【少女歌劇SS】真矢「かぼちゃクッキーを作りましょう」 (11)

キャラ崩壊注意



クロ「もうすぐハロウィンね」

真矢「ええ。楽しみですね」ウキウキ

クロ「あんた、こういうお祭りごと好きよね」

真矢「はい。賑やかなのは楽しいですし、何より、ななさん手作りの料理やお菓子が振舞われますから」ジュルリ

クロ「食べるのが好きなだけなんじゃないの?」

真矢「その一面もあります。ななさんの料理は本当に絶品で、できればこの学園を卒業した後も、毎日私のお味噌汁を作っていただきたい程で……」

クロ「……それ。本気で言ってるの?」ジェラッ

真矢「いえ、もちろん冗談ですが」

クロ「……冗談でも、そういうこと言わない方がいいわよ」プイッ

真矢「……はぁ。気を付けます」キョトン

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クロ(何よ。天堂真矢ったら、食い意地張って……)

クロ(……私も、美味しい料理が作れたら……)


クロ「ねぇ、なな」

なな「クロちゃん。どうしたの?」

クロ「あなた、ハロウィンに色々作るんでしょ?」

なな「うん!皆楽しみにしてくれてるみたいだし、ばなな、張り切っていっぱいお菓子を作ります!」ピョコピョコ

クロ「それで、その、頼みたいことがあるんだけど……私にも何か手伝わせてもらえないかしら」

なな「? どうして?」

クロ「えっと……な、なんでもいいじゃない」

なな「……もしかして、真矢ちゃんに手作りしてあげたいとか?」

クロ「! だ、だったらどうしたっていうのよ!何か悪い!?」

なな「ううん。それじゃあちょうどいいや。明日かぼちゃのクッキーを作る予定だから、3時に家庭科室に来てね」

クロ「え、ええ。分かったわ」

なな「うん。じゃあばいばい」タッタッ

クロ「さようなら……」

クロ(ちょうどいい。って、何が?)

次の日



なな「それじゃあ。三人でかぼちゃのクッキーを作っていこう!」

真矢「はい。今日はよろしくお願いします」

クロ「なんで天堂真矢がここに居るのよ!」


真矢「それはこっちの台詞です。どうしてクロディーヌがここに?」

クロ「な、なんだっていいじゃない」

なな「真矢ちゃんに手作りのお菓子を食べて欲しいんだって」

真矢「まぁ」パァッ

クロ「なんでバラしちゃうのよあああもおお!」

なな「じゃあ、ここで生地をこねるんだけど……これはクロちゃんにやってもらおうかな」

クロ「分かったわ」モミモミコネコネ

真矢「いっぱい愛を込めてくださいね」ニコニコ

クロ「うるさい」

クロ(なながバラしてから真矢がうざい……)

クロ(……まぁ、それだけ嬉しく思ってくれてるということなら、悪い気はしないけれど)

クロ「そういえば、あんたはなんで手伝いに来たのよ」

真矢「卒業すれば、自分で料理する能力も必要かと思い、ななさんに師事を仰ごうと思ったのですが……」

真矢「クロディーヌがこの調子で料理を覚えてくれれば、その必要もなさそうですね」ニッコリ

クロ「……?どういうことよ」キョトン

なな(真矢クロ尊い……)

なな「それじゃ、かぼちゃクッキーに目を付けるから、二人で生地の上にチョコチップを置いていって」

真矢「あっ、チョコチップが頬に」ヒョイ

クロ「今自分で付けたわよね」

真矢「すいません。取ってくださいませんか?」

クロ「自分で取りなさいよ」

真矢「今、作業に忙しいので」

クロ「私も同じ作業中なんだけど……」

クロ(こうなるとしつこいし、一応言う通りに従ってあげましょう)スッ

クロ「はい。取ったわよ」

真矢「では食べてください」

クロ「食べ……っ、はぁ!?なんでよ!」

真矢「そうですよね……私の頬に付いたチョコなど、汚くて食べられませんよね……」ションボリ

クロ「はぁ!?あの天堂真矢の頬が汚いわけないじゃない!」パクッ

なな(めんどくさいファンみたいなこと言ってる……)

真矢「ふふっ」(イチャイチャできて楽しい)

クロ(くっ……そうやっていつも私をからかって……こうなったら……!)

