アニ「夢から覚めると」(123)

ネタバレあり 世界観崩壊
キャラ崩壊(アニのみ)

あれからどれくらい経っただろう

懐かしい雰囲気を感じて私は目を開けた

水晶化した私の前にライナーとベルトルトがいた

どうやら出てこいといっているようだ

アニ「久しぶり・・・なのかな?」

ライナー「まあな」

ベルトルト「苦労したよ」

・・・?なんか二人の雰囲気が違うような・・・

よく見ると、ベルトルトは髪が少し伸びていた

しかしそれだけじゃない なんか大人っぽくなったような・・・

アニ「二人とも老けた?」

ベルトルト「老けたって・・・」

ライナー「成長したと言え」

成長した・・・ということは

アニ「水晶化してから、けっこう経ったみたいだね」

ライナー「ああ、二年経った」

二年・・・随分経ってるな・・・いや、たった二人で私を救い出したことを考えると早いのかもしれない

アニ「で、状況はどうなってるの?私を助け出せたってことはそんなに悪くなさそうだけど」

ベルトルト「ああ、そのことなんだけど」

ライナー「二年前とは事情が変わった すぐに準備してくれ」

アニ「え?何の準備?」

ライナー「故郷に戻る」

アニ「え?」

故郷に戻る?ってことは任務はもう?いや二年前とは事情が変わったって言ってた

アニ「それってどういう・・・」

エレン「おーい!ライナー、ベルトルト!」

アニ「!」

そこには、以前より髪が伸びたエレンがいた

アニ(エレン!?何であいつが・・・ってやばい!殺される!)

エレン「! ようアニ・・・久しぶりだな・・・」

アニ「・・・」

ライナー「エレン」

エレン「わかってるよ」

私はあいつの上司を殺した・・・どんな顔して会えってのよ・・・

? ちょっと待って
ライナーたちはばれてないの?あの二人はこいつの母親が死ぬ原因になったのに生きてるってことは・・・

エレン「アニ・・・お前達の事は全部聞いた」

アニ「!」

エレン「そしてこいつらにお前が水晶化してから少し経った時一度捕まって、シガンシナの俺の家までいって巨人の秘密も全部知った」

エレン「そして、巨人は・・・特にお前達みたいな巨人になれる人間はただ憎むだけの存在じゃないとわかった」

アニ「・・・」

エレン「だからって完全に許した訳じゃない なんだかんだいってお前は上司を殺したし、こいつらは母さんが死ぬ原因を作った」

エレン「だけどお前達の苦しみを知ったし、なにより状況が違う」

エレン「とりあえず、仲直りしようぜ」スッ

アニ「!」

アニ「グスッ・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・」グッ

アニ「で?状況ってのは?」

ライナー「それはだな・・・」

「「おーい!」」

ライナー「ん?お、あいつらか」

話を聞こうとしてると前から二人の男女が歩いてきた

男は165cmくらいの短髪、女はそれより少し大きいくらいの背に、首もと程の長さの黒髪だった

女「これから出発ですか・・・ってアニじゃないですか!」

男「久しぶりだな」

こいつらどこかで見たような・・・って、近くに来た顔とその口調で分かった こいつらは・・・

アニ「サシャ、コニー・・・」

サシャ「お久しぶりです!」

コニー「二年ぶりか?お前は成長してないんだな」

この二人も髪型や雰囲気が随分変わっていた なんというか、大人びた気がする

アニ「あんた達・・・私を憎んでないの?」

サシャ「え?いや怒ってはいますよ!あんな怖い目にあわせて!」

アニ「いや、そうじゃなくて・・・私は人をいっぱい殺したんだよ?」

コニー「俺たちもお前らのことや巨人の秘密を知ったんだよ」

サシャ「あれを知ったら憎めませんよ・・・」

ライナー「すまない 急いでいるんだ そろそろ・・・」

サシャ「あ、そうでしたね」

コニー「悪かったな引きとめて無事に帰ってこいよ」

ライナー「ああ、行くぞお前ら」

エレン「ああ」

ベルトルト「急ごう」

アニ「う、うん」

アニ(・・・)

