「己の肉体が朽ち果てるほどに」

シーザー「え…」

深海の戦士「アルトリアが人形になってから、もう100年以上がたつ」

シーザー「!?」

深海の戦士「100年もの間、私は組織に従いつつ、アルトリアを元に戻す研究を続けた」

シーザー「100年も…ずっと…」

深海の戦士「アルトリアもロボットに入れ替えることによって人形の身体の劣化から免れた」

深海の戦士「一部の研究者たちも身体が朽ちるごとに次から次へ入れ替えることによって私たちと共に100年以上生きている」

深海の戦士「それでもアルトリアを元に戻す方法は見つからない」

シーザー「……」

深海の戦士「そして、長い年月を生きていると少なからず兆候がでてくる。私や研究者たちも精神を蝕まれていったのだ」

シーザー「!?」

深海の戦士「普通にしているように見えるだろうが、日に日に頭がおかしくなっていくことに気づいた」

深海の戦士「我々は焦った。このままではアルトリアどころか自身も壊れ、元に戻ることができなくなる」

深海の戦士「この100年が無駄になってしまう」

深海の戦士「そんなとき、一つの噂を耳にした。海賊バギーが人工的に悪魔の実を造っているということだ」

シーザー「!?」

深海の戦士「君たちと初めて会った場所だな」

シーザー「バギーの造っていた実ってたしか…」

深海の戦士「時止めの実。身体を鋼鉄化することにより、生命機能を止め、それにより老化進行も止めるというもの」

深海の戦士「それで私たちの精神も現状を保てるヒントが得られるかもしれないと考えた」

深海の戦士「私はすぐに調査しようと思ったが、相手は七武海。下手をすれば海軍を敵に回す恐れがある」

深海の戦士「七武海から引きづり下ろす名目があれば敵に回しても怖くない、と色々作戦を練ったよ」

深海の戦士「この地は村などないと言ったが、前は存在していたんだ。村民は実験台としてほとんどがいなくなってしまったが」

シーザー「……」

深海の戦士「我々はこれをバギーの仕業にしようと目論んだ」

深海の戦士「数人の村人を置き、生き証人としてバギーの悪事を世に知らしめようと」

シーザー「それで…」

深海の戦士「しかし、この程度では海軍は動かなかった」

深海の戦士「その後も我々はバギーを徹底的に潰す方法を探し、ついに見つけた」

シーザー「なるほど…四皇との繋がりか」

深海の戦士「そうだ。そしてまた作戦を練った。決定的な証拠を得るために」

深海の戦士「アルトリアはその頃、悪魔の実の能力者を集めるロボットとして働いていた」

シーザー「なんでだ?悪魔の実の研究はまだ続いていたのか?」

深海の戦士「組織は悪魔の実を複数宿す方法……生命体でも耐えられる方法を探していたんだ」

シーザー「そんなことをしている暇があるなら自分たちが助かる方法を探せよ」

深海の戦士「組織の中にも色々な人間がいるんだ。私は彼らに構っている余裕などなかったが」

深海の戦士「そこで私はたまたまアルトリアの仲間になっていた君たちを裏から操った」

深海の戦士「君の持っていた情報は全てアルトリアからもらったものだろう?」

シーザー「……はい」

深海の戦士「あとは君たちも知っているな」

シーザー「それで、時止めの実は役に立ったのか?」

深海の戦士「……未だいい情報は得られていない」

シーザー「そうか…」

深海の戦士「たが、代わりにもっといい情報を見つけた」

シーザー「なんだ?」

深海の戦士「君たちだ」

シーザー「!?」

深海の戦士「100年以上、感情を失ったままのアルトリアが自分を取り戻しつつある」

シーザー「!?」

深海の戦士「それは君たちと旅をし始めた後からだと聞いた」

シーザー「……そうなのか」

深海の戦士「私は半信半疑で君たちをここへ連れて来させ、様子を見させてもらった」

深海の戦士「結果は驚いたよ。あのアルトリアが私に対して怒ったんだ」

深海の戦士「君たちがどんな人間かも観察させてもらった」

深海の戦士「そして思ったよ。もしかするとこの呪われた夢の墓場から解放させてくれる鍵は君たちだけなのかもしれない」

シーザー「……」

深海の戦士「だから……頼む」

シーザー「……」

深海の戦士「この悪夢から私たちを救い出してくれ…!」

シーザー「そりゃちょっと都合がよすぎるってもんじゃねえか?あんたらがしてきたことはさすがに許しがたいぜ」

深海の戦士「そうだな。もちろん承知だ。ただ…」

シーザー「アルトリアは助ける」

深海の戦士「!?」

シーザー「当然さ。仲間なんだ」バッ

深海の戦士「その腕のマークは……そうか。やはり君たちに頼んで正解だったようだな」

シーザー「だが、あんたらにはアルトリアを元に戻したら後で処分を下してやるからな」

深海の戦士「……ありがとう」

シーザー「で、具体的に何をすればいいんだだ?俺たち特にこれといって特別なことは…」

深海の戦士「>>491

シーザー「えっ?流れ的に仲間の絆とかそういうものを感じさせるとかじゃないの?」

深海の戦士「いや?悪魔の力だけが必要なんだが?」

シーザー「……」

深海の戦士「君たちの中にミサミサの能力者がいてくれたことは本当に運が良かった。悪魔の不思議な力を借りればどうにでもなる」

シーザー「……ジャックスは死んじまったぜ」

深海の戦士「なに!?聞いてないぞ!そういえば初めて君たちに会ったときから見当たらん!」

シーザー「言ってないし……一応ワンピースがあれば生き返るかもしれないから死体は冷凍Boxで保存してあるけど」

深海の戦士「だとすると悪魔の実の能力は…」

シーザー「失った可能性があるな」

深海の戦士「……」

シーザー「とりあえず俺たちはワンピース行くよ。ミサミサを失っていたとしてもワンピースがあればアルトリアも元に戻れるかもしれないし」

深海の戦士「一刻も早くワンピースを目指すんた!」

シーザー「慌てなくてもいいだろ。あんたがアルトリアみたいになってもワンピースに辿り着きさえすれば…」

深海の戦士「……」

シーザー「……わかったよ。急いで行くからとりあえず仲間を返してくれ。皆が入って行った奥の変な部屋は安全なんだろうな?」

深海の戦士「ああ、研究者たちから能力者を捕らえるよう言われていたから形だけ拉致させてもらったが、私の知る限りあの部屋が一番安全だ」

シーザー「じゃあ今頃はカヤたちが解放しているかな」

深海の戦士「では行こう」

変な部屋

シーザー「この部屋は…?」

深海の戦士「組織のトップであるスパンダム様の部屋だ」

シーザー「!?」

スパンダム「深海の戦士…深海の戦士よ…」

深海の戦士「はっ!ここに」

スパンダム「早く…見つけてくれ…」

深海の戦士「はっ!悪魔の居場所は掴めました。もうすぐ見つかりますよ」

シーザー「おい」

スパンダム「そうか…早く…」

深海の戦士「はっ!」

シーザー「俺がいるのに無反応…?」

深海の戦士「もう、あの方には時間がない。見ての通り悪魔を欲することしか考えられないようになってしまった」

シーザー「それも驚いたが、まさか人形でもロボットでもなく>>495 が身体とはな」

アヒル

深海の戦士「スパンダム様が強く望まれてな…」

シーザー「へえ……って皆はどこだ?」

深海の戦士「!?」

シーザー「おい…安全なんじゃなかったのかよ」

深海の戦士「この部屋に入るには私の許可が必要だ。外部から誰かが入ってきたのか?」

?「違うね。俺が連れ出した」

深海の戦士「お前は>>498

シーザー「誰だ?」

深海の戦士「私の右腕だ。船から君たちの仲間を連れてこさせた」

ビビ

シーザー「ビビ?まさかアラバスタの!?たしか行方不明になったってニュースになっていたな。なんでここに?」

深海の戦士「彼女も悪魔の実の能力者だった。だから拐ってこさせたんだ」

シーザー「おい」

ビビ「過去の話だ。今は何とも思っちゃいねえ」

深海の戦士「それよりお前が連れて行ったとはどういうことだ?この部屋に入る許可は出していないが」

ビビ「あの中の能力者なら今頃抽出されていると思うぜ」

シーザー「!?」

ビビ「残りのやつらは別の実験台になっているだろう」

深海の戦士「まさか研究者の指示か?」

ビビ「その通り。ついでに裏切り者のあんたを始末しろってな」

深海の戦士「!?」

深海の戦士「私が裏切り者?研究者たちがそう言ったのか?」

ビビ「そうだ」

深海の戦士「ふざけるな。私がどれだけ組織に貢献してきたと思っている」

ビビ「だったらそいつはなんなんだ?」

シーザー「俺はお前らに協力してやろうって思っているんだが」

ビビ「ウソ吐くな!お前らは敵だ!始末する!」

シーザー「おい、様子が変だぜ。大体お姫様があんなしゃべり方ってどうなんだよ」

深海の戦士「しゃべり方はここに来てからああだったが……様子がおかしいことには違いない」

シーザー「聞く耳持ちそうもないぞ。あいつの能力はなんなんだ?」

深海の戦士「>>503の実で>>505の能力だ」

スパスパ

全身が切れ味の良い刀になる

ビビ「喰らえ」スパスパ

シーザー「うわ」ヒョイ

ビビ「避けたか…だが、どんどん行くぞ!」スパスパ

シーザー「くそ、相手がお姫様じゃなければ」

深海の戦士「どけ。私がやる」

ビビ「はっはっは!避けられるかな?」スパスパ

ガキィン

ビビ「!?」

深海の戦士「私にそんな攻撃は通用しない」

ビビ「な…」

深海の戦士「眠っていろ」トン

ビビ「あ…」バタ

シーザー「ふう…さすがだな」

深海の戦士「それにしても一体どうなっているんだ?私に刃を向けるとは」

シーザー「皆が心配だ。その研究者ってやつらがいる場所へ行こう」

通路

タッタッタ

シーザー「皆無事だといいが」

深海の戦士「君たちが持っているのは皆いい能力だから危ないな」

シーザー「なんでだ?」

深海の戦士「役に立ちそうな実の能力者はすぐに能力を抽出され、役に立たないと判断された実の能力者はこの屋敷の警備を任される」

シーザー「役に立たないのに警備ってのもおかしな話だが…生き残れるなら役に立たなくても変な能力のほうがいいかもな」

深海の戦士「ただ、情報漏洩を防ぐため屋敷からは出ることは叶わない。一生を表舞台で輝くことなく終えるんだ」

シーザー「ジークや能力は知らないが茶ひげもそうっぽいな……ビビもか?」

深海の戦士「彼女は優秀だ。私の右腕だから特別扱いされている。だからこそおかしいんだ。研究者たちは何を考えているのか」

研究室

ドン!

深海の戦士「貴様ら一体何を考えている!」

研究者「やはり早かったな。あの小娘では足止めにもならんか」

深海の戦士「貴様!」

シーザー「落ち着け。皆はどこだ?」

研究者「ほう、炎人間までわざわざ来てくれたか。仲間なら無事だよ…まだな」

シーザー「どこにいる?」

研究者「非能力者は右の部屋、能力者なら左の部屋にいる」

深海の戦士「君は右に行け!私は左に行く!」

シーザー「おう!」ダッ

研究者「せっかく来たんだ。少し話さないか?深海の戦士」

深海の戦士「時間稼ぎなら結構だ。>>513(名前)」

フランセンシュタイン博士

フランセンシュタイン博士「おいおい、つれないな。お前を小さい頃から面倒見てきてやったのは誰だと思っている」

深海の戦士「そこまで長生きできたのは誰のおかげだ?」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、感謝しているよ。ありがとう。私は素直に礼を言えるぞ?」

深海の戦士「アルトリアや我々を元に戻す方法を見つけた。もう夢の墓場にいる理由はない。夢の墓場という悪夢も終わりだ」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、とうとうこの日が来てしまったか」

深海の戦士「なに?」

フランセンシュタイン博士「とうとう解決法を見つけてしまったのか、と言っている」

深海の戦士「その口ぶりでは見つけてほしくなかったように聞こえるが」

フランセンシュタイン博士「そのつもりで言ったんだよ、ふふふ」

深海の戦士「何を言っている…?このままでは我々もアルトリアのように…」

フランセンシュタイン博士「はっはっは!お前はやはり扱いやすい。精神異常をきたしていたのはお前の能力のせいだと思っていたんだものな!」

深海の戦士「……どういうことだ?」

フランセンシュタイン博士「お前の言う悪夢の始まり…つまりアルトリアが壊れた原因は私たちの実験の失敗からとでも言えば理解できるかな?」

深海の戦士「!?」

フランセンシュタイン博士「100年前、悪魔の実の研究の他に私たち…つまり現在まで生きている研究者たちは独自の活動を行っていた」

フランセンシュタイン博士「他人を洗脳し、自在にコントロールする研究を中心にな」

深海の戦士「!?」

フランセンシュタイン博士「最初のターゲットはお前だった。オペオペという喉から手が出るほど欲しかった能力の持ち主だったからな」

フランセンシュタイン博士「お前を洗脳すれば私たちの研究も捗る」

深海の戦士「な…」

フランセンシュタイン博士「だが、私たちの企みに気付いた人間がいた」

フランセンシュタイン博士「それがアルトリアだ」

深海の戦士「!?」

フランセンシュタイン博士「お前の妹はそれを止めさせるために条件を出してきた」

フランセンシュタイン博士「私が代わりにどんな実験台にもなるから兄さんには手を出さないで、と」

深海の戦士「な…」

フランセンシュタイン博士「そんな約束守るわけもないが、お前を手に入れるまでにまだ実験をしておきたかったからな」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、妹の身体は好きにさせてもらったよ」

深海の戦士「そん…な…」

フランセンシュタイン博士「お前は悪魔の実の抽出の前に誰かと身体を入れ替えるよう妹と話し合っていたな」

フランセンシュタイン博士「お前から抽出する話など最初からなかったのだがな、はっはっは」

深海の戦士「なん…だと…」

フランセンシュタイン博士「言っただろう?喉から手が出るほど欲しがったと。それをそれまでうまくいった試しがない抽出の実験に差し出すバカがどこにいる」

フランセンシュタイン博士「わざとお前に組織の秘密を知られるよう盗み聞きさせてやったんだ」

フランセンシュタイン博士「お前が必死で悩んでいる時、すでに妹は私たちの手の中に落ちていたんだよ」

深海の戦士「あ…あ…」

フランセンシュタイン博士「そんな約束守るわけもないが、お前を手に入れるまでにまだ実験をしておきたかったからな」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、妹の身体は好きにさせてもらったよ」

