ケチャミン「……」ギロッ(57)

アニ「最近、何故か頭に赤い何かを被ったアルミンがすごい目で睨んでくる」

ケチャミン「……」ギロッ

アニ「しかも私限定」

ケチャミン「……」ジー

アニ「どうすればいいのさ。一挙一動見られてるとさすがにやり辛いんだけど」

アニ「もしかして私アルミンに嫌われて……?」

ケチャミン「アニ…」スッ

アニ「」ビクッ

ケチャミン「これ、座学の教室に忘れ物」ヒョイ

アニ「え?あ、ありがとう」

ケチャミン「気をつけてね」スタスタ

アニ「嫌……んん?」

ケチャミン「……」ギロッ

アニ「あ、また遠くから睨まれてる」

アニ「何なの…」

ケチャミンって血だらけアルミンのことでいいのか?

アニ「逆にこっちから睨んでやればいいのかもね」

アニ「よおし……」ギロッ

ケチャミン「……」ギロッ

アニ「……」ジー

ケチャミン「……」ジーー

アニ「……」フィ

アニ「駄目だこれ。うん、思ってたより恥ずかしい。ただの見つめあいっこじゃないか」

アニ「何でアルミンは逸らさずにいられるの…?」

ケチャミン「……」ジッ

アニ「視線が痛い」

アニ「顔が恐ろしい」

>>2
はい

目の大きさでそんな気しないけど、何気にジャンとかの三白眼よりも凶相してる時あるよね
アニメ17話とか、四白眼比率高すぎて吹く

アニ「いつものアルミンは、もっとほんわかしてて」

アニ「優しくて…笑顔で…」

アニ「……」


アニ「…嫌われちゃったんだね」シュン

ミーナ「アニ?どうしたの?」

アニ「ミーナ…」

アニ「アルミンが…」

ミーナ「あ、あぁ…最近変だよね」

ミーナ「頭赤いし、顔恐いし…」

アニ「それにずっと睨んでくるんだよ」

ミーナ「アルミンが?」

アニ「アルミンが」

ミーナ「…うーん、変だねえ」

アニ「きっと私嫌われたんだよ」

ミーナ「はえ?」

血塗ンかわいい


ミーナ「…アルミンがアニを嫌ってるようには思えなかったけど」

アニ「嫌いになるようなこと言ったのかも」

ミーナ「あー…」

アニ「ちょっとは擁護しなよ」

ミーナ「いやアニって口悪いからさあ…」

アニ「……」ズーン

ミーナ「ま、まだわからないって!今のアルミン変だし、それと関係あるかもよ?」

アニ「私のこと嫌いすぎておかしくなったんじゃないの?」

ミーナ「」

ミーナ「……え、えっと…」オロオロ



ジャン「おめーらいい加減にしろよ、暗いオーラ撒き散らすんじゃねえ!」

マルコ「ジャン!そんな言い方しなくてもいいだろ」

クリスタ「そうだよジャン。…ミーナ、アニどうかしたの?」

ミーナ「実は…」

カクカクシカジカ

クリスタ「確かにアルミンここの所変だったよね」

ジャン「んなの気にするほどじゃねえだろうが。アルミンに睨まれてもかけらも恐くねえよ」

マルコ「恐い恐くないの問題じゃないよ」

アニ「…」

ミーナ「誰か事情を聞いてくる、とか?」

マルコ「一番適任なのは…エレンやミカサなんだけど…いないね」

マルコ「僕探してくる」


クリスタ「マルコがミカサ達を探してくるまで誰かアルミンに聞いてみる?」

ジャン「んなめんどくせえこと…」

ミーナ「ならジャンが一番じゃない」

ジャン「はあ!?」

アニ「そうだね。あんたはあの状態のアルミンが恐くないみたいだし」

ジャン「なんで俺が…」

クリスタ「お願い、ジャン」キラキラ

ジャン「ふっ、俺が行ってやるよ」

クリスタ(ちょろい)

ジャン「おーいアルミン」

ケチャミン「何?」

ジャン(ちらりともこっちを見ねえ)

ジャン「お前さあ、どうしたんだ?」

ジャン「頭に何かかかってるし、恐ろしい顔してるしよぉ」

ケチャミン「僕はいつも通りだよ」

ジャン「アニも言ってたぞ、お前が見てくるって」

アルミン「えっ」シュワッ

ジャン「お?」

ケ、ケチャミン「ア、アニは関係ないだろ」ギロッ

ケチャミン「用はそれだけ?」ギロッ

ジャン(おうふ。ようやくこっちを見たと思ったら恐!刺されそうだぞ俺が!)



