幼馴染「お姉ちゃんって呼んで」(273)

初SSです
安定しない駄文ですがよろしくお願いします

幼「この銀縁どう?」

男「んー、いいんじゃね」

幼「この黒いのは?」

男「んー、似合うんじゃね」

幼「じゃあさじゃあさ、これは?」

男「いいんじゃねーの」

幼「ちょっと真面目に考えてよー、そんなんだから彼女が」

男「あーわかったわかった」

俺は幼馴染に無理矢理連れ出されてメガネ屋に来ていた。
高校二年生になったばかりの二人組。
俺は良くて荷物もち、悪ければ買い食いをタカられる。
幼馴染と出掛けるときはいつもそうだ。

男「なんで俺が幼馴染のメガネ選びに付き合わなきゃならないのさ」

幼「いいじゃん、暇なんだし」

男「暇じゃねーよ、友達の家にでも行ってたわ」

幼「そこで女の子の名前が出てこないのが、ね」

男「…哀れむような目で見ないで」

幼「あのね、メガネってのはファッションなのです」

男「うん」

幼「不細工になるかどうかは男次第なのです」

男「はあ?」

幼「だーかーらー、男性の目線で似合うかどうかの意見が欲しいの!」

男「ぶっちゃけ、瓶底なんだからどれでも変わらないと思うけど」

幼馴染は強度近視である。メガネをかけると目がかなり小さくなってしまう。
世のメガネっ子好きには失礼だが、俺にはそういった属性はなかった。

幼「あ、女の子にそういうこと言う!?そんなんだから(ry」

男「いや…だって、幼馴染はメガネ無いほうが」

幼「無いほうが?」

男「…」

幼「はっきり言ってよ」

男「あーもう!メガネ掛けてないほうが美人だよ!」

幼「ふーんそっかそっかー、男は素顔の私が好きなんだ」

男「な、なんでそうなる!?」

幼「でもコンタクトはちょっとなー」

男「…」

幼馴染と俺との力関係は、幼馴染が上だった。
幼馴染と俺は同学年である。
だが、幼馴染は四月生まれ、俺は三月生まれだ。
ほぼ一年の生まれの差は、幼少期にはかなりの体格の差になる。
結婚の約束とかとんでもない、ましてキスなどしたことない。
馬乗りになってぶん殴られたことなら何度もあったが。
流石に大きくなるにつれ暴力はなりを潜めたが、
それが高2になってもまだ尾を引いていた。

男「じゃあこれは?曲がっても折れないみたいだよ」

そう言って、俺は透明な樹脂フレームを幼馴染に手渡す。
つるの部分がまるでグミみたいになっていて、つけ心地も良さそうだ。

幼「うっわ、ないわ。ダッサ…」 

男「…」

結局この日、メガネを買うことはなかった。

「あ、今日も夫婦お揃いだ」

幼「しばくぞ」

「ゴメンナサイ」

俺と幼馴染は、いつも一緒に登校している。
でもそれは、家が近所とかだとか、男女の仲だとかそういう理由ではない。
俺の両肩には一つづつ鞄がぶら下がっている。つまり、荷物もちだ。

「でもよう、同じ名字で同じ家って夫婦みたいなもんじゃん」

幼「姉よ姉、デキの悪い弟を持った」

「あーうん。男、お前大変だな」
「お前の姉ちゃんも怖いもんなー」

男「はは…」

俺は中学生の時に両親を亡くしている。
俺の父と幼馴染の父は再従兄弟の関係で、遠縁ながらも近所ということでとても仲が良かった。
その縁で幼馴染の家に引き取られたのだ。名字が同じなのもそういうことである。
この事を知らない人から見れば、確かに似ていない姉弟にしか見えないだろう。

幼「うわ、またぁ?」

登校して下駄箱を開くと、幼馴染がうんざりした声で呻いた。

男「先週もラブレター入ってたのに凄いね」

幼馴染はこれでけっこうモテるのだ。
姉御肌なところがあるし、なにより美人である。
同年には幼馴染と別にマドンナ的存在がいるのだが、取っ付きやすさの差だろうか。
ラブレターや告白される回数で言えば恐らく同年トップを独走していた。

幼「いやーモテないアンタには分からないだろうけど、毎回断るのも面倒よ?」

男「じゃあ無視すりゃいいじゃん」

幼「性にあわない。あ、鞄は教室まで持ってって」

男「さいですか…んん!?」

男(この俺にもラブレター、だと!?)

幼「えーっ!アンタにもついに春が!?」

下駄箱を開けると、白い便箋が。
それを手に取ろうとしたとき、物凄い勢いで横から奪われた。

男「ちょ、返せ!」

幼「相手は誰だろー。気になるー」

このままではマズい。ダッシュで逃げて中身を読まれたらたまらない。
そう一人で焦っていると、神妙な面持ちで幼馴染がこちらを向いた。

幼「ちゃんと考えて、答えを出すんだよ。とっても大事なことだから」

幼馴染は俺の左肩から鞄を外し、左手に便箋を握らせて、

幼「頑張ってね!」

俺の肩を叩いて、教室へと上がっていった。
その時の笑顔は、本当に嬉しそうだった。

《突然のお手紙、失礼します
あなたの事が好きです
付き合ってください
    女》

男(女さんから…?)

男(どうして?なぜ?)

女さんは、学年一の美女と有名なマドンナ的存在である。
追っかけも多くファンクラブがあるなんて噂も聞く。
俺は接点を持った覚えはないが。
解せぬ。イタズラか?
場所や時間は指定されていなかった。
女さんがフリーになった所を見計らって会うのが得策だろう。
しかし、その日は結局、適当なチャンスを見出だせず帰宅した。

幼「ちょっと入るよ」

帰宅後、ラブレターを眺めながら思索に耽っていると、突然幼馴染が部屋に入ってきた。
幼馴染はノックをしない。
俺はこのことに文句を言ったことはなかったけど。

幼「あのね、聞きにくいことを聞くけど」

幼「それ…だれから貰ったの?」

男「自分で確認しなよ。はい」

幼「ん…ウソ!?女…!?」

幼「なんで!?アンタ何したの!?」

男「こっちが聞きたいよ」

幼「…で、なんて返事したの?」

男「まだ会ってない」

幼「はぁ?」

男「女さんが一人でいるタイミングが掴めなかった」

幼「あのね、男」

男(あっ、これ説教モードだ)

幼「私には、女がどういう気持ちでこれを書いたのかは分からないけど」

幼「きちんと答えてあげる必要があるの。考える余裕がほしいなら、そう伝えなきゃダメ」

幼「いまの女は宙ぶらりんよ。アンタ、それでもオトコなの?」

男「しかしだな」

幼「黙れ」

男「…あのなあ、どう返事したって、それが周りに漏れてみろ」

男「俺は学校中の野郎共を敵に回すことになるんだぞ」

幼「それぐらい耐えるのがオトコでしょ」

男「…」

幼「…」

幼「はぁー、分かった。明日私が女と話して、二人になれる時間を作る。OK?」

男「ごめん…助かるよ」

幼「次からは、学校にいるうちに私を頼りなさい」

男「そうする」

幼「いい。ビギナーだもん、アンタは」

幼「そういう間違いがあっても仕方ない」

飯風呂を済ませ、幼馴染の部屋でゲームをする。
日課というほどではないが、寝る前にそうするのが俺と幼馴染の定番だ。

コンコン

幼「いいよー」

ガチャ




幼「アンタ下手ねー、カラサワ使わせてあげてるのに」カァオカァオ

幼「こっちはロケットよ?もうちょっと頑張って」ギュワアアアアン(OB発動

幼「よっと」ヴィ-ン(月光

幼「はい終了ー。小岩井、昼イチ」

※AC2AAです

二人で対戦するときは、何かを賭ける。
そして真剣勝負をする、それが暗黙の了解。

幼「じゃ、次は何を賭ける?」

幼「こういうのはどうかしら?」

幼「―――アンタが勝ったら、私にキスをしてもいい」

幼「なによ、私じゃ不満?」

幼「別に『してもいい』なんだから、嫌ならしなけりゃいいだけ」

幼「私が勝ったら、小岩井にチーカマもつけてもらう」

幼「アンタ弱すぎるし、ブレードも外しておこっと」

男「小岩井とチーカマ買って参りました」

俺と幼馴染は違うクラスだ。
昼にわざわざ出向く場合、大抵は前日に負けて何かを奢らされた時である。
昨日は精神攻撃に揺さぶられてボコボコにされた。
…決して自分から勧めたゲームを幼馴染に上回られたのではない、と思いたい。

幼「よろしい」

幼(で、女の件だけど…)

幼馴染が耳打ちしてくる。

幼(放課後、五階だって)

「なに内緒話してんのー」

幼「教えなーい」

会釈して、俺は自分の弁当を食いに戻ることにした。

放課後、俺は五階に来ていた。
この場所にはほとんど来たことがない。
記憶によれば、ただの屋上への出入りをするための踊り場のはずだが。
この時の五階は、雑然と絵などの置き場にされていた。
去年の文化祭で使われたものなどだろうか。
興味がなかったので、背を向けて階段に座ることにした。

…そういえば、ここにはタバコやコンドームが落ちていることがあるとか。
全校集会で生活指導が怒っていたのを思い出した。
よくは知らないが、不良生徒がここにいるのだろうか?
誰かと鉢合わせするかもしれない。手短に済ませよう。
不良もそうだが、生活指導の見回りとかち合えば面倒だ。

女「わあっ!」

男「うおおおおおお!?」

まさかの不意打ち。
振り向くと、そこには女さんがいた。

女「ごめんごめん、そこまで驚くなんて」

女は少し埃にまみれていた。
なるほど、資材の裏に隠れて待ち伏せしていたのだろう。

男「心臓止まるかと思ったよ…」

女「で、返事を聞かせてもらっていい?」

男(直球だな)

男「いや…その」

男「すぐには回答できないというか」

女「そう、まあ急だったもんね」

男「あのさ。どうして俺なんか好きになったの?」

男「思い当たる節が全っ然ないんだけど」

女「そんなの」

女「―――好きになることに、理由って必要?」

男(うーん…)

男「いや、必要ない…かも知れない」

女「なら、それでいいじゃん?」

男(調子狂うなあ)

女「あ、イメージと違うな、って顔してる」

男「!?」

女「図星でしょ」

そう言って、女がにじり寄ってきた。

男(近い近い近い!)

女「じゃあ、もっと男くんのイメージを壊してあげる」

そう言って、女は俺の股間をさすり始めた。

男(う、嘘でしょ)

俺は、人より性欲が薄い方だと思っていた。
環境柄エロ本の類いは持っていなかったし
(幼馴染に一瞬で発見されてしまうだろう)
だが、そうはいっても男子高校生。
性欲が無いはずがない。
俺の股間は、あっという間にたぎり始めた。

男「ちょっ、やめて」

女は慣れた手つきでファスナーを下ろし、パンツの中に潜むブツを取り出した。
理解が追い付かない。
そして理解をする前に、女はモノをしごきだした。

男「待って、待って」

女「もっと正直になろ?」

女が耳元で囁く。
身体が熱くなり、ビクリと震える。
たった数度しごかれただけなのに、絶頂が近づいてくる。
性欲と理性がせめぎ合う。
このままじっとしていれば、それだけで天国へ行けるのではないか。
快感に脳が支配され、身を任せそうになり、

男(ってアホか!こんなもんバレたら停学もんだぞ!)

女「きゃっ!」

男「ごめん、さよならっ!」

女を突き飛ばし、俺は股間を正しながら教室へ走る。
引ったくるように鞄を持つと、そのまま脇目も振らずに下駄箱へと向かった。

幼「男ー!」

息を切らしながら校門を抜けると、背後から声をかけられた。
門柱にもたれ掛かっていたであろう幼馴染が、こちらに近づいてくるのが見えた。

幼「ね、ね、どうだった?」

男「…」

幼「っていうか、どうしたのさ。そんなに走って」

男「…」

幼「なんとか言いなさいよー」

男「…ナントカ」

幼「なんだったっけそれ」

男「…ファイファン」

幼「あそ。それでさ、マジでなんて返事したの」

男「保留したよ。でも」

あそこで逃げた以上、もう断るしかないだろう。
そう結論づけたはいいが、あのまま付き合っていれば―――

男(あんな美人と色々できただろうな)

男(俺はなんてことをしてしまったんだ)

男(もったいねえええええ!!!)

男「…はぁ~」

幼「オッサン臭いわねー。ため息つくと幸せが逃げるよ?」

男(今、逃げたばっかりなんだよ!)

幼「ホントどうしたの?相談なら乗ってあげるけど」

男「言いたくない」

幼「そっか。ん」つ鞄

男「へいへい」

幼「…ねえアンタ、それ」

男「ん?」

幼「パンツ出てるよ」

男「うわっ!」

慌てて逃げてきたせいで、チャックにパンツを挟んでいた。

幼「ダサいわねー。アンタまさかそれで女に会ったの?」

男「は、はは、はははははは」

男「…なんだったんだ、あれは」

帰宅後。
ベッドの上で女さんの事を考え、物思いに耽る。
いきなりああいう行動に出たのはどういうことだろうか。
それとも――――

男(女性はみんな、ああいうものなのか?)

