上条?「オレ達は…」 (106)

もし上条当麻が襲い掛かる不幸から逃げる為に多重人格になったらという妄想で再構成
>>1はSSくらいでしか知らないので、おかしなところがあるかもしれませんが何卒よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362201789

あとここで書き込むのも初めてだからいろいろ教えていただけると有難いです

あるところに一人の少年がいた。
彼は非常に運が悪く、それによって周りの者に被害をもたらすことがあったので
彼は疫病神と周りから呼ばれていた
それでも彼は独りではなかった
彼には彼を支える大切な人達がいたからだ
しかし彼の不幸体質はそんな大切な人達をも彼から奪っていった
そして彼は独りになり、一人ではなくなった

上条「しかし学園都市なんて本当にあったんたなぁ」
今彼はとある高校に通う高校一年生である
levelは故あってあかされていない


ドンッ
上条「いてっ」
スキルアウトA「ってーな。お前何処見て歩いてんだぁ?」
上条「あぁ?先にぶつかってきたのはそっちだろ?」
そこは人の目に触れにくい路地裏だった
ふと上条が周りを見るとそこにはニヤニヤ笑っているスキルアウト達の姿が
スキルアウトA「ああこれは骨が折れちまったなぁ。弁償してもらわないとなぁ。」

さっきのスキルアウトがニヤニヤしながらそう言った、が
上条「…」
上条は何も反応しない
スキルアウトB「ビビって何も出来ないってか〜」
上条「目障りだ」
スキルアウトB「何か言ったか?」
上条「目障りだ、といったんだよ、このゴミクズども」
スキルアウトC「ッテメー、まだ手ぇ出してないからっていい気になりやがって」
そう言って振りかぶった手は上条にあたることなく、
スキルアウト達は物も言えず倒れてしまった。
そして上条は何事もなかったかのように立ち去っていった。

