ガヴリール「こたつとか欲しいな」 (18)

ガヴリール「ヴィーネ持ってないの?」

ヴィーネ「私も金欠なのよ……湯たんぽのお湯のガス代すら勿体ないくらい」

ガヴリール「えー、じゃあアホ悪魔は?」

サターニャ「ふん!仮に持ってたとしても、大悪魔の家は天使禁制なんだから!あんたなんかあげないわよ!」

ガヴリール「ケチ悪魔」

サターニャ「なんですって!?」

ヴィーネ「まあまあ……ラフィは持ってないの?」

ラフィエル「うちはありますよ、こたつ」

ガヴリール「え」

ヴィーネ「え」

サターニャ「え」

ラフィエル「この時期すぐに足が冷えちゃうので……たまに使う用に買ってみたんですよ」

ラフィエル「これが快適なんですよ、おしるこを食べたり、寝転がって顔だけこたつからだしてアイスを食べたり……」

ラフィエル「冬に食べるアイスは意外といいものですよ♪」

ヴィーネ「へぇー、いいわねぇ……」

ガヴリール「……」

サターニャ「……」

―ラフィエルハウス―

ラフィエル「ただいまー……って、まあ誰もいませんか」


ガヴリール「ラフィエルおかえりー」

サターニャ「遅かったじゃない!」

ヴィーネ「おかえりなさい、もうすぐおしるこできるわよ」


ラフィエル「何をしているんですか?」

ラフィエル「まあ……小悪魔が2匹に駄天使が1匹……」


ラフィエル「あなたは勝手にパソコンまで持ち込んで……」ムニムニムニ

ガヴリール「ほっぺたさわるな」

ラフィエル「その姿勢きつくないですか?」

ガヴリール「私はいつもこうやって寝転んでPC触ってるぞ」


ラフィエル「あなたは勝手に私の漫画を……」

サターニャ「あんたも『ゆるゆり』なんて読むのね!いいセンスしてるじゃない!この回のあかr……」

ラフィエル「私それまだ読んでないんですよ?」ムニー

サターニャ「いひゃひゃ……わうかったわよーー」

ラフィエル「それで……どうやって入ってこられたんですか?」

ガヴリール「ヴィーネ」

サターニャ「ヴィネット」

ヴィーネ「ちょ、ちょっと!」

ラフィエル「ヴィーネさん?」

ヴィーネ「う…………」

ヴィーネ「ほ、ほら!おしるこできたわよ!熱いうちに……」

ラフィエル「いただきます」

サターニャ「私はお餅2個!」

ヴィーネ「1人1個よ」

サターニャ「ぶーー」

ガヴリール「ヴィーネはよう」

ヴィーネ「待ってなさい」

ラフィエル「それでヴィーネさん、どうやって入ったんですか?」

ヴィーネ「え、その……えっと……」

ヴィーネ「合鍵を作りました……」チャリン

ガヴリール「まったくヴィーネは!」

ラフィエル「ガヴちゃん?」

ガヴリール「はい」

ラフィエル「鍵は没収ですっ」

ヴィーネ「そんなー」

ラフィエル「悪い悪魔さんは『私だけおもち2個にしてくださいの刑』に処します!」

ヴィーネ「お餅バラで4個しか買ってないのよ……ゆるしてラフィ……」

ラフィエル「じゃあこのお餅を差し押さえます」ペタペタ

ヴィーネ「ひゃあ!つめた!」

ラフィエル「ヴィーネさんのほっぺが一番あったかいですねー」モチモチ

ガヴリール「はー食った食った」

ヴィーネ「食器自分で片付けてね……」

サターニャ「えー……こたつから出たくないんだけど……」

ヴィーネ「私も出たくない……」

ラフィエル「まあ、あとで片付けましょう」

ガヴリール「そうだなー、後で……」

サターニャ「ちょっとガヴリール、足邪魔」ゲシゲシ

ガヴリール「お前がどけろよ」ゲシゲシ

サターニャ「ちょ!あんた爪伸びてる!いたい!」ゲシッ

ガヴリール「いたっ!くそ……」

ゲシッ

サターニャ「……」

ガヴリール(……あれ、反応が薄い)


ラフィエル「ガーヴーちゃぁーーん?」ゴゴゴ

ガヴリール(あっ)

