【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」 (1000)

○このスレは京太郎を主人公とする18禁SSのスレです。

○某ヒロインと似たような事は言っていますが、学園都市とは関係ありません。

○割りとご都合主義です。エロネタ書きたいから仕方ないね。

○能力の自己解釈どころかオリジナル能力まで出てきます。

○エロはファンタジーと割りきって、気楽にお楽しみください。

○雑談はウェルカムです。不愉快な方はNGや抽出で対応してください。




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【R18】京太郎「おもち少女から上がると発情させる能力かぁ」咲「その5?」 - SSまとめ速報
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【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」 - SSまとめ速報
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ハギヨシ「原村様の親っかぶりもあって逆転…ですね」

京太郎「…えぇ。思ったより早かったです」

ハギヨシ「…という事は…これも計算の内だと?」

京太郎「いや、そんな訳ないですよ」

京太郎「多分、今の和は冷や汗ダラダラなはずです」

京太郎「ただ…和の能力の都合上、天江選手にリードを維持出来るはずがありません」

京太郎「逆転されるまでは織り込み済みってだけですよ」

ハギヨシ「…ですが…そろそろ動き出さなければ…まずいですね」

ハギヨシ「原村様が他家に振り込んでいるお陰で…もう半荘の後半戦に差し掛かっていますし」

京太郎「その辺りは和も分かってるんで大丈夫だと思いますよ」

京太郎「それに…和の目つきも変わりましたから」

京太郎「そろそろ…『待ち』から打って出るつもりでしょう」

京太郎「だから、そろそろ見えるんじゃないですかね。和の『世界』が」



和「(…不思議ですね)」

和「(保っていたリードを溶かされ…内心…恐ろしいはずなのに…)」

和「(頭の中は冷えきって…とても冷静です)」

和「(まるで…心と身体が切り離されたようなその感覚は…けれど、決してイヤじゃなくって)」

和「(寧ろ…本来の自分に戻っていくような…そんな錯覚さえ覚えます)」

和「(今ならきっと…衣さんにも追いつく事が出来る)」

和「(彼女が作ったリードを…今度は逆に追い越してしまえるっていう自信さえ…あるのです)」

和「(魔物と呼ばれた衣さんに…そんな事言えるほど…私は強くはないはずなのに)」

和「(オカルトを防げた以前の私であっても…互角であったはずなのに)」

和「(それより弱くなってしまった私がそう思うのは…きっと自信過剰なのでしょう)」

和「(ですが…それでも…今の私は負ける気がしません)」

和「(皆が作ってくれた時間が、そして…須賀君と築き上げた…能力が…私にはあるんですから)」カァァァ



ハギヨシ「顔が赤く…アレは確か…」

京太郎「のどっちモード…でしたっけ」

京太郎「原理はそれと同じです。思考に因る体温上昇が抑えきれなくなったが故の紅潮」

京太郎「ただし…今回のそれは以前のものとは比べ物になりませんよ」

京太郎「ああなった和は…鬼のように強いですからね」

京太郎「何せ…ああなった和は限定的状況であるとは言え…咲を破ったんですから」

ハギヨシ「宮永様を…ですか?」

京太郎「えぇ。それはもうコテンパンに」

京太郎「あの咲が半泣きになるくらいまで凹ませていました」

京太郎「もしアレが半荘でなければ飛んでいてもおかしくはありませんでしたね」

京太郎「だから…勝負はここからです」

京太郎「新生原村和は…こうなってからが怖いんですよ」


衣「(…どうやら…ようやく本気になったようだな)」

衣「(しかし…今更過ぎる)」

衣「(他家にわざと振り込んでいなければ、まだ勝機はあったかもしれないが…)」

衣「(ここから逆転するのはかつてのノノカでも難しいだろう)」

衣「(つまらない…あぁ…本当につまらない)」トン

衣「(咲以来の好敵手と認めたののかとの対局がこんな形で終わるだなんて…まったくもって)」ジジッ

衣「…!?」

衣「(今のは…なんだ…?)」

衣「(衣の腕が…一瞬…変わって…)」

衣「(まるでデフォルメされた…人形のように…)」ジジッ

衣「(いや…違う…!腕だけじゃない…!)」

衣「(世界が…少しずつ…デフォルメされて…オモチャみたいに…安っぽく…)」

衣「(これは…これは…まさか…衣の支配が…上書きされている!?)」


ハギヨシ「衣様が…動揺されている…?」

京太郎「どうやら…天江選手はもう気づいたみたいですね」

ハギヨシ「一体…何が起こっていると言うんです?」

京太郎「原理的には…咲や天江選手がやっている事と同じですよ」

京太郎「卓上に並ぶ牌の支配。それだけです」

京太郎「ただし…それそのものには大したメリットはありません」

京太郎「下手をしたら…逆に敵を利する事にもなりかねないんですから」

ハギヨシ「…確かに…他の方は動揺していませんね」

京太郎「当然ですよ。あそこは今、彼女たちにとっては何時もの場所で、そして天江選手には猛烈なアウェイなんですから」

京太郎「あそこは今…天江選手が知らず…そして和が良く知る世界」

京太郎「つまり…オカルトがまったくなしの…ネット麻雀の世界になってるんですよ」




衣「(なん…だここは…?)」

衣「(衣の能力が…まったく通用しない…!?)」

衣「(それなのに…どうしてこいつらは平然と打っていられる…?)」

衣「(まさか…これが見えているのは…衣だけ…?)」

衣「(衣だけが…おかしくなったって言うのか…?)」

衣「(分からない…一体…一体…何が起こっていると言うんだ…?)」

衣「(そもそも…衣が今、やっているこれは…本当に麻雀なのか?)」

衣「(ツモ牌も…他家の役も分からない…)」

衣「(いや、それどころか…さっきまで分かっていたはずの聴牌具合すら…霞に掛かったように見えなくて…)」

衣「(一体…これは何なんだ…?)」

衣「(衣は…一体、何をやってる…?)」



京太郎「きっと今の天江選手にとっては訳が分からないでしょうね」

京太郎「普段、何気なく使えていたものが一切、なくなるんですから」

京太郎「その動揺は打ち筋にも現れてくれれば…和にとっては…狙い撃ちです」

和「ロン。8000です」

衣「あ…」

京太郎「勿論…普段からオカルトに頼っている人にしか…これは大きな効果を得られません」

京太郎「ですが、その比重が大きければ大きいほど今の天江選手のように崩れていく」

京太郎「さながら…天江選手たち魔物に出会い…自身の経験がまったく役立たずである事を悟った雀士たちのように」

京太郎「勿論、分かっていれば…対処の仕様は幾らでもあるでしょう」

京太郎「ですが…初見でアレに完全に対応出来るオカルト打ちはいないと俺は思います」

京太郎「その能力を理解しているはずの咲でさえ、アレは未だに攻略しきれていない訳ですし」

京太郎「それほどまでに頑なにオカルトを排除するあの能力は…オカルト殺しの為のオカルトと言っても良いくらいでしょう」


京太郎「勿論…一部の人に強力なメタとして働く能力と言っても、デメリットは多数あります」

京太郎「…今、天江選手の顔が和らいだのが分かりますか?」

ハギヨシ「えぇ…何処か安堵しているみたいですね」

京太郎「アレは恐らく和の『世界』が一度、終わったからです」

ハギヨシ「一局ごとにしか使えないんですか…?」

京太郎「より正確に言えば…一局ごとにリセットされるんですよ」

京太郎「そして再び和がその『世界』を展開するのには時間が掛かる」

ハギヨシ「それは一体…」

京太郎「他家の河や打ち方なんかを見て手牌や目指している役なんかを推察してるんですよ」

京太郎「それが正解に近づけば近づくほど…和の『世界』は強固になる」

ハギヨシ「まさか最初に他家へと振り込んでいたのは…」

京太郎「はい。河や役を見てどんなタイプの雀士か推察していた訳です」

京太郎「どういう時にどういうものを切るタイプなのか、既に和の中にはインプットされているはずですよ」

ハギヨシ「…まるで高性能な演算器か何かのようですね」

京太郎「あながち間違いじゃありませんね。実際、今の和の洞察力はずば抜けています」

京太郎「風越の福路選手ほどではありませんが…読みもかなりのものですよ」

京太郎「…ほら、数巡なのに…また来ましたしね」

衣「っ!?」ジジッ


ハギヨシ「つまり…さっき衣様の能力が幸いだと言っていたのは…」

京太郎「えぇ。和が再び『世界』を発動するまでの時間を、他でもない天江選手が稼いでくれるからです」

京太郎「その上、和の能力がメタとして突き刺さるんですから、天江選手からすれば相性が最悪もいい所でしょう」

ハギヨシ「…ですが、衣様は能力を殆ど封じられたとしても、あの直感めいた打ち筋と強運があるはずです」

ハギヨシ「それなのにこうも一方的にされるのは…」

京太郎「言ったでしょう?あそこはネット麻雀の世界なんです」

京太郎「限られた牌を奪い合い、競い合う偏ったランダムの世界。その配牌もまた『その時点で最も来やすいもの』が来るようになっています」

ハギヨシ「…それはつまり…直感も強運も…まるで意味が無いと…?」

京太郎「えぇ。その代わり必要なのは…確率論と無数の対局を経て至った経験です」

京太郎「勿論、今の和だって完璧ではありませんが…それでもあの中では飛び抜けているでしょう」

京太郎「お陰で和は他家の手牌予想をどんどんと正解へと近づけ、その支配を強固にし…さらに正解へと近づく事が出来る」

京太郎「一巡ごとに支配を強め、なおかつ、その上で最短を進む和に…普通は勝てるはずがありません」

京太郎「オカルトの領域にまで入り込んだ…データ雀士としての極地。そこに今…和はいるんです」


和「ロン。11600です」

衣「…あ…ぅ…」

京太郎「…終局…ですね」

ハギヨシ「まさか…ここまで衣様が良いようにされるとは…」

京太郎「相性が良かった上に、和の能力は初見殺しですから。それに何より…運が良かったんですよ」

京太郎「清澄皆で作っていたリードがなければ、和だってあんなにのびのびと打つ事は出来なかったでしょう」

京太郎「そもそも満月の天江選手であれば、和の支配力が上回るには時間が掛かったはずです」

京太郎「その場合、ここまで圧勝できたとは到底、思えません。下手をすれば序盤のリードを維持されて負けていた事だってあり得たと思いますよ」

ハギヨシ「でも…宜しいのですか?」

京太郎「ん…何がですか?」

ハギヨシ「私は須賀君の友人ではありますが、龍門渕側の人間です」

ハギヨシ「原村さんの能力をこうも教えてしまったら…その情報はそのまま透華お嬢様たちの耳に入るかもしれませんよ」

京太郎「ハギヨシさんはそういう事をしません」

ハギヨシ「…どうしてそう思われますか?」

京太郎「ハギヨシさんにとって龍門渕選手たちが楽しむ事が一番ですから」

京太郎「今頃、和の能力を考察してどう破ってやろうかと息巻いている龍門渕選手の邪魔はしないでしょう?」

ハギヨシ「…はは。これはお恥ずかしい」

ハギヨシ「完全に…思考を読まれると…どうして良いか分からないものですね」

京太郎「普段、そうやって人の思考を読んでるんですからたまには恥ずかしがれば良いんですよ」

京太郎「それより…天江選手の所に行ってあげて下さい」

京太郎「きっと…天江選手は今、泣きたい気持ちで一杯なはずですから」

京太郎「それを受け止めてあげるのも…執事の仕事でしょう?」

ハギヨシ「これは…また須賀君に一本取られてしまいましたね」

京太郎「前回のお返しですよ」

ハギヨシ「では…次回は色々と私の方がお返し出来るよう考えておきましょう。…ではまた後ほど」ダッ

京太郎「…えぇ。また」


衣「…ののか…強く…なったな…」

衣「衣は…衣はこれだけ良いように翻弄されたのは…初めてかもしれない…」

和「衣さん…私…」

衣「いや…いや、何も言うな。勝者が敗者に掛ける言葉なぞ無粋も良い所だ」

衣「それに…衣は嬉しい」

衣「衣もまったく知らない打ち方があって…しかも、それが友人である和が到達したものなんだからな」

衣「だから…衣は…全然…全然…悔しく…」ジワッ

ハギヨシ「衣様…!」バンッ

衣「う…う…ぅ…ハギ…ヨシ…」

ハギヨシ「…」ギュッ

ハギヨシ「…すみません。原村様。今の衣様は少し情緒不安定なようなので…」

和「…えぇ。分かりました…」

和「その…申し訳…ありません」

ハギヨシ「いえ、気にしないで下さい。衣様もきっと…本当に喜んでおられるのです」

ハギヨシ「今はただ慣れぬ敗北に心を荒れさせておられるだけ」

ハギヨシ「ですから…そう申し訳無さそうな顔をしないで下さい」

ハギヨシ「それよりも…胸を張って、須賀君たちの所へ帰ってあげた方が…皆も喜びます」

和「…はい」


和「(…衣さんを…泣かせてしまいました…)」

和「(咲さんの時も…涙目にさせてしまいましたし…私の力はよっぽどああいった人たちにとって辛いんでしょう…)」

和「(あんな風に…対局者を泣かせてまで麻雀を打っていて良いのかって…思う事はない訳じゃありません)」

和「(でも…私は…)」ガチャ

咲「和ちゃん、お帰り!」

優希「のどちゃん!とっても凄かったじぇ!!」

小蒔「とっても…格好良かったです」

まこ「はは。まさかここまでたぁ思っとらんかったわ」

春「やっぱり…黒糖食べてる人は違う…」グッ

和「…ただいま戻りました」

和「(こうやって迎えてくれる…皆の為に勝ちたい)」

和「(そう…心から思えるから…)」

和「(だから…衣さん…ごめんなさい。私…勝った事に…後悔なんてしていないんです)」

和「(衣さんを泣かせるような打ち方をして…でも…私、嬉しいって思っているんです)」

和「(そして…そして…何より…)」


京太郎「よ。和」

和「…須賀君…」

京太郎「…良く頑張ったな。モニター越しだったけど…凄かったぞ」

和「…は…い」ジワッ

京太郎「ってな、なんで泣くんだよ…」

和「ど、どうして…でしょう…須賀君の顔を見ると…今…凄い安心して…」

和「み、見ないで下さい…」グスッ

小蒔「……」

小蒔「…えい」ドンッ

和「わっ」

京太郎「おわっ」ギュッ

和「…あ…」カァァァ

小蒔「…今日の主役は原村さんでしたから…ちょっとだけ貸してあげます」

和「神代…さん…」

小蒔「だから…思いっきり…京太郎様の胸で泣いて良いと思いますよ」ニコッ


和「あ…わ…私…」ポロポロ

京太郎「……うん。そうだな。思いっきり…泣いていいぞ」ギュッ

京太郎「今まで…辛かったもんな」

京太郎「それだけ…辛くて…歯がゆい思いをしてきたんだもんな」

京太郎「だから…その分、思いっきり…泣いてしまって良いんだよ」

京太郎「それくらい受け止める器量はあるつもりだから…さ」ナデナデ

和「う…あ…うあ…ぁぁ…」ギュゥゥッ

京太郎「…和は…頑張ったよ。凄い頑張ったから…ここまで来れたんだ」

京太郎「それは…俺も…皆も良く知ってる」

京太郎「だから…お疲れ様、和」

京太郎「俺は今…すげー誇らしい気持ちで一杯だよ」




和「(そう須賀君に慰めてもらう度に…私は今までの事が脳裏に浮かんでいました)」

和「(オカルトという存在を認めはじめたその時から…今までの事が走馬灯のように頭をよぎっていたのです)」

和「(それは勿論、楽しい思い出ばかりという訳ではありません)」

和「(いえ、寧ろ…自分を騙すのに四苦八苦したり、成果の出ない特訓に落ち込んだりと暗い感情が真っ先に浮かんできました)」

和「(けれど…それらが今…全部、報われたのです)」

和「(衣さんから…全国でも有数の打ち手からもぎ取った勝利という形で…私はそれらを全て肯定する事が出来るようになりました)」

和「(その喜びが一体…どれだけのものか…私には筆舌に尽くし難いです)」

和「(思わず胸の中から涙として溢れるくらいのそれは…さっきから止まりませんでした)」

和「(これまで…頑張ってきて良かったって…諦めなくてよかったって…そう思う度に…幾らでも湧き上がるのですから)」

和「(そしてそれは…皆に対する…感謝の気持ちも一緒です)」

和「(こんな私を見捨てずに…そして信じてくれた…皆に幾らお礼を言っても…言い尽くせません)」

和「(そもそも…今の私は泣く事に精一杯で…ろくに言葉を紡げるような状態じゃなくって…)」

和「(結局…誰よりも支え続けた人の胸の中で…何分間も泣き続けたのでした)」



和「…お、お騒がせ…しました」カァァ

まこ「何、そがぁななぁ小蒔で慣れとるからな」

小蒔「べ、別に私そこまで泣き虫じゃないですよ!」

春「人騒がせという意味では…間違いじゃない?」

小蒔「あぅぅ…」

優希「まぁ…それだけのどちゃんが頑張ったって証だじぇ!」

咲「そうだよ。誰もそれくらいで悪く思ったりはしないって」

和「…皆…ありがとう…ございます」

春「…寧ろ…それを言うのはこっちのセリフ」

まこ「そうだな。和…勝ってくれて有難う」

優希「お陰でリベンジ達成だじぇ!」

咲「私じゃ…今の衣さんに勝てるか分からなかったし…本当に凄かった…」

春「宮永さんは自分を低く見積もり過ぎ…」

まこ「相性差こそあるが未だにうちのトップは咲なんじゃからな」

咲「そ、そうなの…?」


和「ふふ…っ♪」

京太郎「ついさっきまで一局進む毎に息を呑んだり悲痛な声をあげたりしてたって思えないくらい元気だろ?」

咲「う…そ、それは…」

まこ「まぁ…相手が相手じゃったしな」

春「不安になるのも当然の事…」

優希「そ、そもそも京太郎がハギヨシさんとイチャついてるのが悪い!」

京太郎「いや、普通に話してただけだろ」

春「…その割には私達との会話はなかった」

小蒔「とっても楽しそうでしたねー…」ジトー

京太郎「いや…そりゃリアルで会って話をするのは久しぶりだし…ハギヨシさん相手に何かを教えるってめったにある事じゃないし…」

京太郎「って、な、なんで俺がホモ疑惑受けてるんだよ!俺はノーマルだ!!」

小蒔「それは…勿論、理解していますけど…」

優希「何か二人で並んでいるとこう…入り込めないオーラが…」

京太郎「風評被害も良いところだ…」


京太郎「まぁ…ともかく…だ」

京太郎「リベンジ達成、おめでとう、和」

和「ありがとうございます。私が衣さんに勝てたのは…皆がリードを作ってくれたお陰です」

優希「まぁ…得点稼いだのは殆ど咲ちゃんだけどな」

春「私たちは…もうちょっと練習が必要」

まこ「そうじゃの。このまんま咲や和に頼りっきりじゃまた龍門渕に勝てるかどうか分からん」

まこ「来年のインターハイまでに…また強くならんとな」

まこ「その為にも…次は…」

小蒔「龍門渕さんたちとの交流戦ですね」グッ

優希「ふっふっふ…腕が鳴るじぇ」

春「こっちでの交流戦は初めてだから…楽しみ」

まこ「さっきのリベンジしたい子もいるじゃろうし…何より一部の人にゃぁフラストレーション溜めさせとったけぇなぁ」

まこ「わしの我侭の所為ですまんな」

小蒔「いえ…そんな…」

和「お陰で私は…胸を張れる強みを手に入れたんです。感謝してるくらいです」

まこ「…有難うの。そう言ぅてくれるとわしも嬉しい」


ハギヨシ「清澄の皆様、遊戯室の準備が整いました」

優希「来たか!」ガタッ

春「待ってた…」グッ

小蒔「め、珍しく春ちゃんが燃えてます…」

まこ「まぁ、あがぁな戦いを見せられたら誰だって燃えるじゃろ」

まこ「わしだって一局打ちたくてウズウズしとるくらいじゃけぇな」

和「あの…衣さんは…」

ハギヨシ「大丈夫ですよ。もう泣き止まれました」

ハギヨシ「それに…今はとても嬉しそうにしていらっしゃいます」

ハギヨシ「衣様にとって手も足も出ないくらいの大敗は初心者の頃でもほぼなかったので」クスッ

ハギヨシ「まるで自慢するように透華お嬢様たちに話してられましたよ」

和「そう…ですか」ホッ

ハギヨシ「安心して下さい。衣様はそんなに弱くなんてありません」

ハギヨシ「寧ろこれからの交流戦でリベンジすると息巻いてられましたよ」

和「う…お、お手柔らかにお願いしますとお伝え下さい」

ハギヨシ「えぇ。承りました」





まこ「じゃ…わしらは先に行っとるけれど…」

優希「のどちゃんは終わったばかりだし、ゆっくりしておくと良いじぇ」

京太郎「あー…んじゃ、俺も…」

小蒔「京太郎様は原村さんの傍についていてあげてください」

京太郎「…良いのか?」

小蒔「勝利の立役者に嫉妬するほど私は狭量ではありませんよ」クスッ

小蒔「それに私は京太郎様の事を信じておりますから」グッ

まこ「…成長したなぁ」ホロリ

春「以前の姫様とは別物…」

咲「石戸さんが見たらきっと喜ぶだろうなぁ…」

小蒔「そ、そんなに私ダメでしたか?」

優希「ダメって言うか…」

まこ「京太郎以外眼中にない感じじゃったけぇなぁ…」

小蒔「う…ま、まぁ…昔はそうだったかもしれませんけど…」

小蒔「い、今は違いますよ!ちゃんと皆の事も大事に思ってます!」アセアセ

春「大丈夫…姫様の気持ちは皆に伝わってる」

まこ「そうそう。じゃけぇ…まぁ、ちぃとだけ二人っきりにしちゃろう」

咲「…うん。そうだね」

優希「のどちゃんの事また泣かせたら承知しないじぇ!」

京太郎「分かってるって」



京太郎「まったく…心配症な奴らめ…」

和「それだけ須賀君が信頼されているんですよ」クスッ

京太郎「信頼…されてるのかなぁ…」

和「じゃなかったら、あんな風に軽口を叩いてりしません」

和「須賀君なら大丈夫だって…そう思っているから…ゆーきもあんな事言ったんですよ」

京太郎「そう…なんだろうか」

和「…須賀君?」

京太郎「いや…俺が小蒔以外に和にも手を出してるのはもう完全にバレてるだろアレ」

和「ま、まぁ…そうじゃないと二人っきりにしようとはしないと思いますけど…」

京太郎「だから…部長たちの変わらない態度が若干、怖くてなぁ…」

京太郎「ある程度、俺の能力やらを知ってくれている春はともかく…ぶっちゃけ俺、女の敵以外の何者でもないし」

京太郎「改めるつもりはないにせよ…シカトされてもおかしくない事をしてるって自覚はあるんだ」

京太郎「それなのに…態度が変わらないってのは…どう思われてるのか不安でな」

和「…ふふっ」

京太郎「ん…?」

和「あ、ごめんなさい…別にバカにした訳じゃなくって…」

和「須賀君でも…そうやって不安に思う事があるんだなって…そう思って」





京太郎「そりゃ…俺だってそこまで脳天気じゃないぞ」

和「えぇ。分かってます。私たちの事で色々と須賀君が悩んでくれている事も」

和「でも…須賀君は今までそれを私に見せてくれなかったじゃないですか」

京太郎「そう…だったっけ?」

和「えぇ。何時でも…格好つけて弱みを見せるのは私の方でした」

和「だから…ちょっと嬉しかったんです」

和「そうやって須賀君が…弱みを見せてくれるくらいに私の事を信頼してくれているんだって…そう思えましたから」ニコッ

京太郎「あー…いや、別に…信頼してなかった訳じゃないんだ」

京太郎「ただ…俺は和の前でだけは格好付けたくて…さ」

京太郎「一番…好きな女の子だし…その…何て言うか…」

和「ふふ…っ♪分かっていますよ」

和「私だって…神代さんに負けないくらい須賀君の事を信じているんですから」

和「須賀君が私の事を思ってくれているっていうのを疑った事はありません」

和「でも…やっぱり…寂しかったのは…事実ですよ」ギュッ

京太郎「和…」




和「私が…須賀君に身を委ねているのは…別に須賀君が立派な人物だからじゃありません」

和「ましてや…能力の所為でもなくて…あの…その…」カァ

和「す、須賀君が…とっ、とても暖かで優しい人だからです!」

和「だ、だから…えっと…無理に私達の前で格好つけたりしなくても大丈夫…です」

和「いえ…寧ろ…もっと…そういう須賀君を見せて下さい」

和「だって…ふ、不公平じゃ…ないですか」

和「私だって…須賀君の事が…~…なのに…」

京太郎「え…?」

和「~~っ!で、ですから…あの…」カァァァ

和「わ、私だって…須賀君の事が好きなのに…そういう弱い須賀君を上重さんに独り占めされるのはイヤなんです!!」

京太郎「…はい…?」


和「な、何ですか、その反応!」

和「わ、私が普通の時に好きって言ったらダメなんですか!?」

京太郎「い、いや、そんな事ないよ。まったくない」

京太郎「つか…嬉しすぎて夢じゃないかって思ってるくらいで…」

和「う…そ、それは…その…」

和「い、今まで…ちゃんと言わなかったのは…わ、悪いと…思ってます…けど」ウツムキ

和「わ、私が勇気を出せなかった所為で…不安にさせていたのは…ごめん…なさい…」シュン

京太郎「い、いや、和は悪くないって!」

京太郎「そもそも俺がそうやって素直に好意を示してもらえるような男だったら…」

和「いえ…違うんです。私が…ずっと言えなかったのは…怖かったからです」

和「それを口にしてしまう事で…今までの心地良い関係が崩れてしまうんじゃないかって…そう怯えていたんです」

和「でも…私…今日…衣さんに勝てて…ようやく勇気を持てました」ギュッ

和「私は…もう逃げません」

和「自分の感情からも…ゆーき達からも…そして…神代さんや上重さんからも」

和「だから…私は改めて言います」

















和「私は…須賀君の事が…大好きです」
















和「最初は…能力の所為だったのかもしれません」

和「いえ、キッカケは間違いなく…須賀君の持つ不思議な力だったんでしょう」

和「でも…私が須賀君に惹かれていったのは…決してそれだけじゃありません」

和「須賀君が私たちの事に一生懸命になって…手を尽くそうとしてくれたからです」

和「駆けずり回ってでも…私たちの事を助けようとしてくれたからです」

和「その気持ちは…他の誰にも負けるつもりはありません」

和「何度だって言えます」

和「私は…原村和は須賀京太郎君の事を愛しています」

京太郎「…和…」

和「今まで…伝えられなくてごめんなさい」

和「意地を張ってしまって…すみません」

和「でも…その分…尽くしますから」

和「今までの分をお返し出来るように…尽くしますから…だから…」



京太郎「…それ以上は言わなくて良い」ギュッ

和「あ…♥」

京太郎「言っただろ。俺は和を見捨てないし…絶対に幸せにして見せるって」

京太郎「だから…そんな風に言わなくて良いんだよ」

京太郎「俺が和の事を好きな気持ちは…今だってまったく色褪せていないんだからさ」

京太郎「だから…無理しなくても良いんだ」

京太郎「何時もの…意地っ張りな和の事も俺は大好きなんだからさ」ナデナデ

和「…本当…ですか?」

京太郎「あぁ。こんな事で嘘吐かないって」

京太郎「…俺も…何度だって言えるよ」

京太郎「俺は和の事を誰よりも愛してる」

京太郎「絶対に手放したくないくらい…好きなんだ」

和「須賀…君…ぅ♥」


京太郎「…どうせだしさ。京太郎って呼んでくれないか?」

和「え…?そ、それは…」

京太郎「ダメ…かな?」

和「……もう…須賀君は…ううん…京太郎君は…仕方ないんですから」

和「…こんな風にぎゅっとされたら…断れないです…♪」

京太郎「あー…ごめんな」

和「でも…手放すつもりは…ないんですよね?」

京太郎「あぁ。もうちょっと…こうしてたい」

京太郎「俺の事を好きだって言ってくれた女の子の身体を…強く感じてたい」

和「本当に…もう…京太郎君はスケベなんですから…っ♪」

和「仕方ないから…もうちょっとだけ…こうしておいてあげます…♥」ギュッ

京太郎「…ありがとうな」ナデナデ

和「は…ぅ…ぅ♪」


和「気は…済みました?」

京太郎「…もうちょっと」

和「もう…いきなり甘えん坊になりすぎですよ…ぉ♥」

京太郎「いや、だって…無理だって」

京太郎「和が俺の事好きだって言ってくれただけでも嬉しいのに…」

和「…そんな事言いましたっけ?」

京太郎「え、えぇぇ!?」

和「ふふ…♪冗談ですよ♪」

和「でも…流石にこうしてずっと…ギュッてされるとですね…♪」

和「そろそろ…本格的に我慢出来なくなるというか…」

和「す、スイッチが入っちゃうというか…」モジモジ

京太郎「あー…それは流石にまずいな…」

和「そ、そうですよ。だから…その…早く…」

京太郎「…そう言いながら和の腕も離れないんだけど」

和「そ、それは…その…」

和「べ、別に…このままなし崩し的にエッチ出来ないかなーとかそういうの期待してる訳じゃなくってですね…!」

和「た、ただ…そ、そう!て、手持ち無沙汰でちょうどいい所に京太郎君の腰があるからついつい抱いちゃうだけで…!!」



京太郎「はは。じゃあ…ほら」スッ

和「あ……ぅ…」モジモジ

京太郎「…和?」

和「わ、分かってます!分かってます…から」スッ

京太郎「ごめんな。これが抜けだしてどうこう出来る状況なら構わないんだけど…」

和「べ、別に…京太郎君が謝るような事じゃ…」

和「そ、そもそも…悪いのはこんなところで発情しちゃってる私ですし…」モジモジ

和「明日までは…その…ちゃんともたせてみせますから」

京太郎「って事は…?」

和「わ、分かってる癖に…言わせないで下さいよ…もぉ…っ♥」

京太郎「それでも俺は和の口から聞きたいな」

和「う…ぅ……そ、その…うぅ…」モジモジ

和「ひ、昼から両親は打ち合わせに出かけるんで…その…京太郎君の都合さえ良ければ…」

和「う…家に…来ませんか?」カァァ

京太郎「うん。是非とも」ナデナデ


京太郎「んじゃ…そろそろ出るか?」

和「そうですね…あんまり長居すると神代さんが怖いですし」

京太郎「前科がある以上、疑われると言い訳しか出来ないからなぁ…」

和「その辺りは…京太郎君の腕の見せ所ですね」

京太郎「まったくもってその通り過ぎて何も言えねぇ…」

和「まぁ…その時は少しくらい釈明に付き合ってあげますから」クスッ

京太郎「少しだけかよ」

和「あんまり私が出しゃばると神代さんとしても面白く無いでしょうしね」

京太郎「ま…そりゃそうか。ああは言ったけど…やっぱり寂しそうにしてたし」

和「…結構、見てるんですね」

京太郎「そりゃ…まぁ…な。なんだかんだで俺にべったりなのはそう変わっていないし」

京太郎「小蒔は小蒔で変なところで遠慮しいだから…出来るだけこっちが察してやらないと」

和「…ふふ…♪」

京太郎「ん…?どうした?」

和「多分…京太郎君が皆に根本的な部分で嫌われていない理由って…そういう事だと思いますよ」


和「以前、京太郎君が言ってくれたのと同じです」

和「皆、今までの事で京太郎君の良さを知ってるんですよ」

和「どれだけ優しい人かとか…進んで二股する人じゃないかとか…そういう信頼があるんです」

和「…まぁ、そんな度胸がないと思われているかもしれないですけど」クスッ

京太郎「いや…実際、俺ヘタレだからなんとも言えないけどさ…」

和「それでも…肝心な時はちゃんと決めてくれる人だって言うのは皆知っています」

和「だからこそ…下手に触らず解決を私達に委ねてくれているんでしょう」

和「いざと言う時が来たら京太郎君が何とかしてくれるってそう思っているからこそ…皆はこの関係を保っていられるんだとそう思います」

京太郎「あー…なら…それに応えないと…いけないな」

和「…えぇ。でも…結論は急がなくても良いですよ」

京太郎「…いや、でも…」

和「今の状況がそういったものが出せるものではないというのは分かっていますし」

和「それに…まぁ…何て言うか…ですね」

和「…ちょっと神代さんに対抗心を抱いているのもあったりして…」

京太郎「…え?」

和「だ、だから…ですね。彼女と京太郎君を巡って消極的に対立している私としては…あんまり…面白くないんです」

和「あんな風に余裕を見せつけられると…自分の器が小さいようで…京太郎君の事も先んじられているようで…むっとしてしまうんです」カァァ


和「だから…私も…早く結論を出して欲しいとは言いません」

和「京太郎君が望む限り…保留のままで結構です」

和「そして…私はそれを…ずっと信じて待ち続けるだけです」

和「京太郎君が…私の事を選んでくれるって…そう…信じて」ギュッ

京太郎「…和…」スッ

和「い、今は…ダメですよ」

和「今、ぎゅってされたら…私…ほ、本当にスイッチが入っちゃいますから」

和「ぜ、絶対に…ダメですからね!」

京太郎「…分かった」

和「…本当に?」

京太郎「あぁ。仕方ないけど…我慢する」

和「本当の本当にですか?」

京太郎「勿論だ。俺だって和に迷惑を掛けるのは本意じゃないし」

和「…そう…ですか」シュン

京太郎「…もしかしてして欲しかった?」

和「な、何を言うんですか!?」

和「そ、そんなの…ちょっと…いえ…半分くらい思っただけです!」

和「そこまで我慢が効かない訳じゃありません!!」

京太郎「でも、半分は本気だったのか」

和「あっ…」カァァァ


和「う…ば、馬鹿な事行ってないで…も、もう本当に行きますよ!」

和「こ、このままじゃ…本当に我慢出来なくなっちゃいそうですし…」

京太郎「まぁ…最近は特訓やらで忙しくて…こういう真剣な話する機会なんてあんまりなかったからな」

京太郎「なんてーか、ごめん」

和「べ、別に…京太郎君が悪くありませんよ」

和「そもそも…こうして話している事そのものは…その悪く無いと言いますか…」

和「寧ろ…良すぎて…私のタガが緩みがちになっちゃうと言うかですね…」ボソボソ

京太郎「ん?もう一度言ってくれないか?」ニヤニヤ

和「ぅー…き、聞こえてた癖に…」

京太郎「いやーここ最近、難聴が酷くてさー」ボウヨミ

和「すっごい棒読みなんですけど…」ジトー

京太郎「はは。恥ずかしがる和が可愛くてつい…な」

和「むぅ…ぅ……人のこと良いように弄んだ挙句…か、可愛いだなんて…」

和「それだけで…許してあげたくなるじゃないですか…」ポソッ

京太郎「って事はもっとやって良いんだな」

和「やっぱり聞こえてるじゃないですかああ!」



京太郎「悪かった。悪かったから…ほら」スッ

和「…え?」

京太郎「遊戯室の前くらいまで…手を繋いでいかないか?」

京太郎「…なんだかんだ言って…こういう事してなかったし」

京太郎「まぁ…なんつーか…その…な」

京太郎「図々しいけど…恋人らしい事したくて」

和「…」クスッ

和「もう…最初からそのつもりだったのなら…言ってくれれば良いのに」

京太郎「いや…だって…素で繋いで行こうって…中々、言えないぞ」

京太郎「なあなあで繋ぐならともかく…俺からってのは…あ…」

和「…ふふ…♪どうかしました?」

京太郎「…何か柔らかいもので俺の腕が包まれてるんですけど」

和「包んであげてるんですよ…♥こういうの…好きでしょう?」

京太郎「いや…好きだけどね!好きだからこそ…こう…リビドーや諸々の問題が…」

和「私だって我慢してるんですから、京太郎君も我慢してください」キッパリ

京太郎「ひでぇ…」

和「それに…ですね。こうやって腕を組んだ方が…その…」

和「こ、恋人っぽい…じゃないですか」カァァ

京太郎「…実は憧れてた?」

和「う、うるさいですよ。それよりも…ほら!」グイグイッ

京太郎「わっ!こら、急ぎすぎだって」

京太郎「そんなに急いだら、すぐ遊戯室に着いちまうぞ」

和「う…」

和「…し、仕方ないですし…ゆっくり行きましょう」

京太郎「あぁ。その方が良い」クスッ

京太郎「俺も…もうちょっと和とこうして…恋人らしい事楽しんでいたいしさ」ギュッ

和「…はいっ♥」


そろそろ眠気がやばいので寝ます…
また今日も同じくらいの時間からエロシーン投下始めます

あ、後、前スレ1000取ってくれたら何か書くかも
以前みたいな小ネタは無理だけど1レスちょっとくらいの形式で良ければ書くよー

>>1
誰もツッコんで無かったけど前スレ>>683でまた漫ちゃんがインターセプトしてたでー

ところで500万円ぽっちでアタッシュケースって大袈裟じゃね?桁ミス?

>>50>>53
うぎゃあああ!?ちゃんと他人にも見てもらってチェックしてたはずなのに…。
漫ちゃんはすみません、また無意識の内に書いてました…。
500万は5000万の桁違いです、申し訳ありません

E-2突破したのでそろそろ投下します


~和~

―― その日の京太郎君は大きなバッグを担いで現れました。

昼食も終わり、両親ともに出かけた事を彼にメールして数十分。
その後、現れた京太郎君の姿に私は正直、期待を隠す事が出来ませんでした。
だって、今日は久しぶりに京太郎君と…ううん、ご主人様とエッチする日なのです。
一緒に下校したあの日から今までずっとお預けを食らっていた私は、今日という日を待ち望んでいたと言っても過言ではありません。

和「(何より…そのバッグの中身はきっとエッチなオモチャで一杯で…ぇ♥)」

あの日、京太郎君は…私と約束してくれたのです。
最後までちゃんと頑張れたらご褒美をくれるって…私の事を愛してくれるだけじゃなくて…縛り付けてくれるって…そう言ってくれました。
そんな彼が約束の日に持ってきた荷物の中に…エッチな道具が入っていない訳がありません。
きっと欲求不満気味の私をおかしくするくらいに…京太郎君はその道具で気持ち良く縛り付けてくれる。
そう思っただけで…私の中の女は疼き、甘い汁を滴らせてしまうのです。

和「(そんな私に…京太郎君は遠慮しませんでした)」

めっきり冷え込んだ寒空の下を大きな荷物を抱えて歩いてくれた京太郎君を労おうと、私は熱いお茶を出しました。
しかし、彼はそれを一口二口で飲みきり…私の事をじっと見つめたのです。
普段の穏やかな彼のものとは違う冷たいその視線に私の中の愛玩奴隷が…『和』が目を覚ますのを感じました。
ご主人様に愛して欲しくて…一人でオナニーばっかりしてた淫らなメスが…和の子宮でまたも蠢き始めたのです。


和「(だから…和は…ぁ…♥)」

ご主人様の視線一つで…我慢出来なくなってしまった和は、すぐさまご主人様を自分の部屋へと連れ込みました。
そこは普段よりも殺風景で、何処か味気のないものになっています。
それはベッドに並べられたぬいぐるみが雀卓が今は撤去されているからでしょう。
ご主人様が何をするのかは分かりませんが…スペースがあって困る事はない。
そう思った和は朝から部屋の掃除を始め、何をされても構わないように備えていたのです。

京太郎「和…」
和「は…ぁ…♪」

そんな和の苦労に気づいてくれたのでしょう。
ご主人様の手は労るように和の頬へと触れ、そのまま優しく包み込んでくれるのでした。
その優しくも甘い体温に和の口はついつい甘い吐息を漏らしてしまいます。
ご主人様によって調教されたこの身体にとって、それはもう快感と言っても良いほどのものだったのでした。

京太郎「今日はどういう日だ?」
和「はい…♥和が…心も…身体も…ご主人様のものになる日です…♥」

その言葉の響きだけで和の頭の中は甘く蕩けてしまいそうになりました。
だって…それはあんまりにもエッチでそして幸せな事なのですから。
自分の人生を捧げるに足ると思った唯一無二の人に…和は一生、逆らえなくなってしまうのです。
この後の未来全てまでご主人様に捧げるその行為に和の胸はキュンキュンと疼いて止まりません。
それは子宮もまた同じで…さっきからジュクジュクと愛液を滴らせ…内股にまで漏れ出し初めていました。


京太郎「あぁ。そうだ。今日は…和が俺だけのものになる日なんだ」

和の言葉に頷きながら、ご主人様はそっと担いだバッグを降ろしました。
そのままジィィとジッパーを開けば、そこには色とりどりのオモチャが顔を出します。
性的知識に疎い和でもはっきりと分かるその淫らな道具に思わず生唾を飲み込んでしまいました。
一体、こんなに沢山のオモチャで…どんな風にイかされてしまうのか。
そう思っただけで和のメス穴は疼き、早く奥までご主人様に犯して欲しくなるのです。

京太郎「だから…こんなのを用意してみた」

そんな和にもったいぶるように、ご主人様はゆっくりと『それ』を取り出しました。
黒くて角ばったそれはご主人様の手の中にすっぽりと収まるサイズでした。
表面に沢山のボタンがついているその一つ一つが何を示しているのかは、機械的知識に疎い和には分かりません。
しかし、それでも…それが何をする機械かくらいは和でも分かるのです。

京太郎「今日はこれで和のビデオを撮るぞ」
和「はぁ…っ♪」

それは…ビデオカメラです。
映像を動画として記録し…後に再生する為の道具なのです。
それを使ってする淫らな事なんて一つしかありません。
ご主人様は…和のエロい姿を…未来永劫記録して残して下さるつもりなのです。
AV…つまりアダルトビデオとして…和の痴態を色褪せないものにして下さるのでしょう。


京太郎「それも…何かの手違いで流出したら一生生きてけないような激しい奴を…な」

そう言いながらご主人様が和へと向けるレンズはとても無機質なものでした。
しかし、それがギラギラとした欲望を灯しているように見えたのです。
それはきっとその奥にあるご主人様の視線が、とても熱く、そしてドロドロとしているからでしょう。
今にも襲いかかって来そうなその興奮に和の背筋はブルリと震えました。

和「撮って下さい…♥和の…エッチな姿を…ぉ♥ご主人様にしか見せない…エロ和を全部…残して下さい…っ♪♪」

その言葉は本心からのものでした。
元々、和はご主人様に未来まで捧げる為に『弱み』を握って欲しいと自分から言い出したのです。
勿論、気恥ずかしさは和の胸にもありますが、それ以上に…これから先にどんな事をされるのか楽しみで仕方ありません。
ずっと焦らされて来た和にとってビデオに撮られながらするセックスは忌避するものなどではなく、寧ろ興奮するものだったのです。

京太郎「じゃ、まずは自己紹介からしようぜ」

そう言ってご主人様はビデオの側面を開け、幾つかのボタンを操作しました。
瞬間、和に向けられるレンズに変化があった辺り、恐らくもう録画は始まっているのでしょう。
それだけで和の背筋はゾクゾクしたものを感じ、内股を擦れ合わせてしまいました。
自然、太ももにまで染みだした愛液がニチャニチャと言ういやらしい音を立て、部屋の中に響きます。


和「(それすらも…記録されてしまっているんですね…♥)」

言い訳が効かないくらい興奮し、発情している今の和を撮られているのです。
音も身動ぎも…息遣いさえも記録され…後でそれをご主人様に見られてしまうのでしょう。
そう思うと羞恥と興奮が背筋を這い上がり、頭の中に突き刺さります。
そして、それに突き動かされるようにして…和はゆっくりと口を開くのでした。

和「清澄高校一年…原村和です…♥」
京太郎「他にも好きなものとか趣味とかも聞かせてくれよ」
和「好きなものは…え、エトピリカになりたかったペンギンっていう絵本のキャラクターで…趣味は…麻雀…です」
京太郎「何せインターミドルで優勝するくらい麻雀好きなんだもんな」
和「は…はい…♪」

意地悪なご主人様のその補足に和は嘘偽りどころか情報の不足さえ許されないのを悟りました。
ご主人様は本当に和という個人を…そこに記録するつもりなのです。
後で見た人が和の人となりを理解出来るように…しっかりと。
そして和にはそれに抗う事は出来ず…ただご主人様が求めるように…言葉を紡ぐしかありません。

和「他にも…家事は…人並み程度には出来る…と思います…」
京太郎「和の料理は特に美味しいからな。下手なレストランなんか足元にも及ばないくらいだ」
和「はぅ…ぅ♪」

勿論、そうやってご主人様が褒めてくれるのは今日が初めてではありません。
特訓を始めて、日常的にご主人様にも料理を振る舞うようになってから何度も褒めてくれるのです。
お陰で和もご主人様の好きな味付けを覚えられたのですが…まぁ、それは余談でしょう。
今の和にとって重要なのは…ただでさえ嬉しいその言葉を今、この瞬間に貰ったという事なのですから。


和「父は検事で…母は弁護士をしています」
京太郎「いい所のお嬢さんって訳だ」
和「いえ…そ、そんな…」

その嬉しさに背を押される和の言葉にご主人様はなんともこそばゆい補足をくれました。
ゆーきも時折、そうやって和をからかいますが、和にはそんなつもりは殆どありません。
そもそも本当にお嬢さんと呼ばれる人たちであれば、仕事の忙しい両親に代わって家事全般を任せられたりはしないでしょう。
一般的な家庭よりも裕福な事は認めますが、和自身はそんな風に言われるような立派な存在じゃありません。
それはこの後に何を言えば良いのか分からなくなった事が何より如実に示しているでしょう。
麻雀そのものに人生の大半を傾けた和は、あまり面白みのある人間であるとは言えず、人に語れるような何かをあまり持ってはいないのです。

和「後は…えっと…」
京太郎「最近、嬉しかった事とかどうだ?」
和「嬉しかった事…そうですね…」

ご主人様の言葉に和が真っ先に思い浮かべたのは龍門渕との試合の事でした。
あの後、和は透華さんや衣さんとも打ちましたが、二人共に僅差で負けてしまったのです。
透華さんに向けるにはあの力はまだ未完成で、衣さんには地力では及ばないのですから。
皆が作ってくれたリードなしであれ程の圧勝を繰り返す事なんて出来ません。
しかし、それでも…自分の中に芽生えたそれが大きな強みである事を悟った和にとって、あの日は大きな転機だったのです。

和「新しい麻雀へのアプローチを…大好きな皆のお陰で発見出来た事でしょうか」
京太郎「それくらい麻雀が好きなんだな」
和「…はい。麻雀と関わらなかった自分なんて…想像も出来ないくらいに」

少なくとも…麻雀がなければ、和はゆーきとも咲さんとも出会う事はなかったのです。
他にも部長や前部長…それに神代さんや滝見さんとも…道が交わる事はなかったでしょう。
何より…ご主人様とこうした関係になるだなんて想像も出来なかったに違いありません。
それほどまでに和の人生に深く食い込んだ麻雀の事が和は大好きで堪りませんでした。


和「でも…一番、大好きなのは…これを撮っている…和のご主人様です…♥」
京太郎「和…」

しかし、それだってご主人様には敵いません。
暖かで…優しくて、でも、時々、意地悪なご主人様は…和にとって掛け替えの無いものなのです。
和の身体も心も奪っていったその人に愛される為ならば、和はきっと何だってしてしまえるでしょう。

和「和は…ご主人様が止めろって言うなら…麻雀だって止めます…♥他の人に関わるなと言うなら…一生、外にだって出ません…♥」

例え、それが和から麻雀を奪うものでも…他の大事な人を遠ざけるものでも…和は構いません。
それでご主人様から一生、愛して貰えるならば、十二分に釣り合いがとれているのですから。
それくらい和にとってご主人様の存在というのは大きく、格別と言っても良いくらいでした。
それが依存に近く、決して健全ではないと理解していても…和はその感情をもう止められません。
止めようと言う気すら起こらず…寧ろ、一生、浸り続けていたいとさえ思っていたのでした。

京太郎「じゃあ、そんな相手と今から何をするんだ?」
和「それは…セックス…です…♥」

瞬間、ブルリと和の全身が震えたのはきっと期待の所為でしょう。
自分の言葉にさえ期待を浮かばせてしまうくらい和はもう発情しているのです。
身体はもうさっきから熱いくらい火照り、愛液だって止まりません。
そしてまた…感情に突き動かされる和の口も留まる事はなく…淫らな言葉をまた放とうとしていました。


和「和の未来まで…全部、ご主人様のものになる瞬間を記録する…セックスです…ぅ♪」
京太郎「じゃあ…そんな服…要らないよな?」
和「は…い…♪」

さっきよりも一段、声を低く落としたご主人様の声。
意地悪いそれに小さく頷きながら、和はそっと自分のカーディガンに手を掛けました。
その下から現れた桃色のワンピースも…今の和にとっては不要なものです。
だって…これから和は全部、ご主人様のものに…愛玩奴隷になるのですから。
奴隷にこんな立派な服は要らないのだと言わんばかりに和はそれを脱ぎ捨て…生まれたままの姿になるのです。

京太郎「なんだ。今日も下着をつけていなかったのか?」
和「はい…っ♥ご主人様に…すぐに愛していただけるように…ずっと準備してました…♥」

そう揶揄するように言うご主人様に和はギュッと胸を抱いてしまいます。
人並み以上に大きくて…ご主人様にも寵愛をいただけているそれを強調するように…左右から抱き寄せるのでした。
瞬間、和へと向けられるご主人様の視線は熱くなり、身体の中から燃えてしまいそうになります。
その衝動に任せ、ご主人様を誘いたくなる自分を和は何とか抑えこみました。
そうやって欲望に身を任せれるのは気持ち良く…そして素晴らしい幸福感を和にくれるでしょう。
けれど…その前に必ずやっておかなければいけない事があるのです。

和「だから…和に証を下さい…♥ご主人様のものだっていう…立派な証が欲しいんです…♪」
京太郎「そんなに…これが欲しいのか?」

そう言ってご主人様がカメラを脇に置きながら、バッグの中から取り出したのは厚い黒革の首輪でした。
見るからに高級そうなそこにはシルバープレートが着けられ、そこには和の名前が彫り込まれています。
まるで犬のようなその首輪に…けれど、和が惨めさを感じる事はありませんでした。
寧ろ、和の為にご主人様がわざわざ用意してくれたそれを早く欲しくて堪らなかったのです。


京太郎「でも、分かってるのか?これをつけたらもう和は後戻り出来ないんだぞ?一生、俺の愛玩奴隷になって性欲処理に使われる未来しかないんだ」

そんな和を試すようにご主人様はそう言いました。
チラリを視線を和に向けながらの言葉に…和のゾクゾクはさらに強くなりました。
だって…それは…いえ、それこそが和の望む未来なのですから。
ご主人様に縛り付けられ…一生、愛され続ける未来以外には…もう何も欲しくありません。
それ以外のものは全てご主人様が満たしてくださると…和はそう素直に信じる事が出来たのです。

和「はい…構いません…♥和は…一生…ご主人様の愛玩奴隷で…良いんです…♥」

だからこそ、頷いた和の前でご主人様は微かにその表情を綻ばせました。
その微妙な変化はきっと普段からご主人様に懸想している人でなければ分からない微妙な変化でしょう。
しかし、それを簡単に見てとる事が出来たという自分に…和は少なくない喜びを感じました。
けれど、それと同時に…和はご主人様が少なからず不安に思っていた事を悟るのです。

和「(それも…和の所為…ですよね…)」

和がもっと以前からご主人様に対して素直になっていれば、きっとこんな風に確認させることはなかったはずです。
もっとちゃんと…ご主人様に向き合っていれば…彼は自信満々に和にその首輪を着けてくれたはずでしょう。
けれど、実際はそうやって意地悪そうな表情に安堵を浮かばせるくらいにご主人様は追い詰められていました。
ならば、それを晴らしてあげるのが愛玩奴隷としての責任であり…義務でしょう。


和「それでも…不足ならば…幾らでもお誓いします…♥」
京太郎「例えば…どんな風に?」

和の言葉にご主人様は興味深そうにそう尋ねてくれました。
そこに交じる期待の色に和は思わず笑みを浮かばせてしまいそうになります。
けれど、それと同時に申し訳なるのは、それが和の不徳のなすところだからでしょう。
だからこそ、和は子供っぽさを覗かせるご主人様への笑みを抑えて…ゆっくりと口を開くのでした。

和「和は…原村和は…健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も…♥」
和「ご主人様を愛し、ご主人様を敬い、ご主人様を慰め、ご主人様を助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓います…♥♥」

それは結婚式の時に使われる聖句を弄ったものです。
一生の伴侶を得た二人に神父が最終確認として尋ねるものなのですから。
どれだけ時代が変わったと言っても変わらず女の子の憧れであるそれを…和は自分から口にします。
自分がどれだけご主人様の事を愛しく、そして大事に思っているかを伝える為に…はっきりとそう誓うのでした。

京太郎「和は本当に良い子だな」
和「ふにゃ…ぁ♪」

そんな和の頭にご主人様は優しくその手を置いて下さいました。
そのままゆっくりと和を撫でるその手には愛しさと嬉しさが現れています。
きっと和の誓いはご主人様の不安を無事に晴らしてくれたのでしょう。
そう思うと誇らしさに胸を張りたくなりますが、それは出来ません。
何せ…ご主人様が和の頭を撫でてくれる度に和の身体は蕩け、力が抜けていってしまうのですから。


京太郎「そんな和を俺も手放したくない。だから…着けるぞ」
和「はい…お願いします…っ♥」

まるでご主人様に和の力が奪われていっているような不思議で幸せな感覚。
けれど、それも長い間、続きはしませんでした。
数秒もした頃にはご主人様は我慢出来なくなったようにその手を離し、両手で首輪を解きます。
そのままゆっくりと和の首へと近づき、そして巻き付くその感覚に和は甘い吐息を漏らしてしまうのでした。

京太郎「よし…っと。息苦しくはないか?」
和「大丈夫です…♪」

そんな和を気遣ってくれたのでしょう。
比較的緩めに締められたその首輪は和に息苦しさなんて齎しませんでした。
寧ろ、今の和は嬉しさで一杯で、胸が張り裂けてしまいそうだったのです。
これで…また一つ和の身体がご主人様のものになったと思ったら…もう肌が火照って堪りません。
今すぐ…ご主人様に和の使い心地を心ゆくまで楽しんで欲しくなってしまうのでした。

京太郎「似合ってるよ。やっぱり和にはそういう格好が似合うな」
和「は…ぁ♥」

それを何とか抑えこむ和の前でご主人様は嬉しそうに笑いながらそう言って下さいました。
優しげくも暖かなその笑みはきっと心からそう思ってくれているからでしょう。
実際、ご主人様のオチンポはもうズボンの上からはっきりと分かるくらいに膨れ上がっていました。
早くメスを…いえ、和を貪りたいと言うようなその逞しさに胸がキュンキュンと唸り、熱い吐息を漏らしてしまうのです。


京太郎「じゃあ…誓いのキスはこっちに…な」

そう言ってご主人様はカチャカチャとベルトを外し、ジーンズをズリ降ろしました。
瞬間、臙脂色に染まったトランクスが和の視界に飛び込んできたのです。
ズボン以上に膨れ上がり、今にもはち切れそうになっているそれに和は思わず生唾を飲み込んでしまいました。
今にもゴムの部分から先端が飛び出してしまいそうなその膨らみに和はあっという間に魅了されてしまったのです。

京太郎「手は使わずに…口だけで降ろすんだぞ」
和「ふぁい…ぃ…♪」

その言葉に和はそっと膝を降ろし、ご主人様の足元に跪きました。
そのままそっと顔を近づければ、トランクスからはかすかな性臭が感じられます。
オチンポから匂うその独特のニオイに和はもう耐えられません。
すぐさまそのトランクスを唇で食み、グイグイと下へと下ろしていくのです。

和「(でも…中々、上手くいかなくって…ぇ♪)」

ご主人様のオチンポは太さも大きさも波桁外れているのです。
それこそ下着がはち切れそうなほど勃起しているのにも関わらず…まだこれは本気ではないのですから。
そんな逞しすぎるオチンポが引っかかって、どうしてもご主人様の下着を一度で降ろす事は出来ません。
そのカリ首や肉竿の部分を一つ一つ越えていくようにゴムを引っ張り、そして降ろさなければいけないのですから。


和「(うふ…♪和…これ…大好きです…♥)」

そのもどかしさは決して少ないものではありません。
手を使えば数秒も掛からない事に和は数分も時間を掛けなければいけないのですから。
しかし、そうやって口で下着を降ろすのはそれだけ和にご主人様に支配されている実感を与えるのです。
ご主人様の言葉に逆らえず…従順に従ってしまう自分を強調され…ゾクゾクするのでした。
その上、トランクス越しにオチンポの匂いを感じるのですから…耐えられるはずがありません。
胸の鼓動をより激しくしながら、和は必死にトランクスをズリ降ろしていくのです。

和「ふぁ…あぁぁぁ…っ♥」

それが終わった瞬間、和の鼻孔を擽ったのはさっきよりも強い性臭でした。
まるで鼻の奥に絡みつくようなドロドロとしたその匂いは和にとって媚薬も同然です。
その匂いに何度も脳まで犯された和は、条件反射的に身体の疼きを強くしてしまうものでした。
それに和の身体はもう我慢出来なくなって…ついついご主人様のお許しもないままオチンポにむしゃぶりついてしまうのです。

京太郎「おいおい、まだ良いって言ってないぞ」

そう言いながらもご主人様は和の事を引き離そうとはしませんでした。
寧ろ、肉竿をペロペロと舐める和にいやらしい笑みを向けてくれるのです。
まるでそうやって我慢できなくなってしまった姿が淫らで堪らないと言うような表情に和の身体は興奮を強めました。


和「(ご主人様も受け入れてくれている…♥)」

そう思っただけで和の子宮はキュゥゥンと響き、疼きが一段と強くなってしまいます。
ドロドロとお腹の奥が蕩けていくようなその感覚に和はほぅと艶めいた吐息を漏らしました。
興奮混じりのそれは血管の浮き出たご主人様の肉竿へと絡みつきます。
浅黒く染まったご主人様の肌はまるでそれに悦ぶようにして微かに震えてくれました。
それがまた嬉しくなった和は舌の動きを早め、肉竿全体に唾液を塗りこむようにして動き出すのです。

京太郎「ほら、和。こっち向いて」
和「んひゅ…ぅ…?」

そんな和の耳に届いたご主人様の声。
それにふと視線を上にあげれば、いつの間にかご主人様はビデオカメラをその手に持っていました。
再び無機質なレンズが向けられるその感覚に和の身体に走るゾクゾクがまた強くなったのです。
火照った身体の中、そこだけがまるで冷水に浸されたような差は、しかし、決して嫌ではありません。
それが強い興奮が齎す快楽のさざなみである事を理解している和にとって、それは歓迎すべき事だったのです。

京太郎「綺麗に撮ってやるから…その分、エロく頼むぞ」
和「ふぁ…ぁい…♥」

そして…それ以上に和が歓迎するべきはご主人様が和に許しの言葉をくれた事でしょう。
さっきのような黙認ではなく、はっきりと和に「頼む」と言ってくださったご主人様には感謝の念が絶えません。
だからこそ、和はご主人様により気持ち良くなって貰おうと顔を動かし、首を傾け、オチンポの全身にねっとりと唾液を塗りこんで行きました。
それに合わせてご主人様のオチンポもピクピク震えて快感をアピールしてくれます。


和「(勿論…それはまだまだイケるほどではないんでしょう…♥)」

ご主人様の我慢強さは折り紙つきなのです。
ひどい時には和が数十回、下手をしたら百を超えるまでイき続け無ければ、射精してくれないのですから。
それはこうして口でご主人様にご奉仕する時だって、変わる訳ではありません。
しかし、それでもご主人様は舐める和の姿が気に入ったのか、そのオチンポはビキビキに張り詰め、完全に勃起しきってくれました。

和「(あぁ…♥なんて…逞しい…♥)」

その太さと大きさはさっきまでの比ではありません。
それこそ一回りから二回りくらい大きくなっているのですから。
密着している和にとってさらに大きく見え…それこそ高層ビルが目の前にそびえ立っているような迫力感じるのです。
勿論、それは錯覚に過ぎないと理解していますが…それでもその印象は決して揺らぎません。
和にとってご主人様のオチンポとはそれほどに偉大で、そして逞しいものなのです。

和「(何度見ても…凄すぎて…お腹の中とろけちゃいそうです…ぅ♪)」

勿論、ただ迫力を感じるだけならば和だってこんな風にはなりません。
しかし、それは和が世界で一番、愛おしい人の一部なのです。
友人たちだって投げ捨てても…独占したいと思うほど愛しい人の逞しさを感じて、発情した和が無事でいられるはずがありません。
ガチガチに勃起したご主人様のオチンポを見ているだけで和のお腹の奥はドロドロになってしまいます。


和「(でも…まだ…ダメなんですよね…♥)」

このまま一気に奥までオチンポに貫いて…そしてグチャグチャになったお腹をかき回して欲しい。
そう思う気持ちは和の中でドンドン強くなり、また愛液を滴らせます。
しかし、それに身を任せるにはご主人様の許可がないと出来ません。
こうやって勝手にむしゃぶりついてしまったとは言え…基本的に和はご主人様に従順な愛玩奴隷なのです。
どれだけセックスがしたくたって、勝手にする訳にはいきません。

和「(だから…まずはその気にしてあげないといけませんね…♥)」

ご主人様だって一度、イかせれば和にご褒美をくれる気になるはずです。
ご主人様はとても意地悪な人ではありますが、基本的には優しく暖かな京太郎君のままなのですから。
きっと頑張ってご奉仕した和をご褒美だと言ってベッドに押し倒してくださるでしょう。
その未来予想図だけでカァァと頭の中が赤くなり、和の腰がプルプルと震えてしまいそうになります。
まるで興奮だけでイキそうになっている自分を叱咤しながら、和は数分掛けてご主人様のオチンポをヌルヌルに染め上げました。

和「(これなら…もう大丈夫…です…♥)」

何処に触れてもクチュクチュと淫らな音が鳴ってしまいそうなくらい濡れたオチンポ。
反り返った肉刀の裏筋から今にも唾液が滴り落ちてきそうなその姿に和は内心で笑みを浮かべました。
ご主人様のオチンポがどれだけ大きくても、これだけ濡れていれば慣れた和にとってフェラするのは難しい事じゃありません。
逆に言えば…慣れていてもこれだけ濡らさないと口に入らないという事なのですが…まぁ、それは和にとって悦ばしい事なので問題ではないでしょう。
それよりもここで気にするべきは…ご主人様のさっきの言葉が今も有効かどうか確認する事です。


和「ご奉仕する時に…手は…使っても良いですか…?」
京太郎「ん…構わないぞ。その代わり…」
和「ひゃうっ♪」

「手を使うな」というご主人様の命令を再度、確認した和に、ご主人様は小さく頷きながらそう答えてくれました。
それに和が安堵を思い浮かべた瞬間、ご主人様の足がグッと和の太ももに押し当てられるのです。
そのままグイグイと足を押し付けるようなご主人様に逆らえず、和は後ろに倒れてしまいました。
まるで尻餅をつくようなそれも厚目のカーペットのお陰で痛くありません。
けれど、ご主人様に足で倒されたという事が和の被虐感をこれでもかと刺激して…堪らない気持ちにされるのです。

京太郎「こっちからでも見えるように股開けよ。じゃないと単調で詰まらないからな」
和「あぁ…っ♥ご、ごめんなさい…♪」

冷たいご主人様の言葉に、和はこれが普段と違うものだという事を思い出しました。
普段通りであれば…勿論、さっきのままご奉仕を続行してもご主人様は何も言わなかったでしょう。
しかし、今のご主人様は和の支配者であると同時に撮影者でもあるのです。
この淫らな交わりを記録し、残す作業をして下さっているご主人様に対して、さっきのそれはあまりにも単調過ぎたでしょう。
それを今更ながらに思い出した和は謝罪しながら股を開いたまま、そっとバランスを元に戻すのです。

和「これで…良いでしょうか…?」

所謂、M時開脚の状態でご主人様の足元に座る自分。
勿論、その格好は膝への負担が強く、あまり楽な姿勢とは言えません。
しかし、それを記録するご主人様が肯定し、そして興奮してくれるならば和は幾らでも頑張れる。
そう思いながら尋ねた和に…ご主人様は小さく首肯を返してくれました。


和「では…今度こそ…ご主人様のオチンポに…誓いのキスをしますね…♥」

言葉はなくとも頑張る自分を肯定してくれたご主人様に愛しさを湧きあがらせながら、和はそっとご主人様のオチンポに手を伸ばしました。
そのまま両手で包み込んだそれは血管がドクドクと脈打ち、和の肌にじっとりとした熱を伝えてきます。
火照った和の身体よりも数段熱いその肉棒は触れている手が汗を浮かべてしまいそうなくらいでした。
そんな手で作った筒からひょっこりと顔を出す亀頭に和はそっと唇を近づけるのです。

和「ちゅっ…♪」

そのまま亀頭に唇を触れさせた瞬間、真っ赤に腫れ上がった粘膜が微かに震えました。
まるで和のキスに感動したというようなその反応に和もついつい嬉しくなってしまいます。
そして、もっとご主人様に喜んで欲しくて…二度三度と鈴口に淫らなキスを繰り返してしまいました。
その度にチュッチュと甘いキスの音が部屋に広がり、和の興奮をさらに熱く滾らせるのです。

和「(それに…ご主人様も興奮して下さって…♥)」

亀頭に対して繰り返されるバードキスにご主人様は焦らされているように感じたのか、その先端から透明な粘液がプクリと漏れ出します。
所謂、先走りと言われるようなそれはキスを繰り返す和の唇にねっとりと絡みつき、糸を引きました。
それを反射的に舌で舐め取れば…和の脳に甘い感覚が突き刺さります。
勿論、本来ならば無味無臭のそれが甘いだなんてそんな事はありません。
しかし、それがご主人様が射精の準備を始めてくれたという証だと思うと…何の味気もないそれがまるでお菓子のように甘く思えてしまうのです。


和「(あぁ…♪もう…和は…我慢出来ません…っ♥)」

そのカウパーに和の我慢はまた一つ砕かれてしまいました。
もう少しご主人様とのキスを楽しんでいたかったのに、ついつい亀頭を咥え込んでしまうのです。
パクリと鈴口からカリ首までを唇の内側へと取り込むそれにご主人様の足が微かに震えました。
今までずっとキスされてきたのもあって、その口撃がいきなりに思えたのでしょう。
そんな愛しい人の素直な反応に和は胸中がまた蕩けるのを感じながら、ゆっくりと舌を動かし始めたのです。

和「(熱くて…ギンギンで…すっごく硬いです…ぅ♪)」

そうやってご主人様に触れる舌先からは堪らない熱が伝わって来ました。
皮という庇護膜に包まれていないむき出しになった粘膜はより強くご主人様の興奮を伝えてくるのです。
その上、血液が集まったそこは硬く張り詰め、和の舌を弾き返しているようにさえ錯覚するのでした。
そんなオチンポの逞しさに和は夢見心地に近い陶酔を覚えながら、ぴちゃぴちゃと舌を動かし、味わっていくのです。

和「(ご主人様のオチンポ…とっても美味しいです…♥)」

勿論、それは何か味がする訳ではありません。
しかし、そうやって口の中に含んでいるとご主人様にご奉仕している感が強くなっていくのです。
結果、和の胸中に強い陶酔が生まれ、それを『美味しい』と錯覚してしまうのでした。
偽りと言っても過言ではないその味に、和は分かっていながらも翻弄され、ついつい頬を緩ませてしまうのです。


京太郎「はは。チンポが美味くて仕方がないって顔だな」

そんな和を揶揄するようにご主人様はそう言葉をくれました。
からかうようなその言葉に、勿論、和のマゾヒスティックな部分がつい反応してしまいます。
その上…こうして美味しそうにご主人様のオチンポをしゃぶっている瞬間を今も記録されているのですから…堪りません。
M字に開いた足についつい疼きが絡みつき、何かを主張するようにモゾモゾと動いてしまいます。

京太郎「ほら、こっちにその視線を寄越せよ」
和「ふぁ…♥」

そうやって身動ぎする和にご主人様の声が突き刺さります。
興奮の所為か少しだけ暴力的になったその命令に従って、和はそっと上目遣いを送りました。
それにご主人様も興奮してくれたのでしょう。
和の口の中でオチンポがピクンと小さく反応するのが分かりました。
それについつい嬉しくなって舌の動きを早くすればご主人様の腰がほんの少し強張るのを感じます。

京太郎「あぁ…エロいぞ…」
和「はひゅぅ…♥」

ポツリと漏らすように、けれど、はっきりと和の事を褒めて下さるご主人様。
それに和のオマンコはキュゥゥゥと締まってしまうのです。
それに押し出されるようにして和の秘唇から愛液が染みだし、カーペットへとゆっくり落ちて行きました。
自分の恥ずかしい体液で家具を穢すというなんとも言えない背徳感に…和はまた胸を疼かせ、そして興奮を強めるのです。


和「はぷぅ…♥ちゅ…れろぉ…♪♪」

その興奮はまず真っ先に和の口へと伝わりました。
ご主人様のオチンポをしゃぶるその口は窄まり、口の粘膜をその逞しい肉棒へと這わせるのです。
今にもジュポジュポと音を立てそうなくらいに密着した口から淫らな音が漏れ出し始めました。
聞いているだけでも興奮してしまいそうなそれに和自身が我慢出来なくなっていくのです。

和「(もっと激しく…もっとエッチに…ぃ…♥)」

そうすればそうしただけご主人様も喜んでくれるのです。
一杯興奮して…そしてその分、後でご褒美をくれるのでしょう。
そう思っただけで和の身体は止まらず、舌をペロペロと這いずり回しました。
口の中一杯に頬張った亀頭全体をしゃぶるようなそれは…きっと何も知らなかった頃の和には出来ないものでしょう。

和「(でも…今はご主人様に一杯…エッチな事を教えてもらったんです…♥)」

こうして口に含んだままオチンポをしゃぶるやり方だってそうですし、その間に両手で肉竿を扱いているのもそう。
その力加減や上手な圧迫の仕方だって和はご主人様に教わったのです。
そのなんとも言えない陶酔感と幸福感に和の胸は思わずブルリと震えました。
特にその頂点で張った桃色の突起は激しく反応し、まるでオネダリをしているように動くのです。


京太郎「胸のほうが随分と物足りなさそうだな」

まるでその暖かな感情に我慢出来なかったかのようなそれにレンズを覗きこむご主人様も気づいてくれたのでしょう。
にやりとその頬を吊り上げながら、意地悪くそう言って下さいました。
けれど、ご主人様の手は一向に動かず、冷たく和を見下ろしているままです。
恐らくまだまだ和を焦らすつもりなのでしょう。
もしかしたら…和がご主人様を射精させるまで手を出さないつもりなのかもしれません。

和「(ご主人様の…意地悪…ぅ…♥)」

けれど、その意地悪さ加減が和にとって堪らないものでした。
本質的にはご主人様がとても優しく、和を気遣ってくれる人だと理解しているからでしょうか。
ギリギリのラインまで和を焦らすそのやり方に和は強い喜悦と屈服感を覚えます。
それらは胸の中で混ざり合い、本質的に負けず嫌いな和に何をされても良いとそう思わせるのでした。

和「(もう…和はご主人様に…征服されちゃったんです…♥♥)」

ただ、身体をマゾヒスティックに開発されただけではありません。
その心までもを和はご主人様に染め上げられてしまったからこそそう思えるのでしょう。
そんな自分に和の胸も熱くなり、もっとご主人様に悦んで欲しくなるのです。


和「(だから…そろそろ…本格的におしゃぶりしますね…♥)」

そう胸中で言葉を漏らしながら、和はゆっくりと顔をご主人様へと近づけていくのです。
自然、頬一杯に頬張ったその太くて逞しいものが和の中へと入って来ました。
舌の付け根を通り過ぎ、そのまま喉へと入り込むその感覚は紛れもなく苦しいものです。
普通であれば喉を通るはずのないそのサイズは和の気道を塞ぐのには十分過ぎるのですから。

