夏野「『犬とハサミは使いよう』のアニメが始まるそうよ」春海『ふーん』 (38)

夏野「……随分そっけない返事ね。私たちのアニメが始まると言っているのよ?」

春海『だからそれが何だよ』

夏野「この私が喋って、動いて、歌うのよ? 全身全霊をもって喜ぶのが筋ってもんでしょう」

春海『あのなぁ……』

春海『何度も言ってるが、俺は文字列以外に興味はないんだよ。漫画化の時ならまだしも、アニメ化? 知ったこっちゃないんだよ』

春海『だいたい! 文字列というすでに完成された存在をよりにもよって映像化だと? ふざけるな!!』ワンワンッ

夏野「あなた、今アニメ化を心待ちにしているファン全員を敵に回してるわよ?」

春海『ファンなら俺がこういうキャラだって知ってるだろ』

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春海『俺はな! 更伊俊介先生の書くお前が好きだったんだ!』

夏野「す、すすすす好き!? そんな、いきなり好きだなんて……」

春海『更伊先生の映美が! 桜が! マキシが! 紅葉が好きなんだよ!!』

夏野「……へぇ? 駄犬の分際で、随分浮気性なことねぇ?」チャキ

春海『……あれ? 夏野さん? なんでハサミを取り出したのでしょうか?』

夏野「誰彼構わず発情する飼い犬には躾が必要でしょう?」

夏野「大丈夫、痛いのは最初から最後までだけよ」

春海『ずっと痛いってことですよねぇ!?』

ジャキンッ


春海『おかしいなー。今夏だよね? すっごく寒いんだけど』

春海『全身の毛が半分以上持っていかれてるとか、そんなことないよね?』

夏野「……で、話を戻すけど」

春海『夏野さんの切り替えの速さがたまに羨ましくなるよ、俺』

夏野「私たちのアニメが始まるのよ」

春海『なんでまた急にそんな話を……。何? どこかの回し者なの?』

夏野「別に、私が出るアニメだもの。ステマなんてしなくても、大ヒットはすでに決まったようなものよ」

春海『そういうところマキシにそっくりだよな、お前』


夏野「ただね……。私たちには使命があるのよ」

春海『使命?』

夏野「ココロコネクト先輩の仇を討つという使命が……ね」

春海『やめて!? 先輩はスタッフの人格に恵まれなかっただけだから! アニメ自体の出来は良かったから!』

夏野「思えば刊行日もよく被っていたわね……。なんだか他人の気がしないわ」

春海『だからやめろって! 変なフラグ立てるなって!』

夏野「今度は誰がいじ……ドッキリされちゃうのかしら」

春海『冗談でもそういうのやめよ!? な!?』


鈴菜「先生! お邪魔します!!」

春海『変態警報発令!! 総員衝撃に備えよ!!』

夏野「悪・即・斬!!」ズバッ

鈴菜「あぁ!! 脈絡も何もあったもんじゃない攻撃……!」

鈴菜「素敵です秋山先生ぇ……」

春海『こいつもアニメに出るのかよ。普通にR-18だろ』

夏野「残念ながら出てしまうわ……」

鈴菜「私だってアニメ出たいですよぉ。私が秋山先生に痛め付けられる姿がお茶の間にぃ……」

鈴菜「快☆感の予感!!」

春海『今からでも遅くないよ、こいつ出すのやめよ?』


鈴菜「あぁ……、アニメの先生はどうやっていじめてくれるんでしょう……。今からワクワクが止まりませんよぉ!!」

夏野「何しにきたのよ、変態。〆切はまだ先のはずよ」

鈴菜「それはもちろん、私もアニメの話がしたくて」

春海『出ないのに?』

鈴菜「出ますよぉ! もう、あんまりいじめると気持ちよくなっちゃうじゃないですか!」

春海『やっぱダメだこいつ。早くなんとかしないと』

夏野「これの声優があの伊藤静さんなんて、申し訳なさすぎるわね」

春海『ドラマCDではあまりの変態さによく引き受けてくれたもんだと感心したよ』

夏野「そりゃ、仕事だもの」

春海『身も蓋もないこと言うなよ……』


春海『声優といえば、お前もいい感じにドSってるよな』

夏野「えぇ。井上麻里奈様の声に罵ってもらえるのよ? ひれ伏して喜びなさい」

鈴菜「はい! はいぃ! 罵ってくださいぃ!」ガハァッ

春海『うわぁ……、なんてパーフェクトな土下座……』

夏野「あなたもヘタレっぷりがよく出ていたじゃない」

春海『ヘタレとかいうな! 怒涛のツッコミをあんなに的確にこなしてくれてるんだぞ!』

鈴菜「自分のツッコミを怒涛の、とか言っちゃうのってどうなんですかねぇ」

春海『誰がつっこませてるんだよ、誰が!』


夏野「あとは……、あなたの妹も最初のドラマCDに出ていたわね」

春海『イエス! アスミス!』

春海『いやぁ、やっぱり兄としては可愛い妹の声優はちゃんとした人にやってもらいたい訳で。その点阿澄佳奈ちゃんは素晴らしい演技をしてくれましたよ』

夏野「あなた、あの駄烏のことよく馬鹿にできるわね」

春海『はぁ? あんな変態シスコン野郎と一緒にするなよ』

鈴菜「無自覚って怖いですねぇ……」

春海『お前が自分の性癖に自覚ありすぎるんだよ!』


夏野「映美と白いのも新しい方のドラマCDで一足先に喋ってたわね」

鈴菜「藤巻先生のいじめてオーラ、半端じゃなかったですねぇ」

春海『だから何なんだよ、そのオーラ』

鈴菜「声だけであのオーラ……。映像化された時のことを思うと末恐ろしいです……」

春海『俺は現在進行形でお前が恐ろしいよ。意味不明すぎて』

春海『マキシは正直PVでチラッと聞いた時は違和感あったけど、ドラマCDで聞いてみるとなかなかはまり役だったな』

春海『実は、マキシの登場シーンだけ何度も繰り返し聞いちゃったよ』

夏野「……さっきは文字列以外興味ないとか言ってたくせに」

春海『え? 何だって?』

夏野「……」ジャキンッ

春海『無言でハサミ降り下ろすのやめて!!』


バーン!

