小鳥「私の事務員アワー」 (30)


※本SSは音無小鳥の脳内からお届けします。


ども!765プロの事務員です!!


今日もね、朝、事務所に「やっべーちょっと遅れちゃった☆テッヒ☆」ってやってましたら
扉の前に律子さんですよ「あっれ?鍵、アタシだけー?」ってなっちゃって、いや、正直、参りました。

腕、組んでんッスよね、んで仁王立ち。
そこでね、「んもー!小鳥さん!?」(プリプリ☆)とか言ってくれるならまだしも



「おはようございます、ずいぶんと優雅な出勤で」



これですよ。

もうね、心臓鷲掴みされる気持ちってんですかね?
眼鏡の奥の瞳見えてませんから、なんかもう眼鏡に光反射してて。

でそんな仁王・THE・律子の前で背中に「鋭利な刃物なの?」ってくらい鋭い視線を受けながら
震える手で鍵穴に鍵突っ込むわけです。
まぁ震えてるんで、上手く挿いらないわけです、カチャカチャカチャとか言ってね

ここで私が


「扉と鍵って体格は全然違うのに、鍵が攻めで扉が受けなんですよね、あはは」


とか言っちゃったもんだから、仁律子[につこ]の全力壁パンですよ
寿命が7年縮んだ、只でさえ事務所では寿命が少ない方なのに、ってうるさいわ!!


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期待ピヨ


んで、なんとか鍵開けてね、扉開けて「ささ、どぞー」なんて言ったら
すれ違う瞬間に「マリアナなの?」ってくらい深〜〜〜〜いため息つかれて
もう私の笑顔も苦ってな具合でね。

そんなわけで一日が始まるわけです。

まずはパソコンつけますよね、家の結構型式古いんで、まずスイッチ付けておくんですよ。
まぁ、私としては「スリープモードにしときゃいいんじゃない?情弱乙ッスー!」みたいな感じなんですけど
律子さんの「節電」とか言う魔法にはどうにも利かないようで、毎回起動させてるんですわ。

そしたら、次はお掃除、この時ねやよいちゃん辺りが居ると「手伝いますぅ!」とか言ってくれて
もう、お姉さん、貴女が高い所を一生懸命荷台に昇って掃除しているの見てるだけで、あと7年は戦えるわ!
あ、今日はクマちゃんじゃなくて、カエルちゃんなのね、うふ!みたいな至福の時間になるんだけれども、本日は一人。

律子さんは超絶忙しそうにしてるし、何か小声で


「朝の分の遅れ取り戻さないと」


とか言ってて、もう、超怖い。

そんなこんなしてると、入り口の方で、何かをひっくり返してぶちまけたような音。
そう、家の看板アイドル天海春香ちゃんの出勤ですよ。


大きな音に律子さんが「大丈夫〜春香〜」と
[まぁいつもの事だし大丈夫だろうけども一応ね]みたいな声かけると

「たはは、面目ない」とか良いながら頭をコツンな春香ちゃんなわけです
正直それ、古いし、あざといなぁって私、いつも思ってる。

でも、それもグンバツに可愛い、正直言って、家のアイドル達は粒ぞろい過ぎて私が困るレベル。
何が困るって?、言わせんなばっきゃろい!!

んで、パタタと音を立て[これもまた可愛あざとい]近づいてきた春香ちゃんが「私、手伝いますよ!」ですよ


「うん、凄く気持ちはありがたいんだけど、まず、おめぇの崩した入り口のアレコレ片付けんのが先な?」


と言う言葉を飲み込んで「ううん、大丈夫よ春香ちゃん、まずは自分のお仕事の確認ね?」
とか言う私は、神話の時代だったら「あれ?小鳥やさしいじゃん、天使とか、やってみる?」
とか神から言われる程の人材と思うんですけどいかがでしょうか?

そんなこんなで若干手間が増えた片付けを終えると、どやどやとアイドル達がやってくるわけです。

きたい


「おはよう、ございます」と貴音ちゃん

「はいさーい!」と響ちゃん

先に居た私達とそれぞれ挨拶交わすとスケジュールボードの前に並ぶんですよ
ここで注目なのは、ホワイトボードに対して目線が真っ直ぐな貴音ちゃんに対して
口半開きで「んあー」って顔でホワイトボード[見上げる]響ちゃん。コレですよ。

あのね、愛しさで戦争止められるなら前線に響ちゃん2,3小隊ぶっこめばガチで戦争終わるぜ?
とか考えてたら「ピヨ子?涎たれてるぞ?」と言って響ちゃんが私の事見上げてるわけ!!
「あ、結婚だな」とか思う気持ちをそっと心のタンスにしまって「あ、あら、私ったら」とか言ってのけるつーの!!

