ぐだ男「病んでるカルデア」 (31)

暇つぶしです
個人的解釈でサーヴァント病ませます
解釈違いによる批判は受け付けません

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マシュ・キリエライト
絆レベル1


 先輩はすごい人です。
 あの状況で私を助けようとしてくれたけではなく、世界の運命すらも背負う決意をしました。
 この人を守りたいと、強くそう願いました。
 それでも先輩の背中は遠くて、遠くて、ずっと先にあって。
 でもふとした時、先輩は目の前にいてくれました。
 振り返って、私に手を差し出して、待っていてくれました。
 先輩はすごい人です。
 私は何度も先輩に守られました。
 だから、私は絶対に先輩を守らなければいけません。
 この命に代えても。

絆レベル3

 最近、先輩とよくお話しします。
 先輩のことをもっともっと知りたいと、知識欲が湧いてくるのです。
 今まで強くそう思った事はあまりありませんでした。
 似た感情を知っています。
『外の世界を見てみたい』。
 ドクターに微妙な表情をさせてしまったその感情に似ているな、と思って、もしかしたらこの感情は間違っているのではないか? と悩んだこともありました。
 それでも自分の内から溢れ出る感情は止めることはできなくて。
 この感情を制御する術を知らなくて。
 私は今日も先輩にいろんな話を聞きます。
 何度も何度も質問して、先輩はいつまでも付き合ってくれて。
 楽しい。嬉しい。もっともっと。

立夏「あ、ごめんマシュ。今日は用事があるんだ」

 先輩は私だけのものじゃない。
 それはよく理解しています。

絆レベル5

 ついにここまで来ました。あと一歩。
 緊張する私の横で、いつものように笑顔です。
 頼りになるその姿に、私も自然と笑顔になってしまいます。
 今日もたくさんお話ししたい。そう思っていました。

 でもいつの間にか、先輩はどこにもいなくて。
 先輩は最近、色んなサーヴァントの方たちと交流しているようです。
 呼べばいつでも返事をしてくれる距離に、もういてくれません。
 先輩。先輩。私の大事な先輩。大切なマスター。何よりも守りたいあなた。
 先輩にとっても、私はそんな存在ですか?
 もしそうでないのなら。私は、マシュ・キリエライトは。
 荷物。
 優しくて、強くて、誰とでも仲良しで、どんな時にも物怖じしない、世界を救う為に戦う……英雄。
 私はそんな先輩のお役に、本当に立てていますか?
 私は。私は……? 私は先輩の。なんなのでしょう?
 初めて契約したサーヴァント。ただそれだけなのでは。
 守られて、守られて、守られて。
 ――守らなければ。先輩を守らなければならない。
 私の存在理由はただそれだけなのだから。
 報いなければならない。
 お別れすることになろうと、あの人の優しさに報いなければ。

立夏「マシュ? どうしたの? 顔が怖いよ?」

マシュ「いえ。先輩の事は、私が守ります! 絶対に!」

立夏「アハハ、いつもマシュに守ってもらってるからなぁ。たまには僕もマシュを守りたいな」

 先輩は、自分の価値を、まだ理解していない。

絆レベル???

