【安価】エレン「二つ目の七不思議」【推理ホラー?】 (330)

1000に行きそうなので立てます
今しばらくお付き合いください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372774459


 アニと一旦別れ研究室を出た。
 アニはまだ考えたいらしいので、しばらくそっとしておこう。

 さて、午後にはどこに行くかな……。


↓3

ミカサ  (廊下)
アルミン (薬剤室)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)


 アルミンと話すか。薬剤室に向かおう。



エレン「うわ……」

 入って直ぐ、視界に入ってきた部屋の様子に驚く。
 無機質な白い内装に、壁際に置かれた棚には何かの液体や粉の瓶が所狭しと詰め込まれている。
 部屋の中央に置かれた長机には、雑多に試験管やフラスコなどが放置されていた。

 何というか、実験室より余程実験室だった。

アルミン「あ、エレン」

 薬棚の前で、何かの紙と瓶の名前を見比べていたらしいアルミンが俺に気づいた。

エレン「ようアルミン。一人か?」

アルミン「さっきまでコニーがいたんだけどね。退屈だって言ってどこかに行っちゃった」

エレン「そうか。アルミンは何をしているんだ?」

 俺の問いにアルミンは手に持っていた紙を突き出して答えた。

アルミン「すごいんだよエレン! ここには見たこともない名前と効果の薬がいっぱいあるんだ!」

 ほらここを見てよと言われるままに、紙に書いてある文字を読む。

エレン「ええと……これとこれを混ぜると、睡眠薬になるって?」

 紙に書いてある名前と、棚の中の瓶のラベルを見比べる。

アルミン「正しくは睡眠ガスだね。混ぜるとガスが発生して、近くにいる人を眠らせるんだ」

エレン「危なかっしいな……」

 使い方によっては、簡単に犯罪を犯すことが出来る。

アルミン「そうだね。とても一般の人間には渡せないだろう……そういう危険な薬、をこれほど大量に所持しているっていうのは、いくらあのレイス家でも気になるよね」

エレン「確かにな……」



 アルミンから幾つかの薬の話を聞いた後、いい時間だったので戻ることにした。

アルミン「そういう危険な薬、をこれほど大量に所持しているっていうのは」



アルミン「そういう危険な薬を、これほど大量に所持しているっていうのは」

申し訳ない


アルミン「それじゃあ、戻ろうか」

エレン「そうだな」

 アルミンが先に部屋から出ていく。
 俺は今日の発見をどのように皆に伝えようかと考えながらその後に続こうとして……そして、その音を聞いた。



――コトリ



 ピタリと、俺は動きを止めた。
 
 いや、動けなくなったと言う方が正しいかもしれない。

 その音は……後ろから聞こえてきた。
 誰もいないはずの……壁と、棚しかないはずの後ろから。

 動けない。
 まるで金縛りにあったかのように、俺は右腕をドアノブに向かって伸ばしたまま固まっていた。

 まるで兵站行進の訓練をした後のように俺の息は乱れ、嫌な汗が首筋を伝った。


 動け……動け……動け……!



>精神力判定……
↓2 下二桁65±33で

うわぁ

>判定成功! バッドエンドを回避した!



エレン「……っ!」

 動いた。体を動かせた。

 ドアに体当たりをするような勢いで強引に開き、廊下に転がり出た。


アルミン「エレン……どうしたの?」

 アルミンは怪訝そうな顔でこちらを見ている。
 いつの間にか、あの部屋の中で感じた重苦しい空気は失せていた。

 アルミンの問いに答えるためには、俺はぜいぜいと荒くなった息が落ち着くまで待たなければならなかった。

ちょっと早いかもしれませんが、キリがいいので今日はここまでにします
お疲れ様でした

第二章からはバッドエンドもありますが、話の性質上二週目などは行えませんので最初からとかにはなりません
後味が悪いだけだと思います

ではおやすみなさい
ありがとうございました

あ、ちなみに今の状態では薬剤室に行っても逃げるかバッドエンドだけです
必要なフラグ立てを行う必要があります

乙!
やみくもに首突っ込んでると酷い事になりそうだな。

寝る前にちょっとお知らせを
流石にいきなりバッドエンドはあれかもなので、バッドエンドになる可能性がある時にはエレンに嫌な予感がするとか言わせますね
それでも勝負しなければならない時は来ますが

1図書館探索(クリスタ)
2謎の手紙を問い詰める(クリスタ?)
3レポート探し(アニ、又は薬剤室以外?)

やるべき事はこの3つかな
バットエンド回避できりゃいいけど

いや何を話したかは不明だし、知りたい事を話してくれたとは限らんし
話題で謎の手紙を選択しなけりゃ明かされないものかなと
ほっとけば自然に明かされるんならそれでいいけど