アニ「あんた達、髪型変えたんだね 性格も随分大人びてるし」

サシャ「え、ああ・・・」

コニー「一年半前にいろいろあってな・・・」

アニ「一年半前?」

サシャ「私も・・・」

アニ「?」

ライナー「おい!行くぞアニ!」

アニ「あ、ちょっと待って!」

サシャ「行ってらっしゃいですー」

アニ「で、何しに故郷へ行くの?」

ライナー「それはな・・・」

?「よう、今から出発か?」

アニ「!」

こいつはそんなに変わってないから分かる ジャンだ・・・

ジャン「・・・!アニ・・・起きたのか・・・」

アニ「ああ、あんたは直接襲ったから私を憎んでるだろ?」

ジャン「ふん、『あれ』を知ってもそんなことを言うようなやつじゃねえよ」

ジャン「それにお前、俺やアルミンをいつでも殺せたのに、そうしなかっただろ?」

アニ「・・・」

確かに私はこいつやアルミンを殺せたのに殺さなかった

そのせいで正体がばれてしまったんだけど

ライナー「すまないジャン、急いでいてな」

ジャン「ああそうだったな アニ、お前への不満は帰ってからたっぷり聞かせてやる覚悟しとけよ!」

アニ「あんたは見た目も中身もたいして変わってないんだね」

ジャン「うるせー!・・・と、おいエレン!」

エレン「なんだ?」

ジャン「早く帰ってこいよ!お前がいねえとミカサが悲しむんだからな!」

エレン「ああ、わかってるよ」

アニ「・・・訂正するよ あんたがそんなことを言うなんて 変わったね」

ジャン「ああ・・・一年半前にちょっとな・・・」

アニ「?」

壁を出ると前までは平地だったそこは木や岩がそこかしこにあり立体機動に適した地形に変わっていた 聞いてみたけど、どうやら一年半前に何かあったらしいこと以外何も分からなかった

ライナー「よし、行くぞ」バシュッ
ベルトルト バシュッ
エレン バシュッ
アニ バシュッ

ベルトルト「アニ、立体機動は久しぶりだけど大丈夫かい?」

アニ「うん大丈夫みたい」

アニ「エレン、ミカサとアルミンはどうしてるの?」

エレン「ん?ああ、アルミンは調査兵団を辞めて技師になったよ」

アニ「え?何で?」

エレン「一年半前にちょっとな・・・」

アニ(またそれか)

アニ「ミカサは?」

エレン「あいつは今も調査兵団にいるぞ」

アニ「いや、あんたが外に行くってなったら一緒に行くとか、せめて見送りくらいには来ると思ったんだけど」

エレン「ああ・・・お前が水晶化した頃から少しの間まではそうだったな・・・」

アニ「え?」

ライナー「おい!あんまり無駄話するな!舌を噛むぞ!」

アニ「ちっ・・・」

ってかこいつら二年で変わりすぎてない?一年半前に何があったってのよ!
ってそういえばまだ何しに行くのかとかシガンシナに何があったのか何も聞いてない!
ライナーに話かけると何か邪魔が入る
そしてサシャ達の話を聞こうとするとこいつが毎回邪魔をする!
ベルトルトに聞こう・・・

アニ「ねえベル・・・」

ライナー「おい!巨人が出たぞ!」

アニ(このゴリラアアァア!!!)

ベルトルト「ライナー!エレン!あいつは・・・」

エレン「ああ、間違いねぇ」

アニ(え?何?)

前方にいたのは1体の巨人だったが何か雰囲気が違う 奇行種?いやそれも何か違う気が・・・

エレン「3人ともあの木の上にいてくれ!」

エレン「あいつは俺がやる!」ガリッ

エレン巨人体「ウオオオォオオ!!!」

謎の巨人「・・・」ズズズ

アニ「!」

アニ「腕が刃に・・・?」

ライナー「ああ、俺たちは『刃(やいば)の巨人』と呼んでいる」

アニ「なに、あれは?奇行種なの?」

ライナー「いや、違う もちろん通常種とも俺たちのような巨人化できる人間とも違う」

ライナー「よくわからんが、特殊能力を持った巨人が一年前から現れてな、俺たちは『変異種』と呼んでいる 普通の巨人より多少知能があるらしい」

アニ「なるほど、故郷へ行くのはあれが関係してるのか」

ライナー「いや全然違うぞ」

アニ「・・・」

ライナー「雷を操る巨人や地面に潜る巨人、透明になる巨人など様々な巨人と俺たちや人類は戦った」

ベルトルト「苦しい闘いだったけどなんとか勝ち進んで来たんだ」

ライナー「ああ、だけど7ヶ月前、あの巨人が現れた」

ベルトルト「僕たち3人で巨人化して挑んだんだけど負けてしまったんだ」

ライナー「俺たちも変異種とは一対一でも勝てていたのにあいつはあまりにも強かった・・・
特にエレンはボロボロにやられてな」

ライナー「ってどうしたアニ、頭を抱えて」

アニ「ちょっと待ってね 今までの情報を整理するから」

シガンシナの秘密→不明
故郷へ行く目的→不明
サシャの一年半前の何か→不明
コニーの一年半前の何か→不明
ジャンの一年半前の何か→不明
アルミンの一年半前の何か→不明
ミカサの何か→不明
壁の外の変化(一年半前)→不明
謎の巨人→通常種、奇行種、人間巨人とも違う『変異種』一年前に出現
刃の巨人→『変異種』が初めて現れた五ヶ月後に出現 鎧の巨人、超大型巨人、エレンゲリオンの3人がかりでも勝てなかった