あまりの可愛さに頭をナデナデしたら「うがー!朝セットしたのにぃー!!」てジタバタするんですよ
あの、すいません、この子、どこで買えますかね?分割利くなら是非お願いしたいんですけども!!
とか思いながら、なでまわしてやりました、もう朝の恐怖忘れそう。

とか思ってたらデスクの方から「小鳥さ〜ん」って声が聞こえて、「あ、この、声は」って振り返ったら。

「しごと」

って言って律子(仁律子顔)さんが机を指してるわけです。


そんなこんなで今日も業務が始まるわけですが、ここいらでプロデューサーさんが。

「おはようございまーす」

と来るわけですね、でそれにパタパタ近寄ってくアイドル達がまた可愛いんですよ。
さっきまで「地獄でも最下層クラスの鬼やらしてもらってますよ!」みたいな顔していた律子さんも

「んもー!何時だと思っているんですかぁ〜!?」

とかね、あれ?私の時と大分違くね?的なリアクションで人指し指立てて可愛い事言ってるんですけど。いいんです。
私はその人指し指に吸い込まれる赤とんぼよろしく、チュッと吸い付くことが出来ればHAAAAANN!!なんで。
なんて妄想してたらプロデューサーさんが「大丈夫ですか」なんて声かけてくるわけですよ。

あ。

一つ注釈入れときますけど、私、プロデューサーさんに関してはあんまり恋愛感情とかないんですよ。
良い人だな、とか、ルックスも良いな、とか思うんですけど
ほら、プロデューサーさんは私の妄想の出汁なので直接どうこうとかそういうのはちょっとね。
まぁ、向こうも私の事なんて歯牙にもかけてないわけですがっと。

とかすげー上から目線でプロデューサーさん見てたら。

「なんだか凄く見下されてるみたいな感じなんですが…」

とか言われたので慌てて「おほほほほ」ですよ、口に手を当てて。


午後11時を超えた辺りになってくると、仕事も一段落です。
律子さんもプロデューサーさんも送迎やら付き添いやらで外出ちゃってるんで事務所には私一人。
ここいらで「じゃ、スパイダーソリティアでもいっちょかましましょうか」と言う気分にもなるのですが
このタイミングで

「おはようございます」

と、午後のレッスンのため出勤してきた千早ちゃんが来るわけです。
ここで私は、「おはよう千早ちゃん」と言って動向を見守るんです。
何故見守るかって?まぁ、見ててください。

千早ちゃんは、事務所に来て、まずホワイトボードに向かいます。
自分の予定を再確認するため、もちろんそれもありますよ。でもね。
目線を良くみると、春香ちゃんの予定を確認しているわけですね!!
それで、自分の予定と見比べて、帰るタイミングが合ってたりすると。


「あ…」パァ


はい!微笑、いただきました!朝からベスト・オブ・微笑いただきましたよ!!!
はいはい!!ここでね!千早ちゃんファンは(ガタッ!!)と立ち上がりたくなるのをグッと我慢しましょう!!
慌てない、私の発言を待ってください、いきますよ?

「うふ、よかったわね、千早ちゃん」

「…はっ!?え?いえ、な、何がですか?」

「春香ちゃんと一緒に帰れそうね?」

「え!?わ、私はそんな…そんな事別に///」

「あら?違ってたかしら、ごめんなさいね」

「あ…いえ…違っては……いないんです、が………その………うぅ/////」

YAAAAAAAAAAHAAAAAAAAAAAAA!!!!!!
コレ!ここまで見て初めて千早ちゃんを味わいつくしたと言えるのではないでしょうか!?