和「(でも…その息苦しさが良いんです…♥)」

亀頭を咽頭へと通し、ご主人様の肉竿をそこで咥え込む和の胸からうっとりとした心地良さが湧き上がります。
それはきっとその息苦しさが、ご主人様のオチンポを飲み込んだ証だからなのでしょう。
和は今、本来であれば呼吸に使うはずの部分でさえも、ご主人様のオチンポを受け入れているのです。
もう身も心もご主人様に虜にされてしまった和にとって、それは気道を圧迫されているのではなく、ご主人様に気道まで満たされているというようにしか思えなかったのでした。

和「(だから…一杯…ご奉仕しますね…っ♪)」

こうしてオチンポをしゃぶっているだけでも和に堪らない心地良さをくれる愛しいご主人様。
それに胸中で言葉を浮かべながら、和はゆっくりと顔を前後させ始めました。
瞬間、和の唾液がオチンポへと絡みつき、ジュポジュポと淫らな音が響きます。
まるでセックスしているようなそれに和の子宮はブルリと震えますが、そこにはオチンポは届きません。
子宮が一番、大好きなオチンポはオマンコではなく、和の口に挿入されているのですから。


京太郎「良いぞ…随分、気分を出してきたじゃないか」

そう和の事を褒めるご主人様の目には明確な快楽が浮かんでいました。
本格的に始まったフェラチオに、ご主人様も強く感じてくれているのでしょう。
それは微かに乱れるご主人様の吐息からも良く分かりました。
それが堪らなく嬉しくなった和は太い肉竿部分に舌を這わせ、そのままレロレロと裏筋を舐めるのです。

和「(勿論…それだけじゃ…ありませんよぉ…♪)」

ゆっくりと喉から引き出された亀頭を和は決してそのままにはしません。
その舌先を尖らせて、カリ首の部分をじゅるると舐め上げるのです。
張り出した肉のエラをなぞるようなそれはご主人様の大好物でした。
そうやって和がご奉仕するだけで先端からカウパーを漏らすくらい感じてくれるのですから。

和「(それを…頬の粘膜に塗りたくって…♪)」

そのままカリ首を舐め上げようとすれば、顔を傾けなければいけません。
自然、和の頬の内側はご主人様の亀頭へと押し当てられ、その熱い先端をグチュグチュにするのです。
舌とはまた違った柔らかい粘膜の感触に、ご主人様も悦んでくれているのでしょう。
カリ首へのご奉仕も相まって、その腰はブルリと震え、和に快楽を伝えてくれるのでした。


和「(素敵です…とっても素敵…♥)」

美味しい先走り汁をご馳走してくれるだけでも嬉しいのに、素直に快楽を教えてくれるご主人様。
それを和は素敵と言う以外に表現する言葉を知りませんでした。
いえ…知っていたとしても、今の和はそれを胸に浮かばせる事は出来なかったでしょう。
そうやってご主人様にフェラしている間は呼吸が上手くいかず、自然と身体の中から酸素が薄れていくのですから。
頭も中もぼーっとし、思考が胡乱なものになっていくのが分かりました。

和「(でも…和は止めるつもりなんかありません…よ…♥)」

和にはもうそうやって胡乱になる思考と酸欠との違いが分からないのです。
だからこそ、和はそんな自分を厭う事はなく、ご主人様にご奉仕を続ける事が出来るのでした。
ですが、少しずつ息苦しささえ薄れていく中で、和の心に浮かぶのはさらなる奉仕への欲求でした。
ご主人様をさらに気持ち良くしてあげようとするそれを止める理由も和の中にはなく、口を窄めるようにして大きくバキュームを始めました。

和「ぢゅぅぅぅぅっ♪♪」
京太郎「くぅ…!」

頬の形が歪むのも構わない激しいバキュームにご主人様が微かに声を漏らしました。
その強張った腰も微かに前へと動きだし、和の咽頭をズンと突いたのです。
まるで和のバキュームに吸い寄せられたようなそれは、ご主人様がそれだけ興奮している証でしょう。
最早、自分の腰を押し留める事さえも難しいほどにご主人様は感じてくれているのです。


和「(あぁ…っ♪ご主人様…ぁ♥)」

身体が射精を求める動きをし始めた愛しい人の姿に和の胸はトクンと脈打ちます。
だって、それはそれだけご主人様が興奮してくれているだけではなく、和を求めてくれているものなのですから。
ご主人様専用愛玩奴隷の和を使って…射精しようとしてくれているのです。
その悦びはきっと…身も心も捧げるに足る人と出会えた女性にしか分からないでしょう。
まるで自分のレーゾンデートルが満たされるような堪らない感覚に、和は全てが報われたような気がするのでした。

和「(もっと…もっともっともっともっとぉぉ…っ♪♪)」

その感覚が欲しくて、和の口はさらに激しく蠢きます。
口全体を使ってご主人様にご奉仕するようにして、粘膜を密着させ、オチンポへと這わせるのでした。
無論、それが終われば再び咽頭を通過してのディープスロートです。
その長大なオスの証を半分以上飲み込むそれに和はさらなる酸欠へと追い込まれました。

和「(食道でいぃっぱい締め付けてあげますからね…♥)」

しかし、それでも身体はご奉仕を止めず、ご主人様のオチンポを食道で優しく締め付けます。
そのまま締め付けを楽しんでもらおうと微かに前後する和の動きに、ご主人様のオチンポは和の中でビクンと反応しました。
突然、喉の奥で暴れだすそれに変に神経が圧迫されたのか、反射的に微かな吐き気を覚えます。
ですが、それさえも今の和は陶酔の向こう側に投げ捨て、ご主人様への奉仕を続ける事が出来るのでした。


京太郎「和…次はパイズリだ」
和「(…え?)」

そんな和に届いたご主人様の言葉を和は最初、信じる事が出来ませんでした。
だって、それはこのフェラをもう止めろ、という事なのですから。
ご主人様のオチンポを…口全体で奉仕するような和のフェラに一体、何の不満があるのか和には分からなかったのです。
意地っ張りなご主人様がもうすぐ射精してしまいそうだと和に感じさせるほどその身体は昂ぶっているのに…気持ち良くないはずがありません。

和「…ぷぁ…ぁ…♪♪」

しかし、そう思いながらも、ご主人様のご命令に従わない訳にはいきません。
どれだけ意外で不満でも…それがご主人様の言葉であれば、和に抗う理由はないのです。
きっと…そうやって和のご奉仕を中断させたのも何か理由があるはず。
そう思いながらご主人様のオチンポから口を離した瞬間…和の頭はクラリとしました。

和「あ…れ…?」
京太郎「ほら、落ち着いて…こっちにもたれかかって良いからな」

微かに頭痛すら覚える和の身体は脱力感が染みだして、どうにもバランスが取りづらいものでした。
何処かふわふわとして力の入らないそれは絶頂感とも似ているかもしれません。
しかし、その気持ち良さはご主人様から与えられるアクメには到底、及びませんでした。
それに鈍い頭で疑問を覚える和をご主人様はそっと抱き寄せ、ベッドへと腰を掛けてくださったのです。


和「ひゃう…ぅん…♪♪」

そんなご主人様に向かって倒れこむ和の顔は自然と、その股間に近づいていくのです。
和の唾液で濡れた陰毛にべしゃりと頬が触れる感触がなんともこそばゆいですが、決して嫌ではありません。
それはきっと…和の視界の殆どを浅黒いオチンポが埋め尽くしているという事も無関係ではないのでしょう。
和の唾液でテラテラと光るそれは和にとって最高のご馳走であり、愛しい人の一部なのですから。

京太郎「夢中になりすぎ。もうちょっとで倒れそうだったぞ」
和「あ…ぅぅ…♪」

そう思った瞬間…その愛しい人は和の頭をそっと撫でてくれました。
労うようなその優しい手つきに和の口からは自然と声が漏れだしてしまいます。
まるで子どものように心から甘えるそれは妙に艶めいていました。
それはきっとこうして和を慈しんでくれるご主人様が嬉しくて…そして愛おしくて堪らないからでしょう。

京太郎「ま、それだけ夢中になってくれるのは男冥利に尽きる話だけどさ。でも、それで和が倒れたりしたら元も子もないし」
和「でも…♪」

そうやって奴隷である和の身を気遣って下さるのは勿論、嬉しいです。
それだけでさっきから胸が暴れっぱなしなくらい…ドキドキしているんですから。
ですが、和は普段からそうやってご主人様に与えられるばかりなのです。
こうしてその機会を与えられた時くらい、全身全霊でお返ししたいというのが偽りのない和の本音でした
特に今回はビデオカメラで撮影し、一生、残るものなのですから…普段より気合が入ってしまうのも致し方ないでしょう。


京太郎「和のフェラはすげー気持ち良いんだけどさ。頑張り過ぎてるのが分かるからそれに浸れないってのが課題かな」
和「ぅ…♪」

しかし、それでご主人様に心配させては元も子もない。
そんな簡単な事にさえ気づいていなかった和にご主人様は優しく言い聞かせてくれました。
そのままゆっくりと撫でるその手つきに和は何も反論する事が出来ません。
だって…結果的にはどうであろうと、和がやろうとしていたのはご主人様へのご奉仕だったのです。
それをご主人様が素直に受け取れなかった十分な理由がある以上、反論の余地などあろうはずがありません。
ですが、それでも申し訳なさは否定できず、和はご主人様の股間に顔を埋めながら、そっと目を伏せるのでした。

京太郎「それでも心苦しいって言うなら…呼吸が整った後で、パイズリしてくれると嬉しい」

そんな和を励ますようにご主人様は優しく言ってくれました。
何処か気恥ずかしそうにしながらも、しかし、はっきりと告げるそれに和の心臓はまたキュンキュンと唸り出します。
暴れる胸の奥で甘い疼きを走らせるその何とも言えない感覚に和は肩をブルリと震わせました。
自然、今すぐこの最愛のご主人様にご奉仕を再開したくなりますが、それはさっきと同じく自己満足の域を出ないものになってしまいます。
せめてもう少し呼吸が落ち着くまで待たなければ、またご主人様に心配を掛ける羽目になってしまうでしょう。

和「はい…♥和は…誠心誠意…ご主人様に…おっぱいでご奉仕します…♪」

それでもご主人様の言葉に肯定を返しながら、和は呼吸を整える事に専念しました。
今、こうしている間にもご主人様の興奮は冷め、一度はあがったはずの快楽のボルテージが下がっていくのです。
その逞しい肉の塊はまだまだ萎えはしていませんが、一秒ごとに射精が遠ざかっているのは事実でしょう。
文字通り一刻一秒を争う状態に焦燥感を感じながらも、さっきと同じ轍を踏みたくはない和は大きく胸を上下させて酸素を取り込んでいたのです。


和「では…そろそろ…再開させて頂きます…♥」

それから一分もした頃には大分、呼吸も落ち着きました。
勿論、まだそれは荒々しいものではありますが、興奮の所為だと誤魔化せなくはありません。
それにご主人様が望むパイズリの主体はあくまでも和のおっぱいであり、口は添え物に過ぎないのです。
最中に呼吸を整える事だって出来るのですから、コレ以上、ご主人様を放置なんて出来ません。

京太郎「あぁ…頼む」

そう思う和の前でご主人様は小さく頷きながら、その足を大きく広げてくれました。
さっきまで和の身体が崩れないようにしてくれていた支えが遠ざかるその感覚は少しだけ寂しいものです。
しかし、そうやって和が動きやすいように足を広げてくださったご主人様のご厚意を無駄になんてしたくありません。
それにご主人様が望むようにおっぱいでご奉仕をすれば…さっきよりももっとその身体を感じる事が出来る。
そう自分を励ましながら、和は自分の姿勢を正し、ご主人様の前で跪くのでした。

和「よいしょ…と…♪」

そのまま自分の胸を持ち上げれば、ズシンとした重さが手のひらに伝わってきます。
こんなに重いものが自分の身体に常にぶら下がっていると思うと不思議で仕方がありません。
その上、麻雀という座りっぱなしで肩が凝る競技をしているのですから、和の肩は常日頃からガチガチです。
しかも、男性にジロジロと見られた事は日常茶飯事で、女性に対しても変な嫉妬を呼び込むのですから、正直、あまり良い思い出はありません。


和「(でも…今の和はこれがあんまり嫌いではなくって…♥)」

ともすれば、コンプレックスにも近かった自分の一部。
それをここ最近、肯定する気になれたのはご主人様のお陰です。
『バストの大きな女性を発情させる』という奇妙にも程があるご主人様の能力に影響を受けたのが、全ての始まりなのですから。
今のこの関係を幸福感と愛しさを持ってして受け入れている和にとって、そこはもう厭う部位ではありません。
寧ろ、和の中でもとても誇らしい部位にランクアップし、今までの嫌な思い出も素直に受け止める事が出来るのでした。

和「ふふ…っ♪」
京太郎「ん…どうかしたのか?」
和「いえ…和はやっぱり…ご主人様の事を愛しているんだなって…そう思って…♥」

ご主人様と関わっただけで…コンプレックスも解消され、肯定的に受け止められる自分。
それは勿論、和がそれだけご主人様の事を愛しているからなのでしょう。
間違いなく最愛で唯一無二な人からの寵愛に身も心も蕩けてしまったからこそ…和はそれを受け入れる事が出来たのです。
つい一年前の和にとって…そうやって色恋沙汰で価値観すら変える自分なんて決して想像も出来なかったでしょう。
いえ、それどころか、主体性のない女性を情けなく思っていたはずです。

京太郎「…俺も和の事が大好きだぞ」
和「はい…♥とても嬉しいです…♪」

ですが…それでもご主人様に対する愛しさは一切、揺らぐ事はありません。
どれだけ無様でも、情けなくても、和はご主人様を心から愛しているのです。
それはきっと…永遠に揺らぐ事はなく、変わる事がありません。
最早、それほどまでに和はご主人様に、そしてご主人様の能力に絡め取られているのですから。


和「だから…和のエロおっぱいで…一杯、気持ち良くなってくださいね…♥」
京太郎「ぅ…」

瞬間、ご主人様が微かな声をあげたのはオチンポを谷間に差し込む和のおっぱいが気持ち良かったのか、或いは、和の淫語に興奮してくれたのか。
どちらかは和には分かりませんが…けれど、それが嬉しくて堪らないのは変わりません。
ご主人様の悦びはそのまま、和の喜びであり、そして悦びでもあるのですから。
そうやって和のバストに興奮してくれる様を見るだけで和の奥からまた愛液が染み出すのです。

和「どうですか…?和の胸…♪ご主人様にご奉仕する為に大きくなった…和のエロおっぱいの心地は…♥」

そんな愛液に負けないように和の口から飛び出す淫語は、決してご主人様を興奮させる為だけのものではありませんでした。
ご主人様に未来すら捧げようとしている和にとって、過去さえもご主人様の為にあるものなのですから。
きっと和のおっぱいが人並み以上に成長したのも、ご主人様とこうして結ばれる為だったのだと心から信じる事が出来るのです。
勿論、それは重苦しく、ともすれば、男性に引かれてしまう言葉なのでしょう。
しかし…きっとご主人様はそれを受け止め、悦んでくれる。
そう信じているからこそ、和はそうやってエッチな言葉を紡ぐ事が出来るのです。

京太郎「あぁ…こうして挟まれているだけで…蕩けそうだ。まるで…乳マンコだな」

そして、ご主人様はそんな和の信頼に応えてくれました。
何処かうっとりとしたものさえ感じさせるその姿に和の胸は強い喜悦を浮かばせます。
その言葉だけでも嬉しくて仕方がないのに、疑う余地すらないくらい心地良さそうにしてくれているのですから。
そんなご主人様にまた愛しさを強めた和は両脇から腕をバストへと寄せ、谷間のオチンポをぎゅっと締め付けるのです。


和「じゃあ…こうしたら…もっと蕩けそうになりますか…?」
京太郎「あぁ…柔らかくてむっちりした肌が張り付いて来て…気持ち良いよ」

左右からギュっと圧力を掛け、二つのバストを密着させるような和の仕草。
それを敏感なオチンポで受け止める感覚は気持ち良いのでしょう。
ご主人様は気持ち良さそうな声を出しながら、和の頭をそっと撫でてくれました。
それに和の頬が綻んだ瞬間、ご主人様は再び和にビデオカメラのレンズを向けるのです。

京太郎「それに何より…こうして見てると…寄せられた谷間がすっげぇエロくて堪らないな」
和「はぅ…ぅ…♪」

そうやって和を褒めるご主人様の言葉はきっと本心なのでしょう。
そのオチンポはピクピクと震えて、和に興奮を伝えてくれていました。
ご主人様曰くパイズリよりもフェラの方が気持ち良いらしいですが、さりとて決して今のこれが気持ち良くない訳じゃないのでしょう。
少なくとも和の谷間でオチンポが熱くなる程度にはご主人様も興奮してくれているのです。

和「(しかも…それをご主人様に撮られていて…ぇ…♥)」

今もこうして和に向けられている無機質なレンズは胸を寄せる和の姿も余すところなく記録しているのです。
寄せたおっぱいの先っぽで乳首がピクピクと反応しているのも、汗と唾液で谷間がネチャネチャといやらしい音を鳴らしているのも全て撮られているのでした。
そう思うだけで和の身体は撮られている事への興奮を浮かべ…ジュンと蕩けるように熱くなってしまうのです。
そしてその熱は和の身体をさらなる欲情へと追い立て、オチンポへのご奉仕をまたエスカレートさせるのでした。


和「じゃあ…もっとエッチな和を撮らせてあげますね…♥」

そう言いながら和はゆっくりと挟み込んだ腕を動かしました。
自然、腕によって寄せられ作られた谷間も動き、ニチュニチュといやらしい音を鳴らします。
その音に合わせて谷間に収まりきらなかった亀頭がゆっくりと顔へと近づいてくるその光景はとっても淫靡で堪りません。
こうして見ているだけでも思わず咥え込み、心ゆくまでその逞しさを味わいたくなるのです。

和「はぁ…♪ご主人様のやっぱり逞しいです…♥」

しかし、今の状態でそんな事をしてしまったらまた酸欠になりかねない。
そう自分を抑えこむ和の胸をご主人様のオチンポは跳ね除けていました。
どれだけ柔肉を寄せても怯むことのないその硬さと熱に和もドキドキしてしまいます。
口腔で感じるそれも素晴らしかったですが、こうして胸で感じる感触も決して見劣りするものではありません。
いえ、寧ろ、快感という意味ではこちらの方がよっぽど素晴らしく思えるのです。

和「和のエロ乳は一杯ご主人様に開発されちゃったから…ご奉仕しているのに…感じちゃってます…ぅ♥」

それは勿論、ビリリと微かに走る電流程度のものでしかありません。
その量も激しさも決して大きなものではないのです。
しかし、和の興奮を昂ぶらせるのには、それで十二分でした。
ご奉仕なのに、パイズリなのに…自分もまた気持ち良くなっている。
その淫らさに和の興奮は跳ね上がり、背筋をブルリと震わせてしまうのです。


京太郎「最初から和のおっぱいはエロエロだったと思うけどな」
和「そんな事ありません…っ♪」

そんな和に揶揄するように言いながらご主人様の手は和の頭を撫でて続けてくれるのです。
それに身体がふにゃりと蕩けそうになる自分を和は必死に押し留めました。
ここで脱力してしまえば、ご主人様に満足して頂く事なんて夢のまた夢なのですから。
さっき心配を掛けてしまった分、ご主人様に悦んでいただきたい和にとってそれは決して許容出来るものではなかったのです。

京太郎「その割りには最初から胸でイッてたじゃないか」
和「そ、それは…ご主人様の能力の所為で…ぇ♥」
京太郎「言い訳するなって」
和「あひぃっ♪」

そう言葉を返す和の乳首にご主人様の指が触れました。
そのままキュっと抓るその刺激に和の口から悲鳴めいた声が飛び出します。
それは勿論、ご主人様の愛撫が嗜虐的過ぎて痛かったなんて事はありません。
寧ろ、絶妙な力加減で摘まれたそこはビリリとした快楽と共に熱を撒き散らすのです。
欲情とはまた違ったそれは何とも言えない満たされた感覚が強いものでした。

和「(だって…そこは…和がずっと触って欲しかった部分なんです…っ♥)」

興奮を示すようにピンと張った和の乳首。
そこはもうさっきから疼きっぱなしで、刺激を求めるようにピクピクとしていたのです。
特にパイズリをし始めてからはその傾向がより顕著で、気を抜けば自分で摘んでしまいそうでした。
それほどまでに疼いた場所を愛撫される感覚に和の身体は簡単に反応し、満足感混じりの興奮を湧きあがらせるのです。


京太郎「今だって乳首摘んだだけで腰まで震えさせて思いっきり善がってるだろ」
和「ひぅ…ぅ…♪」

そんな和の反応をご主人様が見逃すはずがありません。
とっても意地悪な声でそう指摘してくれるのです。
さっきまでの優しい姿からは想像も出来ないその姿に、和の身体は被虐感と興奮を強めました。
ご主人様の方も和を求めるようにして再び興奮の『スイッチ』を入れてくれている。
そう思うだけで和の思考はうっとりと蕩け、このまま何もかも身を委ねたくなってしまいました。

京太郎「ほら、手が止まってる」
和「ひぐぅ…っ♪♪」

しかし、嗜虐的な本性を顕にし始めたご主人様がそれを許すはずがありません。
瞬間、ご主人様は和の乳首を強く摘みあげ、指の中で微かにひねるのです。
まるでオモチャか何かに対するような容赦と遠慮の無いそれに和の口から被虐感混じりの嬌声が漏れました。
それにご主人様も満足したのか、和の乳首から手を離し、再び記録へと専念してくれます。

和「(でも…こんな…乳首…中途半端に疼いて…ぇ…♥)」

ご主人様の愛撫はとても気持ちの良いものでした。
しかし、だからこそ、イく事もないまま途中で止められたのはとても辛くて苦しい事だったのです。
ジンと乳首の中で響くような熱はそのまま欲求不満へと変わり、乳首の中でグルグルと蠢くのですから。
そんな和にとって谷間から感じる快感はもう弱々し過ぎるものであり、欲求不満を掻き立てるだけのものでしかありません


和「ごめんなさい…♪ご主人様…ぁ♥」

そんな欲求不満に突き動かされるように和の胸は再び動き出しました。
けれど、それはさっきよりも数段強く、そして激しいものです。
まるで自分のおっぱいを性処理の道具のようにして扱うような遠慮も容赦もないものでした。
自然、谷間から感じる快感が強くなり、乳房の奥に突き刺さるのです。

和「(でも…これじゃ満足出来ない…ぃ…♪♪)」

勿論、それはさっきに比べれば遥かに気持ちの良いものでした。
しかし、和は一瞬ではあれど、これとは比べ物にならないほど気持ち良くされたのです。
その事実が和の身体に絡みつき、さっきまで我慢出来ていたはずの事が少しずつ出来なくなって行きました。
頭の中に巣食う快楽を求める思考を排除する事は出来ず、今にも口からオネダリの言葉が飛び出しそうになります。

京太郎「は…ぁ…やれば出来るじゃないか…」
和「は…ん…っ♥」

ですが、それを曲がりなしにも我慢出来たのはそんな和をご主人様が褒めてくださったからです。
和のパイズリに感じるように声を滾らせながら、短く、けれど、熱く褒めてくれたのです。
そんなご主人様の期待を和が裏切れるはずがありません。
せめてご主人様が射精して下さるまではその欲求を抑えこもう。
再びそう心に決めながら、和は腕を一生懸命に動かしてご主人様にご奉仕するのです。


和「(右に…左に…そして…前に…後ろに…ぃ…♥)」

おっぱいによる奉仕は口よりも単調なものになりがちです。
基本的に『扱く』や『押し付ける』と言った動作しか出来ないのですから当然でしょう。
口をすぼめたり、舌を動かしたり、歯を立ててみたりと様々な動作を組み合わせる事の出来るフェラにはどうしても一歩劣るのです。
しかし、それがバリエーションを作る事の出来ない事を意味するかと言えば決してそうではありません。
胸という広々とした部分でオチンポを挟み込むそれは多少、身体を動かしても問題ないのですから。
実際、和は右へ左へと姿勢を傾けながら、パイズリしていますが、ご主人様のオチンポが谷間から外れる事はありませんでした。

京太郎「随分と上手になったな…誰に仕込まれたんだ?」

そんな和にストレートな賛辞を送りながら、ご主人様がそう尋ねてくれました。
勿論、それは…ご主人様以外の誰でもありません。
和が身体を重ねたのはご主人様だけであり、そしてこれからもそうなのですから。
未来永劫、所有物になる事を誓った和にとって、ご主人様以外の誰かなんて有象無象に近いのですから。

和「ご主人様…です…♥和は…ご主人様に一杯、エッチな事を教えてもらって…エロ愛玩奴隷になったんです…ぅ♥」

けれど、それをわざわざこうして尋ねてきたという事は、和の返事を記録したいのでしょう。
本当に和が心からご主人様のものになったという証を残しておきたいのです。
そんなご主人様の企みに気づきながらも、和はそれに素直に従いました。
それは勿論、和もそれを望んでいたからです。
ご主人様に一杯エッチなアピールをする淫らな和を永遠に保存して欲しいという気持ちは和の胸にも…ううん、子宮にもあったのでした。


和「和は…おっぱいセックス…大好きです…♥おっぱいで…ご主人様にご奉仕するの…大好き…ぃ…♥」
京太郎「そう…か」

だからこそ、再び漏れ出す和の淫語にご主人様の声が微かに上擦りました。
こうして興奮を高めた今、和の淫語はご主人様に効果的なのでしょう。
実際、谷間に埋められたオチンポはビクンと跳ね、和に快楽を伝えます。
そんなご主人様の姿に和もついつい頬を緩め、蕩けた笑みを浮かべてしまうのでした。

和「ご主人様は…どうですか…?和とのおっぱいセックス…気持ち良いですか…?」
京太郎「あぁ…ニチャニチャっていやらしい音鳴らしながら扱かれるの…気持ち良い…」

再び尋ねた和に答える声は扱き始めた頃よりもうっとりとした心地が強いものでした。
衝動を我慢し続けた和の愛撫がご主人様の我慢を本格的に蕩けさせ始めているのでしょう。
その腰もピクピクと揺れて、先端からはカウパーが溢れっぱなしです。
可愛らしいと言っても過言ではないご主人様のその姿に和の口もゆっくりと開きました。

和「和も…和もぉ…♥気持ち良くって…もう胸が幸せになっちゃってるんです…ぅ♪」
京太郎「チンポを挟んでいるだけなのにか?」

瞬間、漏れだす和の声はご主人様に負けず劣らず陶酔を強めたものでした。
いえ、和を揶揄するように返すご主人様よりも、遥かにうっとりとしているのかもしれません。
しかし、それは決して和にとって情けなく感じるものではありません。
寧ろ、そうやって大きな興奮と少なくない快感を得られる自分の事を褒めてあげたくなるのです。
だって、それは愛玩奴隷として調教され、ご主人様に愛されるに足る淫らな奴隷に近づいている証なのですから。


和「はい…っ♥ご主人様のオチンポ挟んでいるだけで…和のオマンコはもう濡れ濡れで…ぇ♥」
京太郎「そんなの最初っからだろ」

そんな和の言葉にご主人様は意地悪くそう返してくれました。
何処か突き放すようなそれは、ご主人様に会う前からノーパンノーブラで…愛液垂れ流しであった和の事を知っているからなのでしょう。
実際、ご主人様の前で服を脱いだ時にはもう太ももに染み出すまで濡れ濡れだったのですから、否定なんて出来ません。
それに知られている事そのものは恥ずかしくても…そんな自分が誇らしくもあるのですから否定する必要なんてないのです。

和「そんな和は…愛してもらう前から発情してびしょ濡れになっちゃう和は…お嫌いですか…?」
京太郎「そんな訳ないだろ」

何より、ご主人様はそんな和を愛してくれている。
そう思いながらも尋ねた和に、ご主人様は思っていた通りの言葉をくれました。
そこには分かっているのにそんな風に確かめた和への鬱陶しさなんて欠片もありません。
ただただ和への愛情を伝えるように、短く、そしてはっきりと否定してくれるのです。

京太郎「大好きだから…こうして動画を撮ってるんだぞ」
和「ふふ…♪そう…ですね…♥」

とは言え、明確にそれを言葉にするのは恥ずかしいのでしょう。
ご主人様は和に向かってレンズを向けながら、そっとその視線を反らしました。
ほんの僅かに和の顔から逃げるようなそれに和はつい笑みを浮かべてしまいます。
それは嬉しさと…安堵と…そして…可愛らしいご主人様への愛しさが混ざり合ったもの。
今の和が浮かべられる中ではきっと最高のものであろう笑みを…ご主人様に向けていたのです。


京太郎「まったく…」
和「ひゃんっ♪」

しかし、ご主人様にとってそれは悔しい事だったのでしょう。
呆れるようにそう言いながら、ご主人様が微かに腰を動かし始めました。
ベッドのしなりを利用して腰を前後するその動きに従って、和の胸の中でもオチンポが動き出すのです。
その動きは決して激しくも素早い訳でもありません。
しかし、今まで受け身で在り続けたオチンポの突然の反抗に和はつい驚きの声をあげてしまったのです。

和「もぉ…暴れん坊なんですから…♥」
京太郎「いい加減…我慢出来なくなってきたからな…!

そう言いながら腰を揺らすご主人様に和は身体はビリリと快感を感じました。
今までの快感よりも数段強いそれはきっとご主人様が和のことを求めてくれているからなのでしょう。
勿論、お互いに動けばその刺激は単純に二倍になるという事も少なからず関係しているのは否定しません。
ですが…それ以上に和にとって重要であったのはご主人様が動いてくれているというその一点でした。

和「これ…本当にセックスです…♥おっぱいで…ご主人様とセックスしてます…ぅ♥」

そう。
そうやってお互いに求め合い、動き合うそれは和にセックスを彷彿とさせるのです。
さっきのような意味も良く理解していない淫語などではなく…心からそう思える行為に和は心を震わせました。
勿論、セックスというには和のおっぱいは性器でないなどの違いは少なからずありますが、今の和にとってそれは些細な違いです。
ご主人様が「乳マンコ」と褒めてくれた和の淫らな部位でお互いに気持ち良くなっているのですから、それはセックスなのでしょう。


京太郎「和は本当にセックスが大好きだな」
和「はい…っ♪和は…ご主人様とするセックスが大好きです…♥」

揶揄するように言うご主人様の言葉に和は小さく首肯を見せながら答えました。
その言葉は決して嘘偽りのない本心からのものです。
和にとってご主人様とのセックスは世界で一番、素晴らしく、そして尊い行為なのですから。
お互いに求め合い、満たし合い…そしてとても幸せで…蕩けてしまうそれは和の人生を歪め、そして正してくれたのです。
勿論、それが持つ『子孫を残す』という本来の意味は、まだお互いに社会的に未成熟な為に達成出来ません。
しかし、何れはそれも何れは視野に入ってくると信じられるセックスを和は厭うはずもなく、こうして素直に頷く事が出来たのです。

和「こうやっておっぱいで挟んでいる時も…ずっとご主人様とのセックスの事考えてます…ぅ♥ううん…今だけじゃありません…っ♪
和「学校でも…家でも…外でも…誰といる時でもずっとずっとご主人様にセックスしてもらう事を考えてる…淫乱メス奴隷なんです…ぅ♪♪」
京太郎「く…」

そんな和が漏らすのはご主人様を興奮させる為の淫語です。
何れ、ご主人様がこの動画を見た時にオチンポをシコシコ出来るように、頭で精一杯、考えたそれにご主人様は小さく声をあげてくれました。
それに子宮の奥が強く疼きながらも、肌が震えるほど嬉しいのは和の言葉には嘘偽りなんてないからです。
和は本当に何時だってご主人様とセックスする事を内心、考えて生活しているのでした。
咲さんやゆーきと居る時だって、部活で麻雀をしている時だって和は何時でも…ご主人様の事ばかり想っているのです。

和「一皮剥けば…ご主人様にラブラブレイプしてもらう事しか考えてないくらい…和は淫乱になったんですよ…ぉ♥」
京太郎「なら、その責任をとってやらなければいけないな」

何処か誇らしげにそう言う和の頭にご主人様は再び手を置いてくれました。
淫乱でどうしようもないメス奴隷の和を…ご主人様は変わらず愛玩奴隷として可愛がって下さるのです。
そんなご主人様への愛しさに和の顔はふにゃりと蕩けてしまいました。
きっとひだまりの猫のような幸せそうなその表情もまたカメラに撮られてしまっている。
そうは思いながらも和は表情を引き締める事なんて出来ず、ご主人様の前で強い陶酔に満たされていました。


京太郎「でも、その前に俺をイかさないと…ご褒美だってやれないぞ」
和「はい…っ♪」

けれど、何時までもそうやっている訳にはいかない。
それを感じさせるご主人様の言葉に和は緩みがちになっていたおっぱいのピストンをまた激しくしていきます。
しかし、それだけであればご主人様は気持ち良くなれても、射精するのにはまだ時間がかかってしまう事でしょう。
時折、身体がとろけた所為で緩みがちになりながらも動き続けたつもりですが、その程度ではご主人様がイけません。
実際、ご主人様が射精する予兆だってまだまだ現れてはおらず、和の中で頻繁に震える事だってないのですから。

和「(だったら…もっとエロくするまでです…っ♪)」

そう思いながら和は腕と背筋の角度を変えました。
それまでの前屈気味から後ろへと下がるそれにご主人様のオチンポが谷間の奥深くから前へと引きずり出されます。
そのまま乳輪近くにまで到達したそれに和は躊躇なく圧力を掛け、左右からぎゅっと押しつぶしました。
自然、乳輪の中央でピンと張る乳首がご主人様のオチンポに触れ、コリコリとその逞しい裏筋と擦れるのです。

和「どうですか…和のエロ乳首ズリ…ぃ…♥」

その声が微かに上擦っていたのは、それが和にとっても気持ちの良いものだったからです。
元々、さっき摘まれた事で、和のそこはとても疼き、そして敏感になっているのですから。
そんなもので熱いオスの塊を扱けば、それだけで和の腰がピクピクって反応してしまいます。
乳房の奥から一気に下半身へと降る快楽の波はそれほどまでに大きかったのでした。


京太郎「さっきよりはマシだな…良いぞ…」
和「んふ…ぅ…♪」

そんな和に答えるご主人様の声はさっきよりもご主人様然としたものでした。
それに被虐的な自分が震えるのを感じながら、和は自分の選択が間違っていなかった事を悟ります。
ならば、後はこのままの路線で突き進み、ご主人様を射精へと導く事が和にとっての最優先事項でしょう。
そうすれば…ご主人様のご褒美を頂けるのですから…躊躇なんてしている暇はありません。

京太郎「和が乳首を使ってまでパイズリする姿なんてきっと誰も想像していないだろうな」
和「やぁ…♪い、言わないでください…ぃ♥」

けれど、ご主人様は和を邪魔するようにそうやって意地悪な言葉をくれるのです。
和の弱い部分…特に恥ずかしい部分をグリグリと刺激するそれに和の動きが鈍りそうになりました。
それは決してご主人様の言葉が嫌だったからではありません。
そうやって羞恥心を刺激されると…必死になって押さえ込んでいるラブラブレイプへの欲求が止まらなくなりそうなのです。
結果、それを押さえ込む為に和は身体を強張らせ、ご主人様に付け入らせる隙を作ってしまうのでした。

京太郎「いや、学校の男連中は皆、そうやって妄想してるかもな。何せ、和は学校一のオナペットだし」
和「そんなの…そんなの…知りません…ぅっ♪」

揶揄するようなご主人様の言葉は正直、怖気を走らせるものでした。
ご主人様の脳裏で犯されるならばともかく、誰かのオナニーに自分が使われているだなんて嫌悪感以外の何者も抱けません。
つい快楽とは違う寒気が和の肩を包み、ブルリと身体が震えてしまうのです。
今にもご主人様に抱きしめて欲しくなるほどの空恐ろしさに和は反射的に口を開きました。


和「和は…ご主人様のものですから…ぁっ♥和の心に…身体に触れて良いのはご主人様だけなんです…っ♥」
和「他の誰の頭の中で乱れようと…それは所詮、偽物でしかありません…っ♪♪」
京太郎「う…」

そのまま言い逃げするように和はご主人様の亀頭に食いつきました。
もうそんな恐ろしい事は言わないで欲しいと訴えるように、和は舌を這わせるのです。
今までの柔らかなパイズリの刺激に慣れていたご主人様の亀頭はそれに耐え切れなかったのでしょう。
ビクンとその腰を跳ねさせ、亀頭までブルリと震えました。
タガが崩れ始めた事を感じさせるその反応に、和は内心、笑みを浮かべます。
後は…このまま一気に責めればご主人様があんな意地悪な事を言う余裕はなくなる。
それに背を押されるようにして、和はグイグイとオチンポを奥へと咥え込んでいくのでした。

和「(勿論…その間も…ちゃんとパイズリはし続けて…♪)」

クチュクチュと音を立てておっぱいを揺するその動きは、カリ首までを飲み込む和の顔にペチペチと柔肉がぶつかる事を意味していました。
しかし、和はそれに怯む事なく、おっぱいマンコとお口マンコという二つの性器を休みなく動かし続けるのです。
それにご主人様は断続的にオチンポを震わせ、和に追い詰められている事を教えてくれるのでした。

京太郎「和…ぁ」

瞬間、聞こえてきたご主人様の声はとても情けないものでした。
何処か和に対して縋っているようにも聞こえるその声は到底、さっきまでご主人様然としていたようには思えません。
しかし、和がそれに幻滅したりする理由なんて何処にもありませんでした。
だって、和は本当のご主人様が…京太郎君がとても優しくて穏やかな人であると知っているのですから。
そんな彼もまた大好きな和にとって、そちらが強く現れたところで幻滅などするはずないのです。
寧ろ、そうやって強い自分を維持できなくなるほど和のパイズリフェラで乱れてくれているご主人様に胸が高鳴り、一人でイってしまいそうになりました。


和「(でも…まだダメ…ぇ♥まだ…ダメですよ…ぉ♪)」

勿論、一人でイッたところで何のデメリットもありません。
心とおっぱいで至るオルガズムは気持ち良くはありますが、決して身体から力を奪うような暴力性はないのですから。
イッたところで和がこのおっぱいセックスを止める事はないでしょう。
しかし、ご主人様ももうすぐイキそうなくらいにまで追い詰められているのを見て、一人でイくだなんてあまりにも寂しすぎるのです。
どうせなら…ご主人様が射精する瞬間に合わせて…一緒に絶頂へと至りたい。
そう思う和はまたおっぱいを動かす速度を早め、口をぎゅっと窄めるのです。

京太郎「はぁ…はぁ…っ和…っ」

それにご主人様が熱い声で答えた瞬間、オチンポがビクンと跳ねました。
根本から跳ねるその動きに合わせるようにして、オチンポは一回り大きくなるのです。
元々、逞しくて堪らなかったオチンポが見せる突然の反応に、和の顎は外れてしまいそうになりました。
しかし、それでも和はフェラを止めるつもりはないどころか…寧ろより激しくご主人様にご奉仕し始めたのです。

和「(射精して下さい…♪♪一杯…一杯、射精してぇ…っ♥)」

和に一杯、気持ちの良いものを、愛しいものを、素晴らしいものをくれたご主人様。
その恩返しの一環として、その射精を気持ちの良いものにしようと動く和にオチンポはブルブルと震えてくれました。
まるで和のご奉仕に対して必死に我慢しようとするその姿は、凶悪な外見からは想像も出来ないくらいに可愛らしいです。
それに胸中でだけ蕩けた笑みを浮かべながら、和はエロおっぱいを激しく上下させるのでした。


和「(ブルンブルンって…パンパンって…一生懸命…おっぱいセックスしますから…ぁ♥)」

それはもうご主人様の腰と和の顔にぶつかるほどの勢いになっていました。
自然、柔肉はそれにパンパンと乾いた音を鳴らし、和の鼓膜を震わせるのです。
まるで本当にセックスしているような肉の弾けた音に…和ももう堪りません。
快楽を求めるようにカクカクと前後に動く腰の奥で…和の子宮はキュゥゥと締め付けられたのです。

和「(もう…和…和イキます…っ♥イッちゃい…ますよ…ぉ♪)」

不満混じりの子宮の律動はきっとおっぱいでだけイく事への抗議の意味を込めているのでしょう。
和の子宮はもうそれほどまでに疼き、強い欲求不満を感じているのです。
しかし、それは和にとって、おっぱいセックスを止めるような理由には決してなりませんでした。
いえ、寧ろ、そんなオマンコに早くご主人様のオチンポを突っ込んで貰う為に、和はご奉仕へと熱中していくのです。

京太郎「和…もう出るから…!最後は…顔に…っ」
和「んふぅ…っ♥」

そんな和の前でご主人様は切羽詰まった甘い声をあげてくださいました。
逞しい腰をブルブルと震えながらのそれは、今にも射精してしまいそうなくらいご主人様が追い込まれている事を和に教えてくれるのです。
それに甘い吐息を漏らしながらも、和の口はオチンポからは離れません。
勿論、ご主人様が和にザーメンをぶっかけたがっている事くらいちゃんと伝わってきています。
しかし、和はご主人様が我慢出来るギリギリのラインを理解しているのでした。


和「(だから…ギリギリまで…ジュポジュポしますね…♥)」

だって、そうした方がご主人様は気持ち良いはずなのです。
射精する限界までフェラされながらおっぱいセックスしていた方が幸せなのですから。
ご主人様に一杯、素晴らしいものを貰っている和にとって、それは決して軽視出来るものではありません。
ご主人様の命令を一時、無視する事になったとしても、最高の射精をして頂こうと舌を這わせ、バストを跳ねさせるのです。

和「(そろそろ…射精しますよね…っ♪ほらぁ…3…2…1…ぃぃ…っ♥)」
京太郎「うあ…ぁっ!」

そうカウントダウンした最中、ご主人様の口から声が漏れました。
それに合わせて和が口を離した瞬間、先端から白い粘液がビュルビュルと飛び出してくるのです。
まるで蜘蛛の糸のように切れ間のないその粘液の勢いは凄まじく、和の顔どころか髪にまで降りかかるくらいでした。

和「ふあ…ぁ…あったかい…ぃ…♪」

しかし、和はそうやって穢される感覚に強い幸福感を感じていました。
ベタベタと張り付く粘液は熱く、そしてゼリーのように濃厚で…張り付いた部分から中々、垂れて来ないのに。
鼻の奥に絡みつくようなイカ臭さを撒き散らしながら、和の大事な髪を穢しているのに。
和はまったくそれを厭う事はなく、寧ろ、白濁液に清められているという言葉さえ胸中に浮かんで来るのです。


和「(だって…これは…ご主人様のザーメンなんです…♥)」

それはご主人様が気持ち良くなってくれた証というだけではありません。
そうやって撒き散らされる精液は、ご主人様から放たれるオスの匂いをこれでもかとばかりに濃縮したものなのですから。
愛しい人の匂いの詰まったそれをマーキングのようにぶっかけられたら…きっとメスなら誰だって幸せになってしまうでしょう。
少なくとも、まるで他の有象無象の匂いを削ぎ落とし、自分だけのものにしようとしてくれているような濃厚な匂いに和は胸をときめかせ、そしてイッてしまいました。

和「もっと…ぉ…♪もっと射精…ますよね…♥」
京太郎「く…ぅぅ…!」

その濃厚で幸せな匂いがもっと欲しい。
そんな欲望に取り憑かれた和の胸はまた本格的に動き出し、ご主人様のオチンポを扱き上げるのです。
乳房で亀頭が隠れるのも構わずに左右別々の動きを見せるそれにご主人様は呻きながらまた射精の勢いを強めてくれました。
それに和は笑みを蕩けさせながら、何度も何度もおっぱいを揺すり、精液をオネダリするのです。

和「凄い…です…っ♥ご主人様…ぁ…ぁ♥」

そしてその度にご主人様は臭くて熱い精液を和にプレゼントしてくれました。
その勢いは衰える気配を見せず、扱けば扱いただけ飛び出してくるのです。
あの小さな陰嚢の中に詰まっていたとは思えないその勢いと量に和は思わずそう呟きました。
うっとりとした陶酔混じりのそれに合わせて絶頂感を這い上がらせる和の背筋も震え、快感が脳へと突き刺さります。


京太郎「はぁ…は…ぁ…ぁ」

しかし、一分もした頃には流石に精液の勢いも弱まり、先端から染み出すようなものになっていました。
それが不満だとばかりにおっぱいを押し付けても、ご主人様のオチンポは震えるだけで精液を放ってはくれません。
どうやら本当にここで打ち止めになってしまったのでしょう。
それは寂しいですが…和の顔はもう精液でベトベトになっているのです。
寂しさや疼きを訴えるよりも先に、それだけ射精してくださったご主人様の事を労うべきでしょう。

和「はむ…っ♪」

そう思いながら和が再びご主人様のオチンポに吸い付けば、微かに残ったザーメンの味が伝わって来ました。
微かに苦味を混じらせたそれは、しかし、和にとってはカウパー以上に甘ったるいものなのです。
まるで幸せという感情を煮詰めて作ったようなその甘さに和の胸はドロリと蕩けてしまいました。
胸の奥の空洞を幸福感で埋め尽くされるようにも思えるその感覚に和は後押しされるようにしてジュルリと舌を這わせるのです。

京太郎「あぁ…っ」

それにご主人様が可愛らしい声をあげるのは、そこが射精後の敏感な粘膜だからでしょう。
イッた直後に敏感になるのは別に女性だけの専売特許ではないのです。
ご主人様がどれだけ性豪と言っても男性である以上、イッた直後の亀頭を舐められれば反応するのが当然。
そして、和にとって可愛らしい声をあげるご主人様の姿は愛しいものでした。
結果、和はご主人様は辛いかもしれないと理解していながらも亀頭をペロペロと舐めてしまうのです。


和「(後は…その奥のも…吸い出してあげますからね…♪)」

それが終わった後は勿論、バキュームです。
精管に残った精液を一滴残らず吸い出すように和は思いっきり口を窄めるのでした。
それにヂュルルルルと何とも耳に絡む音が鳴り響きますが、和はもうそれに気恥ずかしさを感じる事はありません。
そうやって痴態を録画される事への気恥ずかしさを駆逐するくらいに胸の中の幸福感が大きかったのです。

和「はふ…ん…♪」

何より…ご主人様のへの感謝の意を示すお掃除フェラに手を抜きたくはない。
そう思いながら一生懸命、ご主人様の亀頭を綺麗にし終わった頃には和の顔からはゆっくりと精液が滴り落ちていました。
それらは白い膜を張るようにしてゆっくりと垂れ下がり、和の胸の谷間へと集まっていくのです。
それは折角、綺麗にしたオチンポがまた精液で汚れてしまった事を意味していました。
けれど、それに嫌なものばかりを感じる訳ではありません。
それは、亀頭から口を離した瞬間、和から漏れ出た吐息を聞けばすぐに分かるでしょう。
甘く幸福感混じりのそれは、再びご主人様のオチンポをお掃除できる悦びを浮かべていたのですから。

和「(だから…まずは…こっちを…すすっちゃいますね…♪)」

そう胸中で声を漏らしながら和が手を伸ばしたのは胸の谷間に溜まった白濁液です。
まるで濁ったカクテルのようなそれをそっと指で掬い取れば、ネバネバとした感触が絡みついてきました。
幾らか冷めたとは言っても、未だ生暖かさを残すそこから放たれる匂いは健在で嗅いでいるだけでもお腹が疼いてしまうくらいです。
そんなザーメンについつい我慢出来なくなった和は、それをそっと口へと運び、舌へと塗りつけるのでした。


和「(あぁ…っ♪さっきより濃厚で美味しいです…♥)」

それは亀頭に張り付いていた残りカスのような薄いものではありません。
射精されたままのプリップリで濃厚な子種汁なのです。
その濃さは和の胸に満ちる幸福感を頭がクラクラするくらいに強めてくれました。
しかも、それが和の胸に谷間に溜まるくらい沢山あるのですから…我慢なんて出来るはずがありません。
和はそれをご主人様のオチンポに塗りたくるようにおっぱいを動かしながら、再び亀頭を口に含むのです。

京太郎「相変わらず和は俺のチンポが大好きなんだな」

そんな和に揶揄するように言いながら、ご主人様はそっと頭を撫でてくれました。
優しくも暖かなその手つきは未だご奉仕を続ける和の事を慰撫しようとしてくれているのが分かります。
それが嬉しくて和はまた頑張ってエロおっぱいを揺らし、ご主人様のオチンポに精液を塗りたくりました。
そしてそれを一つ一滴足りとも逃がさないように熱心に舌を動かし、舐めとっていくのです。

和「(こうしてオチンポに張り付いていると…さらに素敵…ぃ…♥)」

元々、ご主人様のオチンポは和にとってとても美味しいものでした。
しかし、今のオチンポにはさらにザーメンまで張り付いているのです。
和が世界で一番美味しいと思う二つのものが混ざり合うその味は、文字通り筆舌に尽くし難いほどでした。
きっと言葉ではその幸福感を表現し切る事は出来ないと…そう思うほどの味に、和は夢中になってご主人様のオチンポを舐め続けたのです。


和「ちゅぅ…♥はぷぅ…♪」
京太郎「もう完全に虜って感じだな。まさか和がここまでなるとは思わなかったけど」

そう意地悪に言いながらもご主人様の手は止まりません。
自分の精液でベタベタになっている和の髪をそっと撫で続けてくれました。
その手にベタついた感覚が絡みつくのも構わないその仕草に和の胸はまた愛しさを湧きあがらせます。
そしてそれが和の幸福感を多幸感へと生まれ変わらせ、和の胸をジィィンと震わせるのでした。

和「(あは…ぁ♪和…またイッちゃいました…ぁ♥)」

それは大きな快感の波となり、和の身体へと押し寄せてくるのです。
しかし、和はさっきと同じく、それに揺らぐ事はありません。
ピンとその場に立ち続け、ご主人様へのご奉仕を続けるのです。
ですが、それはさっきのオルガズムが決して取るに足らないものだったからではありません。
寧ろ、さっきの波は和の疼きっぱなしであった和の子宮を悶えさせ、欲求不満を一気に膨れ上がらせるのですから。

和「(早くこのオチンポ欲しいです…っ♪和のメスマンコを…ご主人様のコレで思いっきりレイプして欲しい…ぃ♥)」

胸中に湧き上がるその感情は最初、多幸感によって押し込められていました。
しかし、ご主人様の精液を舐めれば舐めるほど和の中で欲求不満のほうが強くなっていくのです。
まるで口でだけ精液を味わうなんてズルいと言いたげな子宮の蠢きに和は徐々に追い詰められて行きました。
それでも和はご主人様へのご奉仕を疎かには出来ないと必死にそれに集中し続けたのです。


和「ちゅぱ…ぁ♪ご主人様…ぁ♥」
京太郎「ん?」

それから何分経ったのかは分かりません。
しかし、和の胸の谷間に溜まっていた真っ白なカクテルは消え、オチンポからは精液の味が遠ざかりました。
もうコレ以上、やっても意味はないとそう理解した和はご主人様のオチンポからそっと離れながら、口を開くのです。
そこから漏れる言葉は思いの外甘く、そして劣情でドロドロとしていました。
発情したメスがオスへと媚びるようなその声に、言った和自身の背筋がゾクゾクとするくらいです。

和「和は…和はもう…我慢出来なくなってしまいました…ぁ♥」
京太郎「何をだ?」

それでも構わずに漏れ出る言葉は、もう思考が紡いでいるものではないのでしょう。
和の本能が、魂が、ご主人様に種付けされる事を望んでいるのです。
しかし、そうやって紡いだ言葉にご主人様はとぼけた声を返して和の事を焦らすのでした。
ご主人様が分かっていないはずがないのに…ご褒美をくれるってそう言ったのに…愛しい人は和の頭を撫でながら、優しく、けれど、嗜虐的に尋ね返してくるのです。

和「セックス…です…ぅ♥」
京太郎「それならもうさっき思いっきりやっただろ」

それに短く紡いだ和の言葉にご主人様は冷たく返しました。
さっきの交わりとおっぱいセックスと称していたからこそ、ご主人様はそんな事を言っているのでしょう。
和が何を言いたいのか分かりながらも惚けようとするご主人様に、和の欲求不満はさらに昂ぶってしまいました。
結果、ギリギリのところで和を和たらしめていた理性がゴリゴリと削れていき、和の口から淫語が漏れ出すのです。


和「違うんです…っ♪和は…和は…もう堪んないんですぅっ♥オマンコにオチンポ突っ込んで子宮のお口までレイプして欲しいのっ♥」
和「ジュポジュポってご主人様に犯されて…一杯アクメしたいんです…ぅ♥♥」

もう絶対に誤解される余地なんて与えまいとするその言葉に未だ和の胸に挟まれているご主人様のオチンポがピクンと反応します。
和の顔が真っ白な乳液でドロドロになるくらいに射精したのに未だ萎える気配を見せないその逞しさに和の乳首も疼きました。
いえ、それだけではなくまるでオチンポに応えるようにしてピクピクと反応するのです。
そんな桃色の突起にご主人様の視線が突き刺さるのを感じますが、愛しい人はまだ和に手を出そうとはしてくれません。

和「アクメしまくって…馬鹿みたいなアヘ顔撮られても構いませんっ♪ううん…寧ろ、撮って欲しいんです…っ♥和のバカになった顔を…撮って…ご主人様のものにして下さい…ぃぃ♥♥」
京太郎「良い子だ」
和「ひゃうんっ♪」

ならば、もっと淫らにオネダリしよう。
そう思った和が甘くオネダリを続ければ、ご主人様はそっと和を抱き寄せてくれました。
そのままベッドへと倒れこんでいくようなご主人様に、和が抗う理由はありません。
寧ろ、ベッドに引きずり込んで欲しいとばかりに足に力を入れて、その動きを補助するのです。
そうやって二人で力を合わせた結果、和たちは転がるようにしてベッドに身を預ける事が出来ました。

和「あ…♥」

そして…気づいた頃にはいつの間にか和はご主人様に組み敷かれるような姿勢になっていました。
ベッドに背中を預け、ご主人様を見上げるその姿勢は…やっぱりドキドキとしてしまいます。
幾ら愛玩奴隷になったとは言え…和の心はご主人様の事を愛しているのですから。
こうやってベッドの上で見つめ合うような姿勢も決して嫌いではないのです。


和「(それに…何よりご主人様のオチンポが…ぁ♥)」

ご主人様の未だ滾ったままのオチンポは和の下腹部に押し当てられ、ドクドクと脈打っていました。
まるでその奥にある子宮に種付けしたいと訴えるような姿に和の身体はゾクゾクとした寒気混じりの興奮を覚えます。
思わず肩まで震えさせてしまうそれは…ご主人様に種付けしてもらえる事を和が心待ちにしているからでしょう。
さっきフェラし始めた時から…ご主人様とセックスしたくて堪らなかった身体はもう我慢の限界を超えていたのです。

和「(だから…ぁ…♪)」

そう心の中で言葉を浮かべながら、和はゆっくりとその足を広げました。
目の前のご主人様を受け入れるように足を左右へと開いていくのです。
そんな和の仕草にご主人様は興奮したのか下腹部に押し当てるオチンポをピクンと反応させてくれました。
そして、可愛らしくも素直なご主人様のその反応に和は蕩けた笑みを浮かべながら、和は自らの秘唇をくぱぁと開くのです。

和「ご主人様ぁ…♥早く…ぅ♪早く和を…和を…ぉ♪」

足を広げ、自らのオマンコまで晒したメスの姿。
誰が見たってセックスの催促だと分かるそれにご主人様は生唾を飲み込んでくれました。
こうして見つめ合う和にだってはっきりと分かるその音は、期待と興奮混じりのものなのでしょう。
それだけで和の頭の中はカァァと赤くなり、心から嬉しくなってしまいますが…さりとてもう自分の疼きを抑える事は出来ません。
愛玩奴隷としても女性としてもみっともないと分かっていても…ついオネダリをしてしまうくらいに和は発情しきっているのですから。


京太郎「…分かってる」
和「んぁ…ぁ♪」

そう言いながら、ご主人様は抱き合うような姿勢からほんの少し腰を移動させます。
ご主人様の腹筋についてしまいそうなくらい反り返ったその矛先を合わせるようなその動きはとてもスムーズでした。
結果、数秒もしない内に、部屋の中にクチュリと言う小さな音が鳴り、広げた粘膜から熱い感覚が伝わってくるのです。
まるで焼けた鉄のような激しいその熱に、和は苦痛を感じる事はなく、寧ろ、期待をより強めて… ――

和「ひぃぃぅぅぅぅう゛っ♪♪」

瞬間、何の前触れもなくご主人様のオチンポが和のオマンコを貫きました。
ズンっと言う衝撃が音となって聞こえてきそうなくらい激しいその挿入に和はつい声をあげてしまいます。
微かに反り返った背筋を震わせながらのそれは、勿論、悲鳴でも苦痛混じりのものでもありません。
それは望んでいたものをようやく与えられた喜悦と充実の声だったのですから。

和「(イくぅ…っ♪♪和もぉイくぅぅっ♥イッちゃいますぅううっ♪♪)」

それを証明するように和のオマンコで絶頂が弾け、興奮で真っ赤になった頭を白く染めていくのです。
ご奉仕するついでに至ったおっぱいのそれとは比べ物にならないその激しさに和の胸中は一瞬で陶酔によって支配されました。
期待がそのまま陶酔へと転じたようなその感覚に和の全身はブルブルと震えます。
それはきっと湧き上がるオルガズムが全身へと絡みつき、和の筋肉にぞわぞわとした感覚を与えているのも無関係ではないのでしょう。
無数の蟻が肌の内側を這いまわっているようなその感覚を振り払おうとするように和の身体は震えていたのです。


和「(ひゃぅ…ぅ…♪幸…せぇ…♥)」

それはきっと昔の和であれば厭うものとして捉えた事でしょう。
少なくとも、今の和のその感覚は決して心地良いものではないのですから。
怖気に似ていると言っても過言ではないそれは、気持ち悪いという言葉の方が相応しいのかもしれません。
けれど、和はもう知っているのです。
それもまた形こそ違えどもアクメのそれである事を。
まるで和をねじ伏せるように与えられる被虐的な絶頂である事を…和はもう刻み込まれてしまったのです。
そんな和にとってそれは陶酔を強めるものでしかなく、さらにうっとりとした感覚へと叩き落されるのでした。

和「気持ち…良いです…ぅ…♥和…挿入れられただけで…イッちゃいました…ぁ♪♪」

多分、それは普通で考えればあり得ない事なのでしょう。
そもそも挿入れただけでイッてしまうだなんて、ファンタジーの領域なのですから。
しかし、和の身体はご主人様のオチンポに容易く敗北し、従属しきっているのでした。
それを愛しい人に伝えながら、和のオマンコはぎちゅぎちゅと蠢きます。
まるで硬くて逞しいオチンポから必死に快楽を引き出そうとしているようなそれにご主人様も悦ぶような反応を返してくれました。

京太郎「そんなに俺のチンポは良いのか?」

しかし、和を正常位で犯すご主人様の顔には、それがまったく現れません。
それどころかその手に持ったビデオカメラのレンズを和へと向け、ズルズルと腰を進めてくれるのです。
挿入れられただけでイッてしまった和の痴態を記録しながらのそれは最初の勢いからは信じられないほど鈍いものでした。。
ですが、それでも一度、イッてしまった和の媚肉は敏感になり、昂ぶる道しか残されていないのです。
その上…和の姿を撮られていると思ったら…もうご主人様に犯されている限り、イき続けるしかありません。


和「はい…ぃ…♪ご主人様のオチンポ最高です…っ♥♥硬くて…熱くて大きくて…ぇ♪♪和のオマンコ…ゴリゴリしてくれます…ぅぅ♥♥」

そう言いながら、またも絶頂へと至る和の肉襞はご主人様のオチンポにこれでもかと虐げられていました。
鋼のように硬い肉竿が肉襞を弾きながら、愛液で満たされた肉穴を大きく広げるのです。
それだけでも気持ち良くって堪らないのに…ギチギチと音が聞こえてきそうなくらい押し広げたオマンコの中をオチンポがゆっくりと動くのでした。
まるで和の肉襞にその形を教え込もうとするような緩やかな動きに、被虐感と快感が混ざり合い、和は震える声を漏らしてしまうのです。

和「は…あぁっ♪またイく…ぅぅ…♪♪オマンコズリズリされて…イくぅ…んっ♪♪」
京太郎「おいおい、挿入れるだけで何回イくつもりだよ」

揶揄するように言うご主人様の言葉に、和ははっきりとした答えを返す事が出来ませんでした。
だって、そんなもの和にだって分からないのです。
完全にスイッチが入ってしまった身体は幾らだってイけそうなくらいに昂ぶっているのですから。
その上、焦らすようにゆっくりと動かれたら、片手の指で足りなくてもおかしくはありません。

和「な…何回だってイけます…ぅ♪和は…ご主人様の事が大好きだから…ぁ♥幾らでもイッてアヘアヘにいひぃぃいいっ♥♥」

だからこそ、そう答えとした和の瞼の裏でバチバチと何かが弾けたのが分かります。
まるで和の瞳に向かって強い光が放たれたようなそれは…きっとご主人様が一気に和の奥までオチンポを突っ込んだからでしょう。
瞬間、湧き上がる快楽の波もそれを肯定するように和へと襲いかかっていました。
さっきの無数の虫を彷彿とさせるようなそれではなく、電撃を彷彿とさせるほど激しいオルガズムが肌の内側を駆け抜けるのです。


和「あひ…ぃ♪ひゅぅ…ぅぅん…♥」

勿論、その間もさっきのゾワゾワするアクメは収まりません。
寧ろ、さっきの電撃は、それらを活性化させるように強く激しくしていたのです。
結果、和は二種類のまったく違うアクメに翻弄され、ご主人様の下でピクピクと震えました。
まるで降参するように情けない声をあげる自分の姿を撮られながら、和は被虐的な絶頂に浸っていたのです。

京太郎「で…結局、何回イッたんだ?」
和「二回…イきました…ぁ…♥ご主人様のオチンポが子宮に届くまで…和は…二回もアクメしましたぁぁ…♪♪」

そんな和を見下ろしながら尋ねるご主人様に、和は悦びの声を返しました。
それは勿論、ご主人様から与えられる絶頂が堪らなく甘美で気持ち良かったからです。
どれだけ被虐的な快楽であろうとも、それがご主人様から与えられるものであれば、和は悦んで享受するでしょう。
ましてや…和自身、そういうのが決して嫌いではないともなれば、厭う理由などありません。
その声に満足感や感謝を混じらせながら返事をするのも当然と言えるでしょう。

京太郎「まったく…俺の許しもなく二回もイくなんて和は本当にダメな奴隷だな」
和「はぅ…んん…♥」

そう言いながらもご主人様は空いた和の頬をそっと撫でてくれました。
まるでそうやって挿入だけで容易くイッてしまう和を労うようなその手つきに和はついつい甘い鳴き声をあげてしまいます。
自然、うっとりとした気持ちも強くなり、骨身に染みるような快楽の中で幸福感が湧き上がって来ました。
けれど、そうやって優しく和を撫でてくれても、ご主人様から許しの言葉を貰えた訳ではありません。
どれだけ幸せでも…いえ、それだからこそ、和は許可無くイッてしまった事を謝罪しなければいけないのです。


和「ごめん…なさい…ぃ♪でも…和…どうしても我慢出来なくって…ぇ♥」
京太郎「言い訳するなって」
和「あ゛あぁっ♪♪」

けれど、ご主人様はそんな和の反応が不満だったのでしょう。
言い訳混じりのそれを冷たく突き放しながら、グイッと腰をグラインドさせます。
自然、亀頭と擦れ合う子宮口から激しい快楽が這い上がり、和の脳髄を突き刺すのでした。
ジクジクと快楽を染み込ませるようなそれに和は再び絶頂へと突き上げられ、その口からメスの鳴き声を放つのです。

京太郎「しかし…そうなると下手に動く訳にはいかないよな」
和「そ…そんなぁ…ぁ♥」

それに嗜虐的な笑みを見せるご主人様から漏れだす言葉は…やっぱり意地悪で堪らないものでした。
それに媚の浮かんだ声を返すのは…このままずっと動かないままだなんて到底、我慢出来ないからです。
確かにさっきは満足感混じりの声を漏らしましたが、それはあくまでついさっきの事。
今も尚、身体を滾らせ、子宮を欲求不満で震わせる和の身体はこんなものでは収まりません。
こうしている間にも強まっていく欲情に身体はもう焦らされているように感じ始めているくらいなのですから。

和「反省…してます…♥次は…次は頑張りますから…ぁっ♪♪だから…動いて…ぇ♪和にお情けを下さい…っ♥♥」

勿論、ご主人様の許しもなく、何十回でも何百回でもイッてしまう和の方が悪いのは目に見えていました。
けれど、このままずっとろくに動く事もなければ、ご主人様だって満足する事が出来ないのです。
幾ら和のオマンコがご主人様に開発され、ご主人様の為だけ使われてきたとは言え、流石にピストンなしで射精に至る事は出来ないでしょう。
いえ、至れたとしても、それはきっと不満混じりの漏れるようなものでしかないのです。
そんな未来は…愛玩奴隷としても、ご主人様に焦がれるメスとしても許す事は出来ません。
折角、和とセックスしてくれるなら…やっぱり溺れそうになるくらい激しくて甘い射精をして欲しいとそう思ってしまうのです。


京太郎「でも…どうしても我慢出来ないんだろ?」
和「そ、それは…でも…ぉ♥」

けれど、そんな和の欺瞞なんてご主人様にはお見通しなのでしょう。
そう尋ねるご主人様の顔には確信めいたものがあり、反論を許しません。
実際、挿入だけで二度…いえ、下手をしたら三回アクメしていたかもしれない和にはそれを誤魔化す術を持ちません。
これがまだ冷静なら別だったのかもしれませんが…既に数回の絶頂を迎え、思考も蕩け始めた和に良いアイデアなど浮かぶはずがないのです。

京太郎「仕方ないな。じゃあ…一つ条件を出そう」

それに悩む和の頬からご主人様はそっと手を離しながら、そう言いました。
それが一体、何なのかは分かりませんが、和にとってそれは是非もないものです。
一回、イく度にお金を支払えと言われても、きっと和は首を縦に降っていた事でしょう。
それくらい和はご主人様に調教され…そして堕とされてしまったのです。
もうここにいるのはかつてのインターミドルチャンプなどではなく、ご主人様の愛玩奴隷になった一匹のメスなのですから。

京太郎「これからは幾らイッても良い。でも、それを一つ残らず、俺に伝えるんだ」
和「そ…れは…ぁ♥」

ご主人様の言葉に和の背筋はゾクゾクとしたものを走らせ、脳を甘く蕩けさせました。
だって、そうやって余すところなく快楽を伝えたら…それらは全て記録として残ってしまうのです。
記憶に留まる痴態ならまだしも、そうやって記録される被虐感というのは桁違いに大きなものでした。
それこそそれだけでイッてしまいそうになるくらいに和はドキドキとしていたのです。


和「や…やります…ぅ♪やらせて…下さい…っ♪」

勿論、そのドキドキは決して嫌なものではありませんでした。
確かに気恥ずかしさこそありますが、それよりも和は興奮していたのです。
それはさっきから和の身体が疼きっぱなしでもう我慢出来ないという事も無関係ではないのでしょう。
けれど…恐らくそれ以上に大きいのは…そうやって痴態を記録される事に和が少しずつハマり始めたからです。

京太郎「じゃ…最初はゆっくり動くからな」
和「ふぁ…あぁぁっ♪♪」

和の返事が気に入ったのでしょう。
ご主人様は一つ頷いてから、ゆっくりとその腰を和から離していきました。
瞬間、張った肉襞がまたカリ首にゴリゴリと押し潰され、堪らない快感が胸を突きます。
肉襞の一つ一つを引っ掻かれ、引き出されるように思える所為か、それはさっきよりも被虐的でした。
それに和の胸がブルリと震え、身体が昂ぶっていくのを感じます。
にちゃあと糸を引く音をさせながらの緩やかなピストンではありますが、きっと和はそう遠くない内にイッてしまうでしょう。

和「(あぁ…♪でも…感じてばっかりじゃ…ダメ…ぇ♥)」

それをちゃんと伝えなければ、ご主人様はきっとこのピストンさえ止めてしまいます。
変な所で頑固なご主人様は、とても嗜虐的で、そして理性的なのですから。
まだ始まったばかりのセックスを中断するくらいは簡単にして見せるでしょう。
けれど、そんなご主人様に対して…和はそれが我慢なりません。
ようやく始まったセックスをまた取り上げられる事を考えるだけで背筋に怖気が走るくらいに。


和「(…イくって言うだけじゃ…ご主人様だって物足りないですよね…♥)」

だからこそ、和にとって重要なのは、絶頂をどう誤魔化すかではなく、それをどう伝えるかでした。
愛しくも意地悪なご主人様にどれだけ淫らな言葉で報告するかが議論の焦点だったのです。
そして、それは程なくして…一つの結論へと至りました。
つまり…ご主人様が一体、どれほど淫らなものを求めているのか分からない以上、和が知る限りのはしたなくてエッチな言葉全てを使うのが一番だと言う結論を。

和「ご主人様…ぁ♥和…もぉ…イキそうです…ぅ…♪♪」
京太郎「なんだ。随分と早くないか?」

そうご主人様が返すのも無理は無い事でしょう。
だって、亀頭が子宮から離れて少ししか経っていないのですから。
まだ一回の抽送さえ終わりきっていない状態でギブアップ宣言をするのはあまりにも早すぎです。
けれど、和はもうご主人様に高められ、そして焦らされていたのでした。
コレ以上、我慢する事など出来るはずもなく、和はそうオルガズムを口にしたのです。

和「だって…生ハメセックス…良いんです…っ♪ズル剥けオチンポで…ピストン最高ぉ…♪♪」
京太郎「っ…!」

そして、ご主人様は和がこんなに淫らな事を口走るなんてまったく予想していなかったのでしょう。
和の中腹ほどで蠢く亀頭が一瞬、ピクンって反応したのが分かります。
微かに息を飲むその顔からもご主人様が今の言葉で興奮してくれたのが伝わって来ました。
それに自分の考えが間違っていなかった事に胸中で笑みを浮かべながら、和はそっと言葉を続けます。


和「最初からこんなの教えこまれたら…和はもうゴム越しじゃ満足出来ません…っ♥生オチンポじゃないと…ダメな愛玩奴隷にされちゃいましたぁ…♥♥」

そう告白するような言葉は決してご主人様を興奮させる為の方便ではありません。
実際、和は最初からずっとご主人様に生でハメて貰っているのです。
その滾りから硬さまで全部を教えこむセックスに和はもう虜にされているのでした。
そんな和が今からゴムを着けたセックスをしても満足出来るはずがありません。
あの中でびゅるびゅるって精液が跳ねるような激しい射精も受け止められないセックスだなんて想像すら出来ないのですから。

和「だから…もっとハメハメして下さい…♪和の事…一杯…いぃっぱい可愛がって…今日もラブラブレイプ…して欲しいんです…っ♥♥」
京太郎「…仕方ない…な!」
和「ひゃううぅぅんっ♪♪」

そんな和のオネダリにご主人様は答えるように腰を進めて下さいました。
瞬間、ジュブっと音が鳴り響き、和の最奥に亀頭が再び突き刺さります。
敏感な和のオマンコの中でも特に敏感なそこは、最早、弱点と言っても良いくらいでした。
そんな場所を強く叩かれるのですから、我慢出来るはずがありません。
和は声をあげながらオルガズムへと突き上げられ、その全身を震わせるのです。

