ミカサ「駆逐してやる…!!」 (117)


また息抜きやっつけです


※キャラ崩壊&一部ネタバレあり

設定はエレンとミカサの性格&境遇や生い立ちが逆ということで(両親の設定も)
外見はそのまま


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376742156

「エレン」は女性の名前としてもいけそうだし、スレタイが矛盾してしまいますが名前自体は入れ替えます
エレン(♀)、ミカサ(♂)で

今書いてたら違和感で死にそうだった



……レン


エレン「ん……?」

ミカサ「エレン! 起きて」

エレン「…あぁ、ミカサ」

ミカサ「もう帰らないと日が暮れる」

エレン「え…、そんなに寝てたのか」

ミカサ「すっかり熟睡してた」

エレン「なんか…すごい長い夢を見てた気がするんだけど…」

ミカサ「………?」

エレン「何だっけ…」ヨイショッ

ミカサ「エレン? どうして泣いてるの」

エレン「……え…?」


~~~~~


エレン「言うなよ…誰にも」

エレン「私が泣いてたとか」ズズッ

ミカサ「…言わない」

ミカサ「でも…理由もなく涙が出るなんて、一度おじさんに診てもらったら?」

エレン「バカ言うなよ! …言えるかこんなこと」ズズッ

ハンネス「何泣いてんだエレン?」ヌッ

エレン「は…ハンネスさん」ビクッ

ハンネス「なんだ? ミカサに何か怒られたのか?」

エレン「は!? なんでそれで私が…って」

エレン「酒くさ!! …また…飲んでんの?」

ハンネス「お前らも一緒にどうだ?」

エレン「いや…仕事は?」


ハンネス「おう! 今日は門兵だ」

ハンネス「1日中ここにいるわけだからやがて腹が減り喉も渇く」

ハンネス「飲み物の中に"たまたま"酒が混じっていたことは些細な問題にすぎねぇ」ヒック

エレン「そんなんでいざって時に戦えんの!?」

ハンネス「………」

ハンネス「いざって時って何だ?」

エレン「決まってんだろ! ヤツらが壁を壊して街に入って来た時だよ!!」

駐屯兵「ハハハ…威勢がいいな医者のとこの嬢ちゃんは」

エレン「はぁ!?」

ハンネス「まぁ落ち着けエレン」

ハンネス「しかしせっかくお前はお前の母さん似なのに…」

ハンネス「淑やかなとこまでは似なかったみたいだな」ハァ


エレン「今そんなこと関係ないだろ…!」

ハンネス「まず言葉使いを直せ言葉使いを」

駐屯兵「俺達だってヤツらが壁を壊すことがあったらそらしっかりやるさ」

駐屯兵「しかしな、そんなこと100年間で一度もないんだぜ?」

エレン「でもそーやって安心している時が危ないって父さんが言ってたんだ!」

ハンネス「まぁ…確かにそうかもな」

ハンネス「だがな…、ヤツらにこの50mの壁をどうこう出来るとは思えねぇんだ」

エレン「じゃあそもそもヤツらと戦う覚悟なんてないんだな!?」

ハンネス「ねぇな!」


エレン「じゃあもう"駐屯兵団"とか名乗らないで"壁工事団"にしろよ!」

ハンネス「それも悪くねぇ! しかしなエレン…」

ハンネス「俺達が役立たずの"タダメシ食らい"って馬鹿にされてる時の方がみんなは平和に暮らせるんだぞ?」

エレン「………」

駐屯兵「まったく…外に出ようっていう調査兵団の連中の気が知れねぇ」

エレン「…!」ムッ

調査兵「勝手に戦争ごっこに興じてろってな」

エレン「………!!」イラッ

エレン「一生壁の中から出られなくても飯食って寝てりゃ生きていけるよ…」

エレン「でもそれじゃ…まるで家畜じゃないか」

ハンネス「………」

ハンネス「エレン…お前まさか…」

エレン「いくぞミカサ」クル

ハンネス「…あいつ…調査兵団に入りたいのか…?」

エレンの両親の名前はグリシャ(医者)、カルラでいきますが、外見はアッカーマン夫妻です




エレン「ただいま」ガチャ

グリシャ「おかえり」

カルラ「遅かったのね2人とも」

エレン「いや…まぁ色々あって…」

ミカサ「エレンが寝てた」ガラガラ

エレン「おまっ! 言うなって!」

ミカサ「泣いてたことは言わない、でもこっちは約束してない」ボソ

カルラ「もうちょっと女の子らしくできないの?」ハァ

エレン「ちょっと休んでただけだよ…」

エレン「…あれ? 父さん今から出かけるの?」

グリシャ「ああ、2つ上の街に診療だ」

ミカサ「………」


ミカサ「エレンが…調査兵団に入りたいって…」

エレン「ミカサ!」

カルラ「エレン!! 何を考えているの!?」

カルラ「壁の外に出た人類がどれだけ死んだか分かってるの!?」

エレン「分かってるよ!」

グリシャ「………」

グリシャ「エレン、どうして外に出たいんだ?」

エレン「外の世界がどうなっているのか…何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」

グリシャ「………」

エレン「それに…ここで誰も続く人がいなかったら…」

エレン「今までに死んだ人達の命が無駄になる!」


グリシャ「……そうか」

グリシャ「船の時間だ、そろそろ行くよ」

カルラ「ちょっと…あなた! エレンを説得して!!」

グリシャ「カルラ…人間の探求心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」

グリシャ「エレン…、帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」

エレン「ほ…本当に!?」

グリシャ「行ってきます」

エレン「いってらっしゃい!」

ミカサ「いってらっしゃい」

カルラ「………」

カルラ「……エレン」

エレン「…なに?」

カルラ「駄目だからね、大体あなたは女の子なんだから――」

エレン「またそれ!? 兵士に男も女もあるかよ!」ダッ

カルラ「あっ! ……エレン…」


