クリスタ「食堂の謎のノート」 (90)

クリスタ「忘れ物しちゃった!」

ある日、私が食堂に寄ると見たことの無いノートがあった。

クリスタ「...誰の忘れ物かな...?」

タイトルには、細長く綺麗に伸びた文字で「日記」と書かれていた。

続き書きます?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372658382

なら書こうかな

バサッ

クリスタ「あ...」

クリスタ「...中身覗いちゃ駄目だよね...っ」

クリスタ(でも、ちょっと見えちゃった)

クリスタ「ちょっとなら...良い...よね?」

◯月◯日
今日もベルトルトって呼ばれなかった。
今日はベルベルトとベルトットとベルルルトと
ベルクサルドと(以下略)

クリスタ(...ベルベルト...)ホロリ


クリスタ「...」

私は、いちばん最後の空白のページに飛ばした。書いてみたくなったからだ。

クリスタ「鉛筆...あったあった」スッ

◯月◯日

今日はサシャが私の食べ物を取ろうとした。
ちゃんと返してくれたけど顔が絶望に満ちた顔をしていた。
今度何か買ってあげようかな

クリスタ(これで良いかな)

クリスタ(明日が楽しみだな)

私は忘れ物を取って女子寮に戻った。

投下致します

クリスタ(今日は誰が書き込んだのかな?)

◯月◯日

今日もミカサが世話をやいてきた。
やめて欲しい。あつくるしい。

↑しね
↑ジャンじゃん乙w

同日
ミカサ結婚しよ

↑ジャンジャンw
↑ジャンジャンww
↑ジャンジャンジャンwww
↑ジャン乙

クリスタ(今日はジャンとエレンかな?)

クリスタ(私もバレないように書こっと)カリカリ

同日

アルミンが今日アニとミカサの間であたふたしてた。
アルミン大丈夫かな

クリスタ(こんな感じかな...)パタン

クリスタ(女子寮戻ろっと♪)

バタン

次の日の朝ー

コーケケッコーンシヨー

ユミル(クリスタが毎日女子寮に帰ってくるのが遅い。
クリスタ、何かやってんのか?)

ユミル「おい、クリスタ!最近お前...」


クリスタ「ん?ユミル、どうしたの?」ニコッ

ユミル「あ、いや、あの...」

ユミル(ここで負けるな私!女神の微笑みにキョドるな!)

ユミル「あ、あのさ、女子寮に帰ってくるのが最近遅いから...気になってな、はは。」

クリスタ「え?別に、何もしてないよ?」

ユミル「...」

クリスタ(ここでユミルにバレたら、ユミル、ああいうの嫌いだから止めるだろうし...)

ユミル(なーにか嘘ついてんな)

クリスタ「?」

ユミル「...ま、そー言う事だから!じゃ!」タッ

クリスタ「う、うん」

クリスタ(朝食も食べないでどこに行くのかな)

???「...ふーん...」

ーーーーーーーーーーーーーーー

次の日の夜

クリスタ(今日の日記ー♪)ゴチッ

???「いたっ」ゴチッ

クリスタ「わっ?!」ドサッ

???「いたた...大丈夫?」

クリスタ「アルミン!そっちこそ大丈夫?」

アルミン「うん、大丈夫だよっと...」ヒョイッ

クリスタ「きゃっ」フワッ

アルミン「軽いね、怪我無い?」

クリスタ「うん、大丈夫」

アルミン「.........あのさ、」

クリスタ「?」

アルミン「...いや、何でもないよ、じゃあね。」

パタン

クリスタ(...アルミン、少し冷静じゃなかった気が...)
クリスタ(気のせいかな?)

クリスタ(とにかく、日記!日記!)♪
ペラッ
同日
今日の授業に立体起動と馬術。 今日の馬との相性が悪くて、馬が興奮していました。 今度あの馬とまた組みたい。

↑頑張れ
↑マジ天使
↑クリスタ乙

クリスタ(やっぱりバレる...。今日は、うーんと)ペラッ

◯月◯日
明日は立体起動のテストがあるね。
皆頑張ろうね。

↑おう!
↑一番心配なのは貴方
↑頑張ろうぜ!

クリスタ(アルミンかな?...レスつけよっと)

↑頑張ろうね

同日

エレンが今日も勝負を挑んできた。
まだまだ弱いけど、根性は認める

↑今度こそ勝つ!

