ミシェル「ねぇ朝美、なにしてるの？」　　

朝美「今ね、お母さんに手紙をかいてるの」

ミシェル「手紙かぁ･･･あ!ねぇねぇ朝美、ﾐｼｪﾙもなんかかいていい？」

朝美「書いてくれるの?ありがとう!･･･でもｲｷﾅﾘどうしたの？」

ミシェル「いやぁよーく考えたらﾐｼｪﾙまだ朝美のお母さんにｺﾞｱｲｻﾂしてないからさ〜･･･あ!!このあとﾐｼｪﾙも書くから朝美もなんか書いてね」

朝美「うん!!」

　　　　

朝美「」ミシェル「」

朝美「･･･よし！じゃあﾐｼｪﾙ書いて」

ミシェル「よーし……うーん､ねぇ朝美、やさしいってどういう字だっけ？」

朝美「えーっとね、はい、こう『優』」

ミシェル「あ、そうそうこれこれ。なんか覚えられないんだよね〜」

朝美「難しい字だもんね・・・」

ミシェル「ホント。日本に来てもうすぐ一年だけど漢字だけはどうもね〜」

ミシェル「･･･よし、できた・・・」

朝美「ありがとう。・・・？ミシェル？どうしたの？」

ミシェル「いやさぁ・・ミシェル、書くのまた今度にするよ。」

朝美「え!?どうして…」

ミシェル「だってﾐｼｪﾙ、字下手だから…折角朝美がママにこんな綺麗な手紙書いてるのにこんなのしつれいだよ････」

朝美「ミシェル・・・ううん。そんなことないよ。」

朝美「確かにちょっと漢字が読みづらいけど、ﾐｼｪﾙが一生懸命私のお母さんのために書いてくれたんだもん。それが読んでるだけで伝わってくるの。だから、大丈夫だよ」

ミシェル「そうかなぁ・・・」

朝美「そうだよ。これから練習して、もっとうまくなっていけばいいんだよ。」

ミシェル「朝美…そうだよね!!うん!!ﾐｼｪﾙ、頑張って上手くなるね!!」

朝美「うん!!」

ミシェル「よーし!!じゃあ次はﾐｼｪﾙのママにからさ、朝美も書いてね！」

朝美「うん。」

朝美「うーんと、・・・・よし、かけたよ、ミシェル」

ミシェル「え！？もうかけたの？読んでみていい？」

朝美「うん。間違ったところないか見てみて。」

ミシェル「なになに・・・え〜何でこんなに英語かけるのさーもう！」

朝美「えへへ・・・いつかミシェルのお母さんに手紙書くときのために練習してたの。」

ミシェル「えーそんなのずるいよー・・・折角朝美に何か教えられるチャンスだったのにぃ〜」

朝美「えへへ、ごめんね、ﾐｼｪﾙ。」

ミシェル「あーあでもホントに朝美は凄いよね…なんかﾐｼｪﾙとは違って、んー何て言うか、気を使えるって感じでさー」

朝美「そ、そんなことないよ。」

朝美「私なんかよりミシェルのほうがずっとすごいよ。」

朝美「私みたいにうじうじすることもないし、いっつも明るいし・・・」

ミシェル「う〜んまぁ合ってるとは思うんだけどさ、ミシェルがいうのもあれだけどうるさいだけじゃん。」

朝美「そんなことないよ。ﾐｼｪﾙがもし私みたいだったら、私は今頃こうしていないと思うもの。」

ミシェル「んー、へへ、朝美にそう思われるならこの性格も悪くないのかもね〜」

ミシェル「そう考えたらさ、ﾐｼｪﾙ達ってさ、最初は何かお互いなに考えてるか解んなかったよね・・」

朝美「ホントだよ。私ﾐｼｪﾙのことみた瞬間から私もこんな風になりたいって思ったけど、ﾐｼｪﾙは絶対私みたいな人嫌いだと思ったもん。」

ミシェル「あ〜それミシェルも。」

ミシェル「朝美のことみた瞬間なんかさ、ﾐｼｪﾙなんかとは違っておしとやかで繊細そうでﾐｼｪﾙみたいな人は絶対好きじゃないって思ったもん。」

ミシェル「実際最初はまともに話してくれなかったじゃん」

朝美「あ、あれは恥ずかしかったの！」

朝美「だって、あった瞬間にほっぺにキスしてくるんだもん・・・」

ミシェル「でもフツーあそこまで驚かないよ〜」

朝美「ミシェルだっていきなりそういうことされたらびっくりするにきまってるもん」

ミシェル「ないない｡アメリカじゃキスくらいフツーだもん。」

朝美「もぅ…」

ミシェル「ふあぁ…それよりさ、何だかんだ言ってもぅ遅いし寝ない？」

朝美「うん……おやすみ。」

ミシェル「おやすみ〜」

朝美「あ、明日のレッスンのことだけど、」

ミシェル「え？明日はオフj｣
ﾁｭｯ
ミシェル「」!?!?

朝美「ほ、ほら、ミシェルだって驚いたでしょ？」

ミシェル「あ//う、うん。そ、そうだね//」

朝美「じ、じゃあおやすみなさい!!」

ミシェル「お、おやすみ…」

朝美（どうしようどうしよう…勢い余って唇にしちゃったよ…うぅ//明日からどう接しよう…）

ミシェル（うぅ…やばい…心臓ﾊﾞｸﾊﾞｸしてる…）

ミシェル（朝美が…ミシェルの唇に…）

ミシェル（朝美…可愛かったなぁ…//）


おわれ