再開します

プロットと言っても大したこと考えてないですが、それでよければ晒します
バッドエンドはまあその時に考えます
避けられない物はあまり数は多くないので安心してください


エレンのステータス

推理力=44
精神力=33
注意力=30
信頼度=50
戦闘力=36


 その日の晩の会議で、アニと発見したレポートと薬剤室で感じた気配について皆に報告した。

ジャン「薬剤室の気配ってのが気になるな……それも七不思議の一つなのか?」

エレン「確証は出来ないけど、多分な」

 あの時に感じた重苦しい気配は、クリスタと一緒に遭遇した『究極の絵』が放っていたものとよく似ていた。

ライナー「まあ、何事もなくて何よりだ……薬剤室への出入りは注意したほうがいいだろうな」

ユミル「それより気になるのはこのレポートだな」

エレン「ああ……アニとも話したんだが、まだそれが俺たちに起きている現象と同じだとは言い切れないんだよな」

ミカサ「よく似ているけれど……確かに違う点もある」

 しばらく皆と話していたが、やはりまだはっきりしたことは分からなかった。
 探索を続行するしかないだろう。





 当番のアニとコニーは夕食を作りに行った。
 俺は夕食が出来るまでどうするか……。


↓2

1.考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)

この書き込みは数えないでください

2クリスタで


 そういえば、クリスタは図書館で探していた物を発見できただろうか。
 聞いてみようと思って視線を巡らせると、ちょうどこっちを見ていたらしいクリスタと視線が合った。と思った瞬間目を逸らされた。

エレン「クリスタ、ちょっといいか?」

クリスタ「う、うん」

 声をかけると反応はしてくれたが、視線は伏せたままだった。

エレン「今日も図書館で探し物をしてたんだよな。何か見つかったか?」

クリスタ「あ、ごめん……今日も見つからなかったの」

エレン「そうか……仕方ないさ、ここの図書館は量が多すぎるからな」

 そういえば、クリスタが話したいことがあるって言ってたな……どうしようか。


↓2

1.【怪我】について
2.【レイス家】について
3.【クリスタ】について
4.【被験者Oについてのレポート(2)】について
5.【被験者Oについてのレポート(1)】について

手紙は解決か

3.【クリスタ】について


エレン「なあクリスタ。昨日言っていた話したいことって何なんだ?」

クリスタ「うん……少し長くなるけど」

 クリスタは僅かに逡巡した後、静かな声で自分の身の上話を語り始めた。





クリスタ「私は、レイス家の血を引いているの」

 クリスタは、自分の母親はレイス家の妾の一人なのだと語った。
 
 妾の子であるが仮にもレイス家の直系であり、彼女には跡継ぎの資格があった。
 もし本人にその気がなかったとしても、クリスタを擁立して跡を継がせ、後に傀儡としてレイス家を乗っ取ろうとする輩がいるかもしれない。
 クリスタの意思に関わらず、その存在は跡目争いの火種だった。
 疎んじられ、禍根を生む前に殺してしまおうかという話まで出ていたが、クリスタの母親が当主……つまりクリスタの父親に懇願することで何とかそれは許された。ただし、条件付きで。

 クリスタは今まで命じられた通り、与えられた自分の偽の名前を使って生きていた。


クリスタ「私の本名……ヒストリア・レイスって言うの」

エレン「ヒストリア、か」

クリスタ「うん。もう何年も呼ばれていないけど」

 クリスタが話したのは、俺には想像もつかない世界の話だった。
 

↓2

1.「したい事があったら何でも言えよ」
2.「元の世界に戻ったら、レイス家を駆逐してやる!」
3.「いいお母さんだな」


エレン「いいお母さんだな」

 少し、自分の母さんのことを思い出した。

クリスタ「うん、私もそう思う……実はね、前にエレンのお母さんの話を聞いた時、私のお母さんのことを思い出したんだ」

エレン「え?」

 どうやらそれは、クリスタも同じだったらしい。



>クリスタの好感度が5上がった!
 


 クリスタの話を聞き終えた時、ちょうど夕飯が出来上がったとコニーが呼びに来た。

クリスタ「あ……ごめんねエレン、本当は私の知っていることも話したかったんだけど、もう時間みたい」

エレン「知ってること?」

クリスタ「うん……七不思議について。と言っても、七不思議自体は知らないんだけどね」

 その言葉に、俺は表情を引き締める。
 今までクリスタが持っていた謎めいた前知識は、ヒストリア・レイスだった頃に知ったものだったのだろう。

 ならば、やはりこの屋敷には鍵がある。

クリスタ「この話はまた今度ね」

エレン「ああ」

 ともかくクリスタの話を聞き終え、夕食の席へと向かった。


 夕食の時間を終え、就寝時間になった。
 今日は薬剤室での出来事といい、クリスタの話しといい少し疲れたな。
 ゆっくり寝よう。


↓1 特殊イベント(下二桁70以上で成功)

>失敗


 ぐっすりと眠って、やがて明け方になった。
 見張りの交代だ。


ユミル「よう、エレン」

エレン「ユミル?」

 ユミルに声を掛けられる。

ユミル「お前、クリスタに何かしたのか?」

エレン「ああ……」

 どうやら目ざとくクリスタの変化に気がついたらしい。


ユミル「まあ、悪くなった訳じゃないからな、許してやるよ」

エレン「許すって、何をだよ……」

ユミル「細けえこと気にすんなって。じゃあな」

 一方的に言って、ユミルは離れていった。


>ユミルの好感度が3上がった!


