竜華「ギュッてされたい」 (384)

怜「そっか」ゴロゴロ

竜華「そっかやなくて!」

怜「んー?」ゴロゴロ

竜華「そこはギュッってしてーな!」

怜「膝枕気持ちええから嫌や」

竜華「えぇー…枕の本体がお願いしてるんやで?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376467236

怜「膝枕は好きやけど本体が好きとは言うてない」

竜華「えーひどっ!」

怜「所詮竜華はただのウチの枕なんやー」ゴロゴロ

竜華「ウチはただの枕とは違うで、抵抗できんねん」

竜華「立ち上がって怜を落とすこともできるんやで?」

怜「竜華はそんなことせーへんもーん」ゴロゴロゴロ

竜華「(その通りやけども。)」

怜「ふっふーん♪」スリスリ

竜華「…………………………」

竜華「…ギュッってして、はええわ。とりあえず」

怜「わかればええねんー」ゴロゴロ

竜華「問題はそれや」

怜「なにー?」

竜華「怜な、あざといねん」

怜「あざといって何ー?」スリスリ

竜華「自分のこと可愛いと思っとるやろ?」

怜「そんな…ウチをぶりっ子みたいに言わんといて……」ウルウル

竜華「それも可愛いと思ってやっとるやろ」

怜「うん!」

竜華「多少は否定せい」ピシ

怜「実際可愛いって思ったやろ?」

竜華「まぁそうなんやけど…ってそうやなくて!」

怜「竜華は正直で可愛いなぁ」ゴロゴロ

竜華「問題は怜が可愛いことやない。可愛いのわかって可愛いことすることやねん」

怜「?ようわからんけど…」

竜華「普通にしとっても可愛いのに可愛さ振り撒いてどないすんねん」

竜華「他のやつの毒牙にかからないか心配で心配で……!」

怜「あーそれは大丈夫」ゴロゴロ

竜華「なんでそんなこと言えるん!?」

怜「だって竜華にしか見せてへんもーん」ゴロゴロスリスリ

竜華「部活中も大概やってるやん」

怜「たしかにー」

怜「でもーウチには竜華しか見えてへんもーん」ゴロゴロ

竜華「………怜は時々そういう爆弾ぶちこんでくるよな」

怜「あー照れた」

竜華「うっさいわ、この小悪魔」

怜「照れてるの可愛いでー」

竜華「…怜のが可愛えやん」

怜「♪~……」スリスリ

竜華「(ちょっと甘えて誤魔化しとるな。可愛い)」ナデナデ

怜「ん…しょっ」

竜華「起きるん?」

怜「うん、ぼちぼち竜華のリクエストに答えようかなって」ギュッ

竜華「にゃっ!?」

怜「ふふっ…変な声ー」ニヤニヤ

竜華「と、とき、かお近い!」

怜「対面座位やからな」

竜華「そ、そんな言葉使ったらあかん!」

怜「へー、対面座位知っとるんか?案外竜華って耳年増なんやな」

竜華「怜だってそうやん…」

怜「ウチはええのー」ギュー

竜華「抱き締めて誤魔化させへんの」

怜「それより、なんでこっち向いてくれへんの?」

竜華「……………」

怜「ねえねえりゅーか」ペチペチ

竜華「………………………」

怜「ねえってばーあー」プニプニ

竜華「む、無理…………」

怜「こんなにかわいい子が目の前におるんやで?」

竜華「目の前におるから…恥ずかしくて向けんわ!」

怜「へたれやな」

竜華「ああもうへたれでもええわ…てか顎掴むのやめ!」

怜「顔見たいからこっち向いて!」グイッ

竜華「うひゃ!」

怜「それより、なんでこっち向いてくれへんの?」

竜華「……………」

怜「ねえねえりゅーか」ペチペチ

竜華「………………………」

怜「ねえってばーあー」プニプニ

竜華「む、無理…………」

怜「こんなにかわいい子が目の前におるんやで?」

竜華「目の前におるから…恥ずかしくて向けんわ!」

怜「へたれやな」

竜華「ああもうへたれでもええわ…てか顎掴むのやめ!」

怜「顔見たいからこっち向いて!」グイッ

竜華「うひゃ!」

怜「図星なんやな」

竜華「や、そうやけど、でも、」

怜「我慢せんで…ええよ?」

竜華「!?」

怜「………」スッ

竜華「(怜が…目ぇ閉じた……)」

竜華「(これって…き、キスする流れやんな?)」

竜華「(てか目瞑ってる顔むっちゃかわええええええ)」

怜「竜華」

竜華「は、はい!」

竜華「(待つのもたぶん恥ずかしいやんな…)」

竜華「(ううう、でもこんなかわいい子に切り込む勇気が…)」

竜華「(どないしよ、どないしよ、)」

怜「りゅーか、はよ、して?」

竜華「ーーーーーーっ!!!」

チュッ



怜「………………………」パチ

竜華「は、ははは…………………」

怜「まさか、こんなにヘタレやとは思わんかったわ」ジトー

竜華「(おでこはやっぱダメだったか…)」

怜「あきれて言葉も出てこんよ…」

竜華「こ、これでも結構頑張った方っていうか」

怜「ウチだって相当恥ずかしい思いして誘ったんやで?」

竜華「それは…」

怜「こんな恥ずかしい思いさせて許されると思ってるん?」

竜華「それはごめんやけど…無理やって」

怜「へたれ」

竜華「逆になんでそんなに積極的なん」

怜「だって竜華好きなんやもん。おもに太ももが」

竜華「ここに来ても膝枕への執着は消えないんか」

怜「竜華がウチのことしか考えられへんようにしたいんやもん」

怜「やから、チューして?」ウルウル

竜華「…………………」

怜「ほらぁ、ウチは誘ったよ。それもむっちゃ無防備に」

竜華「無防備て」

怜「据え膳食わぬは?」

竜華「…お、女の恥?」

怜「せやろ?」ググッ

竜華「……近いからっ!」

怜「チューしてくれたら離れる」ググッ

竜華「ほんまに勘弁して…心臓がもたんわ……」

怜「チューしてくれへんの?」

竜華「………」

怜「なあ。うちら、付き合ってもう3ヶ月やで?」

竜華「せ、せやな…」

怜「一般的なカップルならもうキスのひとつやふたつ、すんどる頃やで?」

竜華「…うん」

怜「うちらはなんなん?未だにハグ以上無理ってなんなん?」

竜華「それは…ごめんって」

怜「なー、こんな可愛い女の子がキスお願いしとるんやで?」

竜華「じ、自分で可愛いとか言いなや…」

怜「ねぇ、チューして?」ジッ

竜華「っ」ダキッ

怜「竜華?」

竜華「ごめん、やっぱ無理…」

竜華「今は………これが限界」ギュー

怜「ほんまに、へたれやな……」ナデナデ

竜華「怜が可愛いすぎるからあかんのやっ…」

怜「いつか、チューしてな?」

竜華「うん…………」

ーーーーーーー

怜「ってな感じで」

怜「せっかく付き合い出したのに」

怜「竜華がへたれすぎて何も進まんねん」

セーラ「あー……そう、なんかぁ…」

怜「ほんと…はようチューされたいわぁ……」

泉「(……このクッソ長いノロケ話なんだったんですか?)」ヒソヒソ

船Q「(え、気付いてなかったんか?外にいる清水谷先輩に聞こえるように文句垂れ流してんねん)」ヒソヒソ

泉「(えー…わ、ホンマや)」

竜華「……………////」

怜「あー、竜華早よ襲ってくれへんやろか…」チラッ

竜華「!!?」

おわり

初めてのスレ立てでよくわかってないんですが
これでよかったんでしょうか?

怜「あれからさらに時間立ったけど」

怜「ぜんっぜん動きがないわ」

セーラ「またその話か」

怜「構って欲しいって伝えてるのに、応えてくれへんのよ?」

怜「もう付き合ってるといえるのかどうか…」

セーラ「お前ら付き合う前からイチャイチャしてたもんなー。」

セーラ「そりゃマンネリにもなるやろ」

怜「マンネリかぁ…」

怜「うち…このまま捨てられるんかな……」

船Q「話は聞かせてもらいました」ガラッ

セーラ「おわっ!って船Qか」

船Q「要は、清水谷先輩がオオカミになればええ訳です」

セーラ「オオカミて」

泉「でも清水谷先輩ってオオカミから園城寺先輩を守る系じゃないですか?」

セーラ「お前どっから出てきた」

船Q「問題はそこや。先輩が儚さを強調すればするほど、先輩は手が出せなくなる」

怜「なるほどなー。病弱が仇になっとるんか」

泉「ほんなら、園城寺先輩が気の強い「絶対太ももになんか負けたりしない!」みたいなキャラで行けばええんやないですか?」

船Q「それもアリやな。やけど清水谷先輩が気の強い女性がタイプでなかった時の問題があるから」

船Q「清水谷先輩を変える方向でいきましょう」

セーラ「なんか突っ込みどころ多すぎておいつかんわ」

船Q「そこで取り出したるはこちら!」

船Q「性格が真逆になる薬!」

泉「!それがあれば…」

怜「竜華がオオカミさんになるかもっていうことやな」

セーラ「なんでそんなものを持って来てんねん」

船Q「ホンマは江口先輩に盛って乙女モードな江口先輩を引き出す予定やったんですが、まあそれは後日で」

セーラ「は?」

船Q「これ、水溶性やから、適当にお茶に入れて練習中に持ってきますわ」

怜「名案やな。頼むわ」

練習中

船Q「お茶入れましたよー」

セーラ「あ、ありがとう…」

竜華「おおきになー」

泉「すみません、先輩にさせてしもうて」

ゴクゴク

船Q「(よし、飲みましたね)」

泉「(先輩、演技下手すぎですよ)

セーラ「(なんでお前はそんなに順応してんねん)」

怜「(なあ、コレホンマに効くんか?)」

船Q「(まあとりあえず様子見ですね)」

セーラ「じ、じゃーとりあえずモッカイウツデー」

40分後

セーラ「ツモ!3000-6000!のってきたでー!」

泉「(薬のこととか完全に忘れてる顔ですねアレは)」

怜「(さっき打った時は竜華普通やったけど…偽物やったんちゃう?)」チラ

船Q「(…いや、そうでもないみたいで)」チラ

竜華「………………………」ゴオォォ

怜「!?(怖ッ!)」

竜華「…ロン。24000」

後輩A「えっ!?あっ、はい…。」

竜華「これでトビ終了ですね。お疲れ様でした。」

後輩A「」カタカタ

怜「(目が冷たい……こわぁ…)」

練習後

竜華「今日は全体的に聴牌速度が~…」

セーラ「(わ、目つきに声色、完全に別人やん)

竜華「では、今日の練習は終わります」

アリガトウゴザイマシター

怜「竜華、あの…」

竜華「ごめん、ちょっと監督の所に行ってくるから、先帰ってて。また明日な?」

怜「あっ…うん……」

ガラララ ピシャン

怜「……………………………」

船Q「………………ちょーっと、これは予想外でした」

セーラ「本物やったことも結構予想外やで」

泉「真逆ってなると、ヘタレからオオカミより、過保護から淡白って方が色濃いんでしょうね。」

船Q「普段の先輩に意識が向いてなかったことが失敗やったな」

怜「……なぁ、あれ、いつまで効果続くの?」

船Q「えっと……2,3日らしいんで、月曜には戻ってますよ」

怜「2,3日ィ!?」ガタッ

セーラ「なんや、どうした、怜?」

怜「…この週末、竜華ん家にお泊まりの約束やってん」

泉「そういえば、今日金曜なのに『また明日』って言うてはりましたね」

セーラ「あー…それは……」

船Q「まあ約束を覚えてるんやし、園城寺先輩が嫌いってわけでもないと思いますよ?」

泉「でも…あのテンションの清水谷先輩とお泊りは…厳しいですね」

セーラ「冷やし竜華やからな」ドヤッ

船Q「今それ言う所やない、空気読みや」ピシッ

怜「…………どないしよ」

土曜日 清水谷邸前

怜「約束通り、来たはええけど…」

怜「入りづらい…怖いわ……」

竜華「怜?」

怜「うひゃあ!…あ、竜華」

竜華「人んちの前で何ぼーっとしてんねん」

竜華「入るなりピンポン鳴らすなりすればええのに」

怜「うん、ご、ごめんな?」

竜華「謝ることやないけど」

怜「…………」

竜華「とりあえず、入り?」

怜「うん…(やっぱりこの竜華怖い…)」

竜華の部屋

竜華「大丈夫?顔色悪いで?」

怜「うん、大丈夫…」スワリ

竜華「そっか。」

怜「(普段なら100%膝枕の流れやけど…)

