ハンジ「これって不貞じゃん。ざまあみろ」(53)

ハンリヴァ(ペト)です
別のところで書いていたものですが、修正したいところがあったのでこちらに引っ越しします

ここでのハンジさんは女性です
シリアス&ちょいエロ&ハッピーエンドではないため苦手な方は注意

以前書いた、ペトラ「兵長の部屋に見知らぬ女の人が…」および
今書いている、モブリット「分隊長、生き急ぎすぎです!」に関連した話ですが
読んでいなくても大丈夫です




ガタンッ


ペトラ「兵……長……?」

ハンジ「あれ、ペトラ」


あーあ。

見られちゃった。


ペトラ「え、え…………?」


ふふ、かわいいなぁ。

この世の終わりみたいな顔してる。




ってそりゃそうか。

婚約者が他の女とキスしてたんだもんね。


ま、いつもはそれ以上のこともしてたけど。






――あれ?


えっと、


そもそもいつから
リヴァイとこんな関係になったんだっけ。


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ハンジ「私、リヴァイの研究がしたい!!」キラキラ

リヴァイ「あぁ…?ついにとち狂ったかクソメガネ」

ハンジ「狂ってないよ!全然いつも通り!正気!」

リヴァイ「…変態のくせに巨人以外にも興味がでてきたのか?」

ハンジ「元からあるよ~!だって人類最強の兵士がどんな身体の構造してるのか気になるじゃん。」

リヴァイ「生物的には他の奴らと変わらねぇと思うが」


ハンジ「でももし何か分かれば、他の兵士の技術力向上につながるかもしれないだろ?」

ハンジ「それは調査兵団、ひいては人類のためになるかもよ?」キラッ

リヴァイ「断る。大人しく巨人の研究でもしてろ」

ハンジ「いいじゃんいいじゃん~変なことはしないからさぁ~!ちょっと観察したり色々するだけだよ!」

リヴァイ「てめぇの色々が一番怪しいんだが」

ハンジ「まま、そうカタイこと言わず~!」



最初は、ただ好奇心だった。

人類最強のこの兵士は、ほとんど表情を崩すことがない。

時々不機嫌そうな顔はすれど、決して笑うこともない。

苦痛にゆがむ顔も、高揚した表情も見たことがない。

それはたとえ、鮮やかに巨人を削いだ時でも、
目の前で仲間が食われた時でも同じ。

どうしたら彼は表情を変えるのだろうか。

あったのは、そんな少しばかりの好奇心。

あれ、デジャヴ?全く同じ内容のスレがあったような、、気のせい?

>>7
すみません
別のところで書いていたものの修正版をあげさせていただいてます


ハンジ「んでは早速腕から失礼するよ~」サワッ

リヴァイ「おい。了解した覚えはないが」

ハンジ「まぁまぁいいじゃないか♪」サワサワ

ハンジ「おお~っ!やっぱりすごい筋肉だね!」

モミモミモミ

ハンジ「こんなところまで硬いなんて、逆手でブレード持ってるからかなぁ!?」

ハンジ「でもそもそも逆手で扱えるようになるには元々の筋肉が必要だもんね!不思議だな~」


ハンジ「ふむふむ、ここはこうなってるのか。となるともしかしてこっちは…」ブツブツ

リヴァイ「……」ハァ…


リヴァイは一瞬呆れた表情を見せたが、その後は諦めたのか何も言わなくなった。

こちらが何かを要求した時だけ若干不機嫌そうな目つきになりながらも、
ほとんどは無表情で私に触られていたように思う。


ハンジ(う~ん、全然表情変わらないなぁ…。しつこくやってればいつかキレるかな?)


それから私は、身体の構造を調べるという名目で
毎週金曜と土曜の、寝る前の少しの時間だけ
リヴァイの部屋を訪れるようになった。

ただ、彼が表情を変える瞬間を見たいがために、だ。


よくよく考えてみれば、
そんなことに貴重な時間を使うなんて
馬鹿げているとしか思えないが、まぁ仕方ない。

私は昔から、好奇心には抗えない性格なのだ。

もちろん、そんな調査をしていることは
周りの誰にも言わなかった。

単純に、本来の目的とは違うわけだし、
仮に公にしたところで、調査報告をしなければいけなくなったら
とても面倒だったから。

それに、万が一誰かに邪魔されたら元も子もないので
リヴァイ本人にも調査結果が出てから公にすると言っておいた。

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ハンジ「なるほどね~ここを鍛えるとああいう動きができるようになるのか」メモメモ

