ハンジ「悲しみに悲しみが重なって、いつまでも消えない」(64)


リヴァハンです
兵長とハンジさんがイチャイチャしてるだけのお話です
アニメ派の方にはネタバレもありますので要注意
ここでのハンジさんはたぶん女性です

以前に書いた、
ペトラ「兵長の部屋に見知らぬ女の人が…」と
ハンジ「これって不貞じゃん。ざまあみろ」と
モブリット「分隊長、生き急ぎすぎです!」の続きですが、
読んでいなくても大丈夫です

期待





願っていた未来が叶わなかった悲しみは
時間が癒してくれるものだろうか


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エレン「兵長…今日は…よく喋りますね」

リヴァイ「バカ言え」

リヴァイ「俺は元々結構喋る…」

エレン「…すいません」

エレン「オレが…あの時…」

エレン「選択を間違えなければこんなことに…兵長にもケガまで…」

リヴァイ「言っただろうが」

リヴァイ「結果は誰にもわからんと」


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ハンジ「やっほーリヴァイ!きたよー!」

リヴァイ「…てめぇはいつもテンションたけぇな」

ハンジ「大怪我したんだってー?」

ハンジ「アハハハ人類最強がそれじゃ困るね~」

リヴァイ「うるせぇ、削ぐぞ」

ハンジ「できるもんならやってみな~♪」ヒョイッ

リヴァイ「チッ」



ハンジ「いや~しかしさ、」

ハンジ「実際不便なことだらけじゃない?」

リヴァイ「あ?」

ハンジ「リヴァイってあんまり怪我したことないだろうから、慣れてなさそうだなーって思って」

リヴァイ「そんなことはねぇが」

ハンジ「 つ ー わ け で ! 」

ハンジ「怪我が治るまで、私がリヴァイの手となり足となるね!」

リヴァイ「は?何言っ


ハンジ「ハンジさんが、お世話してあ・げ・ま・す!」ズイッ

リヴァイ「いらん」

グイッ

ググ...

ハンジ「まま、そう遠慮せず!」

リヴァイ「てめぇは…」

グググ...

リヴァイ「こう言う時だけ馬鹿力を発揮するな…」

ハンジ「ありがとー♪」

リヴァイ「褒めてねぇ」

始めたばかりですが、30分ほど離れます

>>2
ありがとうございます!
再開します




ハンジ「てなわけで手始めにお茶淹れてきたよ~!」

ハンジ「リヴァイの好きなハーブティ!飲んで飲んで♪」

ズズ...

ハンジ「どぉ?」キラキラ

リヴァイ「ハンジ…お前……」

ハンジ「うんうん」キラキラ

リヴァイ「茶もまともに淹れられねぇのか?」


ハンジ「ええっ!?」ガーン

ハンジ「ウソー!!いくらウザイからって嘘つかないでよリヴァイ!」プンスカ

ゴクッ

ブフーーーッ

ハンジ「にげえええええ!!これ!!すッッげぇ苦ぇッ!!!クッッソにッがいぜ!!!!」ギャアアア

リヴァイ「……茶葉の入れすぎだ」

ハンジ「あああいつも人にやってもらってたからなぁああああ」

ハンジ「難しいんだなぁあああ(泣)」




ハンジ「まっいいや!」

ハンジ「お茶はひとまずおいといて~ご飯にしよっ♪」

ハンジ「今日は運良く羊肉が手に入ったから、腕をふるっちゃいます!」

リヴァイ「…茶もまともに淹れられねぇやつが料理だと?」

ハンジ「心配ご無用だよん!」

ハンジ「料理担当のときはちゃんとやってるし、慣れたものさ!」フンス

ハンジ(いつもはほとんどモブリットがやってくれてるんだけどね!)




ジュウウウ...