竜華「あ、DVD借りてきたから見よう?」スワリ

怜「うん、せやな…(やっぱ膝枕はスルーか…)」

怜「(しかもちょっと距離あけて座られた…)」

竜華「♪~…」

2時間後

怜「(あかん、距離感気になりすぎてあんまり内容入ってない)」

怜「(やっぱこっちが誘わんと近づいてくれへんのやろか)」

竜華「おもしろかったな」

怜「うん(やってみよか)」

怜「なぁ、竜華ぁ……」

竜華「ん、なに?」

怜「…ちょっと眠い………」

竜華「あ、怜寝る?じゃあウチ夕飯の買い出し行ってくるね」

怜「えっ………ちょっと待って…」

パタン

怜「…………ひざまくらぁ…」

怜「あかん……コレ薬ってわかっててもキツい…」

怜「かまって…欲しいなぁ……」

怜「竜華、竜華ぁ…」

怜「りゅう………か…………」ギュッ

スウスウ

1時間後

竜華「」スタスタ

怜「すー…………すー……」

竜華「怜、起きて」

怜「ん…竜華………?」

竜華「ごはんできたよ?食べれる?」

怜「竜華ぁ…」ギュッ

竜華「怜?」

竜華「何?どうしたの?」

怜「んー……竜華…」ギュ-ッ

竜華「やから何?」

怜「……ウチのこと、好き………?」ウルウル

竜華「………教えてあげない」

怜「そんな、」ジワッ

竜華「…可愛い」クス

竜華「可愛いから、いじめたくなるわ」

ドサッ

怜「へ?」

竜華「怜、寂しかったんやろ?」

怜「うん、せやけど、」

竜華「可愛い」チュッ

怜「ふぁっ…… 」

竜華「うん、やっぱり可愛い」

怜「い、いきなりなんやねん」

怜「(首筋にキスされてもうた)」

竜華「怜の可愛い声、いっぱい聞きたい」

怜「りゅうか、あかんって、」

竜華「服、脱がすで」スルスル

怜「やあああ!」

翌日

竜華「ん…朝か、……………朝?」

竜華「あれ、部活行って、お茶もらって、…そこから記憶がない」

竜華「わ、今日日曜日やんか!あれから丸一日経ってるやん……なんや、倒れてしもたんやろか…」

フニ

竜華「うん?」

怜「」スースー

竜華「!?」

竜華「と、ととととと怜!?」

竜華「(なんで半裸!?土曜日は確かにお泊りの約束やったけど…え、本当に記憶にない!!)」アセ

怜「んー…りゅうか………?」

竜華「お、おはよう怜!よう寝れた?」

怜「ん?竜華…戻ってる」

竜華「へ、戻るって、何?」

怜「こっちの話ー。」

竜華「ちゅーか、この状況、何?何がなんだかわからんのやけど…」

怜「え、まさか、覚えてないの?」

竜華「え………いやその……」

怜「えー、……マジで?」

竜華「……………うん、ごめん…一体何があったん?」

怜「……ご想像にお任せするわ」ゴロン

竜華「え、何、本当になんなん、ごめんなさい、教えてくださいー!」ギュッ

怜「んー………じゃあ」クルリ

竜華「!?(顔近い!)」

怜「竜華が私にしたと思うこと、もっかいして?」ギュッ

竜華「はぇ!?!?」

怜「大体何したかわかってんねやろ?」

竜華「そ、そうやけど…」

怜「なら答え合わせや」

怜「(…まぁ、実際脱がされたとこで全力で拒んだからキスすら未遂で済んだんやけどな)」

怜「(あの竜華に襲われかけたのはホンマに怖かったわ…)」

怜「(でもそれをネタに竜華脅せるんやから、まあいっか)」

怜「なぁ……はよ、して?」

竜華「あわわ」アタフタ

怜「できんならキスだけでもええから。それで許したげるから」

竜華「……………」

怜「りゅーかー?」

竜華「………ごごごごめん!いやー何があったかさっぱりやわ」アハハ

怜「(さっきと言ってることちゃうやん)」

竜華「せ、せやから服ちゃんと着て、あ、シャワー浴びてないみたいやな、タオルとか用意してくるわ!」パタパタ

バタン

怜「……………竜華のアホ」

月曜

船Q「こんにちは、園城寺先輩」

怜「…船Q」

船Q「なんですか?」

怜「竜華がええ塩梅でオオカミになる薬、ちょうだい」

船Q「はあ」


もっかいおわり

見返してみたら>>9>>10の間に投稿してないのがりました…すみません。

竜華「あっ……」

竜華「(目、目あってしもた…やっぱ顔近すぎるねん!)」

竜華「(体も密着してるし………あかんわこれ…)」

怜「りゅーか」

怜「襲いたいって顔してるで」

竜華「!?!?」

怜「なあ、竜華」

竜華「っ!?」

怜「ああ、ちゃうちゃう、もうチューしてとか言わへんよ」

竜華「そ、そう?」アハハ

怜「まあチューはいつでも待ってるから、頑張ってな?」

竜華「うん…ごめん。それでどうしたん?」

怜「あ、あのね…?」

竜華「うんうん」

怜「……明日さぁ、花火大会やん」

竜華「ひょっとして、行きたい?」

怜「……………」ギュー

竜華「図星?」

怜「図星もなんも、大体文脈でわかるやろ…」

竜華「ホンマに!?ウチも誘おうと思ってたんよ~♪」

竜華「一緒に行こう!」ナデ

怜「……………うん!」

翌日 駅

怜「りゅーかー、遅うなってごめんな?」

竜華「怜!大丈夫、ウチも来たばっかり…って………」

怜「な、なんで竜華浴衣やないん!?」

竜華「だって浴衣持ってないし…っていうかむっちゃ可愛い!」

怜「なんや、恥ずかしいわ…」

竜華「照れることないって!ホンマ可愛い~!」

怜「も、ええから!」ギュッ

竜華「(照れると抱きついて照れさせようとするんやな、怜のことだんだんわかってきたわ)」

竜華「わー、すっごい人やなぁ……」

怜「ホンマや…人ごみきらーい」

竜華「たしかにはぐれそうで嫌やなー」

怜「うん」

竜華「ま、怜ならそういうと思ってたで。ついてきてー」ギュッ

怜「(うーん、無難に手はつなげるようになってるんやけどなぁ)」

竜華「♪~」

竜華「あ、草履やったな。速くない?」

怜「ん、大丈夫やでー」

怜「それより、どこまで行くん?」

竜華「もうちょっとー!」

怜「(強引なんか、優しいんか、ようわからんな…)」

竜華「ついたで!」

怜「?ロープウェーやん」

竜華「この山な、知り合いの山やねん」

竜華「人もおらんから大丈夫やでー」

怜「妙に準備ええんやな。昨日の今日やのに」

竜華「…だって」

怜「?」

竜華「もう一か月も前からお願いしてたから」

怜「え、だってウチ誘うまでなんも決めてなかったやん」

竜華「…準備は完璧やったんやけど、誘うタイミングなくてな~……」

怜「……………ドヘタレやな」

竜華「もうそれはええやん……」

竜華「上についたでー降りれる?」

怜「大丈夫やで!…んしょ」

竜華「ほら、見てん」

怜「わぁ…」

竜華「花火はまだやけど、こっからやと光がきれいやろー?」

怜「うん!すごいなホンマ」ニコッ

竜華「っ……(無計算な笑顔、可愛すぎるやろ…///)」

竜華「こ、こっちにベンチあるで、おいで」

怜「ありがとう」スワリ

竜華「お腹すいてない?」

怜「んー、まあちょっと空いたなあ」

竜華「下でたこ焼き買って来てるで」

怜「うん、ありがと」モグモグ

竜華「あ、蚊取線香つけるな?」

怜「ホンマに準備ええな」モグモグ

竜華「へへーん」ニヘラ

怜「おばあちゃんみたいやな」

竜華「一言余計や!」

竜華「あと15分くらいで始まるで」

怜「ホンマやな~……」

竜華「ん?怜ちょっと疲れた?」

怜「(なんでわかんねん)」

竜華「おいで?」ポンポン

怜「ん……ありがとう」

竜華「ときー」ナデナデ

怜「んー?」

竜華「今日はホンマにありがとうな」

怜「?何がー?」

竜華「ウチのために、可愛い浴衣着て来てくれたんやろ?」ナデナデ

怜「!?ち、違うって!ウチが着たかっただけやから!勘違いせんといて」

竜華「そっかー、ごめん……」ショボン

怜「!…や、ちゃうねん!」

竜華「?」

怜「ほ、ホンマはりゅーかに見せたくて、浴衣着てきたから…そんな悲しそうな顔せんで欲しいっていうか……えっと…」

竜華「……怜はホンマに卑怯やな…」カアァ

竜華「あ、花火始まったで」

怜「ん…」ムクリ

怜「(助かったわ…恥ずかしすぎて顔見られるのやっとられんやったから)」

竜華「(助かったー…顔真っ赤になってるの見られんですんだわ」

ヒュウウゥゥゥゥ………ドーン………パラパラパラ…

竜華「綺麗やなー…」

怜「うん……」

ドーン……ドーン……

怜「……………」

竜華「…………………」

竜華「(ずっと、キスしてって言われ続けてきた)」

竜華「(でも、普段のウチやと、たぶんキスは無理や…)」

竜華「(こ、このタイミングで、キスするしか…)」

怜「?竜華、なんか難しい顔してない?」

竜華「怜」

怜「りゅーか?」

竜華「怜!」ガッ

怜「!?な、なんで肩掴むん?」

竜華「怜」

竜華「今まで、ごめんな」

竜華「ずっと、頼まれてたのに、キスできへんやった」

竜華「ホンマ、怜のこと大切で、手握るのもいっぱいいっぱいやったんよ」

怜「うん、知ってるで」

竜華「愛してるから、怜のこと…」

怜「……うん、わかってる」

竜華「とき……」スッ

怜「!りゅーか……」スッ

チュッ

怜「……………」パチ

竜華「…………」パチ

竜華「えっと………」

怜「ちゃんと…口にしてくれたな」

竜華「そ、そりゃあなー」

怜「ほっぺにされたらどうしようかと思ったわ」

竜華「さすがにウチだって空気読めるで」

怜「(あかん、照れくさすぎて可愛いリアクションができへん)」

竜華「ん、花火も終わったみたいやし、降りる?」

怜「……………待って」ギュッ

竜華「?」

怜「ウチな、ずっとチューされるん待ってたんやで?」

竜華「う、うん」

怜「一回で許されると思ってるん?」

竜華「うん!?」

怜「りゅーかっ…………」チュー

竜華「!?……」チュー

怜「…りゅーか」スッ

竜華「ときぃ……」ギュッ

竜華「ほんまに、ときのこと、大好きやでぇー……」

怜「うん、うちも……大好きや」

竜華「んっ…………」

怜「!(立て続けに3回目か…)」

怜「んっ…ふっ………」

竜華「ときぃ…ときぃ……」

怜「(竜華、い、息が苦しいって…)」

怜「」プハッ

竜華「怜ぃ…」

怜「あ、あほっ、いきなりやりすぎや!」

竜華「ごめんな?我慢できへん」チュー

怜「んぅー!?」

翌週

セーラ「最近、竜華がヘタレって言わなくなったなー」

怜「ん、まぁヘタレやなくなったからな」

セーラ「へ?」

怜「キス魔になってしもたけど、まあそっちのがええしな」

セーラ「………(掘り下げるのはやめとこ)」


今度こそ、終わり

ID変わりましたが1です。
拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

夕方ぐらいから暇なのでまた書こうと思いますのでよろしくお願いしますー

怜「竜華がキス魔になってしもうた」

怜「初めてちゅーしてから半月…なんなんやろもう」

怜「はじめは二人きりのときしかしてなかったのに最近では場所構わずやし」

怜「今までちゅーできへんやった反動かも知れんけど……さぁ………」

竜華「怜!」

怜「遅いで。早よ行かな遅刻するで」

竜華「今日も可愛い!」チュッ

怜「人が居るところでそういうのやめ」

竜華「照れてる怜可愛い!」

怜「照れてるとかやないから、はよ行こう」ギュッ

竜華「うん!」パタパタ

怜「(犬かいな)」


お昼休み

竜華「あ、それクッキー?」

怜「うん、貰った」

竜華「ちょうだい!」

怜「(今うちがくわえとるので最後やからもうないで)」フガフガ

竜華「ん」サクッ

怜「ーーー!」

竜華「んー美味しいなあ」

怜「な、何しとるんやー!」

竜華「あ、ひょっとしてラス一だった?ごめんねー」

怜「そうやない!なんで人が食べてるもんを食べるんや!」


竜華「何ー?キスされたかった?」

怜「違うわ!どんな脳内変換したらそんな結論に至れるねん!」

竜華「んふふ、怜可愛い」チュッ

怜「ここ、教室やから、駄目って………!」

セーラ「………………………………」


部室

セーラ「ほい、冷蔵庫にあったやつやけど。オレンジでええ?」

怜「うん、おおきに…んで話って何?まぁ大体わかるけど」

セーラ「うん…前言ってたキス魔になったっちゅうのは、良ーくわかった」ズ-

怜「せやろ?」チューチュー

セーラ「あれ、なんとかして止めろや」


怜「うーん、無理…やな」

セーラ「なんで?」

怜「あれな、拒むともっとあかん感じになるんよ」

セーラ「………どんなふうに?」

怜「………ウチを押さえつけて、場合によっては押し倒してキスしてくる」

セーラ「うわぁ………」ドンビキ

怜「なんとかしたいけど…どうにも…な」

セーラ「でもあんなんこれからも毎日見させられるとか結構苦痛やで…」

怜「ごめんな…やけど、どうしたらいいかさっぱりで」


船Q「話は聞かせてもらいました」シュタッ

セーラ「うおあ!なんで天井に潜んでんねん!」

泉「なんだかデジャ・ヴですね」

セーラ「どっからか出てくるお前もな」

泉「ここで悩む必要なんて何もありません」

怜「?」

船Q「結論はたったの1つですよ」

船Q・泉「「嫌になるまでキスされる!」」

船Q・泉「これだけです」キラーン

セーラ「はぁ?」

船Q「飽き、ですよ飽き」

怜「いや…もう半月も飽きんとキスされ続けるんやけど」

泉「ちゃいますって」チッチッチ

セーラ「(なんやこいつ腹立つ)」

船Q「清水谷先輩はたぶん、キスされて嫌がったり照れたりする園城寺先輩の中毒になってるんです」

泉「キス自体の中毒な訳やないと思うんです」

船Q「せやから、園城寺先輩が清水谷先輩が嫌になるまでキスせがめば」

泉「清水谷先輩は…飽きる……!」

怜「なるほどな…」

セーラ「何納得してんねん」


怜「でも自分からキスせがむとか…恥ずかしくて無理…」

泉「(ファーストキスまではあんなにせがんでましたやん)」

船Q「そういうと思ってお持ちのオレンジジュースに仕込んであります」

船Q「とっておきの『薬』を………ね」

怜「えっ?いつのまに?」

泉「まぁまぁ、今日の練習はウチらに任せて、先輩はこっちの準備室に居てください」

怜「ちょっ、待ってーな」

船Q「すぐに清水谷先輩を呼んでくるんでー」

ガラガラ パタン

セーラ「(俺がオレンジを飲んでたら…)」サー

船Q「アンタがコーラ選ぶのも計算済みや。園城寺先輩炭酸飲まれへんし」


怜「………なんなんやろうか」

怜「船Qはいったいどこからそんな怪しい薬を仕入れてくんねんやろ」

怜「ってか何の薬を盛られたん……っ?!」

ドクン

怜「あ、あかん……」ドクン

怜「体が、あつい……!」ドキドキ

怜「船Q、これ絶対飲んだらあかんやつやったやん…!」

怜「…っ//」カアア

怜「やばい、むっちゃキスしたい」

ガラガラ

竜華「怜?なんや船Qにここに入れって言われたんやけど、何か知らない?」

怜「………りゅーかぁ」ギュー

竜華「ふぇ!?な、なに!??」//

怜「何も聞かないで…とにかくウチにキスして?」ウルウル

竜華「…っ」ドキドキ


竜華「(な、なんやいきなり)」ドギマギ

竜華「(この怜可愛すぎるやろ…いや、いつも可愛いけど)」

怜「ねぇ……早く………お願いっ」

竜華「っ!」チュッ

怜「んっ………」

竜華「…っぷは」

怜「竜華……………………」

竜華「…どないしたん?悪いもんでも食べたんか?」

怜「一回じゃ足りひんからっ…もう一回…」ギュッ

竜華「ーーー!(可愛い…)」

チュッ


竜華「(もう何回キスしたやろうか)」

怜「りゅーかぁ……もぅいっかい…」ハァハァ

竜華「(…全然、鎮火の糸口が掴めない)」

怜「りゅーか……?」

竜華「わ、わかったから!」

竜華「(いつになったら満足するんや)」チュッ

竜華「(もう、色々と限界なんやけど…)」

怜「」ガシッ

竜華「!?」


怜「ふっ………んんっ…………」

竜華「(と、怜の舌が…)」

怜「ひゅぅかぁ……」トローン

竜華「(こ、こんなん…………)」

竜華「(抑えが、効くわけないやんっ…!!)」

怜「ふっ…んぁ…………んっ」

竜華「(怜ぃ………怜っ)」ギュー

怜「…っ」ポンポン

竜華「あ、息苦しかった……?」

怜「ん……全然大丈夫やから……もう一回」

竜華「可愛いなぁ……怜は」チュ-

怜「んっ…(竜華……りゅーかっ!)」


怜「はぁ……………はぁ」

竜華「大丈夫?」

怜「ん……気持ちえかった…で」コクン

竜華「今日はどないしたん?えらい昼休みと様子が違うけど」

怜「泉…と船Qに………盛られた…」

竜華「浩子に?」

怜「うん…なんか、変な薬」

竜華「えー、なんでそういう薬を浩子らが持ってるの?」

怜「ウチが知りたいわ…」

竜華「…まぁ、可愛い怜が見れたからええんやけどな?」

怜「は、恥ずかしいから言わんといて…っ」

竜華「なぁ、怜?」

怜「?」

竜華「『もう一回』……」チュー

怜「え、あかんてもう体が…んぅ!?」


練習後

セーラ「レンシューオワルデー」

アリガトウゴザイマシター

泉「…園城寺先輩ら、出てきませんでしたね」

船Q「ふむ………これは…」

セーラ「なぁ、怜も竜華も出て来おへんで?大丈夫なん」

船Q「……作戦大失敗の予感ですねぇ…」

泉「まさか…清水谷先輩がホンマはキスの中毒になってて…」

泉「園城寺先輩で火が完全についてしまってレイプコースに陥るというあの最悪の結末が来てしもうたんですか!?」

セーラ「そんな仮定がある作戦採用するなや!」

船Q「これは…あかんかもなぁ…」


セーラ「っ!」

泉「あっ、先輩、ストップ…」

ガラガラ

船Q「あーあ」

セーラ「くぉら!竜華、いつまで…」

竜華「しー」ナデナデ

船Q「膝枕ですか」

セーラ「…怜、寝てるんか?」

竜華「うん、ちょっと疲れたみたいで」

船Q「(疲れた…かぁ…このパターンは予測してなかったな)」


竜華「泉? 浩子?」

船Q「はい」泉「はい…」

竜華「ウチの可愛い怜にな…勝手に薬盛るのは…感心せえへんで?」ゴオオォ

セーラ「!」

泉「ひっ…………………す、すいません…」

竜華「薬瓶は?」

船Q「これです」

竜華「渡し」

怜「ん…泉ぃ……」

怜「それを竜華に渡したら、あかん………」

泉「!?」

竜華「ええから渡し?」

泉「え、えっと…」


泉「(はっ!船久保先輩も江口先輩もおらんくなってる!)」

泉「(なんちゅう卑怯な!)」

怜「泉、絶対あか…んっ………からな…?」

竜華「渡さんと…どうなるか、わかるよね?」ゴゴゴ

泉「」

――

セーラ「いやー、めっちゃ怖かった…」

船Q「ほんまですね」

船Q「この作戦は失敗でしたから、またなんか考えないと」

セーラ「もうやめたげや…いろんな人のためになってないで」

おわり

夕飯食べたらもう一本投下します。


泉「前から気になってたんですけど」

船Q「うん?」

泉「園城寺先輩と清水谷先輩って、どうやって付き合うことになったんですか?」

セーラ「…聞いちゃうかーついにそれをー」

泉「だって気になるやないですか。あのドヘタレやった清水谷先輩がどうやって告白したのかって」

船Q「……教えたるけど、最後までちゃんと聞きや?」

泉「?はい」


3月 卒業式後

怜「先輩方も、ついに卒業かあ」

竜華「いっぱい、泣いてはったな」

怜「竜華も大概泣いてるやん。ほら、今も目が赤いで?」

竜華「っうっさいわ……」グス

竜華「怜は、全然泣いてないんやな」

怜「まあ、幽霊部員やったし、なぁ」

怜「先輩への思い入れも、やっぱり竜華とは違うよ」

竜華「なんや、冷たいなぁ」

怜「とにかく、今はええから、思い切り泣き?」

竜華「怜ぃ……」グスグス