~~~~~~



エレン「…大丈夫かアルミン」

アルミン「うん…」グスン

エレン「またあんなやつらに殴られて…、たまにはやり返せばいいんだ」

アルミン「そんなことしたらあいつらと同じだよ…」

エレン「………」

アルミン「あっ、いやエレン達は違うよ!?」

アルミン「…うまく言えないけど」

エレン「……で? 今回はどんな難癖つけられたんだ?」

アルミン「うん…実は――」


~~~~~


アルミン「――それで人類はいずれ外の世界に行くべきだって言ったら…」

アルミン「…殴られた、異端だって」

エレン「…なんで外に出たいってだけで白い目で見られないといけないんだ」

エレン「第一自分の命を懸けてるのに文句言われる筋合いはない」

エレン「私らの勝手だろ」ハァ

ミカサ「絶対駄目」

エレン「………」ジト…

ミカサ「……駄目」

エレン「そーいやお前よくも親にバラしたな!」

ミカサ「協力した覚えはない」

アルミン「え…バレたの?」

エレン「…うん」


アルミン「で…、どうだった…?」

エレン「そりゃあ…」

エレン「……喜ばれはしない…」

アルミン「…そりゃそうだよ…」

エレン「なっ…、なんだよ!」

エレン「お前もやめろっていうのか!?」

アルミン「だって危険だし…気持ちは分かるけどさ」

エレン「まさかお前まで女の子なんだから~とか言うわけじゃ…」

アルミン「? …色々言われてるんだ」

アルミン「確かにエレンはもう少し女の子らしくしてもいいんじゃないかな」

エレン「またそれか…」ハァ

エレン「……何が何でも調査兵団に入ってやる…」

ミカサ「エレン…!」

エレン「絶対絶対なってやるからな!」

ここまででとりあえず原作に沿った前置き終了です

読み返したらただのエレンだった
脳内変換頼みで


飯の為一旦中断します


………………
…………
……

~二年後・訓練兵団~

エレン(…あれから、もう二年か…)

ミカサ「エレン?」

エレン「え? あぁ悪い」

アルミン「早く食堂に行こうよ、あっちが食堂だってさ」

エレン「…訓練兵とはいえ、いよいよ私らも兵士か…」

アルミン「実感が湧かない?」

エレン「バカ言え、私はずっと目指してたんだぞ?」

エレン(これで力が手に入る…!)ギュ

コニー「おい、あの芋女まだ走らされてるぞ」

エレン「え?」

エレン「…すごいな、5時間ぶっ通しか」


コニー「あいつダウパー村って言ってたな…」

コニー「ダウパー村ってのは確か人里外れた山奥にある少人数の狩猟の村だ」

マルコ「まだそんな村があったなんてな…」

マルコ「そういえば君達は出身とか聞かれなかったけど…」

マルコ「どこに住んでいたんだい?」

エレン「私もミカサもアルミンと同じシガンシナ区だ」

エレン「そこから開拓地に移って…12歳になるまでそこにいた」

コニー「ってことはよ、"その日"もいたよなシガンシナに」

マルコ「お、おい!」

コニー「見たことあるのか? 超大型巨人!」

ミカサ「ある」ズイ

エレン「は?」


ガヤガヤ…

トーマス「超大型巨人ってどのくらい大きいんだ!?」

ミカサ「50m弱」

おおおおお…


エレン「ミカサがペラペラ話すやつとは思わなかったな」モグモグ

アルミン「たぶんエレンに気を使ったんじゃないかな」

エレン「私に? 何で?」

アルミン「それは…」

アルミン(あ、そのまま言ったらまた怒りそうだなぁ)

アルミン「えーと……ほら、ミカサって僕と違って男らしいし」

エレン「なんだよそれ?」

エレン(まぁ…強盗に遭った時に比べたら逞しくなった気はするか)

アルミン(自分で言っといて少し落ち込む僕って…)ハァ

いつも思うんだがSS書いてる奴はなんで皆超大型を50mって間違えてるんだろうな。
原作に思いっきり60m超って書いてあるのに。


サムエル「じゃあ…普通の巨人は!?」

ミカサ「普通の…」ズキ

ミカサ「………!」ズキン

エレン「…うっ……」

アルミン「エレン…! ミカサ…」

一同「………っ」

マルコ「み…みんな、もう質問はよそう」

マルコ「思い出したくないこともあるだろう」

コニー「す…すまん! 色々と思い出させちまって…!」

エレン「…いや、巨人なんて実際大したことない」

マルコ「え?」

エレン「立体機動装置を使いこなせるようになればあんなの敵じゃない!」

>>22
50mの壁から顔を丸々出せるんだからまぁ確かに…

今回のミカサの返答は「壁=50m&顔を出した→50m弱」ってことです
ミカサ達は遠目に見ただけで、正確に計ることはできないので壁基準の答えを出してみました

「弱」っていうのは「未満」ってことで顔は出せないと思う


サムエル「あー…えーと…?」

マルコ「ミカサと同郷のエレンだよ、彼女もその日一緒にいたらしい」

エレン「私は調査兵団に入って…この世から巨人を駆逐してやる!」

ミカサ「………」

ジャン「おいおい正気か?」

エレン「!」