分かってること少な!
ってか何よ『変異種』って!世界観が崩れるわ!

アニ「あんたらが3人がかりで勝てなかった相手にどうやってエレン一人で勝つのよ!」

ライナー「ふ、甘いなアニ」

ベルトルト「僕たちがこの七ヶ月何もせずに過ごしたとでも?」

アニ(うざ・・・)

刃の巨人「・・・」ダッ

エレン巨人「ウオオオォオオ!!!」ダッ

ライナー「始まったぞ!」

刃の巨人「・・・」ブンッ

エレン巨人「ガアァア!」(無駄だ!)キンッ

ベルトルト「腕を硬化させてガードした!」

アニ(見りゃ分かるよ)

エレン巨人「ウオオ!」(くらえ!)

刃の巨人「!」
バッキィイイ

エレンの拳が顔面を貫き刃の巨人は後方へ飛ばされた
大したダメージじゃなかったのか回復力が高いのかはわからないがすぐに起き上がろうとする

エレン巨人「ガアァア!」
バキ!

だがエレンはその隙を与えず蹴りを叩き込む あれは痛いね

アニ「けっこう勝ってるじゃん」

ライナー「いや、まだだ」

ベルトルト「考えてもみなよアニ、硬化能力だけで倒せるなら鎧の巨人が負けるわけないじゃないか」

アニ「・・・どういうこと?」

刃の巨人「・・・」ズズズ

なにあれ?なんか刃の周りにオーラみたいなのが・・・

ライナー「出たぞ!」

ベルトルト「あいつは刃を一時的に強化出来るんだ!」

ベルトルト「たったの三撃でライナーの鎧にダメージを与えたんだ!」

それはすごい私の巨人体なんて豆腐みたいにきれるだろう

刃の巨人「・・・」ブンッ

エレンの首を狙ってその強力な一撃は放たれた しかし・・・

スカッ
刃の巨人「!」

その大振りをエレンはかがんでよける

エレン巨人「ウオオオォオオ!!!」
バッキィイイ

大振りをスカされよろけた刃の巨人をエレンのアッパーが炸裂する
敵はあごの肉をぶちまけながら上空へ吹っ飛んだ

エレン巨人「ウオオオォオオ!!!」

地に叩きつけられた刃の巨人にとどめを刺しに向かうエレン

ズザァッ
目の前まで迫ったエレンの行く手を阻むため刃の巨人は地面を大きく切りつける

すでに強化状態はきれているようだがそれでもそこそこの量の砂が舞った

エレン「グオッ!?」

ライナー「エレン!気をつけろくるぞ!」

砂埃でまだ見えない刃の巨人のところから刃がまっすぐ現れる
エレンは再び腕を硬化させそれをガードする
だが・・・

ライナー「な!?」

ベルトルト「もう一本だと!?」

直後に奴の左腕側からもう一本の刃が姿を見せる
同じようにまっすぐ放たれたそれはエレンの右肩を貫いた

エレン巨人「ガアァア!」(マジ痛え!)

砂埃はだいぶ収まり刃の巨人が姿を見せる
失っていた下顎はあらかた再生していた
やつは体制を立て直そうとするために左腕を引き抜こうとする
しかし・・・

刃の巨人「・・・!」

ベルトルト「刃が抜けない?」

ライナー「わかったぞ、エレンのやつ刺さったまま無理矢理再生させて刃を固定させたんだ」

エレン巨人「ウオオオォオオ!!!」

エレンが放った手刀が直撃し、刃の巨人の首が飛ぶ
うなじごと破壊したようで刃の巨人は蒸気を出しながら崩れ落ちた

見てくれてる人いるかな?
今日はここまで

続き
エレン「いてて・・・」

ライナー「よくやったなエレン」

ベルトルト「圧勝じゃないか」

エレン「肩をやられちまったけどな」

肩の回復を待つため少し休憩しようとしたがエレンは必要ないといって出発した

アニ「ねぇベルトルト、なにしに行くのかいい加減教えてよ」

ベルトルト「え?ああ・・・あのね」

ライナー「また出たぞ!」

こいつあとで蹴り飛ばす!こいつが悪くないのは知ってるけど蹴り飛ばす!

