クリスタ「格闘王への道」 (136)


私の名前はクリスタ・レンズ
なかなか可愛い名前でしょ?
自分で付けた偽名なんだけどね…


ちなみに訓練兵団に所属してる、毎日の訓練はとっても大変


そして今日は待ちに待った休日!街に繰り出してお買い物を楽しんでいたんだけど…


クリスタ「す、すみません…」


男A「あぁん!?俺達がこんなに誘ってるのになんで断るの?」


男B「もしかして俺達を舐めてる?ちょっと可愛いくらいで調子乗ってんじゃねーぞ?あ"?」


クリスタ「い、いや…私そんなつもりじゃ…」


まさかこんなことになるなんて…

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男A「だったら俺達と遊ぼうぜ?な?」


クリスタ「そ、そろそろ帰らないといけないから…」


男B「おい…やっぱりお前俺達を舐めてるだろ?」


クリスタ「そ、そんなつもりじゃ…」


男B「だったら少しくらい俺達と付き合ってもいいだろ?」


クリスタ「(話が全然通じない…に、逃げなきゃ…)」


クリスタ「あ、あの!私本当に用事があるんで!」ダッ!


男A「おいおい…まだ話は終わってねーぞ?」ガシッ


クリスタ「うっ…(捕まった…)」


男B「へっ、最初っからこうしてれば良かったんだ」


クリスタ「は、離してください!」ジタバタ


男A「ククク…お楽しみはこれからだぜ…」


クリスタ「だ…誰か助けて!」


男B「助けを呼んでも無駄だ、ここの裏路地は普段誰も通らないからな!」


男A「へっへっへ…観念しな…なぁに、命まではとらねぇよ…」


クリスタ「うぅ…(お願い…誰でもいいから助けて…!)」


「オイ」


男A「ん?」


「そいつを離せ」


男A「あ"?何言って…」


ボゴォ!


男A「ぶごっ!」


ドサッ…


クリスタ「え?」

男B「な、なんだ!オイ、しっかりしろ!」

男A「」フニャー

クリスタ「(す、すごい…大人を蹴り一発で再起不能にした…)」

男B「く、くそおおお!」

「お前も寝てろ」

バゴッ!

男B「…ぐはっ」バタン…

「…ふぅ、怪我はないか?」

クリスタ「う、うん…」

「なら良かった、1人で立てるか?」

クリスタ「…大丈夫」

クリスタ「助けてくれてありがとう…エレン///」

エレン「別にいいって、偶然通りかかっただけだし」

クリスタ「でもエレンが来てくれなかったら私…」

エレン「いや、あいつら雑魚だったからお前でも勝てると思うぞ?」

クリスタ「む、無理だよ!」

エレン「俺の見る限りクリスタはどの訓練にも真面目に打ち込んでる」

エレン「あんな堕落した大人なんかには負けねーよ、もっと自分に自信を持て」

クリスタ「そ、そうかな…?」

エレン「そうだよ、それより一緒に帰ろうぜ?送っててやるよ」

クリスタ「えっ!いいの?」

エレン「いいに決まってるだろ?」

クリスタ「あ、ありがとう///」

エレン「ほら、行くぞ?」

クリスタ「う、うん!」

クリスタ「(エレン…カッコいい…私も強くなればエレンみたいになれるのかな…?)」


【食堂:夜】

ユミル「なあクリスタ!一緒に飯食おうぜ!」

クリスタ「ゴメンねユミル、今日はエレン達と食べたいの」

ユミル「」ガーン


クリスタ「ねえエレン…今日一緒にご飯食べていい?」

エレン「ああ、別に構わないぞ」

アルミン「珍しいね、クリスタが僕達と一緒に食べるなんて」

ミカサ「…エレンの隣は渡さない」

クリスタ「うん、ありがとう(エレンの隣に座りたかった…)」

…ワイワイガヤガヤ

クリスタ「ねえエレン…今度私に格闘術を教えてくれない?」

エレン「格闘術…?俺がクリスタに?」

アルミン「クリスタが格闘術?ちょっと意外だね」

ミカサ「格闘術ならアニにでも教わればいい」

クリスタ「エレンがいいの!!」

エレン「あ〜…悪いなクリスタ、俺あんまり教えるの得意じゃないんだ」

エレン「ミカサの言うとおりアニにでも頼んでみたらどうだ?あいつ結構世話好きだからな」

ミカサ「(エレンが私の意見に同調してくれた…やっぱりエレンは私のことが大好きなんだ…)」

クリスタ「む〜…本人がダメっていうならしかたないか…」シュン…

アルミン「あはは…エレンは相変わらず鈍感だね…」

エレン「ん、なんで?」

ミカサ「エレン…私を選んでくれてありがとう…私もあなたのこと愛してる…」

エレン「何言ってんだお前」

アルミン「(ミカサ…)」

アルミン「…しかし本当に意外だね、クリスタが格闘術に興味があるなんて」

アルミン「もしかして3ヶ月後の大会にクリスタも出場する気?」

クリスタ「大会?」キョトン

アルミン「知らないの?」

アルミン「この街の駐屯兵団が主催の武闘大会が3ヶ月後に開かれるんだ」

エレン「しかも参加者は訓練兵団に所属しているもの限定なんだぜ」

エレン「どうだ!?腕試しにはもってこいだろ?」

アルミン「ははは…優勝した暁には成績ボーナスや特別な特典が与えられるらしいのに腕試しが目的で参加するのはエレンくらいだよ」

ミカサ「そこがエレンの良い所」

アルミン「まあね」

クリスタ「そんな大会があるんだ…」

エレン「出場する気なら今からでもトレーニングしとけ、クリスタは才能あるし十分間に合うと思うぜ?」

クリスタ「(大会に出れば…私も強くなれるかな…)」

クリスタ「ねぇ…エレン…」

エレン「ん、なんだ?」

クリスタ「その大会に出場したら私、強くなれると思う?」

エレン「それはお前次第だ」

クリスタ「うん…そうだね」

クリスタ「決めた! 私もその大会に出場する」

アルミン「ほ、本当に出場するのかい?」

クリスタ「私は強くなりたいの」

クリスタ「今日だって私に力があればエレンに迷惑かけずに済んだのに…」

エレン「…その話はもういいって」

ミカサ「エレン…今日クリスタと何かあったの?できれば詳しく話して欲しい…」

エレン「いや…街でたまたま会っただけだ、特に深い意味はない」

ミカサ「そう…」

クリスタ「とにかく!自分の身は自分で守れるくらい強くなりたいの!」

クリスタ「早くご飯食べて大会に備えなきゃ!!」ガツガツモグモグ

クリスタ「ご馳走様!」

クリスタ「早速アニに格闘教わってくる!」ダッ!