ミーナ「ジャン選手威勢よく行ったわりにはビビっております」

クリスタ「さすがジャン」

アニ「…今のアルミンは強敵だね…」

クリスタ「あ、帰ってきた」

ジャン「…」

ミーナ「で、収穫は」

ジャン「用がないならもういい?って言われて…すげえ睨まれたから…」

アニ「悄悄と帰ってきたの?」

ジャン「…はい」

アニ「…」チラッ

ケチャミン「…」ギロッ

アニ「あ、また…」

クリスタ「駄目ジャン」

ミーナ「そもそもジャンにやらせたのが間違いだったわ」

アニ「こいつに細かい気配りとかできるはずないしね」

クリスタ「よおし、次は私が」フンヌ

アニ「がんばってクリスタ」

ミーナ「期待してる!」

ジャン「…女神…」


クリスタ「アルミン!」

ケチャミン「何?」

クリスタ(本当にこっち見ない。ずっとアニだけ見てる…)

クリスタ「何か、困ってることとかある?」

ケチャミン「特にないよ」

クリスタ「そんなことないでしょ?」

ケチャミン「大丈夫」

クリスタ「…ねえ、もしかして今アルミンが変なのって三日前に私とアニとライナーで話してたことと関係ある?」

アルミン「」ピク

クリスタ「あるんだ」ニコ

ケチャミン「ないよ…」

クリスタ「…」

クリスタ「ライナー、ユミル!」パチン

ライユミ「「ハッ」」シュバッ



ミーナ「おおっと、クリスタ親衛隊が召喚されたぁ!」

ジャン「クリスタ選手、余りにアルミンが口を割らないので強硬突破に出る模様です」


アニ「乱暴は良くないと思うんだけど…」

ミーナ「…心配?」

アニ「べ、べつに」

ミーナ「…」ニヤ

親衛隊ワロタ



ミーナ「そういえばぁ、今日女子で話してたんだけどぉ」

ジャン「何だよいきなり…」

ミーナ「最近のアルミンっってカッコイイって話題になったんだよねぇ」

ジャンアニ「…は?」

ミーナ「アルミンって顔は悪くないけど、言ってしまえば男らしさが足りないじゃん?」

アニ「そんなこと…」

ミーナ「でも今って常に真剣な表情で対応もクールじゃない?そこにぐっとくる女子がいるみたい」

ジャン「はぁ?ねーよ」

ミーナ「だからジャンは駄目なんだよ」

ジャン「何だと?」

アニ「…」

だからジャンはモテないんだYo!



アニ「私は…」

アニ「いつものアルミンのが良いよ…」

ミーナ(そう言うと思った)ニヤニヤ

ミーナ(無自覚なんだろうな、アニったら…)

ミーナ(アルミンがアニを見てるのと同じくらいアニもアルミンを見てるってことに)



ジャン「どうでもいいけどアルミン、ユミルに羽交い絞めされてるぞ」

ミーナ「ええ!?」

アニ「とめ…」


バンッ

エレミカ「アルミン!」

マルコ「…よ、呼んできたよ」

なんか臭さそうな展開だな

ああ、ケチャップ臭がな…


ミカサ「どういう状況?」

エレン「おい、ユミル!アルミンを離せ」

ユミル「…ちっ」バッ

ケチャミン「…けほ、けほ」

ミカサ「アルミン…大丈夫?」

ケチャミン「…うん」


ミカサ「アルミンがおかしいといわれて来てみれば…」

エレン「いつものアルミンじゃねえか。何がおかしいんだよ」

ジャン「お前の目は腐ってんのか!頭と顔が明らかに普段のアルミンじゃねえだろ」

エレン「はあ?腐ってるのはお前の頭だろ」

ミカサ「やめなさい」


ミカサ「確かに目をいつもより開いていてアルミンじゃない臭いがする」

エレン「そうか?喧嘩した時によく見るぞ俺は」

アニ「喧嘩?私喧嘩なんてしてないけど」

ミカサ「なんにせよみんなが驚いているのは事実。アルミンから事情を聞いてみよう」

ミカサ「ここじゃ話にくいだろうから外で」

クリスタ「あ、ミカサ!」

クリスタ「実はね、この前…」ボソッ

……

期待


クリスタ『好みのタイプ?』

ライナー『あ、ああ。クリスタはどんな奴が好みなんだ?』

クリスタ『私かぁ…私は、…屈強な人かな』

クリスタ(屈服させたい)