とある少女が誰かを探すように歩いていた、
しかし彼女はまるで見つからないようにしているようだった。

御坂「あ〜。アイツここらへんにいないわよねぇ。」
御坂「まぁいたとしても、〈アイツ〉じゃないといいわねぇ。」

上条「ヘェ。誰じゃなければいいんだ?」

御坂「もちろん、月曜日の・・・なんでアンタがいるのよ」

上条「なんでって、粗大ごみを片付けたから、自宅に帰る途中だったんだが…」

そう言うとニヤリとなにか企んでいるかのように笑った。

御坂「…えっえーっと、私は関係ないから帰っていいわよね」

いやな予感がしたが、戦闘凶の〈アイツ〉ではないと、一縷の希望を持って【超電磁砲】『レールガン』御坂美琴はそう訪ねたが、



上条「暇ならお前、少しオレと遊ぼうぜ」






それは儚い望みだった

月曜日の上条

ひどい戦闘凶で人の命をなんとも思わない冷徹な性格

大勢のスキルアウト達を録に動くことなく沈めたことからなにかしらの能力を持っていると予想される。

御坂「えっと…ちなみにどんな遊びですか?」

上条「もちろん戦闘に決まってんだろ?」

御坂「拒否権は?」

上条「ない。」

御坂「ですよねっ!」

そう言って、電撃を放ちながら距離をとる。

普通で有れば自身の能力の影響で発生される特有の匂いがしない。

相手はすでに能力を使っていたようだ。

上条「チッ。やっぱり電撃ってのは面倒たなぁ。」

そう言いながらどこか楽しそうな雰囲気を醸し出している。

どうやらあの至近距離からの電撃をかわしたらしい。

御坂「アンタの運動神経どうなってるのよ。」

上条「そんなことどうでもいいだろ?」

厄介だな。

御坂美琴はそう考えていた。

電撃を放っても異常な身体能力でかわされてしまう。

その際動いていなかったのが災いして、気付いたら目の前に地面があった。

空間に作用する能力と思っていたが、帰って検査した際低酸素症にかかっていたと言われた。

つまり酸素を操る能力なのは間違いない筈だ。

上条「ほう。刀も作れるのかお前の能力は。」

私は返事をしなかった。自分の仮説があっているのなら、この攻撃は簡単に防がれるだろう。

そして案の定

私の持っていた砂鉄剣はボロボロと崩れ出した。

御坂「やっぱり、酸素を操る能力だったのね。」

上条「ほう。もうわかったか。そうさ、オレの能力は【加減酸素】『オキシゲン』酸素の濃淡を操る能力だ。」

上条「つまりお前が電撃を放った瞬間、爆発させることもできるってわけだ。」

御坂「じゃあなんでしなかったのよ。」

上条「つまらないからさ。」

上条「オレは人が嫌いだ。」

上条「善人ぶっていて、自分の利益に関わると手のひらを返す人間が嫌いだ。」

上条「自分の物にするために平気で他人を傷付ける人間が嫌いだ。」

上条「自分のために他人が存在すると思っている人間が嫌いだ。」

上条「だからオレは大嫌いな人間が苦しむ姿かみたいんだ。すぐに片付けたらつまらないだろ?」

危険だ。すぐに逃げなければ。と思った。

しかし、からだが動かない。自分の周囲の酸素濃度を薄められたのだと気付いた時にはもう遅かった。

私の人生はここで終わるのかと諦めかけたその時

白井「御姉様に何してるんですの?」

うまくいった?

同じ文字にするのか

今度からこれで統一する

それぞれの人格の名前はハガレンのホムンクルスみたいに七大罪の名前なのだろうか?

7つの大罪ってことは7人か・・・

ハガ錬のホムンク○スか幽白の仙○さんかGBの弥○さんかな?

>>26
このネタを思い付いたのは仙〇さんが登場する話をちょうど再放送でみたからです。

>>24
名前に罪はあまり関係ないようにしていますが、性格や能力に絡めて見ました。これからでる残り五人も楽しみにしてください。

上条「げっ。白井…」
御坂「黒子!!どうしてここに!?」

白井「御姉様に群がる害虫を駆除するのが、黒子の使命ですもの。当然のことですの」

白井「ところで上条さん?どうして貴方が御姉様と闘ってるんですの?」

しかし上条の反応はない。
なぜなら

??(白井さ〜ん!ッテメキョウヤ変わりやがれ!オレは白井さんとお話するんだ!)

上条〈以後キョウヤ〉(ウルセェ!!今日はオレが体使う日だろうが!!)

??(ってかテメ白井に手出そうとしてただろ!!)

??(オレの可愛い黒子に傷つけたら許さねぇからな!!)

キョウヤ(ウルセェ〜!!耳元で騒ぐな!!後途中から呼び方変わってる上にテメェはんな性格じゃねぇだろうが!!」

黒琴「ひっ」ビクツ

キョウヤ「大体お前には言いたい事が二つある。」

キョウヤ「まず第一にさっきも言ったが今日はオレが体を使う事で全員納得した筈だ。」

キョウヤ「第二に白井にあったら代われって言う約束をオレは了承していない。」

キョウヤ「以上の理由でオレはお前に代わる必要はないってことだ。」

キョウヤ「わかったかナカオミ〜!?」

キョウヤ「あぁ。クソッ。興が削がれた。オレは帰る!!�」

そう言うと自らの寮へ帰って行く。

ナカオミ(黒子に嫌われたらお前のせいだからな〜!�)