 さて、見張りの時間だな。


↓2

1.ユミルと話す
2.クリスタと話す
3.ライナーと話す
4.一人で考えや発見をまとめる


ライナー「エレン、ちょっといいか?」

 何をしようか悩んでいた時、ライナーが話しかけてきた。

エレン「ああ、何だよ」

ライナー「なに、この前の話だ」

 好みの異性の話だろうか。
 いや、この真面目な表情からして元の世界への帰還の話だろう。

ライナー「俺もやはり色々考えたんだがな……やはり、今は考えを変えられそうにない」

エレン「そうか……まあ、俺の考えを強要するつもりはないけどな。俺はやっぱり、帰るために探索を続けようと思う」

ライナー「ああ。お前の行動を邪魔するつもりはないから安心してくれ」

 やはりライナーの決意は固そうだな。
 もしライナーが帰還するように説得出来そうなら、このまま帰還の話題を続けてもいいだろうが……。


↓3

1.【怪我】について
2.【レイス家】について
3.【帰還】について
4.【被験者Oについてのレポート(2)】について
5.【被験者Oについてのレポート(1)】について

5

5.【被験者Oについてのレポート(1)】について


エレン「ライナー、このレポートのことなんだが……」

 俺は先日発見した、一番最初のレポートを取り出した。

ライナー「お前とアニが発見したやつだな」

エレン「ああ。少しこれから分かることを考えてみたくてな」

ライナー「よし、やってみるか」

 俺とライナーは最初から順にその文章を読み解いていった。



エレン「まずは最初の一文だな」

 『街の中に誰もいない。僕は一人だった。虫も、獣も、人も何もいなかった』という部分を指差す。

ライナー「改めて見ても、俺たちの状況に似ているな」

エレン「ここだけならそっくりだな。無関係とは思えないんだが……」

ライナー「まあここからは言葉以上の意味は読み取れなさそうだな。次に行こう」

エレン「ああ。次は……異世界に行ったこのOって奴が大きな病に伏せっていたって所だな」

ライナー「ここもまあそのままだろうが、大きな病で伏せっているというのが二つ目のレポートにかかっているな」

 この世界がエーテル世界、つまり死の世界だという考えのことだろう。

ライナー「そして偶々か必然か……こいつも、俺たちと同じ訓練兵だったと」

エレン「そこは確かに気になるな」

 それが偶然だったのか、必然なのか。
 それを知るためにはまだ手がかりが足りなさそうだ。

ライナー「一番気になるのはここだ。このOって奴が、人類に貢献するという文章」

エレン「話の流れからして、Oのこの体験が人類の役に立つってことだよな?」

ライナー「ああ。だが、こんなことが何の役に立つって言うんだ……?」



 ライナーと被験者Oのレポートについて話した。



ライナー「こんな所か……これ以上は、次のレポートが見つかってからだな」

エレン「そうだな」

 粗方語り尽くした所で、ライナーが思いついたように言った。

ライナー「そういえばエレン。前は俺の話ばかりしてしまったが、お前には好きな異性はいないのか?」

エレン「はあ? 好きな相手?」

ライナー「ああ。意中の相手とか……そうだ、いなければ俺みたいに誰々に好かれているかもって話でもいいぞ」

 そんなこと言われてもなあ……まあいい、気がするって話なんだから適当に言うか。


↓2

1.「ミカサの視線に家族以上の物を感じる」
2.「アニとか、もしかしたらそうかもな」
3.「サシャは俺のこと好きだな多分」
4.「ユミルと結構仲いいぜ」
5.「クリスタが俺にだけ特別優しいから多分そうだな」

4


エレン「クリスタが俺にだけ特別優しいから多分そうだな」

ライナー「なに?」

 俺の言葉を聞いた瞬間、ライナーがピタリと動きを止めた。
 少しの間、お互い沈黙したまま時間が流れる。


ライナー「……あのな、エレン」

 やがてライナーが口を開いた。

ライナー「クリスタは確かに優しい。誰にでも優しい。勿論お前にも優しいだろう。だがそれは、決してお前が特別って訳じゃないんだ」

エレン「お、おう」

 そりゃあそうだろう。適当に言っただけなんだから。

ライナー「まあ、勘違いしてしまうのも無理はないが……クリスタは決してお前のことを男として見ていないからな」

エレン「分かったって……」


 その後も、やたらしつこく念押ししてくるライナーに辟易としながら見張りを続けた。

 しかしこんなに拘るってことは……もしかして、ライナーのことを好きな女の子ってクリスタなのだろうか。


 やがて起床時刻になり、皆を起こして回った。

エレン「そういえば、今朝で食事当番も夜の見張りも一周か」

ベルトルト「もう、何周かしたよね……」

 それはそのまま、この世界で過ごした時間の長さだった。



 今日の朝食当番はクリスタと、立候補したユミルだった。
 俺はどうするかな……。


↓2

1.考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)

2サシャ


 サシャと少し話してみるか。


サシャ「あ、エレン。どうかしたんですか?」

エレン「いや、少し話そうかと思ってな。そういえばサシャは何か見つけたか?」

サシャ「いえ……気になるところはあったんですけどね」

 成果は芳しくないらしい。

エレン「その少し気になるっていうのは?」

サシャ「ううん……それが、一度だけだったので気のせいかもしれないんです。はっきりしたら教えますね」

エレン「ああ、分かった」

 
 サシャには気になる場所があるようだ。
 探索の時に手伝ってみようか。


サシャ「他に何か聞きたいことはありますか?」

エレン「そうだな……」


↓2

1.【ライナーへの好意】について
2.【レイス家】について
3.【他愛ない話】について
4.【被験者Oについてのレポート(2)】について
5.【好きな異星】について