ジャン「あー隠れてて姿は見えないが…」

ジャン「女の声で調査兵団に入る~…とか聞こえた気がするんだがな」

エレン「………」

アルミン「エレン…落ち着いて」

エレン「分かってるよ、初日から騒ぎ起こしても仕方ないだろ」

>>26
そこは本当の間違い
長年勘違いしていた恥ずかしい

50強に訂正で


ミカサ「確か…憲兵団希望の…」

ジャン「まぁな、俺は正直者なんでね…」

ジャン「勇敢気取ってやがる奴よりはよっぼど爽やかなもんだ」

エレン「なんだと…!」ガタッ

アルミン(全然分かってないじゃないか…)

ジャン「お……」

エレン「これで見えるだろ? 今のは私のことだよな」

ジャン「あ…いやすまない、正直なのは俺の悪いクセだ」

ジャン「気を悪くさせるつもりもないんだ」

エレン「………」

ジャン「あんたの考えを否定したいんじゃない」

ジャン「どう生きようと人の勝手だと思うからな」

エレン「…もう分かったよ、こっちも喧嘩腰だったし」


カンカンカン

アルミン「時間だ、行こうかミカサ」

ミカサ「………」

アルミン「ミカサ…?」

ジャン「あぁ、これで手打ちにしよう」スッ

エレン「はいよ」ポン

ジャン「あぁそれと…」

エレン「?」

ジャン「その…とても綺麗な黒髪だ…」

エレン「え? あ…ああ」

ミカサ「エレン早く行こう」グイッ

ジャン「!」

エレン「そうだな」

ミカサ「少し目を離すとすぐこうなる…」

エレン「今のは喧嘩未満だろ?」

エレン「………」


アルミン「どうしたのエレン?」

エレン「いや…そういや髪切ってなかったと思って」

エレン「訓練の邪魔になるし切るか」

ミカサ「………」

アルミン(……えーと…)

エレン「じゃあ私こっちだからまた明日な」

ミカサ「うん、おやすみなさい」

アルミン「おやすみエレン」



ジャン「あいつ…ミカサって言ったか…?」

コニー「は? ああ…お前がさっき話したエレンと同郷だってよ」

ジャン「同郷…」


アルミン「ミカサ…何か怒ってないかい?」

ミカサ「別に…、そうだアルミン」

アルミン「何?」ビクッ

ミカサ「さっきの…ジャン、あれはあまりエレンに近付けないでほしい」

アルミン「えーっと…なんで?」

ミカサ「エレンの障害になるかもしれない」

ミカサ「俺はエレンの訓練の障害になる存在は極力遠ざけたい」

アルミン「そ…そう」

ミカサ「それに…、もし成績上位に入ることができれば…」

ミカサ「エレンも憲兵団に心変わりしてくれるかもしれない」

アルミン(まだ諦めてなかったんだ…)


飯の為一旦中断します


あの顔でミカサ口調…うーん

死に急ぎ駆逐系女子ミカサちゃん(名前はエレン)
脳リミッター外れたヤンデレ男子エレンくん(名前はミカサ)
って事でいいのかな?

ややこしいな...

>>36
その通りです

>>37
申し訳ない

名前を逆にした理由は前述(>>3)通りです



ガヤガヤ…


エレン「ここが部屋か、思ったより広いな」キョロキョロ

エレン(ついに兵士になったんだ…!)グッ

ユミル「おいどけよ」ドン

エレン「えっ、わ…悪い」

エレン「ってどうしたんだそいつ…?」

クリスタ「疲れて寝ちゃったみたいで…」

サシャ「Zzz……」グター

エレン「…まぁ、あれだけ走ればな…」

クリスタ「私達も明日があるし早く寝ないとね」

エレン「そうだな」

クリスタ「えっと、エレン…だったよね? さっき名前呼ばれてたから…」

エレン「ああ、…えっと?」


クリスタ「私は…クリスタ・レンズ」

エレン「よろしくなクリスタ」

クリスタ「うん」

クリスタ(みんないい人みたいだし…、友達できるかも)

ユミル(想像より積極的だなこいつ)

女訓練兵「エレンってアナタ? もう寝る場所は適当に決めちゃったから…」

女訓練「アナタのベッドはあそこね」

エレン「ああ、分かった」

エレン(先に髪を切っておくか)

エレン「えーと…」

ミーナ「どうしたの?」

エレン「え、ああちょっとハサミを…」

ミーナ「ハサミなら確か共用の物があるわよ」

ミーナ「えっとね…、はいこれ」

エレン「おお、悪いな」


ミーナ「でもハサミなんて何に使うつもり?」

エレン「ちょっと髪を切ろうと思って…」

ミーナ「ええ!? せっかく綺麗な髪なのに勿体無い」

エレン「あのな、遊びに来てるわけじゃないんだぞ?」

ミーナ「真面目なのね…いいわ、私が切ってあげる」

エレン「いいのか?」

ミーナ「まかせて、自分で切るなんてアナタじゃ無理そうだし」

ミーナ「ハサミ貸して」

エレン「じゃあ頼む」スッ

ミーナ「どのくらい切るの?」

エレン「そうだな…、あいつくらいでいいや」


ミーナ「……誰よ? 誰を指さしてるの?」

エレン「あいつだよ…ほら黒髪の」

ミーナ「黒髪で髪が短いって…あのサシャを運んで来た子?」

エレン「そうそう、あのくらいでいい」

ミーナ「結構切るのね…、勿体無い」ジョキ

