キリランシェロ「……入宮審問に失敗した」 (73)

教室

 ガチャ

ハーティア「あ」

キリランシェロ「……」

ハーティア「戻って、たのか」

キリランシェロ「ああ」

ハーティア「ええと……その」

キリランシェロ「……」

ハーティア(あー、くそ、何を言えばいいってんだよ……)

ハーティア「あの……聞いたよ」

キリランシェロ「ん」

ハーティア「なんて言っていいか分からないけど……残念だったな」

キリランシェロ「そうだね」

ハーティア「……」

キリランシェロ「……」

ハーティア「な、なんか飲むか?」

キリランシェロ「……」

ハーティア「……食堂からなんか持ってくるよ」ガタ

オーフェンかよ

グロ魔術師殿の古傷をえぐるスレがあると聞いて

コミクロンたそ~

 バタン!

コミクロン「おい、ハーティア! ハーティアいるか!?」

ハーティア「っ!」

コミクロン「ここにいたか! いや、そんなことよりお前、聞いたかよ!?」

ハーティア「な、なにを?」

コミクロン「キリランシェロの奴が入宮審問に失敗したらしいぞ!」

ハーティア(この馬鹿!)

キリランシェロ「……」

コミクロン「あ」

新作たけーんだよな

もうキースも死んでるんだよな……

買う層はもうおっさんだし
高くても売れるんじゃね

村正のファンディスクも買ったけど代官編のエロシーンの挿入位置が適当過ぎて笑った

オーフェンとか今のやつ知らないだろ。

懐かしいからもっとやれ

最終巻いつよ

割りと台詞頑張ってる

コミクロン「か……帰ってたのかキリランシェロ」

キリランシェロ「うん、まあ」

コミクロン「そ、そうかそうか! それはちょうどよかったな!」

ハーティア「ちょうどいい?」

コミクロン「うむ! ついさっき我が技術の粋を集めた最高傑作が完成したのだ!」

キリランシェロ「……へえ」

コミクロン「なんだその薄い反応は! 最高傑作だぞ最高傑作! つまり今日がお前の命日ということなんだぞ!」

キリランシェロ「命日ね」

コミクロン「く! 余裕かキリランシェロ! だがじきに後悔することになるからな! 具体的には一時間くらい後!」

ハーティア「意外と先だな」

キリランシェロ「……」ガタ!

コミクロン「っ!」ビクぅ!

無謀編だけ読んだ状態ではぐれ旅読んだら
コミクロンがいきなり一話で死亡しててびびった。

懐かしすぎだろ

キリランシェロ「部屋に戻るよ」

ハーティア「……講義は?」

キリランシェロ「欠席するって伝えといて」

コミクロン「逃げるつもりか!?」

キリランシェロ「そうだね。そういうことにしとく」

 ギィ……バタン

コミクロン「……」

ハーティア「……」

レティシャたそ~

ショタオーフェンぺろ

コミクロン「だいぶまいってるぞあれ」

ハーティア「まあ、そうだろうな」

コミクロン「栄えある入宮審問にしくじったんだから当然といえば当然だが」

ハーティア「うーん」

コミクロン「ん?」

ハーティア「確かにただしくじっただけならそうなんだろうけど」

コミクロン「違うのか?」

ハーティア「……いや、ぼくにもわかりゃしないよ」

コミクロン「?」

 

『――を殺せる唯一の――』

 

