森久保乃々「プロデューサーさん怖いぃ……」 (21)

※モバマスSSです

森久保です…机の下から失礼します…
なぜそんなところからって?…いいじゃないですか…いぢめですか…?
私はここに身を潜めることで危険を回避してるんです…なのでどうしてここからなのかは聞かないでください…
…あぁ…そうこうしてるうちに足音が…森久保乃々の平穏が侵されるぅ…だめぇ…

「乃々ぉー!仕事行くぞおらぁぁ!」

…むーりぃ……

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「おぉーい、のーのちゃーん」

プロデューサーさんが呼ぶ声を森久保は無視します…
ここに森久保はいないから返事がないのは当然です…

「のーのー?お仕事行くぞー?」

うう…声が近づいてくるぅ…どうして諦めないんですか…
それでも森久保はじっと動かずプロデューサーさんがいなくなるまで耐えますよ…今日だってお仕事に見せかけて私をいじめるつもりだから森久保がいなくて困る人はいませんし…

「んー…ふざけんなよ」


…思わず声をあげそうになりました
私のプロデューサーさんはところどころ口が悪くて怖いです…いえ、じっさい怖いです…

静かになりました。どうやら事務所から出て行ったようです…
それでも万全を期して私は机の下から出ません。油断したところを捕まえるのが森久保のプロデューサーさんですから…ほんとなんなんですか…泣きますよ…?

今更ですけどキャラ崩壊注意です。
それでもよろしい方はお付き合いください。


…はっ

寝てません。森久保は寝てませんよ、少しの間省エネモードになってただけです…ほんとですよ?

…それにしても静かな事務所です。私が健やかに休めるくらいには静かです

いつもはもう少し他のアイドルの子たちが事務所を賑わせているんですけど今日は人が少ないみたいです…

なんでしたっけ…グアムに行ってて時差ぼけしてるとかなんとか言ってるのを聞いた気がします…

私はみんながグアム行ってる間ずっと女子寮にいましたから関係ないですし…悔しくなんかないですけど…

それに女子寮にこもってるときも誰かしらにレッスンやらひっぱられてたのでもりくぼの魂はすりへっています…

なので今日くらいプロデューサーさんから逃げ切れる日があっても良いと思うんです…逃げ切れると言うより隠れ切る…?

「フヒィッ!?…あ、机の下同盟の親友森久保じゃないか…も、森久保は私の親友と話してた?」

「森久保なんて人ここにいません…ここにはきのこと静かに暮らすもりくぼがいるだけです…」

この人は私と同じく机の下の魅力を知る机の下同盟の星さんです…
なんか「フヒ、フヒヒ、森久保ともりくぼ?もりくぼは森久保と違う?」とか独り言を言ってますが良い人です。プロデューサーさんから匿ってくれたりしますし…

「フヒヒヒヒヒヒィ!森久保もりくぼモエギタケェ!」

「あう…プロデューサーさんに気づかれるから叫ばないでぇ…」

「あ、はいすいません。静かにしてます…」

まだまだ慣れないですけど星さんは良い人です…良い人です…多分…


「わ、わたしはレッスン行ってくる…親友たちをよろしく…フヒッ」

「もりくぼはここで静かにできればいいので…わかりましたけど…」

…我が盟友は私を机の下から引きずり出すことなくレッスンへと向かいました

さすが盟友、もりくぼの平和を侵しません…いなくなっちゃって少し寂しいですけど…

盟友も机の下にいればいいのに…二人も入ると狭いですけど…

「乃々はいるかぁーっ!」

!!

