詩菜「当麻さん、オティヌスちゃん、インデックスちゃん。ご飯ですよー」 (2)


チュンチュン チュンチュン

上条「ん…………朝か……」フワァ

上条「……あれ? ……なんか、布団が重いような……? それになんだか妙にいい、にお、い、が……?」

オティヌス「よう。遅いお目覚めだな、人間」ヒョコ

上条「」

オティヌス「おい、フリーズするんじゃない。私を誰だと思っている?」

上条「めのまえにいるのはとってもぐらまらすなきんぱつのおねえちゃんです……………………うん夢だな。オヤスミナサイ」

オティヌス「神の前で二度寝するとはいい度胸だな。多少体格差があるとはいえ、十五センチのお人形サイズとかじゃないんだ。関節を責めるにせよ急所を打つにせよいくらでもやりようは……」

上条「ハイハイ起きました起きました――――っ!! つーか右手に間接技かけようとするとそれはそれで色んな柔らかいのが当たるんだけ――」

上条「いだだだだっ! なんか今度は手首オンリーだから何も嬉しくないっ!! ただひたすらに痛いだけ!」グヌヌヌヌヌ

オティヌス「ふんっ」パッ

上条「うぎゃ……っ。あ、危なかった……本気で折れるかと思った……。…………ていうか、なんで俺は寝起き早々間接技決められてるの」

オティヌス「はっ……この『姉』が、かいがいしく起こしに来てやったというのに無視するからだ」

上条「『弟』のベッドに入り込んで唐突に暴力振るう『姉』の癖して! そもそも関節技のどこらへんにかいがいしさがあったのか、是非とも問い質したい!!」

オティヌス「まあ待て人間。これには戦いと詐術の神を気取った猜疑心の塊のような主神さえ納得する深い事情がある」

上条「それお前のことじゃん! 正確にはお前がロールプレイしてる北欧神話のおっさん!!」

オティヌス「だからこの身は純然たる神のそれだと……まあいい」

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