クリスタ(あはは)クス

クリスタ(どうしたらバレないのかな...)ウーン

ユミル「バレたく無いのか」

クリスタ「ユミル!」

ユミル「毎日遅いのはこれのせいか。」プラプラ

クリスタ「......」

ユミル「止めろなんて言わねえよ。」

クリスタ「!」パァ

ユミル「おら、バレたくないんだろ?なら、語尾を変えてみたらどうだ?」

クリスタ「!うん!」

ユミル「今度からやってみなよ」

クリスタ「うん!ユミルありがとう!」

ユミル「おう、じゃあな」

バタン

クリスタ(ユミルに言われてそのまま今日実行するのは駄目だよね、明日、実行してみようかな。)

同日
ライナーが今日真っ白だった。
大丈夫なのかな

直ぐさげるけどあげる
次投下は昨日の夜位かな

時間は少しさかのぼる事、
クリスタとアルミン衝突前

ユミル「おいアルミン」

アルミン「ユ、ユミル?どうしたんだい?」

ユミル「...いや、ちょっとな。...頼まれてくんねーかな。」

アルミン「?君が僕に頼み事なんて珍しいね。...どうしたの?」

ユミル「いや、ちょっとな。...クリスタの事で...な。」

アルミン「...、ああ。あの事か。ユミル、君が言いたい事は分かったよ。...日記の事だろう?」

ユミル「...まあ、大体あんたにはお見通しなんだろうけどな。...実行して欲しいんだ。」

アルミン「...良いよ。でも、その為にはユミル、君がクリスタにこの日記を辞めないように言って欲しいんだけど、大丈夫かな。」カリカリ

ユミル「ッチ。わぁったよ。こんなことお前位しか出来ねぇだろ。他の奴等は頭ポンコツだしな。...ノーサイドに物事を考えられるのはお前位だしな。」ハァ

アルミン「...僕は日頃お世話になっているクリスタにお礼がしたいだけさ。ユミル、頼んだよ。」

ユミル「はいはい分かったよ、...中立さん。」

アルミン「...さて、今日の日記も書き終えたし、僕は行くね。じゃあね、ユミル」

アルミン「いたっ」ゴチッ

クリスタ「わっ?!」ドサッ

アルミン「いたた...大丈夫?」

クリスタ「アルミン!そっちこそ大丈夫?」

アルミン「うん、大丈夫だよっと...」ヒョイッ

クリスタ「きゃっ」フワッ

アルミン「軽いね、怪我無い?」

クリスタ「うん、大丈夫」

アルミン「.........あのさ、」

クリスタ「?」

アルミン「...いや、何でもないよ、じゃあね。」

パタン


ーーーーーーーーーー





書きたい事に文章力が追い付かない
地の文嫌いならごめん我慢して見てて
ーーーーーーーーーーーーーーー

クリスタ「...はぁ。」

結局、なんだったんだろ、アルミン。
別に私とアルミンは特別仲が良い訳でもないし、お互いに名前を知っている位(アルミンは結構同期の中でも有名人だし)。

なのに何故かあの反応を見てから、アルミンがどうしても気にかかる。

...はぁ。私はアルミンみたいに予測するのは苦手だから分からないけど、...なにかしらあった事位は分かる。

アルミン「どうしたんだい?クリスタ」

クリスタ「!アルミン」

アルミン「今日も忘れ物?」

クリスタ「...う、うん」

アルミン「そっか。僕も忘れ物を取りに来たんだ。寝ぼけて本を食堂に忘れちゃってね」アハハ

クリスタ「あ、あのさっ...」

アルミン「?どうしたんだい?」

クリスタ「...ううん、いや、...何でも...」プルプル

アルミン「それならいいけど...。無理はしないでね?」

クリスタ「...うん」


アルミン「じゃ、お休みなさい」

パタン


クリスタ「...──の、───。」


私の、意気地無し。

次の日の夜

クリスタ「.........」ペラッ

同日

今日、エレンとジャンが殴りあいのケンカをしていた。 怪我してないと良いね。

↑神様...
↑女神...
↑クリスタ...
↑いつもと書き方が違うけどどうしたの?
↑怪我してないと良いねの前に(せいぜい)が入りそう


クリスタ(!...私、やっぱり匿名って苦手なのかな...)
クリスタ(...唯一バレて無いのは例のあの記事だけ...)
クリスタ(皆の記事を見てみよう)パラパラ

◯がつ◯にち

きょう、じゃんに立たいき動そうちの訓れん、
勝ちました。うれしかったれす。
じゃんざん念じゃんw
↑残念なのはお前の言語力だ
↑書き取りしたおかげで少し字のレパートリー
が増えたね
↑次は負けないからな