クロ「あっ!チョコチップが頬に!」ヒョイッ

真矢「ほう」

クロ「さぁ!天堂真矢!あなたに取ってもらおうかしら!」

真矢「んっ」ペロッ

クロ「うひゃあああ」

真矢「ふふっ」(イチャイチャできて楽しい)

なな「ふふっ」(アルバムが肥える)パシャパシャ

ハロウィン当日



なな「お着替え完了~」(フランケン)

真矢「This is 吸血鬼」(吸血鬼)

クロ「あんた吸血鬼似合うわね……で、私のこれ何なの?ただのドレスなんだけど」(お嬢様)

真矢「吸血鬼に襲われる役だそうです」

クロ「何で被害者の仮装があるのよ」

なな「それじゃ、純那ちゃんにクッキー渡して来よーっと」トテトテ

クロ「んんっ。それじゃあ、はい。これあげるわ……って言っても、あんたも同じの作ってるんだけど」スッ

真矢「ありがとうございます」ニッコリ

クロ「じゃあ、次は私の番ね。トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)!」

真矢「……!」

クロ「なーんてね。ほら、さっさとあんたが作ったの渡しなさい」

真矢「ありません」

クロ「……はぁ?あんたも昨日……っていうかじゃあ右手のそれは何よ」

真矢「これは自分用です。誰かにあげるために作った物ではありません」

クロ「……あぁ……そうなの」ズキッ

クロ(……まぁ、別に、元々交換しあう約束なんてしてなかったわけだし。文句を言える義理はないんだけど……でも、何かこれだと、私が一人だけ舞い上がって、バカみたいっていうか……)モンモン

真矢「というわけで、いたずらどうぞ」

クロ「ん?」

真矢「私はあなたにあげるお菓子を持っていません。ので、トリートは選べません。トリックを、いたずらをどうぞ」ワクワク

クロ(……こいつ……)イラッ

真矢「さぁさ早く。終われば渡しますので」

クロ「いたずらされてみたいだけって認めたわねあんた」

クロ(佇まいからして、いたずらなんてされることなく育ってきたんでしょうね……されたとしても、もっと嫉妬と悪意に満ちたような……)

クロ(理解できないけど、そういう物から縁遠い人生を歩めば、一度はいたずらされてみたくなるもんなのかしら?)

クロ(どちらにせよ、こうなったらこいつを辱めてやらないと気がすまないわ)

真矢「……」ワクワク

クロ(私の頬を舐めることにすら抵抗がなかったようだし、やるとしたらそれを超える物じゃないといけないわね……)

クロ(となると、私の羞恥心がうるさいけれど……やられっぱなしじゃ自尊心が収まらないわ)

クロ(周りに誰も居ないわよね……?)キョロキョロ

クロ(ええい!ままよ!)

クロ「んっ」カプッ

真矢「!?」

クロ(うわぁ……綺麗な首筋。歯触りまでいいのね)アマガミ

クロ(……あの天堂真矢の首筋に歯を立てるなんて、何か、背徳感あるわね)

真矢「……クロディーヌ」

クロ「な、何よ」パッ

クロ(吸血鬼の仮装をしてたから、意趣返しのつもりも込めてやってみたけれど……さすがにやりすぎだったかしら)

真矢「……すいません。こんな可愛いことをされると、ちょっと抑えられません」ズイッ

クロ「……はぁ?お、抑えられない。って、どういう意味よ」

真矢「私の部屋に来てください」

クロ「なんでよ!」

真矢「お願いします。さすがにここでことに及ぶわけにはいきません」

クロ「ことに及ぶって何よ!」

真矢「トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)!」

クロ「さっきあげたでしょうが!」

真矢「トリック(いたずらするぞ)!」

クロ「きゃああああっ!」



  -終わり-

おまけ



純那「ななはフランケンなのね」(祓魔師)

なな「純那ちゃんはエクソシストなんだね。きちっとした感じが似合ってるよ~」(フランケン)

香子「きゃ~祓われてまう~。双葉はん助けて!」(小悪魔)

双葉「……あたしって人間と化け物。どっちの味方すればいいんだ?」(狼男(女))

包帯で全身ぐるぐる巻きのひかり「モゴモゴモゴゴ」(ミイラ男(女))

まひる「誰!?」(魔女)

華恋「みんな良く似合ってるね!」(サンタ)

双葉「二か月早い」



  -終わり-

以上になります。

ばななが再演した理由は九九組の皆が好きだからで、つまり九九組を箱推ししているわけだから、常日頃から真矢クロ尊いとか思ってるんじゃないかな。
そう考えたらばななのあまりの特等席ぶりに腹立ってきた。俺も九九組の皆を間近で愛でたい。めっちゃアルバム作りたい。
でも俺みたいなのが居たらあの空間の尊さは失われてしまうんだろうなぁ。
だけどもっと九九組の皆を見ていたい。この虚しさはSSを読むことでしか満たされない。
誰か少女歌劇SS書いて。

ありがとうございました。

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