和「イきました…ぁ♥和、今、イッちゃって…あひぃぃい♪♪」

けれど、ご主人様はそんな事、お構いなしなのでしょう。
まるで聞く必要はないとばかりにその腰をガンガン振るい、和の事を犯してくれるのです。
最初の焦らすようなピストンが嘘のような激しいその抽送に和は悲鳴にも似た嬌声を漏らしました。
それに合わせて、和の子宮もブルリと震え、また早くも次のアクメの準備を始めるのです。


和「はう…ぅん…っ♥♥しゅ…ごぃ…ぃ♪また…イキそぉです…っ♪♪」

勿論、未だ和の中でビリビリと暴れる快楽は、ついさっき始まったばかりのアクメは収まってはいません。
そんな時にイッてしまったら…もう自分の中の昂ぶりを抑える事なんて出来ないでしょう。
これから先には、きっと意識が帰ってくる事の出来ないような激しい絶頂地獄が待っているのです。
しかし、そうと分かっていても、和はそのオルガズムの予兆を止める気はありませんでした。
ご主人様にオチンポを突っ込まれた時から完全にタガが外れた思考は寧ろ、それを心待ちにしていたのです。

和「ご主人様…ぁ♥和…イきっぱなしになります…ぅ…♪♪ご主人様にハメハメされて…頭の中まで…メスになる…ぅぅ♥♥」

それを愛しい人に伝えた瞬間、お腹の奥でぎゅっと子宮が縮こまりました。
自然、そこに溜まっていた熱も圧縮され、その部分だけが焼けるような感覚が和を襲うのです。
それは入口をまたオチンポに叩かれた瞬間、一気に弾けて霧散し…そしてまたアクメが産声をあげるのでした。
快楽神経を伝って全身へと広がるそれに和はまた強く身体を震わせます。

和「あぁぁ…っ♪♪堪んないです…ぅ♪イくの堪んない…ぃ♥♥ビリビリクるぅぅんっ♪♪」

そうして流れる快楽は、ひとしきり暴れた後、和の身体を敏感にするのです。
特に欲情で火照った肉穴は酷く、オチンポの存在をより身近に、そして激しく感じられました。
それは勿論、和にとって快楽に繋がるもの以外の何者でもありません。
すぐさま次のオルガズムへの秒読みを開始するほど気持ちの良いそれに和が甘い声をあげた瞬間、ご主人様は嗜虐的な笑みを浮かべます。


京太郎「流石にイき過ぎじゃないか?まさか演技じゃないだろうな?」
和「だって…ぇ♪今日記念日なんですぅ♥♥ご主人様に撮られながらの記念日セックス…ぅ♪♪ドキドキしっぱなしでぇっ♥♥」

意地悪なご主人様の言葉に和は肩を震わせながらそう答えます。
微かに不満混じりのそれはご主人様が撮影しながらのセックスを軽く見ているからでしょう。
こうやってイッている姿も全部、記録する無機質なレンズは、和の興奮を煽るには十分過ぎるものなのですから。
和の言葉も乳首の震えもまるごと撮り続けるそのレンズを向けられ続ければ、何時もよりも早くイきっぱなしになったとしても全然、おかしくはありません。

京太郎「そんなに撮られるのが好きなのか?」
和「はい…ぃっ♥♥和は…撮られて興奮するマゾ女なんですぅっ♪♪撮影セックスでイきっぱなしになる…愛玩奴隷なんれしゅよ…ぉ♪♪」

ご主人様に答える声はもう微かに蕩け始めていました。
ご主人様に子宮口を突かれる度にイッているのですからそれも当然でしょう。
もう今の時点で十四回目のオルガズムを記録した和の身体はもう各所で意識と身体の齟齬が発生し始めているのです。
実際、さっきまで秘唇を開いていた両手も、いつの間にかご主人様の背中に回っていました。
そのままぎゅっと抱きしめるその腕は、決して和の心が命じたものではありません。
止まらないオルガズムの渦の中で大きくなっていく本能めいた何かに身体が突き動かされた結果なのです。

和「だから…もっと撮って下さい…ぃ♥♥和のエッチな姿をぉ…♪♪ご主人様に犯して貰って…悦んでる奴隷の姿を全部残して下さい…♪♪」
京太郎「じゃあ…もっと俺を興奮させないとな…!」
和「んひゅぅぅっ♪♪がんばりますぅっ♥♥ご主人様が発情するまで和頑張る…ぅぅ♪♪♪」

しかし、そうは言いながらも和には具体的な方策なんてありませんでした。
そもそもこうして正常位でセックスして頂いている以上、和は受け身にならざるを得ないのです。
動ける範囲というのは微々たるもので、精々がご主人様の補助をするくらいでしょう。
ですが、それでもしないよりはマシだと和は背中に力を込め、その腰をそっと動かすのです。


京太郎「はは。あの原村和がそんな風に腰を動かすなんてな」
和「はぅ…ぅぅ…んんっ♪♪」

きっとそれは堪らなく無様な姿なのでしょう。
意地悪く笑うご主人様の言葉からそれは嫌というほど伝わってくるのです。
実際、何度もイかされて力が入りづらい和の腰はカクカクとぎこちなく動いていました。
お世辞にもスムーズとは言えないその動きはご主人様の嘲笑を誘い、そして和の被虐感をジクジクと刺激するのです。

京太郎「自分の娘がこんな発情期のメス犬みたいに腰を動かしてチンポ欲しがってるって知ったら親父さんは卒倒するだろうなぁ」
和「や…ぁぁ…♥♥」

そして、ご主人様はそんな和をさらに追い込むように意地悪くそう言葉を掛けるのです。
それについつい想像力を刺激された和は…父にこの映像を見られている姿を浮かばせてしまいました。
きっと厳格で真面目な父は膝から崩れ落ち、心から悲しんでくれる事でしょう。
和と対立する事こそ少なくありませんでしたが、けれど、父なりに愛してくれている事は和にだって伝わっているのですから。
そんな父に…ここまで堕ちきった姿を見られると考えるだけで和の興奮は一気に昂ぶり、頭の中が真っ赤に染まるのです。

京太郎「ほら、これを見てる奴に一言言ってやれよ」
和「んひぃぃぃぃっ♥♥」

そう言いながらご主人様は和の奥をズンっと突き、そのままグラインドを始めます。
グリグリと子宮口にオチンポの味を教えこむようなその動きに和の背筋は浮き上がりました。
けれど、ご主人様の腰は離れず、和の弱点だけを重点的に抉ってくるのです。
恐らく和が何か言うまでご主人様は動くつもりはないのでしょう。
勿論、和はこのままでも十二分に気持ち良いですが、これではご主人様がイく事は出来ません。
それを許しがたい和にとって、どれだけ恥ずかしくても選べるのは一つだけしかなかったのです。


和「和の…ぉ…♪和の生ハメセックス…どうですかぁ…♥♥ご主人様にセックスされて…トロトロになってるセックス…ぅ…♥♥興奮…しますかぁぁ…♪♪」

そんな和の口から漏れるのは名も知れぬ誰かに呼びかけるものでした。
この映像を見せる人なんて決まっていないのですから、それも当然でしょう。
これはあくまでも和をご主人様に縛り付ける為のものであって、特定の誰かに見せる事を想定なんてしていません。
しかし、それでも…何かの拍子でこの映像が流出してしまうかもしれない。
そう思うと和は被虐感に肩を震わせながら、淫らな言葉を次々と思いついていくのです。

和「和は…最高ですぅ♥♥ご主人様にセックスして貰えて…とっても幸しぇ…ぇ♥♥イキ顔撮影されながら…セックス最高ぉ…ぉ♪♪♪」

実際、こうして撮影されながらのセックスはとても素晴らしいものでした。
以前、ご主人様に軽く縛って貰った時よりも数段、興奮するのです。
もっと本格的に、それこそ身動ぎ一つ出来ないくらいに縛って貰ったら話は別かもしれませんが、今はこちらの方が遥かに気持ちが良い。
少なくとも普段、ご主人様としているそれからは比べ物にならないくらい興奮していました。

和「もぉ和はご主人様なしじゃ生きてけないんですぅ…♥♥ご主人様のセックスなしじゃ…ダメになるように調教されちゃったからぁ…♪♪心も…身体も…じぇんぶ…ご主人様のものになりましたぁ…♥♥」

その言葉は決して嘘ではありません。
そもそもこうして撮影したがったのも、ご主人様ではなく和の方なのですから。
それは勿論、和がご主人様の事を信頼し、そして何より…愛しているからです。
和がご主人様のものである証拠を握っておいて欲しいと…そう思うくらいに…和はもうご主人様に溺れているのでした。


和「らから…ぁ…♥一杯、オナニーしてくださいっ…♥♥和はもぉ…ご主人様のものだから…ぁ♪♪」
和「和のイキ顔でぇ…っ♪♪マジイキしまくってる顔でぇぇ…っ♥♥エッチな声で一杯…一杯…オナニーしてください…ぃっ♥♥」

そんな自分の言葉に和はゾクゾクとしたものを感じました。
一体、これを見るのが誰かは分かりませんが、和の痴態を見て自慰を始めるかもしれない。
それを淫語を口にしてからようやく気づいた和にとって…それは堪らないものでした。
勿論、名も知れぬ誰かのオナペットになるだなんて、普通であれば怖気が走るし、気持ちの悪いものでしょう。
しかし、今の和はご主人様に犯され、ご主人様の所有物になるところを撮影されているのです。
それを誰かが見たところで、和がご主人様の所有物である事を思い知るだけ。
結局、その誰かはご主人様のように和に触れる事は出来ず…ただただ自慰をする事しか出来ません。

和「(あぁ…っ♪♪和…とっても…幸せ…ぇ…♥♥)」

未だこの世にいない閲覧者に対して、ご主人様のモノである事を示すセックス。
それは和に強い興奮を齎し、オマンコの肉をぐちゅぐちゅと蠢かせます。
動かないオチンポを奥へ奥へと誘おうとするそれは和に対しても強い快感を返すのでした。
こうして動かない間にもまた一つオルガズムへと突き上げられるそれに和は多幸感を強め、身体から力を抜きそうになってしまいます。

和「ご主人様ぁぁ…っ♥♥和…もぅ…っ♪♪」

けれど、ご主人様がまだ射精してもいないのに、そうやって和だけがだらける訳にもいきません。
ましてや、和自身…もう我慢出来なかったのです。
さっきの告白はとっても淫らで気持ちの良いものでしたが、さりとて、それで満足出来る領域なんて和はとうに踏み越えているのですから。
今の和にとっては地獄のような連続絶頂の中でしか満足する事は出来ませんし…それだって永遠に長続きする訳でもありません。
本当の意味で和が満足する時は…ご主人様に失神するまでラブラブレイプして貰った時だけなのでしょう。


京太郎「はは。まぁ…一杯、頑張ったからご褒美やらないとな」
和「ふきゅぅんっ♪♪♪」

そんな和の中をご主人様のオチンポが激しく動き出しました。
ジュプジュプと音を立てるほどの激しいピストンに和は思わずメスの鳴き声をあげてしまいます。
それにニヤリと意地悪そうな笑みを浮かべるご主人様もきっとさっきの告白で興奮してくれていたのでしょう。
子宮をゴツゴツと突くオチンポは最初の頃よりもさらに一段熱くなり、肉襞を蕩けさせているのですから。
恐らくそう遠くない内に射精してくれるであろうその反応に、和の胸も歓喜の声をあげました。

和「ふああぁ…っ♪♪和はもぉ…もぉぉ…っ♥♥にゃんども…にゃんどもイッてますぅ…っ♥♥」

それにそのまま言葉へとするように、和の口はご主人様へと絶頂を伝えます。
実際、和はご主人様のオチンポがオマンコの奥を突くまでに、子宮で四回も五回もイッていました。
最早、全部で何回イッたのか数えるのも馬鹿らしくなるほどの快楽のうねりに和は逆らえません。
全身に激しい快楽を走らせながら、どんどんと昂ぶり続けるのです。

和「一突きで何度もイッてるぅっ♥♥ご主人様のオチンポに屈服させられちゃってまふぅ…ん♪♪和はもぉ…ご主人様のオチンポの虜なのぉ…♥♥」
京太郎「ようやくそれらしくなって来たじゃないか!」

そう言いながらご主人様はグッと片手で腰を掴みました。
まるで和の事を必死に逃がすまいとするその拘束は、ご主人様がこれから本気を出す合図なのでしょう。
衝撃やアクメで跳ねる和の腰を固定しながら…本格的にレイプしてくださるのです。
その想像に和の脳髄はドロドロになり、全身がさざなみのように震えました。
全身に期待混じりの陶酔を行き渡らせるようなそれに和の身体はさらに敏感になり…そしてまた和の意識が身体から離れていくのです。


和「ご主人様にオチンポハメハメして貰う為ならにゃんだってします…っ♥♥しょれくらい…好きぃ…っ♥♥ご主人様も…生ハメオチンポもらいしゅきぃ…♥♥」

ご主人様とセックスの事を大好きと言うその口調は今までよりもさらに蕩けたものになっていました。
本格的に舌足らずなものになったそれはもう和の思考がちゃんと働いていない証でしょう。
理性どころか思考すら投げ捨て始めた和にとって重要なのは本能めいた欲求とご主人様への愛しさだけ。
その二つを満たす為ならば…きっとどんな事だって躊躇いなく実行するでしょう。
今の和の中にはあらゆるタブーに対する忌避感すらなく、どんな禁忌だってご主人様の為ならば悦んで乗り越える事が出来るのです。

京太郎「だったら…一つ頼み事が…あるんだけどさ」
和「ふぁ…い…っ♪♪なんらって言ってくだしゃいっ♥♥和…一杯…頑張りますかりゃ…♥♥」

そんな和の腰にガンガンと腰を打ちつけながら、ご主人様は和にそう言ってくれました。
勿論、それを拒否する理由なんて和の中にはあろうはずもありません。
欲情と愛しさで一杯になっている和はそうやってご主人様に何かを求められるという事だけで幸せになってしまうのですから。
それに何より…思考を半ば投げ捨てた今だってご主人様に対する信頼や理解が和らいだ訳ではないのです。
このタイミングでご主人様が口にする言葉はきっと淫らで…和を辱める為のもの。
そう理解する和がご主人様を拒めるはずはなく、胸の中を期待で踊らせながら次の言葉を待つのです。

京太郎「両手でピースしてくれないか?」
和「…?」

しかし、そんな和の期待とは裏腹に、ご主人様の言葉は理解出来ないものでした。
少なくとも和にとってそれがどういう事を意図しているのかが伝わっては来ません。
ですが、どれだけ意図が理解出来なかったとしても、ご主人様の要求は要求です。
何でも言って欲しいとご主人様に伝えた以上、それを反故にする訳にはいきません。
そう思いながら、和はそっとご主人様の背中から手を離し、胸の横でピースサインを作るのです。


京太郎「ははは…。あの和が…こんな…」
和「んはぁぁああっ♥♥」

瞬間、ご主人様のオチンポがビクンと跳ね、和の子宮口を擦ります。
下から上へと突き上げるようなそれに一度はベッドに伏した和の背筋は再び浮き上がり、その口から嬌声が飛び出しました。
しかし、そんな反応を見せながらも和はやっぱり微かな不満を否めません。
勿論、そうやってご主人様が反応してくれるのは嬉しくて気持ちの良いものですが、やっぱり仲間外れ感があるのです。
出来れば、後学の為にもご主人様がどうしてこんなに興奮しているのか教えて欲しい。
そうは思いながらも、ご主人様のピストンは激しくなる一方で、和はそんなオネダリを漏らす余裕すらなかったのです。

京太郎「ほら、今の和がどんなものか見せてやるよ」

そんな和の思いにご主人様も気づいてくださったのでしょう。
興奮で赤く染まったその顔を嗜虐的に歪めながら、そっと和の腰から手を離します。
瞬間、ピストンの勢いは一段落ちてしまいますが、和はそれに対して不満を覚える事はありませんでした。
今の和にとって重要だったのは快楽そのものよりもご主人様と同じ価値観を共有する事だったのですから。

和「(そして…ご主人様はゆっくりとビデオカメラを開いて…♥)」

長時間の撮影でも疲れないようにする為か側面についている小型のモニター。
それを開けたご主人様は、そのままクルリと和に向けて反転させてくれます。
瞬間…和の白く濁った視界に映り込んだのは…堪らなく淫靡な光景でした。


和「あ…あぁぁ…ぁっ♪♪♪」

そこに居たのは一匹のメスでした。
鈍く光る首輪だけを身につけた肌に珠の汗を浮かべ、目尻から涙を漏らすくらいに善がりまくる…メス犬だったのです。
半開きになった口からは唾液が溢れ、その奥にある舌もピクピクと痙攣していました。
肌は全体的に紅潮し、張り付いた白濁液越しにも興奮が分かるくらいです。
全身もまた見る人に歓喜と快楽を伝えるようにブルブルと震えていましたが、特に酷いのはご主人様も大好きなバストでしょう。
そこは…ピストンに合わせてブルンブルンと円を描くように揺れ、まるでオスを誘っているような錯覚さえ与えてくるのです。

和「(でも…一番…エッチなのは…そのおっぱいに添えられた…ピースサインで…ぇ♥♥)」

理性の輝きをなくし、欲情で濁りきった色を見せる瞳。
それがモニターに映るメス犬に退廃的な雰囲気を与え、本当にレイプされているかのような印象を与えます。
しかし、それが心から悦んでいる証なのは、おっぱいに添えられたピースサインから伝わってきました。
こうしてセックスする事が愛しくて堪らないんだと言うようなそれは…決して淫らなものではないはずなのに、とてもエッチに思えるのです。
まるで心からご主人様に屈服した証のように思えて…和の胸がさらにドキドキしてしまうのでした。

和「(これが…和なんですか…ぁ♪♪)」

勿論、自分でも今の状態がとてもエッチな事くらい理解していました。
淫語を紡ぎ、撮られている興奮だけで何度もイキそうになっていたのですから。
しかし、それがこうして映像として目の前に晒されると…やっぱり格別です。
完全にメス犬に堕ちた姿を晒され、しかも、それがそのままご主人様にも見られていると思うと…心臓が壊れてしまいそうなくらいドキドキしてしまうのですから。


京太郎「アヘ顔だけでも堪んないって言うのに…その上…ピースまでとか…反則だろ…!」
和「きゅぅ…ぅぅぅんんっ♪♪♪」

それは引き出したご主人様にとっても計算外のものだったのでしょう。
その声に興奮を混じらわせながら、ご主人様は再び和の腰をガシっと掴みました。
そのまま乱暴に和を犯すピストンには、最早、躊躇はありません。
まるで今すぐ淫らなメス犬に種付けしたくて堪らないと言うような大きなストロークを見せるのです。

和「入り口までジュプジュプしゃれへぇっ♪♪奥まれ一気に…ぃぃっ♥♥オチンポしゅごいぃいっ♪♪生ハメピストン気持ち良ひぃぃっ♪♪♪」

入り口から奥まで余すところなくゴリゴリと削るご主人様のオチンポ。
それに中腹までのピストンでアレだけイきまくっていた和が耐えられるはずがありません。
文字通りイき狂うような声をあげ、その腰をビクビクと跳ねさせるのです。
しかし、片手ながらもガッチリと掴んだご主人様の手が決して逃げるのを許しません。
快楽で暴れるような和の中をジュプジュプとレイプし続けてくれるのです。

和「このまま射精しへくだしゃいぃっ♪♪生ハメセックスで…和に種付けしれ欲しいんれす…ぅぅ♥♥」

そんなご主人様に応えるように和の足が、ご主人様の腰へとそっと回りました。
そのままぎゅっと挟み込むそれは愛しいオスを逃がすまいとするメスの拘束です。
子宮まで屈服させられたメス独特のその仕草にご主人様も興奮してくださったのでしょう。
ガンガンと和の奥を突くオチンポがビクビクと震え、ご主人様がグッと歯を噛み締めるのが分かりました。


和「アクメマンコ待ってましゅからぁっ♥♥ご主人様にトロトロにされたオマンコぉっ♪♪子宮まで開発されたメスマンコじゅっとザーメン待ってまりゅんですううぅぅ♥♥」

こんなに激しく和をレイプして…今にも射精しそうなくらいビクビクと震えているのに、快楽を堪えようとするご主人様の姿。
それはきっとご主人様なりの意地が現れた結果なのでしょう。
意地っ張りなご主人様にとって、言われるがままに射精するだなんてきっと許せる事ではないのですから。
少なくともギリギリまで我慢しなければ、負けた気になってしまうのでしょう。

和「(けれど…そんなの和には関係ありませんよぉっ♥♥)」

そう。
和にとってご主人様のプライドよりも、愛しくて堪らないこの人に気持ちいい射精をしてもらう事の方が大事なのです。
それを妨げるもののであれば、ご主人様の意地だって、邪魔で仕方がありません。
だからこそ、ご主人様が激しく和を犯してくれる中でもさっきのように和の口から淫語が途切れる事はなく、ご主人様の興奮を煽るのです。
勿論、コレ以上無く淫らな肯定であるピースサインを崩さないまま、ご主人様を確かに射精へと追い詰めていくのでした。

京太郎「く…っうぅ…っ!」

そんな和の前でご主人様が微かなうめき声をあげました。
歯の間から漏れだすようなそれは決して大きなものではありません。
しかし、それはあくまでご主人様が必死に抑えたからであり、本来はもっと大きなものだったのでしょう。
だって、和の中で反り返るご主人様のオチンポはビクンと跳ね、その根本から一回り大きくなったのですから。


和「あはぁっ♥♥生チンポ大きくなっふぁ…ぁ♪♪♪」

瞬間、湧き上がる喜悦は今までのものよりも遥かに暖かく、そしてドロリとしたものでした。
何せ、それは今までのような経験から来る推察ではなく、目に見えて射精が間近に迫る事を和に知らせるものだったのですから。
愛しい人が和と同じく快楽の極みに到達しようとしているのを感じて、平静でなんていられるはずがありません。
和の中の陶酔と幸福感は一気に強まり、その口からも幸せそうな声が漏れるのです。

和「射精るんですねぇっ♪♪もうオスチンポからせぇえきビュルビュルしそぉなんれすねぇっ♥♥」
京太郎「あ…ぁ…!射精るぞ…!もう…限界だ…!」

和の声にご主人様も返事を返してくれます。
それは喉から声を漏らすような微かなもので、お互いの息遣いや嬌声で今にもかき消されそうでした。
しかし、その声ははっきりと和の耳に届き、和の脳を甘く揺らしてくれるのです。
もう限界なのか自分を取り繕う事も出来ないその声は、ご主人様の興奮と快楽を和にはっきりと伝えてくれるのですから。
今にも射精しそうなくらい和の身体で愛しい人が昂ぶってくれていると思うと、それだけで愛しさが胸から溢れてしまいそうでした。

和「種付け早くぅぅ…っ♥♥和のしきぅにざぁめん早くぅぅっ♪♪♪子宮一杯孕ませてぇぇ♥♥ご主人様のころも…ちゅくらせて下さいぃぃっ♥♥♥」

勿論、こうしてご主人様と身体を重ねるようになってから避妊にはとても気を遣っています。
どれだけご主人様に愛して貰って、心も身体も支配されていると言っても和たちはまだ高校生になったばかりなのですから。
まだ生まれてくる子どもに対して責任をとれない以上、避妊の準備はしっかりとする必要があるのは和にだって理解出来ていました。。
しかし、そう理解していても…こうして射精される前には…やっぱり思ってしまうのです。
もし、何かの間違いでご主人様の精液で孕めないかと、早く子宮の奥まで征服して欲しいと…そんな思考を脳裏に過ぎらせてしまうのでした。


京太郎「和…っ!和…ぁぁ!」
和「ひぅぅん゛ん゛んっ♪♪♪」

瞬間、ご主人様の腰の動きはさらに一段、強くなりました。
片手ではもう衝撃を殺しきれないくらい乱暴なその抽送は射精する為だけのものでしょう。
本能が命ずるままに激しく動くその腰に和の身体はガクガクと揺さぶられました。
頭の奥まで衝撃が伝わってくるような激しいピストンに和はもう全身でイき続け、淫らな鳴き声をあげ続けます。

和「(あぁ…♪♪和の顔…あんなに蕩けて…ぇっ♥♥)」

ご主人様のピストンで激しく揺れるのは別に和の身体だけではありません。
その手に持ったカメラのモニターもまたガクガクと揺れるのです。
ただでさえ白く弾け、涙を滲ませる和の瞳はそこに映っている自身の姿を捉えきる事は出来ないでしょう。
しかし、そこに映る断片からでも…和には十二分に分かってしまうのです。
ご主人様の射精を前にして、どれだけエッチで幸せそうな顔をしているかが…自分で自覚出来てしまうのでした。

京太郎「ぐ…ぅぅ…う!」

そんな和にご主人様も興奮したのでしょう。
その口からケダモノのような唸り声を漏らしながら、ぐっと歯を噛み締めました。
犬歯をむき出しにするその表情は、見上げる和に迫力すら感じさせる凄まじいものです。
そしてご主人様はその迫力に相応しい勢いで和からオチンポを引き抜くのでした。


和「ひぐ…ぅぅぅぅう゛っ♥♥」

ヂュルルルルとまるでバキュームフェラをしているような淫らな音。
それに負けないくらいエッチな嬌声をあげる和の中でご主人様のオチンポが肉襞をゴリゴリと引っ掻いていくのです。
張り出したカリ首をこれでもかとばかりに活かしたその動きに和は何度もイかされ、腰をビクンと跳ねさせてしまいました。
そんな腰を万力のような強い力で押さえ込みながら、そのカリ首まで和の中から引き出されるのです。

和「あ゛あ゛ぁあぁぁあああああぁぁぁぁっ♪♪♪」

そして、次の瞬間、それは和の中に再び埋め込まれていくのです。
まるでギリギリまで引き絞られた弓矢のような激しい勢いで…和の奥を貫くのでした。
さっきまでのピストンとは比べ物にならないそれにオマンコがブルブルと震えながら、幾度となくイってしまいます。
そんな和の奥をビキビキに張った亀頭が叩いた瞬間、子宮口に熱い奔流が流れこんできました。

和「う…゛ひゅぅぅ…ぅぅうう゛っ♥♥♥」

それを和が見間違うはずがありません。
ご主人様のザー汁が欲しくてポテポテに張った子宮口が溶けてしまいそうなほどの熱い粘液は間違いなく和が待ち望んだ精液です。
そう思った瞬間、和の胸で甘い波が湧き上がり、和の全身に広がって行きました。
まるで陶酔と多幸感をこれでもかと煮詰めたようなその感覚に和の全身は耐え切れず…くたりと脱力していくのです。


和「射精て…ふゅぅ…♥♥ご主人しゃまに…種付け…ぇぇ…♥♥♥」

頑張って維持していたピースサインも崩し、ご主人様の腰に回した足も今にも解けてしまいそうな和。
そんな和をがっちりと掴みながら、ご主人様はたっぷりと濃厚な精液を吐き出し続けてくれるのです。
密着した腰をブルブルと震わせながらのそれはとても気持ち良さそうで…種付けされる和も嬉しくて仕方がありません。
けれど、そうやって和に射精してくれる愛しい人の顔は見る事が出来ません。
まるで子宮に放たれる精液がそのまま瞳を覆うように視界が白く濁り、和はもう何も見えなくなっていたのですから。

和「めしゅの一番…大事でエッチなところにぃ…♪♪どぴゅどぴゅ…射精て…る…ぅぅん…♥♥♥」

しかし、そうやって何も見えないからこそ、きっと和はオマンコの滾りを強く感じる事が出来るのでしょう。
実際、和はこうしている間にも一番、敏感な部分に精液を叩きつけられ、何度も何度もイッていました。
途切れる間すらなく吐き出される精液に合わせるようにして和はずっとイき続けて意識が降りて来られません。
その全身にもビリビリと激しい快楽が駆け抜け、被虐感すら感じるくらいです。

和「のろかは…エッチなママになりましゅぅ…♥♥ご主人しゃまに種付けされへ…奴隷ママになりゅぅ…んん…♥♥♥」

けれど、和はそれが堪らなく幸せでした。
頭がおかしくなりそうなくらい気持ち良くて、被虐感を刺激されるほどイきまくっていても、和の一番はやっぱり多幸感だったのです。
それは和がご主人様の事を心から愛し、種付けセックスを悦んでいるからなのでしょう。
身体だけではなく心までイってしまうセックスなんて、そうでなければ決して出来るものではないのですから。


和「あ゛…ぁ…♥♥はぁ……ぅぅ…ぅう…ん…♥♥♥」

とは言え、その多幸感が和にとって素晴らしいものばかりをくれるかと言えば決してそうではありませんでした。
あまりにも気持ち良すぎて身体が蕩けた和のオマンコはもう制御のきかないものだったのですから。
和が気づいた時にはもうチョロチョロと何かが漏れだし、密着するご主人様に振りかかっていたのです。
それを抑えようと下半身にグッと力を込めようとしますが、蕩けきった身体はまったく言う事を聞いてくれません。
まるで意識の声よりも快楽の方が重要だとばかりに甘い媚毒を貪り、陶酔に浸り続けるのです。

和「まら射精てる…ぅぅ…♪♪ご主人様の精液…どぴゅどぴゅ…来てしきぅこー溺れりゅ…ぅ…♥♥♥」

そうしている間にもご主人様の射精は止まりません。
まるでこの射精で絶対に孕ませてやるというように和の中へと精液を注ぎこんでくれるのです。
しかし、一度、射精しているとは言え、その濃度はドロドロで肉壁にどうしても張り付くのでした。
結果、子宮口の奥で精液が詰まり、そこから粘液が逆流してしまうのです。
愛液よりも熱くてそしてドロドロの粘液にオマンコの最奥が満たされる感覚に和は声をあげながら悦びました。

京太郎「はぁ…!はぁ…!」
和「はふ…ぅぅ…♪♪♪は…ひあぁ…ぁ…♪♪」

しかし、ご主人様がそうやって大きく息を吐いた頃には射精の勢いも弱まっていました。
それが好機だとばかりにジュルジュルと精液を吸い上げる和の子宮口が、ご主人様の亀頭を甘く刺激します。
それに合わせて肉襞もギチュギチュと音を立てそうなほど強く絡みつきますが、ご主人様の射精は元の勢いを取り戻しません。
それにほんの少しの不満を覚えながら、和は荒く息を吐きながら、胸を激しく上下させました。


和「ひぃぃぃんんっ♪♪♪」

そんな和のおっぱいをご主人様はぐっと鷲掴みにしました。
今までずっと放置されていた場所への刺激に和は悲鳴のような声をあげてしまいます。
けれど、ご主人様はそんな和に一切、容赦しません。
まるでそれが本当は悦んでいるのだと分かっているようにグニグニと和の乳肉を弄び、乳腺を歪めてくるのです。

京太郎「今度は…俺目線じゃなく…枕元から撮ろうか」

そう言いながら、ご主人様はそっとベッドの枕元へとカメラを置くのが少しずつ晴れてきた視界でも分かりました。
それは勿論、まだまだご主人様が和の事を犯すつもりだからでしょう。
実際、二度も射精したというのにご主人様のオチンポはまだまだ硬く、和の中で滾っていました。
いえ、それどころか、まるでこんなの序の口だと言わんばかりに大きくなっているようにも思えるのです。

京太郎「それに…今日は色々と道具も持ってきたしさ。それを味わってもらわないと勿体無い」
和「あ…あ゛ぁぁ…っ♥♥♥」

そんな和に魅せつけるようにご主人様はバッグから道具を取り出しました。
所謂、オトナのオモチャと呼ばれるそれらに和は思わず声を漏らしてしまいます。
度重なるアクメの所為で微かに掠れたそれは、しかし、絶望によるものではありません。
寧ろ、それらを使ってご主人様に責め立てられた時、自分がどれだけおかしくなってしまうかを想像して…期待に胸を震わせていたのです。


和「オチンポらけで…こんなになりゅのに…♪♪オモチャまれ使われたら…ぁわらひ…ほんろーに…おかひくなりまふ…ぅぅ…♥♥♥」

しかし、それでもそうやって拒絶するような言葉を放つのはその方がご主人様も悦んでくれると知っているからです。
より嗜虐心を滾らせて…和の事を屈服させようと激しく責め立ててくれると理解しているからでした。
勿論、和が内心、それを望んでいる事をご主人様も分かってくれているのでしょう。
しかし、それでも愛しい人は和をニヤリと見下ろしながら、桃色のバイブのスイッチを入れるのでした。

京太郎「仕方ない。それじゃこれは小蒔に使うか」
和「ふぇ…ぇ…ぇ…♪♪」

その気持ち良さを和に教えるようにバストへグリグリと押し付けながら、ご主人様は冷たくそう言い放ちます。
しかし、その言葉は和にとって予想外もいい所でした。
意地悪に責め立てて貰える事を期待していたとは言え、こんな方向なんてまったく考えていなかったのです。
未だ細かいオルガズムを刻み、快楽に緩みっぱなしの頭は予想外の展開に理解を追いつかせる事が出来ず、間抜けな声を返しました。

京太郎「元々、これは小蒔の為に買ったもんだし、流石に和に使うのは失礼だもんな」
和「っ♥♥ら、らめ…れすぅうっ♪♪♪」

しかし、それでも和はその言葉を聞いた瞬間、我慢出来なくなってしまいました。
どれだけ訳が分からなくても、それだけは決して看過出来るものではなかったのです。
それは勿論、和が一番、ご主人様に愛してもらっているという自負があるからでしょう。
和が一番なはずなのに…除け者にされるだなんて許せるはずがありません。
ましてや、神代さんの為に買ったと聞いて我慢など出来るはずもなく、反射的にそう否定の言葉を口走るのです。


和「和に…ぃ♪♪ののかに…使ってくらさいぃ…♥♥ご主人様のエッチなオモチャで…和を虐めてぇ…♥♥♥」
京太郎「でも、おかしくなりたくないんだろ?」

そんな和を意地悪く見下ろすご主人様にはきっと全部、分かっているのでしょう。
和がどうしてあんな風に言ったのかも、全部、理解してくれているのです。
だからこそ、紡げるその意地悪な問いに和の背筋はブルブルと震えました。
快楽の濁りが張り付くようなそこに被虐感が駆け抜ける感覚はとても気持ち良く…そして心地の良いものです。

和「ごめんなしゃい…んっ♪♪和はうしょ吐きましたぁ…♥♥ほんろぉは…期待してらんです…っ♪♪オモチャみた時からずっと期待しれドキドキしてまひたぁ…♥♥オモチャでおかしくしゃれるの…ドキドキしてらんれふぅ…♥♥♥」

その感覚に背を押されるようにして、和の口からは淫らな告白が飛び出します。
甘い欲情でたっぷりとコーティングされたそれにご主人様のオチンポもピクピクと反応してくれました。
まるで正直な和にご褒美をあげたいと言わんばかりのその反応に、和の子宮はドロドロの愛液を滴らせてしまいます。
それに和が甘い吐息を漏らした瞬間、ご主人様は和の乳首をキュっと摘むのでした。

和「きゃぅぅんっ♪♪♪」
京太郎「そこまで言った以上…覚悟しろよ。手加減なんてしないからな」

冷たくそう言い放ちながら、ご主人様は和にオモチャを取り付けていきます。
乳首やクリトリスにたまご型のローターを、目元にはアイマスクを着けられるそれを和はドキドキしながら受け入れていました。
たった今、おかしくなりそうなほどイかされたのに、さらにオモチャ着きで続行だなんて…正直、怖くないとは言えません。
今までオモチャなんてろくに使われた事がない以上、一体、どれだけ昂ぶるのかまったく未知の領域なのですから。
しかし、それでも抵抗する気になれないのは和が本能を目覚めさせるまで欲情しているから…だけではないのでしょう。
幾ら壊れても、おかしくなっても、ご主人様はきっと和のことを愛してくれる。
そう信じているからこそ、和は期待に胸を疼かせ、オマンコでご主人様のオチンポをキュンキュンとむしゃぶりついてしまうのです。

和「あはぁ…♥♥ご主人様…わらひ…幸せれす…ぅ♪♪」
京太郎「じゃあ、もっと幸せにしてやるよ」
和「んひぃい゛いぃぃぃいっ♪♪♪

瞬間、動き出すローターに和の口から悲鳴のような声が漏れました。
ようやく絶頂の波が落ち着き始めた身体を再び強いアクメへと蹴落とすようなその振動に和の頭がまた真っ白に染まっていくのです。
そんな和のオマンコをグチュグチュとかき回しながら、ご主人様がとてもエッチな言葉を和に向けてくれました。
けれど、それに自分がどんな風に答えたかすら、和には分からず… ――




―― そしてその日もまた失神するまでご主人様に調教され、その経過を余す所なく録画されてしまったのでした。








………



……









和「(暖かい…♥♥♥)」

意識がゆっくりと浮上する和が最初に覚えたのは、身体の暖かさでした。
まるでぬるま湯に使っているようなその温かさはとても心地良く、つい何もかもを委ねたくなってしまいそうになります。
しかし、それは和の一方面から与えられるものでしかなく、和の全身を包み込んではくれません。
それに不満を覚えた和がそれをもっと強く感じようと身体を動かそうとしますが、それはあまり芳しいものではありませんでした。

和「(神経が…ピリピリして…凄い…身体が気怠くて…)」

まるでマラソンの後のように反応が鈍く、鉛を着けているかのように重いのです。
けれど、それは乳酸が溜まっている感覚とは少し違いました。
そういった直接的な疲労ではなく、もっとこう精神的にというか神経的な疲労なのです。
まるでついさっきまで思考以上に激しい何かに従い続けて、精魂尽き果てたようなそれは…和にとって始めてのものではありません。
いえ、寧ろ、それはまるで眠気に支配されたような胡乱な頭の中でも真っ先に出てくるくらいに身近なものだったのです。

和「(あぁ…♥そうだ…和は…ぁ♪♪)」

アレから訳が分からなくなるまで責め立てられ、二度も気絶した和。
絶頂の最中で意識を失い、再びオルガズムで意識を強引に覚醒させるのを繰り返したところまでは何とか覚えていました。
けれど、そこから先の記憶が無いという事は…恐らく三度目の失神で和はもう完全に壊れてしまったのでしょう。
頭の中を快楽で一杯にして…記憶を失うくらいにおかしくなっていたのでした。


和「(ご主人様…ぁ♥♥)」

そして、そうやっておかしくなった和を温めてくれるこの優しい熱は、きっとご主人様のものなのでしょう。
少しずつ浮上する意識が身体から受け取る感覚も、それを肯定していました。
引き締まった筋肉が齎す独特の硬さも、ゴツゴツとした感覚も、とても慣れ親しんだものなのですから。
和が失神する度に寄り添ってくれるそれらを、今更、間違うはずがありません。

和「(大好き…♥♥大好きぃぃ…♥♥)」

それを…好きだと言った事は今まで殆どありませんでした。
本当はそうやって和が起きるまで優しく寄り添ってくれるのが…愛しくて嬉しくて堪らなかったのに和は素直になれなかったのです。
それは…勿論、そうやって認めてしまったら、和がご主人様の事を心から愛している事まで目を向けざるを得なかったからでしょう。
ゆーきや咲さん、そして神代さんとの友情の板挟みになっていた和にとって、それは拒まなければいけないものだったのです。

和「(だからこそ…和はこれを感じた瞬間に…意識を切り替えようって…努力してきました…♥)」

愛玩奴隷としてご主人様に愛されていたメス犬ではなく、一個人として人権と意思を持つ『原村和』に戻ろうとしていたのです。
拒まなければいけないものを拒む為に、和は理性ある一人の女性として立ち上がろうとしていたのでした。
けれど、それはご主人様に調教されればされるほど…どんどんと先延ばしになるようになっていたのです。
まるで…その甘美さを知れば知るほど堕ちていくかのように…和は『原村和』に戻りにくくなっていました。


和「(そして…今は…ぁ…♥♥)」

自分の中の感情を和は未だ完全に肯定する事は出来ません。
ゆーきも咲さんも少しずつ吹っ切れ始めたとは言え…和は彼女たちに何も伝えていないのですから。
ろくに向き合う事もせず、ただ、流され続けるままの自分を肯定する事なんて出来るはずがありません。
しかし…そうやって流された結果でも…和は一つ…行き着く事が出来たのです。
ご主人様の事を絶対に譲りたくないって…一番であり続けたいって…淫らで独善的な答えに。
そんな和にとって最早、『原村和』はさほど重要なものではなく、それよりも甘美な陶酔の方がよほど大事なものでした。

和「(また…ご主人様に任せっきり…ぃ…♪)」

そんな和にとっての懸念はアレからの後始末をご主人様に任せっきりだった事です。
幾度となく失禁し、潮を吹き、涙とヨダレをまき散らした和。
さ、流石に大きい方までは漏らしていないと思いますが、その後処理は決して楽な作業ではなかったでしょう。
最早、恒例となっているとは言え…またご主人様一人に任せっきりな和に呆れたりしていないだろうか。
そんな風に思うと…なんとなくもの寂しくて、身体は優しい熱を求めるようにご主人様へと絡みつくのです。

和「ふぁ…あぁぁ…♥♥」

瞬間、それに応えるように和の頭を硬い手が撫でてくれました。
ちょっぴり角ばったそれは優しくも暖かな手つきで何度も和の髪を往復します。
まるで子どもをあやすようなそれには一片の敵意どころか呆れも見当たりません。
寧ろ、そこには目を閉じたままの和でもはっきりと分かるほどの愛しさが込められていたのです


和「(幸せ…ぇ…♥♥和…とっても幸せです…ぅ♥♥♥)」

それはセックスの最中のように激しいものではありません。
和が記憶を失ってからどれだけ経っているのかは分かりませんが、最早、オルガズムの残滓は和の中には残っていなかったのですから。
しかし、それが和にとって物足りないかと言えば、決してそんな事はないのです。
激しい快楽がない分、はっきりと感じられる多幸感に和の意識は喜び、甘く蕩けていました。

和「(このまま…また眠ってしまいそうなくらい…♥♥)」

まるで両親の傍に居ればそれで安心だと…そう心から思える小さな子どもに魂までもが戻ってしまったような心地良さと安堵感。
それに和は胸中でうっとりとした言葉を浮かばせながらも、それを否定しました。
勿論、気怠い身体は休息を求めていますし、意識だってまだまだはっきりとはしません。
しかし、それでもこうして和の事を受け止めてくれる愛しい人の事を、そのままには出来ません。

和「ご主人…しゃま…ぁ…♥♥」
京太郎「ん…起きたか?」

そう自分に言い聞かせながら、ゆっくりと瞼を開く和の声は舌足らずで甘えるようなものになっていました。
それは決して和が意図したからではなく、まだ身体があまり言う事を聞いてくれないからです。
特にさっきまで嬌声を漏らしていたであろう和の舌の感覚は胡乱で、未だにはっきりとはしません。
そんな場所を無理矢理、動かして言葉を紡いだのですから、そうやって舌足らずになるのも致し方ないことでしょう。
…まぁ、和自身がご主人様に甘えたがっているという事も無関係ではないかもしれませんが、決してそれだけではないのです。


京太郎「でも、疲れてるだろ?今日は傍にいてやるから…ゆっくり休んどけ」
和「はふぅ…ん…♥♥」

そう言うご主人様は裸で腕枕をしながら、横向きで和の顔を覗き込んでくれていました。
そのまま優しく和の背中を撫でてくれるその仕草に和は思わず甘い声をあげてしまいます。
まるでオスを誘うメスのようなそれにご主人様の身体が微かに強張るのが分かりました。
それはきっと火が点いてしまいそうな自分の欲情を抑える為だったのでしょう。
一体、どれほどご主人様が射精してくださったのかは分かりませんが、愛しいこの人はまだまだ満足してはいないのです。

和「ご主人様…はぁ…ぁ♥♥」
京太郎「流石に泊まりはやばいから、和が休んだのを確認してから帰るよ」

しかし、それでもご主人様は和を襲うつもりはないのでしょう。
疲れた和を労うようにそう言いながら、優しく微笑んでくれました。
それそのものは嬉しくて堪りませんが…さりとて、それを和が許容出来るかと言えば微妙なところです。
ご主人様が満足していないのに一人だけ満足するだなんて奴隷の風上にも置けないような行為なのですから。

和「(それに…ここで帰してしまったら…また神代さんと…)」

もしかしたら…和に飽きて帰ってから神代さんとセックスするつもりなのかもしれない。
そう思うと和はどうしてもご主人様を帰したくなくなります。
勿論、ご主人様がそんなに不誠実な人ではないと思っていますが、やっぱり不安なのは否定出来ません。
実際にご主人様の事を満足させられなかったのは事実なのですから…それはどうしても和の目にあり得る未来だと映るのです。


和「あの…ぉ…♪♪」
京太郎「うん?どうした?」

そんな和が選んだのは、どうしようもないくらい愚かな遅延作戦でした。
所謂、時間稼ぎを選択したところで…ご主人様が帰らなければいけないのは変わりません。
そもそも…そうやって口を開く和の頭は朧気なままで、何ははっきりとした話題があった訳ではないのですから。
しかし、それでも…それでも和はご主人様を容易く帰す事は出来ず、「あの…その…」と言った無意味な言葉を紡ぐのでした。

京太郎「大丈夫だから落ち着いて話せよ。俺は何処にも行かないからさ」
和「あ…ぁ…♥♥」

それにご主人様は焦っていると勘違いしたのでしょう。
優しく和の背中を撫でながら、そう言ってくれました。
エッチの最中からは想像も出来ないくらい暖かなその言葉に和は思わず声を震わせてしまいます。
陶酔を強く浮かべるその声は、まるでセックスしているかのように淫らなものでした。
それに和は一つ、ご主人様に聞きたい事を思いつき、そっと唇を開くのです。

和「ご主人様…和は…どうでした…?」
京太郎「エロくて気持ち良かったよ。和みたいな奴隷が傍に居てくれて俺は幸せもんだ」

そう言って和に微笑みかけてくれるご主人様の言葉には嘘は見当たりません。
ご主人様は間違いなく本心から和にそう言ってくれているのです。
それに和は…思わず感謝の言葉を紡いでしまいたくなりました。
有難うって…和の方こそご主人様に仕えられて幸せですって…そう言いたくなったのです。
けれど、それを口にしてしまったら、和が聞きたい事からは少しばかりズレてしまうでしょう。
朧気な思考でもそれを理解する和が自らの言葉にストップを掛け、ご主人様をじっと見つめました。


和「神代さんよりも…?」
京太郎「それは…」

虚偽を見抜こうとする和の視線に、ご主人様は逡巡を返しました。
その迷うような仕草に、和の胸の奥がカァァと熱くなってしまいます。
だって…それは和が一番ではないって言う事なのですから。
ご主人様は和を誰よりも愛してくれているはずなのに…少なくとも即答出来るほど飛び抜けている訳じゃない。
それに和は神代さんに対する抑えきれない嫉妬を抱えてしまいます。

和「(和に…何が足りないんでしょう…?)」

お互いに愛し愛されていれば、それだけでセックスは素晴らしいものになるのです。
どんな行為よりも甘くて、幸せで…そして気持ちの良い…最高の交歓になるのですから。
少なくとも和がご主人様に愛して貰う時は…他の何かとは比べ物にならないほど甘い心地良さの中へと引きずり降ろされるのでした。
けれど、のっぴきならない事情によって、他の女性とも身体を重ねるご主人様にとってはそうではありません。
それはきっと…ご主人様が悪いのではなく、和に何か至らぬ点があるからなのでしょう。

和「(やっぱり…和は…)」

きっと…和に足りないのは覚悟なのです。
今までなあなあで…逃げ続けていたが故に、和は覚悟という面で神代さんに劣っているのですから。
和がもし、神代さんと同じ立場であれば、長野にまで追いかけたり出来ませんし、人目も憚らず、ご主人様に甘える事も出来ないでしょう。
勿論、それが良いと言う訳ではありませんが、しかし、神代さんはそれを決して厭わないくらいご主人様に全てを捧げる覚悟を固めているのです。


京太郎「和が一番…」
和「いえ…良いん…です」

ご主人様の言葉に…和はそっと首を振るいながら答えました。
一体、ご主人様が何を言いたいのかは分かりませんが…それはきっと偽りの言葉なのですから。
無理に紡ぐようなその顔を見れば…わざわざ中身まで聞かなくても分かります。
けれど、それもまたご主人様の優しさなのですから、失望したりはしません。
悪いのは…そうやってご主人様に逡巡させるほどライバルに劣っている和なのです。

和「(考えても見れば…未来を捧げるなんて…神代さんはもうとっくの昔にやっているんですよね…)」

思いついた時は…なんてエッチで素晴らしい響きなのだと…和はそう思いました。
しかし、そうやってご主人様に未来を捧げるのは、既にもう神代さんがやっているのです。
長野にまでご主人様の事を追いかけている今、進路選択にも多大な影響を及ぼしているのですから。
きっと主人様に出会う前と今では人生設計だって大きく変わっている事でしょう。
それが良い方にか悪い方にかは分かりませんが、最近の幸せそうな神代さんの姿を見ると…ほんの少しばかり嫉妬を覚えました。

和「(ですから…和は『その先』にいかないといけません…)」

そんな和には…『その先』についての考えがありました。
今までずっと逃げ続けてきたものに立ち向かえば、きっと和も神代さんに並び立てる事でしょう。
しかし、そうするのは決して容易い事ではなく…事ここに至っても肌がブルブルと震えてしまいます。
もし、失敗した時には、和はとても大事なものを二つ取りこぼしてしまうのですから…それも当然でしょう。


和「ご主人様は…あの…和の事…愛してくれています…よね…?」
京太郎「あぁ。誰よりも和の事を愛してる」
和「ふきゅぅ…♥♥」

それに立ち向かう勇気が欲しい。
そう思った和が尋ねるのはご主人様の気持ちでした。
まるでご主人様が傍に居てくれればそれだけで安心出来ると言うようなそれに愛しい人は最高の言葉で応えてくれるのです。
さっきのように虚偽混じりのものではなく本心から紡がれるそれに、ついつい和がお腹の奥を蕩けさせてしまうほどに。

和「和も…ご主人様の事を愛しています…♥だから…ほんの少しだけ…我侭を許してもらって…良いですか…?」
京太郎「ん…?」

それを抑えながらの言葉にご主人様は小さく首を傾げました。
普段、我侭なんて滅多に言わない和の言葉を不思議がっているのでしょう。
しかし、和にとって…それは最大級の我侭なのです。
下手をすれば…ご主人様にとってもトラブルに繋がりかねないほどの…大きな大きな自己満足なのですから。

和「和…ゆーきと咲さんに…ちゃんと言います。ご主人様の事が好きだって…愛しているんだって…」
京太郎「それは…」

和の言葉にご主人様が言葉を詰まらせるのも無理は無い事でしょう。
ご主人様が二人にどんな説明の仕方をしているのかは分かりませんが、二人は能力の事なんて何も知らないのですから。
その上、神代さんという表向きの婚約者もいる事になっているのですから、和が告白しても困惑するだけでしょう。
けれど、和はそうやって理由をつけて、ずっと逃げ続けてきたのです。
もしかしたら和よりもずっとずっと先に…ご主人様に恋焦がれていたかもしれない二人に…不義理を続けているのでした。


京太郎「…本当に良いのか?俺なんかの事を好きなんて言ったら…色々と心配されると思うぞ」

そう心配そうに言うご主人様は、きっと二人の好意になんて気づいてはいないのでしょう。
ご主人様にとって見えているのは、『婚約者がいる男性の事を好きだと友人たちに告白する』という事だけなのです。
だからこそ紡がれたであろうその言葉を、和は一々、訂正するつもりはありませんでした。
二人の気持ちをはっきりと聞いた訳ではない和には分かりませんし、分かっていたとしてもそれらを代弁するほど偉くもないのです。
いえ…もしかしたら…内心、新しいライバルが出来る事を、和は恐れていただけなのかもしれません。

和「えぇ。でも…大丈夫です」

しかし、それでも和はその声を震わせる事はありませんでした。
はっきりとご主人様に向かって…頷きながら伝える事が出来たのです。
まるで決意表明のようなそれに和は本格的に胸の中で覚悟が固まっていくのが分かりました。
勿論、二人に嫌われたり呆れられるのではないかという恐怖はまだ和の中に残っています。
ご主人様という例外を除けば、二人は和の中で最も大事な人達であるのですから。

和「でも…もし、和が二人とギクシャクしてしまったら…慰めてくれますか?」
京太郎「ん…?まぁ…それくらいなら寧ろ、俺からお願いしたいくらいだけど…」

そんな二人を失う事になるかもいれないという未来に恐れを感じる和が漏らした弱音。
その真意にご主人様はまったく気づいてはいません。
普段は気遣いも出来て、和の事も優しく受け止めてくれるのに、この人は変なところで鈍いのですから。
しかし、和にとってはそんな姿もまた可愛らしく映り…ついつい笑みを浮かべてしまうのです。


和「…エッチな意味じゃありませんよ?」
京太郎「わ、分かってるって!それくらい空気読めてるから!」

和の言葉にご主人様は顔を赤く染めながら、強く答えました。
その反応を見る限り…もしかしたらちょっと期待してくれていたのかもしれません。
少なくともまったく期待していなければ、そんな風に強い反応を示す事はないでしょう。
エッチの時からはまったく違うその分かりやすい姿に和は笑みを深めながら、そっとご主人様の胸板に頬を当てました。

和「本当に…?まったく想像していませんでした?」
京太郎「う…いや…それは…」

瞬間、ご主人様の硬くて広い胸板に当てた和の耳にドクンという強い脈動が伝わって来ました。
それに合わせてその身体が熱くなるのは羞恥心か或いは興奮か。
どちらにせよ、和にとってそれが喜ばしい事である事に変わりはありません。
だって…ご主人様のオチンポは和の足の間で少しずつ大きくなってくれているのですから。

和「んふ…♪ご主人様のオチンポは…もうこぉんなになってますよ…ぉ♥」
京太郎「の、和…それ…やばいって…」

そんなオチンポを太ももでスリスリって可愛がってあげれば、ご主人様は小さく肩を震わせながらそう言いました。
きっと今のご主人様は必死に自分の中の欲望を抑えこもうとしてくれているのでしょう。
しかし、和にそんな遠慮は無用です。
和にとって重要なのはご主人様に満足して貰う事と、そして出来るだけご主人様が傍にいてくれるようにする事なのですから。
そもそもさっきの会話だって、ご主人様を引き止める事を目的としたものであり、ご主人様に約束を取り付けたのはあくまで副産物に過ぎません。


和「ほら…聞こえますか…?ニチャニチャって…和ももう…愛液垂れ流しになっちゃってるんです…♥」

そう言う和の股間はもう愛液でネトネトになってしまっていました。
こうしてご主人様と抱き合っているだけで興奮した身体が漏らした体液は既に太ももに染み出すほどになっていたのです。
そんな場所でご主人様のオチンポを扱けば、ニチャニチャとエッチな音が鳴ってしまうのは当然でしょう。
しかし、和はそんな淫らな音に更に興奮を掻き立てられ、子宮からトロトロになるまで熱くなった粘液を漏らしてしまうのです。

和「やらしいですよね…♪エッチですよね…♪だから…お仕置き…してくれませんか…?ご主人様のオチンポで…和の一番、大事な部分まで…また躾けて欲しいんです…♥」
京太郎「うあ…ぁ」

和の淫らなオネダリに、ご主人様は微かなうめき声をあげました。
それに応えるようにしてオチンポはピクンと跳ね、本格的に勃起を始めます。
きっとさっきの和の言葉で勃起を抑えこむ事が出来なくなってしまったのでしょう。
和の太ももに押し当てられる硬い感覚はぐんぐんと大きくなり、熱い感覚を撒き散らします。

京太郎「失神するまでされたのにまだ満足出来てないのか?」
和「はぅ…んっ♪」

しかし、それは和の事をとても気持ち良くしてくれるだけのものではありません。
それはご主人様の中でタガが一つ外れた事を意味するものでもあるのです。
ご主人様のゴツゴツとした男らしい手は和の背中から前面へと回り、和の胸をガシっと鷲掴みにしました。
手のひらで乳首を抑えこむようなそれはとても乱暴で、まったく遠慮がありません。
しかし、どれだけ乱暴であろうとそれがご主人様によるものであれば、和の身体は容易く悦び、乳首をムクムクと立たせてしまうのです。


和「だって…ご主人様が…まだ満足していないから…ぁ♥」
京太郎「言い訳すんなって言ってるだろ」
和「はひぃ…っ♪♪」

瞬間、ご主人様は和の乳首をキュっと摘み、そのままクリクリと指の間で転がします。
乳房全体ではなく、弱点である乳首だけを重点的に責めるそれに和は思わず声をあげてしまいました。
そんな和の前でご主人様はその顔に嗜虐性を浮かばせ始めます。
優しい『須賀京太郎』から意地悪な『ご主人様』へと変わっていくその様に和は思わず甘い吐息を漏らし、肩を震わせるのでした。

京太郎「本当は和の方がしたかったんだろ?正直に言えば…可愛がってやるよ」
和「そ…れは…ぁ♥」

嗜虐的なご主人様の言葉に、拒否権はありませんでした。
だって…それは決して間違いではなかったのですから。
どれだけ言い訳を並べても…和自身もまたセックスを望んでいたのです。
その上…正直になれば可愛がって貰えると聞いて、歯止めが掛かるほど和は理性的ではありません。
そもそも、そんなものをとっくに投げ捨てたのが今の和であり、愛玩奴隷としてあるべき姿なのですから。

和「はい…ぃ♪本当は…和の方がセックスしたかったんです…っ♥ご主人様に犯して欲しくて…さっきからオマンコビショビショなんですぅ…っ♥♥」
京太郎「はは。そんなに和がセックスしたいなら…時間一杯まで犯し続けてやるよ」

そんな和の口から漏れる言葉に、ご主人様は嗜虐的な笑みを強めます。
その上…そんな風にエッチな事言われたら、もう我慢なんて出来るはずがありません。
子宮をジュンと潤ませた和はご主人様にされるがままにうつ伏せの姿勢にされるのです。
そのままそっとあげた腰の中には未だ倦怠感が幅を利かせていました。
しかし、それでも和はご主人様に魅せつけるようにしっかりと腰をあげ、挿入しやすいように足を広げたのです。


京太郎「あぁ、ちょっと待てよ。面白いもの見せてやるからさ」
和「ぅぅ…ん…っ♪♪」

けれど、ご主人様はそんな和からそっと離れ、パソコンラックへと移動します。
そのままディスプレイの電源を入れたご主人様は何やらそこにコードを繋いで操作していました。
そんなご主人様をベッドに預けた顔で見上げながら、和はふりふりとお尻を揺らします。
早くご主人様に愛して欲しくて、犯して欲しくて堪らないメスの部分を強調するように、お尻をくねらせました。

京太郎「よし。出来た」
『清澄高校一年…原村和です…♥』
和「…ぇ…?」

そう言いながら、ご主人様はそっとパソコンラックから離れました。
瞬間、流れてきた声に視線をそちらへと向ければ、大きな画面に和の顔が映っているのです。
紅潮した頬を隠さず、もじもじと身体を揺らすそれは既に発情し始めているのが分かりました。
実際、抱き寄せるような胸の頂点ではもう桃色の突起が張り出し、太もももテラテラと光り濡れ始めているのが分かります。

京太郎「まだ編集も何もしてないからな。文字通り無編集のノーカット版だぜ」
和「あ…あぁ…ぁ♪♪」

それは…勿論、さっき撮ったばかりの和の動画です。
ご主人様に一杯、エッチな事をされて、イかされ続けてアヘ顔まで晒した和の記録なのです。
そう思うと和の身体がゾクリとし、お腹の奥がキュンと唸りました。
その先を知っているが故のその興奮に身体は一気に熱くなり、今すぐオチンポを突っ込んで欲しくて堪らなくなります。


京太郎「どうせだしこれ流しながらやろうぜ」
和「きゅぅんっ♪♪」

そんな和の顔がディスプレイへと向けやすいように姿勢を調整しながら、ご主人様は和の腰をそっと撫でてくれました。
それだけで興奮しきった和の身体は反応し、奥からトロリと粘っこい粘液を漏らしてしまうのです。
それにご主人様が一体、どんな反応を見せてくれるのかは和には分かりません。
だって…和の視線はもうディスプレイに釘付けになってしまって、後ろを振り返る余裕なんてないのですから。
はぁはぁと荒い吐息を漏らしながら…自分がどれだけ乱れたのかという記録に…目を奪われていたのです。

和「んおぉぉおおっ♪♪♪」

肌に何か硬いものが押し当てられたと思った瞬間、それはグイグイと和の中に入って来ました。
大陰唇すら開く事はないまま強引に犯そうとするそれに和はつい情けない声をあげてしまいます。
けれど、それを挿入した人 ―― ご主人様はそれで手を緩めてくれるような人ではありません。
寧ろ、それに興奮を掻き立てられたのか、最初から激しく腰を振るい、和の奥をガンガンと突いてくれるのです。

京太郎「ほら、和のフェラが始まったぞ。何時もあんな風にくわえ込んでくれてるんだぜ」
和「はぁ…ぁ♪♪んふぉぉ…ぉおおぉ♥♥」

それだけでも気持ち良くって堪らないのに、ご主人様は耳元で和に対して動画の内容を囁いてくるのです。
あの時はこんな風だって、あんな風に思ったと度々、補足するようなそれに和の興奮はもう止まりません。
まるで血が燃料になっているかのように内側がメラメラと燃え、蕩けるような感覚が広がるのです。
今までよりも数段強いそれに和の身体がクラクラとしますが、もう和はディスプレイから目を背ける事は出来ません。

和「(そして…ご主人様から囁きを受ける度に…和はイッてしまって…♥♥)」

胸の奥から湧き上がる興奮の極み。
オマンコで感じるそれよりも心地良さを強めたそれに和の思考はどんどんと流されていくのです。
そんな和に同調するように動画の中の和も蕩け、ご主人様に淫語を放ち始めました。
ご主人様を必死で興奮させようとするそれに…こうして聞いている和もドキドキが止まりません。
結果、和は何時もよりも敏感になり…そして… ――




―― 結局、その日は一時間も経たない内にノックアウトさせられ、またご主人様の手を煩わせてしまうのでした。








………



……








【清澄高校麻雀部室】

―― ガチャリ

和「…あ…」

咲「あ…和ちゃん」

和「え…えっと…こんにちは。ゆーきは…」

咲「まだ来てないみたい。でも…珍しいね。部室でお昼を食べたいだなんて」

和「あ…その…二人に…言わなければいけない事があって…」

咲「…言わなければいけない事?」

和「え、えっと…その…と、とりあえず…ゆーきが来てから…」

咲「…うん。それは良いけど…」チラッ

和「なな…何でしょう…?」カクカク

咲「…ううん。なんでもない」

咲「それより…今日は私がお茶淹れるね」

和「あ…それくらい私が…」

咲「良いから。和ちゃんは座ってて」

咲「(正直…今の和ちゃんギクシャクしっぱなしでお茶なんか任せたら火傷しちゃいそうだし…)」



優希「おまたせだじぇ」

和「あ…」

咲「優希ちゃんも、おかえり」

優希「ただいま。いやぁ、パチンコで思ったより出てなぁ」

咲「はいはい。どうせ学食混んでたんでしょ?」

優希「むぅ…咲ちゃんは相変わらず、付き合いが悪いじぇ」

咲「そう言うのは京ちゃんの担当だから。それより…三人揃ったし、そろそろお弁当広げよう?」

和「そ…そうですね」カクカク

咲「…ねぇ、優希ちゃん」ヒソヒソ

優希「言いたい事はなんとなく分かるけど、私もどうしてなのかは良く分かんない…」ヒソヒソ

咲「そっかぁ…じゃあ…何か言ってくれるのを待つしかないか…」ヒソヒソ

和「…あ…お、お箸忘れました…」

咲「…ほら、部室に割り箸あるから、それを使おう」

和「え、えぇ…ごめんなさい咲さん…」シュン

咲「(…これは重症だなぁ…)」

優希「(かなり深刻な状態だじぇ…)」




咲「……」モグモグ

優希「……」モグモグ

和「……」モグモグ

咲「(…か…会話が出てこない…!)」

優希「(空気が重い…!!)」

咲「(ほ、ほら、優希ちゃん…!何時もみたいに何かお話してよ!!)」チラッ

優希「(咲ちゃんが私の事見てる…こ、これは何か話題を振れという合図…?)」

優希「(で、でも、こんな重苦しい雰囲気を払拭できるようなネタはないじぇ…)」

優希「(だけど…こんな状態じゃ折角のタコスも美味しくないし、何よりギクシャクしてるのどちゃんはあまり見ていたくないじぇ)」

優希「(ここはやはり…話題を振るにしても出来るだけのどちゃんの事を元気づけるような話題を選ぶべき…!!)」

優希「(それでいて…全員が共感出来る話のネタとなれば…やっぱりこれしかないじぇ…!)」

優希「あ、そうそう。さっき京太郎と会ったんだけど」

和「え…?」ピクッ


優希「アイツまた神代さんと二人っきりで昼食食べてたじぇ」

咲「……へぇ、ここ最近、また多くなって来てるよね」ゴゴ

優希「そ、そうそう。まぁ、昔みたいにベッタリって雰囲気じゃないけれど…また増えてきたな」

咲「…どうせ一緒に食べるんなら私達も誘ってくれれば良いのに…」

優希「一応、婚約者だし色々とあるんだと思うじぇ」

優希「それにこの前の里帰りで親と大喧嘩して家出同然に別れたみたいだし…やっぱり寂しいんじゃないかな」

咲「それは…まぁ…分かってる…けど…また前みたいに…京ちゃんだけにベッタリになってないかなって…」

優希「うん…それは確かに私も不安ではあるけれど…」

優希「今はこっちに石戸さんたちもいるし、きっと大丈夫じゃないかな」

咲「そうかなぁ…」

優希「のどちゃんはどう思う?」

和「え……?…あのその…わ、私は…」アセアセ

優希「(あれ…?これ…地雷だった…?)」


和「わ、私は今の神代さんなら京太郎君と一緒でも大丈夫じゃないかと…思いますけれど…」

咲「そ、そう…なんだ」

優希「…のどちゃん大丈夫?」

和「え…?だ、大丈夫に決まってるじゃないですか。何を言っているんです?」

優希「(…自分で京太郎君って言った事にも気づいていない…)」

咲「(これは…本格的に不安になって来たかも…)