深海の戦士「そん…な…」

フランセンシュタイン博士「お前は悪魔の実の抽出の前に誰かと身体を入れ替えるよう妹と話し合っていたな」

フランセンシュタイン博士「お前から抽出する話など最初からなかったのだがな、はっはっは」

深海の戦士「なん…だと…」

フランセンシュタイン博士「言っただろう?喉から手が出るほど欲しがったと。それをそれまでうまくいった試しがない抽出の実験に差し出すバカがどこにいる」

フランセンシュタイン博士「わざとお前に組織の秘密を知られるよう盗み聞きさせてやったんだ」

フランセンシュタイン博士「お前が必死で悩んでいる時、すでに妹は私たちの手の中に落ちていたんだよ」

深海の戦士「あ…あ…」

フランセンシュタイン博士「私はお前の妹が大事にしていた人形に、洗脳する電波を受けやすくなるよう手を加えた」

フランセンシュタイン博士「そしてその人形に成るよう兄を仕向けろと指示を出した」

深海の戦士「嘘だ…」

フランセンシュタイン博士「あの汚い人形はたしか親の形見だったか?お前は何も知らずに意を決したな。これから人形に成るアルトリアを思って」

深海の戦士「や…めろ…」

フランセンシュタイン博士「そして人形の中に入った途端あいつはおかしくなった。人形に仕掛けた電波の受信装置が強力過ぎたみたいでな、ふふふ」

深海の戦士「やめろ…」

フランセンシュタイン博士「感情がない?結構じゃないか。人形として生きていくには相応しい末路じゃないか」

深海の戦士「やめろ!」

フランセンシュタイン博士「おお、怖い。深海の戦士様ともあろうお方が動揺を隠せてないぞ」

深海の戦士「一体……なぜそんなことを!」

フランセンシュタイン博士「決まっているだろう>>520

人体実験!これほど楽しいものはない・・・(マジキチスマイル

深海の戦士「そんな…理由で…!」

フランセンシュタイン博士「ふふふ…100年以上もモルモットを提供してくれて感謝するよ…ふふふ」

深海の戦士「貴様らは許せん!ここで殺す!」

フランセンシュタイン博士「お前に私は殺せないよ」

深海の戦士「聞く耳持たん!」ダッ

フランセンシュタイン博士「なぜならすでに洗脳は完了したからだ」

深海の戦士「!?」フラ

フランセンシュタイン博士「なかなかスキを見せてくれないうえ、中身が空っぽのお前の洗脳はやたら時間がかかった」

深海の戦士「な…」クラクラ

フランセンシュタイン博士「そのため前々から屋敷全体に微量の電波を流していた」

フランセンシュタイン博士「お前はそれを身体交換の影響だと思っていたな。そのため私たちも違和感を感じたふりをし続けたんだ、ふふふ」

深海の戦士「うう…」

フランセンシュタイン博士「この屋敷にいる人間は全て私たちの手の中だ。遥か昔からな」

深海の戦士「アル…トリア…」ガク

右の部屋

研究者「何の用だ?」

シーザー「仲間を返してもらう」

研究者「君は能力者か。だったら入る部屋を間違えているぞ」

シーザー「皆は無事なんだろうな」

研究者「そう構えるな。私の名前は>>524だ。よろしく」

カクーさ

シーザー「質問に答えろ」

カクーさ「ふん……仲間ならそこで寝ているよ」

カヤ「zzz」

ブロント「zzz」

エリザベート「zzz」

シーザー「良かった…何もされていないようだな」

カクーさ「そうだな。洗脳は時間がかかる」

シーザー「洗脳だと…?ってことはビビがおかしかったのもやっぱりお前らの仕業か」

カクーさ「それだけではない。スパンダムやこの屋敷にいる全ての人間もだ」

シーザー「……そういうことか」

カクーさ「もう深海の戦士も我々の手中にある」

シーザー「!?」

カクーさ「昔は虫も殺せないような男だったが年月がたつにつれ、段々と善悪の区別もつかなくなってきていたようだ、くっくっく」

シーザー「よくわからねえが洗脳装置を壊せば終わりだろ」

カクーさ「できるかな?出てこい!>>526>>527

ザッザッザ

シーザー「これが例の人形兵ってやつか」

カクーさ「こいつらは強いぞ。悪魔の実の能力を二つずつ備えている」

シーザー「!?」

カクーさ「>>526>>529と530の能力。>>527>>531>>532の能力をもつ。君に勝ち目はない」

ベスパ

銅鑼右衛門

バクバク

サビサビ

ウォシュウォシュ

ベスパ「行くでベスよ、銅羅右衛門」

銅羅右衛門「断るでござる」

ベスパ「なんでベス?」

銅羅右衛門「話は聞かせてもらったでござる。カクーさ殿は悪人だったようでござる。拙者の心はいつでも真っ白。汚れは洗い流すでござる」

カクーさ「洗脳が効いていない…?」

シーザー「綺麗なボディーガードだな。お前らの洗脳ってのも大したことないな」

カクーさ「なぜだ……ベスパ、銅羅右衛門を捕らえろ。そいつは調べる必要がある」

シーザー(どう考えても与えた実が悪いだろ……)

ベスパ「わかったでベス」

銅羅右衛門「う……」

シーザー「どうした?」

銅羅右衛門「あ、甘いものが食いたいでござる……そればかり考えてしまって何もできんでござる!」

ベスパ「ほれほれ、ここに団子があるでベスよ」

銅羅右衛門「ほ、施しは受けんでござる!」

ベスパ「いらないなら僕が食べちゃうんベス」バクバク

銅羅右衛門「……」

ベスパ「ああ、うまいうまい」バクバク

銅羅右衛門「せ、拙者にも食わせるでござる!」

ベスパ「ニヤリ」

銅羅右衛門「うまいうまい」パクパク

ベスパ「今ベス!」バッ

銅羅右衛門「しまった!」

バクバク

シーザー「うわ……仲間を食べやがった……」

ベスパ「次は君ベス」

シーザー「う……甘いものが食べたい」

ベスパ「ほれほれ、ケーキベスよ」

シーザー「うまいうまい」パクパク

ベスパ「今ベス!」バッ

シーザー「は……しまった!」

バクバク

ベスパ「同じ手にかかるとはマヌケなやつベス。しかも銅羅右衛門よりあっさりだったベス」

カクーさ「よくやった。そろそろ左の部屋では能力の抽出が終わった頃かな?」

左の部屋

エネル「zzz」

奴隷「zzz」

マキノ「zzz」

宴キング「zzz」

研究者「ふふふ、上質な能力者がこんなに……」

コソコソ

トビー(どうしよう……深海の戦士がいたから思わず跡をつけてきてしばらく様子を見ていたら、急に倒れちゃって)

トビー(助けを呼ぼうと思ったらこっちの部屋では海賊が変な機械に繋がれているし、どうなってんだ?)

トビー(そこにいる研究者も悪人っぽいな。名前はたしか>>539っていったな)

トビー(仕方ない。深海の戦士のためだ。あいつら助けてやるか)

トビー(でもどうやって助けよう……)

トビー(よし、>>541しよう)

トビー(名前は>>540>>542しよう)

トビー(名前は>>542>>544するんだよ)

ヒナ

後ろから首をチョップして気絶させる

コソコソ

トビー「くらえ!」トン

ヒナ「痛!?」

トビー「あれ?」

ヒナ「このガキ……どこから入って来やがった……」

トビー「ダメだ……もっと頭を使わないと」

トビー「今度は>>548しよう」

押し倒してアイマスクを着けて体を拘束する

トビー「えい!」

ドサ

ヒナ「うわ、こら」

トビー「大人しくしろ!目隠しだ!」

ヒナ「やめろ!」ジタバタ

トビー「よーし、あとは拘束具で」

ヒナ「いい加減にしろ!」バッ

トビー「うわ!」ドサ

ヒナ「ガキの浅知恵か!?いや、ガキだからいいのか!」

トビー「くそ……いい作戦だと思ったんだけど」

ヒナ「あと一回だけチャンスをやる。それが絶対うまくいく作戦でなかったら、そこにいる能力者たちは死ぬと思え」

トビー「だったら>>551

お前を犯す!ドン

トビー「うりゃ!」

ヒナ「……」ガシ

トビー「うわ、放せ!」ジタバタ

ヒナ「作戦も何もないな。お前もここで殺す」

トビー「え?」

ヒナ「Bad End」

シーザー「ここは……?」

銅羅右衛門「ベスパの腹の中でござる」

シーザー「人二人分も入るのかよ」

銅羅右衛門「その気になれば家だって食べるでござるよ」

シーザー「ひええ……」

銅羅右衛門「それよりどうするでござる?ここから脱出するのは不可能でござる」

シーザー「……」

銅羅右衛門「このままではベスパの一部になってしまうでござる。あ、拙者はカクーさ殿が身体を調べると言っていたからそのうち出してもらえるでござるか」

シーザー「お前、たしか洗脳が効かないんだよな?ベスパの洗脳も解いて味方にできないか?」

銅羅右衛門「試みてはいるでござるが、自分ならまだしもこの洗脳は強いでござる。他人の心を綺麗にするには拙者の修業不足で候」

シーザー「くそ……全然役に立たないじゃないかよ」

銅羅右衛門「申し訳ないでござる。でもお主に言われたくないでござる」

シーザー「能力が二つあるからどんだけ強いのかと思ったら……」

銅羅右衛門「腹を切って詫びるでござる」チラッ

シーザー「二つ……」

銅羅右衛門「さらば!」チラッチラッ

シーザー「待て!お前もうひとつの能力は金属を錆びさせることができるんだよな?」

銅羅右衛門「痛っ!ちょっと刺さったでござる!もっと早く止めるでござる!」

シーザー「洗脳する機械を錆びさせて止めることはできないか?」

銅羅右衛門「おそらくできるでござるが……直接触らないと無理でござる」

シーザー「なんだよ役立たず」

銅羅右衛門「切腹でござるか?」

シーザー「いや……待てよ……」

銅羅右衛門「早めに止めてくれて良かったでござる」

シーザー「お前ら人形には脳がない」

銅羅右衛門「酷いこと言うでござる」

シーザー「ってことは電波を受信する装置が身体のどこかにある可能性が高い」

銅羅右衛門「ああ、怪しげな装置なら身体の>>557に組み込まれているでござるよ」

頭頂部

シーザー「頭頂部……まさかあのいかにも怪しい機械か!?」

銅羅右衛門「拙者の頭にも乗っているでござる」

シーザー「これはマキノ姉さんのときと同じもの……ここと繋がりがあったのか」

銅羅右衛門「なぜ気付かなかった」

シーザー「あのときはブロントが助けてくれたんだよな。今度はどうするか……」

銅羅右衛門「身体の中は移動し放題みたいでござる」

シーザー「頭までとりあえず行ってみるか」

頭頂部

シーザー「結構すいすい来れたな」

銅羅右衛門「どうせ中身がないでござるから」

シーザー「あの上の機械がそうだな」

銅羅右衛門「早速やってみるでござる」

?「おっとそこまでだ」

シーザー「!?」

銅羅右衛門「お前は>>560!」

シーザー「お前らと同じ人形兵か?」

銅羅右衛門「強いでござるよ。>>562と563の能力をもっているでござる」

キラー魔神

一ターンに二回攻撃できる

キラー魔神「害虫を駆除する!」ダッ

シーザー「早い!」

キラー魔神「うがあああああ!」

銅羅右衛門「いきなり魔神モードでござる!やつの中の魔神が目を覚ましたでござる!」

シーザー「肉弾戦は最強かもな。だが所詮は脳筋」マグマグ

銅羅右衛門「やめるでござる!ベスパの身体を壊す気でござるか!?」

シーザー「……」

キラー魔神「うがあああああ!」バキ

シーザー「ぎゃ!こんなんばっかりかよ……」ドサ

銅羅右衛門「陽動にはなったでござるよ」ガシ

キラー魔神「うが?」

銅羅右衛門「頭の装置を錆びさせるでござる」サビサビ

キラー魔神「あああ……」

銅羅右衛門「すかさず心を綺麗にするでござる」ウォシュウォシュ

キラー魔神「あ……俺は……?」

銅羅右衛門「お主の洗脳を解いたのでござる。拙者が」

シーザー「……」

ベスパ「うう……僕は一体…?」

カクーさ「どうした?」

ベスパ「仲間を食べてしまったベス……なんてことをしたんでベス」

カクーさ「なに…?こいつも洗脳が解けている?」

ベスパ「今出すベスおえええええ」

ボトボトボト

シーザー「お、出れた」

銅羅右衛門「キラー魔神と同じ要領で元に戻したでござる」

キラー魔神「久々の体外だ」

ベスパ「あ、銅羅右衛門……僕は……あの」

銅羅右衛門「団子、うまかったでござるよ。後でまた一緒に食べるでござる」

ベスパ「……うん」

カクーさ「成る程……どうやったかは知らんが貴様らに人形兵は意味がなさそうだ」

シーザー(まだわかってないのかこいつ……)