エレン「おう、頑張れよ」

エレン「……」

エレン「クリスタか…強敵になりそうだな」

ミカサ「強敵…?クリスタが?」

ミカサ「…正直クリスタじゃエレンの相手にはならないと思う…エレンは強いから相手になるのは私くらい」

アルミン「(最近エレンはアニやライナーとしか組んでないからね…ミカサも我慢の限界なのかな…)」

エレン「確かに今のクリスタは敵じゃねぇが…3ヶ月はわからねぇぞ?」

エレン「クリスタの才能はピカイチだ、磨けば光る」

エレン「才能のある素人ほど怖いものはない、努力すればするほど伸びちまうからな」

アルミン「うーん、でもたった3ヶ月でエレンと対等に渡り合えるようになるのはやっぱり無理なんじゃないの?」

エレン「それはクリスタ次第だ」

【女子寮】

アニ「…あんたが私に声かけるなんて珍しいね」

クリスタ「アニ、お願いがあってきたの…」

アニ「お願い…? めんどくさいのはお断りだよ」

クリスタ「うぅ…」

アニ「…で、そのお願いってやつはなんだい?勿体ぶらないで早く言いなよ」

クリスタ「わ、私に格闘術を教えて欲しいの!」

アニ「格闘術…? まさかあんた、武闘大会に参加する気かい?」

クリスタ「う、うん」

アニ「目的はなんだい?成績?優勝特典?それとも名誉?」

クリスタ「…? そんなものはいらないよ」キョトン

アニ「じゃあ何の為にあんたは戦う?」

クリスタ「強いていうなら…強くなりたいからかな」

アニ「ふーん、あんた変わってるね」

アニ「…いいよ、稽古つけてやる」

クリスタ「えっ、本当!」

アニ「それじゃあ早速あんたの実力を見せてもらおうじゃないか…」

クリスタ「実力…?」

アニ「表に出な、私と勝負だ」

クリスタ「えっ! 今から!?」

アニ「時間は3ヶ月しかないんだ、今からやらなきゃ間に合わないよ、ちなみにあんたが弱すぎたら格闘術を教えるって話は無しね」

クリスタ「で、でもいきなりアニと勝負なんて…」

アニ「怖気付いたのかい?こんなんじゃあいつまで経っても強くなんかなれないよ 」

クリスタ「…!(そうだ…私は強くなるって決めたんだ…)」

こんなところで怖気付いてどうする!!

クリスタ「わかったよ…アニ!」

アニ「(顔付きが変わった…)」

【格闘練習場:夜】

クリスタ「で、勝負の内容は?」

アニ「これを私から奪えたらあんたの勝ち」チリンチリン…

クリスタ「鈴?」

アニ「…この鈴を私の胸につけとく」

アニ「あんたはこの鈴を私から奪えばいい…わかりやすいだろ?」

クリスタ「う、うん…」

アニ「よし、それじゃあ始めようか、遠慮はいらないよ…本気できな!」

クリスタ「言われなくても!」


……………………………………
………………………
……………


クリスタ「はぁ…はぁ…」ズタボロ…

アニ「なんだい?もう息切れかい?」

クリスタ「私は…まだ…」

アニ「(根性だけはあるようだね…)」

アニ「今日はもうやめだ」

クリスタ「えっ…まだ私鈴を取って…」

アニ「ふん…ズブ素人に初見で取られるほど私は甘くないよ」

アニ「それに明日も訓練があるんだ、これ以上やると明日に響く、練習のしすぎで身体壊しちゃ大会どころじゃないからね」

クリスタ「そ、そっか…」

クリスタ「練習付き合ってくれてありがとう…」

アニ「…」

アニ「…また明日ここに来な、蹴り技を教えてやるよ」

クリスタ「アニ…」

クリスタ「うん、よろしくね!」

それから私の特訓の日々が始まった…

アニ「懐が甘い!」ゲシッ

クリスタ「うわっ!」

辛かったけど日々成長を実感できてとても楽しかった…

アニ「大木を斬るようなつもりで蹴りを撃て!」

クリスタ「そんなの無理だよ!!」

少しでも強くなれるように…少しでもエレンに近づけるように…

クリスタ「やったー!アニから鈴奪えたー!!」

アニ「ふ、ふん!少し油断しただけだ!次は本気でやるからな!」

あと…純粋に格闘が楽しくて仕方なかった…

アニ「ぜぇぜぇ…あんたも少しは強くなったみたいだね…」

クリスタ「はぁはぁ…私なんてアニやエレンに比べたらまだまだだよ…」

そして時は経ち…

〜3ヶ月後〜


【格闘場】

キース「これより!第1回訓練兵団格闘王決定戦を開催する!!」

「「うおおおおおお!」」

キース「大会に出場する訓練兵の8名よ!呼ばれた者は前へ」

[エントリーNo.1]

「戦闘力は一般兵100人分!美しき残酷な世界に咲いた一輪の花!ミカサ・アッカーマン!」

ミカサ「エレン…待っててね…」

[エントリーNo.2]

「鍛え抜かれた肉体はまさに鎧!無敵の重戦士!ライナー・ブラウン」

ライナー「応援よろしくな!!」

[エントリーNo.3]

「その身長…まさに超大型!寡黙な戦士!ベルトルト・フーバー」

ベルトルト「…どうも」

[エントリーNo.4]

「蹴り技のエキスパート!クールに燃える氷の女戦士!アニ・レオンハート」

アニ「……」

[エントリーNo.5]

「 囚われた屈辱は反撃の嚆矢だ!獲物を屠る狩人!エレン・イェーガー!」

エレン「誰が相手でも関係ない…」

[エントリーNo.6]

「真の強さとは弱さを知ること!弱さと強さを兼ね備える男!ジャン・キルシュタイン!」

ジャン「今日こそエレンに勝つ!」

[エントリーNo.7]

「洗剤能力未知数!謎に包まれた女ユミル!」

ユミル「ちっ…めんどくせぇ…」

[エントリーNo.8]

「地上に降り立った格闘天使!104期のアイドル!クリスタ・レンズ!」

クリスタ「が、頑張ります!!」

キース「以上8名!健闘を祈る!」

「「うおおおおおお」」


クリスタ「(やっとここまで辿り着いた…)」

クリスタ「(私…少しは強くなれたかな?エレン…)」

今日はここまでにします

進研アルミンの人だろうか

・訂正
洗剤×
潜在○


>>45
違います。ネタ被ってたらごめんなさい





キース「それではトーナメント表を発表する!」


          ┌─  ライナー
      ┌─┤
      │  └─  アニ
  ┌─┤
  │  │  ┌─  ミカサ
  │  └─┤
  │      └─  ベルトルト
─┤

  │      ┌─  クリスタ
  │  ┌─┤
  │  │  └─  ユミル
  └─┤
      │  ┌─  エレン
      └─┤
          └─  ジャン

キース「一回戦の参加者は控室で待機しているように!今から30分後に一回戦を開始する!」

〜30分後

【会場】

アルミン「初戦はアニとライナーか…いきなりハードだね…」

クリスタ「私はアニに勝って欲しいな…」

コニー「俺はライナーを応援するぜ!」

サシャ「私はアニ派ですね!」モグモグ

ベルトルト「う〜ん…僕は皆が応援してる方を応援しようかな…」

コニー「お前はライナーを応援しろよ!」

クリスタ「…あっ!始まるみたいよ!!」

実況『ただいまより第一回戦を開始いたしますッ!』

実況『選手入場!』

アニ「………」テクテク

「キャー!アニがんばれー!」

「ライナーなんてぶっ飛ばせー!」

「踏んでくださぁぁぁい!!」

ライナー「………」ズシ…ズシ…

「うおおおおお!アニキー!」

「ライナー!頑張れー!」

「負けんじゃねーぞ!」

実況『それでは第一回戦…始めッ!!』

アニ「……」ジリ…

ライナー「……」ジリ…

アニ「(ライナー相手に持久戦は分が悪い…ここは先手必勝!)」ダッ!

