【NEWGAME!】ひふみ「この…にぶちんどもめ…!」 (35)


* ゆるゆり注意

* コウりんが書きたかった


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青葉「…」カタカタ…

コウ「あーおばっ」

青葉「八神さん。お疲れ様です」

ひふみ「…」カタカタ

コウ「そんなに急ぎの仕事じゃないし、キリのいいところで上がっていいよ」

青葉「あっ、はい」


コウ「ゆんとはじめは?」

青葉「ゆんさんは、おうちの都合で先に帰っちゃいました」

青葉「はじめさんは、モーション班に来た新しい人の歓迎会だそうです」

コウ「ふーん…歓迎会かぁ…」

トコトコ

りん「コウちゃん?私、先に上がっちゃうわよ?」

コウ「…! りん、ひふみんもちょっと良い?」

りん「何かしら?」

ひふみ「コウちゃん…?」ガタ…

コウ「青葉も」

青葉「はい?」

コウ「みんなもう終わりでしょ?」

コウ「これから、4人で呑み行こっか!」


青葉「あ、いいですね!」

りん「そうね。金曜日だし…寒くなってきたし、お鍋でも食べに行きましょうか」

コウ「ひふみんも来る?」

ひふみ「あ…じゃあ、私も…いいかな…」

コウ「よっし!じゃあ早速出発ー!」

青葉「あ、待ってくださいよぉ!」ガタタッ


ひふみ「…」

ひふみ「(この時、滝本ひふみはまだ知る由もなかったのです…)」

ひふみ「(この何気ない飲み会が、大変な修羅場となることを…)」


~~~

コウ「えーっと…じゃあ、今週もお疲れ様でしたということで!カンパーイ!」

カーン

りん「こうして仕事帰りにコウちゃんとご飯にするのも、いつぶりだったかしらね」

コウ「あー、最近ずっと忙しかったしなぁー…」

青葉「前はよく来てたんですか?」

りん「うーん…そう言われると、忙しくない時期の方が珍しい気がするわね」

コウ「歓迎会とか忘年会はするけど、プライベートで夕食って行く機会ないし…」

コウ「まぁ、今日はその分飲んじゃおうかな」ゴクゴク

りん「あんまり飲み過ぎないでよ?コウちゃん、特別強いわけじゃないんだから」

青葉「(おいしそうに飲むなぁ…)」

ひふみ「あ、青葉ちゃん…注文…いいかな…」

青葉「えっ、もう1杯目なくなったんですか!?」



~~1時間後~~


コウ「うぃ~~~~~…」

りん「もうコウちゃん、飲み過ぎよ…」

青葉「大丈夫ですか?お水飲みますか?」

コウ「ん~…じゃあもらおっかな…」

青葉「…あ、すみませーん!お冷と…あ、ひふみ先輩、何か飲みますか?」

ひふみ「えっと…じゃあ、これ…」

青葉「あ、あとこれの…ストレートで。はい、お願いします」

コウ「青葉、気が利くなぁ」

青葉「いえ、そんな」


コウ「…青葉さぁ…」

青葉「はい?」

コウ「彼氏、できた?」

ひふみ「」ピクッ

りん「」モグモグ

青葉「えぇ!?ま、またその話ですか!?」

コウ「いーじゃんいーじゃん!こういう場だし、気になるんだよ」

青葉「(ホントに酔ってるな八神さん…)」

青葉「い、いませんよぉ…第一、欲しいとも思ってないですし…」

ひふみ「(…あ、あれ…?)」

ひふみ「(普通に話してるだけの筈なのに…)」

ひふみ「(何だろう…何か、嫌な予感が…)」


コウ「普段から気が利くし可愛いし、男くらいいてもおかしくないんじゃないの?」

りん「コウちゃん、セクハラになるわよ?」

コウ「こういう場では無礼講でしょ」

りん「使い方が違うわよ」

青葉「そ、そうなんですかね?自分では何も…」

コウ「ほら、そーゆーとことかさぁー…だって…」


コウ「私が男だったら、青葉みたいな子が彼女に欲しいけどなぁ」

りん「」ピクッ

ひふみ「」ガタッ


ひふみ「(あ、あぁ…お、恐れていた事態に…)」

青葉「えっ…そ、そう、ですか…?」

コウ「お?なになに?照れちゃってカワイイじゃん?」

青葉「も、もう!八神さん!」

ひふみ「(青葉ちゃんも満更じゃなさそうだし…!)」

ひふみ「(あっ…り、りんちゃん…!)」

りん「…」ゴゴゴゴゴゴ…

ひふみ「ひえっ」

コウ「んー?ひふみん、どうした?」

ひふみ「えっ…な、何でもないよ…」

ひふみ「(コウちゃん横…!私じゃなくて横ー!)」


りん「ふぅーん…そうよね。青葉ちゃん良い子だし、コウちゃんは青葉ちゃんの方が好きよね?」

コウ「な、何怒ってるんだよりん…」

ひふみ「(なんで怒ってるのは分かるのに原因がわからないのコウちゃん…!)」

りん「別に怒ってないわよ…私みたいなおばさんより、青葉ちゃんの方が可愛いもん」

ひふみ「(…そ、そうだ青葉ちゃん…!何か言ってあげて…!)」

青葉「そ、そんな事ありませんよ遠山さん!」


青葉「遠山さんも、すてきな男性と縁があると思います!」

りん「」ガタッ

ひふみ「(この…にぶちんどもめ…!)」


コウ「そうだよ。りんだって美人なんだし、そのうちいい出会いあるって!」

ひふみ「(ち、違う…!そうじゃないんだよコウちゃん…!)」

りん「はぁ…」ゴッキュゴッキュ

ひふみ「(りんちゃんは、コウちゃんに…あぁあ…)」オロオロ

青葉「(ひふみ先輩、どうしたんだろう…)」

青葉「あの、ひふみ先輩、大丈夫ですか?気分が悪いとか…」

ひふみ「えっ!? う、ううん…大丈夫、だよ…」

ひふみ「(何でこんなに気が利くのに、肝心なところで鈍いの…)」

りん「青葉ひゃん!しぇんぱいのグラスを空にしない!」ズイッ

青葉「は、はいっ!」

コウ「もう、りんってば弱いのにまたそんなに飲んで」

ひふみ「(誰のせいだと思ってるの…!)」