ふと、幼馴染の部屋がある方向を向く。

男「…いやいや、あいつに限ってそれはない」

男「…よな」

男(はぁ…)

俺は全くそういった経験がなかったが、それでも分かることはある。
女さんはかなりの手練れだ。流れ作業のように俺のブツを扱っていた。
それはつまり、彼女は

男(ヤリマン)

これが俺の下した結論だった。
…ひょっとして、美人局の類いだろうか?

…でも。

男(女さんの笑顔…素敵だったな…)

男(女さんの手…気持ちよかったな…)

男(あっ、ヤバい)

先程は寸止めで逃げてきた。
その状態でこんなことを考えれば、ムラムラもしてくる。

俺はこの家にとって居候。
親戚でも、あくまでも他人の家。オナニーなどはもっての他。
けして幼馴染が不意に部屋に入ってくるリスクのみが理由ではない。
しかしこの日は、収まりがつきそうになかった。
下半身を膨らせたまま廊下に出れば、それこそマズいだろう。

男(…仕方がない、抜くか)

男「…」ガチャガチャ

男「…」シコシコシコシコ

男「…」シコシコシコシコ

男「…」シコシコシコシコ

幼「…」

男「…」シコシコシコシコ

男(ッッ!?)

目が合ってしまった。
覗かれていた。

男「…あ、こ、これはさ」

幼「…」

男(ああ…終わった)

幼「…ぷっ」

幼「ぷっ…くく…あははははは…」

男(…!?)

幼「あははははは!」

男(…)

呆然とする俺を、部屋に入ってきた幼馴染が笑う。
俺は下半身を仕舞うのも忘れて、ただ幼馴染が笑い終わるのを待った。



幼「あー…あのね」

男「…」

幼「アンタって、そういう素振り」

幼「その…オナニー、とかさ」

幼「そういうの、今まで全然してなかったから」

幼「ちょっとね、不安だったんだけど」

男(何で知ってるんだろう)
 
幼「オトコって、みんなするんでしょ?」

男「うん…まあ、多分」

幼「だから、その…ね」

幼「私に気を使ってるのかな、とか、」

幼「…おじさん、おばさんが、亡くなったのまだ引きずってるのかな…とか、」

幼「…ちょっとね、不安だった」

男「…うん」

幼「でも…よかった」

幼「アンタも…ちゃんとオトコノコ、してたんだね」

男「…うん」

幼「よかった…」

男「…」

幼「…」

幼「…あのさ」

男「…うん」

幼「さっき、女とさ」

幼「…したの?」

こいつ、核心をついてきやがる。
オンナの勘というやつだろうか。
…いや、パンツがはみ出てたからな。

男「…黙秘権を行使します」

幼「えー、いいじゃん。どこまでやったの?」

幼「A?B?それとも…」

男「い、いや、そこまでは全然」

幼「そうなの。何かあったけど、ナニまではしてない、と」

男「う…」

幼「ふぅん」

幼「あの…さ」

男「?」

幼「それ、見せてよ。男の」

幼「男の。オナニー」

男(何だと!?)

男「嫌だよ!」

幼「…どうしても?」

男「どうしても」

幼「…じゃあ、私のオナニーも見せてあげる、って言ったら?」

男(は?)

男(はああああああああ!?)

幼馴染で性的な妄想をしたことが、今まで無いと言えば嘘になる。
美人だし、おっぱいでかいし、おっぱいでかいし、おっぱいでかいし。
一番身近な異性でもある。
だがだからといって、特別にそういう回数が多いかといえばそうでもない。
あくまで妄想しやすい、というだけの理由でしかなかった。
とはいえ―――

男(…ゴクリ)

改めて考えてみよう。これは願ってもない話である。
モザイク越しでしか見たことがないアレやソレを見ることができる。
それが幼馴染のものであっても…だ。
断る理由はない。はず。

男(なんだか釈然としないが…)

幼「…」

男(こっちをじっと見てる…)

男(それに)

男(嫌だと言っても引き下がらないだろうな…)

幼馴染はそういう性格だ。一度こうだと口に出せば後には引かない。
覚悟を決めることにした。

男「わかった、いいよ」

幼「そっか。じゃ、続けて?」

そう言って、幼馴染は俺の前に座った。

男「…?そこでオナニーするの?」

幼「なっ…」

幼「私は後よ!後!!シャワーを浴びた後!!」

幼「夜に私の部屋。ちゃんと見せるから」

男「…うん」

一悶着あったおかげで、俺のソレはすっかり小さくなっていた。
とにかく大きくしなければ始まらない。
なのだが。

男(幼馴染に見られて緊張する…)

男(この状態でオナニーとか言われてもなあ)

幼「なかなか大きくならないね」

男(うう…)

幼「さっきはあんなに膨れてたのに」

幼「どうしよ。…あ、そっか。おっぱい見る?」

男「ッ!?」

幼「だってオカズってやつがいるんでしょ?」

幼「あれ…でもさっきは使ってなかったな」

男(どこでそんな知識を…)

幼「ううん、論より証拠、物は試し」

そう言って、上着を脱いでいく。
あっという間にブラも外し、大きな乳房が露になった。
まっ白い肌とピンクの乳首の鮮やかなコントラスト。
…思わず口から感想が漏れる。

男「すごい…」

幼「そ、そう」

男「…」シコシコシコシコ

幼「私ので興奮できるかなーって不安だったけど」

幼「良かった。ちゃんと大きくなってくれたね」

男「お、おう…」シコシコシコシコ

幼「…メガネも外した方が、アンタはいいんだろうけど」

男「…」シコシコシコシコ

幼「そしたらよく見えないからさ。ごめんね」

男「…うん」シコシコシコシコ

幼「…息が荒くなってきたね」

幼「手も早くなってきてる」

幼「イキそうなの?」

幼「うん…いいよ」

幼「気持ちよくなって、いいよ」

幼「ちゃんと見ててあげるから」

幼「左手、握ってあげる」

幼「…」

幼「いいよ」

幼「出して」

幼「もーっ!こんなに飛んでくるなんて聞いてない!」

男「ご、ごめん」

慌ててティッシュを取り、幼馴染についた精液を拭っていく。

幼「顔は自分で拭くからいい。髪にはかかってないよね?」

男「ん…多分大丈夫」

幼「まったく。オトコの人ってみんなそうなの?」

男「どうだろう…俺も普段はこんなには…」

幼「ふーん」

そう言って、幼馴染はメガネを外した。
何をするのかと見ていると、メガネに飛んだ精液をペロリ。
…なんか、そそる。

幼「うええ…まっず」

男「そりゃ…なあ…」

幼「ぺっぺっ。じゃ私、先にシャワー浴びてくるから。汚いし」

男「汚いって言うなよ」

幼「うっさい。アンタはちゃんと手を洗いなさいよ」

男「うん。分かった」



その日の夕食は。
幼馴染の顔をちゃんと見ることができなかった。

コンコン

男「幼馴染、入るよ」

幼「いいよー」

ガチャ…

幼馴染の部屋に入ると、幼馴染がベッドに腰掛けていた。
俺のことを待っていたのだろう。
何時もと同じ、パジャマ姿。
だけどメガネは外していた。

幼「うー、なんか緊張する」

男「俺がしたときも緊張したよ」

幼「…そっか」

男「…」

幼「…」

男(…気まずい)

男(なんか喋らないと)

男「あー、あのさ」

男「なんで俺の…を見ようと思ったの?」

オナニーと口に出すのは恥ずかしい。

幼「えー、それ聞いちゃう?」

男「うん」

幼「黙秘権を行使します」

男「えー…」

幼「…好奇心、とか?」

男「気になるんだ」

幼「男は…どう?気になる?」

男「…うん」

幼「もっとはっきり言って」

男「…気になる。気になります」

幼「よろしい」

幼「じゃ…始めるね?」

幼「ダメ。それ以上近づくな」

幼「そこから見てて」

幼「見にくい?…しょうがないな」

幼「分かった。いいよ、そこで」

幼「約束だったからね。ちゃんと見てて」

幼「ん?オカズ?」

幼「考えたことなかった。私はいらないかなあ」

幼「えーっとね、頭の中でいっぱい想像するの」

幼「想像しながらおっぱいを触るとね」

幼「そう。だんだん濡れてくる」

幼「妄想じゃありませーん。想像でーす」

幼「内容って…えーっとそれは」

幼「ダメ。教えない」

幼「ん?服の上からだよ?」

幼「あー、もしかして見たかった?」

幼「ヤダ。めんどくさい」

幼「これがいつもの私のやり方だから」

幼「わかった?」

幼「よろしい」

幼「…」

幼「やっぱ恥ずかしいな…」

幼「いや、いつもは下も全部は脱がない」

幼「…見せるって約束したからね」

幼「うん、これがね、クリトリス」

幼「そう、クリクリするとボーッとして、良くなってくる」

幼「いやー、中ってアンタねえ…」

幼「それはちょっと…」

幼「そりゃ怖いわよ。オトコのアンタには分からないだろうけど」

幼「あーもう、質問タイムは終わり!」

幼「黙って見てるの。いい?」

幼「っ…」

幼「…っ、はっ…」

幼「…アンタも、興奮してるの?」

幼「分かるよ。よく見えないけど」

幼「鼻息が、荒すぎ」

幼「ん…。しても、いいよ」

幼「オナニー。アンタも」

幼「飛ばしちゃ、ダメよ?」

幼「ふふ…。…っ」

幼「…っ…っ…っうん…」

幼「…うん」

幼「なんか…興奮っ、する」

幼「癖にっ…なりそうっ…っ」

幼「っ…あふっ…あっ…」

幼「はぁっ…これダメ…」

幼「ダメにっ、なる」

幼「っ…オカズにっ、されちゃっ…て」

幼「頭っ…真っ白にっ、なるっ…」

幼「…っ、…あぁ、イク…」

幼「イキそう…イキそう、…っ」

幼「っ…あっ、ああっ…んっ…!」

幼「イクッ…イク…ッ…イクッ!」

幼「いっ…!!」

幼「ッ―――――――――――!!」

幼「―――――」

幼「はっ、はっ、はぁっ」

幼「はぁっ…ん…アンタも、イケた?」

幼「そう」

幼「はっ…ふぅーーっ」

幼「飛ばさなかった?」

幼「うん、偉いぞ」

幼「そりゃ飛ばしてたらコロす」

幼「ここは私の部屋。オーケー?」

幼「んー、このまま寝る」

幼「出るとき電気、消してって」

幼「おやすみ」


翌日。

幼「起きろっ!」

頭への軽い衝撃。
目を開くと、俺の枕を持った幼馴染が立っていた。

男「…おはよ」

寝坊すると、幼馴染は俺の枕を引き抜いて起こす。
寝覚めが最悪なので、普段は寝坊なんかしないようにしてるのだが。
昨日は興奮して、なかなか寝付けなかった。

幼「おはよう。ご飯できてるよ」

男「わかった」

幼「冷めるから早く降りてきてね」

そう言い捨てると、幼馴染は部屋から出ていった。

登校の時間は、どうしても二人きりになりがちだ。

幼「…」

男「…」

気まずい。

幼「…あのさ」

幼「普段通りにしてくれないと困るんだけど」

男「…無理」

幼「ドーテーには刺激が強すぎたかぁ」

男「…はい」

幼「…そっか」

男「…」

幼「あーもう!」

幼「アンタがそんなんだと私まで恥ずかしくなるでしょ!」

男「羞恥心あったんだ」

幼「しばくぞ」

男「ごめん」

幼「よろしい」

男「…」

幼「…」

幼「…あのね、昨日のどうだった?」

幼「興奮した?」

男「どうって…それはまぁ、興奮したけど…」

幼「けど?」

男「幼父さん幼母さんにも申し訳ないし」

幼「うん」

男「幼馴染のこと、今までみたいに見れないよ…」

幼「ふーん、慣れろ」

男「ふざけろ!もうあんなのしねーから!」

幼「したくないの?」

男「したくありません」

幼「本音は?」

男「…付き合ってもない人と、そういうのはどうかと思う」

幼「ふーん」

男「…」

幼「…」

俺は同じクラスに仲のいい女子がいない。深く付き合いのある友人もいない。
中学の頃からの親友らは、進学時にバラバラになってしまっていた。
だから同性のクラスメイトと当たり障りのない範囲でダベる。

「―――」
「――――」

俺「――――」

その日がいつもと違っていたのは、

「男くん。女さんが呼んでるよ」

…完全に失念していた。
昨日の幼馴染との一件で頭が一杯になっていたのだ。

「は?お前どういうことだよ!」
「俺らの女さんに何しやがった!」

男「知らねえよ」

女「おはよう、男くん」

男「オハヨウ」

女「どうしたの、変な顔してるわよ?」

男「俺は元々こういう顔です」

女「そうかしら」

女がくすくすと笑う。
その笑顔に、心が動かされた。

男(なんだこれ)