カクーさ「仕方ない……この私が自ら捕らえてやる」

シーザー「頭でっかちの研究者様がいきなり激しい運動はやめておいたほうがいいぜ」

カクーさ「心配ご無用。私は疲れるという感覚を忘れてしまった」

シーザー「なんだと?」

カクーさ「我々100年を生きてきた3人の研究者は、あのアルトリアと同じロボットなのだからな!」

ウイーンガシャン

シーザー「マジか……」

カクーさ「そして我々には3つの悪魔の実の能力を備えている。私は>>567>>568>>569の能力をもつ」

爪がむっちゃ伸びる

角張る

生理的に吐き気のする見た目になれる

ウイーンガシャン

シーザー「急に角張った!?」

カクーさ「ふふふ、まだこんなものではないぞ」

ウイーンガシャン

シーザー「おえええ……気持ち悪い……」

ベスパ「こ、これは見ていられんでベス」

銅羅右衛門「グロ注意でござる」

キラー魔神「くそ、やつの姿が見えん。どこからくる?」

シュバ

シーザー「痛っ!これは爪か?」

シュバ

ベスパ「どうしようもないでベス!」

カクーさ「ククク、このまま死ねい!」

ズバ

カクーさ「え……?」ドサ

エリザベート「背中ががら空きですよ」

カクーさ「き、貴様……起きて……いや、なぜ私の姿を見ても……」

エリザベート「このフルフェイスヘルメットとそれで眼鏡が邪魔になって外したおかげです。私にはモザイクのようにしか見えない」

カクーさ「そんな……私が……」ガク

シーザー「いや、なぜその3つの実を選んだ」

左の部屋

ヒナ「フン、手間取らせやがって」

トビー「」

ヒナ「だからガキにも洗脳は必要だと言ったんだ」

フランセンシュタイン博士「それはすまなかった」

ヒナ「!?」

フランセンシュタイン博士「ガキならどうとでも言いくるめられる。まさかそんなに手こずったのか?」

ヒナ「フン、少しだけだ。それよりあんたがここにいるということは」

フランセンシュタイン博士「ああ、無事終わったよ」

深海の戦士「……」

ヒナ「そうか、こちらはまだ時間がかかりそうだ。このガキのせいで」

トビー「」

深海の戦士「トビー…」

トビー「!?」ピク

ヒナ「む…」

トビー「深海の戦士!」バッ

ヒナ「ガキ……まだ生きていたか」

トビー「死んだふりして逃げ出すスキを窺っていたんだ!バーカ」

ヒナ「逃げられるとでも思っているのか?」

トビー「当たり前だ!最強の味方が来てくれたんだ!」

深海の戦士「……」

トビー「良かった、無事だったんだね!」

深海の戦士「トビー、こんなところで何をしている」

トビー「助けに来たんだよ!さっき急に倒れちゃったから心配したんだぞ!」

深海の戦士「そうか…すまないな。だが、もう心配する必要はない」

トビー「へへ、いいんだよ」

深海の戦士「死ねば何も考えることはなくなる」

トビー「え?」

バッ

ガキィン

深海の戦士「!?」

シーザー「危ねえ……お前、子供を殺そうとしてんじゃないよ」

ヒナ「何者だ?」

シーザー「最強の味方だ」ドン!

深海の戦士「シーザー……」

トビー「え……え?」

シーザー「ありがとうな、トビー。お前のおかげで皆ギリギリ無事みたいだ」

トビー「ど、どういうことだよ!なんで深海の戦士が…」

シーザー「あいつは今までのあいつじゃない。洗脳されている」

深海の戦士「違う。私は私の意志で動いている」

シーザー「洗脳されていないと思い込んでいるな。タチ悪いぜ」

トビー「……」

深海の戦士「お前らを殺せばアルトリアは帰ってくる。お前らが悪夢の元凶だ」

シーザー「アルトリアは帰ってくるさ。俺たちがワンピースでそれを成し遂げる。あんたに頼まれたんだぜ」

深海の戦士「黙れ!お前を殺す!」バッ

シーザー「もう話にならないな」マグマグ

エリザベート「トビー、こっちへ!」

トビー「深海の戦士……」

カヤ「私たちは捕らえられている皆を助けます!」

フランセンシュタイン博士「そうはいかん」スッ

ヒナ「どこまでも邪魔なやつらだ」スッ

カヤ「!?」

ブロント「たしかこの人たちも3つの能力を……」

フランセンシュタイン博士「カクーさから聞いたか」

ヒナ「そういえばカクーさがいないということはお前らの仕業か」

エリザベート「あ、あなたたちも同じように倒します」

フランセンシュタイン博士「ふふふ…」

ヒナ「カクーさなど我々の中では最弱」

ウイーンガシャン

エリザベート「!?」

フランセンシュタイン博士「私は>>576>>577>>578の能力をもつ」

ヒナ「私は>>579>>580>>581をもつ。カクーさのような出来の悪い能力者とは違うんだよ!」

瞬間移動

超貧弱

骨粗鬆症

メロメロの実

オリオリの実

戦闘型雛人形の使役

スタッ

キラー魔神「ここは俺に任せな」

カヤ「はい。行きましょう」

エリザベート「え、でも」

トビー「あいつなら大丈夫だ」

ブロント「俺たちがいてもどうしようもないよ。皆を助けるのが先決だよ」

エリザベート「いいえ、私も戦います。これで2対2です」

キラー魔神「ああ、頼む」

フランセンシュタイン博士「キラー魔神……洗脳が解けたか」

キラー魔神「フン、今までよくもいいように操ってくれたな」

ヒナ「ベスパと銅羅右衛門はどうした?」

キラー魔神「さあな。力ずくで聞いてみな」

フランセンシュタイン博士「人形が……」

銅羅右衛門「洗脳する機械を探せとか言われてもどんな形であるかもわからんでござるよ」

ベスパ「あの機械もあの機械も見るからに怪しいベス」

銅羅右衛門「いっそのこと全部破壊したほうが早い気がするでござる」

?「それがいいかもね」

ベスパ「君は……」

銅羅右衛門「人形兵の中でも頭がいいと評判の>>586

ロビン

ベスパ「ニコ・ロビンとは全く関係ないロビンじゃないベスか」

ロビン「天才…という共通点はあるがね」

銅羅右衛門「お主は洗脳されていないでござるか?」

ロビン「私の身体はどんな電波も受け付けないよう改造したのさ。自分で」

ベスパ「はあ…それで。さすが天才は違うベスね。でも洗脳された仲間は助けてくれなかったベス」

ロビン「君たちがどうなろうと私には関係ないこと」

銅羅右衛門「……先程拙者に同意してくれたがあれはどういう意味でござる?」

ロビン「そのままの意味さ。洗脳を解きたいのならここを全て壊す必要がある」

ベスパ「研究室の中の機械全てベスか?骨が折れる作業ベス……」

ロビン「いや、全て……この屋敷全てだ」

ベスパ「!?」

ロビン「電波は複数の回線を使い、屋敷のありとあらゆる場所から放射されている。出ていないのは子供部屋くらいか」

銅羅右衛門「無理でござる……屋敷を全て破壊なんて……」

ロビン「じゃあ諦めて今まで通り過ごせばいい。いや、君たちは裏切り者という扱いだから処分されてしまうのかな?」

ベスパ「!?」

銅羅右衛門「!?」

ロビン「まあ、私には関係ないこと」

ベスパ「やってやるベス」

銅羅右衛門「無論でござる。拙者たちを信頼してくれた友のため」

ロビン「……」

ベスパ「まずは屋敷の住人を避難させることが先決ベス。他の研究者に、他の人形兵に、屋敷に仕えている能力者に、子供に……多すぎるベス」

ロビン「フン、勝手にやってくれ」

銅羅右衛門「お主も手伝うでござるよ」ウォシュウォシュ

ロビン「あああ……うん、私も頑張るよ」

ベスパ「避難させると言っても皆洗脳されているから僕たちの言うことなんて聞かないベスよ」

銅羅右衛門「何か良い考えはないでござるか?」

ロビン「じゃあ私が天才的な作戦を考えよう」

キラー魔神「俺のスピードについてこられるかな?」シュバ

フランセンシュタイン博士「フン」シュン

キラー魔神「消えた!?」

フランセンシュタイン博士「遅い」

キラー魔神「後ろに!?しまった」

フランセンシュタイン博士「死ね」

パキ

キラー魔神「!?」

フランセンシュタイン博士「痛あ!」ドサ

キラー魔神「な、なんだ今の超貧弱なパンチは……」

フランセンシュタイン博士「おのれ…」ヨロ

キラー魔神「お前の攻撃はそんなものか?」

フランセンシュタイン博士「ふふふ…はあっはっは!」

キラー魔神「何がおかしい?」

フランセンシュタイン博士「今のがただのパンチだと思ったのか!?」

キラー魔神「なに?」

フランセンシュタイン博士「お前の身体は骨粗鬆症になった。骨はスカスカでもう立っていられんぞ」

キラー魔神「!?」

フランセンシュタイン博士「さあてじっくりいたぶってやるか」

キラー魔神「……」

フランセンシュタイン博士「ふふふ…」

キラー魔神「はあ!」バキッボコッ

フランセンシュタイン博士「ぐあ!」

ドサ

フランセンシュタイン博士「な、なぜだ……なぜ立っていられる!?」

キラー魔神「……さあな」

エリザベート「ヒナさん……さっきは顔がよく見えなかったけど声で判明しました。あなたがこの組織の研究者だったなんて……」

ヒナ「私のことを知っていたのか?貴様、何者だ?」

エリザベート「わけあって正体はお教えすることはできませんが海軍でお世話になった者です」

ヒナ「海軍の……成る程。でも海軍など私の一つの顔にすぎない。お前も今は海賊なんてやって同じようなものだろう」

エリザベート「私はあなたとは違う。私は私の正義のためにここにいる」

ヒナ「フン、どうでもいい。お前になど興味はない」

エリザベート「正義のためにあなたを斬る!」

ヒナ「うるさい。雛人形を喰らえ!」バシュウン

ドゴォン

エリザベート「きゃあ!」

ヒナ「はっはっはっ!まだまだいくぞ!」バシュウン

ドゴォン

エリザベート「くっ…前がよく見えなくて避けきれない……」

ヒナ「そのまま死ね!」

トビー「やめろ!」

ヒナ「ガキ……また邪魔をするか」

エリザベート「トビー?危険です!下がっていなさい!」

トビー「今度こそ…今度こそうまい作戦であいつを倒す。よし、>>592をする」

鏡でメロメロの実の能力を反射し動きを固める

ヒナ「ふふふ、最後はいい死に方をさせてやろう。私にメロメロになるがいい」

トビー「よし、都合よくきた!あとは鏡……鏡?」

ヒナ「石になれ!」メロメロ

トビー「どうしよう……鏡の代わりになるもの……あっ、これ貸して!」

スポッ

た◯ぎ「えっ?」

トビー「フルフェイスヘルメットの鏡みたいに反射している部分を喰らえ!」ピカッ

ヒナ「うわああ!そんな使い方が…!」

た◯ぎ「今だ!」バッ

ヒナ「お……お前たし」

た◯ぎ「人違いです」ズバ

ヒナ「ぐふ……」ガク

た◯ぎ「……」

トビー「いやー、助かったな。俺の冴えた作戦のおかげだな」

た◯ぎ「……返しなさい」

トビー「え?」

バッ

スポッ

エリザベート「……何も見ていませんね?」

トビー「いや何言って」

エリザベート「見ていませんね?」ギロ

トビー「……はい」ガクガク

屋敷の外

ゾロゾロ

銅羅右衛門「皆こっちに集まるでござるよ」

ロビン「早く来ないと無くなってしまうよ」

「甘いものくれー」

「なんで屋敷の中に甘いものが全部無くなっているんだー」

「こんな屋敷の外にしかないなんて……でも食べたいから仕方ない」

ゾロゾロ

銅羅右衛門「天才的な作戦でござるか……」

ロビン「ふふん、恐れ入ったかい?」

銅羅右衛門「なかなかの浅知恵でござるがうまくいくものでござるな。これでベスパが全員誘導してくれれば……」

ロビン「あとは彼らに任せようじゃないか」

銅羅右衛門「皆無事だといでござるが……」

フランセンシュタイン博士「くそ……我々がやられるとは……」

キラー魔神「観念するんだな。皆の洗脳を止めろ」

フランセンシュタイン博士「止める?なぜだ?」

エリザベート「あなたたちはもう終わりです」

フランセンシュタイン博士「何を言っている?まだ終わらんよ」

エリザベート「え?」

フランセンシュタイン博士「こうなれば仕方ない。最終変形だ」

キラー魔神「!?」

フランセンシュタイン博士「光栄に思うがいい。この変形を見せるのはお前らが最初で最後だ」

ゴゴゴゴゴゴ

銅羅右衛門「な、何事ござるか!?」

ロビン「屋敷が……崩れていく」

ゴゴゴゴゴゴ

銅羅右衛門「そんな……あの中にはまだ人が…!」

ロビン「いや……崩れているわけじゃない。あれは……」

銅羅右衛門「ロボだー!屋敷がでかいロボになったでござる!」

ロビン「はあ……さすがの僕も驚いたね……まさか屋敷自体が巨大なロボットだったとは」

ベスパ「おーい!」タッタッタッ

銅羅右衛門「あ、ベスパも来たでござる。間に合ったでござるか」

ベスパ「こ、これは一体どういうことベス!?いきなり地震かと思って外に出たらあんな……」

ロビン「僕らも今見て驚いていたところさ。それより全員外に誘導できたのかい?」

ベスパ「このスパンダム様で最後ベス。あとは研究室で戦っている皆が」

ロビン「そうか……まあ、彼らなら大丈夫だろう。本当に早めに脱出できて良かったよ」

スパンダム「……深海の戦士……」

フランセンシュタイン博士「ははははは!これが私の真の姿だ!」ドン!

