【ミリマス】ミリP「23歳のキスマーク」 (116)


ガチャリ

ミリP(以下、P) 「ただいまー」

百瀬莉緒(以下、莉緒) 「おかえり、プロデューサーくん♪」ニッコリ

P 「……なんで当たり前のように家にいるんだよ」

莉緒 「良いじゃないの、たまには♪」フフ

P 「昨日も泊まったと思うんだけどな……」

莉緒 「もう、細かい事は気にしないの!」

P 「まったく、調子良いんだから……」チラッ


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た、立った!スレがちゃんと立ったよ!


P 「あれ?そのエプロン、新しい奴か?」

莉緒 「おっ、流石プロデューサーくん!よく気付いたわね」

莉緒 「ね、ね!どう?可愛いの選んでみたんだけど……」

P 「良いんじゃないか?俺は好きだよ」

莉緒 「……そ、そーお?もう少し露出多い方が良かったかなーって思ったんだけど」

P 「露出が多すぎても家庭的に見えないしなー」

P 「なによりその方が莉緒に似合ってるよ」

莉緒 「そ、そう……」カァ


莉緒 「……ほ、ホラ!早くシャワー浴びてきて!」

莉緒 「その間に美味しいおつまみ、作っておくから♪」ニッコリ

P 「分かった、楽しみにしてる」

莉緒 「ええ、任せておいて!」

――――― 

P 「すまない、遅くなった」トコトコ

莉緒 「大丈夫よ、今作り終わったところだから」

P 「そういって貰えると助かる……」

P 「あれ、まだ飲んでないのか?」

莉緒 「折角二人で飲むんだし、乾杯したいじゃない?」

P 「……それもそうだな」


P 「そういえば莉緒、今日も泊まっていくのか?」

莉緒 「お願いしても良い?」

P 「良いよ、俺もゆっくり飲みたいし」

P 「……そういう事なら、シャワー浴びてきたらどうだ?」

莉緒 「使っちゃって良いの?」

P 「良いよ、別に勿体ぶるもんでもないし」

P 「アイドルにシャワーも使わせないで寝かすわけにはいかないしな」

莉緒 「ありがと……それじゃ、お言葉に甘えるわね」


莉緒 「ね、それじゃシャツ借りても良―い?」

P 「この前のパジャマ洗ってあるからそれ使ってくれ」キッパリ

莉緒 「えーっ、なんで使わせてくれないのよー!」

P 「……裸にワイシャツ、また試す気だろ」

莉緒 「あったりまえじゃない♪」ニッコリ


P 「風邪ひくだろ、ダメだ」

莉緒 「むー……ケチぃ」プクー

P 「…………」

莉緒 「……やっぱり見たいんでしょ」ニヤ

P 「見た……い、いや!そんな事はないぞ?」

莉緒 「素直じゃないんだから……それじゃ、行ってくるわね♪」スタスタ

――――― 

P・莉緒 「「カンパーイ!」」カチン

莉緒 「くぅーっ!やっぱり仕事終わりのお酒は格別よねー!」

P 「っぷはぁ……だな」

莉緒 「ほらほら、おつまみも食べて!私の自信作!」

P 「ああ、それじゃ早速……」モグ

P 「おっ、これ美味いな」

莉緒 「でしょー?今日のは腕によりをかけて作ったのよ♪」ゴクゴク

P 「へぇ……道理で美味いわけだ」


莉緒 「どう?惚れちゃった?」

P 「ああ、惚れた……ん、この卵焼きも美味いな」

莉緒 「……そ、そう」カァアア

P 「莉緒、どうかしたか?」

莉緒 「な、なんでもないわよ!」グビグビ

莉緒 「もう、そうやって不意打ちするんだから……」プクー


P 「……それにしても、今日もカッコイイ演技だったな」

莉緒 「そう?」

P 「ああ、静香もちょっと見惚れてたぞ」

莉緒 「へぇ……それならキミの事もメロメロにできちゃうかもしれないわねー?」ニヤニヤ

P 「そいつはどうかな……?」

莉緒 「ふっふーん……それじゃ試してみましょうか」


莉緒 「『キミと二人で、いつまでも一緒に居たいな……』」

P 「っ……」ドキッ

莉緒 「ね、ね!ドキッとした?ドキッとした!?」

P 「し、してない!」ゴクゴク

――――― 

莉緒 「それにしても、今日もデレデレしてたわねー?」ダキーッ

P 「痛い、莉緒しまってるっ!」グググ

莉緒 「なんで翼ちゃんに抱きつかれて鼻の下伸ばすのに、私が抱きついてる時には反応してくれないのよー!」ギュゥウウ

莉緒 「もう、プロデューサーくんのすけべー!」ギュゥウウ

P 「反応してるわ!そう見えてないだけだっつの!」

莉緒 「……ホントぉ?」ウルウル

P 「……お、おぅ」コクリ

莉緒 「……それなら、許しちゃおっかなー?」ギュー


P 「どちらにせよ離れないのか……」ゴクゴク

莉緒 「…………」ピトッ

P 「……いつまでくっついてるんだ?」

莉緒 「……良いでしょ?」

P 「……良いよ」

莉緒 「ふふっ、やった♪」コテン

P 「頭をもたせかけられるんじゃない……」


莉緒 「折角二人きりなんだもん、もっと甘えさせてよ」

P 「生憎、そういうのは下手でな」ナデナデ

莉緒 「もー、嘘ばっかりなんだから……」

P 「……他の奴にやるなよ?」

莉緒 「おっ、珍しく嫉妬してくれたわね?」ニヤリ

P 「……そ、そういうのじゃないが」アセ

莉緒 「大丈夫よ、キミだからやってるの♪」

P 「…………」

莉緒 「……何か言ってよ、恥ずかしいじゃないの」

P 「莉緒がそんな台詞言い出すのが悪いんだろ……」


莉緒 「…………」モジモジ

P 「……そ、そろそろ寝るか!」

莉緒 「そ、そうね!」

P  「…………」

莉緒 「どうかしたの?」

P 「……一応聞いておくけど、どこで寝る?」

莉緒 「プロデューサーくんのベッド」

P 「…………」

――――― 

莉緒 「えっへへ~ぷろでゅーさーくーん」

P 「本当に潜り込んできた……」

莉緒 「もう、いつもの事じゃないの」

P 「……飽きないのか?」

莉緒 「……こうしてるとね、心が落ち着いてくるのよ」


P 「……俺はドキドキしてばっかりだよ」ハァ

莉緒 「えっ?」

P 「あっ、今のなし」

莉緒 「も、もう一回だけ言って!お願い!」

P 「絶対嫌だ!」

莉緒 「むぅ……勿体ない事したわ」

莉緒 「それじゃ、また今度聞かせてもらうわね♪」

P 「酔ってるとロクな事言わないな……」


莉緒 「プロデューサーくん、ぎゅーってしてー♪」ダキッ

P 「分かった分かった……」ギュッ

莉緒 「えっへへ……やっぱり良いわねー」

莉緒 「……そうだ、プロデューサーくん!ちょっと良いかしら?」

P 「ん、どうかし――!?」

莉緒 「ここら辺かしら……」ペロッ

P 「!?」ビクッ

P (い、今舐めなかったか!?)