巨人「・・・」

そこには一体の巨人がいた
先ほどの刃の巨人にくらべると少しガタイが良い

アニ「あれも変異種?」

ライナー「おそらくな 今度は俺が行く」カッ

鎧の巨人「・・・」

二体とも同じような体型だったレスリングでも始めそうだ

鎧の巨人「フッ!」

ライナーは先手必勝と言わんばかりに敵に突撃しにいく すると・・・

巨人「・・・」ズズズ

奴の右腕が巨大なカナヅチのような形へと変貌する

ベルトルト「さっきの刃の巨人と同系等の能力みたいだね」

鎚の巨人「・・・」ブンッ
ガッシィイイ

振りかぶった鎚とライナーのタックルがぶつかり合う
そして

エレン「な、ライナーが・・・」

ベルトルト「押し負けただと!?」

しばらく拮抗していた二体だったがじょじょにライナーは押されついに片膝をつく形となった

エレン「まずいぞ!このままじゃライナーが潰される!」

ベルトルト「おいおいエレン、ライナーには『あれ』があるだろう?」

あれ?

エレン「・・・ああ、そういえばそうだったな」

アニ「ねえ、あれって?」

ベルトルト「見ていればわかるよ」

バッシィイイ

アニ「!」

突然鎚の巨人が弾き飛ばされた
鎚には大きな亀裂が走っている

アニ「何をしたの!?ライナーは動いてないのに!」

ベルトルト「あれこそライナーがこの二年で得た能力『リフレクト』だ!」

エレン「一瞬だけライナーに触れているものを跳ね返すんだ!」
えーなにそれ・・・

仰向けに倒れこんだ鎚の巨人にライナーは近づく
するとライナーの鎧がうなじを残して消えて行った

アニ「え?な、なにあれ?」

鎧が消えたかわりにライナーの右腕が形状を変える
なんか強化したって感じ?

ベルトルト「あれぞライナーのもう一つの技、アイアンフックだ!」

なにそれダサ・・・

鎧の巨人「フッ!」
ガッシィイイ

エレン「ガードしただと!?」

鎚の巨人は鎚を解除し、両腕でライナーのパンチを受け止める

エレン「おい!ベルトルト、あれ!」

ベルトルト「ああ、やるようだな」

アニ「!」

ライナーのうなじの残った鎧も消えて行く
それと同時に右腕がなんかもう一段階パワーアップした

ベルトルト「うなじの鎧は他の部位より練度が高いからね ずっと威力が上がるんだ」

よくわからないけど、どうやらそうらしい

グチャッ

鎚の巨人の上半身が潰れる
残った下半身は蒸気を出して骨となった

今日はここまで
ちなみに刃の巨人と鎚の巨人は2chのウソネタバレを参考にしました

続き
ライナー「ふう」

ベルトルト「お疲れ」

エレン「さすがだな、あっさり片付けちまいやがった」

ライナー「いや、あれはかなり力を使うから結構辛いんだぞ」

ベルトルト「どうする、少し休むかい?」

ライナー「いや、エレンも休まなかったのに俺が休むわけにはいかん」

という訳で出発したのだが、今ライナーは巨人になれないだろうし、エレンも数分しかもたないだろう
今変異種が出て来られるとキツイか・・・
それより今度こそベルトルトに聞こう