ライナー『!そ、そうか…!』

ライナー『お前はどうだ?アルミン』

アルミン『僕は…優しい人、かな』

アニ『あんたらしいね』

アルミン『え、えっと…アニはどうなの?』チラッ



アニ『私は……男らしい人、かな』

アルミン『!』

クリスタ『わかる、冷たい態度とか血に飢えた目とかいいよねっ』ガシッ

アニ『え、?あ…うん?』

クリスタ『わかるよ…見つめられたらもうイチコロだよね!』

アニ『えっと…そうだね?』

アニ(さっぱりわからないけど取りあえず頷いておこう)




アルミン『…血…冷たい…イチコロ…』



……

クリSタ


ミカサ「…」

ケチャミン「…」

エレン「…」

ケチャミン「何?二人とも…」

ミカサ「クリスタから聞いた」

ケチャミン「…!」ギロッ

ミカサ「そんな目をしない」

ケチャミン「…ぅ」

ミカサ「アルミンはおバカさん」

エレン「今回は俺もミカサに賛成だ」

ミカサ「クリスタの言ってることを真に受けて、アニに実行するなんてバカ」

ケチャミン「…だって、アニだって…賛同してたし…」

エレン「お前…あれを信じたのかよ」



ケチャミン「こうするしかなかったんだ、僕みたいなやつが…アニに…」

ミカサ「例えば今みたいなことして、アニがアルミンかっこいいとなったとしよう」

ミカサ「アルミンはそれでいいの?」

ミカサ「自分を繕ってアニに認められても、いいの?」

ケチャミン「…」

ミカサ「そんなことしても意味がない。違う?」

ケチャミン「…」コク

うぶだなぁ



エレン「そのままで良いんだよ、アルミンは」

ミカサ「そう。今のままではアルミンの良い所、丸つぶれ」

ケチャミン「…エレン…ミカサ…」

ケチャミン「ごめん、僕が間違ってた…」

ミカサ「謝る相手は私たちじゃない」

エレン「そうだぞ。アニのやつアルミンに睨まれるって随分落ち込んでたらしいし」

ケチャミン「!」

ケチャミン「…ぼ、僕アニに謝ってくる!」タタタ

一途なアルミンいいね!


アニ「…」

アニ「アルミンはエレンたちに任せて一旦解散ってなったけど…どうなってるのかな」

アニ「…」ハァ

タタタ…

ケチャミン「アニ!」

アニ「え?…あ、アルミン!」

ケチャミン「…」

アニ「…」

ケチャミン「…その、ごめん…僕…君に、嫌な思いをさせて…」

ケチャミン「でもこれだけは知っててほしい」

ケチャミン「僕は君のことが嫌いで睨んでたわけじゃないんだ」


アニ「え…じゃあ、何で…?」



ケチャミン「そ、それは…」


ケチャミン「アニの…アニのことが…」


アルミン「好きだから!」



アニ「!?」


アニ「え、え!?」


アルミン「…あ…しまった!い、今のは忘れ…」

アニ「アルミン、私のことが好きなの?」

アルミン「…う、うん」カアア

アニ「嫌いじゃないの?」

アルミン「…もちろん!」

用事
続きは夜で

乙乙
これは期待するしかない

アルアニはいいね
期待

この血まミン…というかケチャミンは可愛いな

アニ「何で私なの?他に女なら幾らでもいるでしょ。ミカサとかサシャとか、クリスタとか……」

アルミン「え、ぇえと、話さなきゃ駄目かな?告白したたけでも恥ずかしいのに好きになったきっかけとか話したら恥ずかしくて死にそうなんだけど」

アニ「聞きたい。人から告白されるなんて始めてだし、……」

アルミン「わかった。でも、引かないでね?……ずっと前の技巧の時間に…」

……




アニ『アルミン、いい?ここの組み立てがよくわからないんだけど』

アルミン『ああ、そこはちょっと工夫がいるからね。貸して、…ここをこうして…こうすれば…』カチャカチャ

アルミン『うん、出来た!後は教本通りにやっていけば大丈夫なはずだよ』

アニ『ありがとう。それにしても上手いもんだね。私が数十分こねくりまわしても出来なかったものを一瞬でやっちゃうんだから』

アルミン『いやあ……。僕、頭で考えて物を弄くるのが好きなんだ』

アルミン『でもそれぐらいしか特技がないし、兵士としては完璧な劣等生だし、…ダメダメだよ』ハハ

アルミンかわいい


アニ『ダメダメじゃないでしょ。誰しも得意不得意ってもんがある。偶々あんたの不得意が運動だっただけ』

アニ『それでも不得意なりに回りに必死で食らいついてく根性もある』

アニ『私はさ、アルミンの利発的な所や根性ある所、尊敬してるよ』

アルミン『……!』

アルミン(初めてだ。そんな風に、言われたこと…)