泉「ちょーっと待ってください」

船Q「何?止めへんで?」

泉「なんでそんな詳細に語りだせるんですか」

セーラ「……付き合った後の一週間くらい、二人からひたすらこの話されたんや。もう覚えてしもたわ」

泉「……あー」

船Q「同情はあとでええから。続き話すで?」

泉「……はい、お願いします」


竜華「………………」グス

怜「落ち着いた?」ポンポン

竜華「うん………………」

怜「不安なんやな?新部長」

怜「…あ、もう部長か」

竜華「うん、」

竜華「先輩が居なくなって寂しいのもあるけど」

竜華「こんな大所帯のリーダーになって……みんなを引っ張っていく自信がなくて………」

竜華「…………正直、怖い」

怜「…大丈夫、やで?」

怜「無理せんでええ、うちらが助けるから」ギュー

竜華「…怜………怜っ!」ギュー


船Q「……あかん、話してて胸焼けしてきた」

泉「(部長としては立派な清水谷先輩が、そんな感じやったなんて、なんか意外やな)」

泉「(………部長として意外はてんでアレやけど)」

セーラ「泉、今なかなか失礼なこと考えよったやろ?」

泉「!?い、いやぁなんのことだか」

船Q「よし、落ち着いた。続きいくで」


竜華「怜ぃ、好きや、怜ぃ……」ギュウウ

怜「ちょ、りゅ、うか、くるしっ…」

竜華「!!」

竜華「(あああああかん!)」

竜華「(なんでウチ、怜を抱きしめて)」

竜華「(ちゅーかさっき、好きって言ってしもたような…)」

ササッ

怜「竜華……?」

竜華「………………」カアア

怜「なにも離れんでもええのに」

竜華「そりゃまあ、そうなんやけど………」

竜華「えっと…(さっきの、聞こえてた、やんなぁ…どないしよ)」

怜「竜華はホンマに、ウチのこと好きやなあ」ニヤ

竜華「!そ、それは…」


怜「え、違うん?」

竜華「えっ……と」

怜「………違…うん?」ウルウル

竜華「ち、違わへん違わへん!」

竜華「せやけど、ちょっと落ち着いて言いたいっていうか、」

怜「パニックやなぁ」クスクス

竜華「笑わんといて…」


竜華「ん、よし」

怜「心の準備出来たー?」

竜華「………あんな、怜」

怜「うん」

竜華「ウチ、怜のこと、だ、大好きやねん」

怜「うん」

竜華「何があっても怜のこと守るし、助け続けるから」

竜華「……ウチの、お嫁さんになって?」




怜「………彼女やなくて?」

竜華「!!そそそそうそう!彼女!」

怜「えー……そこ、間違える?普通」

竜華「(プロポーズの言葉とごっちゃになってしもた…)」


竜華「…彼女にも、お嫁さんにもなってほしい」

怜「ど阿呆やな、竜華は…」

怜「」ギュッ

竜華「に゛ゃっ!?」

怜「守ってもらうだけは嫌やで?」

怜「ウチやって竜華が大好きやもん」

怜「辛いときは話聞くし助けるし、支えるから…」

怜「ウチを、お嫁さんにして?」

竜華「……………喜んで」ナデナデ


船Q「まぁ、初めから付き合ってるようなもんやったから、告白前も後もそう変わらんよ」

泉「……………………」ゲッソリ

船Q「…千里山麻雀部の2,3年は、この話を最低二回は聞いてるんやで?」

セーラ「しかも、本人達からな」ゲッソリ

泉「先輩方、改めて尊敬します…」

船Q「んで、それからな…」

泉「まだ続くんですか!?」


怜「竜華……」ジッ

竜華「(怜、顔近い……っ)」

怜「」スッ

竜華「(あかん、怜ってなんでこんなに可愛いんやろ)」

怜「りゅーかぁ」

竜華「っ………」

チュッ


怜「(……………頬?)」

怜「……………」パチ

竜華「~~~~~!」カアア

怜「(ああ、これが限界なんやな)」

怜「…………帰ろっか」

竜華「っ、うん」

怜「竜華?」

怜「………………いつか、頼むで?」

竜華「………うん」


船Q「で、『いつかって言ったけど、三ヶ月も待つとか聞いてない!』プンプン…って繋がるわけや」

セーラ「そのへんは何となく聞いてたやろ?」

泉「はぁ……」

船Q「せっかく話してやったんやから、なんかリアクションせーよ」

泉「なんか…普段のノロケ話となんも変わらへんのですね」

セーラ「告白前もこんなノロケ話ぎょーさん聞いてたで、ホンマキツかったわ…」

船Q「今は部員が相手してくれんからクラスの婦女子陣に聞いてもらってるそうや」

泉「…自分、二年遅く生まれてきてよかったです」


竜華「おっはよー!」

怜「おそうなって、ごめんな」

セーラ「…」

泉「……」

竜華「んー?みんななんか元気ないで?」

船Q「泉が聞きたいって言うんで、先輩らの馴れ初め話してたんです」

怜「泉が?」

竜華「ホンマ?ウチらに興味持ってくれたん?」

泉「や、ただ何となく話してただけなんで!」

セーラ「…いや、いっぱい話聞きたいみたいやで?」

泉「!?」

竜華「嬉しいなー、もう部員は誰も聞いてくれへんようになってたから」

竜華「聞いてくれる?この前、怜がな…」

泉「………もう、勘弁してくださいー!」

もいっこおわり


怜「入れ替わり薬?」

船Q「そう」

セーラ「まった怪しい薬買うてきたんか。懲りひんなー」

船Q「はあ…わかってないですね。先輩?」

セーラ「うん?」

船Q「ラブコメには異様な技術をもつ発明家が必要なんです」

怜「あぁ、確かに必要やな」

船Q「それを私がやってるだけなんで、入手ルートなんぞは気にせんといてください」

セーラ「?」


船Q「それはええとしてこの薬」

船Q「使い方はいたって簡単です」

船Q「錠剤を二つに割って、二人が飲んだら入れ替わります。大体24時間くらいの利き目だと」

怜「ほうほう」

船Q「そしてこれが錠剤を溶かしたジュースです!」ドン

セーラ「通販かいな」

怜「ほんで、誰に使うの?」

船Q「えっ、そりゃあ……」チラ

セーラ「そりゃあ……なぁ?」チラ

怜「えっなんでこっち見てんの」

セーラ「怜と竜華やろ、やっぱり」

船Q「ですな」

怜「え、嫌や、竜華になるとか」

セーラ「俺竜華に飲ませてくるー」

船Q「さぁ、先輩もぐぐっと、さぁ」

怜「う、うちは飲まへん!」


船Q「…錠剤を片方の一人だけが飲んだ場合」ジリ

怜「!?」ガタ

船Q「昏睡状態になり、もう片方を誰かが飲んで入れ替わるまで意識は戻らないそうです…」ジリジリ

船Q「江口先輩からのジュース、清水谷先輩は何の疑いもなく飲みますよ、たぶん」

怜「(…ウチが飲まん限り、ずっと竜華が昏睡状態ってことか……)」

怜「…………わかった、それちょーだい」

船Q「楽しみです」ニヤリ

怜「」ゴクリ

怜「(わ、目の前が………真っ暗に………」


廊下

セーラ「竜華、大丈夫か!竜華!?」

竜華(怜)「あれ…なんでセーラ……?」

セーラ「竜華!気が付いたか!」

竜華(怜)「何言うてんの、ウチは怜やで」

竜華(怜)「ん?髪が長い……って」


セーラ「!まさか、ほんまに…」

竜華(怜)「…本物やったんやな。お約束通りや」

セーラ「わー、飲んだ途端ぶっ倒れたから、毒盛ってしもたんかとめっちゃ焦ったわ…」

竜華(怜)「セーラ、飲んだらどうなるか知らんかったんか」

セーラ「それより、どんな感じなん?人の体って」

竜華(怜)「んー、活力が湧いてくるな。それに視界が広いわ。」

セーラ「あー、背ぇ高いし健康体やからな竜華は」


竜華(怜)「…てことはウチの病弱な体に入った竜華はえらいことになってるかもしれへん」

セーラ「病弱アピールやめ!は置いといて……戻ろか」

ーーーーー

部室

竜華(怜)「竜華、大丈夫?」ガラガラ

怜(竜華)「わ、ほんまにウチやん!」ゴロゴロ

泉「お、お疲れさまです…」

怜(竜華)「鏡見てもドッキリとしか思えなかったけど、信じるしかないなー」ゴロゴロ

竜華(怜)「ちょお待ち!何してんねん!」


怜(竜華)「おー、自分に怒鳴られるってなんか新鮮」

竜華(怜)「なんで泉に膝枕されてんねん!」

怜(竜華)「だって力入らへんのやもん」

怜(竜華)「やー病弱舐めとったわ。もう病弱アピールとか言わへんからな」

竜華(怜)「違う!なんで膝枕をされてるのかは聞いてへん!」


竜華(怜)「なんで、ウチやなくて泉なんかにされてんねんって聞いてるんや!」

泉「(私の扱いひどくないですか…)」

セーラ「(怜は竜華になると必死やからな、勘弁してやって)」

竜華(怜)「この、膝枕ソムリエの認めた膝枕使いやー!」ペチペチ

怜(竜華)「えー、でも自分に膝枕されるのはちょっと嫌やな」

竜華(怜)「」

セーラ「…なんか、普段の怜と竜華見てるのとあんまり変わらないな」

船Q「身体の調子や構造は性格にも影響するんですね。参考になります」メモメモ


セーラ「それより、打ってみたい!」

怜(竜華)「!一巡先が見えるかもしれへんな!」コホッ

竜華(怜)「その体で無理するのはやめてな」

泉「じゃあ、半荘一回やってみますか?25000持ち30000返しで」

船Q「ウチは牌譜とりよきますね」

ーー

怜(竜華)「」

セーラ「あー」

泉「」カタカタ

竜華(怜)「やー健康ってええな!ダブル余裕やし頑張れば三巡先もいけたわ!」ツヤツヤ


セーラ「まさか連荘されて全員トビとは…」

泉「脅威のリーチ一発率でしたね…鳴けないように仕組まれてたんでしょうね」ゲッソリ

船Q「一巡能力は園城寺先輩の精神に宿ってたんですね」メモメモ

竜華(怜)「インハイこの体で出たいなぁー負ける気がせえへん」

泉「…無理やと思いますよ。たぶんあっちが」

怜(竜華)「一巡先も見えへん…ウチもうあかんのかな……」

セーラ「元から見えへんやろ」ピシッ

怜(竜華)「あいたっ!」

船Q「江口先輩が園城寺先輩をはたくとは、珍しい光景ですな」●REC


セーラ「ほんで、どないするん今日?24時間ってことは、明日の夕方までこのままやろ?」

怜(竜華)「なんと…つまり今日は怜の姿のままお風呂に入れると……!!」

竜華(怜)「!!それは絶対あかん!」

竜華(怜)「竜華!うちんち泊りに来て!」

竜華(怜)「うちんち今日っ……親、おれへんから」

怜(竜華)「っ!」


船Q「……フラグにしか聞こえませんね」

セーラ「明日、戻ってからが面倒そうやな」

泉「(明日は風邪を引こう、そうしよう)」



書き溜め切れたので少し間あきます。すみません。


園城寺邸

竜華(怜)「じゃ、入って?」

怜(竜華)「お、お邪魔します…ってなんか違和感あるな」

竜華(怜)「ウチも違和感アリアリやで。自分に双子の妹が出来たような気分や」

怜(竜華)「怜が二人か……ええな」ウンウン

竜華(怜)「どうでもいい妄想に浸るのやめ」ピシ


竜華(怜)「今日は、どうしようか?主にお風呂問題」

怜(竜華)「そう、それな、ええ考え思いついたんよ!一緒に入って洗いっこしよ!」

怜(竜華)「それなら、自分の体洗ってるだけやし何も問題ない!」キリッ

竜華(怜)「うん、やっぱり今日は濡れタオルで我慢やな」

怜(竜華)「」

竜華(怜)「露骨な変態さんは嫌いやで?」


竜華(怜)「なあ、竜華?」

怜(竜華)「うん?」

竜華(怜)「慣れん体やし、ウチの体のことや、疲れたやろ?おいで?」ポンポン

怜(竜華)「えぇ…」

竜華(怜)「文句言わないの、ホント気持ちええんやでこれ?」

怜(竜華)「…ん、ありがとう」

ポスッ


怜(竜華)「あー…」ゴロゴロ

竜華(怜)「やっぱりウチは可愛いなあ」

怜(竜華)「それ、自分で言いなや。…まあその通りなんやけどさ」

竜華(怜)「ふふっ」

怜(竜華)「…うん、これ、いいなあー」

竜華(怜)「膝枕?」

怜(竜華)「うん、わが太ももながら、これは気持ちええわ」

竜華(怜)「せやろ!」ドヤ

怜(竜華)「なんで怜が自慢げやねん…」


竜華(怜)「……うちなぁ」

竜華(怜)「膝枕、気持ちええから、してもらうの好きなんよ」

竜華(怜)「……でも、お願いする時、いっつも不安やった」

竜華(怜)「断られないやろうか、暑い鬱陶しいって思われてないやろうか、って」

竜華(怜)「せやけど、そんなこと、心配せんでええみたいやな」

怜(竜華)「………………」スースー

竜華(怜)「好きな人が、膝の上におるって、それだけで幸せなんやなあ……」ナデナデ

怜(竜華)「………………っ」スースー


翌日

セーラ「お、おはよう」

怜(竜華)「おはよ!」サッパリ

竜華(怜)「……はよー」ボケー

セーラ「(元気な怜と、静かな竜華。やっぱり違和感やな)」


竜華(怜)「もう、眠い……」

怜(竜華)「一晩中膝枕しとるからやろ!」

怜(竜華)「うちなんかその辺に放って寝ればよかったのに」

竜華(怜)「そんなこと出来るわけないやん!こんな可愛いウチをほっとくなんて!」

怜(竜華)「それ自分で言いなや、…ってこれも何回も言ったな」クス

竜華(怜)「せやな」ニコッ

セーラ「(んでもって、今日は面倒臭いの確定やな。関わらんようにしよ)」


竜華(怜)「りゅーか」

怜(竜華)「何?」

竜華(怜)「外見は自分でも、中身が好きな人やったら、可愛く見えるもんなんやな」

怜(竜華)「…恥ずかしいセリフ、言わんといてっ」///

竜華(怜)「戻ってからも、膝枕したるから、膝枕してな?」

怜(竜華)「………………うんっ!」

おわりー


遅くまで大変失礼いたしました。

最高でした乙乙!
もっと続き読みたいなー?

百合ばっかりが長すぎるとダレるから、次はホラー展開おなしゃす

>>123
自分としてももっと書きたいのですがネタが思いつきません…。
安価とかした方がいいんでしょうか?

>>125
安価すると荒れるかも知れんで怖いな
珍しく平和なスレだし
でも書きたいように、やりたいようにやってくれるのが一番です

>>126
安価って荒れるんですか…知りませんでした。
検討してみます。教えてくださりありがとうございました。

>>124
確かにゲロ甘ばっかり見るのは苦痛ですよね…。
ちょっと頑張ってみます。ありがとうございます。

Aブロック2回戦先鋒戦終了後

竜華「大丈夫?辛くない?」

怜「全然大丈夫や。…ま、ちょっとは疲れたけどな」ギュッ

竜華「そっか…」ナデナデ

怜「竜華おるしな、元気やでー」

竜華「ありがとう」


竜華「怜?控室こっちやで?」

怜「ん、ウチ、お手洗い行ってから帰るわ。先戻ってて?」

竜華「ああ………うん………」

怜「………」スタスタ

竜華「…………」


怜「(…特に苦戦せんやったとはいえ、半荘二回……さすがにちょっと疲れたな…)」

姉帯「あー!園城寺さんだー!」

怜「!?(だ、誰!?でかっ!)」

姉帯「岩手代表の姉帯豊音です、初めまして―」

怜「ど、どうも…」


姉帯「さっきの試合見てたよー園城寺さんちょー強いねー!」

怜「おおきにです」

姉帯「さいん…あっ!色紙がない…」ショボン

怜「…(なんや、でかさの割に可愛い子やな…)」クス

怜「ほら」スッ

姉帯「?」

怜「サインは出来へんけど、握手したるで?」ニコッ

姉帯「!園城寺さんちょーいい人だよー!ありがとー!」ギュッ


姉帯「今日は本当にありがとー!ちょー嬉しかったよー!」

姉帯「うちは二回戦で負けちゃったから一緒に戦えないけど、応援するよー!」

怜「うん、おおきに」

姉帯「じゃあねー!」ブンブン

怜「またなー」フリフリ



竜華「……………………ふーん?…………」


怜「あれ、竜華待っとってくれたん?」

竜華「ううん、飲み物買いに行こうかなと思ってな」

怜「ならウチもついてくー」


竜華「…さっき、握手されとったな?」

怜「ああ、なんか岩手の選手らしいでーもう負けちゃったらしいけど」

竜華「そっか…………」

怜「見てたなら来ればよかったのにー。千里山応援してくれるらしいで?」

竜華「………………」

怜「竜華?」

竜華「………んーん?なんでもないで」


後日

姉帯「明日は準決勝だー!楽しみー!」

姉帯「園城寺さん強い人と当たっちゃうよねー大丈夫かなー」

姉帯「みんなの所で特集見よう!そうしよ!」


宮守 ミーティングルーム

姉帯「やっほー!みんなーげん…………き………」

姉帯「………………なに、これ………」


姉帯「シロ、サエ、エイちゃん、…」

竜華「それに胡桃ちゃんに、監督さんの生首やなぁ」

姉帯「!? お、お姉さん、だれ……?」

竜華「綺麗やろ?白いテーブルに、鮮血…」

姉帯「お姉さんがやったの…?」

竜華「…………………どうやろな?」

姉帯「なんで、こんなことを……?」

姉帯「シロ達を返して!ねえってば」ポロポロ


竜華「その口ぶり、ウチのことは知らんのやな。怜と同じ高校なんやけどなあ?」

姉帯「お、おんじょうじさんの高校の…」

竜華「怜の名前呼ばんで」

姉帯「え、なんで…」

竜華「呼ばんで!」ザクッ

姉帯「っっ!」


竜華「…………ふふっ」

竜華「黒い服に、赤黒い染みってのも……綺麗やな?」

ヒタ…ヒタ

姉帯「あ……ああ………」ガクガク

竜華「まあ、怜の美しさにはかなわんけどなー」

ヒタ…ヒタ

竜華「怜に近づいたこと、一生後悔させたるから」

姉帯「ご、ごめんなさい、来ないで下s」

竜華「さよなら、や」

ヒュッ

姉帯「うあ゛あああああああああああああああああああああ!!!!!」

ゴロッ

怜「(竜華、……何してるん?)」


怜「(妙に楽しげに、岩手の控室に入っていくのが見えて)」

竜華「あっけないなー。こんなにガタイはええのに、命は一発で飛ぶんやな」

怜「(そしたら、そこにいた人みんな、首を飛ばしていって)」

竜華「さっきの子たちもや、ホンマ、人間て弱いなあ」

怜「(さっきの、姉帯さんも)」

竜華「まあ、怜とたぶらかす命や、飛ばして正解やな」

怜「(怖い……竜華が……怖い………っ!)」


ガタンッ


怜「(しもた!)」

竜華「だれや!!!」

ドタドタ バンッ

怜「りゅ、りゅうか……」

竜華「……なんや、怜か」ニコッ

竜華「大丈夫やで?五月蠅い虫はおらんくなった」ジリ

怜「……………」ジリ

竜華「蠅の巣も、全部破壊したわ」ジリ

怜「……………」トッ

竜華「怜?」

怜「(壁………あかん、)」

竜華「……なあ、なんで、避けるん????」


怜「りゅ、りゅうか………」

竜華「涙目の怜も可愛いなぁ?」

怜「なんで、こんな…」

竜華「あ、怜にプレゼントや」

怜「!?えああ、手、手…」ガタガタ

竜華「そう、綺麗な怜に触れた小汚い手や」

怜「うああ、ああ……………」

竜華「怜は、こんなんの手がすきやったんか?」

怜「……………」ガタガタ

竜華「………返事しいや!!!!」


怜「う、うち、そんなつもりやない…」

竜華「……そうか」

竜華「……なら、もう二度と、「そんなつもり」にならへんようにしたるわ」

怜「え、…」

竜華「また、天国で会おうな?」ギュッ

怜「(く、首…)」

怜「(意識が…………遠くなって……………)」


怜「っ」ビクッ

竜華「怜?起きた?」

怜「あ、りゅ、竜華……」

竜華「なんや、嫌な夢でも見たんか、汗がすごいで?」フキ

怜「う、ん、ちょっと怖い夢見ただけや、だいじょうぶ……」

竜華「そう?無理せんでね。本番は明日やで?」

怜「(ゆ、夢か………助かった………)」

怜「(…………ん?)」

怜「…竜華」

竜華「なに?」


怜「………ローファー、いつもより赤黒ない?」

竜華「…そんなこと、ないで?」

終わり

ホラーって難しいですね…。
大変失礼いたしました。
明日も昼まで暇なので何か書きます。

図々しいお願いをしてしまうと、
お題のレスなんかもらえるとありがたいです。

では、夜分遅くまで本当にありがとうございました。

おはようございます。
各種提案ありがとうございました!