講義後 教室

ハーティア「――ってな具合でさ」

コミクロン「この上なく陰気くさかったな」

レティシャ「なるほど、ねえ」

フォルテ「だいぶショックだったということか」

ハーティア「どうするよ」

コミクロン「今こそ俺が製作した試作体・プロトチャーリー君でトドメを刺す時だな」

ハーティア「試作? 最高傑作じゃなかったのか?」

コミクロン「確かにあの時点では最高傑作だった。だが今日の新聞明日の尻ふきと言うだろうが」

ハーティア「なんだよそれ」

コミクロン「ふ、鈍いな。科学は常に未来を向いているということだ!」

ハーティア「解釈に無理があるだろ。ってかそもそも言わないし」

レティシャ「ちょっと黙っててくれないかしら」

こんな所に嘘同盟員がいるとは感激
嘘だが

雑魚様とオーフェンの戦いを見たい
ゲバババ笑いながらオーフェンのトラウマを刺激しまくって追い詰める雑魚様が見たい

フォルテ「どうする、とは言うが」

レティシャ「変に慰めても逆効果よねえ」

ハーティア「かといってほっとくのもちょっと」

フォルテ「こういう場合、以前と変わらない態度で接するのが最善だろう」

ハーティア「意外と難題だよそれ」

レティシャ「まあしばらくしたら立ち直るでしょ。あの子だってそんなにヤワじゃないはずよ」

コミクロン「つまりこの数日間が勝利のチャンスということだな」

レティシャ「黙らないなら黙らせるわよ」

ハーティア「アザリーが塔外から戻る前になんとかなるといいけどね」

レティシャ「アザリーね。なんか面白がって変なことしそうだし」

フォルテ「まあ何事もないことを祈ろう」

ハーティア「? 何やってるんだコミクロン」

コミクロン「究極完全体・アルティメットチャーリー君の設計図を」

レティシャ「……」バキィ!

コミクロン「へぶッ!」

おいおい四十のおっさんに今更ラノベ買わせる気かよ。

懐かしすぎてオオムラサキモンシロキアゲハになりそう

……

ハーティア「キリランシェロ、昼飯一緒に食べないか?」

キリランシェロ「先食べてて」

ハーティア「……分かった」

……

レティシャ「ちょっと訓練付き合ってくれないかしら」

キリランシェロ「ごめん、今はちょっと」

レティシャ「……そう」

……

コミクロン「行け! チャーリー!」

キリランシェロ「……」スタスタ

コミクロン「無視するなコラ!」

>>27
新大陸編は文章もストーリーもおっさん仕様になってるから早く買ってこい

ハーティア「駄目だこれ……」

レティシャ「あの子思ったより重傷だわ……」

コミクロン「まだまだ改良の余地があるということか!」

フォルテ「……ふむ」

ハーティア「どうするよ。本当にどうするんだよアレ」

レティシャ「フォルテはなにかいい案ある?」

フォルテ「君たちで駄目なのだから今更俺に出来ることもないだろう」

ハーティア「だよなあ……」

ハーティア「ふうむ」

レティシャ「うーん……」

コミクロン「歯車様……」

フォルテ「さて」

コルゴン「むう」

ハーティア「!?」ガタァッ!

レティシャ「コルゴンっ?」

コミクロン「助手!」

フォルテ「戻ってたのか?」

コルゴン「ああ。ついさっきだ」

ハーティア「なにごく自然に輪に入ってるんだよ!」

コルゴン「駄目か?」

ハーティア「驚くだろ!」

コルゴン「俺はここの所属だが」

ハーティア「そういう問題じゃない!」

レティシャ「そこらへんにしておきなさい。いやホント無駄だから」

フォルテ「全くだ」

懐かしすぎてルヒタニ様降りてきた

コルゴン「何やら切羽詰まってるようだな。何がかは知らないが」

ハーティア「何も知らないのに混じってたのか」

コルゴン「だがおよそ見当はつく」

ハーティア「本当に?」

コルゴン「ああ。解決策もだ」

コミクロン「おお! さすがは我が助手!」

コルゴン「さっそく行ってくる」スタスタ

レティシャ「大丈夫なのアレ」

ハーティア「コルゴンが積極的なのって逆に心配だよ」

フォルテ「だがもしかしてということもあり得なくはない」

ハーティア「ちょっとぼく見てくる」

コルゴン「キリランシェロ」

キリランシェロ「……珍しいね。コルゴンから声掛けてくるなんて」

コルゴン「そうか? まあそうかもしれん」

キリランシェロ「で?」

コルゴン(ここは慎重にいくか)

コルゴン「入宮審問に失敗したらしいな」

キリランシェロ「……」

ハーティア「いやおい待てコルゴンちょっとこっち」グイ

コルゴン「?」

コルゴン「ハーティア。どうかしたか?」

ハーティア「単刀直入に過ぎるだろ!」

コルゴン「俺としてはだいぶ遠まわしに言ったつもりだが」

ハーティア「どこが!? いやマジでどこが!?」

コルゴン「ではどう言えばいいんだ」

ハーティア「そこに期待してたんだよこっちは!」

コルゴン「過剰の期待は裏切られる。覚えておくといいぞ」

ハーティア「確かにその通りだよこんちくしょう!」


「あらキリランシェロ?」


ハーティア「!?」

まさかオーフェンSSが見れるとは

キリランシェロ「っ……」

アザリー「久しぶりねー。いつ戻ったの?」

キリランシェロ「アザリー……」

アザリー「ん? どうかした?」

キリランシェロ「なんでも、ない」


『彼女を殺せる唯一の――』


キリランシェロ「なんでもない!」

アザリー「ちょっと。大丈夫?」

キリランシェロ「……」ダッ!