えげつねえな···

1.【ライナーへの好意】について


エレン「サシャってライナーのこと好きなのか?」

サシャ「それは仲間としてですか?」

エレン「いや男として」

サシャ「いえ特には」

エレン「そうか」



 サシャと【ライナーへの好意】について話した。



サシャ「けど意外ですね。エレンがそんなことを気にするなんて」

エレン「それ、ライナーにも同じこと言われたな……」

 そんなに俺は恋愛に興味がないように見えるんだろうか。
 まあ、確かに余り考えたことはないが。

エレン「そういうサシャはどうなんだよ。お前もあんまり興味なさそうに見えるけど」

サシャ「ううん……確かに、今のところ彼氏が欲しいとかは思いませんね」

 やっぱりな。そもそも、俺たちの周りで付き合っている奴らなんてハンナとフランツぐらいしか俺は知らない。
 もっとも周囲に見せびらかすあの二人が特殊で、隠れて付き合っている奴もいるんだろうが。


サシャ「あ、けど結婚とかには憧れるんですよね」

エレン「結婚?」

サシャ「はい、夫婦仲良く子供を可愛がっているような、そんな家庭を作りたいなぁ……と」

エレン「へえ」

 サシャは少し恥ずかしそうにしているが、それはいい夢だと思う。

サシャ「そうは言っても、私なんて結婚できるかも分からないですよね……」

 
↓2

1.「結婚できるさ」
2.「結婚して欲しくないな」
3.「結婚できないだろうな」

1


エレン「結婚して欲しくないな」

サシャ「え! エレンは私のことが好きだったんですか?」

エレン「……ああ、仲間としてな」

 ひどく驚いているサシャに、自分の発言が少し誤解を招くセリフだったことに気づいた。


エレン「そうじゃなくてさ……何て言うかな」


 想像してみた。
 今よりも大人になったサシャが、俺の知らない男と結婚しているところを。それがサシャではなく、他の仲間たちでも同じだった。
 ……何故か、嬉しいはずの光景が少し嫌だった。

 それは幸せなことなのだ。
 巨人に食われず大人になり、好きな男と恋人になり、やがて結婚して妻になったり、子供を生んで母親になったり。
 幸せで、祝福するべきことのはずなのに、何故だか俺はそれが嫌だった。


サシャ「……ああ。でも、私にも分かる気がします」

 自分の気持ちをどう言葉で表現しようか悩んでいる間に、サシャがそう言った。

エレン「そうか?」

サシャ「はい。私も今、エレン達が結婚しておじさんになっている光景を想像したら少し嫌な感じがしました」

エレン「なんでだろうな。嬉しいはずなのに」

サシャ「多分、私たちが今幸せだからじゃないでしょうか」

 俺の零した言葉に、サシャは微笑んで答えた。

サシャ「きっと私もエレンも、今みたいに一緒に話したり遊んだり……あるいは、訓練をしている時間のことさえ、本当に好きなんですよ」

 ああ、と俺は納得した。
 確かに俺は好きだった。仲間のこと、仲間と一緒に過ごす時間のこと。

エレン「けど、終わっちまうんだよな」

サシャ「はい。もう、残り一年もありません」

 その時間は永遠には続かない。
 サシャの言う通り後一年もしないうちに訓練兵を卒業し、俺たちはそれぞれの道に進む。

 訓練兵団に入って以来、ずっと過ごしてきた幸せな時間が終わってしまう。

 だから俺たちは、その仲間たちが変わってしまうのが嫌だったのだ。
 この時間が終わってしまうことなんて、考えたくもなかった。



エレン「……だからって、駄々を捏ねるわけにはいかないしな」

 皆とずっと一緒にいたいなんて、そんな夢が叶うわけもないのだから。

サシャ「そうですね。ですから、早くこの異変を解決しましょう」

エレン「え?」

サシャ「少しでも早く帰って、少しでも長く皆と過ごすんです。少しでも悔いが残らないように」

エレン「……ああ、そうだな!」



>サシャの好感度が5上がった!


 サシャと話し込んだあとクリスタとユミルが作ってくれた朝食を食べ、探索の時間になった。

 今日はどこを探索しようか……薬剤室は危険な予感がするが……。


↓2

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室前)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室前)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)