ヤンデレ怜は深夜に残しつつ、ぼちぼち書いていきます。

竜華「哩姫とダブルデートや!」

竜華「というわけでやってまいりましたスペースワールド!」

怜「新大阪からのぞみで一本やから、割と早くついたなー」

哩「私らは鈍行やけん、かかった時間は同じくらいかもしらんね」

姫子「ぶちょー、怜さん竜華さん、行きましょー」


姫子「まずはコレですね」

竜華「タイタンV!」

怜「食いタンV?」

竜華「予想通りの反応やめい」ピシ

姫子「ご覧の通り、ジェットコースターです。」

姫子「前に来たときは機械不良により運行休止しとって残念で残念で…」

姫子「復活してから来れる日を待ち望んどりました…!」

哩「」


竜華「ねえ!一番前乗りたい!」

姫子「ふふっ…わかってませんね」

姫子「タイタンは一番後ろの席のGのかかり方が尋常じゃなかとです」

姫子「前の席とは…くらべものにならない恐怖感ですよ…?」

哩「」

竜華「おおう……」ワクワク

怜「白水さん…?」

哩「」ガタガタ

怜「……怖いん?」

哩「…私はキタキューの女!修羅の国の女!」

哩「怖いものなんてなか!」

哩「過去に事故があったコースターに乗る位…大丈夫とよ!」ガタガタ

怜「白水さん……」

姫子「じゃ、乗りましょー!」


ガタガタガタガタ

竜華「い、一番後ろやな?怜」ギュッ

怜「(ちょっと手ー震えてるやん。楽しみな割に怖いんやな)」

姫子「ぶちょー?」

哩「へ、平気ばい」ギュッ

姫子「(真っ赤になって耐えてるぶちょー、可愛かです)」

竜華「おっ」

ガーーーーーー

竜華「きゃああああああああああ」

姫子「ひゃあああああああああああああ!!」

哩「っ…(私は鳥…私は木…)」

怜「(一個目のキーワードはどこだー?…お、あったあった)」


哩「」ビビクン

竜華「死亡やな…」

姫子「ぶちょー、飲み物です」

哩「っはっ!…ありがとう」

怜「………」ピコピコ

竜華「怜、何携帯いじってるの?」

怜「キーワード全部見つけたからVタイプ認定証貰おうと思って」

竜華「……(『竜華ぁー!きゃあああー!』を想像してたのになあ…ちょっぴり残念)」


竜華「お化け屋敷ってあるの?」

哩「うん、エイリアン・パニックっていうのがある。行くか?」

竜華「怖いの大好き!行こうー!」

姫子「!」

怜「!」


暗いのでお気をつけてー

竜華「ほんまに真っ暗やな……」

哩「足元気を付けんね」

姫子「はい…」

怜「………」ガクガク



ガタッ

竜華「!」

姫子「何!暗くて見えんっちゃけど!」

哩「エイリアン…ばい」

怜「」

姫子「いやあああああああああ!ぶちょー!助けて!」

哩「(さりげなく敬語忘れてくれた、嬉しい)」

哩「柵があるから、近づいて来んよ、大丈夫」

怜「」

竜華「(怜の思考が完全停止してるわ)」


出口付近

怜「も、もう終わりなんか?」

竜華「せやで、あれが出口………!?」

エイリアン「ウォォオオ」

哩「!?さ、柵がない!?」

姫子「いやあああ!ぶちょー!」

ギュッ

竜華「へ?」

姫子「あっ…すみません……」

竜華「えっ、あ、いやこっちこそ…」

哩「…………」

怜「…………」


哩「清水谷あああああ!!!!」

竜華「!?」

哩「おまん…姫子になんしとっとやああああああ!!」

竜華「や、間違えられただけっ…」

怜「竜華…!ウチより姫子ちゃんの方がいいとね!」

竜華「(なんで怜まで博多弁!?)」

哩「姫子の純潔を汚しおって…無事に福岡をでらるーと思うなよ!」

竜華「ちょっと待ってって!」

エイリアン「………(早く出てくれないかな)」


哩「…………さっきは、取り乱してすまんかった」

竜華「いや、まあしょうがないわ、お互いパニックやったしな」


怜「」ムスッ

竜華「(この姫はなかなか許してくれへんな)」プニ

怜「!……何すんの」

竜華「可愛いなって思って」

怜「可愛いないわ!」


哩「(…いいなあ、イチャイチャできて)」

姫子「あ、こっちの惑星アクア行きましょ!」

哩「(姫子はスペワに夢中やけんな…妬いてしまいそう)」


姫子「めちゃくちゃ楽しかったですね!ぶちょー!」

哩「…………そうだな」

怜「ぼちぼち暗なってきたな」

竜華「そろそろ帰ろっか」

姫子「じゃ、最後にアレ行きましょ!」


スペース・アイ(観覧車)

姫子「じゃっ!」

竜華「え?四人乗りちゃうのこれ?」

怜「……そうやけど、ここは空気読むところやで?」


ゴンドラ内

姫子「ぶちょー、めっちゃきれいですよー!工場の光もいい感じです」

哩「………」

姫子「ぶちょー?」

哩「なんで、清水谷と園城寺は名前で呼びとに、私は『部長』なんか」

姫子「!だって…ずっとぶちょーって呼んでたし…恥ずかしいです…っ」

哩「もう、スペワ一緒に来んよ?」

姫子「!それは……」

哩「ほら、名前呼ぶだけっちゃ」

姫子「………哩、さん」

哩「…上出来、ばい」チュッ

姫子「……………っ」

姫子「ぶちょお――!!」ギュー

哩「……(もう、部長呼びにもどっとる)」

姫子「大好きです!ぶちょー!」

哩「(まあ、それでもええかな)」ギュッ


別のゴンドラ内

怜「(やっと、二人きりになれたのに…)」

竜華「怜!めっちゃ綺麗やなー!」

竜華「わー、てっぺん高っ!関門海峡はどっちやろー?」

怜「(ムードのかけらもないわ)」

竜華「そうや!明日下関にバナナの叩き売り見に行こう!」

怜「竜華、バナナの叩き売りは門司や。って違う!」

竜華「?」

怜「観覧車のてっぺんですることは関門海峡さがしやないやろ?」

竜華「へ?怜なにいうてん…」

チュッ

竜華「―――!?」カア

怜「こういうことサラリとできる大人になりや?」

竜華「え、あ、うん…」


哩「お、帰ってきたな」

竜華「めっちゃきれいで楽しかったー!」

姫子「怜さん怜さん」コソコソ

怜「なんや」

姫子「どうでした?」ニヤニヤ

怜「……100点満点で、3点やったわ」

姫子「?」



竜華「やー、今日はホンマにおおきに!楽しかったで!」

怜「今度はUSJにおいでな~」

哩「案内、よろしくな」

姫子「また遊びましょうねー」フリフリ

とりあえず終わり

竜華「春季大会も終わり、卒業式も目前!」

竜華「先輩に心配をさせぬよう強くなるため!」

竜華「姫松と合同合宿やるでー!」ゴオォ

怜「……………」

セーラ「…………………」

船Q「………」

竜華「えっ、何この空気」


セーラ「合宿って…お前」

竜華「監督にもOKもろたで?」

船Q「いや……この前漫画読みながら『合宿ってシチュ、ええなあ』って呟いたばっかりですやん」

竜華「うっ…………」

怜「煩悩が透けて見えるなー?」

竜華「……うっさい!ともかく来週の土日や!着替えとか各々準備しとくように!」

セーラ「(押し切った)」

船Q「(……姫松のあの人ら、ダルいのになぁ…)」

怜「(……竜華と、お泊りかぁ)」ワクワク


合宿当日

セーラ「なんや!なんで愛宕姉がおんねん!」

洋榎「姫松と合同合宿って聞いてなかったんか!?」

セーラ「しらんわ!合宿ってことしか聞いてないわ!」

洋榎「そのツンツン鳥頭なら、忘れてもしゃーないかもなぁ?」ニシシ

セーラ「なんやとォ!」

船Q「…やっぱり、うるさい」


恭子「今日はよろしくお願いしますね」

竜華「こちらこそ、どうも」

漫「…部長って末原先輩でしたっけ?」

由子「そうだった気がするのよー」


怜「………なんや、 騒がしいなぁ」

絹恵「ごめんなぁ?お姉ちゃん、千里山の人と会えるの楽しみにしてて…」

セーラ「」ムググ

洋榎「」ンギギ

竜華「はーい、喧嘩やめ!」

恭子「こっちで適当に割り振ったので、卓についてとりあえず打ちましょうー」

セーラ「……ふっ、どうやらお前と同じ卓みたいやな」

洋榎「せやな、決着をつけるときが来たで!」

船Q「(仲良いんだか悪いんだか)」

怜「ほな、打とうか」


洋榎「今日はこれで終わりや!」

恭子「じゃ、部屋割りのくじ引きするで」


竜華「!?学校ごとやないの!?」


船Q「園城寺先輩の貞操の問題もありますし」


怜「貞操て」


絹恵「なんか交流を深める、みたいな感じらしいですよー」


漫「貞操って何ですか?」


由子「まだ知る必要はないのよー」


竜華「まぁ……ウチには関係あれへん」


竜華「今日の鬼ヅモを考慮すれば…」


竜華「必ず…怜と同室を引けるっ!」


竜華「おりゃああああああ」



A部屋 怜 船Q 絹恵 恭子 由子


B部屋 洋榎 漫 竜華 セーラ


竜華「」


セーラ「はい、部屋に戻るで?」


竜華「浴衣の怜が…怜の純潔が……」
ズルズル

洋榎「……千里山の部長、まともなんかと思ったらそうでもないな」


漫「純血ってなんですか?穢れた血、みたいな?」


A部屋

怜「ふぅ…お風呂あがったでー」

由子「お帰りなのよー」

絹恵「いやー、それにしても清水谷さんすごいですね!」

船Q「変態度が?」

怜「確かに竜華は変態さんやな」

絹恵「ちゃうわ!愛や!」

恭子「愛……………?」


B部屋

竜華「怜……怜ぃ…」

セーラ「いつまでいじけてんねん」

竜華「同室やないとか、合宿の意味、ないやん…」

セーラ「竜華やっぱり怜メインでこの合宿ぶほぁ!?」ボフン

洋榎「へっへーん、背を見せるとは迂闊やったな?」

漫「ひ、人に枕投げたらあきませんよ…」

セーラ「………やったなぁ!」ブォン

洋榎「へぶっ!」バスン


A部屋

怜「愛…竜華が?」

絹恵「そーです!対局中も園城寺さんを気にかけてはりましたし」

船Q「まぁ、先輩のこと大切にはしてはるな」

由子「どっからどう見ても、清水谷さんは園城寺さん好きなのよー」

怜「え、竜華ってウチのこと好きなん?」

絹恵「逆に気付いてなかったんですか…あんなにアピールしてるのに」

怜「変態アピールのための冗談やと思ってたわ…」

恭子「(き、気づかんやった)」

船Q「まあ気付かんでも仕方ないわ」

船Q「園城寺先輩自身も清水谷先輩のこと好きなんやけど」

船Q「気付いていないみたいやしなー?」

怜「!?」

怜「(私が、竜華を、好き………?)」


B部屋

洋榎「結構……きいたで……?」メラメラ

セーラ「かかってきいやあ!」

竜華「なんで、なんで怜と別室やねん…」ブツブツ

洋榎「そらっ」

セーラ「あぶねっ」ヒュッ

竜華「」ボスッ

洋榎「あっ……」

竜華「…………………」ユラリ

竜華「なんで、怜と、別室やねんんんんんんんん!」ブォン

漫「ぎゃあ!なんで私!?」

洋榎「っしゃ、千里山VS姫松の頂上決戦や!」

セーラ「まけへんでー!」


A部屋

怜「……………」

恭子「顔真っ赤やな」

由子「わかりやすいのよー」

絹恵「その矢印も見えてるんやったら、もう告白してしまえばええのに」

船Q「ドヘタレやからな、清水谷先輩は」

由子「あー、うちもあるのよー」

恭子「え、なんかあったっけ?」

由子「洋榎、恭子のこと好きなのに全然告白しないのよー」

恭子「え、えええ!?」


B部屋

竜華「怜……怜……」

ヒュッ シュンッ

漫「うえ、あの、なんか集中放火されてません?」

竜華「見てると……イライラすんねんっ…」

漫「なにそれひどいっ!」

セーラ「お前逃げるのうまいな!」

ヒュッ ヒュッ

漫「二対一とか…卑怯ですって!」

洋榎「漫ー!受けてみいー!必殺ショットやー!」ドヒューン

漫「なんで愛宕先輩までー!?」


A部屋

由子「やっぱり気付いてなかったのよー」

絹恵「アレは大概、わかりやすいですよ?」

恭子「……………」カオマッカ

怜「………………」カオマッカ

船Q「(洋榎姉はこの人が好きなんやな、興味深いデータや)」

怜「も、もう寝よ」カチコチ

恭子「せ、せやな、明日も早いで」カチコチ

由子「(これで恭子がどうなるか楽しみなのよー)」


翌日

絹恵「…………ん?漫達正座させられてる?」

船Q「なんか枕投げで騒いだ挙げ句、障子破いてしもたらしいです」

由子「高1高2のすることとは思えないのよー」


帰宅中

竜華「はー、最後はアレやったけど、合宿楽しかったー!」

怜「せやな………(アカン、竜華の顔みられへん)」

竜華「ときー?どないしたん?」

怜「っ私、帰る!」ダッ

竜華「いや、今も帰りよるやん!怜ー!?」



洋榎「まくら投げの頂上が決められなかったのは惜しいなー」

恭子「そ、そんなんやから怒られるんやでー?」プイ

洋榎「ん?恭子なんかおかしない?」

恭子「……………(あんな話聞いて、どう接すればいいっちゅーねん)」

洋榎「恭子ー?」

恭子「ひ、人の顔を凝視しなやっ!」


このあとの3日間くらいはどうしていいかわかんない気まずい時間が続いたとか
最終的に卒業式の告白イベントに繋がったとか

もういっこおわり


りゅうか(5)「…ここは、どこー?」

怜「……」チラ

りゅうか(5)「おねえちゃん、だあれー?」

泉「………」チラ

船Q「な、なんでこっち見るんですか?」

泉「先輩、ついに黒の組織と…」

怜「例の秘薬、APTX4869をっ…手に入れて、しもたんか…!」

船Q「いやいや、ジンでもウォッカでもありませんて」

船Q「しかもアレは、縮んでも中身はかわらんかったはずでしょ?」

怜「まあそうなんやけど」


りゅうか(5)「ねえねえ、おねえちゃんたち、だれなんー?」

泉「未来の、竜華ちゃんのお友達や」

怜「(急にお姉ちゃんオーラ全開にしてきたな)」

りゅうか(5)「ほんまー?!おともだちわーい!」

りゅうか(5)「遊ぼう!遊ぼう!」

船Q「って言っても、ここには麻雀しかないですね…」

ガラガラ

セーラ「ん?なんやこの子」

りゅうか(5)「わー、お兄ちゃんやー!」

セーラ「…………」


セーラ「なるほどなー、原因はわからんのんか」

船Q「まあ、遊び疲れたら戻ったりするんじゃないですか」

泉「適当ですね」

セーラ「よっし、竜華ちゃん、鬼ごっこしよか!」

りゅうか(5)「うん!セーラお兄ちゃんが鬼ね!」

セーラ「俺は……お姉ちゃんやでー!」ドタドタ

キャーキャ-

泉「………江口先輩も楽しそうですね」

ツカマエタデー

船Q「思考回路が5歳児のまんまやからな」

りゅうか(5)「えへへ、つかまっちゃったー」

怜「……………」


セーラ「っと、じゃ、次はお外でボール遊びしよか!」

りゅうか(5)「うん!」

ガラガラ

船Q「…幼女とボール遊びする江口先輩、撮ってきます。泉、いくで」

泉「私も強制ですか!?」

ガラガラ



怜「(………一人ぽっち、かあ)」

怜「(今日は…走り回れるほどの体調じゃないなー。)」

ワーワー

怜「(でも、竜華もセーラも、楽しそう…ええなあ)」

ウトウト

怜「(……膝枕してもらいたい、竜華ぁ…)」

怜「(って、五歳児の膝枕とか完全に変態やん!)」

怜「(何考えてんねやろ、…もう寝よ)」


怜「」スースー

りゅうか(5)「おねえちゃん?」

怜「ん…?竜華ぁ…?」

りゅうか(5)「おねえちゃん、元気ないの?」

怜「ううん…ちょっと眠いだけやで…」

りゅうか(5)「これね、うちがつんできたの」

怜「お花……?」

りゅうか(5)「うん!おねえちゃんが元気になる魔法かけたんやでー!」

怜「そっかあ。おおきになあ…」

りゅうか(5)「元気になってあそんでな!ほら、げんきげんきー!」ワシワシ

怜「っ…(可愛い…撫ぜられるって、やっぱりええなー…………)」


怜「♪~………」スウスウ

竜華「なんや、楽しそうな顔しとるな」ナデナデ

船Q「幸せな夢でも見とるんですかね」

ポロッ

竜華「?怜の手から何か落ちたな」

泉「花?………ですか?」

怜「うん………げんきげんきやでー」ムニャムニャ

竜華「ほんま、何の夢みてんねやろな」クス


おわりー

イチャイチャさせ過ぎてちょっと胸焼けしてきましたね…
また続きは深夜に。

ありがとうございました。

出先ゆえケータイにて失礼します。1です
ここまでのまとめです。
メモ帳のタイトルを載せています。

>>1 竜華「ギュッてされたい」

>>21 怜「まだ竜華がチューしてくれへん」

>>46竜華「夏祭りかぁ…」

>>68怜「竜華がキス魔になった」

>>88泉「先輩らの馴れ初めが聞きたい」

>>102怜「入れ替わり薬?」船Q「そう」

>>129竜華「…へぇ?」※ヤンデレ注意

>>151竜華「スペワにいくでー!」

>>167竜華「姫松と合同合宿やー!」

>>179船Q「清水谷先輩が幼女になった?」

ご指摘頂きありがとうございます。
以後はタイトル書いて投下していきます!

ただいま戻りました。
自分のSSがまとめブログに載ってるのを見て、ちょっと感動しています…!