女「あのね。明日は暇かな?」

男「…暇だよ」

女「じゃあ決まり!10時に駅前ね!」

男「えっ」

それだけ言うと、女は去っていった。

コンコン

幼「いいよー」

幼「…えっ、相談?」

幼「…」

幼「うーん」

幼「アンタはどう思うの?女のこと」

幼「うん」

幼「私は、アンタがしたいようにするべきだと思うよ」

幼「本音?」

幼「…女は、よくない、かな」

幼「オンナの子の間では、かなり評判悪いから」

幼「ん、色々とね。ぜんぶ噂だけど」

幼「最終的には、アンタが確かめればいいんじゃない?」

幼「言ったでしょ?決めるのはアンタ」

幼「もっと自分に自信をもって、ね?」

幼「うん」

幼「それじゃあ―――」

幼「すっきり、しよっか」

幼「アンタがそんな気分じゃなくても、私がそうさせてあげる」

幼「…今いっぱい出してさ、すっきりしておけば」

幼「明日、冷静に考えられるでしょ」

幼「口ではそうは言ってるけど、こうするとっ」

幼「ふふっ、目はおっぱいに釘付けだねー♪」

幼「はい、脱ぎ脱ぎしましょうねー」

幼「おっぱい見るのは、もうおしまい」

幼「…後ろからぎゅーってされるの、好きなんだ」

幼「違うの?」

幼「アンタのおちんちんは、好きーって言ってるよ?」

幼「私のおっぱいじゃなくて、アンタのおっぱいはどうかしら」

幼「乳首、くりくりしてあげる」

幼「…あっ、嘘。ごめん」

幼「大丈夫?痛かった?」

幼「…うん。今のは私がいつもしてる強さ」

幼「じゃあ、優しーくしてあげるから…」

幼「くすぐったい?」

幼「最初はね、くすぐったいんだけど」

幼「段々、乳首だけでも気持ちよくなれるようになっちゃうの」

幼「ううん、オトコでも乳首、気持ちよくなれるらしいよ」

幼「わたしがじっくり、開発してあげよっか」

幼「…あれ、おちんちんちっちゃくなってきちゃった…」

幼「最初からは無理かあ」

幼「…困ったなあ、うーん…じゃあ」

幼「私がしごいてあげる。その代わり」

幼「アンタは、自分で乳首を弄るの」

幼「大丈夫。アンタが変態になっても、それは私がしたことだから」

幼「誰にも言わない。約束する」

幼「あっ、また大きくなってきた」

幼「期待しちゃったのかなー?」

幼「…うわ、熱い」

幼「それに…どんどん固くなってきてる」

幼「もっと激しい方がいい?」

幼「うん。昨日、アンタがやってたみたいにするね」

幼「ほら、ぐりぐりーっ」

幼「あ、あれ?ちょっと痛がるかなって思ったのに」

幼「…これ気持ちいいんだ」

幼「変態」

幼「…」

幼「…変態って言われるの、好きなんだ」

幼「嘘。アンタと違っておちんちんは正直だし」

幼「へ・ン・タ・イ」

幼「ほら、おちんちん暴れてる」

幼「変態��変態��変態��へんたい��」

幼「ひゃっ!?」

幼「あ、ああ、嘘…」

幼「こんなにたくさん…」

幼「どうしよう。男が本当に変態になっちゃった」

幼「私も調子に乗りすぎた。ごめん」

幼「いっぱい飛ばしたのは、今日は許す」

幼「じっとしてて。アンタのおちんちん、綺麗にしてあげる」

幼「ん…しょ。まだ出そう?」

幼「そっか」

幼「じゃ、服着て横になってて。少し掃除するから」

幼「いいよ、疲れたでしょ?」

幼「アンタは私と一緒に寝るの。命令」

幼「命令って言い方は嫌?」

幼「じゃあ…私と添い寝して、お願い」

幼「ふふっ」

幼「うんうん、素直が一番だよ」

幼「ぎゅーってしてあげるから」

幼「こっち向くな」

幼「…ありがと」

幼「おやすみ」



幼「んっ…ちゅっ」

幼「はむっ…んんっ……んん」

幼「じゅるっ、んっ」

幼「んーっ!?」

幼「ん…ん…こくっ…ちゅっ」

幼「あ、起きた?」

幼「はむっ…じゅるるるっ」

幼「うん、おちんちん、綺麗になった」

幼「…起こしてごめんね?」

幼「やだ、布団めくらないで」

幼「顔を見られたくない」

幼「ん…」

幼「気持ちよかった?」

幼「へへ」

幼「…」

幼「…これだけ抜いておけば、大丈夫かな」

幼「女の前でも冷静になれるでしょ」

幼「うん…」

幼「デート、頑張ってね…」

男「はぁー」

幼馴染が何を考えているのかわからない。
本当にただの好奇心でここまでするものか?
…あまり幼馴染と顔を会わせたくなくて、早い時間に家を出た。
時刻はまだ9時前。
待ち合わせの10時までの時間。
たっぷり幼馴染のことを考えるのに使った。



女「おはよー男くん」

男「あ、女さん、おはよう」

女「ね、何を考えこんでたの?」

男「…え?」

女「そんなポーズしてたよ。声かけるまで私に気づかなかったし」

男「いや、うん、ちょっとね」

女「デートなんだから、他の人のこと考えちゃダメだぞ?」

蠱惑的な笑顔で語りかけてくる女さん。
…やっぱり、普段の女さんのイメージとはまるで違う。
人を虜にする笑顔って、こういうのだろうか。

男「う、うん」

女「じゃあ行こっか」

男(躊躇なく手を握られた…)

男「ね、ねえ、どこ行くの?」

女「んー、○○でいいよね?」

男(○○?知らない名前だな)

男「よく分からないけど、女さんに任せるよ」

女「わかったー。じゃタクシー乗ろっ」

男「え、ええ!?」

女「お金は私が出すからいいよ。そんなに遠くないし」

男「…本当にいいの?」

女「次からは割り勘でもいいし、現地集合でもいいよ」

男「うーん、わかったよ」

男(ずっと俺の手を握ってる…)

タクシーの中でも、女さんは俺の手を離さずにいた。
ドキドキする。
握り返す度胸もないまま、女さんが俺に話しかけてくる。
あの、蠱惑的な笑顔のままで。
ドキドキする。

女「一応聞いときたいんだけど、幼馴染さんと男くんってどういう関係?」

女「仲いいよね?同じ名字だけど、いとこ?」

男「幼馴染みだよ。あと、いとこより遠い親戚」

女「ふーん。近所なんだ」

男「いや、一緒に住んでる」

女「ええ!?どういうこと?」

男「俺、両親がいないんだよ。それで居候してる」

女「そっかー、男くんも大変なんだね」

女「…じゃあ、幼馴染さんに遠慮する必要、ないね」

男「まぁ…そうだけど」

女「前の彼氏に二股かけられちゃってさ。私そういうの無理だから」

女「念のため、ね」

男「…そうなんだ」

男(…こんな方向に何があるんだ?)

タクシーは町外れへと走っていく。
こっちには、あまり人も住んでいないはずだが。

女「そういえば男くんの答え、聞いてなかったね」

男「…こういうの初めてだから、すぐにはちょっと…」

女「いいよー、今日はお試し、ってことで」

男「…助かるよ」

この笑顔。
本当はすぐにでも付き合うと言いたい。
俺にブレーキを踏ませているのは、度胸の無さか。
…深く考える間もなく、タクシーが止まった。

男「ちょ、ここって」

ラブホだった。

女「あれ、○○って知らなかったんだ」

男「…そういうのには、疎くて」

女「今からフリーだと、安くて長くいられるんだよ」

俺にとって未知の世界。
だというのに。
女さんの笑顔は変わらない。

女「あ、お金は気にしなくていいよ?」

男「い、いや、いやいやいやいや」

女「臨時収入あったしさ、今日は私が持つから」

女「…もしかして、ラブホ来たことない?」

男「当たり前だよ!俺ら高校生だよ!?」

女「しーっ!黙ってればバレないから!」

男「えええ…」

女「別にそういうことするためじゃなくても、結構いいところなんだよ?」

女「映画とか観れるし。ウチ、親がうるさくて人が呼べないからさー」

…ということは。
当然、女さんはここに何度も来たことがあるということだ。

男(マジかよ…)

女「ほら、行こっ♪」

男「え、ええ、ちょっと―――」

女さんに手を引かれ、俺は未知の世界へ入った。

なんか、臭い。
部屋に入った時、俺はまずそう思った。

女「今日は外れかー。ここ、予約できないんだよね」

男「そ、そうなの」

女「普段はもっといい部屋があるんだー」

男「…」

女「じゃあ、何からしたい?」

男「…何、とは」

女「もー、ここまで来たらわかるでしょ?」

男「は、はあああああ!?」

女「…まさか、ホントに映画とか観るつもりだった?」

男「いや…何も考えてなかったというか」

女「しょうがないなー。私がリードしてあげるからね」

女さんがしなだれかかってくる。
いくら童貞でも、どういうことか察する。
まずい。
なんだか知らんが、とにかくまずい。
…今ならまだ間に合う!

女「…怖いの?」

女「大丈夫。最初はみんなドーテーさんだよ」

女「私が卒業させてあげるから、気にしないで」

男「…」

男「…ごめん、女さん」

女「…」

女「そっか」

理性が壊れるまで、あとほんの少しだった。
寸前で踏みとどまることができた。
女さんが俺から離れていく。
名残惜しい。
喪失感が俺を包む。

女「もうちょっとで、いけると思ったんだけどなー」

男(…その通りですよ)

女「私の何がだめだった?」

女「これで断られたこと、なかったんだけど」

男「俺には分からないよ…」

女「んーっ、残念だーっ」

思ったほど残念そうには見えない笑顔で、女さんがベッドに倒れこむ。

男「…お金は、俺が出すよ」

女「そうしてくれると助かるなー。恥をかかされちゃったし」

男「…ごめん」

女「謝る必要ないよー?持ち合わせがなければ別だけど」

女「時間が来るまでなにしよっか?私、どっちみち暇なんだよねー」

男「映画でも観る、とか?」

女「あはは、それまだ言ってんのー?」

結局、夕方になるまでお喋りしながらスカパーを観た。
ルームサービスで食べたナポリタンは、不味かった。

コンコン

幼「いいよー」

幼「今日はどうだった?」

幼「そっか、断ったんだ」

幼「ん。よく頑張ったね」

幼「おいで」

幼「ナデナデしてしんぜよう」

幼「もーずべこべ言わないの。撫でさせろっ」

幼「はーいよしよしよしよし」

幼「…今日も一緒に、寝よ?」

幼「ありがと」

幼「じゃ…ちょっと早いけど、電気消すね」

幼「おやすみ」

それ以来、女さんとの接触はなくなった。

その一方で、幼馴染との関係は―――

幼「ほーら、さっさと脱いで」

幼「…口ではそう言ってるけどさ」

幼「アンタのここは大きくなってるよ?」

幼「ほんっと、わかりやすいよねー」

幼「そんなに嫌なの?」

幼「…じゃあ10数えるから、その間におちんちん見せて」

幼「見せなかったら、もう二度としないから」

幼「はい10ー」

幼「9ー」

幼「8ー」

幼「いいの?もう二度と、私で気持ちよーくなれないんだよ?」

幼「7ー」

幼「6ー」

幼「脱いでくれたら、いっぱいおちんちん」

幼「可愛がってあげようと思ってたのになー」

幼「…ふふ」

幼「543210!」

幼「はい、ざーんねん」

幼「間に合わなかったね、じゃあおやすみ」

幼「そんなに落ち込んじゃうぐらい、してほしかった?」

幼「…次からは、素直に私の言うこと聞く?」

幼「そうしたら許してあげる」

幼「約束できる?」

幼「よろしい。じゃ、ベッドに寝転んで」

幼「そのまま力抜いて、動かないでね」

幼「ぜーったい、動いちゃダメ」

幼「ほら、ぐりぐりーっ」

幼「ベビーオイル塗った私の手、きもちいい?」

幼「くすぐったい?」

幼「ふーん。ぐりぐりぐりーっ」

幼「…先っぽだけいじめられるの、辛い?」

幼「辛いんだ?じゃもっとしてあげる」

幼「ほーらぐりぐりぐりぐりぐりぐり」

幼「腰暴れてるよ?動かないでって言ったよね?」

幼「ぐりぐりぐりぐりー、ッ!」

幼「あっ…うわぁ…」

幼「…ふふふ」

幼「動いちゃったから、罰ゲーム☆」ドンッ

幼「そのままもう一回ぐりぐりするから」

幼「ダメー。やめなーい」

幼「ほーらぐりぐりぐりぐりぐりぐり」

幼「ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり」

幼「ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり」

幼「ひゃあ!」

幼「わぁ…」

幼「…透明なの、漏らしちゃったね」

幼「ん?泣くほど気持ち良かったの?」

幼「…そっか、そんなに辛かったんだ」

幼「ごめんね」

幼「んー…はむっ」

幼「じゅぷっ、ちゅうっ、ちゅるっ」

幼「…これは好きみたいだね」

幼「こうやって気持ちよくなりたかったら…」

幼「ちゃーんと、約束守ってね」

幼「ん。じゃ手洗ってくる」

…あれほど強がったのに、結局快感への期待に逆らえない。
幼馴染の言いなりになってしまう自分がいた。
俺は毎晩、幼馴染の部屋へ通った。
以前のようにゲームで遊ぶのではない。
俺が一方的に遊ばれるのだった。