ここはクリスタ


 クリスタの探索を手伝おうと図書館に行くと、彼女はやはり以前に探していたのと同じジャンルの本棚の前にいた。

クリスタ「あ、エレン! 来てくれたんだ……」

 クリスタは俺の姿を見て顔を輝かせた。
 もしかすると、昨日も俺のことを待っていたのかもしれない。

エレン「ああ、手伝おうかと思ってな。クリスタは、ここに何かが隠されてるって思っているんだろ?」

クリスタ「うん……そうだね、エレンにならもういいかな」

 そう呟いて、クリスタは俺に身を寄せた。
 どうやら他の人には聞かれたくないらしい。


クリスタ「昨晩は途中までしか話せなかったけど、七不思議についての話なの」

エレン「ああ、言っていたな」

 何か、謎めいた台詞だったな。
 七不思議についてだけど、七不思議自体は知らなかったと。

クリスタ「私もはっきり憶えている訳じゃないんだけどね……小さかった頃に、見た憶えがあるんだ」

エレン「何をだ?」

クリスタ「うん……殺人鬼の話と、芸術家の話」

エレン「え……」

 クリスタが話を聞いた後、酷く青褪めていたのを思い出す。
 それは自分が昔知った話が、七不思議となって語られていたことに恐怖を感じていたからだったのだろう。

クリスタ「たしか……私がここら辺の本を読んでいるときに、紙が挟んであったのを見つけて……」

エレン「その紙に書いてあったってことか……よし、探そうぜ」

 それは確かに、有力な手がかりになりそうだ。
 俺とクリスタは手分けして本の中を確認していった。


>注意力判定……
↓1 下二桁が50±30で成功

>失敗


 午前一杯探したが見つからなかった……。

クリスタ「ううん……私が見つけた時とは別の場所にあるのかなあ……」

エレン「その可能性もあるな……とにかくまずは、ここら辺の棚を全部チェックしてみよう」

クリスタ「そうだね……よし、私は午後も頑張るよ。エレンは午後はどうするの?」

エレン「そうだな……」


↓2

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室前)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室前)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)

今度こそいけるか


エレン「いや、俺も手伝うよ。気になるしな」

クリスタ「本当!?」

 俺がそう言うと、クリスタは大げさに喜んだ。

クリスタ「それじゃあ、少し休憩してからまた探そうか」

エレン「そうだな」





 休憩しながら取り留めのない話をしていた時、不意にクリスタが言った。

クリスタ「そういえば、エレンは元の世界に帰りたいんだよね?」

エレン「ああ、そのつもりだ」

 クリスタはそっか、と頷いた後言った。

クリスタ「私も決めた。元の世界に帰るよ」

エレン「それは……いいのか?」

 クリスタの事情を聞いて、クリスタがここに希望を見出した理由は察しが付いていた。
 先日も、まだ悩んで決め兼ねていたはずだ。

クリスタ「うん。ここでずっと過ごすより、元の世界でエレン達と一緒に過ごす方がきっと幸せだと思う。だって……」

 クリスタの言わんとすることを察して、先回りした。

エレン「ああ、レイス家が何かしようとしてきても俺たちが守るさ」

 こうしてクリスタも、帰還の決意を固めてくれた。





エレン「さて、元の世界に帰るためにも手がかりを気合入れて探さないとな……」


>注意力判定……
↓1 下二桁が50±30で成功

>失敗(次回から補正+5が入ります)


エレン「ふう……」

 次々と本の確認をしていったが、いつの間にかに集合時間になっていた。

クリスタ「見つからなかったね……」

エレン「ああ。けど、ここら辺の棚の本はもう後少しだからな。きっともうすぐ見つかるさ」

 俺はそう言ってクリスタを眺めながら集合場所に向かったが、どうやら今日は誰も発見らしい発見がなかったらしい。
 皆の報告もすぐに終わり、夕食の時間になった。


エレン「また俺が最初の当番をやるから、皆はくじ引きで決めてくれよ」

ライナー「悪いな、エレン……それじゃあ引くか」


エレンともう一人の食事当番(↓3)

謎の手紙はもうスルーなの?


コニー「あー……今日も疲れたなぁ……」

 炊事場で夕食の準備をしていると、コニーが愚痴を言ってきた。

エレン「コニーはどこを探してたんだ?」

コニー「俺は探索じゃなくて、ベルトルトと一緒に薬剤室の前で見張りをしてんだよ」

エレン「ああ……成程な」

 思いつかなかったが、確かにそれは必要なことだろう。
 コニーとベルトルトには感謝しないとな。

 ついでに、何かコニーに聞きたいことがあったら聞いておくか……。


↓2

1.【レイス家】について
2.【好みの異性】について
3.【他愛のない話】について
4.【被験者Oについてのレポート(2)】について

>>125
【謎の手紙】は、【帰還】とは別の切り口からクリスタの不安を吐露させる話題だったので既に役目は終えました

4.【被験者Oについてのレポート(2)】について


コニー「これの意味が分からないのは俺がバカだからじゃないよな?」

エレン「どうだろうな……」

 正直、俺もよく分からないが。

コニー「あー……でも、ここが死後の世界って言うなら、俺たちはもう死んでるのか?」

エレン「ここが死後の世界っていうのは、このOって奴の話を聞いた人間が勝手に考えたことだからな」

 俺たちが皆とっくに死んでいるなど、考えたくもなかった。

コニー「それじゃあ、俺たちは……コイツみたいに、幽体離脱しているのか?」

エレン「幽体離脱……?」

 確かにこのレポートと似ている状況になっているのだから、Oと同じようにここにやって来たと考えることも出来るかもしれない。
 だが、突然俺たちみんなが幽体離脱を……?



 しばらくコニーとレポートについて話した。



 さて、今日の味付けはどうするかな……。


↓2

1.記憶に忠実に再現した母の味(注意力+3)
2.欲望のままに作り上げた塩たっぷりの肉(戦闘力+3)
3.記憶に忠実に再現した訓練兵舎の味(精神力+3)


 昔、毎日食べていた母さんの味を再現した……。



>注意力が3上がった!