竜華「ええかげん、でーとせな…」

次からです。

怜「付き合い始めて、今日で一週間や…」

怜「恥ずかしいのかも、しれんけどさあ」

怜「……膝枕すらせえへんくなるって、どういうことやー!」


船Q「相変わらずうるさいわ」

セーラ「まあまあ、竜華かて頑張って告白した後やし、もう少し待ってやっても…」

怜「いーや、待てへん!」

怜「ウチが膝枕中毒なの知ってるやろ!」

セーラ「知らんけど」


怜「一般的なカップルなら、お手て繋いで、おしゃべりして、イチャイチャ帰るもんやろ?」

怜「竜華といえばや、帰り道も手も繋がん、喋りもせん」

怜「思い詰めたように地面見つめて、時々決心したように顔をあげて、ウチの顔見てまた地面見つめる」

怜「ずーっとその繰り返しなんや!」

怜「どや、ダルいやろ!そんな奴と帰るの!」

船Q「(ほうなら一緒に帰らなければいいのに…)」

セーラ「ま、そりゃたしかにそうなんやけどさ…」

怜「付き合いよるんやで?」

怜「うちら、付き合いよるんやで?」

怜「なんで付き合う前よりスキンシップ減ってるねん!」

セーラ「怜が彼女ってなったら、そりゃ恥ずかしいやろ、竜華的には」

怜「…確かにウチは殺人的に可愛いけど!それでも今まで通りにくらいできるやろ!」

船Q「(自分で言うなや、って突っ込む気力もおきんわ)」


ガラガラ

怜「!」

船Q「清水谷先輩ですか」

竜華「怜……こっち来て」グッ

怜「っ今更なんやっちゅうねん!」

竜華「ええから」

怜「強引すぎるで!なんなんやマジで!」

ガラガラ

セーラ「なんなんやろうな」

船Q「ノロケか愚痴かわからんあの話聞かされる身にもなって欲しいわホンマ」

セーラ「あとちょっと竜華が積極的やったらなあ……」

船Q「それは、ないものねだりっちゅうやつやね」


竜華「」スタスタ

怜「竜華!引っ張らんといてって!痛い!」

竜華「……ついた」

怜「!(人気のないところ……)」

怜「(ま、まさか、…いやそんな、竜華に限って)」ワクワク

竜華「怜」クルリ

怜「竜華…………」ドキドキ


竜華「あんな」ガシッ

怜「っ!(ひ、人気ないとはいえ、こんな明るいとこで?!!)」

怜「う、うん、何?」ドキドキ

竜華「う、うちとな、でーとせえへん?」

怜「は?」


竜華「…………っはー!やっと言えたー!」

怜「いやいやいや、ちょっと待って」

竜華「やっぱ、カップルって言ったらデートやん?」

竜華「いつか誘おう、いつか誘おう、って思ってたんやけど、タイミングが掴めなくてなー」

怜「タイミング逃し過ぎやろ、ってそうやなくて、」

竜華「え……デート、嫌………?」

怜「それは別にええ、てか今までも散々遊んだりお泊りしたりしてたやん」

怜「今?それ、今いうことなん?」

怜「他になんかやることあるんやない?」

竜華「え、他に……って」

怜「もー、ほら、あそこにベンチあるで?座って」

竜華「あ……うん」スワリ

怜「はあ………………」ポスン

竜華「!?と、怜ぃ!?」///


怜「あんなぁ、竜華」

竜華「うん?」カァ

怜「カップルって言うてもな、そんな気負うことはないねん」

怜「まずは今まで通り仲良くやって、それから色々広げていけばいいんよ」

怜「カッコいいところ見せようとし過ぎて、膝枕忘れるとか、絶対あかんからな?」スリスリ

竜華「―――っ!」カアアア

怜「撫でて?」

竜華「は、はいっ!」ナデナデ


怜「…で、教えてや、清水谷さんが一週間考え抜いたデートプランを」

竜華「………ショッピングに行った後、映画を観に行って、夜景の見えるレストランで食事して、」カアアア

怜「却下」

竜華「うええ!?」

怜「だーかーらー」

怜「そういう固っ苦しいのやなくてええんやって、普段通りに遊びに行こう?」

怜「ほら、新しいたこ焼き屋さんできたらしいやん、あそこ行こう?来週にでも」

竜華「…………うん!」

怜「こういうデートでええねん。少しずつ積み重ねていこう、な?」

竜華「っ、怜のこと大好きやー!」ナデナデ

怜「ふふっ、知ってる」スリスリ


怜「(竜華…)」

怜「(『デート行こう』って言った時の竜華、むっちゃカッコよかったで)」

怜「(これからも、たまにはカッコいいところ、見せてな?)」

おわり

初デートを書くつもりが、初デートに誘うまでになってしまいました…ごめんなさい。



怜「ウチの竜華、ウチだけの竜華や」 ※ヤンデレ注意

怜「倒れて、しもうた…」

竜華「また、入院かいな」

怜「まあ、検査がえらい長引くくらいで、今回は一週間位で戻れるから」

竜華「それならええんやけど……」

竜華「(でもやっぱり、不安は不安よな…元気づけんと)」

竜華「あ!そういえば今日クラスでセーラがなー!……」

怜「………………」


竜華「あー、もうこんな時間かぁ」

怜「そやなぁ」

竜華「うん、また明日も来るからなー!」

バタン

怜「………………」

怜「(病室の、竜華は、まぎれもない、ウチのもんや……)」

怜「(やけど、学校の竜華は?)」

怜「(家の竜華は?部活の竜華は?一人の時の竜華は?)」

怜「(ウチのものや、あれへんな…)」

怜「(竜華は、全部ウチのものやのに)」

怜「(竜華…竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華竜華!!)」

怜「(竜華が…ウチ以外のものやない……ウチのものでしかない)」

怜「………………よし」


一週間後

竜華「退院おめでとう」

怜「うん、ありがとう」

竜華「なんもなく戻ってこれて、良かったな?」

怜「そやなあ………」

怜「なあ、竜華…………?」

竜華「なにー?」

怜「明日からさ、竜華のお弁当作っていい?」

竜華「なんで?まあうれしいからええけど♪」

クラスメート「清水谷さんー!」

竜華「あ、はいはいー♪怜、ごめん、ちょっと待ってて?」

怜「………」




怜「…」サクッ

ダラダラ

怜「この、血、で」

『し み ず だ に り ゅ う か に か か わ る な』

怜「竜華に、かかわるひと、みんな、さよならや」

怜「…ふふふ」

怜「あははははっははっはははっは」


学校・下駄箱

カサッ

クラスメート「?!なに、この紙………」

クラスメート「(園城寺…さんかな……………?)」

怜「(どうなるか、わかってるよなー?)」チラ

クラスメート「っ!(カッターナイフ………!?)」

クラスメート「(も、もう清水谷さんに関わらん方がええなー…)」サアアア

怜「~♪」


一週間後 お昼休み

怜「はい、お弁当」

竜華「うん……………ありがとう」

怜「なんや、元気ないなあ?」

竜華「ん…なんだか、みんなに避けられとるような気がしてな…?」

怜「そんなこと、ないと思うけど」

竜華「気のせいやったらええんやけどなあ…」

怜「大丈夫、ウチがおるから…ウチは『絶対』竜華から離れん」

竜華「………うん、ありがとうな」ナデナデ

怜「っー♪」


怜「ごはん、食べよ?」

竜華「せやな…」

竜華「(前から思ってたんやけど、怜のお弁当ちょっと辛いねん。生臭いし)」

竜華「(まあ、怜が作ってくれたもんや、全部食べるけどな)」モグモグ

怜「」フンフン♪

竜華「(怜は、最近機嫌ええねんな…)」


放課後

セーラ「怜、ちょっとええか?」

怜「何?今から竜華の所行くんやけど」

セーラ「その、竜華の話や」

セーラ「お前な、クラスのみんなや麻雀部のみんなに配りよるやろ」

セーラ「『竜華に関わるな』って、手紙」

怜「うん、それが何?」

セーラ「それが何、やないやろ!」

セーラ「その手紙で何人の人が怖い思いして、何人の人が怯えて、」

セーラ「……竜華も、嫌な思いしとるんやで?」

怜「……………は?」

セーラ「竜華も、周りに友達おらんくなって、いや

「「そんなわけないっ!!!」

セーラ「!」


怜「ウチにはな、竜華しか、おらんねん」ジリ

怜「せやから竜華にも、ウチだけ、ウチだけおればええねん」ギッ

セーラ「、怜…?」

怜「…セーラはな」

怜「ずっと友達やったし、良くしてもらってたし、竜華に近づいても許しとった」キラリ

セーラ「ぶ、物騒なモンだしなや、怜!」

怜「…でも、ウチらの仲壊すようなら」

セーラ「怜」

怜「バイバイ、やで」

セーラ「っ」ダッ

怜「待ちや!」ダッ



セーラ「(っギリギリ、逃げ出したわ…怜が病弱で助かった)」カタカタ

セーラ「(でも、もうあかんな…あいつらには近づけそうにも、ないわ)」ブルブル


園城寺邸

怜「今日は、竜華、お泊りやな?」

竜華「………最近な、セーラまで、話してくれなくなった」

竜華「……ウチ、もうどうしたらいいか…?」ジワ

怜「…大丈夫、ウチがおるで」サスリサスリ

竜華「うん、もうウチには怜しかおらへんよ………」グスグス

怜「―――っ!」ゾクゾク

怜「ウチも、竜華しかおれへん…」



竜華「あれ、怜、小指に絆創膏まいてる…?」

怜「ああ、ちょっと切っただけや。それより、お腹すいたやろ?カレー、あるで…」

おわり

こんにちは。
今日もよろしくお願いします。


怜「ドラローさんか…」

ホテル内

竜華「トーナメント表でウチに近いとこからとりあえず見ていこう!」

怜「じゃあ第六試合やな」

怜「あ、あの子…」

アナ「阿知賀女子学院 先鋒松実玄!」

竜華「ああああ!高速のサービスエリアで会った!」

怜「あの子らも代表校やってんな」

竜華「なんちゅう偶然…これ、運命と違う!?」

怜「……………」

泉「(あー、的確に地雷をぶち抜いてきましたね)」

船Q「(…もうやめて欲しいんやけどな)」


セーラ「やー、その位よくあることやろ」

竜華「いやいや!運命やって!」

ツモ!6000オールデス!
ドラ6…!?

竜華「玄ちゃんって、ドラゴンロードなんやろ?」

竜華「ホラ、名前に竜入ってるし!」

怜「(多くの竜に好かれる、か……)」

泉「べ、別に手牌にドラが集まるわけやないでしょう」

竜華「昨日ドラ4和了ったで!」

船Q「ドラ4とか、赤四枚やし珍しくもないですよ」

竜華「ウチもドラに愛された…ドラゴンフラワーなんや!」

セーラ「人の話を聞けっ!」ピシ

泉「(ドラゴンフラワーとか一気に弱そう)」

怜「……………」

――

シアイシューリョー!