ひふみ「(だ、だめだー…もう耐えられない…しょうがない…)」

ひふみ「コ…コウちゃんが男の人だったら…りんちゃんみたいな人が一緒が良いと…思うよ…?」

コウ「えー?そうかなぁ?」

ひふみ「(バカ!にぶちん!)」

りん「ひふみちゃん?」

ひふみ「え、えっ?」ビクッ

りん「全然気にしてないわよ?」

ひふみ「ご…ごめん、ね…」

青葉「?」

コウ「?」

ひふみ「(もうダメだ…誰か助けて…)」


~1時間後~


コウ「…はい、じゃあとりあえずこれで解散!」

青葉「お疲れ様でしたっ!」

ひふみ「(お、終わった…ずっとりんちゃんの視線が怖かった…)」

コウ「じゃあ、えっと…二次会行く人ー!」

りん「…うーん…」フラフラ

コウ「ちょっとりん、飲み過ぎだって。大丈夫?」

りん「んぅ…」

青葉「遠山さん、顔真っ赤ですよ…?」


コウ「しょうがないなぁ、家まで送ってくよ」

ひふみ「!」

りん「ぅん…ごめんね…」

ひふみ「(り、りんちゃん…コウちゃんと二人きりになりたい、のかな…?)」

ひふみ「(で、でもこれで、コウちゃんとりんちゃんが二人になってくれれば…挽回できる、かも…)」

青葉「じゃあ、私も付き添います!遠山さん、ホントに辛そうですし…」

ひふみ「(ああああ!もおおお!!)」じたじた

コウ「?」

ひふみ「(うぅ…ちょ、ちょっと恥ずかしいけど…こうなったら…)」


ひふみ「…う、うーん」フラッ

青葉「あ、ひふみ先輩!大丈夫ですか!?」

ひふみ「わ、私もちょっと、飲みすぎちゃった…カナー?(棒読み)」

コウ「ひふみんまで珍しいね」

青葉「じゃあ、ひふみ先輩は私が付き添います。とりあえずお水買ってきますね!」タタタ

ひふみ「ご、ごめんね…青葉ちゃん…」

コウ「じゃあ、私らはこっちだから。おやすみ」

りん「んぅ…」

ひふみ「あ…おやすみ…」

ひふみ「…」

ひふみ「(はぁ…疲れたぁ…)」


数10分後

ガチャガチャ

バタン

コウ「ほら、りん。着いたよ」

りん「んー…」

コウ「ホントに大丈夫?まだ顔真っ赤じゃん」

りん「だいじょうぶ…」ポーッ

コウ「シャワー浴びられる?」

りん「わかんない…」

コウ「ダメっぽいね…とりあえず、今日はもう着替えて寝ちゃいなよ」

コウ「お水だけ用意するから」

りん「うん…」フラフラ

コウ「えっと…コップコップ…」

ばたーん!

コウ「!?」


コウ「ちょっ、りん!?大丈夫!?」

りん「あ…ごめんね、ちょっと転んじゃって…」

コウ「手伝うから、ベッドまで頑張って…」

りん「ん…」

ぽふっ

コウ「とりあえず上着だけでも脱いで、ほら…」ゴソゴソ…

りん「…」ポーッ

コウ「…」ゴソゴソ

りん「……コウちゃん」

コウ「ん?」

りん「…コウちゃんは」

りん「コウちゃんは…私が恋人じゃ、いや?」


コウ「え、またその話?こんな時に…」

りん「コウちゃん、最近青葉ちゃんとばっかり仲良くしてるし…」

コウ「え…さっきの話気にしてたの!?」

りん「な、何よ?悪い?」

コウ「(ホントに酔ってるな…)」

コウ「べ、別に嫌ってわけじゃ…ない、けど…」

コウ「今更改まってそんな話するの、恥ずかしいしさ…」

りん「…」

コウ「ほら、お水用意したから。飲めば少しは落ち着くよ」

りん「ん…」


りん「…ごめんね、コウちゃん」

コウ「何だよ、急に」

りん「面倒なことばっかり言って、困らせちゃってるよね」

コウ「別に、面倒とは思ってないけどさ…」

りん「ひふみちゃんにも迷惑かけちゃったし、今度謝らないと」

コウ「? ひふみんがどうかしたの?」

りん「…やっぱり、そういうところは鈍いのよね」

コウ「?」


りん「…コウちゃん」

コウ「りん?」

りん「…やっぱり私、コウちゃんが好き」

コウ「…」

りん「別に、本当に恋人になりたいとか、そういうことじゃないの」

りん「でも、どうしても口に出して、直接言いたくて」

コウ「りん…」

りん「今日みたいに鈍い所も、下着で寝るようなガサツなところも…」

りん「仕事してる時のカッコイイコウちゃんも、好き」

コウ「…」


コウ「…ごめんな、りんにばっかり言わせて」

コウ「私だって…その…りんのこと、好きだよ」

コウ「私なんかの面倒見てくれるし、いっつも迷惑ばっかりかけて…」

りん「…」

コウ「…あはは、ホントに恥ずかしいな、面と向かってこういう事言うの…」

りん「うぅん、嬉しいよ」

コウ「…りん」

りん「…コウちゃん…」

コウ「…」

りん「…」


コウ「…」

りん「…」

コウ「…う」

りん「う?」

コウ「………は…」

りん「コウちゃん?どうしたの?」

コウ「は………吐き、そう……………」

りん「え゛っ」

コウ「……と、トイレ借りるよ!」ドタドタ

りん「ちょっ、コウちゃん!?」

ガチャ
バタン!!

りん「…」

りん「…ホント…そういうところ、間が悪いわよね…」


●よくあさ


コウ「すぅ…すぅ…」

りん「……ん、んん…もう朝…?」

コウ「すー…」

りん「あ、あれ?コウちゃん?なんで…」

りん「…」

りん「…あ、そっか、昨日、酔いつぶれちゃって…」

コウ「…すー…すー…」

りん「ふふ…」ナデナデ

コウ「ん…?」


りん「あ、ごめんね。起こしちゃった?」

コウ「んー…?あさ…?」モゾモゾ

りん「まだ寝てていいよ。もう少ししたら起こしてあげるから」

コウ「ん…」


コウ「ありがと、あおばぁ…」

りん「」

りん「」

コウ「むにゃ…」

りん「」

りん「…は?」