実況『おお!?レオンハート選手!いきなりダッシュだ!』

アニ「一気に決めるよ!」

ライナー「!?」

クリスタ「凄い!構える暇すら与えない速攻の攻撃!!」

アニ「くらえ!」ヒュン!

司会『レオンハート選手の強烈な蹴りがブラウン選手に炸裂ぅぅぅぅ!早くも勝負アリか!?」

…ガチンッ!

アニ「(こ、この感触…)」

ライナー「…こんなもんか?」グググゥ…

実況『な、なんということだー!無傷です、ブラウン選手無傷です!』

アニ「くっ…(硬い…)」

アルミン「腕でカードしたとはいえアニの蹴りをくらってほぼ無傷なんて…」

コニー「硬すぎだろ…」

クリスタ「アニ…」

アニ「…なら」

アニ「これならどうだ!!」

ライナー「!?」

実況『レオンハート選手!ブラウン選手の足を刈り取ったー!!』

アルミン「上手い!地面には石のブロックが敷き詰めてある!これなら転んだ時のダメージでライナーの鎧を突破できるかもしれない!!」

ライナー「クッ…!(頭から転んだら確かにヤバイ…受け身を取らなくては!!)」グラッ…

アニ「受け身をとる暇は与えない!!」

ボコォ!

実況『これは強烈!レオンハート選手まさかの追撃!』

ライナー「ぐはっ…」グラグラ…

…ガチンッ!

アルミン「うわぁ…頭から落ちた…見てるだけで痛そう…」

ベルトルト「まぁライナーだし大丈夫でしょ」

コニー「お前なんだかんだでライナーに冷たいな…」

アニ「いつもの柔らかい地面と違って石のブロックは効くだろ?」

ライナー「………」

実況『ブラウン選手ダウン!試合続行不能か!?』

サシャ「ライナー…これは気絶してますね…」

クリスタ「ちょっと気の毒…」

アニ「………」

アニ「いつまで寝たふりしてんだい?」

ライナー「………イテテ」

ライナー「なんだ…バレてたのか」

実況『ブラウン選手!立ち上がったァー!』

アルミン「頑丈ってレベルじゃない…」

アニ「あんたは無駄にタフだからね…この程度で倒せるとは思ってないよ」

ライナー「無駄とは失礼だな」

ライナー「今度はこっちから仕掛けさせてもらうぞ!」ダッ!

アルミン「速い!あの巨体でなんという機動力!」

アニ「私にタックルかます気かい?そんな直線的な攻撃…」

ライナー「ならこれでどうだ!!」

アルミン「う、腕を伸ばしてタックルのリーチを広げた!」

アニ「…!!(マズイ…これは避けきれな…)」

ライナー「もらった!」

グボォォォォ!

アニ「けはっ…」バシュゥゥ

…バタン

クリスタ「ア、アニィィィィ!!」

アルミン「アニが吹っ飛んだ…」

ライナー「…悪いなアニ、ちょっとぶっ飛ばし過ぎた」

アニ「……」ガクッ

ライナー「勝負アリだ」

ライナー「俺のラリアットをモロに食らったんだ、立ち上がれる筈がない…」

実況『レ、レオンハート選手!試合続行不能!よって勝者…』

ライナー「ふっ…」

「誰が試合続行不能だって?」

ライナー「なっ…なんだと!?」

アニ「私はまだ戦えるよ…」ゼェゼェ

実況『レオンハート選手!あの一撃を受けてまさかの復活!これは一体どういうことだァァァ!』

アニ「確かにあの一撃をモロに受けたら私の負けだった…」

コニー「ど、どういうことだ?」

ライナー「ま、まさか!」

アニ「そのまさかさ…あの時、あえて派手に吹っ飛んで衝撃を軽減させた…ゲホッ…」ガクッ

ライナー「…だが、相当痛めたようだな」

ライナー「その身体で俺の鎧を砕けるのか?」ヘラヘラ

アルミン「確かに…ライナーのガードを突破する方法がなければアニに勝機はない…」

アニ「ああ、問題ない」

ライナー「…なんだと?」ピクッ

アニ「…攻略法なら今思いついた」

アニ「正面から突破する!!」ダッ!

実況『レオンハート選手!ブラウン選手に向かって全力疾走!』

ライナー「へっ!何度やっても同じだ!」

アニ「……はぁっ!!」

実況『そのまま回し蹴りが炸裂ぅぅぅ』

ヒュン…バコン!

ライナー「(問題なくガードす…)」

メキメキメキ…バリンッ!

