【安価・コンマ】ンニカの秘宝【TRPG風ファンタジー】 (214)

・TRPG風で安価コンマが出来ないか、という趣旨のスレです
・ある程度書き溜めしてますが、地の分多めなので更新遅いと思います
・雰囲気はほのぼの寄りです
・まだ世界観は完全に固まってないです
・ルールも変更する場合があります
・安価は絶対じゃないです

よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1644840729

魔法と奇跡の実在する中世風の世界

人間の生活圏は大陸のわずかな範囲でしかなく、秘境や魔境が多く残っている。

自然の脅威は依然強く、一方でもたらされる恩恵も大きいため、人類同士での諍いは少ない。

押し込み強盗をして小銭を稼ぐより、森の茸を一つとってきたほうが儲かると誰もが理解しているからだ。

……もし身の丈数倍の猛獣や、それ以上の化け物に勝てる自信があるのなら。

《冒険者》という職業が成り立つほどに開拓の需要は大きかった。

大陸西部の半島に版図を広げるナヴニア王国。

雄大な山脈と針葉樹の森が国土の大半を占める国である。

人々はパンとチーズで一日の活力を補給し、腸詰とビールので一日の労をねぎらう。

霊峰ソラタンとそこに眠る祖先の魂を崇め日々を過ごしている。

霊峰ソラタンの北方に位置する湖畔の街スタット。

木組みと石造りの家が並ぶ街に、ひときわ大きな建物があった。ナヴニア王国に広く事業展開をしている商会経営の酒場である。

冒険者の雇い主は基本的に商会だ。

冒険者家業には危険が伴い稼ぎも不安定で社会的な力も弱い。

そこに目をつけた商会が協同組合的な活動を始めたのである。

酒場は冒険者たちの斡旋所として機能を持っていた。

あなたは冒険者として活動する為に酒場を訪れた。

中は吹き抜けの二階建てになっており、中央には舞台が設置されている。

夜には踊り子や楽団が華やかなパフォーマンスを見せるのだろう。

並んだテーブルとせわしなく店内を行きかう女給をかわし、あなたは設置されたカウンターに立った。

「冒険者の登録ですね。ではこちらの書類に記入をお願いいたします」

キャラクターの作成をお願いします。
・名前
・性別
・生い立ち、冒険者になる理由など
・技能

技能について
・探索や戦闘のコンマ判定に使います
・TRPG形式です。コンマが自分の技能以下なら成功
・その技能でやりたいことがあれば都度聞いてください
・最大値は200。
・技能判定の時に要求値を技能から引いて判定するので
技能が100でも自動成功とは限りません
例:《弓・砲》100、遠距離射撃-10、不安定な足場-20=判定に使う値70
・サンプルの技能に合計が300になるよう好きに振ってください
・オリジナルの技能を一つか二つ考えて、合計が100になるよう振ってください
・オリジナルではなくサンプルに追加で100の数値を振ってもいいです

サンプル
戦闘技能
《刀剣》剣と盾、居合、ナイフでの暗殺など。
《弓・砲》弓、弩に加えて銃、大砲など
《長柄》槍、槌、斧など
《投擲》スリング、投げナイフ、爆弾など
《格闘》殴る、蹴る、組み付く、投げるなど

魔法技能
《精霊》火、水、光、闇など自然の力を操る
《祈祷》祖霊、聖獣などの力を借りる
《占術》未来予知や運気向上など
《錬金》薬を作る、合成獣を作るなど
《幻惑》感情を操る、感覚に作用するなど

探索技能
《気配》隠れたものを見つける、逆に隠れる
《採集》収穫、採掘、釣り、解体など
《踏破》登攀、パルクール、水泳など
《話術》コミュニケーション、虚言、説得、歌など
《学問》モンスター、アイテム、言語、その他知識的な技能

技能はサンプルで合計300点になるように割り振る。それとは別に100点があり、それはオリジナル技能でもサンプル技能でもいいって事だね?

ガンガン張りましたが一旦ここまで。

キャラは5つほど候補が出たら、投票かコンマで決めさせてもらえればと思ってます。

その他、キャラメイクで疑問点があればご自由に質問してください

もう投げていいのかな?

>>12
その通りです

>>14
大丈夫です

言い忘れてました。すみません。

この後、四人キャラが出てきて、その人たちとパーティを組んでもらうことになります。

名前 レッカ
性別 女
生い立ち 幼い頃からモンスターと会話が出来、それ以来モンスター大好きで友達になるのも食べるのも好き。伝説のモンスターと友達になるor食べる為に冒険者に…
技能
《投擲》50《祈祷》80《幻惑》70
《採集》50《話術》40《学問》60
《心話》50:モンスターや動物と対話できる

こんな感じ?

>>18
そんな感じです。

キャラメイクは5つ出そろうか、22:00の段階で区切ろうかと思います。
もしもう少し時間が必要な方がいたら言ってください。

・名前 シア
・性別 女
・生い立ち、冒険者になる理由など 
平穏でのどかな村で魔法使いの弟子をしながら育った18歳の少女
世界のいろいろなところを旅して、いろんなことを知りたいため冒険者に
素朴ながらもかわいらしい顔立ちでスタイルは良い
・技能
《精霊》100
《採集》70
《話術》70
《学問》80
《医術》80 ※オリジナル

考え中ですが22時には間に合いませんのでもう少し時間下さい。

>>23さんが出来るまで待ちます

キャラの投稿ありがとうございます!