エレン「ミーナだっけ? 髪長いよな」

エレン「お前も切ったらどうだ?」

ミーナ「遠慮しとく」ジョキジョキ


…………


ミーナ「こんな感じ?」

エレン「おぉ! ありがとな」

ミーナ「どういたしまして、そろそろ寝た方がいいわよ」

ミーナ「細かい髪がチクチクすると思うけど」

エレン「いいよそれくらい、訓練頑張ろうなミーナ」

ミーナ「そうね、おやすみ」


~翌日~


キース「まずは貴様らの適正を見る!」

キース「これができない奴は開拓地に移ってもらう! いいな!」

エレン「適正訓練か…」

エレン(まぁこれくらいできなきゃ話にならないよな)


ミカサ「………」ギシ…

コニー「おっと…」ギシッ

サシャ(お昼は出るんでしょうか…)ギシシ…


エレン(みんなできてるな…、私だってこれくらい…)

キース「次! エレン・イェーガー!」

エレン「はい!!」


ザワッ

エレン「……え?」プラーン

キース「何をやってるエレン・イェーガー!! 上体を起こせ!!」

エレン(そ…そんな!? こんなのどうやって…)

男訓練兵A「おいおい…マジかよ…」

男訓練兵B「…何しに来たんだアイツ?」

ミカサ「………!?」

アルミン「そんな…」

キース「もういい降ろせ!! 次!」

エレン(こ…こんな…こんなはずじゃ…)


………………


キース「本日不合格だった者は明日再試験を行う!」

キース「そこでダメならば開拓地行きだ! 装置はこのままにしておくので死ぬ気で練習しておけ!!」


………………


ミカサ「基本通りにやればできるはず、上手くやろうとか考えなくていい」

ミカサ「…エレンはもう少し筋肉を付けた方がいい」

エレン「そこそこ付いてるよ…、お前と一緒にするなよ」

アルミン「落ち着いてやればできるよ、運動苦手な僕だってできたんだから」

エレン「……よし、やってみる」

エレン「上げてくれアルミン」

アルミン「いくよ」キリキリキリ

エレン「こう………うわっ!?」グルン

エレン「くそ……なんでできないんだよ!?」プラーン

アルミン「エレン…」


ジャン「困ってるみたいだな」スッ

アルミン「ジャン?」

エレン「なんだよ…笑いにきたのか?」

ジャン「んなわけないだろ、ただ成績のよかった俺がちょっとした助言をだな…」

ミカサ「いらない」

ジャン「え」

エレン「お…おい勝手に決めるなよ、せっかく教えてくれるって言ってるのに」

ジャン「そ…そうだ! そもそも俺はエレンに言ってんだよ!」

ジャン「お前には聞いてねぇ!」

ミカサ「いらない、基礎はもう教えたから」

ミカサ「そうでしょアルミン?」ジロ

アルミン「え…えっと…そうかな…」


ジャン「なんだと…!」

ミカサ「これで2対1、さああっちに行って」

ジャン「エレンはどうなんだ!?」

エレン「そりゃ…できるようになるんなら教えてもらいたいよ」

ジャン「2対2だな…!」

ミカサ「エレンは数に入らない、合格した人間だけを数に入れる」

ジャン「あぁ!?」

アルミン(大人げないよミカサ…)

ジャン「ちっ…! エレンが不合格になったらお前らのせいってことだな!」

ミカサ「………」

アルミン「ミカサ…分が悪いよ…」ヒソ

ミカサ「………」チッ

ミカサ「…分かった」

ジャン「ふん……!」ニヤ

エレン「いいから先に下ろしてくれ…」プラーン


この辺で一旦中断します


ジャン「いいか? 一度失敗したせいか今のお前は腰が引けてる」

ジャン「そんなんじゃ何十回やってもバランスなんてとれねぇ」

エレン「そうか…、普通にしてるつもりだったんだけどな」

エレン「……ん? お前ずっと見てたのか?」

ジャン「い…いいからやってみろほら」

ジャン「まずは吊さずに姿勢からだな」

エレン「……こうか…?」

ジャン「…まぁそんなとこだろ」

エレン「よしアルミン上げてくれ!」

アルミン「うん、いくよ」キリキリキリ

エレン「………」ギシ…

エレン「うわっ!?」ブン


ジャン「っとぉ!」ガシッ

エレン「……悪い、ジャン」

ジャン「いや、いいんだ」パッ

エレン(くそ! このままじゃ本当に開拓地行きだ…)

ジャン「だから腰をだな…」ピタ

エレン「? どうしたんだ?」

ジャン「いや…その…、なんだ…」

ジャン「……腰を掴むがいいか?」

エレン「は? いいけど」

ジャン「いいか? 教える為なんだからな?」

ミカサ「………」

アルミン(エレン、早く成功してくれお願いだよ)

エレン「なんだよ早くしろよ」

ジャン「つまり体重移動の為に腰をこう…」グイ

ジャン「………ん?」

エレン(♀)「駆逐してやる……!」ミカサ(♂)「…………」
みたいなスレタイのがわかりやすかった気がする
ここまで読んだ感じ二人の性別入れ替えた以外の違いはないんだよね?


ジャン「おい、アルミン…だったな」

アルミン「え? う…うん」

ジャン「ちょっと来てくれ」

エレン「?」

ジャン「………」ジィ…

