鬼太郎「父さん、聖杯戦争です!」 (42)

      Z.   か  く  気

      フ    |   る   で
     <     っ  っ   も
      >      た

      Z_, -─- 、の

        / /   、ヽ
      /.:.  {:::.. ● } !
     .{:.:   ゝ::.......:ノ .lハ  从
    , -ヘ      ̄  .:/  ∨  V
_/,.ィ:. \    .:.:./
こr‐/   ` ーァT′

  /:.:     :./ ||
  {ヽ、   _/ _.」|
  |:. ハ ̄{´   ^-'


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目玉のおやじ「気でも狂ったかー!」

言峰「む!?
    な、なんだこの目玉は………ぎゃあああっ!!」



鬼太郎「これが令呪ですよ、父さん!」

目玉「おうっ!やったぞ鬼太郎!!」



言峰「…くっ!ギルガメッシュ、あの化物どもから令呪を取り返せぇっ!!」

英雄王「む、綺礼ぇえっ!?
     ………雑種ども、貴様ら人間か…?」



鬼太郎「貴方は無知だ。」

英雄王「むむむ、我を興奮させる気だな!?」


.




鬼太郎「来いっ!ランサー!!」

目玉「まてぇい鬼太郎っ!そいつは役に立たんっ!!」

ランサー「あ゛あ゛?」



鬼太郎「それはどう言う意味ですか、父さんっ!」

目玉「力に差がありすぎるぅッ!」

ランサー「てめえっ!んだとぉ!?」



目玉「最後の令呪も、ここで使えぃっ!
    令呪使用で解放される魔翌力を使って、全力であの金色のヤツの動きを止めるんじゃァ!!」

ランサー「うおっ!?」

英雄王「むぅ!おのれ雑種、放さんかぁ!!」



鬼太郎「髪の毛剣!!」

英雄王&ランサー「のおおおお!!」



鬼太郎「やった!父さん、次はどうしましょう!」

目玉「次の標的は決まっておるぅ!行くぞ、鬼太郎ー!」


.




鬼太郎「魂金縛り!」

男「のおおお!!」



鬼太郎「今の男は?」

目玉「続編でも設定でも名前も発表されとらんアサシンのマスターじゃ!
    キャスターがこいつを殺して令呪を奪ったから、アサシンをキャスターは召喚できたんじゃあ。」

鬼太郎「つまり、ここで僕たちがアサシンを召喚すればいいんですね。」



アサシン「問おう、貴方が私のマス………」

鬼太郎「髪の毛針!」

アサシン「のおおおお!!」



鬼太郎「やりました!父さん!」

目玉「うむ。ワシらにサーヴァントなぞ必要ない。
    探す手間を省き、手を組まれる前に仕留めるんじゃ。」

鬼太郎「はい、父さん。」


.




凛「そんなっ!………綺礼が!?」

弓兵「むう、いったい誰が…!」

凛「はっ!…これは、下駄の音!?」

弓兵「むう、そして…虫たちのゲゲゲの鳴き声!
    凛、これは鬼太郎の勝利をたたえる歌だ。」

凛「鬼太郎!?」



弓兵「人と妖怪の調停者。幽霊族最後の生き残り。
    彼が行くところ、勝利あり。彼の勝利するところ、彼を讃える虫たちの歌があるという。」

凛「混血の一族…死徒のようなバケモノと考えればいいのかしら?」

弓兵「ああ。だが、その不死性は死徒以上。
    悪霊払いに長けた言峰綺礼でも鬼太郎にはかなわなかった。気をつけろ、凛!」



鬼太郎「やあ、お嬢さん。
     無駄な争いは腹が減るだけです。アーチャーを渡してくださいよぉ。」

凛「綺礼の仇、戦うなら受けて立つわ!」

鬼太郎「貴方は無知だ。」

凛「むむむ!私を興奮させる気ね!?」


.




鬼太郎「指鉄砲!」

弓兵「のおおおお!!」

凛「アーチャー!」



鬼太郎「身分不相応なことをするからこうなるんだ。」

凛「くっ!」

鬼太郎「お嬢さん、こいつを見てどう思う?」

凛「———ひっ!」

鬼太郎「僕は貧乳でも容赦せず××××しちまう幽霊族なんだぜ?」

凛「いやぁ!」

鬼太郎「これぞ真の闇!」

凛「ひゃあ!」

鬼太郎「ああっ、次は××××だ。」

凛「いやあああっ!」

鬼太郎「ふう………。」

凛「うう。」


.