マキシ「シャイニーン!!!」

夏野「あぁ……、またうるさいのが来た……」

マキシ「ドラマCDの私、超輝いてた!」

「「「YES!! マキシ様の言う通り!!」」」

マキシ「もちろん、アニメでも私、輝くわ!」

「「「YES!! マキシ様の言う通り!!」」」

マキシ「あぁ……! 私輝いてる! こんな陰気臭い部屋でも輝いてる! 私!」


夏野「陰気臭い部屋で悪かったわねぇ……、白いの」

マキシ「あら黒いの。いたの? 全然輝いてないから気づかなかった」

春海『ここ夏野の部屋なんですけど。気づかないはずないよね? まぁ、聞こえてないんだけど……』

マキシ「私の話をしている気配を感じたから馳せ参じたわ! 感謝しなさい!」

夏野「随分暇なのねぇ? 自称トップアイドルさん?」

マキシ「自称って何よ!? 名実共にトップアイドル兼ベストセラー作家よ!」


マキシ「で? 私の声が? 可愛い? よくわかってるじゃない!」

夏野「誰もそんなこと言ってないわよ」

春海『言ったの俺だしな』

マキシ「歌えて演技もできるなんて、まるで私のようね! 芹沢優ちゃん!」

大門「いつでもー! みんなをー! I love youちゃーん!」

夏野「え……?」

鈴菜「……」

マキシ「……」

大門「……忘れてくれ」

春海『いやいやいや! え!? 何今の!?』

夏野「芹沢優のキャッチフレーズよ」

春海『そういうこと!? 急にスキンヘッドの兄ちゃんがそんなこと言ったらびっくりするわ!』


鈴菜「しかし、夏はローゼンメイデンや銀の匙みたいな注目株が多いですからねぇ……。私たち、ちゃんと生き残れるでしょうか」

マキシ「このマキシ様が出てるのよ? 大ヒット間違いなしよ!」

春海『ほらな? さっきのお前と全く同じこと言ってる』

夏野「うるさいわね、愚犬。和/人になりたいの?」

春海『学園都市第四位!? その割には胸が……』

夏野「かっずっひっとっちゃーんっ?」

春海『しまった! また墓穴を!』

夏野「ブ チ コ ロ シ 確定ね?」

春海『いやぁぁぁぁぁぁぁ!! 和/人はらめぇぇぇぇぇぇ!!』


春海『……まぁ、要するに今のご時世Blu-rayが売れればいい訳だ。それなら、もう勝ったも同然じゃないか』

鈴菜「どうしてですか?」

春海『考えてもみろ。Blu-ray初回限定版には特典に原作者書き下ろし小説がつくだろ?』

春海『買うしかないじゃないか!!』

夏野「あー、はいはい。読書バカ読書バカ」

春海『信じてないな? みんか買うぞ? 買い逃したら一生読めないかもしれないんだぞ?』

夏野「その理屈ならラノベ原作は全部大ヒットアニメよ」

春海『ただ……一つ言わせてもらえば、初回特典にはどうせなら大罪シリーズをつけてほしかったな。Blu-rayは全6巻で原作再現もできるし』

夏野「そんなことしたら原作者が過労死するわよ」

寝ます

正直勢いで立てたのであんまり展開考えてませんが……
最速放送までには完結させます


マキシ「私を置いて話を進めるんじゃない!」

夏野「でもあなたメインキャラではないでしょう? ここにいても仕方ないんじゃないかしら」

マキシ「フッ……、あなたもしかして知らないの?」

夏野「何よ」

マキシ「この私、秋月マキシはソ ロ でEDを任されているんだから!」

夏野「な、なんですって……!?」

マキシ「しかも! あなたたちのキャラクターソングがシングルCDで出される中! 私だけミニアルバムの発売が決定してるのよ!!」

夏野「そんな……、この露出狂が私よりプッシュされているですって……!?」

春海『あれ? キャラクターソング? 俺そんな話聞いてないよ?』


マキシ「ざまあみなさい、黒いの! アニメでは私の方が人気が出ること請け合いね!」

夏野「ぐっ……。ふざけるんじゃないわよ、白いの。たかがキャラソンくらいで……!」

春海『ねぇ、なんで? なんで俺だけキャラソンないの?』

鈴菜「野郎の歌なんて誰も聞きたくないからですよ」

春海『辛辣!?』

鈴菜「……まぁ、あなたの場合実際に録ろうとしても犬の鳴き声だけになっちゃいますしね」

春海『あ、そうでしたね……。すっかり忘れてましたよ……』