キラー魔神「屋敷と合体しやがった……」

エリザベート「そんな…」

トビー「ここから外が見えるよ!なんでか知らないけど皆もう避難しているみたいだ」

キラー魔神「そうか。ならば我々も」

フランセンシュタイン博士「逃げられるとでも思っていたのか?貴様らは私の体内から出ることは叶わんぞ」

グラグラ

エリザベート「きゃあ!」

キラー魔神「くそ!動けん!こんなところで死ぬのか」

フランセンシュタイン博士「さて、どう料理してやろうか」

「雷で焼くというのはいかがかな?」

フランセンシュタイン博士「なに?」

ゴロゴロピカァ

フランセンシュタイン博士「ぐ……何が……」

エネル「ヤハハハ!これは不味そうだ!」スタッ

宴キング「スモークしたほうがいけそうだ」スタッ

マキノ「あまり美味しそうだと全部私の可愛いヘビが食べちゃうわ」スタッ

エリザベート「皆…」

奴隷「待たせたな」スタッ

エリザベート「良かった……無事で……」グス

奴隷「さあ、俺たちの時間だ」

フランセンシュタイン博士「小癪な……」

ヒューンヒューン

エネル「おお、色んなものが飛んできたな」

フランセンシュタイン博士「全ては私の思い通りだ。出口も塞いだ。逃げ道はない!」

トビー「ど、どうするんだよ!?」

奴隷「>>604>>606して、最終的に>>607する」

宴キング

フランセンの真下からスモークして煙をたくさん吸わせ

みんなでぶっ倒して、シーザーが焼き尽くす

エネル「ここにいてはやつの思う壺であるな。天井に穴を開けてしまおう」

ゴロゴロピカァ

フランセンシュタイン博士「痛!何ぃ!?」

宴キング「脱出する。全員私の煙に乗りたまえ!」モクモク

エリザベート「はい!……あ、シーザーさんが……」

マキノ「彼なら大丈夫よ。行きましょう」

エリザベート「……はい。私たち先に脱出します!必ず帰ってきてください!」

シーザー「わかってる!」

深海の戦士「シィィザァァァ!」バッ

シーザー「おっと、怒りで単調になってくれてありがたいぜ」ヒョイ

深海の戦士「貴様を殺す!殺さなくてはならない!」ガキィン

シーザー「やってみろ、シスコンが」マグマグ

深海の戦士「貴様ァ!」

グラグラ

シーザー(まさか屋敷が……こりゃ急がないとな)

屋敷の外

ベスパ「まずいベス。甘いものが無くなってきたベス!」

ロビン「今は皆こっちに夢中だけど、終わったらあの屋敷に気づくだろうね」

銅羅右衛門「パニックは免れないでござる……」

ザワザワ

「なんだありゃあ……」

「全然気付かなかったけど……あれは屋敷か?」

「俺たちここにいたら、まずいんじゃ…?」

銅羅右衛門「いかん。気付かれたでござる」

モクモク

宴キング「こんなに人がいたのか」

銅羅右衛門「あ、出てこられたでござるか」

マキノ「屋敷の中の人は全員脱出できたの?」

エリザベート「こうなることがわかっていたのですか?」

ロビン「それは私の天才的」

ベスパ「そんなことよりヤバいベス!皆無理矢理外に出したようなものだからパニックになるベス!」

フランセンシュタイン博士「ちっ、逃げられたか」

フランセンシュタイン博士「だが、外に出たところでお前らに逃げ場所はないんだ」

ウィィィィン

「あ……頭が……」

カヤ「どうしたんですか?」

「うう……殺せ……」

エリザベート「えっ?」

「やつらを……殺せ……」

ロビン「洗脳だ!」

ベスパ「僕らを狙っているベス!」

マキノ「これ、私がやられたときと似ている。あなた、前みたいに頭の機械壊していけない?」

ブロント「姉さんのときは多分遠距離用だったから大きかったけど、今回のは的が小さすぎるよ。俺、剣は素人なんだよ」

奴隷「数も多いしな……」

ロビン「あの化物を倒せば皆の洗脳は解けるよ」

奴隷「そうなのか!?」

ロビン「ああ、間違いない。電波はあれから来ている」

宴キング「そういうことか」

エネル「ヤハハハ!簡単な方法があるではないか」

エリザベート「でも、あれを倒すなんて……」

モクモク

宴キング「少しの間、この中に隠れていてもらう。ここが一番安全だ」

「やつらはどこだ…」

「やつらを探せ…」

銅羅右衛門「少しの間って……」

奴隷「おい、お前ら10秒手を貸せ」

エネル「妥当な時間だ」

マキノ「あら、おいしいところもっていくつもり?」

モクモク

フランセンシュタイン博士「ゲホ、ゲホ……邪魔くさいやつらめ!下の煙が邪魔でどうなっているのか見えん!」

フランセンシュタイン博士「大体の位置はわかっているんだ。あの辺りを適当に踏み潰してやる」

ベスパ「まずいベス!」

銅羅右衛門「味方も全て殺す気でござるか!?」

フランセンシュタイン博士「死ねえ!」

マキノ「ガラガラヘビ!」ガラガラ

大ガラガラヘビ「ガラガラ!」

フランセンシュタイン博士「なんだこいつは……私よりでかいだと?」

マキノ「あなたの好きにはさせない。巻き付きなさい!」

大ガラガラヘビ「ガラガラ!」シュルルルルル

フランセンシュタイン博士「う、動けん…!」

エネル「ロボットに毒は効かんだろう?だからこっちで痺れてもらおうか」

ゴロゴロピカァ

フランセンシュタイン博士「ガ……ガ……」プスプス

奴隷「やれやれ、無駄にでかいから攻撃するのも一苦労だな」ダッ

タッタッタッ

奴隷「この強靭な豹の脚を使いこなしていくうちに、いつの間にか……」ゲレゲレ

パパパパパパ

奴隷「俺は空を飛んだのさ」

フランセンシュタイン博士「!?」

奴隷「じゃあな、化物」ズバァァァ

フランセンシュタイン博士「ぐふ……」ドスーン

奴隷「全身に何百の武器を仕込んだところで、俺の槍には敵わない」

ベスパ「すごい……屋敷ロボットの頭まで飛んでそのまま槍を一閃。屋敷を真っ二つにしたベス」

銅羅右衛門「お主ら一体何者でござる」

ロビン「……驚いた」

ザワザワ

「あれ?俺は何を…?」

「たしか急に甘いものが食べたくなって……」

「や、屋敷がない!代わりに屋敷のようなでかいロボットが倒れているぞ!」

ザワザワ

ベスパ「皆の洗脳が解けたベス!」

ロビン「やれやれ、こっちはまた後始末が大変そうだ」

銅羅右衛門「どう説明すればいいのかわからんでござる」

エリザベート「ふふ……あっ!」

奴隷「どうした?」

エリザベート「シーザーさんは!?」

奴隷「中にいても死なないだろ、あいつは。でも一応探しに行ってやるか」

トビー「深海の戦士も元通りになったんだよな?」

ロビン「ああ、機械は止まったみたいだから」

ドゴォン

ババババ

深海の戦士「シィィザァァァ!」

シーザー「しつこいって!まだ終わりじゃないのかよ!」マグマグ

エリザベート「!?」

奴隷「おい、あいつまだおかしいぞ!」

ロビン「本当だ。なぜ…?」

スパンダム「深海の戦士の愛は海のように深い」

銅羅右衛門「スパンダム様!」

エネル「ん?なんだこのアヒルは」

ベスパ「アヒルじゃないベス!いやアヒルだけど、元々人間であの屋敷の主ベス!」

エネル「何?ならばこいつが全ての元凶か」

銅羅右衛門「スパンダム様も被害者でござる。多分」

マキノ「多分って…」

銅羅右衛門「拙者にも詳しいことはわからんでござる。ただ、スパンダム様の様子が日に日におかしくなっていったのはわかったでござる」

スパンダム「そうか……お前たちにも迷惑をかけてしまったようだ」

ベスパ「そんなことないベス!」

スパンダム「いいんだ。結局のところ私が元凶なのだよ」

銅羅右衛門「スパンダム様……」

ロビン「それより深海の戦士のことですが」

スパンダム「ああ……おそらく我々同様、洗脳は解けている」

ロビン「だったらなぜ…?」

スパンダム「アルトリアを救いたいという気持ちが暴走し、洗脳された意識に縛られたまま事故催眠のような状態になっているのだろう」

スパンダム「今、深海の戦士は葛藤している。己のしていることが間違いだとわかっていながら、それでも彼を殺すことでアルトリアを救えると信じこんでいる」

スパンダム「心の奥底ではそんな自分を止めてほしいと思っている」

ベスパ「な、なんでそんなことがわかるんベスか?」

スパンダム「ふっ……わかるさ」

ロビン「スパンダム様?」

スパンダム「さて、あのバカを止めてくるか」

銅羅右衛門「止めるってどうやって…?」

スパンダム「>>618

愛を説いて説得する

深海の戦士「どうした?もう終わりか?」

シーザー「……俺がお前に勝てるわけねえだろうが!」フラフラ

深海の戦士「ならば死ね。貴様が存在していては叶わない……私の願いを叶えるため!」

スパンダム「そこまでだ」

シーザー「あのアヒルは……」

深海の戦士「スパンダム様……」

シーザー「我に返ったのか」

スパンダム「これ以上は我々の恩人が本当に死んでしまう。命が勿体ないであろう。いいように操られて、まるでバカみたいじゃないか」

深海の戦士「……」

スパンダム「もうやめにしよう。深海の戦士……いや、>>622(深海の戦士の本名)よ」

カリファ

シーザー「女みたいな名前だな」

スパンダム「よくある名前だが、そいつはまぎれもない男だよ」

深海の戦士「その名は捨てた。私は深海の戦士だ」

スパンダム「そうか……すまなかったな。本当に苦労をかけた」

スパンダム「お前が子どもの頃からずっと……」

スパンダム「私はこの屋敷を孤児院として多くの子供たちを招き入れた」

シーザー「え?孤児院だったのか?」

スパンダム「私は野望に満ちた組織など、作れるような器ではない」

深海の戦士「……」

スパンダム「その中でもお前とアルトリアを引き取った日のことは今でもよく覚えているよ」

スパンダム「何しろ私に対してお前は>>626と言い、>>628をしたんだからな」

初対面なのにおっさん

浣腸して尻を揉んだ

シーザー「想像できねえ……」

深海の戦士「……」

スパンダム「初めは驚いた。しばらくまともに歩けなかったからな、ふふふ」

スパンダム「私が怒らなかったのはその行動の真意に気づいたからだ。それは怯えていたアルトリアを守るため」

スパンダム「他の子供ともよく喧嘩していたが、全てアルトリアのためにやっていた」

深海の戦士「……」

スパンダム「一度だけ私が怒ったことを覚えているか?お前が他の子をバカにするようなことを言ったときのこと」

スパンダム「ここにいる者は皆仲間だ。その子がクズなら仲間を大切にしないやつはもっとクズた、と」

シーザー「それって……」

スパンダム「それから他の子供たちとも打ち解け、段々とアルトリアも心を開いてくれた」

スパンダム「お前たちの成長を見るのが毎日の楽しみだった」

スパンダム「あの日が来るまでは」

スパンダム「あの日、研究者たちが屋敷にやってきた。そして私達にこう言った。>>631と」

スパンダム「その言葉を信じてしまって悪夢が始まったのだ」

資金援助してやんよ

スパンダム「私財だけでは回らなくなってきていたから私は喜んで受け入れた」

スパンダム「彼らは私の屋敷に入ることを望み、私は何の疑いもなく研究する場所を提供した」

スパンダム「まさか子供たちが実験台にされていたとは夢にも思わなかった」

深海の戦士「……」

スパンダム「いつの間にか私も洗脳され、彼らの行動に疑問をもつ暇も与えてくれなかった」

スパンダム「私の様子がおかしくなっていたことをお前は気づいていたな」

スパンダム「お前はそれでも私から離れようとはしなかった」

スパンダム「私など見限ってくれたらどんなに楽だったか…!」

深海の戦士「……」

スパンダム「だが、今になってお前の気持ちがよくわかるよ。今のお前を見捨てることなんてできない」

スパンダム「私たちは家族なんだからな」

深海の戦士「……」

スパンダム「どんな姿になってもお前はお前だ。バカな息子をそれでも愛そう」

深海の戦士「……」

スパンダム「こんな私を愛してくれて、ありがとう」

深海の戦士「父さん……」

ズギュン

深海の戦士「!?」

シーザー「なっ…!?」

スパンダム「グエッ……」ドサ

フランセンシュタイン博士「美しい家族愛だな」

シーザー「野郎!死んだんじゃ?」

フランセンシュタイン博士「お前の仲間にやられる瞬間、屋敷と分裂して元の姿に戻ったのだ」

深海の戦士「父さん!しっかりしろ!」

スパンダム「グエ……グエ……」

フランセンシュタイン博士「貴様らは許さんぞ」

シーザー「それはこっちのセリフだ!いいところで邪魔しやがって」

フランセンシュタイン博士「ふん……私が生きている限り夢の墓場は終わらない」

シーザー「お前のくだらない思念のせいでどれだけの人間が泣いたんだ!」

フランセンシュタイン博士「くだらない…?お前のような低脳にはわからないだろうな。私たちの100年がどれ程素晴らしいものだったか」

シーザー「くだらねえ。なにが100年だ。もうお前には何も残されちゃいない」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、ならば見せてやろう。我々の最高傑作を」