鬼太郎「やあ、僕。
     無駄な争いは腹が減るだけです。ライダーを渡してくださいよぉ。」

ワカメ「なんだ、お前は?」

鬼太郎「僕を知らないのか?
     貴方は無知だ。」

ワカメ「むむむ!僕を興奮させる気だな!?」



鬼太郎「妖怪原子炉熱放射!!」

ライダー「のおおおお!!」

ワカメ「ああ、令呪が消えちまうー!」



鬼太郎「身分不相応なことをするからこうなるんだ。」

ワカメ「ああ。ああ〜〜〜っ!」

鬼太郎「君は聖杯に選ばれたマスターでもないから見逃してあげよう。
     これを機会に魔術なんて忘れて、普通に生きるんだね!」

ワカメ「う、うわあああ!!」



目玉「うむ。これで彼も魔や妖怪の生きる世界から抜け出すじゃろう!」

鬼太郎「そうだといいですね、父さん!」

目玉「さあ、次の目標を果たすぞ、鬼太郎!」


.




キャスター「のおおおお!!」

鬼太郎「魔力切れですね、父さん!」

目玉「うむ。関係ない人々の命を吸い集めて延命を繰り返しても手を汚し続けるだけじゃ。
    彼女もそれがわかっておるから、あるがままの最期を受け入れたんじゃよ。」

鬼太郎「そうですね、父さん。」


.




ワカメ「衛宮ぁ!
    言峰を殺して遠坂をやっつけた奴が、今度は僕を襲ってきたんだよぉっ!」

士郎「慎二!ふたりとも、無事か!?」

ワカメ「ああ。僕は…でも、遠坂は…。」

士郎「怪我したのかっ!?」

ワカメ「…いや、ショックだったんだろうね。
    言峰とは付き合いが長いからね、遠坂は。」

士郎「そうか。」

ワカメ「相当堪えてるみたいで、桜も付きっ切りでさ。」



士郎「セイバー!そいつを探して必ず倒すぞ!」

セイバー「はい、士郎。」

ワカメ「無茶だよ、衛宮。
    生粋の魔術師の遠坂が負けたんだ。お前じゃ二の舞だ。」

士郎「…だったら、どうしろっていうんだよ!」

ワカメ「桜にセイバーを譲ってくれないか?」

士郎「なんでさっ!!」

ワカメ「桜は、………魔術師なんだ。」


.




セイバー「…なるほど。そんな事情があったのですか。」

ワカメ「だから、僕や衛宮よりずっとセイバーのマスターに相応しいんだよ。」

士郎「でも、桜は戦いたくないからライダーをお前に譲ったんじゃないのか?」

ワカメ「そうだよ。
    でも、このままお前がやられるなら、桜に頼るしかないんじゃないか?」

士郎「俺のことはどうでもいいんだよ。」

ワカメ「なんだよ、お前。
    さっき言峰や遠坂の仇討ちをやるってのは嘘なのか!?」

士郎「それと桜は関係ないだろ。
    桜は戦いたくなんだろ!!」

ワカメ「はあ。馬鹿だからわからないわけ?
    今のお前じゃ、やられるために出て行くようなものだって言ってるんだよ!」



士郎「………確かにそうかもしれない。」

ワカメ「………。」

士郎「………。」

ワカメ「桜には僕から話しておくから、今晩までに答えを出してくれよ。」

士郎「ああ。」

ワカメ「セイバーもそれでいいね?」

セイバー「私は一向に構いません。」


.




セイバー「士郎。慎二の言うとおり、今の貴方ではむざむざ負けるだけです。」

士郎「分かってる。」

セイバー「なら、」

士郎「だから、考えさせてくれっ!!」

セイバー「わかりました。」

士郎「ちょっと出てくる。今晩、慎二がまた戻ってくるまでには帰る。」



桜「…遠坂先輩。」

凛「………。」



ワカメ「………。」

桜「兄さん。」

凛「………。」



ワカメ「遠坂、桜を借りていくけど、いいよね?」

遠坂「………ええ。」


.




ワカメ「桜、遠坂や言峰、ライダーの仇を討ってくれないか?」

桜「え?」



ワカメ「衛宮のセイバーと再契約して戦うんだよ。
    鬼太郎がセイバーと衛宮を狙うのは決まってるんだ。

ワカメ「これはもう、避けられないんだよ。
    衛宮を助けると思って、な?」

桜「それは………。」

ワカメ「なあ、あいつはお前にとってもただの部活の先輩じゃないだろ?」

桜「でも、御爺様が。」

ワカメ「え?じいさん?」


.




