ジャン「月が綺麗だな、ミカサ」(48)

コニー「はぁ、今さら好きだなんて言えねえよな……」
ユミル「なあ、そろそろ名前で呼んでくれてもいいんじゃねえの?」
マルコ「コニー、この前の話覚えてる?」
のジャン編になります

前三作を説明するとハンナとフランツはリア充です

今回時系列が少し戻って
ユミル「なあ、そろそろ名前で呼んでくれてもいいんじゃねえの?」
と重なってますのでまだマルコとサシャは付き合ってません

期待

夜・倉庫裏

ジャン「悪いな呼び出したりして」

ミカサ「いい、それで話って何?」

ジャン「初めて会った時に髪を褒めたの覚えてるか?」

ミカサ「ええ覚えてる」

ジャン「そっか、でもすぐに切ったよな」

ミカサ「それは立体起動の邪魔になると思ったから」

ジャン「あの時俺は心底落ち込んだぜ」

ミカサ「そう、それで何が言いたいの?」

ジャン「月が綺麗だな、ミカサ」

数日前・男子寮

ジャン「なあマルコ、今度の休日色々と買い出しに行くつもりなんだが、行くか?」

マルコ「そうだね、僕もそろそろ行こうかと思ってたし一緒に行こうか」

ジャン「よし決まりだな」

マルコ「色々買うなら朝から行く?」

ジャン「そうだな、たまには朝から出かけるか」

ガチャ バタン

ジャン「おっ、色男のお帰りか」

休日・街

ジャン「とりあえず欲しいのは馬用のブラシと後は生活用品だな」

マルコ「ブラシ?支給品があるのに?」

ジャン「ああ、どうも支給品のじゃ硬くて痛いらしい」

ジャン「この前クリスタに聞いてみたら街にブラシが売ってるっつってたからな」

ジャン「何種類か買おうと思ってるんだよ」

マルコ「そっか、僕の馬はいつも気持ちよさそうだから気付かなかったな」

ジャン「いざという時に言うこと聞いてくれないと困るからな」

マルコ「あっ!まずい」

ジャン「ん?どうした、財布でも忘れたか?」

マルコ「僕馬小屋出入り禁止になったばかりだ」

ジャン「はぁ?何したんだよお前」

マルコ「僕は何も、ちょっとクリスタがね……」

ジャン「ハハハ、マジかよあのクリスタが!?」

マルコ「僕が言ったって内緒だからね?」

ジャン「わかってるよ、まあでも何とかなるだろ馬小屋から行こうぜ」

マルコ「わかったよ、最悪近くで待ってる」

ジャン「大丈夫だって、クリスタが強烈過ぎて周りの奴なんて覚えてねえって」

マルコ「だといいけど……」

ジャン「それに奥まで入んねえよ、ちょっとブラシ買うだけだ」

マルコ「うん、わかった」

ジャン「結構高かったな……」

マルコ「そうだね、給金の半月分は無くなったんじゃない?」

ジャン「ああ、6割くらい無くなったぜ」

ジャン「まけてくれてこれだからな、結構焦ったわ」

マルコ「結構値切ってたからね」

ジャン「初めて値切ったぜ、つうかもう昼前か」

マルコ「そうだね、どこか食べに行く?」

ジャン「あー、結構金使ったしな……家来るか?」

マルコ「え?」

ジャン「俺ん家ここから結構近いからよ、適当に食材でも買ってさ」

マルコ「いいの?いきなり行って家族の迷惑にならない?」

ジャン「いいって、たまには友達の一人くらい連れてこいってうるせぇんだよ」

マルコ「わかった、じゃあお邪魔させて貰おうかな」

キルシュタイン宅

ジャン「ただいまー」

マルコ「お邪魔します」

ジャン母「お帰り、あら友達?あんた友達いたの?」