シーザー「うるせえ!」

フランセンシュタイン博士「!?」

シーザー「てめえの思念ごと燃やし尽くす!」

フランセンシュタイン博士「待て!私の研究の成果を見たくないのか!?」

シーザー「うるせえ!」マグマグ

フランセンシュタイン博士「ぎゃあああ!」ガク

シーザー「人が死ぬときはいつだと思う?人に忘れられたとき?違う。俺を怒らせたときだ」

深海の戦士「父さん!しっかりしてくれ!父さん!」

スパンダム「私はもうダメグェ……最後に父さんと呼んでくれて嬉しかったグェ」

深海の戦士「大丈夫だ!私が直してみせる、こんな傷!こんな……傷」

スパンダム「助からないことは私が一番よくわかっているグェ……私は十分生きたグェ……天命を全うしたグェ」

深海の戦士「父さん……」

スパンダム「アルトリアを……任せた……グェ」

深海の戦士「父さーん!」

深海の戦士「父さん……思い出したようにアヒルのキャラを…!」

シーザー「スパンダムは幸せだったと思うぜ」

深海の戦士「天命か……全てを否定された気分だ」

シーザー「……」

深海の戦士「何がいけない?人が死ななきゃいいと思って何が悪い!?私にかかれば何年でも生きられるんだ!」

シーザー「人は死ぬぞ」

深海の戦士「死なない!現に我々は100年以上生きた!」

シーザー「人が死ぬときはいつだと思う?人に忘れられたときだ」

深海の戦士「!?」

シーザー「だからこそ人は限られた時間の中で一生懸命生きて、人の心に焼き付こうとするんじゃないのかよ!」

深海の戦士「……私はどうしたらいいのだ」

シーザー「>>640

俺らについて来い、俺達も多くの人に記憶に残る何かを成し遂げるつもりだ

深海の戦士「……私が間違っていた」

シーザー「わかってくれたか」

深海の戦士「私はすでに多くの人の記憶に残っているだろう。悪い意味でだ」

シーザー「!?」

深海の戦士「研究者たちに操られていたとはいえ、数え切れない程の人々を不幸にしてきたことは事実。私の懸賞金が物語っている」

シーザー「……」

深海の戦士「アルトリアの笑った顔が見られないことだけが心残りだ。たが、いつか必ず笑える。私の妹だ」

シーザー「おい…」

深海の戦士「私の遺体は父さんと同じ墓に埋めてくれ。さらばだ」

シーザー「やめろ!」

深海の戦士「!?」

シーザー「死ぬことは罪滅ぼしなんかじゃねえぞ!」

深海の戦士「だが…」

シーザー「死んじまったらそれで終わりだが、生きていれば見える明日もあるんじゃねえのか?」

深海の戦士「……」

シーザー「あんたまでいなくなったら……アルトリアに合わせる顔がねえよ」

深海の戦士「うう…」

シーザー「頼むから、うちの航海士を泣かせるなよ」

深海の戦士「……」

カヤ「待って!」

シーザー「カヤ…」

カヤ「話は大体理解しました」

深海の戦士「そうか……ならばわかったろう。この愚かな男の罪を」

カヤ「私、あなたがいないとダメなの!お願い、私と一緒にいて!」

深海の戦士「あなたは立派な船医だ。私がいなくても」

カヤ「違うの!……そうじゃないの」

深海の戦士「……?」

カヤ「私……」

深海の戦士「……」

カヤ「私……本当は……」

深海の戦士「カヤ……」

カヤ「私、本当は内科専門なの!」

深海の戦士「!?」

カヤ「だから、皆が酷い怪我をしたときでも適当に治療していた……」

シーザー「ひでえ……」

カヤ「あなたがいれば何も怖くないわ。私の助手はあなただけなの!この先、あなたにいてもらわないと皆が生きていけない自信があるの!」

深海の戦士「……」

カヤ「だからお願い。私のそばにいてくれないかしら」

深海の戦士「……」

トビー「俺、村がなくなったときすごく悲しかったけど、深海の戦士がいたから全然辛くなかったぜ」

深海の戦士「トビー……」

ビビ「私も洗脳されていたときの記憶はあります」

深海の戦士「ビビ……元のお姫様に戻ったか」

ビビ「あなたは私たちに対して実験台ではなく、人として真摯に向き合ってくれた。他の拐われてきた人たちもそれで救われたと思います」

カヤ「一緒に世界を回りましょう。本当のあなたを見れば、あなたが不幸にしてきた方のご家族もわかってくれるわ」

深海の戦士「カヤ……」

カヤ「今は辛いかもしれない。でも生き抜けば、きっと楽しいことがたくさん起こるから!」

深海の戦士「……ふふ」

カヤ「……」

深海の戦士「今死んでしまっては未練が多すぎるな」

カヤ「……」ニコ

深海の戦士「わかりました。あなたの傍に立つ者として私は存在し続けましょう」

シーザー「!?」

カヤ「ええ……よろしく」



エリザベート「屋敷の住人は本来のそれぞれの生活の場に戻っていった。ほとんどの人は帰る場所がなかったため、元あった村を復興してそこで生活することになったのです」

トビー「おう、説明乙」

エリザベート「ありがとう。ところでこの家は?」

トビー「ここは元々俺が住んでいた村だ」

エリザベート「ええ…聞きました」

トビー「それで……ボロボロだけど俺の家だよ」

エリザベート「……そうですか。ちょっと壊れちゃっているけど、とても温かみがある家だったんだなって思います」

トビー「父ちゃんも母ちゃんも優しかったからな」

エリザベート「……」

トビー「俺はまたこの家で暮らすんだ」

エリザベート「一人で…ですか?」

トビー「うん。他の子供や人形兵の皆は何人かで新しく家を建てて一緒に暮らすみたいだけど、俺はここを離れたくないからな」

エリザベート「そうですか…… 早く復興できるといいですね」

トビー「へへ……ありがとな。実は女を家に入れたのは初めてなんだぜ」

エリザベート「ふふ、光栄です」

トビー「……エリザベートはもう行っちゃうのか?」

エリザベート「ええ、早く目的の場所に辿り着きたいから」

トビー「そっか……」

エリザベート「泣いているのですか?」

トビー「な、泣いてねえよ!俺は強いんだ!」

エリザベート「そう…」

トビー「……」

エリザベート「……?」

トビー「俺、村を滅ぼして父ちゃんや母ちゃんを殺したのは海賊だと思ってた」

エリザベート「……」

トビー「ずっと憎くてたまらなかった。茶ひげみたいなやつばかりだと思ってた。だから海賊は嫌いだ」

エリザベート「……」

トビー「でもお前らは好きだ。お前らみたいなのがいるなら海賊も悪くないかなって思う」

エリザベート「そっか」

トビー「……」

エリザベート「……」

トビー「あの、俺……」

エリザベート「だったら待っています」

スポッ

トビー「えっ?」

た◯ぎ「あなたが私たちの高みに辿り着けるまで、そのフルフェイスヘルメットを預けます」スッ

トビー「……」スポッ

た◯ぎ「私の顔を知ったのはあなただけ、ふふ。きっと返しにきてね」

トビー「……」



宴クイーン「皆ー!」タッタッタッ

奴隷「あ、宴クイーン。久しぶりだけどそうでもなかったような」

カヤ「どこに行っていたの?あら、お姉さんは?」

宴クイーン「す、すみません。姉なら急用があるとのことで帰りました」

シーザー「ああ、そう……(面倒臭いなこいつ)」

宴クイーン「それよりこんな所で集まってどうしたんですか?船を停めてある場所へ行かないんですか?きっとアルトリアが待ちくたびれていますよ」

シーザー「あれさ」

宴クイーン「あれって?あ……すごい数の船が……」

シーザー「あれは何なのかなって見ていたんだ」

マキノ「うーん、やっぱりこっちに向かって来ているような……」

ブロント「むしろ囲まれてない?」

深海の戦士「あ、あれは海軍だ!」

シーザー「!?」

深海の戦士「一体なぜこんなに……」

シーザー「一応お尋ね者はいるけどな。8億に」

深海の戦士「はっ!?」

シーザー「4億に」

ブロント「濡れ衣だよ!」

シーザー「海軍の裏切り者に」

マキノ「洗脳されていただけよ!」

宴キング「もう正体がバレたのか!?」

宴クイーン「私たち海軍と関係ありませんよ!」

宴キング「あ、そうだった!」

シーザー「53万は……ないか」

エネル「!?」

深海の戦士「だからといってあの数は……頂上戦争でも始めそうな雰囲気だぞ」

海軍

「やつが来ます!」

「やはりあの集落を目指しているようだな」

「方角からして間違いないかと」

「報告によるとあそこはバギーによって潰された村が存在した場所です」

「住人がいないことが唯一の救い、か……」

「……所々に明かりが点いていますが」

「残った村人が住んでいるのかもしれん。どうにかしてやつを止めるぞ」

「封印が解けたと思ったら一直線にあの村へ……やつめ、何を考えている」

フランセンシュタイン博士「ふふふ……やつが来るのだ」ピョン

深海の戦士「貴様、生きて…!」

シーザー「バカな……とどめを刺したはず!」

フランセンシュタイン博士「ふふふ……お前にやられる瞬間、首だけ分裂して免れたのだ」ピョン

シーザー「だったら今度こそ終わらせる」マグマグ

フランセンシュタイン博士「!?」

奴隷「もういいだろ。これじゃあ何もできずにあとは死を待つだけだ」

シーザー「ちっ…!」

奴隷「それよりやつって何のことだ?」

フランセンシュタイン博士「我々の100年の研究の集大成だ」

深海の戦士「なんだと?」

フランセンシュタイン博士「我々の最高傑作が間もなくやって来る」

シーザー「だから誰なんだよ!」

フランセンシュタイン博士「怪物クロコダイル」

深海の戦士「!?」

マキノ「クロコダイルって……たしか元七武海の一人でルフィやられたってあの?」

宴クイーン「その後確保した……いえ、捕まったはずだけど脱走したと聞きました」

宴キング「……」

宴クイーン「その後は……」

深海の戦士「私が保護した」

シーザー「なっ……マジかよ!?」

深海の戦士「あの頃は誰彼構わず無理矢理能力者をここへ連れて来ていたからな」

宴クイーン「あのクロコダイルを……」

深海の戦士「あの程度なら問題ない」

フランセンシュタイン博士「あの程度……だそうだが?」

クロコダイル「深海の戦士か。あん時は世話になったな」

深海の戦士「!?」

シーザー「いつの間に!?」

クロコダイル「久しぶりだな、フランセンシュタイン。随分と痛々しい姿になっちまって」

フランセンシュタイン博士「最後にお前を呼ぶことができて良かったよ。もう私も長くないみたいなのでな」

クロコダイル「ほう、それはタイミングが良かったな。残念ながら墓を立ててやることはねえが」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、恩人に対する口のきき方ではないな。だがお前の力をもう一度見ることができれば私は満足さ」

クロコダイル「近くにいた海軍の群れはなんだったんだ?」

フランセンシュタイン博士「決まっているだろう。お前のために用意されたものだ」

クロコダイル「何?俺をたったあれだけで止めようと思っていたのか?舐められたもんだな」

シーザー「え……」

クロコダイル「まあ、一つ残らず沈めてきてやったがな」

深海の戦士「!?」

奴隷「本当に……船がなくなっている……いつの間に……」

シーザー「あ、あの数をそんな短時間で…?」

クロコダイル「俺が封印された時はもっと多かったぜ、なあ?」

フランセンシュタイン博士「海軍総動員と言っても過言ではなかったな、ふふふ」

深海の戦士「!?」

シーザー「封印って何のことだ!?」

フランセンシュタイン博士「あまりに危険視されたため、地球のへそのレベル6のさらに下に封じ込まれていたということだよ」

マキノ「レベル6のさらに下…?聞いたことないわ」

フランセンシュタイン博士「海軍の中でも詳しく知る者はほとんどいないらしいな。あの事件は」

シーザー「あの事件…?」

クロコダイル「>>658>>660しただけだが」

全世界の船大工

砂で埋めた

宴クイーン「有名な事件じゃないですか!世界中の船大工が失踪したって!」

宴キング「ああ、全ての造船所がストップしちまったらしい。誰の仕業かは知らされてなかったな」

シーザー「世界中を一人で……?」

クロコダイル「あァ、食後の運動に軽くな」

シーザー「……」ゴクリ

宴キング「失踪ではなく、砂に埋まっていたのか」

マキノ「その人たちは生きているの?」

クロコダイル「さァな。生かしたつもりはねぇが、運が良ければ誰か一人くらいは生きているんじやねぇか?」

奴隷「それじゃあ船は……」

宴キング「もう造られることはない」

カヤ「そんな……」

クロコダイル「やっとあの忌々しい場所から出られたんだ。記念にまた何かしら埋めてやろうか」

シーザー「くそ、なんで封印が解けちまったんだ」

フランセンシュタイン博士「お前らが地球のへそを崩壊させてくれたおかげだよ」

シーザー「あ……」

深海の戦士「封印なんて生ぬるいことはせず、ここで倒してしまえばいいだけのこと」

クロコダイル「深海の戦士は敵ってことでいいんだよな?」

フランセンシュタイン博士「ああ、裏切り者だ。もう昔のように遠慮することはない」

クロコダイル「ふん、やっと復讐することができるな」

深海の戦士「元七武海ごときが調子にのるな」

クロコダイル「言っておくが以前お前にやられた俺じゃねえぜ。お前がここに連れてきてくれたおかげでこいつらに改造されたんだ」

深海の戦士「そのようだな。だがここでは大したことのない研究しかしていないことも知っている」

フランセンシュタイン博士「ほざいていろ。クロコダイルがいくつの能力を備えているか教えてやる。>>664個だ」

7

深海の戦士「7だと…?そこまで研究は進んでいたのか……しかもやつは生身」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、大したことのない研究の成果を見せてやれ」