ライナー「…え?」

クリスタ「ライナーの鎧を貫いた!!」

アルミン「ダッシュで加速した後に放たれる超高速の蹴り…流石のライナーも受けきれなかったようだね…」

ライナー「な、なにぃぃぃぃ!俺の鎧を正面から砕くだとぉぉぉぉ!!」

ライナー「……くっ」バタン…

実況『ブラウン選手ダウン!』

アニ「まだまだ行くよ!」

ライナー「…へ?」

アニ「シュート!」

ズドン…

ライナー「…ぶへっ!」

実況『ダウンしているブラウン選手の腹に渾身に蹴りがヒット!』

アルミン「(ライナー可哀想…)」

ライナー「ふっ…流石だな…」ハァハァ

アニ「…どうも」

アニ「…まだやるかい?」

ライナー「いいや…降参だ、もう身体が動きそうにない…てか追い打ちは酷いだろ…」バタン…

実況『第一回戦決着ゥゥゥゥ!勝者アニ・レオンハート!』

「うおおおおおおおおおお!」

クリスタ「やったぁ!アニが勝った!」

コニー「くっそー、ライナー惜しかったな〜」

短いですが今日はここまでです。

エレン「よう、一回戦どうだった?」ヒョコッ

ミカサ「………」

クリスタ「あっ!!エレン!!…とミカサ」

アルミン「今までなにやってたの?」

エレン「いや、ミカサの奴が次の試合に備えてウォーミングアップしたいっていうからな…」

ミカサ「エレンと2人きりでとても充実した時間だった…///」テレテレ

クリスタ「…」イラッ

エレン「んで、一回戦の結果は?」

アルミン「アニの勝ちだよ」

エレン「まあ予想通りだな」

ミカサ「仮にも私の(恋の)ライバルなんだから、こんな所で負ける筈がない」

ベルトルト「それにしてもミカサは凄いね、こんな時でも努力を怠らないなんて…」

ベルトルト「僕なんて呑気に皆と試合観戦してたよ…」

アルミン「(目的は十中八九ウォーミングアップじゃなくてエレンだろうけどね…)」

コニー「確かにベルトルトはもっと頑張るべきだな」

ベルトルト「いや、もういいよ…相手はミカサなんだ…どうせ勝てない…」ズーン…

サシャ「ライナーだって頑張ったんですよ!?」

コニー「そうだそうだ!」

エレン「諦めたらそこで試合終了だぞ!」

ベルトルト「そこまでいうなら精一杯頑張ってみるよ…」

アルミン「(他人に流されやすいにしても…)」

………………………………………
………………………
……………

実況『二回戦決着ぅぅぅぅ!勝者ミカサ・アッカーマン選手!流石優勝候補!圧倒的だぁぁぁぁ!!』

ミカサ「エレン…この勝利を貴方に捧げる…」

ベルトルト「…」ズタボロ…

コニー「ベルトルト…負けちまったな…」

クリスタ「…善戦はしたと思うよ」

アルミン「うん…地味にね…」

サシャ「地味でしたね…」

エレン「(あのベルトルトをあんなにもアッサリ…流石だな、ミカサ)」ジー

ミカサ「(エレンから熱い視線を感じる…!!)」

ミカサ「(皆が見てるのに…エレンったら大胆…いや、むしろエレンに寄って来る邪魔な害虫共を駆逐できるチャンス…)」テレテレ

エレン「なあアルミン、なんでミカサのやつ赤くなってんだ?案外あいつ人見知りなのか?」

アルミン「とりあえずミカサに視線を送り続けるのは辞めた方がいいよ、勘違いなんてされたらたまったもんじゃない」

エレン「…? 勘違い?何を?」

アルミン「あはは…何でもないよ…」

エレン「…そうか」

エレン「それより次の試合はクリスタの番じゃなかったか?」

クリスタ「うん…」

エレン「応援してるぜ、頑張れよ!」二コッ

クリスタ「…えっ/// 私のこと応援してくれるの!?」

エレン「当たり前だろ? お前がこの3ヶ月でどこまで強くなれたのか楽しみだ」

クリスタ「…! エレン…ありがとう!私がんばる!!」

エレン「おう、頑張れよ!」

クリスタ「…それじゃあ、言ってくる!!」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー

実況『選手入場!』

クリスタ「………」スタスタ

「うおおおお、女神ー!」

「天使!天使!天使!格闘天使!」

「(決闘しよ)」

ユミル「(初戦からクリスタと戦えるとはラッキーだぜ…エレンより私の方が強いことを証明してクリスタを取り戻してやる…)」テクテク

「ユミル頑張れー」

「今日こそ本気見せてくれよー?」

「負けんなよー」

実況『三回戦、始めッ!』

ユミル「最初に言っておくが相手がお前だからって私は容赦しないぜ?」

クリスタ「望む所だよ!手加減したら許さないからね!!」

ユミル「へっ…随分交戦的なこった…」

ユミル「それじゃあ本気で行かせて貰うぜ!!」ヒュン!

実況『ユミル選手、自身のリーチを活かした攻撃!』

クリスタ「なんの!」ジジリ…

実況『レンズ選手、紙一重でカード!』

クリスタ「今度はこっちの番だよ!」ダッ!

ユミル「(懐に入られた!マズイ…!)」

クリスタ「てりゃあ!」バコン

ユミル「くっ…良いパンチだ!!」ググ…

実況『ヒット!これは痛い!』

ユミル「グググ…だが隙ありだぜ!!」バコンッ!

クリスタ「っ…!」

実況『ユミル選手の蹴りが横腹に!』

クリスタ「(痛いけど…チャンス!!)」ガシッ!

ユミル「なっ…!?」

アルミン「ユミルの足を掴んだ!」

エレン「痛みに負けずピンチをチャンスに変えたか、やるなクリスタ」

ミカサ「…私だってそれくらいできる」

ミカサ「だからエレンは私だけを見るべき」

エレン「は?何いってんだお前」

ミカサ「もう…エレンのバカ…///」

コニー「おっ、クリスタが動いたぞ!」

ミカサ「(空気読め…)」

アルミン「(君も大概だけどね…)」

クリスタ「んぐぐぐ〜!!」グイイ

実況『ユミル選手の足を担ぎ上げたァー!この体制はもしや!?』

ユミル「お、おい…クリスタ…まさかとは思うけどお前…」アセアセ

クリスタ「そのまさかだよ!」

クリスタ「せーの…」

クリスタ「おりゃっ!」ピューイ

実況『そのままユミル選手を放り投げたァー!』

ユミル「…うわぁっ!!」

…ドカン!!

アルミン「なんてパワフルな…」

サシャ「意外とパワー型なんですね…」

エレン「クリスタの戦闘スタイルは相手の懐に潜り込み強烈な一撃をかますタイプか、俺やアニと同じスタイルだな」

ミカサ「……」ムゥ…

ユミル「イテテ…なかなかやるじゃないか…」

クリスタ「(流石にこれでは終わらないか…)」

クリスタ「…」ダッ!

アルミン「速い!ユミルが構える前に潰す気だ!!」

ユミル「もう懐には入らせないぜ!」ビュン!

実況『長い!ユミル選手、腕のリーチを活かした牽制攻撃!これは迂闊に近づけない!!』

クリスタ「なっ…!?」

ユミル「あんたの間合いは理解した!この距離を維持していれば私の有利!」ガガガ!

実況『ユミル選手、リーチを活かした連続攻撃で付け入る暇を与えない!』

クリスタ「…ぐっ…(このままじゃジリ貧…ここはダメージ覚悟で…)」

クリスタ「はぁぁぁぁぁ!!」ダッ!

アルミン「ダメだクリスタ!無茶な特攻は自滅するだけだ!」

ユミル「もう懐には入らせねぇって言っただろ!」

バコン!

クリスタ「…かはっ!」

実況『強烈なパンチが腹に炸裂!』

ユミル「体力もないのにそんなに死に急ぐなよ…クリスタ」

クリスタ「くっ…(もう…ダメかも…)」ガクッ

実況『おっと、レンズ選手ダウンか!?』

アルミン「頑張れー!クリスター!」

コニー「気合だ気合!とにかく気合だ!」

サシャ「勝ったらパン半分あげますよー!」

クリスタ「(みんな…)」

エレン「クリスタ、ここで諦めるのか?」

クリスタ「(嫌だ…勝ちたい…諦めたくない…ユミルに勝って私は…エレンと…)」

クリスタ「戦うんだ!!」ダッ!

ユミル「なっ…立ち上がっただと!?」

クリスタ「うおおおおお!!」

ユミル「くっ…返り討ちにしてやる!」ヒュン!