当然彼の叫びは誰の耳にも届かなかった。

白井「ちょっと待っ「黒子ちょっといい?」なんですの、御姉様。」

御坂「黒子アンタ、アイツといつ会ったの?」

白井「一昨日ですの。」

なんの意図があったのか解らないが、素直にそう答える黒子。

すると御坂は

御坂「ありがとう。これでアイツの名前が一つわかったわ。」

白井「どういうことですの?」

御坂「あぁ。実はね…」

そう言って、一ヶ月前から始まった奇妙な交流を語った。

上条キョウヤ

月曜日に上条の体を使う人格

能力は【加減酸素】『オキシゲン』

酸素の濃淡を操る能力だが0%と100%にすることはできない。

人と言う存在ほとんど全てに嫌悪感を抱いている。

唯一の戦闘凶で、人を[ピーーー]ことに躊躇はない

上条ナカオミ

黒子ラブな人格

他の人格には既に諦めの目線で接されているが、本人は全く気にしていない。

唯一他との交流を自ら求める人格

ひとまずここ迄

携帯からだからsagaの仕方がよくわからない�

明日か今日の10時くらいに投下したい

投下しまーす

ところも時間も変わってここは上条の部屋

今日から夏休み(正確に言えば一昨日の土曜日からだが)の為家主である上条はぐっすり眠っていた。

それでも身に付いた習慣は変えられないのか、7時には起床した。

そして布団を干そうとベランダにいくと、

キョウヤ「んだこりゃあ?」

先客がいた

??「お腹減った」

キョウヤ「はぁ?」

??「お腹が空いたんだよ。」

??「なにか食べさせてくれたら嬉しいな。」

キョウヤ「図々しい奴だなぁ。」

キョウヤ「食ったら出てけよ。」

そう言って明らかに一人分ではない量の炒飯を作って持っていった。

ここ迄

続きはまた今日じゅうに投下予定

>>27
その通りです。簡単でしたか?

既に全員分粗方決まっているので、どんな予想をしてくださっても構いません。

>>26
ミスではありません。
ヒントは叫んでいた第一の理由


それでは投下

キョウヤ「マジかよ…」

キョウヤと呼ばれる上条はそう呟いた。

それもそのはず、炊いたもち米をゴボウ等のよく噛んで食べる具材と一緒に炒めた特製炒飯(十人前)を見事たべきったからだ。

自らの人格の一人に同じ量を食べる奴がいたが、

??「デザートはないのかな?」

それ以上だった。

キョウヤ(残したところを思い切り詰ってやろうと思ってたのに…)

キョウヤ(これじゃあ、昨日の憂さ晴らしが出来ねぇじゃねぇか。)

そして彼はとても理不尽な理由でとても不機嫌になっていた。

キョウヤ「ッテメ、少しは遠慮したらどうなんだよ。」

イライラをまったく隠すことをせず、彼はそう告げた。

キョウヤ「どうでもいいが、なんでうちのベランダに引っ掛かってたんだ?」

??「逃げてたら、足を滑らせちゃったんだよ。」

キョウヤ「ふーん。お前には追っ手がいるのか。」

??「そうなんだよ。だから私はすぐにここから立ち去らないといけないんだよ。」

キョウヤ「お前ここに残れ。」

??「ダメなんだよ。出会ったばっかの人を巻き込むわけにはいかないんだよ。」

キョウヤ「お前の事情なんざどうでもいい。要するにお前を匿って置けばその追っ手と戦えるんだろ?」

そして新しい玩具を見つけた子供のように、楽しそうに笑いながらこう言った。

キョウヤ「 ちょうど暇してたんだ。」

キョウヤ(なんだ。反対するかと思ってたのになんもなしか。)

??(そうですね。上条当麻なら相手が誰であれ救おうとしたでしょうから。)

??「--------。」

??(貴方もやっぱり根本は同じなんですね。全員で安堵してました。)

??「----------。」

キョウヤ(噂に名高いオリジナル様か。オレが生まれた瞬間に引きこもったからよく知らないんだよなぁ。)

??(今の貴方みたいに困っている人を放って置けない心優しい方でした。)
??「---------。」

キョウヤ(お前の目は節穴か?マコトォ?オレが善意で人を助ける訳ねぇだろ?)

マコト(そういうことにしといてあげますよ。っとそろそろなにか言ってあげたほうがいいんじゃないんですか?)

キョウヤ(お前何が言いたい?)