 1~20 オットー
21~40 レッカ
41~60 ナスカ
61~80 シア
81~00 ジゼ
6の倍数  リタ

これでコンマします
↓1

「シアさん(>>22)ですね。魔法と医術にお詳しいと。将来有望ですね」

「これで登録の完了です。がんがんクエストをこなして組合員ランクを上げればいろんな優遇が受けられますよ!」

「さて、早速ですがあなたにはパーティへ所属してもらいます」

「ソロでの活動? まあ実績があれば、いずれはそういうのも認められますが、今はダメです」

「丁度メンバーを募集しているところがあるのでそこで冒険者の基礎を学んでくださいね」

シアは《ランク1》と書かれた組合員証のタグを首にかけると、案内された席へ向かった。

そこでは四人の人物がテーブルを囲んでいた。

昼食を取っているようで、和気あいあいとした雰囲気を感じる。

その中の一人があなたの視線に気が付くと、声をかけてきた

「もしかして新規メンバーの人!?」

その声に反応して残りのメンバーもあなたを見つける。

シアが新規メンバーであると肯定すると、テーブルに呼ばれた。

「ようやく求めてた人材が来たわね。条件付きで新規メンバーを募集するとなかなか補充されなくて苦労したわ」

そういうと一見小さな子供に見える女性が溜息をはいた。

小人族であろう。見た目は子供だがこれで成人している。

どうやらシアの持つ技能を求めてメンバーを募集していたようだ。

「自己紹介するわね。私はミルラ。このパーティのリーダーよ。ついでにスカウトでもあるわ」

最初にシアに気が付いた小人族の女性だ。

彼女は簡潔に自己紹介すると、じゃあ時計回りに、と言ってほかのメンバーを促した。

「僕はマルキンだにゃ。魔法が使えるにゃ。よろしくにゃ~」

テーブルに並んでいる料理を片端から口に放り込んでいた猫人族が名乗った。

猫人は人間の子供程度の背丈で、見た目は二足歩行した猫である。

毛皮を見ればある程度性格が分かると言われていて、彼は茶トラだった。

温厚で食いしん坊である。

傍らに杖が転がっているので魔法使いというのは一応本当なのかもしれない。

「あ、オラはゾナっていいます。一応パーティで前衛やらせてもらってます」

田舎訛りのある人間の女の子が名乗った。

「す」は「ず」にも聞こえるし、イントネーションも垢ぬけない。

気の合いそうな人がいてシアは少しほっとした。

とはいえ、革の軽装と剣盾を使うようだがこの子が先頭を切って戦えるのだろうか?

疑問の視線を向けるとゾナは「そうですよね……」という顔をした。

「ゾナはすげえぞ。センスがあるんだ」

フォローしたのは巨人と見まがう筋骨隆々の男だ。

むしろ前線を張るならこの人だろうと思える。少し気圧されてしまいそうだ。

白い肌とくすんだ金髪。壮年と思われる。

「俺はオドベント。いっとっけど戦えねえぞ、運動音痴だからな。荷物持ちで料理番だ」

何かの冗談かと思ったが本当らしい。

彼は料理に舌鼓を打ちながら、太い指でメモを取っていた。

料理の研究手帳のようだ。

リーダー ミルラ
魔法使い マルキン
戦士   ゾナ
料理番  オドベント

この四人がこれからシアと冒険するパーティらしい。

「聞きたいことがあったら何でも聞いてね」

最後にミルラがそう締めた。

安価↓45分まで
聞きたいことをなんでも
例:〇〇の処理はどうなるか
 :〇〇のもっと細かい描写がほしい
 :昼食のメニューは何か

求めていた人材とは?

このあたりにはどんな探索場所が?

このパーティでの私の役割は?
このパーティのこれからの目的は?

町から町を渡り歩くのが普通なのか、この町が仮の拠点なのか

>>38求めていた人材とは?
>>40このパーティでの私の役割は?

「うちのパーティにはいざって時に応急処置とかできる人がいなかったのよ」

「ですね、オラとかよくケガするもんで、ご迷惑おかけすると思いまず」

「あと出来れば《採集》の得意な奴な。これまでの冒険でどれだけ食材を逃してきたか」

ミルラ、ゾナ、オドベントが答えた。

>>40このパーティのこれからの目的は?
>>41町から町を渡り歩くのが普通なのか、この町が仮の拠点なのか


「ちなみにパーティを発足した私の目的は『ンニカの秘宝』を見つけること」

ミルラが言った。

『ンニカの秘宝』

今は滅びた古代魔導文明の絶対的統治者。サンステット・ヘルベチ・ンニカの残した遺産のことである。

吟遊詩人の詩や演劇ではよく題材に上がるが、それを実際に手に入れられるのは世界でも一握りの冒険者だけだ。

「ほかの皆はそれぞれ目的を持っているわ」

「僕はおじいちゃんを探してるにゃ」

「オラは孤児院にお金入れねとですから、稼げればなんでも」

「俺は世界中の料理と食材を研究できればいいんだ」

「そういうわけだから、基本はスタットを拠点に、ンニカの秘宝の手がかりがつかめたら移動って感じね」

>>39このあたりにはどんな探索場所が?

「今は弱小パーティだけどね。この辺も探索場所って言ったらトーヴの森くらいだし」

逆に言えば、だからこそここで力をつけるのが良いと、ミルラは考えているようだ。

「それに湖を渡ればもっと大きな街もあるみたいだけど、私たちみたいな弱小だと仕事にありつけないもの」

どことなく、ミルラが歯がゆそうな顔をしている気がした。

「早速だけど丁度受注しているクエストがあるの」

ミルラがあなたの前に羊皮紙を出してきた。

そこには『マッシュボアの納品』と書いてある。

シアもマッシュボアについて少しなら聞いたことがあった。

確か菌糸類に寄生されたイノシシの総称だ。

その肉は生きながらに熟成され、鮮度と旨味の両立を果たした貴重な肉だとか。

「一頭で二十万円。五頭までなら買い取るそうよ」

「店売りの単価を考えたらぼったくりだな。まあ戦うのは俺じゃねえから、みんなの意見に従うけどよ」

「切れ端のお肉とかもらえないかにゃ~」

「あ、オラもちょっと食べてみてぇです」

ほかのメンバーに反対する様子はない。

シアにも異存なかった。

「マッシュボアはトーヴの森にいると言われているわ。もしかしなくても野宿が必要ね」

ミルラがクエスト中の動きを確認し始めた。

子供のような外見の彼女が取り仕切っている姿には微笑ましさを感じざる負えない。

シア以外のメンバーは昼食を取りながらそれを聞いていた。

結構ゆるい雰囲気のパーティらしい。

早く馴染めそうで肩の力が抜けた。

オドベントに促されて、昼食をいただきながら作戦会議を聞くことにした。

ミルラの作戦会議をまとめるとこうである。

・マッシュボアは余裕がある限り五匹討伐を目指す
・野宿は最大三日
・マッシュボアは状態異常攻撃を使うらしい
・パーティはマッシュボアとの戦闘経験がない

「以上。何かクエスト前に準備したいことがあったらいうのよ」



本来なら準備フェーズに入るのですが、まだ探索の雰囲気や流れが分からない段階だと思うので、今回は省かせていただきます。
今日はここで区切らせていただきます。
明日20:00頃、再開しようと思います。

安価↓自由
クエストや追加で描写の欲しい部分。
その他くだらない質問でもどうぞ。
時間があるときにレスします。

お付き合いありがとうございました

小人族とか亜人が普通にたくさんいるっぽい世界だけど、化物との境界線は?
下はゴブリンから上はヴァンパイアまで、そういう知恵や社会性を持つ魔物はしっかり存在する世界?