リヴァイ「……」


その日もいつも通り、
リヴァイの腕やら脚やらを触っては動かし、
時に笑わそうと話しかけるなど反応を見ていたが、
相変わらず彼は何も応えず、一切表情を変えなかった。


ハンジ(なんかつまんないなぁ)サワサワ

ハンジ(そろそろキレてもいいと思うんだけど、ずっとされるがままなんだもん)モミッ

ハンジ(たいしたことはしてないけど、こうやって時間を邪魔されるだけでもじゅうぶん不快だと思うんだけどなぁ)モミモミ

ハンジ(それとももっとウザいことしないとダメなのかなぁ)クイッ

ハンジ(短気に見えて、意外と我慢強いんだよねリヴァイって)グイグイ


ハンジ(少しくらい、反応してくれたっていいのに…)


グッ


リヴァイ「…っ!?」

ハンジ「え?あ、ごめん痛かっ…」

そう言って掴んでいた腕を離そうとしたら

ハンジ「…」

少しだけ歪んだ表情を浮かべた彼の額に
うっすらと汗が滲んでいるが見えた。


ハンジ「…ッ」 ゾクッ



ググッ


リヴァイ「…っ!おい」

ハンジ「…こうすると、痛いんだ?」


ハンジ「ならさぁ…」

ハンジ「もっと痛い顔してくれなきゃ、分からないよ」

リヴァイ「あ?てめぇ何言っ…」


グググッ


リヴァイ「ーーッ!」



ハンジ「…なんであんまり表情変えないのかなぁ」

ハンジ「ちょっと痛いくらいじゃだめ?」

ハンジ「それとも…痛いのじゃなくてさぁ、」


ドサッ


リヴァイ「おいてめぇ離…」

ハンジ「気持ちいいほうがいい?」







.

>>8
あー、なるほど。
その旨を>>1に書いて欲しかったけど、、まぁそんなことはいいか。
流れ切ってゴメンね。期待してます。

>>16
一応>>1にも書いていたのですが、分かりづらかったですね(>_<)
紛らわしくてすみませんでした

引き続き書かせていただきます!





ハンジ「あのさ、リヴァイ…」

リヴァイ「…」

ハンジ「……えーと」

ハンジ「その…」

ハンジ「ごめん!」ドゲザ-ッ

リヴァイ「…」

ハンジ「なんかこう、ムラッときて…その…理性が飛んじゃった、っていうか…あはは」チラ

ハンジ(う、う~ん…変わらずすっげぇ無表情だな…)


ハンジ(全然読めない……けど、流石にこれは……)ダラダラ

ハンジ「ほんっとごめん!マジごめん!!襲うつもりはなかったんだ!!」

ハンジ「怒ってる……よね?」チラッ


つい我を忘れて最後までいたしてしまったが、
さすがに、仕事的にも今後の諸々的にも色々とまずいので
人類最強の研究(という名の表情変わるところが見たい作戦)は
もう完全にこれきりにしようと思った。