マコト(別に?まぁ私はこれで。)

キョウヤ「っと、切れやがった。なんのことだかいっておけよ。」

??「私を無視して何してたのかな?」

キョウヤ「別に?なんでもいいだろ?」

??「お仕置きしないといけないんだよ。」

キョウヤ「はぁ?なんのことd」ガフッ

キョウヤ「いってぇ!?」

??「ふふん。私を無視した罰なんだよ。」

テスト

うまくsagaが入れれない。

キョウヤの台詞は[ピーーー]とかよく使うのに…

うまく入れられるようになるまで続きは保留します。

携帯からどうやって入れるんだか…

テスト

キョウヤ「ッテメ!何しやがる!!�」

??「私を無視するからいけないんだよ。」

キョウヤ「よっぽど死にたいようだな。」

そして…

キョウヤ「いいぜ。まずはテメェからぶっ殺」バタン

彼は倒れた。

??「どっどうしたの?」

キョウヤ(ッテメ!何しやがる!!�)

??(あんないたいけない少女を傷つけるなんて許すと思っているのか?)

キョウヤ(コウキー!?今度はテメェか!?なんだってオレの邪魔する奴しかいねぇんだ!!)

マコト(コウキはこの中で一番上条当麻に似ていますから。)(笑)

マコト(それにキョウヤ。貴方が口走ろうとしていた台詞は上条当麻にしか私達は言うのを許してませんから。)

キョウヤ(あぁ〜。怒ってる…)

マコト(もちろん。暫く貴方は日曜日に表に出れませんから。)

キョウヤ(はぁ!?ただでさえ三ヶ月は出れねぇのに!?)

マコト(反省しなさい!)

コウキ(そうだぞキョウヤ。)

マコト(貴方もですからね?)

コウキ(えっ!?)

マコト(当然です!!)

マコト(第一貴方は…)

コウキ(ふっ不幸(言わせませんよ�)ニコッはっはい。)

…あのあと妙に心配されたが、スルーしてお昼に力うどん(二十一人前)を作って食べた。(もちろんオレは一人前しか食わない。)

??「それじゃあ私はこれで失礼するんだよ。」

キョウヤ「はぁ?なに言ってやがる、お前はここに残れっただろ?」

??「ダメなんだよ。私の持ってる十万三千冊の魔道書を求めて、世界中から魔術師がやって来るんだよ。」

キョウヤ「で?」

??「で?って私といたら、地獄を見ることになるんだよ?それでもいいの?」

キョウヤ「地獄なんて見慣れてんだよ。人の死なんざ見慣れてるんだ。」

キョウヤ「お前が心配することなんざ何一つねぇ。」

??「…ありがとう……なんだよ。」

マコト(まるでプロポーズですね。)

キョウヤ(っうっせぇ。)

ナカオミ(ねぇ。)

キョウヤ(お前は空気読めよ。)

ナカオミ(外に誰かいない?)

キョウヤ(ほう。早速おでましか?)

マコト(羽目を外し過ぎないようにしてくださいね。)

キョウヤ(わぁってるよ。)

キョウヤ「さて。それじゃいきますか。」

??「どこに行くのかな?」

キョウヤ「お前が気にすることはない。ちょっくらゴミ掃除に行くだけだ。」
??「…わかったんだよ。」

キョウヤ「おぅ。」

ガチャ…バタン

キョウヤ「よう。お前が魔術師って奴か?」

彼が部屋から出ると、そこには赤毛で、背が二メートルほどある、顔にバーコードのついた大男が立っていた。

??「そうだね。僕はあの子を回収するために来た。」
??「出来れば、揉め事はおこしたくない。あの子を渡してくれないか?」

少女を狙っているにしては、良識的な提案であったが、

キョウヤ「はぁ?」

彼はもちろん

キョウヤ「嫌に決まってんだろ?」

断った。

前置きもなく投下したりしなかったりしますが、完結迄走りきりたいと思います。

??「話し合いの余地はないようだ。」
??「ステイル=マグヌスと名乗りたいところだったが、ここは『Fortis931』と名乗っておこう。」

キョウヤ「なんだぁ?それは?」

ステイル「何って魔法名さ。魔術師は魔術を行使するときは、真名を名乗ってはいけない決まりがあるんだ。」
ステイル「まぁ。僕はそんなこと気にしないけどね。」
ステイル「だからあえて言い換えるなら-------。」
ステイル「殺し名、かな。」