乙です

回復魔法ってあったりする?
ある場合、シアは使える?

回復魔法と言えば、この世界で死はどの程度のものなんですか?
絶対に生き返らない?気軽に蘇生できる?蘇生はできるけど忌避される?限られた秘薬や秘術を使わないと無理とかそういうレベル?

>>53
人類に敵対的か、意思疎通が可能か、価値観のすり合わせが可能か。
その度合いで「化け物」か、「不仲な種族」なのかが分かれます。
ゴブリンは設定を二通り考えてますが、どちらも完全に敵対的なモンスターの予定です。
ヴァンパイアは世界観的にすり合わせが難しいので出さないかもしれません。

>>54
回復魔法的な力はありますが希少特性です。
ちぎれた腕が巻き戻しのように治るレベルだと世界に一人程度の予定。
民間で一番知られているのは錬金術で作る魔法薬です。

シアの技能は《医術》とのことなので、外科手術のように完全に物理で治す技能だと解釈してました。
ただ麻酔や透析などを魔法みたいな力で代用するのはありかなと思ったりします。

>>55
蘇生はまずできない世界観です。奇跡が起きればあるいは。

アンデッドはいます。これは完全に敵対的なモンスターです。

霊体は善悪両方います。
人を襲う怨霊もいれば、遺された人を見守る守護霊もいます。
死に際の強い思いが必要なので数は多くありません。

最も有名な霊体はナヴニア王国の歴代王家の祖霊です。
正当な後継者は祖霊の加護を受け、その力を行使することもできます。
技能的には《祈祷》180です。

昨日の続きからです。





宿屋を出ると、ミルラは「ちょっと待ってて」と言って裏手に向かった。

少しして、ミルラは駆竜にまたがって戻ってきた。

駆竜は人間とともに歴史を作ってきた獣脚類の益獣である。

狼のような顔と毛皮を持っているが、人懐っこく従順。

農耕や交通手段に使われるほか、貴族には血統の良い駆竜を愛玩する文化もある。

「この子はパラス三世。私の相棒よ」

「クォ~!」

ミルラがパラス三世の毛皮を撫でると、気持ちよさそうに目を細めた。

パラスには荷鞍がつけられており、そこにパーティの野営道具や薬が詰めてあるらしい。

荷物持ちはオドベントだったのでは?と思い視線を向けると、「俺は料理道具と納品物担当だぜ」と答えてくれた。

一行は街を出た。

湖畔の街スタットから近い森と言えばトーヴの森しかない。

薄く霧の漂う針葉樹の森は大陸西部の典型的な森だ。

トーヴとは子豚ほどの大きさを持つ毛皮の生き物で、口先が豚の陰部のような螺旋状をしている。

それで朽ち木や地面の中にいる虫を食べるのだ。

また母乳が好物で家畜小屋に忍び込むことでも知られている。

『トーヴの森』の由来はお察しの通りである。

トーヴの森手前にある砦に辿り着いた。

森は資源の宝庫であり、危険なモンスターの徘徊する魔境だ。

勝手に森に入る不届者、森から出てくる魔物がないよう管理する必要がある。

基本的に森の領有権はその土地の統治者が持っている。

トーヴの森の場合、スタット男爵だ。

しかし冒険者は、商会がスタット男爵と契約を結んでおり、クエストを受けていれば容易に出入りすることができる。

ミルラがパーティを代表して、詰所の兵士に許可を求めに行った。

「うーむ、一応許可は出すが、気を付けたほうがいいぞ」

兵士は難しそうな顔をした。

なんでも、数日前に森の巡察へ出た兵士が帰っていないのだという。

死体なども見つかっていないらしい。

「もし手がかりを見つけられたら報告してくれ。少しだがお礼が出せるかもしれない」

《話術》の要求値-20でさらに詳しい話が聞ける。

安価↓1 《話術》70-20=判定50

判定50 コンマ94 失敗

「すまないが巡回経路は一応、軍事機密なんだ」

シアが詳しいことを聞き出そうとしたが、兵士は答えてくれなかった。

職務上の責任を優先されたこともそうだし、事態をあまり重く見ていないのかもしれない。

彼らにとって死人が出ることは間々あることなのだろう。



ここから探索パートに入ります。

探索のルール
・コンマの数字とイベント表を照らし合わせて進行します
・三回コンマ判定をしたら一日経過したことにします
(今回は三回×三日=9回)
・原則「???」のイベントはコンマで当てないと発生しません
・探索技能を使うことでコンマ判定に頼らずイベント表を捲れることがあります
・開示されたイベントは任意で選択することができます

イベント表

1~10  ???
11~20 ???
21~30 ???
31~40 ???
41~50 巨大なオブジェが見える
51~60 ???
61~70 ???
71~80 ???
81~90 ???
91~00 ???

質問タイム挟みます

・探索パートのルールについて
・これ以前の描写の中で、こういう行動を取ることはできないか

など、何でもどうぞ
安価↓自由 今から15分間

なさそうなら先に進めちゃおうと思います

探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:41~50 巨大なオブジェが見える を選択する

ルールに追記するの忘れてたので加えてください

ミルラは《気配》50
ゾナは《刀剣》50
マルキンは《占術》50

があるものとして扱います

>>62のコンマを採用します

61~70
《気配》があれば先にコンマ判定。

探索安価↓ ミルラ《気配》50

ミルラ《気配》50 コンマ92 失敗



シアたちが森を歩いていると、荒い鼻息が聞こえてきた。

さらに土を蹴る音もする。

見ればオドベントとタイマン張れそうな大きさのイノシシが突進してきていた。

白濁した瞳と背中に生やした茸。

マッシュボアである。

「ごめん皆、気付けなかった……!」

ミルラが謝罪を口にしているがそれどころではない。

強制戦闘かつ先制攻撃を受けます

戦闘について

・コンマで先行・後攻を決めます
・交互に技能で攻撃判定をします
・防御判定、回避判定はありません
・不意打ちで先制攻撃出来たり、されたりします
・戦闘技能か魔法技能で攻撃判定を行います
・成功したらダメージです
・基本的にダメージは1です。
・スキルや相性、装備でダメージは増減します(今後様子を見て実装予定)
・戦闘メンバーはミルラ、マルキン、ゾナ、シアの四人です
・体力は全員5とします