アルミン(えーと…何で僕の腰を…?)

ジャン「エレン、お前のベルト…こりゃ壊れてんぞ…!」

エレン「え?」

ジャン「ここだ、金具の部分が…」

アルミン「ほんとだ…」

エレン「は? え!?」
ミカサ「エレン、俺のベルトを代わりに」シュル

エレン「あ…ああ…」

>>55
エレン(外見ミカサ)、ミカサ(外見エレン)のつもりです

本来はスレタイ通りにする予定でしたが名前も入れ替えました
理由は>>3




エレン「………」ギシ…

エレン「え…こんな簡単に…?」

アルミン「や…やったぁエレン!」

ジャン「装備の欠陥かよ…、教える必要なんてなかったわけだ」ハッ

ジャン「あーあ、無駄骨だな」

ミカサ「そんなことはない」

ジャン「あ?」

ミカサ「恐らくアルミンと俺だけでは破損には気付けなかった」

ミカサ「ジャン、あなたがいたおかげでエレンは明日合格する」

ジャン「………」

エレン「ありがとなジャン!」

ジャン「別に…、俺は俺のしたいようにしただけだ」

ジャン「じゃあな、そろそろ飯の時間だ」スタスタ

ミカサ「…少しジャンを誤解していたかもしれない」

アルミン「そうかもね」

エレン「…そろそろ下ろしてくれ」ギシギシ


~2日後~

キース「前日までに行ったのはあくまでも貴様らの適正を見るものだ!」

キース「すなわち本日より兵士としての訓練が始まる!」

エレン(いよいよか…、一時はどうなることかと思ったけどな)

キース「訓練の内容によっては命を落とす可能性もある!」

キース「しかし訓練中に死ぬような奴は巨人と戦うなど到底不可能だ!!」

アルミン「………」

キース「臆した者はいつでも名乗り出るがいい! 開拓地行きだ!!」

キース「では対人格闘術の訓練から始める!」

エレン「……は…?」


エレン「あっあの!」

アルミン「エレン!?」

キース「…何だ」

エレン「対人格闘術…とは何でしょうか?」

キース「…説明してやろう、イェーガーこれを持て」

エレン「これは…木剣…?」

キース「それを構え殺す気でかかってくるがいい」

エレン(おいおい…まさかやっぱり…)

キース「早くしろ!!」

エレン「はっ、はいっ!!」ダッ

キース「ふん!」ガシッ

エレン「うっ…! うわっ!?」ブオッ

エレン「いっ…!!」ドサッ

キース「やるべきことは分かったな! では始めろ!!」

一同「はっ!!」

エレン(こんな訓練……意味があるのか…?)



ライナー「うぉっ!?」ドサッ

ライナー「いてて…俺の巨大を投げ飛ばすとはな…」

ミカサ「………」

ライナー「ほら、次はお前がならず者だ」

ミカサ「…本気でいい?」

ライナー「本気? ならず者でどう本気を出すのかは知らんが…」

ライナー「お互い本気でないと訓練にはならんだろうな」

ミカサ「………」ダッ

ライナー「ふん!」ガシッ

ミカサ「ふんっ!」グイッ

ライナー「うぉぉぉ!?」ドサァァァ



エレン「……なんかすごいことやってるな」

クリスタ「ほらエレン、ちゃんとしようよ!」

エレン「ああ…悪い」


今回はこの辺りで中断します

ブレブレですがなんとか進めていく予定です

特にこだわりはないんですがジャンとの関係でミカサの外見がいいか?と短絡的に…

ただ外見の描写はそれほど出さないと思いますので、お好みに脳内再生していただければ幸いです


クリスタ「やっ!」ヒュッ

エレン「………」パシッ ギリギリギリ…

クリスタ「いたたたたた!」

エレン「あっ…悪い」パッ

クリスタ「いたた…ううん、訓練だから」

エレン「ああ…」

クリスタ「それよりエレン…えっと…、集中…してる?」

エレン「……なぁ、クリスタはこの訓練どう思う?」

クリスタ「え?」

エレン「"対人"格闘術だって? 私は巨人と戦う為に訓練兵になったのに…!」

エレン「兵士が人なんか相手にしてどうするんだ?」


クリスタ「でもこれも兵士になる為の訓練の一つでしょ?」

クリスタ「だからきっと必要なことだと思うな」

エレン「だけど…!」

クリスタ「それに、私はみんなよりも劣ってるから…」

クリスタ「どんな訓練でも必死でやらないと…ついていけないから…」

エレン「っ、………悪い」

クリスタ「ううん! じゃあ次はエレンがならず者だね」

エレン「ああ!」

エレン「……ん?」

アニ「………」コソコソ


エレン「おい」

アニ「………」

エレン「おいって」

アニ「…何?」

エレン「ペアからもれたのか? だったら私達とやらないか?」

エレン「3人になっちゃうけどな」

アニ「アンタ…、私が相手がいなくて1人でいたと思ってるの?」

エレン「じゃあなんだよ、まさか初日からサボリか?」

アニ「対人格闘術なんか点数にならない」

アニ「内地志願者なら骨休みの為に流して当然じゃない?」

エレン「お前も内地志願か」

アニ「ほとんどはそうだと思うけどね、アンタ以外は」


エレン「なんか引っかかる言い方だな」