コンコン

幼「いいよー」

幼「ちゃんとAV、持ってきた?」

幼「あいつか…まあ男子はみんな持ってるだろうけど」

幼「リモコンはそこにあるよ」

幼「ちょっと待った!巻き戻す前に…」

幼「あいつがどこを観てたのか、気にならない?」

幼「よろしい。あ、イヤホンならあるよ」

幼「…」

幼「うっわ、この人女優さんのおしっこ飲んでる…」

幼「アンタもこういうのがしてみたいの?」

幼「冗談よ」

幼「オーケー。じゃ巻き戻しましょうか」

幼「…」

幼「…ねえ、このビデオずっとおしっこ飲んでるんだけど」

幼「アンタ、友達選んだ方がいいんじゃない…?」

幼「…」

幼「…勃ってるね」

幼「ふーん」

幼「おしっこで興奮したんだ」

幼「…オナニー、したい?」

幼「そう言って部屋に帰ってからする気なんでしょ?」

幼「ダメ。今ここでして」

幼「うん、素直が一番だよ」

幼「ほら、上も脱いで」

幼「乳首弄っててあげるから」



幼「…出そう?」

幼「あのね、イくときはね」

幼「それを毎回、ちゃんと私に言うんだよ」

幼「うん。イくっ、出るーって」

幼「約束して?」

幼「言わなかったら、もうこういうことしないし」

幼「アンタとは口聞いてあげない」

幼「…そ・の・代・わ・り」

幼「出来るだけ可愛く、言ってくれたら」

幼「そのぶん、次にご褒美あげちゃう」

幼「ほら、言ってみて」

幼「///」

幼「…変態っ」

幼「あっ…うわ…」

幼「いっぱい、飛ばしちゃったね」

幼「私、飛ばしちゃダメって言ったよね?」

幼「…うん、なら自分で掃除して?」

幼「はい。ウェットテイッシュ」

幼「無くなったら、自分で買ってきてね」

幼「…よくできたね」

幼「手、ちゃんと拭いた?」

幼「…うん、それじゃ寝よっか」

幼「ほーら、おいで」

幼「ふふっ」

幼「おやすみ」

…だんだん過激になっていった。

コンコン

幼「いいよー」

幼「ん、ご褒美、あげなくちゃね」

幼「私が気持ちよくしてあげる」

幼「はい、おっぱい」

幼「アンタ、私のおっぱい好きだよね」

幼「いやー、結構ね、視線感じるんだ」

幼「…嫌、かな。胸ばっかじろじろ見られるのは」

幼「アンタなら、まあいいけど」

幼「ん…もうこんなになってる」

幼「固いね」

幼「固くて…熱い」

幼「こうしておっぱいで挟んで…と」

幼「アンタ、こういうの好きでしょ」

幼「んしょ…んしょ…っと」

幼「ふふっ」

幼「すっごい興奮してる」

幼「…ん?」

幼「ん…なんか先っぽ濡れてきた」



幼「なかなか頑張るね」

幼「我慢しないでいいんだよ?」

幼「…私のおっぱい、気持ちよくないの?」

幼「あれぇ…見た目だけなの」

幼「そうなんだ」

幼「じゃーあ、ぺろっ」

幼「あっ、声出ちゃったね」

幼「すごく気持ちよさそう」

幼「じゃあいっぱいぺろぺろしてあげる」

幼「ぺろっ…ちゅっ…れろっ…」

幼「ほら、手が止まってるよ?」

幼「アンタは、ちゃんと自分の乳首を弄るの」

幼「弄らなかったらしてあげないよ」

幼「うん、いい子だね。ちゅっ…あむっ」

幼「ちゅっ、ちゅっちゅるっ、ちゅうっ」

幼「…出る?出ちゃいそう?」

幼「…いいよ」

幼「はむっ」

幼「んっ…んっ…んんぅっ」

幼「んんっ!」

幼「んっ…んっ…んっ…ぷはっ」

幼「うん」

幼「全部飲んだよ」

幼「…正直、きついかな、喉に引っ掛かるし」

幼「そういうのは、アンタが気にしなくていいの」

幼「髪にかかったら困るしさ」

幼「じゃ、私うがいしてくるから」

幼「先に布団に入ってて」

どんどんエスカレートしていった。

コンコン

幼「いいよー」

幼「…アンタね…」

幼「もう股関が凄いことになってるじゃない」

幼「パブロフの犬じゃあるまいし」

幼「廊下で大きくしないでよ。マジでキモいから」

幼「ちゃんと言われた通り買ってきた?」

幼「お尻はきれいにしてきた?」

幼「よろしい。ベッドに四つん這いになって」

幼「ビニール敷いとけば、たぶん大丈夫でしょ」

幼「ふーん。オナホールって言うんだ」

幼「ローションを入れて…っと」

幼「もう大きくなってるし、そのままで大丈夫だよね?」

幼「…冷たい?あー、それもそうか」

幼「今日は我慢してね」

幼「…気持ちいい?」

幼「こんなのでしごかれるの、そんなにいいんだ」

幼「まだダメだよ。手、止めるね」

幼「びくびくしてる…」

幼「大丈夫」

幼「痛いことはしないから」

幼「ふーん。オナホールって言うんだ」

幼「ローションを入れて…っと」

幼「もう大きくなってるし、そのままで大丈夫だよね?」

幼「…冷たい?あー、それもそうか」

幼「今日は我慢してね」

幼「…気持ちいい?」

幼「こんなのでしこしこされるの、そんなにいいんだ」

幼「まだダメだよ。手、止めるね」

幼「びくびくしてる…」

幼「大丈夫」

幼「痛いことはしないから」

幼「んふっ…ちゅっ、ずずっ」

幼「どう?」

幼「お尻舐められるの気持ちいい?」

幼「…じゃあしこしこしながら」

幼「いっぱい…舐めてあげるね」

幼「…ちゅっ、れろっ、んぷっ、んんっ」

幼「じゅぶっ、ぷはっ、ちゅっ、ちゅうっ」

幼「あっ…」

幼「…」

幼「…射精しちゃうの、早かったね」

幼「出るときって、お尻ひくひくするんだ」

幼「面白いなー」

幼「…もう一回、できるよね?」

幼「だってこんなに固いままだよ」

幼「うん…」

幼「仰向けになって」

幼「ほら、しーこしーこしーこ」

幼「…私が言わなくても、自分で乳首弄るようになったね」

幼「癖になってきちゃったんだ?」

幼「変態さん、偉いぞー」

幼「なでなで、よしよし」

幼「目がとろーんてしてきてる」

幼「…そんなにいいんだ」

幼「…私ね、アンタが気持ちよくなってる顔、好き」

幼「今みたいな情けない顔だよ」

幼「私だけしか知らない、アンタの素顔」

幼「もっといっぱい見せてね」

幼「もっと可愛い声だして」

幼「もっと情けない顔になって」

幼「イッちゃえ」

幼「変態♪」

幼「…///」

幼「かわいい…」

幼「ご、ごめん、疲れた?」

幼「うん…拭いてあげるから、ゆっくりしててね」

自分がどんどん変態にされていく。
どんどん変態にされてイく。

コンコン

幼「いいよー」

幼「ちゃんと浣腸してきた?」

幼「偉いね」

幼「うん、なでなで」

幼「…怖いの?」

幼「大丈夫だよ、痛くないって」

幼「…たぶん」

幼「うん、枕の上にビニール敷いてあるでしょ?」

幼「そこに腰を置いて」

幼「脚は自分で抱えてね」

幼「うん、アンタの、全部丸見え」

幼「恥ずかしい?」

幼「そっか」

幼「痛かったら、ちゃんと言ってね」

幼「そこでやめたげるから」

幼「ゴム手袋をローションで濡らして…と」

幼「はい、力抜いてー」

幼「…無理?うーん」

幼「そうだなぁ…深呼吸してみる、とか?」

幼「…あ、ちょっと力抜けてきた」

幼「ほーら、ずぶずぶーって」 

幼「私の指、入っちゃった」

幼「ここ気持ちいい?それともここが気持ちいい?」

幼「うーん、指を上に曲げるって書いてあったけど」

幼「あっ、おちんちん暴れてる。ここだね」

幼「…いっぱいお汁出てきてる」

幼「お尻ほじくられるの、いいの?」

幼「…変態」

幼「そんな変態さんに、ご褒美あげちゃいまーす」

幼「ん…」

幼「オナホール、被せただけなのに…」

幼「腰が引けるぐらい気持ちいいんだ?」

幼「やっぱり暖めておいたほうがいいんだね」

幼「うんうん、声もっと出して?」

幼「お汁、びゅーって出して?」

幼「あっ」

幼「…///」

幼「よだれ零れちゃうぐらいよかったんだ…」

幼「楽しいっ♪」

幼「じゃ、このまま2回目いってみよ?」

幼「私の腕が疲れてできなくなるまで」

幼「いーっぱい、してあげる…」


…そんな一学期も終わり、夏休みがやってきた。

平日すらあの調子だったのだ。
長期の休みになればどうなるのかは想像がつくだろう。
夜だけでなく、昼間から幼馴染に呼び出され、
夏バテになり、それでも抜かれ続

男「もう無理ぃ…っ」

幼「でも、おちんちんずっと固いまんまだよ?」

男「それは生理現象で、ひゃっ、あうっ」

幼「ほら、頑張れ、頑張れ」

男「イくっ…出るううっ…!」

幼「…///」

幼「量は少ないけど、今のアンタの方がかわいいよ?」

幼「いつもこんなんだったらいいのになー」

男「許して…下さい…」

…結局この年の夏休みは、ほとんど外出しなかった。

夏休みが開けると、女さんは学校から姿を消していた。
先生たちは理由をなにも説明しなかったが、
妊娠したことによる退学だという話はあっという間に広まり、
それを小耳にはさんだ俺は、胸がチクリと痛んだ。

始業式の日の夜、いつも通り幼馴染の部屋に入ると。
一方的に話を切り出された。

幼「…もう、こういうのやめにしよっか」

男「えっ」

幼「なんか飽きてきちゃった」

男「…そうなんだ」

幼「あーでも、アンタの部屋テレビないし」

幼「ビデオが観たいときは、私の部屋で観てもいいから」

幼「私がいるときにオナニーしてもいいよ」

幼「あっ、でも部屋は汚さないでね」

男「…ぉぅ」

…かといって、幼馴染となにもなかったかのように過ごせるはずがない。
以前は仲良くゲームをしていたが、そんな関係にも戻れなくなった。
俺は寝るまで、リビングでテレビを観て過ごすようになり、
幼馴染との会話も激減した。

そうして数週間が過ぎた、ある日の夜中―――

俺の部屋に、幼馴染がやってきた。

ガチャ

幼「…」

男「…んぁ?」

幼「…あ、起きちゃった?」

男「うとうとしてた」

幼「ごめんね」

男「いやいいけど。なんかあった?」

幼「えっと…ね」

幼「一緒に寝させてほしいなーって…」

男「…え?」

幼「添い寝して、…お願い…」

男「別にいいけど」

幼「…ありがと」

モゾモゾ

男「どしたのさ急に」

幼「…」

男「添い寝は飽きてないんだ?」

幼「…うん」

男(軽口のつもりだったのに、マジっぽいな)

男「…んじゃ、おやすみ」

幼「…おやすみ」

幼「…」

男「…」

幼「…あのね?」

男「…?」

幼「私、男のしたいこと…なんだって」

幼「させてあげるよ…?」

男「…はぁ…?」

幼「エッチなこと、しないって言ったらさ」

幼「アンタ、私を避けるようになった」

幼「だから…」

男「…避けてるわけじゃないんだけどなあ」

幼「ならどうして私の部屋に来なくなったの?」

男「…飽きましたなんて言われたら近寄りにくいだろ」

幼「…ごめん、あれは嘘。夏休みの間、具合悪そうだったから」

幼「もうやめたほうがいいのかなーって」

男「あれだけやればしんどくもなるよ…」

男「もっと早く気づいてほしかった」

幼「…ごめん、もうひとつ、嘘ついた」

男「え…」

幼「女がいなくなったから、もう必要ないかなって…」

幼「あの子手が早いみたいだし、アンタは性欲に流されやすそうだし」

男「ぐっ」

男(身に覚えがありすぎる…)

幼「それなら枯らせば…って」

男「断ったって言ったじゃん。あれから喋ってないよ」

幼「…そうだったんだ」

幼「じゃあ、明日から、また私の部屋来てくれる?」

男「…今さら仲良くゲームとか、し辛いだろ」

幼「え…」

男「嫌でも意識しちまうだろ…幼馴染のこと」

男「仲良く男女で遊ぶ歳でもないしさ…」

幼「…私のこと…嫌い?」

男「嫌いじゃないよ」

幼「じゃあ…好き?」

男「好きだぞ?」

幼「じゃあ…」

幼「エッチ、しよ?」

幼「…前みたいなのじゃなくて」

幼「おちんちん、私に入れる」

幼「…本物のエッチ…」

男(…は?)