今回はマッシュボアが先に一回攻撃します

安価↓1 《突進》50

成功した場合↓2
 1~25 ゾナ
26~50 マルキン
51~75 ミルラ
76~00 シア

《突進》50 コンマ82 失敗



シアたちはマッシュボアの攻撃をかわした。

針葉樹の影に隠れて全員が突進をやり過ごしたのだ。

開けた場所でなくてよかった。


シアは《学問》を持っている。
コンマ成功でマッシュボアの詳しいステータスが開示できる

↓1 シア《学問》80

シア《学問》80 コンマ95 失敗


聞いたことがあるだけで、実際にマッシュボアを初めて見たシアには、詳しいことは分からなかった。

マッシュボアは太い幹に牙を突き刺して身動きできなくなっている。

攻撃するには絶好の機会だ。

攻撃判定↓1,2,3
ゾナ《刀剣》50
マルキン《幻惑》50
シア《精霊》100

ゾナ《刀剣》50 コンマ7 成功 1ダメージ
マルキン《幻惑》50 コンマ91 失敗
シア《精霊》100 コンマ16 成功 1ダメージ


ゾナの剣撃がマッシュボアを切り裂き、シアの精霊魔法が打ち据えた。

もともとマッシュボアは傷を負っていたのか、それだけで息の根を止めることができた。

獲得【マッシュボアの肉】

戦闘については今回試して貰ったのが一番システムが複雑なパターンです。
実はあと2パターン考えていて、冗長になりそうなら変更しようと思っています。

1:シアと敵以外の体力管理や判定を省き、パーティメンバーの戦闘は地の文で表現する。

2:パターン1に加え、敵の攻撃判定もなくす。戦闘技能、魔法技能を一つ選んでコンマ判定し、成功したら勝利。失敗できる回数を体力とする。戦略性はスキルなどで補う


変更したほうがいいとか、こうしたほうがいいという意見はありますか

了解です。しばらくこのシステムで行きます。

探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:41~50 巨大なオブジェが見える を選択する
3:61~70 マッシュボア強襲 を選択する。
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1


1~10  ???
11~20 ???
21~30 ???
31~40 ???
41~50 巨大なオブジェが見える
51~60 ???
61~70 マッシュボア強襲
71~80 ???
81~90 ???
91~00 ???

91~00
地響きが聞こえた。

ミルラの「隠れて」という指令にパーティは針葉樹の根本へ身をひそめた。

尋常ではない雰囲気を感じる。

マルキンがしっぽを丸めておびえていた。

ゾナは顔色が悪い。

オドベントもその巨体を何とか縮めようとしている。

地響きが近い。

霧の向こうに巨大な影が見えた。

でっぷりとした下半身と細長い頭部を持つ何かが歩いている。

《気配》判定で詳しい外見が判別できる。
恐怖心で要求値-10

《学問》判定で正体を予想できる
霧が濃い要求値-10

安価↓1 ミルラ《気配》50-10=40
安価↓2 シア《学問》80-10=70

安価↓1 ミルラ《気配》50-10=40 コンマ82 失敗
安価↓2 シア《学問》80-10=70 コンマ51 成功



ミルラは目に涙を浮かべて必死に声を押し殺していた。

スカウトの活動をするどころではない。

シアは霧の奥に見えるシルエットを見て、もしかしてと思い当たるモンスターがあった。

森の奥に潜むワイバーンの一種。

ジャバウォックかもしれない。

今のシアたちでは到底勝てる相手ではなかった。

幸い、ジャバウォックはシアたちに気が付くことなくどこかへ向かった。

「し、死ぬかと思ったぜ……」

「うにゃあ、帰りたくなってきましたニャ~……」

探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:41~50 巨大なオブジェが見える を選択する
3:61~70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1



1~10  ???
11~20 ???
21~30 ???
31~40 ???
41~50 巨大なオブジェが見える
51~60 ???
61~70 マッシュボア強襲
71~80 ???
81~00 ???

今日はこの探索安価で区切ります。
明日は夜に用事があるのでお休み。
次は17日の20:00ごろ予定です。

例のごとく質問や提案があったらお願いします。

おとといの続きからです。






《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1
↓1

ミルラ《気配》50 コンマ51 失敗 全員の体力-1





シアたちは先ほどマッシュボアと邂逅した場所を探索した。

獣道や地面を掘り返した跡がある。

「きっとこの辺が縄張りなのよ」

ミルラが探索していると、そばの草むらががさりと揺れた。

むくりと巨体が姿を現す。

本日二度目、マッシュボアであった。

「デジャブ、だぜ」

「こりごりだニャ」

一行はさんざんマッシュボアに振り回されてしまった。

一日目の探索が終わり、シアたちは小川のほとりに拠点を張った。

と言っても地面を均して焚火をつけただけだが。

ミルラはパラス三世に持たれて体を休めていた。

オドベントは全員分の料理を作っている。

マルキンがゾナに背中を揉んでもらってゴロゴロ喉を鳴らしていた。

本当に仲がいいパーティだ、とおもいながら、シアも明日に向けて体を休めた。

二日目、探索1/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:41~50 巨大なオブジェが見える を選択する
3:61~70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1



1~10  ???
11~20 ???
21~30 ???
31~40 ???
41~50 巨大なオブジェが見える
51~60 ???
61~70 マッシュボア強襲
71~80 ???
81~00 ???

41~50

森の入り口から見えていた巨大なオブジェの近くまで来た。

見上げるほど巨大な円環だ。山より大きな巨人の指輪があったらこんな感じだろうと思わせるそれが、大地に突き刺さっていた。

「サンステット・ヘルベニ・ンニカの遺跡ね」

ミルラが呟いた。

かつて魔導文明の力で世界を統一したと言われる伝説の男である。

ンニカと文明の滅亡については謎だが、ンニカの残した遺跡は世界各地にある。

いまでも秘境の奥地にはンニカの遺産があるのではないかと噂され、おとぎ話にもなっているのだ。

時計でいうところの九時から十二時にあたる部分が大きく欠けており、それ以外にも所々風化している。

《踏破》があればオブジェに昇って森を俯瞰できたかもしれない。

(《踏破》があったらコンマ成功でイベント表の好きなところを一つ開示できる)

二日目、探索2/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:61~70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1



1~10  ???
11~20 ???
21~30 ???
31~40 ???
41~60 ???
61~70 マッシュボア強襲
71~80 ???
81~00 ???