クリスタ「この技は…もう効かない!!」スカッ

ユミル「交わされた!?」

クリスタ「はぁっ!」バコン!

ユミル「ぐふっ!」ググ

ユミル「(くっ…強い…だがまだいける…!)」

クリスタ「ユミル!最後の勝負だ!」

ユミル「どっちの拳が速いか!」

ヒュン…

バコン!!

クリスタ「…」

ユミル「へへ…」

ユミル「強かったぜ…クリスタ…」バタン…

実況『三回戦決着ぅぅぅ!勝者!クリスタ・レンズ選手!!』

「うおおおおおおおお!!」

今日はここまでにします

アルミン「いやー、いい試合だったねぇ〜」

コニー「ちくしょう、俺も出場すれば良かったぜ…」

サシャ「コニーじゃ出ても一回戦負けですよ、この大会レベル高いですし」

エレン「そうか?コニーの素早さは十分通用すると思うぞ?」

ミカサ「エレン、私も素早さには自身がある」

エレン「お前の場合全部凄いだろ…」

アルミン「そういえばエレン、そろそろ試合の時間なんじゃないの?」

エレン「おっ、もうそんな時間か!んじゃあ行ってくるな」テクテク

コニー「頑張れよー!」

サシャ「クリスタの為にも勝ってくださいねー!」

ミカサ「エレン、二回勝てば私と戦えるから頑張って!」

アルミン「………」

コニー「ん?アルミンどうした?」

アルミン「いや、次の試合が心配なんだ…」

コニー「心配って…エレンは優勝候補だぞ?心配するのはむしろ一回戦からエレンが相手のジャンの方だ」

アルミン「その通りだよコニー…僕が心配しているのはジャンのことなんだ…」

サシャ「それってどういう意味ですか?」

アルミン「サシャは本気で相手を倒そうとするエレンを見たことがあるかい?」

サシャ「…ありません…ジャンとはしょっちゅう喧嘩してるのを見てますけどエレンは場を収めることを優先してますし…」

コニー「おっ、始まったみたいだぞ!」

アルミン「まあいいや…僕たちは試合を観戦しよう」

実況『選手入場!』

エレン「…」テクテク

「エレンさーん!がんばってー」

「キャー!エレン様ー!」

「駆逐してー!」

ジャン「(チッ…なんであの死にたがり野郎が女子に人気なんだよ…羨ましい…)」テクテク

「ジャンジャーンwwwwww」

「ジャジャジャーンwwwww」

「ジャンジャーwwww」

ジャン「(そしてなんで俺のファンは変な奴しかいないんだよ…)」

実況『四回戦!始めッ!』

ジャン「最初に言っておく!俺は今日こそお前を超えて女子の人気…じゃなくて!俺方が上だと証明してやる!!」

エレン「はぁ?何言ってんだお前…」

ジャン「うるせぇ!羨ましいんだよ、くらえ!」ヒュン!

実況『キルシュタイン選手の先制攻撃だ!』

エレン「うおっと!」バシッ

実況『イェーガー選手、難なくガード!』

クリスタ「四回戦始まっちゃった!?」

アルミン「あ、クリスタ、怪我は大丈夫かい?」

クリスタ「まだ少し痛むけどエレンの試合だからいても立ってもいられなくて…」

ミカサ「……」

ジャン「(く、くそ…エレンのやつ俺の全力のパンチを軽々と止めやがった…)」

ジャン「(だが俺も死に物狂いで修行したんだ!絶対勝って見せる!!)」

ジャン「うおおおおお!」ズガガガ

実況『キルシュタイン選手、凄いラッシュだ!』

エレン「おおっ!?」

アルミン「本当に凄いラッシュだ…(ヤバイ…このままではジャンが…)」

コニー「あのエレンが捌き切れてないぞ、やるなジャン」

「ジャンはこの日の為に厳しい特訓をしてたからね、当然さ」

アルミン「マルコ!」

マルコ「簡単にはやられないよ」

ジャン「オラァ!」ズゴン!

エレン「ぐっ…」ガキンッ!

実況『イェーガー選手のガードをぶっ壊したァァァ!』

マルコ「今がチャンスだ、ぶち込めジャン!」

ジャン「くらえええええ!」バコン!

エレン「ぐはっ…」ガクッ…

実況『クリーンヒット!これは痛い!イェーガー選手膝をついた!』

マルコ「勝てる、ジャン!あのエレンに勝てるぞ!」

コニー「こりゃ本当に勝っちまうかもな…」

サシャ「大どんでん返しですね…」

クリスタ「エレン…負けないで…」

アルミン「クリスタ…心配する相手を間違ってるよ…今心配するべきはジャンの方だ…」

クリスタ「えっ…どういうこと?」

ミカサ「見てればわかる…」

ジャン「ど、どうだ!俺のパンチの味は!」

エレン「………」スクッ

ジャン「ビビって声も出せないか!?無様だな!この死にたがり…」

ガコンッ!

ジャン「ぐほっ…!」

実況『は、速い!イェーガー選手の肘がキルシュタイン選手の顔面を捉えた!!』

マルコ「ジャ、ジャーン!!」

ジャン「(ぐっ…なんだ今の…全く見えなかった…痛ぇ…)」

エレン「おいおい…早く立てよ…お前本当に勝つ気あるのか?」ギロッ

ジャン「ひ、ひぃ…!」ビクッ

ジャン「…はっ!」

ジャン「(い、いま俺…ビビったのか…お、俺がエレンにビビるなんて認めねぇぞ…くそっ…)」

クリスタ「なんだかエレン…いつもと雰囲気が違う…」

アルミン「あれがエレンの本気モードさ…今のエレンの精神テンションは巨人と対峙した時に近いものになっているはず」

アルミン「こればっかりはジャンが気の毒だ…これからもっと酷くなる…」

ジャン「…ハァハァ…」

実況『キルシュタイン選手立ち上がった!しかしダメージは大きい模様!』

エレン「やれば出来るじゃねーか」

ジャン「ハァハァ…勝負はここからだ…」

ジャン「う、うおおおおお!」

エレン「遅すぎるんだよ!」ボゴォ!

ジャン「かはっ…!」ガクッ…

実況『イェーガー選手の強烈な一撃が腹にヒット!』

ジャン「こはっ…コヒュー…コヒュー…」

エレン「どうだ、呼吸するだけでも辛いだろ?」

ジャン「や…ろう…よく…も…」ゼェゼェ

エレン「まだやる気か?敗北主義者の腰抜けかと思っていたが結構根性あるんだな」

エレン「いいぜ…立ち上がるまで待ってやる」

ジャン「な、舐めやがって…」ゼェゼェ

ジャン「ぐっ…ゲホッ…はぁはぁ…」ゼェゼェ

マルコ「ジャン…」

コニー「アルミンの言ってたことはこのことだったのか…」ガクガク

サシャ「あ、あの目は人殺しの目です…」ブルブル

アルミン「ジャンはもうダメだ…口ではああ言ってるけど内心は恐怖で震えてるはず…」

クリスタ「こ、これがエレンの強さ…」

ミカサ「(はぁん…エレン格好良い…)」

実況『キルシュタイン選手立ち上がったァァァ!』

ジャン「はぁ…はぁ…」

エレン「やっとかよ…遅すぎてあくびが出る所だったぜ」

ジャン「今に見てろよ…」

エレン「じゃあ今度はこっちから行くぜ!」シュン!

