アナスタシア「教えてミナミィ」 (31)



コメディです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1542640745


~スタジオ:ラジオ収録~


アナスタシア「みなさん、プリヴェート……こんにちは。アーニャです♪」

アーニャ「今日は、特別放送、『教えてミナミィ』を聞いてくださって、とっても嬉しいです」

アーニャ「この番組は、まさに名前からわかるように、ミナミに色々なわからないことを質問する番組です」

アーニャ「アーニャも日本に来て少しは経ちましたが、まだまだ、わからないことばかりです……」

アーニャ「では、早速呼んでいいですね……? 事務所で一番の大人気アイドル、地上に舞い降りた女神、日本に生まれた奇跡と呼ばれるミナミを……!」

アーニャ「あっ、忘れていました。この世の天使で1000年に1人の美女とも言われてますね?」

アーニャ「ではミナミ、どうぞ!」

新田美波「……」

アーニャ「……」キラキラ

美波「……」

アーニャ「……?」キラキラ

美波(話しづらい……)


美波「あの……アーニャちゃん?」

アーニャ「はい♪」

美波「その……褒めてもらえるのは嬉しいんだけど……ハードルが……」

アーニャ「アーニャ、ウソ言いましたか……?」

美波「そ、それを私が判断するのも……えっと……」

アーニャ「大丈夫です! ミナミはちゃんとヤバいです!」

美波「褒めてる……のよね?」


アーニャ「それではミナミ、あいさつをお願いします」

美波「あっ、ええと、新田美波です。今日はよろしくお願いします。力になれるかはわからないけど、頑張って答えるね?」

アーニャ「問題ありませんミナミ」

美波「え?」

アーニャ「この番組は生放送ではなく収録です。だからミナミがとても放送できないようなことを言っても、スタッフさんがバッサリ……ですね?」

美波「放送できないことを言いそうって思われてるならよほど問題なんだけど……」

アーニャ「生じゃないから安全ですミナミ、生じゃないから安全です」

美波「アーニャちゃん」


アーニャ「?」

美波「まさかこんなに早く収録の恩恵を受けるとは思わなかったわアーニャちゃん」

アーニャ「スパシーバ!」

美波「ありがとうじゃないわよアーニャちゃん」


アーニャ「では、1つ目の質問を聞いても大丈夫ですか?」

美波「ちょっと不安だけど……変なことを聞いちゃダメよ?」

アーニャ「ダー♪」

美波「じゃあ……どうぞ!」

アーニャ「日本はどうして北方領土を返還しませんか?」

美波「アーニャちゃん!!!」


アーニャ「ふふ……冗談、です♪」

美波「もうすこし話題を選べなかったのかな」

アーニャ「緊張してる時は、アイスブレークが大切。アーニャ、聞きました」

美波「収録じゃなかったら明日から無職になっててもおかしくないからね?」


アーニャ「今度こそ、アーニャ、マジメになります」フンス

美波「お、お願いね……」

アーニャ「アーニャ、ロシア、北海道と寒いところからやって来ました。ですが、東京の冬、いちばん寒いです。……どうしてですか?」

美波(よかった……普通の質問ね)