和「ほ、ほら、ご飯だってこんなに沢山、食べてるじゃないですか」パクパク

和「これだけ減ってるんですから、私が元気な証拠です」モグモグ

優希「…うん。まぁ…それはそうなんだけど…」

咲「そもそも…和ちゃんってもっとのんびりと食べる人だったような…」

和「き、今日はお腹が減っているんです」

優希「そ、そうなんだ」

咲「お、お腹が減ってるならしょうがないよね」

和「そ、そうです。お腹が減ってるから仕方がありましぇん」

優希「(…噛んだ)」

咲「(…噛んじゃった…)」

和「…」ジワッ

優希「の、のどちゃん大丈夫!?」

咲「ほ、ほら!お水!お水あるから!!」


優希「ふぅ…ご馳走様でした…」

咲「ご馳走様…」

優希「(…結局、殆ど味分かんなかったじぇ…)」

咲「(和ちゃんが普段と違いすぎてそれどころじゃなかった…)」

和「え、えっと…わ、私も…ご馳走様です…」パタン

優希「そ、それで…どうして今日は部室でお昼なんて言ったんだじぇ?」

和「それは…その…」

咲「私達に伝えたい事があるんだって」

優希「え…?もしかして愛の告白?」

和「あっ」カァァ

咲「え…?ほ、ホントに?」

和「あ、いや…ち、違うんです!そ、そうじゃなくって!そ、そうなんだけど、そうじゃなくって!!」アセアセ

和「た、ただ…その…二人に…決意表明と言うか…あの…そ、そういうのを…ですね…」ウツムキ

咲「決意表明?」

和「あ…え…えっと…その……わ、私は…私は…」グッ

和「…す、須賀君の事が…好きれしゅ!」

咲「……」

優希「……」

和「…す、好きです!」ハンナキ

咲「だ、大丈夫だよ!」アセアセ

優希「噛んだけど伝わってるから!だから、泣かなくて良いから!!」アセアセ


咲「…で…それがどうしたの?」

和「…え?」

優希「うん。そんなの傍目から見て丸わかりなんだけど…」

和「……う…嘘でしょう?」

優希「いや…本当に」

咲「和ちゃん分かりやすいんだもん。多分、気づいてないのは神代さんくらいじゃないかな」

優希「いや、咲ちゃんもかなり…」

咲「ナニカナ?」ニコッ

優希「…いや、何でもないじぇ」カクカク

和「そ、そんなに分かりやすかったですか…?」フラァッ

咲「あぁ!和ちゃんが!!」

優希「だ、大丈夫!?」

和「だ、大丈夫です…ちょっと目眩がしただけですから…」



和「それで…えっと…私は…」

咲「京ちゃんの事好きなんだよね?」

和「…は…はい…」カァァ

優希「まぁ…良いんじゃないか。正直、のどちゃんは京太郎には勿体無いと思うけど」

咲「そ、そんな事ないよ。京ちゃんだって…良い所も一杯あるし…まぁ…スケベなところは玉に瑕だけど…」

和「そ、それだけですか?」

優希「それだけって…京太郎のダメな所か?」

和「あ、いえ…そ、そっちじゃなくて…あの…私の事…怒ったり…嫌ったりしないんですか?」

優希「あー…つまりのどちゃんは私達が京太郎の事を好きだって勘違いしてたって事?」

和「う…あ、いや…その…」

優希「……」

優希「大丈夫だじぇ。私は別に京太郎の事なんて何とも思ってないし」

優希「京太郎はただの部活仲間で反応が面白いオモチャみたいなものだから」

優希「のどちゃんが京太郎の事が好きだって言うんなら精一杯、応援するじぇ」


咲「私は…私はちょっと悔しいかな」

和「咲さん…」

咲「私ね。まだ分からないの。京ちゃんの事…そういう風に好きなのか…ただのお友達として好きなのか」

咲「そういう事…決めるのはまだまだ先で良いって…そう思って…ずっと逃げてた」

咲「でも…そうじゃなかったんだって…神代さんが来て…初めて気づいたの」

咲「だけど…私…それでも向き合えなかった」

咲「自分の気持ちをはっきりとさせる事が出来なくって…ずっと逃げ続けてた」

咲「だって…もし、自分が京ちゃんの事、そういう意味で好きなんだって気づいたら…絶対、辛いもん」

咲「私のどんな部分でも…神代さんに勝てないんだから…絶対に失恋するって」

咲「婚約者もいる人の事を好きだって気づいても無意味なんだってそう言い聞かせて…ずっと…目を背けてた」

咲「結局、私はスタートラインに立てなくて…和ちゃんのライバルになる資格もなくて…」

咲「…ただ、神代さんに対して…モヤモヤとし続けてる私には…羨ましいんだ」

咲「そんな風に…自分に向き合える強さを…私は持てなかったから。そんな強さを持った和ちゃんが…羨ましくて…悔しいかな」

和「わ…私は…」


和「私は…そんな風に…羨ましいと言われるような…立派な人じゃありません…」

和「こうして二人に…話をするつもりだって…ほんのすこし前まではなかったんです」

咲「でも…今、和ちゃんはこうして私達に話をしてくれたじゃない」

優希「そうだじぇ。あんなに緊張していたのに…誤魔化さずにちゃんと言ってくれたのは間違いなくのどちゃんなんだから」

和「それだって…須賀君に…背を押されてようやく出来た事で…」

優希「…だったら、それは余計に誇るべき事だじぇ」

和「…え?」

咲「…そうだね。実際…私は京ちゃんにそうやって背中を押して貰えなかったんだもん」

咲「それだけ京ちゃんに気にかけて貰えて…傍に居て貰えるっていうのは…二人の仲が良い証拠だと思うよ」

優希「咲ちゃん…」

咲「だから…そんな風に緊張しないで大丈夫」

咲「私たちはそんな事じゃ和ちゃんの事嫌いになったりしないから…ね?」

和「…ありがとう…ございます…」グスッ



優希「はい。ハンカチ」スッ

和「…ごめんなさい」グシグシ

優希「まぁ、普段からのどちゃんには世話を焼いてもらえてるしな!正直、ちょっと新鮮で楽しんでる私もいる!」

和「た、楽しんでるってそんな…」

咲「んー…私もそうかも」

咲「まさか和ちゃんがこんなポンコツ気味になるなんて想像もしてなかったし」

和「さ、咲さんまで…」

和「それに…私…ポンコツなんかじゃ…ありません」カァァ

咲「緊張して舌噛んだのは?」

和「そ、それは…その…」モジモジ

優希「(咲ちゃん容赦ねぇ…)」

和「そ、それだけ二人が大事だったからです!」

和「べ、別に…私がポンコツとか…そ、そういうのは関係ありません」マッカ

咲「んー…優希ちゃん的にはどう?」

優希「可愛いからオールオッケーだじぇ!」

和「か…可愛いって…嬉しいですけど…な、なんの関係があるんですか…」モジモジ

咲「(可愛い)」

優希「(可愛い)」



優希「あー…こんなに可愛いのどちゃんが京太郎にあんな事やこんな事されるだなんて…」

和「い、いや…でも、一応…合意の上ですし…」カァァ

優希「…今、何か聞き捨てならないセリフがあった気がするじぇ」

咲「…もしかして…和ちゃん…」

和「い、いや、ち、違うんですよ!の、のっぴきならない事情があったと言うか…し、仕方がなかったというか…っ!」

咲「…これは京ちゃんギルティ確定だね」

優希「帰り道でタコス奢らせてやる…!」グッ

咲「私は駅前の喫茶店でパフェ頼んじゃおう」

和「あ、あんまり虐めないであげてくださいね…?そもそも…私が勝手にす…す…好き…になっただけですし…」モジモジ

咲「いや、別に和ちゃんは悪くないよ」

優希「そうそう。悪いのは女たらしの京太郎だじぇ」

咲「神代さんって婚約者がいるのに、和ちゃんまで手を出すなんて…最低だよっ」

優希「今の私たちは正義の代行者であり、京太郎に何をしても許されるじぇ」

咲「まぁ、それはあくまで京ちゃんに対してのものであって…」

優希「詳しい事情はのどちゃんからも聞きたいけどな!つーか、聞かせるまで帰さん!!」

和「あうぅ…」


咲「その辺りは長くなりそうだし、とりあえず部活が終わった後にでもするとして…」

優希「…うん。のどちゃんは可愛いし完璧だけど…でも、神代さんもかなりの強敵だからなぁ…」

咲「お嬢様属性がなくなったとは言え、あのおっとりした性格は手強いよ!」

和「ぞ、属性…?」

優希「大した意味は無いから気にしない方が良いじぇ」

咲「それにのどちゃんと胸のサイズはそう変わらないし…それなのにところ構わず京ちゃんに甘えるし…」

優希「お陰で一時期、京太郎のこと独占状態だったからなぁ…」

咲「だから、和ちゃんももっとガンガン行かないとダメだよ!」

咲「神代さんに負けないくらい思いっきりアピールしないと!!」

和「あ、アピールって…」カァァ

優希「私も…咲ちゃんに同意…かな」

優希「ただでさえ婚約者っていうアドバンテージがあるのに、手をこまねいてたら何も出来ないじぇ」

優希「今みたいに一歩引いてたら、そのまま持っていかれてもおかしくないと思う」

優希「ただ、神代さんと同じようなやり方じゃ相手に有利過ぎるし…お弁当作ってきたり、マッサージしてあげたり良妻方向のアピールが良いんじゃないかなぁ…」

和「良妻方向…ですか…」ムゥ

咲「…って言うか、優希ちゃんかなり指示が的確だよね」

優希「のどちゃんは私の嫁だからな!どんなキャラかは大体、把握してるじぇ!」


咲「よし。私、これから優希ちゃんと作戦会議する」

和「さ、作戦って…何をですか?」

優希「勿論、のどちゃんが神代さんから京太郎を略奪ラブする為のものだじぇ」

和「別に…略奪ラブ…って訳じゃ…京太郎君も…わ、私のことが一番だって…」ボソボソ

咲「そんな訳だから、悪いけど、和ちゃんは先に帰ってて」

優希「こっからは部外者厳禁の作戦司令本部の時間だじぇ」

和「私…当事者なんですけど…」

咲「当事者だからこそだよ!」

優希「先に聞かれてたら面白く無いしな!」

和「面白いってなんですか…」

咲「まぁ…私たちは和ちゃんの力になりたいって思っているのは本当だよ」

咲「だから、少しだけ任せてくれないかな?」

和「…分かりました。では…先に戻っていますね」

咲「うん。また放課後に」



咲「…で、どうして優希ちゃんは嘘吐いたの?」

優希「…何の事だかさっぱり分かんないじぇ」

咲「京ちゃんの事…かなり意識してたのは確かでしょ?」

優希「それは…オモチャとして優秀だったからで…」

咲「…本当にそれだけ?」

優希「……」

咲「私…誰にも言わないよ。和ちゃんにだって…絶対に口を割らない」

優希「……ちょっとだけ…好きだったかもしれない…」

優希「でも…仕方ないじぇ。のどちゃんも神代さんも…良い子だもん」

優希「私みたいなチンチクリンじゃなくて…可愛いし、おっぱいだって大きいし…」

優希「そんな二人に…私が勝てるはずないし…」

咲「で…諦めたの?」

優希「…うん。それに…下手に張り合ったりして…のどちゃんとギクシャクしたくなかったし…」

優希「結局…私も勇気が足りなくて…だから…本音では私ものどちゃんの事、羨ましかった…」



咲「…凄いよね。私はどれだけ背中を押されても…あんな風に好きだって言える自信はないなぁ…」

優希「きっと…昔ののどちゃんも無理だったと思う」

優希「のどちゃんはアレで結構、人に遠慮するタイプだから…」

咲「でも…」

優希「…うん。のどちゃんは…変わったんだと思う」

優希「実際…のどちゃんは最近、感情を顕にするようになったし…」

咲「それも…京ちゃんの影響なのかなぁ…」

優希「それだけじゃないと思うじぇ。きっと咲ちゃんの存在も大きいはず」

優希「でも…一番はやっぱり京太郎の事なんだろうなぁ…」

優希「…あーぁ…やっぱり…ちょっと悔しいじぇ」

優希「私…ずっとのどちゃんの親友だと思ってたのに…ポッと出の二人に負けちゃうなんて…」ハハッ

咲「…そんな事ないよ」

咲「優希ちゃんは今でも和ちゃんの中で親友なんだと思う」

咲「私のアピールって言葉には照れるだけだったのに、優希ちゃんの指示には考えこむような素振りを見せたし…」

咲「アレでいて恥ずかしがり屋で頑固な和ちゃんが恥ずかしがりもせず拒絶もしなかったのは優希ちゃんへの信頼感の表れだと思うよ」

優希「そう…かなぁ…」ジワッ

咲「そうそう。だから…ほら、涙拭いて…ね」

咲「二人で…和ちゃん達をくっつけるやり方を考えよう?」

優希「……うん」

















【System】
原村和の屈服刻印がLV4になりました。
原村和は自分の力を受け入れるようにしたようです。
原村和のアピール作戦が始まりました。





















【オマケ】

咲「それにしても…和ちゃん…京ちゃんに何をされたんだろうね」

優希「まぁ、貞操観念やら高いのどちゃんが婚前交渉するイメージは沸かないし」

咲「精々、キスとかハグ止まりって事?」

優希「或いは手を繋いだだけでもあんな反応をする可能性もあるじぇ」

咲「あー…確かに…そんな感じかも」

優希「まぁ、そもそも京太郎にそんな度胸はないだろうしな!!」

咲「京ちゃんヘタレだもんねー…」

優希「そうそう。そんな二人がいやんな事してるだなんてそれこそオカルトだじぇ」

咲「あはは。だよねー」











和編もこれにて終了です
まだジョージというラスボス残っていますがその辺りはエピローグにてー

それと明日はそのまま最後の漫ちゃん編投下しようと思っていたのですが出張が入ってしまいました
なので、申し訳ありませんが、一週間ちょっとお休み頂きたいです
エピローグも完結したので帰ってきたら2日連続投下でスレ〆たいと思います

【朝】
咲「ほら、京ちゃん起きて」

京太郎「んあー…」モゾモゾ

咲「まったく…寝坊助過ぎるよ」ハァ

京太郎「んー…ぅ」モゾモゾギュッ

咲「ぅ…」カァ

咲「そ、そんな風にしても甘やかさないんだから…」

咲「で、でも…あんまり早く起こすと…また寝ちゃって意味ないかもだし…」モジモジ

咲「も、もうちょっとだけ…ね、寝かせておいてあげる…」ボソボソ



【昼】

咲「…」ペラ

京太郎「…」

咲「…」ペラ

京太郎「…なぁ、咲」

咲「なぁに?」

京太郎「男の膝枕は楽しいか?」

咲「んー硬いし動くし…あんまり」

京太郎「だったらどいでくれないかなぁ…」

咲「仕方ないじゃない、手頃なのないんだから」

京太郎「探して来れば良いだろ…」

咲「えー面倒…」

京太郎「面倒って…お前なー」

咲「私には京ちゃんがいるし、別に良いかなーって」

京太郎「んな事言っても甘やかしたりしませんー」スッ

咲「きゃっ」ストン

咲「もう…京ちゃんの冷血漢ー」

京太郎「知るか。それよりそろそろ昼飯だけど…ナニ食べたい?」

咲「パスタ!」

京太郎「んじゃ和風な。ちょっと待ってろ」

咲「(ふふ…顔真っ赤な癖に…強がっちゃって)」



【昼食】

京太郎「どうよ?」

咲「んー…」

咲「京ちゃんって煮るのとか焼くのとかそういう単純なのは得意だよね」

京太郎「貶めてるのか褒めてるのかどっちなんだよ…」

咲「一応、褒めてるよ。一応だけど」

京太郎「くっそ…折角、昼飯作ってやったのになんて言い草だ…」

咲「作って欲しいなんて頼んでないもーん」クス

咲「…まぁ、晩ご飯のリクエストくらいは聞いてあげても良いけど?」

京太郎「んじゃハンバーグ」

咲「こっどもぉ…」

京太郎「うるさいなぁ…咲のハンバーグ美味いんだから仕方ないだろ」

咲「っ!い、いきなり何言ってるのもう…」

咲「別に…そんな事言われても嬉しくないし…」パクパク

京太郎「そう言いながら顔真っ赤だけどな」ケラケラ

咲「むぅぅぅ!!」カァ





【夕方】

京太郎「咲ーそろそろ買い物行くぞ」

咲「もうちょっと…」ペラ

京太郎「お前さっきからそればっかりじゃないか…」

咲「今いい所なんだもん…」ペラ

京太郎「はぁ…んじゃ俺一人で行ってくるぞ」

咲「それはダメ」

京太郎「…なんでだよ」

咲「だって、枕なくなっちゃうし、家に一人だと寂しいし…」

咲「それに一人置いてかれるって戦力外通告されたみたいじゃない」

京太郎「まぁ買い物における咲はあんまり戦力にならないけどって痛いっ!」

京太郎「分かった!ちゃんと待ってるから抓るなって!!」

【夕食】

咲「じゃーん。ほら、ご馳走だよ」

京太郎「そうだな。ご馳走だな」

京太郎「ハンバーグの予定が何故かスーパーの刺し身が並んでるけどご馳走だよな」

咲「う…そ、その…ごめんね…」

京太郎「…反省してるか?」

咲「…うん…ちょっと…」

京太郎「ちょっとかよ。まぁ…良いけど」

京太郎「刺し身も嫌いじゃないし…次からやらないなら許してやるよ」

咲「…ごめんね」

京太郎「…そのごめんねはまたやると思っているからだと判断して良いのかな?」

咲「え、えへへ…」

京太郎「笑っても誤魔化されないぞ…まったく…」

京太郎「ま、ともかくとっとと飯喰おうぜ、時間ももったいないし」

咲「うん…」




【お風呂】

京太郎「はー生き返るー…」

咲「……」

京太郎「なんだ?まだ落ち込んでるのか?」

咲「だって…こんなの…」

京太郎「俺が気にしてないって言ってるんだから別に良いんだって」

京太郎「それにまぁ…今まで咲の事見てたんだから、これくらい予想してるし」

咲「…本当、ごめんね」

京太郎「あー…」

京太郎「それならほら、もっとこっち来いよ」

京太郎「俺が安月給な所為であんまり風呂大きくないんだからさ」

咲「…京ちゃんのえっち」

京太郎「男は皆えっちなもんだっての」

京太郎「一緒に可愛い女の子が入ってりゃ尚更な」

【深夜】

咲「はふーぅ…」

京太郎「満足した?」

咲「んー…十分」

京太郎「そっか。それなら何よりですよ、お姫様」

咲「まだお姫様って言ってくれるんだ…?」

京太郎「少なくとも女王様じゃな痛っ!」

咲「ふーん…」

京太郎「はは。まぁ…可愛いと思ってるのは本当だって」

京太郎「会ってからどれくらい経ったかもう忘れたけど…咲はずっと可愛いよ」

咲「…シラフでそういうの言えるから京ちゃんは卑怯だよね」

京太郎「そりゃお前、これくらいのおべっか使わないと社会じゃ生きてけないし」

咲「ふふ…っ」

京太郎「ん?」

咲「いや…京ちゃんのそういう所、変わってないなって思って」

京太郎「何が?」

咲「本当の事言う時…冗談っぽく誤魔化そうとするトコロ」

京太郎「あー…」

咲「そういう意地っ張りなトコロ…可愛くて好き…♥」

京太郎「い、良いからもう寝ろよ」

咲「はーい…」

京太郎「ったく…」

咲「ねぇ、京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「抱きまくら…いる?」

京太郎「その抱きまくら、夜中に襲ってこないだろうな…?」

咲「それは京ちゃん次第かなぁ…♥」

ヤンデレでも魔王でもない文学少女咲ちゃん書くの久しぶり過ぎてこれで大丈夫か不安だけどリク消化です
コレジャナイ感あったらごめん

春との絡みもっとみたいな、、、(チラッ

ただいま戻りました
しかし、今日はちょっと時差やら移動疲れやらでグロッキーなので投下は明日にさせて下さい
そして大変申し訳ないのですが…慌てて出て行った所為か、一週間ほどパソコンつけっぱでした
結果、HDDが見事にぶっ壊れて一部データをロストしてしまいました
一応バックアップは取っていたのですが、エピローグは半分くらい書き終わった時点のものしかありません
なので、漫ちゃんの分が終わったらまた数日ほどお休み下さい…
もう完結も間近なのにこんな体たらくで本当に申し訳ありません

>>213
春の出番はもうないんや…

うーん…ちょっと質問
前回の和編ってあんまり面白くなかった?
レスの殆どがオマケの京咲に触れてたからちょっと気になって
後、タコスはネタあるから小ネタで指定してくれたら幾らでも書くよ!!

良かった
和の評判は悪かった訳じゃなかったんだな
っていうか皆、本当、京咲好きだな!
私も京咲大好きです

何はともあれ自分で本編すぐにオマケ書き始めた癖に聞いてすまんかった
その分、エピローグで満足してもらえるよう頑張ってくる

ふくじさんとロッカーは梅ネタで使おっか
その他、続き見たい小ネタとかスレ終わった後で指定してくれればスレが残る限り書くかも
とりあえず完結してからなんで何とも言えないけど
勿論、新ネタでもオッケーなんで適当にネタ温めといて下さい

以前の阿知賀編の設定で長編が見てみたいです
ヒロイン達はレジェンド含む阿知賀ハーレムで

E4回してゴーヤ掘ってたらいつの間にかイムヤちゃんのレベルが70を超えちゃったので那珂ちゃんのファンを辞めます
あ、投下は22時からになる予定です

>>237
以前の設定は完璧ギャルゲーシナリオなんでハーレムは無理っぽいかも
シズルートでワンチャンある感じだけど、それだとシズとアコチャ―以外の掘り下げが微妙な事になりそう
ただ阿知賀編は書いてみたくはあるんで続編候補に入れとくね

ごめんちょっと電話来ちゃったので少し延期させてください

げふん…すみません
今度こそ投下します


京太郎「(大阪来訪も二回目になると色々慣れるわなぁ…)」

京太郎「(一回目は緊張して眠れなかったのに今回はぐっすりスヤスヤタイムだぜ)」

京太郎「(つっても…お陰で肩とか首とかがちょっと凝りを訴えてるんだけれど)」

京太郎「(でも、こればっかりは仕方ないよな)」

京太郎「(思ったより椅子も柔らかくって緊張さえしてなきゃ割りと簡単に眠れただけでも御の字だ)」

京太郎「(実は一回目は結構、眠かったからなぁ)」ハハッ

京太郎「(親父が言うにはそう言うのも慣れるみたいだし…)」

京太郎「(大阪訪問は別にこれからだってするんだから、別に急いでどうこうってのを考えなくて良いだろ)」

京太郎「(それより…今日はちょっと早めに着いたけど漫さんはもういるかな?)」

漫「京太郎君!」



京太郎「おわっと…もう。またいきなり飛びついたら危ないですよ」

漫「えへ…京太郎君なら受け止めてくれるっていう信頼の証?」

京太郎「そりゃ普通の時なら全然オッケーですけどね」ナデナデ

漫「はふん…♪」

京太郎「でも、腰痛めたりしちゃったら今日遊べなくなりますよ」

漫「そん時はホテルで一日中介護してあげるし、大丈夫♥」

京太郎「介護だけで済むのかなぁ…」

漫「下の世話まで完璧やで?」

京太郎「だからこそ怖いんですけど…っとまた忘れてた」

漫「ん?」

京太郎「今日も漫さんは可愛いですよ。そのジャケット似合ってます」

漫「えへへ…今日はちゃんと忘れずに言えたんやね。偉い偉い」

京太郎「ふふん。俺だって少しくらいは成長するんですよ」


京太郎「でも…そろそろハーフパンツは寒くないですか?」

漫「うーん…そうやねんけど…」

京太郎「何か理由でも?」

漫「…うちスカート似合わへんから…」

京太郎「そんな似合わないイメージはないんですけど…制服姿も可愛かったですし」

漫「そりゃ制服は誰にでも違和感ないようになっとるもんやし」

漫「ただ…うちが市販品のスカート履くとな…ロングだとコレじゃない感が凄い」

京太郎「い、いや…そんな事ないと思いますけど…」

漫「…無理してお嬢様ぶってるようにしか見えへんでも?」

京太郎「…だ、大丈夫ですよ」

漫「……」携帯パカッ

漫「」ピッピッスッ

京太郎「…」プルプル



漫「笑わへんかったのは評価するけど…あかんやん!震えとるやん!!」

京太郎「いや、それはもう色使いや形からして漫さんに合ってないものですし…」

京太郎「もうちょっと色々探せばもっと良いのありますって多分」

京太郎「つーか、なんでそんな写真携帯に保存してるんですか」

漫「…仕方ないやん。この時の写メ消したらあかんのが罰ゲームやねんし…」

京太郎「(あ、そういうところは真面目なんだな)」

漫「まぁ、こうして笑いが取れる事もあるからええねんけれど…」

京太郎「(やっぱり意外とちゃっかりしてる)」

漫「それにたまーにチェックされるから消した時が怖いんよね…」ブルッ

京太郎「俺は姫松の罰ゲームが怖くなって来ました」

漫「代行が嬉々として罰ゲームやるから…カオスな時は本当カオスやで…」トオイメ


漫「で、まぁ、スカートの話に戻るけど…ミニやと今度はより子どもっぽく見えてなぁ…」

京太郎「それってダメなんですか?」

漫「死ぬ」

京太郎「えっ」

漫「上も自然と子どもっぽいのにせえへんかったらあかんから…相乗効果で中学生っぽく見えるし」

漫「友達と一緒にいる写メ後で見返すと…一人だけ浮きまくってて死にそうになるんや…」

京太郎「い、いや、でも、若々しく見えるって良い事じゃないですか」

漫「うちまだそれに喜べるような年やないもん…」シュン

漫「それに…ほら、うち京太郎君が好きな部分がそこそこやし」

京太郎「(そこそこって言うかかなり大きいと思います)」デレデレ

漫「あ、またエッチな顔して…まだお預けやで」ムネカクシ

京太郎「そ、そこまで期待してないですってば!」



漫「まぁ…下手に若々しいファッションしようとすると違和感が凄いんよ」

京太郎「うちの優希はそんな事ないですけど…」

漫「片岡さんくらい突き抜けてたら、逆に似合うやろうけど…うちは童顔なだけやからね」

漫「身長はそれなりにあるし、どうにも違和感が残るファッションしか出来ひんしなぁ…」

漫「でも、パンツ系ならどっちでもないし、気軽に身につけられるやろ?」

京太郎「うーん…確かにそんな気も…」

漫「だから、うち基本的にパンツ系しか持ってへんの」

京太郎「でも…スカート姿の漫さんも見てみたいなぁ」チラッ

漫「制服やったらまた着てあげてもええよ?」

京太郎「くっ。ガードが硬い…!」

漫「ふふ。まぁ、そういう意味じゃうちに似てるのは神代さんやし、普段どんな格好しとるのか気にはなるけど」

京太郎「巫女服です」

漫「えっ」

京太郎「小蒔は制服以外には殆ど巫女服しか持ってません」

漫「…正直、それって反則臭いと思う」

京太郎「俺もそう思います…」

漫「巫女さんだからって巫女服オンリーとか…うちがどれだけ日頃苦労して服を選んでるか…!」

京太郎「どうどう」

漫「ぅ~…仲間意識持っとったのに裏切られた気分や…」



漫「まぁ、それは差し引いても、本職巫女ってのは憧れる話やね」

京太郎「やっぱりそういうのって女の子の憧れなんですか?」

漫「そりゃ紅白袴可愛いし…まぁ、それだけやないけど」

京太郎「??」

漫「…本職やったらコスプレエッチも興奮するやろ?」ポソッ

京太郎「う…ま、まだお預けじゃないんですか」

漫「お預けやでー♪」

漫「でも、その時の為に色々、溜めこんどいてほしいやろ?」ニコッ

京太郎「ぅ…この悪女…」

漫「焦れとるうちを放っといて他の女に手ぇ出しとる京太郎君の方がよっぽど悪いと思う」ニッコリ

京太郎「すみません…」

漫「ふふ…♪まぁ、怒っとる訳ちゃうし」

漫「ただ、うちは一ヶ月分溜まっとる訳やし、京太郎君にも溜めとて欲しいなぁって」チラッ

京太郎「ぜ、善処します…」



京太郎「それで…今日は何処に行くんですか?」

京太郎「水着持って来いって言われたんで一応、持って来ましたけど」

漫「ふふふ…まぁ、殆ど予想ついとるやろうから先に言うけど…今回のデートコースは世界の大温泉!スパワールドや!」ババーン

京太郎「え…?なんですそれ?」

漫「えっ」

京太郎「…こっちでは有名なんですか?」キョトン

漫「あ、あかん…これが地域差って奴か…」

漫「こっちでは割りと頻繁にTVCMやっとるんやけど…」

京太郎「海遊館は知ってましたけど…まったく知りません…」

漫「ま、まぁ…全国区じゃないかもしれへんけど、こっちじゃ比較的メジャーなんやで…」カァァ

京太郎「だ、大丈夫ですって。全然、恥ずかしくありませんから!」

漫「うぅ…でも、自信満々にドヤ顔しちゃったし…」

京太郎「い、いや、アレは分からない俺が悪いんですよ!!」


京太郎「そ、それで…そのスパワールドってのはどんな施設なんですか?」

漫「え、えっと…早い話が温水レジャー施設って奴やね

漫「屋内プールと温泉がメインって所やろうか」

京太郎「へぇ…温泉かー」

漫「勿論、混浴もあるで?」

京太郎「ぅ…」

漫「ふふ…♪合宿思い出しちゃった?」

京太郎「…思い出してムスコが疼いちゃいましたよ」

漫「でも、お預け~♪」

京太郎「ぬぐぐ…その分、後で思いっきり鳴かせてやりますからね」ダキッ

漫「ぅ…んっ…♥」ゾクゾクッ

漫「楽しみにしとる…よ…♪」



………



……







漫「そんな訳で到着やー」

京太郎「おぉ、結構門構えは立派な感じですね」

漫「それなりに昔からやっとるけど何度かリニューアルしとるしな」

漫「中は宿泊施設も兼ねとるのもあって、高さもそれなりのもんやで」

京太郎「じゃあ、今日の宿泊は…」

漫「勿論、ここやで!」

京太郎「大丈夫なんですか?」

京太郎「こういうのってかなり高いイメージがあるんですけど…」

漫「その辺は大丈夫。友達の親に株主がおって優待券もろうたから」

漫「流石にタダやないけどかなり安い値段で利用できるはずやで」ドヤァ

京太郎「なんという抜かりの無さ」

漫「ふふん。大阪人のちゃっかり具合をなめたらあかんでー♪」

漫「っと、それより早く入ろうか」

漫「実はうちも久しぶりやから楽しみなんよね」



京太郎「(そんな訳でお金払って中に入った訳だけれど…)」

京太郎「(結局、また幾つか漫さんに支払って貰っちまったぜ…)」

京太郎「(この前のこともあるし警戒してたんだけど…ちょっと気を抜いた間に…もう…)」

京太郎「(勿論、そうやってお金を出してくれるのは正直、有難いんだけどさ…)」

京太郎「(バイトしてるっつっても金銭的に余裕がある訳じゃないし)」

京太郎「(ただ…そうポンポンとお金出されてしまうと…なぁ)」

京太郎「(普段、一番、つらい思いをさせているだけに…色々やってあげたい)」

京太郎「(それは…贖罪…っつうよりは自己正当化の域なんだろうけれどさ)」

京太郎「(そうと分かっていても、お金を出してもらうのは心苦しい)」

京太郎「(金に余裕さえあればこっちが全額出してあげたいくらいなんだから)」

京太郎「(はぁ…本当、金がないってのは情けない話だな…)」

京太郎「(このままいけば俺は三人を養う事になるんだし…将来設計とか真面目に考えよう…)」

京太郎「(三人もの美少女独占しといてお金が足りないから働いて下さいなんて情けない事絶対言いたくねぇし…)」



京太郎「(にしても…漫さん遅いなぁ…)」

京太郎「(女性の着替えには時間がかかるって分かってるけど…もう俺が更衣室から出て20分近く経ってるんだよなぁ…)」

京太郎「(もう空気入れで浮き輪も膨らませたし準備万端なんだけど)」

京太郎「(咲たちと夏にプール行った時だってこんなに時間がかかったりはしなかったから…ちょっと心配だなぁ…)」

漫「ごめん。お待たせ」

京太郎「あぁ…漫さ…」

漫「どうかした?」キョトン

京太郎「いや…なんて言うか…」

漫「???」

京太郎「す、すっげーエロいんですけど…」

漫「ふふん。そうやろ?」ドヤァ

京太郎「つーか…エロ過ぎじゃないですか、それ」

京太郎「紐ビキニな上にフリルまでついてるとか…下着に見えるレベルなんですけど」

京太郎「しかも、布地少なくて…激しく動いたらすぐにポロリしちゃいそうですよ…」

漫「大丈夫。マイクロビキニほどやないし」

京太郎「そんなの着てきたらすぐに着替えさせますよ…まったく」



漫「ん?独占欲?」

京太郎「あ、当たり前じゃないですか」

京太郎「マイクロビキニなんて俺以外の誰かに見せちゃいけません」

京太郎「今のそれだってナンパされてもおかしくないくらい刺激的なんですからね」

漫「ふふ…♪だったら、ずっと須賀君に傍に居て、虫よけになって貰わへんかったらあかんね♥」

京太郎「ぅ…いや、それくらいだったら喜んでやりますけど…」

漫「けど?」

京太郎「俺が先にケダモノになりそうなんですけど」メソラシ

漫「そん時はそん時で、部屋にでも飛び込めばええんちゃう?」クスッ

漫「宿泊のオプションに一日入館無料の奴あったし、今日と明日は何度でも入れるで」

京太郎「それなら…いや、ダメですね」

漫「ん?」

京太郎「そう言うのは後でも出来るんで、今はデートです」

漫「ふふっ…せやね。こうして久しぶりに会えたんやし…今は親睦を深めよっか♪



漫「それで…他になにか言う事ないん?」

漫「エロいだけやったら女の子は喜ばへんで?」クスッ

京太郎「ぅ…その…可愛いし、似合ってます」

漫「それだけ?」

京太郎「…正直、押し倒したくなりました」

漫「…それだけ?」

京太郎「…あぁ!もう!世界で一番、可愛いですよ!ドキってしました!」カァァ

漫「ふふ…♪最初からそうやって素直になっておけばよかったのに…♥」

京太郎「うぅ…いや、でもやっぱ恥ずかしいじゃないですか…」

漫「そんな風に恥ずかしがる京太郎君を見えてうちはご満悦ですよ?」

京太郎「くぅ…後で覚えてて下さいね」

漫「んー…京太郎君の照れ顔やったら覚えとるかも」

京太郎「くそぅ…段々、漫さんが強くなって言ってる…」

漫「こういう掛け合いで鍛えられとるんは別に京太郎君だけやないんやで」クスッ


漫「まぁ…それはさておき、まずはプールや!」

京太郎「おぉ…スライダーが三種ありますね」

漫「オールフリーパス買っとるから2つは一日乗り放題や!」グッ

京太郎「後は流れるプールや普通の奴…後はアスレチックみたいな遊具と…ひと通り揃ってる感じですね」

漫「流石に波の出るプールとかはないけど、そう言うのはプールオンリーの施設でもあるトコとないトコあるしなぁ」

京太郎「まぁ、普通にレジャーとして遊ぶならこの程度で十分ですよね」

漫「そうそう。期待してくると期待ハズレなのは否定せんけど」

漫「あくまで要素の一つとして見たら、それなりのもんが揃うとる思うよ」

漫「ほぼ年がら年中キャンペーンやっててプールと温泉、ジム施設を1000円で利用出来る訳やしね」

京太郎「おっジムまであるんですか?」

漫「そうやで。後で行ってみる?」

京太郎「ちょっと興味あるんで…行きたいっす」

漫「じゃあ、うちはそんな京太郎君の格好ええところ見せてもらおうかな」

京太郎「は、ハードルあげないで下さいよ…」


京太郎「な、何はともあれまずは準備運動ですよ!」

漫「ふふ…せやね」

漫「屋内で温水や言うてもお風呂とはまたちゃう訳やし、ちゃんと準備運動せんと」

京太郎「ですね…っと」ヨイショ

漫「よいしょ」プルプル

京太郎「ど、どっこいしょー」グッグ

漫「ほいこらしょー」プルプル

京太郎「…」

漫「どしたん?」

京太郎「…目の前でプルプル震えるおもちに目が行ってしまって…」

漫「スケベー♪」

京太郎「仕方ないですって!だってそんな…すばらなおもちが…」

漫「ん?」ギュゥッ

京太郎「ぐぁ…!ちょ…だ、ダメですって!」マエカガミ

漫「何がダメなん~♪」ギュッ

京太郎「そ、そうやって胸を強調するのがダメなんです!!」



漫「もう飽きるほど揉んどるやろうに…本当、京太郎君はスケベやねー♪」クスクス

京太郎「し、仕方ないじゃないですか。おもちは別物なんです」

京太郎「それに漫さんの凄い揉み心地良いんで…全然、飽きる事なんてないですよ」キリリッ

漫「ぅ…♪」

京太郎「あ、もしかしてちょっと嬉しかったですか?」

漫「そ、そんな訳……ち、ちょっとはある…かも」カァ

京太郎「漫さんかーわーいーいー!」ニヤニヤ

漫「うぅぅ…ほ、ほら!ええから準備体操の続きするで!」

京太郎「からかってたのに反撃食らっちゃう漫さん可愛い!」

漫「うぅぅぅ…っ」

京太郎「照れながら誤魔化しちゃう漫さん可愛い!」

漫「きょぉくぅぅうん!?」

京太郎「怒った漫さんもかわ…うへぁ!?」


京太郎「流石にプールに突き落とすのはちょっとやり過ぎだと思います」ベター

漫「知らへんもーん」ツーン

京太郎「まぁ、そんな冷たくない感じだったんで全然だいじょうぶでしたけど…」

京太郎「もし、溺れたらどうしてくれるんですか」

漫「その時はまぁ…うちの愛の篭ったベーゼで人工呼吸をやね」キリッ

京太郎「漫さんやった事あるんですか?」

漫「ほ、保険の授業でやり方は習ったで!うろ覚えやけど」

京太郎「…その時が来たら別の人にお願いします」

漫「ちょっ!?な、何でなん!?」

京太郎「いや、アレって結構、難しいですから…ちゃんとした講習とか受けてないと逆に危なくする事もありますし」

漫「そうなんや…って…うちは京太郎君が溺れた時に見知らぬ人にキスされるのを見ぃひんかったらあかんの?」

京太郎「まぁ、そうなりますかね」

漫「…次にプールに行く前にちゃんと人工呼吸のやり方復習しとこう…」


漫「って随分と詳しいけど、京太郎君はやった事あるん?」

京太郎「えぇ。何度か」

漫「…嘘ぉ…」

京太郎「いや、友達と泳ぎに行くとですね…ほぼ必ずと言って良いほど溺れる奴がいるんで…」

京太郎「自然、人工呼吸のやり方も熟知するようになったというか…しないと命に関わったというか…」トオイメ

漫「…それってもしかして宮永さん?」

京太郎「あ、やっぱり分かりますか」

漫「まぁ、これまでも京太郎君に何度か宮永さんのポンコツ伝説聞いてるし…」

漫「(正直、京太郎君から聞いてへんかったら嘘か脚色入りすぎやと思うレベルのものやけど)」

京太郎「はは。まぁ、そんな訳で漫さんが溺れても、唇は俺が護りますんで安心してください

漫「…いや、安心したけど…別の意味でもやもやしてきたって言うか」

京太郎「え?」

漫「もうええもん…京太郎君のばーか…」


漫「(あんまりええ印象のない子と何度もキスしてるって聞いて面白いはずないやん…)」

漫「(幾ら京太郎君の中で、それがキスの範疇にないって分かっててもやっぱりもやもやするもんやって)」

京太郎「???」

漫「(でも…あの様子やとまったく分かっとらへんのやなぁ…)」

漫「(京太郎君からすれば宮永さんは手のかかる妹みたいなもんなんやってのはこれまでで良く分かっとるし…)」

漫「(人工呼吸だって気にならへんくらい意識しとらへんのやろうなぁ…)」ハァ

漫「(…とは言え…素直に『宮永さんに嫉妬してます』なんて言うのも格好悪いし…)」

漫「(何より宮永さんに負けたみたいでかなり癪や)」

漫「(だから…ここでうちが選ぶべきなのは…)」

京太郎「あの…漫さん?」

漫「ええから準備体操の続きしよか」ニコッ


京太郎「あ、あの…これって…」

漫「ほら、体育の時やるやろ?背中合わせにお互いの腕を絡ませて交互に相手を持ち上げる奴」

京太郎「…いや、確かにやりますけどね」

京太郎「でも、これ…漫さん逆じゃないですか?」

漫「だって、うちのひ弱な腕じゃ京太郎君持ちあげられへんし?」ムニュゥ

京太郎「だからって俺に後ろから抱きつくのは間違ってないですかね!?」

漫「間違っとらへんよ。これが普通」

京太郎「おかしい…俺の知ってる普通と違う…」

漫「それとも…京太郎君はうちに抱きつけれると…何か困る事でもあるんかなぁ…ぁ♥」サワッ

京太郎「ちょ…む、胸擽らないでくださいよ…!」

漫「ふふ…♪結構、京太郎君って胸も敏感さんやね…♥」

漫「可愛くて…ゾクゾクするわぁ…♪」

京太郎「そ、そう言うのはせめて部屋で人のいない所でやってくださいって!」

漫「…だって、人居らへんかったら京太郎君に反撃喰らうやん?」

京太郎「俺が我慢出来なくなったらどうするんですか…もう…」

漫「そん時は襲われるって叫ぶし」ス

京太郎「質悪いなぁもう…」

漫「お仕置きやもん…質悪いくらいでええの」ポソッ

京太郎「え?」

漫「何でもあらへんよー」スネー


京太郎「さて…それじゃまず流れるプールに行きますか」

漫「ぅー…」

京太郎「まったく…何拗ねてるんですか」

漫「別に…拗ねてへんもん」ムスー

京太郎「それだけ不機嫌そうな顔してちゃ説得力ないですって」

漫「それでも…拗ねてなんかおらへんしー」スネー

京太郎「…じゃあ…俺の手を取ってくれますか?」

漫「…え?」

京太郎「入る為の階段があるとは言え…エスコートはあった方が良いでしょう?」

漫「…まったく…しゃあないなぁ…」ソッ

京太郎「有難うございます」

漫「…いや、うちの方こそ…ごめんな。変な風に拗ねて…」

京太郎「いや、俺もちょっとデリカシー無さすぎでしたよ。デートの最中に他の子の名前出すべきじゃなかったです」

京太郎「お詫びとして…エスコート頑張るんで…許してください」

漫「ん…しゃあないから許してあげる」クスッ


漫「しかし…浮き輪で流れるプールってのはええもんやねー」プカー

京太郎「そうですね。なんて言うかリラックス出来る感じです」プカー

漫「…このまま仰向けになったらラッコの気分が味わえるやろか」

京太郎「貝が足りないから60点ってところですね」

漫「中々、厳し目な採点やね」

京太郎「これでも漫さんの可愛さに免じてかなり甘く点をつけてるんですよ?」

漫「えー…じゃあ後何が足りひんの?」

京太郎「毛深さとかヒゲとか?」

漫「う…そんな事言ったら、男の京太郎君しか味わえへんやん」

京太郎「まぁ、俺だってそんなに毛深い訳じゃないんですけどね」

漫「京太郎君、顔綺麗やもんねー。たまに女の子に見れるくらい」

京太郎「いや、流石にそれは良い過ぎでしょう」

漫「いやいや、ほんまやって。宮守の小瀬川選手とか姉妹って言われても信じられるくらいやで」

京太郎「流石にそれは小瀬川選手に失礼じゃないですかねー…」

漫「むー…じゃあ、今度、京太郎君、女装しよ」

京太郎「な、なんでそうなるんですか!?」

漫「だって、女装したら女顔かそうじゃないかって一発で分かるやん」

京太郎「分かったとしても女装なんてしたくないですって!」

漫「えー…ええやん一回くらい」

京太郎「絶対に嫌です!!」


京太郎「それよりほら、今はプールを楽しみましょうよ!」

漫「…そんなに嫌なん?」

京太郎「寧ろ、どうして嫌じゃないのかって思うのか不思議なくらいなんですけど」

京太郎「つーか、漫さんの方こそ彼氏に女装させるとか抵抗ないんですか?」

漫「んー…まぁ、これが明らかに似合わへんかったらちょっとって思うかもしれへんけれど…」

漫「京太郎君やったら絶対に似合うと思うし…」

京太郎「例え、似合っていても俺は絶対に嫌ですからね」

京太郎「こういうのは似合う似合わないの問題じゃなくって男のプライドに関わるんですから」

漫「むー…そこまで言うなら…諦める…けど…」

京太郎「ほっ…」

漫「今度、一緒に罰ゲームつきサシ麻雀でもやろっか」ニコッ

京太郎「全然、諦めてないじゃないですかーやだー!!」


漫「しかし、こうして流れてるとずっとこのままでいたくなるなぁ」プカー

京太郎「確かに…流されてるだけでも楽ですしね」

京太郎「それに、こうしていると海○館の動物たちもまた違う目で見れそうです」

漫「そやねー。また行ってみたいなぁ…」

京太郎「そうですね。今度は餌やりの時間に合わせていきましょう」

漫「うん」ニコッ

京太郎「まぁ、流れながら言うようなアレじゃないんですけどね」

漫「このまま○遊館まで流れていけたらええのになぁ…」

京太郎「そのままジンベエザメの水槽のドボンとか」

漫「んで、ジンベエザメと一緒に泳ぐんやね」

京太郎「そしてトラフザメに襲われると」

漫「じ、ジンベエザメ親分と一緒やったら大丈夫やし」

京太郎「実はジンベエザメ親分とトラフザメは黒いエサの流れで繋がっていまして」

漫「な、なんやって…!?」

京太郎「昔は同じカゴのエサを食べたこともあると言って懇意にしてるらしいですよ」

漫「く、黒い…黒いわぁ…」


漫「まぁ、現在進行形で同じカゴのエサ食っとるんやろうけど」

京太郎「水槽同じですからねー」

漫「でも、このまま海遊館まで流れていけたら中々、面白いんとちゃうやろうか」

漫「こうチューブみたいなのでずぅぅぅっと通せば、未来都市みたいでええやろ」

漫「人も来るし赤字も解消出来る!いける!!いけるでこれは!!」

京太郎「その代わり建設費用とメンテ代と許可を取るのに莫大なお金が掛かりそうですけどね」

漫「そういう夢壊すような事言うの禁止ー」ウリウリ

京太郎「わっ!ちょ!や、止めて下さいよ!浮いてるんですから!」

漫「先に人の夢をぶち壊しにした京太郎君が悪いんやでー」クスクス

京太郎「じゃあ、ほら、お返しです!」

漫「わきゃ!?ちょ、わ、脇は反則やって!!」

京太郎「先にやったのはそっちじゃないですか」

漫「ぬぐぐ…えいっ!」スッ

京太郎「なんのぉ!!」ビシィ



漫「…とりあえず無駄な事は止めへん?」

京太郎「…そうですね。争いなんて下らないです」

漫「それに気づくのに…うちらはとても大事なものを犠牲にしてしもうた…」

京太郎「アーニー…ジン…リチャード…すまない…」

漫「皆ええ人やったのに…どうしてこんな事に…」

京太郎「皆の為にも…俺達は前に進まないといけません…」

漫「そう…やね。俯いている暇なんかあらへん。流されるんやなく…うちらの意思で前に進むんや」

京太郎「まぁ、実際、五分程度の時間と係員の人に注意された事による羞恥心くらいなんですけど」

漫「アーニーさんが時間でジンさんが羞恥心やとしたら、リチャードさんはどっから来たんやろうね?」

京太郎「こうやってノリで会話している時に使ってる時間とかどうでしょ」

漫「という事はリチャードさんはこうしている今も犠牲になっとるんか…」

京太郎「リチャードェ…」


漫「でも、流れるプールって誰もおらへんかったら思いっきり泳ぎたくなるやんな」

京太郎「あぁ、分かります。なんか魚気分味わえそうですよね」

漫「うちは人魚気分だと主張したい」

京太郎「はは。まぁ、漫さんだったらセクシーで可愛い人魚になれそうですね」

漫「ふふ。そん時は京太郎君を歌で誘惑してあげるね♪」

京太郎「そういや漫さんはカラオケとか結構行くんですか?」

漫「あんま行かん方やねー。それより部活で忙しいし」

漫「うちは実力的にそれほど他の部員と差がある訳ちゃうしね。やっぱ負けたくあらへんから」

京太郎「強豪校もやっぱり大変なんですね…」

漫「そりゃそうやで。選抜やら部内対抗戦やらで色々あるんやから」

漫「まぁ、そういうのを含めて姫松選んでよかったってうちは思うとるけれど」

漫「…問題は代行のお遊びが…なぁ…」

漫「育成の腕は確かやねんけど…どうにもこう…おちゃらけとると言うか…」


京太郎「ノリの良い漫さんにそう言われるとかよっぽどなんですね…」

漫「うちとは格と言うか方向性が違うんよね…」

漫「あの人ホント突拍子もない人やから」

漫「今もこのプールの中からにょきっと生えてきてもうちは驚かんよ」

「もぉそんなん出来る訳ないやん~」

漫「」ビクッ

京太郎「ど、どうしました?」

漫「い、いや…何でも…」

漫「(さ、流石に気のせいやんな?)」

漫「(周りにいるカップルの会話が突然、クリアに聞こえただけやって)」ブルッ

京太郎「あ、寒くなって来ました?一旦、上がります?」

漫「だ、大丈夫!大丈夫やで!」

漫「(い、幾ら代行でも話題にしただけで湧いて出るような事はあらへんやろ)」

漫「(うん。物理的に考えてあり得へんし、ないない)」

漫「(…………そのはずやのにあの人ならやってもおかしくないって思えるのは何でなんやろうなぁ…)」

「うふふ~」


漫「ま、まぁ、話を戻すけど!競泳とか面白いと思わへん?」

京太郎「競泳ですか?」

漫「そうそう。この流れるプールで競馬みたいに泳いで貰ってやな」

漫「自治体が元締めになってそれにお金賭けて貰う訳や」

漫「水泳選手の受け皿や育成にもなるし、自治体も儲かる。ついでに言えば箱物の再利用も出来るで!」

京太郎「おぉ…そう聞くと中々に面白そうな企画に思えますね」

漫「S字クランクやら曲がりくねった特殊なコースとかあるからなー」

漫「それを利用せえへん手はないで!!」

京太郎「まぁ、問題は水中という動きが鈍るシチュエーションだと競馬や競艇なんかとはまた違うって事でしょうけど…」

漫「やっぱ難しい?」

京太郎「実際、やってみないと分かりませんけど、先行逃げ切り型が有利過ぎる気がしますね」

漫「まずはその辺のルール整備からかぁ…」

京太郎「(アレ?なんかマジになってる?)」


漫「うー…うちの頭じゃ面白そうなルールが思いつかへん…」

京太郎「はは。まぁ、その辺りの事が簡単に思いつくならもうどこかの自治体がやってると思いますよ」

京太郎「ただ…折角、流れるプールを利用してる訳ですし、水流で有利不利をつけるのも面白いかもしれませんね」

漫「そういうの出来るん?」

京太郎「いや…完全に思いつきで話してるんで、まったく分かんないです」

漫「えーちょっと感心したのに…」

京太郎「この流れるプールの原理も分かってないのにちゃんとしたアイデアなんか出せませんって」

漫「まぁ、それはうちも同じやなぁ…これ本当、どうなっとるんやろ」

京太郎「壁に穴が空いてるところから水流が出てきてるのかなぁって推測は出来るんですけどねー」

漫「でも、それだけやったらこんな流れにはならへんわなぁ…」

京太郎「その辺はプールの形とか人がいたりするから、色々あるんじゃないですかね」

漫「あーなるほど。そう思ったら流れるプールって殆ど普通の輪になっとらへんわな」

京太郎「緩やかなウェーブを描いてるのも水流維持の為なのかもしれませんね」


漫「って、目の前に洞窟が来たでー♪」

京太郎「あ…アレはまさか…」

漫「知っとるんか須賀君!」

京太郎「いや、知らないですけど」

漫「えー…今のは面白いこと言ってくれる流れちゃうん?」

京太郎「そういうのは基本的に漫さんに任せてるんで」

京太郎「と言う訳で漫さん、俺の代わりに何かどうぞ」

漫「えっえっ……えっと…」アタフタ

漫「あ、あれこそ世界の果て…とか?」

京太郎「おぉ…なんかそれっぽい」

漫「ふ、ふふーん!この程度の無茶ぶりに答えられへんかったら大阪人ちゃうで」ドヤァ

京太郎「じゃあ、あの中に入るとどうなっちゃうんですか」

漫「え…えっと…た、食べられる」

京太郎「何に?」

漫「こ、こうライオン的なアレ?」

京太郎「名前は?」

漫「え、エンド・オブ・ライオーンとか…」

京太郎「エンド・オブ・ライオーン…」ナマアタタカイメ

漫「もう!もう!!」カァァ


漫「幾ら何でも無茶ぶりしすぎ」ムスー

京太郎「はは。すみません。漫さんがあんまりにも弄り…いえ、可愛かったもので」

漫「今、弄りって言った?」

京太郎「気のせいじゃないですかね?」

漫「むむむ…さっきから京太郎君が生意気やわぁ…」

京太郎「さっき人のこと弄りまくってた人に言われたくないです」

漫「ぬぅ…でも、このままされっぱなしやと先輩の威厳が…」

京太郎「漫さんは俺にとって最初からずっと素敵な先輩ですよ」

漫「こ、このタイミングでそういう事言うの卑怯やで」

京太郎「まぁ、そろそろご機嫌とっとかないと後で怖いんで」

漫「そ、そう言われるとまた別の意味で微妙な気分になるわぁ…」

京太郎「はは。まぁ、俺にとって漫さんは最初から先輩らしい先輩だったってのは本当の事ですよ」

京太郎「ただ、先輩だからって何もかもを自分で解決しようとせず、たまには俺も頼って下さいとは思いますけど」

漫「うん…♪その時はよろしくね…♥」


漫「そう言えば…なんで京太郎君はさっきから浮き輪の外におるん?」

京太郎「いや、これかなり大きな浮き輪ですけど、二人はキツイじゃないですか」

漫「大丈夫。いけるって!」

京太郎「いや、まぁ、無理とは俺も思いませんけど…でも、かなり密着する事になりますし」

漫「あかんの?」

京太郎「えっ」

漫「密着したらあかんの?」

京太郎「…そりゃダメでしょ。マジで我慢出来なくなりますって」

漫「でも、ほら、そろそろ世界の果てが近づいとるで」

漫「二人で身を寄せて協力せえへんかったら食べられるかも…」

京太郎「エンド・オブ・ライオーンにですか?」

漫「…つ、次その名前出したら水ぶっかけるから」カァァ

京太郎「はいはい」クスッ


漫「と、とにかくやね。今のでうちは痛く傷つきましたー」

漫「だから謝罪と賠償ついでに京太郎君もこっちに来るのを要求しますー」

京太郎「えー…でも…漫さんと密着して自制出来る自信がマジでないんですってば」

漫「んー…それやったら…ペッティングくらいやったらオッケーやで♥」ポソッ

京太郎「…~っ!」ゾクッ

京太郎「ってやりませんよ!?やりませんからね!!」

京太郎「俺は浮き輪の外側にぶら下がって周囲を警戒する事にします」

漫「えー…つれへんなぁ…」

京太郎「仕方ないじゃないですか。俺ももうちょっとデートそのものを楽しみたいですし」

京太郎「それに浮き輪の外側に居たってイチャイチャくらい出来ますよ」

漫「でも、この状態やと京太郎君と触れられへんし…」

京太郎「だったら…ほら」ギュッ

漫「んぁ…♪」

京太郎「へ、変な声出さないで下さいよ」

漫「ご、ごめん。でも、いきなり後ろからお腹抱くのは卑怯…♥」

京太郎「横からだとこれくらいしか抱く場所ないですし、我慢してください」

漫「いや…別に嫌じゃないんやけど…寧ろ…今のでうちの方がキュンって来ちゃったって言うか…♪」

京太郎「…そっちの意味でも我慢してくださいよ…」


漫「ま、まぁ、とりあえず…洞窟まで来た訳やけど…」

京太郎「うぉ…!なんだ今のは!?」

漫「滝やねー。どばーと降りてるみたい」

京太郎「俺はエンド・オブ・ライオーンの唾液と思いましたよ」

漫「その名前禁止って言ったで?」ツネッ

京太郎「痛っ!」

京太郎「いや、でも、格好いいと思いますよ、エンド・オブ・ライオーン」

漫「嘘つき…あんな顔しとった癖に…」

京太郎「いや、アレは漫さんが微笑ましかっただけででしてね」

京太郎「(まぁ、ライオーンはないと思ったのは事実だけど)」

漫「…なーんか引っかかるんやけどぉ?」

京太郎「き、気のせいですってば…うひゃ!?」

漫「ふふーん。油断しとったな!」

京太郎「…今度はミストですか」

漫「そうそう。ただ流れてるだけやなくて楽しめるように色々と考えてくれとるんやな」

漫「まぁ、この滝とミストの所為でお化粧落とすのにちょっと時間掛かったんやけど…」ポソッ

京太郎「(あぁ…だから、遅かったのか)」


漫「まぁ、それはさておき、ようやく洞窟から抜けられたな」

京太郎「エンド・オブ…」

漫「京太郎君?」ジトー

京太郎「や、ヤツからの追手もないみたいですね」

漫「ふふん。うちらのコンビネーションに恐れをなしたんやな」

京太郎「洞窟内じゃ主に仲間割れしかしてなかった気がしますけど」

漫「それでも水面下で協力しとったんやって」ドヤァ

京太郎「…上手いこと言ったつもりですか?」

漫「え…あ、あかんかった?」

京太郎「いや、素直に感心しました」

漫「そ、それやったらそうと早く言ってぇや!」

京太郎「はは。漫さんが可愛いんでつい」




漫「むー…それじゃ罰ゲームとして京太郎君もあの洞窟に住む怪物の名前考える事な」

京太郎「え…マジですか」

漫「うちだけそのネタで弄られるの不公平やん」ムスー

京太郎「それ以前に山ほど人のこと弄ってた人に言われたくないんですけど!?」

漫「アレは弄りやないで。誘惑しとっただけや」クスッ

京太郎「尚更、質が悪いですよ…まったく…」

京太郎「しかし…名前…名前かぁ…」

漫「(あ、一応、真面目に考えてくれるんや)」

京太郎「黒き獅子の王…読みはケーニッヒシュヴァルツァーレーヴェとかどうでしょう?」

漫「く、黒き獅子…」

京太郎「違います。ケーニッヒシュヴァルツァーレーヴェです」キリッ

漫「……」

京太郎「……」

京太郎「…すみません。やっぱり忘れて下さい」カァァ


漫「京太郎君…そう言うのはせめて中学生までで卒業せえへんかったらあかんと思うよ」ナマアタタカイメ

京太郎「そ、卒業してましたよ!!た、多分!」

京太郎「で、でも、今の俺の語彙じゃ、エンド・オブ…」

漫「」グッ

京太郎「あ、アイツの名前に勝てるインパクトが思いつかなくてですね…!」

京太郎「だからこう…中学の頃の自分に戻れば、何かインパクトのある名前が出てくるんじゃないかとそう思って…」

漫「封印を解き放ってしまった訳やねんな…」

京太郎「出来れば永遠に封印しときたいものだったんですけれどね…」トオイメ

漫「でも、何でドイツ語なん?」

京太郎「ドイツ語、格好良いじゃないですか」

漫「いや、それはまぁ…なんとなく分かるけど」

京太郎「もし、大学進んだら第三言語はドイツ語にしようと思ってます」キラキラ

漫「(あ、これ途中でドイツ語の難しさに泣きを見るタイプやな。空気で分かる)」


京太郎「っていうか、なんで漫さんもすぐにあれがドイツ語だって分かったんですか?」

漫「う…そ、それは…その…」

京太郎「それは?」

漫「うちにもこう…尖ったナイフみたいな時期があってやね…」

京太郎「具体的には?」

漫「ちゅ、中学二年生くらい…」

京太郎「…」ナマアタタカイメ

漫「もうっ!しゃあないやん!アレは誰もがかかるハシカみたいなもんなんやしっ」

漫「ドイツ語やフランス語に憧れるのは誰だって一度はある経験やろ!!」

京太郎「いやーまさか漫さんにもそんな時期があったなんてー」ボウヨミ

漫「ぬぐぐ…自分だってケーニッヒなんちゃらな癖に…」

京太郎「そ、それは言わないで下さいよ…折角忘れかけてたのに」

漫「嫌や。これ絶対、一生言い続けたるし」ツーン


京太郎「結局、アレから結構流れてますねー」

漫「せやねー。ケーニッヒなんとかにも何度も飲まれたし」

京太郎「も、もうそれは良いじゃないですか」カァァ

漫「ふふ…まぁ、ちょっと身体も冷えてきたし、そろそろ上がろっか」

京太郎「って事は…」

漫「ふふ…そうやで!今からうちらが行くのはプールの花形!!」

漫「スライダーや!!」ババーン

京太郎「実はさっきからアレ気になってたんですよねー」

漫「真ん中にどどーんとあるからねー」

京太郎「です。結構、悲鳴めいたものも聞こえますしね」

漫「京太郎君はジェットコースターとか大丈夫なタイプ?」

京太郎「よっぽどヤバイのでない限り絶叫系は平気ですよ」

京太郎「あ、でも、夢の国のスペースマウンテンは大丈夫云々以前に思いっきり酔いました…」

漫「あーアレ辛いらしいなぁ…」

京太郎「他のマウンテン系は大丈夫だったんですけど、スペースだけは平衡感覚狂うんですよねー…」



京太郎「漫さんは夢の国経験は?」

漫「一応、一回だけ。まぁ、学校行事で行っただけやからあんま堪能しとらんけどね」

京太郎「マウンテン系はどうでした?」

漫「平日でも一時間待ちとかやったし、全スルーやったなぁ…」

京太郎「平日でも結構、人気あるんですね」

漫「大学生とか修学旅行中の学生とかだけやなく、見るからに私服の学生とかおるからなー」

京太郎「あー何か親が子どもに学校休ませて行ったりするらしいですね」

漫「結局、そういうの親が行きたいだけやと思うんやけどなぁ…」

京太郎「本当に子どもの事思ってたら学校休ませたりはしない訳ですしね」

漫「基礎勉強の遅れって一生、尾を引くかもしれへん問題やし…自分を誤魔化す為の言い訳以外の何者でもないやろ」

京太郎「夢の国にそれだけの魅力があるのは認めますけどね…かと言って子ども休ませたりするのは正直、やり過ぎだと俺も思います」


漫「まぁ、こっちはどれだけ人多い言うても20分待ちくらいやし安心やね!」

京太郎「フリーパスも安くないですからねー…」

京太郎「一回乗ったらそれで十分!って人も多いのかもしれません」

漫「それにまぁ子ども連れは大抵、キッズプールの方行っとるしな」

京太郎「あぁ、子ども用のもあるんでしたっけ?」

漫「そうそう。アスレチックとか色々あって楽しそうやったで」

漫「まぁ、子ども限定で同伴やないと小学生以上は入れへんから、今のうちらはまだ無理やけどね」クスッ

漫「何時か一緒に行ってみたい…って言うのはちょっと重いかな?」ジッ

京太郎「まさか。俺も…そうなりたいと思ってますよ」ギュッ

漫「えへへ…」

京太郎「ま…もうちょい待ってて下さい」

京太郎「胸張って挨拶…なんて無理ですけど…それでも漫さんを迎え入れたい気持ちに嘘はありませんから」

漫「うん…♪楽しみにしとるね…♥」


漫「そんな訳でやって来ました第一の刺客!」

京太郎「デスループ…でしたっけ。随分と大仰な名前ですけれど」

漫「ぶっちゃけうちはこれに関しては予備知識まったくないで!!」

漫「ここ数年前に出来たらしいけど、うちはその後来とらへんしね」

漫「そしてこれにはフリーパス使えへん!ぶっちゃけ高い!!」

京太郎「そんなトリに相応しい代物を最初に持ってきて大丈夫だったんですか?」

漫「ふふふ…!それもそうやねんけどな!!」

漫「でも、ほら…やっぱ気になるやん?」ウズウズ

京太郎「まぁ、さっきからバンッ!って音しまくりですからね」

漫「そうそう。噂には聞いとったけど…やっぱあんだけ自己主張されたら気になるやん」

京太郎「他のスライダーからも声はあがってますけど、こっちは段違いですしね」

漫「どんなんなんやろうなぁ…」ウズウズ

京太郎「楽しみですね…って、そろそろか」

漫「どっち先に行く?」

京太郎「最初は漫さんに譲りますよ」

漫「ふふ…♪じゃあ、すぐ降りてきてね」

京太郎「はいはい。でも、下で待ってちゃダメですよ。危ないですから」


漫「…どうやった?」

京太郎「まぁ…なんて言うか悪くはなかったですよ」

京太郎「箱の中からふっと落ちていく浮遊感は今までのスライダーにはなかったものですし」

京太郎「…ただ…良くも悪くもそれだけと言うか…」

漫「…うん。その後は特に何の変化もない普通のスライダーなんよね…」

京太郎「スピードそのものはあって迫力はあるんですけど…」

漫「それやって最初の落下感には負けるしなぁ」

京太郎「面白くない訳じゃないんですけど…いろんな意味で出オチと言うか何というか」

漫「もうちょっと乗ってみたい気はするけど、フリーパス使えへんアレにもう一回乗る為に20分待つのはちょっとなぁって気がする…」

京太郎「まぁ、先に別のスライダー楽しんでからにしましょう」

漫「そうやね。折角のオールフリーなんやし、ガンガン乗って行こうか!」


京太郎「次はうずうずバーンですか」

漫「こっちは二人一組で乗れるしね」

京太郎「あ、本当だ。浮き輪2つつなげたみたいなので滑ってますね」

漫「あ、それで前か後のどっちに乗る?」

京太郎「前後で何か違うんですか?」

漫「良ぉ知らんけど体重とか空気抵抗とかで結構ちゃうみたいやで」

京太郎「じゃあ、まずは俺が前で良いですか?」

漫「了解。それじゃその後、交代してみよっか」

京太郎「そうですね。どうせなら二回楽しんでみたいですし」

漫「ふふ…結構、ノリ気やん」

京太郎「まぁ、折角のオールフリーパスなんで色々楽しまないと損ですし」

漫「全部合わせて5回はすべらへんと元取れへんしね」

京太郎「5回くらいなら結構すぐな気もしますけど…」

漫「待ち時間考えると結構、長いもんやしなぁ…」

京太郎「そういうのを考えると5回乗るって結構、ハードル高いですよね」

漫「平日やったら簡単に元取れるんやろうけど…」

京太郎「その辺はお互いに学生故致し方ないですよ」



漫「っと…次みたいやね」

京太郎「それじゃそろそろ覚悟を決めますか」

漫「うちと一緒に…堕ちてくれる?」クスッ

京太郎「勿論。何処まででも一緒ですよ」

漫「ふふ…♪それやったら何処に堕ちても…うちは世界一の幸せものやね…♥」

係員「はーい。次の方、イチャついてないでこっち来て下さーい」

京太郎「あ、すみません」

漫「怒られちゃったなぁ」クスッ

京太郎「流石にちょっと馬鹿なやり取りしすぎでしたね…っと」ヨイショ

漫「はいっと…準備おっけー」

京太郎「こっちもおっけーです」

係員「じゃあ、流しますねー」



漫「きゃああっ♪」

京太郎「おぉぉぉおっ!」

漫「結構早いいいいぃぃ!」

京太郎「んでもって暗いいいいぃぃ!!」

漫「ってうひゃあんっ♪」

京太郎「うぉ…外か…」

漫「あー…暗いとやっぱりちょっと怖さが増すなぁ」グルングルン

京太郎「そうですねー。加速感も凄いありましたし」グルングルン

漫「ただ…まぁ…その…なぁ」

京太郎「…えぇ」

漫「このぐるぐるゾーンって…凄い…その…」

京太郎「まぁ、広いし開放的だしドンドン減速していくしでまったく怖くありませんね」

漫「ドーナツの中身をグルグル回っとるだけやし…加速なんて出来ひんしなぁ…」

京太郎「慣性で動いてると言っても良いくらいですし…」

漫「これはこれでメリーゴーランドみたいで楽しいけど…」

京太郎「スライダー的楽しさからはちょっとずれてますね…」

漫「逆にスライダー苦手な人はこっちの方がええかもしえへんね」



漫「…どうやった?」

京太郎「まさか最後、係員の人に流してもらう事になるとは思ってませんでした」

漫「まぁ、出口は入り口と同じくらいのサイズしかあらへんしねー」

京太郎「最後は渦潮みたいにずおっって落ちていくタイプでも良いと思ったんですけど…」

漫「その辺はやっぱり事故が怖いんちゃうかな?」

京太郎「スピード出たまま落ちちゃうとあちこちにぶつかっちゃいそうですしねー…」

漫「逆にスピードが出えへんと転覆して真っ逆さまになりかねへんし」

京太郎「ただ…今のままだと色々と惜しいのは確かですね…」

漫「そうやねんなぁ…スライダー苦手な人は最初の暗くて加速する部分がダメやろうし」

京太郎「逆にスライダー好きな人にとっては途中のぐるぐるゾーンは減速していくばかりで物足りないでしょうしね」

漫「何ともこう…どっちつかずなスライダーと言うか」

京太郎「面白くない訳じゃないんですけど、グルグルゾーンにもう一味欲しい感じでしたねー」


漫「さぁ、そんなグルグルに別れを告げて、今度はぞくぞくバーンや!」

京太郎「こっちはこっちで悲鳴も大きいですね」

漫「ぐるぐるとは打って変わったこの悲鳴…これこそがスライダーやで」ウットリ

京太郎「まぁ、実際、見てる限り、かなり怖そうですよねアレ」

漫「かなりの加速距離から70度の傾斜を一気に駆け上がり、そのままプールへGO!」

京太郎「こりゃあゾクゾクしますねー」

漫「まぁ、ゾクゾクしすぎて事故もあるみたいやねんけどな」

京太郎「えっ」

漫「まぁ、大丈夫。命に別状があるようなもんちゃうし」

京太郎「いや、それでも一気に不安になったんですけど…」

漫「ゾクゾクするやろ?」ニコッ

京太郎「そういうゾクゾクは要りませんでしたよ…」


漫「まぁ、精々が傾斜の途中で横転して身体打つくらいやし大丈夫大丈夫」

京太郎「うーん…大丈夫…なのかなぁ…」

漫「それにいざって時は京太郎君が護ってくれるやろ?」ニコッ

京太郎「そりゃ勿論、護りますけれどね」

漫「それなら大丈夫。ほら、今なら少しは空いとるみたいやし、早よ行こ?」

京太郎「分かりましたよ。その代わり安全第一ですからね」

京太郎「嫁入り前の身体を傷物にする訳にはいかないんですから」

漫「うちはもう会う度に傷物にされとるんやけれど?」クスッ

京太郎「そ、そういうのとはまた別物ですよ!」カァァ

京太郎「まぁ、そっちの意味でももうちょっと身体を大事にしてほしいと思うんですけどね!」

漫「ふふ…♪その辺は京太郎君次第やね♥」

漫「主導権握っとるんは京太郎君なんやし…京太郎君が大事にしてくれるなら問題あらへんのちゃう?」

京太郎「そりゃ…まぁ、そうなんですけど。だからって誘惑とかされるとですね…」

漫「さーて、とりあえず滑ろっかぁ」

京太郎「くっ…スルーするつもり満々なんですね…」


漫「うひゃあ!やっぱり怖かったぁ!!」

京太郎「あの後ろに重力引かれるのが堪りませんね」

京太郎「ある意味では一番、絶叫系に近いのかもしれません」

漫「そやねー。ここが一番人気なんも頷ける結果やったわ」

京太郎「デスループもぐるぐるゾーンもスライダーとしては物足りなかったですしね」

漫「うんうん。そういうのを求める人は、こっちのぞくぞくゾーンが一番、ええかもな」

京太郎「まぁ、スリルを求めすぎて横転しないように気をつけないといけませんけど」

漫「後二人の体重差が40以上離れとるとお断りされるのも気ぃつけへんとね」

京太郎「男女だと40差はあり得ない訳じゃないですしね」

京太郎「…ただ、デスループ前は測ってましたけど…ぐるぐるゾーン前は測っていなかった気が…」

漫「まぁ、最初に警告もされとるし自己責任言う奴やろ」

漫「流石に明らかな体重差ある場合は係員の人が警告もするやろうしね」


漫「んー…っ!とりあえずひと通りスライダー乗ってみたけどどうやった?」

京太郎「個人的に一番、面白かったのはぞくぞくゾーンでしたね。アレはもう一度、乗ってみたいです」

漫「うちはもっかいデスループも行ってみたいかなぁ…一回だけやと何か損した気分やし」

京太郎「じゃあ、後でまた一緒に行きましょうか」

漫「そうやね。でも…その前も先にプールで遊ばへん?」

京太郎「いいですね。今度は何処に行きます?」

漫「キッズプールはどうやろ?」クスッ

京太郎「行けませんって」

漫「実はうちの中には京太郎君の子どもが…!」

京太郎「それは別の意味でゾクってするんで止めて下さい」

漫「実は冗談や無いって言うたら?」

京太郎「今すぐプールから出て、もっと母体を大事にするように言い聞かせますよ」

漫「ふふ…♪それやったら許してあーげる♪」


漫「まぁ、ほら、ビーチボール持ってきたし、今度は水球で勝負なんてどうやろ?」

京太郎「お、良いですね」

漫「ちなみに負けたら一枚ずつ脱いでいくんやでー」

京太郎「え、えぇ!?」

漫「ふふ♪勿論、冗談やで」

京太郎「あ、当たり前じゃないですか…」

京太郎「そんなルールだったら勝てないし負けられない微妙なものにですね…」

漫「でも、スリルはあらへん?」

京太郎「ありすぎて気が気じゃなくなるんでそう言うのはせめて二人っきりの時にしてください」

漫「…先にイッた方が一枚脱いでいくとか?」

京太郎「…別に俺は構いませんけど、それ漫さんが不利過ぎません?」

漫「うん…うちも自分で言っててそう思った…」

漫「ま、まぁ、気を取り直して…とりあえず勝負な!」

漫「負けた方がどうとかは終わった後で考えよう!」

京太郎「ま、それが一番ですね。でも、負けませんよ!」

漫「それはこっちのセリフやでー!」


………



……








漫「あー…悔しいー…」

京太郎「身長も力も違うんですから仕方ないですって」

漫「そりゃそうやろうけど…殆ど勝てへんかったのはやっぱりなぁ…」シュン

京太郎「日頃から鍛えてますから」キリリッ

漫「ぬー…まぁ、手加減されるよりはマシかもしれへんけど」

京太郎「(実際、結構手加減してこの結果だったのは黙っておこう)」

京太郎「まぁ、彼氏の格好いいところが見れたって事で納得して下さい」

漫「確かに京太郎君凄い格好良かったんやけど…見惚れちゃったくらいなんやけど…」

京太郎「あー…まぁ、そうやって素直に頷かれると結構、気恥ずかしかったりもですね」ポリポリ

漫「…うちの勝ち?」

京太郎「えぇ。漫さんには負けましたよ」

漫「ふふ…♪それじゃ機嫌も直してあげる♪」

漫「んで…ついでやし、焼き鳥とかも買って小腹膨らませよっか」

京太郎「ですね。何だかんだで結構、動きましたし」


漫「うん。このちゃちい味が何とも言えへん安っぽさを演出しとるなー」

京太郎「海の家を思い出す安っぽさと値段の高さ…これこそプールって感じですね」

漫「そうやねー。でも、こんなので馬鹿にしとるんやなく喜んどるなんて日本人くらいなもんやろうなぁ」クスッ

京太郎「あー確かに外国人がファストフードの安っぽさに喜んでる印象はあんまりありませんね」

漫「ピザの大きさやハンバーガーの大きさに喜んどるイメージはすぐに湧いて出てくるけどね」

京太郎「後はバーベキューとかですかね」

漫「あー…豪快にトングで肉焼いてバーベキューソースにジューって感じ」

京太郎「ですです。で、コーラをがぶ飲みして野菜は殆どないとか」

漫「こんな事言ったら失礼やろうけど…凄い分かるわぁ」

京太郎「実際はこんな食生活してる外国人…と言うかアメリカ人なんて殆どいないらしいんですけどね」

漫「実際は冷食と宅配なんやったっけ?」

京太郎「一般家庭はそうらしいですよ。まぁ、テレビの情報なんで大げさに言ってるだけかもしれないですけど」


漫「う…でも、かき氷食べたらちょっと冷えてきたな…」ブルッ

京太郎「大丈夫ですか?ちょっと休憩します?」

漫「いや…それよりどうせやしお風呂入りに行こう」

京太郎「お風呂…ですか?」

漫「そうそう。プールと同じ階にそのまま入れる混浴エリアがあるから」

京太郎「あー良いですね」

京太郎「俺も結構、冷えてましたし、一回、芯まで温まりたいです」

漫「それじゃ決まりやね。これ食べ終わったらそっち行こっか」

京太郎「うす。まぁ…それまでがちょっと長い感じですけどね」

漫「焼き鳥にたこ焼きに唐揚げに焼きそば…それにかき氷と…」

京太郎「ちょっと調子に乗って買いすぎました…」

漫「これも全部、夏の日差しが悪いんや…」

京太郎「絶賛、秋から冬に片足突っ込んでる真っ最中ですけど」

漫「そういうツッコミは野暮ってもんやで京太郎君!」



………



……







京太郎「で、こっちが噂の混浴エリアですか」

漫「正確にはバーデゾーンって奴やね」

漫「ドイツかどっかの温泉地をイメージして作られたらしいで」

京太郎「確かに西洋風の立派なお風呂って感じですね」

漫「お金持ちが美女侍らして入りながらカクテル・グラス持っててもおかしくない感じやな」

京太郎「まぁ、俺の隣には漫さんがいるんで、足りないのは後、お金とカクテル・グラスだけですね」

漫「ふふ…♪シャッチョさん。お酌。する。ですか?」

京太郎「何で片言なんですか?」

漫「今のうちは東南アジアから家族を食べさせる為に京太郎君に端金で買われて来た奴隷なんや」キリッ

京太郎「いつの間にそんな設定作ったんですか…」

漫「その方が興奮するかなー思うて」クスッ

京太郎「いきなり過ぎて興奮も何もありませんでしたよ」

京太郎「と、言うか別に何時も通りで大丈夫ですって」

京太郎「そのままの漫さんが俺は一番、好きなんですから」

漫「ん…♪もう…またそんな女殺しな事言うて…♥」

京太郎「本心ですから仕方ないです」


京太郎「はぁ…あぁ…」ブルッ

漫「ふあ……ぁ」ブルルッ

京太郎「いやぁ…冷えた身体に温水は効きますねー」

漫「そやねー。一気に温まった感じ」

京太郎「何だかんだ言ってプールで遊びっぱなしだったから結構、身体も冷えてたんですね」

漫「うんうん。まぁ、その分、楽しかったからええけど」

京太郎「まぁ、まだスライダーとかは滑り足りない感じですけど…」

漫「その辺りはまた後か明日で構わへんやろ」

漫「今日は休日で10時までプール開いとるし」

京太郎「寧ろ、それくらいに行った方がスライダー楽しめて良いかもしれませんね」

漫「そうそう。折角の泊まりなんやし、ゆっくりしよ」ニコッ

京太郎「ですね」


京太郎「でも、温泉ってここだけなんですか?」

漫「ううん。また別の階に男湯と女湯があるよ」

漫「こっちはプールのついでに入れる混浴エリアってだけやから2つだけしかないし」

京太郎「2つ…?ってあ、展望風呂もあるんですか」

漫「そうそう。通天閣も見えて眺めもええ…らしいんやけどな」

京太郎「何かあるんですか?」

漫「いや…地元の人間からすれば通天閣見てもなぁって感じやし…」

漫「それに空かてそんなに綺麗ちゃうし…星が見れる事もそんなに多くないから…」

京太郎「漫さんからすればそんなに魅力を感じないと?」

漫「それだけやったらまだええねんけど…あっちはここよりさらに人多いからなぁ」

京太郎「あー…こっちも結構、人がいますもんね」

漫「スパワールドで唯一、混浴できるエリアやから仕方ないねんけどねー」

漫「ただ、ゆっくりお風呂入ってのんびりしたいんやったら展望よりもこっちの方が多少はマシかなぁ」


京太郎「漫さん的にはもうちょっとのんびりしたい感じですか?」

漫「と言うか…その…」モジモジ

京太郎「ん…?」

漫「京太郎君と一緒にお風呂入っとると…あの時の事思い出すって言うか…」

京太郎「…もしかしてスイッチ入ってます?」

漫「ま、まだ入っとらへんよ…た、多分やけど…」

漫「でも…何かお風呂とはまた違った熱で身体がポカポカして…京太郎君が何時もよりもイケメンに見えるん…♪」

京太郎「何時もはイケメンじゃないんですか?」

漫「イケメンやで…♥うちが大好きで大好きで堪らへん恋人なんやもん…♥」

漫「でも…今は…それよりももっと魅力的で格好ええ…旦那さんに見えて来るん…♪」ナデナデ

京太郎「ちょ…す、漫さん!そんなところ撫でたら…っ!」

漫「だ、大丈夫…まだうちは大丈夫やから…こ、こうさせて…?そ、そうしたら収まると思うし…」

京太郎「だ、だからって俺の内股撫でるのはやりすぎじゃ…」

漫「目の前にあるの従業員用の出入口しかあらへんし、バレへんって…♥」

漫「それより今は…京太郎君の事感じひんと…どうにかなっちゃいそうやし…♥」


京太郎「は…ぁ…す、漫さん…っ!」

漫「あは…♪京太郎君のチンポさん…もうおっきくなって来とるで…♥」

京太郎「そりゃ…そんな風にねちっこく撫でられたら誰だってそうなりますって…」

漫「その気に…なってくれとるんや…♪」スッ

京太郎「す、漫さん…っ!?」

漫「どうかしたん…?」

京太郎「い、いや…あの…胸が…胸がですね…?」

漫「胸が…なぁに?」クスッ

京太郎「俺の腕に当たってるどころか包み込んでるんですけど…っ」

漫「もっと京太郎君の事感じたいって思ったら…自然と…ね♥」

京太郎「う…い、いや、光栄な話ではあるんですけど…でも…」

漫「でも?」

京太郎「やばいですって…これ…一応、周りに人いるんですから…」

漫「誰もこっちなんて見とらへんし…声あげへんかったら分からへんってば♥」

京太郎「で、でも、誰かがこっちに気づいたら…」

漫「お風呂でおっきくしとるんがバレてしまうかもなぁ…♥」


漫「でも、それやったらチンポちっさくすればええだけやろ?」クスッ

京太郎「で、出来る訳ないじゃないですか…!」

漫「そう?普通の人やったら中々、萎えて勃たへんと思うで?」

漫「それでもこうやって大きくしとるんは京太郎君もそういう事期待しとったからちゃうの?」

京太郎「さ、流石の俺でもこれだけの前でするつもりはありませんでしたよ…!」

漫「じゃあ…どうするつもりやったん?」クスッ

漫「うちの事…今日はどんな風にレイプするつもりやったんか聞かせて…?」

京太郎「そんなつもりは最初からありませんってば…」

京太郎「普通にデートっぽいデートして…夜そういう雰囲気になったら…くらいしかですね」

漫「ふふ…♪そういうのもロマンチックでええね…♥」

漫「でも…うち…もう…そんなん無理みたい…♪」

漫「そんなデートする前に…身体が火照って堪らへんの…♥」


~漫~

うちにだってそれがあかん事やってくらい分かっとった。
今まで京太郎君が護ってくれていた一線を遥かに踏み越えるリスク溢れる行為なんやから。
それに理性は警鐘を鳴らし、今すぐやめろと告げとった。
けれど、それを理解していても、うちの手は止まらへん。
一ヶ月焦らされた身体はもううちの制御を緩やかに離れ、まるで痴女そのものの手つきで京太郎君へと迫っていた。