ハンジ「こ、こんなもんでいいのかな……」ブツブツ

リヴァイ「おい、大丈夫かクソメガネ」

ハンジ「ぎゃっ」ビクッ

ハンジ「は、ははっ!余裕余裕!」

ハンジ「そろそろ出来るから、もうちょい座って待っててね~!」

ハンジ「はい!あっちいったいった」




ハンジ「じゃっじゃーーーん!!」

ハンジ「ローストラムです!」

リヴァイ「…見た目は悪くねぇな」

ハンジ「フフーン、でしょ~?」ドヤァ

ハンジ「グレービーソースだって、ちゃんと肉汁から作ったんだよ!」

リヴァイ「てめぇにしてはやるじゃねぇか」

モグッ




リヴァイ「………」


ハンジ「どぉ?おいしい?」キラキラ

リヴァイ「………かてぇ」

ハンジ「えっ」

リヴァイ「お前、これは焼きすぎだ…」

ハンジ「ウソだああああ!?そんなわけ…」 

モグッ

ガチッ

ハンジ「かてええええ!!これ!!すッッげぇかてぇッ!!!クッッソかッたいぜ!!!!」ギャアアア



ハンジ「ううぅ…モブリットに手伝ってもらうと美味しくできるんだけどなぁ」

ハンジ「時短のために火強めでやったのが悪かったかなぁああ(泣)」

リヴァイ「…ローストってのは、弱火でじっくり時間かけて作るもんだ」

ハンジ「えええええそうなの!?」ガーンッ

ハンジ「ただ焼いてあるだけかと思ってた…」

リヴァイ「ハンジ…お前…」

リヴァイ「そんなんじゃ嫁に行けねぇぞ」

ハンジ「え?それはまぁ」

ハンジ「デキる旦那さん見つければいいんじゃね?」



ハンジ「んま、とりあえず肉はおいといて~」

ハンジ「パンをこのグレービーにつけて食べよう!」

モギリッ

チョンッ

ハンジ「はいっ!」

ハンジ「ほら、口開けて!あーん」

リヴァイ「いらねぇ、自分で食う」


ハンジ「はぁー!?なんでよ!ハンジさんのご厚意に甘えなよ!」

リヴァイ「てめぇの素手とか汚ぇだろうが」

ハンジ「ままま、そう言わず…!!」ズイッ

リヴァイ「おい…ンむッ」

ハンジ「ね?おいしいでしょ?」ニッコリ

モグモグ

リヴァイ「フン、まぁ食えはするな」

中途半端ですが、今日はここまでです
こんな感じでイチャイチャしていきます
今週中には終わる予定です

乙おつ、期待

進撃の巨人BBS にも投稿されてた書き手さんですね!
楽しく拝見してました
(あちらはHOSTが表示されるのでコメントしてませんでした)
こちらのリヴァハンも期待してます

↑すみません、書き手さん間違いでした
勘違いしてました><

>>20
>>21
読んでいただきありがとうございます!

>>22
>>23
間違いじゃないです!
読んでいただけて嬉しいですありがとうございます
元々はあちらで書いていましたが、修正したいところがあったのでこちらに引っ越してきました
こちらでもよろしくお願いいたします!




ハンジ「お腹落ち着いた―?」

ハンジ「ご飯の後はお風呂行くよ~♪」

リヴァイ「おいクソメガネ」

ハンジ「なにー?」

リヴァイ「なんだその荷物は」

ハンジ「へ?これ?」

ハンジ「リヴァイの着替えと私の着替えだよ!」

リヴァイ「…まさか、一緒に入るつもりじゃないだろうな」

ハンジ「はぁ?当たり前じゃん」


ハンジ「入るに決まってるよ!!」

リヴァイ「ハァ…」

ハンジ「リヴァイの手となり足となり腰となるって言ったじゃん~」

リヴァイ「何か増えてるが」

ハンジ「どうせ濡れるんだから、ついでに私も入っちゃえば一石二鳥だろ?」

リヴァイ「チッ、不精な奴だな」

ハンジ「合理的って言ってよね~」

リヴァイ「襲うんじゃねぇぞ」

ハンジ「さすがの私も手負いの人なんか襲わないよ!」




ジャーーーーーーーーーーーー

ハンジ「うん、これで大方洗えたかな」

ハンジ「しっかしリヴァイさ~」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「後ろ向いてるとはいえ、すぐ傍に裸の女がいるのに何の反応もナシってどういうこと?」