 タッタッタ!

アザリー「……?」

教室

アザリー「入宮審問に失敗、ねえ」

レティシャ「だいぶ堪えてるわよあれは」

アザリー「ふうん」

ハーティア「反応薄くない? もうちょっと心配するとかさ」

アザリー「なに言ってくれてんの。これでも心配してるわよ。一応」

ハーティア「一応ってつかなければ信じたんだけどね」

アザリー「もしかしてわたしの弟への愛を疑ってんの?」

ハーティア(そもそもあるはずもないものを疑うのは無理だよなあ……)

アザリー「何か思った?」

ハーティア「別に」

sien

http://i.imgur.com/rxML3e8.jpg

フォルテ「我々としても手を尽くしたのだが」

コミクロン「助手。レンチをよこせ」

コルゴン「ん」

アザリー「あれが?」

フォルテ「あいつらなりの心配の仕方だ。多分な」

アザリー「へえ。なるほどねえ」

アザリー「じゃあわたしもわたしのやり方で心配するわ」

ハーティア「アザリーのやり方?」

アザリー「そ。がつんとやれば一発で治るでしょ」

レティシャ「ちょっと。無茶はよしてよ?」

アザリー「穏当にやって駄目だった人に言われたくはないわね」

フォルテ「ううむ」

ハーティア(アザリーに無茶するなってそれこそ無茶な話だけどね……)

アザリー「なによハーティア」

ハーティア「いや何も」

そういえば今年の夏コミはオーフェン本あったよな

アザリー「それじゃ行ってきまーす」

 バタン!

レティシャ「ちょっと不安ねえ……」

ハーティア「ちょっとだけしか不安じゃないなら精神的にも楽そうでいいね」

フォルテ「同意見だ」

レティシャ「やっぱりわたし、見てこようかしら」

「それには及ばない」ガチャ

ハーティア「……先生」

チャイルドマン「あれでも姉弟だ。彼女に任せておけばいい」

レティシャ「本当に大丈夫でしょうか」

チャイルドマン「最悪死ぬぐらいで済むだろう」

ハーティア「それなら安心ですね。ええ全く」

フォルテ「それより先生、なぜここに?」

チャイルドマン「ああ。重大な用件だ。お前たちにも手伝ってもらう」

レティシャ「塔外任務?」

チャイルドマン「あるいはそうなるかもしれん」

ハーティア「あるいはって一体どういう……?」

チャイルドマン「じきに分かる。ところで」チラ

コミクロン「チャーリー! 今お前に息を吹き込んでやるからな! 助手、最後のひと踏ん張りだぞ! 気合を入れろ!」

コルゴン「そうか。頑張れ」

チャイルドマン「あれはいつまで続くんだ?」

ハーティア「止めない限りずっとでしょうね」

グラウンド

キリランシェロ「……」

キリランシェロ(ぼくは……)

キリランシェロ(ぼくは、彼女を殺せる唯一の――)

キリランシェロ「……くそ!」ギリ

「光よ!」ズオッ!

キリランシェロ「!?」

あざリーのたーん

キリランシェロ「我は紡ぐ光輪の鎧!」バシィ!

「ふうん……落ち込んでても反応は悪くないみたいね」

キリランシェロ「……アザリー?」

アザリー「今度はちょっと強めの行くわよ!」カッ!

 ドゴオッ!

キリランシェロ「うわわ!」

 ――ドドドドドゴゥッ!

アザリー「くっ! しぶといわね!」

キリランシェロ「絶対心配してる人の台詞じゃない!」

アザリー「それなら次は全力行くわよ!」

キリランシェロ「少しは聞いてよ!」

アザリー「あんたも全力で来なさい。手加減してるとマジで殺すわよ」

キリランシェロ「……既に巻き込まれて死にそうな人が何人かいるけど」

アザリー「そうよ。愛とはかくも恐ろしいものなの。愛ゆえの行動は全て神の前に許されるのよ」

キリランシェロ「むちゃくちゃだ!」

ミス。>>50の前にこれ


キリランシェロ「何するんだよアザリー!」

アザリー「わたしなりの心配よ」

キリランシェロ「は?」

アザリー「弟のためを思って一肌脱ぐ健気なわたし」

キリランシェロ「いや良く分からない」

アザリー「と、いうわけで、真心に溺れなさい!」カッ!