エレン「とにかく点数にはならなくてもサボってるとこ見つかったら印象悪いだろ?」

アニ「そういうのをおせっかいって言うんだけど?」

エレン「別にいいだろ、私はエレンだ」

アニ「あれだけ目立てば知ってるよ」

エレン「そうか、で…昨日は名前言わされてなかったよな?」

アニ「アニ…アニ・レオンハート」

エレン「よろしくなアニ、おーいクリスタ」

クリスタ「やっと戻ってきた…、どうしたのエレン?」

エレン「アニが相手がいなかったみたいだからさ、入れていいよな?」

クリスタ「うん、いいよ」

エレン「じゃあやるか」

アニ「好きにすれば」ハァ

>>77
訂正

×昨日
○一昨日


~夕食・食堂~


エレン「アニがあんな技術を持ってるなんてな」

クリスタ「うん、凄かったね」

アニ「別に…」

サシャ「私は散々でした…」

ユミル「3日で二回もやらかすなんざ、バカなのかお前?」

サシャ「うぅ…」

クリスタ「あっ明日からはいよいよ本格的な訓練だね!」

エレン「ああ、いよいよだな」カチャ

クリスタ「ついていけるかな…」

ユミル「ついていけるかじゃないだろ、ついていかないとダメなんだよ」モグモグ

クリスタ「…うん」



ミカサ「エレン…」

アルミン「さすがに女の子しかいない席には入り辛いよ…」


~翌日~


エレン「これが立体機動装置か…」カチャカチャ

キース「全員装着したか!? 立体機動装置はそもそも突然扱える代物ではない!!」

キース「強靭な肉体と精神力があって初めて使いこなすことができる!!」

アルミン「強靭な肉体…」

クリスタ「………」

キース「だが! まずは貴様らに立体機動というものを体感させてやろう!」

キース「一瞬でも気を抜けば死んでもおかしくないからな!!」

ジャン「なんで先にそんなことさせんだよ…」チッ

エレン(これを使えるようになれば…巨人と戦える!)


ギュイイイイイ

ミカサ「………」スタッ

アルミン「さすがミカサだ、もう使いこなしてるや」

コニー「向こうに渡った後戻ってくるだけだろ? 案外簡単なんじゃないのか?」

ライナー「いや、それはないな」

ライナー「見ろ」クイ

ダズ「うげぇぇぇぇ」ビチャビチャビチャ

アルミン「あれだけ引っ張られるんだ、ああなってもおかしくないよ」

ジャン(冗談じゃねぇぞ、醜態を曝してたまるか!)

ジャン「うおぉぉぉぉ!」ダンッ

サシャ「気合い入ってますねー、彼」

エレン「お前はもうちょっと緊張感を持てよ」

サシャ「訓練で気を張っていたらお腹が空くじゃないですか」

エレン「お前な…」


ギュイイイイイ

ジャン「うぉっ!」ダンッ

ジャン(ふぅ…あぶねぇ…)

エレン「やるなジャン」

ジャン「なっ…! 見てたのか!?」

エレン「ああ、やけに気合い入ってるみたいだったからついな」

エレン「初めからあれだけできるのはミカサとお前くらいじゃないか?」

ジャン「使いこなせなきゃ兵士にはなれねぇんだぞ? これくらいできて当然だろ」

ジャン(よっしゃあぁぁぁぁぁ!)

エレン「お前…一言多いよな」ハァ

ジャン「まぁ…どうしてもって言うんなら、コツぐらい教えてやっても――」



エレン「なんだよいきなり?」

アルミン「えっと…ここの装置の仕組みなんだけどね…」カチャカチャ



ジャン「………」


~二年後~

ガヤガヤ…

ジャン(おかしい…、全く距離を縮めることができねぇ…)

ジャン(ここ!ってところで毎回誰かに邪魔されてる気がする…)グビグビ

訓練兵A「今日の訓練は調子よかったぜ」

訓練兵A「せめて10位にはなりてぇもんだ」

訓練兵B「どっかの馬鹿が調査兵団希望のくせに張り切ってやがるからなぁ」

ジャン(あ?)

訓練兵A「空気読めよな、ありゃさっさとくたばるタイプだ」グビッ

訓練兵B「初っ端の壁外調査で巨人の胃袋行きだな」クックックッ

ジャン「おい」ガタッ


ジャン「男が陰でこそこそ言ってんじゃねぇよ」

訓練兵A「ジャ、ジャンは憲兵団希望だよな? じゃあ俺達側じゃねぇか」

訓練兵A「だったら俺達の言い分わかるだろ?」

ジャン「お前ら側? いいや違うね」

ジャン「確かに憲兵団希望だが、誰かが抜けないと上位にも入れない奴の考えなんかわかるかよ」

訓練兵B「な…なんだと!?」

ジャン「おいおいプライドだけは一丁前か?」

ジャン「そのプライドを生かしてせいぜい訓練を頑張るんだな」

訓練兵A「こいつ…! ちょっと立体機動ができるからって…」

ライナー「よせお前ら、その辺にしておけ」


訓練兵A「うっ…ライナー…」

訓練兵B(よそうぜ、ライナー相手は無理だ…)ボソ

訓練兵A「くっ…、行こうぜ」スタスタ

ジャン「ちっ…」

ライナー「頭を冷やせジャン、揉め事を起こしても仕方ないだろ」

ジャン「ああ…くそっ、思わず動いちまった」


カンカンカンカン…


ジャン「飯の時間も終わりだ、俺は先に戻る」スタスタ

エレン「また喧嘩かジャン? 私以外とも揉めるなんて呆れた喧嘩好きだな」

