御子柴「野崎、何読んでんだよ?」野崎「ワンピースだ」 (23)

御子柴「はぁ!!? ワンピース!!?」

野崎「知ってるのか」

御子柴「当たり前だろ!! 日本で一番売れてる漫画だぞ!!」

御子柴「つーか……なんで少女漫画家のお前が少年漫画なんか読んでるんだよ?」

野崎「ああ、これには訳がある」

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野崎『男性読者を増やす?』

宮前『はい、最近女性で少年誌を見てる人が増えてるのは知ってますか?』

野崎『聞いたことはあります』

宮前『なので少女誌も男性読者を増やそうという編集長の意向で……』

野崎『成る程、つまり『恋しよっ』も男性読者を増やす為に何かテコ入れをすると』

宮前『そういう事ですね』












野崎「そこで少年漫画の金字塔であるワンピースを読めばどういう漫画だと男が興味を持つのか分かると思ってな」

御子柴「そういう事か……」

野崎「しかし驚いたな……まさか90巻も出てるとは」

御子柴「すげぇよな」

野崎「それだけ愛されているという事か」

野崎「『恋しよっ』もそれぐらい続けたいが……」

御子柴「月刊誌で90巻とか何十年高校生やんだよマミコ……」

野崎「少年ジャンプで連載されている漫画のコンセプトは『友情・努力・勝利』……」

野崎「確かにワンピースにもこの三つはあるな」

御子柴「じゃあその三つを『恋しよっ』に取り入れたらいいんじゃねえか?」

野崎「いや、この三つは既にある」

御子柴「は!!? おい待てよ」

御子柴「友情と努力はなんとなく分かるけどよ……勝利要素なんてあるか?」

野崎「あるぞ」











マミコ『鈴木くん///』

鈴木『マミコ///』

モブ女『ムキーーーー!! 鈴木くんは私の者なのにーーーーー!!!』











野崎「マミコはモブに勝った」

御子柴「いや勝利っちゃあ勝利だけどよ!! なんか違くねぇか!!?」

野崎「25巻まで読んだ……しかしロビンが仲間になるとは」

御子柴「空島に入る前か」

野崎「……」

御子柴「どうだ、なんか参考になりそうなのはあったか?」

野崎「……御子柴」

御子柴「なんだよ?」

野崎「俺はこのルフィをどこかで見た気がする」

御子柴「は? ルフィがパクリキャラって言いてえのかよ?」

野崎「いや、そういうわけじゃない」

野崎「このよくも悪くも無鉄砲で何も考えないが強くて頼りになるルフィのような性格の奴が……俺の身の回りにいるような気がするんだ」

御子柴「ルフィみたいな奴……?」

野崎「何も考えてなさそうで……」

御子柴「強い……」
























瀬尾『あははははははははは!!!』



















野崎・御子柴「あ!!!」

野崎「瀬尾!!」

御子柴「そうだ瀬尾だ!!」

野崎「あの独断専行でトラブルメーカーな所はルフィと重なる!!」

御子柴「瀬尾もめちゃくちゃ肉好きそうだしな!!」

野崎「それにだ御子柴、このシーンを見てくれ」

御子柴「このシーン……?」チラッ


Mr.3『何故私がここだと……?』

ルフィ『かん』


野崎「このシーンを瀬尾に置き換えてみてくれ」

御子柴「瀬尾に……」ほわわーん




Mr.3『何故私がここだと……?』

瀬尾『かん』








御子柴「スッゲェ言いそう!!」

野崎「分かってくれたか!!」

野崎「それだけじゃない、あのシーンとかこのシーンとかも……」








瀬尾『あの穴……ワニっぽいな』









瀬尾『うるせぇ!! 行こう!!』









瀬尾『死なねえよ』











御子柴「ヤベェ、瀬尾がルフィにしか見えなくなった……」

野崎「……まぁ流石にガイモンさんに気を使ったり『使う』って言葉で怒るシーンは再現できないがな」

御子柴「まぁあいつは普通に『空っぽ』とか言いそうだよな」

野崎「御子柴……もしかしたらこれは……」

野崎「麦わらの一味全員……俺達の周りの誰かに置き換えられるんじゃないか?」

御子柴「はぁ!? いや、流石にそれはねぇだろ」

野崎「考えてみてくれ。 例えばウソップだが……」

野崎「ウソップは……ルフィとよく一緒にいるだろ?」

御子柴「確かにそうだな」

御子柴「……!! ルフィ、つまり瀬尾と一緒にいる……まさか!!」

野崎「そうだ、ウソップは若松だ」


















瀬尾『若……お前が私に……勝てるわけねぇだろうが!!』ドン!!