莉緒 「後は……」チュッ

P (首筋に何か……!)ドキドキ

莉緒 「っ……よっし、これでオッケーね!」


P 「な、なんだったんだいきなり……」ドキドキ

莉緒 「ふふっ……キスマーク♪」

P 「ああ、キスマークか……キスマーク!?」バッ

莉緒 「えっへへ、これでプロデューサーくん一人占め~♪」ダキッ


P 「……今日はやけに甘えてくるんだな」

P 「なんか不安な事でもあったのか?」

莉緒 「……分かる?」

P 「普段からあれだけ接してて気付かないわけないだろ」

莉緒 「そう……やっぱりキミに隠し事はできないわね」

P 「…………」ナデナデ

莉緒 「……私、ちゃんとアイドルとして魅力あるのかしら?」

P 「魅力?」

莉緒 「セクシーっぽくしても、キミは良いって言ってくれないし……」

莉緒 「私、ちゃんとアイドルとしてやれてるのかなーって」プクー


P 「……莉緒は十分魅力的だよ、俺が保証する」

莉緒 「本当?お世辞じゃないわよね?」

P 「魅力的じゃなきゃ、プロデュースなんて出来ないからな」

P 「……たまーに変な方にブレるけど」フフ

莉緒 「もー、意地悪な事言うわねぇ」クスクス

P 「……でもな、多分そんな莉緒で良いんだと思うぞ」


莉緒 「……その方が好き?」ジッ

P 「俺は好きだよ」

莉緒 「……そ♪」

P 「……あれ、俺今なんかめっちゃ恥ずかしい事を口走ったような」

莉緒 「好きかぁ……ふふっ」

莉緒 「それなら、私がちゃーんと輝けるようにしてもらわなきゃね……」


P 「……莉緒?」

莉緒 「……ん」スヤスヤ

P 「……分かってるよ、任せとけ」ポンポン

莉緒 「…………♪」ニコ

――――― 

チュンチュン

P 「……ん」パチリ

莉緒 「すぅ……」スヤスヤ

P 「…………」ナデナデ

莉緒 「…………♪」ダキッ

P 「……莉緒、そろそろ起きて」ユサユサ


莉緒 「……ぷろでゅーさーくん?」トロン

P 「……!」ドキッ

莉緒 「ふふっ、顔あかぁい」ニヤニヤ

P 「そ、そんな事はないぞ」カァ

莉緒 「照れちゃってぇ……もー♪」ダキッ

P 「寝ぼけてるな……」ナデナデ


P 「……ん?」チラッ

< 8ジハンヲオシラセシマス

P 「……えっ?」ポカーン

莉緒 「ぷろでゅーさーくぅん……もうちょっとだけぇ」ガシッ

P 「莉緒!頼む、起きてくれ!時間がまずい!!」

――――― 

P 「お、おはよう皆……ごほっ」ゼェゼェ

莉緒 「はぁ、はぁ……もうムリ、限界」ハァハァ

桜守歌織(以下、歌織) 「二人とも、おはようございます」ニコリ

最上静香(以下、静香) 「もう、遅いですよプロデューサー!」

P 「す、すまん……ちょっと起きづらくて」ハハハ

静香 「笑い事じゃないですよ!」

静香 「ただでさえ美也さんと杏奈がいないのに……」ギロッ

P 「悪かった!悪かったって!」


歌織 「莉緒ちゃん、ほらお水飲んで?」

莉緒 「あ、ありがと歌織ちゃん……」ゴクゴク

莉緒 「……っはぁ、生き返ったわ」

歌織 「もう、随分急いできたのね?」

歌織 「ひょっとして寝坊?」

莉緒 「え?あーっ、まあちょっと寝心地が良くてね!」

歌織 「確かに、最近少し寒くなってきたものね……」


静香 「……それで、なんで二人今日は一緒に来たんですか?」ジトー

P 「ん?いや、まぁ途中で会ってな」

静香 「……偶然?」

P 「うん、偶然」コクリ

静香 「それにしては――」


北沢志保(以下、志保) 「プロデューサーさん、早く始めませんか」

志保 「折角朝から集まってるのに、時間がもったいないです」

P 「おお、そうだな!それじゃ、このメンツでやるとなると……」パラパラ

P 「……よし、30ページの莉緒の所から始めるか」

莉緒 「よっし、任せておきなさい!」

静香 「…………?」

――――― 

莉緒 『――この子に手は出さないでくれ、僕の連れなんだ』

静香 「……プロデューサーも、あれだけカッコ良くしてくれたら良いんですけど」

P 「無茶言うな、あれは莉緒だから様になってるだけだ」

P 「……よし、そこまで!」

莉緒 「ふぅー……どうかしら?」

志保 「莉緒さん、流石です……勉強になります」

莉緒 「志保ちゃん、アリガト♪」


莉緒 「志保ちゃんは男の子の役、やった事ないんだっけ?」

志保 「そうですね……カッコイイ役なら何回かやってはいるんですけど」

莉緒 「似合うと思うんだけどな~プロデューサーくんはどう思う?」

P 「ああ、悪くないんじゃないかな」

志保 「……そうでしょうか」


歌織 「私もそう思うわよ、志保ちゃん」フフ

志保 「歌織さんまで……」

志保 「……それなら、今度挑戦してみようかな」

P 「そういう事なら、俺もそういう仕事を探してみるよ」

志保 「お願いします、プロデューサーさん」


P 「……それじゃ、時間も良い感じだし休憩しようか」

P 「みんな、ちゃんと水分補給しておくように」

莉緒 「はーい♪」

静香 「……そういうプロデューサーこそ、しっかり水飲んでください」スッ

P 「おっ、悪いな静香」ゴクゴク


静香 「……私の演技はどうでしたか?」

P 「良かったと思うよ、自然に出来てたし」

P 「役に合ってるからかな、今の所気になった事はないよ」

静香 「……何か、アドバイスとかないんですか?」

P 「本当によく出来てたと思うんだけどなぁ……そうだな」


P 「それなら、何気ない動きにもきっちり感情を込めてみようか」

静香 「何気ない、ですか?」

P 「ああ……簡単なのだと視線の動きとか、ちょっとした手の仕草とかだな」

P 「『二葉』がどう考えてるのかってのをイメージして、細かい所で感情を表現するんだ」

静香 「……難しいそう、ですね」

P 「出来ないなら出来ないでも良いんだぞ?」

静香 「ば、馬鹿にしないでください!やってみせますから!」

P 「……そうか」

静香 「……ありがとうございました」ペコリ

P 「おう、しっかり水飲んでおくんだぞー」


歌織 「静香ちゃんに随分難しい事をアドバイスしたんですね?」トコトコ

P 「うーん……やっぱり早かったかな」

歌織 「……大丈夫ですよ、静香ちゃんなら」

歌織 「プロデューサーさんも、信じてるから任せたんでしょう?」ニッコリ

P 「……そうですね、後は静香に任せてみます」


歌織 「……あっ、プロデューサーさん?ネクタイ曲がってますよ?」

P 「あれっ、本当ですか?急いで出てきたからかな……」

歌織 「大丈夫です、直しますね」

歌織 (……こういうの、なんだか夫婦みたい)カァ

歌織 「……あら?」

P 「どうかしましたか?」

歌織 「首元……何かに刺されてますよ?赤くなってます」


P 「そうですか……え?」

P (キスマークの事すっかり忘れてた!)

歌織 「……どうかしましたか?」

P 「い、いえなんでも!」

歌織 「そうですか……」

歌織 (……そういえば)

~~~~~

このみ 「キスマークについて教えてくれ?」

莉緒 「このみ姉さんなら分かるでしょ?」

このみ 「人並みには分かるけど……なんでそんな事聞くのよ?」

莉緒 「デキるオンナの武器って雑誌に書いてあったの!」

このみ 「……ちなみに、どういう感じのデキるオンナだったの?」

莉緒 「んーとね……彼氏を逃がさないオンナって書いてあったわ」

このみ 「……まぁ、間違ってはないわね」


歌織 「あの、このみさん?キスマークって……」

このみ 「なによ、歌織ちゃんも気になるの?」

歌織 「た、多少は……」

このみ 「そうねぇ……キスマークは相手に刻む自分の印、って考えると分かりやすいかしら」

莉緒 「自分の……ねぇ」

このみ 「そ、だから相手が自分のモノって証明になるの」


歌織 「と、いうことはつまり……」

このみ 「付いてる相手にはパートナーがいる、って事になるわね」

莉緒 「パートナー、かぁ……良いわね!」

莉緒 「ね、このみ姉さん!それってどうやって付けるの!?」

このみ 「……付け方くらい自分で調べてちょうだい」

~~~~~

歌織 (って、この前……)

歌織 「後で薬、塗っておかないとダメですよ?」

P 「そ、そうですね!」アセアセ

歌織 (焦ってる……もしかして、本当に?)