 先輩。先輩。先輩を守りたい。
 守れた。先輩を守れた。ずっとこうしたかった。

立夏「……マ、マシュ……」

 座り込んでいる先輩は、私を見て私の名を呼んだ。
 怯えた瞳で見られると少しだけ心が痛むが、私の名を呼んでくれた事に対する高翌揚感もあった。

マシュ「先輩は私が守ります。先輩を否定する人間は誰であろうと許しません。それがたとえ、誰であってもです」

立夏「だからって! [ピーーー]ことは!」

マシュ「先輩の事を物のように扱おうとしました。先輩の命を否定しました。そんなの許せるはずがありません。先輩の敵は排除しなければいけないんです」

立夏「マシュ、何を言って」

マシュ「だから」

 私は盾で地面を鳴らす。ぐちゃっ、と潰れた。
 私は笑う。心の底から嬉しくて嬉しくて笑った。
 先輩を守れたから。

マシュ「私は先輩を守ります。こんな人たちでも守ろうとした先輩を、私は守ります。守る理由が無い人たちでも守ろうとする先輩を、私は」

立夏「守る理由なんて……僕が我慢すればいいなら……」

マシュ「いいえ。これ以上先輩を消費しようというなら、誰が相手であっても私は戦います」

立夏「マシュ! 待っ」

マシュ「待っててくださいね、先輩。この世界に、先輩を害する人は誰もいませんから」

 扉を閉める。
 ここにいれば、誰も先輩に手出しはできない。
 次に先輩に会うときは……安全になってからだ。
 先輩を守らなければ。守るんだ。守らなければいけない。

 誰にも邪魔はさせない。
 私は先輩の盾だ。
 先輩を認めない人間は、全員排除する。
 先輩を認めない世界は、是正する。
 私の中に今ある感情はただ一つだけ。
 いらないものを捨てる、それだけ。

こっちで好きなキャラ選んじゃおうかと思ったけど、キャラがすごく偏りそうなので安価取ります

↓1で、サーヴァント名どぞ

キルケー
絆レベル1


 召喚に応じてカルデアに来た訳だが、どうにも息苦しさを覚える。
 マスターは平凡。世界は終わっている。人間たちは誰も彼もが張り付いたような笑顔を浮かべて、目の前の絶望に挑もうとしていた。
 呼ばれた以上はやることはやるつもりではいたが、こうも陰気臭いといくら私といえども気が滅入るというものだ。

 しかし一つ嬉しい誤算があった。
 最初こそ平凡で何の特徴も無いマスターだと思っていたのだが、この状況下にあってもマスターはまったくこれっぽっちも絶望していなかったのだ。
 強大な敵に立ち向かうことを恐れてはいたが、震える足を前へ動かし、心の底から楽しみ、悲しみ、怒り、笑っていた。
 それは今もっとも必要だと言えるものだ。
 とても人間らしい。非常に好ましい。
 弱い人間が勇気を振り絞って抗う姿は、とても眩しいものだ。
 だから私は彼をこう呼んだ。

 愛しい愛しい。

キルケー「ピグレット」

キルケー
絆レベル1


 召喚に応じてカルデアに来た訳だが、どうにも息苦しさを覚える。
 マスターは平凡。世界は終わっている。人間たちは誰も彼もが張り付いたような笑顔を浮かべて、目の前の絶望に挑もうとしていた。
 呼ばれた以上はやることはやるつもりではいたが、こうも陰気臭いといくら私といえども気が滅入るというものだ。

 しかし一つ嬉しい誤算があった。
 最初こそ平凡で何の特徴も無いマスターだと思っていたのだが、この状況下にあってもマスターはまったくこれっぽっちも絶望していなかったのだ。
 強大な敵に立ち向かうことを恐れてはいたが、震える足を前へ動かし、心の底から楽しみ、悲しみ、怒り、笑っていた。
 それは今もっとも必要だと言えるものだ。
 とても人間らしい。非常に好ましい。
 弱い人間が勇気を振り絞って抗う姿は、とても眩しいものだ。
 だから私は彼をこう呼んだ。

 愛しい愛しい。

キルケー「ピグレット」

(なぜか二重投稿になった)

絆レベル3

 いやいや、待て待て。
 こんなことありえないだろう。
 このカルデアにどんどん人が集まってきている。
 それもただの人間じゃない、どれもこれもが名だたる英雄達だ。
 全員がピグレットの為に集まってきていた。
 くっ、私が思うことは他の奴らも思ってるってことか……。
 だが甘い! なにせ私は記念すべきピグレットの二人目のサーヴァントだからね!
 思い出補正も一入というやつだとも。

 だいじょうぶだよな? 私、いらなくなってないよな?
 色んなキャスターのサーヴァントも増えている。
 私に勝てるようなのはいない(と思う)が、それでも心配なものは心配だ。
 私を捨てたりしないよな? ピグレット。