ジャン「くっ…!(ちくしょう…やっぱり怖え…足が震えてやがる…)」ブルブル

エレン「隙だらけだぜ!」ドガァ!

ジャン「ぶはっ……!」

実況『イェーガー選手の回し蹴りが顔面に炸裂!』

ジャン「……」ガクッ…

マルコ「ジャ…ジャァァァン!!」

エレン「チッ…やはりミカサかライナーかアニじゃねーと訓練にはならねーな…」

実況『キ、キルシュタイン選手戦闘不能!よって勝者、エレン・イェーガー選手!!』

今日はここまでです

サシャ「エレン…怖かったですね…」ガクガク

コニー「久々に恐怖ってやつを感じたぜ…」ガクガク

クリスタ「(あれがエレンの本気…怖い…)」ガクガク

ミカサ「私は可愛いと思うんだけど…」

アルミン「多分ミカサだけだよ…」

ミカサ「そうなの?」

アルミン「そうだよ」

コニー「それよりミカサお前そろそろ試合なんじゃねーか?」

ミカサ「次はいよいよ準決勝戦…エレンの為にも私は絶対に負けない」

アルミン「頑張ってね、ミカサ」

コニー「アニとミカサか…こりゃ面白い勝負になりそうだ!」

ミカサ「それじゃあ行ってくる」

クリスタ「(アニ…頑張ってね…)」

ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーーー

実況『選手入場!』

ミカサ「ふふ…この女を倒せばエレンは私の物…」テクテク

「頑張れー!ミカサー!」

「主席の実力見せてやれー!」

「キャー!ミカサお姉様ー!」

アニ「…いつかは決着をつけようかと思っていたところさ」テクテク

「頑張れよーアニー」

「得意の蹴りをぶちかませー!」

「この勝負お前に賭けるぜー!」

実況『準決勝一回戦…始めッ!』

アニ「速攻でいかせてもらうよ!!」ダッ!

実況『レオンハート選手、先制の蹴り攻撃!』

ミカサ「…」スゥ…

アニ「なに!?」

クリスタ「かわした!」

実況『アッカーマン選手余裕の回避!』

ミカサ「ふん!」ガッ!

実況『そのまま攻撃に入ったァー!』

アニ「…ぐっ」ギギ…

実況『なんとかガード!』


アニ「(流石ミカサ…初見で私の蹴りを回避するなんて…ならこれでどうだ!!)」

アニ「はぁっ!」シュッ!

コニー「すげぇ!防御してから、ほぼノータイムで攻撃に繋げやがった!これは避けられない!」

ミカサ「…」スカッ!

アニ「くっ…(またかわされた…)」

アニ「まだまだァー!」ズバババ!

実況『レオンハート選手攻める!凄いラッシュだァー!!』

ミカサ「…」シュンシュンシュン!

クリスタ「ぜ…全部避けてる…」

エレン「まあミカサだからな、そのくらい朝飯前だ」

コニー「でもよ…流石にあのラッシュを全部触れもしないで避けるのは人間技じゃないだろエレン」

サシャ「そうですよ…獣だってあんな動き…」

コニー/サシャ「…ってエレン!!」

エレン「な…なんだよ、その化け物を見たようなリアクション」

コニー「あ、あのよ!昔お前をジャンと一緒にからかったことがあったけどあの時はゴメンな!」

エレン「別にいいよ、そんなこと」

コニー「…ほっ」

サシャ「わ、私もこの前こっそりエレンのパン食べてしまってすみませんでした!!」

エレン「ははは、やっぱりお前だったのか…」

サシャ「ゆ、許してくれますか…?」

エレン「許さん」

サシャ「そんなっ!?」

サシャ「ってアレ…?今のエレンそんなに怖くありませんね…?」

コニー「言われてみれば…」

アルミン「エレンが常時あの状態な訳ないじゃないか…」

クリスタ「ほっ…(よかった…)」

サシャ「そういうことは先に言ってくださいよ…」

コニー「なんだ…謝り損じゃねーか」

エレン「…? お前ら試合は観ろよ」

アニ「…はぁ…はぁ…」

ミカサ「…随分息が上がってるみたいね」

ミカサ「あなたが私に攻撃を当てることは不可能、さっさと降参するべき」

アニ「くっ…寝言は寝て言いな!」シュッ!

ミカサ「…」スゥ…

コニー「また避けたぞ…」

エレン「ミカサはアニの攻撃がスローに見えてるからな、当然だ」

クリスタ「…どういうこと?」

アルミン「僕が説明するよ」

アルミン「ミカサは自分の身体を完璧にコントロールできるんだ」

コニー「身体をコントロール?普通じゃねーのか?」

クリスタ「コニーは黙ってて」

アルミン「皆、アドレナリンって知ってる?」

サシャ「アドレナリン?なんですかそれは?美味しいんですか?」


アルミン「アドレナリンは作用すると、筋肉が普段では考えられない力をだしたり、感覚器官が異常に優れた、働きをするようになるホルモンさ」

コニー「…? つまりそのアドなんとかってやつがあると強くなれるのか?どのくらい強くなれるんだ?」

アルミン「前の試合でエレンが変貌した時の能力強化もアドレナリンによるものなんだ」

コニー「…それは恐ろしいな」

サシャ「恐ろしいですね…」

エレン「お前らなぁ…」

アルミン「ミカサはそのアドレナリンをコントロールできるらしい」

クリスタ「つまりそれって…」

アルミン「ああ…はっきり言って最強だ」

アルミン「今のミカサにはアニの攻撃もスローで見えているのだろうね…」

クリスタ「一体そんな技術どこで身につけたんだろう…」

アルミン「本人はエレンから貰った愛の力だって言い張ってるけど…」

エレン「……」

アニ「(私の攻撃が完璧に読まれてる…なんてこったい、こんな化け物が身近にいたとはね…)」

ミカサ「降参する気がないのなら…再起不能になってもらう!!」ダッ!

実況『力強い踏み込み!』

ミカサ「これで終わりにしてあげる…」

アニ「(くそっ…危険な賭けだが…これしかない!!)」

ミカサ「…はぁっ!」ズゴッ!