歌織 「キスマークって事は、つまりそういう人が……」


歌織 (プロデューサーさん、とても魅力的な人だもの)

歌織 (そういう人がいても、おかしくなんてないわよね……)

歌織 「そっか……」フッ

P 「歌織さん……?」

歌織 「――いえ、なんでもないですよ」ニッコリ

P 「?」トゥルル


P 「すみません、失礼して……どうした?」

歌織 「…………」シュン

P 「……分かった、すぐ行くから待っててくれ」ピッ

P 「莉緒、後任せても良いか?」

莉緒 「良いけど……どうかしたの?」

P 「杏奈の方でトラブル起きたみたいでな、面倒事になる前に何とかしてくる」

P 「歌織さん、それじゃあまた後で」

歌織 「は、はい……」


莉緒 「まったく、プロデューサーくんも引っ張りだこなんだから……」

莉緒 「それじゃ、後一回通して終わりにしましょうか!さっきの所から始められる?」

静香 「だ、大丈夫です!」

志保 「私も問題ありません」

莉緒 「よし!それじゃ……」チラッ

歌織 「…………」


莉緒 「……歌織ちゃん?」

歌織 「え?」

莉緒 「体調悪いなら休んでる?」

歌織 「う、ううん!大丈夫!」

歌織 「ほら、早く始めましょ?」

莉緒 「?え、ええ……」

――――― 

莉緒 「ん~!ようやく終わった~!」

莉緒 「さっきの記者、歌織ちゃんの方ばっかり見てたわね?」

歌織 「ええっ?そんな事ないと思うけど……」

莉緒 「いーや!ずぅーっと歌織ちゃんの方見てたわ!」

歌織 「そ、そうかな……」


莉緒 「……ねぇ、何かあったの?」

歌織 「そ、そう見える?」

莉緒 「だって、さっきのインタビュー中、ずっと上の空だったじゃない」

歌織 「……大した事じゃないから、大丈夫よ」

歌織 (私が勝手に勘違いしていただけだもの……)

莉緒 「ホント?それなら、良いんだけど……」


歌織 「…………」シュン

莉緒 「……よし!歌織ちゃん、今日この後暇?」

歌織 「へっ?まぁ、予定はないけど……」

莉緒 「やった!そういう事なら……」

莉緒 「ちょーっと待っててねー」ピッピッピ

歌織 「?」キョトン

莉緒 「あっ、プロデューサーくん?今日、歌織ちゃんも連れて行こうかと思うんだけど良い?」

莉緒 「えっ、布団がない?三人で寝れば良いでしょ!」

歌織 「……!?」


莉緒 「……ん、一回事務所帰ってくるの?」

莉緒 「分かったわ、そこで落ち合いましょ!」ピッ

歌織 「り、りりりり莉緒ちゃん!?何を……」

莉緒 「さ、今日は飲むわよ~!」

歌織 「り、莉緒ちゃん待って……!」

――――― 

歌織 「ここが、プロデューサーさんのお家……」

P 「すみません、あんまり片付いてなくて」

歌織 「い、いえ……」

歌織 (ここで、いつも寝泊まりしてるんだ……)スン

P 「……歌織さん?」

歌織 「ひゃ、ひゃい!なんでもないです!」

P 「?」キョトン


莉緒 「プロデューサーくーん、ちょっといーい?」

P 「おーう……」トコトコ

莉緒 「私、お酒買ってくるから……歌織ちゃんの事、お願いしても良い?」

P 「いや、それなら俺が行くよ」

P 「アイドルを放ってのんびりするなんて……」

莉緒 「ダメよ、プロデューサーくんには歌織ちゃんに話聞いてもらわなきゃダメだもの」

P 「……歌織さんの?どういう事だよ」

莉緒 「だって、歌織ちゃんなにかで落ち込んでるみたいなんだもの」ヒソヒソ

莉緒 「プロデューサーくんになら話してくれるかもしれないでしょ?」

P 「そんな信頼されても、話してくれるかどうか……」


P 「……そもそも外飲みじゃダメだったのか」

莉緒 「プロデューサーくんの家なら終電気にしなくても良いでしょ?」

P 「俺の家はホテルじゃないんだぞ……」

歌織 「…………」ジーッ

歌織 (莉緒ちゃんとプロデューサーさん……仲良さそう)

歌織 「良いなぁ……」ボソッ


莉緒 「歌織ちゃーん、ちょっといーい?」

歌織 「どうかしたの、莉緒ちゃん?」

莉緒 「ちょっとお酒、買いに行ってくるからプロデューサーくんとお留守番しててくれる?」

歌織 「えっ?それなら、私も……」

莉緒 「大丈夫!私、この辺慣れてるから!」

歌織 「そう……?」

莉緒 「……プロデューサーくん、お願いね?」

P 「分かったよ……」

――――― 

歌織 「……莉緒ちゃんは、よく来てるんですか?」

P 「え?」

歌織 「さっきも、合鍵がどうって……」

P 「あ、ああ……そうですね、二人で飲む時は家で飲む事も多いです」

歌織 「そうなんですか……」

P (……どうか、したのか?)