1~10

森をゆく一行をトーヴが遠巻きに見ている。彼らは自分たちより大きな生き物を襲うことはない。

臆病な生き物なのだ。

パラス三世がじっとトーヴを見つめていたが、ミルラが手綱を引いて咎めた。

「トーヴなんて食べてもおいしくないわよ」

しかしパラス三世は何かが気になるようだ。

ずっとトーヴを見つめている。

シアもトーヴをじっと観察してみた。

探索コンマ↓ シア《採集》70 

シア《採集》70 コンマ59 成功



シアはトーヴの口元で何かがきらりと光ったのを見逃さなかった。

突然追いかけても逃げられてしまうだろう。

だからシアは優し気な声音を意識して、おいでおいで~、とトーヴを誘った。

狙い通り、トーヴはシアに近づいてきた。

シアがわしわしと首元を撫でてやるとトーヴは気持ちよさそうに目を細めた。

そして、その特徴的な螺旋の口に引っかかったものを落とした。


「紋章、みたいだにゃ」

「これはナヴニア王国兵のものね」

「ち、血がついでまず。これって」

「いなくなった兵士のだろうな。たぶんジャバウォックに襲われたんだろうぜ」

四人がシアの手元にあるそれを見つめてそれぞれの意見を述べた。

「シア、ちょっとパラス三世にもそれを見せてあげて」

シアがパラス三世の前に紋章を差し出すと、パラス三世が紋章を匂った。

そして、ある方向を見つめた。

二日目、探索3/3


探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:61~70 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1
3:81~00 パラスの見つめた先 を選択する



 1~20 ???
21~30 ???
31~40 ???
41~60 ???
61~70 マッシュボア強襲
71~80 ???
81~00 パラスの見つめた先

80~100

パラスの見つめる先へ向かうと、風に乗って鉄くさい香りが漂ってきた。

《医学》の心得があるシアにはすぐに分かった。

血の匂いだ。

「酷いわね」

「うう、オラ、目瞑ってていいですか?」

そこには人だったものが転がっていた。

巡回の兵士だろう。

湿った土に血がしみこみ、木の幹にたたきつけられた肉片がくっついている。

激しく損壊していて見るに堪えない光景だ。


《医学》でより詳細な情報が判明する。
探索二日目で要求値-10

《気配》で魔獣の痕跡をたどることができる。
探索二日目で要求値-10



探索コンマ↓1,2

1.シア《医学》80-10=70
2.ミルラ《探索》50-10=40

シア《医学》80-10=70 コンマ65 成功
ミルラ《探索》50-10=40 コンマ23 成功




シアは医学の知識を活用して現場を検証した。

死体を見ればどんな殺され方をしたのか予想が付く。

ジャバウォックの攻撃手段が明らかになった。
《薙ぎ払う》50 全体ダメージ2
《齧り殺す》70 単体ダメージ3

さらに、ミルラが土に染み付いた血液からジャバウォックの向かった先を特定した。

兵士にはジャバウォックの拠点の正確な位置を報告できるだろう。

二日目の探索が終わった。

シアたちは念のためにジャバウォックの巣があると思われる場所から離れたところで野営を行った。

兵士たちの無残な姿を見てしまって流石にパーティの雰囲気は暗い。

「撤退も考えるべきね」

ミルラがつぶやくように言った。

本命のクエストであるマッシュボアの肉は最低限確保した。

森の異変の原因についてもほぼ突き止めたといっていい。

ここで帰還したとしても十分な成果が得られるだろうとの見込みだ。


※今回探索のメインで用意したイベントはすべて開示しました。
三日目の探索では、未開示のイベント表をめくったり、マッシュボアを倒して報酬を増やしたりできます。

安価↓1~3 多数決
1:探索を打ち切る。
2:三日目までやりきる。 

「あー、実を言うと、俺は探索を続けたいと思ってる」

オドベントは料理の研究のために、もう少しマッシュボアを確保したいようだ。

「オラも、仕送りはなるべく多くしてーですし」

ゾナも不安げながら探索の続行には賛成のようだ。

それらの意見に同調してシアも探索の続行を希望した。

「うにゃあ。みんなが行くなら僕も付いてくにゃ……」

少し残念そうな様子だがマルキンも最終的に賛同した。

「わかったわ、探索を続行しましょう」


三日目、探索1/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:81~00
 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1


 1~20 ???
21~40 ???
41~60 ???
61~80 ???
81~00 マッシュボア強襲






本日はこの安価で区切りにします。
明日も夜は用事があるので再開は土曜日に。
お昼のうちに出来たら始めます。

世界観の出し方が上手いね、>>1さんの中で結構設定作ってるんだろうけどそれを一気に羅列するのではなく少しずつ描写していくの上手い

>>132 嬉しみ。でも1に書いてある通りそんなに世界観固まってません。申し訳ないです


一昨日の続きからです。






41~60

「人間さんだ」

「たくさんいる」

「遊びに来た?」

シアたちは妖精に好奇心を抱かれたようだ。

妖精は綺麗な翅を持つ人形サイズの種族である。

総じて見目麗しい童女の見た目をしている。

生き物なのかは不明だ。

敵対的なのか友好的なのかも彼女たちの気分による。

「妖精ってやっぱめんこいです」

ゾナは嬉しそうにしていた。

《話術》判定でイベント表を一つ捲れる。

要求値-20でさらに今後の探索に妖精が助力してくれる。

探索コンマ↓ シア《話術》70&50

シア《話術》70&50 成功

「人間さん、面白い」

「ついてく」

「一緒に遊ぶの」

シアたちが楽しくお話をしていると、妖精が肩や髪に居座り始めた。

彼女たちのお気に召したようだ。

シアたちは会話の中でトーヴの森に少し詳しくなった。



一時的に【妖精《幻惑》70】があるものとして行動できる。

安価↓1 開示するイベント表の選択
1: 1~20 ???
2:21~40 ???
3:41~60 ???