ステイル=マグヌスと名乗った、その少年(顔立ちがやけに幼いので年下だろうと推測した。)が何か呟くと、

キョウヤの目の前に焔の塊が迫って来た。

そして焔がキョウヤの身を包む…………

ステイル「消し炭になったか。」

ステイル(やけに呆気なかったな。)

ステイルがつまらなさそうに呟き、少女をつれていこうと歩き出すと…

キョウヤ「おいおい。何処に行こうって言うんだ?捨って犬くーん?」

ステイル「なっ!?」

ステイルは驚愕していた。それもそのはず、彼が魔術を放った対象であるキョウヤには、火傷はおろか、服に火がついた形跡すらなかったのである。

キョウヤ「んー。火を使う魔術師かー。っていうことは赤魔術師?それとも攻撃系全てひっくるめて黒魔術師?うーん。どっちだぁ?」

本人はまったくどうでもいいことで悩んでいたが………

ステイル「…そんなのどうだっていいだろ?」

ステイル(コイツ…何をした?)

キョウヤ「それもそうか。興味もないし。」

ステイル(じゃあコイツはなんでそんなことを聞いた?)

キョウヤ「それじゃあ、捨て犬君













死のうか。」

彼がそう呟くや否や、ステイルの目の前には、キョウヤの握りこぶしが迫っていた。

キョウヤ「なぁ。知ってるか?徒手空拳で人って殺せるんだぜ?」

キョウヤの拳が頬に顎に人中に突き刺さる。

キョウヤ「殴られ過ぎで、人って死ぬんだぜ?」

胸に溝尾に腹に

キョウヤ「人って言うのは、脆いんだぜ?」

全身を抉るように降り注いでいく。

そして、そこでステイルの意識は途絶えようとしていた。

















キョウヤ「眠んのはまだ早ーよ。」

彼はそれを許さない。

ブラックアウトしかけた彼の腹を蹴ることで、意識を強制的に覚醒させる。

キョウヤ「おいおい。これで終わりか?魔術師ってのも大したことねぇんだな。」

そして彼が・キョウヤが部屋へ戻ろうと踵を返したとき

ステイル「魔女狩りの王『イノケンティウス』」

ステイルは自らの最強の僕は召喚した。

キョウヤ「面白いじゃねぇか。焔の魔神ってか!?」

しかし





キョウヤ「火を使う時点でテメェに勝ち目なんざ何一つねぇんだよ。」











魔術師(ステイル)の最強の僕は憤怒の罪(キョウヤ)という最凶の性格のよって










跡形もなく消え去った。

そして








今度こそ彼の意識はブラックアウトした。

ここで本筋にはあまり関わらないところを安価したいと思います。





ステイルの縛られかた
1 椅子に座った状態で後ろ手に縛られる
2 亀甲縛りで吊るされる
3 その他(縛られかた記入)

↓1〜5

あのあと止めを刺そうとしたら、

??「ダメー!!」

と言いながら拾った少女に止められた。
どうやら、物音に気付いて様子を見に来たらしい。
余計なことを、と思ったがコイツのお陰でいい憂さ晴らしが出来たので、これくらいは多目に見ることにする。

そしてこの捨て犬君だが、
ちょうど頭が沈むくらいの高さになみなみと水をためた水槽を用意して、
もがくほどに縄か下がっていくように吊り下げた。

まぁ死んだらその時はその時だということにしといて、マコトとコウキが金髪アロハヤローに貸した方ではない隣の部屋に放置しておく。

(つまり正確に言えば水槽ではなく浴槽になる。)