同日
きょうはアルミンがパンをくれました。
きょうはクリスタがパンをくれました。
きょうは食糧庫からお肉を盗んで来ました。
皆で分けて食べましょう。
↑食べたい
↑www
↑ここでこんなことを書くとか...(汗)

同日

良い感じに今日は髪の毛が二つ結びに出来た!
何か良いことあるかな!
↑ミーナ乙
↑嬉しいね!

同日

エレンはミカサと結婚すれば良いと思う
↑ミカサ乙
↑お前ミカサだろw


クリスタ(......今日は、...どうしようかな)


クリスタ(よしっ)カリカリ

同日

女子寮の生け花が枯れそう。
新しいものを買ってこよう

クリスタ(っと。他の子もするよね!
このくらい!)ウン

クリスタ(あれ、あの酷い記事はどうなったのかな)

同日
クリスタでなくて
アルミンでも良い
て言うかどっちも
結婚してくれ

↑絶対嫌

クリスタ(あ、もう1つレスついてる)

↑壁内最低最悪の人ですね

クリスタ(これは、...アルミンなのかな...?)

クリスタ(女子寮戻ろっと。)パタン

ーーーーーーーーーーーーーーー


ユミル「いつ、実行するんだよ、アルミン」

アルミン「うん、実行する前に、1つ、聞きたいんだけど、良いかな?」

ユミル「...んだよ。」

アルミン「君はクリスタの事を、どういう風に思っているの?」パラッ

ユミル「...ッチ、それは、言わなきゃならねぇか?」

アルミン「ただの興味本意って言った方が正しいかもね。」パラッ

ユミル「なら」

アルミン「でもこれは正しい答えに必要な答えなんだ。」カリカリ

ユミル「...」

アルミン「...分かってくれるかな。」パタン

ユミル「...わぁったよ!言えば良いんだろ。」

アルミン「ありがとう、ユミル」ニコッ

ユミル「...クリスタ事を、私は...──」

ーーーーーーーーーーーーーーー

短い!
次は夜投下!
最終回近い!

次の日

立体起動訓練中

クリスタ「っせぃ!」バシュッ

キース「踏み込みが甘いぞレンズ訓練生!」

クリスタ「...............はいっ!」ヒュッ

クリスタ(訓練に身が入らない。おかしい。何で...)

アルミン「クリスタ!危ない!」シュッ

ユミル「クリスタ!」シュッ

クリスタ「えっ?」ズルッ

カシャンッ

クリスタ(立体起動で登った木から...落ちる?)

アルミン「!ユミル!危ない!」

ユミル「!」










ドンッ

ーーーーーーーーーー

クリスタ(...ここ、どこなんだろう)コツン...

クリスタ(...暗闇?)コツン...

クリスタ「誰かー?」コツン...コツン...

クリスタ(私の足音しか聴こえない...)コツン...

コツン...コツン...コツン...コツン...

?「....グスッ..ヒック...」

クリスタ「誰?!」

コツンコツンコツンコツンコツン...

ピタッ

クリスタ「......私?」

?「ヒック...ウエ...」

クリスタ(...何で、私は悲しくも無いのに泣いているんだろうか)

?「...ウエーン、...ヤダァ...」

クリスタ「...何が、嫌なの?」

クリスタ?「...アノネ、


自由ニ ナリタイ ノ


モウ、コリゴリナノ」

クリスタ「...何が?」


















クリスタ?「......シバラレルノガ」


ーーーーーーーーーー

クリスタ「!」ハッ

アルミン「あ、クリスタ。起きたんだね」ホッ

クリスタ「...アルミン...ここは?」

アルミン「ここは、医務室だよ。立体起動の訓練中に木から落ちたんだ。
...幸い、低い木だったから背中の軽い打撲だけですんだんだけど。
...痛い所とか無い?
うなされてたけど...」