臓硯「勝ち目の薄い相手に桜を充てられる訳が無かろう。」

ワカメ「じいさんっ!」

臓硯「桜は間桐の次代を産み落とす子宮なのじゃ。
    衛宮とかいうガキのために使うような駒ではないわ。」

ワカメ「勝てば聖杯が手に入るんだよ。」

臓硯「…貴様に保証ができるのか。」



ワカメ「え?」

臓硯「魔術回路もなく、サーヴァントも従えられず、妹にすがる貴様に
    間桐の将来を確約できるのか、と申しておるのだ。」

ワカメ「も、勿論だよ爺さん。僕も間桐の人間じゃないか!」

臓硯「なら、殺せよ?」

ワカメ「はぁ?」

臓硯「もしいざ聖杯を手にする段になって、衛宮とかいう小僧や遠坂の小娘が
    聖杯を横取りするようなことがあれば殺して持って帰って来れるか。」



ワカメ「勿論だよ、爺さん。」

臓硯「…全面的に信頼はせんが、覚えておくぞ。
    達成できない場合は残り短い余生、貴様を呪ってやるわ。」


.




士郎「桜………。」

桜「先輩、私、戦いますっ!
  遠坂先輩や兄さん、先輩のためにっ!」

士郎「いや、桜。俺のことはいいんだ。」

ワカメ「なあ、衛宮。桜もこういってるんだから、なあ?」



士郎「いや、本当にいいのか桜。
    慎二に言われて、無理にやることないんだぞ。」

桜「先輩…。」

士郎「俺のことはいいから、自分の本当にやりたいようにすればいいんだ。」


.




桜「私は、本当に…」

士郎「本当にそう考えてるのか、桜!」

ワカメ「なあ、衛宮。桜もこういってるんだから…。」

士郎「いや、桜は本当に戦いたくないはずなんだ!」



桜「先輩…。」

士郎「なあ、本当のことを言ってくれよ桜。
    お前は本当は戦いたくなんかないんだ。」

桜「先輩…。」

ワカメ「なあ、衛宮。桜もこういってるんだから…。」

士郎「慎二、悪いけど口を出さないでくれないか!」

ワカメ「お、おい。」

士郎「なあ、本当のことを言ってくれよ桜。
    お前は本当は戦いたくなんかないんだ。」


.




桜「先輩…。」

セイバー「士郎。桜は凛や貴方のことを真剣に考えて決断したはずです。
      それを他人のあなたが………。」

士郎「いや、桜は戦いたくなんかないんだ。
    本当は戦いたくなんかないんだ。」

桜「先輩…。」

セイバー「し、士郎…。」

士郎「お前は黙っててくれないかセイバー!」



セイバー「慎二、いいいですか?」

ワカメ「…え?」

セイバー「士郎を。」

ワカメ「ああ。分かった。」

士郎「なあ、桜!桜ァ!!」

桜「先輩…。」


.




士郎「!?
    し、慎二!?セイバー!?何を!?」

セイバー「士郎、すこし黙っててもらえませんか。」

ワカメ「ああ、ちょっと引っ込んでてくれよ。」

士郎「せ、セイバー!
    お前だって本当は戦いたくなんかないんだ!」

セイバー「………。」

ワカメ「………。」

士郎「お前もシンジになにか吹き込まれッ………ぐはっ!!」



ワカメ「ホント、お前って強情だよ衛宮。」

セイバー「初めて意見があった気がします、慎二。」



ワカメ「じゃあ、桜、セイバー。再契約を始めようか。」

桜「はい、兄さん。」

セイバー「分かりました、慎二。」

士郎「ぐぅ………、なんでさ。」


.




鬼太郎「無駄な争いは腹が減るだけです。」

臓硯「…やはり現れたな、鬼太郎!」

鬼太郎「父さん、この人は…!」

目玉「あやつはマキリ・ゾォルゲン。人の生き血をすすりながら800年は生きた魔術師じゃ!」

鬼太郎「そこまでして生きたいか、ゾォルゲン!」

臓硯「おうともさ!
    人間にとって死はもっとも隠避されるもの。生にしがみついて何が悪い!」



鬼太郎「貴方は無知だ。」

臓硯「むむむ、儂を興奮させる気じゃな!?」



鬼太郎「体内発電!」

臓硯「のおおおお!!」


.