漫「ねぇ…♪京太郎君は…うちの事弄りとぉない…?」
京太郎「そ、それは…」

そう答える京太郎君の目には逡巡の色が浮かんでいた。
何だかんだ言って、京太郎君もうちとセックスするのを期待してくれとったんやろう。
その瞳に浮かぶ欲情はうちほどではなくとも強く、メラメラと燃え上がりつつあるのを感じた。
実際、その興奮の証である肉棒はさっきからうちの手にコツコツと当たるくらい大きくなってきとる。
まだ最高潮のモノには及ばへんけど、それでも京太郎君が興奮してくれるのをうちに教えてくれるくらいに。

漫「(ふふ…♪素直で可愛い子…♥)」

何時もならうちの事をアヘアヘにさせて、もう訳が分からんくらいに気持ち良くしてくれる逞しい逸物。
その素直で可愛らしい反応に、うちは思わず胸中でそう言葉を漏らし、笑みを浮かべる。
勿論、そんな事言うたら京太郎君が傷つくのは分かっとるし、口になんて出さへん。
けれど、心の中で思うのはどうやっても打ち消す事なんて出来ず、うちはそんな可愛い子にもっとご褒美をあげたくなってしまうんや。


漫「感じる…?うち…もうこんなにドキドキしとるんよ…♥」

瞬間、うちはそっと京太郎君のもう一つの手を取り、自分の胸へと導く。
ぶ厚めのパッドのお陰で分からへんけれど、そこはもう乳首が立って肌も敏感になり始めとった。
勿論、心臓の鼓動はもうドッキドキで、身体中に興奮の熱を送りつけとる。
さっき触れてたら収まるなんて言ったけど…正直、逆効果やったんやろう。
何せ、うちの興奮は収まるどころかドンドン強くなっているんやから。

漫「京太郎君に触って欲しくて…もう発情しとるん…♥」
京太郎「す、漫さん…まずいですって…!」

しかし、それを京太郎君に伝えても彼は理性的な立場を崩す事はあらへんかった。
その瞳は興奮に揺れとるけれど、未だ欲望には負けとらへんのやろう。
セックスの時も自分の興奮をコントロールし、ギリギリまでうちを追い立てる彼の自制心は多分、信じられへんほど強い。
けれど、それを持ってしても着実に興奮へと至りつつある京太郎君にうちはクスリと笑みを浮かべながら、さらに胸へと彼の手を押し付ける。

漫「それやったら…今すぐお風呂あがって…部屋に行く?」

勿論、そんなのは無理や。
何せ、京太郎君のチンポはただでさえ大きいのに、さらに勃起しはじめとるんやから。
もう緑色の水着をはちきれんばかりに押し上げているそれは支給された館内着で隠す事は出来ひんやろう。
部屋へと戻る間に膨れ上がった肉棒のシルエットを見て取られ、恥を掻いてしまうのは明白やった。


京太郎「それは…」
漫「即答出来ひんって事は…今の状況がええ言う事やね…」
京太郎「そ、そんな訳ないじゃないですか…!」

だからこそ、言葉を濁らせる京太郎君の意図をうちはわざと曲解する。
それに焦り混じりの声を向けながらも、京太郎君の腰は動かへん。
お湯の中でサワサワと動くうちの手を受け入れ、はぁはぁと吐息を漏らしている。
身体がお湯で温まったのとは違うその淫らなため息に、うちもまた興奮を掻き立てられ、お腹の奥がジュンと潤んだ。

漫「(実際…うちはどうしたいんやろうなぁ…)」

うちだってこのままセックスまで出来るなんて到底、思うとらへん。
流石に人前でそんなんするのは恥ずかしいし、何よりすぐさま係員に止められるやろう。
結果、二人で仲良くお縄…なんて笑い話にもならへん。
だからこそ、このまま進んでもうちが望むような展開にはならず、欲求不満が強くなるだけなのは目に見えとった。

漫「(でも…京太郎君が可愛くて仕方ないんやもん…♥)」

そう。
それでも先のない行為にうちが溺れるのは必死で自制しようとする京太郎君の姿が新鮮やからや。
普段、うちを冷徹に追い詰め、淫らなオネダリを山ほどさせる絶対的な支配者。
そんな彼の弱みにも似た今の姿にゾクゾクが止まらへん。
どうやらうちは責められるだけやなく責める方も案外、嫌いやないらしい。
そんな新しい発見に、胸中でクスリと笑みを浮かべながら、うちはゆっくりと撫でていた手を京太郎君の股間へと持っていく。


漫「でも…ここももう…キュンってしとるよ…♪」
京太郎「うあ…」

そう言ってうちが触れるのは京太郎君の金玉や。
何時もうちのお腹を一杯にするくらいに精液貯めこんでくれるそこを転がせば、京太郎君から喘ぎ声が漏れる。
普段は滅多に聞けへん艶っぽいその声にうちの胸はキュンと反応し、その場で彼を押し倒したくなった。
その衝動を何とか堪えながら、うちは出来るだけ優しく京太郎君の急所を弄ぶ。

漫「(格好良い上に可愛いとか…もう反則やって…ぇ♥)」

その度に喘ぎ声を漏らす京太郎君からはもう抵抗の声は出てこない。
急所をうちに握られている所為か、或いはもう諦めたのか。
京太郎君本人やないうちには分からへんけれど、そのどちらでもない気がする。
彼は今も虎視眈々と何かを狙い、機会を待っとるんやろう。
そして、そんな諦めない姿勢はうちの目に格好良く映り、そして時折、肩を震わす姿が可愛くて仕方がないんや。

漫「(だから…もっと…うちに可愛い顔見せて…♥)」

それにさらなる興奮を掻き立てられたうちは胸へと導いた京太郎君の手を動かす。
うちの胸に押し付けたまま円を描くようなそれは、京太郎君の手を使ってオナニーするのも同然なんやろう。
実際、水着の中で硬くしこった乳首が転がされ、ビリビリとした快感がうちの胸へと突き刺さとった。
けれど、それは決して強いものやなく、うちの肌を震わせる事もあらへん。
少なくとも、京太郎君に愛撫して貰えるそれとは比べ物にならず、うちの中に焦れったさが沸き上がってくる。


漫「ねぇ…♪京太郎君も…して…♥うちの事…気持ち良く…して…♥」

その焦れったさがうちにそんな自分勝手な言葉を紡がせた。
一人で勝手に興奮して、その上、愛撫まで強請るやなんて、もう痴女以外の何者でもあらへんやろう。
そうと理解しながらも…うちの衝動はもう止まらへん。
一ヶ月もの間、京太郎君に触れられる事もなかった身体は、彼から与えられる刺激に飢えとったんや。

漫「おっぱいでもオマンコでも…何処でもええから弄って…♥うちの身体…もう何処でも気持ち良くなるからぁ…♪」

その言葉は決して嘘やなかった。
身体を重ねた日数こそ少ないものの、濃厚な時間を過ごしたうちの身体はもう京太郎君に開発されまくっとるんやから。
京太郎君がうちの中で射精してくれた頃にはもう耳をペロペロされるだけでもイッてしまうくらい敏感になってしまっとる。
四肢や首筋など言わずもがなで、撫でられるだけでも安心感と快感で蕩けてしまいそうになるくらいや。
流石にそれほど敏感になっとる訳やないけれど、きっと京太郎君に飢えとる今のうちはすぐさまそうなってしまうやろう。

京太郎「…あぁ…もう…っ」
漫「ふぅんっ♪」

そんなうちに京太郎君は一つ諦めたんやろう。
呆れたように、けれど、興奮を滲ませてそう言いながら、彼の手はうちのおっぱいを鷲掴みにする。
ワイヤーレスの水着ごとぎゅっと包むようなそれに、うちの柔肉はビクンと反応して奥から甘い波を湧きあがらせた。
さっき自分で動かしていた時とは比べ物にならへんそれに、うちは思わず声をあげてその背筋を震わせてしまう。


京太郎「一度イッたら…もう触るのも触られるのもなしですよ…!」
漫「ぅん…分かっとる…ぅ♥」

言い聞かせるようなそれにうちは素直に頷いた。
うちだって今の状況が決して良いものじゃなく、また長続きせえへん事やというのも分かっとるんやから。
ここで下手に拒否して京太郎君を困らせるよりも後のセックスに期待した方が遥かにええはずや。
流石に一度イけば少しは痴女めいた仕草もなくなるやろうし、京太郎君のチンポが収まるのを待って動けば大丈夫。

漫「はぁ…ぅ…♪」

しかし、そう思ううちとは裏腹に、京太郎君の動きは焦れったいものやった。
勿論、それは彼が下手やからとか、この期に及んでうちの事を焦らしているとかそんな事はあらへん。
ただ、京太郎君の今の立ち位置がうちと肩を並べるようになっとるのが原因や。
右手をうちのおっぱいに包まれ、左手をおっぱいへと伸ばす今の彼の姿勢はかなり無茶のあるものやねんから。
そんな状態でいつも通りの愛撫を乞う方が間違いやろう。

漫「(そう分かっとるのに…もどかしい…よぉ♥)」

これが周囲に人がおらへんか、視界が遮らえる場所やったら向き合って思いっきりペッティング出来るんやろう。
しかし、何時、こっちに人の目が向くか分からへん以上、あんまり無茶な動きは出来ひん。
そもそもこうしておっぱいで腕を挟んどる姿は、後ろからだって丸わかりなんや。
かなりのバカップル全開のうちらの姿は周囲から注目を集めとるやろうし、これ以上、危ない橋は渡れへん。


漫「(でも…これだけやったら…ええやんな…♪)」
京太郎「あ…」

そう思ってうちが動かし始めたのは腕やなくて腰やった。
京太郎君の腕に股間を押し付けるようにユサユサを揺する。
それにお湯も反応してチャプチャプとゆるやかな音が鳴った。
プールの音がここまで入り込んでへんかったら、周りの誰かに気づかれてもおかしくないであろうその動き。
それにさらなるスリルを感じたうちの奥から熱い波が湧き出る。

漫「は…ぁ…♥これ…思ったより…ええ…かも…♥」

京太郎君の腕はそれなりに鍛えとる所為かゴツゴツしとって硬い。
そんな腕にオマンコを擦りつければ、水着の奥の粘膜が擦れて快感が湧き上がる。
敏感さの違いか、おっぱいのそれよりも数段強いその気持ち良さにうちの口は思わずそんな声を漏らしてしもうた。
瞬間、そんな自分に興奮したうちは興奮を強め、さらに敏感になってしまう。

漫「あかん…っ♪京太郎君でオナニーするの気持ちええ…っ♥癖に…なりそぉ…♪」

そうやって京太郎君の腕に擦りつける動きは紛れもなくオナニーや。
大事で愛しい恋人の身体を性具に使い、まったく顧みいひん独り善がりなんやろう。
けれど、その背徳感が今のうちの意識を追い詰め、そして気持ち良くしてくれる。
こんなのあかんって分かってるのに…止められへんくらいに。


漫「ゴツゴツがええ…の…ぉ…♪オマンコにグジュってクるぅ…♪」
京太郎「…う…」

そんな気持ち良さをストレートに京太郎君に囁けば、彼がブルリとその肩を震わせる。
抑えきれない興奮を表すようなその仕草にうちの胸の奥がキュンと反応した瞬間、京太郎君の腕にぐっと力が篭った。
まるでうちのおっぱいに指を埋めるようなその力強さに、肌がひりつくような痛みを訴える。
けれど、それ以上にうちのおっぱいが興奮で燃え上がり、奥の乳腺から快楽を走らせた。

漫「は…ぁ…♥京太郎君も…その気になったん…ぅ♪」
京太郎「このままじゃ見つかるリスクがあがるだけだって判断しただけですよ…」

うちの言葉につれない言葉を返しながらも、須賀君の吐息はさらに荒くなっとった。
何だかんだ言いつつもうちのオナニーに、うちの囁きに興奮してくれとるんやろう。
実際、その指先はどんどん嗜虐的になって、うちの柔肉を意地悪く弄んでくれとる。
ただ、うちを感じさせるだけが目的やったら、もっと上手いやり方が幾らでもあるはずや。
無理に腕を伸ばすような姿勢でさえなければ、京太郎君の技巧ならうちをイかせるのも難しくないんやから。

漫「(でも…そうじゃなくて…京太郎君はうちの胸を乱暴に揉みしだいてくれとる…♥)」

勿論、そうやって向き合うようになったら、幾らか不自然さも増すやろう。
けど、周囲の視線がうちらに向いていない今、それはただの不自然なカップル程度でしかあらへん。
うちが円形のジャグジー風呂の中心に背を向けたら、きっとうちがイくまでバレる事はないはずや。
それをセックスの度に冷徹にうちを責め立て、追い詰める京太郎君が分かっとらへんはずがない。
それでもそれをせえへんのは京太郎君に覚悟がないと言うよりは、それじゃ物足りひんからやろう。


漫「京太郎君も…根がスケベやからね…♥」
京太郎「そのスケベさをからかうようにして目覚めさせたのは誰だと思ってるんですか…」
漫「きゅん…っ♪」

そう言いながら、京太郎君の指先がキュッとうちの乳首を挟み込んだ。
指の関節部分で乳首が浮き上がらせる部分を正確に狙ったそれにうちの口から思わず嬌声が飛び出す。
パッドの奥で欲求不満に震えていた乳首にとって、パッドごと挟み込むそれはとても気持ち良く、ジリジリとした熱が湧き上がった。
胸の奥に染みこむようなその独特の熱にうちのおっぱいは微かに震える。

京太郎「言っときますけど…俺、結構、怒ってるんですからね」
漫「くぅぅ…♪」

そんなうちの胸を根本から揺らすように手を動かしながら、京太郎君は冷たくそう言った。
興奮とはまた違った冷たい熱を込めるようなそれは当然のものやろう。
京太郎君はいきなり真横で発情されて、一方的にリスクだけ背負わされとる被害者なんやから。
もし、こうやってペッティングしあっとるのが見つかった時に受ける屈辱を考えれば、そりゃ怒りたくもなるはずや。

京太郎「だから…今日は本気でお仕置きしますから」
漫「ふぁ…ぅ…ぅん…♪」

瞬間、うちの耳元でポソリと呟きながら、京太郎君は右腕を動かし始める。
今までうちに擦りつけられるだけであったそれはスルスルと上へとあがり、うちの股間をぐっと包み込んだ。
オマンコ周辺の盛り上がりごと押さえ込むようなそれはオナニーとはまったく違った快感をうちへと与え、吐息混じりの嬌声をあげる。
京太郎君でするオナニーも気持ち良いものやったけれど、今のコレは彼もまたその気になってくれていたが故のもの。
その陶酔とも幸福感とも言えへん感情に彩られた快楽にうちが声を漏らしてしまうんも当然の事やろう。


―― けれど、本当に凄いんはそれからやった。

漫「んくぅぅぅっ♪」

それにうちが声をあげたのもつかの間、彼の指はうちの股布を強引にずらして中へと入り込んでくる。
勿論、それが目指すのはもう愛液を漏らしていてもおかしくはないくらいに発情したうちのオマンコや。
興奮を抑えきれず、京太郎君にまで迷惑掛けとるうちのダメなメスマンコに彼の指が突き刺さった。
うちの指とは違う硬くて太いそれにうちは堪らず声をあげ、背筋をブルリと震わせてしまう。

漫「きょ…京太郎…く…んんっ♪」
京太郎「言ったでしょう?俺は…怒ってるんですよ」

震えながら彼の名前を呼ぶうちの言葉に京太郎君は取り合う様子を見せへんかった。
その目に冷たい興奮と怒りを混じらわせながら、突き放すようにそう言うだけ。
どうやらうちは調子に乗りすぎて、眠った獅子の尾を踏んづけてしまったらしい。
それに今更気づいて後悔を抱いたところで、どうにもならへん。
獅子はもう普段の穏やかな顔を脱ぎ捨て、うちに牙を剥いとるんやから。

京太郎「正直、失望しましたよ。発情するだけならまだしも襲うだなんてやりすぎです」

冷たく言い放つような彼の言葉には容赦なんてあらへんかった。
いや…そんなものあるはずなんてないんやろう。
だって、京太郎君は今、本気でうちに失望し、怒っとるんやから。
普段、うちを責めとる時よりもさらに冷たく、そして鋭いその視線からもそれははっきりと伝わってくる。


漫「あ…あぁ…っ♪ご、ごめ…ごめん…♪」
京太郎「謝罪なんて要りませんよ。俺の中で漫さんの評価はもう覆りませんから」

それに謝罪の言葉を返すうちの言葉すら京太郎君は取り合ってくれへん。
それどころか失望の色を強く浮かばせた冷たい言葉で、うちの事を切り捨てる。
その鋭さに嫌われる恐怖がうちの背筋を這い上がり、興奮で火照った身体を冷たくさせた。
今まで何だかんだ言って京太郎君が受け入れてくれていたが故に…まったく考慮しとらへんかったその恐怖。
命の危機にも近いそれに思わず泣きそうになるうちの前で京太郎君はゆっくりと唇を動かした。

京太郎「それに…ごめんって言いながら、漫さんの身体はさっきから動きっぱなしじゃないですか」
漫「それはぁ…♥」

情けないけど、京太郎君の言う通りやった
呆れるどころか失望までされてるって言うのに、うちの身体は京太郎君を求めるみたいに動いとる。
腕は京太郎君の手を強く押し付け、また腰も自分から指を飲み込もうとカクカクってしてしまうんや。
そんな自分を何とか言葉だけでも取り繕うとするけれど、それらしい言葉なんて出てこうへん。

京太郎「結局、漫さんは俺の事、肉バイブ程度にしか思ってないんですね」
漫「ち、違…違う……ぅ♪」

そっと肩を落としながら、自嘲混じりに呟く京太郎君の言葉。
それを否定する言葉はうちの本心やった。
確かに今のうちはまったく収まりつかへんケダモノみたいな状態やけど、それでも京太郎君が好きな事には変わらへん。
こうして彼を必要以上に求めてしまうんも、能力の影響というよりは京太郎君の事が好きって事の方が大きいやろう。


京太郎「違う?何が違うんですか?」
漫「ふきゅ…ぅ♪」

けれど、それを証明するものは今のうちにはない。
それを教えこむような鋭い言葉と共に京太郎君の指がうちの中を深く突き刺した。
その指の根元まで埋め込むような愛撫に、うちの身体はビクンと跳ねる。
それに合わせるようにして身体の内側に走る快感の波に、うちは胸の奥が疼くのを感じた。

京太郎「失望したって言ってるのに、漫さんの中は随分と情熱的に締め付けてくるんですね」
漫「あぁ…あぁ…ぁ…♪」

呆れを滲ませる冷たい言葉に、けれど、うちの身体は嫌というほど反応してしまう。
その硬い指先をキュンキュンと締め付けて、奥へ奥へと引きずりこもうとしとるんや。
それは勿論、うちの中に入ってきとるんが京太郎君の指やからって分かっとるからやろう。
でも、それが自分への言い訳に聞こえるくらい、今のうちの反応は貪欲で奥から熱い汁がこぼれだしてしまうんや。

京太郎「これ…奥から出てるのお湯じゃないですよね?どれだけ淫乱なんですか」
漫「や…や…ぁあ…♪」

勿論、普段からうちは京太郎君に淫乱だとかエッチだとか言われとる。
何時もはそれに頷いて、自分でも認める事が出来るんや。
でも、京太郎君がうちの事を嫌うかもしれへんって思ったら…そんな事は到底出来ひん。
今までうちがそれを気軽に受け入れられとったのは、そうやって淫乱な自分を京太郎君もまた悦んでくれとるっていう確証があったからなんやろう。


漫「(でも…今のうちにはそれがなくて…)」

いや、それどころか嫌われている一歩手前と言っても良いような状況。
さっきまで楽しいはずのデートだったものが一気に瓦解し、幸せが崩れていく感覚に心は怯え、どうすれば良いのか分からなくなる。
けれど、完全に発情した身体はそんなものおかまいなしに京太郎君を求め続けていた。
心と身体が乖離した自分の反応にうちの目が潤むけれど、京太郎君はまったく容赦してくれへん。

京太郎「こっちも随分と元気で…羨ましいくらいですよ」
漫「んあ…ぁっ♪♪」

嫌味のようにそう言いながら、京太郎君は手のひらでぐっとうちの恥丘を押し込む。
それに一番の抵抗を返すんは、勿論、うちのクリトリスや。
もうぷっくり膨れ上がった淫核は京太郎君の手でグリグリと押し込まれ、強い快感を脳へと伝える。
膣肉のそれと比べても劣らないその刺激にうちの腰はブルブルと震え、一気に身体が昂っていくのを感じた。

京太郎「まさか…もうイきそうなんですか?」
漫「やん…ぅ♪ちが…違う…ぅ…♥」

着実に昂ぶる身体は京太郎君にもその予兆を伝えたんやろう。
呆れるようなその言葉は、うちの変調を的確に言い当てるものやった。
それでもそうして否定したのは、イッてしまったら本当に京太郎君に嫌われるかもしれへんって思うたからや。
今更、遅いかもしれへんけれど…でも、これ以上、彼に失望されたくはない。
そう思って何とか身体を鎮めようとするけれど、うちを開発してくれたオスの手には敵わへんかった。


京太郎「でも、ここはそうは言ってないですよ」
漫「きゅぅ…ぅん…っ♥」

グチュリと言う音がお風呂の中から聞こえてきそうなくらいに潤んだ肉穴。
それをグリグリとかき回す動きにうちは背筋を跳ねさせてしまう。
ただでさえ、イキそうなうちの身体をさらに追い立てようとするその愛撫にうちの抵抗なんてまったくの無意味や。
完全に火が入った身体は快楽を貪欲に貪り、お腹の奥で本能がメラメラと燃え上がっとるんやから。

京太郎「さっきから俺の指に肉襞を抱きつかせるように締め付けてくるんですけど…これ漫さんがイく時の前兆ですよね?」
漫「ちゃうもん…っ♪うち…イかへん…っ♪まだ…イったりせえへん…から…ぁ♥」

それでも、そうやってうちは意地を張った言葉を京太郎君に返す。
勿論、うちはもう完全に我慢も砕かれ、イくのを先延ばしにするしか出来ひんような状態や。
そんな状態で何を言っても強がりにしかならへんのやろう。
しかし、そうと分かっていてもうちは意地を張るしかなかった。
それを止めてしまった時、京太郎君から嫌われるかもしれへんって思うたら、どれだけ辛くても意地を張るしかあらへん。

京太郎「へぇ…じゃあ…こことか弄られても…全然、大丈夫なんですよね?」
漫「ひゃあっぁぁあっ…っ♪♪」

瞬間、京太郎君はうちのお腹の側をグイッと押し込む。
丁度、京太郎君の指が届くそのザラザラとした部分は所謂、Gスポットって奴や。
女の性感帯の中でも飛び抜けて優秀なそれを京太郎君はグリグリと擦りあげる。
それだけでまるで凍えるようなゾクゾク感と、お腹の奥に突き刺さるような快楽がうちの身体を襲った。
その気持ち良さはさっきまでの比やなく…正直、叫び声をあげそうになる自分を律するのが精一杯や。


漫「あかん…っ♪そこあかん…よぉっ♪♪そこは…ぁ♥」

自然、その快楽はうちを急速に昂らせ、一気に絶頂へと近づけていく。
今にもオルガズムへのカウントダウンが始まりそうなその強烈な愛撫にうちの身体は逃れようとした。
けれど、うちをがっちりと掴んだ彼の手がそれを許さず、無慈悲に快楽だけが子宮へと注ぎ込まれていく。
乳首から、おっぱいから…そしてクリトリスとGスポットから。
無理矢理、イかされてしまうようなそれにうちの目尻から一粒の涙が零れた瞬間、お腹の奥がキュゥゥと収縮する。

漫「ダメ…ぇ♪もぉうちイく…っ♥京太郎君…ごめん…ごめん…ぅ…っ♪♪イく…っ♪イくイくイくイく…ぅぅぅぅぅ…っんっ♪♪」

もう自分すら誤魔化す事が出来ひん絶頂の予兆。
それに思わず押し殺した声をあげながら、うちのお腹は一気に弾けた。
瞬間、ドロリとした快楽が身体中へとへばりつき、そこに快楽を流しこんでいく。
思考もまた白く歪んでいくその気持ち良さにうちは悦ぶように全身を震わせて…イッてしもうた。

漫「(あかんのに…悦んだら…ダメやのに……ぃ♥)」

けれど、それは一ヶ月ぶりのマジイキなんや。
この一ヶ月もの間、ひたすら自分の指で慰め続けとったうちがようやく味わう本当の絶頂は…やっぱり凄かった。
京太郎君にべったりと汚して貰ったエロ下着を嗅ぎながら、オマンコ弄っとった時とは比べ物にならへん。
イッてもイッても寂しさだけが募るオナニーとは違って…今のうちには充足感すら感じられとるんやから。
まるで乾いた身体に水がしみ込むように、そのアクメはうちの身体を響かせ、満たしてくれた。


漫「ふあ…あぁ…ぁ…♪♪」

でも、それが気持ちよければ気持ち良いほど、うちは自分の情けなさに涙が溢れる。
だって、そんな風に悦んでしまったら、京太郎君に嫌われてしまうんやから。
衆人環視の元でも構わず、イッてしまう…馬鹿で淫乱なアホ女やって…軽蔑されてしまうやろう。
その恐ろしさにうちの心は確かに身震いしとるはずやのに…快感は収まらず、うちの目尻からまた涙を零させた。

漫「ごめん…京太郎君…うち…うちは…ぁ…♥」

未だ絶頂から帰ってこれへんうちの口が、それでも何とか嫌われたくないと口を開いた。
けれど、快感がジンジンと響く頭ではどう言い訳すれば良いのか分からず、うちの口から吐息だけが漏れる。
それに京太郎君が冷たい視線でうちを見下ろしながら、そっとオマンコからその指を抜いた。
その刺激だけで思わず嬌声を漏らしそうになったうちから、彼はそっと視線を背ける。

漫「お願い…ぃ♪何でも…何でもするから嫌わんといて…ぇ♥見捨てんといて…♪」

まるでもう用済みだと言うようなその仕草に…うちはもうなりふり構っていられへんかった。
声を荒上げる音はしなくても、身体全体で抱きつくようにしながら、そっと声を漏らす。
絶頂の所為か、それはとても弱々しく、また声も艶が強く残っとるものやった。
恐らく、そんなものではうちに失望した京太郎君の心には届かへんやろう。
しかし、それでも黙ってたら事態が好転する訳でもない。
そう感情が口にするままにうちは彼にしがみつき、懇願するように口を開いた。


漫「うち…京太郎君に見捨てられたら…生きてけへん…っ♥京太郎君に捨てられたらもう…あかんの…ぉ♥」

その言葉は決して大袈裟なものやない。
たった一ヶ月、触れ合いがなかっただけで、うちはもうこんなにエッチになっとるんやから。
それまで恋人らしいメールや電話のやり取りもしとるのに、ケダモノみたいに発情しとる自分。
そんなうちが京太郎君から完全に見放されてしまったら…きっともう生きていけへん。
こんな場所でも発情するくらいに開発された身体の疼きは京太郎君やないと収まらへんのやから。
生きていたとしてもきっと頭がおかしくなって、今の『上重漫』ではなくなくなっとるはずや。

漫「もう…もう絶対、こんな事せえへんから‥京太郎君に迷惑なんて掛けへんから…だから…ぁ…♥」
京太郎「…本当にそう誓えますね?」
漫「うん…っ♪うんっ♪絶対に…せえへん…っ♪約束するから…ぁ♪」

そこでようやく反応らしい反応を返してくれた京太郎君に、うちは何度も頷いた。
まるで幼い子どもがするようなそれも、致し方ないものやろう。
だって、うちにとってそれはようやく見えた希望の光も同然やねんから。
それを手放さへん為やったら必死にもなるし、幼児帰りだってする。
それで京太郎君が少しでもうちに情けを掛ける気になってくれるんやったら、寧ろ、うちは自分から子どもになる事やろう。

京太郎「じゃあ…ご褒美をあげないといけませんね」
漫「え…」

瞬間、京太郎君は抱きついたうちを抱き返してくれた。
ぎゅっと自分へと押し付けながら、立ち上がる彼に引っ張られるようにしてうちもまた風呂から立ち上がる。
瞬間、京太郎君はうちの身体を離し、代わりに腕をぎゅっと握りしめてくれた。
微かに痛みすら感じる力強いそれに、うちの胸がトクンと跳ねたのは、京太郎君もまたうちの事を求めてくれているんやとそう思えたからやろう。


漫「京太郎君…っ♥」

それにうっとりと彼の名前を呼ぶうちを京太郎君はグイグイと引っ張って進んでいく。
その先にあるのはパーデゾーンにある休憩エリアや。
そこの一番、端にある目立たない位置に置いてあったうちらの荷物を京太郎君はぐっと掴んだ。
何時もとは違う何処か焦ったようなそれは今も京太郎君のオチンポが腫れ上がったままやからやろう。
それに申し訳なく思った瞬間、京太郎君はうちにそっとタオルと桃色の館内着を差し出してくれた。

京太郎「それで身体拭いて…脱衣所の入り口で合流しましょう」

そう言う京太郎君の言葉にうちはそっと頷いた。
それを確認した彼はタオルで身体の水気を拭き取ってから館内着を乱暴に羽織る。
大型のそれを着こむのはエレベーターに降りた先で水着を脱げと係員に指示されるからやろう。
水色の男性用館内着は決して下まで覆い隠すほど大きなものやないけれど、それでも勃起してるのを誤魔化すくらいは出来るはずや。

京太郎「行きますよ」
漫「あっ…♥」

それが終わった途端、またうちの手を無造作に掴んでエレベーターまで引っ張る京太郎君。
けれど、うちは彼の目的が一体、何にあるんかなんてまったく分からへんかった。
さっきから言葉少なく、必要最低限の事しか言ってくれへんのやから。
今のうちに伝わっているのは後で合流してご褒美って事は多分、機嫌を治してくれたんやろうって事くらいや。
それ以外の事なんて殆ど分からず、うちは従順に京太郎君の後ろを着いていった。


京太郎「じゃ…また後で」
漫「…うん…♪」

そんな彼と別れるのは八階からはロッカールームにつながっとる直通エレベーター以外では降りられへんからや。
それを寂しく思いながらも、ここで我儘なんて言えへん。
何せ、館内着の上からでも微かに分かるくらいに京太郎君は勃起していて…そして、それに気づいた人も何人かいるみたいやねんから。
パーデゾーンからエレベーターまででの短い距離でもすれ違ったその人たちの軽蔑の視線や笑い声は明らかに京太郎君へと向けられとった。
それらは全部、うちが我慢出来ひんかった所為であり、本来なら被らんで良かった恥辱や。
幾らか冷静さを取り戻した心がそれに押しつぶされそうな申し訳なさを感じながら、うちはエレベーターを待ち続ける。

漫「(早く…早く…っ)」

そう思いながらも中々、エレベーターは来ない。
ここと脱衣所を前後するだけのはずやのに、中々、到着音が鳴らへんのや。
勿論、普段であれば、その程度の遅れくらいは気にならへんのやろう。
けれど、京太郎君に酷い恥辱を味あわせているうちにとって数秒の遅れは数分に思えるくらいやった。

―― ガラッ

漫「…っ!」

そんなうちの前でようやく開いたエレベーターの扉。
それに滑りこむように入りながら、うちは急いで扉を閉めるボタンを押した。
その操作に従ってゆっくり閉まっていく扉を見ながら、うちは大きく深呼吸する。
ここから先は係員の監視をすり抜けへんかったらあかんし、あまり焦ってはいられへん。
そう思いながらもジワジワと染みこむような焦燥感は消えず、うちの肌をチリチリと焦がす。


漫「(…良かった…)」

そんなうちにとって僥倖やったんはエレベーターが到着した瞬間、そこに係員がおらへんかった事やろう。
それに一つ安堵して足を踏み出したうちの前に、ロッカーの側にある箱を弄っている店員の姿が見えた。
どうやら丁度、入れ替えの時期に降りてこられたみたい。
それに胸中で安堵の溜息を漏らしながら、うちはロッカールームから駆け出し、階段を降りる。

漫「(確か男性用のロッカールームは…!)」

女性と男性で入浴するエリアが違うスパワールドはロッカールームも階で別れている。
お陰で合流するのが少し面倒な造りが今は少しだけ恨めしい。
けれど、それを言葉にする時間すらうちには惜しく、急いでその足を動かして… ――

漫「あっ…」

瞬間、うちの足がズルリと滑る。
プールからろくに拭いていなかった足は普段のものより滑りやすかったんや。
それをまったく考慮しておらんかったうちの身体は残り数段を頭から落ちる事になる。
妙に遅くなった世界でそれを認識したうちがぎゅっと目をつむった瞬間、身体が硬いものに抱きとめられるのを感じた。


京太郎「あんまり急ぐと危ないですよ」
漫「あ…っ♥♥」

それがついさっき別れた京太郎君やと認識した瞬間、うちの胸がドロリと蕩ける。
まるで漫画か何かのように絶妙なタイミングで助けに来てくれた彼は…うちの一番好きな人やねんから。
その胸板に抱きとめられた身体が一気に燃え上がり、うちはもう本当に我慢出来ひんようになってしまう。

京太郎「漫さん、こっちに」
漫「え…?」

その感覚にぎゅっと京太郎君の館内着を握りしめたうちに気づいてくれたんやろう。
うちがお礼を言うよりも先に、彼はそっとうちの手をとってエスコートしてくれる。
そのまま京太郎君が入ったのは施設内に2つある多目的トイレやった。
所謂、車椅子の人とかを対象に作られとるその中に、彼はスルリと滑りこむ。
そんな京太郎君の背中を追うのに少しだけ躊躇が浮かぶけど、迷惑ばっかり掛けとるうちに拒否権なんてない。
丁度、今は周りに人もおらへんし、迷ってないですぐに飛び込むべきやろう。

漫「(まぁ…しかし…結構広いもんやな…)」

車椅子と介助する人が一緒に入れるようになっとるからやろうか。
うちが足を踏み入れたそのトイレは二畳か三畳くらいのスペースがあった。
今までうちが利用してきたトイレとはまったく違ったそれは少しだけ新鮮に思える。
けれど、芳香剤の独特の匂いと白い洋式便所が否応なくここがトイレである事を感じさせた。
それに妙な興奮と背徳感を感じながら、うちは後ろ手でトイレの鍵を締め、京太郎君の元へと近寄った。


京太郎「言われなくても鍵を締めるなんて随分と期待してくれてるんですね」
漫「はぅ…♪」

そんなうちに一番最初に投げかけられたのは、揶揄するような恋人の言葉やった。
けれど、それはさっきのものよりも数段、暖かく、うちを辱める為の言葉である事を理解させてくれる。
失望も呆れもなく、愛と嗜虐性に満ちた言葉が一体、どれほど暖かく、そして嬉しいものか。
それをうちに再認識させてくれる京太郎君にうちは声をあげながら、その胸の中に飛び込んだ。

漫「ごめん…っ♪ごめんな…ぁ♥」
京太郎「もう良いですよ。俺も漫さんの事、もっと色々と気にしておくべきでした」
漫「そんな事…」

そううちが京太郎君の胸の中で謝罪するんは、さっき彼が大恥掻いたのがうちの所為やからや。
けれど、京太郎君はそれをまったく責めず、寧ろ、自分が悪かったのだとそう言ってくれる。
勿論、誰がどう見たって彼に責任はなく、悪いのはうちの方や。
でも、京太郎君はそうは思ってへんみたいで、うちの言葉に首を左右へと振った。

京太郎「漫さんだって好きであんな事した訳じゃないのは分かってますし、そもそも漫さんがそうなってしまったのは俺の所為なんですから」

「まぁ…怒ってたのは事実ですけど」と付け加える京太郎君にうちはどう答えればええのか分からへんかった。
実際、うちがこんなにも淫乱になったのは京太郎君の能力が影響を及ぼしとるのは目に見えとるんやから。
確かに今までオナニーしたりもしとったし、人並みよりちょっとエッチやったかもしれへんけれど、それだけや。
少なくとも人前であんな羞恥プレイスレスレの事をやりたいなんて一度も思った事なんてない。
それなのにあんな痴女めいた仕草で迫ってしもうたうちにとって、京太郎君の言葉は事実そのものであり、中々、否定出来ひんものやった。


京太郎「ただ…お仕置きそのものはしますからね」
漫「お仕置き…ぃ…♥」
京太郎「嬉しいでしょう?」

けれど、京太郎君はその自嘲的な響きをそっと欲情の後ろに隠し、そう言ってうちを抱き寄せてくれる。
勿論、まったく気にしてへん訳やないけれど、それに終始するほど気に病んでいる訳やない。
それを感じさせる姿にうちの身体からそっと力が抜けて、ふにゃりと京太郎君に寄りかかってしまう。
何処か熱っぽく聞く京太郎君の言葉に返事をするまでもない蕩けっぷり。
それにさえ嬉しさを湧きあがらせるうちの耳元で京太郎君はそっと口を近づけていく。

京太郎「今から漫さんは…いや、漫は俺専用の肉便器だ。俺の精液が大好物の…専用肉便器になるんだ」
漫「あ…あぁ…ぁ♪♪」

ねっとりと、耳の奥に絡みつきそうな淫らな囁き。
それに堪らなく興奮を掻き立てられたうちの全身はブルリと震えた。
だって…だって、それはこれから『京君』がうちの待ち望んでいたご褒美をくれるって事やねんから。
本当はこうして抱き合っている最中でも、お腹の奥を疼かせて…何時、お仕置きレイプして貰えるんやろうって期待してたうちを犯してくれるって事なんや。
それにうちの身体は抑えきれへん悦びを表現し、陶酔混じりの嬉しそうな声をあげてしまう。

漫「(多目的トイレなんかに連れ込んだのも…それが理由やったんや…ぁ♥)」

確かに肉便器としてうちを扱うのなら、こんなにも適した場所はあらへん。
だって、ここはうちらの荷物がある部屋でも、うちが発情した混浴でもなく、白い洋式便所が据えられたトイレやねんから。
そんな場所にうちを連れ込んだのは部屋に行く途中で色々と我慢出来ひんようになったんじゃなく、否応なく肉便器になる未来というものを想像させる為。
そう思った瞬間、うちのお腹がキュンと唸り、奥からトロトロの愛液を滴らせ始めた。


京太郎「まさか嬉しいのか?奥さんから肉便器になるんだぞ?」
漫「はん…ん…♪」

そんなうちの反応を正確に感じ取った京君の言葉に、うちは自分が今、さらに道を踏み外しかけているのを悟った。
つい一ヶ月前まで彼とラブラブな性生活を送っていたはずなのに…今日は肉便器として扱われる自分。
けれど、それが堪らなく興奮して…うちの中のメスを疼かせる。
まるで京君とセックス出来るなら肉便器でも構わへんって言うような自分の反応に…うちの脳髄はドロリと蕩け、甘い汁へと変わった。

漫「嬉しい…です…♥うち…京君の肉便器でもええの…ぉ♪♪ううん…京君に一杯迷惑掛けちゃった今日のうちは…肉便器が良いんです…ぅ♥」
京太郎「まったく…」

そう呆れるように言いながらも、京君はうちの言葉にかなり興奮してくれとるんやろう。
抱きついたうちの身体を引き離すその手にはかなり力が入っとった。
その上、その瞳は欲情に濡れて、興奮が艶となってはっきり見える。
一度、イッてしもうたうちとは違って、京君はずっと射精もせずに我慢してくれとったんやから当然や。

京太郎「じゃ…まずはこっちをしゃぶれよ」
漫「ふぁ…ぁぁ…♥」

そう思ううちの前で京君は一気にズボンと水着をズリ下ろし、オスの証を晒した。
館内着の上からでもはっきりと分かるその逞しい怒張はブルンとその切っ先を跳ね上げる。
浅黒い肉竿を張り詰めさせ、その頂点で真っ赤な粘膜を震えさせるそれはもう今にも射精しちゃいそうなくらいや。
その逞しさに思わず声をあげながら、うちの膝は自然と折れ曲がり、京君の足元へと跪く。


京太郎「上手に出来たらちゃんと下の方も使ってやるよ」
漫「んぅ…♪が、頑張る…ぅ♥」

そんなうちに冷たく言い放つ京君の言葉にズキリと膣肉の奥が強い疼きを覚える。
一度、イッたと言ってもうちの身体はまだ全然、満足なんてしとらへん。
一ヶ月ぶりのマジイキは気持ち良かったと言っても、うちはもう京君のチンポから一杯、熱いザー汁膣内射精して貰わへんかったら収まらへんのやから。
さっきの言葉はそんな身体が期待を抱き、胸ではなく子宮を疼かせるには十分過ぎるものやった。

漫「(でも…相変わらず…おっきい…ぃ♥)」

うちの鼻先に突きつけられるようなそのチンポは相変わらず凶器じみたサイズをしとった。
正直、こうして近くで見るとこんなものがうちの身体に本当に挿入っとったのが信じられへんくらいや。
けれど、その見慣れた…ううん、感じ慣れた形と大きさは決してそれが嘘やない事を伝えてくる。
その味を教えこまれた膣肉と本能は、それを前にして早く下のお口に突っ込んで欲しいって訴えてくるんやから。。

漫「(それに凄く京君の匂いがして…あぁ…♪これだけでイッちゃいそうや…♥)」

その疼きを押さえ込みながら、顔をさらに近づければ、うちの鼻孔を独特の匂いが擽った。
オス臭いとも汗臭いとも近いようで遠いその匂いは、京君の体臭をより濃厚に、そして淫らにしたものやろう。
そう思っただけでうちの身体は鼻の奥に絡みつくようなその淫臭さえも喜ばしく思い、また興奮の材料にしてしまう。
こんなにもエッチで、そして素敵な匂いを他に知らへんうちは、それに惹かれるようにしてチンポにむしゃぶりついてしまった。


漫「(もぉ…顎外れそうなくらい大きいんやから…♪)」

瞬間、うちが感じたのは桁外れな大きさや。
今までうちが口に入れてきたどんなものよりも大きくて逞しいそれにうちの顎が限界一杯まで広がった。
それでも口の粘膜が押し広げられる感覚を感じるんやから、京君のチンポがどれだけ大きいか分かるやろう。
実際、最初にうちがこれをフェラしようと思った時にはマトモに受け入れる事さえ難しかったくらいや。

漫「(でも…今ならこの熱を楽しむ余裕すら…うちにはあるで…♥)」

そんなうちが次に感じたのは張り切れんばかりの熱やった。
張り詰めた肉の内側からこれでもかとばかりに放たれるその熱量は、さっきうちが浸かっていたお風呂よりも数段、熱い。
こうやって受け入れた肉が火照りそうになるその淫らな熱にうちは否応なく興奮を強めさせられる。
だって、それは京君がうちの痴態を見て、興奮してくれとる何よりの証やねんから。
それを口全体で感じて興奮せえへんほど、うちはもう初心でも何でもなかった。

漫「(だから…まずはこれを冷ましてあげなあかんな…♪)」

そう思いながら、亀頭を銜えたうちの口がゆっくりと動き出す。
瞬間、チンポに絡んだ唾液がジュルリと音を立て、トイレの中を震わせた。
何処かセックスを彷彿とさせるその淫らな水音に、うちは興奮し、口の中にさらなる唾液を分泌する。
そして愛液と同じようにそれを潤滑油にしながら、うちはジュプジュプと顔を動かした。


京太郎「相変わらず漫の口マンコは具合が良いな…」
漫「んふ…ぅ♪」

そうやってうちを褒めてくれる言葉はお世辞でもなんでもなく本心なんやろう。
これまでお掃除フェラを含め、このチンポを咥え込んだ事は少なからずあるけれど、その度に京君はうちの事を褒めてくれるんやから。
男…ううん、オスやないうちには分からんけれど、きっとドロドログチョグチョで…すっごい気持ちええはずや。
時折、お掃除フェラの途中で我慢出来ひんで精液漏らす事もあるくらいやねんから。

京太郎「でも、その程度じゃ全然イけないぞ」

それに自尊心を擽られるうちの心を叩き落とすような言葉もまた嘘ではないはずや。
京君の自制心や我慢って言うのはまさに鉄壁に近いものがあんねんから。
普段、うちのおっぱいをチラチラ見るスケベな姿からは想像も出来ひんくらいのそれはこの程度じゃ打ち砕けへん。

漫「(でも…いきなり一気に行こうとしたらこの前、顎外れそうになったし…♪)」

幾ら慣れてきたと言っても、そのサイズはうちの口には大きすぎる。
以前、調子に乗って一気に飲み込もうとした時には、ガキンって嫌な音が骨から鳴り響いたんや。
その瞬間に止めたお陰か、大事には至らんかったけど、顎が外れそうになった経験は無視出来ひん。
ちゃんと慣らせば大丈夫だからこそ、ここで調子に乗って無茶をする訳にはいかへんかった。


漫「(だから…慣れるまでうちの手でシコシコしたげるね…♥)」

その代わりとばかりにうちの右手はそっと京君の根本へと触れ、そのまま輪っかを作る。
ふっとい肉竿に添えるようなその輪は三日月のように完全には閉じきってへん中途半端なものやった。
しかし、それでも感じるポイントをしっかり押さえてるうちの手は気持ちええんやろう。
シコシコと扱き出すうちの手に合わせて、京君のチンポはピクンと震えてくれた。

漫「(ふふ…♪もう…可愛ええ子…♥)」

普通は口一杯に広げんと受け入れられへんような逸物に対してそんな風には思わへんやろう。
それはもう凶悪と言っても良いくらいの代物なのは、それに何十回と鳴かされとるうちが良く分かってるんやから。
けれど、それでも…心まで調教され、オマンコを京君専用に改造されたうちにはその反応が可愛くて堪らへん。
オスの象徴とも言っても過言ではないその逞しさからは想像も出来ない素直な反応についつい胸の奥が蕩けて、もっと気持ち良くしてあげたくなるんや。

漫「(だから…裏筋締めてあげるね…♪)」

そう思いながら、うちがそっと親指の力を入れれば、丁度、チンポの裏筋がキュッと圧迫される。
他の場所よりも一杯ドクドクして熱いその場所は京君の身体の中でもかなりの弱点や。
射精間際になってきた頃にはちょっとそこをペロペロしてあげただけで奥からカウパーを漏らしてくれるくらいの。


漫「(勿論…指じゃ舌には及ばへんやろうけれど…♪)」

でも、シコシコと裏筋を重点的に押さえながらのうちの愛撫は気持ちええんやろう。
その太くて長い肉幹を扱く度に張った血管の中でドクドクって血流が激しくなるように感じるんやから。
海綿体であるチンポをより大きくして快楽を貪ろうとするようなその反応に、うちは内心でクスリと笑いながら、京君のチンポにそっと舌を這わせる。

京太郎「うっ…」

瞬間、京君が身体を強張らせるような反応を見せる。
ねっとりとした口の中でしゃぶられるだけでも京君はうちの事を褒めるくらいに善がってくれているんや。
その上に緩急つけるような舌の動きが加われば、我慢出来るはずがあらへん。
幾ら京君が我慢強い男の子やって言っても、本格的に始まったフェラの前ではその逞しい身体をプルプルってさせるしかあらへんのや。

漫「(まぁ…そんなに激しく舌が動かせる訳でもあらへんのやけれど…それでも…♪)」

京君の大きさはうちの口を限界まで広げへんかったら受け入れられへん規格外なものなんや。
それを頬張りながら舌を動かせる範囲というのは正直、あんまり広くはない。
例外は上下する口の終着点から再び往復が始まるまでの間くらいや。
でも、その短い間に口の中で血管浮き出た裏筋をペロペロしてあげれば、彼はそれだけで気持ち良さそうにしてくれる。
それにうちが胸を疼かせながら舌を動かせば、その先端からジワリと何かが漏れ出すのを感じた。


漫「(んふ…ぅ♪カウパー…漏れて来たで…♥)」

先走りとも呼ばれるそれは射精の際、激しい射精が自分の中を傷つけへん為の潤滑油や。
そして、それは京君が気持ち良くなければ出てくる事はない。
つまりうちのフェラが京君を射精へと近づけている証であり…うちはお腹の奥を掻き毟りたくなるような甘い疼きを覚える。
けれど、フェラしとる今の状態でそんな事をしとる余裕はない。
そう自分に言い聞かせながら、うちはジュルジュルと顔を離し、舌先を亀頭へと持っていく。

漫「(でも…なんでこんなに美味しいんやろう…♥)」

そのままねっとりと舐め回す亀頭は熱く、そして甘かった。
後味にさらりと残るようなその甘さにうちの背筋はゾクゾクして止まらへん。
まるでその美味しさが堪らなく淫らなものである事を知っているような反応に、うちの奥から愛液が滴り落ちる。
それが太ももに絡みつく何とも言えない気持ち悪さと…そして快感にうちの足がブルリと震えた。

京太郎「肉便器らしくもっと足を開けよ」
漫「ふぁ…ぁい♪」

そんなうちの変化に気づいたんやろう。
京君はうちを冷たく見下ろしながら、そう命令してくれた。
本気でうちを奥さんとしてではなく、肉便器として扱うその言葉に足だけではなく腰までブルブルするくらいや。
その奥の子宮まで震えてしまいそうな言葉に、肉襞がキュンキュンと反応し、疼きが再び肉穴の中で蠢くのを感じる。


漫「ん…くぅ…♪」

それから意図的に目を逸らしながら、うちはそっと京君の前で足を動かし、そして腰を降ろしていく。
その仕草がきっと京君にはとてもエロく見えるんやろう。
床に膝をつく姿勢から、M字を描くような淫らな姿勢へと変わりつつあるうちに京君の熱い視線が突き刺さった。
特にそれが激しいんはピンク色の館内着がはだけて露出したうちの太ももや。
染みだした愛液でまた濡れ始めとるそこに京君はいやらしくって…ねっとりする視線を向けながら、嬉しそうにその頬を釣り上げた。

漫「(も…ぉ…♪本当に変態でスケベなんやから…♥)」

それが京君以外から向けられとるものやったら、うちは嫌がっとったやろう。
そう思うくらいにその視線は遠慮がなく、また自分が興奮しとるのを隠そうともしないものやった。
でも、それが京君のものやと思うだけで、それはうちを堪らなく興奮させるものへと変わる。
京君にそうして見られていると思うだけで…うちはもう愛液が止まらへんで…オマンコの奥までトロトロになってしまうんや。

京太郎「なんだ?フェラしてるだけでもう濡れてきたのか?」
漫「んひゅぅ…♪」

そんなうちを揶揄するように言いながら、京君の手はそっとうちの頭に置かれる。
冷たさを感じさせるその言葉とは裏腹に、暖かなその手つきはまるで褒められているように感じるくらいや。
例え、それが錯覚かもしれへんと思っても…嬉しさと幸福感に満たされるうちの胸は決して揺るがへん。
思わず目元を細めて、鼻から嬉しそうな吐息を漏らしてしまうんや。


京太郎「本当に肉便器らしい淫乱さだな…」

そう言って京君はうちの頭をそっと撫でてくれる。
嗜虐的にも思えるその言葉からは想像も出来ひんそれにうちの身体からふっと力が抜けていった。
ついついフェラしている事も忘れて彼に身も心も委ねたくなってしまうくらいの心地好さ。
抗おうという気持ちすら覚えないその幸福感にうちがそっと舌の動きを緩めてしまった瞬間 ――

京太郎「ほら、一人だけで善がってないで俺の方も良くしてくれよ。でないと…ご褒美の話はなしにするぞ」
漫「っ!?」

うちの耳孔を打ったその言葉に、微睡みかけていた意識が一気に覚醒する。
そうやって幸福感に浸るのは勿論、堪らなく心地ええものや。
正直、許されるならずっとそれを感じていたいくらいやねんから。
でも、今のうちにとってそれより大事なのは、『ご褒美』の方や。
今、感じているものよりも遥かに素晴らしく、そして気持ち良いものをくれる『ご褒美』の為ならうちはそれを振り払う決意が出来た。

漫「(でも…まずは準備せえへんかったら…♥)」

これ以上に激しいフェラをどうすればええのかって事もうちには分かっとる。
でも、その為には念入りな準備をせえへんかったら大変な事になりかねへん。
逸る自分にそう言い聞かせながら、うちはそっと顔を傾ける。
チンポの切っ先を喉奥ではなく頬肉へと向けるようなそれにうちの頬がぐいっと内側から押され、その形を歪めた。


漫「(まずは…じっくり…♪ねっとり濡らして…ぇ…♥)

そのまま頬の粘膜を押し付けるようにうちは顔を傾ける。
右へ左へと首を揺らすようなそれにうちの口から唾液がドロドロと零れていった。
肉竿へと絡みつく透明なその潤滑油は肉竿を扱くうちの指先にまで届き、クチュクチュってやらしい音をかき鳴らす。
それに興奮を強めたうちの口からまた唾液が溢れ、京君のチンポを濡らしていった。

漫「(んふ…♪そろそろええかな…♪)」

うちがそう思った頃にはもう京君のチンポはベタベタになっとった。
亀頭から根本まで…ううん、その下にぶら下がってる陰嚢までうちの唾液で濡れとる。
浅黒い肉竿の部分をテラテラと光らせるその姿は凶悪で、そして同時に愛おしくて堪らへん。
そうやってチンポを光らせてるのはうちの唾液でまるでマーキングしたような感覚を与えてくれるんや。

漫「(これで…京君はうちのものやね…♥)」

勿論、そんな事はありえへんって事くらいうちにだって分かっとる。
京君はうちの事を好いてくれとるけれど、それは決して唯一無二やないんやから。
彼の心も身体もうちだけのものやなく、他の二人のものでもあるんや。
でも、今だけは…こうしてうちが奉仕しとる今だけは、京君はうちのもの。
他の誰でも無く…うちだけが独占してる…最高の恋人なんや。


漫「(だから…奥まで…飲み込んだげるね…♥)」

そう胸中で言葉を浮かばせながら、うちの口は角度を正し、チンポと真正面から向き直る。
そのままジュルルと音を立てながら、グイグイと奥へと飲み込んでいくんや。
舌の付け根を超えて、喉の奥まで届くようなディープスロート。
その進みは決して早いとは言えへんものの、けれど、京君のチンポはブルブルと震えて悦んでくれた。

漫「(もぉ…♥そんな風に震えたら…うちえづいちゃうやんか…♪)」

まるで抑えきれない悦びを表現するような聞かん棒。
それが喉の入り口を擦るのを感じながらも、うちはそれを吐き戻す事はあらへんかった。
寧ろ、もっとそれが欲しいと本能が求めるようにチンポをぐいぐいと飲み込んでいく。
その動きはゆっくりながらも止まる事はなく、ついにはその根本に口をつける事に成功する。

漫「(喉の奥まで一杯で…窒息しそぉ…♥)」

瞬間、うちが感じたのは途方もない悦びやった。
勿論、並桁外れた京君のチンポを根本まで飲み込むのは正直、苦しい。
喉の奥までグイグイと拡張されて、息苦しさを感じるくらいや。
けれど、それが苦しいだけかと言えば、勿論、そんな事はなかった。
そんな奥にまで京君のチンポを招き入れていると思うだけで嬉しさがうちの胸を焼き、頭を蕩けさせる。
酸素が足りひんからか、さっきよりも数段、甘いその感覚に、ずっとこうしていたいと思ってしまうくらいや。


漫「(でも…そういう訳にはいかへんよね…♪)」

勿論、こうして根本まで咥え込まれた京君のチンポはうちの喉で締め付けられながら悦んでくれとる。
でも、それだけでイッてくれるほど、京君は甘くない。
性豪と言ってもええくらいの我慢強さを誇る彼をイかせるにはもっと強い快感が必要や。
自分の喉を埋め尽くすチンポの逞しさにうっとりとしてしまいそうな自分をそう叱咤しながら、うちはそっと口を動かす。

漫「(この…引き抜かれる時も素敵…ぃ♥♥)」

凶悪なカリ首はオマンコ相手じゃなく、喉でも有効や。
その突き出た肉のエラがうちの喉穴を引っかき、必死に抜けまいとしている。
本来であれば受け入れるはずの場所から引き抜かれるそれは、うちに独特の気持ち良さをくれた。
何とも言えへんその快感はすぐさま興奮へと変わり、はしたなく足を開いたうちの股間からまた愛液を滴らせる。

漫「(あかん…もう我慢出来ひん…っ♪♪)」

ジュルジュルとチンポをしゃぶるように前後に頭を動かしながら、うちの両手はそっと自身の股間へと伸びる。
その根本までチンポを飲み込んだ所為でお役御免になった右手と共に左手は股布をずらし、クチュリとオマンコを弄り始めた。
表面を撫でるんやなく、最初から粘膜を広げて、直に撫で回すそれにうちの足がピクピクと震える。
けれど、チンポを銜えた身体は決してバランスを崩さず、京君のチンポをジュポジュポとしゃぶり続けていた。


漫「(オナニーしながらのフェラ…すっごく気持ちええ…っ♪♪)」

勿論、フェラだけでもうちはイッてしまいそうなほど気持ち良くなっとった。
でも、それはあくまで心で感じる快感であり、肉体的なものはやっぱり薄いんや。
逆に自分でオマンコを弄ってオナニーするんは肉体的な気持ち良さが強く、精神的なものは薄い。
丁度、お互いの長所と短所が噛み合うそれにうちの快感と陶酔は一気に膨れ上がっていく。

京太郎「ははっ。我慢出来なくなって自分で弄り始めるなんてな」

そんなうちの淫らな姿に京君が気づかへんはずがない。
オナニーまでし始めたうちの事を見下すようにそう言ってくれた。
その言葉はさっきよりも興奮の色が強く、また嗜虐的な響きが強い。
まるでうちの事を心底、見下しているようなその堪らない響きに、うちの指では届かへん奥がキュンと唸り、疼きが背筋を這い上がる。

京太郎「こんな肉便器女に愛を囁いていた俺が滑稽で仕方ねぇよ」

そう言いながらも京君の手はうちの頭から離れへん。。
まだ微かに水分が残るうちの髪を優しく撫でてくれとるんや
まるでそうやってうちを責め立てる言葉は本心ではないのだと教えるような仕草。
それにうちは安心して興奮を湧きあがらせ…そして被虐感に浸る事が出来る。


京太郎「何せ…漫は愛の言葉より…こうやって罵られた方が嬉しいんだからな…っ」
漫「ひゃぅ…ぅ…♪」

その言葉に…うちはもう我慢出来ひんかった。
腰をビクンと跳ねさせながら、子宮がキュっと縮こまり、周囲から熱を奪っていく。
一時的に身体は冷え、ゾクリとした感覚が腰から背筋を這い上がった瞬間、一気に子宮から甘い波が湧き出た。
さっきジャグジー風呂で味わったそれよりも数段強く、そしてゾクゾクするそれは、紛れもなく絶頂やろう。
罵られて、追い詰められて…見下されて感じる…肉便器に相応しいマゾイキやったんや。

京太郎「もしかして今のイッたのか?」

そんなうちの反応を京君は正確に感じ取ってくれる。
男の子とは違って、何か明確な基準がある訳でもないのに、外見からそれを理解するというのは至難の業やろう。
けれど、京君の言葉には確信めいた何かががあり、挿入もしてへんのにうちの絶頂を把握してくれた。
うちの事をちゃんと理解し、見ていてくれてへんかったら到底、無理なそれに胸はトクンと跳ね、愛しさで満たされる。

京太郎「肉便器の癖にまた一人でイッたのか。本当に漫は救いようのない淫乱女なんだな」

そして、今のうちが欲しがっとる嗜虐的な言葉をくれる京君。
そのチンポはピクンピクンと震え、京君が疼きと興奮を覚えてくれているのをうちに伝える。
何とも素直なその反応にうちは勝手にイッてしまった謝罪と欠片も覚める様子のない興奮を感じた。


京太郎「く…ぅ…。そうだ。やれば出来るじゃないか」

それを伝えるように唇を窄まらせたうちのご奉仕に京君の口から苦悶にも似た快楽の声が漏れる。
今のうちは喉の奥と唇という二つの場所でチンポを締め付けとるんやからそうやって善がるんも当然やろう。
けれど…そう思いながらも、うちは冷静さを保つことが出来ひんかった。
京君が気持ち良くなってくれるなら、うちの事なんてどうでもええ。
そう思考を弾けさせるうちが選んだのは後先考えへんフェラやった。

京太郎「は…はは…。それだけバキュームして…どんだけ俺の精液欲しがってんだよ…」

窄まらせた口をさらに吸い付かせるような強烈なバキューム。
ただでさえ酸素の供給が難しい状態なのに、そうやって吸い付くのは正直、キツイ。
こうしてジュルルと音を鳴らして頭を動かすだけでも、視界がチカチカとしそうなくらいや。

漫「(でも…精液欲しいん…っ♥京君にイッて貰って…白くて美味しいザー汁ぶっかけてほしいんっ♥♥)」

けれど、その視界すら明滅する息苦しさの中、うちは構わずディープスロートとバキュームを繰り返す。
どれだけ息苦しくっても止めへんそれは、勿論、京君に気持ち良くなって欲しいからや。
一杯、京君に迷惑掛けて…大恥かかせた肉便器女の口で…少しでも気持ち良くなって…お仕置きして欲しいんや。
その為やったら、これくらいの息苦しさなんて全然、気にならへんどころか、寧ろ、気持ち良く思える。


京太郎「肉便器に相応しい…最高に馬鹿っぽくて…は…ぁ…!情けなくて…っ!すっげぇエロい…漫っ!」

そして、京君はそんなうちに向かって全身で感じている事をアピールしてくれる。
逞しい太ももをピクピクと震わせて膝を揺らすその姿は、今にも崩れそうや。
その言葉も上擦って、吐息の音がはっきりとうちの耳に届くくらい。
その上、うちの髪を撫でていた手もぎゅっと力を込めて、微かに髪を引っ張られるように感じる。
そんな視界がチカチカしてても…はっきりと分かるほどの快楽の表現に、うちが再びイきそうになった瞬間、京君の手がうちの頭から後頭部へと回った。

京太郎「そんなに欲しいなら…出してやるよ!肉便器らしく…その口使って…思いっきり射精してやる…!」
漫「んっぐぅううううっ♪♪」

そのままうちの頭を無理矢理、前後に揺する京君に思わずそう声をあげてしまう。
喉の奥から鳴らすような苦しそうな声に、しかし、京君は容赦する事はなかった。
まるで我慢出来ひんと言わんばかりのその手を動かし、腰を揺する。
うちの事なんてまったく気にせず、ただ快楽だけを求めるその動きに喉にゴンゴンと亀頭をぶつけられた。

漫「(あぁ…っ♪それなのに…イくぅ…っ♥♥うち…また…イくぅぅぅっ♪♪)」

その苦しさはさっきの比やない。
さっきみたいに自分である程度、ペースを調整する事も出来ひんのやから当然やろう。
でも…それなのに、うちはそうやって強引に口マンコを犯される事に悦んどった。
亀頭を強引に喉の奥へと突き刺される度にうちの背筋は震えて、そして二度目の絶頂へと達するくらいに。


京太郎「もう少しだから…我慢してろよ…!俺も…もうイくから…っ!!」

まるでうちをオナホールか何かのように扱う強引で自分勝手なイマラチオ。
それを申し訳ないと思っとるんか、京君はそうやって自分の限界をストレートに伝えてくれる。
けれど、うちはそれを殆ど意識する余裕なんてなかった。
それよりも再び子宮で湧き上がるオルガズムの波や、京君のチンポがビクンって一回り大きくなった方が重要だったんやから。、

漫「(これで死んでも…構わへん…っ♪京君のチンポで殺されるなら…ぁ♥本望…やぁ♥♥)」

被虐の極地にも近いその思考が、今のうちの頭の中を埋め尽くす。
多分、さっきリミッターが弾け飛んでしまった時にうちは一緒に理性もどっかへ投げ捨てたんやろう。
今のうちには京君を射精させる事しか頭になく、自分の命まで含めて二の次やった。
そんな自分に危機感を感じる事すらなく、ただ、京君のオナホールに徹するように唇を窄ませ、バキュームを続ける。
それに京君はその腰を大きく震わせながら、グイッとうちの口を犯し…その奥で熱の塊を弾けさせてくれた。

漫「ぐっ…ふぐぅううぅぅっ♪♪♪」

口ではなく、喉の奥 ―― 食道の近くに注ぎ込まれる粘液はとっても熱かった。
お風呂からずっと滾り続けた不満を一気にぶちまけるようなその熱に、うちの思考は真っ白に染まる。
何も考えられず、何も見えず…ただただ、喉に吐き出される精液の勢いだけを感じるんや。
その心地好さは筆舌に尽くし難く…天国か何かやと本気で思うくらいやった。


漫「(京君のザー汁で溺れそうになって…幸せ…ぇ♥♥)」

ただでさえ、太いチンポでギリギリまで広げられたうちの喉。
そんな中に吐き出されるねばっこい精液は、そのまま壁にべったりと張り付くんや。
中々、下へと伝って行かないそれにうちの身体が覚えそうな錯覚を覚える。
けれど、それすらも今のうちにとっては心地良く、流し込まれるオス臭い粘液に何度も絶頂を迎えた。

漫「(イく…ぅ♪喉征服されて…イくぅぅ…っ♪♪肉便器口が…マゾイキするん…んんぅっ♥♥)」

そう心の中で嬌声をあげながら、うちの口は京君のチンポに絡みついとった。
今にも窒息してしまいそうな精液の勢いをより強めようとするようなそれに京君もまた応えてくれる。
うちが唇を、そして舌を動かす度に、射精中のチンポをビクンと跳ねさせて、その勢いを強くしてくれるんやから。
子宮に流しこむそれとまったく遜色ない勢いに、うちの喉は痙攣しながらも、張り付いたその熱い粘液を嚥下していく。