クリスタ「......アルミン」

アルミン「何かな?」

クリスタ「......ううん、何でもない」

アルミン「...そう?」クビカシゲ

クリスタ「うn...そういえば、ユミルは?」

アルミン「そこのカーテンの奥ですやすや寝てるよ。
クリスタが落ちた後にユミルが君の事を見に行ったんだけど、
...最悪な事に、腐りかけていたのか
木の枝がクリスタの落下の反動で落ちてきたんだよ。
ユミルは背中に打撃を受けて、気絶しちゃったんだよ。
僕もその場に居たんだけど、僕は助け位しか呼べなかったよ。」ニガワライ

クリスタ「ユミルの容態は大丈夫なの?」

アルミン「うん、大丈夫みたいだよ。受け身とってたみたいでクリスタより軽い打撲だよ。」

クリスタ「良かったぁ...」ホッ

ーーーーーーーーーー
医務室

クリスタ「!」ハッ

ガバッ

アルミン「クリスタ、目が覚めたんだね。...良かった。」ホッ

クリスタ「アルミン」

アルミン「何か聞きたいことはあるかい?」カチャカチャ

アルミンはクリスタの横にあるイスに座った。

クリスタ「...ここは?」

アルミン「ここは、医務室だよ。
木から落ちたんだよ。幸い、怪我は背中の打撲だけですんだんだけど。
痛む所とか無い?
随分うなされてたけど...」カチャカチャ

クリスタ「......大丈bっ...!」ズキィッ

クリスタ(っ...!痛い...!)

アルミン「あんまり動くと駄目だよ!
いくら受け身とってたって言ったって落下したんだ。
内出血も起こしているし、安静にしていた方が良いよ。」サスサス

クリスタ「...うん」

クリスタ(...いたた...そういえば)

クリスタ「アルミン、ユミルは?」

アルミン「ユミル?ユミルならクリスタの隣のカーテンの中さ。
落下直後にクリスタの様子を見に行った時に、腐りかけていたのか、
太股位の枝がクリスタの落下の反動で落ちたんだ。
とっさに受け身をとってクリスタの背中と同じ位のところを打撲さ。
その時に僕も少し擦り傷出来ちゃった」

クリスタ「......」ギュ

アルミン「...はい」ポス

クリスタ「?」ナニコレ

アルミン「塗り薬。ユミルにもちゃんと渡しておいてね。」

クリスタ「う、うん...分かった」

アルミン「じゃ、僕はこれで。」パタン

クリスタ「...」

アルミン(いてて、擦り傷とかクリスタに言っちゃったけど実は結構深かったりするんだよね...!)ギュー

アルミン(暫く右手使えないな...)ウウ

アルミン(そして包帯巻けない...口と左手使ってるから...?)ギュー

ミカサ「...アルミン?」

アルミン「あ、ミハハ。はふいんだけほ、包帯がはへはいんだ。ほっとへふはってふへないはは。」ニコッ
(訳 あ、ミカサ。悪いんだけど、包帯が巻けないんだ。ちょっと手伝ってくれないかな。)