そんなこんなで赤面顔でソファーにチョコンと座っている千早ちゃんをニヤニヤ眺めているとお昼です。
給料も入ったばかりなので、たるき亭をしばくのも一興だなぁ、ランチなんだっけ?
とか考えていると、プロデューサーさんが帰ってきました。

「はぁ…はぁ……た、ただいま帰りました」

肩で息してるんで「何か急用でもありましたか?」と声をかけると

「あ、いえ、あの…音無さん、お昼って食べちゃいました?」

「いえ、これからどこかへ行こうと」

「良かった……あの、一緒にどうですか?良い感じの店見つけたんですよ」

「良いんですか?私なんかとで、ね?千早ちゃん」

「な!なんでそこで私に話を振るんですか!?」

千早ちゃん。可愛い。掛け値なしに。

「あ、千早も…一緒に行くか?」

「あからさまに言葉詰らせないで下さい、野暮なマネはしません、お二人でどうぞ」

野暮?

「そ、そうか、じゃあ、音無さん行きましょう」

と、言うわけで、良くわからないんですが、プロデューサーさんと食事に行くことに。
正直男性と一緒に食事って慣れてないのもあるし、会計時に気を使うのであんまりなんです。
千早ちゃんが一緒に来てくれたら「ここは私が経費で」とか言いながら払えたのになぁ…。

あ、もちろん経費じゃ落ちませんけどね。


ちょうど「はっはっは」と、何が面白いのか解らないけど笑っている社長が出社したので電話番をお任せしてランチタイム。

プロデューサーさんが案内してくれたのは、木漏れ日が指すシャレオツなカフェ。
お昼になった時から「鯖の味噌煮定食、味噌汁は豚汁にランクアップだな☆」とか考えてたもんで
ほにゃららはにゃららのワンプレートランチとかあんまり食指が動かないんですよね。

「あの、音無さん、ここはパスタが美味しくてですね」

とか薦めてくれるんですが「十割そば、わさび乗っけてずぞっと…」とかの方が…
まぁまぁ、せっかく薦めていただいたので、そのパスタを頼みます。


と。

そんなこんなでお昼が終わりました。

え?何があったって?何もありませんよ?
休日の予定とかそんな事を話したくらいです、私は撮り溜めた皆の録画を見るので忙しいです
なんて言ったら、この世の終わりくらいの勢いでプロデューサーさんが凹んでたのが面白かったですが
なんで凹んでたのかは良くわからないですけども。


事務所に帰ると、あずささんが美希ちゃんを膝枕していて頭撫でてます。

いやいや、ちょっと待ってくださいよ。この状況。

つまりそこに至るまでは。


「おはようございますなの〜、あれ?皆は?」

「あらあら〜美希ちゃん、おはよう〜」

「あ、あずさなの!ごろにゃん」コロン

「あ、あらあら〜もう、美希ちゃん、イキナリびっくりするじゃな〜い」

「んふーあずさのふともも良い匂いなの〜」

「あらあら〜///美希ちゃんたら〜///」ナデナデ


と、なっていたと予想されるわけなんですが。
私は、なぜ、カメラ(隠し)の、スイッチを、押し忘れたのかと。

こういう不足の事態に対応するために大容量バッテリーまで搭載しているカメラを何故!何故!!!
なんて地団駄踏んで居たら美希ちゃんが


「小鳥のふとももはちょっと大きくてプニョプニョしすぎてるから寝難いの」


とか言い出すもんだから、おい、そこの毛虫、マジでいい加減にしろよ?


さて午後の仕事が始まりました、私も秘蔵動画の編集作業に勢いが付くって物です。
なんてね、ちゃんとやってますよ、流石に動画編集は暇な時だけですよ、暇なんて無いですけど。

専用ソフトでまとめたスケジュールとか見てるんですけど、なんていうんですかね?
家の事務所のアイドル達って、こういう言い方アレですけど、そうとう稼いでいると思うんですよ。
テレビに出ない日なんて無いし、まぁ人数的に961プロとまでは行かないにしても…。

で、アイドルが13名在籍してて。

プロデューサーが2名、事務員1名って。


……あれ?バカか?バカなのかな?家の社長


と言うか、そのマニーはどこへ行っているのかな?
普通、普通ですよ?アイドルが13人在籍してて、朝から晩までスケジュール一杯なのに
それを支える裏方3人、しかもその内一人はたまにアイドルやったりしてるわけなのですが…。



あ、バカなんだ!!



言ってやらなきゃ…わからないよね、うん、言ってやろう、順二朗に言ってやらないと…。
とか思ってたら出てきましたよ、暢気な顔して「それではまた!」とか言いやがってこんちくしょう。


その真っ黒な顔を真っ青にしてやるぜ!!……その真っ黒な顔を真っ青にしてやるぜ!!