アニ「ねぇベルトル・・・」

ライナー「またまた来たぞ!今度は二体だ!」

アニ「あああぁああ!!!」

ベルトルト「どうしたアニ!?」

エレン「気でも狂ったか!?」

ライナー「無理もない連続して変異種と会ってるんだ・・・」

今度は二体、どちらも羽が生えていた質感はトンボのようで形はコウモリのように禍々しものだ

ライナー「く!どうする!?」

エレン「俺が行く!」

ベルトルト「大丈夫なのか!?」

エレン「ああ、あらかた治った!」ガリッ

エレン巨人「ウオオオォオオ!!!」

アニ「ベルトルト、あんたが行けば良かったんじゃ」

ベルトルト「そうしたいのはやまやまだけど、僕は戦闘型じゃないから・・・」

そうだ 超大型巨人は壁を破壊するほど強力な力を持っているが、動くことが出来ないという弱点があった あんな動き回るような巨人が相手では分が悪いだろう

ライナー「っておい!エレン!」

ベルトルト「か、肩が・・・」

アニ「膿んでる・・・!」

刃の巨人にやられた肩が化膿していた

ライナー「何が大丈夫だ!あの野郎!」

翅の巨人たちは、さっきまでのとくらべるとたいして強くなかったようで、エレンの両腕ラリアットをくらって沈んだ

少ないけど今日はここまで

エレン「肩が・・・」

ライナー「そりゃ、あんなに化膿してんのにラリアットなんてしたらなあ」

結局エレンの回復を待つことになった
ちなみに、私とベルトルトは見張り役を請け負わせられたため、何も聞けなかった

ベルトルト「おい!みんな来てくれ!」

後方を見張っていたベルトルトが叫んだ
みんなそちらに向かう

ライナー「どうした!また変異種か?」

ベルトルト「いや、もっとやばいかもしれない」

ベルトルトの向いている方を見ると・・・

エレン「あれは・・・!」

アニ「!」

遠くに大小様々な巨人の群れがいた
軽く30体はいるだろうか
このままでは5分たらずにここまできそうだ

ライナー「これはまずいぞ・・・」

確かにあの数の巨人がいっきにせめてくるとなると変異種を相手するよりよっぽど厄介だ 全員が巨人化しても勝てはしない 隙をみて逃げ出すほかないだろう

アニ「どうする?立体機動で逃げるか」

ベルトルト「いや、エレンは回復しきってないしライナーもまだ厳しいだろう あの中には奇行種もいるようだし、前方からも巨人が来たらどうしようもない」

アニ「じゃあどうするっての!?」

ベルトルト「僕があいつらを倒す」

アニ「はあ!?」

何を言ってるんだこのノッポは

アニ「あの数をどうやって倒すってのよ!」

ベルトルト「簡単だ 直接戦わずあいつらがここに来るまでに止めればいい」

そういうとスタスタと巨人の群れの方へ歩き出してしまった

エレン「確かにベルトルトしか止められないな」

ライナー「任せたぞ・・・」

アニ「あんたらも何言ってんの!?ベルトルトは、超大型巨人は戦闘型じゃないのに!」

ベルトルト「ああ、確かに僕は戦闘型じゃない」

ベルトルト「僕は・・・殲滅型だ」カッ

少ないけど、今回はここまで

何だこれおもしろ過ぎるぞ

>>73ありがとう
続き
超大型巨人「・・・」
ゴゴゴゴゴ
巨人の群れはもう100m近い距離まで近づいている
ベルトルトは一体どうやって倒すつもりなのか そう思っているとベルトルトは両手を前に突き出した手と手の間から空気の渦のような球体が現れる