ミカサ「……とても美味しい」

アルミン「そういえば、僕も時々ご馳走になってたな……」


 料理は概ね好評のようだ。



エレン「夜の見張りも交代だったな……」


クジの結果、エレンと同じ見張りの班は……
↓1~3


エレン「……どこかで見た組み合わせだな」

ユミル「ライナー、てめえ仕組んでんじゃないだろうな?」

ライナー「馬鹿言うな。純然たる奇跡さ」

クリスタ「またよろしくね、エレン」


 見張りの順番は一組目だった。
 さて、どうするかな……


↓1

1.ユミルと話す
2.クリスタと話す
3.ライナーと話す
4.見張りに全神経を傾ける(注意力+3)


エレン「ユミル、ちょっといいか?」

ユミル「……まあ、大体内容は分かるけどな」

 ユミルはため息を吐いてから言った。

ユミル「クリスタが決めたんだろ? 元の世界に帰るって」

エレン「お前、何で知ってるんだ?」

ユミル「んなもん顔見りゃ分かんだよ」

 そういうものだろうか。まあ、ユミルは元々クリスタと仲が良かったからな。

ユミル「クリスタが帰るってんなら、私も元の世界に帰ることにするさ。元々私はどっちでも良かったしな」

エレン「それは嬉しいけどな……お前、クリスタのこと好き過ぎるだろう」

ユミル「はあ?」

 俺の言葉に、おかしなことを聞いたという風にユミルは眉根を寄せた。

ユミル「勘違いすんなよ。ただアイツが色々シガラミがあるあっちで幸せを掴もうってんなら、私も向こうで幸せになるだけさ。クリスタに負けたくはないからな」

 ……よく分からない。

ユミル「まあ、私にとってはライバルでもあるってことさ」

エレン「ふうん……そんなもんか?」

 まあいいか。話題を変えよう。
 と言っても、特に話し合えるような発見は今はないな……。


↓2

1.【ユミルの探索状況】について
2.【好みの異性】について

2.【好みの異性】について


ユミル「……エレン様もお年頃ってか?」

エレン「そういう訳じゃないけどな。最近ライナーやサシャから話を聞いて少し気になったんだよ」

ユミル「そりゃまた、恋愛に縁遠そうな奴らだな」

エレン「いや、そうでもないらしいぞ? 何でも、今この世界に来ている面子の中にライナーのことを好きな女子がいるらしい」

ユミル「はあ? ライナーを?」

 ユミルは思いっきり怪訝そうな顔をした。

ユミル「いるのかよ、そんな奴」

エレン「まあ、今はライナーの話はいいだろ。ユミルはどうなんだ?」

ユミル「いないね」

 バッサリ行ったな。
 これでライナーの言う女の子の候補がまた一人減ったことになる。





ユミル「それで、ライナーのことが好きだとかいう奴は誰なんだよ」

エレン「いや、名前までは聞いてないんだけどな。俺が思うに……」


↓3

1.「ミカサが時々ライナーの方を見てるんだ」
2.「アニとかかもな、案外」
3.「上手く隠していたけど、サシャかな」
4.「ユミル……そんなに気にするってことは、もしかして」
5.「クリスタさ。間違いない 」


エレン「アニとかかもな、案外」

ユミル「いやあ……ないだろ」

 あっさり否定された。

エレン「じゃあ、ユミルは誰だと思うんだよ」

ユミル「ん? そうだな……一番可能性が高いのはアイツだな」

 ユミルは声を潜めて言った。

ユミル「ベルトルさん」




エレン「……いや、異性だって言ってたからな」

ユミル「そういや、そのおかしな噂はどこで聞いたんだよ」

エレン「ん? ライナーが自分で言ってたけど」




 その後しばらくユミルは腹を抱えて笑っていた。
 見張りに戻った後も、ライナーの顔を見るたびに笑いがこみ上げてきて仕方ないようで吹き出しそうになっていた。



>ユミルの好感度が3上がった!



 一組目の見張りの時間は終わり、俺は眠ることにした……。



↓1 特殊イベント(下二桁40以上! 来い!)


エレン「…………」








 そこは、暗い場所だった。
 どこかの廊下のようだ。

 階段を足早に登るような音がした。

 間を置かず、廊下に一人の影が現れた。

 フードを目深に被り顔を隠していて、どこかで見たような出で立ちだった。



「…………」



 フードの影は暗い中だというのに、迷う様子もなく廊下を進んでやがて立ち止まった。
 影は廊下の半ば程で壁の方をじっと見ているようだった。

 影が見ているのは、壁に掛けられた絵のようだった。



 しばらく後、影が無造作に絵に向かって手を伸ばした。



 そして……。








「……ン! ……レン!」






 そして、影は……






「エレン!」





エレン「!」

 目が覚める。
 
アルミン「随分ぐっすり寝てたね、エレン」

 目の前にアルミンの顔があった。どうやら何度も起こそうとしてくれていたようだ。

アルミン「もしかして、疲れているの?」

エレン「いや、変な夢を見ただけだから……大丈夫だ」

 何だったんだ……今の夢は。


という訳で、今日はここまでにします
お疲れ様でした

今日はあまりコンマが奮いませんでしたが進展は結構ありました
ちなみに、一人で考えてみると薬剤室バッドエンド回避のために必要な行動が分かるやもしれません

ではおやすみなさい
ありがとうございました

再開します
本日は残念なお知らせがありますがまあそれは終わる時に話します


エレンのステータス

推理力=44
精神力=33
注意力=33
信頼度=50
戦闘力=36


 何だったんだ……今の夢は。
 あの廊下は、『  商会』の廊下だろう。あの絵があった場所だ。
 そして、その絵に向かって手を伸ばす人影……俺の勘違いでなければあれは恐らく、切り裂き魔だ。