男「はああああああ!?」

幼「しっ。声大きいよ」

男「だっ、だって」

幼「年相応の、遊び方でしょ?」

男「そういうのは好きな人とやるもんだろ!」

幼「私のこと、好きなんでしょ?」

男「それはその、家族みたいなものとして好きとかそういう」

幼「私もそうだよ?弟として、アンタが好き」

幼「…問題ないよね」

男「いや問題しかないだろ!」

幼「…弟としたいって、おかしいかな」

男「おかしい」

幼「でも…アンタは、私で興奮してたよね?」

男「…それはその」

幼「○○ちゃんは…兄ちゃんとしたって、言ってたし」

男「おい、嘘だろ」

幼「本当」

男「…」

幼「私とアンタは…親戚だけど」

幼「本当の姉弟ってわけじゃ、ない…」

男「…なぁ、幼馴染は恋とかさ」

男「そういう意味で好きな人とかいないのか?」

男「そういう人にしてもらえよ」

幼「いたことはある」

男「過去形?」

幼「誰にも話したことなかったな」

幼「小5の時にね、先生を好きになった」

男「ああ…あのイケメン先生か」

幼「違うよ?担任の先生じゃない」

幼「あの人、私は嫌いだった。女の子に色目使ってたもん」

男「…ロリコンってやつ?」

幼「そうかもね。私が好きになったのは、教頭先生」

男「ええっ!あの海坊主!?」

幼「ハゲを好きになっちゃ悪いの!?」

男「声でかい」

幼「…あ、ご、ごめんなさい…」

男「…今好きな人がいなくても」

男「好きになってくれる人を作るとかさ」

幼「…」

男「幼馴染はモテるし余裕だろ」

男「そんでいっぱいしてもらえよ」

幼「…」

男「そしたらきっと、満足できるよ」

幼「男のが、いい…」

男「…」

幼「誰でもいいわけじゃない」

男「…そっか」

幼「…アンタにはね、確かに恋とかしてない」

男「だろうね」

幼「でも、アンタのことを考えると」

幼「なんだか…胸が暖かくなる」

男「…うん」

幼「きゅんきゅんしたりはしないけど」

幼「じわーって、暖かくなるの」

男「…」

幼「男は…どう?」

幼「そういう風に…なる?」

男「…どうだろ」

幼「…」

真っ直ぐ、幼馴染と向き合う。
見つめあうと、恥ずかしい。
…あんな風に言われて悪い気はしない。
心が満たされていくのを感じた。

男「…なる」

幼「そっか」

男「うん」

幼「それでね…」

男「うん?」

幼「…あ、アンタの想像で」

幼「昔からその、オナニーとかも…」

男「…俺も、幼馴染でしたことはある」

幼「そっか。ちょっと嬉しい」

男「…恥ずかしいなこれ」

幼「…でも、アンタと違って」

幼「私は…オナニーするとき、いつも男を考えてる」

男「え…」

幼「昔は、想像だけだったけど」

幼「アンタのオナニー見たとき、初めて本物が見れて」

幼「嬉しかった…」

男「…」

幼「私が射精させてみたい、って思った」

幼「そしたら、止められなくなっちゃった」

男「…」

幼「アンタが、情けない声だして」

幼「情けない顔で射精する時」

幼「私すっごく、興奮してたの…」

男「よくわかった。幼馴染は変態だ」

幼「変態じゃ!ない、もん…」

男「それも並大抵じゃない、かなりイってる変態だ」

幼「…やっぱり私おかしいかな?」

男「おかしい」

幼「気持ち悪い?」

男「…」

男「いや、気持ち悪くは…ない」

男「俺でそうなってくれるのは…嬉しい」

幼「…ありがと」

男「…そこまで俺のこと、想ってくれるなら」

男「エッチしたいのもおかしくない…のかな?」

幼「…いいの?」

男「俺は迷ってる」

幼「私は…弟をいじめて射精させて」

幼「それに興奮しちゃう変態だよ?」

男「思ったんだけどさ」

男「それを言ってしまうとさ…」

男「俺も姉ちゃんにいじめられて射精する」

男「変態ってことに、なるんだよね…」

幼「…ちっちゃかった頃はさ」

男「…ああ、そういやお姉ちゃんって呼んでたな」

幼「いつからだったかなあ」

幼「私のこと、『幼馴染』って呼ぶようになったの」

男「…小学生あたりだったかな」

幼「私もいつの間にか『アンタ』とか『男』って、呼ぶようになってた」

男「うん」

幼「…昔みたいに、さ」

幼「『お姉ちゃん』って、呼んでほしいな…」

男「…今さら恥ずかしいよ」

幼「じゃあ、『姉ちゃん』でいいから」

男「あんまかわんないけど…」

幼「…私も『おとちゃん』って呼ぶから、昔みたいに」

幼「…お願い」

男「…オウ、姐ちゃん」

幼「なんでヤクザみたいな言い方するの」

男「…ねぇ、ちゃん…」

幼「…///」

男「…」

幼「おとちゃん…」

男「…///」

幼「…//////」

幼「お願い、もう一回言って」

男「は、恥ずかしいってば!」

幼「お願い」

男「…姉ちゃん」

幼「も、もう一回///」

男「姉ちゃん」

幼「もう一回////」

男「…かわいいよ、姉ちゃん」

赤面する幼馴染を、俺は可愛く思った。
愛しく思った。
…こんな感情を抱いたのは初めてだった。
自然に手が伸びて、幼馴染を抱きしめた。
…暖かい。
汗ばんでる幼馴染の体温が、心地よかった。

幼「おとちゃん…」

男「姉ちゃん…」

幼「これ、幸せ…」

幼「おとちゃんに、姉ちゃんって呼ばれながらぎゅってされるの」

幼「幸せだよ…」

互いに抱き合いながら。
互いに見つめあって。
そうして、俺達は。
初めてのキスを交わした。
嬉し涙の味がした。
一度すれば、もう止まらない。
何度も何度も不器用なキスを繰り返して。
…そして自然と、そういう雰囲気になった。

幼「…おとちゃんのここ、固くなってる…」

幼「ううん、嬉しいよ」

幼「私でおちんちん、大きくなっちゃったんだよね」

幼「このまま入れちゃう?」

幼「いいよ…おとちゃん」

幼「私の初めて、もらって…」

幼「…」

幼「改めて見ると…」

幼「ほんとにこんなの入るのかな…」

幼「…ちょっと怖い」

幼「え?こ、コンドーム?」

幼「…私も、持ってないよ」

幼「…最初は…その」

幼「おとちゃんの、生で欲しい…」

幼「えーっと、今日は…うん、大丈夫な日だよ」

幼「…ちゅっ」

幼「///」

幼「…ちゅっ」

幼「ちゅっ…ちゅうっ…ぷはっ」

幼「好きぃ…」

幼「おとちゃん、好きだよ…」

幼「ちゅっ…」

幼「あっ、や、やだ、メガネ外さないで」

幼「おとちゃんの顔、見たい」

幼「見えないと、怖い」

幼「うん…」

幼「いいよ…」

幼「きて」



幼「ん…」

幼「もうちょっと上」

幼「うん、そこ」

幼「!」

幼「っ…!」

幼「怖いよぉ…おとちゃん…」

幼「もっとキス、して」

幼「もっとぎゅって、して?」

幼「お願い…」

幼「…ちゅっ、んちゅっ、んん」

幼「んっ!」

幼「んんんんーーっ!?」

幼「ぷはっ、はっ、」

幼「い、痛い…」

幼「…痛いよぉ…おとちゃん…」

幼「ううん…我慢、する…するから…」

幼「奥まで、入れて…」

幼「ちゅうっ、んぐっ!」

幼「ぎ、―――っ!」



幼「――――――」



幼「ひゅーっ、、」

幼「はーっ、はーっ、はーっ…」

幼「…うん…痛い…」

幼「ううん、幸せだよ…」

幼「初めて、おとちゃんにあげられて」

幼「おとちゃんの初めてになれて」

幼「すっごく幸せ…」

幼「…うん、でも…」

幼「これ以上は痛くて無理、かな…」

幼「ごめんね」

幼「ちゅっ…」

幼「…っ、っううっ…」

幼「…抜けたあ」

幼「おとちゃん、優しいね」

幼「私の中で出したかったでしょ?」

幼「我慢してくれて…ありがと」

幼「…こんな大きいのが、私の中に入ってたんだね」

幼「ちょっと信じられないな」

幼「うん…抜いても、痛い」

幼「まだ入ってる気がする…」

幼「ねえ、これ私の血だよね」

幼「こっちに来て?」

幼「ん…しょ。綺麗にしてあげる」

幼「怪我とかして、ないよね?」

幼「染みたり、痛かったりしない?」

幼「え、ヤバい、って…?」

幼「ひゃっ!?」

幼「…」

幼「…ぷっ」

幼「ふふふっ」

幼「…出ちゃったね」

幼「お掃除されるの気持ちよかったんだ?」

幼「おとちゃんの精液、髪についちゃった」

幼「…もー、落ち込まないで?」

幼「ううん、怒らないよ?」

幼「おとちゃんのだったら…私」

幼「いつでも、どこでも…受け止めちゃう」

幼「だから、ね?」

幼「ちゅっ」

幼「ん…」

幼「好き…」

幼「大好きだよ…おとちゃん…」

男(やってしまった…)

一度事が済めば、後悔ばかりが押し寄せてくる。
どうして俺はこんなことをしてしまったのか。
幼馴染は激痛に苦しんでいたし、俺もぶっちゃけ気持ちよくなかったし。
隣で幸せそうに眠る幼馴染の髪を撫でながら、
俺は一人、もう二度とこんなことはするまいと心に誓った。

…はずなのだが。

幼「ねえ、おとちゃん…」

幼「おとちゃん、私のこと嫌いになった?」

幼「うん…」

幼「私も…好きだよ」

幼「好きなら…お願い」

幼「おとちゃんの、中で感じたい」

幼「痛くても、いい…」

幼「幸せになれるの」

幼「おとちゃんが、私を満たしてくれてるって」

幼「そう、感じられたの」

幼「だから…ね」

幼「また、入れて…」

幼「お願い…」

幼「んっ…」

幼「んんっ…」

幼「…、そこまで痛くはない」

幼「…っ、かな?」

幼「おとちゃんが部屋に来る前にね…」

幼「おとちゃんを想いながらね…」

幼「いっぱい、オナニーしてたんだよ?」

幼「…けっこう、濡れてるでしょ」

幼「だから、大丈夫」

幼「ん…動かしても、いいよ?」

幼「っ…あう…」

幼「んんっ…!」

幼「おとちゃん、もっとゆっくり…」

幼「んむっ!?ちゅっ…はうっ」

幼「お、おとちゃん、目が怖いよ?」

幼「…気持ちいいの?」

幼「うん…私で、気持ちよくなって…」

幼「うっ、あう、っ…っう…」

幼「…おとちゃんイキそう?イキそうなの?」

幼「うん…私我慢するから」

幼「頑張るから…」

幼「最後まで…して」

幼「中でイって…んむぅ…」

幼「ちゅっ…ちゅうっ…」

幼「んううっ…!!」

幼「…気持ちよかった?」

幼「よかった…」

幼「私の中で、おとちゃんイったんだ…」

幼「ありがとう…」

幼「幸せ…」

幼「すっごく、幸せなの…」

一度流されれば、あとはどこまでも流される。

幼「あっ、それ、いい」

幼「気持ちっ、いいよ」

幼「あっ、あっ、ああっ!」

幼「待って、待っておとちゃん」

幼「気持ち、よすぎる、からっ!」

幼「あっ!あっ!あっ!」

幼「あーーーーーっ!!」

幼「はっ…はっ…」

幼「…あのね、おとちゃん」

幼「クリトリスは敏感だから」

幼「気持ちよすぎて辛くなっちゃうの」

幼「だから…もうちょっと」

幼「加減して」

幼「怒るよ」

繋がるのに、痛みを感じたのは最初の数回。

幼「ひゃうっ!」

幼「…冷たいー」

幼「やっぱり、ローションはお湯で暖めなきゃダメかな」

幼「…んー」

幼「なんかこう、気持ち悪い…」

幼「…入れてみる?」

幼「これなら…たぶん」

幼「おとちゃんは、気持ちいいかも」

幼「オナホで気持ちよくなってた時のさ」

幼「おとちゃんの顔…かわいかったよ?」

幼「また、見れるかな?」

幼「…えへへ」

幼「…っ、んああっ…」

幼「…すんなり入ったね」

幼「うん、痛くないよ」

幼「気持ちよくなるよう、動いてみて?」

幼「んっ…あふっ…」

幼「…声っ、出ちゃう…」

幼「うぁっ、ふふっ、おとちゃんっ」

幼「かわいいっ、かわいいよぉ」

幼「あっ、だめっ、おとちゃんっ」

幼「にがさ、ないっ、よっ」

幼「ぎゅって、しちゃうっ」

幼「あっ、イって、イって、イって」

幼「イって!」

幼「…///」

幼「中で出てるの、わかる…」

幼「これ、好き…」

幼「ぐぇ…」

幼「…重いよぉ、おとちゃん…」

幼「力抜けるぐらい、よかったんだね…」

幼「ねえ、こっち向いて?」

幼「ん~っ♪」

三日に一度、二日に一度、やがて毎日繋がるようになった。

幼「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

幼「中でドクドクしてる…」

幼「…うん、私も気持ちよかったよ?」

幼「ん…抜かないで」

幼「キス、しよ?」

幼「ちゅっ…」

幼「ちゅっ、ちゅむっ、ちゅうっ…」

幼「…ふふっ」

幼「私の中で大きくなってきたの、わかるよ」

幼「このままもう一回、しよ?」

どんどん新しいことを始めだす。

幼「どう?おとちゃん」

幼「興奮する?」

幼「…いやー、すっごく痛かったよ?」

幼「脇毛よりずっと辛かった」

幼「…でも」

幼「おとちゃんが喜んでくれるなら」

幼「全然、我慢できるよ」

幼「あー、鼻息あらーい」

幼「良かったー」

幼「逆にアソコの毛が好きって人もいるらしいし」

幼「もし、おとちゃんがそうなら、どうしようかと」

幼「全部抜いた甲斐があった」

幼「…おとちゃんの毛も、処理しちゃおっか」

幼「抜くのが嫌なら、剃刀でしてあげる」

幼「もっと嫌?」

幼「…お願い…」

幼「…うんっ!じゃあお風呂場行こ♪」

そして。

幼「あっ、おとちゃん、そこ、そこっ」

幼「そこ、ついて、あうっ」

幼「いっ、いい、いいよ」

幼「きも、ちっ、いいよぉ」

幼「あっ、んあっ、あっ、ああんっ」

幼「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ」

幼「こ、これ、いい、おかし、く、なっ」

幼「あ、だめ、あたま、しろっ、くっ」

幼「おとちゃ、くる、なんか、くるっ」

幼「こわいっ、とぶ、とんじゃ、あっ」

幼「ぎゅっ、して、こわ、こわいっ!」

幼「あっ、あっ、あ、あ、あ!あ!」

幼「おとちゃ、おとちゃ、おとちゃ!」

幼「おとちゃぁぁぁ―――――」

幼「…」

幼「…」

幼馴染が失神して。
それが膣でイったのだと理解した時。
俺に僅かに残っていた自制心が。
粉々になってどこかへ消えた。

その後はもう。
一切の歯止めが効かなくなった。

両思い。
確かにそうだ。
互いに親愛しあい、そして互いに欲情する。
だがそれは、決して恋慕ではなかった。
愛を確かめ合うのでなく、気持ちよくなるために。
ただひたすらに交わり、果てる。
そんな存在に、俺達は成り下がった。