リヴァイ「…別に怒ってないが」

ハンジ「…へ?怒ってないの?」


けど、それでもリヴァイが無表情で無関心を装おうので、
またひどく探究心をくすぐられてしまったのだと思う。


ハンジ「……」


ふと、彼が果てる時、目を瞑りながら少しだけ震えたことを思い出し、
私はふたたび興奮を覚えた。




ハンジ「……ねぇ」

リヴァイ「……なんだ」

ハンジ「…どうだった?気持ちよかった?」

リヴァイ「…あ?」

ハンジ「ショックだなぁ」

ハンジ「ハンジさん自慢の技を披露したのに」

ハンジ「全然良さそうな顔してくれないんだもん」

リヴァイ「……」



ハンジ「もしかして…」

ハンジ「普通すぎた?」

ハンジ「もっとアブノーマルなほうがいいの?」

ハンジ「てか、さ」

リヴァイ「……」

ハンジ「犯される気分って、どんな感じ?」

リヴァイ「……」



リヴァイ「……てめぇは」

リヴァイ「やっぱり狂ってるな」


そう言って私を見すえた目は、
やっぱりはじめと変わらず、何も映していなかった。


ハンジ「…あ、そうだ」

ハンジ「明日、っていうかもう今日だけど。会議10時からだから、遅れないようにね」

ハンジ「じゃあ私そろそろ戻るから」





ハンジ「また、来週ね」


――パタン

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それからはもう、なし崩しだった。


ハンジ「ねぇ、なんで抵抗しないの?」


口で、手で、言葉で、道具で、自分自身で、
ありとあらゆるものを使ってリヴァイを性的に『試した』。


ハンジ「ほら、こんなことしちゃってるよ~きもちいい?」


金土の夜、と決めていたけれど、
それ以外にも人目が無いところで触れては反応を見たりした。



ハンジ「…答えないと、やめちゃうよ?」


リヴァイの表情を崩したい。

ただその一心で、
少しずつ、少しずつ、行為を増長させていった。


ハンジ「あはは、嘘だよ、やめない」


けれど、彼の表情は一向に変わらなかった。


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リヴァイ「おい、ハンジ。例の報告書提出はまだか?」

ハンジ「うわっ!ごめんごめん忘れてた!あとで出すよ~」

リヴァイ「あとっていつだ?今すぐ出せクソメガネ」

ハンジ「わ、わかったよ~」


仕事中も、以前と何も変わらなかった。

私に話しかけるのを躊躇っている様子も、
普段通りに振る舞う演技をしている感じもない。

まるで、仕事も、例の行為も、
リヴァイにとってはすべてが同じ、自然なことであるようだった。


ハンジ(結構恥ずかしいことされちゃってると思うんだけどなぁ)

ハンジ(感覚が違うのか何も感じてないのか…)

ハンジ(でも毎回ちゃんとイッてはいるんだよね…)

ハンジ(なのに常に賢者タイムな感じがするのは何でだろう)

ハンジ(…私の手前、意地張ってるとか?)

ハンジ(でもプライドだけでああも無表情になれるもんかなぁ)

ハンジ(全っ然わかんね…)



リヴァイ「おい、何ボーッと人の顔見てやがる」

ハンジ「…へ?」

リヴァイ「何かついてるか?」

ハンジ「い、いやっ、別に何でもないよ!つか見てねぇし!」



ただ、彼が普段人に見せない表情を見たいだけなのに。



ハンジ(………)

ハンジ(リヴァイにとって……私って何なんだろ)

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ハンジ「…ハァッハァッ」

ハンジ「…あっ…」

ハンジ「ねぇ…っリヴァイは……さ」

ハンジ「どうして…ほしい…?」



彼は、何もこたえない。


私が勝手に部屋に入っても歓迎はしないし、拒否もしない。

私がキスをしても、返してくることはない。

事を始めてもされるがままで、私に触れてくることはない。

私に対して、何かを要求してくることもない。

ただ無表情で、無言で、無抵抗。



だからあと少し、あと少しだけ。


ハンジ「ハァッハァッ…んっ…」

ハンジ「ーーーッ」








.



私は、もうとっくに分かっていた。

そんなことを続けてもリヴァイが表情を変えるにはいたらないということ。

『抵抗したくなるギリギリまで』なんてことを言い訳にして、
私がただ自分勝手に自分の性欲を処理しているだけだということ。

つまり、私が試している方法は、完全に間違っているということ。

けれど、快感に身を任せていたら、どんどんと境界線が溶けてしまって
次第に、本来の目的がどうでもよくなっていったように思う。



ハンジ(あぁ、気持ちいいな…)


人類最強を組み敷いて、辱め、蹂躙する。

なんて良い気分なのだろうと思った。

いくら顔に無表情を作っても、こちらが触れたらそれは反応を返す。

弄ぶと、熱くなって、耐え切れなくなって、放出する。

まるで人形を相手に遊ぶ子供のように、
その時ばかりは全てが私の思い通りだった。



ハンジ(リヴァイ…可愛い)

ハンジ(されるがままで、何考えてるんだろう…)

ハンジ(実は結構マゾなのかな…なんだかんだ、ハマってたりして)

ハンジ(あるいは…まんざらでもないとか)

ハンジ(私のことが好き、とか?)