御子柴(若松はマジで瀬尾に勝てなさそうだよな)

御子柴「お前の言う通り……もしかしたら全員当てはめられるかもしれねえな」

野崎「分かってくれたか」

御子柴「じゃあ次はどいつだ?」

野崎「次は……サンジだ」

野崎「サンジはアラバスタ編で自分の事をMr.プリンスと言っていた。 そして女性が好き」

御子柴「Mr.プリンス……女好き……」

御子柴「……はっ!!」















鹿島『今日も可愛いね、お姫様』










御子柴「鹿島!!」

野崎「そう、鹿島だ!!」

御子柴「すげぇ!! じゃああれか!!」

御子柴「サンジはナミが好きだから……ナミは掘先輩か!?」

野崎「……!! いや、それは違う」

御子柴「? じゃあ堀先輩は誰だよ?」

野崎「……堀先輩はゾロだ。 ゾロのあの剣を振る姿は演劇部で代役をしていた堀先輩と重なる」

御子柴「ちょっと強引すぎねぇか? ……じゃあナミは誰なんだよ?」

野崎「御子柴、ナミはヒロインだ。 という事は……」

御子柴「……まさかナミは……」














御子柴「佐倉か!!」

野崎「お前だ!!」

御子柴「俺!!!?」

御子柴「なんで俺がナミなんだよ!!?」

野崎「だってヒロ……」

野崎(いや待て、本人に直接ヒロインだからとは言えない。 マミコのモデルなのは内緒だからな)

野崎(それにちゃんとした別の理由もあるし)

野崎「……佐倉の役はもう決まってるんだ」

御子柴「……ロビンか?」

野崎「チョッパーだ」

御子柴「……」

野崎「……」

御子柴「……なんかすげぇ納得しちまった」

野崎「ありがとう」

御子柴「確かにちっこい所とか似てるしな、マスコットっぽいし」

野崎「左右の角をリボンに置き換える事もできる」

御子柴「……」













佐倉『リボン強化(ホーンポイント)!!』













御子柴「ぶほぉ!!?」ブー

野崎「どうした御子柴!!?」

御子柴「わりぃ……なんでもねぇ」

御子柴(やべぇ、想像したら笑いが……)

野崎「……というわけでお前がナミだ。 分かってくれたか?」

御子柴「……まぁ鹿島と俺はいつも一緒にいるからな。 しょうがねえな」

野崎「ビビかロビンの方がよかったか?」

御子柴「なんで女に拘るんだよ!!」

御子柴「……じゃあよ、ロビンは誰なんだよ?」

野崎「そうだな……ロビンは7人の中では最年長」

野崎「同級生よりも……俺の知ってる大人の女性の方がしっくり来そうだな」

御子柴「お前の知ってる大人の女の人……」

御子柴「……都さんとかか?」

野崎「!! それだ!!!」

御子柴「あの人、知的な女性役とか似合いそうだよな」

野崎「マイペースな所も合いそうだしな」













都『御子柴くん、深海魚に食べられてないかしら……』












御子柴(天然で縁起でもねー事言いそう)

野崎「よし、じゃあまとめよう」

野崎「麦わらの一味を俺の周りの人達に置き換えるとこうなる」

ルフィ=瀬尾
ゾロ=堀先輩
ナミ=御子柴
ウソップ=若松
サンジ=鹿島
チョッパー=佐倉
ロビン=都さん

御子柴「中々いい配役じゃねえか」

野崎「そう言ってもらえると嬉しい」

御子柴「……!! おい野崎!!」

野崎「なんだ?」

御子柴「すっかり忘れてたけどよ!! 後の二人はどうすんだよ!?」

野崎「後の二人……? まだ仲間は増えるのか?」

御子柴「!!!」

御子柴(やべ、こいつ25巻までしか読んでなかったんだ)

御子柴「な、なんでもねぇよ」

野崎「? そうか」

御子柴(ネタバレになるから言わないでおくか)

野崎「よし、とりあえず続きを読もう」

野崎「これから瀬尾達がどんな冒険をするか楽しみだ」

御子柴「ルフィな」















数時間後

御子柴「野崎ー、花終わったぞー。 そっちは何巻まで行ったんだ?」

野崎「45巻だ」

御子柴「お、つーことはフランキーが仲間になった所までか」

野崎「……納得いかない」

御子柴「?」

御子柴「なんだよ、お前もフランキー好きじゃねえのか?」

御子柴(まぁフランキーとブルックはいらないって言う奴はよくいるよな……俺は別にいいと思うけどな)

御子柴(ああいう歳下を影から支える年長ポジって重要だと思うんだよな)

野崎「このままフランキーが仲間になったら……」












宮前『んんんんんんんんんんんん~……スーーーーーーーパーーーーーーー!!!』
















野崎「剣さんが海パン一丁になってしまう!!」

御子柴「じゃあもう無理矢理置き換えるのやめろ!!」

御子柴「剣さんじゃなくても前野さんとかにすればいいだろ」

野崎「成る程!! その手があったか!! ありがとう御子柴!!」
















野崎「御子柴!! ブルックが仲間になったから前野さんがブルックになってしまう!!」

御子柴「じゃあもうやめろって置き換えるの!!!」



御子柴「野崎の奴……すっかりワンピースにハマッちまったな」

御子柴「……」

御子柴「なんか大事な目的を忘れてるような気がするけど、いいか」

御子柴「zzz……」



















御子柴「……」

御子柴「昨日の所為で変な夢見ちまった……→海賊王少女野崎くん - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478699293/)」

御子柴「……配役全然ちげえけどな」

宮前「夢野さん、何かいいアイデアありましたか?」

野崎「はい、ワンピースを読んで勉強しました」

宮前「ワンピースを……」

野崎「はい、それで分かった事が一つだけあります」

宮前「何ですか?」

野崎「剣さんに海パンは似合いません」

宮前「は?」

終わり

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