男「メリークリスマス」

幼「メリークリスマス!」

男「なんか気合い入ってんな」

幼「楽しみでしょうがないんだよ!」

男「へいへい、エスコートしますよっと」

幼「ふへへへへへ」

男「じゃあもう寝ようよ」

幼「えー、今からするんじゃないの」

男「今体力使ったら勿体ない」

幼「それもそっか。じゃ電気消すね」

男「うん」

幼「水族館、また行こうね」

幼「でも昼にカレーはないかな」

幼「…いや、魚料理がいいわけないでしょ」

幼「おとちゃんが好きなら、どこでも付き合うけどさ」

幼「うん…でもホテルを予約してるなんて」

幼「大丈夫?高かったんじゃない?」

幼「後で私も出すよ」

幼「…そのお金は、おじさんおばさんが遺したものだから」

幼「ちょっと、心苦しいかな」

幼「ん…ちゅっ…ちゅ」

幼「もう、がっつきすぎー」

幼「ね、先にシャワー浴びよ?」

幼「お待たせ!」

幼「凄いでしょ?このカッコ」

幼「これがね、今年のクリスマスプレゼント」

幼「つまり私でした!」

幼「むっ、あまり感動してないな」

幼「あっ…」

幼「そうなんだ」

幼「んー、女心としてはちょっと複雑かな」

幼「お化粧してるより、いつもの私の方が好き、ってのはさ」

幼「つまり私の化粧が下手ってことだからね」

幼「んーじゃあさ」

幼「一回、してから」

幼「お風呂でする…ってのはどう?」

幼「んっ…」

幼「…すきだよ」

幼「大好きな、おとちゃんの精液」

幼「もう入らなくなるまで」

幼「プレゼント、してね…」





幼「あけおめー!」

男「ことよろー」

幼母「こら!ちゃんと言いなさい」

幼父「はは、誰に似たんだかなあ」

幼母「アナタねーーー」

男(あっこれいきなりの雷や)