立夏「ん? ええと……僕にとってはキルケーも大事な仲間だよ? どうしたの?」

 君はいつだってそうだ。
 何の気なしに私を喜ばせる。
 そうやって他のサーヴァントもその気にさせてきたんだろう悪い子め。

 うん、これはもう仕方ない。私は悪くないな。悪いのは愛しい愛しいピグレットだ。
 必要な時だけ元に戻せば問題は無いな、うん。

絆レベル5

 今日もピグレットは豚にならなかった。なぜだ。
 もう何度も何度も食べさせたのに、美味しそうに頬張るだけ。かわいい。
 いや違うそうじゃない、私のピグレット。豚にしてずっと可愛がる私の完璧な計画が……。

 そうやって楽しく日々を過ごしているうちに、平凡な私の可愛いピグレットは大偉業を成し遂げた。
 ここまで来れるとは思っていなかった。なんて嘘だ。私には確信があった。
 彼ならきっとやり遂げる。彼はそういう星の下にいると。魔女の勘だが、出会った頃からそう確信していた。
 ああ、すごい。やっぱり君は凄い。みんなが喜んでいる。

 だけど、私は素直に喜べなかった。
 だって、これは、そうだ、もう、これ以上、この先が無い。
 そんなの嫌だ。離れたくない。まだ彼とは何もできていない。
 彼を脅かすものの無い世界で、穏やかに二人で過ごしたい。
 嫌だ。離れるものか。そんなことさせるものか。
 たとえ誰が敵になったとしても、私の想いを邪魔させないよ。

絆レベル???

 私が間違えていた。人間はもともとこういうものだった。
 彼が特別だから、間違えていた。
 許さない。まだピグレットを利用する気なのか。
 わかってるとも、私は魔女だからね。
 ピグレットは渡さない。お前らみたいな汚い人間には。

立夏「キルケー! もうやめろ!」

 どこかで声が聞こえた気がした。
 私は耳をふさいだ。今はこの声を聴いていたくない。
 なんで君はそんなに優しいんだ。
 その優しさは誰かにとっての痛みになるんだ。

 もう止まれない。全員豚にするまで止まるもんか。
 善人を食い殺すことしか考えてない連中は豚になるべきだ。
 少しは可愛くなるだろうさ。

キルケーって難しくない?

次のサーヴァント↓1で

立香では?

>>17
やべー立香にわかなのバレた
ありがとう

ブーディカ
絆レベル1


 頼られるのは昔から嫌いではなかった。
 しかしこの規模となると、どうだろう? あたし一人の力がどれだけ役に立つか。
 それでも戦力は一人でも多い方が良いと言われれば、できる限りのことをやるだけだと腹を括った。
 なによりもあたしを召喚したマスターが、どこまでも前向きだったのが印象的だった。それならあたしが改めて何かを言う理由も無い。
 いつ終わるかもわからない戦いだが、今回の戦いはなんとなく……そう、最後まで笑いながら終わる事の出来る戦いになる……そんな気がした。

 それからそう時間も経たずに、あたしはなんと「キッチン係」になっていた。
 日々の戦いに疲れきっていたカルデアの職員たちは、毎日飽きもせずに保存食やら乾パンやらを食べており、そんな状況を見かねて料理を作ったことがキッカケだった。
 料理と簡単に言ったが、最初はかなり難航した。まず材料が無い。材料を入手する為には簡易的なレイシフトをして、現地で得たものを魔力を消費してカルデアまで持ってこなければならない。
 貴重な魔力リソースを無駄にはできない、と断られたが、マスターが味方をしてくれた。

立香「たぶんみんな気づいてないと思うけど、最近のカルデア内の空気は最悪だよ、まったく士気が高くない。……って、素人判断なんだけどさ。そりゃそうだよ、娯楽も無ければ未来も無い。そんな状況だからこそ、楽しめることはなんでも楽しむべきじゃない? 明日を生きる為に戦ってるのに、今を生きなくてどうするのドクター!」