ハンジ(はは…まさかね)


嵌っているのはリヴァイではなく自分だと認めたくなくて、
自分に都合のいい妄想をして、行為を正当化した。

そのままいつまでも、
惰性で関係を続けていきたかったから。

けれど、そんな風に目的を曖昧にしたままの行為が
長く続くわけはなかった。




ハンジ「えっ…リヴァイが婚約?」

エルヴィン「なんだハンジ、聞いていなかったのか」

ナナバ「先日ようやくペトラにプロポーズしたみたいだよ」

ミケ「匂い的にそろそろではないかと思っていた」

ハンジ「へえぇ~そうなんだぁ!全然知らなかったよ」


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------
---------

少し離れます
多分今日中に終わります




ハンジ「ペトラと婚約したんだって~?」


いつものように部屋に勝手に入って唐突にそう聞いたら、
リヴァイは眉間に皺を寄せ、目を曇らせた。


リヴァイ「……」

ハンジ「何か言ってよ」



リヴァイ「……ハンジ」

リヴァイ「…お前、なぜ今日に時間変えた」

ハンジ「え~金曜は用があるから!」

ハンジ「…それとも、今夜は都合が悪かった?」

リヴァイ「ああ、用事がある、帰れ」

ハンジ「……」

ハンジ「…もしかして、ペトラがくるの?」

リヴァイ「………ああ、そうだ」

ハンジ「…ふーん、そっかぁ」

ハンジ「どうしようかなぁ…」




ハンジ「……私さ、」

ハンジ「本当はリヴァイのこと、縛って傷めつけてみたかったんだよね」

リヴァイ「……何言っ」

ハンジ「なんてね、冗談だよ!」

ハンジ「人類最強の兵士を怪我させるようなことするわけないじゃん」



リヴァイ「……何が言いたい」

ハンジ「……嫌だ」

リヴァイ「…は?」

ハンジ「嫌だよ、帰らない」

ハンジ「なんか都合悪いことでもある?」




ハンジ「…もしかして、こういうこととか?」


グイッ


リヴァイ「!」


ググ..


ハンジ「最初から言ってるじゃん」

ハンジ「もっと顔に出してくんなきゃ、分かんないって」


リヴァイ「おい、てめぇいい加減に…」

ハンジ「うるさいなぁ」


グググッ


ハンジ「そんなうるさい口は、ふさいじゃうよ?」

リヴァイ「っやめ……! んッ」



ガタンッ



ペトラ「兵……長……?」


ハンジ「あれ、ペトラ」

ペトラ「え、え…………?」

ハンジ「あーごめんごめん!私そろそろ出て…」

ペトラ「………ッ」 ダッ

バタンッ






ハンジ「…ありゃ、行っちゃったね」


ハンジ「まぁよかったじゃん、アレの最中に入ってこられたわけじゃなくて。」

ハンジ「キスぐらいなら私の悪戯だって誤魔化してあげるから大丈夫だよ~」

ハンジ「実際そのつもりだったし、2人の邪魔なんてしないよ」

ハンジ「だから婚約おめでと!リヴァイ」

ハンジ「………リヴァイ?」








ハンジ(……なんだ、やり方合ってたのか。)


リヴァイ「っペトラ…!」 ダッ

バンッ

バタバタバタ...






ハンジ「あはは、あんな顔、リヴァイにも出来たんだね~」


ハンジ「普段仏頂面なのに、いきなりあんな狼狽した顔が見られるなんてww」

ハンジ「でも、私からしたこととはいえ、抵抗しなかったリヴァイにも責任はあると思うんだよねぇ」

ハンジ「きちんと線を引くことだってできたはずだし、ペトラにとっては立派な不貞行為だっつーの」

ハンジ「こうまでしないと表情変わらないってどんだけだよ~あははは」

ハンジ「はは…」

ハンジ「は…」




ハンジ「ざまあみろ……」




まいったな。

崩れた表情をみるのが目的だったのに。



それが自分に向けられた顔じゃないことに、ひどく動揺した。

以上で終わりです
まぐろなリヴァイさんと、狂ってるけど人間ぽさのあるハンジさんを書きたくて書いてみたら何故かこうなりました
ここまで目を通してくださった方、お付き合いいただきありがとうございました

なお、こちらの話と、モブリット「分隊長、生き急ぎすぎです!」
には、後日続きのようなものを書く予定ですので、その際は別途スレを立てさせていただこうと思っております
こちらでもお知らせしますので、もし興味のある方がいましたら引き続きよろしくお願いいたします

乙。前の掲示板もリアルタイムで見てた。次回作楽しみにしてる。

乙です!
壁外調査後が激しく気になる…

嬉しいですありがとうございます!
続きはまさに壁外調査後を書く予定です
またよろしくお願いいたします

下記のタイトルで続きを書いていますので宜しければぜひ

ハンジ「悲しみに悲しみが重なって、いつまでも消えない」
※リヴァハンです
※57回壁外調査後のお話です

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