P「……寒いな」春香「はい」 (39)

P「このコートがなければ凍え死んでしまうだろうな」

春香「ごめんなさい」

P「やっぱり、車にいた方が良かったんじゃないか」

春香「そうかもしれません」

P「今からでも遅くないぞ」

春香「でも、私、もう一度皆に会いたいですから」

P「……俺もだ」



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P「それにしても、すごい雪だな」

春香「雪だるまでも作ったら楽しそうですね」

P「そうだな」

春香「作っちゃいましょうか、二人だけで……共同作業ですよ、共同作業!」

P「……やめとけ、体力使うぞ」

春香「で、でも」

P「事務所に戻るんだろ」

春香「わかりました……」シュン

P「腹、減ったな」

春香「そうですね……最後に食べ物食べたのっていつでしたっけ」

P「二日、いや、三日前かな」

春香「雪だけ食べるの、正直飽きてきちゃいました」

P「……確かに」

春香「……」ニギニギ

P「何作ってるんだ?」

春香「じゃじゃーん、春香さん特製のホワイトクッキーです!雪のような食感がウリなんですよ!」

P「わーおいしそうだなー」

春香「……」ムスッ

P「……悪かったって」

春香「知りません、プロデューサーさんなんて、あそこにいるお馬さんに蹴られちゃえばいいんです!」

P「は、春香……」

春香「ふんだ!」プイッ

P「こ、このクッキーおいしいな!なんといっても食感が!」ムシャムシャ

春香「ふんだ!ふーんだ!」プイッ

P「春香ぁ……」

P「しかし、ほんとに腹が減ったな」

春香「そうですね、私、ケーキが食べたいです」

P「無理言うなよ……」

春香「見てください、あそこの家、未だに電気がついてますよ!」

P「本当だ!少し休ませてもらおう!」

春香「ついでに食べ物ももらえるかもしれませんね!」

P「あぁ、いくぞ春香!」

春香「はいっ!」

二人とも、まずいですよ!

P「そこをなんとか!」

男「帰れ、てめぇらのために使う電気も、くれてやる食べ物もうちには残ってねえんだ」

P「せ、せめて、家に入れてくれるくらいしてくれても……」

男「仕方ねえな、なら取引だ」

P「金か?だったらいくらでも払」

男「バーカ、こんな雪と氷だらけの世界で金なんか役に立つかよ」

P「なんだと……」

男「俺が欲しいのは、後ろの姉ちゃんだよ」

P「!!」

男「どうせこのまま家にこもってても死ぬだけだ、だったら最後に一発ヤッたほうがいいに決まってらぁ」グヘヘ

P「ば、馬鹿なこと言うな、春香はアイドルなんだぞ!」

男「そりゃいいや、もしヤらせてくれたら、この家のもの皆好きにしてもいいぜ」

P「そんなのいるもんか、いくぞ春」

春香「本当ですか?」

P「春香っ!?」

春香「私があなたの言うとおりにすれば、食べ物分けてくれるんですね」

男「食べ物どころか、全部くれてやるよ」ウヒヒ

春香「……」シュルシュル

P「春香!」

春香「良かったですね、プロデューサーさん、食べ物ですよ、食べ物!」シュルシュル

P「や、やめろ春香、服を脱ぐんじゃない!」

春香「プロデューサーさん、恥ずかしいから、見ないでください」パサッ

P「そ、そんなこと言ったって……」

春香「えへへ、待っててくださいね、プロデューサーさん……」

男「おぅ、準備できたか、入れ」グィッ

春香「……」

P「……」



バキッ!



男「ぐえっ!?」ゴシャァ

春香「……えっ」

P「いくぞ、春香!」グィッ

春香「……ドジ」

P「すまない、コートを忘れてくるなんて、うっかりしてたよ……」

春香「……寒く、ないですか」

P「大丈夫、冬用の背広だからそこそこ暖かいぞ」

春香「……鳥肌立ってますよ?」

P「嘘!?」

春香「……寒いんですね」

P「……はい」

春香「手、繋ぎましょうか」

P「はい……えっ!?」

春香「えへへ」ギュッ

春香「……プロデューサーさん」

P「ん、どうした」

春香「さっきは、ごめんなさい」

P「あんなの、当然のことだ、春香を傷つけさせるわけにはいかない」

春香「……」

P「……」

春香「あの人、言ってましたね、『どうせ死ぬんだ』って」

P「あぁ」

春香「実を言うと、私も同じ気持ちでした」

P「だから、外に出ようなんていったんだろ、知ってたよ」

春香「その後に、もう一言、言ってました、えっと、その……」モジモジ

P「恥ずかしいなら、言わなくてもいいんだぞ」

春香「はい///」

どういう世界観なんだろう

核の冬か?

春香「私、思うんです、きっとこのままじゃ二人とも死んじゃいます」

P「悔しいが、そうだろうな」

春香「だったら、私、最後くらい自分に正直になりたい……ダメ、ですか」

P「……いいと思うぞ」

春香「事務所の皆に、怒られないかな?」

P「皆のことだ、きっと許してくれるよ」

春香「そうですよね……それじゃ、言いますよ」

P「あぁ」



春香「私を、食べてくださいっ、プロデューサーさん!」







……?

それはジャングル大帝のラスト的な意味なのか?