_

>>137 
コンマ21なので、2を選択したとして開示します。




「人間さんたちイノシシさがしてるの?」

「向こうにいたよ」

「遊びに行く?」

妖精たちの情報提供によると、少し離れた場所にマッシュボアがいたらしい。
イベント表開示 21~40 マッシュボアのいる場所 




三日目、探索2/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:21~40 マッシュボアのいる場所 を選択する
先制攻撃状態でマッシュボアと戦闘
3:61~80 妖精と戯れる を選択する
話術判定成功で、好きなキャラの《幻惑》技能+5
4:81~00 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1

イベント表
 1~20 ???
21~40 マッシュボアのいる場所
41~60 ???
61~80 妖精と戯れる
81~00 マッシュボア強襲

21~40 【マッシュボアのいる場所】

霧の向こうからふごふごと荒い鼻息が聞こえる。

視線を向けると大きな影があった。

背面に茸を生やしたイノシシ、間違いなくマッシュボアである。

まだこちらに気が付いた様子はない

「チャンスね。妖精ちゃんグッジョブ」

「さくっと倒してです」


奇襲
戦闘安価↓1~4
シア《精霊》100
ゾナ《刀剣》50
マルキン《幻惑》50
妖精《幻惑》70

シア《精霊》100 コンマ79 成功 ダメージ1
ゾナ《刀剣》50 コンマ58 失敗
マルキン《幻惑》50 コンマ32 成功 ダメージ1
妖精《幻惑》70 コンマ62 成功 ダメージ1

油断しているマッシュボアの背後を取って奇襲を仕掛けた。

シアの精霊魔法がマッシュボアの巨体を揺らした。

ゾナは緊張していたのか剣戟は空気を切った。

マルキンの幻惑魔法がマッシュボアの神経を犯し、泡を吹いて倒れた。

既にこと切れていたマッシュボアに妖精が追い打ちをかける。

無邪気さ故の残酷さを目の当たりにしてシアたちは少しげんなりした。

「いてて、オラ自分のどんくさいとこ嫌いだぁ」

ゾナは空振りした勢いのままコケていた。

妖精好きな彼女がその光景に気が付かなくてよかったとシアは思った。


【マッシュボアの肉】獲得

三日目、探索3/3
探索安価↓1

1:コンマ判定する
2:21~40 マッシュボアのいる場所 を選択する
先制攻撃状態でマッシュボアと戦闘
3:61~80 妖精と戯れる を選択する
話術判定成功で、好きなキャラの《幻惑》技能+5
4:81~00 マッシュボア強襲 を選択する
《気配》判定に成功で【マッシュボアの肉】獲得、失敗で全員の体力-1

イベント表
 1~20 ???
21~40 マッシュボアのいる場所
41~60 ???
61~80 妖精と戯れる
81~00 マッシュボア強襲

3:61~80 妖精と戯れる を選択する
話術判定成功で、好きなキャラの《幻惑》技能+5



シアたちはマッシュボアに追い打ちをかける妖精たちを止めようとした。

納品用の品で遊ばれてはたまらない。

「え~、つまんなーい」

「せっかく楽しかったのにぃ」

妖精は幼女のような精神性を持っている。

こちらの要望を通すのは簡単ではない。

コンマ判定↓ シア《話術》70

シア《話術》70 コンマ88 失敗




シアが妖精の気を引こうとしたが失敗した。

妖精たちはマッシュボアの死体が魔法をかけるたびにぴくぴく反応するのが楽しいらしい。

霧の漂う森の中に幼女の明るい声が不気味に響く。

「え、あれ、オドベントさんなんでオラの目をふさぐんです?」

「なんだ、目が疲れてるときは温めるといいらしいぞ」

「? オラ別に目は悪くねですよ」

シアたちに出来たことは、妖精が満足するまで待つことと、純朴な少女の夢を壊さないように気を遣うことだけだった。

三日間の探索が終わった。

成果はマッシュボアの肉が二つと、兵士に提供できる情報だ。

「僕、結構がんばった気がするにゃ」

「そうね、帰ったらお疲れ会しましょうか」

パラス三世の荷鞍に肉を括り付けながらマルキンたちが今後の予定を立てている。

「流石に重いな。二匹ぐらいがちょうどよかったかもしれね」

「オドベントさん、今回もおねがいします」

シアとゾナも肉をオドベントが背負うのを手伝った。



探索のリザルト

報酬金
【マッシュボアの肉】*2=40万
兵士への情報提供1万*コンマ↓1

探索からの帰り際、砦の詰所で情報提供した。

「ジャバウォック? こんな浅い場所で見る魔獣ではないな」

兵士は信じられない様子だったが、血の付いた紋章を見せたり、死体の場所を報告した結果、本腰を入れて動くようだった。

「もしかしたらトーヴの森は一時的に閉鎖されるかもしれないな」

兵士はシアたちにそう言い、金15万を情報料として支払った。

報酬はマッシュボアの分と合わせて55万となった。


本日は以上です。
お疲れ様です。
幕間的な話を書いてから、次の章に入ろうと思います。

自分の髪がそよ風に揺れるのをぼーっと感じていた。

澄み渡る空と春先の優しい陽光が気持ちよい。

朝の弱いシアは頭が起きるまでが長い。

むくりと上体を起こしたはいいものの、ベッドから這い出すのに数刻かかった。

宿の二階から見下ろせる街の市場は人でにぎわっている。

長閑な田舎からスタットに来たシアには新鮮な光景だ。

ベッドから這い出し、朝の支度にとりかかる。

《精霊》魔法で作り出した水の球体にそのまま顔を突っ込んだ。

自分の吐き出す空気がこぽこぽするのを聞きながら、髪と顔を同時に洗う。

師の下で教えを乞うている間は許されなかった横着だが、今ここに咎める人はいない。

一人、街に出てきて暮らす大人だから出来ること。

ちょっと悪いことをしている気分になったシアは水の中でフフッとほほ笑んだ。

「シア~、起きてる? ……なによ、空いてるじゃない」

「おじゃますます~」

不意に宿のドアが開かれた。

あれ、鍵かけるの忘れてたっけ。

もしかしてそれで一晩過ごしていた?