アニ「あ、あれは?」

ライナー「ベルトルトは高温の蒸気を操れるだろう?」

アニ「う、うん」

操れるっていうのだろうか ただ皮膚から全範囲に噴き出してただけだったけど

ライナー「その応用だ 空気を圧縮して・・・」

アニ「やめようライナー これ以上はボロが出る」

とにかく空気の砲弾みたいなのを使えるようだ

ダンッ、ダンッ、ダンッ、ダンッ、ダンッ

エレン「あいつ五発も!?今までは三発が限界だったのに!」

ライナー「さては隠れて修行してやがったな」

あの巨体でどうやって隠れて修行してたのか気になる
壁の外なんてそうそういけないだろう

ベルトルトの放った空気砲は巨人の群れに直撃し大小様々な巨人は空中へ飛ばされては地面に叩きつけられていた
五発全てが命中した後には巨人は一体も立っていなかった

アニ「でもあれじゃ・・・」

ライナー「ああ、すぐに全員起き上がるだろうな」

アニ「なら今のうちに逃げるの?」

ライナー「いや、それじゃ少し時間を稼げただけでなんの解決にもなってない 前方から巨人が来たら終わりだ」

アニ「じゃあどうするっての?」

ライナー「見ていればわかる」

なんでこいつら頑なに説明しないんだ

ゴオオオオ
アニ「!」

今度は手から熱風のようなものを放射した
そして・・・

巨人A「アアアァア!!!」
巨人B「ギャアアアァア!!!」

巨人たちは断末魔の悲鳴をあげる

アニ「巨人が燃えて・・・いや、溶けて?」

どっちかはわからないがあの熱風は超高温のようだ
巨人のあの厚い皮を消すだなんてよっぽどの高火力だ
結局巨人は一匹残らず骨だけとなった

今日はここまで
そろそろ終わりかな

ベルトルト「ふう」

エレン「すげえなさすがベルトルトだ」

ライナー「すぐに出発できそうか?」

ベルトルト「うーん、少し休みたいな エレンの肩もまだ治ってないみたいだし」

エレン「悪いな もう少しで治りそうなんだが」

まだ治ってないのか・・・それにしてもベルトルトナイスだ
こいつら全然休憩しようとしないから巨人化してない私も少し疲れちゃったし

書き忘れたけど続き

ベルトルト「巨人化した時にあっちに湖が見えたんだ あそこは結構高い木や岩があったし、そこにいかないか?」

湖か・・・喉も渇いてたしちょうどいい いや、まてよ・・・


ライナー「プハー!生き返った!お前ら飲まないのか?」

エレン「俺は巨人が浸かってたかもしれない湖の水を飲もうとは思わねえ」

ベルトルト「同じく」

アニ「だね」

ライナー「何で飲む前に言ってくれなかったんだよ!」

私も気づかなかったら飲んでいただろう危ない危ない

ライナー「あー、気分悪くなってきた・・・」

ベルトルト「とりあえず、その岩に登ろうか」

ベルトルトが指差したのは岩というより崖のようなものだったあそこなら巨人も登ってこれないだろう
そう思って私たちは湖に背を向ける
ズズズ

アニ「!?」

何?湖から何かが出てきたような・・・

ライナー「ちっ!」

エレン「また変異種か!」

湖から現れたのは15m級の巨人 その大きさでは湖には体を折りたたんでも完全には潜れないだろう

ライナー「避けろ!」

巨人は私たちを踏みつけようとしてきたがなんとか木の上へと避難する

あの巨体ならこの木には届いてしまうが立体機動で逃げやすくはなったので襲ってきてもおそらく大丈夫だろう

ベルトルト「姿を消す能力か、それとも瞬間移動の能力か・・・」

アニ「どうする?ライナー」

ライナー「俺たちはしばらく巨人化できん このままで戦って隙をみて逃げるぞ!」

エレン「そうするしかねえか・・・うん?」

ライナー「どうした!エレン!」

エレン「おい、あれ・・・」

エレンの指差した方向をみると・・・

アニ「!」

ライナー「こいつはやばいぞ・・・!」

巨人が二体こちらに向かって走って来ていた あいつらが来たらかなり厄介だ

ベルトルト「僕はまだ少しだけなら巨人化できる!蒸気をふかせるからそのうちに逃げよう!」

エレン「お前はどうするんだよ!超大型は動けないだろ!?」

ベルトルト「でも・・・」

アニ「私があの二体を巨人化して片付ける その間だけでいいからあんたらはこの変異種の気を引いといて」

ライナー「大丈夫なのか?二年もブランクがあるんだぞ」

アニ「通常種二体くらい大したことないよ」

むしろそのブランクを埋めるいい相手だ

アニ「すぐに片付ける」バシュッ

立体機動で二体に近づく 大きさは6m級と8m級といったところか・・・
カッ

女型の巨人「・・・」

無事なれてよかった さて・・・

8m級「ガアアアアァア!!!」

先にきたのは8m級だった

女型の巨人「フッ!」
バキィ!

迫って来た8m級の顔面を蹴り飛ばす 反射的に左手で守ろうとしたようがその手ごと蹴り破る
左手と下顎の一部を損傷しながら、8m級は吹っ飛んで地面に突っ伏した しばらく起き上がらないだろう

6m級「グオアアアァア!!!」

直後に6m級が迫ってきた

女型の巨人「フッ!」
ビシッ

6m級「ガッ!?」

6m級の鼻に軽いパンチを浴びせる
眉間や鼻への攻撃はどんな巨体でも怯ませることができると訓練兵時代に習った 巨人にも例外ではないようだ(6m級は私の半分の大きさもないが)

女型の巨人「ハッ!」
ドゴォ

6m級「グオッ!?」

身長差を活かして頭の上から拳を叩き込む(巨人じゃなかったら幼児を虐めてるみたいだ)
鼻を抑えていた巨人はそのまま地面に顔から倒れ込んだ
ガシッ
その巨人を持ち上げおもいっきり上空へ放り投げる
見た目よりずっと軽い巨人を投げるのはそう難しくない

女型の巨人「ハアッ!」
バキィ!