実況『クリーンヒット!アッカーマン選手の手刀がレオンハート選手に炸裂!』

アニ「…ぐっ!(意識が薄れていく…)」

アニ「(だがこの瞬間を待っていた!)」

アニ「(この間合いなら確実に渾身の蹴りを叩き込める!)」

アニ「うおおおおおおお!」

ミカサ「(くっ…見えるけど距離が近すぎて回避できない…!)」

ミカサ「…ぐ」メキョメキョ…

ミカサ「っああ!」ドスッ…

アニ「ふん…ざまーみろ…」バタン…

実況『両者ダウン!』

コニー「あのミカサが…」

サシャ「アニの意地ですね…」

エレン「考えたなアニ…いくら周囲の動きがスローにみえても不可避の超近距離攻撃なら動く暇も与えずに仕留められる」

エレン「だが…」

ミカサ「…」スタッ

実況『アッカーマン選手立ったァー!準決勝一回戦決着ゥ!勝者ミカサ・アッカーマン!!』

エレン「ミカサのタフさは筋金入りだ」

今日はここまでです

クリスタ「(アニ…)」

アルミン「やっぱりミカサは強いね」

サシャ「流石1位ですね」

コニー「もうあいつが優勝でいいんじゃないか?」

エレン「ふん!今日こそは超えてみせるさ」

エレン「…さてと、次の試合は俺とクリスタか」

エレン「俺は先に行ってるぜ…」スタスタ

クリスタ「…(次の相手はエレンか…)」ブルブル

アルミン「怖いのかい?」

クリスタ「…うん」

サシャ「き、棄権した方がいいんじゃないですか?」

コニー「あいつは女だからって手加減するやつじゃねーぞ」

クリスタ「私は戦う…!」

コニー「なっ…!」

サシャ「死ぬ気ですか!?」

アルミン「……」

アルミン「…本気なんだね」

クリスタ「うん…怖いけど実は結構嬉しいんだ…エレンと戦えて…」

サシャ「えっ…エレンに虐められるのが嬉しいんですか!?」ヒキッ

コニー「お前Mだったのか…」ヒキッ

クリスタ「ちがうよ!」

クリスタ「エレンと本気の勝負ができて嬉しいってこと!!」

アルミン「そういえばクリスタの目標ってエレンだったね」

クリスタ「うん、私にきっかけを与えてくれたのはエレンだから…」

クリスタ「私…!どんなに怖くても戦うよ!!」

アルミン「そっか…」

アルミン「それなら僕たちが口出しする権利はないね」

サシャ「…勝ったら何か奢りますよ、クリスタ!」

コニー「エレンにはわりぃが…今回ばかりはクリスタのこと応援させてもらうぜ」

クリスタ「みんな…ありがとう!」

クリスタ「それじゃあ…行ってくる!!」

………………………………………
……………………………
………………

実況『選手入場!』

エレン「…」テクテク

「お前の出番を待ってたぜー!」

「キャー!エレン様ー!」

「踏んでくださぁぁぁぁい!」

クリスタ「…」スタスタ

「クリスター!逃げてー!」

「応援してるわよー!」

「うおおおお!死ぬなー!」

実況『それでは準決勝第二回戦…始めッ!』

エレン「まずはお手並み拝見だ」

エレン「行くぜ?」ダッ!

実況『イェーガー選手いきなり仕掛けてきたァー!』

エレン「はぁっ」シュッ!

クリスタ「(は、速い…だけど!!)」

クリスタ「(今の私になら見える!)」

クリスタ「ふっ!」ググッ

コニー「おお、クリスタのやつまた強くなってねーか!?」

アルミン「ユミル戦がいい経験になったんだろうね」

エレン「やるなクリスタ!」

クリスタ「今度はこっちの番だよ!!」

クリスタ「てりゃ!」シュッ!

エレン「おっ」ビシィ!

エレン「いい蹴りだ…!」グググ…

エレン「だが蹴りなら俺も自信があるぜ!」

エレン「はぁっ!」

クリスタ「(この技はアニの脚技!?)」

クリスタ「きゃっ…!」クリンッ!

ドスンッ!

クリスタ「くっ…!」

エレン「ほらほらどうした?まだ試合は始まったばかりだぜ?」

クリスタ「…言われなくてもわかってるよ!」シュタッ!

クリスタ「ふっ!」グルッ!

エレン「!?」

実況『これは予想外!レンズ選手起き上がりを利用したサマーソルトキック!!』

サシャ「すごいです!エレンの意表をつきました!」

エレン「くっ…!」

エレン「だが大振りすぎる!」シュッ!

クリスタ「うわっ!」

エレン「上手く避けたな!ならこれでどうだ!!」

クリスタ「(こ、今度こそは避けられない…)」

サシャ「ヤ、ヤバイですよクリスタァー!」

クリスタ「(だけど…)」

エレン「もらった!」

クリスタ「(どうせ避けられないんだったら!)」

クリスタ「うおおおお!」ダッ!

実況『レンズ選手踏み込んだ!イェーガー選手と正面対決だ!』

エレン「面白いじゃねーか…!」

クリスタ「スピードなら負けないよ!」

クリスタ「おりゃあ!」ズバッ!

エレン「(流石に速いな…だが!)」

エレン「まだまだ甘い!」バシィ!

アルミン「ガードした!」

クリスタ「読めてたよ!エレンなら防いでくるって」

エレン「なに!?」

クリスタ「今のパンチは次の攻撃を完璧に通す為のブラフ…そして本命は…!」

クリスタ「こっちだ!」

クリスタ「はぁっ!」シュッ!

エレン「くっ…(しまった…ガードが間に合わねぇ…)」

エレン「ぐぐ…!」メキョリ…

実況『イェーガー選手に強列なボディブローが炸裂!』

クリスタ「はぁ…はぁ…」

サシャ「これは大ダメージですね!」

コニー「でもよ…これそろそろくるんじゃないか…」

アルミン「うん…本当の戦いはこれからだ…」

クリスタ「このまま攻めた倒す!」バッ!

エレン「……」ギロッ!

クリスタ「…!?」ビクッ…

クリスタ「(こ、この威圧感…)」

エレン「ふんっ!」バコッ!

クリスタ「…!」メキョメキョ…

サシャ「ああ!クリスタの脇腹に…」

クリスタ「ぐぅ…」ズキズキ…

エレン「上手く急所を防いだな…」

エレン「まあ、このくらいやってもらわないと潰し甲斐がないってもんだけどな!!」ダッ!

クリスタ「(は、速い…に、逃げなきゃ…)」シュッ!

エレン「逃がすと思うか?」ギロッ!

クリスタ「ひぃ…!」ガクガク

クリスタ「(きょ、恐怖で脚が動かない…)」ガクガク

エレン「オラァ!」

クリスタ「(急所に食らったらマズイ…!なんとかガードしなくちゃ)」ググ…

ボゴォ…!