アニ『あんたが良ければ、次からも教えてくれない?私技巧って苦手なんだ』

アルミン『えと…、喜んで!』




アニ「覚えてるよ。あれがきっかけでアルミンと仲良くなったんだ。忘れるはずないでしょ」

アルミン「そうだったね。あの時、アニから尊敬してるって言われてとっても嬉しくて、それはもう空でも舞い上がらん気持ちだったんだ」

アルミン「初めて、尊敬なんて言われたからさ」

アルミン「それからアニが見てるから頑張らなきゃって意識するようになって、次第に僕の中のアニの存在がどんどん大きくなってって…」

アルミン「気付いたら、好きになってた」

アルアニって捏造に捏造を重ねてようやく成立するカプだよね
エレアニやベルアニとは大違いだわ

まさにSSの醍醐味だよな

そういやSSだと仲良し扱いのアニとミーナだけど、実際のところ原作でアニとミーナが仲良い描写はあったっけ?

ハッキリ言ってSSは原作じゃない二次創作なんだから、捏造とか言ってたらマヌケだろ

こいつ安価スレでも暴れてた基地だからスルーしたほうがいいよ


アルミン「その結果、たどり着いたのがこれだ。君には嫌われたって文句は言えないね」

アルミン「アニを終始睨み付けるなんて、僕どうかしてたよ…」

アニ「まあ、あれはクリスタの言ったことを適当に返した私のせいで誤解させちゃったわけだから、あんただけが悪いってことじゃないよ」


アニ「……私は、……好きな人とか、よくわからないけど……」

アニ「あんたと居るのは、心地良いと思う」

アニ「だから……その、もしアルミンが私と付き合いたいとか思ってるなら……そうしても良いよ」

アルミン「」


アルミン「え?」

アルミン「え、えぇえ!?」


アルミン「……そりゃアニと恋人になれたら良いなとかは思ったりしたけどさ、……いや、やっぱりよくないよ!好きじゃないんだろ?だったら…」

アニ「良い!…私が、許可してるんだから」

アルミン「許可って…」

アニ「今日から私とアルミンは恋人、いいね?」

アルミン「う、うーん…、うん……」


アルミン「でも…アニわかってるの?恋人って、手繋いだりハグしたり……」

アニ(さっきから気になってたけど、アルミンから何か匂いがする)クンクン

アニ(これは……)ペロ

アルミン「き、キスとかするん……!?」バッ

アニ「あ、アルミンの赤いのってケチャップだったんだね。美味しい」

アルミン「お、美味し………ななな、な、なななああ!?」カアアア

ケチャミンかわいい

>>43>>46
これだけ言わせて欲しい

エレアニとアルアニって捏造度同じくらいだと思うの…


アルミン「あ、アニ今……今、目元を、ぺろって…ぺろって舐め……!?」ボフッ

アニ「え?」

アニ(あ、私今何を…)カアアア

アルミン「まだ手も繋いでないんだから!早いよ!一応順序を踏んでからじゃないと……!」

アニ「ごめん、つ、つい……。恋人だから良いかなって…」カアア

アルミン(……あ、かわいい)

アニ「嫌だった、でしょ。ごめん…」

アルミン「…」



アルミン(いや、僕が間違ってた)

アルミン(なんかもう、ね。順序とか、……ぶっちゃけどうでも良くね?)

アルミン(僕アニがかわいければなんでもいいや)

……

アルミンに完全同意



エレン「で、何だあれ」

アルミン「アニー」ギュー

アニ「ちょ、ちょっとアルミン!みんな見てるからあんまりひっつかないでよ」カア

アルミン「えぇ?嫌なの?……でも残念!やめてあげない」ギュー

アニ「のし掛からないでよ、重いっ」ググ


ミカサ「仲直り出来たついでに付き合い始めて、今までツンツンしてた反動でデレミンになってると思われる」

エレン「アニも満更でもなさそうだな。にしても何がどう転がって付き合うまで至ったんだよ」

ジャン「人騒がせなバカップルがまぁた増えたのか」

クリスタ「これって半分は私のお蔭?」

ミーナ「騒動の半分もクリスタのせいだけどね」

ミーナ「雨降って、地固まるってやつ?」

ミカサ「アルミンが幸せそうなら、それでいい」




アルミン「アニ、」ニコニコ

アニ「何さ」

アルミン「だぁいすきだよ」

アニ「……」

アニ「……私も」ボソ

アルミン「え、何て?」

アニ「な、何でもない!」




おしまい

乙だ!ギロッ


OPのケチャミンはマジイケミン

シンプルに良かった

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