逃げられても困るので、両腕を後ろ手に組ませた後、両手を縛り、さらに両腕を縛った。
これで逃げることはないだろう。
小さくぷくぷくと鼻から行きが漏れている。
そのうち起きるだろう。

??「お腹が空いたんだよ!!」

作業が終わると、部屋で少女が箸を持ちながら待っていた。(少女には相手が退散したと言ってある。本当のことを言ったら面倒くさそうだったからだ。)

キョウヤ「その前にテメェの名を教えろ。」

??「そう言えば自己紹介してなかったかも。」

??「私の名前はインデックスって言うんだよ?」

キョウヤ「ふーん。じゃあ糞ガキ、隣からベッド持ってきたから、そこで寝ろよ。」

インデックス「名前を聞いたのに糞ガキ呼ばわりは酷いかも!それに貴方の名前も聞きたいな?」

キョウヤ「上条って呼べ。」

インデックス「わかったんだよ。かみじょー。」


そのころ隣の部屋では

??「上やんが、禁書目録を保護するなんてにゃー。これはおかしなことになってきたにゃー。」

とある男が独白していた。













ステイル「ちょっ…待っ…なんだこれ……死っ…死ぬ……」

訂正
鼻から行きが漏れている。→鼻から息が漏れている。

翌日

マコト「昨日放置したあの人は……」

マコト「まぁ、そのまま放置でいいですね。」

起きてすぐ丁寧な口調で、酷なことを呟いたのは、七人いる上条の性格のうち、ブレインとも呼ぶべき理知的な性格をした、火曜日に体を使う人格、上条マコトだった。

昨日、キョウヤがステイルと派手な戦闘(という名の一方的な暴力)が騒ぎにならなかったのは、なにもステイルが戦闘するに当たって何かしていたからだけではない。
そもそもこのマンションは唯一人の例外を除いて、上条しか住んでいない。
上条達の無駄に豊富な貯金を少しでも減らすために、土地から購入した物件なのである。(マンションなのは唯の悪のりである。)

インデックス「おはよーなんだよ、かみじょー。」

マコト「はい。おはようございます。」ニコッ

インデックス「昨日と反応が違い過ぎるんだよ、かみじょー。何かあった?」

マコト「いえいえ、そもそも昨日と今日では違う人物ですから。」

インデックス「どういうこと?」

マコト「違う人格、と言った方が正しいですかね。」

インデックス「それって確か精神病の一つじゃ…」

マコト「えぇそうです。解離性人格障害、俗に言う多重人格障害です。」

インデックス「じゃっじゃあ、貴方はかみじょーじゃないのかな?」

マコト「いいえ。私も上条です。私達全員上条なので、上条と呼んでくださればいいですよ。」ニコッ

インデックス「わかったんだよ、かみじょー。」パァ
マコト(さて昨日から違和感だらけのこの子には何があるんでしょうか、『見』て見ましょうか。

そしてマコトは自身の能力を発動する。

上条マコト

火曜日に出てくる性格
理知的で理論的で冷静な性格
行動の全ては上条当麻のためと言う上条当麻至上主義
上条当麻の代わりに全ての性格を管理している
ナカオミの行動は呆れながらも、黙認している

マコト(なるほど。完全記憶能力で、十万三千冊の魔道書を管理しているんですか。)
マコト(そして友人達を人質に取ることで、首輪を自らつけさせる。)
マコト(魔法名dedicatus545『献身的な子羊は強者の知識を守る』なんて皮肉でしょうね。)
マコト「Index-Librorum-Prohibhtorum。貴方を救って差し上げましょう。」

インデックス「あれ?私、自己紹介してないんだよ?なんでわかったのかな?」

マコト「それが私の能力ですので。」

【解析】『アナリシス』それが彼、上条マコトの能力。
資料を見るだけで、載っていない外見的特徴を完璧に把握し、実際に会えば、隠している本心迄見抜く能力。
彼の能力の前で隠し事はできない。
そしてその能力は生物・非生物を問わない。
しかし、かなりの負担があるらしく、1日二〜三人と決めている。

