2022秋アニメ『フラワー・オブ・スパイラル』


あらすじ
校内のそこかしこに極彩色の花々が咲き並ぶ、国立ペトール女学園高等学校。そこは男子禁制の花園である。
そんなきらびやかな学園の中には、どんな願いでも叶える『天国の花』が咲いていた。
偶院 龍子は『天国の花』を手に入れ、学園に渦巻く謎に挑んでゆく。全ては消えた愛しき親友を取り戻すために。



登場人物

偶院 龍子（CV:青野 みな）
高校一年生のすれた少女。
幼馴染の三瀬井ろえるを愛していて、彼女以外の人間があまり好きではない。
消えたのえるを探し出すために『天国の花』を使用する。

三瀬井 のえる（CV:泉野 香織）
高校一年生のゆるふわした少女。
クラスの人気者で、友達がたくさん居る。
『天国の花』を巡る何らかの騒動に巻き込まれ、大量の花弁を残して姿を消してしまう。

狂崎 蛇子（CV:市藤 詠子）
高校二年生のマッドな少女。
いつもけたけたと不気味に笑っていて、まとわりつくようなコミュニケーションを好む。
『天国の花』を所持し、龍子に協力しているがその真意は不明。

鬼風 林檎（CV:御堂 景）
高校三年生のキザな少女。
四つある寮の内、赤薔薇寮の生徒代表を務めている。その美貌によって他生徒からの信頼も厚い。
『天国の花』を所持し、学園内の秩序を保つ責務を負っているが、それとは別の思惑を持っている。

主題歌

ＯＰ　raincoat「ハナコトバ」
ＥＤ　水瀬秋嘉「匂い、思い出して」


制作：PaRaMa
放送：至西テレビ　毎週金曜日　1:30～2:00

フラワー・オブ・スパイラル
第１話『それは花に舞う蜂のように』

龍子とのえるは、男子禁制のペトール女学園で学園生活を楽しんでいた。
その学園に一人の青年が忍び込む。願いを叶える『天国の花』を探し、病気の家族を救うために。
願いに共感したのえるは、彼を寮の自室に匿って『天国の花』を探すことに。
日に日に二人の仲が縮まっていくのが面白くない龍子は、青年の存在を全薔薇会議に報告する。

フラワー・オブ・スパイラル
第２話『秘密の花園』

大量の花弁を残してのえるは姿を消した。その失意に暮れる間もなく、龍子の前に蛇子という女生徒が現われる。
『天国の花』が咲く『秘密の花園』へ行ける儀式を知っているという蛇子に、すがるように龍子は従う。
はたして、蛇子の言葉は全て真実だったが、その花園には生還不可を示す大量の亡骸が転がっていた。
願いと命の狭間で、摘み取った花が嘲笑うように揺れる。

フラワー・オブ・スパイラル
第３話『神速の姫君』

天敷 梨々々の異名である『神速の姫君』とは、彼女の女癖の悪さに対し、権力と立場が包ませたオブラートである。
しかし、梨々々が意中の人間と関係を持つ際に権力と立場が用いられることはなく、用いられるのはもっぱら彼女自身の魅力と『天国の花』の権能であった。
その梨々々は、同じ『花園』の生還者であり『天国の花』の所持者となった龍子に目を付ける。
支配者たるのはどちらか。梨々々との対峙を通して、龍子は『天国の花』が叶えられる願いのルールを確かめていく。

フラワー・オブ・スパイラル
第４話『全薔薇会議』

全薔薇会議は、ペトール女学園の四つの寮、赤薔薇、青薔薇、白薔薇、黒薔薇、それぞれの寮の生徒代表者で構成された学園の秩序を保つための機関である。
メンバーの四人は全て『天国の花』の所持者であり、故に梨々々の女遊びが鳴りを潜めたことを楽観視していなかった。
梨々々を『天国の花』の権能で支配下に置いた者が居る。その確信と共にそれぞれの代表者は調査を始める。
龍子達と会議との欺き合いの行方は。

フラワー・オブ・スパイラル
第５話『触れた温もり、かすかな懐かしさ』

赤薔薇寮の代表者、鬼風 林檎との契約によって難を逃れた龍子達は、次に全薔薇会議の人間から情報を引き出すことを目標にする。
特に、まだ龍子への疑念を解いていない青薔薇寮の代表者、佐佑藍生をあえて標的にし、食堂で彼女との舌戦を行う。
藍生はその場で『天国の花』についても『秘密の花園』についても情報を与えなかったが、ある女性の名前を呟いてしまう。
彼女はその日の夜、共に花園へ行きながら生還できなかったかつての恋人の姿を見た。