ジャン「おい、どういう事だババア」

マルコ「ジャン、お母さんにババアはよくないよ」

ジャン「あ?いいんだよ」

ジャン母「そうそう、友達の前で恥ずかしがってるだけだから」

ジャン「うるせぇババア」

ジャン母「ね?これも愛情表現の一つなのよ」

マルコ「ははは、わかる気がします」

ジャン「おいマルコ、お前まで何言ってんだよ!」

ジャン母「マルコ君って言うのね」

マルコ「はい、急にお邪魔してすみません」

ジャン母「いいのよ、あがってあがって」

ジャン「おい!二人で無視してんじゃねえ!!」

マルコ「これよかったらつまらない物ですが」

ジャン母「あら、そんないいのに、こんなに食材なんて」

マルコ「半分はジャンがお金を出してますので」

ジャン「感謝しろよな」

ジャン母「はいはい、二人はお昼食べたの?」

ジャン「まだだよ、何か作ってくれよ」

ジャン母「仕方ないわねぇ」

マルコ「すみません、何か手伝いましょうか?」

ジャン母「いいのよ、あの子が友達連れて来るなんて初めてで嬉しいの」

ジャン母「出来たら呼ぶからあの子の部屋で待ってて」

マルコ「ありがとうございます、そうさせて頂きますね」

ジャン「おい行くぞ」

マルコ「待ってよジャン」

ジャン母「いい友達が出来たのね、後は彼女ね……」


ジャンの部屋

マルコ「綺麗な部屋だね」

ジャン「まあ帰る度に一応自分で掃除したりしてるからな」

ジャン「それより問題はコニーだ」

マルコ「コニー?何で今コニーが出てくるの?」

ジャン「あいつは彼女が出来てから調子にのってる」

マルコ「えっ?何を言ってるんだい?そんな事ないだろ」

ジャン「いや、俺にはわかるっつうか俺に対して調子にのってる」

マルコ「僕にはそうは見えないけどなぁ」

ジャン「何日か前なんか」




コニー「自分の思いも伝えられない奴が」




ジャン「だぞ?お前が止めなかったら……クソッ」

マルコ「あれはジャンも悪いよ、君だってコニーに情けないと言ってたじゃないか」

ジャン「いや、それはだな……」

マルコ「何ならジャンも思いを伝えてみたら?」

ジャン「は?」

マルコ「ミカサに好きだってさ」

ジャン「何言ってんだよ、言えるわけねえだろ」

マルコ「怖いの?」

ジャン「そういう問題じゃねえよ!」

マルコ「実はさ、コニーはユミルに付き合ってくれって言うつもりなかったんだよ」

ジャン「は?なんだそれ」

マルコ「自分の思いだけを伝えるだけのつもりだったんだ」

マルコ「そしたらさその時の空気って言うのかな、付き合ってくれって」

マルコ「言わないといけない気がしたんだって、そこで言わないと男じゃないって」

ジャン「それで?」

マルコ「ジャンもさ好きだって伝えてみたらいいんじゃない?」

ジャン「うまくいけば付き合えるかもってか?」

マルコ「男女の間には何があるかわからないからね」

ジャン「おい、それはちょっと酷くないか?」

マルコ「えっ?」

ジャン「何があるかわからないってお前それ振られる前提で言ってんだろ」

マルコ「あっ、えっとその……ごめん」

ジャン「いやいいさ、事実だ、どうしようもないな」

マルコ「ジャン……」

<マルコクーンデキタワヨー

ジャン「ほら、飯だ!行くぞ」

マルコ「そうだね、お腹ペコペコだ」

ジャン「ババア!何で俺の名前は呼ばねえんだよ!」

<アラ、アンタカエッテタノ?