マキシ「三千世界をあまねく照らすこの私を、サブキャラで済ませるなんて神が許さないということよ! あぁ! 神すらも魅了する私! すごく輝いてる!」

夏野「……ふ、フフフフフ」

マキシ「な、何よいきなり笑いだして……。気持ち悪いわね」

夏野「そう、そうだったわ。私はあなたより何枚も上を行っているのよ」

マキシ「はぁ? 何を今さら、負け惜しみのつもり?」

夏野「私はねぇ、すでにフィギュアになっているのよ!!」

マキシ「なっ……!?」

夏野「アニメ? キャラソン? はっ! ちゃんちゃらおかしいわね!」

夏野「私はもう立体化まで果たしているのよ!」

春海『一部分は立体化してなかっ夏野「死ねぇっ!!」ジャキンッ

春海『まだ言い終わってすらないのに!? ぎゃあああああ!!』


鈴菜「やっぱり、教団Mに入ったらどうです?」

春海『黙れ変態……』ボロッ

マキシ「私、犬は苦手だけどあんたの虐待見てると普通に可哀想になるわ……」

夏野「あら、愛情表現よ? 愛情表現」

春海『いやいや、死ねって言ってましたよね!? こんなアグレッシブな愛情表現、俺は認めないぞ!』

鈴菜「私にも愛情表現してくださいよぉ!」

夏野「あなたのことは別に愛してないもの。というかあれ? あなた誰でしたっけ?」

鈴菜「あぁ! 言葉のナイフが私を切り刻んでますぅ!」

鈴菜「……でも、あれ? ということは先生は彼のこと愛しておいでで?」

夏野「なっ!? ち、ちちち違うわ! 別にこいつのことなんて愛してないんだからねっ!!」

春海『テンプレだなぁ……』


マキシ「で、でもそれはあなたが主人公だからであって……」

春海『夏野ってばよく主人公自称してるけど主人公って俺だよね?』

夏野「……」

鈴菜「……」

春海『お願いだからそうだと言って!?』

夏野「あなたは私が主人公で、自分はその引き立て役だと、そう言いたい訳ね?」

マキシ「はぁ!? そんな訳ないでしょう! そうやって主人公面できるのも今のうちよ! この輝ける私があっという間にその座を奪い取るんだから!」

夏野「そう。でもわかっているの?」スッ

春海『夏野さん? どうして俺を持ち上げるんですか? また投げたりしませんよね?』

>>22

× マキシ「で、でもそれはあなたが主人公だからであって……」

○ マキシ「それより! ふ、フィギュアの件はあなたが主人公だからであって……」


夏野「この物語、『犬とハサミは使いよう』の主人公になるということは、この犬と一緒に暮らさなければならないということなのよ!」

マキシ「ひっ! い、犬と!? 犬と暮らす!?」

春海『あー、そういえばマキシって犬が苦手なんだっけ。正直5巻ではすっかり忘れてけど』

夏野「さぁ! どうするの!?」ズイッ

春海『おい夏野。俺を汚いものみたいに押し付けるのはやめろ』

マキシ「ひぃっ!? い、いやよ! 犬と暮らすなんて無理!」

マキシ「いやぁぁぁぁぁぁ!!」

バンッ

「「「マキシ様ー!!」」」

春海『あーあ、帰っちゃったよ。しかしひどいな。こんなにかわいいミニチュアダックスを見て逃げ出すなんて』

夏野「なんだかんだあなたも結構自分の容姿誉めてるわよね」


春海『ふぅ。ようやく静かになったか。そろそろ読書でも……』

ゾワッ

春海『え!? な、何、今の殺気みたいなの!?』

夏野「……なるほど、さっきの話を聞いて集まってきたのね」

「和兄……和兄と暮らせる……」

「か、和人君と暮らせる……? 私なんかが……? ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

「主人公になれば和人さんと暮らせるのですか。主人公とはそういう物だったのでね、知りませんでした……」

春海『な、何だろう。とても嫌な予感がするよ?』

夏野 「……来る!」


円香「和兄は私のものだぁぁぁぁぁぁ!! 『鮪喰・零式』! そして『鮪喰・無限』!!」ガシャァンッ

映美「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! でも和人君は渡したくないんですごめんなさい!」

