メルエム「ピトーにメイド服を着せたい」 (4)

メルエム「ピトー」

ピトー「はっ」

メルエム「メイド服を着ろ」


ピトー「・・・」

ピトー「?」

ピトー「メイド……服……ですか……?」


メルエム「そうだ」

ピトー「あの……メイド服とは…?」

メルエム「プフ」

プフ「はっ、ピトーこれを」

ピトー「これは…?」

プフ「人間社会で『メイド』と呼ばれている者の写真です」

ピトー「これが…メイド………」

プフ「そしてこの者が着装している服こそ『メイド服』なのです」

ピトー「・・・」

ピトー「あの……メイド服がどういう物なのかは理解しましたが………何故にこのような格好を?」

メルエム「可愛いから」

ピトー「え?」

メルエム「・・・」

ピトー「・・・」

ピトー「えっ、いやあの… メルエム「可愛いから」

ピトー「・・・」

メルエム「・・・」

ピトー「解せません。配下である我々に愛らしさを感じるなど……」

メルエム「いいじゃん、だって猫耳だし」

ピトー「え?」

メルエム「ユピー、プフ。ピトーを更衣室まで連れて行け」

ピトー「えっ?ちょっ」リョウウデコウソク

ピトー「ちょっと待つニャーーーー!!!!!!」ジタバタ


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《数分後》

ピトー(メイド姿)「・・・///」モジモジ

メルエム「・・・プフどう思う?」

プフ「・・・王、恐れながら申し上げまする」

メルエム「ふむ」

プフ「最高ですね」

メルエム「やはりお前は有能な奴だ。褒めて遣わす」

プフ「はっ、有り難きお言葉」

メルエム「次にユピー、貴様はどう思う?」

ユピー「言葉に形容し難い可憐さ。この世の生物とは思えぬ、まるで枯れ果てた荒野に降り立った女神のような愛くるしさでありまする」

メルエム「俺はずっと前からお前の事はやる奴だと思っていた。流石我が護衛軍の一人モントゥトゥユピーだ」

ユピー「はっ、勿体お言葉。有り難く頂戴致しまする」

ピトー「うにゃーーーーーーー!!!!!!/////」

ピトー「にゃんにゃのニャさっきから!!!///」

メルエム「おっ?さっきの『にゃんにゃのニャ』がまるで本物の猫のようで愛くるしさが爆発しなかったか?今」

プフ「そうですね、普段から自然に語尾にニャをつけ、さらに生まれた時から猫耳がある天然の『猫耳娘』ですからね。メイド喫茶で働いているアマチュアとは違います」

ユピー「そういえばこの前ピトーが耳を両手で毛繕いしてたなぁ」

プフ「ユピー!!!どこです!?どこでそれを見たんですか!?」

ユピー「いつもの見張ってる場所だよ。ふとピトーの方を見たら両手で毛繕いしてたんだよ」

プフ「写真は!?写真は撮ったんでしょうね!?」

ピトー「そんなものあるわけn… ユピー「もちろんだ」スッ

ピトー「ズコーーーー!!!」

プフ「これは!?」

メルエム「ほう」

プフ「何とも愛らしい姿……円で宮殿の周囲を警戒してはいるものの束の間の休息、ついリラックスしてしまい猫手で毛繕いをしているではないか!?」

メルエム「ユピー貴様には後で褒美をやろう」

ユピー「はっ、有り難き幸せ」

ピトー「やめろぉ!!!!!!/////」

メルエム「ピトーの可愛さ自慢か。それならば余もあるぞ」

プフ「な…なんと……王までも!?」

メルエム「これは余が自らの腕を引きちぎりピトーに治療してもらった後のことだがピトー此奴、余の血が付いた包帯を自らの部屋に持ち帰り部屋でクンカクンカしていたな」

プフ「な…!なんと!?本当ですかピトー!?」

ピトー「////」ボフッ

プフ「ピトーの顔が見たこともないくらい赤くなって爆発した!?」

ピトー「///」バタン

ユピー「お!おい!!大丈夫か!?」

メルエム「誰にも知られていないと思ってやっていたがまさかの一番知られたくない人に知られていて羞恥心が限界まで高まり気絶したな」

プフ「ピトー!?ピトー!!」ユサユサ





ピトー「ん……むにゃ……」

ピトー「あれ…?ボク寝てたのか……」

ピトー「・・・」

ピトー「!!!」バッ

ピトー(いつもの服装…………)

ピトー(ニャンだ夢かぁ……)

メルエム「ピトー!」

ピトー「はっ!」シュバッ

ピトー「如何しましたか?」

メルエム「ピトー」

ピトー「はっ」

メルエム「あの後よく考えたのだか」

ピトー「?」

メルエム「もう一度メイド服着てくれないか?」

ピトー「夢じゃなかったんかい!!!」

おわおわり

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