と、微妙に的外れな事を考えるくらいシアはパニクってしまった。

制御を失った水の球体は破裂して水浸しになってしまう。

脳裏に浮かんだ師匠が、それ見たことかと笑っていた。

普段着に着替えたシアは二人を部屋に招き入れた。

「なにごとかと思いました」

「いろいろ気をつけなさいよ。魔法もそうだけど、鍵のかけ忘れとか何かあっても知らないわよ」

ミルラの至極当然なお説教には頷くしかない。

「ていうかあなた、可愛らしい顔して着やせするタイプだったのね」

尚のこと気をつけなさいよ、とミルラはシアの体を服の上からねめつける。

恥ずかしさを覚えてシアは自らを抱いた。

「ところで今日空いている? 買い物行きましょうよ」

前回の依頼で得た報酬はパーティの共有財産を抜いた後に分配された。

今頃、オドベントとマルキンも街に繰り出して自分の趣味に没頭しているだろうとのこと。

街を散策して地理を頭に入れとこうと考えていたシアは、丁度良かったとミルラたちの提案を受け入れた。

湖畔の街スタット。

氷河の削った谷間に出来た街だ。

雪と岩肌のが織り成すコントラストが雄大な山脈を背負い、雪解け水の流れ込む澄んだ湖を望む、景観の美しさで有名でもある。

谷間に作られた街の宿命として建物が密集しており、家屋は二階建て以上が基本だ。

お店の並ぶ賑やかなメインストリートを巡るのもよし。

洗濯紐などの掛けられた生活感を覚える裏路地をぶらりと歩くもよしだ。

と、言うわけで幕間の安価をします。
こんな場所があったら行きたい
こんな絡みを見てみたい、など
要望をお聞きしてSSを書きます。
基本は女の子三人の休日といった感じで、もちろんオドベントやマルキンとばったり出会うのもありです。
出てきた候補からコンマして、三つか四つくらいかければと思います。

幕間安価↓自由

今日は以上です

幕間というより準備パートになりそうだったので、先に仲間のステータスを更新します。
前回の探索でもう少しデータを多くしても扱えそうだと思ったので技能を増やしました。

ミルラ
《気配》50
《弩弓》70
《歴史》80 遺跡、古代兵器などに関わる判定

マルキン
《幻惑》50
《踏破》70
《機転》80 敵の不意打ち判定などに合わせて判定。成功したら不利にならない。

ゾナ
《刀剣》50
《根性》70 体力が0になるとき判定。成功で体力1残して耐える。
《盾役》80 敵の攻撃判定の後、判定するか否か選べる。成功でダメージ肩代わり。

把握お願いいたします。
幕間は月曜日の夜に開始します。

前回の続きからです。





今日は丁度、蚤の市が開かれる日だったらしい。シアたちは露店の並ぶメインストリートに繰り出した。

「シア、手を繋ぎましょ」

ミルラが自然とシアの手を握ってきた。

小人族特有の「おてて」の感触に微笑ましさを感じる。

「こうしないとハグレちゃうでしょ」

なるほど、人でごった返す通りをミルラが歩いたらすぐに見失ってしまうだろう。

素早さや器用さ、要領の良さに定評のある小人族だが、こういうところは不便そうだ。

……などと思っていたのはシアの思い違いだった。

「こっちこっち」

「立ち止まったら邪魔になっちゃいます」

人が作る激流の中、シアはミルラに引かれて何とか歩いていた。

かわいらしく思っていた小人族の手が今は唯一の命綱に思える。

蚤の市には自然にできた人の流れがあった。

宿の二階から眺めていた時は一目瞭然、しかし一度飲み込まれたらシアにはまるで潮流が掴めなかった。

ミルラが手を繋いでくれたのは自分の為だったのだ。


露店の前に止まったことでシアはやっと激流から解放された。

「わぁ、オラこう言うお店見るの好きです」

眼をつけたのはアクセサリーを売るお店だ。

加工した綺麗な石や木工細工を革ひもに括った素朴な手作り感あふれる品が並んでいる。

値段もセンスも庶民向き。

この親しみやすさは露店ならではだろう。



前回の依頼で手に入れた報酬は10万をパーティの貯蓄へ、45万を9万づつで割って分配した。
その9万には今後の探索の準備資金も含まれる。
シアが自由に使えるお金は9万だ。

買い物ですが、お店ごとに買い物をするか、一度安価で出たお店をすべて描写してから考えるかどちらがいいですか。

多数決で決めたいと思います。

↓1~3
1:店ごと
2:後でまとめて

ではラインナップだけ出して次の描写を投下していきます。



《クローバーの首飾り》5万
ゾロ目をクリティカル(特別裁定)にする。

《ガラス玉のイヤリング》1万
全ての判定で1足りない時も成功にする。

《黒い羽根の髪飾り》2万
敵の判定は1~10も失敗になる。

「私、あっちのお店も気になるのよね」

人が作る壁の中、その身長でどうやって露店を見つけているのか、ミルラは迷いなく次の店に向かった。

そこは溢れんばかりに物を陳列した趣味性溢れる店だった。

おもちゃ箱のような賑やかしさには見ているだけでワクワクさせる魅力がある。

人だかりも多く、特に子供の注目をよく集めているようだった。

思わず、ちら、とミルラを見た。

が、彼女は真剣に商品を吟味しているようだ。

「人気があるだけあって良い品を扱ってるわね……」と、その視線は商人さながらだ。

「シアさん、これ面白れえですよ」

対してゾナはぴぷーと間の抜けた音を出す変なおもちゃを持って、はしゃいでいた。

笑顔がまぶしい。

シアはほっこりするものを感じた。

《簡素な探索道具》1万
誰でも《踏破》50で判定できる。失敗すると壊れる。

《中古の望遠鏡》2万
探索の時、判定を二回行い「???」を開示する。
そのあと好きなほうを選べる。
選ばなかった方のイベント表は「???」に戻る。
3回使うと壊れる。