アーニャ「?」

美波「あっ、ええっと、アーニャちゃんは、北海道やロシアよりもこっちの冬の方が寒いって感じるのよね?」

アーニャ「ダー……アーニャ、おかしいでしょうか……?」

美波「ううん、アーニャちゃんと同じことを私の友達も言ってたわ。その娘も北海道出身なんだけど」

アーニャ「でも、東京の方が温度は高いですね?」

美波「そうね。でも、東京と北海道では、温度の差を覆すような違いがあるの。なんだかわかる?」

アーニャ「都会のヒトは心が冷たいからですか……?」

美波「どうしてそんなにケンカを売りたがるの?」


アーニャ「冗談です♪」

美波「アーニャちゃんが思ってるほど冗談というフレーズは万能じゃないのよ」

アーニャ「違い……難しいですね……」

美波「じゃあ、例えば……アーニャちゃんが北海道で家を建てるとしましょう。どんな家を建てたい?」

アーニャ「ドーム……家、ですか……? 駅から徒歩15秒……?」

美波「うん、立地条件じゃなくてね。にしても近すぎない? それもう駅に住んでない?」

アーニャ「あっ! 屋根があると嬉しいです♪」

美波「アーニャちゃん、家ないの?」


美波「ええと……聞き方を変えるね?、北海道に住む時に、どんな家がイヤだって思う?」

アーニャ「ジコブッケンはやめたほうがいいって、コウメ言ってました!」

美波「それは北海道じゃなくてもやめたほうがいいわ」

アーニャ「吹雪で連絡が取れなくなる洋館も危ないって、ミヤコ言ってました!」

美波「アーニャちゃん、ちょっと物件に対する情報が偏りすぎてるわね」


美波「き、きっと、北海道に家を建てるなら、暖かい家にしたいと思うの」

アーニャ「ダー! 北海道で寒い家だと、とっても危ないですね?」

美波「うんうん。でも、東京に住むってなった場合、アーニャちゃんは気にする?」

アーニャ「ジコブッケンですか?」

美波「違うわアーニャちゃん。話を聞いて」


美波「東京に住む時に、寒くない物件がいいとか、そのあたりは気にしないでしょう?」

アーニャ「ダー。気にしませんね」

美波「でも、北海道だと気にするよね?」

アーニャ「ダー。です」

美波「ふふっ、そろそろわかってきたんじゃないかしら?」

アーニャ「わかりません!」ニコッ

美波「アーニャちゃんのそういう素直なところ、私大好きよ」


美波「つ、つまり、東京の家は、北海道の家に比べて寒さの対策が十分じゃないの。だから、東京の冬の方が寒いって感じるんじゃないかしら?」

アーニャ「なるほど! ミナミ、すごいです!」

美波「ありがとうアーニャちゃん」

アーニャ「さすがミナミです! ヨッ! ジヒビキ!」

美波「”生き字引”の言い間違いと信じて深追いはしないでおくね」


アーニャ「スパシーバミナミ! では、次の質問にいきたいと思います」

美波「……うん、お願い」

アーニャ「アーニャは少しずつ、日本語覚えてきました。みんな教えてくれて、嬉しいです!」

美波「うんうん。アーニャちゃん、どんどん上手くなってるものね」

アーニャ「でも、まだ漢字はニガテです……。どうやったら上手に漢字使えますか?」

美波「ううん……難しいわね……。無理して使わなくてもいいんじゃないかなって思うけど……」

アーニャ「でも、もっと使いこなしたいです!」

美波「アーニャちゃん、とっても偉いわ……! ちなみに、今はどんな漢字が書けるの?」

アーニャ「アー、魑魅魍魎?」

美波「それ書けるならもうロシアで日本語学校とか開いた方が儲かると思うな?」


アーニャ「ジョークです♪」

美波「冗談をたしなめられてジョークに切り替える柔軟さは素敵だけど、何も変わってないからねアーニャちゃん」

アーニャ「本当は……」

美波「ほ、本当は……?」

アーニャ「本当は、ミナミの名前の4文字は書けますよ♪ いっぱい練習しました!」ニコッ

美波「え……」

アーニャ「”新””田””美””波”」カキカキ

アーニャ「どうですか? アーニャ、ミナミの名前、ちゃんと書けてますか?」ワクワク

美波「……」

アーニャ「……?」

美波「アーニャちゃん……!!!」ギューッ

アーニャ「み、ミナミ!?」



[しばらくお待ちください]



アーニャ「もう大丈夫ですか?」

美波「ごめんねアーニャちゃん……」

アーニャ「ミナミが喜んでくれて、嬉しいです!」

美波「で、でも、恥ずかしいから今のところはカットで……」

アーニャ「あとで、番組ツイッターに載せておきますね?」

美波「アーニャちゃん」


アーニャ「では、次の質問を聞いてもいいですか?」

美波「うん、大丈夫よ」

アーニャ「どうしてミナミはそんなにエロいですか?」

美波「気を抜いたらこれだものね」


美波「じ、ジョークよね?」

アーニャ「いいえ、アーニャもミナミみたいにみんなをユウワクしてノウサツしたいです!」

美波「わ、私は別に誘惑も悩殺もしていないんだけど……」

アーニャ「でも、ミナミは答えてくれないと、アーニャ、わかってます……」

美波「わかってくれて嬉しいわ……いえ、この状況があまり嬉しくないけれど……」

アーニャ「なので、事務所のみんなに聞きました!」

美波「アーニャちゃん、私のこと好きなのか嫌いなのかはっきりしてほしいな」

アーニャ「ヤーリュブリュー! 大好きです!」

美波「なんなのもう……」カァァァァァァ


アーニャ「では、回答を見ていきましょう? まず1人目は……」

美波(だ、誰に聞いたのかしら……? 答えそうなのは……奏ちゃんとか、周子ちゃんとかかな……)

『ええ!? 美波おねーさん、えろいでごぜーますか!?』

美波「アーニャちゃぁぁぁん……」


アーニャ「ミナミ!? どうしましたか!?」

美波「なんでよりにもよって……」

アーニャ「よ、よくわからないですが、では次の人を……」

『美波? うん、エロいと思うけど……いや、だって杏のたった2コ上であれだよ?』

美波「杏ちゃん……」

『でもまあ、アレだよ。本人はあんま言われたくないかもだし、エロいエロい言わない方がいいよ?』

美波「杏ちゃん……!!!」


アーニャ「ミナミ、エロいって言われるのイヤですか……?」

美波「淀みない目で見られると一瞬揺らいじゃうけど、普通にイヤよ?」

アーニャ「じゃあ、明日からみなさんはミナミをどう褒めればいいですか!?」

美波「それこそ最初の方にたくさん褒めてくれてたよね!? なんで全て忘れてエロいに合算されそうなの!?」

アーニャ「わかりました……アーニャ、ミナミをエロいって言いません」

美波「うん、わかってくれればいいの……」

アーニャ「ミナミはエッチです!」

美波「何一つわかってくれてなかったのねアーニャちゃん」


アーニャ「そろそろ、最後の質問になってしまいそうです……」

美波「ごめんね、アーニャちゃんにこういうこと言いたくないんだけど、早く終わってほしいかな」

アーニャ「では最後です」

美波「うん」

アーニャ「ラブライカの新曲はいつ出ますか?」

美波「……」

アーニャ「……」

美波「……」

アーニャ「……」

美波「……」

アーニャ「……」


美波「……」

アーニャ「……」

美波「……」

アーニャ「……」

美波「……大人の……都合よ」

アーニャ「大人の……都合……」

美波「……」

アーニャ「事務所で一番の大人気アイドル、地上に舞い降りた女神、日本に生まれた奇跡のミナミでも……難しいですか」

美波「過度な装飾、無力感が倍増するね……」

アーニャ「……」

美波「……」


アーニャ「……また来週です!」

美波「……えっこれ特別放送じゃなかったの!?」




おわり



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