鬼太郎「やりました、父さん!」

目玉「油断するでない。
    ゾォルゲンは我々、幽霊族並にしぶとい妖怪じゃ!」

※ ゲゲゲの鬼太郎では魔女や魔法使いも”西洋妖怪”にカテゴライズされる。



鬼太郎「どういうことです、父さん。」

目玉「あの妖怪は自分の体を蟲に変えて生きてきたんじゃ。
    簡単に殺すことはできんし、わずかでも蟲を逃せば体を再生して襲ってくるぞ。」

鬼太郎「なんてやつだ。」

目玉「ゾォルゲンを取り逃がすとは、弱ったのう。」

鬼太郎「どうしましょう、父さん!?」

目玉「妖怪アンテナで臓硯を探すんじゃ!
    隙を見せてはならんぞ。」


.




セイバー「お前たちを幸せにしてたまるか〜ッ!」

桜「セイバー…。」

セイバー「我が剣はあなたと共に。」

士郎「セイバぁー………、桜ぁ………。」

ワカメ「しつこいな、衛宮。」

凛「とりあえず、これで万全の状態で戦えるわね。」


一同「遠坂 or 凛 or 遠坂先輩!!」


凛「桜、鬼太郎は恐ろしい敵よ。
  あのアーチャーを圧倒的に倒したんだから。」

桜「遠坂先輩…。」

士郎「遠坂、お前大丈夫なのか?」

凛「ええ。妹が命をかけて戦うって時に落ち込んでなんかいられないわ。」

士郎「いや、無理しなくていいんだぞ。」

凛「大丈夫よ。」



士郎「なんでさ。なんでそんな意地を貼るんだよ。」

凛「別に意地を張ってなんかいないわ。」

士郎「いや、お前は———。」

ワカメ「今です!」

セイバー「エクスカリバー!(出力:弱」


.




鬼太郎「やあ、お嬢さん。
     無駄な争いは腹が減るだけです。」

イリヤ「やっちゃえ、バーサーカー!」

バーサーカー「グオオオ!!」



鬼太郎「貴方は無知だ。」

イリヤ「むむむ、私を興奮させる気ね!?」



鬼太郎「体内毒ガス!」

バーサーカー「のおおおお!!」

イリヤ「のおおおお!!」



鬼太郎「やりました、父さん!」

目玉「うむ。これで残るのはセイバーだけじゃな!」

鬼太郎「はい。」

目玉「じゃが油断はできんぞ。
    ゾォルゲンの死は確認しておらんからのう!」


.




鬼太郎「やあ、皆さん。
     無駄な争いは腹が減るだけです。」

士郎「貴様が鬼太郎だな!!」

セイバー「貴方が凛や慎二を!」

ワカメ「ここであったが百年目だ!」

桜「鬼太郎…。」

凛「あんた、覚悟は出来てるんでしょうね!?」



鬼太郎「貴方たちは無知だ。」

士郎「むむむ、俺たちを興奮させる気だな!?」

セイバー「むむむ、私たちを興奮させる気ですね!?」

ワカメ「むむむ、僕たちを興奮させる気だな!?」

桜「むむむ、私たちを興奮させる気なんですね!?」

凛「むむむ、私たちを興奮させる気ね!?」


.




鬼太郎「歯機関銃!」

セイバー「はい、アヴァロン!」



鬼太郎「攻撃が、効かない!?」

セイバー「驚きましたか?」



鬼太郎「髪の毛槍!」

セイバー「無駄です!」



鬼太郎「攻撃が、効かない!?」

セイバー「驚きましたか?」



鬼太郎「リモコン下駄!」

セイバー「エクスカリバーぁぁぁ!」



鬼太郎「うわぁ!?」

セイバー「ふふふ、それで終わりですか!?」



鬼太郎「貴方は無知だ。」

セイバー「負け惜しみですか?」


.




鬼太郎「妖怪オカリナ剣!」

セイバー「エクスカ………、のおおおお!!」



桜「せ、セイバー!」

士郎「そ、そんな!」

ワカメ「な、なんで!?」

凛「セイバーが自分で自分を攻撃した!?」



目玉「鬼太郎の下駄を相手に逆さに吊るすと魔法の効果は逆さまになるんじゃ。
    何度も攻撃を繰り返して鬼太郎を仕留められんから術中に嵌ったんじゃよ。」

鬼太郎「さあ、妖怪ども。覚悟するんだ!!」

※ ゲゲゲの鬼太郎では魔女や魔法使いも”西洋妖怪”にカテゴライズされる。


.