~~~~~


コウ「な、なぁりん。何怒ってるんだよ…」

りん「知らないっ」

コウ「昨日何かしたら謝るって。途中からあんまり記憶なくてさ…」

りん「え…途中からって…」

コウ「うーん、りんを家に送ることになったところまではハッキリ覚えてるんだよなー…」

りん「…もういい!知らない!コウちゃんのバカ!」

コウ「えぇー!?」



- おしまい -


◆おまけのCパート


青葉「…ひふみせんぱーい。おうちつきましたよー」

ひふみ「あ、ありがと…青葉ちゃん…」

ひふみ「(うぅ…青葉ちゃんにまで迷惑かけちゃった…)」

ひふみ「(緊張しててお酒の味なんて覚えてないよぉ…もうちょっとだけ飲もうかな…)」


がちゃっ・・・


ひふみ「え?」

青葉「…」

ひふみ「あ、青葉ちゃん…?どうして鍵、閉めて…」


青葉「…ひふみ先輩…嘘、ですよね」

ひふみ「え?」

青葉「酔いつぶれたなんて嘘までついて、私を誘ってたんですよね?」

ひふみ「え…あ、青葉、ちゃん…?」

青葉「ひふみ先輩、怯えてて本当にかわいいです…うふふ…」

ひふみ「え…え?」

青葉「ほら…お望み通り良い事してあげますよ、先輩…」

ひふみ「ひっ!? い、いや…私、そんなつもりじゃ…! いや…!」


ひふみ「いやあああ!」ガバッ

ひふみ「…」

ひふみ「…」

ひふみ「…あ、あれ?」モゾモゾ

スマホ「7時半やで」

ひふみ「…」

ひふみ「…」

ひふみ「…ゆ、夢……」

ひふみ「(はぁ、びっくりした…)」


●つぎのげつようび


ひふみ「…おはようございます…」

青葉「あ、ひふみ先輩、おはようございます!今日は早いですね!」

ひふみ「」ビクッ

青葉「?」

ひふみ「あ、青葉、ちゃ…おっ…おはよ…」カァァ

青葉「ちょ、ひふみ先輩、どうしたんですか!?顔真っ赤ですよ!?」

ひふみ「(うぅ…!あんな夢見たせいで、青葉ちゃんの顔がまともに見れないよぉ…!)」

以上です。ありがとうございました

原作はだいぶ前に漫画喫茶で読んだ程度なんですが、今更アニメNEWGAME!にハマりました
次は『ゆんはじ』か『ねねごん』で書くぞい

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