ミカサ「...アルミンは、まったくもう...」

スルスル

ミカサ「出来た」

アルミン「ありがとうミカサ」



ミカサ「貴方も私の大切な家族...無理はしないで」

アルミン「分かってる。...心配しないで」ニコッ

ミカサ「......」

不穏な空気出はじめた所で67きたもんだからホラー系演出かと思って素でビビったじゃないか


>>73悪ぃ!
接続ミスってああなった

ーーーーーーーーーー

シャッ

クリスタ「ユ、ユミルー」

ユミル「.........」

クリスタ「ユミルー?」

ユミル「......」

クリスタ「...ユーミルー...?」ユサユサ

ユミル「ぁ痛たたたたたたたた!痛い!いてーよクリスタ!狸寝入りなんて、もうしないから!本当にマジ痛いから!痛い痛い痛い痛い!」ユサユサユサユサ

クリスタ「もう、私だって暇じゃ無いんだからね!」パッ

ユミル「...っつー、少しは容赦してくれよクリスタァ...」イツツ

ムクッ

クリスタ「で、はい、これ。アルミンから貰った塗り薬。」ポンッ

ユミル「おう、サンキュ」

クリスタ「...ごめんね、私のせいでこんな...」

ユミル「大丈夫だっての!きにすんなよ!」


クリスタ「...でも...」

ユミル「んな事よりアルミンの方は良いのかよ?」

クリスタ「?どういう事?」

ユミル「アイツ、さっき『擦り傷』とか言ってたけどな、かなり深いぞあの傷」

クリスタ「えっ...」


ーーーーーーーーーーーーーーー
アルミン「いてて、もう良いよ、大丈夫だから、行っても良いよ...」



ミカサ「アルミンは自分を二の次にする。少しは自分を大切にして欲しい」

アルミン「自分は大切だし、二の次になんて、してないよ」

ミカサ「アルミン、貴方には私がどんなに頑張っても習得出来ない特技がある。」

アルミン「...そんなことないよ。...」

僕は役立たずで弱虫だ。
いつかエレンとミカサに恩返しがしたい、と思っているけど、それも出来てない。
そんなことないのなら、クリスタを庇う、ユミルを庇えたのかもしれないのに。

...こんな深い切り傷だけで、庇えもしなかっただなんて。


寝よう
毎日遅くてゴメンね
ーーーーーーーーーー
ダダダダダダダダダ...


バンッ!

ミカサ「...」

アルミン「クリスタ?」キョトン

クリスタ「アルミン、右手見せて」スタスタ

アルミン「え?」

クリスタ「良いから、右手見せて」グイッ

アルミン「いっ...つ...」

クリスタ「包帯から血が滲んでるじゃない...何で放っておいたの?」包帯ホドク

アルミン「......」

ミカサ「!」

クリスタ「医務室行こう?」

ミカサ「アルミン...」

アルミン「大丈夫だよ。ミカサ。」

ミカサ「......」


パタン

ユミル「お、私のクリスタにアルミンちゃんじゃあないか。」

クリスタ「ユミル!椅子!」

ユミル「はa...はぁ?!お前、怪我そこまで凄かったのかよ!」椅子ポンッ

クリスタ「座って、アルミン。」

アルミン「......」椅子スワル

クリスタ「アルミン、ちゃんと手当てはしたの?」

アルミン「やらないといけない事は一通りやった。」

クリスタ「何で包帯だけなの?」ポンポン

アルミン「その方がもっさりしなくて動かしやすいからね。」

クリスタ「...何で、私に嘘ついたの...?」

アルミン「......それは」

クリスタ「...それは?」

アルミン「......クリスタが、責任を感じてしまうからだ。
僕は、...何も出来なかったのに。」

ユミル「...」

クリスタ「暫く右手が使えなくなるくらい切れているけど、
治らない事は無いじゃない。」スルスル

アルミン「...」

クリスタ「ごめんね、でも...守ろうとしてくれた位で充分だよ。
ありがとう、アルミン」キュッ

アルミン(......)

クリスタ「出来たよ。ちゃんとガーゼかましておいたの。無茶しないでね。」

ーーーーーーーーーー
アルミン「ユミル」

ユミル「あ?」

アルミン「...明日にしよう。明日、実行しよう。」

ユミル「...良いけどよ。今お前、凄い顔してるぞ。」

アルミン「...」

ユミル「悔しさと懺悔が混ざったみたいな顔だ。」

アルミン「......別に」

アルミン(別に...悔しくは無い。...ただ、自分が不甲斐ないだけだ。)
ーーーーーーーーーーーーーーー

手直しに時間くった
投下ぁ!

アルミン(...ここ、どこだろう。
......?...!!)

アルミン(ここは...僕の家...?)ガチャ

エレン「おい!アルミン!遅いぞ!」

ミカサ「...遅い」

アルミン(ここは...)

アルミン「エレン...?ミカサ...?」

アルミン(...シガン...シナ区?)

エレン「早く!早く外の話をしてくれよ!」

アルミン「え?えっと...」

ミカサ「今日はどんなことを話してくれるの?」

アルミン(......)

エレン「アルミン?」

ミカサ「アルミン...?」

アルミン「...へ?」ポタッ

エレン「どうして泣いてるんだ...?アルミン...」

ミカサ「どうしたの...?アルミン」

アルミン「...いや、ちょっと、懐かしくて...」グスッ

アルミン(あの日の夢を見た。
全てが壊れ、そして、あの幸せが無くなった日の夢を。)

それは、とても残酷なもので、
エレンとミカサが逃げ遅れてしまう夢だった。

僕が役立たずのせいだから、夢の中のエレンとミカサが食べられたんだ。

エレン「オマエノ セイダ」

ミカサ「シンジマエ」

アルミン「...止めてくれ!止めてくれ!」

止めてくれ!