降ってきた6m級の頭部を蹴り上げる 落下の衝撃もあいまって頭部だけが遠くに飛んだ
うなじを破壊できたようで残った胴体は骨となって落ちてくる

8m級「ガアアアアァア!!!」

女型の巨人「!」

ちょうど回復したのか8m級が襲いかかってきた

女型の巨人「フッ!」
ビシィッ

8m級の足にローキックを浴びせる

8m級「!?」

8m級は一回転してうつむけに倒れた

女型の巨人「ハアッ!」
バキ!バキ!グチャッ

8m級のうなじをおもいっきり踏みつける 三発目で踏み潰し、蒸気をあげて骨となった

今日はここまで
次で最後かも

続き
さて、ライナーたちは大丈夫か・・・?

ライナー「ウオオォオ!」
ザシュッ

ライナーが巨人の足首を切った!
と、思ったが・・・
アニ(!?)

足首は元に戻っていた
あいつの能力は再生力の高さか?
いや、それじゃ水の中に隠れていた説明がつかない
そうなると・・・

エレン「ハアァアア!」
バシュッ
ガッ
エレンが巨人の腕にアンカーを打ち込む が・・・
ズルッ

エレン「!?」

エレン「うわぁあああ!」

打ち込まれたアンカーが急にずり落ちた

ライナー「よっ!」
ガシッ
落ちたエレンをライナーが捕まえる

エレン「悪い、ライナー・・・」

ライナー「ああ」

しかしこれで分かった おそらくあいつの能力は・・・
ダッダッダッ
疑惑を確信に変えるため私は巨人のところへ走る

女型の巨人「フッ!」

そして巨人の顔面に肘打ちをかました
バッシャアア
巨人の顔が破裂した、ように見えた

ズズズ・・・

その顔はすぐに再生した しかし普通のような煙が出ながら徐々に再生ではなく爆散した顔ーーー否、水が元に戻って治ったのだ

ライナー「やはりそうか・・・」

エレン「水の巨人・・・」

ベルトルト「厄介な・・・」

やつの能力は自分を水に変えられる能力
普通に攻撃しただけではダメージを与えられない

3人に「どうする?」と目で聞く

ライナー「いや、確かにこいつを倒すのはほぼ不可能だろう だがこいつは攻撃力は大したことがない俺たちは逃げるのが目的なのだからむしろラッキーだ」

ライナー「アニ、こいつに強烈な一撃を入れてくれ、奴が再生してる隙に逃げるぞ」

アニ(了解)

私がハイキックの準備をすると・・・

ズオオオオ
アニ(!)

水の巨人の手から水の球が現れる
それを巨人は3人に向かって投げつけた

ライナー「避けるぞ!」バシュッ

ベルトルト「・・・」バシュッ

エレン「ちっ!」バシュッ

ザッパアアン

水の球は地面に大きな亀裂を走らせる威力があった
あれが直撃すれば巨人体でもただではすまないだろう

ライナー「エレン!ベルトルト!無事か!?」

エレン「ああ!俺は大丈夫だ!」

エレン「・・・おい、ベルトルトはどこだ・・・?」

ライナー「!」

アニ(!)

水の球が直撃した場所にはブレードが一本落ちていた
まさか・・・そんな・・・

エレン「ベルトルトが・・・」

ライナー「死・・・?」

女型の巨人「・・・!」
ダッ

ライナー「待てアニ!深追いするな!」

こいつよくも・・・!

女型の巨人「アアアァア!!!」
バシャバシャ!
私は水の巨人に何発も蹴りやパンチを浴びせる
しかしどれもすかされ水の巨人はすぐに再生する

女型の巨人「ハアハア・・・」

アニ(!?)

ザザーン
急に水の巨人が崩れ落ちた
もしかしてたまたま弱点をついたか?
そう思ったその瞬間
ズズズ・・・
水の巨人が再び現れる
ただし、さっきまでは15mほどだったのに対し50m以上の大きさとなって現れた

ライナー「湖の水を吸収してデカくなったのか!?」

エレン「どうする!?この巨体からは逃げ切れねえぞ!」

アニー!

アニ(?)

今の声って・・・

エレン「あれは・・・」

ライナー「ベルトルト!」

アニー!サガルンダー!