クロコダイル「やはり最初はお前を殺す。深海の戦士」

深海の戦士「ちっ…!」

エネル「ヤハハハ!退いていろ!私が片付けてやる!」バッ

深海の戦士「エネル!」

フランセンシュタイン博士「そいつはゴロゴロの実の能力者だ。雷を使うぞ」

クロコダイル「だったら俺は>>667の能力を使って迎撃する」

天候を操る

エネル「!?」ピタ

シーザー「エネル…?」

エネル「雲が……ない……」

クロコダイル「雷使いなんてそんなもんだ」

シーザー「次は俺だ!」マグマグ

フランセンシュタイン博士「そいつはマグマグだ」

クロコダイル「ふん、ならば>>671の能力だ」

ヒエヒエ

シーザー「!?」

フランセンシュタイン博士「青雉が使っていたときよりも強力になっているぞ。しかもお前は赤犬ほどマグマグの能力を使いこなせていない。結果は火を見るより明らかだ」

シーザー「ぐあ…!」ドサ

クロコダイル「弱いな。とどめだ」

コン

クロコダイル「痛っ…なんだ?梅干しの種?」

モクモク

宴キング「青雉も殺されたのか……」

クロコダイル「煙?周りがよく見えんが……てめえ、スモ」

宴キング「チェストー!」

クロコダイル「!?」

宴キング「バラバラに攻めることはない!固まって一気に行くんだ!」

シーザー「お、おう。エネル、お前雷を落とすだけが能じゃないだろ!」

エネル「当然だ」ゴロゴロ

シーザー「行くぞ!」マグマグ

宴キング「視界は封じた」モクモク

クロコダイル「面倒臭え。たまにはこっちから攻めてやる。>>674の能力」

重力を操る能力

シーザー「うおおおお!」ヒューン

エネル「ぐぬううう!」ヒューン

宴キング「ぬわあああ!」ヒューン

ドボーン

奴隷「な、なんてこった……」

宴クイーン「能力者の3人が海に……」

クロコダイル「……弱え」

マキノ「奴隷、海の生物を使って3人を助けるのよ!」

奴隷「わかってら、来い!」グラグラ

ピョン

小魚「……」

奴隷「……」

マキノ「……ちょっと」

奴隷「俺が操れるのは範囲にして15メートルまでだ。近くに大きい生物はいないようだ」

マキノ「役立たず……」

奴隷「!?」

マキノ「なんてこと……私のヘビじゃ海は潜れない」

カヤ「私、泳げません」

ブロント「俺も」

奴隷「くそ、アルトリアがいてくれたら…!」

深海の戦士「アルトリア……」



……アルトリア

アルトリア「!?」

アルトリア「コエガ…キコエタ?」

アルトリア「ダレカワタシヲヨンデイル?」

アルトリア「……」

アルトリア「キノセイカ」

……アルトリア

アルトリア「……」

……おいアルトリア

アルトリア「……」

アルトリア「キノセイ、キノセイ」

宴クイーン「私が助けに行きます!」

マキノ「無理よ!3人もいるのに!」

宴クイーン「でも私しかいない!こうしている間にも…」

深海の戦士「私が行く」

宴クイーン「何を……?いくらあなたでも能力者じゃ」

深海の戦士「先生」

カヤ「はい?」

深海の戦士「私を纏って下さい」

カヤ「えっ?」

深海の戦士「アムド!」カッ

カヤ「!?」

シュイーン

カシャ

カシャ

カシャ

カヤ「これは……私が深海の戦士に…?」

深海の戦士「私は能力者ゆえに海に入ると力がなくなる。だからあなたが私を動かしてくれ。密封されているため中に水も入ってこない」

カヤ「私泳げないのだけれども……それに水圧とか」

深海の戦士「私の名前をお忘れか?」

カヤ「……そうね。でもこの場はどうするの?あなたがいないととてもじゃないけど厳しいわ」

深海の戦士「それは……」

バッ

銅羅右衛門「拙者たちも力を貸すでござるよ」スタッ

ベスパ「僕らの村で好き勝手させないベス」スタッ

キラー魔神「腕が鳴る…」スタッ

ロビン「君たちがどうなろうと知ったこっちゃないが、私の天才的活躍を見せつけてあげないとね」スタッ

深海の戦士「お前たち……」

ジーク「俺にも輝きの場を」スッ

深海の戦士「ジーク…」

茶ひげ「洗脳を解いてもらった、ここでお前に借りを返す」スッ

深海の戦士「茶ひげ…」

銅羅右衛門「他にも村で暮らす人間の能力者や人形兵の皆も駆けつけたでござる」

「「「おおおおお!」」」

奴隷「こりゃ百人力だ」

宴クイーン「ここは私たちに任せて早く!」

深海の戦士「ああ、行きましょう先生」

カヤ「ち、ちょっと待って!」

深海の戦士「まだ何か?」

カヤ「あの……少し胸が苦しいというか……痛いの」

深海の戦士「男用の鎧ですからな。我慢して下さい」

カヤ「本当に?あなたわざと押し付けていない?さっきよりまたきつくなったような……」

深海の戦士「さあ行きますよ!」バッ

カヤ「あ、まだ心の準備が……きゃああ!」

ドボーン

マキノ「……」

ブロント「……」

奴隷「……」

宴クイーン「……任せました」

カヤ「すごおい!水の中なのにスイスイ動けるわ」スイスイ

深海の戦士「あ……あまり寄り道しないで……彼らを探すのを忘れないで……」

カヤ「すごい、すごおい!」スイスイ

深海の戦士「いかん……意識がなくなる……先生……あとは任せました……」フッ

カヤ「あら?」

近海の主「ガウウウ……」

カヤ「まずいわ」

近海の主「ギャオオオオ!」シュバ

カヤ「>>685して切り抜けるわ!」

深海の戦士の鎧の中に入って泳ぐ

カヤ「要するに特別新しいことはせず、さっきまでと同じように泳いで逃げるのよ!」スイスイ

近海の主「!?」

カヤ「あはっ、驚いたかしら?私のスピードに」スイスイ

スイスイ

カヤ「……逃げ切れたようね」

カヤ「今の私ならなんでもできそう。それこそ今のお魚さんにも喧嘩したら勝てそうだったわ」シュッシュッ

カヤ「ふふっ」

カヤ「……」

カヤ「……何か忘れているような」

地上

クロコダイル「おいおい、数揃えてもう終わりか?」

銅羅右衛門「」

ベスパ「」

キラー魔神「」

ロビン「」

ジーク「」

茶ひげ「」

その他「」

奴隷「バカな……あいつらが一瞬で……なんだったんだ今の能力は!?」

フランセンシュタイン博士「ふふふ、>>690の能力だ」

攻撃しようとした奴の意識を奪うようなやつ

ブロント「いや無理だよこれ……」

クロコダイル「あァ?今頃絶望しやがったのか?」

奴隷「うう……」

マキノ「行きなさい!ガラガラヘビ!」

大ガラガラヘビ「ガラガラ!」

クロコダイル「なるほど。レベル6を抑えつけていた力か。ヘビ自体が覇気使いとはな」

マキノ「これならさっきの能力も怖くないわ!」

クロコダイル「だったらお前には>>693の能力だ」

色を自由にかえる

フッ

奴隷「消えた!?背景に混ざったのか!?」

マキノ「残念。ヘビにはそんなまやかしは通じないの」

大ガラガラヘビ「ガ、ガラガラ!」

マキノ「えっ?」

クロコダイル「お前には十分通じたがな」フッ

マキノ「!?」

奴隷「いつの間に!姉さん後ろだ!」

クロコダイル「ヘビなんか相手にしてねえよ。最初からお前狙いだ」スナスナ

マキノ「ああ……」

ブロント「姉さんが砂の中に閉じ込められちゃった」

奴隷「……スナスナも健在か」

海中

カヤ「おかしいわ……さっきから探しているのに見つからない」キョロキョロ

カヤ「あら?」

?「これはこれは、深海の戦士様ではございませんか」

カヤ「あ……えーと、お久しぶりです」

カヤ(つい彼のフリしちゃったけど時間ないしこれで通しちゃえ。何者かしら?)