紅葉「和人さんを手にいれるため、致し方ありません。天鳥船、システム『建御雷』起動」ウィィィィン

春海『うわぁぁぁぁぁ! ヤバいのがいっぱい来たぁぁぁぁぁぁ!!』

夏野「何か用かしら?」カチャッ

春海『夏野もナチュラルにハサミを構えないで!?』


円香「私が主人公になって、和兄と暮らすよ、夏野さん」

夏野「あらあら、ちょっと見ない間に随分言うようになったわね、義妹」

映美「せ、先輩! 今日は和人君のために、先輩と戦いますごめんなさい!」

夏野「きなさい、映美。あなたがまだまだ秋山忍の足元にも及ばないことを教えてあげるわ」

紅葉「和人さん……いえ、姫萩和人さんは私と暮らすのが一番です」

夏野「姫萩紅葉、夏野和人はあなたなんかに渡さないわよ?」

春海『何なの、何なのこれ。どこの天下一武道会? どこの超人オリンピック!?』ガクガク

鈴菜「あらぁ、面白いことになってますねぇ。ここは一つ……」

春海『やめろ、やめろ魔神皇帝ンガング! 余計なことするんじゃない!』


鈴菜「みなさーん! ちゅうもーく!!」パンパン

夏野・円香「「あぁん!?」」

鈴菜「あぁ! 視線だけで殺されそう……! キモチイイ!!」

鈴菜「……じゃなくて。この戦い、逃げる春海和人さんを一番最初に捕まえた人の勝ち、ということでどうでしょう」

春海『俺!? 俺が追われるの!?』

夏野「いいわ、受けてたちましょう」

円香「和兄を捕まえればいいんだね。捕まえて私のカレーを……」

映美「大澤映美流執筆術の新しい型を駆使すれば……!」

紅葉「私が車椅子だからといって、皆さん油断しないことですね」


春海『みんななんかやる気満々だし! 結局俺がひどい目に合うんじゃねぇか!!』

鈴菜「それでは、よーい……」

春海『く、くそっ! こうしちゃいられん!!』ダッ

鈴菜「始め!!」

ドンッ

春海『逃げるんだよォォォーーーッ』

夏野「待ちなさいこの駄犬!!」

映美「大澤映美流執筆術一の型“ハーミットセイバー”!」

カッ

円香「きゃぁっ!?」

春海『よ、よし! みんなが映美の光に怯んでいるうちに……』

「穢殺刃ァァァ!!」ザンッ


春海『ぬわーっ!?』

佐茅「お嬢様の助太刀だ、逃がしゃしないよ!」

春海『いやぁぁぁぁ! 殺されちゃう! これ殺されちゃうから!』

円香「蒼天に紅の花舞え! 『鮪喰・零式』、『鮪喰・無限』同時解放!!」

ガキィンッ

佐茅「何!?」

円香「大丈夫!? 和兄!」

春海『あぁ、円香……。お前が天使に見えるよ……。その両手の包丁がなければ』

佐茅「こいつはもしや『鮪喰』かい? はっは! 相手にとって不足なし!!」

円香「和兄は、私が守る!」

「「はぁぁぁぁぁぁ!!!」」


キィン!ガキィンッ!ガキィンッ!

春海『い、今のうちに……』

『死ねぇぇぇぇぇぇっ!!!』