歌織 「……もう、そんなんだと彼女に怒られちゃいますよ?」

P 「……彼女?」

歌織 「……いないん、ですか?」

P 「はは、癒してくれる素敵な彼女がいれば良いんですけどね」

P 「生憎、彼女作るような時間はなくて」

歌織 「…………」


P 「それが原因で落ち込んでたんですか?」

歌織 「……は、はい」カァ

P 「……良かった」

歌織 「……良かった、ですか?」

P 「いや、もっと深い悩みならどうしようかと」

P 「話して解決できるような内容で良かったです」

歌織 「……もし、他に悩みがあったら相談に乗っていただけますか?」

P 「当然です、その為に俺はいるんですから」

歌織 「……ふふっ、ありがとうございます♪」ニッコリ


P 「ところで、なんでそんな風に思ったんです?」

歌織 「それは……その、お恥ずかしい事なんですけど」

歌織 「首元の虫刺されをキスマークと勘違いしてしまって……」

P 「…………」

歌織 「……プロデューサーさん?」

P 「あの、これはですね……」アセアセ


歌織 「…………」ジッ

P 「き、昨日莉緒に……」

歌織 「……えっ?」

ガチャリ

莉緒 「たっだいまー!」

歌織 「……莉緒ちゃん、おかえり」

P (た、タイミングが悪すぎる……っ!)