?「少し雰囲気が変わりましたか?声も女性のような……」

カヤ「えーと、風邪をひいてしまって少し変に聞こえるかもしれないわ……しれんな?しれないわん?」

?「そうでしたか。しかし海の中に入ることができるようになったのですね。おめでとうございます」

カヤ「あ、ありがとうございます。あの、私急いでいるのでこれで……」

?「ああ、すみませんでした。久しぶりに会えたものですからつい……もしお手伝いできることがあれば私も協力いたしますが」

カヤ「本当に!?」

?「はい。あなたには昔お世話になりましたから」

カヤ「えっと、あなたのお名前なんていったかしら?ごめんなさい、昔のことで度忘れしちゃって」

?「私は>>697(種族)の>>699(名前)ですよ。思い出していただけましたか?」

天竜人

ベガ

カヤ「て、天竜人!?」

ベガ「今さら驚かなくてもいいでしょう。大体私はもうマリージョアから追放された身ですから」

カヤ「で、でも……そういえばあなたはなぜ水中でも普通にしていられるのですか?」

ベガ「そこまで忘れられてしまいましたか……最初から説明したほうが早いかもしれませんね」

カヤ「す、すみません!」

ベガ「いえいえ、私は天竜人といっても純血ではなく、父親がペットとして買われた魚人族の母との間に生まれたハーフだからですよ」

カヤ「えっ!?そんなことが……いえ、そうでしたね!」

ベガ「見た目は人間とほとんど変わりませんが世界貴族としては汚点とされ、母とこの海に捨てられてしまったのです」

カヤ「そ、そうでしたね」

ベガ「魚人族は天竜人を嫌っている。私もその血を継いでしまったわけですから魚人島にもいることはできず、この近くに母と二人で暮らすことになりました」

カヤ「そうでしたね……」

ベガ「そして私が人間の村へ出かけた際、>>702>>704をされていたときあなたが助けてくれたのですよ」

山賊

カツアゲ

カヤ「そ、そうでしたね……(カツアゲって何かしら?)」

ベガ「人間の世界のルールがわからなかったものですから素直に出してしまうところでした」

カヤ「全部思い出しました(出す?何を出すというの?)」

ベガ「ああ、よかった」

カヤ「お元気そうでなによりですわ(出す……出す……)」

ベガ「あなたも風邪を早く治してくださいね」

カヤ「ありがとうございます。ゴホゴホ」

ベガ「ところでこちらにはどのようなご用事で?」

カヤ「あ、いけない!私人間を探しにきたゴホ!3人ほど見かけなかったゴホ?皆泳げなくて溺れてしまったゴホよ!」

ベガ「ああ、彼らのことですかな?」

カヤ「ゴホ!?知っているの!?」

ベガ「彼らなら>>707にいますよ」

しばらく行った島の小さなむら

カヤ「なんでそんな場所に…」

ベガ「一応助けたつもりだったのですが」

カヤ「ああ、そうなの?あなたが運んでくれたのね。どうもありがとう」

ベガ「いえ、私はてっきりあの村の人間かと思ったのですが違いましたか……」

カヤ「何か問題が?」

ベガ「>>710

あの村の人間は、よそ物を食べる習慣があるんですよ

カヤ「やだ、大変じゃない!」

ベガ「急がないと食べられてしまいますね」

カヤ「彼らは溺れた後だから能力は使えないどころか気を失ったままと思ったほうがいいわね」

ベガ「戦いになるかもしれませんよ」

カヤ「私大丈夫かしら……」

ベガ「風邪で本調子ではないですものね」

カヤ「ゴホゴホ……」チラッ

ベガ「はあ、私も責任があるので協力しますが」

カヤ「ありがとう!ついでに何か私が使えそうな武器になるようなものないかしら」

ベガ「私の趣味である沈没船探索で見つけた>>713でよければ」

超高速水上バイク

地上

宴クイーン「マキノ姉さんを助けないと砂が固まって窒息してしまう!」

奴隷「んなことわかってるよ!けど無理矢理砂の塊を壊したら姉さんごと殺しちまう!どうしたらいいんだよ!」

クロコダイル「フン、足掻く必要はねぇ。てめェらはどちらにしろ皆殺しだ」

ブロント「多分俺なら助けられる」

奴隷「え?」

ブロント「えい」スパ

バリーン

サラサラ

マキノ「う……う……」ドサ

クロコダイル「!?」

フランセンシュタイン博士「ほう…呪われた聖剣グラットンソードか。能力を無効化するとは」

宴クイーン「やった!すごいです!」

ブロント「それほどでもない」

クロコダイル「てめェ…」

奴隷「おっとよそ見してんなよ」バッ

クロコダイル「!?」

フランセンシュタイン博士「速い」

奴隷「喰らえ!」ヒュン

クロコダイル「フン…」スナスナ

奴隷「!?」

クロコダイル「単純な攻撃だ。てめェらごときスナスナだけで十分だ」バキ

奴隷「ぐはあ…」ドサ

クロコダイル「物理攻撃は効かねェよ」

ブロント「いい加減にないと俺の怒りが有頂天だよ」

クロコダイル「あァ?」

ブロント「この剣は俺の手から離れないから厄介だよ」チャキ

クロコダイル「たしかにそれで斬られたら厄介だ……だが」

ブロント「!?」

クロコダイル「離れないならお前の腕を切り落とせばいいだけのこと。デザート・スパーダ!」

スパ

ブロント「ああああ!」

クロコダイル「これで怖いものは無くなった」

宴クイーン「ブロントさん!」

ブロント「大丈夫……」

宴クイーン「だって……だって、ブロントさん……腕が!」

ブロント「安いもんだ腕の一本くらい。俺が無事でよかった」

宴クイーン「無事じゃありませんよ!すぐ処置しないと!」

ブロント「俺のことはいいから……腕なんかほっときゃそのうちまた生えてくるって」

宴クイーン「生えません!皆…シーザーさん…早く帰ってきて…」

カニバリズ村

シーザー「なんだよここ…」

エネル「起きたらよくわからん連中に捕まっていたな」

宴キング「身体が濡れて、力が出ない…」

村人「こりゃうまそうなやつらだべ。硬そうな筋肉がまた」ゴクリ

シーザー「うまそうって…」

エネル「そのままの意味の方が合っているっぽいな」

宴キング「よ、よほほほ!私食べてもおいしくありませんよ!」

村人「おかしな仮面着けたやつだべ」

宴キング「!?」

村人「外しちまうべ」

宴キング「そ、それだけはやめてください!」

「きゃああああ!」

村人「!?」

ギューン

カヤ「どうやって止めるのこれ!?」

ベガ「ブレーキは壊れたままです!」

カヤ「いやあああ!」

ドカーン

ヒューン

カヤ「げふっ!」ドサ

ベガ「ぐはっ!」ドサ

シーザー「……」

エネル「……」

宴キング「……」

村人「……なんだべ?」

シーザー「深海の戦士…?助けにきてくれたのか!」

カヤ「え……ああ、私のこと?」フラフラ

エネル「様子がおかしいな」

カヤ「おかしくありません!き、君たちを助けにきたのだ!」

宴キング「カヤだな。声でバレてないとでも思っていたのか?」

シーザー「おま…」

カヤ「……」

エネル「カヤが中に入っているのか?」

ベガ「カヤ?」

カヤ「違うのよ!私は深海の戦士よ!」

ベガ「はあ…」

シーザー「何言ってんだお前?」

カヤ「私が深海の戦士じゃなかったらあなたたち助けてあげないんだから!」

シーザー「な……わかったよ深海の戦士、早く助けてくれ」

カヤ「う、うん……とは言ったもののどうしよう……」

ベガ「深海の戦士様?」

カヤ「そうだ。あなた、あれをやりなさい」

ベガ「あれ?」

カヤ「カツアゲよ!」

結果>>722

めがっさ儲かった

カヤ「これがカツアゲ……あなたすごいのね」

ベガ「いえ…これで本当によかったのですか?」

カヤ「え?ええ……(皆助かったし結果オーライ)」

エネル「儲かったはいいがこんなことやっている場合ではないぞ」

宴キング「クロコダイルの野郎をどうにかして止めねえと」

シーザー「だけどどうやって戦えばいいんだ?あんな化物…」

エネル「……」

宴キング「……」

カヤ「……」

ベガ「あの……カツアゲした中にこんなものがあったのですが使えませんか?」

カヤ「これは?」

ベガ「>>726です」

海楼石の鎖

深海の戦士「……使えるな」

カヤ「あっ、起きたのね」

深海の戦士「よくやってくれました。あなたのおかげで皆無事のようだ」

カヤ「ふふ、大したことしてないわ」

シーザー「本物の深海の戦士なんだな?作戦があるのか?」

深海の戦士「先生を海楼石の鎖で木に縛りつける」

カヤ「!?」

深海の戦士「そして君たち3人でやつを誘き寄せ、私の能力の圏内に入ったら先生とやつの位置を入れ替える」

シーザー「なるほどな……だけどどうやって誘き寄せる?あいつ一歩も動かなくても俺たちを全滅させられる力があるぞ」

深海の戦士「それは君たちに任せる。私の今の体力ではその一回の転移で精一杯だ」

エネル「>>729というのはどうだ?」

宴キング「いや、それなら>>730をしたほうがいい」

シーザー「まとまらないな。だったら間をとって>>732で決定だ!」

奴隷を囮にする

奴隷を敵に寝返りさせる

奴隷を囮に寝返りさせる

ギュッギュッ

カヤ「なんだか変な気分だわ……本当に大丈夫なの?」

深海の戦士「大丈夫。あなたを危険な目には遭わせない」ギュッギュッ

カヤ「……」

深海の戦士「よし、これだけきつく縛ればいいだろう。少しの間我慢していてください」

カヤ「うん、身動きとれないわ」

ベガ「あの……私もついてきてしまったのですが、お手伝いできることがあれば」

深海の戦士「ああ、ありがとう。また誰かが飛ばされるかもしれないから君は海で待機していてくれ」

ベガ「はい…(さっきまでとは別人のようだ)」

奴隷「うう……」ヨロッ

マキノ「」

ブロント「」

宴クイーン「」

クロコダイル「あとはてめェだけだ」

奴隷「くそ……」




コソコソ

シーザー「うわ、全滅してんじゃねえか」コソコソ

エネル「だが奴隷は意識があるようだ。今なら例のわけのわからん作戦が使えるぞ」コソコソ

宴キング「よし、奴隷の姿を隠すからその間に作戦を伝えておけ」モクモク

モクモク

奴隷「この煙は…」

シーザー「おい、大丈夫か」

奴隷「シーザー!生きていたのか!」

シーザー「時間がないから作戦だけ言っておく」

奴隷「え?ああ、よくわからないがあいつを倒す方法があるんだな?なんでも言ってくれ」

シーザー「囮になって寝返ってこい」

奴隷「なんて?」

モクモク

クロコダイル「煙か……生きていやがったか」

モクモク

クロコダイル「うっとおしい!サーブルス!」ビュオオォ

フッ

クロコダイル「どこに隠れても無駄だぜ」

奴隷「へへへ、さすがですねクロコダイル様」

クロコダイル「あん?」

奴隷「あんたには敵いませんよ。仲間にしてください」

クロコダイル「……」

奴隷「何からしましょうか?残党でも狩ってきましょうか?」

クロコダイル「てめェみてえな醜い野郎はいらねェ」

奴隷「!?」

奴隷「ぎゃああああ!」タッタッタッ

クロコダイル「逃げ足の速い野郎だ」シャッ

タッタッタッ

深海の戦士「む、来たか!」

シーザー「作戦は失敗だがうまいこと誘き寄せてくれたな」

深海の戦士「もう少し……もう少し……」

奴隷「助けてー!」タッタッタッ

クロコダイル「追いかけっこは終わりだ」シャッ

深海の戦士「入った!今だ!シャンブルズ!」

カヤ「え!?」ギュン

クロコダイル「!?」ギュン

深海の戦士「よし!」

クロコダイル「これは…?」ジャラ

シーザー「ようクロコダイル。海楼石の鎖で縛られた気分はどうだ?」

クロコダイル「てめェら……」

深海の戦士「捕獲完了だ」

シーザー「意外と呆気ない終わりだったな」

深海の戦士「戦いなどこういうものだ」

クロコダイル「……」ジャラ

エネル「こいつはどうする?」

宴キング「とりあえずはこのままでいいだろう。それよりやられた皆の治療を優先した方がいい」

カヤ「ええ、私に任せて。治療してくるわ」タッタッタッ

シーザー「……あいつ治療できんのか?」

クロコダイル「……」ジャラ

エネル「こいつには殺されかけたからな。少しくらい痛い目見てもらわんと気が済まんぞ」

シーザー「やりすぎんなよ」

クロコダイル「ククク…」

エネル「ん?」

クロコダイル「これで俺を捕らえたつもりか?」

深海の戦士「なに?」

クロコダイル「俺には悪魔の実の能力だけじゃねえ!>>740がある!」

腕力

シーザー「!?」

クロコダイル「俺は肉体もかなり改造されてな」メリメリ

宴キング「鎖だぞ。いくら腕力があるといっても」

クロコダイル「今の俺は巨人族よりも強い」メリメリ

シーザー「!?」

深海の戦士「今のうちに倒すんだ!」

シーザー「くっ!」マグマグ

クロコダイル「おらァ!」バキーン

深海の戦士「しまった!」

クロコダイル「多少なりとも俺を追い詰めた褒美だ。最後の悪魔の実の能力を見せてやる。>>745の能力!」

バラバラ

バラバラ

シーザー「バラバラになって……クロコダイルが増えた……」

クロコダイル「しかも俺の身体は砂だ。大きさも自由自在」

深海の戦士「!?」

クロコダイル「後ろも気を付けな」スッ

エネル「!?」

宴キング「囲まれている……」

シーザー「何体いるんだ?数えられねえ」

クロコダイル「百体の俺に勝てるかな?」

カヤ「ふう…適当だけど応急処置はできたわ」

宴クイーン「カ…カヤさん?クロコダイルは…?」

カヤ「大丈夫。海楼石で捕まえました」

ブロント「マジ…?」

マキノ「やったね…」

カヤ「はい!もうすぐ皆来ますよ!」

クロコダイル「全員虫の息だがな」

カヤ「!?」

宴クイーン「えっ!?」

ブロント「ちょっと…」

マキノ「どういうことよ…」

クロコダイル「浅はかな考えだ。あんなもので俺を捕まえたつもりだったとは」

ポイッ

シーザー「ごほっ…」ドサ

エネル「がはっ…」ドサ

宴キング「うぐ…」ドサ

奴隷「うう…」ドサ

深海の戦士「ぐあ…」ドサ

カヤ「そんな…」ヘナヘナ

クロコダイル「全員一緒に死なせてやろうってんだ。ありがたく思いな」

フランセンシュタイン博士「ふふふ……いいぞ。私たちの研究は間違っていなかった」

シーザー「くそ…」

エネル「我々はこんなところで…」

宴キング「化物め…」

奴隷「これほどなんて…」

カヤ「死ぬ……誰も助からない……」

深海の戦士「……アルトリア……」



……アルトリア

アルトリア「!?」

アルトリア「……ダレ?」

……アルトリア

アルトリア「……キノセイジャナイ」

「アルトリア……いるんだろ?」

アルトリア「!?」

「あれ?おかしいな。声が聞こえたと思ったんだけど」

アルトリア「アナタハ……」

「あ、やっぱいるんじゃん。開けてくれよ」

アルトリア「ナゼコノバショニ……?」

クロコダイル「さてと、そろそろとどめといくか。飽きてきただろ?フランセンシュタイン」

フランセンシュタイン博士「ああ、満足だ。心置きなく逝けるよ」

奴隷「どうしたら…」

宴キング「もう勝機はない…」

ブロント「……」

シーザー「諦めるな…絶対勝機はある」

クロコダイル「こんな状況でよく吠える。お前に何ができる?」

シーザー「お前に勝てる!」

クロコダイル「あァ?」

シーザー「俺が諦めたら勝利の女神に見捨てられちまうだろ」

クロコダイル「そんな戯れ言、神にも聞こえちゃいねェよ」

シーザー「うるせえ……だからって俺が諦めるわけにはいかねえんだ!」

クロコダイル「だったら現実を見て……死ね」

シーザー「くそ!」

?「心配すんな。お前の声なら俺に聞こえている」

シーザー「!?」

アルトリア「タスケニキマシタ」

深海の戦士「アルトリア……」

アルトリア「ワタシダケジャアリマセン。スケットヲツレテキマシタ」

シーザー「お、お前は……」

?「随分船長らしくなっちゃって。なあシーザー」

シーザー「な……」

カヤ「なんで……」

?「あーあ、お嬢様がそんなに汚れちゃって。後で一緒に風呂入ろうな。[ピーーー]を[ピーーー]し合おうぜ」

カヤ「バカ……」

エネル「おお…」

?「ははっ、お前のやられっぷりはまさに負け犬だな」

エネル「その憎まれ口……間違いない……」

奴隷「あんたは…」

?「誰だお前?気味悪い」

奴隷「!?」

シーザー「まったく……いいところで現れるよな。お前は」

?「へへへ」

シーザー「なあ、ジャックス」

ジャックス「ただいま!」 ドン!

宴キング「あれが……」

宴クイーン「私たちの船長…?」

マキノ「やっと全員揃ったってことかしら?」

ブロント「……」

ジャックス「あとは新しい仲間か。よろしくな皆!」

シーザー「おい」

ジャックス「ああ、お待たせ。未来の海賊王の仲間が情けない顔してんなよ」

シーザー「ふざけるな。待っていてもらうつもりだったのか?だとしたらどれだけ待ったと思ってんだ……」

ジャックス「悪かったよ。でも、ちゃんと帰ってきたからさ」

シーザー「幽霊じゃないんだよな?」

ジャックス「触ってみていいぞ。好きなところ。うえっへっへ」

シーザー「全く成長していない身体でどこ触っていいかわからねえよ」

ジャックス「成長していないように見える?」

シーザー「ああ。前と同じ……」

ジャックス「召喚ってさ、自分より下の力の悪魔しかできないんだって」

シーザー「え?」

ジャックス「今まで召喚してきた悪魔はすっごく下の位のやつらだったんだ」

シーザー「……」

ジャックス「あのとき俺倒れたじゃん?あれは2匹出した、つまり今までの2倍の負担がかかったからなんだ」

シーザー「何を言っているのかわからねえが……それでなんで生き返ったんだよ」

ジャックス「だって元々死んでねえし」

シーザー「!?」

シーザー「だったらなんで……」

ジャックス「あのときは本当に死んだと思ったよ。でも死ぬほどの負担じゃなかった。だから、びっくりさせようと思ってそのままでいたらタイミング失って冷凍Boxに収納されちゃってさ」

シーザー「バカだな。本当に死ぬだろ」

ジャックス「お前ら開けに来ないからどうしようかと思った」

シーザー「誰がわざわざ死体を見にいくような真似するかよ」

ジャックス「アルトリアは来たぞ。俺が死んでいないってわかっていたし」

シーザー「はあ?そうなのか?」

アルトリア「ハイ」

シーザー「マジかよ」

深海の戦士「……だから死んだという報告がなかったのか」

ジャックス「そんで前々からアルトリアとどうやって皆を驚かせようか話し合ったりしてさ」

シーザー「……もう十分驚いたよ」

ジャックス「まあ待てよ。これからがメインイベント」

シーザー「なんだよ。もうこれ以上何言われても驚かねえぞ」

ジャックス「なんで今まで俺が見つからなかったかわかる?」

シーザー「船のどこかに隠れていた…?」

ジャックス「ブー!それじゃあすぐ見つかりますー!大体同じところにずっといたらストレスで死んじゃいますー!」

シーザー「案外簡単に死ねるんだな。わかんないよ。教えろ」

ジャックス「ヒントは……俺が昔読んでいた本に載っていたかな」

シーザー「範囲が広すぎる」

ジャックス「じゃあ大ヒント。悪魔が召喚される前ってどこにいるかわかる?」

シーザー「どこってそりゃ魔界とか……まさか!?」

ジャックス「へっへっへ、当たり。召喚した悪魔が帰るとき一緒に連れていってもらったんだ」

シーザー「……とんでもねえなお前」

ジャックス「魔界で色んな悪魔を見てきた。そんで戦ってきた」

シーザー「人間のやることじゃねえよ」

ジャックス「そこで俺のほうが強いって認めさせて、すごいのいっぱい召喚できるようになったんだ。どうだ驚いたろ」

シーザー「そ…それはまさか……」

ジャックス「……」ニコ

シーザー「さっきからお前の後ろにいるお方ですか…?」

ジャックス「これはまた違うんだけど……出たがりなんだ、パパ」

シーザー「パパ?」

ジャックス「パパにはまだ全然敵わないんだけど、しばらく魔界で暴れていたら気に入られちゃってさ。パパって呼んでいるだけで俺の負担にならなように来てくれるんだぜ」

パパ「可愛いジャックスの頼みとあらば」

ジャックス「いえーい!愛してくれてありがとー!」

シーザー「あの……パパの本当の名前は…?」

ジャックス「ん?たしかサタ…」

シーザー「うおおおい!お前何考えてんだ!?こんなの連れてきて世界が」

パパ「あ?」ギロ

シーザー「なんでもないです」

ジャックス「パパ」

パパ「わかっておるよ」シュン

ジャックス「で、さっき使い魔からお前らがピンチだって聞いてさ、急いでこっちに戻ってきたらなぜか帰ってきた場所が冷凍Boxの中で焦ったけど、アルトリアが船に残っていてくれて助かったよ」