 一体、何をしていたんだ。



 ……ダメだ、いくら考えても分からない。
 考え続けようか、それとも誰かに話しかけて気を紛らわせよう。

 今日の朝食当番はライナーとクリスタか。


↓2

1.考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)

1.考えや発見を整理する

 少し考えてみるか。
 といっても今は目新しい発見はないんだよな……。


【ライナーの説得】について
 
 クリスタ、ユミルの二人は元の世界に帰ると言ってくれた。
 だが、ライナーの説得はまだ上手く行ってない。
 そういえば、ライナーが言っていたライナーと好き合っている女の子って誰なんだろうか。
 もしその子が元の世界に帰りたがっていれば説得は可能かもしれないな。


【バッドエンド】について

 そういえば何日か前……サシャと一緒に廊下を歩いていた時、サシャが何か気にしてたな。
 サシャは耳がいいから何かに気がついたのかもしれないな。




 天からのお告げが聞こえてくる……。

↓2

1.誰かのスキルを教えてもらう(名前も)
2.今後のざっとしたガイドをしてもらう(話の内容までは言わず、何をしたら進めるのかのみ)
3.何かお願いをする(叶わない可能性もあり)

ライナー

【兵士としての決意】
戦闘班ではない時、エレンを除く仲間一人と戦闘中に交代できる


 ライナーとクリスタの作ってくれた朝食を食べ終え、今日も探索の時間がやって来た。

 クリスタとの探索は、もうあの辺の棚はほとんど終わっているから見つかりやすそうだ。
 サシャとの探索は、なにか重大な発見がある気がするな。
 薬剤室は、まだ危険な感じがする。



 ↓2

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室前)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室前)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)


クリスタ「エレン! また来てくれたんだね」

エレン「ああ。あと一息だからな」

 クリスタが小さな頃に見たという、切り裂き魔と芸術家のことが書かれた紙片。
 今日こそ見つけてみせる。

エレン「よし、気合入れて探そうぜ」

クリスタ「うん!」




>注意力判定……
↓1 下二桁が50±(33+5)で成功

>失敗



エレン「…………」

クリスタ「…………」

 黙々と本の中身を確認する作業をするが、未だ見つからない。

エレン「…………」

クリスタ「…………」

エレン「…………」

クリスタ「…………あ、もうこんな時間だ」

エレン「え? あ、本当だ……もう午前は終わりか」

 結局、今回も探し物は見つからなかった。
 



エレン「午後はどこに行くかな……」


 ↓2

ミカサ  (廊下)
アルミン (図書館)
ライナー (図書館)
ベルトルト(薬剤室前)
アニ   (研究室)
ジャン  (廊下)
サシャ  (廊下)
コニー  (薬剤室前)
クリスタ (図書館)
ユミル  (廊下)


エレン「いや、本当にあと一息なんだ! 午後も手伝うからな」

クリスタ「分かったよ。今度こそ見つけようね」

 流石に今回は見つかるだろう……。


>注意力判定……
↓1 下二桁が50±(33+5)で成功

>成功!!!


エレン「…………」

クリスタ「…………」

 本を取っては中を確認し、棚に戻していく。
 午後になってから暫く時間が経ったが、未だに紙片は見つからなかった。

 しかし順調に未確認の本は減り、とうとう残り一冊となった。
 この一冊を確認すれば、もうここら辺の棚にはないということになる。

クリスタ「もしかして、私が見逃しちゃったのかも……」

エレン「見逃したのは俺かもしれないな。とにかくこれを確認しよう」

 あまり期待せずに俺は本を棚から取り上げて開いた。
 と、どこかに挟まっていたらしい紙片が本から滑り落ち、ひらひらと床に落ちていった。

クリスタ「あ……!」

 素早くクリスタが拾い上げて視線を巡らせる。

クリスタ「うん……これだよ、私が昔見た紙。けど、憶えてなかったことも書いてある……」

エレン「そうなのか? ちょっと見せてくれ」

クリスタ「あ、うん」

 ようやく発見できたことに安堵しながら、俺はクリスタが差し出した紙片を覗き込んだ。



>【エーテル世界についての報告書(3)】を手に入れた

【エーテル世界についての報告書(3)】

我々は目的のために実験を進めた。そうする内に、ある事実が分かった。エーテル世界に滞在するためには、2つの条件がある。
1つは、死の淵にあること。しかし、本当に死んでしまってはエーテル体も直に消えるらしい。
ここで我々の目的のために重要なのは2つ目、エーテル体をエーテル世界に常駐させることだ。そしてそのために必要なものは、確固たる行動原理のようであった。