ザクッ

春海『あぁ、もう! 今度は何!?』

九郎『ちっ……。外したか』

春海『あんたもかよ! あんたも紅葉の助太刀かよ!』

九郎『はい? どうして僕が春海君と紅葉が一緒に暮らすために戦わなければいけないんですか』

九郎『僕はこの混乱に乗じて、君を暗殺に来ただけですよ』

春海『常識人がいない! わかってたけど!!』

九郎『という訳で死ねぇぇぇぇぇぇ!』

紅葉「『建御雷』、発射」


九郎『どぅぉぉぉぉぉ!?』

ドカァァァァン!

九郎『も、もももも紅葉!? MY  SWEET SISTERぷりちー紅葉!? なんで僕を撃ったんだい!?』

春海『今の瓦礫を粉々にしたミサイルだろ……。なんで生きてんだよ』

紅葉「私と和人さんの邪魔をするのなら、兄さんといえど容赦はしません」

九郎『ぐぬぬ……。紅葉、ぷりちー紅葉。ここは一度、兄妹腹を割って話す必要がありそうだね』

紅葉「いえ、問答無用です。殲滅します」

九郎『紅葉ぃぃぃぃ! 好きだぁぁぁぁぁ!!』バサッ


春海『紅葉と九郎さんがもみあいになってる……? よし、今度こそ……』

ジャキンッ

春海『え……? あ、死んだ……』

夏野「見 ぃ つ け た」

春海『ふぎゃぁぁぁぁぁ!?』

夏野「さぁ? 帰りましょうか、浮気犬?」

春海『あの、えっと、そのこれは……』

夏野「あぁ、そうね。私の前から逃げたんだもの、たぁっぷりお仕置き、してあげないとね?」

春海『もうダメだぁぁぁぁ! 俺きっとここで二度目の死を遂げるんだぁぁぁぁ!』

夏野「あら、何言ってるのかしら……。死なんてあまっちょろいお仕置きな訳ないでしょう?」

夏野「『殺してくれ』って嘆願するまで、私の愛を刻んであ げ る」

春海『なんでこうなるのーーーーっ!!!』


夏野「……というアニメの宣伝SSを書いてみたのだけど」

春海『またかよ! またこのオチかよ! 最近本編でも使われなくなったよ!』

夏野「私たちのアニメだから張り切って書いたのに、不満があると言うの?」

春海『不満しかねぇよ! 怖いし! ていうか後半宣伝すらしてないし!』

夏野「今からアップするのだから、文句言わないでくれるかしら」

春海『今から!? もう遅いよ!? 最速放送今夜だよ!? というかもう一時間後だよ!?』

夏野「『犬とハサミは使いよう』、TOKYOMX他で七月より放送開始! みんな絶対見なさい!」

春海『え、無視!? これで締めるつもり!?』

夏野「見ないと、ハサ次郎がちょん切っちゃうぞ☆」

春海『何をぉぉぉぉぉぉ!?』

よかった、間に合った

ここまで見てくださった方、ありがとうございました
是非アニメ『犬とハサミは使いよう』も見てください

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