幼「男、今のうちに初詣行きましょ」

男「わかったよ姉ちゃん」

幼母「あら?今の」

男「わーっ!言い間違えただけです!」

幼「じとーーーー」

幼父「ははははははははは」

幼「…」

幼母「夜道には気を付けるのよー」

幼「もー!他の人の前ではダメだって言ったでしょ」

男「ご、ごめん姉ちゃん」

幼「まったく…罰として今日はおごりね」

男「…。とりあえず甘酒から?」

幼「んーそうね。少し待てば参拝の行列も減るし」

男「りょーかい、ちょっと待っててね」

幼「ツイてないなー」

幼「うん、まさか二人とも小吉とはね」

幼「お揃い?んーそうなのかな?」

幼「恋愛運はね…『気長に待て』だって」

幼「んー、そ・れ・よ・り」

幼「今年の一回目、しちゃお?」

幼「おとちゃんのお年玉、ちょーだい」

幼「熱いのいっぱい、お願いね」





幼「はいこれ、アンタたちの分」

「ウッソ!?マジで!?」
「ありがてえ…ありがてえ…」

男「…可哀想に」

「てかお前ら本当に付き合ってないんだな」
「僻むなよ、幼馴染さんを掴まえてないお前が悪いんだ」

男「俺はもう貰った」

「チッ」
「あ、男くん!これ!」

男「おお!サンキュー」

幼「私とお母さん以外からバレンタインチョコ貰うのって、初めてじゃない?」

男「失礼な!友妹ちゃんから貰ったことあるし!」

幼「小学生をカウントすんな!」

幼「…なんでおとちゃんのお布団の中にいると思う?」

幼「それは、開けてからのお楽しみ」

幼「…うん」

幼「けっこう、頑張ったんだ」

幼「自分で自分をラッピングするの」

幼「…もう、トロトロだよ?」

幼「そのまま入れていいよ」

幼「召し上がれ」





男「はいこれ、お返し」

「いいの?幼馴染さんより先に貰っちゃって」

男「あいつの分はウチにあるからさ」

「あ、そっか。家同じだもんね」

男「うん」

幼「おはよー!男がちゃんとホワイトデーしてるか見に来たぞー」

男「あ、今渡したとこ」

「…ねえちょっと。私たけのこ派なんだけど」

幼「きのここそ至高」

男「同じく」

「幼馴染さん、これ…」

幼「よろしい。誉めてつかわす」

「ははーっ」

男「…海老で鯛を釣る。私はその瞬間を目撃しました…」

幼「しばくぞ」

男「ゴメンナサイ」

幼「んー美味しい♪」

幼「わざわざ並んで買ってきてくれたんだ」

幼「ありがとね」

幼「…ズボン、もう膨らんでるよ?」

幼「期待してるんだ」

幼「へ・ン・タ・イ♪」

幼「こういうの、久しぶりだもんね」

幼「おとちゃんが可愛くなっちゃうまで」

幼「いーっぱい、ぴゅっぴゅさせたげるから」

幼「可愛い声たくさん聞かせて?」

幼「真っ白いの、たくさん見せてね?」





幼「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

幼「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

幼「はっぴばーすでーでぃーあおっとこー♪」

幼「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

幼「わーぱちぱちぱち」

幼「17歳おめでとう!」

男「ありがとー」

幼「やっと私に追い付いたね」

男「苦節ほぼ一年…長かった」

幼「まあまたすぐ抜いちゃうんだけど」

男「てかこのやり取り、毎年やってるな…」

幼「んじゃこれ、誕生日プレゼント」

男「ありがとう!今年の箱はでかいな」

幼「あ、まだ開けちゃダメよ?」

男「うん、部屋でね」

幼「今年はさ、お父さんとお母さんが旅行しちゃうからってさ」

幼「ふたりの分のプレゼントの予算貰ったの。それでね」

男「なるほどなー」

幼「じゃあケーキ切るよ?」

幼「…実はね、プレゼント」

幼「私が用意したものが他にあります」

幼「何だと思う?」

幼「…あ、バレてた?」

幼「うん、そうだよ。自分で頑張ったの」

幼「最初はねー、やっぱ無理だーーーって思ったんだけど」

幼「慣れるとね、だんだん気持ちよくなってきちゃって」

幼「今なら、おとちゃんのでも受け入れられる、はず」

幼「ん。ちゃんと綺麗にしてきたよ?」

幼「今日は私たちしか家にいないし」

幼「いっぱい、声だしていいからね?」

幼「私も…おとちゃんに喘ぎ声、いっぱい聞かせちゃう…」

幼「じゃあ」

幼「私の、おしりの、初めて」

幼「あげる…」





幼「えっ…」

幼「こ、これって」

幼「い、いくら誕生日だからって、こ、こんなの」

幼「本当にいいの?」

幼「…ありがとう」

幼「うん…」

幼「大事にするね」

幼「…あのね、おとちゃん」

幼「おとちゃんが、つけて欲しいな」

幼「あっ、左はダメ!右のほう」

幼「綺麗…」

幼「ダメー。返さない!」

幼「サイズ直しなんかさせないんだから」

幼「私はこれがいいの」

幼「おとちゃんに…もらった、指輪だから…」

幼「んあっ…ああっ…」

幼「私たちっ…恋人じゃ、ないのにっ…」

幼「恋人みたいにっ、優しくされて…」

幼「うれしくて…きもちよくて…」

幼「おかしく…なっちゃうよお…」

幼「おとちゃん好きっ…おとちゃん好きっ…」

幼「おとちゃん…おとちゃん…おとちゃあん」

幼「好き…好きっ…すきっ…すきっ…だいすきっ」

幼「だいすきなおとちゃんのあかちゃん、ほしいよぉ…」

幼「ほしく、なっちゃうよぉ…」

幼「ちょうだい…おとちゃんの、ちょうだい…」

幼「あ、あ!そんな、きゅうに、はげしっ、」

幼「~~~~~~~~~~~~!」





幼「どう?私が作った弁当」

男「…美味しいよ。特にこのシューマイ」

幼「それ冷食なんですけどー」

男「玉子焼きとかぐちゃぐちゃだもんな」

幼「あ、味は!?味はどう!?」

男「ぶっちゃけイマイチ。甘すぎ」

幼「ぐぬぬぬ…」

男「素直に得意な料理で良かったんじゃ?」

幼「やめてよ、煮物持ってくる訳にもいかないじゃん」

男「前の晩におでん作っとくとかさあ」

幼「それなんか負けた気がする…」

男「試しに明日は俺が作ろっか?」

幼「そうして。朝起きて弁当作る大変さ、わかるよ」

男「幼母さんに感謝だなー」

幼「ほんとねー…」

「お前らやっぱデキてんじゃん」

男「だから、そんなんじゃねーって」

「わざわざ男のクラスまで来て見せつけやがって…」

幼「ノーカンだってば、ノーカン」

「じゃ、じゃあ…幼馴染さん、俺と付き合ってください!」

幼「鏡見てから出直しな」キリッ

「畜生!」

幼「こんな穴場があるなんてねー」

幼「閉架の鍵、何処で手に入れたの?」

幼「え、最初から開いてた?そうなの」

幼「ちょっと埃っぽいから、ここでするときはバックかな?」

幼「んじゃ、ロックして…っと」

幼「…おとちゃん、期待してるんだね」

幼「今楽にしてあげるから」

幼「ん…もうこんなにガッチガチ」

幼「パンツ、ちょっと濡れちゃってるよ?」

幼「今日は女の子の日だから」

幼「私のお口で、我慢してね?」





男「本当にここなの?」

幼「そうだよ。こういう秘湯って感じの温泉、好きなんだー」

男「温泉って…下の毛剃ってて恥ずかしくない…?」

幼「ここ、時間で貸し切りになるんだよ」

男「んーならいっか、GW中は町は人も車も混んでるしね」

幼「人混みキライ、渋滞はもっとキライ」

男「…右折も危なっかしいし」

幼「路面電車滅びろ」

男「おい、一部の人を敵に回すぞ」

幼「まー峠道も初体験だったんだけど」

幼「帰りはダウンヒルだよ?私、イニDに憧れてたんだー」

男「…恐ろしくなってきた」

幼「はい、背中流しまーす」

幼「どう?気持ちいい?」

幼「…私のおっぱい、好きだよね、おとちゃん」

幼「背中をおっぱいで擦ってるだけなのに…」

幼「こんなに大きくなっちゃうんだね…」

幼「はい、こっち向いてー」

幼「おっぱいで乳首、洗ってあげる」

幼「…もう我慢できないって顔、してる」

幼「ふふっ」

幼「乳首で気持ちよくなっちゃった?」

幼「おとちゃんもすっかり変態さんになっちゃったね」

幼「でもね、ダメだよ」

幼「今日は温泉を楽しみに来たんだから」

幼「…ふふ」

幼「そんな顔しないでよぉ」

幼「私も我慢できなくなっちゃうじゃん」

幼「じゃあ、お口だけね?」

幼「…んちゅっ、ちゅうううっ、じゅぷっ、ぷはっ」

幼「あははっ♪」

幼「いっぱい、むらむらさせてあげるから」

幼「ぜーったいに、我慢してね」

幼「夜になったら、お布団の中で」

幼「たまったの、全部私に出していいから」

幼「…ね?」





幼「海ぃー?勘弁してよー」

男「頼むよ姉ちゃん、この通り!」

幼「いくらおとちゃんの頼みでも絶対に嫌だ」

男「なんでだよーっ」

幼「暑いし焼けるし泳げない」

幼「それに運転は私でしょ」

男「しょうがないじゃん!俺まだ17!」

幼「…おとちゃんがタクシー台出すならいいよ」

男「何万かかるんだよ…じゃあ近所のプールは?」

幼「暑いし焼けるし泳げない」

男「…タクシー台出すから」

幼「しかも混んでる。却下」

幼「ほらっ、がんばっ、てっ」

幼「きょうじゅう、にっ、わたしをっ」

幼「おちんちんでっ、じゅっかい、いかせたらっ」

幼「えっちな、みずぎっ、きたげるからっ」

幼「やくそくっ、したでしょっ」

幼「がんばれっ、がんばれっ」

幼「あっ…!ん~~~♪」

幼「…おとちゃんのおちんちん、びゅくっびゅくって」

幼「私の中で出されるの、病みつきになっちゃった…」

幼「でも今のイってないからね?」

幼「あっ!指って、そんな」

幼「おちんちんじゃなきゃ、ダメって、やぁぁん」

幼「ふぇ…最後だけおちんちん…って、そんな」

幼「ずるいよっ、っ、あ、あ、あ」

幼「んっ!んあああーーーーっ!」





幼「夏祭り?私は行かない」

男「姉ちゃん、ほんっと夏は出不精だね…」

幼「暑いし」

幼「それに人は多いし」

幼「うるさいし」

幼「食べ物高くて美味しくない」

男「んーほら、花火が見える」

幼「私はいつもベランダで見てる。真下よりよく見えるよ」

男「…まぁ、うん」

幼「いいじゃんおとちゃんだけで行ってくれば」

幼「誘われてるんでしょ?」

男「いや、他の連中みんな彼女連れてくるしな…」

幼「じゃ私が行ってもしょうがなくない?」

男「…姉ちゃんの浴衣姿、見たかったなあ」

幼「温泉行ったとき見たでしょ」

男「それはそうだけど、なんか違う…」

幼「…私、いい焼き鳥屋さん、知ってるよ」

男「うん?」

幼「安くて美味しいよ?」

男「ああ、分かった分かった。オススメは?」

幼「モモとネギマ!それと、飲み物忘れないでね!」

幼「どう?」

幼「浴衣、着つけてもらったんだ」

幼「…似合ってる?」

幼「///」

幼「…そんなに見せ付けたかったんだ」

幼「残念でしたー」

幼「そういうのは、彼女とやんなきゃ」

幼「私はおとちゃんにしか見せる気ないよ」

幼「…昔はさ」

幼「よく二人で、花火で遊んだよね」

幼「…この歳になって、まだ二人で花火を楽しんでるって」

幼「あの頃の私たちが知ったら、どう思うのかなあ…」

幼「…あっ…///」

幼「…んんっ…!」

幼「ちゅっ…ちゅっ…んんぅっ」

幼「…タレの味がする」

幼「ふふっ」

幼「…いいよ」

幼「ベランダえっち…しよっか」

幼「でも…約束」

幼「浴衣、汚さないでね?」

幼「また来年も」

幼「おとちゃんのために着たいから」





幼「大丈夫?しっかりやれそう?」

男「うん、頑張ってくるよ」

幼「忘れ物はない?」

男「うん、全部持った」

幼「…行ってきますのちゅーは?」

男「えっ、なにそれ初めて聞いたけど」

幼「はいっ…ちゅっ」

男「///」

幼「わざわざ私が送ったんだから」

幼「落ちたら許さないから!」

男「分かってるよ。行ってきます」

幼「行ってらっしゃい!」

幼「どうだった?」

幼「ん、そっか。それなら良し」

幼「…ねえ」

幼「このまま…ドライブしない?」

幼「最近、おとちゃん根を詰めてたからさ」

幼「私も…一日一回で我慢してた」

幼「でも、今日で終わりだよね」

幼「面接?そんなもんフィーリング、フィーリング」

幼「だから…ね?」

幼「しよ?」

幼「家に帰ってもお父さんとお母さんいるし」

幼「夜まで…我慢できない」

幼「えっちょっ、んんっ!」

幼「ぷはっ…」

幼「…赤信号だからって、それはダメ」

幼「アクセル踏まなくてもブレーキ緩めちゃったら前に進むんだよ」

幼「知らなかった?次から気を付けてね、危ないから」

幼「…」

幼「うん…」

幼「ちゃんとゴムも持ってきたし」

幼「お尻も…きれいにしてきたよ」

幼「おとちゃんの、好きな方でしていいよ」

幼「私の、心…」

幼「おとちゃんので、満タンにしてね…」




こんな日々が、いつまでも続くはずがない。
回りが見えていなかった。
自分のしたことがわかっていなかった。
欲望のツケは、いっぺんにやってきた。

俺達の関係はとっくにバレていた。
これだけやれば当たり前の話である。

幼父「…座りなさい」

幼母「…」

幼「…」

男「…」

男「申し訳、ありませんでしたッ!」

幼父「謝罪は必要ない」

幼父「必要なのはこれからの話し合いだ」

幼「お父さん、悪いのは私なの」

幼父「幼馴染、少し黙っていてくれ」

幼父「これはオトコ同士の話し合いだ」

幼母「あなた…」

幼父「お前もだ」

幼・幼母「」

幼父「男くん。私は君を信頼していたからこの家に置いた」

幼父「二人とも年頃の男女だ。手を出すなというのも酷な話だ」

幼父「しかし私にも立場というものがある。この家の主、そして娘の父親としての」

幼父「多少であれば黙認もしただろう。だが君たちの最近の行動は目に余る」

幼父「男くん、君は娘の今後についてどう責任を取るつもりかね?」

男「そ、それは…」

幼「やめてお父さん!悪いのは私!」

幼父「黙れ!」

幼「私が無理に頼み込んで!男に抱いてもらったの!」

幼父「なっ」

幼「男は私のセフレなの!彼氏でも何でもないの!」

幼「男の将来は男のものよ!私はただ抱かれたいだけよ!」

幼父「なんだと…!?」

幼父「男くん、これはいったいどういうことだ!!」

男「…手近な相手として、軽率に身体を重ねてしまったのは否定できません」

幼父「それは本当か、幼馴染」

幼「…本当です」

幼父「男くん、つまり君は、娘に対して責任を取る気のないまま事に及んでいたと」

男「…仮に妊娠した場合、責任を取るつもりではいました」

幼父「まだ結婚もできない君にどんな責任が取れる?」

男「…、それは、学校を辞めて…」

幼父「君の保護者は私だ。そんな事は許さん」

幼父「私は君を、亡くなった君の両親から預かっている。君を立派に育てる義務がある」

幼父「残念だが、この家に居ることがその妨げになるようだな」

男「…申し開きのしようもございません」

幼父「なら話はこれで終わりだ。君は私の叔父の家に行ってもらう」

幼父「通学に時間はかかるが、出席日数さえ確保すればいいのだから簡単だろう」

男「…分かりました」

幼「お父さんやめて!」

幼父「男くん、私は娘を君にやらんとは言わん」

幼父「だが物事には順序がある。建前もある。世間体もある」

幼父「今の君には、到底やるわけにはいかん。分かるな?」

男「…存じ上げております」

幼母「ごめんなさい男くん。でも私も全くの同意見よ」

幼母「今のままではお互い不幸になるだけよ」

幼「お母さんまで…」

男「分かりました。今まで本当にお世話になりました」

幼「おとこ、いや、そんなの嫌ーーっ!」




冬も近づいてくる頃。
俺は幼父さんの叔父さんの家に居候になった。
接触を最低限にするために、厳しい門限が課せられた。
が。
高校では接触するわけで。
そして、以前から校内でエッチしてたわけで…

不倫は裏切ることが快感なのだという。
してはいけないことをするから燃えるのだとか。
俺達もまぁ、似たようなもので。
早い話、引き離されたのは逆効果だった。

幼「えへへ…」

幼「私のおまんこ、ぐしょぐしょだよ」

幼「うん…おとちゃんのおちんちん、欲しがってる」

幼「もうオナニーじゃ、収まらない…」

幼「早く、早くぅ」

幼「んぁぁぁっ!」

幼「入れられただけで、イっちゃいそ、んぁっ!」

幼「あっ!あっ!イくっ!ぁあああ!」

幼「あ!あ!あ!ああっ!!イきながら、イくッ!」

幼「ッ―――――――!!」

幼「っ、っあ!ああ!ああ!あああああ!」

幼「だっ、だひて、だひて!」

幼「ひっ、ひゃああああああああ!」

幼「あ…あ…」

幼「あっ…おっ、お、お、おうっ」

幼「おっ、まんこ、せ、せーし、あふれて、あっ!」

幼「かきっ、だされ、る!うあっ!」

幼「ひくっ!ひっちゃう!ひくっ!」

幼「ひっ…!」

幼「――――――――!」

幼「んぁ…ぁ…あぁ…」

幼「しゅき…おとひゃん…しゅき…」

幼「らひて…らひて、」

幼「らひゃれて…いひゅっ…!」



授業をサボり。
休み時間も。
昼休みも。
掃除の時間も。
そして放課後から門限の僅かな時間で。
抱擁やキスも忘れて、ただ繋がりあった。
獣のように。
他の生徒には、恐らく先生にも、
俺達が校内で繋がっているのはバレていた。
それを茶化すもの、鼻白むもの、
全て無視して、ひたすら交わった。
…危険日がどうとか、避妊がどうとか。
もうそんなの、関係なかった。

そんなバカなことをすれば、当然…

幼「おとちゃん…生理、こない…」

幼「…どうしよう」

こうなる。

幼「…どうしよう」

男「…どうしよう」

幼「…私ね」

幼「…おとちゃんの…赤ちゃん…産みたい」

男「…そうか」

幼「…おとちゃんは、嫌…?」

男「…俺は」

男「産んで、ほしい…」

幼「…そっか。でも」

男「うん」

幼「まだデキたって、決まったわけじゃないし」

男「…うん」

幼「もし、デキてても」

幼「卒業までは誤魔化せる」

男「…おう」

幼「…だから、さ」

幼「しよ?」



高校生でなくなれば、もう二度と会えなくなるかもしれない。
その恐怖を、交わっている間はすべて忘れられた。

これで問題が解決するはずがない。
…卒業式の日。
泣く者、告白する者、打ち上げの話をする者。
みんなが誰もいなくなった教室で。
俺は幼馴染から、妊娠が確定したことを告げられた

幼「…ごめんなさい、おとちゃん」

男「…なんで姉ちゃんが謝るのさ」

幼「私が…私がちゃんとしてなかったから」

男「落ち着け姉ちゃん、悪いのは俺だ」

幼「おとちゃん…私、私」

男「落ち着け!責任は取る!」

幼「…どうやって、だっておとちゃんは」

男「あと3日だ。あと3日で俺は18だ」

男「そうすれば結婚できる」

幼「!」

男「仕事は決まってるし、姉ちゃんだって養える」

男「父さんたちが遺してくれたお金だってまだある」

男「土下座だってなんだってしてやる」

男「だから…」

幼「ううん、嬉しい、…だけど」

幼「私が…おとちゃんの人生を、縛っちゃうんだよ」

幼「おとちゃん…本当にそれでいいの…?」

結局、ここなのだ。
身体ばかり求めあう関係なのだから、結婚という将来図を描いてるはずがない。
とはいえ。
認知だけして産んでください、なんてできるはずがない。
両親を亡くした記憶を持つ俺にとって、自分の子供を殺すのはあり得ない。
消去法だ。

男「…縛るだなんてそんな」

幼「…私、おとちゃんの負担に、なりたくない」

幼「でも…おとちゃんの子供、産んであげたい…」

幼「だから…」

男「…それ以上言うんじゃない」

幼「…ひとりで、産んで…」

男「やめろ!」

幼「ひとりで育てても、いいよ?」

男「そんなの!」

男「させられるわけないだろっ!!」

幼「…おとちゃんがね、私のこと大切に思ってくれるのは」

幼「嬉しい、だけど」

幼「おとちゃんは…私のこと、好き?」

男「ああ、好きだ!」

幼「家族として、でしょ?」

幼「…それじゃ、ダメだよ…」

幼「女の子として、好きになれる人を見つけて」

幼「彼女を作って、結婚して」

幼「それで…幸せになって…」

男「どうして、そこまで…」

幼「…おとちゃんには、幸せになってほしい」

幼「そうじゃなきゃ、嫌」

男「だってそれじゃ、姉ちゃんが不幸に!」

幼「私は、お姉ちゃんだから」

幼「弟の幸せを願わなきゃダメなの!」

幼「私に付き合わせて、おとちゃんの未来を閉ざしたくない」

幼「…今までが、おかしかったんだよ」

男「…」

幼「私も、本気で好きになれる人、探すから」

幼「私だけじゃなくて、おとちゃんの子供まで、愛してくれる…」

幼「そんな素敵な人、きっとどこかにいるから」

男「…」

そんなのは。
嫌だ。

男「…なあ、姉ちゃん」

男「俺は、姉ちゃんと17年間、もうすぐ18年になるな」

男「ずっと一緒に生きてきた、ここ数年は特にそうだ」

男「姉ちゃんの良いところも悪いところも、全部知ってる」

男「それは姉ちゃんだってそうだろ」

幼「…うん」

男「そんな人とはこの先、どんなに頑張っても出会えない」

男「俺と姉ちゃんなら、きっとうまくやっていけるし、幸せになれる」

幼「そんなの、妥協だよ!」

男「それでも!」

男「俺のいないところで、姉ちゃんが不幸になって!」

男「それで俺が幸せになれるわけがないだろっ!」

幼「勝手に私が不幸になるって、決め付けないでよ!」

男「…俺には」

男「姉ちゃんと違って、もうこの世には家族がいないんだよ」

男「たとえ義理でも、姉ちゃんしかいないんだよ…」

幼「…」

男「姉ちゃんと離れたくない」

男「ずっと側にいたい」

男「一人になりたくない。一人になんかしたくない」

男「他の人に渡すなんて絶対に嫌だ!」

幼「!!」

自分の思いを口にした時、俺はやっと気付いた。
幼馴染みだから。親友だから。家族だから。
欲情できても、恋する相手ではなかった。
…でも。

男「俺がこの手で。姉ちゃんを幸せにしたい」

たとえ友愛や、家族愛でも。
シスコンや、幼稚な独占欲の産物だとしても。
…どんな形であれ。
俺はこの人を、他の誰より。
大切にしたかった。

男「姉ちゃん、俺と」

男「俺の本当の家族になってくれ」

男「…それで」

男「三人で、幸せになろう」

男「…お願い」

幼「…」

男「…」

幼「…それ、もしかしてプロポーズ?」

男「…そうだよ」

幼「…」

男「…」

幼「…ぷっ」

男「え」

幼「くっ…くくっ、あはははは!」

男(マジか…)