我らが実験体に使った死刑囚……切り裂き魔はエーテル世界においても長く滞在し、執拗にOを切り裂こうと狙ったらしい。やがては切り裂き魔も死んでエーテル世界からも消えたが、Oの報告では死んだはずの時間より幾日か長くエーテル世界に留まっていた。

他にも、芸術的感性との相関を調べるために攫った死の淵にあった芸術家も、エーテル世界で一心不乱に絵を描き上げて、Oに見せてはこっそりその反応をのぞき見ていたらしい。
この芸術家も死後数日エーテル世界に留まっていたが、やがてはやはり消えたという。

何かエーテル世界での目的、取るべき行動があれば、その分そこに長くいられるようだ。


エレン「……はあ?」

 その文章を読み終え、もう一度最初から読む。
 だがやはり……意味が分からない。

エレン「やっぱりここは……エーテル世界だったのか?」

 切り裂き魔。芸術家。
 この世界にも存在した奴らは、この文章によればエーテル世界にも存在している。
 ならばこの二つの世界が同じだと判断するのはおかしくないだろう。

 だが……消えた?


クリスタ「どういうことなんだろう……私たちは、確かに見たよね?」

エレン「ああ。芸術家自身は実際に見てはいないが、切り裂き魔は確かにいたはずだ」



 ダメだ。意味が分からない。
 とにかくこれは皆に報告しよう……。


 その夜の会議では、俺たちの報告に皆が首を捻っていた。
 やはりここはこれらのレポートの言うところの『エーテル世界』だったのだろうかと。

 だが、レイス家で行われていた実験。
 ここにやってきて、そして消えた切り裂き魔と芸術家。
 そして、Oの存在。

 発見は成功したが、分からないことはどんどんと増えているようだった。



 

 いくら考えても何も出てこず、当番のミカサとベルトルトは夕食を作りに行った。

 俺はどうするか……。


↓3

1.考えや発見を整理する
2.誰かに話しかける(名前も)


 ダメだ……よく分からない。
 こんな時は、アルミンに少し聞いてみるか。

エレン「アルミン、ちょっといいか?」

アルミン「あ、エレン。どうしたの?」


↓2

1.【レイス家】について
2.【エーテル世界についての報告書(3)】について
3.【他愛のない話】について
4.【被験者Oについてのレポート(2)】について

突如終了→電源入れて書き込む→更新しよう→突如終了→電源入れる……え、つかない(今ここ)

参りました……取り敢えず携帯でチョコチョコやってます

突如終了のやつ前俺のパソコンも起こったわ
どうやらマザーボードが壊れてたらしい

【エーテル世界についての報告書(3)】について



エレン「今日見つけたあのレポートについて、ちょっと話を聞きたくてな」

アルミン「うん、僕もちょうどあれについて考えたかったんだ」

 やはりアルミンも気になっていたのだろう。

エレン「よし、それじゃあ一緒に考えようぜ」

アルミン「うん」



エレン「初っ端から気になる文があるよな……」

アルミン「『我々の目的』……どうやらこの文章を読む限り、このエーテル世界でずっと生きることみたいだね」

エレン「その為に実験をしたんだよな。切り裂き魔と、芸術家か」

アルミン「どちらも共通点があるね。切り裂き魔は死刑囚だったけど、その最期は定かじゃなかった。芸術家はアニが聞いた噂話だと、動けないくらいに重病だったのに病院の窓から抜け出した」

 実際には芸術家は抜け出した訳じゃなく、この研究をしていた奴らに実験体として誘拐されたようだ。

アルミン「次の文も不穏だ。エーテル世界に行くためには、死の淵になくちゃいけない。しかも実際に死んだらそこからいなくなってしまう」

エレン「ってことは、ここは死後の世界とは違うんだな」

 俺たちはやはり生きているということだ。だがこいつらの言っていることが正しいなら……。

アルミン「うん、現実世界の僕らは死の淵にあるってことだ。多分ね」

エレン「…………」





エレン「で、確固たる行動原理に……エーテル体ね」

アルミン「エーテル世界からの流用だろうね。意味としては、精神体みたいなものだと思うよ」

エレン「精神体だから、心をしっかり持っていれば長持ちするってか?」

 理屈に合っているというか、どこかズレているというか。

アルミン「わからないのは、未だにここにいる切り裂き魔や……それに恐らくは芸術家もだね、二人共、このレポートの中では消えたことになっている」

エレン「それじゃあ、俺たちが会ったあいつらは何なんだろうな」

アルミン「そうなんだ、時間を置いて復活したか……それとも」

 アルミンは少し言い淀んだ。

アルミン「いや、やっぱり止めておくよ。まだ手がかりが少なすぎるからね」




 アルミンと【エーテル世界についての報告書(3)】について 話した。

ううん……申し訳ないのですが、やはりパソコンが沈黙を貫いているので取り敢えず今日はこれで終わります

諸々のデータがパソコンの方に保存されているので、どうにも続けられない状態です

やはり呪いなのでしょうか……
ともかく直り次第再開します

呪いだとしたら皆さんもお気をつけください(フラグ)

>>227
自分のはノートなんで、もし同じ状況なら修理出さないとですね……

やはりPCはウンともスンとも言わない
残念なお知らせというのは土曜日にまた用事でお休みを頂くということだったのですが、もはやそれどころではなくなってしまいました

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