あわわ…プロデューサーさんが戻ってきてしまいました…扉を開けた音で心臓が止まるかと…うぅ…動悸が…

でもでも、口ぶり的にまだもりくぼを見つけたわけではなさそうです…そこは安心…

「みぃつけた」

あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

「いいかげんにしないと怒るぞー?」

あああああああ…もりくぼの平和が、平和が…

怒ると言いながらすごい笑顔のプロデューサーさん…これはあれです、探していたおもちゃを見つけた子どものような顔です…

…もう諦めの境地にいたるしかないようです…どうせもりくぼには半畳の生活スペースすらもったいないですし…

「そら、出てこい?」

「うう…むーりぃ…」

「いやいや、出てこいよ!」

「やーでーすぅ…」

さすがプロデューサーさん、笑顔を崩しません。きっとこのあともりくぼにする仕打ちを頭のうちで考えているからの笑顔です…

…それでも私は机の下から出ませんし…自分からは…
 
「そーら、引きずり出してやろう」



プロデューサーが強行手段にでるぅ…だめぇ…

私は、プロデューサーさんの手から逃れるために身体をひねって少しでも奥に逃げます…

…そして、プロデューサーさんの手は迷わず私のスカートの中に滑り込んで…ショーツをおろしました

今更に今更ですがR指定につき。ご了承ください。

むーりぃー
さいなら

…机の足にしがみついてたせいであっさりと足からショーツが抜かれてしまいました…でも、机の足につかまってないとそのまま引きずり出されましたし…

お尻に開放感を感じながらプロデューサーさんの方へ向き直ると私のショーツがプロデューサーさんの指先で回ってました

…もりくぼコプターで飛んでいきたい…回ってるのはショーツですけど

「なにするんですかぁ…セクハラを越えていぢめですよ…?」

「お前が無防備に尻を向けるのが悪い」

「返してください…」

「机の下から出てきたらな!」

「むーりぃー…」

「それなら、強引に引きずり出させてもらおうかな」

「…どうせ引きずり出すふりしていぢめるんでしょう…?」

「よくわかってるじゃないか」

そう言うと、プロデューサーさんは私のいる机の下に入ってきました…

抵抗の甲斐なくキャミソールをまくられ、もりくぼの下着が晒されます

「…あまり見ないでほしいんですけど」

「大丈夫、俺の手で隠れる」

そして…



清美「なっ、なななにをしてるんですか!! 超☆風紀委員の権限でこれは没収します!」

比奈「あぁ! なにをするッス!? 離すッスよ!」

比奈「その薄い本を返してくださいッス!」

清美「いやです!」

比奈「いくら冴島さんでも超☆風紀委員でも許さないでスよ!」

清美「そもそもどうして事務所でそんなもの読んでるんですか! はれんちです!」

比奈「そんなの、プロデューサーがエアコミケで買ってきたのを借りたからッスよ!」

清美「プ、プロデューサーがぁ!?」

比奈「ほんとでスよ! ね、プロデューサー!」

モバP「あぁ、ほんとだぞ。ほかにもたくさんある」

清美「買うのは100歩譲ってありだとしても事務所に持ってこないでください! 風紀が乱れます!」

清美「ほら、そこの机の下で森久保さんが膝抱えて動いてません!」

乃々「もりくぼなんていません…もう帰るぅ…」

モバP「帰るな帰るな」

乃々「やーでーすぅ…」

清美「ほら、森久保さんやさっき出て行った>>13さんみたいにそういうはれんちなのを嫌がる人もいるんですよ!?」

モバP「まぁまぁ、確かに人の目を気にしなさすぎたな。申し訳ない」

比奈「そうでスね…でもほかのみんなは出てるから大丈夫だと思ったんでスよ…」

清美「私みたいにレッスンの途中で休憩しに戻ってくることもあるんですから反省してください!」

比奈「うぅ…わかったッス…」

比奈「でも、冴島さんも興味ないわけではないんでしょう?」

清美「はっ、はぁ!?」

比奈「だってさっきから手に持ったその本をちらちら見てるじゃないでスか」

清美「そそ、それは…だって…その…」

比奈「恥じる必要はないでス。風紀は大衆の中にいるときに守るもので個人でいるときは己がルールなんでスよ!」

比奈「人間誰しもスケベ心なしで生きられませんからね!」

清美「…ハッ! それっぽいこと言われてぐらつきましたがそうはいきませんよ!」

清美「これはお返しします! それでは私はレッスンに戻りますので!」

比奈「…あー、冴島さんをこっちがわに引き込もうとする作戦は失敗でスね」

モバP「押しに押したら押し切れそうだけどな」

比奈「それよりも冴島さんの初々しいムッツリ感に気を取られたッス」

モバP「お前はいろいろと清々しいな」

比奈「いちいち気にしてたらここではやってけないでスからね」

比奈「それはそうと、乃々さんがいるここで聞くのもなんでスがPさんはこの本みたいなこと乃々さんにしたいです?」

乃々「!?」

モバP「はっは、アイドルに手を出したらだめな俺にそれを聞くか」

比奈「やはり気になりまスしね。それにこれはただの純愛系ってわけでもないでスし」

モバP「純愛系も好きだがそれみたいな暗い惰性みたいなのもたまにはいいかなーって」

乃々「……」

比奈「なるほど、そんなもんでスか」

モバP「そんなもんだ」

モバP(それに、いつもはもっと積極的だもんな?)

乃々「!?………むーりぃー」


おわる

おつかれさまでした
今回のコミケでサークル落ちしたので話が宙ぶらりんになってたのをこういう形で消費できてよかったです

それでは、またいつかお目にかかることがありましたらよろしくおねがいします

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