ジャン「ふざけやがって!」

マルコ「ははは、仲良くしなよ」

ジャン「笑ってんじゃねえよマルコ」

マルコ「ご馳走様でした、凄く美味しかったです」

ジャン母「あら、お世辞も上手いのね」

マルコ「いえ、そんな事ないですよ、本当に美味しかったですよ」

ジャン母「ありがとうね」

ジャン「よし、じゃあそろそろ行くか」

マルコ「そうだね、でも片付けてから行こうよ」

ジャン「あ?いいってそんなの」

マルコ「そんなわけには……」

ジャン母「いいのよ、マルコ君はお客様なんだから気にしないで」

マルコ「しかし」

ジャン母「じゃあまた来た時に手伝ってくれる?次また来る約束」

マルコ「わかりました、ではまたお邪魔させて頂きます」

ジャン母「マルコ君一人で来てもいいからね」

ジャン「おい、それはどういう事だババア!」

ジャン「んじゃ、またな」

マルコ「お邪魔しました」

ジャン母「あっマルコ君まって」

マルコ「どうしました?」

ジャン母「あの子は思った事をすぐに口にしてしまう駄目な息子だけど」

ジャン母「よかったらこれからも仲良くしてくれる?」

マルコ「はい、仲良くしてないとまたお邪魔できませんから」

ジャン母「そうね、ありがとう、訓練頑張ってね」

マルコ「ありがとうございます、ではまた」

ジャン母「ジャンも頑張りなさいよー」

ジャン「わかってるよ、恥ずかしいからやめてくれ」

夜・男子寮

ジャン「結構買ったな」

マルコ「そうだね、服も買ったし僕は本も買ったからね」

ガチャ バタン

マルコ「お帰りコニー」

コニー「マルコ!俺は憲兵団に入る!絶対だ!」

マルコ「今更どうしたの?前から言ってるから知ってるよ?」

コニー「そんでユミルに楽させてやる!」

マルコ「そうだね、出来るといいね」

ジャン「どうしたコニー、もうユミルと結婚したつもりか?」

コニー「つもりっつうか約束した」

ジャン「あ?」

コニー「憲兵団に入るからそれまで待ってくれって言ったら」

コニー「ユミルも待ってるって、だから俺憲兵団に入るために頑張るぜ!」

ジャン「おい、それってプロポーズして成功したって事か?」

コニー「あー、結果的にそうなるな!」

ジャン「マジかよ……」

ジャン(やっぱりなんだかんだで情けないのは俺か?)

ジャン(はぁ、こんな事考えてる自分が情けねぇ)