幼「あははは…ご、ごめんごめんそんな落ち込まないで」

男「ぅぅ…」

幼「あんまりおかしなプロポーズだったから」

男「」グサッ

幼「一瞬『本当のお姉ちゃんになって』ってことかと思った」

男「」グサッグサッ

男(…死にたい)

幼「いいよ」

男「え」

幼「本当の家族、なってあげる」

幼「おとちゃんの奥さん、なってあげる」

男「…ああ!」

幼「それでね、いーっぱい、エッチしてね」

幼「おとちゃんの家族、もっともっと、いっぱい作ろ!」

男「お、おう!」

幼「…でもね」

男「うん?」

幼「まずは二人で…謝りにいこ?」

男「…わかってるよ」

幼「うちのお父さんとお母さんだって」

幼「おとちゃんの…家族だよ」

男「…ああ、そうだな!」

幼「だからみんなで、幸せになろ?」

男「おう!頑張るよ!」

幼「…頑張るんじゃなくて、約束して?」

男「ああ。約束する」

幼「うん。約束!」

いつの間にか泣いていた。
胸に飛び込んできた幼馴染を受け止めて。
二人でわんわんと気のすむまで泣いた。

幼「私!辛かった!怖かった!寂しかった!」

幼「おとちゃんといっしょにいちゃいけないんだって、我慢してた!」

幼「おとちゃんは優しいから!結婚してくれるの、わかってた!」

幼「私、優しいおとちゃんが好き!でも今は優しさ、欲しくなかった!」

幼「だけど、おとちゃんが、必要としてくれた!」

幼「私を、心から選んでくれたから!」

幼「嬉しい!嬉しいよ!!」

男「…俺も嬉しいよ!本当に!」

幼「おとちゃん!」

男「姉ちゃん!」

そして長い長い、キスを交わした。
初めてキスしたときと同じ。
幸せな涙の味がした。




不意に。
歓声と指笛が響いた。

「「「イェーーーー!」」」

男「え!?」

「おーとちゃーんやっるーぅ♪」
「畜生畜生畜生畜生畜生氏ねばいいのに」
「てめぇー!幼ちゃん泣かせてんじゃねーぞ!」

幼「なっ!?アンタたち!いつからいたの!?」

「あ、ご妊娠おめでとうございまーす」

男「さ、最初から、見られてた…!?」

「いーっぱい、エッチしてね(物真似」

幼「…こ、このぉ!」プルプルプルプル

「うわー姉ちゃんこわーい」

幼「ふざッけんなこのヤロー!!」

「幼ちゃんやめて!お腹の赤ちゃんに悪いよ!」





幼父さんに土下座して。
初めて、本気で殴られて。
そして、幼母さんと祝福された。

18歳の俺の誕生日。
この日に、新たな呼び名がひとつ増えた。
そして。

幼「なんか、結婚したらなにか変わるのかなーって思ってたけど」

幼「割といつも通りだよね」

男「…そうか?姉ちゃんが運転しなくなったよ」

幼「それは、別の話でしょ」

男「…俺、早く免許とるからさ」

幼「おとちゃんの運転、ちょっと不安だなー」

男「姉ちゃんの運転も十分怖かったよ…」

以前は幼母さんの車を借りていたのだが。
幼馴染は身重なので、幼母さんが鍵を貸してくれなくなった。
…まあ俺でも止めるだろうしな。

男「これだって、今日が初めてじゃん?」

幼「私何度かおとちゃんと来てるよ?」

男「二人きりは、初めてだ」

幼「…そうだね」

幼「おじさんおばさん、喜んでくれてるかなぁ」

男「喜んでるさ」

幼「生きてたら、帰れーって塩撒かれたりして」

男「ないない、それはない」

四人で役所に届けを出した後。
二人で、俺の両親の墓参りにきていた。
幼父さんと幼母さんが気を効かせてくれたのだ。

男(親父、お袋、俺を育ててくれてありがとう)

男(そう思える日がやっときたよ。俺、頑張るから)

幼「…」

幼「ごめんなさい」

男「!?」

幼「あなたたちの大事な一人息子を、おムコさんにしちゃいました」

幼「できるなら、私があなたたちの家族になりたかった」

幼「次に来るときは、お孫さん連れてきます」

幼「…」

男「…ありがとう」

幼「…」

男「…行こっか」

幼「うん…」

幼「で、これからどこ行く?もう帰る?」

男「その前に行きたいところがあるんだ。ここから近いし」

幼「うん」

男「姉ちゃんに着けてもらいたいのを作りに行くんだ」

幼「えっ」

男「普段から着けるものだから、サプライズするのはよくないから」

幼「そ、それって」

幼「騙されたー!」

男「いや、さ。少し遅れるけど、結婚指輪は俺が働いた給料で作りたいんだ」

男「ごめんな?婚約指輪も用意できなかったのに」

幼「ううん、それはいいの。大事な指輪、もう貰ってるもん」

男「お、おう…そうか」

幼「…私の一生の宝物だよ」

幼馴染が、いとおしそうに左手をさする。
いつも、右手の指に収まっていた指輪が。
左手の薬指に嵌まっていた。
…ちょっと浮いて、不恰好だったけど。

男「な、なんか恥ずかしいな」

幼「んで、なんでメガネ屋さん?」

男「姉ちゃんさ、コンタクトにしたでしょ?」

幼「だからメガネ、もういらないよ?昔のあるし」

男「去年も買い換えるか悩んでたぐらい古いやつじゃないか」

幼「それもそうだけど、せいぜい部屋用のつもりだしなー」

男「…なんでコンタクトにしたの?あんなに嫌がってたのに」

幼「それは…おとちゃんが、メガネはずした方が好きだから」

男「うん、嬉しいよ」

幼「…///」

男「でもさ」

男「姉ちゃんの素顔、俺にだけ見せてくれればいいから」

男「二人きりのときにだけ時々外してくれる方が、俺は嬉しい」

幼「こっ恥ずかしいことを言うな!」

男「姉ちゃんにだけは言われたくない」

幼「それにコンタクトはエッチの時に必要なの!」

幼「おとちゃんの情っけないイキ顔、見れないじゃん!」

男「雰囲気ぶち壊しだよ!」

夫婦になった日に、二人で選んだ赤色のメガネ。

今日も妻は、赤色のメガネをかけている。


おわり

くう疲
初SSでした
日記を参考にして書いたほぼ実話です
最初は他板の馴れ初めスレッド向けに書いていたのだが
急にエロいのを書きたくなってむしゃくしゃして書いた
実体験的に、両片想い幼馴染とすれ違って告白して
付き合って幸せなENDの風潮に反逆したくなったのだが
要は俺はセフレ幼馴染とデキ婚しただけである
嫁と娘3人に囲まれてなんだかんだ今でも幸せです

以下おまけ


幼「これ貸したげる」

男「これ、姉ちゃんのMDじゃん」

世代的に知らない人もいると思うので説明
MDとは円盤形のカセットテープのようなものだ
何?カセットテープが分からない?ググれ!
スマホもなければMP3プレーヤーも黎明期だった時代、
ポータブルCDプレーヤーより小さくて
パソコンがなくても作れるMDは、
それなりに普及していたのだ

男「…中身入ってるよ?」

幼「それを聴いてほしいの」

男「うん?だれの曲?」

幼「聴いてからのお楽しみー。あ!絶対一人の時に聴くんだよ!」

男「あっ(察し」



幼「あんっ、あんっ、ああんっ」

幼「わたしっ、おとちゃんのおちんちんじゃないのにっ」

幼「こんなにっ、かんじちゃってっ」

幼「おとちゃんを、おもいながらっ」

幼「イっちゃう、イっちゃうよぉ」

幼「やだぁ、おとちゃんの、おちんちんじゃなきゃ」

幼「いやっ、やなのにっ」

幼「おくまで、ずぽずぽっ、いいのっ」

幼「あっ、イく、イくっ」

幼「いっ、」

幼「んうぅーーーっ!」

幼「おとちゃんも私もこれから忙しくなるし」

幼「いつでも私でオナニーできるよう、頑張ったんだよ!」

男「まぁ…うん」

幼「むー、ノリ悪い。ダメだった?」

男「なんか胸くそ悪い」

幼「なんで!?」

男「NTRみたいで嫌」

幼「えぬてぃーあーる?なにそれ」

男「他の男のモノ突っ込まれてるみたいだってことだよ」

幼「おとちゃんって、自分の歯ブラシに嫉妬しちゃうの?」

男「…その情報聞きたくなかったわ」

幼「うーん、じゃあどんなのがいい?」

男「姉ちゃんがいつものオナニーしてるやつでいい」

幼「そうなの?つまんない」



ゴソゴソ

幼「…」

幼「…」

幼「…っ」

幼「―――――!」

幼「…ふぅ」

幼「…」

ゴソゴソ

男「…何がなんだかさっぱりわからん」

幼「だってお母さんいるもん…」

男「まぁ、隣の部屋なのに気づいたことなかったしね」

幼「誰もいないときは、声だすんだけどね」

男「あ、そうなの?」

幼「その方が気持ちいいんだよ?」

男「へぇー」

幼「おとちゃんもイく時、かわいく鳴くじゃん?」

男「姉ちゃんがそうさせたんだよ!」



幼「おとちゃん、おとちゃん」

幼「おとちゃんすきっ、しゅきだよぉ」

幼「おとちゃん、おとちゃん、おとちゃあんっ」

幼「おとちゃ、あっ」

幼「―――――――っ!」

幼「…はぁ、はぁ、はぁ」

幼「おとちゃん…すきぃ…」

幼「だいすきぃ…」

幼「昨日は声出せたから」

男「…」

幼「えーダメ??」

男「…言いたくない」

幼「顔真っ赤だよ?どうしたの?」

男「…」

幼「はっきり言ってよ」

男「…ひたすら好き好きって、イく時まで俺を呼んで」

男「こんなの、恥ずかしすぎてシコれるか!///」

幼「…///」

男「嬉しいけどさ…」

幼「じゃじゃあまた作り直してくる!」

男「今度のはとっとくから。別のディスクd

幼「ダメ!返して!今すぐ!」



幼「ほぁら、お姉ちゃんのおまんこは」

幼「おとちゃんのこと、想うとっ」

幼「とろっとろになっちゃうの」

幼「だからぁ、おとちゃんもお姉ちゃんのおまんこ」

幼「いっぱい妄想して、気持ちよーくなってね?」

幼「音、聞こえる?ぐちゅっ、ぐちゅって、言ってるよ」

幼「こんな、ぐちゅぐちゅのっ、お姉ちゃんの、おまんこでっ」

幼「しゃせーしちゃうの」

幼「とぷっとぷって、しゃせー、しちゃうの」

幼「おねえちゃんとっ、いっしょに」

幼「イって」

幼「あ、あ、あっ、ああっ」

幼「ぁあーーーーーっ!」

男「…色々と突っ込みどころがあるんだけど」

幼「お姉ちゃんプレイ、嫌だった?」

男「嫌じゃないけどさ」

幼「…いっぱい出た?」

男「不本意ながら」

幼「じゃあ、いいじゃん」

男「…これ、姉ちゃんの妄想を声に出したやつでしょ?」

幼「そうだよ。悪い!?」

男(とうとう開き直りやがったぞ…)

男「…変態め」

幼「…そんな変態さんにね」

幼「変態にされちゃったんだよ、おとちゃんも」

男「ぐっ!」

幼「…だからぁ、二人でもっと変態になろ?」

幼「ね?」


ほんとにおわり

幼馴染「お尻で気持ちよくなろう!」
幼馴染「お尻で気持ちよくなろう!」 - SSまとめ速報
(https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1543115296/)

後日談を書いてみました
こっちもよろしくお願いします

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