アルトリア「アノバショハヨソウガイデシタ」

シーザー「使い魔なんてよこして俺たちの動向を探っていたのか」

ジャックス「いいじゃん。こうして助けにこられたわけだし」

シーザー「で、その使い魔ってのはどこにいるんだ?」

ジャックス「いるじゃんそこに。お前らの仲間になっているはずだけど?」

シーザー「え?そんなやついたか?」

ジャックス「ご苦労だったな、ブロント」

ブロント「もう……遅いよ」

シーザー「!?」

ジャックス「なんだお前、言ってなかったのか?」

ブロント「なんとなく……気付かれていないならいいかなって」

シーザー「お前……悪魔だったのかよ……」

ブロント「弱いただの使いっぱだけどね。両性具有の時点で気付いてほしかったけど」

シーザー「偶然仲間になったわけじゃなかったのか」

ブロント「偶然だよ。最初こっちの世界のわけのわからないところに飛ばされて、鎧のおっさんに賞金首にさせられて、海軍から逃げた先で偶然会えたんだ」

ジャックス「悪かったな。お前を召喚するにはあのときの俺のレベルが足りなかったから場所の指定が不安定だったんだな」

シーザー「……少なくとも昔のジャックスよりは強いんだな」

ジャックス「どうだった?俺たちの船」

ブロント「散々だったよ。こっちの世界がこんなに大変だったなんて。早く帰りたい」

ジャックス「そっか…」

ブロント「でも16年生きてきて一番楽しかったよ」

ジャックス「だろ!」

こうして俺たちは久々の再会を喜びあい、それぞれの近況を報告し合った

アルトリアが人間だったことは驚いたけど、俺たちが仲間であることには変わりないさ

まだまだ皆と朝まで話していたかったけど全員酷い怪我だったから

とりあえず村で静養させてもらうことになった。なんにしても

皆無事で良かった

クロコダイル「待て……」

シーザー「!?」

クロコダイル「俺を無視して話を終わらせようとしやがって」

ジャックス「あ、忘れてた」

パパ「ほう……」

クロコダイル「てめェ……俺に何しやがった?さっきから身動きがとれねぇ」

パパ「普通の人間ならば死んでいるはずだが」

クロコダイル「何普通の人間と同等に考えていやがる」

ズン

パパ「!?」

ジャックス「パパ!」

クロコダイル「お返しにてめェには100倍の重力をプレゼントしてやる」

パパ「なるほど……」

クロコダイル「そのまま潰れて……死ね」

パパ「大したことないな」ピョンピョン

クロコダイル「!?」

パパ「次はこちらから行くぞ」バッ

クロコダイル「ちっ!」

パパ「サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパンチ!」

バキッ

クロコダイル「……これがてめェの必殺技か?」

パパ「うむ。一応な」

クロコダイル「全然大したことね……」

パパ「何気ないパンチだが数秒後に爆発的な衝撃に襲われる」

クロコダイル「ぐはあ!」

フランセンシュタイン博士「!?」

クロコダイル「バカ…な……」ガクッ

フランセンシュタイン博士「わ、私の100年の研究が……」

パパ「100年?まだまだ子供だな」

シーザー「嘘だろ……あんなに簡単に……」ガタガタ

深海の戦士「……戦いなどこういうものだ」

ジャックス「強いだろ?絶対いつか勝ってやるんだ」

シーザー「いやいや……」

ジャックス「パパ、もういいよ帰って」

パパ「また呼んでくれたらすぐ来るからな。お前もたまにはわしの元へ遊びに来るんだぞ」

ジャックス「そのときは覚悟しておけよ」

パパ「楽しみにしておるよ」フッ

シーザー「……」

フランセンシュタイン博士「私の……私の全てが……」

シーザー「これでお前たちの夢は墓場に行くんだ。やっとな」

フランセンシュタイン博士「そうだな……ふふふ……悪魔か……次に生まれ変わったら……研究してみたいものだ……」ガクッ

深海の戦士「……」

シーザー「……こいつらは好奇心って悪魔にとり憑かれていただけなのかもな」

カヤ「それでも許せるものではありません」

深海の戦士「……」

カヤ「この人たちのせいでどれだけの……」

深海の戦士「先生……もういいんです」

カヤ「でも」

深海の戦士「もう、いいんだ」

カヤ「……」

ジャックス「うん、これで終わりだ」

?「お、お前たち一体何者だ……?」

シーザー「海軍!?沈められたやつらの生き残りか?」

?「わたしは海軍本部>>769>>771だ」

諜報部

モーガン

モーガン「まさかあのクロコダイルを……」

シーザー「見ていたのか?」

モーガン「ああ、クロコダイルを止めてくれたことを感謝する。あのままでは世界は終わっていた」

シーザー「まあ俺たち何もしていないけどな……」

ジャックス「俺たちは魔王海賊団!そして俺が船長で海賊王(予定)のジャックス・パロウだ!」

モーガン「海賊!?だが聞いたことのない名前だ……ルーキーか」

ジャックス「それであいつがシーザーで、そっちがカヤで、そこのロボットがアルトリアで、あれが犬で奴隷で……」

シーザー「俺たち適当過ぎるだろ……つーかなに自己紹介してんだ!そいつ諜報だぞ!」

ジャックス「うるせえ!」

シーザー「!?」

エネル「いいではないか。せっかくだから我々を知らしめてやろう」

シーザー「……あまり不利になるような情報はくれてやるなよ」

ジャックス「新入りは俺にも自己紹介してくれよ!」

深海の戦士「……」

深海の戦士「私は……」

モーガン「お、お前は懸賞金8億の深海の戦士!?お前もこの一味なのか!?」

ジャックス「8億?すげー!」

深海の戦士「深海の戦士は死んだ。私はただの幽霊だ」カパッ

モーガン「な、中身がない!?本物の幽霊!?」

ジャックス「幽霊だ!すげー!」キラキラ

シーザー「いや違うからな」

深海の戦士「だから私の懸賞金は取り消しておいてくれ」

モーガン「なっ……」

ジャックス「なんだよ。勿体ないな」

深海の戦士「私はこの人の助手だ。それだけで十分だろう?」

カヤ「えっ……」

ジャックス「そうか、お前がいいならそれでいいんじゃないか。な、カヤ」

カヤ「……うん」

宴キング「あ、私宴キングです。スモーカーとかいう人も死んだっぽいですよ!よほほほ!」

シーザー「!?」

モーガン「お尋ね者のやつが死んだ!?本当なのか!?」

宴クイーン「はい。たしぎも死にました。私は宴クイーンです。よろしくお願いします」

シーザー「お前ら……」

ジャックス「ははは、面白そうなやつらだな」

シーザー「死んだ……か。今までは恩返しのつもりだったけど、これからは俺たちの本当の仲間になる覚悟を決めてくれたってことか。ありがとうスモ」

宴キング「チェストー!」

宴クイーン「チ、チェストー」

シーザー「!?」

モーガン「しかし、死んだという証拠がなければ……」

マキノ「いいじゃない。そういうことにしておきなさいよ」

モーガン「お、お前は地球のへその番人マキノ!?」

マキノ「私は洗脳されていただけなの。海軍になったつもりはないわ」

モーガン「しかしお前は海軍の情報を知りすぎて……」

マキノ「ならばどうする?ここで殺すか?」

モーガン「正義のため……」

マキノ「シャー!」ガラガラ

モーガン「ひぃ……」ヘナヘナ

ブロント「あまり怖がらせたら可哀想だよ」

モーガン(懸賞金4億のブロント!?)

マキノ「もう、これぐらいで済んでブロントに感謝しなさい」

モーガン「……」ブルブル

ブロント「じゃあ俺は魔界に帰る。用は済んだし」

シーザー「なんだ。帰るのか」

ブロント「こんな腕じゃこの先生きのこれない致命的な致命傷だよ」

深海の戦士「ならば私がくっつけてやるが」

ブロント「いいよ。あの剣が邪魔だったから丁度よかった。悪魔に聖剣は似合わないし、腕はそのうち生えてくるし」

宴クイーン「あ、本当だったんだ」

ブロント「あっちで静養して腕が戻ったら、またこの船に乗ってもいい?」

ジャックス「当たり前だ!」ドン!

ブロント「ありがとう。じゃあ、おっさん」

深海の戦士「む?」

ブロント「その腕は剣ごとプレゼントするよ」

深海の戦士「これをもらったところで……うむ」ジロ

奴隷「ん?」

深海の戦士「どうせ化け物ついでだ。お前にやろう」オペオペ

奴隷「おぉい!俺に付けるな!腕3本って本格的に化け物じゃねえか!」

ブロント「似合っているよ」

奴隷「嬉しくないわ!取り外してくれ!」

宴クイーン「私、3刀流の人好きですよ」

奴隷「これ3刀流っていうの?3本腕があるだけだよ?武器3本ないよ?」

宴クイーン「わ、わー格好いい」

奴隷「そ、そうか?格好いいか?」ヌメ

宴クイーン「……」ゾク

奴隷「ありがたくもらっておくぜ、ブロント」

ブロント「喜んでもらえてよかったよ。じゃあ皆元気で」

シーザー「早く帰ってこいよ」

ブロント「……うん」

ブロントは魔界に帰った

別れるとき、寂しそうに見えた

俺がいればいつでも会いに行けるってのに

あと

アルトリアは悪魔の力で人間だった頃の精神を取り戻せるらしいから

その力を使えそうな悪魔を呼び出して戻してやった

アルトリア「……」

深海の戦士「アルトリア……」

アルトリア「兄さん……」

深海の戦士「アルトリア!」ギュッ

アルトリア「おかげで心を取り戻すことができました。ありがとうございました」

深海の戦士「間違いない……あのときのアルトリアのままだ……」

アルトリア「はい、兄さん。私はアルトリアです」

深海の戦士「良かった……元に戻って……兄さんと呼んでくれて……」

アルトリア「私も嬉しいです」

深海の戦士「辛くない日なんてなかった。希望なんて見えなかった。それでも今まで生きてきて本当に良かった。今日という日がやってきたから!」

アルトリア「そうですね」

深海の戦士「もうお前を絶対離さない!死ぬまで私が守り続ける!」

アルトリア「そろそろ離れてくたさい。暑苦しいです」

深海の戦士「す、すまん」パッ

アルトリア「さて、次の行き先ですが……」

カヤ「良かったですね…」グス

宴クイーン「本当に…」グス

エネル「さすがに私もこれは……くる」グス

宴キング「……ふん」グス

シーザー「いや全然変わってねえ!」ガボーン

アルトリア「私はもう守ってもらわなくても大丈夫」

深海の戦士「しかし……」

アルトリア「兄さんには私じゃなくて、守ってあげなければならない人がいるでしょう」ジッ

カヤ「……えっ?」

深海の戦士「……そうだな」

アルトリア「……」

シーザー「ん?次の行き先ってことは……また俺たちについてきてくれるのか?」

アルトリア「仲間でしょう」

ジャックス「当たり前だろ」

シーザー「……そうだよな!」

アルトリア「次の行き先……もうイーストブルーで行く場所はありませんね」

全員「!?」

次の日の新聞

ジャックス「おおー!俺たちのことが新聞に載ってるぞ!」

シーザー「そりゃ世界を救った英雄だからな」

エネル「な、なんて書いてあるのだ?」ワクワク

カヤ「私のことも載っているかしら?」


───ルーキー・魔王海賊団 怪物クロコダイルを沈め、イーストブルー発つ───


ジャックス「おおー!」

マキノ「あれ…?でもこれおかしくない?なんで私たちの顔写真と金額が載っているの?」

宴クイーン「英雄のはずが……」

アルトリア「お尋ね者です」

奴隷「……いいじゃないか。俺たちは海賊だぜ」

シーザー「そうだな。やっと念願の懸賞金がついたんだ」

宴キング「よほほほ。ここはそれを祝して……」

全員「宴だー!」

ドン!

────────────────
WANTED

個性派集団をまとめる参謀

副船長

雑魚狩りのシーザー

>>785ベリー

────────────────

1億5千万

ドン!

───────────────
WANTED

七つの変形を残す破壊兵器

航海士

鉄女(ロボット) アルトリア

>>788ベリー

───────────────

3億4500万

ドン!

───────────────

WANTED

三刀流の色欲魚人

雑用

豹足の奴隷

>>791ベリー

───────────────

893

ドン!

───────────────

WANTED

好戦的な特攻隊長

ペット(犬)

にくまん大好き エネル

>>794ベリー

───────────────

奴隷ひどい言われようww
kskst

ドン!

───────────────

WANTED

鎧の幽霊が憑く女

船医

死の内科医 カヤ

>>798ベリー

───────────────

8800万

ドン!

───────────────

WANTED

謎の大物ルーキー



悪名泥棒 ブロント

2億ベリー→>>802ベリー

───────────────

3億8000万

ドン!

───────────────

WANTED

海賊女皇

コック

蛇姐 マキノ

>>807ベリー

───────────────

2億4000万

ドン!

───────────────

WANTED

千の芸を持つコンビ

音楽家

宴の王様 宴キング

>>810ベリー

相方 宴クイーン

>>811ベリー

───────────────

千万

200万

ドン!

───────────────

WANTED

海賊王(自称)

船長

魔王の子 ジャックス

>>814ベリー

───────────────

100億

アルトリア「いよいよですね」

奴隷「ああ……とうとう来た。ここまで長かったな」

エネル「ヤハハハ!ここから先は未知の領域だぞ」

カヤ「でも私たちに怖いものなんてない……ね、カリファ」

深海の戦士「ああ、勿論だ」

マキノ「ルフィ、待っていなさい」

宴キング「またあの海に行くことになるとは」

宴クイーン「懐かしいですね。楽しみましょう!」

シーザー「ジャックス」

ジャックス「ん?」

シーザー「……」

ジャックス「なんだよ」

シーザー「……もう勝手にどこへも行くなよ」

ジャックス「お、おう」

シーザー「船長はお前だけだ」

ジャックス「そして副船長はお前だけ」

シーザー「……わかってんじゃねえか」

ジャックス「へへ」

シーザー「風が……気持ちいいな……」

ジャックス「本当にな。死んでないけど生き返ったみたいだ」

シーザー「なんだそれ」

ジャックス「そういう気分ってこと」

シーザー「……この景色、二度と見られないかもしれねえぞ」

ジャックス「そんなことないよ。また帰ってこれるさ」

シーザー「お気楽だよな、お前はやっぱり」

ジャックス「へへ」

シーザー「よし、行こうぜ。偉大なる航路グランドラインへ!」

ジャックス「ああ、世界をひっくり返してやろう!」
















ジャックス「海賊王になる!俺は!」ドン!

終わりだドン!

ありがとうだドン
次スレは考えてないドン

話作るの疲れるドン
今別のss書いているからそれが終わったら
もしくは息抜きがてら……それだと確実に手抜きになるドン
このスレの終盤のように

ご免なさい宣伝みたいになるから控えるドン

探せ
最近の全てをそこに置いてきた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月26日 (月) 13:49:42   ID: 5KDHccr4

なかなかおもしろかった

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