とかね、うん、結構、面白かったと思う、うん、後で律子さん辺りに言ってみよう。あ、やっぱり千早ちゃんにしよう。
いやいや、違う、当初の目的を見失うな、社長にガツンと言ってやるんだよ、うん。


「音無君〜先程の客人に良い水羊羹を貰ったのだが一緒にどうかね〜?」


FUUUUUUUUUU!!!!!!
やっぱりね、社長は良い人だよ、この人に付いて来て本当に良かったと心の底から思う。
緑茶を淹れよう、精一杯、真心込めて淹れよう。そして水羊羹を食べよう。


水羊羹、大変おいしゅうございました。
さて、時刻は16時を廻った頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
貴方のお仕事ライフに音無小鳥、音無小鳥でございます。

この時間帯のラジオとかって妙に面白いわよね
なんて考えていると、アイドル達が帰ってくるわけです。

「お疲れ様で〜す」

「ただいま帰りましたぁ」

元気よく真ちゃん、その後ろからオズオズと雪歩ちゃんが帰ってきましたよっと。
よし、この二人か、ならばカメラのスイッチを[Bluetoothによる遠隔で]ONっと…。

「お疲れ様二人とも…えっと」

「ん、どうしたんですか音無さん?」

「あ、いや、今日は別々のお仕事だったのに、一緒なんだな〜って」

「あ、いや!たまたま!そこでね!雪歩」

「う、うん!たまたま!たまたまですぅ」

「へぇ、そこで合ったのに、真ちゃんは雪歩ちゃんのバッグ持ってあげてるんだ?」

「え!?あ、こ、これは…その///」

「あぅ…ご、ごめんね、真ちゃん」

「うふふ、少し意地悪だったわね、ごめんね二人とも、仲良くて羨ましいわ、うふ」

「い、いえ///」

「はぅう…///」



はぁ、まったく、こいつらときたら…。



もう、ね。



超、可愛い。



冷静なお姉さんぶってますけど、確実に鼻の奥が鉄の味ですから。
必死に吸って、口の中鼻血だらけだから後で吐血しとかないと。

そういえばネウロに吐血しながら6って書く人いたけど、私もがんばれば「まこゆき」くらい書けるかしら。


あ「ゆきまこ」にしとこう。



さて、定時、です、が。


「響、この後共に夕餉など」

「…またラーメンか?」


「千早ちゃん、ごめんね、待っててくれたの?」

「あ、いえ、私も帰ってそんなに経ってないわ///」


「そろそろ帰るけど、やよい、一緒に車に乗っていく?」

「わぁ、良いの?伊織ちゃん」


「真ちゃん、帰り寄りたいお店があるんだけど…」

「いいよ、一緒に行こう、雪歩」


「亜美〜セーブポイントまだだっけ?」

「もうちょいだった気がする〜」


「あずさ、この間大きいサイズ専門で可愛いの扱ってるお店見つけたの」

「あら〜助かるわぁ、中々大きくて可愛いのって無くて〜」


ん〜…なんていうのかな?
桃源郷?って言うのかな?
私のワンピースはここにあったと言うんですかね?

お前ら、ちょっと可愛過ぎだろ、本当。
この時間は至福の時間ですね、狭い事務所にアイドル達がひしめき合ってるというか。
もうね、「この場の空気」とか言う缶詰出したら1万円でも買う人いるんじゃないの?というか。

最近は直帰しちゃう子が多い中、これだけ集まっているのは貴重ですよ!貴重!!

もう、さっきから「深く〜息を吸って〜大きく、深呼吸〜」とラジオ体操状態ですよ。
この空気を出来るだけ肺にとどめておかなければ!と!したらね!!


「ん〜?いやーっはっはっは、これだけ皆が揃うのは久々だねー」


嫌!!順二朗!!!余計な混ぜ物しないで!!空気穢れちゃう!!!