水の巨人のはるか後方に小さくおおきな奴が見えた

オオオオオ!
カッ
超大型巨人「・・・」

ベルトルトは超大型へと変身した一体何を・・・?
すると超大型は片手を前方にかざした
さっきとはフォームが違うが何をするのかは分かった
あいつはきっと・・・

水の巨人「・・・」
ダッ

水の巨人は自分よりわずかだが大きい超大型へと向かって走った
水の巨人のパンチが超大型の顔に向かって放たれた
ブシャアアアアア
その攻撃を超大型は全範囲へと蒸気をふかせて防ぐ
水の巨人の腕は蒸発して消えた
もちろんすぐに再生するが・・・

ゴオオオオ
かざされた手から超高温の蒸気が放たれる
巨人を燃やすほど高温の蒸気、通常技の全範囲蒸気で蒸発するほどの体ではあれは防げない
ジュオッ
案の定、水の巨人を湖ごと一瞬で蒸発させた
大量の蒸気の中から3mほどの骨が落ちていった
もしかしたらあれが本体で、あの15mの時もすでに巨大化してたのかもしれない

ベルトルト「やあ」

アニ「フッ!」

ベルトルト「うわぁあああ!」

思い切り蹴ってやった

ライナー「その辺にしておけ、ベルトルトのおかげで助かったんだからな」

アニ「わかってるよ」

ライナー「それより見ろ、もう故郷の目の前だ」

アニ「あ・・・」

確かに、見覚えのある場所についていた もう少しで私たちの村だ

アニ「ねえライナー、結局なにしに故郷に行くの?」

ライナー「ん?まだ言って無かったか?」

こいつ蹴り飛ばしたろか

アニ「ああ、一年半前に何があったのかも、シガンシナのエレンの家の秘密も、何も聞いてないよ」

ライナー「そうだったか、何から話そうか・・・」

やっと話が聞ける
個人的にはみんなを変えたきっかけになった一年半前の事が聞きたい 次点でシガンシナってとこか

ライナー「まずは、一年半前・・・」

おお、一年半前のから始まるのか
ワクワク

ライナー「 」

ん?ライナーが何をはなしてるのか聞こえない・・・
口は確かに動いてるのに、ってあれ?なんかライナーが・・・いや、エレンとベルトルトも、どころか全部ぼやけて・・・

今回はここまで
トラブルがあってなかなか書けなかった
次こそ終わり

・・・・・・・・・

アニ「はっ!?」

急にはっきりした
ここはどこ?体が動かない
外でライナーとベルトルトがはなしかけている
出ろって言ってるのか?
どこから?
あれ?外ってどこの外だ?

アニ「!」

ここは水晶の中?
私は結晶化してるのか
え、ってことは今までのは・・・夢?
おいおいまさか夢ループじゃないでしょうね
とりあえず出よう

書き忘れたけど続き

ライナー「目覚めたかアニ」

アニ「二年ぶりだね」

ベルトルト「え、何で知って・・・」

アニ「今から故郷に帰るんでしょ?」

ライナー「あ、ああ、そうだが・・・」

アニ「ある程度はわかってるシガンシナに行ったことも変異種の事も」

ライナー「?シガンシナに行ったのは確かだが変異種って何だ?」

アニ「え?」

変異種は夢だけだったか
ふむ、夢ループってオチではなさそうだ

アニ「何でもないよ、それとシガンシナになにがあったのか、何しに故郷に帰るのか理由は知らない」

ライナー「そうか、なら順番に説明すると半年前・・・」

半年前?

アニ「ちょっと待って一年半前は?」

ライナー「一年半前?何かあったっけ?」

ベルトルト「さあ・・・」

え、ちょっと・・・

ベルトルト「あ、そういえば、ほら、クリスタが癒しになるからって一年半前にペットショップで亀を・・・」

ライナー「ああ、マルクス君か?」

アニ「マルクス君?いや違うよもっとこうみんなの性格っていうか、価値観が変わったような・・・」

ライナー「・・・いや、別にみんな変わってないけど・・・」

アニ「・・・アルミンは何してる?」

ライナー「普通に調査兵団にいるぞ?」

アニ「ミカサは?」

ベルトルト「いつも通りエレンにベタベタだよ」

アニ「・・・」

え?
ということは、一年半前のも夢で私は一生何があったかわからないわけ?

アニ「・・・」

ライナー「お、おいどうした?」

こいつが・・・こいつが夢の中とはいえちゃんと話していれば・・・

ライナー「おいアニ、ってウオオォオ!?」

ライナーを思い切り蹴り飛ばした

ズダーン!
ライナー「が・・・はあっ・・・!」

ベルトルト「ライナー!ライナー!」

アニ「恨むんなら夢の中の自分を恨みな」

ライナー「なんの・・・はな・・・し・・・」ガクッ

ベルトルト「ライナーアアアア!!!」

遠くからエレンが歩いて来るのが見えた
隣にはミカサがいた

END

くう疲w
時間空いちゃったけど何とか終わった
見てくれた方ありがとうございました

他には
ミカサ「エレンがブサイクすぎて愛せない」っていうのも書いてます
良かったら見てね

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