鬼太郎「妖怪オカリナ鞭!」

桜「のおおおお!!」



鬼太郎「下駄トルネード!」

士郎「ロー・アイアス!」



鬼太郎「む!」

士郎「今度はこっちの番だ!無限の剣製!!」



鬼太郎「のおおおお!!」



目玉「ああっ!鬼太郎〜!!」

士郎「消えろ、バケモノ!!」

ワカメ「潰してやる!」

目玉「ひいっ!!」


.




ワカメ「桜ぁっ!」

凛「桜ぁっ!」

桜「先輩…。兄さん…。」

士郎「目を開けてくれよ、桜ぁっ!」



臓硯「はははははは。
    まさか聖杯の召喚をこの目で見られるとはな!」

士郎「!?」

ワカメ「爺さん!?」



臓硯「すべてのサーヴァントは倒れ、聖杯は生贄で満たされた。
    あとは聖杯が実体化するのを待つだけじゃな。」

士郎「あの人は?」

ワカメ「ウチの爺さんだよ。」

凛「じゃあ、間桐臓硯!」



臓硯「さて、ここは聖杯の召喚には不向きじゃが桜には働いてもらおうかのう。」

凛「桜に何をさせるつもり!?」

ワカメ「爺さん!」

臓硯「慎二、貴様やはり、そっちに着くのか。」

士郎「無限の剣製!!」

臓硯「のおおお!!」


.




ワカメ「やったか!?」

凛「いえ、あれを見て!」

臓硯「はははは。」



士郎「無限の剣製!!」

臓硯「のおおおお!!」



凛「やったの!?」

ワカメ「いや、あれを見ろ!」

臓硯「あはははははは!」



士郎「くそ、キリがないっ!」

臓硯「貴様らのようなガキ共にこの儂が倒せると思っておったか?」

ワカメ「やあああ!!」



臓硯「ふん!」

ワカメ「のおおおお!!」


.

鬼太郎が悪役って……




士郎「慎二っ!」

凛「慎二っ!」

ワカメ「ははは。
    これは妹に戦わせた、僕の罰なんだよ。」

士郎「違う!お前は俺のために!」

凛「慎二、私もあんたに謝らなきゃ…。」



ワカメ「…がくっ!」

臓硯「ははははは。」

士郎「きさまぁ!」



士郎「無限の剣製!」

臓硯「無駄じゃ!」



士郎「無限の剣製!!」

臓硯「まだやるか!?」



士郎「くっ!」

臓硯「気は済んだか、小僧?」

士郎「まだだ!」


.




士郎「無限の剣製!」

臓硯「無駄じゃというに!」



士郎「無限の剣製!!」

臓硯「まだやるのか!?」



士郎「くっ!」

臓硯「いい加減気は済んだか、小僧?」

士郎「ま…、まだだっ!」



凛「う!!」



臓硯「むっ!」

士郎「なぁ!」


.




鬼太郎「無駄な争いは腹が減るだけです。」

目玉「おう、鬼太郎〜!」



士郎「そんな、お前は俺が!!」

鬼太郎「こんなこともあろうかと遠坂凛を強姦して、僕の細胞を移しておいたんだ。」

※ 墓場鬼太郎の時の能力。鬼太郎はどんな僅かな細胞からでも再生できる。
  これを利用し、強姦した女性から復活したことがある。



士郎「———き、貴様ぁっ!!」

凛「お、落ち着いて士郎ぉ!!」

士郎「でも、遠坂!」

凛「消耗したあんたじゃ、もうあいつとは戦えない!」

士郎「なんでさ!お前は、あいつに!!」

凛「そんなことはいいのよ!!」



士郎「でも、俺は………!」

凛「やめて士郎!
  もういいのよ。あいつに勝てないことは、あんたが一番分かってるはずよ?」

士郎「じゃあ、この今の俺の気持ちは………!」

凛「もういいのよ。もう…、いいのよ。」


.




臓硯「やはり貴様は儂と同じ穴のムジナじゃなぁ。」

鬼太郎「僕はお前たち、悪い妖怪から人間や良い妖怪たちを守るために戦うんだ!」

臓硯「抜かせ!」



鬼太郎「貴方は無知だ!」

臓硯「むむむ、儂を興奮させる気じゃな!?」



鬼太郎「妖怪冷凍!!」

臓硯「しまっ!これでは逃げられ………のおおお!!」



鬼太郎「父さん、やりました!」

目玉「うむ!」



士郎「く!凛、逃げてくれ!」

凛「士郎、あんたこそ逃げなさいよ!」

士郎「いい加減にしろ!!」

凛「何よ!!」


.