ガヴリール「ち、違くて!誤爆だ誤爆!」

ラフィエル「お間抜け天使さんの足はこれですか?」パシッ

ガヴリール「あ、ちょ、掴むな!」

ラフィエル「こちょこちょ」

ガヴリール「い!?いひゃひゃひゃひゃひゃ!ちょ!ラフィ!いひっ!待って……」バタバタ

サターニャ「あはは!いい気味ね!」

ラフィエル「……」パシッ

サターニャ「え」

ラフィエル「両成敗です♪」コチョコチョ

サターニャ「あひゃひひひひひ!!なんで私まで!ぎひひひ!!」

ヴィーネ「zzz」

ガヴリール「はーっ……はーっ……」

サターニャ「ぁぁぁ………暑い……」

ガヴリール「ちょっと外気で冷やされてくるわ……」

サターニャ「うわ!あんた汗臭い!」

ガヴリール「お前の方が汗臭いだろ!」

パタンッ


ラフィエル「……ヴィーネさーん」

ヴィーネ「zzz」


ラフィエル「ほっぺ触ってもいいですか?」

ヴィーネ「だめ」

ラフィエル「やっぱり起きてたんですね」

ラフィエル「寝たフリしてしばらく居座るつもりですね?」

ヴィーネ「うん」

ラフィエル「正直でよろしい」

ラフィエル「暑くはないですか?」

ヴィーネ「うん」

ラフィエル「お茶はいりませんか?」

ヴィーネ「うん」

ラフィエル「触っていいですか?」

ヴィーネ「だめ」

ラフィエル「なんでですか?」

ヴィーネ「だってラフィの手冷たいもの……」

ラフィエル「今こたつで温めたので大丈夫ですよ!」

ヴィーネ「でもなぁ」

ヴィーネ「大体なんでそんなに触りたいのよ……」

ラフィエル「なんででしょうかね」

ラフィエル「触りたくなるんですよ、ヴィーネさんのほっぺ」

ラフィエル「麻薬です」

ヴィーネ「悪魔的ね」

ヴィーネ「でもだめ」

ラフィエル「お願いします……」

ラフィエル「私も触っていいので!」


ヴィーネ「……こっちに来て」

ラフィエル「……」ズイズイ

ヴィーネ「よろしい」モチモチモチモチ

ラフィエル「めっちゃ触ってくるじゃないですか」

ラフィエル「私もめっちゃ触ります」モチモチモチモチ

ヴィーネ「もう冷えてるわよ……」

ラフィエル「冷えた手にヴィーネさんの体温が染み込んでいきます……」

ヴィーネ「ああ、せっかく蓄えた熱が……」


ガチャッ

ガヴリール「うわ、寒っ!」ダダダ

サターニャ「やっぱりこの時期に半袖で外は無謀だったわ!はよこたつ!」

ガヴリール「ガヴリールスライドイン」シュッ

サターニャ「サタニキアピットイン」シュッ

ガヴリール「サタニキアゲットアウト」ゲシゲシ

サターニャ「ガヴリールゲットアウト」ゲシゲシ


♪ オウチニ カエリマショウ~

ガヴリール「……」

ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

ラフィエル「……」

ラフィエル「……もう5時ですよ」

サターニャ「そうねー」

ガヴリール「せやなー」

ヴィーネ「zzz」

ラフィエル「帰らないんですか?」

ガヴリール「そのうちねー」

サターニャ「もうじきねー」

ヴィーネ「zzz」

ラフィエル「……それとも」


ラフィエル「ここで食べていきます?」

サターニャ「うん」

ガヴリール「うん」

ヴィーネ「うん」

ラフィエル「ヴィーネさん……」

ラフィエル「カニ鍋食べたいですね」

ヴィーネ「カニ鍋いいわね」

サターニャ「私もカニ食べたくなってきたカニ」

ガヴリール「🦀 」


ガヴリール「で、誰が買いに行くんだよ」

サターニャ「私ここから出ない」

ヴィーネ「同じく」

ラフィエル「同意です」


ラフィエル「なんだか眠くなってきました……」

ヴィーネ「寝ちゃいましょうか……」

サターニャ「寝ちゃいましょう……」

ガヴリール「ふぁぁ……」



『zzz』




おわり

寒くなってまいりましたがガヴドロ2期難民の皆様いかがお過ごしでしょうか

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