莉緒 「あれ?プロデューサーくん、何とかなった?」

P 「何とかなったけど、何とかならなくなった」

莉緒 「?変なプロデューサーくんねぇ」

歌織 「莉緒ちゃん、一つ聞いても良い?」

莉緒 「良いわよ、何?」

歌織 「昨日の夜、どこで何してたの……?」

莉緒 「昨日……?」


莉緒 「あっ、プロデューサーくんと一緒に寝たわ!」

歌織 「……え?」ポカーン

P 「あっ、馬鹿!そんな言い方したら――!」

歌織 「……プロデューサーさん?」ニッコリ

P 「は、はい!なんでしょう!」ガクブル

歌織 「詳しく、お話聞かせてくださいね……?」ニコニコ

――――― 

歌織 「……つまり、言葉の通り二人で一緒に寝たと」

P 「ふ、不健全な事は何も」

歌織 「抱き合って、その上キスマークまで付けてるのに、ですか?」ニッコリ

P 「…………」ガックリ

莉緒 「むぅ、いつもの事なのに……」プクー

歌織 「い、いつもの!?」

P 「い、いや!たまにですよ、そんな毎日やってる訳じゃ」


歌織 「…………」シュン

P 「……歌織さん、何で落ち込んでるんです?」

歌織 「だ、だって……二人とも仲良さそうだし」

P 「?」

莉緒 「?」

歌織 「歌織は、寂しいです……」゙

P 「…………」ドキッ


歌織 「……わ、忘れてください!」カァア

莉緒 「歌織ちゃん、カワイイ~♪」ダキッ

歌織 「ちょ、ちょっと莉緒ちゃん!?」

莉緒 「良かったわね~プロデューサーくん♪愛されてて♪」

P 「ちゃ、茶化すな!」

――――― 

歌織 「もう……」ブクブク

莉緒 「ゴメンって!そんな怒らないでよ、歌織ちゃん」

莉緒 「プロデューサーくんだって見惚れてたわよ?」

歌織 「……そう?」

莉緒 「勿論!あの時の歌織ちゃん、とーっても可愛かったんだから♪」

歌織 「むぅー……誤魔化されてるような」


莉緒 「ほーら!拗ねないの、背中洗ったげるから!」

歌織 「…………」ジャバッ

莉緒 「……それにしても、歌織ちゃんの背中ってスッゴイ綺麗よねー」ゴシゴシ

歌織 「そ、そうかしら……あんまり自信はないんだけど」

莉緒 「勿体ないわねー……そうだ、プロデューサーくんの意見も聞いてみたら?」

莉緒 「きっとメロメロよ、メロメロ♪」

歌織 「メロ、メロ……」

莉緒 「……そうだ!折角だし」ワシャワシャ

歌織 「莉緒ちゃん、何を――!?」

―――――

キャッキャウフフ

P 「……楽しそうだなぁ」

P 「まぁ、歌織さんが変な風に落ち込んでなくて良かった……」

ガタリ

P 「おっ、出てき――」クルッ

歌織 「お、お先に頂きました……」

P 「…………」ポカーン


歌織 「ど、どうかしましたか?」

P 「い、いえ……髪を下ろした歌織さん、初めて見たので」

P 「……すみません、見惚れてました」

歌織 「それは……その」

歌織 「……嬉しいです」カァ


莉緒 「ねー?言った通りだったでしょー?」

P 「莉緒がやったのか?」

莉緒 「どーお?私の見立ても中々のモノでしょ?」

P 「ああ……凄く、良いと思う」

歌織 「そ、そんな褒められると照れちゃいますね……」カァアア

P 「あっ、困らせるつもりじゃ」アワアワ

歌織 「…………」モジモジ

P 「…………」カァ

莉緒 「………むぅ」

P 「莉緒?」

莉緒 「何でもないわよぉ……」

莉緒 「ほーら!プロデューサーくんもシャワー浴びてきちゃいなさいよ!」グイグイ

P 「おい、莉緒押すなって!」

――――― 

P 「そういえば、今日のインタビューはどうだったんだ?」

莉緒 「問題なかったわよ?」

莉緒 「……歌織ちゃんがプロデューサーくんの事ばっかり考えてた以外は♪」ニヤニヤ

歌織 「も、もう!莉緒ちゃんったら!」カァアア

P 「……仕事に支障きたしてなかったなら良いんだけどさ」ゴクゴク

莉緒 「もう、つれないわねぇ」


莉緒 「本当は嬉しいくせに~♪」ダキッ

歌織 「……!?」

P 「急に抱きつくなって……」

莉緒 「こーんな綺麗なお姉さんたちと飲んでるのに反応しない罰よ、罰!」ギュゥウ

P 「自分で言うなよ……」ナデナデ