漫「ぷあ…ぁぁ…♪♪♪」

その勢いも弱まった頃、京君の手はうちの顔をゆっくり離して、チンポを引き抜いていく。
最後に唇に引っかかった瞬間にそう間抜けな声をあげながらも、うちの身体は指一本動かへんかった。
未だ身体に走る快感が、うちの口を半開きにさせ、口の端から唾液を零してしまう。
それをはしたないと思う程度の思考力は残っているものの、どうすればええのか分からず、うちはその場でゆっくりと崩れ落ちていった。


京太郎「よいしょ…と」

そんなうちを支えてくれたのは他でもない京君やった。
さっきうちの口マンコをレイプしていたとは思えへん優しい声を掛け声と共に、うちの身体を抱き上げてくれる。
真正面から自分へと抱き寄せるその腕は逞しく、脱力したうちの身体を軽々と運んでくれた。
そんな彼に緩んだ身体の奥でドロドロとした炎が持ち上がるのを感じながらも、うちは京君に身体を委ね続ける。

漫「ん…ふぅ…♪♪」

けれど、何時までも身体を弛緩させ、さっきの余韻に浸るうちを抱きかかえるのは疲れるんやろう。
彼はうちを抱きかかえたままそっと移動し、便座へと座った。
自然、彼に抱かれとるうちもまたそこへと引きずり込まれる。
普段やったらその力の動きに合わせて、適当に姿勢を変えてバランスを取れるやろう。
けれど、今のうちの身体は未だ回復しとらんままで、指先一つマトモに動かせへん。
結果、バランスを崩しそうになったうちの身体を京君が器用に導き、その膝の上に載せてくれた。

漫「(もぉ…♥うちの事…肉便器やって言うた癖に…♥♥)」

京君の足へと垂直に交わるようなうちの姿勢は、まるで大人が小さな子どもをあやすようなものやった。
勿論、うちと京君の体格差はそれなりにあるけれど、でも、もううちは成人近い女性なんや。
それを膝の上に載せるんは結構、きついものやろう。
けれど、京君は文句ひとつ漏らさず、うちの事を支え続けてくれる。
いや、それどころか、胸を激しく上下させ呼吸を繰り返すうちのお腹を気遣うようにゆっくりと撫でてくれるんや。
肉便器扱いされていた淫乱女には過ぎたその愛撫に、けれど、うちの目尻は潤み、涙を零しそうになってしまう。


漫「(京君…大好き…♥愛してる…ぅ…♥♥)」

自分にはもう京君しかおらへん。
そう思ったのは一度や二度どころの話やなかった。
けれど、それでも尚、こうしてうちの事を気遣ってくれる京君に、愛しさが止まらへん。
今にも胸の内側から溢れそうなそれは涙となって漏れだし、緩んだうちの頬をゆっくりと伝っていく。
それさえも京君は優しく拭い去ってくれながら、うちの回復を辛抱強く待ってくれていた。

漫「(それなのに…うちは…ぁ…♪♪)」

そうやってうちの事を優しく受け止めてくれる京君は未だチンポが萎える気配があらへん。
それは一度や二度どころか5回や6回は射精せえへんかったら萎えへん化け物チンポなんやから当然やろう。
勿論、このまま放置していたら、何時かは萎えていくやろうけれど、それはかなり先の話や。
そんなチンポをうちの太ももの間でピクピクさせながらも優しくしてくれる京君に応えたいという気持ちはうちにもあった。

漫「(喉の奥絡みついて…まだ帰ってこれへん…ぅ♥♥)」

喉の奥に念入りに射精された京君の大事な白濁液。
その匂いは今、うちの口の中を這い上がり、鼻孔をこれでもかと刺激する。
生臭さとオス臭さが妙な具合に合わさったその独特の匂いは離れず、うちの頭を陶酔へと引きずり込むんや。
匂いだけでイき続けるほど興奮した身体は中々、降りて来れへん。
結果、うちは京君の上で時折、ピクンと震えるくらいで、ろくに「有難う」すら言えへんままやった。


漫「は…ぁ…ぁ♥♥」

そんな状態が数分ほど続いたやろうか。
ようやく意識が元へと戻りつつあるのを感じたうちの口から熱いため息が漏れ出た。
それまで漏らしていた反射的呼吸とはまた違ったそれに身体がゆっくりと陶酔から目覚めていく。
それでもまだ指先やらに倦怠感が絡みついとるけれど、動かせへんほどやなかった。

漫「ん…♪ごめん…ね…♪♪」
京太郎「何を謝る必要があるんだ?」

それを確認したうちがまず真っ先に京君に詫びる。
それは勿論、色々な意味を込めての謝罪や。
こうしてトイレでなんてムードもへったくれもない場所でセックスするような羽目になったのもそうやし、一人で何度もイッてしまったのもそう。
今もこうして彼の膝の上から動けへんのも謝罪せえへんかったらあかん事やろう。
けれど、それらを一々、口に出しとったらキリがないし、何よりうちは未だそんな細かい事が出来るほど回復しとらへんかった。

漫「うち…肉便器なのに…♪♪京君に迷惑掛けて……♪」
京太郎「…良いんだよ。そういうメンテも俺の仕事だ」
漫「はう…ん♪♪」

だからこそ、それらを纏めて『迷惑』と一括りにするうちの言葉に京君は優しくうちの頬を撫でてくれた。
未だ火照りを残し、紅潮するその手つきはとても優しく、暖かい。
思わず安堵に目が閉じてしまいそうになるそれにうちが甘い声を漏らした瞬間、京君はそっと目を伏せた。


京太郎「って言うか…俺の方こそごめんな。正直…ちょっとやりすぎた」

申し訳無さそうなその言葉はきっとさっきの嗜虐的な自分を反省しとるんやろう。
確かにさっきの京君は今までよりも遥かに嗜虐的で、意地悪と言う言葉でカバーしうる領域から飛び出しとったんやから。
でも、それがうちにとって嫌やったかと言えば、決してそうやない。
寧ろ、そうやってオナホールみたいに扱われる事に、うちは堪らない幸せを感じて、何度もイッとったんや。

漫「そんな事ないよ…♥♥京君の…イマラチオ…窒息しそうで凄かったんやからぁ…♪♪」
京太郎「う…ごめん…」

それをフォローしようとしたうちの言葉に京君はそっと肩を縮まらせる。
どうやらうちの言葉は余計に彼を追い詰めるものやったらしい。
それに申し訳なく思いながらも、けれど、未だ酸欠が抜けきらへんうちの頭では何を言ってあげればええのか中々、思いつかへん。
そのもどかしさにうちが身動ぎした瞬間、京君のチンポがうちの太ももの間でピクンと震えた。

漫「んふ…ぅ♪京君のチンポ…まだあっついまんまぁ…♥♥…」
京太郎「あー…まぁ、放っとけば収まるし」

うちの言葉に気まずそうに返す京君は、もうここでコレ以上ヤるつもりはないんやろう。
実際、さっきのお風呂よりマシとは言え、ここも中々の危険スポットや。
ある程度、防音もされとるとは言え、あんまり大きな声を出せば外に漏れるし、何より今、うちらが使っとるのは本来の用途と違う。
本当にこのトイレを利用するべき人の為にもとっととここから出て、部屋にでも戻る方がええ。


漫「(でも…うちは…ぁ♥)」
京太郎「ちょ…っ!す、漫…?」

勿論、そんな事はうちだって分かっとる。
でも…うちはもう…我慢出来ひんのや。
一度は指でイかされて…その後はフェラで…イマラチオでイかされまくって。
動けへんくらい身体をトロトロにさせられたうちの奥ではもうメラメラと淫らな炎が燃え盛っとる。
欲情という言葉でさえ言い表す事の出来ないその本能の疼きにうちは堪らんようになって…京君のチンポに指を伸ばしてしまうんや。

漫「我慢なんてせんでええよ…ぉ♥♥うち…京君の肉便器やねんから…♪♪」
京太郎「いや…でも…」

まだ硬く張ったままの京君のチンポをゆっくりと撫で擦りながらのうちの誘惑。
それに京君が逡巡するように言いながら、その視線をうちへと下ろす。
そこには興奮の色が強くなり始めていたけれど、一番はやっぱりうちを気遣うものやった。
さっきのイマラチオからまだ完全に回復しきれとらへんうちの事を京君は心配してくれているんやろう。

漫「京君は…今からオシッコするん…♪♪うちの肉便器オマンコで…白いオシッコびゅうびゅうして…スッキリするだけ…ぇ♥♥」
京太郎「う…」

淫語混じりのその誘惑に京君は小さく唸りながら、その手の熱を強くした。
京君の中で冷め始めていた興奮が再び燃え上がり始めるのを感じるその熱に、うちの身体はブルリと震える。
京君の興奮にうちもまた昂ぶるのを示すようなそれに京君も我慢出来ひんようになったんやろう。
彼の身体はうちを抱き上げたままゆっくりと立ち上がった。


京太郎「ベッドでなら…思いっきりセックス出来るんだぞ?」
漫「えへ…知っとる…ぅ♥♥」
京太郎「こっちじゃ声を我慢しなきゃすぐにバレるんだぞ?」
漫「分かっとる…よぉ♪♪」
京太郎「本当に…肉便器みたいな扱いになるけど、それでも良いんだな?」
漫「勿論…やぁ♪♪」

念を押して確認するような京君の言葉にうちは何度も頷く。
勿論、うちだってそのリスクくらいは分かっとるし、何時もより制約が多いのも理解しとる。
でも、それ以上にうちにとって魅力なのは…一番最後のものやった。
どれだけリスクがあっても、何処でも発情しちゃう淫乱女を肉便器みたいに扱って…子種汁で思いっきり子宮を満たして欲しいって思ってしまうんや。

京太郎「分かった。その代わり…一回だけだからな。それ以上はどんな事されても言われても漫を部屋まで連れ込むから」
漫「はぅぅん…っ♪♪」

そんなうちの想いが伝わったのか、京君は頷きながら、力強い言葉をくれる。
きっとうちがどんな誘惑をしたところで揺らぐ事はないやろう、とうちに思わせる硬い意思と覚悟を込めた言葉。
その格好良さにうちが思わず甘い声を漏らした瞬間、彼はゆっくりと反転し、うちの身体を下ろしてくれた。
数秒後、優しく便座へと座らされたうちの背筋を背徳感と興奮が駆け上がり、反射的に口を動かしてしまう。

漫「あは…♪♪うち…本当の肉便器になってしもうた…ぁ…♥♥」

便座に腰掛ける今のうちの姿勢は普通よりもかなり浅く腰掛けるものやった。
便座の入り口にお尻を引っ掛け、背筋は浅い角度を描いている。
背もたれに首を預け、寝転ぶような姿勢になったうちにはもう逃げ場がない。
便器の上で…肉便器に堕ちたメスを…オナホールみたいに扱って…白くて美味しい子種汁でお腹が一杯になるくらいに犯されるを待つだけなんや。


漫「えへ…ぇ♥♥ほら…京君…ぅ♪♪京君専用の肉便器…見て…ぇ♪♪」

その想像だけでも軽くイきそうになったうちはダラリと垂れ下がった足をゆっくりと左右へと開いていく。
便座の上でM字を描くようになったうちの足の間はもう濡れ濡れや。
水着とちょっと擦れるだけでクチュクチュってやらしい音をかき鳴らす愛液は太ももまで広がっとるんやから。
お湯や汗とは比べ物にならんほどネバネバしとるそれは微かに暗い証明の下でテラテラと光り、京君の視線を惹きつけとった。

漫「もうさっきから水着の奥で…京君ずっと待ってるのぉ…♪♪京君の白いオシッコ欲しがってズキズキって…ぇ♥♥」
京太郎「まったく…本当に漫は堪え性がないんだな」

そう言いながら、京君はその足に絡んどった水着をそっと脱ぎ去った。
それを足を広げるうちのお腹の上に置きながら、京君はゆっくりとうちに近づいてくれる。
チンポをこれでもかと膨らませながらのそれは、何処か迫力的で、そしてとっても興奮するものやった。
今からうちはこの人に犯されるんやって事を否応なく伝えるその姿に…子宮がキュンキュンと唸りだすくらいに。

京太郎「最初から手加減なんてしないからな」

うちのそばに近寄った京君はそう言って、うちの下着をズラした。
薄ピンクの紐ビキニを脱がす時間さえ惜しいと言うようなそれにうちの奥から愛液がまた漏れだす。
まるで早くそうやって肉便器らしく扱って欲しいと言うような反応に、うちの腕は自然と彼の背中に腕へと回った。
うちのものよりも数段硬く、そして逞しいその背中にお腹が疼くほどのオスらしさと…そして熱い興奮を感じる。


漫「うんっ♥♥手加減なんて…いらへんよ…っ♪♪最初から全力で…うちが壊れるくらいに…レイプして…♥♥」

それに笑みを浮かべながら、うちはゆっくりと唇を動かし、京君を肯定する言葉を紡いだ。
勿論、それは京君がうちに酷い事をせえへんって言う絶対的な信頼感があるからや。
京君ならどれだけ興奮しても、うちを壊したりせえへんって信じとるからこそやろう。
でも…その一方で…うちの心に期待が一欠片もなかったとは言えへん。
もう二度と肉便器から戻ってこれへんくらい…グチャグチャに犯される事を。
京君が傍におらへんだけで気が狂うような淫乱女になる事を。
京君が一生責任取らへんかったらあかんって思うくらい…壊れる事を…心の何処かで期待しとったんや。

漫「肉便器女の漫を…ぉ♥♥肉便器らしく扱って…♪♪一杯しゃせぇえ゛ふゅぅぅ…っ♪♪♪」

その期待を身体から吐き出すように紡いだ淫語。
その途中で京君はぐっと腰を進め、うちの中へと一気に入ってくる。
まるでそんな御託なんて聞きたくないと言わんばかりの突然の挿入に、うちは思わず鳴き叫んでしまいそうになった。
それを何とか唇を噛むことで堪えながら、うちは背筋をブルブルと震わせる。

漫「(あぁぁ…っ♪♪一ヶ月ぶりのチンポ最高ぉぉっ♥♥)」

ゴリゴリって音を鳴らすくらいにうちの中を押し広げていく硬い肉の感触。
慣れ親しみ、そして、待ち望んでいたその大きさにうちはあっさりと頭の奥を弾けさせ、絶頂へと突き上げられる。
京君のオスチンポで味わうマジイキは快楽に飢えていた肉襞がゆっくりと充足を覚えるそれは気持ち良くって堪らへん。
その上、うちをあっさりイかせる京君のチンポからはドロリと焼けるような熱が伝わり、肉襞を蕩けさせるんや。


漫「(オマンコ蕩けて…ぇ♪♪イく…ぅっ♪♪またイくぅぅんっ♪♪♪)」

一ヶ月ぶりの大好きで大好きで…堪らへんチンポ。
それにアクメする肉襞はチンポを逃がすまいとするように絡みつき、浮き出た血管ごと締め付ける。
でも、チンポの硬さと熱にはどうしても勝てなくて、ついついふっと緩んでしまうんや。
それに合わせてうちの中をゴリゴリと進むチンポに、うちは何度もイかされ、開いた太ももを震わせてしまう。

漫「んぐううぅぅうっ♪♪♪」

瞬間、京君のチンポはうちの最奥へと到達し、分厚い唇を押し込んだ。
それにうちの背筋はくっと反り返り、便座から崩れ落ちそうになってしまう。
それを京君は優しく抱きとめながらも、その腰をグラインドさせ、うちの子宮口をグリグリと抉るんや。
クリトリスごとオマンコを刺激しようとするようなその動きに、うちの口から声が絶頂の声が漏れてしまう。

京太郎「ほら、あんまり声をあげると気付かれるぞ」
漫「ら、らって…ぇ♥♥」

京君の言葉に答えるうちの言葉はもう蕩けてしまっていた。
呂律すらはっきりとしていないその声も仕方のないものやろう。
だって、うちは挿入だけで片手の指じゃ足りひんくらいにイッとるんやから。
焦らされ、発情し、イかされた淫らな身体に待ち望んだチンポの快楽はあっさりと染みこみ、うちの思考を揺らしとった。


京太郎「今の漫は肉便器なんだから…肉便器らしく黙って俺を気持ち良くしろよ」
漫「ひぅぅっ♪♪」

そんなうちの前で京君はにやりと笑いながら、うちの奥をズンと突く。
ほんの僅かな隙間でピストンするようなそれは力強く、敏感な子宮口が微かに揺れた。
それだけでうちはう我慢出来ずにアクメし、声をあげてしまう。
それほどまでに昂った今のうちが声を我慢出来るはずなんてないやろう。

漫「しょ…しょんな事出来る訳…ぇ♥♥」
京太郎「出来なくてもするんだよ。じゃないと…肉便器にすらなれないぞ」

それを京君に伝えようとするうちに彼が冷たくそう言い放つ。
確かに京君をちゃんと射精にまで導けへんかったら奥さんどころか肉便器失格や。
そんな事になったら…京君の傍に置いてもらえるかどうか分からへん。
既にうちは沢山、京君に迷惑を掛けて、奥さんとして失格しとるんやから。
何より、京君の傍にはうちよりもよっぽど魅力的な子がおるんやから…うちがおらへんでも彼には何のデメリットもないやろう。

漫「や…ぁ♥♥そんなの…嫌やぁぁ♪♪」
京太郎「だったら少しくらい根性見せろよ。でないと…ここでチンポ抜くぞ」

その言葉にうちはゾクリとした寒気を覚える。
だって、それは今のうちにとっては死刑宣告にも近いものやねんから。
挿入途中で何度もマジイキしとるとは言え、うちの身体はまだまだ快楽を、そして精液を求めとるんや。
それなのに奥まで突っ込んだだけで中断やなんて、それこそ本気で頭がおかしくなりかねへんやろう。
その空恐ろしさに背筋をブルリと震わせながら、うちは必死に口に力を込め、歯を噛み締めた。


漫「く…ぅぅ…っ♪♪♪」

それを確認した京君がゆっくりとうちの前で腰を動かし、抽送を始める。
手加減なんてせえへんと言いながらも、その動きは緩やかで、慣れさせるのを第一に考えとるみたいやった。
けど、それでもチンポに飢え、アクメを繰り返すうちの口からはどうしても声が漏れてしまう。
ヌルヌルと最奥周辺を確かめるような抽送なのに…うちは何回もイッて、その腰を震えさせてしまった。

漫「(堪らへん…っ♪♪こんなん…我慢出来ひんよおぉっ♥♥)」

勿論、声を出さへん為にはイかへんのが一番や。
一度、イッてしもうたらどんどんうちの身体は敏感に、そして貪欲になっていくんやから。
でも、際限なく高まり続けるよう京君に改造されたうちの身体はどうしてもイくのを堪える事が出来ひん。
あかんって分かっているのにどうしても子宮から熱い波を湧きあがらせ、チンポを締め付けてしまうんや。

漫「(イく…ぅ♪♪チンポ負けてまたイぅぅぅっ♥♥勝てへん…ぅ♪♪こんなの勝てるはずないぃぃっ♪♪♪)」

まるで自分で自分を追い詰めているような惨めで情けない状態。
その元凶とも言える京君のチンポはあまりにも凶悪で…そして愛おしい。
自分を律する事さえも出来ないほどのその素晴らしさにうちは敗北感と、そして堪らない被虐感を感じる。
大好きな人のチンポで身も心も完全に支配され、負け続ける感覚はとても甘美で、そして気持ちのええものやった。


漫「(京君やったら…うち…ずっと負けたい…ぃ♥♥このチンポに負けっぱなしでもええのぉっ♪♪)」

そしてその気持ち良さにうちの心は蕩けていく。
京君のチンポでイく度にドンドンと緩んでいく自分のタガにうちの心は必死に警鐘を鳴らした。
けれど、それを取り合ってくれるところは何処にもなく、それはうちの被虐感と敗北感を高めるだけ。
そんなうちの足は自然と京君を求め、彼の腰へと回り始める。
四肢全部を使うようにして愛しい人に絡みつく自分の姿に、現在進行形でチンポへと絡みつく肉襞を重ねたうちの胸でさらなる興奮の波が湧き上がった。

京太郎「まったく…何回イくつもりなんだよ」

そんなうちに呆れるように言いながら、京君はうちの腰をガッチリとつかみ返してくれる。
その言葉とは裏腹に何回でもイカせてやると言わんばかりのその仕草に、思わず胸が震えた。
ブルブルとその肉の柔らかさを魅せつけるようなその仕草は館内着の上からでもはっきりと分かるんやろう。
おっぱい好きな京君の視線はうちの顔からそっちに惹きつけられ、チンポもビクと小さく反応した。

京太郎「俺はまだイけそうにないのにさ…っ!」
漫「ひゅくぅぅっ♥♥」

そう言いながら京君のピストンは移動距離を広げる。
うちの中腹近くからゴンゴンと子宮口を狙うその動きに、うちの意識がふわりと浮き上がった。
まるでチンポに意識ごと突き上げれるようなその感覚は勿論、子宮から湧き上がるオルガズムが原因なんやろう。
そうと分かりつつも意識と共に口元を緩めてしまったうちから、掠れた声が漏れてしまった。


京太郎「そんな風に声出されたら本気で犯せないだろ」
漫「ご、ごめんにゃ…っ♪♪ごめんな…しゃいぃ…っ♪♪♪」

京君の言葉にうちは半ば反射的にそう謝罪の言葉を返す。
けれど、それは改善の兆しが見えないほどに蕩け、オマンコもまたキュンキュンってチンポにしがみついたままや。
謝罪するその言葉が嘘のような自身の反応に、強い申し訳なさを感じる。
でも、今のうちはそれをそのまま背徳感と興奮へと変えて、快楽の材料にしてしまうんや。

京太郎「謝る前に…少しくらい声を抑える努力をしたらどうだ?そっちが誘ってきたんだからそれくらいやって当然だろ」
漫「らってるぅ…♪♪しゃっきからずっと…頑張ってるもん…ぅ♥♥」

嗜虐的な、けれど、至極真っ当なその言葉に、うちの背筋がブルリと震える。
それにまた頭の中が蕩けるのを感じながら、うちは京君にそう言葉を返した。
勿論、やっていますって言葉だけで、京君が言葉の棘を控えてくれるなんてまったく思っとらへん。
寧ろ、そうやって口答えする事で、彼はもっと意地悪に、うちの事を犯してくれるやろう。
そう思っているが故に、うちはそう言葉を返し…その内心を期待に疼かせてしまうんや。

京太郎「じゃあ…何でさっきから声あげてるんだよ…っ!」
漫「きゅふぅ…ぅぅっ♪♪♪」

そんなうちの期待に応えるように京君の腰がうちへと強く打ち据えられる。
広げた太ももをパンと軽く鳴らすほどのそれに子宮口もまた衝撃を感じた。
その上、さっきからイきっぱなしな子宮口をグリグリって亀頭で擦るように動かれたら…うちはもう堪らへん。
さっき口答えした口から嬌声と共に唾液を漏らし、その喉までを快楽で震わせてしまう。


漫「き、京君のチンポしゅごいから…ぁ♥♥うちのええとこ突いて…しゅぐアヘっちゃう…ぅ♥♥」

その悦びをストレートに言葉へと変える言葉は本心からのものやった。
京君のチンポで沢山、開発されたうちの肉穴は、もう彼のモノで一番、気持ち良くなれるようになっとるんやから。
その太い肉竿にGスポットはゴリゴリと擦られ、敏感な肉襞が潰されるように押し広げられるんや。
さらにうちの中で一番、気持ちええ子宮口にまでズンって突き刺さるんやから、我慢出来るはずがない。
一突きごとにもう何回もイかされとるんやから、アヘって声を出すのも仕方のない事やろう。

漫「こんにゃ風にしたの京君…ぅ♪♪うちがチンポに勝てへんようになったのぉっ♥♥京君の所為やもん…んっ♥♥」
京太郎「肉便器が一丁前に口答えしてるんじゃないっての…!」
漫「ひにゃあぁぁっ♪♪♪」

そんなうちの言葉に京君も我慢出来ひんようになったんやろう。
子宮口を擦り上げていた亀頭は再び、最奥から離れ、うちの中を掻きだしていく。
ドロドロになった愛液ごとカリ首で引き出されるようなその感覚に、うちの口から悲鳴めいた声が漏れた。
それに身体が硬直するものの、京君の抽送はもう止まらへん。
まるで声を出しても構わへんと言うようにズンズンってうちの奥を突いてくれるんや。

京太郎「大体…そうやって漫が感じるのは俺の所為じゃなくって、漫が元々、淫乱だったからだろ…っ」
漫「ちゃ…ぁ…ちゃう…もんんっ♪♪京君の所為で…うちはこんな淫乱肉便器ににゃったんんっ♥♥」

その上、そうやって嗜虐的に告げられる言葉にうちは首を振るいながらもそう答える。
実際、京君と出会う前のうちはこんな風に何処でも発情してチンポ突っ込まれるだけでイくような肉便器女やなかったんやから。
確かに人並み程度にはエロい事にも興味があって、時折、エロ動画見ながらオナニーしとったけれどそれだけや。
そんなうちがこうして淫乱肉便器になったのは、京君が念入りにうちの事を開発し、そして心までトロトロになるくらい愛してくれたかたやろう。


漫「うちはもう…京君のチンポ専用やから…ぁ♥♥しょれ以外はもう…要らへんから…♪♪しょの分…いっぴゃい感じるのぉっ♪♪♪」
京太郎「へぇ…じゃあ、試してみるか?」
漫「え…?」

それを蕩けた言葉に乗せながら、京君へと伝えようとするうちの前で、彼が冷たい笑みを浮かべた。
見ているうちの心まで強張ってしまいそうなその笑みに、うちは猛烈に嫌な予感を感じる。
京君の傍にいた時には決して感じひんから、それに心が焦燥感を訴えた。
オルガズムによる陶酔でも誤魔化せへんその落ち着かなさに、うちが呆然と京君を見上げる前で、彼はゆっくりと口を開いていく。

京太郎「もし、漫の声を聞いて入ってきたのが男だったら…俺の代わりに犯して貰おうぜ」
漫「そ、そんなん……い、嫌…や…」

その恐ろしさは正直、筆舌に尽くし難いものやった。
京君相手にならどんなに犯されても…意地悪されても、うちはきっと悦べる。
でも、その相手が京君以外やったら、どれだけ優しく抱かれるとしても嫌なんや。
考えただけで身体が強張り、興奮で滾った肌が冷え込むほどの恐怖は、例え京君からお願いされたとしても払拭する事は出来ひんやろう。

京太郎「だったら…もうちょっと声を抑えろよ。こんなんじゃ俺が何時まで経ってもイけないだろ」
漫「くっぅぅぅっ♪♪」

そう言いながらジュプジュプとピストンを繰り返す京君に、うちは必死になって歯を噛み締める。
でも、最初の頃ならともかく、うちはもう数え切れへんくらいにイきまくっとるんや。
それこそ絶え間なくアクメして、快感が雪だるま式に膨れ上がっとるのに声を抑えるなんて出来るはずあらへん。
噛み締めた歯の間から、苦悶にも似た声が漏れ、タイル張りのトイレの中に響いてしまう。


「あの…」
漫「ひゃぅ…ぅ♪♪♪」

そんなうちの声についに誰かが気づいたんやろう。
コンコンと小さなノックの音と共に呼びかけられるその声に、うちの全身が強張った。
扉越しな所為かくぐもって聞こえるその声は、恐らく女性なんやろう。
そう理解した瞬間、一つ安堵するけれど、でも、うちの危険が去った訳やない。
もしかしたら、トイレでセックスしとる事を勘付かれてるかもしれへんのやから油断なんて出来るはずがなかった。

「苦しそうですけど大丈夫ですか?」
京太郎「ほら…聞かれてるぞ…」
漫「ふぅ…ぅん♥♥」

瞬間、そう問いかけてくれる声は心配そうなものやった。
見るからに分厚く頑丈な扉越しな所為か、うちの声はくぐもって苦しそうなものに聞こえたんやろう。
そうやって気遣ってくれる誰かは、きっと優しい人なんや。
けれど、京君はそんな彼女に向かって、うちが答えるように耳元で囁く。
その意地悪な響きに胸を疼かせながら、うちの口はゆっくりと開いた。

漫「らいじょぶ…です…ぅ♪♪ちょっと…熱っぽい…だけれすから…ぁ♥♥」
「それなら…救護室からお医者さん呼びましょうか?」

震える言葉で何とかそう答えるうちに、名も知れぬ誰かは優しくしてくれようとする。
勿論、その優しさは美徳であり、本来であれば有難いものなんやろう。
けれど、今にも漏れだしてしまいそうな嬌声をギリギリのところで堪えとるうちにとってはその優しさは正直、辛い。
今はそうやって優しくされればされるほど、バレるリスクはどんどん上がっていくんやから。


漫「(あかんっ♪♪今、奥突いたらあかんってぇっ♥♥イくからぁっ♪♪)」

けれど、京君にとってはそんなのお構いなしなんやろう。
うちの腰をがっちり掴みながら、ジュプジュプとうちの中を犯し続けていた。
その勢いこそ微かに緩んだものの、その快楽は殆ど色褪せてへん。
京君のチンポが前後する度に、うちの中は痙攣して、どうしてもイッてしまうんや。

「あの…?」
漫「イく…ぅ♥♥後…で…後でイキましゅから…っ♪♪らいじょうぶ…ぅぅ…♥♥」

そう言いながらも、何度もイッてしまうのはやっぱりすぐ外に人がいるというスリルの所為やろうか。
そのピストンの動きはさっきよりも緩やかなはずなのに、気持ち良さは変わらへん。
いや、ドキドキと脈打つ心臓が全身に広げる興奮がさっきより激しい事を思えば、寧ろ、今の方が気持ちええと言っても良いくらいやろう。
けれど、その気持ち良さに負ける訳にはいかへんうちは必死になって、そう取り繕い、言葉を紡いだ。

「でも…かなり苦しそうですよ?迷惑なんかじゃないですし、もし、強がっているのなら…」
漫「ん゛ほぉっ♥♥♥」

そうやってスリルに興奮しとるのはうちだけやなくって京君も同じなんやろう。
瞬間、京君は腰をそっと沈めて、挿入する角度を変えた。
下からうちの下腹部を押し上げるようなそのピストンに快感が一気に様変わりする。
慣れる余裕さえなかったとは言え、まだ予測出来る余地があった快楽が反転するような感覚。
それに、うちの思考は追いつかず、ついついメスの鳴き声をあげてしまうんや。


漫「らいじょうぶでしゅからっ♪♪ちゅきそいがぁ…♥♥ちゅきそいがいるんれ…ぇ♪♪もう…気にしないれぇぇ…♥♥」
「付き添い…あっ…」

そこでようやくうちらが何をしとるんか気づいたんやろう。
得心したような声をあげた女性に、うちの羞恥心が一気に燃え上がった。
けれど、ここで何か取り繕おうとすれば、今度こそエロセリフが飛び出すかもしれへん。
そう思ったうちに出来る事と言えば、京君にボルチオを虐められる度に出そうになる声を少しでも抑える事だけやった。

「しっ、失礼しましたぁぁ」
京太郎「はは。バレちまったな」
漫「ぃひぃぃい゛っっ♥♥」

恥ずかしそうに立ち去る彼女に申し訳なさを感じる余裕さえ、京君は与えてくれへん。
意地悪い笑い声をあげながら、京君はピストンの動きを強めた。
下から上へと突き上げるその独特の動きに、自然とうちの腰が浮き上がる。
けれど、京君の激しさはそんなものでどうこうする事なんて出来ひん。
寧ろ、そうやって逃げた分を、助走距離に使うようにして、うちの中をゴツゴツって突いてくれるんや。

漫「京君がぁっ♪♪京君がチンポでジュプジュプしゅるかりゃぁ…♥♥」
京太郎「何言ってるんだ。今の漫は肉便器なんだから犯されるのが当然だろ」

その度にイってしまう身体で何とか抗議するんは、別に怒っとるからやない。
今のうちは肉便器であって、京君に犯されるのが一番、嬉しい事やねんから。
でも、だからと言って、コレ以上、激しくされたら本当にセックスしてしまうのがバレてしまう。
もうちょっとその勢いを抑えてくれへんかったら、またさっきみたいな事が… ――


京太郎「でも、まぁ…バレた以上…もう我慢する必要なんてないよな?」
漫「ふぇ……んあ゛あぁぁぁぁっ♥♥♥」

そう思って紡いだ言葉は、京君にはまったく届かへんかった。
いや、それどころか、彼はうちの腰を鷲掴みにしながら、ガンガンってその腰を叩きつけてくるんや。
さっきよりも数段強く、また抽送距離も長いそのピストンにうちが耐え切れるはずがない。
その全身をガクガクって揺らしながら、数えきれへんアクメにうちの意識がバチリと弾けた。

漫「無理いぃい゛ぃ♪♪こんにゃん無理ぃぃいっ♥♥じぇったいバレりゅぅっ♪♪肉便器セックスしとるんじぇったいバレう゛うぅ♪♪♪」

それはきっとうちの中のタガか何かやったんやろう。
そう漠然と思ううちの口からトロトロに蕩けた淫語が放たれる。
外に漏れるかも知れへんって言う自制がまったく聞いてへんそれはタイル張りの空間の中で反響する。
その恥ずかしさに耳まで赤くなるものの、うちはもう自身の声量を制御する事なんて出来ず、ケダモノ染みた嬌声を響かせてしまうんや。

京太郎「じゃあ…これでも噛んでろよ」
漫「んん゛っ♪♪♪」

そう言って京君がうちの口に突っ込んだのは、彼がさっきまで身につけとった水着やった。
まだ水分を残しとる分厚い布地は苦く、あんまり口に含んで良い気がするもんやない。
けれど、それがとても肉便器らしい気がして、うちの興奮が高まる。
自然、さらなる強さを見せる性感を突っ込まれた水着を噛みながら堪えれば、感じ慣れたオス臭さがうちの口に広がった。


漫「(それに…やっぱり京君…優しい…っ♥♥)」

京君はわざわざうちの口に突っ込む時に、裏返してくれたんや。
お陰で、うちの口に含まれとるのは、ついさっきまでチンポが押し上げていた部分。
勿論、うちの口を塞ぎたいだけやったらわざわざそんな事をする必要なんかないやろう。
それでもこうして裏返してくれたんは、多分、うちを少しでも興奮させる為や。
うちが京君の匂いで幾らでも発情できちゃう淫乱女やって理解してくれへんかったらそんな事せえへんし、出来ひんやろうから。

漫「(らから…一杯しゅう…っ♪♪京君の匂い汁一杯吸うぅぅ♥♥らいすきな人の…匂いぢるぅ…♪♪♪)」

吸えば吸うほどジュルジュルと溢れだす匂い汁。
それは勿論、精液なんかとは比べ物にならんくらい薄いものやった。
けれど、今のうちの胃の中にはさっき京君が吐き出してくれたドロドロの子種汁が残っとるんや。
その匂いと感触が、うちが吸っているその汁を、まるで精液のように錯覚させる。
まるで上下の口を同時に京君に犯されているような…倒錯した、けれど、幸せで堪らへん感覚。
それに胸に浮かぶ言葉さえ蕩けさせながら、うちは四肢に力を込めた。

漫「(らいしゅき…ぃ♥♥京君の事…らいしゅき…愛してる…ぅ♥♥♥)」

文字通り頭がおかしくなりそうな多幸感に、うちの胸はその言葉で埋め尽くされる。
こんなにも素晴らしい感覚をくれる人の事を、好きにならへんなんて無理に決まっとるんやから。
こうして京君に犯されて身体がイく度に、うちはドンドン彼のことが好きになり、のめりこんでいく。
もう二度と抜け出せへん砂地獄のさらに奥へと引きずり込まれるその感覚に、身体中が悦び続けた。


漫「ん゛ふゅぅぅっ♪♪♪」

そんなうちの中で京君のピストンはさらに一段、ギアをあげた。
絡みついたうちの四肢なんてお構いなしに腰を振るうその動きに、うちのオマンコから愛液が掻き出されるくらいや。
それが便器の周囲へと撒き散らされ、便座がうちの汗と愛液で汚れていく。
それらは便器の底にたまる水にも滴り下りてぴちゃぴちゃと音を立てるけれど、それよりも激しいお互いの吐息の音が、トイレの中を響かせていた。

京太郎「はぁ…漫…っ」

京君もまたそう切なげにうちを呼びながら、熱い吐息を漏らす。
興奮と欲情に彩られたそれは京君の限界がそろそろ近い事をうちに知らせた。
実際、そのチンポはさっきからうちの中でビクビクって跳ねて、必死に我慢しとるのを伝えるくらいやねんから。
肉襞が絡みつく肉竿からもじっとりとした熱が強く伝わり、焼けてしまいそうや。

漫「(あぁ…っ♪♪京君…っ♥♥熱いよぉ…♪♪うちの中…とってもあちゅい…ぃ♥♥)」

その熱を興奮と悦びに直結させるのは偏に、うちが京君の事を愛しとるからやろう。
愛しいオスが自分の中で感じて、そして射精しそうになっているのを間近に感じて興奮せえへんようなメスはおらへんのやから。
ましてやうちは今、京君専用の肉便器なんや。
オナホールみたいに京君の精液搾り取るのがアイデンティティと言っても過言ではないうちにとって、それは途方も無い満足感への入り口に他ならへん。


漫「(射精してぇ…っ♥♥京君のチンポから白いオシッコびゅるびゅるしてぇっ♥♥うちの肉便器オマンコ…ぉ♪♪京君の子種ぢるで満たひへ…ぇ♥♥♥)」

目に見えた快楽のゴール。
それに伴う満足感を欲したうちの腰は微かに浮き、自分から京君へと押し付けてしまう。
自身の体重の拠り所を便座ではなく、京君へと伸ばした四肢へと移動させるそれは決して激しいものやない。
どれだけ必死に四肢に力を入れても、ほんの数センチほど動くのが精一杯やねんから。
でも、そうやって生まれる新しい快楽に、うちの頭は弾け、背筋が壊れそうなくらいにブルブルと震えた。

京太郎「はは…。どれだけ射精して欲しいんだよ…っ」

そんなうちを見ながら、京君はその手をうちの腰からお尻へと移動させてくれた。
浮き上がったうちの身体を支えようとしてくれているそれはきっと京君なりの優しさなんやろう。
それに胸から愛しさが湧き上がるのと同時に、うちのお尻はぎゅっと京君に掴まれる。
その柔肉に指を食い込ませようとしているようなその手にさえ、今のうちは強い快感を感じてしまう。
ずっとイきっぱなしが続いとるうちの身体はもうそれだけで軽くイってしまうくらいに昂っとるんやから。

京太郎「そんなにチンポが好きなのか…?」
漫「くふぅぅぅっ♪♪♪」

それでも京君の言葉に必死に首を横に振るうんは、それが原因と結果を勘違いしとるものやからや。
うちが慣れてへんかったら本当に壊れてしまいそうなくらいイき続けとるんはチンポが好きやからやない。
京君が好きで好きで堪らへんから、そのチンポもまた大好きになってしまっとるだけ。
あくまで原因が京君やって言う大前提を、彼にだけは勘違いして欲しくないからこそ、うちは必死になって首を振るうんや。


京太郎「本当…漫は肉便器そのものだな…!」

けれど、それは京君には伝わってへんらしい。
いや、うちの仕草をまったくなかった事にしている辺り、分かっていてスルーしとるんやろう。
それは勿論、うちを辱め、そしてお互いに興奮する為。
そして、それを証明するように、京君のチンポは膨れ上がり、うちのオマンコをギチギチにする。

漫「(しゅごいぃっ♥♥射精前のオスチンポしゅっごいぃぃっ♪♪♪うちのオマンコ焼けて…ちゅぶれりゅぅ…ぅ♥♥)」

ただでさえ大きかった京君のオスチンポが見せる変化。
まさしく魔羅という言葉が相応しい姿への変貌に、うちの全身が歓喜に震える。
でも、それ以上に激しいのは、うちの神経に流し込まれる快楽や。
肉襞を押しつぶす肉竿も、愛液を掻きだすようなカリ首も、まるで鉄が入っとるような硬さも、肉襞が焼けそうなほどの熱も。
全部が全部、膨れ上がるその感覚はまるでうちを飲み込もうと押し寄せてくるんや。

漫「(あはぁっぁっ♪♪もっと…ぉ♥♥もっと犯しへぇっ♪♪ジュプジュプって肉便器オマンコでオナニーしへぇっ♥♥)」

それは多分、普通の人ならおかしくなるような快楽なんやろう。
だって、膨れ上がったチンポで貫かれるうちの身体では幾つものアクメがバチバチって弾けとるんやから。
一回イく度に幾重にもオルガズムが重なるそれは被虐感を覚えるほどに激しく、頭の中がグチャグチャになってしまうんや。
でも、うちはもうとっくの昔に何処か壊れてしまってるんやろう。
そうやっておかしくなりそうなほどのアクメを教えこまれても、飛ぶようなタガはもう残ってへん。
ただひたすら絶頂を繰り返しながら、全身を痙攣させるんや。


京太郎「漫…っ!漫…ぅ…!」

そんなうちの名前を京君は熱く呼んでくれる。
ギリギリ残った理性が働いとるのか、その声は何時もよりも低く抑えられとった。
でも、それでもしっかり京君の興奮と、そしてうちを大事に思ってくれとるのは伝わってくる。
それに気持ち良さすぎてバラバラになってしまいそうな胸の奥が全身に愛しさをまき散らした。
アクメにも負けへんその感覚にうちの身体がふっと弛緩し、しがみついた身体がそっと堕ちる。

漫「んぐう゛ぅぅぅうっ♪♪♪」

瞬間、ズンッとうちの奥へと突き刺さるその角度は…正直やばいものやった。
下腹部を内側から押し上げられとるのがはっきりと伝わるその感覚に、うちの視界が完全に真っ白に染まる。
もう目の前にいるはずの京君の顔すら見えへんようになりながら、けれど、懸命に緩んだ四肢に力を込めようとした。
でも、イき過ぎてドンドン力が抜けていったそこにはもう力は戻ってこず、うちは京君のチンポに鋭く突き上げられ続けた。

京太郎「ぐ…ぅぅ…!」

けど、それだってそう長くは続かへん。
元々、ギリギリまで我慢する質の京君がもう自分を取り繕う事も出来ひんくらい興奮してくれとるんやから。
数回もうちのオナホオマンコでオナニーした頃にはその腰がブルブルと震えて、腫れ上がった亀頭まで快楽を伝わせる。
今にも腰砕けになりそうなそれに、けれど、京君は抗うように声をあげながら、乱暴に腰を引き…そして一気にうちのボルチオを打ち据えた。


漫「ひゅんう゛ぅぅぅぅ♥♥♥」

入り口間近の部分から一気に最奥を叩く激しいピストン。
それに子宮がブルリと震えた瞬間、うちの奥で熱いものが吐き出される。
ビュルビュルという音さえ聞こえてきそうなほど粘っこく、そして勢いの強いそれにうちの四肢は耐えられへんかった。
何とか我慢しようとしていた場所からふっと力が抜け…そして感覚さえも消え失せる。

漫「(まりゅで…全身オマンコ…ぉ♥♥うち…もうオマンコしか分からへん…♪♪♪オマンコらけの…便器おんにゃになりゅぅ…♥♥)」

そんなうちにとって強く感じられるのは殆どオマンコの感覚だけやった。
ダラリと垂れ下がっているはずの四肢の感覚もないと言って良いほど薄く、視界も真っ白に染まっとるままやねんから。
今も京君のチンポから最高のご馳走を貰っとるオマンコだけが鮮烈で、その他は何がどうなっとるのかまったく分からへん。
まるでそれ以外のものを感じる事を、身体が拒否しているような異常な状態。
けれど、それでもうちは恐怖を感じる事はなく、寧ろ多幸感と快楽に満たされとった。

漫「(幸しぇ…♥♥肉便器しぇっくす…♪♪♪生射精しされるの…やっぱりしゅてきぃ…ぃ♥♥)」

その素晴らしさはさっきとはまったく違うものやった。
それまでうちの中が壊れそうなくらいに弾けとったアクメは一気に暖かで蕩けるようなものへと変わったんやから。
被虐的なものなんて欠片もなく、ただただ安堵と心地好さに沈んでいくその感覚に、うちの身体は埋め尽くされ、どんどん感覚が希薄になっていく。
その上、京君のチンポに種付けされる度に敏感になりすぎた肉襞が擦れ、快楽が脳を焼くんや。
溺れるほどの心地良さの中で走るその快感に、うちの身体から力が失せ、そして… ――


漫「んあ゛…ぁ…♪♪♪」

言葉にして表すならば、それはチョロチョロとそんな音やったんやろう。
決して勢いが強い訳やなく、でも、うちに密着しながら射精する京君に届くには十分過ぎる事を思わせるそれが一体、何なのか確信はあらへん。
でも…そうやってオマンコから何かを漏らしたのが今回が初めてやないうちには…それが何なのかが何となく分かる。
広げた太ももから微かに生暖かい感覚が伝わるそれはきっとうちの…オシッコなんやろう。

漫「(まら…おもらし…♥♥京君の前れ…おもらししてしもた…ぁ♥♥♥)」

しかも、今回もまた京君の身体に振りかかるような最悪のタイミングなんや。
正直、これだけで嫌われてもおかしくはない失態やろう。
そう思いながらも脱力したうちの身体からはおしっこが止まらへん。
チョロチョロと弱い勢いながらも、彼の身体を穢し続けてしまう。
でも、今のうちはそれにさえ羞恥心を掻き立てられる事はなく、ビクビクと身体を揺らしながら、絶頂を貪っとった。

漫「く…ひゅ…♪♪」

そんなうちの頭にそっと暖かな何かが触れる。
そのままゆっくりと左右に動くそれは、きっと京君の手なんやろう。
未だ射精の勢いを緩めないままに、うちの事を撫でてくれる彼の手が一体、何を示しているのかは分からへん。
でも、その優しさと暖かさは決して嘘やなくて、うちの心地好さをさらに強めてくれる。
結果、うちの意識は中々、帰ってくる事が出来ず、京君の射精が終わってしばらくしても、ろくに反応さえ返す事が出来ひんかった。
それでも京君の手は根気よく、うちの事を撫で続け、火照った身体を慰めてくれる。


漫「(京君…っ♥♥♥)」

そして、ようやく意識がはっきりとし始めたうちの視界に移ったのは穏やかな顔でうちを見る京君やった。
さっきまでの嗜虐的な姿が嘘のようなそれにうちの胸がトクンと跳ねて、愛しさを撒き散らす。
その感情に再び溺れそうになる意識を何とか引き戻した瞬間、うちは自分の視界が微かに歪んでいるのに気づいた。

京太郎「…大丈夫か?」
漫「ん…ふぅ…ぅ♪♪♪」

そう問いかけながら、うちの頬を優しく拭う京君の仕草にうちは自分が涙を流していた事を悟った。
どうやらあんまりにも幸せで、そして気持ち良すぎてうちは泣いてしまっていたらしい。
そんな自分に恥ずかしさを感じると同時に、誇らしさを得る辺り、うちはもうどうしようもないんやろう。
京君へと心酔している姿を誇らしいと思うほど、うちは彼に溺れているんやから。
きっと快楽よりも、心地好さよりも…うちは愛しいって感情に縛られとるんや。

京太郎「とりあえず…水着抜くぞ」
漫「ぷぁ…ぁっ♥♥」

それほどどまでにうちの事を惹きつける罪作りな恋人は優しく言いながら、うちの口から水着を引き抜いた。
瞬間、うちの口からダラリと唾液が溢れ、桃色の館内着を濡らす。
けれど、それはもううちの汗とオシッコでもうベタベタになって気持ち悪いくらいなんや。
多少、うちの唾で汚れてしまったところで、もう今更やろう。


漫「あ゛ぁ…♪♪あ……ぁ…ぁっ♪♪♪」

そう思ううちの口から漏れる声は不明瞭で言葉になっとらへんものやった。
赤ん坊の鳴き声にも近いそれはうちの口が半開きになったまま動かへんからやろう。
指先にはようやく意識が戻り始めたとは言っても、ダラリと脱力した舌には未だ力が入らへん。
お陰でうちの口は未だろくに言葉を紡ぐ事が出来ず、ハァハァと熱い吐息を漏らし続ける。

京太郎「ゆっくりでいいぞ。俺はずっと待ってるからさ」
漫「んあぁぁっ♪♪♪」

そんなうちの中からゆっくりとチンポを引き抜いていく。
それはきっとうちの中にチンポがあったらろくに安静に出来ひんって言う心遣いが故なんやろう。
でも、それは未だアクメの余韻を残すうちにとって、裏目に出とった。
ジンジンと疼く膣肉をカリ首でゴリゴリって引きずられ、太い肉竿が入り口を抉るんやから。
京君がその長大な逸物を引き抜くまでにうちは何度もイッて、再び陶酔の渦へと叩きこまれてしまう。

漫「(も…ぉぉ…っ♪♪京君のチンポ気持ち良すぎぃっ♥♥折角…ここまで来たのに…ぃ♪♪♪)」

胸中で惚気とも取れるような言葉を浮かべるうちの身体を京君は優しく支え続けてくれる。
今にも滑り落ちてしまいそうなギリギリのところで何とか踏みとどまっているうちを抱きとめるようなその仕草にうちの肌が悦びを表した。
それに滲んだ視界の向こうで優しい笑みを浮かべながら、京君はうちの事を撫で続け、身体がしっかりするまで支え続けてくれる。


漫「京君…っ♥♥」

それからどれくらいの時間が経ったのか、うちには分からへん。
京君に抱きとめられ、うっとりとした心地に浸るうちにとって時間の感覚なんてまったくなかったんやから。
ほんの数十秒程度なのか、或いは数分経ってしまったのかさえ曖昧な自分。
それでも、今、彼に一番、伝えなきゃいけない言葉があるのを知るうちはゆっくりと口を動かす。

漫「有難う…ね…♥♥♥」
京太郎「どういたしまして」

微かに震えながら、でも、はっきりと御礼の言葉を紡ぐうちの前で彼は綻ぶような微笑みを浮かべた。
もう涙も引いた視界の中でちゃんと把握出来るその笑みにうちもまた応えるように笑みを見せる。
それは京君の見せてくれた微笑みが、うちをさらに幸せに、そして虜にしてくれるものやったからだけやない。
彼がまた「やりすぎた」と自分を責めとらん事が伝わってくる暖かな表情やったからや。

漫「それで…ごめん…ね…♪♪うち…また…京君の事…ぉ…♪♪」
京太郎「良いんだよ。それくらい」

それに内心、安堵しながら告げる謝罪の言葉を京君は遮る。
まるでうちが何を言おうとしているのか分かっているような返事と共に、彼はうちの頭を再び撫でてくれた。
落ち込む子どもを慰めようとしてくれているようなその仕草に、うちの胸はトクンと脈打つ。
陶酔を全身へと広げるその鼓動によって、うちに僅かな隙に生まれた。
それを京君が見逃すはずがなく、先手を取るようにその唇を開く。


京太郎「それに俺はそれ以上に漫に酷い事してるんだからさ。これくらいは甘んじて受けるって」
漫「でも…ぉ♥♥」

確かにさっきの京君は何時も以上に嗜虐的で意地悪やった。
普段やったら絶対に言わへんような事だって平気な顔して言っとったんやから。
でも、それが京君の所為かって言えば、決してそうやない。
そもそも京君はさっき部屋に戻ろうとしていたのに、うちがそれを引き止めるように誘惑したのが始まりやねんから。
それに手痛いお仕置きをされただけで、京君は何も悪くないやろう。

漫「(それに…京君やったら…きっとうちの事かばってくれた…ぁ♥♥)」

あの時、京君は尋ねてきたのが男の人やったら、うちの事を代わりに犯してもらおうって言っとった。
でも、既にチンポの昂ぶりは抑えられるものやなく、うちの中を逞しく抉ってくれとった。
そんな彼がセックスを中断してまでうちの事を譲るとは到底、思えへん。
何より、京君は自分とエッチした三人を手放したくないって言うくらいに独占欲の強い男の子や。
うちが背中を押したとは言え、イバラの道を進もうとするその強さは、筋金入りやろう。

漫「うち…京君の事…信じとる…から…♥♥」
京太郎「漫…」

けれど、それを全て言葉にして表現するには、今のうちはボロボロやった。
まだ回復しとらへん舌はそんなに理路整然と言葉を並べ立てる事は出来ひん。
結果、うちが選んだのは要約しすぎて真意が伝わるかどうかさえ分からへんような言葉。
でも、京君はそれに胸を打たれたのか、うちの名前を優しく呼んで頭をそっと撫でてくれた。


京太郎「そんな事言っても…二回戦は部屋に戻ってからだからな」
漫「分かっとる…よお…♪♪」

冗談めかしたその言葉はきっと照れ隠しなんやろう。
その頬は興奮とは違うもので紅潮し、視線も落ち着く気配なく彷徨っとるんやから。
可愛らしいと言っても過言ではないその素直な反応に、ついついうちの頬が綻んでしまう。
『信じてる』って言葉だけでこんなにも狼狽するほどに京君はうちの事を好いてくれとるんやから、それも当然の反応や。

京太郎「ま…それより先にこの状態を何とかしないといけないんだけどさ」

そういう京君の視界にはきっと体液でグチョグチョになった館内着と便座が映っとるんやろう。
勿論、その体液の殆どはうちの身体から出てしもうたもんや。
でも、うちの身体はそれを拭き取れるほど回復してはおらず、精々が自分で身体を支えられるようになった程度。
そんなうちが彼の手助けをしようとしても邪魔になるだけやろう。

漫「ごめん…ね…ぇ♥♥」
京太郎「気にするなよ。寧ろ、これくらいは俺の仕事にさせといてくれ」

そう思ったうちの前で京君はトイレットペーパーを破り取り、うちの周囲を綺麗にしていく。
飛び散った愛液を綺麗にするその仕草は悲しいほど手慣れとった。
何だかんだ言いながら、こうやってうちが漏らした体液の処理をするのは初めてじゃないからやろう。
そんな京君に申し訳なさを感じながらも、蕩けた身体には力が入らへんままやった。


京太郎「よし…っと」

結局、うちが何かをするよりも先に京君の掃除が終わってしまう。
勿論、それはあくまで応急処置であり、本当に綺麗になった訳じゃない。
でも、少なくともトイレは次に使う人が分からん程度には誤魔化されとるし、館内着も傍から見る分には分からへんやろう。
ただ一つ問題があるとすれば… ――

漫「(匂い…やなぁ…)」

芳香剤があるとは言え、淫臭全部をかき消せるほど強力なものやない。
よっぽど注意深くなければ分からへんレベルやけれど、でも、微かにうちらの匂いはそこに残っとった。
順調に換気扇は回っとるし、何れは消えるやろうけれど、当分は分かる人には分かってしまうやろう。
出来れば分かる人が使いませんように、と心の中で祈りながら、うちはそっと立ち上がった。

京太郎「もう大丈夫なのか?」
漫「とりあえず…歩ける程度にはなった…と思う…」

そう言いながら足踏みするように動けば、痺れのような陶酔のような感覚が身体に残っとるのを感じる。
でも、それはさっきみたいに動けへんほどやなく、うちの手足は問題なく動いてくれた。
ちょっと違和感があるのは否めへんけれど、ゆっくり歩く程度ならまったく問題はあらへん。


京太郎「そりゃ良かった。じゃあ…問題は…やっぱり…」
漫「…一発でバレるこの匂いやろなぁ…」

だからこそ、問題はうちらの身体に染み付いた匂いをどうするかやった。
トイレの方は自然に散っていくのに任せればなんとかなるやろうけれど、身体の方はそういう訳にはいかへん。
時刻も夕方を過ぎ、人の数が増えてきた施設の中を歩けば絶対にバレてしまうやろう。
流石に表立ってアレコレ言われへんやろうけれど、やっぱり恥ずかしいのは恥ずかしい。

京太郎「このままお風呂に…ってのも難しいしな…」
漫「お風呂よりもうちらが取った部屋の方が近いしからなぁ…」

館内着と水着程度しか手持ちがないうちらにはどうすることも出来ひん。
そんな事はうちらもとっくの昔に理解しとる事やった。
それでも、こうして顔を突き合わせて頭を捻るんは、それでも諦めきれへんからやろう。
どうにかしてこの窮地を乗り越えようと、二人でうんうん唸り続けた。

京太郎「…ダメだ。やっぱり…強行突破しかないな」
漫「やっぱりそうかぁ…」

結局、そうやって結論づけたうちらの肩がそっと落ちる。
勿論、そうなるかもしれへんというリスクを飲み込んでのセックスやった。
けれど、やっぱりこうやって目の前にそれを突きつけられると失敗した感を強く感じる。
今更言うても仕方ないとは言え、あの時のうちはなんでもうちょっと我慢する事が出来ひんかったのかってため息を吐きたくなるくらいや。


漫「本当、ごめんね…」
京太郎「漫の誘惑に負けたのは俺なんだし、謝らなくて良いって」

それに何度目かの謝罪の言葉を紡ぐうちの頭を京君は優しく撫でてくれた。
その仕草はとても暖かく、彼が欠片も怒ってへん事をうちに伝える。
だからこそ、うちの胸が強く痛んで、キリキリと締め付けられるように感じた。
そんなうちの前で、京君はそっとその大きな手を離しながら、ぐっと握り拳を作った。

京太郎「まぁ、似たような事は合宿でもやってるんだし、きっと何とかなるって」
漫「京君…」

そう力強く言い放つ言葉はうちを元気づける為のものなんやろう。
京君かって今とあの時では周囲の人の数が圧倒的に違う事くらい分かっとるんやから。
あの時と同じように殆ど誰とも会わんと部屋に駆け込むなんて不可能や。
でも、京君はそれに立ち向かえるようにうちを元気づけてくれている。
そんな彼を前にして何時までも俯いている訳にもいかず、うちはそっと京君の名前を呼んだ。

京太郎「もうやっちゃった事は仕方ないんだし、開き直って楽しもうぜ」
漫「そう…やね」

ニコリと笑いながらの京君の言葉に、うちはそっと頷いた。
確かにうちが何度、京君に謝っても、彼がうちの事を責めてくれても、状況が改善する事はまったくない。
寧ろ、長時間専有しとるトイレに不審に思って、誰かが係員の人に連絡するかもしれへんのやから。
それを思えば、ここで立ち止まっている時間すら勿体無く、開き直ってでも、先に進むべきやろう。


京太郎「よっし…。それじゃ俺が前をチェックするから…」
漫「うちが後ろをチェックすればええんやね」
京太郎「頼むぞ。一つのミスも許されないミッションなんだからな」
漫「任せてぇや。こういうのは得意な方やで」

そんな冗談めかしたやり取りは強がりもええところなんやろう。
それでもうちらはいつも通りのそのやり取りに笑みを浮かべながら、そっとトイレから抜け出した。
そんなうちらから淫臭を嗅ぎとったのか歩くうちらを怪訝そうに、或いは軽蔑した目で見る。
それから逃げるように、でも、ほんのちょっぴり童心に帰って楽しみながら進むうちらは数分後、自室へと戻る事に成功した。

漫「(それからはもう…お互いに止まらへんかった)」

一回セックスした程度じゃ、うちらの淫欲は一時的に誤魔化す事は出来ても、沈静化せえへんのやから。
その上、トイレでのセックスは興奮こそすれ、京君が満足に射精しきる事は出来ひんかったんやろう。
部屋に戻って一緒にシャワーを浴びた頃にはまたチンポがバキバキになってうちのお腹や背中をグイグイ押してくるんや。、
それにうちはまた我慢出来ひんようになって…浴室の中でもう一戦初めてしもうた。
そのまま身体を適当に拭いてからベッドに入ったうちらは、そのまま二回二回とセックスを繰り返し…結局、その日一日を殆どセックスで潰してしまったんやった。




………




……









漫「どう?楽しかった?」
京太郎「えぇ。かなり」

そううちが尋ねるのは夜中のバスターミナルやった。
煌めくネオンで照らされるそこは色こそ違えど、昼とそれほど変わらへん明るさや。
しかし、どれだけ明るくても、そろそろ京太郎君が帰らへんかったらあかん時間ってのは変わらへん。
悲しいかな…また今月も別れの時間が来てしまったんや。

漫「(こればっかりは…どうにもならんなぁ…)」

力強く頷いてくれる京太郎君に笑みを返しながら、うちの内心は寂しさに溢れとった。
この前もそうやったけれど…やっぱりこの別れる瞬間はどうにも胸が痛い。
また一ヶ月近く会う事が出来ひんようになるんやから、それも当然やろう。
勿論、その間も密に連絡を取りあっているけれども、だからと言ってこの寂しさは誤魔化せるものやない。
何とかして別れる時間を引き伸ばせへんやろうかって…どうしてもそう思ってしまうんや。

京太郎「お風呂の種類も色々ありましたし」
漫「種類が色々ある言うてもお湯に違いがある訳じゃないみたいやけれどね」
京太郎「その辺を差別化しようとするとコストが跳ね上がるんで仕方ないですよ」

それを胸の奥底に隠しながら、うちは京太郎君にそう言葉を返す。
だって、それを表に出しても、京太郎君が困るだけでどうにもならへんのやから。
どれだけ辛くても、寂しくても、うちらがただの学生でしかない以上、距離の差は埋められへん。
そんな現実に優しい京太郎君が心を痛めていないはずがなく…だからこそ、うちはそれを表へと出てこないように押し込める。


京太郎「後、休日な所為かやっぱり人は多かったですね」
漫「聞いた話によると駐車場も満車やったみたいやからなぁ…」
京太郎「家族連れの人も多かったですし、行くのなら平日にした方がストレスも少ないかもしれません」

だって、その家族連れの人たちの前で、うちは京太郎君に大恥をかかせてしまったんやから。
うちが堪え性がなかった所為で迷惑を被った彼の事をコレ以上、困らせたくはない。
もうちょっとしたらまた会えるのは一ヶ月後になるんやから、また来たいとそう思えるような別れにしたいんや。
いや、せめてそれくらいせえへんかったら…先輩としてあんまりにも格好悪いやろう。

漫「(まぁ、実際は金銭的負担を京太郎君にかけっぱなしな訳やけれど…)」

勿論、うちは名門姫松のレギュラーで、それなりに期待されとる身や。
バイトも禁止されとるし、そもそもそんな時間なんてあらへん。
周囲の期待に対して実力が伴わへんうちは努力せえへんかったらレギュラーであり続ける事は難しいやろう。
けれど、その結果、様々な負担を同じく部活をやっている京太郎君に強いている今の状況は苦しく、思わずため息を吐いてしまうんや。

漫「あーぁ…うちもバイトしよっかなぁ…」
京太郎「漫さん?」

ついポツリと漏らしてしまったうちの言葉に、京太郎君は不思議そうにそう尋ねた。
今までスパワー○ドの話をしてたのに、いきなりバイト云々に話題が吹っ飛んだんやから、それも当然やろう。
いくら察しの良い彼でも、異次元に近い思考の跳躍にはついていけへんのや。


漫「あ…いや…うちもバイトしとったら…月に二回会えるやん?」

勿論、そう単純な話になるとは思えへん。
幾らうちがバイトやろうとしても夜中までぶっ通しで打ち続ける部活の後には出来ひんのやから。
自然、うちが働くのは休日になるやろうけれど、そっちにも部活はちゃんと入っとる。
流石に平日と違って朝から晩までって訳じゃないけど、それでもそう長い間、バイト出来る訳じゃないやろう。
それを思えば月に一回長野に行くお金を捻出するのは中々に無謀であり、難しい話なんやから。

漫「(でも…もし増えるんなら…それに越した事はあらへん)」

例え、月に一回、長野に行くのが難しくても二ヶ月に一回くらいは十分、可能な領域やろう。
単純計算で1.5倍になるそれはうちにとって決して軽視出来るもんやなかった。
それだけ会えるようになったら、きっと今回みたいに暴走する事は少なくなるやろう。
まぁ…なくなると言い切れへん辺り、色々と業が深いんやけれど…その辺は京太郎君が魅力的過ぎるからしゃあない事や。

京太郎「止めた方が良いですよ。名門校のレギュラーがバイトしてるってなったら色々、やっかみも酷いでしょうし」
漫「…そう…かもしれへんけど…」

京太郎君のその言葉はうちの事を心配してくれてのものやろう。
実際、うちがレギュラーにいる事をあんまり快く思ってへん人ってのは少なからずいるんやから。
そんな人たちにとって、うちが隠れてバイトしとるって言うのは格好のネタになるやろう。
主将や末原先輩みたいに「それがどうした?」って跳ね除けられるほど飛び抜けた実力を持ってへんうちにとって、それは割りと重大なスキャンダルになるものや。
流石にその程度でレギュラー降ろされたりせえへんやろうけれど、こんなうちに目をかけてくれとる人らの期待を裏切る事になるやろう。


京太郎「その分、俺が会いに来ますよ」

そう言いながらうちの頭をそっと撫でてくれる京太郎君の言葉に…うちは素直に頷けへんかった。
だって、そうやって京太郎君がうちに会いに来てくれる為にどれだけの無茶をしてくれているのかうちは知っとるんやから。
部活終わった後、そのままバイトに行くのを日常的に行なっている彼にはかなりの負担を強いているやろう。
勿論、京太郎君から聞く分やと姫松と清澄の部活のスタンスは大分、違うし、男女の体力差ってもんもある。
だけど、うちが出来ひん事を彼にしてもらっているのは否定出来ず、うちはその言葉に素直に頷けへんかった。

京太郎「それに…姫松は今度のインターハイで清澄を破るんでしょう?」
漫「勿論や」

そんなうちを挑発するような言葉に、迷いなく頷く。
末原先輩たちの無念を晴らす為にも、うちは頑張らへんかったらあかんのや。
あの宮永咲を打ち破れるくらいに…強くならへんかったらあかん。
その決意は未だ揺るがず、寧ろ、日増しに強くなっとるものやった。
まぁ、その原動力が京太郎君の傍に日頃から居る原村さんや神代さんへの嫉妬に変わりつつあるのがちょっと情けないと自分でも思う。
しかし、それでもうちの目標は決して揺らいではおらず、今も尚、ふつふつと闘志を燃やしとるのは事実やった。

京太郎「清澄は強いですよ。まぁ…この前は龍門渕に負けてしまいましたけど」
漫「…アレは負けと言えるもんか、甚だ疑問やけれどなぁ…」

姫松も一度、敗れた清澄の事はとても意識しとって、その時の牌譜も既に入手しとる。
でも、それを見た時、うちは彼女らがやっているのが本当に麻雀なのか、理解出来ひんくらいやった。
少なくとも…うちの知る麻雀はほぼツモのみで役満を何回も完成させるようなゲームやない。
しかし、あの卓で…誰よりも追い詰められた神代さんはそれをやってのけたんや。
インターハイで戦った時よりも遥かにやばいそれはほぼ間違いなくオカルトによるものやろう。
序盤に追い詰められていなければ…或いは他家の点数がもうちょっとあれば、あの絶望的な状況から逆転してもおかしくなかった異形の打ち筋。
それを見て、清澄が弱くなったなんて言えるような雀士は、きっと三流かモグリやろう。


京太郎「はは。有難うございます。…まぁ、何はともあれ…俺は清澄だけじゃなくて…漫さんも応援してますから」
漫「…うちも?」
京太郎「当たり前じゃないですか。…俺の大事な恋人なんですから」

そう言って京太郎君はうちの頭をそっと撫でてくれる。
その髪の一本一本まで優しく撫でるその手つきに、うちの胸は暖かい感情で満ちてしまうんや。
色々な意味でチョロい自分の姿に、けれど、自嘲も湧き上がる事はあらへん。
それよりも恋人やってまたはっきりと口に出してくれる事の方が嬉しくて…ついつい緩んだ顔を晒してしまうんや。

京太郎「立場上、どっちかに肩入れなんて出来ないですけどね。でも、俺の為にバイト始めて…それで後悔なんてしてほしくないです」

そう言う京太郎君の視線には強い意思が宿っとった。
キッパリと断るその姿はうちが何を言うても意見を翻さない強い覚悟が伝わってくる。
そんな京太郎君の格好良さに単純なうちはついついキュンと胸を疼かせてしまった。
でも、今の状況が続けば、どの道、後悔が残るのは目に見えとるんや。
どうせ後悔するんやったら…京太郎君の為に後悔する方がええような気がする。

京太郎「会う時間が足りないなら俺がバイトの数増やします。だから、漫さんは麻雀に集中してください」
漫「…ええの?」
京太郎「俺を誰だと思ってるんですか。本気で三人娶ろうとしてる馬鹿ですよ」

何処か自嘲気味に笑いながら、でも、その意思は揺るがへん。
京太郎君は本気でうちの為にバイトを増やして、会う数を増やそうとしてくれているんや。
ただでさえ、他にも二人恋人をキープしとって忙しい京太郎君にとって、それはかなり厳しいものやろう。
でも、うちの前で胸を張る彼はうちにまったくそれを見せへんかった。


京太郎「それに…これくらいやりきらなきゃ三人を幸せにするなんて不可能でしょう」
漫「…馬鹿」

笑いながらそう口にする京太郎君の言葉に、うちはそれ以外に返す言葉を持たへんかった。
確かに彼がやろうとしている事を思えば、これくらいはやれて当然なのかもしれへん。
でも、そうやって何もかも自分で背負おうとするんは馬鹿以外の何者でもないやろう。
人は一人の力で幸せになれるほど単純な生き物じゃないんや。
満たし満たされて…それでようやく幸せになれるのが人間なんやから。
少なくともうちは、そうやって一方的に幸せにされるだけの関係なんて不健全やと思うし…何より心苦しくて幸せに浸れへんやろう。
漫「(実際…うちが一番、幸せで堪らへんようになるんは…京君が射精してくれる時やねんから…♥)」

勿論、それはセックスまでの間にうちの身体が否応なく高められ、アヘってるっていうのも大きな理由やろう。
でも、快楽を上回り、溺れそうになるほどの多幸感はどれだけ一人でどれだけイッても味わう事は出来ひん。
それはきっと京太郎君も気持ち良くなってくれているって実感があるからこそ、至れる幸福感の極地やからや。
そうじゃなければきっとあんなに幸せなアクメに突き上げられる事はないやろう。

漫「うちは…幸せにされるだけの女なんて嫌やで。そんなん…ただ京太郎君が自己満足したいだけのお人形やん」
京太郎「それは…」

それを伝えようとするうちの言葉に京太郎君が言葉を詰まらせる。
普段よりも静かな、けれど、強い意思を込めたうちの言葉に、京太郎君も驚いとるんやろう。
意外そうな色すら浮かべるその表情からは、さっきの言葉でうちが感動してなあなあに流せるとでも考えてた事が伝わってくる。
実際、さっきまで胸をときめかせて感動してたんやから何も言えへん。
でも…うちは単純であんまり頭も良くないけれど…やられっぱなしは趣味とちゃうんや。


漫「うちも京太郎君の事、一杯、幸せにしてあげたい。滅茶苦茶な関係かもしれへんけれど…京太郎君も幸せやって思うくらいに満たしてあげたい」

そう言いながら、うちがそっと近づきながら、京太郎君の身体をそっと抱きしめる。
その大きくて逞しい身体は、うちの腕の中にすっぽりとは収まってくれへん。
でも、その奥底にある心が悩んでいるのは今もはっきりと伝わってくるんや。
迷いを振り切り、覚悟を決めたものの…自嘲までは振り払えず、空回り気味になっとる彼の心。
そんな弱い心を抱きしめるように小さく力を、そして大きく愛情を込めながら、うちは京太郎君の背中を撫で続ける。

漫「そういう女は…嫌?」
京太郎「…はは。本当…肝心なところじゃ漫さんには敵わないな…」
漫「当たり前やん。うち先輩やねんから」

ポツリと漏らされた敗北宣言に、うちはニヤリと笑いながらそう返した。
勿論、うちは京太郎君にそう言えるほど年が離れとる訳やない。
人生経験なんて殆ど変わらず、彼の方が優れとるところも一杯あるやろう。
でも…それでもうちは先輩で、京太郎君は後輩なんや。
そうやって先輩に甘えるんもまた後輩の重大な仕事やろう。