 その言葉に全員が閉口した。マシュもマスター側につき、結局押し切る形で料理をふるまった後のカルデアは、見違えたように明るくなった。
 リソースの無駄遣いにはならないことを証明した事で、今後は料理を貴重な娯楽として楽しむことになった。それはよかったのだが……カルデアに残った人間の中に、なんと料理ができる人間が一人もいなかったのだ。
 という訳で私が「キッチン係」になってしまった訳だが、料理を作って喜ばれることになるなんて召喚されてすぐの時は思ってもみなかった。

立香「いつもありがとう! ブーディカさん!」

 ……うん。悪くないね。

絆レベル3

 やってしまった。自分が嫌になる。肝心の戦闘で役に立てなくちゃ意味がないじゃないか。
 敵が強すぎたというのもあるが、やっぱりあたしは今回の戦いではあまり役に立たない気がする。
 などと自分の不甲斐なさに自己嫌悪しているあたしに、傷ついたマスターは笑いかけてきた。
 なんで笑っていられるんだろう?

立香「え? うーん……暗いよりも明るい方がよくない? 今日ダメだったから明日からもダメなんて決まってないし、今日失敗して生きている事の方が大事だよ」

 あまりにも戦士としての心が出来過ぎていて驚いた。長く戦場にいる人間でもここまでハッキリとしているのは多くなかったように思う。
 マスターはカルデアに来るまで、戦いの無い平和な場所で生きていたと聞いていたんだけど、これじゃどっちが英雄かわからないなぁ……。

 マスターがそんな調子だと、勝手に自己嫌悪している自分が余計に惨めな気がしてきて、いつまでも気にしてても仕方ないと思うことにした。
 気を紛らわせる為に今では趣味にもなっている料理をする。
 マスターの好きなチーズタルトを作って部屋に持っていく。
 部屋の前について部屋に入ろうとして、扉を開けるスイッチに手をかけようとした所で止まった。
 マシュの声が聞こえる。

マシュ「先輩、もっと御自分を大切にしてください……。先輩が死んでしまっては何の意味もありません」

立香「うん、ごめんね。僕は大丈夫だよ。ありがとう、マシュ」

 聞こえてくる音は小さかったが、何を話してるかはハッキリとわかった。
 マスターの声はどこまでも優しい。
 そしてあたしは気づいてしまった。
 マスターはどこまでも優しくて、強くあろうとして、重荷を背負いすぎて、笑うしかないんだ。
 周りが心配するから心配かけないように振る舞う。
 状況が悪化していくから、より強くなろうとする。
 どんどん追い込まれても、自分ではそれに気づかない。
 そんなの、辛すぎる。

絆レベル5

 マスター。うん、いいね。
 そうそう、もっと甘えればいいんだ。
 マスターは特別な人間なんかじゃない。弱くて脆いただの人間なんだから。
 大丈夫、君が弱くても何の問題も無いんだ。
 ほら、もっともっと弱くなろうよ。
 あたしたちが頑張るから。君が背負う必要なんてないんだよ。

 ふふ。可愛いね。

絆レベル???

 許さない。許せない。なんで?
 彼は弱いのに頑張って戦った。
 世界の人々の為と言って戦って勝ち取った未来。
 その未来に殺される?
 嘘だ。理解不能。危険分子? 誰が?
 誰のおかげで今生きていられると思っている?
 マスター。……マスター……ごめん、ごめんね。
 君は最期まで優しかったのに。
 私は君ほど……優しくなれないよ。
 今からあたしは。
 君が守ったもの、守ろうとしたものを。
 全部壊してやるから。

 傍らに転がっている聖杯。
 あたしは願った。
 受肉し、この世に留まることを。
 復讐を。
 この世のすべてに復讐を。
 誰かを犠牲にしなければ存続できない世界に復讐を。
 あたしたちの大切な人を犠牲にした世界に復讐を。

チョコの受け渡しに時間がかかって遅れた
そういえばここの世界は
ぐだがサーヴァントを召喚する→世界を救う→ロストベルトとか特になく、普通に裁かれるぐだ達→サーヴァントによって違う結末
という世界ですの

↓1 次のサーヴァント

師匠って多分スカサハ?(持ってない)
ライネスも師匠だったような気がしてたけどスカサハでいいか

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