キリランシェロ「ちょ――理不尽すぎるでしょ!」

アザリー「くらいなさい!」キュイィィン!

キリランシェロ(防御は間に合わない! 攻撃構成の方がまだ早い!)

キリランシェロ(でもぼくは……ぼくは!)

アザリー「天魔よ!」カッ!

キリランシェロ(……アザリー!)

キリランシェロ「我は放つ! 光の白刃!」カッ!

     ・
     ・
     ・

キリランシェロ「――」

キリランシェロ「ううん……」

アザリー「目が覚めた?」

キリランシェロ「……アザリー」

アザリー「生き残るなんてあんたも上達したわねー」

キリランシェロ「それは、喜んでもいいのかな」

アザリー「わたしの全力を受けて生き残れるなら誇ってもいいはずよ」

キリランシェロ「……本当に褒めてるんだよねそれ」

アザリー「入宮審問、失敗したんだって?」

キリランシェロ「……」

アザリー「そんなことでくよくよしてんじゃないわよ。情けないわねー」

キリランシェロ「そんなこと、か」

アザリー「違う?」

キリランシェロ「いいや。確かに大したことじゃないさ。でも……」

アザリー「何よ」

キリランシェロ「ぼくは……ぼくはいつか、アザリーを」


 ――殺してしまうかもしれないんだ

 

アザリー「わたしを、何?」

キリランシェロ「……ねえ、アザリー」

アザリー「ん?」

キリランシェロ「ぼくたち、ずっと一緒にいられるのかな」

アザリー「?」

キリランシェロ「チャイルドマン教室のみんなは、ぼくの家族なんだ。少なくともぼくはそう思ってる」

アザリー「……」

キリランシェロ「家族は、離ればなれになんか、ならないよね?」

アザリー「……立ちなさい」

キリランシェロ「ん」

アザリー「そしたら、行きましょう」

キリランシェロ「え?」

アザリー「みんな、待ってるはずよ」

なつかしいな

なおこの後アザリーは

教室

 ガチャ……

コミクロン「来たなキリランシェロ! 行け、チャーリー!」

キリランシェロ「ふん」グシャ!

コミクロン「ああ!?」

ハーティア「お。戻ってきたか」

キリランシェロ「ハーティア?」

フォルテ「ちょうどよかったな。今準備が終わったところだ」

キリランシェロ「準備……って何の?」

レティシャ「キリランシェロの帰還祝い」

キリランシェロ「え?」

アザリー「そういえば言ってなかった気がするから今言うわね」

我は放つ光の白刃!!

 

「おかえり」


キリランシェロ「……」

キリランシェロ「うん。ただいま」
 

何故今更オーフェン…

だが支援せざるえない

「く! 見てろよキリランシェロ! 次こそはお前を仕留める人造人間を――」

「ちょっと。騒ぐならまた黙らすわよコミクロン」

「遠慮せずに食えよキリランシェロ」

「お前は少し遠慮しろコルゴン」

「すまないフォルテ。しかしあまりにも不味かったものだから」

「不味いものわざわざ食べなくても……」

「こいつに何言っても無駄よ。分かってるくせに」

 
……

(なにがあっても離れたりしない。ずっといっしょ)

(ああ分かってる。そんなことを無邪気に信じれるほどには子供じゃなかったつもりさ)

(それでも信じたかったんだ。俺たちは、家族だから)

(家族はばらばらになったりなんかしないって、信じたかったんだ)

(後悔はしない。絶望もしない)

オーフェン(だが、くそ、覚悟してても懐かしくなることは……あるんだよ)

……
 

>>63
続編は現在進行形や
あと1冊くらいで終わりそうだけど

 

「見ないで……」

 

終わり
どうもでした

とても良かった



チャイルドマン教室は良いよね

面白かった
しかし秋田節はSSに向かない



結構キャラ捉えてて面白かったよ

久しぶりに昔のオーフェン見てる気分で楽しかった

今のは今ので面白いけど、シリアスに過ぎる気もする。

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