P「……えいっ」カプッ

春香「いたっ!」

P「……ほら、食べた」ニコッ

春香「もうっ!こんなときにふざけないでください!!」

P「ははは、顔真っ赤にして、かわいい奴め」ナデナデ

春香「えへへ///」

春香「……って、ごまかさないでください!」ガバッ

P「ごめんごめん、あはは」

アクシズが落ちたか…

春香「いいですか、『食べてください』っていうのは、その、えっと」

P「こうだろ?」カプッ

春香「いたっ、ち、違いますよ!」

P「そうなの?」

春香「『食べてください』っていうのは……『食べてください』っていうのは……」



春香「え、エッチしてくださいって言う意味ですからっ!」



P「……」

春香「///」

P「ごめん、知ってた」

春香「……」ポカッ

乳ガンダムは伊達だったか

な、なんだってー!(棒)

P「……痛い」スリスリ

春香「お返しです」プイッ

P「ごめんごめん、あはは」

春香「笑わないでくださいっ!」

P「いやぁ、春香にしてはぶっちゃけたなぁって、驚いてるんだよ」

春香「……」

P「お前の気持ちは伝わったよ、春香、ありがとう」

春香「プロデューサーさん……」

P「だがな、その頼みを聞いてやることは、俺にはできない」

春香「!!」

もしかしてPヘッドなのか!?

春香「ど、どうしてですか、仮にもアイドルの女の子が頼んでるのに」

P「だからだよ春香、お前はアイドルだ、そして俺は」

春香「プロデューサー、ですか」

P「そうだ。アイドルとプロデューサーがそんなことするなんて許されない」

春香「……そう言うと、思ってました」シュン

P「そう暗くなるなよ」

春香「だって、すっごく恥ずかしかったのに……」

P「とーっても可愛かったぞ」ニコッ

春香「……」ポカッ

P「……それに、お前は俺とエッチしたいから車から出てきたのか」スリスリ

春香「そ、それは、ち、ちがいますん!」

P「どっちだよ」

春香「うぅ……」

P「皆に、会いに行くんだろ」

春香「!!」

P「あれは、嘘だったのか、皆を口実に俺と」

春香「ち、違います!嘘じゃありません!!」

P「……だったら、こんなところであきらめてる場合じゃないだろう、違うか」

春香「プロデューサーさん……」

P「たとえ、どんな状況でも諦めたりしない、前だけを見て突っ走る」

P「そんなお前を見て、周りの人間も釣られて走り出す」

P「俺が愛した『天海春香』は、そんなアイドル、いや、女性だった……違うか」

春香「……」

P「なぁ春香、もう一度、頑張ってみないか」

春香「……」

P「たとえ世界が凍り付いていたとしても、太陽の光が届かなくても、そんなときは、お前が世界を照らせばいい!そうだろ!!」

春香「……」

P「……」

春香「……ぷっ」

P「は、春香?」

春香「何ですか、それ、臭すぎですよ、プロデューサーさん!あはははは」

P「わ、笑うなよ///」

春香「まぁ、これでお互い様ですね、プロデューサーさんっ」ニコッ

P「は、恥ずかしい///」

春香「でも、おかげで元気が出ました、ありがとうございます」

P「そ、そっか」

春香「私、諦めません!きっと事務所にたどり着きます、そして皆に会って、765プロ再出発を宣言するんですっ!」

P「その意気だ、春香!」

春香「でもその前に、これくらいはさせてもらいますよ、プロデューサーさん」

P「なんのことだ、春香……」

春香「目、閉じてもらえますか?」

P「こ、こうか……」



チュッ



春香「大好きですよ、プロデューサーさん///」



------------------------------------------------------------------------おわり----------------------------

おわりです
夏なので涼しい話を書こうと思ったんですが……
読んでくださった方々に最大限の感謝を!ありがとうございました!

面白かったけど世界観がわからん

こまかいこたぁいいんだよ
おつ

核の冬ってことにしよう

あのどんどん世界が北のほうから寒くなっていっているから
南にある暖かいところまでいこー、みたいな映画があったと思うがそれと似てるね

とにかくおつ

わた春香さんがいれば、核の冬もへっちゃらですね!

おつ
隕石が落ちたかでかい山が噴火したんかな

昔なんかの原因で地球が段々太陽から遠ざかっていくって内容の短編小説思い出した

---おまけ---
小鳥「フフフフフフ、フハハハハハ!」

P「何を笑っているんだ!?」

小鳥「私の勝ちだな!今計算してみたがあずささんの胸部は地球の引力に引かれて落ちる、貴様らの頑張りすぎだ!(豊胸的な意味で)」

P「ふざけるな!たかがおっぱい二つ、ガンダムで押し出してやる!」

小鳥「馬鹿なことはやめろ!」

P「やってみなければわからん!」ムニッ

あずさ「やんっ///」

小鳥「正気か!?」

P「貴様ほど(結婚を)急ぎすぎもしなければ、人生に絶望もしちゃいない!!」

小鳥「あずちちズの落下は始まっているんだぞ!」

P「乳ガンダムは伊達じゃない!!」ムニュウウウウウウウウウ

あずさ「いやあああぁぁぁぁん///」

本当の本当に終わりです
おまけは本編とは何の関係もありません……多分
ありがとうございました!

モバマスの方でもこんな感じのあったな
あっちはアイドル単品だったけど

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