漫「それに…多分、そう思っとるんはうちだけやないよ」
京太郎「えっ」

うちの言葉に京太郎君は驚くように返すけれど、それは殆ど確信に近い言葉やった。
勿論、うちは原村さんは雑誌でしか知らへんし、神代さんはそれに一回対局した程度の関係でしかない。
でも、雑誌を見る限り、どちらもうちに負けず劣らず我が強く、そして京太郎君のメールから彼が好きなのが伝わってくるんやから。
そんな彼女らがただ一方的に幸せにされるような関係に甘んじるとは到底、思えず、うちはそうポツリと漏らしてしもうた。


漫「(でも…それを伝えるのは癪やなぁ…)」

勿論、そうやってうちが躊躇するんは、恋敵への助けになりすぎるからや。
うちは三人で京太郎君の事を共有するのを認めたけれど、でも、積極的に二人のフォローするほどの義理はないんやから。
正直、今だってうちが独占出来るならそうしたいとそう思っとるのに、殆ど知らへん二人の世話までしてられへん。
身も蓋も無い言い方をすれば…自分の分の点数は稼いだんやから、二人にはそのままで居て欲しい。
離れとる分、普段の点数稼ぎが出来ひんのやから、これくらいはええやろう。

―― ブロロロロロ

そう思った瞬間、夜のバスターミナルに大型バスが止まった。
既に見慣れた2階建てのそこから運転手さんが降りてきた瞬間、人が続々とそこへと近づいていく。
休日、しかも、月曜日の朝に到着予定のそのバスには地元へと帰ろうとするお客さんが沢山なんや。
そんな中に京君もまた混ざらへんかったらあかんと思うと否応なく、別れの事を意識してしまう。

漫「…」ギュッ

勿論、それは何回も経験したし、覚悟もしとる事やった。
仕方のない事やって理解しとるし、ここで駄々をこねたら彼の迷惑になるだけやって分かっとる。
でも、この腕の中にある温もりが消えてしまうのをそう簡単に認める事なんて出来ひん。
ついつい抱きついた両腕に力を込めて、京太郎君を離すまいとしてしまうんや。


京太郎「…漫…」
漫「え…?んんっ♪」

瞬間、うちを呼んだ京太郎君に顔をあげれば、唇に柔らかなもんが触れた。
ちょっぴり荒れて、でもプルプルしとるそれはうちにとってはとても馴染みの深い…京太郎君の唇や。
つまり…今、うちは衆人環視の状況で京太郎君にキスされとるって事で…うちの中からぶわっと喜悦が湧き上がる。
それと同時に身体からゆっくりと力が抜けていく感覚に、うちはそっと彼に身を寄せ、身体を預けた。

漫「ひゅんっ♪」

けれど、京太郎君はその程度で許してくれへんかった。
その舌はあっという間にうちの唇を割って、その内部へと侵入してくるんや。
ネチャネチャという音と共に入り込むその粘膜をうちの口はすぐさま受け入れの態勢を見せる。
歯の根を開き、その奥から舌を出して、京太郎とエッチなキスを始めるんや。

漫「(あぁ…♥すっごい見られとる…ぅ♪)」

人通りの減らないバスターミナルでいきなり熱烈なキスを始めるカップル。
それは視界に収めまいとしても、ついつい見てしまう光景なんやろう。
それに恥ずかしさは感じるけれど、でも、うちは今更、キスを止めるつもりなんて毛頭なかった。
うちが京太郎君のモノであることを示すようなそのキスを拒めるはずなんてあらへんやろう。


漫「(だから…もっとして…ぇ♪エッチなキス…もっと欲しい…っ♥)」

いきなりうちにキスを始めた京太郎君が何をしたいのかはうちには分からへん。
でも、人前でもこうしてキスをしてくれる事が嬉しくて、そして何よりも気持ちええんや。
胸の奥底からうっとりとした心地が湧き上がるその気持ち良さにうちの舌は京太郎君と激しく絡み合う。
クチュクチュって音が聞こえるくらいのやらしくて…そしてエッチなキスにうちのお腹の奥がジュンって熱くなり、また彼が欲しくなってしまうんや。

漫「(出る前にも…一杯、愛して貰ったのに…っ♥)」

勿論、うちはホテルを出る前にも京太郎君に一杯、エッチしてもらっとる。
それこそ意識飛ばして気絶するくらい激しく犯して貰っとるんや。
しかし、それでもうちの身体は京太郎君から求められるだけですぐさまスイッチを入れてしまうんやろう。
そんな淫らな自分に自嘲とそして誇らしさを感じながら、うちはキスに没頭し、周囲の事を思考から切り離していった。

漫「はむ…ぅ…♪ちゅる…♪」

熱い吐息が京太郎君に降り掛かってしまうのも構わずに繰り返される激しいキス。
でも、うちの身体はもうその程度じゃ満足出来ひんかった。
欲情という火が入り始めた身体は全体で京太郎君の事を求め、そして愛しているんやから。
こうしてキスをしている間にも彼から離れたくないと足を絡め、腕にキュッと力を込めてしまう。


漫「(あぁ…っ♪でも…ダメ…ぇ♥)」

しかし、それも一分ほど経った頃にはおぼつかないものになり始めた。
だって、京太郎君のキスは最初っから本気で…そしてとってもエッチなんやから。
興奮している時にはそれだけでイッちゃうくらいエロエロなベーゼを受けて、うちが平気でいられるはずがない。
絡みつかせた四肢まで行き渡った心地よさが筋肉を弛緩させ、脱力感が急速に強くなっていった。

漫「(勿論…京太郎君はうちの事を受け止めてくれるやろうけれど…ぉ♥)」

そもそも、今のうちは既に京太郎君に寄りかかるような姿勢になっとるんや。
そんなうちを京太郎君は決して手放さず、寧ろ、背中に回したその両手でゆっくりと撫でてくれとる。
彼の愛しさを伝えるようなその仕草に、身体が安堵して…ついつい甘えてしまう。
でも、そうやって甘えれば甘えるほどに彼の負担が大きくなり…そしてうちが抵抗出来ひんようになるんや。

漫「(そんなん…嫌なのに…でも…うち…♥)」

そう思いながらも京太郎君の手で開発されたエロい身体は従ってくれへん。
まるでこの人に従っておけば大丈夫だと言わんばかりにドンドン彼に依存していく。
そんな状況に脳が警鐘を鳴らすけれど、明後日に吹っ飛んでいったうちの力は帰ってこうへん。
結果、うちの身体は京太郎君に支えて貰わへんかったらあかんくらいにトロトロになって…オマンコもまた濡れまくってしまった。


京太郎「ふぅ」
漫「あぅ…ぅ…♥」

そんなうちからふっと口を離しながら、京太郎君は一息ついた。
その瞬間、お互いの口からふっと唾液のアーチがこぼれ落ちるけれど、うちはそれを避ける余裕すらあらへん。
その足元が覚束なるほどの激しいキスを受けたうちは身体の殆どを彼に委ねとるんやから。
お気に入りの服に二人の唾液の混合液がこぼれ落ちるのを避けられるはずがなく…また避けたいとも思わへんかった。

京太郎「よいしょっと…」
漫「は…ぁ…♪」

それは京太郎君も同じやったんやろう。
うちを抱きかかえたままの姿勢で、彼はそっと移動し、バスターミナルに備え付けられたベンチへと移動した。
そこにうちを座らせながら、京太郎君は頭をそっと撫でてくれるんや。
まるで小さな子どもをあやすようなそれに…うちはさっきのキスがうちを慰めるものであったと確信を得る。
アレはこの期に及んで離れたくないって身体で駄々をこねとったうちを引き離す為の…優しくてエッチなキスやったんや。

漫「京太郎君…♥」
京太郎「次もまた…すぐ会えるようにするからさ。だから…今日は離してくれないか?」

甘えるように口にするうちの言葉に京太郎君はそっと別れの言葉を口にする。
それに胸がズキリと痛むけれど…でも、このまま駄々をこねても彼を困らせるだけや。
そもうちにはもう京太郎君を引き止める力なんてさっきのキスで根こそぎ奪われて残っとらへん。
だから、今のうちに出来るのは…そっとベンチから立ち上がる京太郎君を見送る事だけやった。


京太郎「毎日…メールするし、電話もする。だから…」
漫「…うん…」

そのままうちの顔を覗き込む京太郎君にうちは小さく頷く。
勿論、胸の痛みは欠片も収まってへんけれど、それでも…見送る決意だけは出来たんや。
そんな自分を心の中で少しだけ褒めた瞬間、呆れた顔の運転手さんに京太郎君がそっと近づいていく。
そのままチケットの確認と荷物の収納を済ませた彼は、うちへとそっと振り返って… ――

京太郎「漫!愛してるからな!!」
漫「ば…っ!!」

そう大声で叫ぶ彼にうちの顔が一気に真っ赤へと染まった。
それが一体、羞恥心によるものなのか、或いは興奮や嬉しさによるものなのかは自分でも分からへん。
ただただ、顔が熱く、そして動悸が激しくなって堪らへん。
ドクドクって胸の奥が疼くようなその熱にうちが思わず声をあげた瞬間、彼は逃げるようにバスの中へと入っていき…うちの視界から消えた。

漫「もう…アホな子やねんから…♥」

結局、最後の最後までうちの事を引っ掻き回していった憎たらしい恋人。
けれど、その憎たらしさがうちにはとても嬉しく…そして愛おしく思えるんや。
勿論、一人残されたうちにだけ周囲からニヤついた視線が向けられるのは腹立たしいし、拗ねたくなる。
しかし、それは京太郎君なりにうちを励まそうとした結果なんや。
それを思えばどうにも頬がにやけ、目尻も垂れ下がってしまう。


漫「(でも…うちはこのままじゃ終わらへんよ)」

そうやって蕩けた表情を見せる自分の頬を両手で抑えれば、微かに熱が伝わってくる。
もう冬に片足突っ込んだ今の時期でもはっきりと感じられるその熱に、うちは一つ覚悟を固めた。
何だかんだでうちは結構、負けず嫌いな方なんや。
宮永咲を中核とする清澄へのリベンジを心に強く誓うくらいのその気性は、今回の屈辱をそのままにしておけへんってそう告げとる。

漫「(次は…うちが絶対、長野に行くからね)」

勿論、京太郎君にあそこまで言わせといて、バイトするほどうちは強情な女やない。
でも、これまでコソコソと貯めこんどった貯金を切り崩せば、一回くらいは不可能やないやろう。
その為には親に頭を下げて色々とやらへんったらあかんけど…まぁ、それは正直、今も変わらへん。
今だってデート費用を特別会計に含んでもらえるように、うちは親 ―― 特におかんには絶対服従の立場やねんから。

漫「(それで…今度は…うちが愛してるって言うんやから…っ♥)」

それで…うちと同じ屈辱と…そして嬉しさを京太郎君に与える。
そんな未来予想図にうちはさらに緩んだ頬から手を離し、ぐっと握り拳を作った。
瞬間、うちの前でゆっくりとバスが発進を始め、緩やかにバスターミナルから出て行く。
それをじっと見送りながらも、さっきほどの寂しさは感じひん。
それはきっと今、うちの中ではっきりとした次の目標が定まったからやろう。


漫「(そ、それに…まぁ…ご、ご両親にも挨拶くらいしとかへんかったらあかんし…)」

勿論、うちだって京太郎君が、神代さんを婚約者やって紹介しとる事くらい知っとる。
その上でうちを紹介なんかしたら、即家族会議もんやろう。
けれど、何れはいろいろな意味でお世話になる人なんやから、早い内に顔見せくらいはしときたい。
うちの事情を説明する訳にはいかんけど…まぁ、先輩として紹介して貰うくらいやったらええやろう。

漫「(あはは…今更やけど…うち…凄く重い女になっとるなぁ…)」

まだ何も本決まりになっとらへんのに、ご両親への挨拶まで視野に入れ始めとる自分。
それに自嘲めいた感情と共にため息を吐きながら、うちはそっと握り拳を解いた。
けれど…現実、うちが京太郎君以外と結婚する気がまったくあらへん。
それが若さや恋愛初心者故の盲目さなんかは、うちには判別がつかんかった。
でも、京太郎君から見捨てられた時点で、うちの人生はもう終わったも同然。
そう思う気持ちは弱くなるどころか、こうして彼を見送った今、より強くなっとった。

漫「(代行の言うてた事…笑えへん…けど…)」

まるで自分の全てを恋に注ぎこむような重苦しい女。
恋愛に憧れこそすれ、特定の誰かを好きになった経験のなかった一年前のうちからは、今の姿は信じられへんものやろう。
でも、それを改めるつもりがあるかと言えば、答えは否やった。
だって…一年前のうちは京太郎君に出会った事もないただの小娘なんやから。
京太郎君によって恋の甘さも、そしてセックスの気持ち良さも教えこまれたうちはもうその頃には戻れへん。
京太郎君と出会ってからうちが得たものはどれもこれも宝物で、決して手放したくはないものやねんから。


漫「(まぁ…何はともあれ…)」

そう心の中で一区切りしてから、うちはベンチからゆっくりと立ち上がった。
ネオンで明るく照らされるそこにはもう次のバスを待つ人達が現れ、各々に会話を始めている。
その中にはうちと同じく遠距離恋愛中のカップルもおるんか、とても寂しそうな雰囲気が伝わってきた。
そんな彼、或いは彼女らに共感をしながらも、うちはその場からそっと歩き出す。
京太郎君がおらへんようになった今、そこはうちのいる場所やないんや。

漫「(とりあえず…京太郎君にメール出しながら…)」

家に帰ってオナニーして…キスの後、放置されて疼く身体を慰めよう。
そう考えながら歩く足取りは軽く、また気分も高揚しとった。
勿論、また京太郎君と会えへん日々が続くのは寂しいけれど、でも、それ以上にうちは次が楽しみなんやろう。
京太郎君の驚く顔や拗ねる顔を想像するだけで胸の中がウキウキで満たされるくらいに。

漫「(本当…罪作りな子やね…京太郎君…♥)」

寂しさも、ウキウキも、愛しさも、小憎たらしさも。
うちの中の感情全部を奪っていくような愛しい人にうちは一つ心の中で言葉を浮かべる。
けれど、それも何処か艶っぽいものになってしまったんは、その中で一番、強いのは愛情やからやろう。
始まりこそ異常やったけれど…今はもううちは本気で京太郎君の事を愛してる。
その実感にうちは頬を再び緩めながら、長野襲撃の計画をゆっくりと練り始めるんやった。
































【System】
上重漫の屈服刻印がLv4になりました。
上重漫は完全に虜になっているようです。
上重漫の長野襲撃まで後 ―― 




























注意:このスレに出てくるデートスポットは全て架空のものです。現実の施設とはまったく関係ありません

あ、でも、スパ○ールドは近くに動物園とかお寺とかもあってデートする場所には事欠かないので割りとオススメです
ただ、人の多さだけはマジで半端ないのでそこだけお気をつけ下さい
場合によっては精算だけで30分待たされたりもするしな!!!

という訳で漫ちゃん編も終わりです
次のエピローグですがまだどれくらいに投下出来るかは分かりません
出来るだけ早めにお届け出来るよう頑張っておりますが、また少しお待ち下さい

後、続編候補は今のところ前ウソ予告で書いた京子ちゃんネタと上の阿知賀編になると思います
二周目やると言っていましたが諸事情につきなしにさせて下さい


やっぱり3人の中だと漫さんが一番恋人っぽい描き方されてる気がする

乙牌
心配してトイレに来てくれた女の人は末原先輩だったらいいな

>>410
漫ちゃんは他の二人と違ってとっくの昔に攻略終わって後はイチャイチャするだけのヒロインだからなぁ
一応、和と小蒔も描写外では恋っぽい事してますしてますったら

>>418
その発想は正直なかった
その場合、最近、漫の様子が変だと後輩に聞いて心配した末原先輩が二人の後をつけて
デートする二人に悲しくなってそろそろ帰ろうかって時に漫ちゃんが発情して
けれど、追いかけようにも一緒のエレベーターに乗ると気づかれそうで乗れなくて
そうやって距離が開いた内に見失っちゃって、トイレから聞こえてきたくぐもった声に心配して
ついつい声をかけたらセクロス中の漫ちゃんで、顔真っ赤にしながら逃げた末原先輩がいた事に…
そしてその後は漫ちゃんにそんな事する男なんか認められるかと京太郎に突っかかった挙句、
漫ちゃんの罠にかかった挙句、能力の餌食にあう末原先輩の姿を幻視出来ました

後、そろそろ即興勘も取り戻したいので>>427くらいで小ネタ安価出しておきます
書くのは何時頃になるか分かりませんが、本編書き終わるまでの手慰み程度にやってきます
最近、即興やってないからどんなものになるか未知数ですが、それでもよければ気軽にとってください

まこ

まこかー
エロありの方が良い?

ちょっとエロ書けるかは自信ないけど頑張るよ
ただ、もしかしたら普通のほのぼのイチャイチャで終わるかもしれん

イベント期間中にE4で加賀陸奥衣笠阿武隈58がドロップしたので那珂ちゃんのファンを止めてまこの小ネタ投下し始めます

なんかいきなり専ブラ吹っ飛んだと思ったらお気に入りやら開いてたタブやら全部吹っ飛んだんですけど…どういう事なんですかねぇ…(涙目)
とりあえず復旧諦めてまこ書いていきます


―― 雀荘のアルバイトと言うのは意外に重労働だ。

その根幹にあるのが麻雀という対戦競技である以上、客の挙動には気を配らなければいけない。
全自動麻雀卓であるが故に積み込みなどは出来ないが、牌の切り替えなどイカサマは決して不可能ではないのだから。
イカサマを使う客がいるとなれば、雀荘そのものの評判も悪くなるし、下手をすればトラブルにも繋がりかねない。
その上、代打ちとして呼ばれた時には勝ちすぎず負けすぎない事を求められるのだから、精神的に疲れるのが普通だろう。

京太郎「あー…」

そして、その精神的疲労は雀荘でアルバイトを始めてまだ一ヶ月の少年 ―― 須賀京太郎には重い。
そもそも彼は基本的に肉体労働派であり、頭脳労働と言うのは不得手なのだ。
気配りそのものは決して苦手ではないが、慣れないバイトでのプレッシャーというものは存外に大きい。
ましてやそれが部活の先輩から誘われたアルバイトであれば尚更だった。

京太郎「(失敗しちゃいけない…なんて思ってガチガチになるのは間違っているんだろうなぁ…)」

そうは思いながらも、それを止める事が出来ないのは彼がこうしてアルバイトをするのが始めてだからだろう。
気の抜きどころがまだ把握出来ていない彼は一日中、気を張っているしかない。
その上、バイト先が先輩の実家だとなれば緊張も一入だ。
結果、この一ヶ月の間、彼はバイト中に気が休まる事はなく、こうして休憩室で一人ため息を漏らすのが日課になっている。


まこ「や。お疲れ様」
京太郎「うっす。お疲れ様です」

そんな京太郎の視界の端に地味なエプロンドレスを身にまとった少女が映り込む。
少しばかり癖を残す髪や大きなメガネをつけるその顔は、格好に負けず劣らず地味だ。
しかし、良く良く見れば、その顔立ちは人並み以上に整っている事が分かるだろう。
京太郎も良く知る原村和のように決して華のあるタイプではないが何処か人を落ち着かせる雰囲気を持つ優しい少女。
それが京太郎の先輩であり、この雀荘の一人娘でもある ―― 染谷まこに抱いた彼の印象だった。

京太郎「(実際、この人に何度、助けられた事か)」

まだ不慣れな京太郎をバイトとして誘ったのはまこだ。
そして、失敗しそうな自分に誰よりもフォローしてくれたのもまた彼女である。
それは彼女にしてみれば、後輩を誘ったがゆえの責任をとっただけなのかもしれない。
しかし、京太郎にとって彼女の存在はとても有り難く、そしてその好意は感謝を抱くに足るものだった。

まこ「…なんじゃ。人の顔をじっと見て」
京太郎「あー…すみません」

そんな彼の視線にまこはクスリと笑いながら、手を振った。
まるで京太郎の視線を散らそうとするようなそれに彼はそっと肩を落とす。
どうやら考え事をしている間に、まこの事をじっと見つめすぎていたらしい。
そんな事にも気づかないほど疲れが溜まっている自分に一つため息を漏らしながら、そっと背もたれに身体を預ける。


まこ「大分、疲れとるみたいじゃな」
京太郎「はは…手間掛けてばっかですみません」

まこの心配そうな言葉に京太郎が自嘲混じりの笑い声を返すのは、条件的にはまこの方が辛いからだ。
自分の事で手一杯な京太郎とは違い、彼女はさらにバイト初心者の後輩にも注意しなければいけないのだから。
その上、キッチンで簡単な軽食まで作ってみせる彼女の方がよほど疲れているだろう。
そんな彼女の前で疲労を見せる訳にはいかないと思いつつも、張り詰めた緊張はそろそろ疲労を隠しきれないほどになっていた。

まこ「(まぁ…ようやってくれとるしなぁ…)」

そんな自嘲を覚える京太郎とは裏腹に、まこの中で京太郎の評価はそれなりに高いものであった。
勿論、新人故に失敗する事はあれど、同じミスは繰り返さない。
その上、気配りも上手く、常連からの評判も決して悪くはなかった。
物覚えも良く次々に仕事を覚えていった彼は一ヶ月で即戦力として数えられる程度にはなっている。

まこ「(実際、疲れとるんもそがぁなくらいバイトに真剣なんじゃし…)」

そう思えばダレる彼の姿も悪い気がしない。
寧ろ、それだけ頑張ってくれて有難うと労いの言葉ひとつ掛けたくなるくらいだ。
とは言え、まことてそれを京太郎が望んでいない事くらい分かっている。
彼が望んでいるのはそういった言葉ではなく、自身が足手まといの状態から一秒でも早く脱却する事なのだから。


まこ「…じゃ、今日の特訓は中止にするか?」

代わりにまこが漏らした言葉は彼女たちの日課に言及するものだった。
それにもたれかかる京太郎の身体がピクリと反応するのは、それを決して彼が望んでいないからである。
勿論、身体に影響が出てしまうくらいに疲れているのは確かだが、中止だなんて冗談じゃない。
そう思うのは彼がその『特訓』の事を心から楽しみにしているからだ。

京太郎「いや…やりますよ。それが楽しみでバイトしてるようなものですし」
まこ「じゃあ、バイト代は要らんのじゃの?」
京太郎「それとこれとは話は別です」キリリッ

そう言いながら背もたれから身体を離す京太郎にまこはクスリと笑みを浮かべた。
疲れているのは確かではあるが、楽しみにしている事を餌にされればまだまだ動けるらしい。
ならば、遠慮なんてしてやる必要はないと、胸中で言葉を漏らしながら、まこはそっと京太郎へ口を開いた。

まこ「それじゃもうちぃとしゃきっとせんか。じゃないとわしの部屋は拝めんぞ」
京太郎「それは困りますね…っと」

冗談めかしたその言葉に京太郎は一つ笑いながら立ち上がった。
そのまま大きく背伸びをして身体を回せば、グキグキという音が筋肉から鳴り響く。
何処か不快なそれに一つ息を吐いた頃には、疲労感が多少は抜けていた。
それを確認した彼はそっとまこに頷いて、自身が大丈夫である事を知らせる。


まこ「それじゃ行くか。荷物は持ったな?」
京太郎「うっす。大丈夫です」

まこの言葉に学校指定のカバンを持ち上げながら、京太郎は小さく頷いた。
それを確認してから歩き出す京太郎たちは裏口からそっと雀荘を抜け出す。
そのまま一分も歩いた頃にはこじんまりとした民家が二人の視界に入ってきた。
そして、年季の入った、けれど、くたびれている訳ではないその家の扉を二人はそっとくぐる。

まこ「ただいま」
京太郎「お邪魔します」

二人別々の挨拶をしながらも、その返事はない。
まこの住むこの家にはまだ両親ともに帰ってきていないのだ。
二人が勤める雀荘は昼ごろから夜遅くまで開いているのだから。
時間的にはまだピークを抜けた頃くらいである以上、主戦力である二人が抜ける事は出来ない。

まこ「京太郎は部屋に上がっといてくれ」
京太郎「…良いんですか?」

勿論、そんな事はまこも京太郎も分かっている。
だからこそ、尋ねる京太郎の言葉は当然のものだろう。
本人にそのつもりはないとは言え、その気になれば幾らでも犯罪行為だって出来るのだから。
警戒されすぎるのは悲しいが、後輩とは言え、男なのだからもう少し気をつけた方が良いのではないか。
無防備と言っても良いまこの言葉にどうしてもそう思ってしまう。


まこ「今更、京太郎が何かするたぁ思うとらんわ」

「ヘタレじゃしな」と笑いながら付け加えるその言葉は、彼女の本心だった。
幼い頃から雀荘に出入りしているまこは多少は男慣れしている。
とは言え、本当に信用していなければ、部屋にあげるような事はしないのだ。
ましてや、彼女が先に上がれと言う男なんて京太郎か父くらいしかいない。

まこ「(まぁ…あんまり交友関係が広い訳じゃないしの…)」

学年を超えた親友でもある竹井久とは違い、まこは狭く深く交友するタイプだ。
そして、そのこじんまりとした交友関係の中に収まる異性と言うのは殆どいない。
男性とも気兼ねなく話せるタイプとは言え、彼女自身はあまり友人作りという事に積極的ではないのだ。
結果、彼女が最も親しい異性となると父か京太郎くらいしかいなかった。

まこ「それにまぁ…今更じゃろうに」

これが始めて部屋にあがるというのであれば京太郎の躊躇いも分かる。
しかし、こうしてバイト上がってからの『特訓』は既に二人の中で日課になっているのだ。
それなのに部屋にあがるのを躊躇われても彼女には今更としか思えない。
そんな風に警戒するような相手であれば、最初から自分の部屋には上げたりしないとまこは思うのだ。


京太郎「それじゃ…上がらせて貰いますけれど…」

そんなまこに何を言っても無駄だと悟ったのだろう。
その瞳に諦観を混じらせながら、京太郎はそそくさと二階へと上がった。
そのまま右へと曲がった彼の視界に、木のプレートが下げられた扉が目に入る。
「まこの部屋」と書かれたその扉をゆっくりと開き、脇のスイッチを押せば、そこには綺麗に整理整頓させられた部屋があった。

京太郎「(相変わらず…片付き過ぎてるよなぁ…)」

京太郎がそう思うのはそこには何ら人の気配を感じないからだろう。
勿論、戸棚に並んだ本や部屋の脇に片付けられた雀卓など生活臭は感じる。
しかし、それは彼が今まで感じてきたどんなものよりも薄いものだった。
異物めいた雀卓を除けば、本当にここに人が住んでいるのか疑問になるくらいその空間は綺麗に整頓されている。

京太郎「(染谷先輩らしいと言えばらしいんだろうけれどさ)」

京太郎の知る染谷まこは地味ながらもしっかりとした女性だ。
おおよそ全ての事を人並み以上にこなす彼女はオールラウンダーという言葉はよく似合う。
そんな彼女が部屋の片付けを疎かにするタイプだとは到底、思えない。
こうして自分を上げる事を簡単に選ぶ事が出来るのも普段から整理整頓しているからだろう。


京太郎「(でも…毎回、何か違和感を覚えるんだよなぁ…)」

勿論、客人としては片付いているに越した事はない。
これが彼の幼なじみの部屋のように時折、下着が落ちているとかになると居心地が悪くなってしまうのだから。
しかし、それを肯定的に捉える事が出来ないのは、微かに感じる違和感の所為だろう。
そもそも彼の知る染谷まこは地味であるとは言え、決して暗いタイプではないのだから。
ある種、無味乾燥と言っても良いようなこの部屋が彼女の自室とはあまり思えなかった。

京太郎「(ま…あんま踏み込む事じゃないか)」

これが気心の知れた同性ならば、京太郎とて家探ししようという悪戯心を浮かばせたかもしれない。
しかし、相手は異性で、そして部活の先輩であり、バイト先の一人娘でもあるのだ。
幾ら無謀と勇敢を履き違えやすい年頃とは言え、無茶は出来ない。
結果、京太郎に許されたのは来客用の座布団に腰掛けて、まこの帰りを待つ事だった。

まこ「っと…ちぃと開けてくれんか?」

そんな京太郎の耳に届いたのはまこの声だった。
扉越しに聞こえたそれに彼が後ろに目を向ければ、いつの間にか扉が閉まっている。
それに腰を上げた京太郎がそっと扉を開けば、その向こうから両手で盆を持ったまこの顔が現れた。


まこ「お待たせ。何かいなげなところ弄っとらんか?」
京太郎「んな事したら怒られるじゃすまないんでやりませんよ」
まこ「って事は怒られんかったらやるんじゃな?」
京太郎「まぁ…考えるくらいはやるかもしれませんね」

そんな風に軽口を交わしながら入ってきたまこの盆にはサンドイッチが幾つか並んでいた。
軽食として雀荘で売りに出しているそれをそのまま運んで来たの二人ともお腹が空いているからだ。
雀荘のピークと言うのは遅く、今はもう夕食には遅めの時間帯となっている。
その間、殆ど食べずにバイトを続けていた二人にとって、空腹とは無視出来ないものだったのだ。

まこ「正直、引いたわ。これは通報じゃろなぁ…」
京太郎「ちょ…っ!?信じてるって言ったじゃないですか!?」

そう言いながらまこは部屋にそっと盆を下ろし、彼にガラス製の冷水筒を渡す。
それを受け取りながらも焦った声を出すのはまこの言葉に妙な真実味があったからだ。
冗談と分かっていても無視出来ないそれは思わず頬を引き攣らせてしまう。

まこ「はは。それより時間もないし、食べながらで良いからそろそろやるぞ」
京太郎「うっす」

そんな彼にクスリと笑いながらの言葉に京太郎は冷水筒からコップへとお茶を入れながら頷いた。
こうしてまこと話している時間は楽しいが、こうして彼女の部屋にお呼ばれしているのはそれが目的ではないのだから。
こうして無為に時間を過ごしている余裕は自分はともかく、まこにはない。
それを誰よりも知る京太郎はそっと腰をあげ、部屋の隅においてある雀卓を組み上げる。
その間に本棚と一緒になった小物いれに仕舞いこんである雀牌をまこが取り出せば、もう準備は完了だ。


京太郎「んじゃ…やりましょうか」
まこ「ん」

そう言いながら二人が始めるのは決してサシ麻雀ではない。
京太郎がまこ以外の他家を兼任するという変則的なものではあれど、それは普通の麻雀であった。
とは言え、三人分の打牌を行う京太郎とまこでは決して対等な条件ではない。
故に二人の勝利条件はお互いに異なるものだった。

京太郎「(さて…と…今日こそは振り込まないようにしないとな)」

京太郎の勝利条件はまこに振り込まない事だった。
勿論、口で言うのとは裏腹に、それは決して簡単な事ではない。
三人分の打牌を繰り返す彼にとって、当たる確率は単純で三倍になるのだから。
勿論、情報量も三倍である以上、まこの待ちの推察は容易い。
しかし、それでどうにかなるような領域に、京太郎はまだ達する事が出来ていなかった。

京太郎「(染め手好きだからって他で和了らない訳じゃないしなぁ…)」

まだ京太郎は麻雀の全ての役をようやく覚えられたという段階だ。
点数計算だってまだ危うい彼にとって、三人分の手牌は氾濫する情報も同じである。
それに翻弄されている彼は未だ初心者の領域から抜け出せてはいない。
しかし、その出口がそう遠くない事を、まこはその打牌から感じ取っていた。


まこ「(ん…二筒捨ててこっちを探りに来たか…)」

こうして二人きりの『特訓』を始めた頃、京太郎はひたすらまこの河しか見ていなかった。
勿論、それが彼の勝利条件から考えれば、安全策なのは確かである。
だが、そうやって現物ばかり捨てて逃げられるほど麻雀というのは甘くはない。
特に清澄の中でも飛び抜けて経験値が高いまこを相手にそんな打ち方が通用するはずがなかった。

まこ「(なんじゃ、ちぃとずつ分かってきとるじゃないか)」

まこを相手に逃げ切ろうとすれば、手探りながらも前に進むしかない。
三倍の情報量に負けず、山を読み取りらなければ勝機はないのだ。
河を見るのはそのさらに後だという基本を、京太郎は少しずつ抑え始めている。
その変化に人知れず笑みを浮かべながら、まこはそっと一索を打ち出した。

まこ「(…ちぃとだけ…感慨深いもんがあるの…)」

そう思うのは最初の頃の京太郎があまりにも酷いものだったからだろう。
麻雀初心者という事をさておいても、最初の頃の京太郎は酷いものだった。
頭脳労働を不得手とする彼はすぐさま思考を放棄し、感性に頼る癖があったのだから。
勿論、始めたばかりの初心者に感性だけでどうにか出来るはずがない。
結果、それを狙い撃ちにされてボロボロになっていた頃から考えれば、今の彼は別人と言っても良いくらいだった。


まこ「(あんまり…構ってやれんのになぁ…)」

最初の頃はまだ完全に初心者であった京太郎に構ってやる事が出来た。
清澄の麻雀部は四人で、団体戦に出るのには一人足りなかったのだから。
勿論、各々が個人戦に向けて努力はしていたものの、それは今のように真剣なものではない。
それが変わったのは、京太郎が連れてきた宮永咲が麻雀部に入部してくれたからだ。

まこ「(お陰で団体戦出場が見えて…)」

まこにとって、それは念願と言っても良いものだった。
親友である竹井久は三年で、もう今年しか団体戦出場のチャンスがないのだから。
出来れば彼女の引退までに一勝でも二勝でも良いから団体戦で勝たせてやりたい。
そう思って挑んだ県予選で、清澄は優勝候補であった龍門渕と風越を破り、インターハイ出場を決めたのだ。

まこ「(それは間違いなく嬉しい。嬉しい…けれども…)」

だが、その結果、京太郎の指導に裂ける時間というのはさらに大きく減ってしまった。
全国にひしめき合う魑魅魍魎たちに何の準備もなく勝てるほど清澄と言うのは強い訳ではない。
そもそも龍門渕に勝利したのもギリギリで、一歩間違えば負けていてもおかしくはないくらいだったのだから。
結果、インターハイに向けての練習に追われる彼女たちにとって京太郎の指導と言うのは二の次どころか三の次四の次になっていたのである。


まこ「(けれど…京太郎は文句を言わん)」

それどころか、率先して雑用として動き、データの収集や整理を手伝ってくれている。
それが有難いと思うものの、同時に申し訳なさをまこは感じていた。
まだ麻雀に興味を持ったばかりの初心者に必要な仕事を全て押し付けているのだから。
本来であれば彼が抱いた興味を趣味へと変えられるようにサポートするのが部活として正しい姿だろう。

まこ「(でも、その時間がないゆぅて思うてバイトに誘ってみた訳じゃが)」

インターハイに向けての練習の為に麻雀に参加する事さえ出来ない京太郎。
そんな彼を不憫に思ったまこは両親が経営している雀荘に京太郎を誘ってみたのだ。
結果、彼の負担は増えはしたものの、こうして喜々として麻雀へと向かう彼の姿が見れる。
それが嬉しくて、ついつい頬を緩ませてしまう彼女は、京太郎の打ち出した5索に対して、そっと牌を傾ける。

まこ「ロン」
京太郎「ぐあー…そこかよぉ…」

短いその宣告に京太郎が悔しそうな声をあげる。
だが、すぐさま河の確認に入るその目には麻雀に対する興味が溢れていた。
もっと強くなりたいもっと上手くなりたい。
そんな意思が透けて見える彼の仕草にまこはバイトに誘ってよかったと心からそう思えるのだ。


まこ「(それに…京太郎との特訓はわしにもメリットがある)」

まこは自らの経験を頼りに場を自分に対して有利なものへと変えていくタイプの雀士だ。
自然、その能力が発揮出来るか否かは似たような打ち手と出会えているかどうかに掛かっている。
それは彼女自身も理解していたものの、県予選決勝でただ豪運なだけの初心者に負けてしまったのだ。
それを克服する為にもまだ初心者に近い京太郎と打てるのはかなり有難い。
その経験一つ一つが経験となり、そして雀士としてのまこの血肉へと変わるのだから。

まこ「(まぁ…それは決して飛躍的なものではないんじゃが…)」

雀士としてのまこは既に完成されている。
原村和や片岡優希とは違って、その拡張性を殆ど残してはいない。
勿論、それは彼女の伸び代がない事を意味しないとは言え、劇的な成長が望めない事をまこ自身が良く理解していた。
どれだけ経験を積んだところで、大きく伸びる事はない。
ただ不得手な相手が減るだけで、地力で負ける相手には太刀打ち出来ないままであろうという事も。

まこ「(それでも…わしは…)」

俗にいう悪待ちを得意とする久。
南場での高火力を誇る優希。
どんな相手にもポテンシャルを最大限発揮できる和。
支配とも言うべき豪運で全てをねじ伏せる咲。
そんな中で自分が一歩劣っているのをまこは自覚していた。
恐らく来年、優秀な一年生が入って来れば抜けるのは自分であろう事もまた。
しかし、だからと言って、まこは腐らない。
自分に出来る最大の結果を引き出そうと様々な打ち手が集まる実家でバイトを続け、終わった後も京太郎と共に特訓を続ける。


京太郎「ふぅ…」

軽食として用意したサンドイッチがなくなり、そろそろ日付が変わりそうになった頃。
京太郎が漏らした吐息にまこは申し訳なさを感じる。
京太郎がバイトでまだ疲れている事くらい彼女にだって分かっていたのだ。
それなのに少しずつ成長する京太郎の姿が嬉しくて、そして少しずつ不得手な分野がなくなっていく感覚が嬉しくてついつい続けすぎてしまったのだから。

まこ「…すまんな」
京太郎「何謝ってるんですか」

それについ謝罪の声を漏らすまこに京太郎が困惑しながらそう返した。
実際、彼からすればまこは忙しい時間の合間を縫って自分の指導をしてくれている先輩なのである。
その上、自分が上手くなれるようにバイトまで斡旋してくれたのだから、感謝以外に抱くものがない。
そんな彼女にいきなり謝られたのだから、彼としては驚愕を通り越して困惑を覚えてしまう。

まこ「いや、バイトでもこっちでもこき使っている訳だしなぁ…」
京太郎「俺にとっても嬉しい事なんですから謝らなくて良いんですよ」

勿論、京太郎とて、自分との対局がまこの訓練にもなる事を知っている。
しかし、だからと言って、それは決して彼女の優しさを否定するような事にはならない。
寧ろ、そうやって自分にも返せるものがなければ、申し訳なさ過ぎて萎縮してしまう。
そう思う彼にとって感謝する先輩の役に立てているという事は嬉しい事だったのだ。


京太郎「それより俺の方こそダラダラ居続けてすみません。そろそろ帰りますね」
まこ「あ…」

そう言って雀卓の片付けを始める京太郎にまこは何を言えば良いのか分からなかった。
代わりに片付けに慣れたその手はスルスルと動き、あっという間に箱へと牌を片付ける。
それを確認した京太郎が雀卓を同じ場所にしまい直した頃には、まこはもう立ち上がり、その手に盆を抱えていた。

京太郎「んじゃ…降りましょうか」
まこ「そうじゃな…」

京太郎の言葉に頷いてかまこはそっと部屋を出て、階段を降りていく。
その間、まこは京太郎に何と言えば良いのか迷っていたままだった。
謝るのも感謝するのもズレているような気がしたまま二人が玄関へと辿り着く。
そのままスリッパを脱いで靴を履き替える京太郎にまこはふと手渡さなければいけないものがあるのを思い出した。

まこ「あっ!ち、ちぃと待っておれ!!」
京太郎「え?」

そう言ってリビングへと飛び込んでいくまこの背中を京太郎は呆然としつつ見送る。
その胸中にはいきなり大声をあげた先輩を心配するもので溢れていた。
けれど、待っていろと言われて追いかける訳にはいかず、京太郎は一分ほどそこで立ち尽くす。
そんな彼の元にまこが戻ってきた時には、その手に小さな茶封筒が握られていた。


まこ「ほれ、今月の給料じゃ」
京太郎「え…い、いや、でも…」

そう言って手渡されるその封筒に京太郎は躊躇いを見せる。
勿論、バイト代は欲しいものの、彼が働き出したのはつい一ヶ月前なのだ。
今日が給料日である事は理解していたものの、自分とは無縁であると思っていたのである。

まこ「構わん構わん。正当な報酬なんじゃから遠慮無く受け取れ」
京太郎「あー…分かりました」

そんな彼に押し付けるようにしてまこはその封筒を手渡した。
それに諦めながら受け取った瞬間、ズシリと重い感覚が指へとのしかかる。
思っていたよりも遥かに強いそれは一瞬、手から滑り落ちてしまいそうになった。

京太郎「って結構、重いんですけど…」
まこ「まぁ、ほぼ毎日、働いてる訳じゃしの」

勿論、毎日と言っても、学生であるし、雑用の仕事もこなしているのだ。
一日に換算するとその時間は決して長いものではない。
しかし、それが一ヶ月も続けば、それなりの金額にはなる。
今の京太郎の手の中には二桁にギリギリ及ばない数の諭吉さんが詰まっていた。


京太郎「俺、こんなに貰って良いんですか…?」
まこ「つか、バイトじゃし、受け取って貰わんとうちが困る」

勿論、自分の手の中にある額がどれほどのものなのか京太郎には分からない。
しかし、彼はバイトでも麻雀でも初心者で、足手まといのままだと思い込んでいるのである。
麻雀してお金まで貰えるってだけでも凄いのに、こんなに貰えるだなんて本当に良いのだろうか。
そう思う彼にまこはクスリと笑いながら、手を振った。

まこ「まぁ、悪いと思うなら、今度、わしに何か買ってくれ」
京太郎「あー…んじゃ、今度、一緒に出かけますか」
まこ「え?」

その言葉はまこにとって冗談に過ぎないものだった。
しかし、それは本気で悪いと思っている京太郎にとって冗談に聞こえないものだったのである。
こんなに貰って悪いのだから、少しくらいは世話になった先輩に還元しなければいけない。
そう思った彼の言葉にまこが驚きの声を返すものの、全てはもう遅かった。

京太郎「あ、やべ。もうこんな時間だ。流石にこれ以上はやばいんでそろそろ帰りますね」
まこ「ちょ…まっ!?」
京太郎「あ、出かける日はまた今度、メールで送ります。それじゃ!」
まこ「え…ちょ・・え、えぇぇ!?」

そう言って染谷邸から去っていく京太郎はもうまこの声なんて殆ど聞いてはいなかった。
バイトを始めて門限を多少、緩くなったものの、それでも長期でオーバーすれば説教が待っているのだから。
その門限もそろそろ危険域に近づいている以上、あまりのんびりと話してはいられない。
そう思った彼の走りは止まらずにあっという間に夜の闇へと消えていった。


まこ「ど…どうしよう…」

結果、一人残されたまこはポツリと呟く。
まさかただの冗談でこんな風になるだなんて思っても見なかったのだ。
しかし、京太郎の顔は真剣そのもので、決してこっちをからかっていたようには思えない。
あの様子だと恐らく本気で自分を買い物に誘うつもりだろう。
そう思うと何故かこそばゆい感覚が湧き上がり、ムズムズと落ち着かなくなってしまった。

まこ「(これってデート…になるんじゃろか…)」

勿論、二人の関係はただの部活仲間であり、バイトの先輩後輩でしかない。
そのような艶っぽい感情はお互いに持ってはおらず、またそのような感情が入る余地は彼女から見てもなかった。
しかし、それでもデートと言う単語にドキドキしてしまうのは、まこもまた乙女だからだろう。
清澄の中では比較的サバサバしている方だとは言え、そういったものの対する憧れは彼女にもあるのだ。

まこ「(と、とりあえず…)」

女性誌の一つでも買って、出かける時の格好を決めよう。
そう思いながら部屋へと上がった彼女はその日、京太郎からのメールが来るのではと思って中々、寝付く事が出来ない。
結果、次の日をほぼ一睡もせずに迎えたまこは、その日、ろくに麻雀をする事が出来ず、当の本人である京太郎にも心配されたのだった。


Q.なんでエロシーン遠いところから書き始めてるん?
A.横須賀鎮守府のメンテ終わらないのが悪い


ていうか即興勘なくなり杉わろた
これだけ書くのに一体、どれくらいかかってるんだよ…
まこの口調云々以前に頭から言葉が出てこない
本編含めてもうちょっと色々頑張ります

一旦乙ですー
本編の書き溜めしなきゃいけませんし
後、Janeの復旧もしないと…あばばばば

おつー
jane復旧

1.Jane Styleでスレ欄板欄が消えたときは慌てず騒がずJaneを終了する。
2.session.datとsession.dat.bakXをテキストエディタで開く。
  (session.datはファイルサイズが極端に小さいはずで、
   session.dat.bakXはそれなりに大きいものを開くこと。)
3.session.datにsession.dat.bakXの中身をコピー。
4.Janeを再起動。

>>464
情報ありがとうー!
それもちょっと試してみたけれど直らないみたい…。
時間かかるけれどひとつずつ手作業で検索して開き直していきますorz
まぁお陰で面白そうな咲スレ幾つか見つけられたとポジティブに考えることにします…

>>453
優希は東場での火力特化じゃなかったか? ともあれ乙です。

>>467
この前からタコスには土下座しないといけない事ばっかりだな…!
本当にすみません、別に私はタコスが嫌いな訳ではないのです
ただミスをするだけなのです…

あ、それと今日も小ネタの続き投下します

今回のアプデで改造した58が置物になっただけじゃなく、完全後発組虐めになってるので那珂ちゃんのファンを止めて投下始めます
ブラ鎮対策するんだったら旗艦関連だけで良いじゃん…なんでレベリング場所の編成までイジるんだよ…お陰で3-2突破がまた遠く…(以下略


―― その日の染谷まこは最初から落ち着かなかった。

普段の彼女は比較的飄々としているタイプだ。
達観しているという訳ではないが、多少の事で動じるタイプではない。
しかし、初めてのデート ―― 異性と二人っきりで出かける ―― に幾ら彼女でも緊張を禁じ得なかったのだろう。
結局、昨夜は眠れず、その目の下に微かなクマを浮かべていた。

まこ「(これも全部、京太郎の所為じゃ)」

そう思いながらため息を吐くのは既に十数回目となっていた。
勿論、まことて京太郎に非がない事くらい分かっている。
彼はあくまでも善意で自分を誘ってくれているのだ。
だからこそ、何だかんだと言いながら今日まではっきりと断る事ができず、こうしてデートが実現してしまったのである。

まこ「(わしみとぉな女誘って何が楽しいんじゃろ…)」

それでも何処か自嘲気味にそう思うのはまこが自分に向ける評価が圧倒的に低いからだ。
彼女の周りにいるのは生徒からの信頼厚い生徒議会長やアイドル雀士並みの扱いをされているインターミドルチャンプ、そして快活なタコス娘なのだから。
そのどれと比べても地味な印象を拭えない自分にまこが自信を持てるはずがない。
それならばまだ彼と昔からの知り合いである咲を誘ったほうがいくらかマシではないか。
どうしてもそう思ってしまうのである。


まこ「(あー…いかんな。どうしてこうなるんじゃろ)」

自分の思考がどうにも悪い方向へと向きそうになっているのをまこは自覚した。
それは決して寝不足だけが原因という訳ではない。
和と優希が入部してからずっと内心にあったものだった。
それが今、自分の中で吹き出す不快感にまこはもう一度、ため息を吐いた。

まこ「(つーか…どう見ても場違いじゃろ…わし…)」

京太郎との待ち合わせ場所に指定されたのは昼下がりの広場だった。
駅前にあるその小さな広場に行き交うのは殆どがカップルである。
そんな場所で一人 ―― しかも、自分のような地味なタイプが ―― でいることに妙な疎外感を覚えてしまう。
しかし、根が真面目な彼女は待ち合わせ場所から動く事が出来ず、噴水の前で立ち尽くした。

まこ「(もうちぃと遅くでよかった…)」

待ち合わせの時間はまだ30分近く後だ。
それなのに早々に来てしまった自分にまこは自嘲混じりの吐息を漏らす。
とは言え、デートなんて今までした事がない彼女に、ぴったりの時間など分かるはずがない。
結果、眠れないのもあって、まこは一時間ほど前から一人広場に佇んでいた。


京太郎「あれ…?染谷先輩?」
まこ「あ…」

そんなまこの耳に届いた声に、彼女はそっとそちらに目を向ける。
そこに居たのは見慣れない服に身を包んだ、見慣れた顔の男だった。
普通よりも幾分、整った顔立ちを不思議そうに傾けるその男は彼女の待ち人である須賀京太郎である。
しかし、そんな彼がまこに与える印象は普段とは違うものだった。

まこ「(…なんか新鮮じゃなぁ…)」

もう夏に片足を突っ込んでいる時期である事もあって、彼の私服はジーパンとシャツという大分、ラフなものだ。
まったく気取ったところを感じさせないそれは京太郎らしいと思えるものである。
しかし、それだけではないのは、彼女の知る京太郎が制服しか身につけていないからだろう。
普段は制服という事で抑えられている独特の軽さがにじみ出るようなその格好にまこは妙な新鮮さを感じていた。

まこ「(それに対してわしは…)」

普段着そのままで出てきたような京太郎。
そんな彼とは違い、まこの格好はかなり気合の入ったものだった。
お気に入りのワンピースに袖を通したその格好は普段よりも数割増しで華やかなものである。
その上、軽く化粧までしてメガネもコンタクトに変えているのだから、かなりの重装備だ。
普段であれば決してしないそれはそれだけまこがデートという言葉に期待を寄せていた証である。


京太郎「随分と綺麗だったんで最初、気づきませんでしたよ」

京太郎がそう言うのも無理は無い事だろう。
勿論、普段のまこもまた美少女に類するのではあるが、どうにもその魅力を押さえ込んでいるのだ。
敢えて自分を控えめに見せているような彼女は、どうしても地味という印象を拭えない。
しかし、今のまこは華やかで決して見るものに地味さの欠片も感じさせないものだった。
まこ自身は知らなかったものの見慣れぬ美少女に声をかけようとした男は何人もいたのである。

まこ「そ、それは嫌味か…?」

しかし、そんな事も知らないまこはそれを素直に受け止める事が出来ない。
彼女にとって自分は地味な女で、こうしてお洒落をしても滑稽な印象を拭えなかったのだ。
それなのにこうして褒められてもひねくれた受け止め方しか出来ない。
勿論、京太郎がそういう事を進んで言うタイプではないと分かっていても、可愛げのない言葉を返してしまうのだ。

京太郎「まさか。本心ですよ。マジで可愛いです」
まこ「う…」

勿論、京太郎はそんなまこの感情など分からない。
彼にとって染谷まこという先輩は誰よりも頼りがいがあり信頼出来る先輩なのだから。
まさか本気で拗ねているとは欠片も思わず、そうストレートに可愛いと称す。
それにまこが言葉を失うのはそう言って褒められる事にまったく慣れていないからだ。
常連の冗談交じりのものとは違う本心からの賛辞に彼女の頬は赤くなり、その顔が小さくうつむく。


まこ「あ、あんまり先輩をからかうもんじゃない」
京太郎「本気なのになぁ…」

そのままぷいっと顔を背けるまこの反応が、京太郎にとっては新鮮だった。
何時だって彼は頼る側でこんなまこの姿なんて見た事がなかったのである。
とは言え、あんまりこの話題を引きずってもまこが拗ねるだけだろう。
長年、気難しい幼馴染に鍛えられた京太郎はそう判断し、ニンマリとした笑みを浮かべる。

京太郎「でも、そんな風に気合入れてるなんてもしかしてちょっと期待してくれてました?」
まこ「ばっ!馬鹿な事ゆうんじゃない!!」

勿論、それがからかっているだけだと言う事くらいまこにも分かっていた。
京太郎の表情はひと目で分かるくらいにニヤニヤとしているのだから。
しかし、それでもそうやってわかりやすい反応を返してしまうのは、それが一切なかったとは言えないからだろう。
初めて異性と二人っきりで出かけると言うシチュエーションにまこはただ緊張していただけではないのだ。

まこ「わ、わしはただお前に恥をかかさんようにと…」

その格好一つ選ぶのだって、まこは必死になって女性誌を読み込んで考えたのだ。
普段はしない化粧に手を出したのも、メガネをコンタクトに変えたのも全ては一緒に歩く京太郎に恥をかかさない為である。
もし、自分のような地味な女と歩いて、誤解されてしまったらどうしよう。
後輩想いの彼女はそんな予想を振り払う事が出来ず、自分にできる精一杯のコーディネートでやって来たのだ。


京太郎「そんなの気にしなくても良いですよ」
まこ「でも…」
京太郎「普段の染谷先輩で十分、魅力的ですし」

その言葉は決して嘘ではない。
確かに京太郎もまこに対して地味な印象を抱いているものの、彼女の顔立ちが整っている事は認めているのだ。
何より、随所に気配り出来る彼女の優しさは間違いなく魅力の一つであろう。
そんな優しさに数えきれないほど助けられている京太郎にとって、染谷まこという少女はとても魅力的な相手であったのだ。

まこ「…は?」

しかし、それをまこが信じられる訳がない。
女性としての自己評価がほぼ最低にも近い彼女にとって、それは寝耳に水もいいところなのだから。
まさか異性から魅力的だという言葉が飛び出すとは思わなかったまこはその顔を唖然とさせてしまう。

京太郎「あ、もう一度、言った方が良いですか?」
まこ「だ、誰もそんな事言っとらんわ!!」

そんなまこにクスリと笑いながらの言葉にまこは顔を真っ赤に染めた。
その紅潮を頬まで広げるその顔はとても可愛らしい。
しかし、それを言ってしまったら、まこはさらに拗ねてしまう事だろう。
故に京太郎はその言葉を胸中にしまいながら、そっと口を開いた。


京太郎「ま、片意地張らないで気軽に楽しみましょうよ。せっかくの休日なんですし」
まこ「む…ぅ…」

手慣れた京太郎の言葉にまこは小さく唸りながらも頷いた。
確かにこうして拗ねていては折角のお出かけが台無しである。
自分をからかっていた京太郎に言われたくはないが、ここは話題を逸らす為にも頷いておくべきだろう。
勿論、京太郎はからかってなどおらず本心から言っていただけなのだが、そんな事を知らないまこはそう判断したのである。

京太郎「それじゃまずは…」
まこ「とりあえずお前の教本じゃろ」

こうして二人で出かける大きな理由は京太郎用の麻雀用教本を買う事だった。
勿論、麻雀部にも幾つか置いてあるものの、未だ初心者である彼には少しハードルが高いものである。
故にもう少し易しい初心者向けのものを探そうとまこの方から提案したのだ。
結果、それは彼にも受け入れられ、こうしてデートの主目的の一つになったのである。

まこ「こういうのは時間が掛かるもんじゃし、早い方がええ」
京太郎「じゃあ、悪いんですけれど、俺の方を先にお願いします」
まこ「うん。構わん構わん」

そう言って歩き出した二人はそのまま駅ビルの中へと入っていく。
そのペースはしっかりと噛み合ったものであり、横に並んだ二人が離れる事はない。
それは勿論、部活だけではなくアルバイトでも一緒に過ごしているという事が無関係ではないのだろう。
知らず知らずのうちに相手の歩幅を感じ取った二人は意識せずにそれに合わせる事が出来るようになっていたのだ。


京太郎「しっかし、大分、熱くなって来ましたねー…」
まこ「もう夏じゃからなぁ…」
京太郎「インターハイも近いですね…」
まこ「ん…」

そう会話をしながら歩く二人はそっとエスカレーターに乗った。
そのままスルスルと上がっていく身体とは裏腹にまこは微かなプレッシャーを感じる。
それは勿論、インターハイという言葉が自分には遥か重いものだからだ。
ただ、経験が人並みより多いだけの自分が一体、どれだけ全国区の打ち手に対抗出来るのか。
それを不安に思う気持ちはどうしてもまこの中でなくならなかった。

京太郎「どうかしました?」
まこ「いや…なんでもない」

しかし、それを後輩の前で漏らす訳にはいかない。
そう思うのはまこが決して面子を大事にするタイプだからという訳ではなかった。
寧ろ、自己評価が他者のそれよりも著しく低い彼女にとって、面子などは殆どない。
それでもこうして不安を表に出せないのは、一番、不安なのが自分ではないと分かっているからだ。

まこ「(わしはまだ一年ある。じゃけん…久の奴は…)」

もう後がないという状況で奇跡的に手にした全国行きの切符。
それに誰よりも喜び、そして誰よりもプレッシャーを感じているのは親友である竹井久なのだ。
それを部員の誰よりも知るまこは自身の不安を京太郎に漏らす事が出来ない。
一番、辛いであろう彼女が漏らさないのだから、自分もまた我慢しなければ、と遠慮してしまうのだ。


京太郎「(さて…どうするべきかなぁ…)」

そこで京太郎が逡巡を覚えるのはまこの不安を京太郎も感じ取っているからだ。
自分と特訓している時にも時折顔を出すその感情をそのままにはしておけない。
京太郎がまこの事をこうしてデートに誘ったのもそういった感情があったからだ。
しかし、それを垣間見せた今、突っ込むべきなのか、彼には分からない。
未だ自分がまこから信頼を勝ち取れては居ないのは分かっている以上、ここで突っ込んでも藪蛇になってしまうかもしれないとそう尻込みしてしまうのだ。

京太郎「…きっと何とかなりますよ。だって、うちはあの龍門渕すら破ったんですから」

結果、京太郎に選べるのはそんな何の保証もない言葉だった。
勿論、そんな事を言われてもまこの不安を晴らせる訳じゃない事くらい彼にだって分かっている。
そもそも京太郎はついこの間まで麻雀の事を殆ど知らなかった初心者なのだから。
そんな彼がハイエンドの集まりであるインターハイのことに言及したところで、何の気晴らしにもならない。

まこ「ふふ…そうじゃな」

しかし、そんな京太郎の心遣いがまこには嬉しい。
その言葉が何の根拠もない慰めに過ぎないと理解していても、後輩の優しさはまこにしっかりと届いていたのだ。
それに微かに笑みを漏らしながら、まこは少しだけ胸の中が楽になったのを感じる。
こんなにも自分たちの事を信頼してくれる後輩がいるならきっと大丈夫。
なんとなくそう思う事が出来たまこはそっと目的の階へと踏み出した。


まこ「えっと…本屋は…」
京太郎「あ、こっちですよ先輩」

そう言いながら京太郎が歩いていく横にまこは再び並んだ。
そんな彼女を先導する京太郎はこっちの歩幅と曲がるタイミングを完全に把握している。
まるで小さな子どもに対するようなそれはこそばゆいものの、悪い気分ではない。
そう思うのはそれが京太郎なりの気遣いであるとまこが分かっているからだろう。

まこ「慣れとるんじゃなぁ」
京太郎「まぁ、咲のお守りで良く来ますしね」

まこの言葉を駅ビルの案内の事だと勘違いした京太郎はそう返す。
勿論、それも含めての事なのだが、ほんのすこしだけピントがズレているのだ。
とは言え、それを一々、訂正するのは無粋な気がする。
何よりもう既に二人の前に大きな書店が見え始めているのだから、あまり無駄な話をしている暇はなかった。

まこ「えーっと…麻雀の教本は…っと」

そうして入り込んだ本屋の中で二人は数分ほど内部を回る。
そうやって訪れた麻雀のコーナーには多種多様な本が並んでいた。
中にはプロが書いた事を売りにしている本もあるが、それを読むには京太郎はまだまだ実力不足である。
そう思いながらまこはそっと教本を手に取り、ペラペラとめくっていった。


まこ「(うーん…これくらいのレベルなら…いや、ちょっと難し過ぎるか…)」

今日、選びに来たのは自分たちが自分の事で忙しい分、京太郎が頼る事になる教本なのだ。
自然、構ってやれない不甲斐ない先輩としてその中身を吟味する目も厳しくなる。
京太郎の成長に合わせて中身をレベルアップさせていくようなものがあれば良いのに。
そう思いながら本を流し読みする彼女の目は真剣そのものだった。

京太郎「んー…」

そんな彼女に対して京太郎はあまり深く考えてはいなかった。
何せ、彼の手元には数人の諭吉がスクラムを組んで立っているのだから。
気になった本を数冊纏めて買ってもまだまだお釣りは出るだろう。
そんな彼が選んだのはまこがレベルが高いと言って真っ先に切り捨てたプロ監修のものだった。

京太郎「(…ダメだ。さっぱり分からん)」

そこに書いてあるのは基本、京太郎が教わったものと変わりがないものだった。
しかし、鳴いた牌が光るだの天和を連発するだのと訳が分からない単語が並んでいるのである。
勿論、その言葉の意味は分かるものの、一体、この小鍛治健夜という人は何を言っているのか。
そう諦めながら肩を落とした瞬間、彼の視線はまこの横顔に向けられた。


京太郎「(やっぱ可愛いよなぁ…先輩)」

真剣な表情は普段よりも引き締まり、凛々しいと言っても良いものになっている。
しかし、それでも可愛いという印象からは外れないのは彼女の顔立ちが人に親しみを与える柔和なものだからだろう。
美しいという言葉は似合う和とはまた違ったそれは京太郎にとって魅力的に映るものだった。

京太郎「(その上、優しいし、会話だって面白いし、料理だって出来るし…良い人だと思うんだけどなぁ…)」

ちゃんとその魅力に気づく人が居れば、引っ張りだこでもおかしくはない逸材。
しかし、実際の彼女の自己評価は悲しくなるくらい低いものだった。
もう少し自信を持てば、きっと自分と一緒に出かける暇がないくらい忙しい人になるだろうに。
そう思いながらも、京太郎自身、彼女に性的な関心を向ける事はなかった。

京太郎「(なんつーか…俺にとっては先輩…なんだよなぁ)」

彼女の魅力を知っているとは言え、先輩を慕う後輩の域を出ない自分の感情。
それは勿論、まこが何か悪い訳ではない。
ただ、そういったものを意識するよりも先に、京太郎にとってまこは『頼れる先輩』としてインプットされてしまったのである。
結果、その魅力を知った今でも京太郎にとって彼女は真っ先に『先輩』という立ち位置に収まってしまうのだ。


まこ「よし」

まさかそんな事を思われているとは知らないまこは京太郎の前で小さく声をあげた。
そんな彼女が選んだのは初心者用と銘打たれた2つの教本である。
勿論、麻雀に接してきた時間で言えば清澄の誰よりも飛び抜けているまこが選んだのだから、それはただの初心者用ではない。
中盤からはかなり実践的なテクニックにまで踏み込むそれは中級者向けと言っても過言ではなかった。

京太郎「あ、決まりました?」
まこ「ん。これなら大丈夫じゃ」

まさか自分にとってまだまだレベルが高いものを選ばれたと思っては居ない彼は素直にそれを受け取った。
そのままレジに進もうとする彼にまこはそっと首を傾げる。
自分が本を探している間は結構、時間があったはずなのに一冊も気になるものがなかったのか。
まさかその時間の殆どを見つめられていたとは欠片も思わないまこはそっと口を開いた。

まこ「そっちはええんか?」
京太郎「えぇ。先輩が選んでくれたのならきっとそれが一番でしょうし」

聞く人によれば思考放棄にも受け取られかねないそれは京太郎の本心だ。
自分よりも遥かに上手く、そして強い先輩が選んでくれた本が間違っている訳がない。
きっと自分がフィーリングで選ぶよりも遥かに良い本だろう。
そう信頼している彼にとって、まこが選んでくれた二冊だけで十分だったのだ。


まこ「そ、そんな風にゆうても…京太郎に合うかは分からんぞ?」
京太郎「はは。その時は俺の努力が足りなかったって事ですよ」

それに擽ったいものを感じたまこの言葉を京太郎は軽く笑い飛ばす。
まこが言うのであればそのハードルを自分が乗り越えられないはずがない。
京太郎にとってまこへの信頼というのはそれほどまでに厚いものだった。

店員「二点で5900円になります」
京太郎「(高っ!!)」

しかし、その信頼の値段は決して安いものではない。
中級者にも向けられたその本の厚みはかなりのもので、また値段も相応に高かったのだ。
そんなものを2つもレジに通せば、軽く6000円を超えてもおかしくはない。
しかし、中身に対する信頼だけで値段をまったくチェックしていなかった彼にとってそれは驚きを与えるものだった。

京太郎「(ま…数年は確実に使えるものだと思ったら安い買い物かな)」

勿論、京太郎とて一生麻雀をやっているかは分からない。
しかし、高校三年間くらいは麻雀を続ける覚悟を固めているのだ。
それが咲を強引に麻雀部へと連れてきた自分なりの責任のとり方だろう。
そう思った彼はそっと財布から諭吉を取り出し、支払いを済ませる。


まこ「あ、領収書つかぁさい」
店員「はい。分かりました」
京太郎「…え?」

そんな京太郎の脇から顔を出したまこの言葉に、彼は驚きの声をあげる。
しかし、そうしている間にも店員の女性はさらさらと手慣れた様子で領収書へと書き込んでいく。
それを見ても尚、まこの意図を察する事が出来ない彼の前で店員とまこのやりとりが進んでいった。

店員「お名前はどうなさいますか?」
まこ「清澄高校麻雀部でお願いします」
京太郎「あっ」

そこでようやくまこの意図に気づいた京太郎が小さく声をあげた。
しかし、その頃にはもう遅く、領収書には大きく彼らの部活が書かれている。
それを受け取るまこに京太郎が何を言えば良いのか分からない。
そんな彼にクスリと笑いながら、まこはその領収書を京太郎へと手渡した。

まこ「これくらい部費で何とかするもんじゃ」
京太郎「いや…でも…」

勿論、これが他の皆も使えるものであれば、京太郎はここまでの躊躇いを覚えなかっただろう。
しかし、その本を今、必要としているのは部内唯一の初心者である京太郎なのだ。
そんな本の為に数少ない部費を使ってしまっていいのだろうか。
そう逡巡を覚える京太郎の背中をまこはそっと叩いた。


まこ「冷静に考えてみぃ。来年はまた一年生が入ってくるんじゃぞ」

「その中にはきっと初心者もおるはずじゃ」と言葉を繋げるまこに京太郎はどう言えば良いのか分からない。
確かにインターハイ出場を決めた清澄は来年の新入生が見込めるだろう。
しかし、インターハイ出場を見て入ってくるのは殆どが経験者なのだ。
そんな彼ら ―― 或いは彼女たちが自分の買った本を必要とするかは微妙なところだろう。

まこ「それにたまにゃあ久の奴にも仕返ししてやらにゃあな」
京太郎「はは。そうですね」

冗談めかしたまこの言葉に京太郎はつい頷いてしまう。
京太郎は普段、麻雀部部長である竹井久に細かい買い出しや雑用として使われているのだ。
勿論、それに関して、彼が不満を覚えている訳ではない。
寧ろ、練習相手にもなれない自分が役に立てて嬉しいくらいだ。
しかし、そうやって働いているのだから、少しくらいは仕返ししても良いのではないか。
そんなまこの言葉についつい頷きながら、京太郎は小さく笑った。

まこ「(まぁ、それに既に話は通してあるし…)」

京太郎から麻雀の教本が欲しいと言われた際、まこは真っ先に久へと連絡をした。
それくらい部活の経費として落としてやるのが何も構ってやれていない先輩としての責任だと彼女は思ったのである。
それに久も同意し、既に二人の間でその本を経費で落とす密約が交わされていた。
それを京太郎に言わなかったのは最初に彼に言ってしまえば絶対に遠慮すると分かっていたからである。


まこ「(まったく遠慮しいもほどほどにせんと…可愛げがなくなるぞ)」

そう思いながらも、まこにとって京太郎は可愛い後輩だった。
その見た目や口調こそ軽そうなものの、彼が真面目で麻雀に対しても真摯なのは知っているのだから。
自分が誘ったアルバイトでも一生懸命、戦力になろうと頑張っている彼が、まこにとっては可愛くて仕方がない。
他の一年生たちが手のかからなかったり、ちょっぴり生意気だったり、自分よりも強かったりで余計にそう思える。

まこ「(まぁ、恋愛対象には絶対にならんじゃろうが)」

可愛いとは言ってもそれはあくまでも後輩に対するものだ。
勿論、恋愛対象としては悪い相手ではないと分かっているものの、そう見る事は出来ない。
それは既にまこにとって京太郎の位置が後輩にカテゴライズされてしまったからだ。
まるで手のかかる弟のような相手に恋愛感情を抱くほど自分は夢見がちなタイプではない。
京太郎が自分に対して似たような事を思っているとはつゆ知らないまこはそう思いながら肩を落とした。

京太郎「じゃ、次は染谷先輩の買い物っすね」
まこ「う…」

そんな彼女の耳に届いた京太郎の声にまこは小さくうめき声をあげる。
正直、まことしてはこのまま家に帰るルートが一番、気が楽ではあったのだ。
麻雀の道具であればまだこっちも先輩風を吹かす事が出来るが、京太郎のそれは善意で言ってくれているものなのだから。
異性からのプレゼントなんて殆ど貰ったことがないまこにとってそれはむず痒さを覚えるものだったのである。

キリもいいところなので今日はここで終わりー
明日も出来れば頑張りまする

乙ー
量的に本編の一人分に相当する感じ?