リヴァイ「誘惑でもするつもりだったのか」

ハンジ「そういうわけじゃないけどさ~」

ハンジ「一応女子だから、傷ついちゃうじゃん?」

リヴァイ「思ってもいないことをピーピー喚くな」

ハンジ「ちっ、ばれたか!」




ザップーーーーン

ハンジ「はぁ~極楽極楽♪」

ハンジ「リヴァイもさっぱりできた~?」

リヴァイ「…あぁ」

リヴァイ「ありがとうな」

ハンジ「へ?」

ハンジ「……リヴァイにしては素直じゃん」

リヴァイ「………」

リヴァイ「元々お前に対して反抗した記憶はねぇが」

ハンジ「まぁそうだけどさ」


パシャパシャ

ハンジ「感謝してくるなんて珍しいな~って思って」

ハンジ「まさに怪我の功名だなぁ~♪」

リヴァイ「フン」

チャプン

リヴァイ「てめぇとは…」

リヴァイ「まぁ、相性は悪くねぇからな」

ハンジ「あはは、なにそれ」

ハンジ「やっらしー言い方」




ハンジ「さーてそろそろあがるかな!」

ザバーッ

リヴァイ「おい、少しくらい隠せ」フイッ

ハンジ「へ?なんで?」

リヴァイ「一応、性別が違うだろうが」

ハンジ「なにを今更」

ハンジ「もしかして意識してんの?」

リヴァイ「してねぇ」


ハンジ「自分だって普通に洗われてたじゃん」

リヴァイ「うるせぇ、さっさとあがれ」

ハンジ「へいへ~い」



ハンジ「……」

ハンジ「…ペトラみたいに」

ハンジ「何でも照れる感じのが好みだった?」

リヴァイ「………」

ハンジ「………」

ハンジ「…ごめん、言うべきじゃなかったね」

ハンジ「先出てるよん」

少し離れます




ハンジ「いよしっ!着替えも完了!」

ハンジ「あとはもう寝るだけだね~」

ハンジ「ゆっくり眠って、」

ハンジ「疲れをとってさ」

ハンジ「また、明日からがんばろ」

リヴァイ「……」

リヴァイ「もしかしてお前」

ハンジ「なにー?」


リヴァイ「慰めてくれてんのか」

ハンジ「あは、バレた?」

リヴァイ「柄にもねぇな」

ハンジ「ヒドッ!」

ハンジ「まぁ…なんつーかさ、」

ハンジ「ちょっとでも、気が紛れたらな~と思って」

リヴァイ「…そうか」




ハンジ「ほいっ!ベッドメイク完了!!」ピカーン

ハンジ「では…」イソイソ

リヴァイ「おい」

リヴァイ「何でてめぇがそこに寝ようとしてるんだ」

ハンジ「添い寝してあげるよ~♪」

リヴァイ「いらん」

ハンジ「いいから!リヴァイも早く横になって!」グイッ

リヴァイ「おい…」ボフッ



ハンジ「…最近、全然眠れてないでしょ」

リヴァイ「…何で分かった」

ハンジ「はは、分かるよ」

ハンジ「いつも見てるからね」

リヴァイ「……」

ハンジ「……」

ハンジ「抱いてもいいよ」

リヴァイ「あ?」


リヴァイ「…てめぇが、そういう風に言うのは珍しいな」

ハンジ「えー?」

リヴァイ「どういう風の吹きまわしだ」

ハンジ「まぁイメージ的に抱く側だからね私は」

リヴァイ「そういう話をしてるわけじゃないが」

ハンジ「じゃあ何ー?」



グイッ



リヴァイ「……」

ハンジ「……」

ハンジ「えーと…」

ハンジ「冗談、だったんだけど…」

リヴァイ「自分が言ったことの責任くらいとれ」

ハンジ「リヴァイってば怪我してるくせに、やっぱり本気出すと力強いね~」

ハンジ「敵わないや」

リヴァイ「当たり前だろう」

リヴァイ「お前の細い腕なんかと比べるな」

眠くなってきたので今日はここまで
明日には終わります

…???
このシリーズ、リヴァイはペトラが好きなんだよね…?