フラワー・オブ・スパイラル
第６話『十六夜の残響』

藍生の精神は夜を重ねるごとに甘く残酷に壊れていった。
過去の恋心に囚われ苦しむ藍生の姿に、龍子は自分の心を重ねて葛藤する。しかし蛇子とのデッドロックによりその拷問をやめることはできなかった。
十六日後、それをやめる理由と手段を同時に持ちえた人間はついに現れず、拷問は終着を迎える。
そして龍子は目の当たりにする。『天国の花』を使い切った者の最期を。

第７話～第１２話（最終話）までのタイトルを安価します。

第７話のタイトル　↓１
第８話のタイトル　↓２
第９話のタイトル　↓３
第１０話のタイトル↓４
第１１話のタイトル↓５
第１２話のタイトル↓６

フラワー・オブ・スパイラル
第７話『沈黙のエデン』

藍生の死は、ペトール女学園に全薔薇会議を設置した組織、エデンの存在を明らかにさせた。
龍子達はエデンとの接触を図るが、そこに林檎からの静止がかかる。
その頃、エデンからの密命を受けた白薔薇寮代表、呂々洞 勾玉は部下の春日田 春雨と共に全校生徒へとある命令を与える。
その命令は『天国の花』の権能が施されており、更なる事件を巻き起こす引き金になるのだった。

フラワー・オブ・スパイラル
第８話『背徳と苦悶の果てに』

蛇子は『秘密の花園』を現実世界と完全に繋げるため、林檎は『秘密の花園』を完全に遮断するために動いていた。
勾玉の仕掛けにより二人の目的を知った龍子は、『秘密の花園』の独占を目指すエデンを加えた三つ巴の中に自分の立場を模索する。
一方、勾玉は次のエデンからの密命を前に、ある選択を強いられていた。
ついにつぼみは開き、花弁が描く渦は大きくなっていく。

フラワー・オブ・スパイラル
第９話『アンダー・ザ・ローズ』

校庭に残された勾玉と春雨の死体、それに加えて二人が最期に学園を閉ざす結界を残したことによって学園はパニックに陥る。
龍子と蛇子はこの機に乗じ、エデンの介入が途絶えている内にとある策で林檎を含む全薔薇会議の壊滅を図る。
それは関係のない一般生徒を多大に巻き込む策だったが、既に龍子の瞳に葛藤はなかった。
林檎は命からがら地下室に逃げ込むが、既に彼女の『天国の花』は残りわずかとなっていた。

フラワー・オブ・スパイラル
第１０話『彗星の尾を掴んで』

全薔薇会議の最後のメンバーである林檎が死んだことにより、ついに地下室の扉が開いた。
それと同時に林檎の最後の願いによりペトール女学園は崩壊を始め、エデンの介入が行われる。
蛇子と別行動をとった龍子は、林檎の眠る地下室でついにのえるが消えた日の事実を知ることになる。
一方、エデンの介入を食い止める蛇子も、同時に『秘密の花園』の仕組みに気付き始めていた。

フラワー・オブ・スパイラル
最終話『朽ちた最期と芽生える始まり』

『イヴ』に選ばれたのえるを救うべきか、殺すべきか。ついに龍子と蛇子の間に決定的な矛盾が訪れる。
二人の願いが織りなしてきた渦、その対立は渦の中心と終わりを意味していた。
自分自身の願いのために、少女達は再び『秘密の花園』へ足を踏み入れる。二人の少女に摘まれた二輪の花だけが、その運命を見届ける。
花朽ちる時、季節は変わり――。

フラワー・オブ・スパイラル
特別編『あなただけの花』

佐佑 藍生は国立ペトール女学園高等学校の青薔薇寮で生活する一般生徒である。
ある日、彼女の寮の代表を務める生徒が唐突に転校してしまった。それと同時に藍生のもとへ全薔薇会議から寮代表への誘いの手紙が届く。
一方、全く同じ内容の手紙が藍生の恋人にも届いていた。

物語が始まる半年前のキャラクター達の姿を藍生の視点で描く、BD限定の特別編。