莉緒 「~~♪」ニコニコ


歌織 「…………」ダキッ

P 「……か、歌織さん?」

歌織 「莉緒ちゃんばっかりズルいです……」プクー

莉緒 「両手に花ね、プロデューサーくん♪」

莉緒 「ね、ドキドキしてる?」

P 「……してる」ドキドキ

莉緒 「それならよろしい♪」ルンルン

歌織 「あったかい……」スッ

P (ど、どうすれば良いんだ……)

P 「……酒が美味ぇ」ゴクゴク

――――― 

莉緒 「さーってと!そろそろ寝ましょうか!」

P 「そう、だな……」ゲッソリ

P (耐えた……俺は耐えたんだ……)

P 「それじゃ、歌織さんは莉緒と二人で俺のベッドを使ってください」

歌織 「プロデューサーさんはどうなさるんですか?」


P 「俺はソファで寝ますよ」

歌織 「そ、そんなのダメですよ!私が寝ますから……」

P 「いや、アイドルをソファに寝かせるわけには……」

莉緒 「なーに言ってるの、早く行きましょ」グイッ

P 「……本気で俺のベッドで三人寝るのか?」

莉緒 「電話した時話したじゃないの」

P 「……莉緒、俺のベッドはそんなにデカくないんだよ」

莉緒 「大丈夫よ、詰めれば♪」

歌織 「…………?」

――――― 

歌織 「…………」ソワソワ

P 「歌織さん、流石に詰めないと落ちちゃいます」

歌織 「で、でも……」

P 「……すみません、失礼します」ガシッ

歌織 「あっ……」ポスッ

莉緒 「プロデューサーくん、カッコいい~♪」ヒュー

P 「茶化すなって……」


P 「すみません歌織さん、平気ですか?」

歌織 (こんな近くに、プロデューサーさんが……)ドキドキ

P 「歌織さん?」

歌織 「は、はい……大丈夫です」カァア

P 「それなら良かった……」

莉緒 「もう、二人だけズルいー!私も混ぜなさいよー!」ダキッ

P 「……寝れなくなるだろ?」

莉緒 「ふふっ、今日はオールナイトね?」

P 「二人は午後からだけど、俺は朝から出勤なんだよ……」


歌織 「…………」チラッ

P 「?」キョトン

歌織 「…………!」バッ

歌織 (ダメ、顔が近すぎて見れない……!)カァア

歌織 「……あっ」チラッ

歌織 「莉緒ちゃんの、キスマーク……」ボソッ


莉緒 「……そういえばさ、歌織ちゃんが気にしてた大本ってキスマークなんでしょ?」

歌織 「そ、そうだけど……」

莉緒 「それならさ、折角だし歌織ちゃんも付けちゃったら良いんじゃない?」

P 「……は?」ポカーン

歌織 「え、ええっ!?」カァア

P 「いや待て、それは……」

歌織 「そ、そうよ莉緒ちゃん!そういう事は……」

莉緒 「でも、付けたらプロデューサーくん独占出来ちゃうわよ?」


歌織 「プロデューサーさんを、独占……」ポツリ

P 「歌織さん?なんだか目が据わってる気がするんですけど……」

歌織 「……莉緒ちゃん、キスマークってどうやって付ければ良いの?」

P 「!?」

莉緒 「痕が付くまでちゅーってするだけよ?」

莉緒 「後、舐めておくとキスマーク付けやすいんですって!」

P 「だから昨日舐めてたのか……!」

莉緒 「ふっふ~ん、だいせいか~い♪」ニヤッ


歌織 「よ、よし……」ドキドキ

P 「歌織さん、一旦落ち着いて……」

歌織 「プロデューサーさん……じっとしていてくださいね?」

P 「待っ――!」

歌織 「…………」ペロッ

P 「!」ビクッ


歌織 「………っ」チューッ

P 「はっ……!」

P (なんで俺は昨日余裕があったんだ……っ!?)ドキドキ

P 「…………」プルプル

歌織 「……ぷはぁっ」


莉緒 「……これ、見てると恥ずかしいわね」カァア

P 「あたり、まえだろ……!」ハァハァ

歌織 「……良かった、ちゃんと付いてる」ホッ

歌織 「……ふふっ」クスッ

P 「歌織さん……?」

歌織 「……これで私達のモノですね、プロデューサーさん♪」

P 「っ!」ゾワッ


莉緒 「ちょ、ちょっと!なんで目瞑っちゃうのよー!」

莉緒 「まだ夜はこれからでしょー?」

P 「ダメだ、今日はもう寝る!」

P (無理にでも寝なきゃ間違いでも起こしそうだ……!)