鬼太郎「士郎君、凛君。
     僕は悪い妖怪を懲らしめる為にここに来た。その仕事は終わったようだ。」

士郎「何勝手に話を進めてるんだ。
    お前が凛にやったことは、列記とした悪じゃないのか!」

鬼太郎「僕には今の君らと戦う必要はないんだ。」

士郎「うるさい!」



凛「………!?」

士郎「!?」

鬼太郎「と、父さん!すごい妖気が!!」

目玉「こ、これは!!」



聖杯「オッス!オラ、アンリマユ!!」



士郎「こ、これが聖杯!!」

凛「士郎、あそこにイリヤが!!アイエエエ!」

士郎「ど、どうしてイリヤが!?アイエエエ!」



目玉「おい、鬼太郎!」

鬼太郎「あっ!」


.




言峰「ははは。アレから呪いを受けた私を、あの程度で仕留めたと思っていたのか?」

鬼太郎「なにっ!」

目玉「あやつはあの聖杯のなかの妖怪から妖気を受けて動いておるんじゃ!
    聖杯を破壊しない限り、あやつを倒したことにはならなかったんじゃ、鬼太郎!!」



凛「ど、どうして綺礼が!?」

言峰「ふふふ。私ははじめから死んでなどいなかった。
    あの聖杯から泥を浴びて以来、私は死ぬことなどなくなったのだからな!」

士郎「イリヤは!?イリヤをどうして!!」

言峰「あの人形は聖杯の寄り代にさせてもらった。」

凛「なんてことを!」



言峰「アンリマユ。
    ———この世全ての悪を受けるがいいっ!!」



鬼太郎「のおおおっ!」

凛「いやぁっ!」

目玉「き、鬼太郎ぉ〜!」

士郎「ぐあっ!」


.




言峰「ふふふ。これでようやくアレの誕生を見ることが…!?」

士郎「まだだっ!」



言峰「しぶといな。
    ———この世全ての悪を受けるがいいっ!!」

士郎「アヴァロン!」



言峰「なんだと!?」

士郎「無限の剣製!」

言峰「のおおおお!!」



士郎「やったか!?」

言峰「くっ!まだだ!!
    私はこのてぃ———!?」


.




言峰「な、なんだ。体が………。」

士郎「鬼太郎の逆さ下駄だ。お前の、アンリマユの呪いは逆転した。
    お前を生かし続けた呪い、この世全てを呪い殺す悪性が逆転したんだ。」



言峰「ふふふ。お前の勝ちか!」

士郎「ああ。あんたの負けだ。」



聖杯「ちょ、ナンデ下駄、ナンデー!!」



凛「うう。」

臓硯「こ、これは?」

ワカメ「みんな、生きてる?」

イリヤ「なんで私、こんなところに?」

桜「先輩…。」

士郎「みんな!生き返ったのか!?」



鬼太郎「君は多くのことを学んだな。」

士郎「むむむ、俺を興奮させる気だな?」

鬼太郎「これからは良い妖怪になってくれたまえ。」

士郎「ああ。」

目玉「おい!行くぞ、鬼太郎!」

鬼太郎「はい、父さん。」


.




臓硯「…また聖杯を逃したのう。」

イリヤ「まだ長生きしたかったの、マキリ?」

ワカメ「皆が無事でなによりだよ。」

桜「兄さん…。」



凛「士郎。」

士郎「凛。」

凛「鬼太郎は?」

士郎「行ったよ。次の悪い妖怪———、魔術師を探して行ったんだよ。」

凛「そう。」

士郎「俺に、正義の味方になれって。」

凛「じゃあ、頑張りなさいよ。」

士郎「ああ。」



    END


.

>>28
鬼太郎「貴方は無知だ。」
>>28「むむむ、僕を興奮させる気だな。」

これで終いです。
漫画の頃の鬼太郎は悪い奴だなー




セイバー「私たちの扱いって…。」

英雄王「犬っ!」

ランサー「俺のせいかよ!?」

キャスター「私なんかセリフすらないわよ?」

真アサシン「セリフがあっても断末魔だけですもんね。」

佐々木「存在すら否定されたでござるの巻。」

アーチャー「まあ、相手が無敵の鬼太郎じゃ、私たちでは役不足だろう?」

バーサーカー「があああー!」

ライダー「全部慎二が悪い。私はこの事だけは歴史的根拠だと訴えていきます。」


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