コニー「?ジャンはどうしたんだ?」

マルコ「ジャンにも悩みがあるんだよきっと」

コニー「なるほどなぁ、ジャン!俺でよかったらいつでも相談にのるからな!?」

ジャン「うるせぇ、誰がお前みたいなバカに相談するかよ」

コニー「なんで怒ってんだよ、わけわかんねえな」

マルコ「大丈夫、本気では怒ってないから」

コニー「そうなのか?」

マルコ「うん、だから今はそっとしといてあげよう?」

朝・食堂

マルコ「まだ暗い顔してるけど大丈夫?」

ジャン「ああ、遅くまで考え事してただけだ」

マルコ「ならいいんだけど、座学中に寝ないようにね?」

ジャン「わかってるよ、そこまでは疲れてないから大丈夫だ」

ガタッ スタスタ

マルコ「ジャン?いきなりどうしたの?」

エレン「なんだジャン、何かようか?」

ジャン「お前にはねえよ、用があるのはミカサだ」

ミカサ「私?何?」

ジャン「夜飯がすんだ後10分、いや5分でいい、話があるんだが時間くれないか?」

ミカサ「ここでは話せない内容?」

ジャン「ああ、マジな話なんだ、駄目か?」

ミカサ「わかった5分だけならいい」

ジャン「じゃあ夜飯がすんだら倉庫裏に来てくれ」

ミカサ「わかった、そのかわり変な事をしようとしたら命はないから」

ジャン「しねえよ、そこまで俺は腐ってねえ」

ミカサ「そう、ならいい」

エレン「なんだジャン、ミカサに告白でもする気か?」

ジャン「さあな、お前には関係無い事だ」

エレン「んだと?」

アルミン「やめなよエレン、今のは君が悪い」

エレン「ちっ」

ジャン「はっ、言われてやめるくらいなら最初からやめとけよ」

エレン「あ?言うじゃねえか!?」

ミカサ「エレン!やめて!ジャンも!それ以上やるならさっきの話は無しにする」

ジャン「わかったよミカサ、すまなかった」

夜・倉庫裏

ジャン「悪いな呼び出したりして」

ミカサ「いい、それで話って何?」

ジャン「初めて会った時に髪を褒めたの覚えてるか?」

ミカサ「ええ覚えてる」

ジャン「そっか、でもすぐに切ったよな」

ミカサ「それは立体起動の邪魔になると思ったから」

ジャン「あの時俺は心底落ち込んだぜ」

ミカサ「そう、それで何が言いたいの?」

ジャン「月が綺麗だな、ミカサ」

ミカサ「ええ、確かに綺麗な満月だけどそれが?」

ジャン「昔の人はさ『自分は貴女の事が好きだ』ってのを『月が綺麗ですね』って言ったらしい」

ミカサ「そう、綺麗な言葉だけどわかりづらい表現、それで?」

ジャン「ここまで言ってもわかんねえか……」

ミカサ「?」

ジャン「俺はお前が好きだ」

ミカサ「ありがとう、でもごめんなさい、私はエレンしか興味が無い」

ジャン「わかってるよ、お前がどれだけ好きか、ずっと見てきたからな」

ミカサ「なら何故好きって?」

ジャン「好きな女に思いも伝えられない情けない野郎と思われたくないからな」

ジャン「俺はエレンを応援する事は無いがお前が幸せになるのは応援してる」

ジャン「好きだった女には幸せになって欲しいからな」

ミカサ「ありがとうジャン、私も私を好きでいてくれた貴方を応援している」

ミカサ「でもエレンと喧嘩はやめて欲しい」

ジャン「ミカサ、それは無茶だ、だが減らす努力はしてやるよ」

ミカサ「駄目、無くして」

ジャン「はぁ、努力はするがあまり期待すんなよ?」

ミカサ「わかった、意外とジャンはいい奴だった」

ジャン「意外とってなんだよ、その内振った事を後悔するかもな」

ミカサ「それはない」

ジャン「お前、今の言葉覚えとけよ?」

ミカサ「わかった、そろそろ5分経った」

ジャン「もう5分か、すまなかったなミカサ」

ミカサ「いい、きっとジャンにも素敵な人が見付かる」

ジャン「だといいがな」

ミカサ「大丈夫、それじゃ」タッタッ

ジャン「はぁ、走って行きやがった……」

ジャン「わかってても結構つらいもんがあるな……」

ジャン「今日は月が滲んで見えるな……」

ジャン「はぁ、止まるまで戻れねえなこりゃ……」

ジャン「クソッ……」





―完―

ジャンを誰かとくっつけるためには一度振られて心機一転させないといけないと思いこうなりました。
ミカサはエレン以外とくっつくイメージがわかないので……

また今回ジャン編は短いのでこのスレでミーナ編を明日(今日?)書こうと思ってますのでよかったら読んでもらえると嬉しいです。

おつ
この>>1の作品全部好きやで

確かにミカサはエレン以外とは考えられないな
出会いからしてもう運命的なものを感じる

いいなあ
でもジャンと結婚したら幸せになれるだろうにと考える

>>27ジャン結構ハイスペックだしね

>>27ジャン結構ハイスペックだしね

覚醒後は確かにハイスペックなんだが、覚醒前はホントただの口悪い嫌みったらしい奴だからなぁ

きてた!
あなたの話好きです
また期待してます

ジャンはエレンみたく人を殺したりは出来ないからな。ジャンにはジャンの良さあるし、エレンにはエレンの良さがあるからな。

好きだと言ってくれる方ありがとうございます

そろそろミーナ編を書いていきたいと思います
マルコ「コニー、この前の話覚えてる?」
の裏での話になります

休日前夜・女子寮

ミーナ「クリスタも明日は勉強会なの?」