そんなこんなで皆も帰って。
時刻は19時を廻り。
私、律子さん、プロデューサーさんの三人がデスクワークをする時間です。

まぁ、私は昼間のうちに殆ど片してますから、もっぱら二人のサポートですけどね。

普通は帰っても良い時間なんですけども
この談笑しながら仕事する時間が私は好きだったりします。

裏方ならではの苦労話とか出来ますし。

律子さんの熱を帯びた視線が
プロデューサーさんに注がれているのも見れますし。

どうにかしてあげたいと思うのは、私の我侭なんでしょうかねぇ。
でも、この話をあずささんにした時に。


「プロデューサーさんも相当ですが、小鳥さんも大概ですねぇ」


とため息つかれた事があります。どういう意味だったんでしょうか。



「さて…と!」

律子さんの伸びを合図に、私とプロデューサーさんもパソコンをシャットダウンします。

「帰りますか!!」

律子さんの一声に頷く私達、この瞬間ってなんだか良く解らないのですが幸せなんですよね。
事務服からの簡単な着替えを済ませるとプロデューサーさんが片付けを済ませ待っててくれてます。

「ちゃんと、律子さん送って行くんですよ?」

釘を刺すように言うと、いつも困ったような笑顔を浮かべます
まったく、本当に解っているんですか?この言葉の意味。

「ひーとーりーでかーえーれーまーすっ!」

何て言う律子さんとプロデューサーさんの肩を押し、事務所の扉を閉めます。
鍵をカチャリと閉め、本日もお疲れ様でした。



「一人で帰れるって言ってるのに…」


まだブツクサ言っているほんのり頬を赤く染めた律子さんとプロデューサーさんを見送り帰路につきます。
駅までの帰り道、今日の出来事を頭の中で反芻すると色々な笑みがこぼれます。

これ、変質者っぽいですね。

コンビニでビールでも買っていこうかしら?なんて思いながらテクテクと歩くとメールが一通


[今日は、ありがとうございました、あ、明日は遅刻しないでくださいよ!]


ふふ、こういうの、反則的に可愛いですよ?律子さん。
上手くいくといいなぁ、あの二人。

だって、律子さん?
貴女もやっぱりアイドルで。
アイドルの幸せは
私の幸せなんですから。


めまぐるしく状況が変わったり。

思春期の子の難しい心に正面からぶつかったり。

帰る時間だって安定しない。

そんな大変な仕事ですけど。

私は、この仕事が大好きです。

アイドル達に自分の夢を託したとかそういう負い目を感じていた時期はありましたけど。

今、私は。本当に。本当に。幸せです。

これからも、可愛いあの子達を見守って。

そして出来れば、あの子達が巣立って行った、その後も。

新しい子達のサポートを、ずっと、ずぅっと出来たら。

それは、とても幸せな事だなって、思うのです。

アイドルを見守ること、天職だと思っております!!

それでは皆さん、明日もお仕事ですが。

楽しんで参りましょう!!

765プロ、事務員。

音無小鳥でした。


ピロロロロロロ…

ッピ

「んあ…はい、音無ですが…………」

「あ、小鳥〜私、久しぶり〜ごめん、寝てた?」

「あ〜久しぶり、いや、うとうとしてた所、どうしたの?」

「小鳥、私ね………結婚、決定しちゃいました!!」

「………………あぁ!?」

「いや、やめてよ、どこぞのヤクザかと思ったわよ、祝福してよ」

「いや、テメこら!私達は一生独身仲間だもんげ!って言ってたろうが!!」

「そうね、でもね、小鳥、やっぱり、人は、愛に生きるもんなのよ!」

「っっせぇ!!何だ!アホか!願わくばしね!今、しね!!」

「あまり強い言葉を使うなよ、婚期が遅れるぞ」

「しねーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

「あはは、それでね、結婚式の招待状、送ったから、余興に歌、歌ってよ」

「…ロード歌ってやるよ…っ!」

「やめてよ!!私死んじゃうじゃん!んじゃ、まぁ、よろしくね〜」

ッピ



……

………………


私、アイドル、見守ってる場合じゃ、ねぇよ!!!!!!



終わりです。

なんか、色々、スイマセンでした。

まだ終わらないピヨ

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  {     ヽ   {::::从/    , '´     / :::::i{.:.:.:./  !
  ハ      \  i::::_〈    イ {    -ァ"i :::::::/ |/!/   !
  |::ヽ、     '、!:::| ̄\   ト、!  ./   { :::/      /
  |:::::::\       ゙/   `ー-'y'゚一'    ',     /


小鳥さんは正義

小鳥さんは正妻

フラグ折りまくる小鳥さんに未来はあるのか



なんという残念な美人……

小鳥さん、式はいつ上げましょうか。

乙ピヨ

おつん
素晴らしかった

軽快な語り口がなんとも絶妙だったな

短編でいいからもっとみたい

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