ジャン「うっせー!」

ライナー「………」


―女子寮―

エレン「訓練兵団に入って二年か…、早いような遅いような…」

ミーナ「後一年かぁ、エレンは調査兵団に入るんだよね?」

エレン「ああ、ずっとそのつもりだったからな」

エレン「ミーナはどうするんだ?」

ミーナ「私はまだ決まってないなぁ、上位に入ったら憲兵団を希望しちゃったかもしれないけど」

エレン「憲兵団に入りたいなら駐屯兵団に入って昇格待ちだな」

ミーナ「勧めないんだね? 調査兵団…」

エレン「ん? こればかりは自分で決めることだしな…」

ミーナ「だよね」

ミーナ(怖くて決心がつかないから…誘ってほしいんだけどな…)フー


サシャ「調査兵団ですか、かっこいいですねー」

エレン「なんだ聞いてたのか」

サシャ「私も実は調査兵団にしようと思ってるんですよ」エッヘン

ミーナ「サシャも?」

サシャ「ええ、土地を取り戻さないと飢えちゃいますから」

エレン「お前そればっかりかよ」

サシャ「何言ってるんですかエレン、重要な事ですよ?」

サシャ「ユミルはどうするんですか?」

ユミル「なんで私に振んだ、調査兵団なんて死にに行くだけだと思うけどな」

エレン「お前もそっち派か、まぁそれが普通なんだろうな」

ユミル「お前もそう思うだろクリスタ?」

クリスタ「そ、そんなことないんじゃないかな」

ユミル「………」

ミーナ「え…えーっと…、アニはどう?」オロオロ

アニ「…憲兵団」

ミーナ「そ…そう…」


無駄に期間を空けてしまって申し訳ないです

時間がとれそうなのでおそらく今週中には終わらせることができると思います


―男子寮―

ライナー「ジャン」

ジャン「なんだ? まだ食堂の事でお説教か? 勘弁してほしいぜ」

ライナー「いや、そうじゃないが…まぁ関係ないとも言えんがな」

ジャン「?」

ライナー「お前…好きなヤツがいるな?」

ジャン「はぁぁあぁ!?」ガタタッ

ライナー「落ち着け、誰とは聞かないが…薄々な」

ライナー(大体察しはつくがな)

ジャン「な…おま…!」

ライナー「まぁ聞け、そこでお節介なのは承知の上だが協力してやろうと思ってな」

ジャン「…その通りだライナー、お節介にも程があるなぁおい」

ライナー「この殺伐とした訓練漬けの日々だぞ? 俺達だって憩いが必要ってもんだ」

ジャン「つまり楽しんでるんだな?」


ジャン「待てよ…? 今…俺"達"って言ったか…?」

ライナー「ああ、俺だけじゃ大した助けにはならないからな」

ライナー「分野別に集めたつもりだ」クイクイ

マルコ「えーっと…なんだかごめんねジャン」

コニー「お前が好きなヤツができるなんてな」ニヤニヤ

フランツ「ついにジャンも人生最大の喜びを知っちゃったんだね!」

ジャン「………」

コニー「何だよ、喜びで声も出ないか?」

ジャン「いや…待て…、今感情が混ざりすぎてな…」

ジャン「………」フー

ジャン「優等生とバカと恋愛バカじゃねーーか!!」


ライナー「おいおい…周りに聞こえるぞ」

ジャン「くそっ…!」

ライナー「俺の予想じゃお前の事だ、どうせ相手にいい印象は与えてないだろ?」

ジャン「う…」

ライナー「なら色々な角度から攻めるのが重要だ」

ライナー「正統派のマルコ、バカ正直なコニー、唯一恋愛を知っているフランツ…完璧だ」

ジャン「じゃあライナー…お前いらねぇじゃねぇか」

ライナー「ゥヴン! 俺はまとめ役だな」

ジャン(コイツただ楽しんでるだけだな…)


フランツ「いいかいジャン? とにかく相手のいい所を見つけて褒めてあげると女の子は喜ぶんだ」

フランツ「あっ、ハンナは褒める所しかないけどね」

ジャン「惚気はいいんだよ惚気は」

フランツ「やっぱり可愛いとか言ってあげたら喜ぶんじゃないかな?」

フランツ「ハンナより可愛い子はそうそういないと思うけどさ」テレ

ジャン「………」イラッ

ライナー「落ち着け、まずは褒めろってことだ」

ジャン「そ…そうか」

ジャン(そういや髪以外まだ褒めたことねぇな…、そうか褒めりゃいいのか)


マルコ「そうだな…必要なのはアピールだと思うな」

ジャン「アピール?」

マルコ「うん、例えばその子よりも優れてる点とかさ」

マルコ「自分よりも凄い人にはやっぱり憧れるだろ?」

ジャン「だが所詮憧れだろ? そんなんで好きに――」

ライナー「いや、さっきも言ったがまずはいい印象を与えることだ」

ライナー「それに注意を引くことで意識させられるかもしれん」

ジャン「なるほどな…」

ジャン(俺が得意なものといえばやはり立体機動か…)

マルコ「相手が多少自信があるものの方がインパクトは強いかもね」

ジャン「何っ!?」

ジャン(エレンの得意な…対人格闘術だな)

ジャン「よぉーし次だ!」

ライナー(やる気になってきたな…)


コニー「よっしゃオレの番――」

ジャン「あーいい、よぉーく参考になった」

コニー「ハァ!? まだ何も言ってねーぞ!?」