クリスタ「うん、よかったらミーナも参加する?」

ミーナ「明日は前から欲しかった本の発売日なの、だから参加出来ないわ、ごめんね」

クリスタ「ううん、私もその気持ちわかるから大丈夫よ」

ミーナ「そうなの?ところで明日は三人で勉強会?」

クリスタ「そのつもりだけど、変かな?」

ミーナ「お邪魔虫なんじゃないの~?」

クリスタ「私もそう思ったんだけど二人が一緒にしようって」

ミーナ「そりゃあ一度は言うわよ」

クリスタ「え?」

ミーナ「二人で勉強するからクリスタは来ないでなんて言えないもの」

クリスタ「ええ!?そういう意味だったのかな?」

ミーナ「私は建前って奴だと思うけどなぁ」

クリスタ「やっぱりそうなのかな……」

ガチャ バタン

ミーナ「噂をすれば、聞いてみたら?」

ユミル「あ?何か私に用か?」

クリスタ「あのねユミル、正直に答えて欲しいんだけどね」

ユミル「なんだ?」

クリスタ「明日は私いない方がよかった?」

ユミル「はぁ?何言ってんだ?居てほしいに決まってんだろ」

クリスタ「ホントにホント?」

ユミル「ホントにホントだよ」

クリスタ「よかった~、私てっきりお邪魔虫なのかと思っちゃった」

ユミル「どうしたんだ?変なこと聞いてよ」

クリスタ「ミーナがユミルは気を使って誘ってるんじゃないかって」

ユミル「はぁ、またお前か……」ミシミシ

ミーナ「いた!痛いぃぃい!弁明!弁明させて!!」ミシミシ

ユミル「なんだよ言ってみろ」

ミーナ「私はただユミルが二人っきりになりたいだろうと思っtイタタタタタ」ミシミシ

ユミル「余計なお世話だバーカ」

ミーナ「あっもしかして照れてるの?」ズキズキ

ユミル「クリスタ、ちょっと穴掘っててくれ、人一人入れるサイズだ」

ミーナ「ひぃっ!顔がマジだって!ごめんなさい!ごめんなさい!」

クリスタ「もう、二人共仲良くして」

休日・昼・街

ミーナ(本も買えたしお昼食べたらどうしようかなぁ)

ミーナ(お昼食べながら考えよっかな、ん?あれって)

ミーナ「マルコ?」

マルコ「ん?ミーナか、一人かい?」

ミーナ「そういうマルコは誰かと待ち合わせ?」

マルコ「うん、コニーの代理人とね」

ミーナ「ふふふ、何それ変なの」

マルコ「僕もそう思うよ」

ミーナ「そう、私まだ行く所あるから、じゃ!代理人さんによろしくね~」フリフリ

マルコ「わかったよ、気をつけてね」フリフリ

ミーナ(コニーの代理人か、クリスタとユミルじゃないわよね?誰かしら)

ミーナ(まっそれもご飯食べながら考えましょう)

ミーナ(私は今何が食べたいんだ?私のお腹は何腹なんだ?)

ミーナ(なんて、どこ行こっかなぁ)

ミーナ(あ、ホットドック美味しそう!公園でゆっくり食べよっかな)

ミーナ(よし、決まりね)

ミーナ「すみません、ホットドックとジンジャーエール一つずつ下さい」

店員「はい、一つずつね」

ミーナ「ありがとう、はいお金」

店員「確かに丁度頂きました、ありがとうございましたー」

公園

ミーナ「よいしょっと、いただきます」

モグモグ ゴクゴク

ミーナ「からっ!生姜効きすぎでしょ!」

ミーナ(はぁ、たまには一人で公園で食事もいいわね、なんだか落ち着くわ)
ミーナ(そういえばコニーの代理人って誰だったのかしら)

ミーナ(クリスタとユミルじゃないとしたらコニーと仲がいいのは……)

ミーナ(サシャ?そういえばこの前休日空けといてくれって言ってたわね)

ミーナ(一緒に勉強会でもないみたいだったしやっぱりサシャかなぁ?)

ミーナ(もしかしてくっつけようとしてるのかな?)
ミーナ(いいな~、誰か私も誰かとくっつけてくれないかしら?)

ミーナ(私の王子様はどこかしらねぇ……)

ミーナ(さてと、どこに行こっかな?いるのはヘアゴムくらいかなぁ?)

ミーナ(服はこの前クリスタと買ったし、早く帰って本でも読もっかな)

ミーナ(決まりね、マルコを今から探して付けるのもいいけど疲れそうだし)

ミーナ(さてと行きますか)

ミーナ「よっと」

ミーナ(近いのはえっと路地裏の店かな?帰りも一番近いし丁度いいわね)


路地裏

ミーナ(前より雰囲気が悪くなった気がする、柄が悪くなったって言うのかしら)

ミーナ(でも大丈夫、対人格闘頑張ってるから問題ないわ)

カランカラン

<アリガトウゴザイマシター

ミーナ(さて、欲しいものも買ったし帰って本でも)
ドスッ

ミーナ「えっ、あっごめんなさい」

チンピラA「痛いよー痛いよー」

チンピラB「大丈夫か?」

チンピラC「お嬢さんそれだけ?」

ミーナ「え?」

チンピラC「Aがこんなに痛がってんのにごめんなさいだけなの?」

ミーナ「えっ、ちょっと肩がぶつかっただけじゃない!大袈裟よ」

チンピラC「何?Aが嘘ついてるって言うの?」

ミーナ「そっそうよ!」

チンピラC「はあ?ちょっと痛い目をみないとわかんないか?」

ザッ

ミーナ「えっ、3対1?」

チンピラD「何してんの?」

チンピラC「今からこの子とナニすんの」

チンピラD「混ぜてよ~」

チンピラC「いいけど押さえるの手伝えよ」

チンピラD「まかせてちょーだい」

ミーナ(嘘でしょ?4対1!?しかも全員武器持ってるし囲まれて逃げられない……)