竜華「やったー!」キラキラ

怜「……」イライラ

泉「(この後の爆発被るの私らなんで、もう黙ってて欲しい……)」

竜華「ちょっと着替えて祝杯のジュース買ってくるー!」 スタスタ

船Q「(そして最悪なタイミングで出ていきますねホンマに)」

セーラ「……俺らのぶんも、買ってきて」

竜華「りょーかいや!次の試合見ててええからね!」

パタン

怜「……りゅうかの、あほおおおおおおお!!!」

船Q「…はじまった」


セーラ「ま、まぁまぁ、竜華のことやから適当こいてるだけやって」

怜「だとしても、許されへんで!」

怜「なんで隣に彼女がおるのに、他の女のことにうつつを抜かしとるんや!」

泉「ミーハーな所ありますから、許してあげて下さいよ」

怜「あかん、絶対あかん!」

船Q「(ジュース一本じゃ済まされへん面倒臭さや)」

怜「確かに、ドラローさん可愛いし、胸もでかいけど!」

セーラ「胸は関係ないやろ」

怜「旅館育ちで、気立ても良さそうやけど!」

怜「元気いっぱいに支えてくれそうで、それでいて守りたくなるって……」

怜「……あれ?」

怜「ウチ、ドラローさんに勝ってる所、ひとつもないやん…」ジワ

セーラ「……あー」

船Q「(このパターンは初めてですね…)」


怜「…セーラ、部屋、変わって」グスグス

セーラ「…ええけど、」

怜「ごめん、ウチもう疲れた、続きの試合明日見よう?」

セーラ「ちょっ………おい!」

ガチャ

泉「部屋って、私らの部屋ですよね…」

船Q「面倒やな…」


ガチャ

竜華「たっだいまー!って、あれ、怜は?」

泉「…今日は江口先輩の部屋で寝るらしいです」

竜華「えー、せっかくはちみつレモン買って来たのに…」

セーラ「お前、アホか!」


竜華「はえ?」

セーラ「あんな、怜と付き合ってるんやろ?」

竜華「ええ!?いきなり何!?い、いや、そうやけど」テレテレ

船Q「なら、彼女の前で他の女の話したらいかんことぐらいわかりますやろ」

竜華「……はい?」

泉「(この人相手だと、確かにやきもきしそうですね)」

セーラ「あー、もう、…浩子、お願い」

船Q「あのですね、園城寺先輩は嫉妬してるんですよ、あの松実妹に」

竜華「そんな、玄ちゃんに嫉妬って…」

船Q「あからさまに凹んでます、これ鍵です、行ってきて仲直りしてきてください」

竜華「え、でも」

船Q「ええからはやく!」

ガチャ



セーラ・泉・船Q部屋

ゴソゴソ

怜「はあ…」

怜「ドラローさんかあ…」

怜「ええ子やもんな…竜華が気に入るのもわかるわ…」

怜「実際に会って、竜華、取られてしまって…」

怜「そんなんなったら、ウチ、どうすればええねん……」ジワ


ガチャ

竜華「ときー?」

怜「!竜華…?」

竜華「あれ、もう横になってるの?」

竜華「はちみつレモン買うてきたでー?」

怜「……いらんわ」プイッ

竜華「え……」

怜「ウチなんかほっといて、ドラローさんに会いに行ってくればええやん」

竜華「…………………」ポリポリ

竜華「怜」ゴソゴソ

怜「!?べ、ベッドに入ってこんで!」

竜華「怜ぃ…?」ギュー

怜「んぁっ…りゅう、か…」


竜華「ごめんな、怜。心配させてしもうたな」

怜「……心配なんて、してへんし」

竜華「大丈夫やって、ウチは怜だけのもんや」

怜「……………!」

竜華「何も考えんと玄ちゃんの話ばっかりしたのは反省しとる」

竜華「でも、ウチは、怜が一番で、」

怜「……玄ちゃんが二番?」

竜華「!ち、違う違う!一番しか居らんで!」アセアセ

怜「ふふっ…竜華はかわいいなあ」

竜華「もう…怜の方が可愛いわ」

イチャイチャ

船Q「…一応荷物取りに来ようと思ってきてみたら、もうコレか…」

泉「……あそこ、私のベッドなんですけど…」


怜「…竜華が、ウチのもとから離れんっていうのは、よくわかったわ」

竜華「分かってくれた?」

怜「でも、寂しくさせた罰や」

怜「ちゅー、して?」

竜華「……」チュッ

怜「……頬やないって、わかってやってるやろ」

竜華「…うん、まあ怜が可愛いから仕方ないわ」

チュッ

怜「ウチ……しあわせや…」

竜華「………ウチもやでー」



怜・竜華部屋

セーラ「…で、結局何も取らず帰って来た、と」

泉「そうです…」

船Q「まさかあんなに光速でイチャこいてると思うてなくて」

セーラ「はー、仕方ない、今日はここで寝るか」

泉「っても、ベッド二つしかないですよ?」

セーラ「…俺ソファーで寝る。ベッド勝手に使ったとか二人からシバかれそうで怖い」

船Q「…ほなウチもソファーで」

泉「…ソファーで寝ます」

おわり

ありがとうございました。
ご飯食べてから、また何か書きます。

1レス短編 夏休み


竜華「夏休みやで!」

怜「せやな」ゴロゴロ

竜華「家におるなんてもったいない!」

怜「せやな」ゴロゴロ

竜華「やから、海に行こう!」

怜「嫌」ゴロゴロ

竜華「えー、なんで!」

怜「暑い、焼ける、人多い、海水気持ち悪い」

竜華「それが海の醍醐味やん!」

怜「ぜったい行かんよ」

竜華「うー…ほんなら山に行こう!ハイキング!」

怜「行く」ムクリ

竜華「え?なんで?暑いし焼けるところは一緒やで?」

怜「……なんででも(海やったら竜華の水着姿を人に見せてしまうから嫌、とは言えへんな)」

竜華「まーええわ。怜が一緒におったらどこでも楽しいからな!」ニコッ

怜「っ……」キュン

怜「…………なら、家でこのままゴロゴロしようや」ポスン

竜華「そーいう意味じゃないって!…もー」ナデナデ

怜「っ♪~(可愛い反応出来るようにならないかんなー。)」

おわり

ただいまです。

それほど甘エロくなくなってしまいました…
申し訳ありませんが、ご了承ください。



竜華(23)「5年前に戻れる薬?」船Q「そうです」


次からです。


土曜日 9:00

竜華「おっはよー!怜!今日も可愛い♪」ナデナデ

怜「……(…なにかがおかしい)」

竜華「行こう!」ギュッ

怜「……(なにかがおかしい)」

竜華「大丈夫、怜?部活昼までやけど休んでもええんやで?」ピトッ

怜「っ!(なにかがおかしい!!)」カアア


13:00 部室

怜「今日の竜華、なんかおかしいと思わんかった?」

セーラ「はぁ?」

船Q「……今日のトップ率と和了率はめちゃくちゃ高かったです。まるでプロみたいでした」

セーラ「あー、確かにめっちゃ強かったな。」

怜「違うっ!そんなんやない!」

怜「なんか…こう……エロい!けど、カッコいい!」

泉「いや、意味がわかりません」

船Q「……具体的に、教えてもらえますか」

泉「(…………聞きたくないけど)」

怜「んー、っとな……」


12:00 屋上

竜華「ごはん~♪」

怜「(元気いっぱいやけど、なんか違和感……)」

竜華「やっぱお日様の下のお昼はええなぁ!」

怜「うん、せやな…(いつも通りなような、違うような…)」モグモグ

竜華「あっ、ケチャップ付いてるで」ピッ

怜「!?」ビクッ

ペロッ

竜華「おいしいなー、怜の味がする」

怜「あ、あほっ!自分で取れるわっ!」

竜華「ごめんなー?怜が可愛いからつい…」ナデ

怜「~んっ!!」ゾワ

怜「へ、変態っ!」

竜華「えー、頬撫でる位で、どこが変態なんー?」

怜「ええから!竜華は変態なんやもん!」プイッ

竜華「もう…こっち向いて?」グッ

怜「ーーーーーーっ!」カアア

竜華「真っ赤やなー?」

怜「だっ…誰のせいやとっ!」

竜華「怜が可愛い過ぎるからあかんのや」

怜「っ!」ゾク


怜「ってな感じで」

泉「……すいません、一回吐いてきてええですか?」

セーラ「耐えろ…俺もキツいから……」

船Q「……なるほど」

怜「そんな感じでずっとおかしいねん」

怜「…………やのに」

セーラ「まだなんかあるんか?」


怜「(あかん…めっちゃドキドキしてきた……)」ドキドキ

竜華「怜、ドキドキしてるなぁ?」

怜「!?し、してない!」

竜華「初心な怜も、かわいいで?」サワ

怜「~~~~!!みみは…あかんって………」ピクピク

竜華「えー、気持ちよさそうやで?」サワサワ

怜「……んぁっ(だめや、こえ、我慢、できへん………)」

竜華「怜?」

怜「も、もうええから………」ギュウ

怜「りゅ、うか………ちゅー、して…?」スッ

竜華「…………」

フニ

怜「!(……指?)」

竜華「まだ、だめ」ニヤ

怜「な、なんで…お願い………」ウルウル

竜華「だーめー♪」

――

怜「それからどんなにせがんでも、チューしてくれへんかった!」

セーラ「そっ………………………か」

泉「…………うぇぇ」

船Q「………………………」


泉「…船久保先輩、なんか盛りました?」

セーラ「ああ、そういや性格が逆になる薬持ってたなぁ」

船Q「…絶対ない。こんな園城寺先輩が面倒になる可能性のある薬なんか飲ませんわ」

船Q「あるとすれば、あるパラレルワールドのウチが清水谷先輩に盛って、こっちに送り込んできた、とか」

セーラ「……………さすがに、そんなオカルトありえんやろ」

泉「とりあえず、外的な理由の可能性が高いんですから、効果が切れるの待ったらどうですか?」

怜「えー………今日もお泊りデートやのに」

船Q「(今のは完ッ全にどうでもいいノロケやな)」


ガラガラ

竜華「怜ー。監督との話し合い終わったでー、ってみんなまだおったんか」

船Q「…いや、ウチらももう帰ろうってところやったんで」

竜華「そっかー、まあ仕方ないよな」クスクス

セーラ「?」

竜華「うん、じゃあ怜、帰ろう?」

怜「…うん、じゃあお疲れー」

ガラガラ

セーラ「おかしい…そんなに、おかしかったか?」

泉「もう知りませんよ、月曜にはどうせ戻ってます。帰りましょ?」


18:00 清水谷邸付近

竜華「ご飯とかの買い物してたら、結構遅くなったなー?」

怜「…うん」

竜華「あ、怜、危ないで」サッ

ブロロロロ

怜「………(自然に手もつないでるし、車道側歩いてくれたりする)」

怜「(最高にカッコいい、完璧超人、やけど)」

怜「こんなん、竜華やない」

竜華「……え?」

怜「あんた、なんか事情知ってるんやろ、竜華やないんやろ」

竜華「ウチは、ウチやで?」ニコッ

怜「……竜華は、そうやってカッコ良くリードできへんもん…」

怜「ウチの、アホでドヘタレな竜華を、どこにやったん?」ジワ

竜華「あー…ええわ、とりあえず着いたし、入ろう?」

怜「…………でも」

竜華「中で話すから、な?」ボソ

怜「耳元で、話さんといて…っ、わかったから……」


19:00 清水谷邸 竜華部屋

怜「5年先…?」

竜華「せやでー。未来の清水谷竜華や」

怜「たしかにこの家のこと知り尽くしてるし、竜華としか思えなかったけど、なんで……?」

竜華「………浩子、最近は薬作り出せるようになったんやで」

怜「過去に戻せるとか、船Q進化しすぎやろ…」

竜華「ホンマになー。千里山の参謀を甘く見とったわ」クスクス

怜「…ほんで、竜華は今何してるの?」

竜華「麻雀のプロやっとる。インハイからさらに強くなったんやで?」

怜「…なるほどな(そういや、船Qが今日そんなこと言ってたな)」

竜華「セーラもプロになってなー?今も時々飲みに行ってるで!」

竜華「泉も大学でインカレに向けて頑張ってるで」

怜「(薬もらったってことは、船Qとも交流があるってことか)」


怜「(…………ほんなら……)」

怜「……う、ウチとは、どうなってるん…?」ドキドキ

竜華「……今日、キスせんやったのはな?」

怜「………?」

竜華「未来に置いてきた、ある人を、悲しませんようにって思ってのことやってん」

怜「そ…っかぁ…………(別の恋人が…できとるんか………)」ジワ

竜華「……ホンマ、今も昔も、嫉妬深いなぁ?怜は」ナデナデ

怜「…!!」

怜「ホンマに…いじわるやな…っ!」ギュッ

竜華「大体わかるやろ、こんなに怜のこと好きなのに、離れるわけないやん」ギュウ


20:10

竜華「さて…浩子は12時間きっかりって言いよったな」

竜華「ってことは…そろそろか」

竜華「3日間焦らしプレイを続けて辛抱たまらなくなってる怜と、5年前のドヘタレなウチ…」

竜華「どうなってるんやろうな…楽しみや」クス

怜「……………」スースー

竜華「……安心しきって、熟睡してるな」

竜華「……大丈夫や、五年先も十年先も、嫌って言っても、怜のもとから離れんからなー………」ナデナデ

怜「んっ…………りゅう…か……」


20:30

怜「………ん」

竜華「……起きた?」

怜「うん……」

怜「………あれ、竜華、戻ってきた……?」ムクリ

竜華「……へ?ウチが5年先に居ったこと、知ってるの?」

怜「?知ってるで?未来の竜華がそう言ってたわ」

竜華「……ってことは、アレは嘘やったんか…なんなんもう」

怜「なんかあったん?」

竜華「…未来のウチが残した手紙の嘘に、ずっと振り回されてた」

怜「ああ、未来の竜華計算しつくしてる感じやったもんな」


竜華「……っ、なぁ、とき」

ドサッ

怜「(お、押し倒された………)」ドキドキ

怜「………何?」

竜華「……ごめんな?ちょっと色々あって、我慢、できない」

怜「……未来のウチといちゃいちゃしよったんやな」ジト

竜華「そ、そういうわけやないって!」アセ

怜「どういうわけなん?」

竜華「……ああもう!終わってから話すわ!」チュー

怜「んっ!…………ええよ、きて?」

おわり

とりあえずここまでです。




竜華「ご、五年後の世界?」

怜が発情しすぎてて話がなかなか進まないので投下が遅くなります…すみません。


16:15 リビング

竜華「っ…朝か………」

竜華「9:30から部活やっ…………って!!」ガバッ

竜華「も、もう夕方……!?怜とお泊りの約束も全部すっぽかしてもうたんか!」

竜華「やばい、連絡せんと…って、ここ、どこ?」

竜華「このソファーで寝てたみたいやな…どっかの部屋やろうか」

竜華「………誘拐とかや、ないよな……」ビクビク

竜華「………ん?」

『18歳の清水谷竜華へ』

竜華「手紙………?」


『ええか、今から書くことは、全部真実や、信じられんかったらその部屋に証拠があるから探してみるとええ』

竜華「なんや、ウチの字みたいやな。怖いわ」

『そこは、アンタから数えると五年後の世界、23歳の見た目になってる』

竜華「ご、五年後の世界?」

竜華「姿見…あった。たしかに、ちょっと見た目変わってるな、ウチ」

竜華「探せば手帳とかカレンダーとかあるやろうけど…とりあえず続きや」

『浩子の薬で入れ替えてもろうただけやから、1日もせんと戻るから、安心して』

竜華「過去に戻せるとか、浩子進化しすぎやろ…」

『簡潔に述べるで、今、ウチは怜と同棲しとる』

『ほんで、今日は同封の地図の店にイタリアン食べに行く日や』

『19時から清水谷で予約してるから、行けばコース食べれる、お金も払ってるで』

竜華「!?!?!?と、怜と同棲!?」カアアア

竜華「しかも、デートの日なんか……」

『まあ携帯財布とか必要なもんは全部机のカバンに入ってる』

竜華「これか…あんま、ケータイは変わってないんやな」

『ほんで一番大切なこと。絶対誰にも過去の人物やと知られない、悟られないこと』

『これを破るとタイムパラドックスが発生して…永遠にお互い戻ってこれなくなる可能性がでてくるからな』

竜華「……!誰にも……」

『もちろん、怜にもやで?じゃ、色々あるとおもうけど頑張ってな 23歳の清水谷竜華より』

竜華「……………マジか…」


18:00

竜華「………色々調べてみたけど、ホンマやとしか思えんな…」

竜華「…………………ベッドが一つしかないのが、気になる…けど」マッカ

ガチャガチャ

竜華「!」

怜「ただいまー」トタトタ

竜華「お、おかえりー…(ホンマに、同棲してるんやな)」ドキドキ

竜華「(あんまり雰囲気変わらないけど、ちょっと大人びてて…でもやっぱ怜は可愛いなぁ)」ジー

怜「……」ジト

竜華「な、何?(え、もう何かやらかした!?)」

怜「…………ウチ、髪切ったんやけど」

竜華「ああ!ごめん、めっちゃ可愛いよ!(23歳の怜はこれが初対面なんやから、わかるわけないやん!)」


怜「一昨日から、なんなん?冷たくない?」

竜華「(一昨日…?)そんなこと、ないって!ウチは怜が一番やって!」

怜「ホンマにー?」

竜華「もちろん!それより、疲れたんやない?なんか飲む?」

怜「…いや、そんなのんびりしてたらもう間に合わんくなるやろ」

竜華「!そ、それもそうやなー!なら、ちょっと休んで行こうか!」

怜「………うん」

竜華「(あかん、すでに疑われとる…バレたら終わりや、頑張らんと)」


19:00

ウェイター「19時ご予約の清水谷様ですね。お待ちしておりました」

竜華「(な、なんとか迷わずこれた…ウェイターさんにもちゃんと伝えれたで)」

怜「………」

ウェイター「白でしたね。チリのですがいいやつが入ったのでどうぞ」

竜華「ありがとうございます………(わ、わいんや)」

竜華「怜」

怜「…ん」

竜華「……乾杯」



竜華「(そういや、未成年やけど飲んでええんかな…いや、体は23やから、ええか…)」ゴク


21:00

竜華「ただいまー」

竜華「(お酒って、ただの飲みモンやったんやな。何も変わってないで)」

怜「………」ヒシッ

竜華「(怜は酔いが回ってるのか、ウチから離れようとせんけどなぁ)」

怜「……ん、ねえ、今日どうするの?」

竜華「ん?シャワーのこと?じゃあ先ウチ浴びてくるわー」

怜「…いや、そうやなくて」

竜華「(えっと、確か風呂場あっちやったよな…自然に、自然に)」

パタン

怜「竜華の、あほお……」

怜「なんやねん、おとといからずっと」

怜「ここんところのエッチはずっと最後までしてくれへんし」

怜「今日なんか、道中手も繋いでくれんやった」

怜「さっきのなんて…白々しいにもほどがあるわ…」


怜「んっ…」クチュ

怜「竜華の顔見てるだけで、こんなになって…」

怜「ウチ、変態やん………」

サワサワ

怜「ん………はぁっ……」クチュ

怜「こんなん…あかんのに……!」

怜「竜華、りゅうかぁ……っあ…!」クチュクチュ

怜「(今日こそ、イかせてもらわんと…体が…おかしなるっ…!)」

22:00

竜華「(風呂から上がって、髪も乾かした。もう戻っていい…けど)」

竜華「(これ以上一緒におったら、たぶん、ボロが出るよな)」

竜華「(脱衣場から出たら目をあわせんと、ソッコーで寝よう、そうしよ)」

ガチャ

怜「っ、竜、華ぁ…」ピクピク

竜華「あがったでー、」

怜「竜華ぁ………!」ハアハア

竜華「ごめんけどウチ、もう寝るね?おやすみ」

怜「!」

怜「(徹底的に、焦らす気なんか……!)」

23:00

怜「服装OK、顔OK、髪…ちょっと濡れてるくらい、OK」

怜「普段、誘わなかったんが悪かったんかな…こんなに焦らされるなんて」

怜「きょ、今日は勇気出して、誘うで……っ!」

寝室

竜華「…………」

怜「」ゴソゴソ

怜「りゅーか」ギュッ

怜「今まで、エッチ任せっぱなしで、ごめん」

怜「焦らされて…もうわかったからさ…」

怜「抱いて………くれへん………?」ドキドキ

竜華「…………………」グーグー

怜「!ほ、ホンマに寝とる……」

怜「嘘やん…起きてや……」

03:00

竜華「ん…(…なんか…首に絡まってる?)」

怜「りゅうかぁ……起きて…?」ギュゥ

竜華「!?!」

竜華「と、怜、なんちゅう格好を…」

怜「…『裸ワイシャツが燃える』って言い出したの、竜華やんか……」カアア

竜華「(知らんわ!どんだけ変態なんや未来のウチ!)」

怜「なあ…焦らすのが好きなんは、知ってるけど…」

竜華「うん?」

怜「焦らし…すぎっ…………!」

怜「ウチ…もうお預け聞かれへんで…」

怜「ねえ、りゅーか、抱いて…?」

竜華「!?いや、でも、あかん!」

怜「なんで………?」ウルウル

竜華「そ、そりゃあ…」

竜華「(五年前の怜ともそういうことしてないのに、いきなりこんなところで初体験終わらせられるか!)」

竜華「(って言いたいけど、言ったら帰れなくなるし…)」

竜華「(どないしよ…どないしよ……)」

怜「……もうええわ」

竜華「ご、ごめん…(助かった…)」

怜「………りゅうかがその気になるまで、離れないから」ボソッ

竜華「――っ!(そっちかぁ…)」


04:00

怜「竜華の耳…おいしいなぁ」ハムハム

竜華「んっ…怜、もう…やめっ………」ビクッ

怜「……竜華が、抱いてくれるまで、やめへん」ペロペロ

竜華「(耳が、おかしくなりそう…っ!)」

04:13

怜「…まだ、抱いてくれへんの…?」

竜華「(や、やばい、逃げ出さないと…)」ハアハア

怜「なあ、お願い、竜華ぁ………」ペロ

竜華「!(指………)」

怜「っ………んんっ……」ハムハム

竜華「(あかん、これ、あかん)」

怜「竜華ぁ、お願い、抱いて?竜華ぁぁ……」ペロペロ

竜華「(抑えが………限界……っ!)」


04:15

竜華「…………なるほどな」

怜「ひゅう……かぁ……?」ハムハム

竜華「…ウチをその気にさせるのに、本気出しすぎやで」グチュ

怜「……っ!!!」ビクッ

竜華「どう?口の中犯されるのも、案外気持ちええやろ?」グチュグチュ

怜「……ふっ………あっ……」ビクビク

竜華「ふふっ……発情しきってるな…?ホンマに怜は変態やな」

怜「っぷは……誰が……こんなふうにしたんやと…!」

竜華「…ウチやけど、ウチやないかもな?」


おわり

なんだかこれも甘エロとは違う気がします…。
すみません。
ご覧いただきありがとうございました。

明日以降しばらく忙しいので、emobileからの投稿になるかもしれません…
emobileだと規制のため連投ができず、支援いただくことになります。
お手数ですがよろしくお願いいたします。

また、お題などまだまだ募集中ですので、頂けたら嬉しいです。

では、おやすみなさい。

時間が空いたので投下です。

竜華「セーラがデート…!?」

竜華「ええ天気や…」

怜「小春日和っていうんよな」

竜華「お日様が気持ちええなぁ」

怜「せやなぁ」

竜華「こんな日は、公園でのんびりするんも、ええなぁ」

怜「うん」

怜「……竜華ぁ」

竜華「……………ええよ」ポンポン

怜「…ありがとう」ポスン

竜華「このあと、どっか行く?」

怜「うーん…しばらくは何も考えられへん」

竜華「……ホンマに、膝枕愛好家やなぁ」ナデナデ

ホンデナー,

竜華「………………ん?公園の外から…」

怜「セーラの声やな」

セーラ「もー、久しぶりのデートなんやから、そんな急がんといてー」

竜華「!?」

怜「!?」

竜華「(せ、せせせせセーラがデート!?)」アセアセ

セーラ「えー、公園行きたいん?俺も遊びたいからええけど♪」

怜「(り、竜華あかん、公園に入ってくる!)」

竜華「(あ、あっちの茂みに隠れるで!)」

ガサガサ

怜「(見たいけど…)」

竜華「(割と目につく茂みや、気づかれるから顔出したらあかんで)」

セーラ「公園も、久しぶりやなー」

怜「(相手の人の声が聞こえんな)」

竜華「(この口調…長い付き合いみたいやな)」

セーラ「あ!ボール持ってきたで!遊ぼう!」

竜華「(無邪気!)」

怜「(無邪気やな)」

セーラ「いくでー!ほーい!」

ハッハッ

セーラ「やー、よう取ってこれたなー!」

怜「(………ん?これ…)」

ペロペロ

セーラ「わ、 舐めんといてよー///」

ワフーン

怜「(…………い、犬?)」

怜「(デートやないんか…なら出てってもええんやない…?)」

怜「竜華、ねえ、これ……」

竜華「………なぁ、怜」

怜「な、何?」

竜華「茂みの中って、コーフンせぇへん? 」ペロ

怜「んぁっ!……いきなり、何!?」

竜華「外にセーラおるで?大きい声出しなや」サワッ

怜「ひぁっ……みみは…あかんって言いよるやん…っ」

竜華「可愛い」チュー

怜「……ふっ………んむ…りゅうかぁ…」

セーラ「やー!ジョン!むっちゃ遊んだなー♪」ナデナデ

ジョン「わん!」パタパタ

セーラ「ずっとオカンに散歩任せっきりやったからな!寂しかったなー!ごめんな?」ナデナデ

ジョン「わふん//」パタパタ

ジョン「!」

セーラ「ん?どうした?ジョン」

ジョン「わんわん!」タッタッ

セーラ「なんや、茂みに何かあるんか…」

竜華「ん…ちゅ………ふっ…」

怜「…竜華ぁ……んぁ…もう、あかんって………」ピクピク

セーラ「」

ジョン「わふん///」


竜華「聞いて!昨日な!」

泉「なんですか?」

竜華「セーラのデート現場見た!公園で!」キラキラ

泉「えー!ホンマですか!?」

怜「(竜華、気付いてなかったんか…でも訂正しづらい……)」

怜「(というか、あんなことした日の話を持ち出すなや…)」カアア

船Q「ほほう…」

竜華「相手の人の顔とかはわからんかったけどな。でも長い付き合いやったみたいやで?」

船Q「…ほんなら、カマかけて様子見ますか」

怜「(………あかん、逃げたい)」

ガラガラ

セーラ「よーっ!」

泉「あ、こんにちはー」

船Q「………せんぱーい」ニヤニヤ

セーラ「何や?気持ち悪い笑顔してるな」

船Q「昨日、公園で、何かしてませんでした?」

怜「…ウチ、ちょっとトイレに」

セーラ「ジョンと遊びよっただけやけど…」

竜華「ジョン?…って犬?」

セーラ「…茂みでそこの二人が盛ってる所は見たで?」

竜華「」

泉「えぇ……そういうオチ………?」

船Q「先輩ら……アオカンはあきませんよ?」

怜「竜華の、あほ ー!」

おわり

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

さまざまなリクエスト、ありがとうございました!
千里山以外の高校について知識不足なので、
そういった関連のものは
少々調べてから書きたいと思いますのでよろしくお願いします。