クリスタ「ぐぅ…!」グギギ…

エレン「(右腕で咄嗟に急所を庇ったか…だがこの感触…)」ニヤァ

コニー「クリスタ!」

アルミン「急所はギリギリでガードしたみたいだけど…」

ミカサ「クリスタはもうダメ」ヒョコ

サシャ/コニー「うわっ!」

アルミン「…ミカサ」

サシャ「ビックリさせないでくださいよ!!」

コニー「エレンといいお前といいもっとナチュラルに会話に混ざれよ!」

ミカサ「善良する」

サシャ「…そんなことよりクリスタはもうダメってどういうことですか?」

ミカサ「…クリスタは今恐怖に支配されている…気持ちが負けてて勝負に勝てる筈がない」

ミカサ「それにさっきの攻撃をガードした時に右腕を損傷したと見れる、たとえ恐怖に打ち勝ったとしても片腕でエレンを止めるなんて芸当私でも無理」

コニー「な、なんてこった…」

サシャ「絶望的ですね…」

クリスタ「(右腕が痺れて動かない…)」ビリビリ

クリスタ「(それに脚の震えも止まらない…)」ガクガク

クリスタ「(もう…終わりかな…?)」

エレン「ん、どうした?かかって来ないのか?」

クリスタ「(やっぱり私なんかが強くなるなんて無理だったんだ…)」

クリスタ「(降参しよう…これ以上怖い思いはしたくない…)」

「頑張れ!クリスタ!」

クリスタ「!?(この声は…)」

ユミル「お前は私に勝ったんだろ!?これ以上私に恥をかかせるな!!」

クリスタ「(ユミル…でも私…)」

サシャ「コニー…!」

コニー「おうっ!」

コニー「クリスタ!お前はビビって勝負から逃げだす腰抜けか?」

サシャ「こ、腰抜けー!アホー!悔しくないのかー!」

クリスタ「(好き勝手言わないでよ…本当に怖いんだって…)」ガクガク

クリスタ「(悔しくないのかって?…悔しいに決まってるよ…!!)」

クリスタ「(…でも、もう勝てるわけ…)」

ユミル「ここで諦めたら終わりだぞ!!」

クリスタ「(!!)」

クリスタ「(そうだよ…ここで諦めら本当の敗北だ…諦めたらもう二度とチャレンジできない…)」

クリスタ「(諦めたくない…絶対に諦めたくない!!)」

ミカサ「(クリスタの震えが止まった…)」

エレン「退屈だな…そろそろ終わりにするか?」

クリスタ「…!!」

エレン「行くぞクリスタ!最後のトドメだ!!」ギロッ!

クリスタ「(もう恐怖は感じない…)」

クリスタ「うおおおおおお!!」ダッ!

エレン「くらえっ!」ヒュンッ!

クリスタ「(絶対避ける!!)」

クリスタ「ふっ!」シュッ!

エレン「なにっ!?」

アルミン「あの攻撃をかわした!?」

クリスタ「(今のエレンは攻撃力がめちゃくちゃ強いけど防御はイマイチ…その隙を突く!!)」

実況『イェーガー選手の懐に潜り込んだァー!』

エレン「(マズイ…!)」

ユミル「いっけぇぇぇぇ!クリスタァァァァァ!!」

クリスタ「うおおおおおおお!」

クリスタ「はぁっ!!」バゴンッ!

エレン「ぐはっ…」ガクッ…

エレン「グッ…ぜぇぜぇ…」

エレン「まさか3ヶ月でここまで成長するとはな…」ガフッ…

エレン「…ふふふ」

エレン「アッハハハハハ!!」

エレン「それでこそ俺の獲物だ!お前をぶっ潰せば俺はもっと強くなられるだろうな!!」

クリスタ「勝つのは私だよ…!」

エレン「覚悟はいいかァァァ!行くぞォォォォ!!」

クリスタ「いつでもいいよ!!」

エレン「グガァァァァ!!」ダッ!

クリスタ「ここからが本当の勝負だ!!」ダッ!





…………………………………………………
………………………………………
…………………


【保健室】

クリスタ「はっ…!!」バタッ

エレン「お、やっと起きたか」

クリスタ「エ、エレン!ここはどこ!?試合はどうなったの!?」

エレン「ここは保健室、試合は俺の勝ちだ」

クリスタ「え?」

クリスタ「…じゃあ私はエレンに負けてずっと気絶してたの?」

エレン「…いや悪いな、どうも手加減は苦手でよ…まだどこか痛むか?」

クリスタ「…全身が痛む」

エレン「はは…すまねぇ…」

クリスタ「それよりエレン、決勝戦行かなくていいの?」

エレン「もう終わってるよ」

クリスタ「え、嘘!ミカサとエレンの試合観たかったのに!?」

エレン「あんな屈辱的試合見せられるかよ…」ズーン…

クリスタ「あっ…エレン負けちゃったんだ…」

エレン「ただ負けただけならまだ良いんだ…問題は試合の内容が…」

エレン「(1時間粘ってもミカサの寝技を解けなかったなんて我ながら情けない…)」

クリスタ「…どんな試合だったの?」

エレン「詮索無用!この話はヤメッ!」

クリスタ「えー、気にな」エレン「そんなことよりクリスタ!!」

エレン「お前凄いな!たった3ヶ月でここまで強くなるなんて」

クリスタ「…エレンのお陰だよ///」

エレン「え?なんで?アニじゃないのか?」

クリスタ「もう…!動きは速い癖に鈍いんだから!」

エレン「…?」

ドタドタバタバタ…!

ミカサ「エレェェェェン!」ガシャーン!

クリスタ「!!?」

エレン「ゲッ…!ミカサ!!」

ミカサ「やっと見つけた!早く私と2人で寝技の特別訓練を…」ハァハァ…

エレン「チッ…見つかったか…!!」

エレン「もっとゆっくり話をしたかったが仕方ねぇ…俺はもう行くぞ!」

クリスタ「う、うん…事情は知らないけど頑張ってね…」

エレン「おう、最後に一言!」

クリスタ「なに?」

エレン「強かったぜ!クリスタ!」

クリスタ「えっ…!」ドキッ

エレン「じゃあな!」ダッ!

ミカサ「エレン待って!今日こそは絶対逃がさない!!」ダッ!

クリスタ「……」

クリスタ「(私はきっとこの言葉が聞きたかったんだ…)」

クリスタ「(強かったぜ!クリスタ!…か)」

クリスタ「ふふっ…」

クリスタ「私、強くなれた!」



これで終わりです
展開上エレンを悪役っぽくするしかなかった
決してエレンが嫌いなわけではない(むしろ好き)

>>121が見えない

>>123
これで見れますか?


エレン「もっとゆっくり話をしたかったが仕方ねぇ…俺はもう行くぞ!」

クリスタ「う、うん…事情は知らないけど頑張ってね…」

エレン「おう、最後に一言!」

クリスタ「なに?」

エレン「強かったぜ!クリスタ!」

クリスタ「えっ…!」ドキッ

エレン「じゃあな!」ダッ!

ミカサ「エレン待って!今日こそは絶対逃がさない!!」ダッ!

クリスタ「……」

クリスタ「(私はきっとこの言葉が聞きたかったんだ…)」

クリスタ「(強かったぜ!クリスタ!…か)」

クリスタ「ふふっ…」

クリスタ「私、強くなれた!」


SS三作品目の糞ニワカでスマン

顔から火が出そう


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