チンピラB「あれ?ビビっちゃった?体震えてるよ?」

チンピラA「大丈夫すぐ温めてあげるから!なんちゃって」

チンピラBCD「うわっ、寒!引くわ」

チンピラA「なっ!お前等ひでえな」

ミーナ(今しかない!)ダッ
チンピラA「おっと逃がさないよっと!」

ドゴッ

ミーナ「え?」

チンピラB「はっ?大丈夫かA!?」

ドゴッ

チンピラC「大丈夫かB!?てめぇ後ろから卑怯だぞ!」

???「卑怯?女の子一人に四人で迫るよりか?」

チンピラC「うるせぇ!ぶちのめしてやる!」

チンピラD「オラ!死ねぇぇええ!!」

ドゴッ ドスッ

チンピラC「はっ?嘘……だろ?」

ドサッ ドサッ

???「大丈夫かい?怪我はない?」

ミーナ「はい、あのありがとうございました!」

???「礼はいい、仕事のうちだ、といっても本当は今日休日なんだがね」

ミーナ「そんな、お礼を!」

???「いいって気にするな」

??「イアン、憲兵団を連れてきたぞ」

イアン「ありがとうリコ」

リコ「大丈夫だったか?」

ミーナ「はい、おかげさまで」

リコ「それはよかった」

ミーナ「イアンさん……って言うんですか?」

イアン「ん?そうだイアン・ディートリッヒだ」

ミーナ「イアン・ディートリッヒさん……ありがとうございました!」

リコ「さて、私は職務に戻るが手出したりするなよ?」

イアン「リコ!時と場合を考えろ!」

リコ「冗談だよ」

イアン「すまないな君、こいつが馬鹿な事を言って」

ミーナ「いっいえ、私はそれじゃ」タッタッ

イアン「えっ!?少し待っ、行ってしまった、書類を書いて欲しかったんだが……」

ミーナ(イアンさん、格好よかったけどきっとリコさんと……)タッタッ

ミーナ(駐屯兵団の人なのかな?あっ、でも逃げちゃった……)タッタッ

ミーナ(あわせる顔無いなぁ……)タッタッ

ミーナ(でも助けてくれた時は格好よかった……)タッタッ

ミーナ(でもリコさんいるからなぁ、やっぱり私の王子様じゃないんだろうな……)タッタッ

ミーナ(そう!私とは歳も離れてそうだしむしろ王子様じゃない方が健全よ!)タッタッ

ミーナ(だから忘れるの!今日は何もなかったの!)タッタッ

夜・女子寮

ミーナ「それでね、もう駄目!ってところにサッと現れてねバッサバッサと倒したの!」

クリスタ「凄い!イアンさんカッコイイ!」

ミーナ「でしょ!?お怪我はありませんかお嬢さん(キラキラ)って!」

クリミー「キャー!素敵!」

クリスタ「もう惚れちゃったのね!?」

ミーナ「ううん、素敵だけど彼女さんいるみたいだし歳の差がね……」

クリスタ「彼女さんがいるのかー、まあそれだけ素敵じゃ仕方ないよね」

ミーナ「だねー、もっと素敵な人を待つしかないわね」

ガチャ バタン

サシャ「えへへ、えへへ」

ユミル「サシャよぉ、今日はどうだった?ってこりゃあ聞くまでもないか」

サシャ「えへへ、えへへ、ユミル何ですかぁ?」

ユミル「いや、マルコとうまくいったのかと思ってな」

サシャ「はい!キスしました!」

クリミー「はぁぁああ!?」




―完―

ミーナはマルコかジャンかなと思ったのですがマルコはサシャとくっつけたしジャンは振られたばかりなので今回は失恋話になりました。
何故イアンかと言うのはライベルはホモ設定、エレンはミカサ、アルミンは……で他は影の薄い感じだったので

誤字脱字あったと思いますが最後まで見てくれた方、レスくれた方ありがとうございました

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