次の投下は今日の深夜になると思います。お願いします。

照「千里山の人と打ちたい」

菫「は……?」

照「準決勝の、千里山の人、とても強かったから」

照「もう一度、打ちたい」

菫「…いや、私達はもう引退したし、向こうもこっちも受験が…」

照「打ちたい、菫、お願い」

菫「…………いや、お前な…」

照「………」ジッ

菫「…渋谷達にかけあってくる」ハァ

照「ありがとう、菫」


千里山 部室

セーラ「なんや、もう引退した俺ら呼び出して」

竜華「なんか、揉め事でもあった?」

船Q「…白糸台から、練習試合の申し込みがありました」

怜「白糸台ぃ?」

セーラ「マジで…?」

竜華「全体のスキルアップに繋がるし、ええことやない?」

怜「で、なんでウチらが呼ばれたん?」

船Q「…………それが」

竜華「?」

泉「宮永さんが『千里山の人ともう一度打ちたい』と仰ってるそうで…」

竜華「なんやて……」


セーラ「えーチャンピオンが?」

怜「ウチと?」

船Q「そうです、費用も出すから、こっちで練習試合をしてくれないか、と」

セーラ「すごいなぁ、怜!チャンピオンから直々のリクエストやで!」バシバシ

怜「え……なんかよう実感わかんけど……別にええよ?後輩らの為にもなるし」

竜華「あかん!」

泉「!」

竜華「…怜は、宮永さんと戦ってめちゃくちゃ消費したんや」

竜華「体のことを思うと……もう一度は打たせられへん」

怜「竜華……………」キュン

泉「(カッコいいこと言ってるみたいですけど)」

船Q「(先輩、照怜が流行ってるって知っしもうたからなぁ…)」ハァ


怜「竜華、大丈夫やで、最近調子ええし」

竜華「で、でも………」

怜「…竜華と、東京行きたい……な…?」

竜華「っ!」キューン

泉「……………」ハイハイ

船Q「…じゃ、後で日程送りますので」

白糸台高校

菫「すまない。こちらから申し込んだ練習試合なのに、来させてしまって」

船Q「全然気にしてませんよ。こちらは東京観光がてらなんで」

照「………………」コソ

船Q「………で」

竜華「(弘世さんの後ろに隠れてるのが……)」

怜「(チャンピオンか………?)」

菫「…………おい!お前が呼びつけたんだから、早く出てこい!」

照「…………」トタタタ

怜「?」

照「…こんにちは。今日はお願いします」ペッコリン

怜「…ああ。こちらこそ、よろしゅう」ペコリ

淡「わー!テルーが言ってたトキ先輩だねー!よろしくー!」アクシュ

怜「(1年なのにタメ口か…)よろしくね」アクシュ

竜華「…………………」ゴゴゴゴ

泉「(あー、今日は逆パターンか…)」

渋谷「先輩、園城寺さんとの対局を楽しみにしてましたから…」ズズズ

セーラ「俺も白糸台との対局は楽しみやったし!今日はお前の役満止めたるからな!」キラキラ


船Q「……ほな、早速ですけど、打ちましょうや」

亦野「(千里山の副将…今日は、負けない……!)」ゴッ


亦野「……ぼちぼち…終わりにしましょうか………」

亦野「(勝てなかった……)」ションボリ

菫「そうだな、今日は本当にありがとう」

船Q「いえいえ、とっっても良いデータが取れましたから」ニヤリ

亦野「!?」ゾク


セーラ「渋谷のオーラス役満、また止められへんかったわーやっぱ強いな!」ガシッ

渋谷「か、肩を掴まないで…」テレ

セーラ「?なんかあかんかった?」


淡「やっぱりリューカは強いねー!」キラキラ

淡「リューカとまた打てて楽しかったよ!」

竜華「こっちも楽しかったで、ホンマ1年とは思えんくらい強いなー、淡ちゃんは」

淡「へへーん、私は実力から言えば高校100年生だからねっ!」ドヤ

竜華「ははっ、まぁ確かにそうやな」ニコ

怜「…………」ジト

泉「(園城寺先輩の嫉妬パターンもあるんか…帰り面倒やな………)」ハァ


照「………園城寺さん」

怜「?」

照「今日はありがとう…体は大丈夫?」

怜「うん、ええでー。こちらこそ、チャンピオンと打てて楽しかったわ」ニコ

照「っ」テレテレ

照「……これ、あげる」

怜「?お菓子か…?」

菫「!!!(て、照が…他人にお菓子をあげた………だと………?)」

怜「ふふっ…おおきにな」

照「…また、打って欲しい」

怜「ええでー、ウチら友達や。いつでも誘って?」

照「ともだち………」パアア

竜華「………………」ジト-

菫「(照のお菓子…うらやましい……いや、決してそんな………!)」モンモン


船Q「……色々あるみたいですけど、そろそろ帰りましょうか」


バス車内

怜「案外宮永さん、ええ人やったなー」

竜華「……そうか」

怜「アドレスも交換したで、今度オンライン対戦しよって言うてる」

竜華「………うん」

怜「『オンラインだと上手くツモれない』とか訳わからんこと言いよったけど……って、竜華?」

竜華「……ずいぶんチャンピオンと、仲良くなったんやなぁ?」

怜「………そっちかて、白糸台の1年にデレデレやったやんか」

竜華「なんやと!?」


泉「……………(空気が重い)」

船Q「…(バスに他の部員が乗ってること、考慮してないんですかね……?)」

セーラ「………おまえら」

怜・竜華「!」

セーラ「あのなぁ、もうちょっと世界を広げーや」

セーラ「別に世界は怜と竜華で全てやない」

セーラ「お互いの友達が増えるんは、お互いの世界が広がるええことやろ?」

怜「………………」

セーラ「仲良う嫉妬しあって喧嘩するのは勝手やけど、そんなん続けてたらこれからも良うないで?」

竜華「………………うん、ごめん」

怜「……………」

セーラ「まぁ、後は二人で話し」

怜「…………わかった」

泉「(おお、ナイスですね江口先輩)」

船Q「(……どうなるかな)」


怜「………………」

竜華「……………………ごめん」

怜「……いや………こっちこそ」

竜華「確かに、…怜の友達が増えるのは………ええことやもんな…」

怜「………うん、お互い、友達おった方が楽しいで……」

竜華「…あー、なんか……怜のこと信じてなかったんやな…」

竜華「こんなに愛してるのに、ウチの所から離れないって、自信がなかったわ」

怜「こっちやって………そうやもん」

竜華「ごめんな……絶対怜の元から離れんから、ずっと一緒に居てな?」

怜「うん、ウチも離れたくても竜華のもとから離れられんわ…」

怜「今度宮永さんらと一緒に、遊ぼうな……?」

竜華「………うん」

泉「(………車内温度が5℃は上がりましたね)」

船Q「(……や、まあ険悪なのよりはましや、と思おう、うん)」


おわり

次です。

竜華「怜の誕生日、もうすぐやん…」

竜華「みんなに集まってもらったのは他でもない」

竜華「再来週に迫った、怜の誕生日をどうするかについてや!」

セーラ「………………ガルボうめー」ポリポリ

泉「あ、この雑誌大阪特集やってる……………」ペラ

船Q「…あー、自分にリボン巻いて迫ったらええやないんですか」カタカタ

竜華「……話聞いて!」


セーラ「話聞くもなんも、俺らは俺らで準備しとるし……」ボリボリ

泉「私らのアドバイスより、清水谷先輩の考えたアイデアの方がいいですよ」ペラ

船Q「……ちなみに、先輩は今の所何を考えているんですか?」

竜華「えー、自作の詩を贈ろうかと思ってたんやけど、歌もええかなって。あと……」

セーラ「ちょっとストップ」

竜華「あ、話聞いてくれる気になったん?」

泉「いやいや、なんてモンをあげようとしてるんですか!」

竜華「え…いかんやった?」

船Q「あきません。地雷確定のプレゼントベスト3に入りますよそれ」

泉「どんなにベタ惚れしててもそんなもん貰ったら」

セーラ「好感度は地を這うことになるな」

竜華「マジか………」


セーラ「聞いといてよかったわ。あげてたら黒歴史確定やで?」

竜華「え、じゃあ自分らは何をあげようとしてるん?」

船Q「機能性に優れたボールペン取り寄せようと思うてます」

泉「私は、ブックカバーですかねー、可愛いのがあったんで」

竜華「なんやそんなマジメ臭いものを……」

泉「江口先輩は?」

セーラ「えー……」

船Q「?」

セーラ「…………クッキー作ろうと、思うてた」

竜華「………………」

泉「………………ぷっ」

セーラ「……なんや!なんか文句あるか!」

泉「い、いや!なんもないです!すいません!」


船Q「ここまでで、わかりましたか、清水谷先輩」

竜華「?」

船Q「ええですか、プレゼントは相手の気持ちを思って渡すものです」

船Q「自分が渡したいだけのものやったらあきまへん」

船Q「相手が喜ぶ、相手を思ったものを渡すんがええんと違います?」

竜華「怜が……欲しがってたもの……………」ハッ

竜華「ありがとう浩子!行ってくる!」

泉「先輩のクッキー、うちらにも食べさせてくださいよー」

セーラ「も、ええから!イジらんで!こっぱずかしいわ!」

船Q「…………何を悟ったんですかね……」



一週間後

怜「みんなに集まってもらったのは他でもない」

怜「竜華がここ最近、まったく遊んでくれなくなったんや!」

セーラ「………………ベイクうめー」モグモグ

泉「あ、園城寺先輩と清水谷先輩、インタビュー受けてたんだ……………」ペラ

船Q「…あー泣き顔で『私は君が欲しい』って迫ればええと思いますよ」カタカタ

怜「話聞いてや!」


怜「なんか親戚の紹介でバイト始めたらしくて」

怜「全ッ然構ってくれへんねん!」

船Q「(間違いなく誕プレの為ですね)」

泉「(二週間バイトせな買えないようなもんプレゼントしたら逆に重いんやないですか)」

セーラ「(もともとポエム送ろうとしてたやつや、そこまで頭まわってないやろ)」

怜「なんかあるのって聞いても『いいいいいや全然何も?』って……」

セーラ「(竜華、相変わらず嘘へったくそやなー)」

怜「絶対なんか隠してる!浮気か?!」

泉「200パーセント、それはありえないでしょ」

怜「なんで!」

船Q「それは……(清水谷先輩はサプライズしたいんよな…)」

怜「ほら、言えへんやん!やっぱり浮気しとるんやー」オイオイ

泉「(もー、面倒や、なんなんこの二人)」


セーラ「……ほら、カントリーマアムやるから一旦落ち着き」

怜「うう………ううっ」サクサク

セーラ「竜華はな、お前のことしか考えてないで」

怜「は……?」

泉「私らと話してても園城寺先輩の話ばっかりですよ」

セーラ「あいつは浮気せーへん、それは俺が保証したる」

怜「ほんなら、なんで、構ってくれへんようになったん…」グスグス

船Q「あの人、変な方向に突っ走るところありますし」

セーラ「じきにもとに戻るやろ、安心しって」

怜「そうなんかなぁ………」ウッウッ

泉「……………(もうさっさと来週になれへんかな……)」


誕生日当日

パーン

セーラ泉船Q「おめでとー!」

怜「!?い、いきなり何?」

船Q「おや、まさか自分の誕生日をお忘れですか?」

怜「!」

泉「おめでとうございますー!」

怜「わー、ありがとう!」

後輩A「園城寺先輩ー!これ、プレゼントです!」

後輩B「わ、私も!」

ワイワイドヤドヤ

怜「」ドッサリ

泉「潰れそうなくらいのプレゼントですね」

船Q「人望の厚さゆえですね」

怜「…あ、セーラのクッキーおいしい。1枚食べへん?」

泉「ホンマにええんですか!やったー」ヒヨイ

セーラ「や、やめえ恥ずかしい!」


怜「…………ほんで」

船Q「(…………きたか)」

怜「竜華は…………おらへんの…?」

泉「探したんですけど、どこにも見つからなくて…」

怜「そっ…………かあ」ションボリ

セーラ「ぼ、ぼちぼちくるって!安心しって!」

怜「だって、この1週間も、ずっと構ってくれなかった……」

船Q「(2週間バイトしどおしって、どんだけなんや)」

泉「先輩も、きっと思う所があるんですよ、うん」

怜「ウチ、もう見捨てられてしもたんかな……」ジワ

セーラ「(………ああ、どこをほっつき歩いとるねんあいつはー!)」


ダァン!