ごめんなさい!!

ごめんな...

アルミン「ハッ!」ガバッ

アルミン「...夢か...」

次の日の夜
食堂にて

クリスタ(あの手紙の通りに来たんだけど...)

クリスタ(日記見てみよう)ペラッ

クリスタ(...ん?)

◯月◯日

クリスタ 後ろを 見て

クリスタ「え...」

クルッ


フゥッ...

クリスタ「...あれ?...火が...」

ボッ!

クリスタ「?!」








一同「いつもありがとうクリスター!」



クリスタ「え?え?!」

エレン「驚いたか?!」

クリスタ「エレン?!」

ミカサ「即席だけど成功して良かった。」

クリスタ「ミカサ?!」

サシャ「クリスタにはいつもお世話になってますからねー」モグモグ

ライナー「お前はお世話になりっぱなしだな」ハハハ

クリスタ「サシャにライナー!」

ベルトルト「というわけでクリスタお疲れ会をやることになったんだよ」

クリスタ「べると...ベルモッ...ベルトルト!?」

アニ「良かったな。そして、はい、プレゼント」カサッ

クリスタ「お花...!」

コニー「いつもありがとうクリスタ!」

ジャン「うるせぇぞーコニー」

マルコ「まぁまぁ二人とも」

クリスタ「コニー!ジャン!マルコ!」

アルミン「いやぁ、大成功だね。ユミル。」

ユミル「そうだなー、お前に頼んだ時はこんなことになるなんて思っても居なかったがなー」

クリスタ「アルミン...ユミル...」

アルミン「うん、ちょっと話があるんだ。」

ユミル「...」ハァ

クリスタ「...?」

ーーーーーーーーーー
同日
外にて

クリスタ「話って?」

アルミン「...ユミル」

ユミル「あいよアルミンちゃん。んーとなぁ、簡潔に言うとな、
クリスタ、お前、日記に『死にたい』って、書いたろ?」

クリスタ(...!バレてる...?!)

アルミン「ユミル、言い方が悪いよ...。
別に、怒ってはいないから、ね。」

クリスタ「......何で分かったの?私だって...」

アルミン「簡単な消去法さ。
まず僕は書いてないし、
エレンは巨人を駆逐したがりだし、
ミカサは僕ら以外は割りと見ていないから死にたがりなんて無いし、
サシャとコニーは論外、
ライナーは死にたがりなんてしない性格だし、
ベルトルトは目的意識があるから無いだろうし、
ジャンはナルシストだからまあ無いと見積もっても良いかなと。
アニは目的意識あるから無さそう、
ユミルは相談者だし、
まあ、残るは『マルコ』と『クリスタ』ってなって。」

クリスタ「...凄い」

クリスタ(...私アルミンの事舐めてたわ)

アルミン「ありがとう、クリスタ。
マルコに話を聞いたら『僕は書いてないよ、日記にはレスしかつけてないしね。』って言ってたから調べたら本当にレスでしかない筆跡があるからマルコだろうと思ってね。で、残りはクリスタなんだけど、...クリスタが書いたの?」

クリスタ「......」

どのタイミングかと思ったら>>32
あまりにサラッと書いてて忘れてた

>>86フラグの無さそうな所の大事なフラグだから(適当)

クリスタ「...うん」

アルミン「...」

ユミル「おう、クリスタ」スッ

クリスタ「...な、何、ユミr ...」

その平手は、クリスタの頬の一センチ前で止められていた。

ユミル「......甘 っ た れ て ん じ ゃ ね ー よ 、 ガキが。」

クリスタ「なっ...!」

ユミル「おめぇが調査兵団や駐屯兵団、もしくは憲兵団に入れば」

クリスタ「...」

ユミル「ど れ だ け の命が助かると思う?」

アルミン「...ユミル」

ユミル「弱音何か吐いてる暇あるなら仲間の一人や二人増やしてろよ。
全員が全員おめぇを好きな理由は皆無なんだぞ。」

クリスタ「......」

ユミル「考えがあまっちょろい!馬鹿かよ!」

アルミン「ユミル!」

シン...

