フェルン「そろそろ大きいのが欲しいのですが」フリーレン「は?」 (14)

~勇者ヒンメルの死から27年、とある町の宿屋~

フリーレン「大きいの?ああ、服とか靴とかかな?フェルンも大きくなったからなぁ」

フェルン「いえ、確かにそれも必要なのですが・・・」

フリーレン「ん?歯切れが悪いな、私とフェルンの仲じゃないか、遠慮なく言えばいいよ」

フェルン「その・・・」










フェルン「下に着るやつ・・・なんですけど」ポヨン

フリーレン「・・・ああ」ペタン

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フリーレン「まったく、同じものを食べているというのに、こればかりは何千年経っても理解できないな」

フェルン「そういえば前々から気になっていたのですが」

フリーレン「ん?」


フェルン「フリーレン様は・・・つけてらっしゃらないのですね」

フリーレン「必要ないからな」デデン

フリーレン「何なら下もここ数百年同じものを履き続けている!」デデン

フェルン「威張れることではないと思います」

フリーレン「案ずるな、ちゃんと洗っている」

フェルン「いえ、そこではなくて・・・」


フリーレン「そもそもだな、そんなものに金をかけるなら魔術書を買った方が・・・」

フェルン「わかりました」

フリーレン「?」

フェルン「これを期にフリーレン様も新しい物を買いに行きましょう」

フリーレン「いやだから私にはだな・・・」

フェルン「これから先新しいものも取り入れていかないと生き残れませんよ、時代は変わったのです」

フリーレン「むぅ・・・フェルンがそこまで言うなら・・・」

フェルン「決まりですね、それでは行きましょう」

フリーレン「え?今からか?もう眠りたいんだが・・・」


フェルン「善は急げです、さぁ早く」グイッ

フリーレン「わ、わかったから引っ張るなって・・・」タタタ…




フェルン(フリーレン様には何が似合うかな・・・動物の絵が入ったやつとか・・・やっぱり白かな・・・)

~服屋、下着売り場~


フリーレン「ほう、こんなに種類があるとは・・・時代は変わったな」

フェルン「何を感心しているんですか」

フリーレン「お、それが大きいやつか、本当に大きいな・・・私なら帽子にできるぞ」

フェルン「絶対にやらないでくださいね」


フリーレン「それで値段は・・・!?」ガタッ

フェルン「どうしました?」

フリーレン「い、いや別に・・・」




フリーレン(王様にもらった額より遥かに高いだと・・・ただの布切れが偉くなったものだな・・・)ガクブル

フリーレン「それで私のは・・・」

フェルン「あ、フリーレン様のはあっちです」


【子供コーナー】


フリーレン「・・・・・」

アリガトウゴザイマシター


フリーレン「ふぅ、いい買い物したな」

フェルン「フリーレン様、本当に私が選んだものでよかったのですか」

フリーレン「ああ、大切に使わせてもらうよ」

フェルン「ふふっ、ありがとうございます」

フェルン「そういえば・・・」

フリーレン「?」

フェルン「ハイター様達と旅をしていた時は、女性はフリーレン様だけだったんですよね」

フリーレン「ああ・・・そういえばそうだったな」

フェルン「その・・・危ないこととかななかったのですか?」

フリーレン「いや、ないな」

フェルン「そうですか・・・」


フリーレン(ヒンメルですら私にスカートめくりすらできなかったからな・・・)

~勇者ヒンメルの死から28年後、とある町の宿屋~

フリーレン「しまった・・・」ビショビショ

フリーレン「新しく覚えた洗濯魔法に失敗してパンツまでぐっしょりだ・・・」ビショビショ

フリーレン「これはフェルンが帰ってきたら怒られるな・・・とりあえず着替えるか」ヌギヌギ


フリーレン「そういえば、フェルンに買ってもらったやつまだ履いてなかったな、いい機会だから履いてみるか」

ガチャ


シュタルク「ただいま~」


フリーレン「ん?」

シュタルク「あ・・・・」

フリーレン「・・・・・」

シュタルク「その・・・すまん」

フリーレン「いや・・・」

シュタルク「まぁ気にするな、俺だって婆さんが縞パン履いてたって驚か


ゾルトラーク








フェルン(私が帰ってきた時、何故かシュタルク様が黒焦げになっていましたが、深くは聞きませんでした)


~おしまい~

以上になります

あの世界にブラ的なものがあるかどうかはこの際気にしませんでした。

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