莉緒 「もう、いけずぅ……」

歌織 「……莉緒ちゃん、ちょっと」

莉緒 「ん、どうかしたの?」


P (平常心、平常心……)

莉緒 「……おっ、それ良いわね♪」

P 「……今度は何を――」

チュッ   チュッ

P 「…………!?」カァア

歌織 「……うふふっ♪」

莉緒 「おやすみ、プロデューサーくん♪」

P (……明日の朝まで、耐えられるのかな)

――――― 

P 「お、おはようございます……」ボロッ

このみ 「ぷ、プロデューサー?どうしたの、やつれちゃって」

P 「いやぁ、ハハ……少し、色々ありまして」

P (色々やばかった……我ながらよく理性を保ったな)ガックリ

このみ 「そ、そう……無理はしないでね?」

社長 「キミ、大分疲れが溜まっているようだね?」

社長 「あまり無理をしてはいけないよ?」

P 「はい……」


このみ 「ほーら、ネクタイも曲がってる!」

このみ 「社会人なんだもの、身だしなみしっかりしないとダメよ?」

P 「め、面目ないです……気を付けます」

このみ 「ん、分かればよろしい!」

このみ 「それじゃ、直してあげるから、少し屈んでくれるかしら?」

P 「は、はい……ありがとうござ――っ!?」ピタッ

このみ 「?どうかしたの?」

P 「いえ、ネクタイは自分で締めなおすので大丈夫です!」

このみ 「そう……?」


P (危ない、昨日と同じミスをするところだった……)ホッ

社長 「そんなに遠慮する事はないじゃないか!」

社長 「どーれ、そういう事なら私が締めてあげよう!」グイッ

P 「あっ」

社長 「……ん?んん~?」ジーッ

社長 「……キミぃ、もしかしてこれはキスマークではないかね?」

このみ 「!?」ビクッ

音無小鳥(以下、小鳥) 「!?」バッ


P 「ハハ、まさか。ただの虫刺されですよ」

社長 「なに、そんなに隠すことはないじゃないか!」
 
社長 「私も昔はよくつけていたものだ、よ……?」

このみ 「……社長?」

社長 「……二つ、あるね?」

P 「……ありますね、はい」

社長 「…………」

P 「…………」

このみ 「……プロデューサー?」ニッコリ

P 「……劇場の方行ってきます!」ダッ

このみ 「こらっ、話はまだ終わってないわよプロデューサー!」ダッ


社長 「……彼、やっぱりモテるんだねぇ」

小鳥 「そうですね……」

社長 「……音無君?」

小鳥 「……社長、本日は有給を使わせていただきます」ダッ

社長 「おーい、音無君!戻ってきてくれたまえーっ!!」



おしまい?

<おまけ>

ガチャリ

P 「ただいま」

歌織 「おかえりなさい、プロデューサーさん♪」

P 「……た、ただいま戻りました」

P 「…………」ジーッ

歌織 「どうかしましたか、プロデューサーさん?」

P 「い、いえ!なんでもないです!」

P (夫婦みたいだな、なんて言えるか!)


歌織 「……それじゃ、鞄お持ちしますね」

P 「あ、ありがとうございます……」スッ

歌織 「…………」スーハー

P 「歌織さん?」

歌織 「プロデューサーさん」

P 「は、はい」カチコチ


歌織 「……ご飯にしますか?お風呂にしますか?」

P 「……へっ?」

歌織 「そ、それとも……その」カァア

P 「っ!」ドキッ

P (い、いけない!相手はアイドルだ、嫁じゃないぞ!)

P 「ご、ご飯でお願いします!」

歌織 「はい♪」ニッコリ

――――― 

P 「うわ、また豪華な……」

歌織 「お口に合うと良いんですけど……」

P 「そんな、これ以上求めたらバチが当たっちゃいますって!」

P 「それでは……いただきます!」

歌織 「どうぞ、召し上がれ♪」


P 「はむ……ん!」

歌織 「…………」ドキドキ

P 「美味い!これ、凄く美味しいです!」

歌織 「よ、良かったー……どんどん食べてくださいね」ホッ

P 「はい……うわ、こっちも美味いな」モグモグ


歌織 「…………」ニコニコ

P 「……あの、歌織さん?」

歌織 「はい、なんでしょう?」

P 「その……じっと見られてると、食べにくいです」カァ

歌織 「ご、ごめんなさい!ご迷惑でしたか?」

P 「迷惑とかじゃない、ですけど……」


P 「……俺の顔なんて見てても、楽しくないと思いますよ?」

歌織 「そんな事ないですよ?」

P 「……そうでしょうか」

歌織 「はい、とっても楽しいです♪」

P 「…………」

歌織 「…………♪」ジーッ


P 「……そういえば、歌織さんはご飯食べたんですか?」

歌織 「いえ、まだ……」

P 「……食べますか?」

歌織 「へ?」

P 「俺だけ食べるなんて、悪いじゃないですか」

歌織 「お、お気になさらず……」グゥウウ

歌織 「……あっ」カァアア

P 「ほら、遠慮しちゃダメですって」


歌織 「……それじゃ」ズイッ

P 「……えっ?」

歌織 「た、食べさせてくれないんですか……?」ウルッ

P (……その視線はズルい)