ハンジ「でも今まで色々しても大人しかったじゃん」

リヴァイ「……」

リヴァイ「…それで、お前の気が紛れるならと」

ハンジ「あはは、何それ」

リヴァイ「いつもよりテンション高かったからな」

ハンジ「えー?私はいつもテンション高いよ?」

リヴァイ「フン」

リヴァイ「人のことばかり見てると、足元すくわれるぞ」

ハンジ「はは、お見通しってわけか」



ハンジ「罪悪感…」ポツリ

ハンジ「かもしれないな…」

リヴァイ「罪悪感?」

ハンジ「何が正解かなんて、結果が出るまで誰にも分からない。」

ハンジ「けど、その中で最善の選択をすべきだったと」

ハンジ「いつも思うんだよね」

ハンジ「後悔しても遅いんだけどさ」

ハンジ「それを、少しだけ紛らわせたかったのかも…」

リヴァイ「……」


ハンジ「よく、悲しみは時間が解決してくれるなんて言うけど」

ハンジ「それって平和な時だけの話だと思わない?」

ハンジ「こうやって…定期的に仲間たちが死んでいってさ」

ハンジ「後悔とか罪悪感とか、」

ハンジ「色んな感情が積み重なって…」

ハンジ「いつまでも消えない」

リヴァイ「………」

ハンジ「忘れられるわけない…よね」

リヴァイ「……ああ」



ハンジ「……リヴァイ班の皆もさ」

リヴァイ「………」

ハンジ「いい子たちだったね」

リヴァイ「……ああ、そうだな」

ハンジ「私は…ちょっとうざったい上官だっただろうか」

リヴァイ「…そんなことはない」

ハンジ「そうかな…」

ハンジ「リヴァイは、粗野で横暴で口の悪い上官だったね」

リヴァイ「…ほっとけ」



ハンジ「………」

リヴァイ「…何でお前が泣く」

ハンジ「…えー?」

ハンジ「リヴァイの手となり足となるって言ったじゃん」

ハンジ「だから代わりに泣いてあげてんの」

リヴァイ「……」

リヴァイ「…そうか」

ハンジ「うん」



ハンジ「あの…さ」

ハンジ「…私じゃ駄目かなぁ」

リヴァイ「…何が」

ハンジ「私じゃ、さ」

ハンジ「リヴァイが失くしてしまったものの、代わりにはなれないかな…」

リヴァイ「………」

ハンジ「…なんて」

ハンジ「ずるいね、こんな時にこんなこと言うのは」

リヴァイ「………」



ハンジ「…気づいてなかったかもしれないけど」

ハンジ「私、リヴァイのこと…」

リヴァイ「……」

リヴァイ「…気づいてた」

ハンジ「へ?」

ハンジ「そうだったの?」

リヴァイ「お前は何でも開けっぴろげなように見えるが…」


リヴァイ「そういう風に壁を作って、本心を隠すタイプだからな」

ハンジ「はは」

ハンジ「リヴァイもよく人のこと見てるね」

リヴァイ「むりやり視界に入ってくるだけだろう」

ハンジ「…そんな意地悪なことばっかり言ってると、」

ハンジ「抱かせてあげないよ?」

リヴァイ「それは困る」




ハンジ「……」

リヴァイ「……」

ハンジ「……」

ハンジ「……」フイッ

リヴァイ「なぜ目を逸らす」

ハンジ「べっつにぃ~」

リヴァイ「今更照れてんじゃねぇだろうな」

ハンジ「そ、そんなんじゃないし!」


ハンジ「リヴァイにこんな風に組み敷かれた経験ないから、気まずいだけっ!」

リヴァイ「そういうもんか?」

ハンジ「そ、そうだよっ」

リヴァイ「じゃあ、」

リヴァイ「目を閉じればいい」

ハンジ「え?」

ハンジ「んっ……」






積み重なって癒えるはずのない悲しみは



ほんの少しでもいいから、

喜びを重ねて

誤魔化して。


そうやってかろうじて生きて、

生き抜いて。



いつの日か――

この悲しみの連鎖を絶ってみせよう。

以上で終わりとなります
ここまで目を通してくださった方、最初の話からお付き合いいただいた方、お時間いただきありがとうございました

まっすぐな若者たちと捻くれた大人たちとの対比を書きたいと思っていたのですが、終始ペトラが可哀想な話になってしまいすみませんでした
また機会がありましたらよろしくお願いいたします

おつ
後ろを向くより
前を向いて生きていくほうが
こいつららしいよな
何人も仲間を失ってるからこそって感じだ

おつおつ

乙乙
全部読んでたよーよかった!

乙!良かったよー新作あったら教えてください
作品全部読んだけど男性の心理がリアル・・・

婚約者のぺトラが死んだ直後に後釜狙ってやりたい放題のハンジとそれに乗っかるリヴァイ・・・
ぺトラが可哀想過ぎる

ぺトラが報われる結末も是非

>>58
SSのキャラにそういうこと言うもんじゃないの

ペトラ厨ってなんで黙ってられないんだろう

うおお沢山レスありがとうございます!
読んでいただけてすごく嬉しいです!
尋常じゃない世界で正気を保って生きていくには、たとえ狡くても、生ある誰かと繋がっていなきゃいられないだろう…という妄想でした

今日から下記タイトルでペトラ主体の話を書く予定ですのでよろしければ是非(報われます)
ペトラ「ジンジャーコンプレックス!」

>>60
ペトラのアンチスレが伸びる理由が分かった
本人より厨がうざい

上で紹介させていただいた、ペトラ「ジンジャーコンプレックス!」は全くの別物ですが、
下記タイトルでこちらの、ハンジ「悲しみに悲しみが重なって、いつまでも消えない」の続きを
土曜夜に書かせていただく予定です

ペトラ「兵長のお傍にいることができて、私は幸せでした」

ペトラが報われているかは怪しいところですが、主にリヴァイとペトラが喋っている話です
よろしければ是非

下記タイトルに変更します

ペトラ「兵長、どうかお元気で」

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