《掘り出し物》5万
購入した時にコンマ判定をする。
コンマ*1000の金銭を手に入れる。

少し落ち着いたところに行こう。

人混みに疲れたシアたちはメインストリートを外れて路地に入った。

一本道を外れただけで蚤の市の喧騒が遠のいた。

思わずため息が漏れる。

当てもなく路地裏を歩いていると、家々に囲まれた小さな広場に行き付いた。

中央に木が植わっており木漏れ日を揺らしている。

住民たちの憩いの場だろうか。

「こんなの所にもお店が出てるんですね」

広場には古本を広げた露店が一つだけあった。

近所の子供が絵本を勝手に広げているが、店主であろう老翁は気にした様子もない。

ただ家屋に縁どられた青空を眺めている。

「ちょっと覗かせて貰いましょ」

シアたちも思い思い気になるタイトルの書籍を手に取った。

《指南書》2万
技能値80以下の技能を選ぶ。それを+5する。

《専門書》3万
技能値100以上の技能を選ぶ。コンマ下一桁分成長させる。

《参考書》5万
好きな技能を選ぶ。それの判定をするたびにコンマ5以下なら1成長させる。技能値100まで効果持続。



ラインナップは以上。

酒場の風景は買い物が終了したら描写する予定です。

買い物は安価にするか、先に二票獲得した物から買ってゆく方式にしようか迷っています。

ご意見いただけると幸いです。

その他にも買い物に関して疑問があればお願いします。


自由安価↓ 10分くらい経つ、もしくは意見がまとまったら終了します。

クローバーと望遠鏡と指南書で

>>192さんみたいにリストを出してもらって安価も良いかなと思いましたが、どうでしょうか。
単品の安価のが良いですかね。

では今回は>>192さんのリストを採用します。





《クローバーの首飾り》5万
ゾロ目をクリティカル(特別裁定)にする。

《中古の望遠鏡》2万
探索の時、判定を二回行い「???」を開示する。
そのあと好きなほうを選べる。
選ばなかった方のイベント表は「???」に戻る。
3回使うと壊れる。

《指南書》2万
技能値80以下の技能を選ぶ。それを+5する。

指南書の技術上昇安価します

どの技能を成長させるか
↓1



「何か面白い本、見つかった?」

ミルラが覗き込むようにしてシアに尋ねてきた。

シアは素直に頷いた。

知的好奇心の刺激される興味深い本だ。

作者がフィールドワークで得たであろう生々しい知識には、机上の学問にない視点がある。

「オラ、こういう本はちょっと……」

ゾナも寄ってきたが、内容の難解さを感じ取ったのかそさくさと離れていった。



シア《学問》80→85

買い物を終えたころには藍色の空に星が瞬き始めていた。

スタットは空気が澄んでいる為か、星が河のように見えた。

「お腹がすいたわね。酒場に行きましょうか」

「オラもペコペコです」

三人で連れだっていつもの商会提携の酒場に向かった。

先日シアが訪れたときは昼だったが、その時の記憶と比べると雰囲気が違う。

暖かな光が漏れ、食欲をそそる香りが漂い、宴会の声が聞こえて来ていた。

酒場の一階席は満席になっていた。

踊り子の舞台を囲んで立ち飲みをする客も居る。

「あ、ミルラたちこっちにゃ」

「席取っといたぜ」

騒がしさの中でも聞きなれた声は耳に入ってくるものだ。

見れば吹き抜けの二階席からマルキンとオドベントがシアたちを呼んでいた。

二階席に上がっただけで酔客の喧騒が少し遠のいた。

ヘリに持たれて舞台を見下ろす客もいるが、一階席のバカ騒ぎと比べたら大人しいものだ。

「助かったわ。いつもより賑やかなんだもの、座れないかと思った」

テーブルにはすでに人数分の料理並んでいた。

ミルラが早速パンを口に放りながら、混雑に悪態を付く。

「トーヴの森の件、もう近隣の街まで男爵様がお触れを出したからな」

シアも料理を口にしながら会話に耳を傾ける。

何でも、トーヴの森は入場制限が掛けられ、ランク2以下の冒険者は立ち入れなくなってしまったらしい。

代わりにランク3の緊急依頼が張り出され、一獲千金を狙った実力者が集まってきたようだった。

「はあ、この様子だと私たちに受けられる依頼はなくなりそうね」

「じゃあ別の街に行くかニャ。たのしみだにゃ」

「できれば孤児院の近くがいいですけど、お仕事がないのはもっと困ります……」

どうも、活動拠点を移す流れになっている。

知的好奇心を満たすため旅に出たシアにとっては、願ったりかなったりだ。

スタットの街も楽しかったが、今は色んな街が見られることが楽しみだった。



と、言うわけで次回から舞台となる街を移します。

次の舞台から安価で決めようと思うのでアイデアをお願いします。


街の名前
景観
名物・特産品
その町特有の催し・祭り
周囲の環境・気候

などなど、細かく書いていただけると嬉しいです。


桟橋の村ヌベ
年中曇天の湿地に出来た村。
マングローブのように根を浮かせた歪な形の大木にツリーハウスを建て、桟橋でそれらを繋いでいる。
沼地に潜む爬虫類や巨大な昆虫が主な脅威。
しかし中には珍味や漢方として重宝されるものもある。


今日は街の安価を募って終了します。
お疲れさまでした。
↓1~5くらい 後日コンマして決定する。



"未知への灯"サイオンルート

広大な沼の上に浮かぶ大小様々な舟の集合体。舟同士は縄や即席の橋で複雑に繋がっている沼の上の水上都市
街そのものが秘境の奥地に作られた探索の最前線の1つ。恒久的な探索基地の設置は不可能とされていたが、伝説的冒険者が冒険で得た財宝を惜しみなく使い、無数の船を浮かべ繋げる事で強引に拠点を創り出した
空気の淀んだ陰気な沼を、知った事かと言わんばかりに冒険者達の野心と欲望と熱意が照らす。危うい熱気に満ちた街
活気はあるが居住性はいいとは言えず、揺れによる船酔いは当然として、沼の臭気も無視できない、小舟や橋の崩壊事故も日常茶飯事で、治安もいいとは言い難い
しかし、街の四方に様々な秘境が存在するため、この街を訪れる冒険者の姿は絶えない、死人の数と同じほどに

住民の殆どは冒険者と商人。沼魚のかば焼きが名物だが美味くはない。淡白な薄味で、調味料で味をつける事が前提の料理。住民らにとっては憎たらしいほどに食い飽きた主食で、金のない時のジャンクフードという扱い

>>207さん採用してイベント表とかシナリオを作ってきます。
早ければ来週の月曜日で上げます。

『カトシロ、やる』
▽TRPG「カタシロ」
◇1ゲーム2時間~/GM:K4sen
Unkochan→よしなま→はんじょう
→小松潤季(おにや)
→松本匡生(布団ちゃん/魔神)
(17:54~)

https://twitch.tv/kato_junichi0817

このSSまとめへのコメント

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 01:45:38   ID: S:WeHk1S

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4 :  MilitaryGirl   2022年04月21日 (木) 00:16:24   ID: S:h99cSq

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