マコト「さて、もう一人を探しにいきますか。」

そして歯車は動き出す。

訂正
Index-Librorum-Prohibhtorum→Index-Librorum-Prohibitorum

そして夕方

彼は一人の女性と相対していた。
彼女は神裂火織
ステイルやインデックスと同じ【必要悪の協会】『ネセサリウス』に所属する魔術師であり、インデックスのかつての親友であり、世界に二十人しか存在しない聖人の一人である。

マコト「やっと見つけました。神裂火織、魔法名Salvare000『救われぬ者に救いの手を』。貴方に話があるんです。」

神裂「なっなぜ私の魔法名を!?……いえ、今はそんなことを気にしている暇はありません。私達には悠長に話をしている暇はないんです。あの子を渡してくださいませんか。」
一瞬慌てる様子を見せるが、すぐに気を取り直し、インデックスの保護を提案する。

マコト「この話が、貴方の言うあの子、Index-Librorum-Prohibitorum、魔法名dedicatus545『献身的な子羊は強者の知識を守る』についての話でも、ですか?」

神裂「!?」

神裂は動揺を隠せない。目の前にいる男は何者なのか、どんな話を自分にするつもりなのか。知っているはずのない自分の名前を知る少年に

神裂「…言って…みてください。」

彼女は従うことにした。

神裂「それは本当ですか?」

神裂は彼のアパートの一室で、自身にとって衝撃の事実を知った。(ちなみにここはステイルが吊るされている部屋なのだが、マコトが忘れているため未だに放置である。)

マコト「えぇ。記憶の圧迫で人が死ぬことはありません。」
マコト「そもそも人の記憶は三種類に別れていて、それぞれが互いに不干渉なんですよ。つまり知識と思い出はまったく別の記憶なんです。」
マコト「それに、もしかりに貴方達の言っているように、混同しているとしましょう。」
マコト「まず、あまり正確な表現ではありませんが、脳の記憶容量を機械のように表します。」
マコト「人の記憶容量は140テラビット、一般的にはバイト表示で、1バイトは8ビットなので、87.5テラバイト。」
マコト「魔道書一冊を700キロバイトとすると、十万三千冊なので、72100000キロバイト。」
マコト「1テラバイトは1000000000キロバイトなので、87500000000キロバイト。」
マコト「さっき出した答えを割って百分率で表すと、0.412%になります。」
マコト「つまり十万三千冊程度1割にも満たないのです。」

神裂「(・д・)」

マコト「この部屋の二つ隣の部屋に土御門という男が住んでます。」
マコト「叩き起こすなり何なりして協力してもらってください。」
マコト「彼も魔術師ですから。」
マコト「それでは私は隣で寝てます。」
マコト「お休みなさい。」

神裂「(・Д・)」







神裂「Σ(´□`;)」
神裂「ちょっと待って ギィーバタン ください。」
神裂「………行ってしまいました。」

上条当麻以外には冷たいマコトさんなのだった。

神裂「そうですね、リフレッシュのためにお風呂に入りましょう。」




















そのあとステイルは捨て犬のようにボロボロの状態で部屋から追い出された…………………………

ステイル「不幸だ……………。」ボロッ

マコト「今日は疲れましたね。」

<ゲッネーチンナンデココガワカッタゼヨ
<ソンナコトヨリキョウリョクシテモライマスヨ
<ボクノコトハホウチナノカ!?

マコト「明日に備えて早く寝ますかね。」

<アノコガホントウニマジュツヲツカウナンテ

<ヤバイカンザキニゲルンダ

<ヤバイニャーイマノウチニニゲトクゼヨ

マコト「まぁ明日何かあるわけでもありませんけどね。」

<アッヤバイ


ドッカーーーーーーーーーーーン

マコト「貴方達は静かにできないんですか!!」














そこには、一人の男の前に正座した聖人と石抱きをさせられた二人の男がいた。


そして、マコトの説教は午前0時まで続いた。

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