>>494
流石にそこまで書くつもりはないけど…今のペースだとちょっと自信がない
後、京ちゃんが阿知賀編でプレイキャラになったって話が嬉しくて小ネタも進めたいのですが、ちょと今日は無理そうですごめんなさい…

動画でチラっと見た咲ぽ2の京ちゃんがイケメンすぎて生きるのが辛い
あ、多分、22時ちょっとくらいからやり始めます

ひぎぃ!また酉外れてるぅうう!
酉固定の設定何処だったっけ…


まこ「…本当に買うのか?わしはそういうの…」
京太郎「まぁ、良いじゃないですか」
まこ「む…ぅぅ」

それを何とか伝えようとしたものの、京太郎が聞き入れる様子はまったくなかった。
元々、京太郎にとってこの買物は自分の教本探しではなかったのである。
まこの言葉に乗っかって、じゃあ、お礼の一つでもしようと誘ったのが最初の目的だ。
そんな彼の教本探しを真剣に手伝ってくれたのだから、やっぱりどうしてもお礼はしたい。
そう気持ちを固める京太郎は、譲るつもりがまったくなかった。

京太郎「それに日頃、迷惑を掛けてる訳ですしね」
まこ「…わしは迷惑だなんて思っとりゃせんぞ」

まこはそう言うものの、京太郎はまこに対して負い目を拭い去る事が出来なかった。
バイトでも部活でも特訓でも自分はまこにおんぶ抱っこで殆ど手伝いが出来ていない。
実際はまこ自身、京太郎に手伝ってもらえてかなり楽になっているのではあるが、それ以前を知らない彼がまこの心に気づく事はない。
彼女の言葉もまた気遣いの結果なのだとそう判断しながら、そっと口を開く。

京太郎「まぁ、後輩がしたいって言ってる訳ですし…たまには甘えてくださいよ先輩」
まこ「…はぁ」

冗談めかしながらも譲る気配を見せない京太郎にまこはそっとため息を吐いた。
外見そのものは軽そうに見えるものの、彼が意外と頑固な性格であるのをまこは知っているのである。
こうと決めたら曲げずに一直線へと突き進むその生真面目な性格は今も発揮されているらしい。
それに一つ肩を落としながら、まこは諦めたように手を振った。


まこ「分かった分かった。…その代わり、高いもんはなしじゃ」
京太郎「えー…」
まこ「えーじゃない…まったく…」

不満そうな京太郎の言葉に、まこは呆れたようにそう返す。
勿論、京太郎のそれが冗談である事くらいまこにだって分かっていた。
しかし、だからと言って、不満そうなその態度はあまりにも気に入らない。
その外見の軽さもあって、まるで女をたぶらかすのに失敗したチャラ男のように見えるのだ。

まこ「そういう風に女をたぶらかしたいんじゃったら咲にやったれ」
京太郎「あー…それも良いですね」

ジト目を向けるまこの気持ちに気づかない京太郎はそっと首を傾げながらそう返す。
京太郎の幼馴染である彼女は、日頃から誰かの世話がないと生きていけないタイプである。
幼い頃から彼女の世話係を任命されていた彼にとって、彼女は改めて感謝するような相手ではなかった。
しかし、京太郎の誘いに乗るような形で、咲は嫌いだと言っていた麻雀部に入ったのである。
その事に関して、自分はまだお礼らしいお礼をしていない事を思い出した京太郎は後の予定にそれを差し込んだ。

まこ「ほんっと…お前はお人好しじゃな…」
京太郎「そうですか?」

そんな京太郎に向ける視線をさらに呆れさせるのは京太郎のそれが気遣いというレベルを遥かに超えているからだ。
勿論、初めてのバイト代という事もあって、金銭感覚が幾らか麻痺しているのもあるのだろう。
しかし、だからと言って、そうポンポン人にお礼をしていたら、自分の手元にお金が残らない。
それすらも理解できていない後輩の様子にそっとため息を漏らしながら、まこは口を開いた。


まこ「お前も若い訳だし、何か欲しいもんの一つでもあるじゃろうに」
京太郎「まぁ、あると言えばありますけれど…」

京太郎とて年頃の男の子だ。
物欲は人並み程度にはあるし、欲しいものは幾つも脳裏に浮かんでくる。
しかし、それらは決して危急という訳でもなく、また絶対に必要という訳でもない。
何より、今の彼にとって一番楽しいのは麻雀であり、あまり物欲そのものを満たす必要がなかったのだ。

京太郎「でも、そういうのは今時、ネットで拾えますし」
まこ「ばっ!!」

とは言え、それを口にしたところでまこに変な気遣いをさせるだけだ。
そう思った京太郎は努めて下衆な笑みを浮かべながら、そう漏らした。
それにまこが驚いた声をあげるのは、青少年特有のオカズが真っ先に脳裏に浮かんだからである。
飄々としているように見えて根が乙女なまこは一瞬で顔を真赤にし、きっと京太郎を睨んだ。

まこ「な、何を言っとるんじゃ!こ、こんな場所で…」
京太郎「んー俺はネットショッピング的な意味で言ったんですけど、先輩は何を想像したんですかねー?」
まこ「ぐっ…」

それが後輩の罠だと気づいた時にはもう遅い。
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべるその表情にまこは悔しさ混じりに歯噛みするしかなかった。
そんなまこの姿が新鮮ではあるが、あんまり虐めすぎると後が怖い。
そう思った京太郎はその表情を引き締まらせながら、口を開いた。


京太郎「まぁ、そんな訳なんであんまり遠慮とかなしな方向で」
まこ「…先輩として一言忠告しておいてやるが…気遣いの仕方を間違えてるぞ」

先輩に対して遠慮無く弄ってくる京太郎の姿にまこは肩を落としながらそう返す。
確かに今ので遠慮する気が大分、失せたのは確かだが、何もからかうようなやり方ではなくても良いだろう。
ともすれば失礼にもなりかねないそれは決して肯定的にはなれない。
勿論、それはその程度で自分たちの信頼が崩れないという認識があるからこそだと思えども、やっぱりまことしては悔しい。
それが善意である以上、怒ってやる事が出来ないのもまた、彼女の悔しさに拍車を掛けていた。

まこ「まぁ、遠慮しないで良いというのであればわしの新しいパソコンでも勝って貰おうか」
京太郎「さ、流石にそれは…」
まこ「じゃあ、携帯とかどうじゃ?わしもそろそろ流行に乗って最新機種のスマートフォンに変えたいんじゃが…」
京太郎「そ、それもちょっと辛いかなって」

代わりに意気揚々と高いものを強請るまこに京太郎は冷や汗を浮かべた。
勿論、まこの言葉が冗談であると分かっているものの、それらは諭吉が数人単位で吹っ飛んでいくものなのである。
ともすれば、彼の予算を遥かにオーバーしかねないそれに決して頷く事が出来ない。
とは言え、遠慮しないで良いと言った反面、断るのはあまりにも格好悪く、その背筋に嫌な汗が流れていくのだ。

まこ「なんじゃ。案外、解消のない奴じゃな」
京太郎「ぬぐぐ…」

そんな京太郎に笑いながら、まこはそっと歩き出す。
その後ろから悔しそうに歯噛みするような声が聞こえてくるのに、彼女は少しだけ溜飲を下げた。
まぁ、これくらい仕返ししてやれば、当分は先輩の威厳も十分保たれるだろう。
そう思った彼女はエスカレーターにそっと乗り、ゆっくりと降りていく。


まこ「ま…甲斐性のない後輩に免じて適当な小物で勘弁してやる」
京太郎「むむむ…い、言い返せない…!」
まこ「何がむむむじゃ。まったく…」

そう言葉を交わしながら、二人は二階へと降り立った。
レディースの様々な服が並ぶそのエリアの一角に二人は足を踏み入れる。
そのまま適当に歩く彼女の視界にファンシーなキャラクターショップが飛び込んできた。

まこ「とりあえずここから見ていくか」
京太郎「うっす」

そう言いながら店へと入る二人に店員からの声が掛かる。
それを聞き流しながら商品を軽く見て回るまこの胸はあまり高鳴る事はなかった。
そもそも、まこはこういった小物類をあまり好まないタイプの人間である。
部屋の中もクローゼットの中身を除けば、常に整理整頓されている方なのだから。
余計なものを置く事のない彼女の部屋は、ぬいぐるみが並ぶ和のそれよりも遥かに殺風景と言えるだろう。

まこ「(とは言え…何か欲しいものがある訳じゃないしなぁ…)」

京太郎にはああ言ったものの、まこが選べる範囲としては1000~2000円が限度だった。
それ以上となると流石に後輩に払ってもらうのは心苦しくなってしまう。
しかし、その値段の領域でまこが欲しいモノと言うのは中々、思いつかない。
そんなおもしろみのない自分に一つため息を漏らした瞬間、まこの耳に京太郎の声が届いた。


京太郎「うぉ…これ良いなー。可愛い」
まこ「…何をやっとるんじゃ」

楽しそうなその声に振り向いたまこが呆れた声を漏らすのは京太郎がガラスのマグカップを嬉しそうに持っていたからだ。
某ご当地キャラを象ったそれには一切の機能性がない。
寧ろ、飲みにくいと言っても過言ではないそれを京太郎は大事そうに抱えてはしゃいだ声をあげている。
ある意味では自分以上に楽しんでいる彼の姿に微かな羨望を覚えるまこの前で、京太郎は嬉しそうに口を開く。

京太郎「いや、ほら、ひこに○ん型ですよ!ひこにゃん!!」
まこ「それは分かっとるが…」

ニコニコと誇らしそうにも見える表情で彦根城のキャラクターグッズを魅せつける京太郎。
それに言葉を濁らせるのはまこ自身、それをどう京太郎に伝えていいか分からなかったからだ。
キャラ物で囲まれているのにはしゃぐのがみっともないと言えば、彼を傷つけるだろう。
また、せっかく、嬉しそうな京太郎に水をさしてしまうのはまことしても本意ではない。
そもそも最初に声を掛けたキッカケが女の子らしい空間に喜べない自分からの嫉妬めいたものだった彼女はどう言えば良いのか分からないのだ。

京太郎「いや、だってこの無駄な再現率のお陰でまったくコップとしての役割を果たしていない当たりが可愛いじゃないですか!」
まこ「まるで意味が分からんぞ!」

そんな彼女の逡巡を京太郎が感じ取った訳ではない。
だが、テンションの上がった彼はついつい口ごもる彼女に先んじて、酷評しながらの微妙な賛辞を放ってしまう。
それについツッコミを入れるまこの内心は、ほっとしていた。
これで少なくとも迷ったりしなくても良いと彼女は安堵していたのである。


京太郎「染谷先輩は何か好きなご当地キャラとかいないんですか?」
まこ「ぅ…」

しかし、そのマグカップを棚に戻りながらの京太郎の言葉にまこは言葉を詰まらせてしまう。
勿論、彼女とてご当地キャラの幾つか位は知っている。
とは言え、誰か特定のキャラに愛着を持てるほど、情報を得ている訳じゃない。
それは彼女の実家が雀荘で、まこが経費削減と人手の為にバイトしているという事も無関係ではなかった。

まこ「わしはあんまテレビとか見んしなぁ…」
京太郎「あー…」

ポツリと呟かれるまこの言葉に京太郎は言葉を詰まらせる。
まこの実家でアルバイト初めて分かったが、彼女の一日は決して楽なものではない。
部活がある時はまだましではあるが、実家の手伝いをしている時は夕食を食べる暇がないくらいなのだから。
終わるのも夜中と言っても良い時間で、それからは宿題や明日の準備もあるだろう。
最近はそれに加えて麻雀の特訓までやっているのだからテレビを見ている暇などあろうはずがなかった。

京太郎「んじゃ…別のところ行きますか」
まこ「え…?」

それを感じ取った京太郎はあくまで軽い調子でそう言った。
それにまこが驚きの声を返すものの、彼は軽い笑みを崩さない。
勿論、その内心はまったく配慮が足りていなかった自分への自嘲の感情がふつふつと沸き上がってきている。
しかし、そんなものを表に出したら余計、まこの居心地が悪くなってしまうのは目に見えているのだ。


京太郎「知らないキャラもの買っても置き場所に困るだけでしょうしね。それより先輩に欲しいもの買いましょうよ」
まこ「あー…」

軽い調子で、けれど、その言葉には真摯な意味を込めて。
そう告げる京太郎にまこは何と言えば良いのか分からなかった。
感謝を告げるのも少しズレている気がするし、謝るのはきっと京太郎が望まないだろう。
しかし、何か言わなければと思う彼女の前で京太郎がそっとショップから出て行く。
そんな彼の後ろ姿を追いかけながら、まこは必死に何を言うべきか考え続けていた。

京太郎「(さって…どうするべきかなぁ…)」

勿論、後ろのまこが何を悩んでいるのか京太郎には分からない。
だが、自分の『先輩への恩返しをしたい』という我儘で困らせている事くらい彼にも分かっていた。
しかし、今更、『やっぱりなしで』と言い出したりしたら、余計、まこを追い詰める事になるだろう。
つまり、彼が穏便にこの場を切り抜けるには、何とかまこがそれなりに喜んでくれるようなものを探すしかないのである。

京太郎「(咲相手なら…本安定なんだけどなぁ…)」

そんな彼の脳裏に浮かぶのは付き合いの長い幼馴染の姿だった。
大人しく、地味で、本を読むのが好きという彼女は、とりあえず本を送っておけば間違いはない。
よっぽどおかしなものでなけれな、本の虫である咲は喜んでそれを読み耽るだろう。
しかし、そうやって気心のしれた咲とは違い、自分はまこの趣味も何も知らない。
今更ながらにそれを思い知った京太郎は、まずはそこから切り込んでいこうと口を開いた。


京太郎「そう言えば…先輩って趣味とかないんですか?」
まこ「ぅっ…」

悩み事をしている最中に唐突に告げられた彼の声。
それに言葉を詰まらせるのは、まこのそれが決して人には言いがたいものだからだ。
幼い頃から雀荘の手伝いをし、テレビや雑誌を見る暇もなかった彼女にとって趣味と言えるものは麻雀を除けば、メイド服集めくらいなものである。
しかし、久ならばともかく、それを口に出せるほどまだまこは京太郎に対して心を許している訳ではなかった。

まこ「…ま、麻雀くらいかなぁ…」
京太郎「そうですかぁ…」

その返事が少しだけ遅れていた事に京太郎は勿論、気づいていた。
きっと麻雀以外にも何か言いづらい趣味が先輩にある事もまた。
しかし、それを言って貰えないのであれば、下手に突っ込むべきじゃない。
まだプライベートに踏み込めるまで親しく慣れていない自分が悪いのだと、そう胸の痛みをごまかしながら、京太郎は思考を切り替える。

京太郎「それじゃ何か麻雀関係で欲しいものあります?」
まこ「今のところは特に…じゃなぁ…」

そもそも麻雀はあまり金がかからない趣味だ。
賭け事に使わない分には、初期投資としてシートと牌を買うくらいだろう。
それらも昔であれば高級品であったかもしれないが、現代は廉価品が安く売っている。
他の必要なものとなれば京太郎が買ったような教本くらいであるが、まこは既にそんなものを必要とするレベルを遥かに超えていた。


京太郎「まぁ…ですよねー…」

勿論、それくらい京太郎にだって分かっている。
そもそもまこの実家は雀荘で必要なものは殆どそこから手に入るのだから。
わざわざ自分が贈らなくても余るほどあるだろうし、ましてや、まこが思いつかないはずがない。

京太郎「っと…」

そんな彼の目に入ってきたのは大きな垂れ幕だった。
数階上から下げられ、吹き抜けに大きく広がるそこには『全米が絶賛!』という文字が踊っている。
最早、手垢がついたという表現では物足りないそれに京太郎の視線が惹きつけられた。
それはその垂れ幕に麻雀越しに向き合う男女が描いてあったからである。

京太郎「じゃあ、映画とかどうですか?」
まこ「映画…?」
京太郎「ほら、あそこにある奴ですよ」

そう言って京太郎が指差したそれにまこもまた興味を惹かれた。
実家が雀荘ということもあって忙しい日々を送る彼女はそれが一体、どういう映画なのかまったく知らない。
しかし、そこには麻雀が関係している事を示唆するようなキーワードが幾つも踊っているのだ。
デザイナーの意図した通り、興味をソソられる自分を単純だと思いながらも、彼女はその映画が気になりだしている。


まこ「(それにまぁ…あまり高い買い物にはならんし…)」

休日の殆どを実家の手伝いで潰すまこは殆ど映画館で映画を見た事がない。
しかし、それでもその値段がさっき思い浮かべた限度額を超えないものである事くらい知っているのだ。
それに何よりまこはインターハイに向けて、一局でも多くの闘牌を観察しなければいけない。
そこまで思い浮かべた頃には反対する理由はなく、まこの首は自然と首肯を示していた。

まこ「うん。ええんじゃないか」
京太郎「じゃ、行きましょうか。上映時間だけでもチェックしたいですし」

そう言いながら歩き出した二人は再びエスカレーターへと乗った。
そのままスイスイと上がっていく感覚に二人は会話を続ける。
これからチケットを取るであろう映画の予想をお互いに口にしながらのそれはとてもほほえましいものだった。
いっそ本当のデートにも見えるであろうその仲の良さを二人は意識しないまま、共に最上階の映画館へと足を踏み入れる。

京太郎「お…これは…」
まこ「はは。中々に幸先がええみたいじゃな」

そのままチケット発券機へと足を進めた京太郎とまこの目に、一つの時刻が飛び込んでくる。
二人が話題にしていたその映画の開始時刻を示すそれは丁度、十分後を示していた。
しかも、その席はまだ空いているようで簡単に二人分を発見する事が出来た。
思いの外、順調なそれに二人は笑みを浮かべながら、ゲートへと近づいていく。


京太郎「あ、先輩。ポップコーンとかどうします?」
まこ「あー…」

その途中、足を止めた後輩の言葉に、まこは逡巡を覚える。
こうして映画館にやってくる事なんて数年ぶりの彼女にとって、それは正直、心惹かれる提案だった。
映画館で食べるポップコーンの味なんてまこはとうに忘れてしまったのだから。
時間はもうあまりないとは言え、それを買うくらいの時間はあるだろう。
そう思った彼女は京太郎に首肯を返しながら、そっと売店の方へと近づいていった。

まこ「(なん…じゃと…)」

しかし、彼女はそのカウンターに立った瞬間、カルチャーショックを感じた。
それはそこに並んでいたメニューがポップコーンだけではなかったからだろう。
片手で食べられる唐翌揚げやハンバーガーなどのメニューが並び、彼女の常識を覆したのだ。
勿論、ポップコーンもあるものの、それは塩だけではなく、キャラメルやバニラなど彼女の知らないものが並んでいる。
一気に氾濫する情報に彼女はついていく事が出来ず、ついついその場で固まってしまう。

京太郎「…俺が塩にするんで染谷先輩はキャラメルでどうですか?」
まこ「あ…うん。じゃあ、それで…」
京太郎「後、昼飯ついでにハンバーガーも買っちゃいましょう。これ、オススメなんですが、どうですか?」
まこ「う…うん…」

そんなまこに助け舟を出す京太郎に彼女は何度も頷いた。
それに合わせてサクサクと進んでいく状況に、彼女はまたもついていく事が出来ない。
結果、自分の分だけでも出そうと思って取り出していた財布の出番はなく、彼女の分まで京太郎に支払われてしまう。
それに彼女が気づいたのは二人でゲートを通り、指定された座席へと足を踏み入れた瞬間だった。

まこ「(…わしは何をやっとるんじゃ…)」

そこで大きく落ち込むのは完全に自分がされっぱなしの側であったからだ。
自分の知っていた映画館の頃とはまったく違っていたとは言え、あまりにも無様が過ぎる失態。
それに彼女は思わず顔を両手で覆い隠したくなってしまう。
しかし、そうやって落ち込んでいては、また京太郎が変に気遣いをしかねない。
そう思った彼女は自嘲気味に肩を落としながら、後輩に奢ってもらったポップコーンに手をつけ始める。

京太郎「(先輩も苦手なものってのはあるもんなんだなぁ…)」

その落ち込んだ姿を横目に見ながら、京太郎は気付かれないようにクスリと笑った。
彼の知る染谷まこという少女は何事も人並み以上にこなしてみせる人だったのである。
少なくとも、アルバイトではハキハキと指示を飛ばし、こちらのフォローをしてくれる。
麻雀だって打ちながら解説をしてくれているその姿は頼れる先輩という言葉がよく似合う。
そんなまこの戸惑った姿を可愛らしいと思いながら、京太郎は本編の始まったスクリーンに目を向けた。

―― その内容そのものはあまり飛び抜けたものではなかった。

あるところにプロを目指す青年が居て、それを支える少女がいた。
しかし、ある時、青年はその少女の才能に気づいてしまう。
最初はそれを祝福し、後押ししていたものの、自分とは違う栄光の道を歩いていく少女に気後れを覚えていた。
結果、二人は少しずつ疎遠になり、少女にも青年にも新しい出会いが訪れる。
しかし、二人はどうしてもお互いの事を忘れられず、紆余曲折や友人の助けもあって、再会。
最後に一つ勝負をしてエンディング…というのがおおまかな流れであった。


京太郎「(まぁ…奇をてらった訳じゃない王道展開は嫌いじゃないけれど…)」
まこ「(…なんでここで麻雀が関係してくるんじゃ…?)」

二人の予想とは違い、王道的ラブストーリーをひた走る展開。
だが、それを何処か明後日の方向へと飛ばしているのは青年が目指していたのがプロ雀士だったという事だろう。
勿論、二人とも麻雀そのものが、世界的に大人気な競技である事くらいは知っている。
しかし、このシチュエーションならばもっと他になにか最適なものがあったのではないか。
王道的ストーリーからは想像もつかないくらい奇をてらったその基本設定に二人はどうしてもそう思ってしまうのである。

京太郎「(しかも、なんであんなにラブシーンが濃厚なんだよおおおお!)」
まこ「(あ、あんな激しいキスして…き、気持ちええんじゃろうか…)」

何度も挫折しかける青年を励ます為に、自らの身体を捧げる少女。
その献身を表現する為だろうか、その濡れ場はとても激しいものだった。
それこそそのシーンだけで十数分は尺をとっている構成は正直、欠陥だと言わざるを得ない。
少なくとも、恋人でもなんでもない先輩後輩で見に来るような映画ではない事を京太郎は冒頭で悟っていた。

京太郎「(もっと深く考えるべきだった…周りがカップルだらけだという事を…!)」

最初に席へと座った時には急いでいた事もあって、気にならなかった男女比。
それが今、ようやく頭の中で繋がる感覚に、彼は思わず顔を抱えたくなった。
こんな映画カップルや夫婦以外で見に来るものじゃない。
完全に自分たちが場違いなのを感じた京太郎は今すぐその場から逃げ出したい衝動にかられていた。


「はぅ…ぅ♪」
「ちゅ…えへ…♥」
京太郎「(しかも、こんなところで発情してんじゃねぇよおおおおお!!!)」

そんな彼をさらに追い詰めるように後ろの席から妙な音が聞こえる。
何か柔らかなもの同士がちゅっちゅと吸い付くような音やはぁはぁと漏れる吐息。
時折、くぐもった声が漏れるその空間に、京太郎は胸中で大きく叫んだ。
しかし、その一片たりとも声にはならず、彼は一人悶々とする事しか出来ない。

京太郎「(先輩は…あぁ…まぁ、こうなるよな)」
まこ「う…ぅぅ…」

そんな気持ちから逃げるようにそっと視線を向けた先でまこは顔を真赤に染めていた。
そのさっぱりとした態度からはあまり想像つかないが、まこが乙女である事を京太郎は知っているのである。
そんな彼女が時折、挟まる濃厚な濡れ場や、周囲のいちゃつきに対して平静でいられるはずがない。
コンタクトをつけて露出した目は緊張で強張り、どうして良いか分からなくなっていた。

京太郎「(それを可愛い…って思うのはあまりにも失礼なんだろうなぁ…)」

しかし、普段の自分がまこに対して頼りっきりであると思うからだろうか。
今にも目を回して倒れてしまいそうな彼女に妙に庇護欲を擽られてしまう。
普段は決して思わないそれに引きずられているのか、今の京太郎はまこの事が可愛くて仕方がない。
しかし、ここでまこに対して何かしらのアクションを起こしてしまうと彼女の事をさらに追い詰める結果に繋がりかねないのだ。
結果、そんなまこを時折、見ながらも、京太郎は最後まで傍観する事しか出来ない。


「シェバ…」
「キョウ…」

最後には世界のトッププロに上り詰めた少女を、青年が打ち破り、二人は抱き合う。
そのまま濃厚なキスを始める二人を背景にスタッフロ―ルが流れ始めた。
それを確認した瞬間、京太郎の肩からどっと力が抜け、背もたれに倒れこむ。
たった二時間ちょっとの映画ではあったが、その疲労感は八時間ぶっ通しでバイトし続けた時と並び立つほどに激しい。

京太郎「…染谷先輩?」
まこ「うあ…ぁ…」

それにため息を漏らしそうになるのを堪えながら、京太郎はそっと隣のまこへと呼びかける。
しかし、帰ってきたのは何とも頼りない声ばかりで、その視線は未だにスクリーンに釘付けになっていた。
良く見れば、そのポップコーンもコーラも殆ど減ってはいない。
恐らく最初の濡れ場からずっとまこは固まっていたのだろう。

京太郎「(出来ればもうちょっとそっとしておいてあげたいけれど…)」

飄々としているように見えて実はかなり初心なまこ。
そんな彼女にとって先の映画はかなり刺激が強いものだったのだろう。
出来ればそれから復帰するまでは待っていてやりたいが、次の開場時間が迫っているのだ。
このままここに居てもトラブルになるだけだと思い、京太郎はまこの意識を引き戻そうとそっとその身体に手を伸ばす。

終わりー
どうでも良いけど、この前、甥っ子たちをエヴァQに連れて行って欲しいと言われて、映画館に行ったら
すっげー新しくなっていてジェネレーションギャップを感じました
今は端末でチケット予約とか出来る上に売店も充実してて凄いと思いました(小並感)

結局、京ちゃんのしおり手に入らなかったので再開します
あ、ここのワカメはアニメから五割マシくらいで乙女です


まこ「ひゃぅ!?」
京太郎「うぉ!」

しかし、そうやって不用意に触れたのがいけなかったのだろう。
まこの口から驚いたような声が漏れ出し、その体がビクンと震えた。
そのままじっと京太郎を見つめるその目には微かな怯えが浮かんでいる。
それを今更ながらに後悔しながら、京太郎は宥めるようにゆっくりと口を開いた。

京太郎「えっと…大丈夫ですか?」
まこ「な、なな…なんの事じゃ?」

尋ねる京太郎の言葉にまこは視線を明後日へと向けた。
あくまでも後輩に弱いところは見せまいとするその姿に、京太郎はそっと胸をなでおろす。
とりあえず強がる事が出来るくらいには復帰してくれているらしい。
それに安堵を覚えながら、京太郎はそっと彼女の分のトレイを持ち上げた。

京太郎「とりあえずもう入れ替えの時間ですし、先に外に出ましょうか」
まこ「あ…」

そのまま歩いていく京太郎にまこは小さく項垂れた。
ショッキングな内容の映画だったとは言え、こうまで後輩にリードして貰うのはやっぱり恥ずかしい。
とは言え、ヘタにトレイを奪ってしまうと大惨事になる予感しかせず、まこは大人しくその後ろについていくしかなかった。


京太郎「っし」

そんなまこと共にゲートを通った京太郎は自分の分のゴミをゴミ箱へと流しこむ。
そのまま、まこの分のトレイを両手に持ち替えた京太郎が振り返れば、落ち込んだ様子のまこが目に入った。
それがあまりにも後輩に格好わるいところを見せてしまった所為なのだろう。
さっきの声は強がりめいたものではあれど、既に映画のショックからは殆ど立ち直っていたのだから。

京太郎「(つっても…考えすぎだと思うんだけれどなぁ…)」

先輩と言っても、所詮は一年多く経験を積んでいるに過ぎない。
勿論、だからと言ってまったく敬意を持っていない訳ではないが、さりとて何もかもを完璧にこなせるはずがないのだ。
結局、自分たちはまだ子どもで社会というものを本格的に知らないひよっこである。
それなのに実家の手伝いや部活を両立させているだけまこが凄いと言えるだろう。

京太郎「(まぁ…んな事俺に言われても…って感じだろうけど…)」

そう思う京太郎の脳裏にさっきの怯えたまこの表情が浮かび上がる。
男女の濡れ場に無意味なくらい力を入れていた映画の後にするにはあまりにも迂闊すぎた自分の仕草。
しかし、それを差し引いても、彼女の表情には自分に対する不信感が感じられた。
勿論、まだ会って数ヶ月なのだから、そこまで信頼されていないのは当然である。
だが、部活やバイトなどで誰よりも接している先輩が見せたその反応に少なからず傷ついているのは事実だった。


まこ「(ぅ…わ、わしは…わしはなんて事を…)」

そして、そんな自分の反応にまこは後悔を抱いていた。
完全に思考を停止させていた自分を呼び起こす為に京太郎が触れてくれたのはまこにだって分かっているのである。
しかし、あの瞬間の彼女にはそんな状況判断が出来るはずもなく、突然触れた男の手に驚愕していた。
自分とは大きさも硬さも違うそれにまこの脳裏に映画の内容がフラッシュバックし、ついつい拒絶するような反応を示してしまったのである。

まこ「(そう…男の…男の…手…)」

まこにとって京太郎はあくまでも後輩であった。
男として意識した事は殆どなく、精々が弟程度のイメージでしかない。
しかし、あの一瞬の自分は明確に目の前の彼の事を男として認識し、受け止めていた。
それに恋に盛ったケダモノのようだと自嘲を浮かばせながら、まこはそっと肩を落とす。

京太郎「あー…とりあえず…さっきの映画のグッズでも見ます?」
まこ「ぅ…」

そんな彼女を現実へと引き戻したのは、京太郎の冗談めかした言葉だった。
勿論、それにまこがうなずけるかと言えば、決してそうではない。
そもそも最初の濡れ場で思考が半ばショートしていた彼女は、シナリオの殆どを覚えていないのだ。
全体的なストーリーが比較的王道ではある事くらい分かっているものの、細かい内容までは覚えていない。
彼女の中で最も鮮烈に残っているのは汗を浮かばせた男女が絡みあい、睦み合う濡れ場であったのだ。


まこ「い…要らん…!」
京太郎「そうですか?全体としてはそこそこ面白かったと思いますけれど」

にやつきながらの京太郎の言葉は、勿論、まこをからかう為のものである。
しかし、それが完全に嘘だと言う訳ではなかった。
それほど画面に集中出来ていた訳ではないが、役者の演技力は確かで、麻雀の描写も迫力のあるものだった事は覚えている。
すれ違う二人の姿も王道ではあるが感情移入を呼び覚ます良い脚本であった。
少なくとも全米で絶賛と書かれた宣伝文句は決して誇張し過ぎなものではない。
そう思える程度には京太郎は映画の事を楽しめていた。

京太郎「(まぁ、二度とごめんだけれどな)」

熱烈なラブシーンに周囲のカップルが合わせる喘ぎ声などもう聞きたくはない。
正直、それだけで一体、どれほど気まずさを覚えたか分からないくらいなのだから。
次からはどれだけ面白そうでもちゃんと前情報を仕入れてから映画を見る事にしよう。
そう固く心に近いながら、京太郎はそっと備え付けられた黒皮の椅子へと腰を下ろした。

京太郎「じゃ…とりあえず休憩しましょうか。染谷先輩の分もまだある訳ですし」
まこ「ぬぅぅ…」

何処か手慣れたその様子にまこは自分がからかわれている事を悟った。
それに小さく唸り声をあげながらも、今の彼女には逆らう余地はない。
折角、京太郎に買ってもらった食べ物はまだ残っているのは事実だし、気疲れに心が疲労を訴えているのだから。
ましてや、彼が冗談を言ってくれたお陰で、幾らか気分も楽になっているのだから、本気で仕返しをしようと思えるはずがなかった。


まこ「はぁ…お前は将来、タラシになれるぞ」
京太郎「はは。光栄です」
まこ「褒めとらんわ…まったく」

それでも悔しさ紛れにそう言いながら、まこはそっと京太郎の隣へと座った。
そのままポップコーンを口に運べば、甘いキャラメルの味が広がる。
何処か優しいその味は、ポップコーンのふわりとした食感と良く絡んでいた。
なるほど、こういう売店で売るだけの事はあると、まこは小さな関心を覚える。

まこ「ん…」
京太郎「どうですか?」
まこ「いや…悪くはない。悪くはないんじゃが…口の中が乾くな」

しかし、それを全肯定する気にはなれないのは、それがあまりにも甘すぎるからだろう。
甘ったるいと言っても過言ではないその感覚は数回食べただけで舌が水分を求めるくらいだ。
普通のポップコーンよりも数段強いその感覚に、まこはそっとコーラを口にする。
瞬間、気の抜けた炭酸が口の中に広がるのを感じながら、まこは小さく肩を落とした。

まこ「それにうちじゃちょっとこれは扱えそうにないなぁ…」

ポップコーンの味そのものは悪くはない。
しかし、まこの家は雀荘で頻繁に客が牌を握る環境なのだ。
そんな状況ですぐに指が汚れてしまうような軽食を出す訳にはいかない。
今更ながらその難しさに肩を落としながら、まこは再びポップコーンに手を伸ばす。


京太郎「…なんていうか…先輩って真面目ですよね」
まこ「いきなり何を言い出すんじゃ」

そんなまこにクスリと笑いながらの京太郎の言葉に、彼女は不思議そうにそう返す。
勿論、まこ自身、自分が不誠実だったり軽いタイプの人間ではないと自負していた。
しかし、いきなりしみじみと言われるほどに真面目なつもりもまたないのである。
そんな彼女にとって、京太郎の事はとても脈絡がなく、不思議なものであった。

京太郎「いや、普通、映画見に来てまで実家の事考えないですよ」
まこ「あー…」

しかし、続く京太郎の言葉に、まこは小さく自分の頬を掻いた。
確かに遊びに来ているのに、実家の事を口にするのは真面目であると映ってもおかしくはない。
しかし、彼女にとってそれは極自然で当たり前の事であった。
それ以外の定規を持ち出す事が難しいくらいに、染谷まこは雀荘『Rooftop』の一人娘が染み付いているのである。

まこ「すまん。あまり人気のない雀荘の一人娘をしてるとどうしても…な」

それに謝罪の言葉を繋げるのは、まこがそれを悪癖であると受け止めているからだ。
遊びに出ている時に実家の事ばかり考えられてはあまり面白くはないだろう。
勿論、まこと深い付き合いをしている友人達はそれを肯定的に捉えてくれているが、誰しもが決してそういう訳ではない。
寧ろ、遊びに来ている時くらいそういうしがらみは忘れろと思う人の方が多数である事くらいまこにだって分かっているのだ。


京太郎「どうして謝るんですか?」
まこ「いや…だって面白くないじゃろ」

首を傾げる京太郎にそう告げながら、まこは小さく自嘲を浮かべる。
そもそも自分が面白味のあるタイプかと言えば、決してそうではないのだ。
雀荘の一人娘として働く彼女はテレビも見れず、話題の引き出しは決して多くはない。
さっきの映画の感想だって、彼女は京太郎と話し合い、共有する事も出来ないのだ。
その上、容姿までも地味だとくれば呆れられてもおかしくはない。

京太郎「いや、俺は染谷先輩といると楽しいですよ」
まこ「ふぇ…?」

そんな予想を裏切るようにして京太郎は軽くそう言った。
努めて重い意味にならないようにと心づかったその言葉に、まこは子どものように問い返した。
瞬間、ぼっと顔が赤く染まるのは自分の失態を、遅れながらに自覚したからだろう。
そんなまこにクスリと笑いながら、京太郎はゆっくりと口を開いた。

京太郎「普段はしっかりしてるのにプライベートでは意外と抜けてるところも見れましたし」
まこ「うぐっ…」

冗談めかしたその言葉にまこがそう唸るのは、そこに反論する余地がないからだ。
実際、今日の彼女は緊張の所為か或いは男女で歩くのが不慣れな所為か、普段はしない失敗ばかりを繰り返しているのである。
それを反射的に取り繕いたくなるが、そうしたところで自分の失態がなくなる訳ではない。
寧ろ、それを取り繕おうとすると余計に格好悪くなるだけだ。
まだ何処か冷静さを残す自分がそういうのに従って、まこは口をつ噤むしかなかったのである。


京太郎「何より、俺は染谷先輩とは疲れないし、のんびり出来ますから」

「共通の話題も多いですしね」と付け加える彼の言葉は決して嘘ではなかった。
勿論、気心が知れていると言う意味では、彼の幼馴染である宮永咲に及ぶものはいない。
だが、彼女はその半面、色々と手がかかる子であり、文字通りの意味で放っておけないタイプなのだ。
そんな彼女と出かける事は決して少なくはないが、迷子にならないように常に見張っていなければいけない。
そんな彼女と比べて落ち着いた雰囲気で、話を合わせて、冗談にも乗ってくれる染谷まこと言う女性は、京太郎にとって一緒にいて安堵出来る対象であったのだ。

京太郎「だから、そんな風に自分を卑下しないで下さいよ。じゃないと、そっちの方が面白く無いです」
まこ「ぅ…っぅ…」

最後にニコリとそう笑って言葉を結ぶ京太郎にまこの頬が赤く染まった。
今までそう言われた事なんてなかった彼女にとって、それは羞恥心を擽られるものだった。
彼の信頼そのものをぶつける言葉はとても擽ったく、そして恥ずかしい。
周囲のニヤついた視線も相まって、顔を隠してしまいたくなるくらいだ。

まこ「…本当にわしはお前の将来が心配になって来たぞ…」
京太郎「あれー?俺、今、結構良い事言いませんでした?」
まこ「良いすぎなんじゃ…ばーか…」

しかし、そんな事をしたら余計からかわれるだけだと悟ったまこはぷいっと顔を背ける。
その拗ねるような口調は、しかし、少しだけ素直なものだった。
彼女が嬉しく思っている事を悔しさ混じりに伝えるそれに京太郎は微笑ましさを感じる。
日頃、頼りがいのある先輩もまた一人の少女である事を感じながら、京太郎もまたポップコーンに手を伸ばした。


まこ「あ…そうじゃ。ちゃんとこれの代金は返けぇの」
京太郎「え、いや、良いですよ」

そもそも京太郎からすれば、これは日ごろのお礼であるのだ。
そうやってお金を返してもらうなんて本末転倒もいいところである。
それよりもインターハイ前に張り詰めた緊張を少しでも解して欲しい。
そう思う京太郎の前でまこはそっと首を横に振った。

まこ「ダメじゃ。出すのは映画代まで。後は割り勘じゃ」

決して譲るつもりはないその強い言葉は、奇しくも京太郎と同じ感情から放たれたものだった。
まこだってさっきからフォローさせっぱなしの後輩に対して、幾らかお礼がしたくもあるのだから。
しかし、この強情な後輩が、こっちが奢ると言っても、決して譲らない事くらいは目に見えていた。
それでも何とか彼の金銭的負担を軽くしてあげたいまこにとって、それは絶対に譲れないラインである。

まこ「先輩が後輩に全部、奢ってもらうなんて恥ずかしい話。久にしたら一生からかわれるじゃろ」
京太郎「あー…確かに…」

勿論、竹井久は生徒議会長になっただけあって、普段はしっかりしている少女だ。
だが、気の知れた相手は気が済むまでいじり倒すという悪癖があるのである。
一年という間、その犠牲者になり続けたまこにはそれは決して見過ごせるものじゃない。
そして現在、その主な標的になっている彼は思わずそう同意を返してしまうのである。


京太郎「(つっても…一度、出したものを返してもらうのはなぁ…)」

これが恋人同士であるならば、京太郎とて躊躇いながらも受け取る事が出来ただろう。
しかし、相手は部活とバイトの先輩で、なおかつ多大な恩があるのだ。
ついついさっきは同意を返してしまったものの、それらを割り勘にするのはやっぱり抵抗感が強い。
それを何とか出来ないかと悩む彼に一つのアイデアが浮かんだ。

京太郎「あ…じゃあ、代わりに一つお願いしても良いですか?」
まこ「ん?」
京太郎「俺が一人じゃ入るづらい店があるんで、そこに付き合ってくれません?」
まこ「そりゃ構わんが…」

勿論、、まこは彼がどういう店に入りたがっているのかは知らない。
しかし、その程度ならば安いものだと首肯を返す。
だが、その程度でさっきの恩が帳消しにはならない。
そう言おうとしたまこの前で京太郎がそっとトレイごと立ち上がった。

京太郎「よし。じゃ、行きましょうか」
まこ「ち、ちょ!」

そのまま空になった容器をゴミ箱に捨てながら、京太郎は歩き出す。
まるで最後まで言わせるものかと言うようなそれにまこは慌てて後ろについていった。
元々、歩幅を緩めていたのか彼女はすぐに京太郎へと追いつき、その隣へと並ぶ。
瞬間、京太郎の顔がしてやったりと言わんばかりに歪んでいるのに気づいたまこは呆れるように口を開いた。


まこ「…あんまり強引なのは嫌われるぞ」
京太郎「と言っても、ガツガツいかないと草食系だの言われる時代でして」
まこ「お前がガツガツ行く方向は間違っとるんじゃ」

冗談めかした京太郎の切り返しにまこがそっと肩を落とした。
どうやら意地でも割り勘させる気がないらしい後輩にため息の一つでも吐いてやりたい気分である。
しかし、そうやってこれ見よがしにため息を漏らしたところで、この頑固な後輩が決意を曲げる事はないだろう。
そんな後輩にどうやって仕返しをしてやろうかと考えながら、まこはそっと握りこぶしを作った。

まこ「(まぁ…悪い気はせんのは確かじゃが…)」

そうやってちやほやされるのが完全に嫌と言えるほど、まこは女を捨てている訳でも、京太郎に心を許していない訳でもない。
寧ろ、一皮剥いた彼女はとても乙女で、そして京太郎は親を除けば一番親しい異性なのだから。
しかし、それを肯定的に受け止める訳にはいかないのは、先輩という立場が彼女の中で硬いものだからだろう。
今まで彼の面倒を誰よりも見てきただけに、そうやって返される事に違和感めいたものをどうしても感じてしまうのだ。

京太郎「あ、ここですよ」
まこ「…ここ?」

そんなまこが足を踏み入れたのは乳白色の壁にガラスケースが埋め込まれた店だった。
外から中が見えるようになっているそのケースの中には色とりどりのスイーツが並んでいる。
入り口から中を見れば、チョコが吹き出す噴水や、ケーキが並ぶ机の中で女性たちが談笑している。
中には男性一人も存在しないその空間は、所謂、スイーツパラダイスと呼ばえる店だった。


まこ「…ここに入りたいんか?」
京太郎「えぇ。前々から興味があって」

京太郎は意外と甘党だ。
女性向けに味を調整されたレディースランチを幼馴染に乞うくらいに、彼の嗜好はそちらへと傾いている。
とは言え、男一人でこういった店に入れるほど京太郎は男気がある訳ではなく、また幼馴染はこういう華やかな店があまり好きではない。
結果、今まで興味を持ちながらも足を踏み入れる事が出来なかったそこに京太郎の目はキラキラと輝いていた。

まこ「(…まぁ、嘘ではなさそうじゃが…どれだけ子どもなんじゃ)」

そんな京太郎の姿を見ながら、まこは小さく笑った。
傍目には軽いタイプの青少年にしか見えない彼がキラキラと子どものように瞳を輝かせているのだから。
まるでプレゼントを期待する子どものような無垢なその姿は微笑ましくて仕方がない。
それに軽く毒気を抜かれたまこは胸中でそう言葉を漏らしながら、そっと財布を取り出す。

まこ「んじゃ先に入っとれ。わしは二人分の料金を支払っとくから…」
京太郎「いや、良いですよ。誘ったのは俺の方ですし、俺が二人分出します」

まこの言葉に現実へと帰ってきた京太郎は同じように財布を取り出した。
そのまま首を振る京太郎の姿に、まこは微かな苛立ちを覚える。
ここまで来ても、まだ譲ろうとしない後輩に流石のまこも我慢出来なくなってきたのだ。
ぐっと財布を取り出した手に力を込めながら、彼女はにっこりと笑う。


まこ「わりゃぁちぃと頑固過ぎゃぁせんか?」
京太郎「ぅ…」

今までのものとは違う、ドスの効いた広島弁。
それに財布を取り出した手に冷や汗が浮かび、心が折れそうになってしまう。
普段から冗談は言うものの滅多に怒る事はないまこが本当に苛立っているその姿はそれほどまでに恐ろしかったのだ。

京太郎「じ…じゃあせめて割り勘で…」
まこ「ダメじゃ。こういうとこくらい先輩の顔を立てぇ」

それでも何とか譲歩して貰えないだろうか。
そう思って京太郎が声を出した時には、まこはもう店の中へと進んでいた。
そのまま会計を済ませる彼女の背中を見つめながら、京太郎は何とも言えない居心地の悪さを感じる。

京太郎「(なるほど…さっきの先輩もこういう気持ちだったのか…)」

今更ながら一方的に奢られる申し訳なさを知った京太郎は強引であった自分を恥じた。
確かにこれがずっと続けば、まこが怒るのも無理は無いとそう思う。
それを内心で反省する京太郎の前で説明が終わり、二人は本格的に店内へと足を踏み入れた。


まこ「さ。もう払ってしもうたんじゃし、好きなだけ食え」
京太郎「…うっす」

そう笑うまこに京太郎は謝罪したい気持ちで一杯だった。
しかし、ここで謝罪したところで、まこに変な気遣いをさせてしまうだけなのは目に見えている。
謝罪するのはまた後にして、今はさっきの経験を次に活かせるように心に留めておくだけにしよう。
そう思った京太郎はスタスタとテーブルへと近づき、皿に色取りどりのケーキを並べていく。

京太郎「おぉ…おぉぉぉ…おぉぉぉぉ…」

一つ一つを皿に並べる度に京太郎の口から感嘆の声が漏れる。
何せ、そこに並んでいるのは一口サイズの小さなものとはいえ、色とりどりのケーキなのだ。
基本のショートケーキを始め、季節のフルーツを使ったパイも並ぶその光景は甘党の彼にとって天国もいいところである。
自然、そのテンションはうなぎのぼりになり、ウキウキとそれらを取っていった。

まこ(おーぉー…また嬉しそうにしちゃって…)」

そんな京太郎の様子を近くの席から見つめながら、まこはクスリと笑った。
勿論、彼女とてスイーツそのものには興味があるが、ついさっきハンバーガーやポップコーンを食べたばかりでは色々と厳しい。
それに一口サイズとは言え、ケーキのカロリーそのものは決して馬鹿にならないのだ。
決して食べない訳ではないにせよ、もうちょっと時間が経ってからにしよう。
そう思う彼女の元へ京太郎が戻ってきた時にはその皿には色とりどりのケーキが並んでいた。


まこ「…本当にそれだけ喰えるんか?」
京太郎「いけますよ!スイーツは別腹です!!」

まこの疑問にその顔を緩ませながら、京太郎はそれらを口へと運んでいく。
その度に嬉しそうに顔を綻ばせる後輩の姿に、まこもまたついつい笑みを浮かべてしまう。
何とも幸せそうなその顔は見ているだけで、まこの気分を上向かせる不思議なものだった。

まこ「(たまに思うんじゃが…京太郎は生まれる性別間違っとらんかなぁ…)」

勿論、唯一の男手ということでまこもまた彼のことを便利に使わせて貰っている。
しかし、彼の嗜好はどちらかと言えば女性のものに近く、またその顔立ちも可愛らしいものだ。
時に自分よりも女性的に見える彼に、嫉妬めいたものを感じた事は少なからずある。
勿論、ゴツゴツとした手や高い身長など男の子をしている部分はしているのは分かっているものの、たまにそう思わせる雰囲気が京太郎にはあった。

京太郎「って染谷先輩は食べないんですか?」
まこ「わしはまだ休憩じゃ。後でお前のオススメを貰う事にする」
京太郎「了解っす!それじゃもっかい行ってきますね!」
まこ「…もう食ったんか…」

その疑問に応える事もなく、京太郎はウキウキとバイキングへと戻っていく。
その後姿を見つめながら、まこはそっと小さく胸が疼くのを感じる。
それは楽しそうにはしゃぐ京太郎の姿が、自分よりも遥かにスイーツパラダイスをエンジョイしてるからだろう。
何の面白味のない自分とは違い、華やかなその姿に彼女の胸が何とも言えない暗い感情を沸き上がらせた。


まこ「(ああいうタイプじゃったら…きっとモテるんじゃろうな…)」

それは京太郎にとってあまりにも失礼な思考だとまこにも分かっていた。
彼の嗜好はノーマルで ―― もっと言えば和のように女性的なタイプが好みなのだから。
ついつい彼女の姿を目で追っている京太郎を見れば、彼が和に恋している事くらいすぐに分かる。
しかし、こうしてはしゃいでいる姿は自分よりも華やかで、そして楽しそうなのだ。
見ている方も楽しくなってしまうようなタイプの方が一緒に居て喜ばれるだろう。

まこ「(あー…わしは何を考えとるんじゃろうな)」

男相手にさえもそういった劣等感を抱いてしまう自分。
それに自嘲を沸き上がらせながら、まこは背もたれにその身体を預ける。
勿論、彼女とてモテたい訳ではなく、また恋人というものを作りたい訳ではない。
そういったものに幻想がない訳ではないが、彼女の日常はとても忙しいのだから。
しかし、そうやって部活と実家の手伝いに明け暮れ、面白味のない自分を変えたいと思っていないと言えば、嘘になる。

まこ「…はぁ」

とは言え、後輩相手にまで敗北感を抱いてしまうのは自分がかなり疲れている証拠なのだろう。
今更ながらにそれに気づいたまこはそっとため息を漏らし、目頭を押さえる。
コンタクトがずれないようにと留意したそれにじゅっと疲労が溶け、瞼が痺れるのを感じた。


京太郎「はい。どうぞ」
まこ「あ…」

そんなまこの横から差し出されたのは湯気の立ち上るミルクティーだった。
乳白色のミルクが微かに渦巻くそこからは甘いにおいが立ち上っている。
それにふとまこが顔をあげれば、片手に大皿 ―― 勿論、スイーツ満載の ―― を持つ京太郎の笑顔が目に入る。
微かに気遣うようなそれにまた心配を掛けてしまったのだと理解した彼女は自分に苦笑を浮かばせながら、それを受け取った。

まこ「…京太郎、お前は良い嫁さんになるな」
京太郎「先輩は俺の将来を心配したり嫁さんにしたりどうしたいんですか」

まこの言葉に微かに頬を引き攣らせながら、京太郎は再びスイーツを平らげ始める。
その速度はさっきとは違い、かなり抑えられているものだった。
それは勿論、京太郎の胃袋が早くも限界に達した訳ではない。
寧ろ、彼の身体はさらなるスイーツを求め、時間一杯まで頑張れと唸っていた。

まこ「(ふふ…仕方のない奴じゃな)」

それでもこうして速度を押さえるのは手持ち無沙汰な自分に構う為。
それを感じたまこは小さく申し訳なさを感じながら、彼女は嬉しく思う。
この後輩の何気ない優しさというのは時折、ジィンと胸に来るところがあるのだ。
そういうところをもっとアピールすれば和だって振り向いてくれない訳ではないだろうに。
そうは思いながらもそれを口に出す事が出来ないのは、それをなんとなく面白くない自分がいるからだ。


まこ「(部内でいちゃつかれると流石に…なぁ)」

まことて健全な女子高生なのだ。
恋愛というものには人並みに憧れは持っているし、所謂、恋話というものも好きである。
しかし、それを大会前の部活内で見せつけられるのはあまり面白い事ではない。
その奥に秘めた別の理由に気づかないまま、まこはそう言葉を結んだ。

まこ「さて…それじゃわしもそろそろ取ってくるかな」
京太郎「お、先輩もそろそろ出陣ですか」
まこ「うん。フォンデュとかも気になるしな」

そう言いながら歩き出す京太郎と共にテーブルへと近づいていくまこ。
その内心には勿論、ケーキひとつ当たりのカロリーを警戒するものがあった。
しかし、一つまた一つと食べていく内に、少しずつまこの中でその意識が薄れていく。
備え付けのティーポッドから出てくるミルクティーもまた美味しいのも相まって、いつの間にかまこは自身のペースを忘れ… ――

―― 結局 そのまま満腹になってしまうほどスイーツに手を出してしまったのだった。


京ちゃん!京ちゃん!京ちゃん!京ちゃんぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!京ちゃん京ちゃん京ちゃんぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!京ちゃんのブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
コミック11巻の京ちゃんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ全国編決定して良かったね京ちゃん!あぁあああああ!かわいい!京ちゃん!かわいい!あっああぁああ!
阿知賀ポータブルも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…ゲームもアニメもよく考えたら…
京 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!清澄ぃぃぃいぃいいい!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?コミック一回の京ちゃんが見てる?
裏表紙の京ちゃんが僕を見てるぞ!京ちゃんが僕を見てるぞ!咲日和の京ちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には京ちゃんがいる!!やったよ和!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックの京ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ姫様ぁあ!!き、京タコー!!京和ぁああああああ!!!京憧ォおおおおお!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ京ちゃんへ届け!!長野の京ちゃんへ届け






あ、終わりです

某TRPGスレを見てSWやってる清澄一年生とか面白そうだなーでも安価処理難しそうだなー

はっ逆にセッションでSWやってる清澄一年生をロールすれば良いんじゃね!?(錯乱)

ログ貼り付けでスレも進むし一石二鳥やでー!

って、俺、知り合いに咲知ってる人いないじゃん…(挫折)←今ココ

それはさておき、今日も小ネタ投下します
まこがやけに荒んでいたり、妙に京ちゃんの女子力が高い小ネタですが気軽にお付き合い下さい

本気でやるのだとしたら、こっちで人募集してオンセで進めてく感じになるかなー
マジでやりたいって人が四人いたら試しに部屋立ててみようかしら
まぁ、ロールしてる咲キャラをさらにロールするというかなり面倒な事をやってくれる人がいればの話だけれどな!!!
それにその前に本編終わらさなきゃダメだし、予定は未定な訳ですが

あ、小ネタは多分、今日も22時くらいから始めます

プレイヤー能力とか設定すると普通のTRPGと差別化出来るかなー

咲:自身のダイス目を記録し、期待値から外れている分を後の判定に加える(1セッション1回まで)
優希:自身が最初に参加する判定四回を+2する(上限まで)
和:自身がファンブルした場合、それを期待値へと変えられる(1セッション三回まで)
京太郎: な     し  

とか

あ、そろそろ始めます


―― 二人が帰路についた時、既に周囲は黄昏時となっていた。

夕暮れ時の独特のギラギラとする赤い日差し。
それを受ける二人の手には大きな袋が2つぶら下がっていた。
結局、アレから色々な店を回った彼らは細々としたものを買う事になったのである。
それは勿論、京太郎が期待していた通り、まこへと一方的に奢るようなものではない。
しかし、帰路につく彼の心はそれなりに満足していた。

京太郎「(少なくとも…気晴らしにはなったみたいだ)」

そう思いながらチラリと横目でまこを覗き見れば、そこには何時もと変わらない彼女の表情がある。
しかし、ここ最近の彼女はそこに緊張や、不安というものを滲ませる事が多かったのだ。
それは勿論、日頃から良く接している京太郎や親友である久でなければ気づかないくらいの薄いものである。
けれど、頼り甲斐のある先輩と言った態度を中々崩さないまこに浮かんでくるほどのそれは決して無視出来るものではなかった。

京太郎「(けれど…今はそれがない)」

勿論、まこが最初からひどく緊張している事くらい京太郎も分かっていた。
自分に恥をかかせたりしないように精一杯オシャレしてくれている事もまた理解していたのである。
しかし、今の彼の目の前を歩く彼女にはそれがない。
彼が最初に会ったばかりの、ごく自然体としての染谷まこがそこにいたのである。


まこ「ん?どうしたんじゃ?」
京太郎「いや、先輩はやっぱり可愛いと思いまして」
まこ「はぁ…またそれか」

そんな彼女を可愛いと思う気持ちは嘘ではない。
確かに華やかなものこそないが、まこもまた間違いなく美少女に入る逸材なのだから。
メガネをコンタクトに変えて、精一杯の化粧をしている今は特にそれが顕著に分かる。
自身の持つ美しさを地味というヴェールに遮らせない今の彼女は道行く人の何人かが振り返るくらいだ。

まこ「そういう冗談はやめぇと言うとるじゃろ」

しかし、それが彼女には分からない。
元々、自己評価が著しく低い彼女にとって、それは通行人のそれは奇異の視線であったのだ。
自然、最初は狼狽していた彼の言葉にも、そうやって擦れた反応を返してしまう。
彼女にとってそれはどうしてもたちの悪い冗談にしか聞こえないのだ。

京太郎「随分と擦れちゃって…お父さんは先輩をそんな反応をする子に育てたつもりはありませんよ」
まこ「育てられたつもりもありゃせんわ」

冗談めかしてそう応える京太郎にまこは呆れるようにそっと肩を落とした。
しかし、その表情は和らいだものから変わる事はなく、その唇は笑みを形作っている。
後輩にからかわれているのは悔しいが、さりとて、それに一々、怒るほどまこは狭量なタイプではない。
後輩の中では特に親しいという関係もあって、その程度の冗談は軽く受け止めてやれるのだ。


まこ「と言うか…そもそもお前はそうやって可愛いと言ってわしに何をさせたいんじゃ?」
京太郎「何をって…うーん…」

それでもそう尋ねるのは彼女が、京太郎の意図を察する事が出来ていないからだ。
自身を可愛いという京太郎の言葉を、冗談として受け止められていない彼女にとって、それは気味が悪いものである。
この後輩の事はなんとなく分かるようにはなって来たものの、その意図だけはどうしても読めないのだから。
それに尋ねる言葉に京太郎はそっと首を捻り、思考に耽った。

京太郎「ぶっちゃけ特に意味はないんですよね。思った事をそのまま口に出してる訳ですし」
まこ「またまた…そういうお世辞は良いって」
京太郎「お世辞じゃないんだけどなぁ…」

そう言う京太郎の言葉を、まこは聞き入れる事はなかった。
まこにとって自分は地味でかつ話題も少なく面白味のないタイプなのだから。
それを安心すると言ってくれた言葉は恥ずかしながらも受け入れられるものの、流石に可愛いと言う賛辞は信じられない。
事実はどうであれ、彼女は男である京太郎に敗北感を覚えるくらいに、自身の容姿に自身がなかった。

京太郎「まぁ、それでも強いて目的を言うとしたら…先輩にもうちょっと自信を持って欲しいって事ですかね」
まこ「え?」

しかし、瞬間、聞こえてきた声にまこは驚きの声を返してしまう。
そのまま横の京太郎に視線を向ければ、そこには真剣そうな彼の顔があった。
横を歩く自分をはっきりと見据えるその表情は、決して彼が冗談を言っている訳ではない事をまこに知らせる。
それと同時に自身が冗談で誤魔化す事も出来ない事を悟ったまこの前で、その唇はゆっくりと開いていった。


京太郎「先輩は凄い人ですよ。麻雀も勉強も仕事も、おおよそ何でもしっかりこなせているじゃないですか」
まこ「それは…わしが年季が入っとるだけで…続ければ誰にだって出来るもんじゃ」

そこから放たれる賛辞の言葉に、まこはそっと首を振った。
そうやって後輩が真剣に自分を持ち上げてくれるのは嬉しい。
しかし、それを素直に受け止められないのは彼女が決して才能溢れるタイプではないからだろう。
その麻雀の能力を見ても分かる通り、まこは経験や努力で自身の能力を磨き上げてきたのだから。
同じ条件であれば、自分はきっと他の誰かに劣ると彼女自身分かっているのである。

京太郎「確かに誰でも続ければそうかもしれません。でも、現実、俺は先輩ほど何でも出来る人を知りませんよ」

だが、現実、彼女と同じ事が出来るものは少ない。
それは勿論、彼女の経験や努力が並大抵のものではないからだ。
幼い頃からずっと培われてきたそれは、到底、同年代では追いつく事が出来ない。
そもそも彼女と同じ年頃の少女たちはまだまだ子どもで、まこと同じスタートラインにすらつけていないのである。
そんな青春真っ盛りの少女たちの中で、努力を積み重ねてきた彼女を京太郎は素直に凄いと思う。

まこ「でも…わしは別に…飛び抜けて何かがある訳でも…」
京太郎「そんなのなくても良いじゃないですか」

確かにそう言うものがあれば、自己のアイデンティティにも繋がるだろう。
だが、誰しもがそういうものに繋がるような才能を持っている訳ではないのだ。
そういう人々は本当に一握りで、そしてまこも京太郎もそれらの中には入れてはいない。
しかし、だからと言って、自分に自信を持ってはいけないなんて事はないと京太郎は思うのだ。


京太郎「それよりも誰かに優しく出来るとか、後輩を指導出来るとかそういう事の方が俺は大事だと思いますよ」

それが出来ない人がいる以上、それもまた一種の才能だ。
そう思いながらも口に出さないのは下手をすれば部長である竹井久の侮辱になりかねないからである。
確かに彼女は才能に溢れ、自信に満ち、人望もあるが、さりとて、京太郎の指導に積極的かと言えばそうではない。
彼女の目には今、インターハイの事しか映ってはおらず、自分は命じられるまま雑用にひた走っている。
勿論、雑用係を言い出したのは自分であり、また彼女にとって後がない事を理解しているので、後悔も文句もない。
だが、だからこそ、そんな自分にも目をかけてくれるまこの優しさは際立って感じられる。

京太郎「そして俺にとって染谷先輩は尊敬に値する人で…もっと言えばそう言う人間的魅力に溢れた人です」
まこ「ぅ…」

それを伝える京太郎の言葉にまこは言葉を詰まらせる。
まさかそんな風にはっきりと尊敬だの人間的魅力だの言われるだなんて彼女は思っていなかったのだ。
正直、今だってそれが冗談の類ではないかと疑っているくらいである。
しかし、それを口に出せないくらいに京太郎の表情は真剣なものだった。

京太郎「だから、そんな風に自分を卑下しないで下さい。じゃないと…俺も悲しいじゃないですか」
まこ「…」

そう言葉を結ぶ京太郎に何と言えば良いか分からない。
そうやって後輩が持ち上げてくれるのは嬉しいが、さりとて、その全てを受け止める事は出来ないのだから。
今まで自分の事を実像よりもかなり低く見積もっていたまこは彼の言葉は重すぎる。
有難いと思う反面、それに拒絶反応を示す自分さえまこは感じていた。


まこ「(でも…)」

そう。
でも、それは後輩の優しさだ。
そして、同時に本心なのである。
決して嘘や冗談ではなく、彼は本気で自分の事を魅力ある人間だと言ってくれているのだ。
それがどれだけ恥ずかしくても、応えてやらなければいけない。
そう思いながらも、まこの口はもごもごと動くばかりで、言葉を放つ事はなかった。

京太郎「(俺…何言ってるんだろ…)」

そんなまこの前でふと冷静になった京太郎の胸に羞恥心が沸き上がってくる。
勿論、彼が口にした言葉は決して嘘ではなく、心から思っていた事だ。
そして、まこがそうやって自分に自信が持てない事を痛々しく思っているのも何とかしたいと思ったのも事実である。
しかし、こんな説教めいた青臭いセリフを放つつもりがなかったのも事実であった。

京太郎「(あぁぁ…やっぱ先輩困ってるじゃねぇか…)」

そんな彼にとって、口ごもるまこの表情は困っているものにしか見えなかった。
突然言われた説教に、彼女は間違いなく戸惑っている。
そう思った京太郎は胸中で頭を抱えて、何とか場のフォローが出来る言葉を探す。
しかし、さっきとは別の意味で冷静さを失う彼の頭が的確な応えなど出せるはずもなかった。


京太郎「そ、それにですね!先輩がダメなら先輩の完全下位互換の俺はどうなるんですか!それこそゴミ呼ばわりされても文句が言えませんよ」

瞬間、放たれる言葉はさっきとは違って、軽い冗談めいたものであった。
真剣そのものであった雰囲気を自身から崩すそれに京太郎は逃げたのである。
勿論、その自虐も彼の本心ではあったものの、必死に返事をしようとしていたまこの前でそれはあまりにも不的確な言葉であった。

まこ「…」ジトー
京太郎「(…あ、これもしかして俺…やらかした?)」

それを不機嫌になったまこの視線から感じ取った京太郎は冷や汗を浮かべる。
スイーツパラダイスの前で自分へと向けられていたあの怒りにも負けないその不機嫌さに彼の表情筋が強張った。
しかし、まこはそんな彼に何も言わず、ただただ、じっと見つめ続ける。
それに京太郎の心が折れそうになった瞬間、彼女の頭がふいっとそれた。

まこ「はぁ…なんでお前はそう…もうちょっと落ち着けないんか?」
京太郎「す、すみません…」

そのまま呟かれる言葉に、京太郎は謝るしかない。
どれだけまこが困っていたとしても、その言葉が真剣なものである以上、自分は待つべきだったのだ。
少なくとも、さっきのやりとりそのものを冗談へと受け止められかねない言葉はあまりにも不的確だろう。
今更ながらそれを悟った京太郎はシュンと肩を落とした。


まこ「(あぁぁぁ!!わ、わしは何を言っておるんじゃああああ!?)」

申し訳なさを感じる京太郎の前で、まこは自分の態度に頭を抱えた。
確かに冗談めかした京太郎に呆れたのは事実であるが、それをそのまま表に出すよりもやる事は幾らでもある。
本来ならば、感謝の言葉の一つでも真っ先に返してやるべきだったのである。
そもそも有難うと、嬉しいとそう一言でも先に言っておけば、彼がこんな風に道化を演じようとする事はなかっただろう。

まこ「(ぬぐぐ…何とか…何とかしないと…)」

しかし、そうは思いながらも一旦、変わった空気は変わらない。
そもそも呆れるような態度を取ってしまった以上、このまま謝罪や感謝に告げるのは少し無理があり過ぎる。
しかし、それでもその難しいであろうミッションをこなさなければいけない。
それが京太郎に報いる方法だとそう思いながら、まこはそっと口を開いた。

まこ「あ…あ・・・あり…ありが…」

しかし、その言葉はポソポソと小さなもので、また最後まで言葉にはならない。
まるで乙女が告白された時のような自身の反応にまこは焦燥を強める。
結果、彼女の口はさらに空回りを始め、その言葉はどんどんと尻すぼみなものへと変わっていった。


京太郎「あ…」
まこ「え…?」

そんな自分が涙が出るほど情けなくなった頃、当然、まこの前で京太郎が上を見上げた。
それに釣られて彼女もまた天を見上げれば、そこにはいつの間にか分厚い雲が掛かっている。
埃を水で濡らしたような独特の嫌な色を放つそこからはポツポツと大粒の雨がこぼれ落ちていた。
それを肌で感じた瞬間、京太郎はハッと意識を現実へと引き戻す。

京太郎「やっば…!夕立ですよこれ!」
まこ「んな…っ!」

そうやって二人が驚きを顕にするのは、二人が傘の一つも持っていないからだ。
そもそも今日の天気は晴れであり、雨の予報など一つもなかったのである。
しかし、梅雨の天気は崩れやすく、にわか雨も振りやすい。
それが目の前で起こりつつあるのを感じた京太郎は周囲を見渡すが、辺りには雨宿り出来そうな場所など一つもなかった。

京太郎「(くっそ…住宅地だもんな…!)」

周囲に並ぶのは家ばかりで、また軒先を貸して貰えそうなスペースもない。
それに一つ胸中で毒づきながら、京太郎は脳裏でまこの家へのルートを計算する。
しかし、今から走って言っても、彼女の家にたどり着くにはまだまだ時間が掛かるだろう。
途中でコンビニに寄って傘を買うにせよ、それまでの間に二人ともびしょ濡れになってしまうのは目に見えていた。


京太郎「(俺はまだ良い…!でも…先輩は…!)」

京太郎に恥を掻かすまいと普段とは違うオシャレをしてきたまこ。
その身体にまとっているのは、彼女のお気に入りであるワンピースなのだ。
梅雨から夏をメインに考えられたそれは薄手で、雨に濡れてしまうと透けてしまうのは目に見えている。
それだけは何とか防がなければいけないと思った京太郎は、棒立ちになるまこの手をぐっと握った。

京太郎「先輩…!こっちへ!」
まこ「ひゃぅ!?」

そのまま駆け出す京太郎に引かれるようにしてまこの足も動き出す。
その速度はお互いに荷物を持っているとは思えないくらい早いものの、さりとて雨脚は二人を逃がさない。
すぐさま土砂降りへと変わったそれは二人の身体を打ち、その荷物ごと水滴の洗礼を受ける。
結果、二人が住宅地横のバス停留所に逃げ込んだ頃には、服だけではなく、袋から靴までぐっしょりと濡れてしまっていた。

京太郎「あー…」

その不快感に声をあげながら、京太郎はそっと肩を落とした。
自分があんなところで変な話をしなければ、まだ何とか雨に濡れずに済んだかもしれない。
少なくとも濡れていない場所を探すのが馬鹿らしいほどに濡れる事は恐らくなかっただろう。
つくづく間の悪い自分に一つ自嘲を覚えながら、京太郎は一つため息を吐いた。


まこ「あ…あの…き、京太郎…?」
京太郎「なん…あ、す、すみません…!」

そんな彼に呼びかけるまこの声に、京太郎はついつい振り向いてしまいそうになる。
それを途中で中断したのは、まこの服もまた濡れていると分かっていたからだ。
ここで振り返ってしまうと、まこの濡れた姿を見て、結果的に辱めてしまうかもしれない。
これ以上、自分の所為でまこに迷惑を掛けたくなかった彼にとって、それは決して選べるものではなかった。

まこ「や…あの…手…」
京太郎「…手?」

けれど、既のところで振り返るのを堪えた京太郎はその言葉の意味を理解出来ない。
そもそも彼は自責で頭の中が一杯で、思考能力の殆どもそちらに裂いていたのだから。
そんな彼が未だまこを先導するのに握った手がそのままであると気づけるはずがない。
まこの言葉に首を傾げるものの、彼は自分の手に意識を向ける事はなかった。

まこ「手…を…そろそろ離してくれると嬉しいんじゃが…」
京太郎「あ…っ!!」

そんな京太郎に答えを告げるまこに、彼はそっとその手を離した。
そのまま頭をバス停にぶつけたくなるのは、自分の失態がまたひとつ増えたからだろう。
これ以上、まこに迷惑を掛けたくないと言いながら、自分は一体、何をやっているのか。
そう思うと、自己嫌悪が湧き上がり、無性に雨の中を走りたくなる。


京太郎「…すみません。俺…気づけなくて…」

しかし、それをするよりも先にまずは謝らなければいけない。
そう思いながら放つ言葉は、後ろ向きなものであった。
勿論、そうやって先輩に接する事が、とても失礼である事くらい京太郎にも分かっている。
だが、今、まこの方に顔を向ければ、その肌が透ける姿を拝見してしまうかもしれないのだ。
それは最早、失礼などと言うレベルではない以上、京太郎に選ぶ事は出来ない。
結果、彼に出来るのは失礼だと理解しながらも背を向けながら、彼女に謝罪する事だけだった。

まこ「ま、まぁ…焦っていたし仕方がない」

そんな京太郎を許しながら、まこはそっと自身の胸を抑えた。
そこはドクドクと激しく脈打ち、雨で濡れた身体に何とも言えない火照りを与えている。
興奮とも恥辱とも言えないそれにまこは大きく息を吐く。
しかし、それでも彼女の熱が収まる気配を見せないのは、まこの手にいまだ京太郎が握っていた時の感触が残っているからだ。

まこ「(やっぱり…わしの手なんかよりも大きいし…その…温かい…)」

映画館で感じた時は余韻も何もないくらい一瞬の事であった。
しかし、今は数分の間、ぎゅっと握りしめ、その感覚を肌に残しているのである。
可愛い後輩が自分とは違うイキモノである事を否応なく知らせるそれにまこの胸がドキドキを止める事はない。
何とも落ち着かないそれにまこがどれだけ抗おうとしても、そこはずっとざわついたままであった。


京太郎「…」
まこ「…」

そんな二人の間で、会話らしい会話は途切れてしまう。
お互いに気まずさを抱く二人は、自分から会話をするキッカケをつかめなかったのだ。
その意識の殆どは自己の内部に向けられて、反省や驚愕に悶えている。
結果、その沈黙の帳はどんどんと分厚いものとなり、二人の鼓膜に届くのは水滴が鳴らすポツポツという音だけになった。

まこ「あ…あの…」
京太郎「ひ、ひゃい!?」

そんな帳を破ったのはまこの方だった。
気遣うようにおずおずと告げられるそれに京太郎がその声を跳ねさせてしまう。
それにクスリを笑うまこの心から、緊張と鼓動が収まっていった。
自分がドキドキしていた相手もまた緊張している。
そんな当然の事にようやく気づいたまこはそっとその唇を動かし、軽やかに言葉を放った。

まこ「…立ってるのは辛いじゃろ。ええからこっちに座れ
京太郎「いや…でも…」

まこがそう言うのは京太郎の身体が屋根のギリギリに立っているからだ。
出来るだけまこに近づかまいとするその姿は、正直に言えば有難い。
京太郎の予想通り、まこのワンピースは肌に張り付き、その可愛げのない下着を透けさせているのだから。
しかし、それくらいは別に荷物で隠す事が出来ない訳じゃない。
何より、そうやって端にいれば後輩の身体が濡れてしまいかねないのをまこはどうしても気にしてしまうのだ。


京太郎「お、俺は良いですから。染谷先輩だけ座っといて下さい」

京太郎がそれに断るのが万が一という事がありかねないからだ。
確かにその身体ははねた雨粒で微かに濡れているが、しかし、まこの痴態を見るよりはマシだ。
勿論、京太郎にそのつもりはないにせよ、近づけば近づくだけ見てしまう可能性は高まるのだから。
それをどうしても防ぎたい彼にとって、それは到底、従えない誘いであった。

まこ「ええから。先輩命令じゃ」
京太郎「ぅ…」

だが、そんなものはまこにはとっくの昔にお見通しである。
そして何だかんだで序列に厳しい京太郎がその命令に逆らえない事もまた分かっていた。
実際、京太郎の口からは迷うような言葉が漏れ、逡巡を強めるのが背中からでも伝わってくる。
そんな彼の姿に一つ笑いながら、まこはトドメの言葉を放った。

まこ「それともわしの裸はそんな風に後ろを向くくらい見とぉないもんか?」
京太郎「…卑怯っすよ」

さっき褒めちぎったが故に逆らえない先輩の言葉。
それを卑怯