ジャン「サンキューな、まぁ参考にするわ」

マルコ「こんな世の中じゃまともに恋愛なんてできないからね」

マルコ「少しでも助けになれたら嬉しいよ」

フランツ「そうかな?」

ジャン「お前はイチャイチャし過ぎなんだよ」

ジャン「あー…褒めりゃいいんだな」

ライナー「外見もいいが内面もアリだろうな」

マルコ「そうだね」

ジャン「なんだよ今更迷うようなこと言いやがって…」ガリガリ

コニー「なんでそんなに悩んでんだよ? 好きだって一言言えばいいだろ」

一同「!!」


ライナー「…なかなか核心をつくな」

マルコ「そうだよ…それが一番じゃないか!」

フランツ「確かにハンナも好きって言った時が一番喜んでる…!」

ジャン「待て待て待て! それができねーからこっちは悩んでんだよ!」

コニー「? 言えばいいじゃんか」

ジャン「ちっ…、森で生きてきた奴にはわかんねぇだろうよ」

ジャン「もう寝るぞ! 俺は訓練で得点を落とすわけにはいかねぇんだ」




アルミン(全部聞いちゃったけど……どうしよう)

ミカサ「Zzz...」


今回はここで中断します

いつの間にかジャンが主役に


~翌日~

エレン「今日は対人格闘術が最初だよな?」

クリスタ「うん」

エレン「今日こそはアニに勝ちたいな」モグモグ

サシャ「燃えてますね」ムグムグ

エレン「毎回毎回技を文字通り体で覚えてるんだ、そろそろ全部対処できるはずだからな」

アニ「対処を覚えただけじゃね…、運動能力や筋力もまだ私が上なんだけど?」

エレン「なんだよ、身長は勝ってるだろ」

アニ「………」ギロ

エレン(怖…)モグモグモグモグ

ミーナ(そもそも勝ち負けの訓練じゃないんだけどなぁ…)


…………



キース「では各自始めろ!」


ジャン(よっしゃあぁぁぁぁ!)

ジャン(まさか早速対人格闘術とはな…、運が向いてきたぞ)

ジャン「エ、エレン! 俺と――」

エレン「アニ、負けないからな」

アニ「懲りないね本当」

ジャン「」

ライナー「まずいな…」

ライナー「………アニ! 今日は俺と組まないか?」

アニ「は?」

エレン「なんだよライナー、アニは私と…」

ライナー「俺も技を知りたいんでな、いつも組んでるんだ…たまにはいいだろ?」

アニ「……本気で言ってんのアンタ?」

ライナー「ああ本気だ」

ライナー「小さな身体相手にやられる気はしないがな」ニヤリ

アニ「………」

エレン「あ……」


アニ「…悪いねエレン、今回は別の相手と組んで」

エレン「あ、ああ…」

エレン「ていってももう殆ど組んでるしな…」キョロキョロ

ジャン(恩に着るぜライナー!)

ジャン「エレン、俺もまだ相手がいねぇんだ、俺と組まないか?」

エレン「え? やだよ」

エレン「お前いつもサボってるじゃん」

ジャン(ぐ…っ)グサッ

エレン「まぁでも…他に相手もいないしな」

エレン「今日はサボるなよ」

ジャン「ああ…そのつもりだ」ギン


エレン「じゃあどっちが先にならず者を――」

ジャン「それなんだがなエレン、短刀は無しでやらないか?」

エレン「え?」

ジャン「ならず者が必ずしも武器を持ってるとは限らねぇだろ?」

ジャン「中には格闘術に自信がある奴がいるかもしれないしな」

エレン「なんだ…いつもサボってると思ったら結構考えてるんだな」

ジャン「まぁな」

ジャン(対等な条件の方がわかり易いからな)

エレン「じゃあいくぞ」

ジャン「ああ」




ライナー「ウォォォォ!?」ドサァァァ


エレン「はぁっ!」

ジャン「くっ…!」

ジャン(今の俺じゃあまともにやってもおそらく勝てねぇ、二年の差はデカい)

ジャン(まずは持久戦に持ち込む! 綺麗に勝とうなんて思うなよ…!)

エレン「もらった!」ガシッ

ジャン(チクショウつかまった! 踏ん張れ!!)

ジャン「なめんな!」サッ

ジャン(…どこ掴めばいいんだ? 腹? それともむ…ム…む…)グルン

ジャン「ぐぁっ!」ドサッ

ジャン「いってぇ…」

エレン「おい大丈夫か? 見事に投げられたな…」

ジャン「くっ、くそ…もう一回だ!」

エレン(投げる側って気持ちいいな)





ライナー「グァァァァァ!?」ドッサァァァ


…………


教官「よしそこまで! 次の訓練の準備に移れ!!」


エレン「ん…終わりか、大丈夫かジャン?」

ジャン「ああ…」ボロ…

エレン「とりあえず技をかける練習にはなったよ、ありがとな」

ジャン「ああ…」

ジャン(くそ…っ、何で今までサボってたんだ…クソヤロウが)

ライナー「駄目だったか」ボロ…

ジャン「ライナー…! お前それ…!」

ライナー「アニのヤツにこっぴどくやられてな」

ジャン「すまねぇな…俺のせいで…」

ライナー「ふ…気にするな、ダテにこんなガタイはしてないつもりだ」

ジャン(…楽しんでるだけとか思っていた俺をぶん殴りてぇ)ハァー

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