ユミル「...んだよアルミン。邪魔すんなよ。」

アルミン「君は強く言い過ぎなんだ。それに、僕だって言いたいことがあるんだから独占はやめてくれ」

ユミル「...ッチ、わぁったよ。」スッ

クリスタ「...アルミン、良いの、ユミルの言う通りなの...」

クリスタ(私は浅はかなの...!)

アルミン「...君が訓練生に志願した理由はなんだい?」

クリスタ「...それは...」ウツムキ

アルミン「言わなくても良いよ。
でもね、訓練生に志願したのなら君は立派に兵士だ。
君は人類の役にたてるから、今、此処で、立っているんだよ。
その意味、わかるかい?」

クリスタ「...!」

アルミン「死にたいなら死んでしまっても構わない。でもね、クリスタを必要としてる人は、沢山いるんだ。」

クリスタ(!!!!)

アルミン「クリスタ、その集まりが、今日の『クリスタお疲れ会』だ。分かるかな。」



クリスタ「...分からないよ」

アルミン「じゃあ、皆に聞いてみようか。」

クリスタ「...?!」

一同「クリスター」

クリスタ「!」

エレン「おいアルミンー!クリスタが主役なんだからクリスタが居ねーと盛り上がんねーから早く!」

サシャ「そうですよ!主役は皆の天使クリスタなんですからぁ」モグモグ

ジャン「早くしてくれなー、天使の為にコニーが隠し芸やってくれるんだからよー」

コニー「?!おいジャン!俺どじょう掬い位しか踊れねぇぞ!」

サシャ「でも日頃の感謝を込めて踊るのも良いかも知れませんねー」モグモグ

ベルトルト「サシャそれ僕の分のパン!」

ライナー「女神には歌を贈りたいぜ」

ベルトルト「演奏は誰が...ハッ!」

アニ「私とお前に決まってるだろ」

ベルトルト「コーラスの歌なんて嫌だよ!」

ミカサ「大丈夫...ジャンが居る」

ジャン「待てよ!俺は参加するなんて一言も言ってないぞミカサ!」

ミカサ「私の頼みが聞けないの...?」

ジャン「何かしらやらせて頂きます」

エレン「ジャンは何か出来るのか?」

ジャン「なんだその俺は何も出来ない的な発言は!」

ワイノワイノ

クリスタ(...私は、浅はかだった。甘ったれてた。皆の優しさに甘えてた。だから死にたいなんて書いたの。
でも、アルミンに言われたことで分かった。
私は、必要じゃないって言われても、
必要としてくれる人達が居る。
私は、それだけで充分...)

クリスタ「...気持ちは変わらないけど、仲間が居る。...それだけで私は充分。」

アルミン「...クリスタ」

クリスタ「?」

アルミン「分かってくれただけでも、良いんだ。ありがとう。」

クリスタ「...うん。私、戻っても良いの?」

アルミン「良いよ」

クリスタ「じゃあ戻るね...ありがとう、アルミン!ユミル!」

ユミル「アルミンちゃんにいいところ持ってかれちまった。」

アルミン「...君も、この間さらっと(>>60)『クリスタの事を私は"自分と重ねて見てる"』なんて言ってた割には熱くなってたね。」

ユミル「...ッチ、覚えてたのかよ」

アルミン「うん、僕は大概の事を忘れないからね。」

ユミル「...優等生が」ケッ

アルミン「......」

ーーーーーーーーーー
数十分後

クリスタ「アルミン!」

アルミン「クリスタ」

クリスタ「隣いい?」

アルミン「うん、良いよ」スッ

クリスタ「このグレープジュースが美味しいよ!」タプン

アルミン「クリスタ、ありがとう。...それはお酒では無いよね?」

クリスタ「うん、グレープジュース。お酒は入ってないよ」

アルミン「そう、ってユミルは?」

クリスタ「エレン達に捕まってる。
何だかんだでユミルも人気者なのよね♪」

アルミン「で、僕に何か用かな。」

クリスタ「用は、さっきはありがとう。これ、ちゃんともう一回言いたくて。」

アルミン「僕は日頃お世話になっているクリスタにお礼がしたかっただけだよ。
お礼ならユミルにいってあげてよ。」

クリスタ「...うん、それもなんだけど。...アルミンに聞きたいことがあって。」

アルミン「何?」

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