P 「……そ、それでは」スッ


P 「口開けてもらっても良いですか?」

歌織 「は、はい……!」ドキドキ

P 「あー……」

歌織 「んっ……」

P 「どうですか……って、歌織さんが作ったのにどうですかってのもおかしな話ですね」

歌織 「……いえ、とっても美味しかったです」

歌織 「もう一口、頂いても良いですか?」

P 「あ、はい……どうぞ」

歌織 「あむ……ん~♪」ニコニコ

――――― 

歌織 「ご、ごめんなさい……後の方、ほとんど私が食べてしまって」

P 「いえ、大丈夫です」

P 「……食べてるのを見るのが幸せって事、俺にも分かった気がします」

歌織 「そ、そうですか?」

P 「はい、美味しそうに食べる歌織さんとっても可愛くて……」

P 「……あっ」ハッ

歌織 「…………」カァアア

P 「……いえ、その」カァア


歌織 「……お、お風呂にしましょうか」

歌織 「プロデューサーさん、お先にどうぞ」スッ

P 「えっ、そんな悪いですよ」

P 「歌織さん、どうぞお先に」

歌織 「そ、それなら……その」

P 「……歌織さん?」


歌織 「……い、一緒に入りませんか?」カァアア

P 「……!?」

歌織 「……その、プロデューサーさんさえよろしければ」

P 「…………」ゴクリ

P (お、俺はどうすれば……)

P 「……え、遠慮しておきます」

歌織 「そうですか……」シュン

歌織 (もっと魅力的にならないとダメなのかしら……)

P (勝った……!俺は欲望に勝った……!)

P (……なのに、なんでこんなに虚無感が)ガックリ

――――― 

P 「それじゃ歌織さん、俺のベッド使って……」

歌織 「…………」プクー

P 「……一緒に寝ましょうか」

歌織 「はい♪」

P 「それじゃ、電気消しますねー……」カチリ

歌織 「…………」ピトッ


P 「……すっかり、慣れましたね」

歌織 「ふふっ、そうですか?」

P 「初めて来た時は遠慮してたじゃないですか」

歌織 「あ、あの時は莉緒ちゃんもいたので……」

歌織 「……それに」ダキッ

P 「?」

歌織 「この時だけは、プロデューサーさんと二人きりですから」

歌織 「甘える時に、甘えた方が良いかなと……」

P 「…………」


歌織 「……わ、忘れてください」カァ

P 「……そうですね、二人です」ガシッ

歌織 「あっ……」

P 「お、俺なんかで良ければ甘えてくれて良いんですよ?」カチコチ

歌織 「……ふふっ」クスリ

P 「や、やっぱり変ですかね……」

歌織 「……はい、変です♪」


P 「ぐ、ぐぅ……やっぱりかぁ」

歌織 「……でも、そんなプロデューサーさんだから良いんだと思います」

P 「……どういう事です?」

歌織 「さて、どういう事でしょう?」ギュッ


P 「歌織さ――」

歌織 「呼び捨てで、呼んでいただけませんか?」

P 「……歌織」

歌織 「……な、なんか照れちゃいますね?」テレテレ

P 「やめておくか?」

歌織 「……いえ、これが良いです」

P 「……そうか」

歌織 「それじゃ、甘えても良いですか……?」

P 「勿論、おいで」

歌織 「ふふっ……それじゃあ、たーっぷり甘えさせてくださいね♪」

――――― 

チュンチュン

チュッ

P 「ん……」

歌織 「……起きない」

歌織 「折角早起きできたんだもの、なにか……」

歌織 「……そうだ」ティン

歌織 「…………」ポンポン

P 「……ん」


歌織 「……朝ですよ、アナタ♪」



――――― 

歌織 「朝ですよー……あなた」ダキッ

P 「夢の中で誰の事を起こしてるんだ……?」

P 「さて、少し早めに起きたしシャワーでも……」グイッ

P 「っと……?」

歌織 「…………」ギュッ

P 「歌織……抱きつかれたら動けないって」ナデナデ

歌織 「…………♪」スヤスヤ

P 「……今日は休みだし、もう少し寝てても良いよな」

P 「それじゃ、もう一眠りするかな……」ポンポン


歌織 「あさごはん、できてますからねー……むにゃ」スヤスヤ


今度こそおしまい

変な風にバグってスレ立てミスったのから頑張って立て直したの……ご迷惑をかけて申し訳ない
莉緒ちゃんと気軽に飲み会したいし、歌織さんとイチャイチャしたいよね

>莉緒ちゃんと気軽に飲み会したいし、歌織さんとイチャイチャしたいよね
凄くわかる、乙です

>>1
百瀬莉緒(23) Da/Fa
http://i.imgur.com/t6YXbhI.png
http://i.imgur.com/fN2dY7Z.png
http://i.imgur.com/IvzeJ2I.png

>>27
桜守歌織(23) An
http://i.imgur.com/HAO7vrU.png
http://i.imgur.com/w7ZCmJV.png

最上静香(14) Vo/Fa
http://i.imgur.com/dfdkkfN.png
http://i.imgur.com/H5M3U26.png

>>30
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/gVLQiiV.png
http://i.imgur.com/B4q0ikS.jpg

>>40
馬場このみ(24) Da/An
http://i.imgur.com/vBd8tIa.png
http://i.imgur.com/vczu8xc.jpg

>>88
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/3BkZKTj.jpg

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