竜華「怜ぃ!」

泉「」ビクッ

船Q「ほほう…………なかなか派手に……」

セーラ「………おでましか」


竜華「…………っ///」ツカツカ

怜「!竜華………」カア

泉「(おう、双方ともスタートから顔真っ赤ですね)」

船Q「(さて、どう出るかな…)」

セーラ「(ここは俺らだけでなく2,3軍の子もいっぱいやけど……)」


竜華「~~~っ!あんな!」ガシッ

怜「やっ、ちょっと……みんな居るって」ドキドキ


竜華「う、ウチのお嫁さんになってって言うたやんか」

怜「!…………うん、言われたな」

竜華「怜、18歳になったし、結婚できるやんか」

怜「………そやな……なんか色々壁がある気はするけど」

竜華「い、今その話はええねん!」

竜華「とにかくな、……えっと」

怜「竜華……………?」


竜華「………ええい!はい!」キラリ

怜「ゆびわ……?」

竜華「こ、この二週間で、頑張ってバイトして買うたんや」

怜「……って……………」

竜華「怜…………うちと、結婚してください……」

怜「……………………もちろん」ギュッ


セーラ「みんな、こっちから逃げ!今はあいつらお互いしか見えてないから」

泉「プロポーズとは………予想外でしたね」

船Q「………プレゼントは園城寺先輩が欲しいものがいいって言ったのに……どんだけ自信満々やねん」


竜華「怜…………」

怜「竜華………」



セーラ「ほら、うちらもはよ脱出するで!」

泉「(このままいたら、ノロケ聞かされてえらいことになるっ!)」


三日後

怜「~♪」キラーン

竜華「監督の所にちょっと行ってくるわ―♪」キラーン

セーラ「ペアリングつけだしてから、えらい機嫌がええなあ」

泉「まあ、くだらん愚痴風ノロケに付き合うより、遥かにマシですよ」

船Q「1、2年の間で猛烈な噂になってますけどね…」

怜「セーラ」

セーラ「な、なに?」

怜「ペアリングと違うで………婚約指輪や!」ドヤッ

おわり

ラストです。

竜華(18)「現在に戻ってきてから、その後」

甘エロ+初夜、ということでお願いします。
過激な表現が出ます、苦手な方はすみません。


20:15

竜華「―――はっ!」

怜「」スヤスヤ

竜華「膝枕?ってことは………」

竜華「も、戻ってきたんか……」

竜華「タイムパラドックスとか起きなくて、良かったあ……」ホッ

怜「う………ん」スースー

竜華「あかん、あんなこと怜にされた後やから…」ムラムラ

竜華「い、いや、寝込みを襲うのはさすがにダメや!」ブンブン

竜華「怜…………早く起きないかな…」

20:30

怜「………ん」

竜華「……起きた?」

竜華「(…早く、………シたい…………っ!)」ムラムラ

怜「うん……」

怜「………あれ、竜華、戻ってきた……?」ムクリ

竜華「……へ?ウチが5年先におったこと、知ってるの?」

怜「?知ってるで?未来の竜華がそう言ってたわ」

竜華「……ってことは、アレは嘘やったんか…なんなんもう」

竜華「(あんな制限あったから、怜も拒みきれなかったのに……)」ハァ

怜「なんかあったん?」

竜華「…未来のウチが残した手紙の嘘に振り回されてた」

怜「ああ、未来の竜華計算しつくしてる感じやったもんな」

竜華「……っ、なぁ、とき」

ドサッ

怜「………何?」

竜華「……ごめんな?ちょっと色々あって、我慢、できない」

怜「……未来のウチといちゃいちゃしよったんやな」ジト

竜華「そ、そういうわけやないって!」アセ

怜「どういうわけなん?」

竜華「……ああもう!終わってから話すわ!」チュー

怜「んっ!…………ええよ、きて?」


竜華「(って、言うてから緊張してきた……………)」ドキドキ

竜華「…………ホンマに、ええ…?」

怜「ええって言いよるやん……」

竜華「ありがとう、怜…………」

怜「初夜……………やなあ?」

竜華「そういうドキドキすること言わんといて……っ」

怜「ふふっ……りゅうか……もっかいちゅーして?」

竜華「…うん……」

怜「………りゅーか……好きやぁ…」ギュ

竜華「…ウチもや」チュー

怜「んぅ……ふっ………」

竜華「…ちゅっ……んむ…」

怜「んんっ…ぷはっ……りゅうかぁ」トローン

竜華「…怜、めっちゃエロい顔してる」

怜「…言わん……といてっ……」

竜華「未来のウチに、開発されたん?」サワサワ

怜「そんなこと……ない……っ…んああっ!」ビクン

竜華「…ってことは、元からこんなにエロいんやな、怜は」ペロ

怜「ちが…ちがうからぁ……んっ」


竜華「………」ペロペロ

怜「りゅ、りゅうかぁ……」ビクビク

竜華「何?」

怜「耳、だけやなくて……」ウルウル

竜華「っ………」

竜華「(あぁ、これは焦らしプレイに目覚めても仕方ないわ)」

竜華「制服…脱がすで?」

怜「うん…っ」

スルスル

竜華「……綺麗やな…」

怜「はぁ……はぁ……竜華、早く……」

竜華「(言葉の破壊力も、尋常やないな)」サワ

怜「んああ!!」ビビクン

竜華「敏感すぎやろ…それも可愛いけど」クニクニ

怜「あっ…先、弄らんといてぇ……ふぁっ」ピクン

竜華「まだ胸だけやで?感じすぎ」

怜「だ、だってぇ……」

怜「(付き合ってから、ずっと触れて貰いたかったし…)」ビクビク

竜華「……可愛いな、怜は」ペロペロ

怜「ふあぁっ……な、舐めるのやめっ…!」

竜華「んっ…………ふ……」ペロペロ

怜「ああっ…だめ、ホンマにあかんから……んあああ!」ガクガク

竜華「(可愛いなぁ)」ペロペロ

怜「りゅう、か…りゅうかぁ……!」


竜華「……なぁ、怜?気付いてる?」

怜「ふぁっ………んっ……なに…?」ビクッ

竜華「…腰、動いてるで」

怜「!」

竜華「大事な所をウチの太ももに擦り付けて…ホンマに、変態やな」

怜「い、言わんといてぇ…」

竜華「こっち、触って欲しいんやな?」ニチッ

怜「…っひゃあ!」ビクンッ

竜華「(ちょっと触れただけやのに…)」

怜「りゅう、か…りゅうかぁ……もっと…」ヒシ

竜華「(耳元でこんなん囁かれて、我慢なんかできへんよっ!)」クチュッ

怜「ああっ!」

竜華「とき………ときっ」

怜「りゅ、うか………ふぁっ」


―――

怜「んあああ!!」ビクビクッ

怜「っはー………はぁ…」

竜華「…気持ち、良かった?」

怜「…………ん」コクン

竜華「……勢いで、掻き抱いてしもうて…ごめん」

怜「ほん……ま…初めてなのに…」

竜華「…………ごめん」

怜「ごめんは…ええからっ…」ギュッ

怜「はよう……もっかい、して?」

竜華「もう……可愛すぎや、怜……」チュー

怜「ん……ぷはっ…へへ、知ってる」

――

月曜

船Q「戻りましたか?」

怜「うん、戻ってたでー…いや」

泉「?」

怜「エロい所は、そのままやな…」テレッ

セーラ「……(突っ込みは、禁止やな)」

おわり

駄文、すみません…。
読んでくださり、ありがとうございました。

明日も夜遅くになると思います。すみませんがお願いします。
お盆明けですが頑張りましょう。おやすみなさい。

中学一年 始業式後 ホームルーム

怜「(これが終わったら、帰れる…)」

怜「(慣れん所で疲れた…帰ってお昼寝したいわ)」

先生「じゃー出席番号順に自己紹介するぞー」
怜「……(はぁ……面倒やなぁ)」

怜「園城寺怜いいます。『れい』って書くけど『とき』って読みます。よろしくお願いします。」

パチパチ…

怜「(はぁ…終わった。やっぱり苦手や、人前で話すの)」

アタシハー オネガイシマスー

怜「(名前は過ごしてくうちに覚えるやろ…聞かんでええわもう)」

怜「(はぁ…お腹すいたな……)」

パチパチ…

怜「(………ん?)」

竜華「はじめまして!清水谷竜華いいます!」

怜「(しみずだに…さん?)」

ID変わったりemobileだったり
諸々すみません…
超速で二本投下します。


怜「(綺麗な人やな……元気ええし)」

竜華「名前はゴツいけど中身はそうでもないんでみんなよろしくなー♪」ニコ

怜「っ!」ドキ


アハハ
パチパチ…

怜「(清水谷…さんか………)」

――

放課後

怜「(始業式は教科書が重いから嫌やわ…)」

怜「(部活見学出来るらしいけど…ダルいしええわ、帰ろ)」

竜華「おんじょうじさーん!」

怜「!」

竜華「ウチの名前覚えてる?」

怜「う、うん、清水谷さん」

竜華「わー、覚えてくれてたん!嬉しい!」ニコッ

怜「……っ///(なんや、この人)」カア


竜華「なぁなぁ、今から部活見に行かへん?」

怜「……んー、教科書重いし…明日でいいよ」

竜華「教科書ぐらい持つでーほら、行こう!」ヒョイッ

怜「ちょっ…清水谷さ…」

竜華「竜華」

怜「へ?」

竜華「同い年なんやし、下の名前で呼んでや?ウチも怜って呼んでええ?」

怜「…う、うん……」

怜「り、竜華さん、それ返して」

竜華「『さん』も禁止ー!」ヒョイ

怜「り、竜華……返してって」ピョンピョン

竜華「…部活一緒に見に行ってくれたら、返すで!」ヒョイヒョイ

怜「………………」ムゥ

竜華「怜は運動部って感じではないよな~?どっか決めてる?」スタスタ

怜「ちょっ…待って……」

怜「(あれから強引に麻雀部に誘われて…)」

怜「(なんだかんだ喋って、打って)」

怜「(初めは押し強すぎて苦手やって思ってたけど…)」

怜「思えば、一目惚れやったなぁ」

竜華「なにがー?」

怜「!?り、竜華いつからおったん!?」

竜華「さっきからおったで。…何ー?ウチに一目惚れやったん?」ニヤニヤ

怜「………絶対、言わへんわ」カア

竜華「ウチは、一目惚れやったけどな」ボソ

怜「!?竜華………?」

竜華「二回目なんて、『絶対言わへんわ』」ニヤ

怜「――――!竜華のあほぉっ!」カアア

おわり



竜華「怜、無理したらあかんで?」

中学一年 秋

怜「(…竜華と知り合って、半年経った)」

竜華「おっはよー!怜!」

怜「(なんだかんだ話しかけてきて)」

竜華「怜、今日はどない?体育出れそう?」

怜「(鬱陶しい位に世話してくれる)」

竜華「ほ、ホンマに大丈夫?」アセ

怜「……大丈夫、出れるで」

怜「(まぁ、こういう対応も嫌いやないけどな)」クス

竜華「怜?」

怜「…なんでもない。ほら、先生来るで?」

四時間目 体育 授業中

先生「ソフトボールやー!」

セーラ「やったー!俺ピッチャーやりたい!」

怜「(……ウチはライトや。まぁ女子のソフトや、ボールも飛んで来ぉへんし楽でええわ)」

怜「(……竜華は相手チームか)」

「清水谷さーん!頑張ってー!」

怜「(しかも、四番って、凄いな)」

竜華「」ギリッ

セーラ「」ジッ

怜「(真面目な竜華のかお、かっこ、ええ、なぁ……)」

セーラ「…おらっ!」ヒュッ!

竜華「……………っ!」

カキーン

怜「(わぁ、遠く、のびる、のびる……)」クラクラ

竜華「怜ぃー!」タタタ

怜「(………あれ?暑さに、やられたん、かな…?)」

ガクン

竜華「怜っ!大丈夫!?」ガシッ

怜「(……?りゅう、か…?さっき、打席に………あれ……)」

スウウゥ

保健室

怜「………………」パチ

竜華「あ、気がついた?」

怜「あれ、今、」

竜華「昼休みや」

竜華「怜、熱中症やったみたいやで」

怜「え、マジで?…付き添ってくれてたん?……ごめんな」

竜華「ええってええって!」

竜華「それより、もう大丈夫なん?まだ寝とく?」

怜「寝たいっちゃ寝たいんやけど…」

竜華「?」

怜「(このまま付き添ってもらうんもアレやしなぁ……)」

怜「……ここの枕固いから嫌やし。もう大丈夫やで」

竜華「ふふっ、お嬢さまみたいなこと言うなぁ?」クスクス

怜「…やかましいわ」


竜華「………ん」トスッ

怜「どうしたんや、竜華?ベッドに座ったら怒られるで?」

竜華「枕、固いんやろ?」

竜華「膝枕したるから、おいで?」ポンポン

怜「え…………」

竜華「……あ、あかんかった?」

怜「いや、ええん、やけど…」

竜華「……………?」

怜「恥ずかしい、っていうか…」カアア

竜華「……気にせんでええよ」

竜華「保健室の先生も、しばらく戻らんって言いよったし、誰も来んから」

怜「で、でも」

竜華「怜、おいでって」

怜「~~~っ////」


ポスッ

怜「っ…膝枕されたんとか…小3以来や……」

竜華「………どない?」

怜「…まぁまぁやな」

怜「(あかん、素直に言われへん…)」

竜華「えー、何があかんの?」

怜「スカートが邪魔やねん」

竜華「そっかー」

竜華「なら、詰めて短くしてもらうわー」

怜「!?い、いや、そこまでせんでええよ?」

竜華「えー、でも折角ならNo.1膝枕目指したいやん!」

怜「………なんや、それ…」クス

怜「…でも、気持ちええよ、ありが…とう………」ウトウト

竜華「眠たくなった?寝てええよー……」

怜「………うん、おや、すみ…」

泉「こんにちはー…あれ、園城寺先輩寝てはるんですか」

竜華「しー…ちょっと寝てるだけや」ナデナデ

怜「………………んぅ」

竜華「あ、怜、起きたー?」

怜「…うん………んぅーー……はぁ」

船Q「えらい気持ち良さそうに寝てましたねー」

怜「うん、夢見てたからな」

竜華「夢?」

怜「中学で…ウチがソフトボールの時に倒れたん、覚えてる?」

竜華「!」

セーラ「あー、あれおもろかったわ」

泉「なんですか?」

セーラ「竜華が長打放ってな?全速力で一塁に走ってて」

セーラ「ホンマにむちゃくちゃ速かったから、『こりゃあ、ランニングホームランやな』って思ってたんやけど」

竜華「わーわー」カアア

セーラ「…竜華のやつ、全速力で一塁を駆け抜けてライトに行きよった」

泉「………まさか」

セーラ「そ、怜が倒れかけてて、それを支えに行ってた」

船Q「ほお…………」

セーラ「誰も、怜が倒れそうや、なんて気付いてなかったから」

セーラ「竜華が一塁曲がるそぶりも見せず駆け抜けたとき、全員呆然やったなぁ…」クスクス

泉「なんか……ええ話ですね」クス

竜華「…な、なんや恥ずかしいからその話は忘れてって言うたやん!」


セーラ「…そういや、あの頃位からやな」

セーラ「怜と竜華がくっついて離れなくなったの」

竜華「――――っ!」

怜「………そりゃあ…」

怜「(あれから、膝枕してもらうようになったからな)」

竜華「(怜を死ぬ思いで膝枕誘ったあの日やんな…忘れもせんわ)」

怜「(膝枕されながら、漠然と感じてたなー)」

竜華「(……これ以後この子から離れられへんって)」

怜「……竜華」

怜「この膝枕、No.1膝枕やで?」

竜華「!」

竜華「………………ありがとう」ニコ

おわり


恒子「やー!やって来たね大阪!」

健夜「うん、活気のある街だねー」

恒子「通天閣行こう!あ、食い倒れ人形も見たい!」

健夜「こーこちゃん…食い倒れ人形はもうないよ…」

恒子「えーそうなの!じゃー、かに道楽でいいやー」

健夜「そうじゃなくて!今日は千里山女子に取材に来たんだよ!?」

恒子「わかってるってー」

恒子「約束の時間までまだあるし!どっか行こうよ!」スタスタ

健夜「あっ……………もう」トタトタ

千里山女子 応接室

竜華「わざわざお越し頂きまして、ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします」ハキハキ

怜「………よろしくお願いします」コソ

健夜「(千里山の部長さんと、未来を見るというエースさんか…)」

怜「……………………」コホッ

健夜「(ひ弱そうな感じだけど…先鋒に据えて大丈夫なのかな…?)」

恒子「今日のは麻雀とか試合についてよりも、選手の裏側に迫る!って感じの取材なのでー」

恒子「ぶっちゃけ適当で大丈夫よっ!」グッ

健夜「そんなこと清々しく言い放ったらダメだよ!?」

竜華「……はい、お願いします」クスッ

怜「…………」ギュ

恒子「じゃー自己紹介から!」

竜華「千里山女子高校3年の清水谷竜華です。大将と、部長をやっています」

怜「園城寺怜です、同じく3年で、先鋒をしています」

健夜「清水谷選手は前年度から活躍してたけど、園城寺選手はこれが初の全国大会ですよね」

怜「はい」

恒子「園城寺選手みたいな攻撃力のある選手が過去の全国に出ていなかった、っていうのも珍しいねー。何か理由があるの?」

怜「……え、と」

竜華「怜は病弱でずっと入院しとりまして、最近良くなってきたところなんです」

恒子「あー、たしかに!貧弱そう!」

健夜「こーこちゃん!言葉を選んで!」

恒子「えー、儚げな麗しい美少女?」

健夜「やりすぎ!逆にやり辛いよ!」

怜「……あ、はは」

恒子「あ、ごめんね、すこやんが盛り上がりすぎちゃって」

健夜「私のせい!?」

怜「いえいえ、そんな」

健夜「…でも、体が弱いのだったら、魔物の多い先鋒は辛いのでは?」

怜「………それは…」

竜華「…部員が傍にいてできるだけフォローするようにしてます。」

健夜「…(園城寺選手が言葉に詰まると、すかさず出てくるなぁ…)」

竜華「半荘二回打ちきる位の体力もできてますし、大丈夫です」

恒子「そっかー!園城寺選手は愛されてるのね」

怜「………いや、そんな」

恒子「中には、園城寺選手を狙ってる子もいたりして!」

竜華「!」

怜「そ、そんな人いないですよ」

健夜「そういうリアクションに困る発言はやめようよ!」

恒子「えー、でもこういうの求められてるんでしょー?読者から!」

健夜「求められてないよ!?」

健夜「(というか、まずこの二人がペアリングつけてることに気付こうよ!)」

恒子「まあまあ、折角だから、聞こうよ、イマドキJKの恋愛事情!ズバリ、お二人の好きなタイプは!?」

健夜「……………」アセ

竜華「………そうですね…」

健夜「(答えるんだ!?)」

竜華「ほっとけない人、ですかね」

恒子「ほう?」

竜華「意地っ張りで、仲間のために無茶してしまう、そんな人が好きです」

健夜「………」オロオロ

恒子「なるほど!…園城寺選手は?」

怜「…辛い時に、傍に居てくれる人、です」

恒子「なるほどなるほどー!」ワクワク

健夜「(これって………)」

健夜「(ど、どう考えてもお互いのこと言ってるよね…)」ドキドキ

恒子「まるでお互いのことを言ってるみたいね!」

健夜「!(そ、そこ突っ込むの!?)」

竜華「…えへへ、そう聞こえますか?」

健夜「(苦笑してるよ!たぶん掘り下げちゃダメなとこだよ!)」

健夜「と、とにかく仲がいいってことですよね。」

健夜「試合の中でも、千里山のレギュラー陣はいつでも良い雰囲気で練習していのるだな、と感じます」

恒子「確かに仲よさそうだよねー千里山女子のみなさんは!なんか秘密でもあるのー?」

竜華「…はい、『ときシフト』っていうのを作ってて…」

健夜「(よし、話そらした!ナイス私!)」


怜「…………///」カァ

健夜「(…この子はもう真っ赤で話せそうにない…まあ、仕方ないよね…)」


泉「……………」ペラ

『――このように、とても仲の良い千里山女子。すこやんも20年前を思い出して楽しそうでした(福与)』

『――10年前だからね!?(小鍛冶)』

泉「あー、よかった…麻雀TODAYに先輩らのノロケ載ってたらどうしようかと思ったわ」

泉「…ん?」ペラ

泉「このスチール写真………」

船Q「…ペアリング写ってるやろ?」

泉「……………はい…」

セーラ「まぁ、その程度で済んでよかったと思おうや」

泉「…………(余計な想像掻き立てさせるのが目的やろ、これ…)」ハァ

おわり


今日もありがとうございました。

色々書き溜めて頑張ります。
よろしくお願いします。

中3 秋 部活後

怜「(文化祭が終わって3日)」

怜「(ステージ発表の劇も、好評に終わった)」

怜「(……騎士の竜華、カッコ良かったなぁ…)」

怜「っ!」ブンブン

怜「あかんあかん」

怜「何考えとるんやウチは…」


竜華「怜ー?」

怜「!竜華!?」

竜華「なんか言いよった?」

怜「…別に、大したことやないで?」

竜華「なら、ええけど…あ、今日先に帰っててー?ウチちょっと用事ある!」

怜「……あ、うん……………」

怜「…(今日は、1人か)」


怜「文化祭終わってから、なんかおかしいなぁ、ウチ」

怜「(ずっと、竜華のこと考えてる、気がする)」

怜「(変なの……)」

「おんじょーじせんぱい!」

怜「…はい?」

「ちょっとこっち来てもらえませんか?」

怜「……うん、ええけど(誰や、この子…)」

体育館裏

「あの、 文化祭の時からすっごい可愛いと思ってて」

怜「(3日前からかいな)」

「……あの、好きです!付き合って下さい」

怜「………(どないしよ)」ポリ

「返事は今度でええんで!お願いします!」ダッ

怜「あ、ちょっと…」

怜「(行ってもうた…なんやあの子)」

怜「(……あ、名前聞くの忘れてた)」


竜華「ここって言われたかな…」

体育館裏

竜華「(今日は、怜と帰れへんのかぁ…嫌やなぁ)」

竜華「(ん?なんで嫌なんやろう…)」

竜華「うーん…?」

「清水谷先輩!」

竜華「あ、手紙入れてくれてた子?(顔も名前も知らん子やな…)」

「はい!」

「あの、ずっとカッコいいと思ってました!」

「もしよかったら、彼女にしてくださいっ!」

竜華「……じゃ、とりあえずクラスと名前教えて?」

「は、はい、名前は~…」

竜華「おおきに。じゃ、お返事は後でもええかな?」ニコ

「はっはいっ!お願いします!」ペコリ

スタタタ


怜「(ああ……面倒やなぁ…)」トボトボ

竜華「(はぁ……どうやって断ろう)」テクテク

――

ジャリ

怜「!」

竜華「!」

怜「竜華やん……なんでこんなところに」

竜華「そっちこそ、なんで、どないしたん?」


怜「………告白されてた」

竜華「え……」

怜「………そっちは?」

竜華「あー、…ウチも、さっき、告白されてん」

怜「………へ?」

怜「(竜華、告白、された?)」

竜華「…………………」

怜「……………………」


竜華「そう………なんや」

怜「…………うん」

竜華「……どうすんの?」

怜「…………竜華は?」

竜華「…そんなん、ウチの勝手やん」

怜「…せやったら、こっちかて勝手や」

竜華「…………………」

怜「……………………」

竜華「…………とりあえず、帰ろか」

怜「………………うん」



竜華「(気まずい…………)」

怜「(あかん、過去最高に気まずい帰り道やった)」

怜部屋

怜「………はぁ」

怜「…竜華、告白されたんかぁ」

怜「………どうするんやろ」

怜「付き合ったり…するんかな……」

怜「!」ズキ

怜「あかん…胸がいたい」

怜「認めとうないけど、コレ………」ズキズキ

怜「……………考えるのやめや、寝よ」ゴソゴソ

――

竜華部屋

竜華「あー」

竜華「あー」ゴロゴロ

竜華「(このモヤモヤはなんや…)」

竜華「………や、考えるまでもないか」

竜華「…でも、怜は友達やん………」

竜華「(この気持ち認めたら、色々アカン気がする)」

竜華「うー」ゴロゴロ

竜華「うー……」

教室

怜「なぁ、」

セーラ「うん?」

怜「恋って、なんやろ?」

セーラ「え?」

怜「って、セーラにはわからんか」

セーラ「わ、わからんけど!きいたことはあるで!オカンから!」

怜「オカンかい」

セーラ「嫉妬やって言うてた!好きな人が他の人とよろしゅうやってるとムカつくらしいで!」

怜「…………、さよか」

セーラ「なんなん、お前、元気ない?」

怜「……………」


怜「(どうしようもないな、この気持ち)」

怜「(逃げてたって、どうにかなるもんとも違う)」

怜「………よし」

セーラ「?」

屋上

竜華「…………………」ポー

竜華「(アカン、アカンわ)」

竜華「(自分のことが先やのに、頭には怜のことしか浮かばん)」

竜華「(なんかおかしい)」

竜華「(わかってるんやから、後は口にするだけ…)」

竜華「(逃げてても、駄目、よな…)」



竜華「……1年の教室に行こ」


――

竜華「…呼び出して、ごめんな?」

「いえ、そんな……」

――

怜「来てくれて、ありがとう」

「あの………それで…」

――

怜「ごめんな?申し訳ないけど……」

――

竜華「…○○ちゃんとは、付き合われへん」

――

「理由を…聞いてもええですか?」

「「…………ええと…」」





――好きな人が、おんねん


終わり


まとめです。

>>191が前半のまとめ

>>195竜華「ええかげん、でーとせな…」

>>206怜「ウチの竜華、ウチだけの竜華や」 ※ヤンデレ注意

>>223怜「ドラローさんか…」

>>235夏休み(小ネタ)

>>241竜華(23)「5年前に戻れる薬?」船Q「そうです」

>>258竜華(18)「ご、5年後の世界?」

>>282竜華「セーラがデート…!?」

>>294船Q「白糸台と練習試合やって」

>>306竜華「怜の誕生日、もうすぐやん…」

>>320竜華(18)「現在に戻ってきてから、その後」

>>333怜「しみずだに、さん、かぁ…」

>>339竜華「怜、無理したらあかんで?」

>>350恒子「ふくすこプレゼンツ!千里山インタビュー☆」

>>365怜「文化祭…終わったなぁ」

よければこちらもご覧くださいませ。
怜「竜華が余裕ぶっとるから、余裕なくさせたる」
怜「竜華が余裕ぶっとるから、余裕なくさせたる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376542642/)


また暇出来たらスレを立てますね。

長らくお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)                   |  ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´                 + |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
       \_  、__,.イ\           +     \   `ニニ´  .:::/    +
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         ヽ¬.   / ノ`ー-、ヘ<ー1´|  ヽ | :::::::::::::ト、 \ (  ./ヽ
          \l__,./       i l.ヽ! |   .| ::::::::::::::l ヽ   `7ー.、‐'´ |\-、
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乙乙

あと、超今更だけど怜と竜華の一人称は私

>>383
アニメは「私」だけど
漫画だと「ウチ」じゃない?

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